特許第6014512号(P6014512)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6014512トリフルオロメチル基含有アミノ化合物の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6014512
(24)【登録日】2016年9月30日
(45)【発行日】2016年10月25日
(54)【発明の名称】トリフルオロメチル基含有アミノ化合物の製造方法
(51)【国際特許分類】
   C07C 231/06 20060101AFI20161011BHJP
   C07C 233/13 20060101ALI20161011BHJP
   C07C 233/31 20060101ALI20161011BHJP
   C07C 233/47 20060101ALI20161011BHJP
   C07C 271/20 20060101ALI20161011BHJP
   C07C 269/06 20060101ALI20161011BHJP
   C07C 233/18 20060101ALI20161011BHJP
   C07C 255/44 20060101ALI20161011BHJP
   C07C 253/30 20060101ALI20161011BHJP
   C07C 235/06 20060101ALI20161011BHJP
   C07C 233/59 20060101ALI20161011BHJP
   C07F 5/02 20060101ALI20161011BHJP
   C07B 61/00 20060101ALN20161011BHJP
【FI】
   C07C231/06
   C07C233/13
   C07C233/31
   C07C233/47
   C07C271/20
   C07C269/06
   C07C233/18
   C07C255/44
   C07C253/30
   C07C235/06
   C07C233/59
   C07F5/02 C
   !C07B61/00 300
【請求項の数】1
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2013-29911(P2013-29911)
(22)【出願日】2013年2月19日
(65)【公開番号】特開2014-159382(P2014-159382A)
(43)【公開日】2014年9月4日
【審査請求日】2015年8月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】304021417
【氏名又は名称】国立大学法人東京工業大学
(73)【特許権者】
【識別番号】591180358
【氏名又は名称】東ソ−・エフテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087398
【弁理士】
【氏名又は名称】水野 勝文
(74)【代理人】
【識別番号】100067541
【弁理士】
【氏名又は名称】岸田 正行
(74)【代理人】
【識別番号】100103506
【弁理士】
【氏名又は名称】高野 弘晋
(72)【発明者】
【氏名】小池 隆司
(72)【発明者】
【氏名】安 祐輔
(72)【発明者】
【氏名】穐田 宗隆
【審査官】 安藤 倫世
(56)【参考文献】
【文献】 特表平11−507665(JP,A)
【文献】 特表2011−517663(JP,A)
【文献】 特開昭54−122217(JP,A)
【文献】 Bulletin of the Chemical Society of Japan,1992年,65 (7),p.1976-1981
【文献】 Three-component Oxytrifluoromethylation of Alkenes: Highly Effecient and Regioselective Difunctionalization of C=C Bonds Mediated by Photoredox Catalysts,Angewante Chemie Int.Ed.,2012年,51,9567-9571
【文献】 Intermolecular Atom Transfer Radical Addition to Olefins Mediated by Oxidative Quenching of Photoredox Catalysts,Journal of the American Chemical Society,2011年,133,4160-4163
【文献】 Trifluoromethylation of Heterocycles via Visible Light Photoredox Catalysis,Tetrahedron Letters,2012年,53,2005-2008
【文献】 Trifluoromethylation of arenes and Heteroarenes by Means of Photoredox Catalysis,Nature,2011年,Vol.480 ,224-228
【文献】 Org. Lett.,2013年 4月19日,15 (9),p.2136-2139
【文献】 Copper-Catalyzed Trifluoromethylation of Terminal Alkenes through Allylic C-H Bond Activation,J.Am.Chem.Soc.,2011年,133,15300-15303
【文献】 Copper-Catalyzed C(sp3)-C(sp3) Bond Formation Using a Hypervalent Iodine Reagent: An Efficient Allylic Trifluoromethylation,J.Am.Chem.Soc.,2011年,133,16410-16413
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07C
C07F
CAplus/CASREACT/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(1)
【化1】

(式中、Rはフェニル基又は置換フェニル基を示し、Rは水素原子、メチル基、エチル基、フェニル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基又はベンジルオキシカルボニル基を示し、R及びRは縮環して5員環または6員環を形成しても良い)
で表されるオレフィン類、親電子的トリフルオロメチル化剤、下記一般式(2)
−CN (2)
(式中Rはメチル基、エチル基、炭素数3〜6の直鎖、分岐若しくは環式のアルキル基又はメトキシメチル基を示す)
で表されるニトリル類及び水を、光触媒存在下にて光照射下反応させることを特徴とする下記一般式(3)
【化2】

(式中、R、R及びRは前記に同じ)
で表されるトリフルオロメチル基含有アミノ化合物の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光触媒を用いて光により発生させたトリフルオロメチルラジカル及びニトリル類をオレフィン類に反応させトリフルオロメチル基含有アミノ化合物を製造する方法に関する。トリフルオロメチル基含有アミノ化合物は医農薬の合成中間体や電子材料の合成中間体として有用な化合物である。
【背景技術】
【0002】
本発明の、光触媒を用いて光により発生させたトリフルオロメチルラジカル及びニトリル類をオレフィン類に反応させトリフルオロメチル基含有アミノ化合物を製造する方法は知られていない。
【0003】
従来技術のトリフルオロメチルラジカルを用いる方法としては、S−(トリフルオロメチル)ジベンゾチオフェニウムテトラフルオロボラートや1−トリフルオロメチル−1,2−ベンズヨードオキソール−3−オンをトリフルオロメチルラジカル源として用い、銅触媒の存在下、オレフィン類にトリフルオロメチル基を導入する方法が知られている(非特許文献1,2,3)。
【0004】
また、光反応としては、トリス(2,2’−ビピリジン)ルテニウム ジクロリド錯体等を触媒として用い、ハロゲン化アルキル類にオレフィン類を挿入する方法(非特許文献4)、芳香族炭化水素類にトリフルオロメチル基を導入する方法(非特許文献5,6)、オレフィン類にトリフルオロメチル基と水酸基を導入する方法(非特許文献7)等が知られている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】S. L. Buchwald, et. al., Angew. Chem. 2011, 123, 9286-9289。
【非特許文献2】L. Liu, et. al., J. Am. Soc. 2011, 133, 15300-15303。
【非特許文献3】L. Liu, et. al., J. Am. Soc. 2011, 133, 16410-16413。
【非特許文献4】C. R. J. Stephenson, et. al., J. Am. Soc. 2011, 133, 4160-4163。
【非特許文献5】D. W. C. MacMillan, et. al., Nature 2011, 480, 224-228。
【非特許文献6】E. J. Cho, et. Al., Tetrahedron Lett. 2012, 53, 2005-2008。
【非特許文献7】M. Akita, et. al., Angew. Chem. Int. Ed. 2012, 51, 9567-9571。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の非特許文献1〜7の方法については、オレフィン類への各種ラジカル付加反応によりラジカル付加物を得る方法であるが、同時にアミノ基を導入することはできなかった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、光反応により発生させたトリフルオロメチルラジカルのオレフィン類への付加反応について、鋭意検討した結果、ニトリル類存在下、反応を実施することにより、トリフルオロメチルラジカルの付加と同時にアミノ基が導入できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、
[項1]下記一般式(1)
【0009】
【化1】
【0010】
(式中、Rは炭素数1〜5のアルキル基、フェニル基又は置換フェニル基を示し、Rは水素原子、メチル基、エチル基、フェニル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基又はベンジルオキシカルボニル基を示し、R及びRは縮環して5員環または6員環を形成しても良い)
で表されるオレフィン類と、親電子的トリフルオロメチル化剤を、光触媒、下記一般式(2)
−CN (2)
(式中Rはメチル基、エチル基、炭素数3〜6の直鎖、分岐若しくは環式のアルキル基又はメトキシメチル基を示す)
で表されるニトリル類及び水を光照射下反応させることを特徴とする下記一般式(3)
【0011】
【化2】
【0012】
(式中、R、R及びRは前記に同じ)
で表されるトリフルオロメチル基含有アミノ化合物の製造方法を提供するものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明により、1段の反応でトリフルオロメチル基とアミノ基を導入することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0015】
本発明の一般式(1)及び一般式(3)のRにおける置換フェニル基とは、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、2,3−ジメチルフェニル基、2,4−ジメチルフェニ基、2,5−ジメチルフェニル基、2,6−ジメチルフェニル基、3,4−ジメチルフェニル基、3,5−ジメチルフェニル基、2−エチルフェニル基、3−エチルフェニル基、4−エチルフェニル基、2,3−ジエチルフェニル基、2,4−ジエチルフェニル基、2,5−ジエチルフェニル基、2,6−ジエチルフェニル基、3,4−ジエチルフェニル基、3,5−ジエチルフェニル基、2−n−プロピルフェニル基、3−n−プロピルフェニル基、4−n−プロピルフェニル基、2,3−ジ−n−プロピルフェニル基、2,4−ジ−n−プロピルフェニル基、2,5−ジ−n−プロピルフェニル基、2,6−ジ−n−プロピルフェニル基、3,4−ジ−n−プロピルフェニル基、3,5−ジ−n−プロピルフェニル基、2−iso−プロピルフェニル基、3−iso−プロピルフェニル基、4−iso−プロピルフェニル基、2,3−ジ−iso−プロピルフェニル基、2,4−ジ−iso−プロピルフェニル基、2,5−ジ−iso−プロピルフェニル基、2,6−ジ−iso−プロピルフェニル基、3,4−ジ−iso−プロピルフェニル基、3,5−ジ−iso−プロピルフェニル基、2−アセトキシフェニル基、3−アセトキシフェニル基、4−アセトキシフェニル基、2−(メトキシカルボニル)フェニル基、3−(メトキシカルボニル)フェニル基、4−(メトキシカルボニル)フェニル基、2−(ホルミル)フェニル基、3−(ホルミル)フェニル基、4−(ホルミル)フェニル基、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニル基、3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニル基、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニル基、2−(シアノメチル)フェニル基、3−(シアノメチル)フェニル基、4−(シアノメチル)フェニル基、2−フルオロフェニル基、3−フルオロフェニル基、4−フルオロフェニル基、2,3−ジフルオロフェニル基、2,4−ジフルオロフェニル基、2,5−ジフルオロフェニル基、2,6−ジフルオロフェニル基、3,4−ジフルオロフェニル基、3,5−ジフルオロフェニル基、2−クロロフェニル基、3−クロロフェニル基、4−クロロフェニル基、2,3−ジクロロフェニル基、2,4−ジクロロフェニル基、2,5−ジクロロフェニル基、2,6−ジクロロフェニル基、3,4−ジクロロフェニル基、3,5−ジクロロフェニル基、2−ブロモフェニル基、3−ブロモフェニル基、4−ブロモフェニル基、2,3−ジブロモフェニル基、2,4−ジブロモフェニル基、2,5−ジブロモフェニル基、2,6−ジブロモフェニル基、3,4−ジブロモフェニル基、3,5−ジブロモフェニル基、2−トリフルオロメチルフェニル基、3−トリフルオロメチルフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、2−(ピナコールボロニル)フェニル基、3−(ピナコールボロニル)フェニル基、4−(ピナコールボロニル)フェニル基を示す。
【0016】
本発明の一般式(3)で表されるトリフルオロメチル基含有アミノ化合物としては、具体的には例えば、N−(1−フェニル−3,3,3−トリフルオロプロピル)アセトアミド、N−[1−(2−メチルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(3−メチルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(4−メチルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(2,3−ジメチルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(2,4−ジメチルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(2,5−ジメチルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(2,6−ジメチルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(3,4−ジメチルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(3,5−ジメチルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(2−エチルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(3−エチルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(4−エチルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(2,3−ジエチルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(2,4−ジエチルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(2,5−ジエチルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(2,6−ジエチルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(3,4−ジエチルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(3,5−ジエチルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(2−n−プロピルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(3−n−プロピルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(4−n−プロピルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(2,3−ジ−n−プロピルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(2,4−ジ−n−プロピルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(2,5−ジ−n−プロピルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(2,6−ジ−n−プロピルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(3,4−ジ−n−プロピルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(3,5−ジ−n−プロピルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(2−iso−プロピルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(3−iso−プロピルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(4−iso−プロピルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(2,3−ジ−iso−プロピルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(2,4−ジ−iso−プロピルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(2,5−ジ−iso−プロピルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(2,6−ジ−iso−プロピルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(3,4−ジ−iso−プロピルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(3,5−ジ−iso−プロピルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(2−アセトキシフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(3−アセトキシフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(4−アセトキシフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、2−(1−アセチルアミノ−3,3,3−トリフルオロプロピル)安息香酸メチル、3−(1−アセチルアミノ−3,3,3−トリフルオロプロピル)安息香酸メチル、4−(1−アセチルアミノ−3,3,3−トリフルオロプロピル)安息香酸メチル、2−(1−N−アセチルアミノ−3,3,3−トリフルオロプロピル)ベンズアルデヒド、3−(1−N−アセチルアミノ−3,3,3−トリフルオロプロピル)ベンズアルデヒド、4−(1−N−アセチルアミノ−3,3,3−トリフルオロプロピル)ベンズアルデヒド、N−{1−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニル]−3,3,3−トリフルオロプロピル}アセトアミド、N−{1−[3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニル]−3,3,3−トリフルオロプロピル}アセトアミド、N−{1−[4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニル]−3,3,3−トリフルオロプロピル}アセトアミド、N−{1−[2−(シアノメチル)フェニル]−3,3,3−トリフルオロプロピル}アセトアミド、N−{1−[3−(シアノメチル)フェニル]−3,3,3−トリフルオロプロピル}アセトアミド、N−{1−[4−(シアノメチル)フェニル]−3,3,3−トリフルオロプロピル}アセトアミド、N−[1−(2−フルオロフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(3−フルオロフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(4−フルオロフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(2,3−ジフルオロフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(2,5−ジフルオロフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(2,6−ジフルオロフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(3,5−ジフルオロフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(2−クロロフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(3−クロロフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(4−クロロフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(2,3−ジクロロフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(2,5−ジクロロフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(2,6−ジクロロフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(3,5−ジクロロフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(2−ブロモフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(3−ブロモフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(4−ブロモフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(2,3−ジブロモフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(2,4−ジブロモフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(2,5−ジブロモフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(2,6−ジブロモフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(3,4−ジブロモフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(3,5−ジブロモフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(2−トリフルオロメチルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(3−トリフルオロメチルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、N−[1−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミド、2−(1−アセチルアミノ−3,3,3−トリフルオロプロピル)フェニルボロン酸ピナコールエステル、3−(1−アセチルアミノ−3,3,3−トリフルオロプロピル)フェニルボロン酸ピナコールエステル、4−(1−アセチルアミノ−3,3,3−トリフルオロプロピル)フェニルボロン酸ピナコールエステル、N−(1−フェニル−3,3,3−トリフルオロ−2−メチルプロピル)アセトアミド、N−{1−[2−(メトキシカルボニル)フェニル]−3,3,3−トリフルオロプロピル}アセトアミド、N−{1−[3−(メトキシカルボニル)フェニル]−3,3,3−トリフルオロプロピル}アセトアミド、N−{1−[4−(メトキシカルボニル)フェニル]−3,3,3−トリフルオロプロピル}アセトアミド、N−(1,2−ジフェニル−3,3,3−トリフルオロプロピル)アセトアミド、N−(2−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アセトアミド、N−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2−トリフルオロメチル−1−ナフタレン−1−イル)アセトアミド、2−トリフルオロメチル−3−アセチルアミノ−3−フェニルプロピオン酸メチル、2−トリフルオロメチル−3−アセチルアミノ−3−フェニルプロピオン酸エチル、2−トリフルオロメチル−3−アセチルアミノ−3−フェニルプロピオン酸フェニル、2−トリフルオロメチル−3−アセチルアミノ−3−フェニルプロピオン酸ベンジル、N−(1−フェニル−3,3,3−トリフルオロプロピル)プロピオンアミド、N−(1−フェニル−3,3,3−トリフルオロプロピル)(メトキシアセトアミド)、N−(1−フェニル−3,3,3−トリフルオロプロピル)イソブロアミド、N−(1−フェニル−3,3,3−トリフルオロプロピル)シクロプロパンカルボキサミド、N−(1−フェニル−3,3,3−トリフルオロプロピル)シクロヘキサンカルボキサミド等が挙げられる。
【0017】
本発明の一般式(1)で表されるオレフィン類としては、具体的には例えば、スチレン、2−メチルスチレン、3−メチルスチレン、4−メチルスチレン、2,3−ジメチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、2,5−ジメチルスチレン、2,6−ジメチルスチレン、3,4−ジメチルスチレン、3,5−ジメチルスチレン、2−エチルスチレン、3−エチルスチレン、4−エチルスチレン、2,3−ジエチルスチレン、2,4−ジエチルスチレン、2,5−ジエチルスチレン、2,6−ジエチルスチレン、3,4−ジエチルスチレン、3,5−ジエチルスチレン、2−n−プロピルスチレン、3−n−プロピルスチレン、4−n−プロピルスチレン、2,3−ジ−n−プロピルスチレン、2,4−ジ−n−プロピルスチレン、2,5−ジ−n−プロピルスチレン、2,6−ジ−n−プロピルスチレン、3,4−ジ−n−プロピルスチレン、3,5−ジ−n−プロピルスチレン、2−iso−プロピルスチレン、3−iso−プロピルスチレン、4−iso−プロピルスチレン、2,3−ジ−iso−プロピルスチレン、2,4−ジ−iso−プロピルスチレン、2,5−ジ−iso−プロピルスチレン、2,6−ジ−iso−プロピルスチレン、3,4−ジ−iso−プロピルスチレン、3,5−ジ−iso−プロピルスチレン、2−アセトキシスチレン、3−アセトキシスチレン、4−アセトキシスチレン、2−ビニル安息香酸メチル、3−ビニル安息香酸メチル、4−ビニル安息香酸メチル、2−ビニルベンズアルデヒド、3−ビニルベンズアルデヒド、4−ビニルベンズアルデヒド、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)スチレン、3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)スチレン、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)スチレン、2−(シアノメチル)スチレン、3−(シアノメチル)スチレン、4−(シアノメチル)スチレン、2−フルオロスチレン、3−フルオロスチレン、4−フルオロスチレン、2,3−ジフルオロスチレン、2,4−ジフルオロスチレン、2,5−ジフルオロスチレン、2,6−ジフルオロスチレン、3,4−ジフルオロスチレン、3,5−ジフルオロスチレン、2−クロロスチレン、3−クロロスチレン、4−クロロスチレン、2,3−ジクロロスチレン、2,4−ジクロロスチレン、2,5−ジクロロスチレン、2,6−ジクロロスチレン、3,4−ジクロロスチレン、3,5−ジクロロスチレン、2−ブロモスチレン、3−ブロモスチレン、4−ブロモスチレン、2,3−ジブロモスチレン、2,4−ジブロモスチレン、2,5−ジブロモスチレン、2,6−ジブロモスチレン、3,4−ジブロモスチレン、3,5−ジブロモスチレン、2−トリフルオロメチルスチレン、3−トリフルオロメチルスチレン、4−トリフルオロメチルスチレン、2−ビニルフェニルボロン酸ピナコールエステル、3−ビニルフェニルボロン酸ピナコールエステル、4−ビニルフェニルボロン酸ピナコールエステル、trans−β−メチルスチレン、2−ビニル安息香酸メチル、3−ビニル安息香酸メチル、4−ビニル安息香酸メチル、trans−スチルベン、インデン、1,2−ジヒドロナフタレン、桂皮酸メチル、桂皮酸エチル、桂皮酸フェニル、桂皮酸ベンジル等が挙げられ、反応に具する親電子的トリフルオロメチル化剤に対して1.0〜10.0モル量使用する。
【0018】
本発明に適用可能な親電子的トリフルオロメチル化剤としては、具体的には例えば、S−(トリフルオロメチル)ジベンゾチオフェニウムテトラフルオロボラート、1−トリフルオロメチル−1,2−ベンズヨードオキソール−3−オン、1−トリフルオロメチル−3,3−ジメチル−1,2−ベンズヨードオキソール、S−(トリフルオロメチル)−2−フェニルベンゾチオフェニウムテトラフルオロボラート、S−(トリフルオロメチル)−2−フェニルベンゾチオフェニウムトリフルオロメタンスルホナート、S−(トリフルオロメチル)−2−シクロプロピルベンゾチオフェニウムテトラフルオロボラート、S−(トリフルオロメチル)−2−シクロプロピルベンゾチオフェニウムトリフルオロメタンスルホナート、(ジメチルアミノ)(トリフルオロメチル)フェニルオキソスルホニウムテトラフルオロボラート、(ジメチルアミノ)(トリフルオロメチル)フェニルオキソスルホニウムトリフルオロメタンスルホナート等が挙げられる。
【0019】
本発明に適用可能な光触媒としては、具体的には例えば、トリス(2,2’−ビピリジン)ルテニウムジクロリド、トリス(2,2’−ビピリジン)ルテニウムビス(ヘキサフルオロフォスフェート)、トリス(2−フェニルピリジン)イリジウム等が挙げられ、反応に具する親電子的トリフルオロメチル化剤に対して、0.1〜1.0モル%使用する。
【0020】
本発明の一般式(2)で表されるニトリル類としては、具体的には例えば、アセトニトリル、プロピオニトリル、メトキシアセトニトリル、イソブチロニトリル、シクロプロピルカルボニトリル、シクロヘキシルカルボニトリル等が挙げられ、反応に具する親電子的トリフルオロメチル化剤に対して、10〜100重量倍量使用する。
本発明のニトリル類はそのものを溶剤として用いても良いし、必要に応じて反応に不活性な、例えばジクロロメタン、トルエン等を溶剤として用いても良く、親電子的トリフルオロメチル化剤に対して、1〜100重量倍量使用する。
【0021】
本発明の水の使用量としては、反応に具する親電子的トリフルオロメチル化剤に対して、0.9〜1.5モル量使用する。
【0022】
本発明の光照射条件としては、大陽光下でも良いし、波長425nmのLED光源を用いても良い。
【0023】
本発明の反応温度及び時間は、室温下、2〜24時間、光照射を行うことにより反応が完結する。
【0024】
反応終了後の後処理としては、公知の方法で実施可能で、例えば、水を添加、ジクロロメタン等で抽出、硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過、濃縮することにより粗製物を得、必要に応じてシリカゲルカラムクロマトグラフィー等により精製しても良い。
【実施例】
【0025】
以下実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
【0026】
なお、トリス(2,2’−ビピリジル)ルテニウムビス(ヘキサフルオロフォスフェート)(以下、[Ru(bpy)](PFと記載)は下記(1)の文献、また、4−ビニルフェニルボロン酸ピナコールエステルは下記(2)の文献に従い調製した。
【0027】
(1) a) H. B. Ross, M. Boldaji, D. P. Rillema, C. B. Blanton and R. P. White, Inorg. Chem. 1989, 28, 1013; b) A. B. Tamayo, B. D. Alleyne, P. I. Djurovich, S. Lamansky, I. Tsyba, N. N. Ho, R. Bau, M. E. Thompson, J. Am. Chem. Soc. 2003, 125, 7377。
(2) J. N. Cambre, D. Roy, S. R. Gondi, B. S. Sumerlin, J. Am. Chem. Soc. 2007, 129, 10348。
【0028】
反応に当たっては、光源は、Relyon社製LEDランプ(3W×2+ λmax=425nm)を使用した。
【0029】
結果の解析に当たっては、H−NMR、19F−NMR及び13C−NMRはBruker製AVANCE−400(400MHz)、HRMS(ESI−TOF)はBruker社製microTOF IIを使用した。
【0030】
実施例1 N−(1−フェニル−3,3,3−トリフルオロプロピル)アセトアミドの調製
【0031】
【化3】
【0032】
攪拌子を備えた20mlのシュレンク管に、S−(トリフルオロメチル)ジベンゾチオフェニウムテトラフルオロボラート(式中、DPSFと記載)(85mg、0.25mmol)、トリス(2,2’−ビピリジン)ルテニウムビス(ヘキサフルオロフォスフェート)(式中、[Ru(bpy)](PFと記載、1.1mg、1.25μmol、0.5mol%)、スチレン(28.0mg、0.27mmol、1.1equiv.)、乾燥アセトニトリル(5.0mL)及び水(4.5mg、0.25mmol)を入れ、光照射下、室温で3時間反応を行った。反応後、水を添加、次いでジクロロメタンで抽出、硫酸ナトリウム上で乾燥、ろ過、濃縮し粗製物を得た。
【0033】
得られた粗製物は、シリカゲルカラムクロマトグラフフィー(ヘキサン/酢酸エチル=9/1→4/1→1/1 vol/vol)で精製を行い、目的物のN−(1−フェニル−3,3,3−トリフルオロプロピル)アセトアミドを白色固体として得た(51mg、収率88%)。
H−NMR(400MHz、CDCl、rt):δ7.40−7.29(m、5H)、5.79(brs、1H)、5.35(q、J=8.0Hz、1H)、2.83−2.53(m、2H)、1.99(s、3H)。
13C NMR(100MHz、CDCl、rt):δ169.4、140.2、129.1、128.2、126.5、125.6(q、J=276Hz)、48.4、39.6(q、J=27.4Hz)、23.3。
19F−NMR(376.5MHz、CDCl、rt):δ−63.33(t、J=10.5Hz、3F)。
HRMS (ESI−TOF):計算値[C1112NO+Na]:254.0763、測定値:254.0763。
元素分析:計算値C1112NO:C,57.14;H,5.23;N,6.06、測定値:C,56.92;H,5.00;N,6.03。
【0034】
実施例2 N−[1−(2−メチルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミドの調製
【0035】
【化4】
【0036】
実施例1のスチレンに替えて、2−メチルスチレン(36mg、0.3mmol、1.2equiv.)を用いた以外、実施例1と同じ操作を行い、目的物のN−[1−(2−メチルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミドを白色固体として得た(56mg、収率91%)。
H−NMR(400MHz、CDCl、rt):δ7.23−7.18(m、4H)、5.83(brd、J=6.4Hz、1H)、5.59(q、J=7.6Hz、1H)、2.79−2.45(m、2H)、2.41(s、3H)、1.97(s、3H)。
13C−NMR(100MHz、CDCl、rt):δ169.2、138.6、135.7、131.2、128.1、126.7、125.7(q、J=276Hz)、125.1、44.5、39.2(q、J=27.4Hz)、23.2、19.2。
19F−NMR(376.5MHz、CDCl、rt):δ−63.73(t、J=10.5Hz、3F)。
HRMS(ESI−TOF):計算値[C1214NO+Na]:268.0920、測定値:268.0920。
【0037】
実施例3 N−[1−(3−メチルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミドの調製
【0038】
【化5】
【0039】
実施例1のスチレンに替えて、3−メチルスチレン(36mg、0.3mmol、1.2equiv.)を用いた以外、実施例1と同じ操作を行い、目的物のN−[1−(3−メチルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミドを白色固体として得た(56mg、収率91%)。
H−NMR(400MHz、CDCl、rt):δ7.24(dd、J=7.6、7.2Hz、1H)、7.13−7.07(m、3H)、5.92(brs、1H)、5.31(q、J=8.0Hz、1H)、2.80−2.50(m、2H)、2.34(s、3H)、1.98(s、3H)。
13C−NMR(100MHz、CDCl、rt):δ169.4、140.2、138.8、128.9、127.3、125.7(q、J=276Hz)、123.4、48.4、39.7(q、J=27.4Hz)、23.2、21.4。
19F−NMR(376.5MHz、CDCl、rt):δ−63.43(t、J=9.4Hz、3F)。
HRMS (ESI−TOF):計算値[C1214NO+Na]:268.0920、測定値:268.0920
【0040】
実施例4 N−[1−(4−メチルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミドの調製
【0041】
【化6】
【0042】
実施例1のスチレンに替えて、4−メチルスチレン(36mg、0.3mmol、1.2equiv.)を用いた以外、実施例1と同じ操作を行い、目的物のN−[1−(4−メチルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミドを白色固体として得た(56mg、収率91%)。
H−NMR(400MHz、CDCl、rt):δ7.20−7.14(m、4H)、6.27(brs、1H)、5.30(q、J=8.0Hz、1H)、2.79−2.47(m、2H)、2.33(s、3H)、1.94(s、3H)。
13C−NMR(100MHz、CDCl、rt):δ169.3、138.0、137.2、129.7、126.4、125.7(q、J=276Hz)、48.1、39.6(q、J=27.2Hz)、23.2、21.1。
19F NMR(376.5MHz、CDCl、rt):δ−63.49(t、J=10.2Hz、3F)。
HRMS(ESI−TOF):計算値[C1214NO+Na]:268.0920、測定値:268.0920
【0043】
実施例5 N−[1−(4−フルオロフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミドの調製
【0044】
【化7】
【0045】
実施例1のスチレンに替えて、4−フルオロスチレン(38mg、0.3mmol、1.2equiv.)を用い、4時間反応を行った以外、実施例1と同じ操作を行い、目的物のN−[1−(4−フルオロフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミドを白色固体として得た(51mg、収率83%)。
H−NMR(400MHz、CDCl、rt):δ7.31−7.26(m、2H)、7.05(dd、J=8.8、8.4Hz、2H)、5.81(brs、1H)、5.32(q、J=7.6Hz、1H)、2.82−2.50(m、2H)、1.99(s、3H)。
13C−NMR(100MHz、CDCl、rt):δ169.4、162.5(d、J=236Hz)、136.0、128.3(d、J=8.0Hz)、125.5(q、J=276Hz)、116.0(d、J=21.5Hz)、47.9、39.7(q、J=27.5Hz)、23.3。
19F−NMR(376.5MHz、CDCl、rt):δ−63.32(t、J=10.5Hz、3F)、−113.67(m、1F)。
HRMS (ESI−TOF):計算値[C1111NO+Na]:272.0669、測定値:272.0669。
【0046】
実施例6 N−[1−(4−クロロフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミドの調製
【0047】
【化8】
【0048】
実施例1のスチレンに替えて、4−クロロスチレン(36mg、0.3mmol、1.1equiv.)を用い、4時間反応を行った以外、実施例1と同じ操作を行い、目的物のN−[1−(4−クロロフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミドを白色固体として得た(57mg、収率87%)。
H−NMR(400MHz、CDCl、rt):δ7.33(d、J=8.4Hz、2H)、7.24(d、J=8.4Hz、2H)、5.87(brs、1H)、5.31(q、J=8.0Hz、1H)、2.80−2.49(m、2H)、1.99(s、3H)。
13C−NMR(100MHz、CDCl、rt):δ169.4、138.7、134.1、129.3、127.9、125.5(q、J=276Hz)、47.9、39.5(q、J=27.6Hz)、23.3。
19F−NMR(376.5MHz、CDCl、rt):δ−63.30(t、J=9.8Hz、3F)。
HRMS(ESI−TOF):計算値[C1111ClFNO+Na]:288.0373、測定値:288.0373。
【0049】
実施例7 N−[1−(4−ブロモフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミドの調製
【0050】
【化9】
【0051】
実施例1のスチレンに替えて、4−ブロモスチレン(60mg、0.3mmol、1.2equiv.)を用い、5時間反応を行った以外、実施例1と同じ操作を行い、目的物のN−[1−(4−ブロモフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミドを白色固体として得た(72mg、収率85%)。
H−NMR(400MHz、CDCl、rt):δ7.48(d、J=8.4Hz、2H)、7.17(d、J=8.4Hz、2H)、6.15(brd、J=7.2Hz、1H)、5.32−5.25(m、1H)、2.77−2.47(m、2H)、1.97(s、3H)。
13C−NMR(100MHz、CDCl、rt):δ169.4、139.2、132.2、128.2、125.5(q、J=276Hz)、122.2、48.0、39.4(q、J=27.6Hz)、23.3。
19F−NMR(376.5MHz、CDCl、rt):δ−63.41(t、J=10.5Hz、3F)。
HRMS(ESI−TOF):計算値[C1111BrFNO+Na]:331.9868、測定値:331.9868。
【0052】
実施例8 N−[1−(2−ブロモフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミドの調製
【0053】
【化10】
【0054】
実施例1のスチレンに替えて、2−ブロモスチレン(60mg、0.3mmol、1.2equiv.)を用い、4時間反応を行った以外、実施例1と同じ操作を行い、目的物のN−[1−(2−ブロモフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミドを白色固体として得た(72mg、収率85%)。
H−NMR(400MHz、CDCl、rt):δ7.57(dd、J=7.6、1.2Hz、1H)、7.36−7.29(m、2H)、7.20−7.15(m、1H)、6.22(brd、J=5.2Hz、1H)、5.64−5.58(m、1H)、2.83−2.63(m、2H)、2.01(s、3H)。
13C−NMR(100MHz、CDCl、rt):δ169.4、139.0、133.7、129.6、128.5、128.0、125.6(q、J=276Hz)、122.5、48.7、38.2(q、J=27.6Hz)、23.2。
19F−NMR(376.5MHz、CDCl、rt):δ−63.54(t、J=9.8Hz、3F)。
HRMS(ESI−TOF):計算値[C1111BrFNO+Na]:331.9868、測定値:331.9868。
【0055】
実施例9 N−[1−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミドの調製
【0056】
【化11】
【0057】
実施例1のスチレンに替えて、4−トリフルオロメチルスチレン(258mg、1.5mmol、6.0equiv.)を用い、14時間反応を行った以外、実施例1と同じ操作を行い、目的物のN−[1−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミドを白色固体として得た(68mg、収率91%)。
H−NMR(400MHz、CDCl、rt):δ7.62(d、J=8.0Hz、2H)、7.42(d、J=8.0Hz、2H)、5.98(brs、1H)、5.39(q、J=8.0Hz、1H)、2.80−2.50(m、2H)、2.01(s、3H)。
13C−NMR(100MHz、CDCl、rt):δ169.4、144.7、130.6(q、J=32.3Hz)、126.9、126.1、125.5(q、J=280Hz)、123.9(q、J=270Hz)、48.2、39.5(q、J=27.8Hz)、23.2。
19F−NMR(376.5MHz、CDCl、rt):δ−62.7(s、3F)、−63.30(t、J=10.5Hz、3F)。
HRMS (ESI−TOF):計算値[C1211NO+Na]:322.0637、測定値:322.0637。
【0058】
実施例10 N−[1−(2,6−ジクロロフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミドの調製
【0059】
【化12】
【0060】
実施例1のスチレンに替えて、2,6−ジクロロスチレン(52mg、0.3mmol、1.2equiv.)を用いた以外、実施例1と同じ操作を行い、目的物のN−[1−(2,6−ジクロロフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミドを白色固体として得た(67mg、収率89%)。
H−NMR(400MHz、CDCl、rt):δ7.30(brs、2H)、7.16(t、J=8.0Hz、1H)、6.60(brd、J=8.0Hz、1 H)、6.41−6.34(m、1H)、2.95−2.62(m、2H)、1.98(s、3H)。
13C−NMR(100MHz、CDCl、rt):δ169.0、134.7、129.7、129.6、125.5(q、J=276Hz)、44.6、37.0(q、J=28.2Hz)、23.1。
19F−NMR(376.5MHz、CDCl、rt):δ−63.31(t、J=10.9Hz、3F)。
HRMS(ESI−TOF):計算値[C1110ClNO+Na]:321.9984、測定値:321.9984。
【0061】
実施例11 3−(1−アセチルアミノ−3,3,3−トリフルオロプロピル)ベンズアルデヒドの調製
【0062】
【化13】
【0063】
実施例1のスチレンに替えて、3−ビニルベンズアルデヒド(44mg、0.33mmol、1.3equiv.)を用いた以外、実施例1と同じ操作を行い、目的物のN−[1−(2,6−ジクロロフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミドを白色固体として得た(50mg、収率78%)。
H−NMR(400MHz、CDCl、rt):δ10.0(s、1H)、7.85−7.80(m、2H)、7.63−7.59(m、1H)、7.55(dd、J=7.6、7.6Hz、1H)、6.06(brs、1H)、5.46−5.40(m、1H)、2.83−2.55(m、2H)、2.02(s、3H)。
13C−NMR(100MHz、CDCl、rt):δ191.9、169.7、141.7、137.1、133.0、130.2、129.8、126.4、125.5(q、J=276Hz)、48.1、39.6(q、J=27.7Hz)、23.2。
19F−NMR(376.5MHz、CDCl、rt):δ−63.26(t、J=9.8Hz、3F)。
HRMS (ESI−TOF):計算値[C1212NO+Na]:282.0712、測定値:282.0712。
【0064】
実施例12 3−(1−アセチルアミノ−3,3,3−トリフルオロプロピル)安息香酸メチルの調製
【0065】
【化14】
【0066】
実施例1のスチレンに替えて、3−ビニル安息香酸メチル(53mg、0.33mmol、1.3equiv.)を用い、5時間反応を行った以外、実施例1と同じ操作を行い、目的物の3−(1−アセチルアミノ−3,3,3−トリフルオロプロピル)安息香酸メチルを白色固体として得た(57mg、収率79%)。
H−NMR(400MHz、CDCl、rt):δ8.00−7.97(m、2H)、7.52(dt、J=7.6、1.6Hz、1H)、7.44(dd、J=8.0、7.6Hz、1H)、5.93(brs、1H)、5.43−5.37(m、1H)、3.92(2、3H)、2.82−2.53(m、2H)、2.01(s、3H)。
13C−NMR(100MHz、CDCl、rt):δ169.6、166.7、141.0、131.4、131.0、129.2、129.1、127.3、125.5(q、J=276Hz)、52.2、48.1、39.5(q、J=27.6Hz)、23.1。
19F−NMR(376.5MHz、CDCl、rt):δ−63.29(t、J=10.5Hz、3F)。
HRMS (ESI−TOF):計算値[C1314NO+Na]:312.0818、測定値:312.0818。
【0067】
実施例13 N−{1−[(3−tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニル]−3,3,3−トリフルオロプロピル}アセトアミドの調製
【0068】
【化15】
【0069】
実施例1のスチレンに替えて、3−(N−tert−ブトキシカルボニルアミノ)スチレン(66mg、0.30mmol、1.2equiv.)を用いた以外、実施例1と同じ操作を行い、目的物の{N−1−[(3−tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニル]−3,3,3−トリフルオロプロピル}アセトアミドを淡黄色固体として得た(65mg、収率75%)。
H−NMR(400MHz、CDCl、rt):δ7.48(s、1H)、7.24(dd、J=8.0、7.6Hz、1H)、7.16(d、J=7.6Hz、1H)、6.96(d、J=7.6Hz、1H)、6.66(brs、1H)、6.05(brd、J=7.2Hz、1H)、5.29(q、J=6.0Hz、1H)、3.92(2、3H)、2.78−2.48(m、2H)、1.97(s、3H)、1.51(s、9H)。
13C−NMR(100MHz、CDCl、rt):δ169.3、152.7、141.1、139.1、129.5、125.5(q、J=276Hz)、121.0、118.1、116.2、80.6、48.3、39.4(q、J=27.3Hz)、28.3、23.1。
19F−NMR(376.5MHz、CDCl、rt):δ−63.43(t、J=10.9Hz、3F)。
HRMS(ESI−TOF):計算値[C1621+Na]:369.1396、測定値:369.1396。
【0070】
実施例14 N−[1−(4−アセトキシフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミドの調製
【0071】
【化16】
【0072】
実施例1のスチレンに替えて、4−アセトキシスチレン(45mg、0.28mmol、1.1equiv.)を用い、4時間反応を行った以外、実施例1と同じ操作を行い、目的物の[N−1−(4−アセトキシフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミドを白色固体として得た(57mg、収率81%)。
H−NMR(400MHz、CDCl、rt):δ7.32(dd、J=6.8、 2.0Hz、2H)、7.10(d、J=6.8、2.0Hz、2H)、5.71(brd、J=7.2Hz、1H)、5.35(q、J=8.0Hz、1H)、2.82−2.52(m、2H)、2.30(s、3H)、1.99(s、3H)。
13C−NMR(100MHz、DMSO−d、rt):δ169.0、168.2、149.6、138.8、127.6、126.0(q、J=276Hz)、121.7、46.3、38.3(q、J=26.2Hz)、22.5、20.7。
19F−NMR(376.5MHz、CDCl、rt):δ−63.34(t、J=10.9Hz、3F)。
HRMS(ESI−TOF):計算値[C1314NO+Na]:312.0818、測定値:312.0818。
【0073】
実施例15 4−(1−アセチルアミノ−3,3,3−トリフルオロプロピル)フェニルボロン酸ピナコールエステルの調製
【0074】
【化17】
【0075】
実施例1のスチレンに替えて、4−ビニルフェニルボロン酸ピナコールエステル(70mg、0.30mmol、1.2equiv.)を用いた以外、実施例1と同じ操作を行い、目的物の4−(1−アセチルアミノ−3,3,3−トリフルオロプロピル)フェニルボロン酸ピナコールエステルを白色固体として得た(68mg、収率75%)。
H−NMR(400MHz、CDCl、rt):δ7.80(d、J=8.0Hz、2H)、7.29(d、J=8.0Hz、2H)、6.24(brd、J=8.0Hz、1H)、5.35(q、J=8.0Hz、1H)、2.78−2.48(m、2H)、1.95(s、3H)、1.32(s、12H)。
13C−NMR(100MHz、CDCl、rt):δ169.4、143.0、135.6、129.8、125.8、125.6(q、J=276Hz)、84.0、48.5、39.5(q、J=27.5Hz)、24.9、23.3。
19F−NMR(376.5MHz、CDCl、rt):δ−63.46(t、J=9.4Hz、3F)。
HRMS(ESI−TOF):計算値[C1723BFNO+Na]:380.1618、測定値:380.1618。
【0076】
実施例16 N−[1−(4−シアノメチルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミドの調製
【0077】
【化18】
【0078】
実施例1のスチレンに替えて、4−シアノメチルスチレン(43mg、0.30mmol、1.2equiv.)を用い、5時間反応を行った以外、実施例1と同じ操作を行い、目的物の[N−1−(4−シアノメチルフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル]アセトアミドを白色固体として得た(60mg、収率89%)。
H−NMR(400MHz、CDCl、rt):δ7.34−7.32(m、4H)、5.85(brs、1H)、5.34(q、J=6.4Hz、1H)、3.74(s、2H)、2.81−2.51(m、2H)、2.00(s、3H)。
13C−NMR(100MHz、DMSO−d、rt):δ168.2、140.8、130.3、128.1、127.1、126.0(q、J=276Hz)、119.0、46.5、38.1(q、J=26.3Hz)、22.5、21.9。
19F−NMR(376.5MHz、CDCl、rt):δ−63.27(t、J=10.1Hz、3F)。
HRMS(ESI−TOF):計算値[C1313O+Na]:293.0872、測定値:293.0872。
【0079】
実施例17 N−[1−フェニル−3,3,3−トリフルオロ−2−メチルプロピル]アセトアミドの調製
【0080】
【化19】
【0081】
実施例1のスチレンに替えて、trans−β−メチルスチレン(38mg、0.33mmol、1.3equiv.)を用い、4時間反応を行った以外、実施例1と同じ操作を行い、目的物の[N−1−フェニル−3,3,3−トリフルオロ−2−メチルプロピル]アセトアミドの異性体の混合物を白色固体として得た(53mg、収率87%)。19F-NMR及びH−NMRの測定で、異性体比率(1R、2S)/(1R、2R)=65/35と決定した。
H−NMR(400MHz、CDCl、rt):(1R、2S)(major)δ7.37−7.24(m、5H)、7.03(brd、J=7.6Hz、1H)、5.20(dd、J=8.8、8.8Hz、1 H)、2.77−2.62(m、1H)、1.92(s、3H)。(1R、2R)(minor)δ7.37−7.24(m、5H)、6.95(brd、J=8.4Hz、1H)、5.54(dd、J=4.8、4.4Hz、1H)、2.77−2.62(m、1H)、2.01(s、3H)。
13C−NMR(100MHz、CDCl、rt):(1R、2S)(major)δ169.3、139.5、128.8、128.7、127.5(q、J=276Hz)、127.3、53.4、42.4(q、J=24.5Hz)、23.2、11.5。(1R、2R)(minor)δ169.7、139.5、127.9、127.7、127.3(q、J=276Hz)、126.5、51.4、43.1(q、J=25.1Hz)、23.2、8.4。
19F−NMR(376.5MHz、CDCl、rt):(1R、2S)(major)δ−68.32(d、J=8.28Hz、3F)。(1R、2R)(minor)δ−69.71(d、J=8.28Hz、3F)。
HRMS(ESI−TOF):計算値[C1214NO+Na]:268.0920、測定値:268.0920。
【0082】
実施例18 N−(2−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロインデン−1−イル)アセトアミドの調製
【0083】
【化20】
【0084】
実施例1のスチレンに替えて、インデン(38mg、0.33mmol、1.3equiv.)を用いた以外、実施例1と同じ操作を行い、目的物のN−(2−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロインデン−1−イル)アセトアミドの異性体の混合物を白色固体として得た(43mg、収率71%)。19F-NMR及びH−NMRの測定で、異性体比率cis/trans=71/29と決定した。
H−NMR(400MHz、CDCl、rt):(1R、2R)(cisisomer、major)δ7.28−7.18(m、4H)、6.22(brd、J=8.4Hz、1H)、5.70(dd、J=8.4、8.4Hz、1H)、3.36−3.10(m、2H)、3.10−2.91(m、1H)、2.00(s、3H)。(1R、2S)(trans isomer、minor)δ7.28−7.18(m、4H)、5.91(brd、J=9.2Hz、1H)、5.83(dd、J=9.6、8.0Hz、1H)、3.36−3.10(m、2H)、3.14−3.00(m、1H)、2.00(s、3H)。
13C−NMR(100MHz、CDCl、rt):(1R、2R)(cis isomer、major)δ169.7、141.3、139.3、128.7、127.7、127.3(q、J=276Hz)、124.8、124.1、54.7、50.7(q、J=26.9Hz)、30.9、23.3。(1R、2S)(trans isomer、minor)δ169.9、140.9、139.8、128.9、127.8、127.1(q、J=277Hz)、124.8、124.1、53.3、45.4(q、J=25.2Hz)、31.4、23.3。
19F−NMR(376.5MHz、CDCl、rt):(1R、2R)(cis isomer、major)δ−70.36(d、J=9.41Hz、3F).(1R、2S)(trans isomer、minor)δ−66.57(d、J=9.79Hz、3F)。
HRMS(ESI−TOF):計算値[C1212NO+Na]:266.0763、測定値:266.0763。
【0085】
実施例19 N−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2−トリフルオロメチルナフタレン−1−イル)アセトアミドの調製
【0086】
【化21】
【0087】
実施例1のスチレンに替えて、1,2−ジヒドロナフタレン(39mg、0.30mmol、1.2equiv.)を用いた以外、実施例1と同じ操作を行い、目的物のN−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2−トリフルオロメチルナフタレン−1−イル)アセトアミドの異性体の混合物を白色固体として得た(53mg、収率82%)。19F-NMR、H−NMR及び2D−NOESY NMRの測定で、異性体比率cis/trans=71/29と決定した。
H−NMR(400MHz、CDCl、rt):(1R、2R)(cisisomer、major)δ7.37(dd、J=7.2、2.0Hz、1H)、7.23−7.17(m、2H)、7.11(d、J=7.6Hz、1H)、5.90(brd、J=9.6Hz、1H)、5.66(dd、J=4.4、4.4Hz、1H)、2.98(dt、J=16.0、4.4、1H)、2.90−2.80(m、1H)、2.70−2.55(m、1H)、2.22−2.13(m、1H)、2.05−1.81(m、1H)、1.95(s、3H)。(1R、2S)(trans isomer、minor)δ7.330−7.15(m、3 H)、7.15−7.07(m、1H)、6.00(brd、J=8.0Hz、1H)、5.38(dd、J=8.4、8.4Hz、1H)、2.90−2.80(m、2H)、2.70−2.55(m、1H)、2.22−2.13(m、1H)、2.05−1.81(m、1H)、2.00(s、3H)。
13C NMR(100MHz、CDCl、rt):(1R、2R)(cis isomer、major)δ169.1、135.8、134.9、129.6、128.9、128.0、127.0、126.8(q、J=278Hz)、44.4、42.6(q、J=25.7Hz)、27.8、23.3、18.5。(1R、2S)(trans isomer、minor)δ169.6、136.2、135.2、128.6、128.2、127.6、127.2(q、J=276Hz)、126.8、46.9、44.1(q、J=25.2Hz)、27.2、23.2、21.2。
19F−NMR(376.5MHz、CDCl、rt):(1R、2R)(cis isomer、major)δ−68.45(d、J=9.03Hz、3F)。(1R、2S)(trans isomer、minor)δ−69.84(d、J=8.66Hz、3F)。
HRMS(ESI−TOF):計算値[C1314NO+Na]:280.0920、測定値:280.0920。
【0088】
実施例20 N−(1,2−ジフェニル−3,3,3−トリフルオロプロピル)アセトアミドの調製
【0089】
【化22】
【0090】
実施例1のスチレンに替えて、trans−スチルベン(82mg、0.46mmol、1.8equiv.)を用いた以外、実施例1と同じ操作を行い、目的物のN−(1,2−ジフェニル−3,3,3−トリフルオロプロピル)アセトアミドの異性体の混合物を白色固体として得た(59mg、収率77%)。19F-NMRの測定で、異性体比率(1R、2R)/(1R、2S)=89/11と決定した。
H−NMR(400MHz、CDCl、rt):(1R、2R)(major)δ7.24−7.01(m、10H)、6.01(brs、1H)、5.69(dd、J =9.2、8.8Hz、1H)、3.82(quint、J=9.2Hz、1H)、2.00(s、3H)。(1R、2S)(minor)δ7.40−7.09(m、10H)、5.99(brs、1H)、5.83(dd、J=5.6、5.6Hz、1H)、3.82(q、J=5.6Hz、1H)、1.86(s、3H)。
13C NMR(100MHz、CDCl、rt):(1R、2R)(major)δ169.9、138.9、132.4、129.7、128.6、128.5、128.4、127.9、127.6、126.3(q、J=276Hz)、54.8(q、J=24.7Hz)、53.6、23.5。
19F−NMR(376.5MHz、CDCl、rt):(1R、2R)(major)δ−63.59(d、J=9.41Hz、3F)。(1R、2S)(minor)δ−65.19(d、J=9.41Hz、3F)。
HRMS(ESI−TOF):計算値[C1716NO+Na]:330.1076、測定値:330.1076。
【0091】
実施例21 3−N−アセチルアミノ−2−トリフルオロメチル−3−フェニルプロピオン酸メチルの調製
【0092】
【化23】
【0093】
実施例1のスチレンに替えて、桂皮酸メチル(81mg、0.50mmol、2.0equiv.)を用い、4時間反応を行った以外、実施例1と同じ操作を行い、目的物の3−N−アセチルアミノ−2−トリフルオロメチル−3−フェニルプロピオン酸メチルの異性体の混合物を白色固体として得た(58mg、収率80%)。19F-NMR及びH−NMRの測定で、異性体比率(2R、3S)/(2R、3R)=21/79と決定した。
H−NMR(400MHz、CDCl、rt):(2R、3S)/(2R、3R)(major)δ7.37(brd、J=7.2Hz、1H)、7.34−7.20(m、5H)、5.74(dd、J=4.4、4.4Hz、1H)、3.64(s、3H)、3.64−3.58(m、1H)、2.03(s、3H)。 (2R、3R)(minor)δ7.34−7.20(m、6H)(amine proton is overlapped)、5.67(dd、J=9.6、9.2Hz、1H)、3.77(q、J=9.6Hz、1H)、3.49(s、3H)、1.87(s、3H)。
13C−NMR(100MHz、CDCl、rt):(2R、3S)(major)δ169.4、167.1、138.3、128.9、128.3、123.4(q、J=280Hz)、126.1、54.2(q、J=26.5Hz)、53.1、49.6、23.3.(2R、3R)(minor)δ169.2、165.8、138.0、128.8、128.4、127.3、123.9(q、J=280Hz)、55.1(q、J=26.2Hz)、52.6、50.9、23.1。
19F−NMR(376.5MHz、CDCl、rt):(2R、3S)(major)δ−65.42(d、J=7.90Hz、3F)。(2R、3R)(minor)δ−63.89(d、J=8.28Hz、3F)。
HRMS (ESI−TOF): 計算値[C1314NO+Na]:312.0818、測定値:312.0818。
【0094】
実施例22 N−(3,3,3−トリフルオロ−1−フェニルプロピル)プロピオンアミドの調製
【0095】
【化24】
【0096】
攪拌子を備えた20mlのシュレンク管に、DPSF(85mg、0.25mmol)、[Ru(bpy)](PF(1.1mg、1.25μmol、0.5mol%)、無水ジクロロメタン(2.25ml)、プロピオニトリル(0.25ml)及び水(4.5mg、0.25mmol、1equiv.)を仕込み、光照射下、室温で3時間反応を行った。反応後、水を添加、次いでジクロロメタンで抽出、硫酸ナトリウム上で乾燥、ろ過、濃縮し粗製物を得た。
【0097】
得られた粗製物は、シリカゲルカラムクロマトグラフフィー(ヘキサン/酢酸エチル=9/1→4/1→1/1 vol/vol)で精製を行い、目的物のN−(1−フェニル−3,3,3−トリフルオロプロピル)アセトアミドを白色固体として得た(46mg、収率76%)。
H−NMR(400MHz、CDCl、rt):δ7.40−7.29(m、5H)、5.72(brs、1H)、5.36(q、J=6.0Hz、1H)、2.81−2.55(m、2H)、2.22(q、J=7.6Hz、2H)、1.15(t、J=7.6Hz、3H)。
13C−NMR(100MHz、CDCl、rt):δ173.2、140.5、129.0、128.1、126.4、125.7(q、J=276Hz)、48.2、39.6(q、J=27.3Hz)、29.7、9.69。
19F−NMR(376.5MHz、CDCl、rt):δ−63.33(t,J=10.9Hz、3F)。
HRMS(ESI−TOF):計算値[C1214NO+Na]:268.0920、測定値:268.0920。
【0098】
実施例23 N−(3,3,3−トリフルオロ−1−フェニルプロピル)メトキシアセトアミドの調製
【0099】
【化25】
【0100】
実施例22のプロピオニトリルに替えてメトキシアセトニトリル(0.25ml)を用いた以外、実施例22と同じ操作を行い、目的物のN−(3,3,3−トリフルオロ−1−フェニルプロピル)メトキシアセトアミドを白色結晶として得た(34mg、収率53%)。
H−NMR(400MHz、CDCl、rt):δ7.40−7.29(m、5H)、5.72(brs、1H)、5.36(q、J=6.0Hz、1H)、2.81−2.55(m、2H)、2.22(q、J=7.6Hz、2H)、1.15(t、J=7.6Hz、3H)。
13C−NMR(100MHz、CDCl、rt):δ173.2、140.5、129.0、128.1、126.4、125.7(q、J=276Hz)、48.2、39.6(q、J=27.3Hz)、29.7、9.69。
19F−NMR(376.5MHz、CDCl、rt):δ−63.33(t、J=10.9Hz、3F)。
HRMS(ESI−TOF):計算値[C1214NO+Na]:284.0869、測定値:284.0869。
【0101】
実施例24 N−(3,3,3−トリフルオロ−1−フェニルプロピル)イソブチロアミドの調製
【0102】
【化26】
【0103】
実施例22のプロピオニトリルに替えてイソブチロニトリル(0.25ml)を用いた以外、実施例22と同じ操作を行い、目的物のN−(3,3,3−トリフルオロ−1−フェニルプロピル)イソブチロアミドを白色結晶として得た(36mg、収率62%)。
H−NMR(400MHz、CDCl、rt):δ7.39−7.28(m、5H)、5.79(brd、J=6.8Hz、1H)、5.35(q、J=8.0Hz、1H)、2.79−2.53(m、2H)、2.35(t、J=6.8Hz、1H)、1.15(d、J=6.8Hz、3H)、1.14(d、J=6.8Hz、3H)。
13C−NMR(100MHz、CDCl、rt):δ176.3、140.4、129.0、128.1、126.3、125.7(q、J=276.0Hz)、48.1、39.6(q、J=27.3Hz)、35.6、19.5、19.3。
19F−NMR(376.5MHz、CDCl、rt):δ−63.28(t、J=10.9Hz、3F)。
HRMS(ESI−TOF):計算値[C1316NO+Na]:282.1076、測定値:292.1076。
【0104】
実施例25 N−(3,3,3−トリフルオロ−1−フェニルプロピル)シクロプロパンカルボキサミドの調製
【0105】
【化27】
【0106】
実施例22のプロピオニトリルに替えてシクロプロパンカルボニトリル(0.25ml)を用いた以外、実施例22と同じ操作を行い、目的物のN−(3,3,3−トリフルオロ−1−フェニルプロピル)シクロプロパンカルボキサミドを白色結晶として得た(44mg、収率77%)。
H−NMR(400MHz、CDCl、rt):δ7.40−7.30(m、5H)、6.20−5.80(brs、1H)、5.34(q、J=7.2Hz、1H)、2.87−2.54(m、2H)、1.37−1.30(m、1H)、1.03−0.92(m、2H)、0.79−0.69(m、2H)。
13C−NMR(100MHz、CDCl、rt):δ173.1、140.4、129.0、128.1、126.4、125.7(q、J=276.0Hz)、48.5、39.8(q、J=27.3Hz)。14.7、7.3。
19F−NMR(376.5MHz、CDCl、rt):δ−63.28(t、J=10.1Hz、3F)。
HRMS(ESI−TOF):計算値[C1314NO+Na]:280.0920、測定値:280.0925。
【0107】
実施例26 N−(3,3,3−トリフルオロ−1−フェニルプロピル)シクロヘキサンカルボキサミドの調製
【0108】
【化28】
【0109】
実施例22のプロピオニトリルに替えてシクロヘキサンカルボニトリル(0.25ml)を用いた以外、実施例22と同じ操作を行い、目的物のN−(3,3,3−トリフルオロ−1−フェニルプロピル)シクロヘキサンカルボキサミドを白色結晶として得た(50mg、収率67%)。
H−NMR(400MHz、CDCl、rt):δ7.39−7.28(m、5H)、5.80(brs、1H)、5.35(q、J=6.0Hz、1H)、2.80−2.52(m、2H)、2.12−2.04(m、1H)、1.90−1.59(m、5H)、1.44−1.39(m、2H)、1.28−1.20(m、1H)。
13C−NMR(100MHz、CDCl、rt):δ175.3、140.4、129.1、128.1、126.4、125.7(q、J=276.0Hz)、48.0、45.5、39.7(q、J=27.3Hz)、29.7、29.5、25.8、25.7。
19F−NMR(376.5MHz、CDCl、rt):δ−63.21(t、J=9.8Hz、3F)。
HRMS(ESI−TOF):計算値[C1620NO+Na]:322.1389、測定値:322.1389。
【産業上の利用可能性】
【0110】
本発明のトリフルオロメチル基含有アミノ化合物の製造方法は1段の反応でトリフルオロメチル基とアミノ基を同時に挿入でき、医農薬や電子材料の有用な合成中間体の製造方法として用いることができる。