(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ユーザからの操作指示を受け付け可能な他の機器の操作に関する提案内容であって、当該他の機器の動作状態を示す動作情報と当該他の機器以外から取得した外部情報とに基づいて決定された提案内容を受信する提案内容受信手段と、
上記他の機器が上記提案内容の示す動作を実行する前に、上記提案内容を報知する報知手段と、
上記提案内容をユーザが受け入れるか否かの操作を受け付ける操作受付手段と、を備え、
上記外部情報は、電力情報、広告情報、および天気情報の少なくとも何れかであることを特徴とする報知機器。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
【0011】
〔実施形態1〕
図1は、本発明の実施形態1に係る機器操作提案報知システム1の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、機器操作提案報知システム1は、操作対象機器(第1の機器)10、報知機器(第2の機器)20、および制御装置30によって構成されている。機器操作提案報知システム1は、操作対象機器10の状態と外部情報とから、操作対象機器10の操作に関する提案内容を、報知機器20を使ってユーザに報知させるシステムである。
【0012】
なお、操作対象機器10の例として、洗濯乾燥機、炊飯器、エアコン、LED照明が挙げられる。また、報知機器20は、情報を報知する報知手段と、ユーザから操作を受け付ける入力手段と、を備えている機器であればよい。報知機器20の例として、携帯端末(スマートフォン)、テレビが挙げられる。
【0013】
(制御装置30の構成)
図1に示すように、制御装置30は、通信部31、動作情報取得部(動作情報取得手段)32、提案内容決定部(提案内容決定手段)33、外部情報取得部(外部情報取得手段)34、および報知制御部(報知制御手段)35を備えている。
【0014】
通信部31は、操作対象機器10および報知機器20とデータの送受信をすることができる。
【0015】
動作情報取得部32は、所定の時間(例えば10分)が経過した場合に、操作対象機器10に、操作対象機器10の動作状態を示す動作情報を送信させ、送信された動作情報を、通信部31を介して取得することができる。また、動作情報取得部32は、操作対象機器10が任意のタイミングで送信した動作情報も、取得することができる。なお、操作対象機器10の動作状態を示す動作情報には、当該操作対象機器10が動作中であるのか否か、動作中であればどのような動作を行っているのかについての情報が含まれる。また、操作対象機器10の動作状態を示す動作情報には、当該操作対象機器10に設定されている設定情報(洗濯乾燥機の乾燥設定ON、エアコンのタイマー設定ONおよびタイマーが設定されている時間など)も含まれる。また、操作対象機器10の動作状態を示す動作情報には、当該操作対象機器10が備えるセンサ部(不図示)が検出したセンシング情報(例えば、エアコンの温度センサが検出した室内の気温や、人感センサが検出した人がいるという情報)も含まれる。さらに、操作対象機器10の動作状態を示す動作情報には、当該操作対象機器がユーザから受け付けた操作を示す操作情報(例えば、洗濯乾燥機の乾燥設定をONにした旨の情報、エアコンのタイマー設定をONにした旨の情報)も含まれる。
【0016】
外部情報取得部34は、ネットワーク2からデータを取得したり、アンテナ3から放送波を介してデータを取得したりできる機能を有する。外部情報取得部34が取得したデータを、外部情報と称する。また外部情報は、操作対象機器10以外の機器から取得した情報であってもよい。外部情報取得部34は、例えば、外部情報を、所定の期間(例えば10分)毎に取得する構成としてもよい。特に、ネットワーク2またはアンテナ3を経由して受信する外部情報が更新されたのか否かを定期的に監視する構成とし、更新される毎に外部情報を取得する構成としてもよい。外部情報の例として、電力消費情報(14時ごろ電力の消費が逼迫しますという発電所からの情報、今月の電気料金は8,000円ですという宅における電力の情報など)、スーパーマーケットの広告情報(15時からタイムセールがありますなど)、気温情報(天気予報による各地域の気温および家の外に設置した温度計が検知する温度など)が挙げられる。
【0017】
提案内容決定部33は、操作対象機器10の動作情報と、外部情報とから、報知機器20に報知させる提案内容を決定する。提案内容決定部33が決定する提案内容とは、操作対象機器10の操作に関するものに限られず、人がどのように行動したら良いかの提案であってもよい。また、提案内容決定部33が決定する提案内容は、操作対象機器10の動作状態および動作状態を変更した結果を含んでもよい。また、提案内容決定部33が決定する提案内容は、操作対象機器10がいずれの機器であるかを示す機器情報を含んでもよい。なお、それぞれの例については、後述する。
提案内容決定部33が、提案内容を決定する処理の詳細については、後述する。
【0018】
報知制御部35は、通信部31を介して報知機器20に報知させる提案内容を出力することができる。また、報知制御部35は、報知機器20が複数ある場合、いずれの報知機器に報知させるか決定し、また、その報知方法も決定することができる。報知方法の詳細については、後述する。
【0019】
(報知機器20の構成)
図1に示すように、報知機器20は、報知機器通信部(提案内容受信手段)21、報知部(報知手段)22、および入力部(操作受付手段)23を備えている。
【0020】
報知機器通信部21は、制御装置30とデータの送受信をすることができる。
【0021】
報知部22は、報知機器通信部21を介して、ユーザに提案する提案内容を取得し、取得した提案内容をユーザに報知する。
【0022】
入力部23は、ユーザの入力を操作信号として取得する。ユーザの入力の詳細については、後述する。
【0023】
また、報知機器20は、提案内容を表示する伝言板サーバであってもよい。ここで、当該伝言板サーバは、操作対象機器10にIDを付与しておき、当該IDによって操作対象機器10からの提案内容の投稿を管理してもよい。また、伝言板サーバは、ユーザによって入力された操作対象機器10に関する操作情報を伝言板に表示すると共に、当該操作情報の示す操作を行う旨の操作信号を、当該操作対象機器10に出力する構成としてもよい。
【0024】
(操作対象機器10の構成)
図1に示すように、操作対象機器10は、機器通信部11、動作状態取得部12、および動作状態変更部13を備えている。
【0025】
機器通信部11は、制御装置30とデータの送受信をすることができる。
【0026】
動作状態取得部12は、操作対象機器10の動作情報を取得し、機器通信部11を介して制御装置30に送信することができる。動作状態取得部12は、制御装置30からの命令によって動作情報を取得することもできるが、任意のタイミング(例えば、動作状態が変化したとき)で動作情報を取得してもよい。
【0027】
動作状態変更部13は、操作対象機器10の動作状態を変更する操作信号を取得し、操作信号に従って、操作対象機器10の動作状態を変更させる。
【0028】
(機器操作提案報知システム1の概要)
図2は、本発明の実施形態1に係る機器操作提案報知システム1の概要を示す概要図である。
図2に示すように、本実施形態において、操作対象機器10は洗濯乾燥機10A、報知機器20はスマートフォン20Aである。また、制御装置30が取得する動作情報は、洗濯乾燥機10Aは洗濯中であるか否かと、乾燥設定は設定されているか否かと示す。また、本実施形態において、外部情報は、ネットワーク2から取得する天気予報(より具体的には、洗濯乾燥機10Aの設置場所を含む地域に関する天気予報)である。
【0029】
(制御装置30の処理)
図3は、本発明の実施形態1に係る機器操作提案報知システム1における制御装置30の処理の流れを示すフローチャートである。制御装置30の処理の流れについて、
図3を用いて説明する。
【0030】
まず、動作情報取得部32は、通信部31を介して、洗濯乾燥機10Aから動作情報を取得する(ステップS1)。そして、動作情報取得部32は、取得した動作情報を、提案内容決定部33に出力する。
【0031】
次に、外部情報取得部34は、ネットワーク2から外部情報を取得する(ステップS2)。そして、外部情報取得部34は、取得した外部情報を提案内容決定部33に出力する。
【0032】
続いて、提案内容決定部33は、取得した動作状態と外部情報とから、スマートフォン20に報知させる提案内容を決定する(ステップS3)。
【0033】
そして、報知制御部35は、提案内容があるか否かを判定する(ステップS4)。提案内容があるか否かを判定する方法として、報知制御部35が、提案内容決定部33から提案内容を取得した場合は、提案内容があるとする。
【0034】
ステップS4において、「提案内容はある」と判定された場合(ステップS4:YES)、報知制御部35は、取得した提案内容を、通信部31を介してスマートフォン20Aに送信し(ステップS5)、スマートフォン20Aに提案内容を報知させる。
【0035】
一方、ステップS4において、「提案内容はない」と判定された場合(ステップS4:No)、
図3に示す処理は終了する。
【0036】
(提案内容を決定する処理の詳細)
図4は、本発明の実施形態1に係る機器操作提案報知システム1において、提案内容決定部33が決定する提案内容を示す表である。なお、提案内容決定部33が提案内容を決定する処理を始めるタイミングは、(1)洗濯乾燥機10Aが洗濯を終えた時、(2)外部情報である天気予報が更新された時、(3)所定の時間が経過した時、などがある。
【0037】
図4に示すように、提案内容決定部33は、洗濯乾燥機10Aが洗濯している間、乾燥設定が設定されていないという動作情報を取得した場合、外部情報である天気予報が晴れであれば、提案内容を生成しない。一方、外部情報である天気予報が雨であれば、提案内容決定部33は、乾燥機能を使用することを提案内容として決定する。つまり、洗濯乾燥機10Aに乾燥設定がされていない場合、天気予報が晴れであれば、洗濯した物を外に干せるので、提案内容決定部33は、ユーザに何も提案せず、天気予報が雨であれば、洗濯した物を外に干せないので、提案内容決定部33は、ユーザに乾燥機能を使用することを提案する。
【0038】
また、提案内容決定部33は、洗濯乾燥機10Aが洗濯している間、乾燥設定が設定されているという動作情報を取得した場合、外部情報である天気予報が晴れであれば、乾燥機能の使用を中止することを提案内容として決定する。一方、外部情報である天気予報が雨であれば、提案内容を生成しない。つまり、洗濯乾燥機10Aに乾燥設定がされている場合、天気予報が晴れであれば、洗濯した物を外に干せるので、提案内容決定部33は、ユーザに乾燥機能を使用しないことを提案し、天気予報が雨であれば、洗濯した物を外に干せないので、提案内容決定部33は、ユーザに何も提案しない。
【0039】
このように、実施形態1に係る機器操作提案報知システム1では、洗濯乾燥機10Aから取得した動作情報と、ネットワーク2から取得した天気予報とに基づいて、ユーザに乾燥機能を使用する提案、または乾燥機能を使用しない提案を、スマートフォン20Aに報知させる。したがって、機器操作提案報知システム1は、従来に比べて、機器の操作に関するより適切な提案を行うことができる。
【0040】
(報知方法と操作方法)
提案内容を報知する方法は、報知制御部35が決定する。本実施形態においては、スマートフォン20Aに、機器操作提案報知システム1を利用するアプリケーションを実行させ、当該アプリケーションを使って、報知制御部35は、提案内容を報知する。より具体的には、スマートフォン20Aは、報知方法として、画面に表示する方法、音として出力する方法、およびスマートフォン20Aが震える方法がある。報知制御部35は、これらの方法のうち、いずれかの方法を使って提案内容を報知することができる。
【0041】
また、機器操作提案報知システム1において、報知機器20が複数ある場合、報知制御部35は、いずれの報知機器20に提案内容を報知させるかを決定する。決定する方法として、例えば、実施形態1のように、報知制御部35は、ユーザが日頃から身に付けているスマートフォン20Aを報知機器20としてもよい。
【0042】
また、報知制御部35は、ユーザの近傍に位置する機器を報知機器20としてもよい。この場合、制御装置30は、ユーザが近傍に存在するのか否かについての情報を報知機器20から取得する取得部(不図示)を備え、取得部が取得した情報に基づき、報知制御部35は、報知機器20がユーザの近傍に存在するか否かを判定してもよい。取得部が取得する情報は、例えば、冷蔵庫のドアに、ドアが開いたことを検知するセンサを設け、冷蔵庫のドアが開いたことを検知する信号がある。この場合、取得部が、冷蔵庫のドアが開いたことを検知する信号を取得した場合、報知制御部35は、冷蔵庫を報知機器として選択してもよい。また、他の例として、炊飯器の前面に、人がいることを検知する人感センサを設け、炊飯器の近傍に人が居ることを検知する信号を取得部が取得した場合、報知制御部35は、炊飯器を報知機器として選択してもよい。また、上述したスマートフォンにおいて、ユーザがスマートフォンを把持しているか否かを検知するセンサを設け、ユーザがスマートフォンを把持していることを検知する信号を取得部が取得した場合、報知制御部35は、スマートフォンを報知機器として選択してもよい。
【0043】
また、ユーザはスマートフォンを常に身に付けているとして、報知制御部35は、ユーザの近傍に位置すると判定した報知機器に加えて、スマートフォンは常に報知機器として選択する構成としてもよい。なお、スマートフォンを常に報知機器として選択する場合の例外として、例えば、冷蔵庫のドアが開いたことを検知する信号を取得した場合、報知機器制御部35は、ユーザが冷蔵庫の近くにいると判定し、冷蔵庫のみを報知機器として選択してもよい。また、スマートフォンが提案内容を取得できない状態(例えば、所定の通信を制限するモードに設定されているなど)や提案内容を報知できない状態(例えば、音、振動、表示が制限されるモードに設定されているなど)になっている場合には、報知機器制御部35は、スマートフォンを報知機器として選択しなくてもよい。
【0044】
また、報知制御部35は、ユーザが操作している機器を報知機器20としてもよい。この場合、報知機器20は、自装置が操作されている場合に、ユーザが近傍に存在する旨の情報を制御装置30に出力(提供)し、制御装置30は、上述した取得部において、ユーザが近傍に存在する旨の情報を取得してもよい。なお、「自装置が操作されている場合」とは、現時点から過去に向かった所定の期間内(例えば1分、5分など)に、当該自装置がユーザからの操作を受け付けていた場合も含む。
【0045】
また、報知制御部35は、電源が入っている機器を、報知機器20としてもよい。この場合、報知機器20は、自装置の電源が入っている場合に、電源が入っている旨の情報を制御装置30に出力し、制御装置30は、報知機器電源情報取得部(不図示)において、電源が入っている旨の情報を取得してもよい。
【0046】
また、報知制御部35は、報知専用の機器を報知機器20として選択してもよい。例えば、報知制御部35は、人の集まる場所に設置されている報知専用の機器や、フロアごとにユーザが気付きやすい場所に設置されている報知専用の機器を、報知機器20として選択してもよい。
【0047】
また、報知機器20と操作対象機器10とは、同じ機器であっても構わない。例えば、本実施形態において、洗濯乾燥機10Aが人感センサを備え、洗濯乾燥機10Aから、人感センサによって人を感知したという動作情報を取得部が取得した場合、報知制御部35は、洗濯乾燥機10Aを報知機器20として制御しても構わない。
【0048】
また、報知機器20は、提案内容を報知すると共に、提案内容をユーザが受け入れるか否かの操作を受け付けてもよい。
【0049】
本発明における報知機器の種類、およびそれぞれの報知機器が報知する方法、および操作内容を受け付ける方法を示す表を、
図5に示す。
【0050】
図5の(a)は、本発明において、報知機器が提案内容を報知する方法の例を示す表であり、(b)は、本発明において、報知機器が操作内容を受け付ける方法の例を示す表である。
【0051】
図5の(a)および(b)に示すように、報知機器によって、提案内容を報知する方法および提案内容を受け付ける方法は異なる。提案内容を報知する方法として、表示、音、その他がある。表示とは、報知機器が有する表示部に提案内容をテキストとして表示することである。音とは、報知機器が有する音声出力部から、提案内容を示す人工音声を出力することである。その他とは、機器によって異なるが、例えば、
図5の(a)において、掃除ロボットのその他とは、踊るという動きによって、提案内容を報知することであり、スマートフォンのその他とは、スマートフォンが震えることによって、提案内容を報知することである。また、ゲーム機のその他とは、例えば、ユーザの操作を受け付けるコントローラが震えることによって、提案内容を報知することである。なお、
図5の(a)に記載のスマートフォンは、他の携帯型端末であってもよく、また、ゲーム機は、主にテレビに接続して使用するゲーム機をここでは想定している。
【0052】
また、操作対象機器10であるエアコンから、当該エアコンは冷房運転していることを示す動作情報を取得し、外気温が25℃であることを示す外部情報を取得した場合に、提案内容を音によって報知する場合の提案内容の例として、以下の4つが挙げられる。
【0053】
(1)エアコンが「外の気温が25℃だから、エアコンの冷房は止めた方がいいよ」という人工音声を出力する。(2)エアコンが「外の気温が25℃なのに、エアコンの冷房がついているよ」という人工音声を出力する。(3)エアコンが「外の気温が25℃だから、エアコンの冷房は止めて窓を開けました」という人工音声を出力する。(4)エアコンが「外の気温が25℃だから、エアコンの冷房を3分後に止めますよ」という人工音声を出力する。
【0054】
(1)の場合、提案内容決定部33は、ユーザは冷房を止めた方が良いという提案を、提案内容として決定している。(2)の場合、提案内容決定部33は、ユーザは冷房を止めた方が良いというニュアンスを含ませた提案(換言すれば、冷房を止めるべきであることを暗示する提案)を、提案内容として決定している。(3)の場合、提案内容決定部33は、操作対象機器であるエアコン10が冷房を止めたという動作結果と、窓を開けたという動作結果とを含む提案であって、ユーザに結果としてこれでいいか否かの確認を促す提案を、提案内容として決定している。(4)の場合、提案内容決定部33は、これからエアコン10の制御を実行するが、それで良いかの確認を促す提案を、提案内容として決定している。
【0055】
また、報知機器が提案内容を受け付ける方法として、画面(タッチパネル)、音声、ジェスチャ、リモコン、操作子がある。画面(タッチパネル)とは、提案内容をユーザが受け入れるか否かを画面に表示し、報知機器の画面(タッチパネル)を直接操作することである。音声とは、提案内容をユーザが受け入れるか否かを、ユーザが音声にて入力することである。ジェスチャとは、提案内容をユーザが受け入れるか否かを、ユーザがジェスチャにて入力することであり、例えば、テレビの場合、テレビが備える画像取得部において、ユーザが指を1本立てたジェスチャを検知した場合、提案内容を受け入れると判断し、ユーザが指を2本立てたジェスチャを検知した場合、提案内容を受け入れないと判断するとしてもよい。リモコンとは、遠隔から機器を操作できる装置(リモートコントローラ)を操作することである。操作子とは、ボタンやキー、つまみ等、ハードウェアのスイッチを直接操作することである。
【0056】
また、報知機器は、提案内容をユーザが受け入れた場合、提案内容に関するより詳細な操作を受け付けてもよい。例えば、報知機器がスマートフォンの場合、スマートフォンは、洗濯乾燥機の乾燥機能を使用することを勧める提案内容を表示する。そして、ユーザがさらなる操作入力(提案内容を受け入れる等の入力)を行った場合、スマートフォンは、洗濯機を遠隔操作するための操作画面を表示してもよい。より好適には、例えば、乾燥機能を使用する時間をユーザに入力させる画面や、乾燥させる温度をユーザに入力させる画面等を表示し、乾燥機能を使用するという提案内容に関するより詳細な操作を受け付ける画面を表示してもよい。なお、この場合、より詳細な操作は提案内容に関することに限定してもよい。例えば、報知機器が乾燥機能を使用するという提案をした場合、ユーザが再び洗濯乾燥機に洗濯させるという操作ができないように、報知機器は、その操作を受け付けないとしてもよく、また、ユーザが洗濯乾燥機に洗濯させる操作を選択できる画面を表示しないとしてもよい。こうすることにより、例えば、ユーザが乾燥機能を使用しようと思っている場合に、乾燥機能ではなく、洗濯機能を再び開始するといった誤操作を防止することができる。
【0057】
(制御装置30の他の構成例)
図6は、本発明の実施形態1に係る制御装置30として利用可能なコンピュータ50の構成を例示したブロック図である。
【0058】
コンピュータ50は、
図6に示したように、バスを介して互いに接続された演算装置51、主記憶装置52、補助記憶装置53、および入出力インターフェース54を備えている。演算装置51として利用可能なデバイスとしては、CPU(Central Processing Unit)を挙げることができる。また、主記憶装置52として利用可能なデバイスとしては、例えば、半導体RAM(random access memory)を挙げることができる。また、補助記憶装置53として利用可能なデバイスとしては、例えば、ハードディスクドライブを挙げることができる。
【0059】
入出力インターフェース54には、
図6に示したように、入力装置60および出力装置70が接続される。入力装置60は、上述した操作対象機器10に対応するものであり、操作対象機器10の動作情報を取得するための操作対象機器10を、入力装置60として利用することができる。出力装置70は、提案内容を報知させるためのものであり、報知機器20を出力装置70として利用することができる。
【0060】
補助記憶装置53には、コンピュータ50を制御装置30として動作させるための制御プログラムが格納されている。制御プログラムは、上述した動作情報取得部32、提案内容決定部33、外部情報取得部34、および報知制御部35等の機能を実現するためのものである。
【0061】
演算装置51は、主記憶装置52に展開された制御プログラムに含まれる各種の命令を実行することによって、コンピュータ50を制御装置30として機能させる。より具体的には、演算装置51は、制御プログラムに含まれる各種の命令を実行することによって、コンピュータ50を、それぞれ、動作情報取得部32、提案内容決定部33、外部情報取得部34、および報知制御部35として機能させる。
【0062】
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、
図7〜
図8に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
【0063】
図7は、本発明の実施形態2に係る機器操作提案報知システム1の概要を示す概要図である。
図7に示すように、本実施形態において、操作対象機器10は炊飯器10B、報知機器20はスマートフォン20Aである。また、制御装置30が取得する動作情報は、炊飯器10Bは炊飯中であるか否かと、タイマーによって設定された炊き上がり時刻とを示す。また、外部情報は、ネットワーク2から取得する、ユーザの帰宅予定時刻である。なお、ユーザの帰宅予定時刻は、ユーザがネットワーク2を経由して帰宅予定時間を制御装置30に通知することとするが、これに限定されず、例えば、制御装置30が、ユーザが保持しているスマートフォンの場所と時間とを取得し、帰宅予定時間を算出してもよい。また、帰宅予定時間は、制御装置30が管理せず、ネットワーク2に存在するスケジュール管理サービスや、現在地から目的地までの時間を算出するナビゲーションサービスから取得してもよい。
【0064】
(提案内容を決定する処理の詳細)
図8は、本発明の実施形態2に係る機器操作提案報知システム1において、提案内容決定部33が提案内容を決定する処理の流れを示すフローチャートである。なお、提案内容決定部33が提案内容を決定する処理を始めるタイミングは、(1)ユーザが帰宅予定時刻を変更した時、(2)所定の時間が経過した時、などがある。
【0065】
まず、提案内容決定部33は、取得した動作情報から、炊飯器10Bは炊飯を開始しているか否かを判定する(ステップS11)。
【0066】
ステップS11において、「炊飯器10Bは炊飯を開始している」と判定された場合(ステップS11:YES)、炊飯器10Bの動作状態を変更することはできないため、
図8の処理は終了する。
【0067】
一方、ステップS11において、「炊飯器10Bは炊飯を開始していない」と判定された場合(ステップS11:NO)、提案内容決定部33は、取得した帰宅予定時刻と炊き上がり時刻とを比較する(ステップS12)。そして、提案内容決定部33は、炊き上がり時刻は、帰宅予定時刻より早いか否かを判定する(ステップS13)。
【0068】
ステップS13において、「炊き上がり時刻は帰宅予定時刻より早い」と判定された場合(ステップS13:YES)、提案内容決定部33は、炊き上がり時刻は帰宅予定時刻より20分以上早いか否かを判定する(ステップS14)。
【0069】
ステップS14において、「炊き上がり時刻は帰宅予定時刻より20分以上早い」と判定された場合(ステップS14:YES)、提案内容決定部33は、ユーザが帰宅後に炊き上がり直後のご飯が食べられるように、炊き上がり時刻を遅くすることを提案内容として決定する(ステップS15)。
【0070】
一方、ステップS14において、「炊き上がり時刻は帰宅予定時刻より20分以上早くない」と判定された場合(ステップS14:NO)、ユーザは帰宅後に炊き上がり直後のご飯が食べられるが、少し時間に余裕があるため、提案内容決定部33は、時間は掛かるが、より美味しくご飯を炊き上げることができる炊飯モードへ変更することを、提案内容として決定する(ステップS16)。
【0071】
また、ステップS13において、「炊き上がり時刻は帰宅予定時刻より早くない」と判定された場合(ステップS13:NO)、提案内容決定部33は、炊き上がり時刻と帰宅予定時刻とは同じか否かを判定する(ステップS17)。
【0072】
ステップS17において、「炊き上がり時刻と帰宅予定時刻とは同じ」と判定された場合(ステップS17:YES)、ユーザは帰宅後に炊き上がり直後のご飯が食べられるので、提案内容決定部33は、提案内容を生成しない。
【0073】
一方、ステップS17において、「炊き上がり時刻と帰宅予定時刻とは同じではない」と判定された場合(ステップS17:NO)、ユーザが帰宅してもご飯は炊きあがっていないため、提案内容決定部33は、炊き上がり時間を早くすることを、提案内容として決定する(ステップS19)。
【0074】
このように、実施形態2に係る機器操作提案報知システム1では、炊飯器10Bから取得した動作情報と、ネットワーク2から取得したユーザの帰宅予定時刻とに基づいて、炊き上がり時刻を変更する提案、または炊飯モードを変更する提案を、スマートフォン20Aに報知させる。したがって、機器操作提案報知システム1は、従来に比べて、機器の操作に関するより適切な提案を行うことができる。
【0075】
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、
図9〜
図10に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
【0076】
図9は、本発明の実施形態3に係る機器操作提案報知システム1の概要を示す概要図である。
図9に示すように、本実施形態において、操作対象機器10はエアコン10C、報知機器20はスマートフォン20Aである。また、制御装置30が取得する動作情報は、(1)エアコン10Cが動作しているか否か、(2)エアコン10Cが動作している場合、冷房運転か、または暖房運転か、(3)エアコン10Cが動作している場合、設定されている温度、(4)エアコン10Cが動作していない場合、タイマーによって設定されたエアコン10Cが動作を開始するタイマー設定時刻、である。また、制御装置30が取得する外部情報は、ネットワーク2から取得する天気予報、およびネットワーク2から取得するユーザの帰宅予定時刻である。
【0077】
(提案内容を決定する処理の詳細)
本実施形態において、提案内容決定部33が決定する提案内容は、上記(1)、(2)、および(3)のいずれかの動作情報と、ネットワーク2から取得する天気予報とに基づいて決定する第1の提案内容と、上記(1)および(4)の動作情報と、ネットワーク2から取得するユーザの帰宅予定時刻とに基づいて決定する第2の提案内容とがある。まず、第1の提案内容を決定する処理について、説明する。なお、提案内容決定部33が提案内容を決定する処理を始めるタイミングは、(1)天気予報が更新された時、(2)所定の時間が経過した時、などがある。
【0078】
例えば、提案内容決定部33は、取得した上記(1)、(2)、および(3)の動作情報が、エアコン10Cが冷房運転しており、設定温度は25℃でありことを示し、外部情報である天気予報の気温が32℃であった場合、外気温である32℃と冷房の設定温度25℃の差が大きく、ユーザが外出して家に帰ってきたときに、体に負担が掛かる。そこで、提案内容決定部33は、冷房の設定温度を上げることを、提案内容として決定する。このように、外気温と設定温度との差が大きい場合に、提案内容決定部33は、エアコン10Cの設定温度を変更することを、提案することができる。
【0079】
また、他の例として、提案内容決定部33が取得した上記(1)の動作情報が、エアコン10Cは動作していないことを示し、外部情報である天気予報の気温が32℃であった場合、ユーザが熱中症になるのを防ぐため、提案内容決定部33は、エアコン10Cを冷房運転することを、提案内容として決定する。また、提案内容決定部33が取得した上記(1)の動作情報が、エアコン10Cは動作していないことを示し、外部情報である天気予報の気温が−3℃であった場合、ユーザが風邪を引かないように、提案内容決定部33は、エアコン10Cを暖房運転することを、提案内容として決定する。このように、外気温が、ユーザが体調を崩すことが想定されるような温度であった場合、提案内容決定部33は、エアコン10Cを運転させることを、提案することができる。
【0080】
続いて、第2の提案内容を決定する処理について、
図10を用いて説明する。
図10は、本発明の実施形態3に係る機器操作提案報知システム1において、提案内容決定部33が提案内容を決定する処理の流れを示すフローチャートである。
【0081】
まず、提案内容決定部33は、ユーザの帰宅予定時刻と、エアコン10Cのタイマー設定時刻とを比較する(ステップS20)。そして、タイマー設定時刻は帰宅予定時刻より早いか否かを判定する(ステップS21)。
【0082】
ステップS21において、「タイマー設定時刻は帰宅予定時刻より早い」と判定された場合(ステップS21:YES)、提案内容決定部33は、タイマー設定時刻は帰宅予定時刻より20分以上早いか否かを判定する(ステップS22)。
【0083】
ステップS22において、「20分以上早い」と判定された場合(ステップS22:YES)、ユーザが帰宅する時刻まで、エアコン10Cが運転している時間が長くなり、ユーザが帰宅する時刻には、家の温度が高すぎるまたは低すぎるということになるため、提案内容決定部33は、タイマー設定時刻を遅くすることを、提案内容として決定する。
【0084】
一方、ステップS22において、「20分以上早くない」と判定された場合(ステップS22:NO)、ユーザが帰宅する時刻には、エアコン10Cが運転を開始しており、家の温度が快適な温度になっているため、提案内容決定部33は、提案内容を生成しない。
(ステップS24)。
【0085】
また、ステップS21において、「タイマー設定時刻は帰宅予定時刻より早くない」と判定された場合、ユーザが帰宅する時刻になってもエアコン10Cは運転を開始していない、もしくはユーザが帰宅する時刻と同時に運転を開始する。そこで、提案内容決定部33は、ユーザが帰宅する時刻には、家の温度を快適な温度にするため、タイマー設定時刻を早くすることを、提案内容として決定する。
【0086】
このように、提案内容決定部33は、ユーザが帰宅する時刻に、家の温度が快適な温度になるように、タイマー設定時刻を変更することを、提案することができる。
【0087】
また、制御装置30が取得する外部情報が、電力消費情報の場合について、以下に説明する。
【0088】
提案内容決定部33が、14時に電力の消費がピークを迎えるという電力消費情報を外部情報として取得し、エアコン10Cが冷房運転をしているという動作情報を取得した場合、消費電力を抑えるために、提案内容決定部33は、冷房の設定温度を1度上げることを、提案内容として決定する。この提案内容を、スマートフォン10Aが音によって報知する一例として、「今日は月曜で電力が14時ごろピークを迎える予定です。14時ごろからエアコンの温度設定を1℃上げます」という人工音声をスマートフォン10Aが出力することが挙げられる。また別の例として、「省エネのため、設定温度を1℃上げてください」という人工音声をスマートフォン10Aが出力してもよい。
【0089】
このように、提案内容決定部33は、外部からの電力情報を解析した結果に基づき、操作対象機器の制御予定を含む提案を提案内容として決定する。その際、「エアコンの温度設定を1度上げます」のような主体的な提案でなくとも、「エアコンの温度設定を1度上げてください」のようにユーザの操作を促す提案であってもよい。
【0090】
また、制御装置30が取得する外部情報が、ネットワーク2から取得する天気予報と、スーパーマーケットの広告情報との場合について、以下に説明する。なお、スーパーマーケットの広告情報は、ネットワーク2から取得してもよいし、スーパーマーケットから配信されるメールを広告情報として取得してもよい。
【0091】
提案内容決定部33が、午後から気温が30℃を超えるという天気情報と、近所のスーパーマーケットで15時から安売りがあるという広告情報とを取得し、エアコン10Cが冷房運転をしているという動作情報を取得した場合、エアコンを消してスーパーに買物に行くことを、提案内容として決定する。この提案内容を、スマートフォン10Aが音によって報知する一例として、「今日の午後は気温が30℃を超えそうだけれども、15時から○△スーパーで安売りがあるからエアコンを消して買物に行ったらどうですか?」という人工音声をスマートフォン10Aが出力することが挙げられる。
【0092】
このように、提案内容決定部33は、外部からの気温情報と広告情報とを参照し、操作対象機器の操作及びユーザの行動に関する提案を提案内容として決定してもよい。上記の例では、ユーザにエアコンを消して外出するよう提案することによって、電力消費の削減に寄与する。
【0093】
また、制御装置30が取得する外部情報が、友人の位置情報である場合について、以下に説明する。
【0094】
提案内容決定部33が、複数の友人が、近所の喫茶店に集まっているという位置情報を取得し、エアコン10Cが冷房運転をしているという動作情報を取得した場合、エアコンを消して友人のいる喫茶店に行くことを、提案内容として決定する。この提案内容を、スマートフォン10Aが音によって報知する一例として、「○○さんと××さんが、△△という喫茶店にいます。エアコンを消して、△△に行ったらどうですか?」という人工音声をスマートフォン10Aが出力することが挙げられる。なお、人の位置情報は、一般的なソーシャルネットワークサービスより取得できる。
【0095】
このように、提案内容決定部33は、外部からの気温情報と、特定の人物の位置情報とを参照し、操作対象機器の操作に関する提案、及び当該人物が現在位置している場所にユーザを誘導する提案を提案内容として決定してもよい。この例でも、ユーザにエアコンを消して外出するよう提案することによって、電力消費の削減に寄与する。
【0096】
また、制御装置30が取得する外部情報が、ネットワーク2から取得するエアコン10Cの運転の履歴を示す運転履歴情報である場合について、以下に説明する。
【0097】
提案内容決定部33が、エアコン10Cのちょうど1年前に、その年初めて冷房運転をしたという運転履歴情報を取得し、エアコン10Cが冷房運転をしていないという動作情報を取得した場合、エアコンを試運転することを、提案内容として決定する。この提案内容を、スマートフォン10Aが音によって報知する一例として、「去年は6月12日に冷房の運転を行いました。そろそろエアコンの試運転をしませんか?」という人工音声をスマートフォン10Aが出力することが挙げられる。
【0098】
また、運転履歴情報に加えて、制御装置30が天気情報を取得した場合、日程からではなく、天気情報から、提案内容決定部33は、エアコンを試運転することを、提案内容としてもよい。例えば、ちょうど1年前は30℃を超えていたが、今年はまだ30℃を超えておらず、取得した天気情報から、1週間後に30℃を超えそうな場合、1週間後にエアコンを試運転することを、提案内容として決定する。
【0099】
このように、提案内容決定部33は、過去の天気情報を参照し、操作対象機器の操作に関する提案を提案内容として決定してもよい。ここで、過去の天気情報は外部情報として取得してもよいし、制御装置30内に記憶しておいたものを用いてもよい。
【0100】
また、制御装置30が取得する外部情報が、ネットワーク2から取得する電気料金に関する電気料金情報である場合について、以下に説明する。なお、電気料金情報は、制御装置30内に記憶しておいたものを用いてもよい。
【0101】
提案内容決定部33が、去年の同じ月の電気代より、今月の電気代の方が高くなりそうだという外部情報を取得し、エアコン10Cが冷房運転をしているという動作情報を取得した場合、エアコン10Cを省エネモードで運転することを、提案内容として決定する。この提案内容を、スマートフォン10Aが音によって報知する一例として、「昨年の6月の電気代は12,000円でした。6月15日の時点で、7,000円になっています。6月の終わりまで省エネモードで運転します。」という人工音声をスマートフォン10Aが出力することが挙げられる。
【0102】
なお、去年の同じ月の電気代より、今月の電気代の方が高くなるか否かは、例えば、閾値を設け、閾値を超えたか否かによって判定する構成としてもよい。例えば、月の半分が経過した時点での電気代が、去年の同じ月の60%を超えたか否かによって、今月の電気代の方が高くなると判定する構成としてもよい。
【0103】
このように、提案内容決定部33は、現在までの電気代を参照し、操作対象機器の制御予定を含む提案を提案内容として決定してもよい。
【0104】
また、制御装置30が取得する外部情報が、宅にて消費した消費電力情報である場合について、以下に説明する。なお、消費電力は、個々の家電の消費電力を管理する管理装置から取得する構成としてもよいし、個々の家電が管理し、制御装置30が個々の家電から取得する構成としてもよい。
【0105】
提案内容決定部33が、エアコン10Cの消費電力が他の機器の消費電力より多いという消費電力情報を取得し、エアコン10Cが冷房運転しているという動作情報を取得した場合、エアコン10Cを省エネモードで運転することを、提案内容として決定する。この提案内容を、スマートフォン10Aが音によって報知する一例として、「エアコンの消費電力多いので、省エネモードで運転します。」という人工音声をスマートフォン10Aが出力することが挙げられる。
【0106】
このように、提案内容決定部33は、現在までの消費電力電気代を参照し、操作対象機器の制御予定を含む提案を提案内容として決定してもよい。
【0107】
〔実施形態4〕
本発明の他の実施形態について、
図11に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
【0108】
図11は、本発明の実施形態4に係る機器操作提案報知システム1の概要を示す概要図である。
図11に示すように、本実施形態において、操作対象機器10はLED照明10D、報知機器20はテレビ20Dである。本実施形態において、制御装置30が取得する動作情報は、LED照明10DがONであるか否かを示す。また、制御装置30が取得する外部情報は、テレビ20Dから取得する視聴中の番組に関する番組情報と、ネットワーク2またはアンテナ3から取得する電子番組表である。
【0109】
(提案内容を決定する処理の詳細)
続いて、本実施形態において、提案内容決定部33が提案内容を決定する処理について説明する。なお、提案内容決定部33が提案内容を決定する処理を始めるタイミングは、(1)番組の視聴予約をした時、(2)番組が始まる時、(3)ユーザがチャネルを変更した時、(4)所定の時間が経過した時、などがある。
【0110】
提案内容決定部33は、番組情報と電子番組表とから、ユーザが視聴中の番組のジャンルが、映画であるか否かを判定する。ユーザが視聴中の番組のジャンルが、映画である場合、ユーザが集中して映画を視聴できるように、提案内容決定部33は、LED照明10Dの明るさを暗くすることを、提案内容として決定する。このように、提案内容決定部33は、ユーザが視聴中の番組のジャンルと、LED照明10Dの明るさとに基づいて、LED照明10Dの明るさを変更することを、提案することができる。
【0111】
また、本実施形態において、テレビ10Dが視聴されており、報知制御部35は、ユーザがテレビ10Dの近傍に存在していると判定することにより、テレビ10Dを報知機器20として選択している。
【0112】
〔実施形態5〕
制御装置30の制御ブロック(特に動作情報取得部32、提案内容決定部33、外部情報取得部34、および報知制御部35)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
【0113】
後者の場合、制御装置30は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0114】
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る制御装置(30)は、第1の機器(操作対象機器10)から、当該第1の機器の動作状態を示す動作情報を取得する動作情報取得手段(動作情報取得部32)と、外部情報を取得する外部情報取得手段(外部情報取得部34)と、上記動作情報と上記外部情報とに基づいて、上記第1の機器に関する提案内容を決定する提案内容決定手段(提案内容決定部33)と、第2の機器に上記提案内容を報知させる報知制御手段(報知制御部35)と、を備える。
【0115】
上記の構成によれば、制御装置は、第1の機器の動作状態を示す動作情報と外部情報とから、第1の機器の操作に関する提案内容を決定し、第2の機器に提案内容を報知させることができる。したがって、制御装置は、従来に比べて、機器の状態や、情報に応じたユーザの行動を提案することができる。また、制御装置は、従来に比べて、機器の操作に関するより適切な提案を行うことができる。
【0116】
本発明の態様2に係る制御装置は、上記態様1において、上記報知制御手段は、ユーザの近傍に位置する上記第2の機器に上記提案内容を報知させてもよい。
【0117】
上記の構成によれば、制御装置は、ユーザの近傍に位置する第2の機器に提案内容を報知させることができので、提案内容があることをユーザに適切に知らせることができる。
【0118】
本発明の態様3に係る制御装置は、上記態様2において、上記第2の機器の近傍にユーザが存在するのか否かについての情報を取得する取得手段を更に備えてもよい。
【0119】
上記の構成によれば、制御装置は、ユーザの近傍に位置する第2の機器に提案内容を報知させることができるので、提案内容があることをユーザに適切に知らせることができる。
【0120】
本発明の態様4に係る制御装置は、上記態様3において、上記第2の機器は、自装置が操作されている場合に、ユーザが近傍に存在する旨の情報を上記制御装置に提供してもよい。
【0121】
上記の構成によれば、制御装置は、ユーザが操作している機器を第2の機器として、提案内容を報知させることができるので、提案内容があることをユーザに適切に知らせることができる。
【0122】
本発明の態様5に係る制御装置は、上記態様1において、上記報知制御手段は、電源が入っている上記第2の機器に上記提案内容を報知させてもよい。
【0123】
上記の構成によれば、制御装置は、電源が入っている第2の機器に提案内容を報知させることができるので、提案内容があることをユーザに適切に知らせることができる。
【0124】
本発明の態様6に係る制御装置は、上記態様1〜3のいずれかにおいて、上記第2の機器は、携帯端末であってもよい。
【0125】
上記の構成によれば、制御装置は、携帯端末に、提案内容を報知させることができるので、提案内容があることをユーザに適切に知らせることができる。
【0126】
本発明の態様7に係る制御方法は、第1の機器から、当該第1の機器の動作状態を示す動作情報を取得する動作情報取得工程と、外部情報を取得する外部情報取得工程と、上記動作情報と上記外部情報とに基づいて、上記第1の機器に関する提案内容を決定する提案内容決定工程と、第2の機器に上記提案内容を報知させる報知制御工程と、を含む。
【0127】
上記の構成によれば、上記態様1の制御装置と同様の効果を奏する。
【0128】
本発明の態様8に係る制御システムは、第1の機器から、当該第1の機器の動作状態を示す動作情報を取得する動作情報取得手段と、外部情報を取得する外部情報取得手段と、
上記動作情報と上記外部情報とに基づいて、上記第1の機器に関する提案内容を決定する提案内容決定手段と、第2の機器に上記提案内容を報知させる報知制御手段と、を備える制御装置、及び上記第2の機器を含み、上記第2の機器は、上記提案内容を報知する報知手段を備える。
【0129】
上記の構成によれば、従来に比べて、機器の操作に関するより適切な提案を行うことができるシステムを実現することができる。
【0130】
本発明の態様9に係る報知機器(20)は、制御装置(30)から、他の機器(操作対象機器10)の操作に関する提案内容を受信する提案内容受信手段(報知機器通信部21)と、上記提案内容を報知する報知手段(報知部22)と、上記提案内容をユーザが受け入れるか否かの操作を受け付ける操作受付手段(入力部23)と、を備えており、上記提案内容は、上記他の機器の動作状態と、外部情報と基づいて決定されたものである。
【0131】
上記の構成によれば、従来に比べて、機器の操作に関するより適切な提案を行うことができる報知機器を実現することができる。
【0132】
本発明の各態様に係る制御装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記制御装置が備える各手段として動作させることにより上記制御装置をコンピュータにて実現させる制御装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
【0133】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。