特許第6014511号(P6014511)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6014511
(24)【登録日】2016年9月30日
(45)【発行日】2016年10月25日
(54)【発明の名称】回転電機のロータ
(51)【国際特許分類】
   H02K 1/27 20060101AFI20161011BHJP
   H02K 1/22 20060101ALI20161011BHJP
【FI】
   H02K1/27 501K
   H02K1/22 A
   H02K1/27 501M
【請求項の数】5
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2013-26936(P2013-26936)
(22)【出願日】2013年2月14日
(65)【公開番号】特開2014-158330(P2014-158330A)
(43)【公開日】2014年8月28日
【審査請求日】2015年11月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100127801
【弁理士】
【氏名又は名称】本山 慎也
(72)【発明者】
【氏名】山口 直志
(72)【発明者】
【氏名】井上 雅志
【審査官】 森山 拓哉
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−18775(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0074709(US,A1)
【文献】 特開2006−311772(JP,A)
【文献】 特開2004−194419(JP,A)
【文献】 特開平5−308746(JP,A)
【文献】 米国特許第5731648(US,A)
【文献】 特開昭53−46608(JP,A)
【文献】 特開2006−271139(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 1/27
H02K 1/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
周方向に所定間隔で形成された複数の磁石挿入孔を有する略円環状のロータコアと、
前記磁石挿入孔に挿入される永久磁石と、
前記ロータコアの中央部に形成されたシャフト孔に圧入される回転シャフトと、
を備えた回転電機のロータであって、
前記ロータコアは、前記磁石挿入孔の内周側において軸方向に貫通する略円環状の貫通孔と、前記貫通孔の内周側の内周側ロータコアと、前記貫通孔の外周側の外周側ロータコアと、を有し、
前記内周側ロータコアと、前記外周側ロータコアとは、周方向に所定間隔で配置された複数のリブによって連結され、
前記リブは、
前記内周側ロータコアから前記外周側ロータコアに向かうに従って、周方向一方側及び周方向他方側に各々延びる第1内周側リブ及び第2内周側リブと、前記第1内周側リブの外周側端部と前記第2内周側リブの外周側端部とが互いに連結された内周側連結部と、を有する内周側リブと、
前記外周側ロータコアから前記内周側ロータコアに向かうに従って、周方向一方側及び周方向他方側に各々延びる第1外周側リブ及び第2外周側リブと、前記第1外周側リブの内周側端部と前記第2外周側リブの内周側端部とが互いに連結された外周側連結部と、を有する外周側リブと、
前記内周側連結部と前記外周側連結部とを連結する連結部と、
を備え、
前記第1外周側リブと前記第2外周側リブとが外周側に向かってなす狭角と、前記第1内周側リブと前記第2内周側リブとが内周側に向かってなす狭角と、は異なる大きさである
ことを特徴とする回転電機のロータ。
【請求項2】
前記連結部は、前記内周側連結部と、前記外周側連結部と、を径方向に向かって延びて連結する連結リブによって構成される
ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機のロータ。
【請求項3】
前記第1外周側リブと前記第2外周側リブとが外周側に向かってなす狭角は、前記第1内周側リブと前記第2内周側リブとが内周側に向かってなす狭角よりも大きい
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の回転電機のロータ。
【請求項4】
前記連結部は、径方向において、前記外周側ロータコア及び前記内周側ロータコアよりも、前記貫通孔の径方向中間部に近くなるように形成される
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の回転電機のロータ。
【請求項5】
前記外周側リブを構成する前記第1外周側リブの外周側端部は、前記外周側ロータコアとの連結位置において、周方向に隣接する他の前記外周側リブを構成する前記第2外周側リブの外周側端部と連結され、
前記内周側リブを構成する前記第1内周側リブの内周側端部は、前記内周側ロータコアとの連結位置において、周方向に隣接する他の前記内周側リブを構成する前記第2内周側リブの内周側端部と連結される
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の回転電機のロータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転電機のロータに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、回転電機に使用されるロータとしては、ロータコアに周方向に所定間隔で複数個の永久磁石を配置したものが知られている(例えば特許文献1及び2参照)。
【0003】
図12に示すように、特許文献1のロータ100は、シャフト圧入孔102を囲う内周部103と、内周部103から外方へ延びた複数本のリブ104と、リブ104の先端を連結する外周部105と、からなるロータコア101を備える。
【0004】
ここで、複数のリブ104は、周方向に所定角度だけ傾斜しており、いわゆる風車形状となるように形成されている。このように構成することにより、リブ104の軸方向への歪みの発生を抑制している。
【0005】
また、図13に示すように、特許文献2のロータ221は、ロータコア222を有し、当該ロータコア222は、外周部222bと、内周部222cと、これら外周部222bと内周部222cとを接続する複数のリブ222dと、を有している。また、ロータコア222は、中心部の軸穴222aに回転軸224が嵌合固定され、外周面に複数の永久磁石226が接着固定されている。
【0006】
ここで、複数のリブ222dは、隣り合うリブ222d同士が対称となるよう、周方向において互いに逆方向に角度αだけ傾斜するように配置されている。このように、複数のリブ222dを、いわゆるスポーク形状となるように形成することにより、リブ222dの強度を向上させて、リブ222dの幅を狭く(細く)し、ロータコア222の重量を低減することを図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第3746885号広報
【特許文献2】特開2004−194419号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、特許文献1では、シャフト圧入孔102にシャフト(不図示)が圧入固定された際、ロータコア101の内周部103が中央部から外周側に向かって変位(圧入変位)するので、リブ104を介して外周部105に応力(圧入応力)が伝達され、外周部105が外周側に向かって膨らんでしまう虞がある。ここで、複数のリブ104は、上述したようにいわゆる風車形状とされており、比較的剛性が低いので変形し易く、ロータコア101の内周部103の圧入変位がリブ104によって吸収され、ロータコア101の外周部105に過大な圧入応力が作用することが抑制される。
【0009】
また、複数のリブ104の剛性が低く設定されることにより、内周部103と外周部105とは力学的に切り離された状態に近づく。したがって、回転時において外周部105に作用する大きな遠心力は、リブ104を介して内周部103に伝達し難くなり、内周部103が外周側に膨らむことが抑制される。
【0010】
しかしながら、リブ104の剛性が低いため、外周部105に大きな遠心力が作用することによって、すなわち、外周部105を外周側に向かって引っ張る大きな力が作用することによって、外周部105は外周側に向かって大きく膨らんでしまう。その結果、外周部105に変形に起因する大きな応力(遠心応力)が発生してしまうことになる。
【0011】
これに対して、特許文献2に記載された、比較的剛性が高いスポーク形状のリブ222dを適用することにより、外周部105を外周側に向かって引っ張る大きな力に対して、外周部222bの外周側への膨らみを抑制して、ロータコア222の外周部222bに作用する遠心応力を低減することが考えられる。
【0012】
しかし、リブ222dの剛性を単純に高くした場合、シャフトがロータコアに圧入される構成においては、圧入時にリブ222dが変形し難くなるので、内周部222cの圧入変位を吸収できず、外周部222bに過大な圧入応力が作用する虞がある。
【0013】
さらに、リブ222dの剛性を単純に高くした場合、内周部222cと外周部222bとが力学的に接続された状態に近づくので、回転時において外周部222bに作用する遠心力は、リブ222dを介して内周部222cに伝達され、内周部222cが外周側に膨らんでしまう虞がある。この場合、軸穴222aも外周側に膨らむので、回転軸224に対するスリップタフネスが低下してしまう。
【0014】
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、外周側ロータコア及び内周側ロータコアの外周側への膨らみを抑制可能な回転電機のロータを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
前述した目的を達成するために、請求項1に係る発明は、
周方向に所定間隔で形成された複数の磁石挿入孔(例えば、後述の実施形態の磁石挿入孔40)を有する略円環状のロータコア(例えば、後述の実施形態のロータコア20)と、
前記磁石挿入孔に挿入される永久磁石(例えば、後述の実施形態の永久磁石30)と、
前記ロータコアの中央部に形成されたシャフト孔(例えば、後述の実施形態のシャフト孔22)に圧入される回転シャフトと、
を備えた回転電機のロータ(例えば、後述の実施形態のロータ10、10A)であって、
前記ロータコアは、前記磁石挿入孔の内周側において軸方向に貫通する略円環状の貫通孔(例えば、後述の実施形態の貫通孔24)と、前記貫通孔の内周側の内周側ロータコア(例えば、後述の実施形態の内周側ロータコア25)と、前記貫通孔の外周側の外周側ロータコア(例えば、後述の実施形態の外周側ロータコア26)と、を有し、
前記内周側ロータコアと、前記外周側ロータコアとは、周方向に所定間隔で配置された複数のリブ(例えば、後述の実施形態のリブ70)によって連結され、
前記リブは、
前記内周側ロータコアから前記外周側ロータコアに向かうに従って、周方向一方側及び周方向他方側に各々延びる第1内周側リブ(例えば、後述の実施形態の第1内周側リブ82)及び第2内周側リブ(例えば、後述の実施形態の第2内周側リブ84)と、前記第1内周側リブの外周側端部と前記第2内周側リブの外周側端部とが互いに連結された内周側連結部(例えば、後述の実施形態の内周側連結部86)と、を有する内周側リブ(例えば、後述の実施形態の内周側リブ80)と、
前記外周側ロータコアから前記内周側ロータコアに向かうに従って、周方向一方側及び周方向他方側に各々延びる第1外周側リブ(例えば、後述の実施形態の第1外周側リブ92)及び第2外周側リブ(例えば、後述の実施形態の第2外周側リブ94)と、前記第1外周側リブの内周側端部と前記第2外周側リブの内周側端部とが互いに連結された外周側連結部(例えば、後述の実施形態の外周側連結部96)と、を有する外周側リブ(例えば、後述の実施形態の外周側リブ90)と、
前記内周側連結部と前記外周側連結部とを連結する連結部(例えば、後述の実施形態の連結リブ72)と、
を備え、
前記第1外周側リブと前記第2外周側リブとが外周側に向かってなす狭角(例えば、後述の実施形態の狭角α)と、前記第1内周側リブと前記第2内周側リブとが内周側に向かってなす狭角(例えば、後述の実施形態の狭角β)と、は異なる大きさである
ことを特徴とする。
【0016】
請求項2に係る発明は、請求項1の構成に加えて、
前記連結部は、前記内周側連結部と、前記外周側連結部と、を径方向に向かって延びて連結する連結リブによって構成される
ことを特徴とする。
【0017】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2の構成に加えて、
前記第1外周側リブと前記第2外周側リブとが外周側に向かってなす狭角は、前記第1内周側リブと前記第2内周側リブとが内周側に向かってなす狭角よりも大きい
ことを特徴とする。
【0018】
請求項4に係る発明は、請求項1〜3の何れか1項の構成に加えて、
前記連結部は、径方向において、前記外周側ロータコア及び前記内周側ロータコアよりも、前記貫通孔の径方向中間部(例えば、後述の実施形態の径方向中間部M)に近くなるように形成される
ことを特徴とする。
【0019】
請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れか1項の構成に加えて、
前記外周側リブを構成する前記第1外周側リブの外周側端部は、前記外周側ロータコアとの連結位置において、周方向に隣接する他の前記外周側リブを構成する前記第2外周側リブの外周側端部と連結され、
前記内周側リブを構成する前記第1内周側リブの内周側端部は、前記内周側ロータコアとの連結位置において、周方向に隣接する他の前記内周側リブを構成する前記第2内周側リブの内周側端部と連結される
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
請求項1の発明によれば、回転時においては、ロータコア自身に作用する遠心力により、外周側ロータコアを外径側に向かって引張る力が作用することとなるが、内周側リブ及び外周側リブの各々がたわむように変形するので、外周側ロータコアに作用する比較的大きな遠心力が外周側リブ、連結部、及び内周側リブを介して内周側ロータコアに伝達することが抑制され、内周側ロータコアの膨らみが抑制される。これにより、シャフト孔の膨らみが抑制され、スリップトルクの低下を抑制することが可能となる。
また、ロータコアのシャフト孔に回転シャフトが圧入された際には、内周側ロータコアは中央部から外周側に向かって変位させられる(圧入変位が生じる)こととなる。しかしながら、内周側リブ及び外周側リブの各々がたわむように変形することによって内周側リブ及び外周側リブにおいて圧入変位が吸収されるため、外周側ロータコアにおいて発生する圧入変位を低減することができ、外周側ロータコアにおいて発生する圧入応力を抑制できる。
また、第1外周側リブと第2外周側リブとが外周側に向かってなす狭角と、第1内周側リブと第2内周側リブとが内周側に向かってなす狭角とは異なる大きさに形成されていることにより、外周側リブと内周側リブの強度及び変形し易さを、各々所望の特性に調整することができるため、遠心力(遠心応力)に起因した外周側ロータコアの外周側への膨らみを抑制しながら、内周側ロータコアの内周面の外周側への膨らみの増加を抑制できるように外周側リブ及び内周側リブを形成することが可能となる。
【0021】
請求項2の発明によれば、連結部が内周側連結部と外周側連結部とを径方向に向かって延びて連結する連結リブによって構成されることにより、連結リブの長さ又は配置位置を適宜設定することで、周方向に隣接するリブ同士の間の間隔を変更することなく、第1内周側リブと第2内周側リブとがなす狭角及び第1外周側リブと第2外周側リブとがなす狭角を、所望の大きさに設定することができる。
したがって、永久磁石のサイズや、磁石挿入孔の位置等の磁気回路の特性に応じて連結リブの長さ又は配置位置を適宜設定することで、適切な強度を維持しながら変形可能となるような外周側リブ及び内周側リブとすることができる。
【0022】
請求項3の発明によれば、第1外周側リブと第2外周側リブとが外周側に向かってなす狭角を、第1内周側リブと第2内周側リブとが内周側に向かってなす狭角よりも大きく設定することにより、周方向に隣接するリブ同士の間の空間を効率的に利用して外周側リブを延ばして、外周側リブの変形をさらに容易にすることができる。したがって、外周側ロータコアに作用する比較的大きな遠心力は、外周側リブを介して、連結部、内周側リブ、内周側ロータコアに伝達し難くなるので、内周側ロータコアの膨らみをさらに抑制することが可能となり、スリップトルクの低下がさらに抑制できる。
【0023】
請求項4の発明によれば、連結部は、径方向において、外周側ロータコア及び内周側ロータコアよりも、貫通孔の径方向中間部に近くなるように形成されるので、内周側リブ及び外周側リブの径方向の長さを確保し易くなる。したがって、ロータコアのシャフト孔への回転シャフトの圧入時において、内周側ロータコアが中央部から外周側に向かって変位させられる際の内周側リブ及び外周側リブの変形が連結部によって妨げられてしまうことを抑制できる。したがって、連結部が形成されている場合でも、内周側リブ及び外周側リブの変形を容易に維持することができる。
【0024】
請求項5の発明によれば、外周側リブを構成する第1外周側リブの外周側端部は、外周側ロータコアとの連結位置において、周方向に隣接する他の外周側リブを構成する第2外周側リブの外周側端部と連結され、内周側リブを構成する第1内周側リブの内周側端部は、内周側ロータコアとの連結位置において、周方向に隣接する他の内周側リブを構成する第2内周側リブの内周側端部と連結される。したがって、第1外周側リブ及び第2外周側リブは、外周側端部同士が連結されない場合に比べて、円周長が長く形成でき、第1内周側リブ及び第2内周側リブは、内周側端部同士が連結されない場合に比べて、円周長が長く形成できるので、ロータコアのシャフト孔への回転シャフトの圧入時において、外周側リブ及び内周側リブの変形をさらに容易にすることが出来るため、外周側ロータコアにおいて発生する圧入応力をより効果的に低減することが出来る。
また、ロータの回転時にロータコアに遠心力が作用した場合において、ロータコアを外径側に向かって引張る力に対しても、内周側リブ及び外周側リブの変形をさらに容易にすることが出来るため、外周側ロータコアに作用する比較的大きな遠心力は、外周側リブ、連結部、及び内周側リブを介して内周側ロータコアに伝達し難くなり、内周側ロータコアの膨らみがさらに抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】第1実施形態に係るロータの正面図である。
図2図1のロータの部分拡大図である。
図3】第1実施形態に係るロータコアの変位図である。
図4】(a)は比較例1に係るロータの正面図であり、(b)はロータコアの変位図である。
図5】(a)は比較例2に係るロータの正面図であり、(b)はロータコアの変位図である。
図6】内周側ロータコアの内周面、及び外周側ロータコアの外周面の外周側への膨らみ量を示す図である。
図7】第2実施形態に係るロータの正面図である。
図8図7のロータの部分拡大図である。
図9】内周側ロータコアの内周面、及び外周側ロータコアの外周面の外周側への膨らみ量を示す図である。
図10】比較例3に係るロータの正面図である。
図11図10のロータの部分拡大図である。
図12】特許文献1に係るロータの正面図である。
図13】特許文献2に係るロータの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の各実施形態に係る回転電機のロータを説明する。
【0027】
(第1実施形態)
図1及び図2に示すように、第1実施形態に係る回転電機のロータ10は、周方向に所定間隔で形成された複数の磁極部50を有する略円環状のロータコア20と、ロータコア20の中央部に形成されたシャフト孔22に圧入される回転シャフト(不図示)と、を備え、ステータ(不図示)の内周側に配置されている。なお、図1中、符号Oはロータ10の中心である。
【0028】
ロータコア20は、略同一形状の円環状の電磁鋼板例えばケイ素鋼板21を多数積層して形成されていると共に、周方向に所定の間隔で複数の磁石挿入孔40が形成される。
【0029】
磁極部50は、径方向に磁化され、且つ周方向で交互に磁化方向が異なるように、永久磁石30が磁石挿入孔40に挿入されて構成されている。より具体的には、永久磁石30Aが磁石挿入孔40に挿入されて構成された磁極部50Aにおいて、その外周側がN極とすると、隣接する磁極部50Bは、その外周側がS極となるように、永久磁石30Bが磁石挿入孔40に挿入されて構成されている。
【0030】
永久磁石30は、周方向に3分割された3つの永久磁石片32a、32b、32cによって構成されており、これら3つの永久磁石片32a、32b、32cは、同一の断面略矩状に形成される。
【0031】
磁石挿入孔40は、周方向に3分割された3つの空孔42a、42b、42cから構成されており、これら3つの空孔42a、42b、42cに、それぞれ永久磁石片32a、32b、32cが挿入されて固定される。3つの空孔42a、42b、42cは、周方向に隣り合う永久磁石片32a、32b、32cの外周面同士が180°未満の角度をなすよう、略V字形状に形成されている。
【0032】
また、ロータコア20は、永久磁石片32a、32cの周方向外側端面32dと隣接する部分に、軸方向に貫通して磁気的空隙を構成する側方バリア部60(図2参照)が形成される。このように、ロータコア20に側方バリア部60が形成されることにより、側方バリア部60と、ロータコア20の外周面20aと、の間には周方向に延びる周方向リブ23が設けられる。
【0033】
ここで、周方向リブ23は、径方向幅が比較的短く形成されるので、永久磁石30の外周面から生じた磁束が、周方向リブ23を介して同じ永久磁石30の内周面に短絡したり、周方向リブ23を介して隣の磁極部50を構成する永久磁石30の内周面に短絡することが抑制される。
【0034】
また、ロータコア20は、磁石挿入孔40の内周側において、軸方向に貫通する略円環状の貫通孔24が形成される。貫通孔24は、外周面24a及び内周面24bがロータコア20の外周面20a及びシャフト孔22と平行となるように形成されている。このように、ロータコア20は、貫通孔24が形成されることにより、貫通孔24の内周側の内周側ロータコア25と、貫通孔24の外周側の外周側ロータコア26と、を有することになる。
【0035】
内周側ロータコア25と、外周側ロータコア26と、は周方向に所定間隔で配置された複数のリブ70によって連結されている。リブ70は、内周側ロータコア25から外周側に延びる内周側リブ80と、外周側ロータコア26から内周側に延びる外周側リブ90と、内周側リブ80と外周側リブ90を連結する連結リブ72(連結部)と、からなる。
【0036】
内周側リブ80は、内周側ロータコア25から外周側ロータコア26に向かうに従って、周方向一方側(図2中、右側)及び周方向他方側(図2中、左側)に各々延びる略直線形状の第1内周側リブ82及び第2内周側リブ84と、第1内周側リブ82の外周側端部と第2内周側リブ84の外周側端部とが互いに連結された内周側連結部86と、を有する。
【0037】
外周側リブ90は、外周側ロータコア26から内周側ロータコア25に向かうに従って、周方向一方側及び周方向他方側に各々延びる略直線形状の第1外周側リブ92及び第2外周側リブ94と、第1外周側リブ92の内周側端部と第2外周側リブ94の内周側端部とが互いに連結された外周側連結部96と、を有する。
【0038】
連結リブ72は、内周側連結部86と、外周側連結部96と、を径方向に向かって延びて連結する。ここで、連結リブ72は、径方向において、外周側ロータコア26及び内周側ロータコア25よりも、貫通孔24の径方向中間部Mに近くなるように形成される。すなわち、外周側ロータコア26と貫通孔24の径方向中間部Mとの径方向中間部を外周側中間部M1とし、内周側ロータコア25と貫通孔24の径方向中間部Mとの径方向中間部を内周側中間部M2としたとき、連結リブ72は、径方向において、外周側中間部M1と内周側中間部M2との間に位置するように形成される。このように構成することで、内周側リブ80及び外周側リブ90の径方向長さを確保し易くなる。
【0039】
また、外周側リブ90を構成する第1外周側リブ92の外周側端部は、外周側ロータコア26との連結位置において、周方向に隣接する他の外周側リブ90を構成する第2外周側リブ94の外周側端部と連結され、接点結合される。さらに、内周側リブ80を構成する第1内周側リブ82の内周側端部は、内周側ロータコア25との連結位置において、周方向に隣接する他の内周側リブ80を構成する第2内周側リブ84の内周側端部と連結され、接点結合される。すなわち、本実施形態では、周方向に隣り合うリブ70同士が、隙間なく密接して配置されている。これにより、それぞれの外周側リブ90及び内周側リブ80の円周長を長く確保することができる。
【0040】
ここで、第1外周側リブ92と第2外周側リブ94とが外周側に向かってなす狭角αと、第1内周側リブ82と第2内周側リブ84とが内周側に向かってなす狭角βと、は異なる大きさとなるように設定されており(α≠β)、本実施形態では、狭角αは狭角βよりも大きくなるように設定されている(α>β)。したがって、外周側リブ90は、内周側リブ80に比べて剛性が小さくなり、変形し易くなる。
【0041】
このように、外周側リブ90と内周側リブ80の強度及び変形し易さは、狭角α及びβを適宜設定することにより、各々所望の特性に調整されており、遠心力(遠心応力)に起因した外周側ロータコア26の外周側への膨らみを抑制しながら、内周側ロータコア25の内周面の外周側への膨らみを抑制できるように構成される。
【0042】
次に、第1実施形態に係るロータコア20と、比較例1及び2に係るロータコア320、420と、を比較するため、回転中におけるロータコア20、320、420の変位について解析を行った。
【0043】
図4(a)に示すように、比較例1に係るロータコア320は、第1実施形態に係るロータコア20と基本的構成を同一としており、内周側ロータコア25及び外周側ロータコア26を連結するリブの構成が相違する。比較例1に係る複数のリブ370は、内周側ロータコア25から外周側ロータコア26に向かうに従って、周方向一方側(図4(a)中、時計回り)に傾斜して延びており、いわゆる風車形状とされ、その剛性が比較的低く形成される。
【0044】
図5(a)に示すように、比較例2に係るロータコア420も、比較例1に係るロータコア320と同様に、第1実施形態に係るロータコア20と基本的構成を同一としており、内周側ロータコア25及び外周側ロータコア26を連結するリブの構成が相違する。比較例2に係るリブ470は、内周側ロータコア25から径方向に向かって延びる第1リブ472と、第1リブ472の外周側端部から径方向に延びると共に、それぞれ周方向一方側及び他方側に傾斜して延び、外周側ロータコア26に連結される第2リブ474及び第3リブ476と、から構成される。したがって、複数のリブ470は、いわゆるスポーク形状とされ、その剛性が比較的高く形成される。
【0045】
図3図4(b)、図5(b)には、回転中における第1実施形態、比較例1、比較例2のロータコア20、320、420の変位について、シュミレーションによって求めた結果が示されている。なお、図中において、実線は回転前、破線は回転中のロータコア20、320、420を示すものである。また、図6には、それぞれの内周側ロータコア25の内周面(シャフト孔22)、及び外周側ロータコア26の外周面(外周面20a)の外周側への膨らみ量が示されている。なお、図6において、内周側ロータコア25の内周面の膨らみ量と、外周側ロータコア26の外周面の膨らみ量と、はそれぞれスケールが異なる2つの縦軸によって表されている。
【0046】
図3図6より、内周側ロータコア25の内周面の外周側への膨らみ量は、第1実施形態<比較例2<比較例1となっており、外周側ロータコア26の外周面の外周側への膨らみ量は、比較例1<第1実施形態<比較例2となっていることがわかる。
【0047】
ここで、比較例1における外周側ロータコア26の外周面の膨らみ量と、比較例2における内周側ロータコア25の内周面の膨らみ量と、は非常に大きな値となっており、ロータ動作に悪影響を及ぼす可能性がある。一方、第1実施形態においては、両方の膨らみ量ともバランス良く低減されている。このような結果になる理由について、以下考察する。
【0048】
比較例1のロータコア320では、リブ370の剛性が比較的低いので、内周側ロータコア25と外周側ロータコア26とは力学的に切り離された状態に近づくことによって、回転時において外周側ロータコア26に作用する大きな遠心力が、リブ370を介して内周側ロータコア25に伝達し難くなり、内周側ロータコア25が外周側に膨らむことが抑制される。しかしながら、リブ370の剛性が低いため、外周側ロータコア26には大きな遠心力が作用することによって、外周側ロータコア26は外周側に向かって大きく膨らんでしまう。その結果、外周側ロータコア26に変形に起因する大きな遠心応力が発生してしまうことになる。
【0049】
また、比較例2のロータコア420では、リブ470の剛性が比較的高いので、外周側ロータコア26の外周側への膨らみを抑制され、外周側ロータコア26に作用する遠心応力が低減される。しかし、内周側ロータコア25と外周側ロータコア26とが力学的に接続された状態に近づくので、回転時において外周側ロータコア26に作用する遠心力は、リブ470を介して内周側ロータコア25に伝達され、内周側ロータコア25が外周側に大きく膨らんでしまう。
【0050】
これらに対し、第1実施形態のロータコア20では、内周側リブ80及び外周側リブ90の各々がたわむように変形するので、外周側ロータコア26に作用する比較的大きな遠心力が、外周側リブ90、連結リブ72、及び内周側リブ80を介して内周側ロータコア25に伝達することが抑制され、内周側ロータコア25の膨らみが抑制される。
【0051】
また、第1外周側リブ92と第2外周側リブ94とが外周側に向かってなす狭角αと、第1内周側リブ82と第2内周側リブ84とが内周側に向かってなす狭角βと、をそれぞれ適宜設定することにより、外周側リブ90と内周側リブ80の強度及び変形し易さを、各々所望の特性に調整することができるため、遠心力に起因した外周側ロータコア26の変形を抑制することができ、外周側ロータコア26において発生する遠心応力を抑制することができる。
【0052】
また、ロータコア20のシャフト孔22に回転シャフトが圧入された際には、内周側ロータコア25は中央部から外周側に向かって変位させられる(圧入変位が生じる)こととなる。しかしながら、内周側リブ80及び外周側リブ90の各々がたわむように変形することによって内周側リブ80外周側リブ90において圧入変位が吸収されるため、外周側ロータコア26において発生する圧入変位を低減することができ、外周側ロータコア26において発生する圧入応力が抑制される。
【0053】
また、連結リブ72は、径方向において、外周側ロータコア26及び内周側ロータコア25よりも、貫通孔24の径方向中間部Mに近くなるように形成されるので、内周側リブ80及び外周側リブ90の径方向の長さを確保し易くなる。したがって、ロータコア20のシャフト孔22への回転シャフトの圧入時において、内周側ロータコア25が中央部から外周側に向かって変位させられる際の内周側リブ80及び外周側リブ90の変形が連結リブ72によって妨げられてしまうことを抑制でき、内周側ロータコア25及び外周側ロータコア26の外周側への膨らみをさらに抑制できる。
【0054】
また、外周側リブ90を構成する第1外周側リブ92の外周側端部は、外周側ロータコア26との連結位置において、周方向に隣接する他の外周側リブ90を構成する第2外周側リブ94の外周側端部と連結され、内周側リブ80を構成する第1内周側リブ82の内周側端部は、内周側ロータコア25との連結位置において、周方向に隣接する他の内周側リブ80を構成する第2内周側リブ84の内周側端部と連結される。したがって、第1外周側リブ92及び第2外周側リブ94は、外周側端部同士が連結されない場合に比べて、円周長が長く形成でき、第1内周側リブ82及び第2内周側リブ84は、内周側端部同士が連結されない場合に比べて、円周長が長く形成できるので、ロータコア20のシャフト孔22への回転シャフトの圧入時において、外周側リブ90及び内周側リブ80の変形をさらにし易くすることが出来るため、外周側ロータコア26において発生する圧入応力をより効果的に低減することが出来る。
また、ロータの回転時にロータコア20に遠心力が作用した場合において、ロータコア20を外径側に向かって引張る力に対しても、内周側リブ80及び外周側リブ90の変形をさらに容易にすることが出来るため、外周側ロータコア26に作用する比較的大きな遠心力は、外周側リブ90、連結リブ72、及び内周側リブ80を介して内周側ロータコア25に伝達し難くなり、内周側ロータコア25の膨らみがさらに抑制される。
【0055】
このように、第1実施形態のロータコア20においては、圧入応力及び遠心応力を共に低減可能であり、内周側ロータコア25及び外周側ロータコア26の外周側への膨らみをバランス良く抑制可能であることが明らかとなった。
【0056】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る回転電機のロータについて説明する。本実施形態に係る回転電機のロータ10Aは、第1実施形態と基本的構成が同一であり、内周側ロータコア25及び外周側ロータコア26を連結するリブ70の構成が相違するので、同一部分については同一符号を付すことによりその説明を省略又は簡略化する。
【0057】
図7及び図8に示すように、本実施形態に係る回転電機のロータ10Aにおいて、内周側リブ80は、第1実施形態と同一形状となるように形成されている。一方、外周側リブ90は、第1外周側リブ92と第2外周側リブ94とが外周側に向かってなす狭角αが、第1実施形態よりも小さく形成されることにより、第1内周側リブ82と第2内周側リブ84とが内周側に向かってなす狭角よりも小さくなるように設定されている(α<β)。この場合、外周側リブ90は、外周側に向かう引張り力に対する剛性が、内周側リブ80に比べて高くなる。
【0058】
ここで、図9には、内周側ロータコア25の内周面(シャフト孔22)、及び外周側ロータコア26の外周面(外周面20a)の外周側への膨らみ量が示されている。図中には、比較対照のため、第1実施形態及び後述の比較例3における膨らみ量も示されている。なお、図9において、内周側ロータコア25の内周面の膨らみ量と、外周側ロータコア26の外周面の膨らみ量と、はそれぞれスケールが異なる2つの縦軸によって表されている。また、図9中の縦軸のスケールと、図6中の縦軸のスケールと、は異なることに留意する。
【0059】
外周側ロータコア26の外周面の外周側への膨らみは、第2実施形態<第1実施形態となっていることがわかる。これは、第2実施形態においては、外周側ロータコア26に連結される外周側リブ90の剛性が、内周側リブ80に比べて高く設定されることによって、外周側ロータコア26の膨らみが抑制されたためである。
【0060】
また、内周側ロータコア25の外周側への膨らみは、第1実施形態<第2実施形態となっている。これは、第2実施形態においては、第1実施形態に比べて、外周側ロータコア26を外周側に向かって引っ張る力に対して内周側リブ80及び外周側リブ90が変形し難くなるので、回転時において外周側ロータコア26に作用する遠心力が内周側ロータコア25に伝達され、内周側ロータコア25が外周側に膨らみ易くなったためである。しかしながら、第2実施形態においても、第1実施形態と同様、内周側ロータコア25及び外周側ロータコア26の外周側への膨らみが、バランス良く抑制されており、顕著な効果を奏するものである。
【0061】
(比較例3)
次に、比較例3に係る回転電機のロータについて説明する。本比較例に係る回転電機のロータ510は、上述の実施形態と基本的構成が同一であり、内周側ロータコア25及び外周側ロータコア26を連結するリブの構成が相違するので、同一部分については同一符号を付すことによりその説明を省略又は簡略化する。
【0062】
図10及び図11に示すように、本変形例のリブ570は、上述の実施形態のように連結リブ72が設けられず、内周側リブ580と、外周側リブ590と、から構成される。
【0063】
内周側リブ580は、内周側ロータコア25から外周側ロータコア26に向かうに従って、周方向一方側(図11中、右側)及び周方向他方側(図11中、左側)に各々延びる略直線形状の第1内周側リブ582及び第2内周側リブ584と、第1内周側リブ582の外周側端部と第2内周側リブ584の外周側端部とが互いに連結された内周側連結部586と、を有する。
【0064】
外周側リブ590は、外周側ロータコア26から内周側ロータコア25に向かうに従って、周方向一方側及び周方向他方側に各々延びる略直線形状の第1外周側リブ592及び第2外周側リブ594と、第1外周側リブ592の内周側端部と第2外周側リブ594の内周側端部とが互いに連結された外周側連結部396と、を有する。
【0065】
そして、内周側連結部586と外周側連結部596とは、互いに直接連結される。さらに、第1内周側リブ582と第2外周側リブ594とは、同一直線上に形成され、第2内周側リブ584と第1外周側リブ592とは、同一直線上に形成される。したがって、第1内周側リブ582と第2内周側リブ584とがなす狭角αと、第1外周側リブ592と第2外周側リブ594とがなす狭角βと、は略同一とされ(α=β)、リブ570は略X形状に形成される。
【0066】
ここで、図9を参照すると、比較例3においては、第1及び第2実施形態に比べて、内周側ロータコア25及び外周側ロータコア26の外周側への膨らみが共に大きくなってしまっている。したがって、内周側ロータコア及び外周側ロータコアの膨らみを同時に抑制するためには、上述の第1及び第2実施形態のように、リブ70に連結リブ72を設けると共に、狭角αと狭角βとを異なる値に設定することによって(α≠β)、外周側リブ90及び内周側リブ80を、適切な強度を維持しながら変形可能となるように構成することが必要であることが明らかとなった。
【0067】
なお、本発明の回転電機のロータ10は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜な変形、改良などが可能である。
【符号の説明】
【0068】
10、10A 回転電機のロータ
20 ロータコア
20a 外周面
21 ケイ素鋼板
22 シャフト孔
23 周方向リブ
24 貫通孔
24a 外周面
24b 内周面
25 内周側ロータコア
26 外周側ロータコア
30 永久磁石
32a、32b、32c 永久磁石片
32d 周方向外側端面
40 磁石挿入孔
42a、42b、42c 空孔
50 磁極部
60 側方バリア部
70 リブ
72 連結リブ(連結部)
80 内周側リブ
82 第1内周側リブ
84 第2内周側リブ
86 内周側連結部
90 外周側リブ
92 第1外周側リブ
94 第2外周側リブ
96 外周側連結部
α、β 狭角
M 径方向中間部
M1 外周側中間部
M2 内周側中間部
O 中心
図1
図2
図3
図4
図5
図7
図8
図10
図11
図12
図13
図6
図9