(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記記憶されたプロセッサ実行可能命令が、モバイルデバイスのプロセッサに、前記少なくとも1つの制約条件が時間期間を含むような動作を実施させるように構成される、請求項24に記載のプロセッサ可読記憶媒体。
前記記憶されたプロセッサ実行可能命令が、モバイルデバイスのプロセッサに、前記少なくとも1つの制約条件が前記モバイルデバイスの現在の場所を含むような動作を実施させるように構成される、請求項24に記載のプロセッサ可読記憶媒体。
前記記憶されたプロセッサ実行可能命令が、モバイルデバイスのプロセッサに、前記制約条件が時間と前記モバイルデバイスの現在の場所の両方を含むような動作を実施させるように構成される、請求項24に記載のプロセッサ可読記憶媒体。
前記記憶されたプロセッサ実行可能命令が、モバイルデバイスのプロセッサに、ワイヤレス通信ネットワークを介して前記モバイルデバイス上で着信メッセージを受信する動作が、セルラー電話ネットワークを介して前記モバイルデバイス上で着信メッセージを受信する動作を含むような動作を実施させるように構成される、請求項24に記載のプロセッサ可読記憶媒体。
【発明を実施するための形態】
【0006】
様々な実施形態が、添付の図面を参照して詳細に説明される。可能な場合には必ず、同じ参照番号は、図面全体にわたって同じまたは同様の部分を指すために使用されることになる。特定の例および実装形態に行われる参照は、説明を目的とし、本発明の範囲または本特許請求の範囲を限定することは意図されない。
【0007】
「例示的な」という言葉は、「例、実例、または例示として機能すること」を意味するために本明細書で使用される。本明細書に「例示的」と記載されるいかなる実装形態も、必ずしも他の実装形態よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではない。
【0008】
「セルフォン」、「ワイヤレスデバイス」および「モバイルデバイス」という用語は、本明細書において、ショートメッセージサービス(SMS)メッセージ、マルチメディアメッセージサービス(MMS)メッセージ、および/または電子メール(eメール)を送り、受信するセルラー電話、スマートフォン(たとえば、iPhone)、ウェブパッド、タブレット、インターネット対応セルラー電話、WiFi対応電子デバイス、個人情報端末(PDA)、ラップトップコンピュータ、パーソナルコンピュータ、コンピュータならびに同様の電子デバイスのうちの任意の1つまたはすべてを指すように互換的に使われる。ただし、「セルフォン」、「ワイヤレスデバイス」および「モバイルデバイス」という用語は、列挙したデバイスリストに限定されるべきでない。
【0009】
様々な実施形態は、親に、セルフォンなど、子供のモバイルデバイス上で利用可能な多くの特徴およびサービスをリモートで有効にさせ、無効にさせ、かつ/または制限させる、企業ベースのペアレンタルコントロールのための方法、デバイスおよびシステムを提供する。セルフォン、タブレットコンピュータ、ゲームデバイスなどを含む最新のモバイルデバイスは、ユーザに、前例のない程度の接続性、アクセス、利便性および安全性をもたらす。セルフォンおよびタブレットコンピューティングデバイスのようなモバイルデバイスは、人気が高まり続けているので、すぐに、現代社会を渡り歩き、互いと対話し、多くの毎日の作業を素早く効率的に遂行するための必須ツールになりつつある。その結果、今日の活動(学校によって後援されるものなど)の多くは、最新のセルフォンおよびモバイルコンピューティングデバイスによって提供される様々な技術、特徴およびサービスへのアクセスを参加者が有することを期待して設計されるようになっている。これらおよび他の理由により、今では、親が子供に、ごく低年齢のときから青年期にわたって、自分自身のパーソナルセルフォンおよび他のモバイルデバイスをもたせるのが、比較的一般的である。
【0010】
親は、子供および十代の子供(本明細書では、子供)が、いつでも、および緊急事態の際に親に連絡できるとわかっていると安心する。親はまた、子供が、最新のセルフォンおよびモバイルコンピューティングデバイス(たとえば、タブレットコンピュータ)によって提供される無数のサービスおよびリソースへのアクセスを有し、これらのリソースを生産的活動に使うことができるとわかっていると安心する。子供は今では、読書課題のチェック、教師との対話、質問、活動スケジュールの更新、抜打ち試験への参加、授業トピックの研究、宿題を手伝ってもらうこと、および多くの他の日常的な作業を含み得る、日常的な作業の多くをやり遂げるのを支援するのに、セルフォンおよびモバイルコンピューティングデバイスを使う。これらおよび他の理由により、以前よりも多くの子供が、セルフォンおよびモバイルコンピューティングデバイスへのアクセスを有し、これらの子供たちの多くが、これらのモバイルデバイスによって提供される多数のリソースおよびサービスへの、ほぼ連続する、ときには拘束されないアクセスを有する。
【0011】
子供をセルフォンおよびモバイルコンピューティングデバイスにアクセスさせることには多くの利益があるが、最新のモバイルデバイスによって提供されるサービス(GPS、テキスト、ウェブ、アプリケーションなど)の多くに、子供を制限なしでアクセスさせるのは危険である。そのようなモバイルデバイスへの無制約アクセスをもつ子供は、見知らぬ人と連絡を取ることに対して、より無防備であり、自分のデバイス上で利用可能な多数の特徴を、不毛または不適切な活動に使う可能性がある。親は、子供が、特定のセルフォンおよびモバイルコンピューティングデバイス特徴へのある程度のアクセスをもつことを望むが、親は、子供のモバイルデバイス上で利用可能な特徴を管理および制御する必要もある。これらの親は、メディアアクセスプラットフォームのすべてにわたって安定したアクセスおよび使用制約を子供がもつように、そのような制約を、他のメディアアクセスデバイス(たとえば、テレビ、ゲーム用システム、オーディオおよびビデオプレーヤなど)に対して拡張することを望む場合もある。
【0012】
子供のセルフォンおよびモバイルコンピューティングデバイス使用を制御するための既存ソリューションは、親に、様々なデバイス特徴を有効/無効にさせるだけであって、親が、どのように、いつ、またはどこで各特徴が使われるかを厳密に制御することができるようにするわけではない。子供は、承認された活動(たとえば、教師へのテクスティング、オンラインデータベースへのアクセスなど)に、セルフォンおよびモバイルコンピューティングデバイス特徴を使うことができる必要があるので、現在のソリューションは効果的ではない。様々な実施形態は、子供が、親が承認した活動にセルフォンおよびモバイルコンピューティングデバイス特徴を使えるようにすると同時に、未承認および/または不毛な活動(たとえば、授業に集中し、もしくは宿題をしているべきであるときのテクスティングおよび/またはウェブサーフィン)を制約する。様々な実施形態は、子供のセルフォンおよび他のモバイルコンピューティングデバイス上で各個別特徴がどのように使われるかを、親が細かく制御することができるようにする集中型ペアレンタルコントロール設定サーバを提供する。ペアレンタルコントロール設定サーバは、時間、場所および/または各子供の個々の人口統計に基づいて、各セルフォン特徴を制約することができる。
【0013】
様々な実施形態は、承認された、および/または生産的活動にモバイルデバイスを子供に使わせ、同時に、不都合および/または不毛な活動にモバイルデバイスを使うのを制約するように、親に子供のセルフォンおよびモバイルコンピューティングデバイスを制御させる、包括的なペアレンタルコントロールセットを実装するためのシステムを提供する。様々な実施形態は、親が、子供のモバイルデバイスを限定するための、動的でありコンテキスト特有の制御を作成することができるようにする、サーバベースのペアレンタルコントロール設定サーバを提供する。コンテキスト依存制御は、時間、場所、年齢および/またはどの定義可能なコンテキストにも基づいて、モバイルデバイス機能性を自動的に制限するように構成してよい。動的制御は、モバイルデバイスに、(コンテキスト依存でよい)適応可能な制約をかける。実施形態は、親が、単一のデバイスまたは特定の子供についての複数のペアレンタルコントロールプロファイルを作成することができるようにする(たとえば、家庭、学校、夜間などについて別々のプロファイルを提供する)。動的制御の一例は、子供の年齢が上がるのに合わせて追加特徴を徐々に有効にする、年齢ベースの制御または制約である。ある実施形態では、そのような包括的な制約は、子供によって使われるすべてのネットワーク対応メディアアクセスデバイスに適用することができるので、使用制約はすべてのデバイスに対して一貫して実装することができる。たとえば、使用時刻および時間数に対する制約は、同じシステムを通してテレビ、ゲーム端末およびメディアプレーヤに拡張することができる。
【0014】
ペアレンタルコントロール設定サーバ上でホストされる単一のオンラインインターフェースが、各個々の子供のアクセス許可を管理するための集中型システムを親に提供する。この単一のインターフェースにより、親は、子供のデバイスに物理的にアクセスする必要なく、子供のモバイル電話およびモバイルコンピューティングデバイスをすべて、素早く効率的に制御することができる。アクセス許可は、各子供の人口統計(たとえば、年齢、性別など)、ならびに時間および場所に基づいて、複数の子供に対して単一の設定を使って付与、拒否および/または制限することができる。たとえば、親は、この単一のインターフェースを使って、13才の息子のモバイル電話またはモバイルコンピューティングデバイスが、昼食時に特定のウェブサイトおよび/またはアプリケーション(たとえば、ツイッター)にアクセスできるようにし、同時に、8才の娘のモバイル電話またはモバイルコンピューティングデバイスが、学校の敷地にいる間はその同じウェブサイトおよび/またはアプリケーションにアクセスするのを防止する、単一のコンテキストベース設定を設定することができる。この柔軟性を達成するために、親は、子供について(まとめて、または各子供一人ひとりに)一般的な境界を定義し、他の承認された機関ソース(たとえば、教師、警察、コミュニティ、ボランティア組織など)に、様々なセルフォンおよびモバイルコンピューティングデバイス特徴が、何を/いつ/どのように使われるべきかをある程度制御させてよい。親は、これらの制約を、制約されたウェブサイトおよび/またはアプリケーション、年齢に適しているかどうか、使用に関する学校方針の詳細、あるいはウェブサイトの存在についてさえも何も知る必要なく、ペアレンタルコントロール設定サーバによってホストされるウェブサイトインターフェースを通して設定することができる。ペアレンタルコントロール設定サーバは、適切な構成メッセージを形成することができ、このメッセージは、子供のセルフォンおよび/またはモバイルコンピューティングデバイスに送信され(たとえば、プッシュされ)て、セルフォンに、所望の特徴制約および/または許可を実装させる。したがって、親は、子供のセルフォンおよびモバイルコンピューティングデバイスをどのようにプログラムするかを理解する必要もない。さらに別の実施形態では、ペアレンタルコントロール設定は、インターネット、セルラーネットワーク、衛星テレビネットワーク、またはケーブルテレビネットワークなどの通信ネットワークへのアクセスを有する他のタイプのメディアアクセスデバイスに送ることもできるので、これらの他のデバイスは、子供のモバイルデバイスに整合するように制約を実装することができる。
【0015】
上述したように、様々な実施形態により、親は、他の機関ソース(たとえば、教師、警察、コミュニティおよびボランティア組織など)が、様々なセルフォン特徴が、何が/いつ/どのように使われるかをある程度制御することを承諾することができる。他の信用のある機関ソースに、ペアレンタルコントロール構成について意見を言ってもらうのは、有益であり得る。多くの親は、最新のセルフォンおよびモバイルコンピューティングデバイスにおいて利用可能な様々なサービス/特徴を子供がどのように使い得るかをすべて予想するのは難しいと感じており、適切な使用と不適切な使用を見分けるのに何らかの支援を必要としている。たとえば、教師は、生徒が、授業中にセルフォンおよび/またはモバイルコンピューティングデバイスを使って、抜打ち試験への答えをテクスティングし、オンライン投票に参加し、またはオンラインリソースにアクセスすることを要求する場合がある。その同じ教師が、非承諾ウェブサイトにアクセスし、かつ/またはクラスの他の生徒にテクスティングする生徒に指導を与える場合もある。したがって、親は、子供にとって利用可能なすべての適切/不適切な活動を積極的に監視または管理する必要なく、子供に、いくつかの奨励または必要とされる活動に参加する(たとえば、抜打ち試験への答えをテクスティングする)ためにモバイルデバイスを使わせるようにし、同時に、非承諾または不適切な活動にモバイルデバイスを使う(たとえば、インターネットサーフィンする)のを制約できる必要があり得る。
【0016】
上述したように、セルフォンおよびモバイルコンピューティングデバイス使用を制御するための現在のソリューションは、親に、様々な特徴を有効/無効にさせるだけである。上記例では、現在のソリューションを使う親は、子供が学校にいる間にこれらの特徴を悪用するのを防止するために、子供の電話およびモバイルコンピューティングデバイス上のインターネット/テクスティング能力を無効にしなければならない。教師は、親に連絡し、学校活動のために必要とされる日には、いくつかの特徴が有効にされるよう要求する場合もある。そのような場合、親は、当日、それらの特徴を忘れずに有効にしなければならない。事態をさらに複雑にすることとして、特徴が一度有効にされると、親は、それらの特徴が他の授業、他の時間および/または他の場所でどのように使われるかを、厳密に制御することができない。
【0017】
様々な実施形態は、現在のモバイルデバイスに伴うこれらおよび他の問題を、親に、子供のモバイルデバイス使用についての一般的なガイドラインを設定させ、他の承認された機関ソース(たとえば、校長、教師、コミュニティなど)に、いくつかの指定された条件における(たとえば、学校の時間中および/または校庭にいるとき)利用可能な特徴を自動的に制御させることによって克服する。
【0018】
様々な実施形態はまた、忙しい親には、子供のセルフォンおよびモバイルコンピューティングデバイスについてのペアレンタルコントロールを設定するとき、本明細書ではコミュニティベースの設定と呼ばれる、1つまたは複数のコミュニティ(たとえば、学校、教会、市、組織など)の規則および/または規格に従い、あるいは選定することができるようにする。ある実施形態では、ペアレンタルコントロール設定サーバは、すべてまたは選別されたユーザグループのペアレンタルコントロール設定を定期的に調べて、最も人気のあるペアレンタルコントロール構成を反映する、コミュニティベースの構成設定を生成することができる。サーバは、地域、市、郡、州、年齢グループ、組織、学校、場所および他のグループまたは社会単位などの厳選コミュニティに基づいて、コミュニティベースの構成設定を生成することができる。親は、これらのコミュニティベースのペアレンタルコントロール設定のうちの1つもしくは複数を選定し、または各設定を個々に定義/修正することができる。たとえば、親は、オクラホマ市に住み、子供がボーイスカウトに属す親によって使われる、最も共通する設定を含むように自動的に更新されるペアレンタルコントロールモバイルデバイス構成を選択することができる。このようにして、忙しい親は、選択されたコミュニティ(たとえば、オクラホマ市のボーイスカウト)にいる他者の集団的判断に依拠し、子供が、選択されたコミュニティ内の他の子供と同じ特徴へのアクセスを制約され、有すると信用することができる。親は、たとえば特定のウェブサイトへのアクセスを特に許可または制約し、残りの設定は、選択されたコミュニティと同じままにしておくように、コミュニティベースの設定を個々に修正することができる。
【0019】
様々な実施形態はまた、各親が、自分の個人的好み、状況および子供の成熟度に基づいて設定を微調整できるようにする。たとえば、親は、子供の教師が授業中のインターネットの使用を容認していても、学校時間中に子供のモバイルデバイスインターネット能力を無効にすることによって、子供を罰したいと思う場合がある。この例では、親は、ペアレンタルコントロールサーバにアクセスして、モバイルデバイスのインターネット能力の無効化を教師の設定がオーバーライドすることができないように、ペアレンタルコントロール設定を微調整することができる。したがって、様々な実施形態により、適正な許可を有する親、教師および他者が協力して、子供のモバイルデバイス上で利用可能な特徴を制御することができるようになり、各親が、各個々の子供にとって利用可能な特徴に対するマスター制御を有する。
【0020】
様々な実施形態は、モバイルデバイス上での子供の活動に関連した、親が定義可能な条件が生じるたびに、親に通知することができる(たとえば、テキスト、eメールなど)。たとえば、親は、子供が新たな連絡先を作成し、新たなアプリケーションをダウンロードし、オンライン購入を行い、または新たなウェブサイトにアクセスしようとするたびに、子供のモバイルデバイスが親にテキストメッセージを自動的に送るように、ペアレンタルコントロール設定を設定することができる。ペアレンタルコントロールは、親が活動を承認するための通知に応答するまで、子供がそのような活動をやり遂げるのを防止することができる。
【0021】
制御することができるモバイルデバイス特徴の例として、様々な実施形態は、モバイルデバイス(たとえば、セルフォン)上でのメッセージング(SMS、MMS、eメールなど)へのアクセスを、そのような活動がペアレンタルコントロール設定によって禁止または抑止される時間または場所において制御するためのシステム、デバイス、および方法を提供する。上述したように、親は、いつでも、および緊急事態の場合に子供が親(または教師、クラスメート、警察など)に連絡できることがわかっていると安心する。この理由および他の理由により、多くの子供は、セルフォンおよび/またはモバイルコンピューティングデバイスによって提供されるメッセージング機能へのほぼ連続したアクセスを容認される。子供にセルフォンまたは他のモバイルコンピューティングデバイスへの連続的アクセスをもたせることには利益がある(たとえば、子供は、見知らぬ人が侵入した場合、侵入者に警告するのではなく親に知らせるように、親にテクスティングすることができる)が、多くの欠点もある。たとえば、子供は、見知らぬ人から深夜メッセージを受信し、かつ/または場合によってはデバイスを悪用する可能性がある(たとえば、就寝時間の後に友人にテクスティングする)。様々な実施形態は、ある程度のメッセージング機能性を、子供のセルフォンおよびモバイルコンピューティングデバイス上でアクティブなままにしておき、メッセージング機能性の他の側面を、制約がもはや該当しなくなったときにはメッセージを受信させるように、無効にする。制約されたメッセージは、セルフォンおよび/またはモバイルコンピューティングデバイスによって依然として受信されるが、コンテキスト(たとえば、時刻、曜日、場所など)およびメッセージ送信者(たとえば、親以外)がペアレンタルコントロール設定によって制約されるときは、メモリに記憶され、インボックスには入れられない。メッセージングへのアクセスを制約するためのコンテキストがもはや該当しない場合、記憶されたメッセージは、メッセージングインボックスに転送されてよく、子供は、メッセージの受信についてアラートされ得る。
【0022】
上述したように、実施形態は、様々なモバイルコンピューティングデバイスで実装することができる。実施形態が特に適用可能な2つのタイプのモバイルコンピューティングデバイスは、セルラー電話(本明細書では「モバイル電話」とも呼ばれる)ならびにタブレットコンピュータ(たとえば、Apple iPad(登録商標)および他の製造元によって作られた同様の製品)である。携帯型であり、相当なコンピューティング能力、ほぼ連続したセルラーおよびWiFiネットワークアクセス、多数のアプリケーションならびに直観的ユーザインターフェースを有して構成されているので、そのようなモバイルデバイスは、子供がいつでも親と通信することを可能にしながら、教育および娯楽リソースへのアクセスを子供に与えるのに理想的である。機能性および動作の点で、モバイル電話と他のタイプのモバイルコンピューティングデバイスとの間の違いは、減りつつあり、徐々に重大でなくなると期待される。したがって、様々な実施形態の説明を簡単にするために、図面および以下の実施形態の記述では、すべてのタイプの適用可能デバイスに言及するのではなく、モバイル電話(またはセルフォンもしくは単に電話)にのみ言及する。したがって、モバイルまたはセルフォンおよびセルラー電話ネットワークへの、以下での言及は、請求項の範囲を限定することは意図していない。
【0023】
様々な実施形態は、その例が
図1に示されているセル電話ネットワークなど、様々な通信システム内で実装することができる。典型的なセル電話ネットワーク11は、ネットワーク運用センタ14に結合された複数のセル基地局12を含み、センタ14は、たとえば電話陸上通信線(たとえば、図示していないPOTSネットワーク)およびインターネット7を介して、モバイルデバイス10(たとえば、セルフォン)と他のネットワーク宛先との間のボイス呼およびデータを接続するように動作する。モバイルデバイス10は、各々、ペアレンタルコントロール設定をモバイルデバイス上で強制させ、非承諾修正/改ざんに抵抗する、深く組み込まれたペアレンタルコントロール設定(ACS)実装モジュールを含み得る。モバイルデバイス10は、公的ウェブおよびコンテンツレーティング機構(MPAAなど)をサポートしてもよく、カテゴリおよびレーティングによって広告をフィルタリングするように構成されてよい。モバイルデバイス10とネットワーク11との間の通信は、4G、3G、CDMA、TDMA、LTEおよび/または他のセル電話通信技術などの双方向ワイヤレス通信リンク13を介して遂行され得る。ネットワーク11は、インターネット7への接続を提供する、ネットワーク運用センタ14に結合され、またはセンタ14内にある1つまたは複数のサーバ16も含み得る。
【0024】
図1Aは、通信システムが、電話ネットワーク11に、およびインターネット7に接続された1つまたは複数のペアレンタルコントロール設定サーバ18を含み得ることも示す。ペアレンタルコントロール設定サーバ18と電話ネットワーク11との間の接続は、インターネット7を介しても、私設ネットワーク(破線矢印で示す)を介してもよく、またはペアレンタルコントロール設定サーバ18は、電話ネットワーク11のネットワークインフラストラクチャ内のサーバとして実装されてもよい。ペアレンタルコントロール設定サーバ18は、ペアレンタルコントロール企業システムモジュールと、ユーザインターフェースウェブページなど、インターネット7を介してコンピューティングデバイス9(たとえば、スマートフォン、ラップトップ、PCなど)にとってアクセス可能なウェブインターフェースを含み得る。ペアレンタルコントロールウェブインターフェースにより、親は、制御サーバ18上でペアレンタルコントロール設定を設定、更新および/または維持することができる。ペアレンタルコントロール設定サーバ18は、電話ネットワーク11を介して、更新されたペアレンタルコントロール設定をモバイルデバイス10に通信する。モバイルデバイス10は、これらの設定を使って、各モバイルデバイス10の特徴が有効にされ、無効にされ、制約され、かつ/または他のやり方で制御されるべきである条件を識別するペアレンタルコントロール設定プロファイルを更新、作成および/または維持する。
【0025】
図1Bは、セントラルサーバではなく個人または親グループによって、ペアレンタルコントロール設定サーバ18が管理される代替実施形態アーキテクチャを示す。本実施形態では、各ペアレンタルコントロール設定サーバ18は、サーバが、たとえばインターネットを介して他のペアレンタルコントロール設定サーバ18と通信するかどうか判断し得る親または親グループの管理および制御下にあり得る。そのようなローカルペアレンタルコントロール設定サーバ18は、ネットワークに結合された親のホームコンピュータ上でホストされるサーバアプリケーションなど、家庭内のコンピュータで実装することができる。あるいは、ローカルペアレンタルコントロール設定サーバ18は、「クラウド」で、すなわち、親または親グループのソフトウェア制御下にあるインターネット上の1つまたは複数のサーバで実装することができる。本実施形態では、ペアレンタルコントロール設定機能は、中央サービスによって、ただしサーバアプリケーションによって提供されることになる。親は次いで、自分たちのそれぞれのローカルペアレンタルコントロール設定サーバ18の設定および機能性を、
図1Aを参照して上述した実施形態の集中型ローカルペアレンタルコントロール設定サーバ18によって供与される全体的視点および分析を提供するために、他者と「共有」するかどうか決めてよい。
【0026】
図2は、様々な実施形態による、ペアレンタルコントロールを設定するための例示的方法200を示す。ステップ202で、親は、ペアレンタルコントロール設定サーバ企業サーバ18によってホストされるペアレンタルコントロールウェブサイトにログオンして、たとえばアカウント情報(たとえば、電話番号、ユーザID、パスワードなど)を入れることによって、自分のファミリーアカウントにアクセスすることができる。ステップ202の一部として、ペアレンタルコントロール設定サーバ企業サーバは、親のアカウントに関する情報を取り出すことができる。判断ステップ204で、サーバは、親がペアレンタルコントロールウェブサイトにログオンしたのが初めてであるかどうか判断することができる。初回ログインである場合(すなわち、判断ステップ204=「Yes」)、ステップ206で、ペアレンタルコントロールウェブサイトは、親についての随意の人口統計学的情報(たとえば、子供の数、様々な組織への帰属など)および/または各子供(たとえば、年齢、性別、学校、活動、クラスなど)についての情報を入力するよう、親に促してよい。
【0027】
ステップ208で、サーバは、子供/家族について、ペアレンタルコントロールパラメータを個々に入力したいか、それともあらかじめコンパイルされたパラメータセット(たとえば、コミュニティベースの設定)を選択したいか判断するよう、親に促してよい。判断ステップ210で、サーバは、親が設定を個々に入力することを選んだかどうか判断することができる。親が、設定を個々に入力しないことを選んだ場合(すなわち、判断ステップ210=「No」)、ステップ212で、サーバは、すべての子供についてまとめて、または各子供に、1つまたは複数のコミュニティベースの設定(たとえば、あらかじめコンパイルされたパラメータセット)を選択するよう、親に促してよい。たとえば、親は、自分のすべての子供に、年齢に適した許可を付与する、コミュニティベースの設定を選択してもよく、娘には年齢ベースの設定を、息子には時間ベースの設定を選択してもよい。親は、リストから設定を選ぶことができ、各子供について、複数のコミュニティベースの設定の中から選択することができる。ステップ214で、サーバは、親の個人的好み、状況および/または各子供の成熟レベルに基づいて、各子供について各特徴を有効にし、無効にし、または限定するように設定を微調整するよう、親に促してよい。親は、ペアレンタルコントロール設定を自分の子供にまとめて適用してもよく(たとえば、子供は誰も、フェイスブック(登録商標)にアクセスすることができない)、各子供に個々に適用してもよい(たとえば、息子は、日中はフェイスブック(登録商標)にアクセスすることができないが、娘はできる)。親は、選択を行うと、自分の入力/選択を、(たとえば、提出ボタンを押し、またはエンターを打つことによって)ペアレンタルコントロール設定サーバに提出することができる。ステップ218で、ペアレンタルコントロール設定サーバは、電話ネットワークを介して、各子供の電話に制約をプッシュする。
【0028】
判断ステップ210に戻ると、親は設定を個々に入力したいとサーバが判断した場合(すなわち、判断ステップ210=「Yes」)、ステップ216で、親によって入力されたペアレンタルコントロールパラメータが、ペアレンタルコントロール設定サーバによって受信され得る。これらの入力は、ハイパーリンクされた選択(たとえば、ボタン、チェックボックス、または設定記述)を親がクリックしたことに応答して生成された信号として受信され得るので、親は、メニューインターフェース中の一連の選択により、ペアレンタルコントロールを構成することができる。ステップ218で、ペアレンタルコントロール設定サーバは、対応するセルフォンに設定を通信するのに適したメッセージを生成し、セルラー電話ネットワークを介して制約メッセージを子供の電話にプッシュする。
【0029】
図3は、様々な実施形態による、ペアレンタルコントロール設定サーバのペアレンタルコントロールモジュール300を示す。上述したように、ユーザは、インターネットアクセスを有するどのコンピュータからでも、ペアレンタルコントロールウェブインターフェースを介して、ペアレンタルコントロール設定サーバにアクセスすることができる。ペアレンタルコントロール設定サーバは、各子供のセルフォン上で有効にされ、無効にされ、かつ/または制限されるべき特徴および能力セットを識別するペアレンタルコントロールプロファイルを設定するのに使うことができる様々なパラメータを維持する。ペアレンタルコントロール設定サーバは、ペアレンタルコントロールパラメータ/プロファイルをユーザが確立および管理するためのマスターアカウント(たとえば、ファミリーアカウント、親のアカウントなど)を管理することもできる。ユーザは、ペアレンタルコントロール設定サーバにログオンして、サーバによって維持されるペアレンタルコントロールパラメータ/プロファイルを作成し、修正し、選択し、有効にし、かつ/またはオーバーライドする。ペアレンタルコントロールパラメータ/プロファイルは、子供ユーザが、マスターアカウントへのアクセスをもたない状態では、パラメータ/プロファイルを避けることができないように、ペアレンタルコントロール設定サーバ上で管理することができる。ペアレンタルコントロールパラメータは、中心的な場所(たとえば、ペアレンタルコントロール設定サーバ)で維持されてよく、そうすることによって、ペアレンタルコントロール設定は、子供のセルフォンが取り替えられ、かつ/または更新されても、制御される電話にペアレンタルコントロールを定期的にプッシュすることによって、各子供に適用することができる。ペアレンタルコントロールパラメータは、コンテキスト依存でよい。コンテキスト依存ペアレンタルコントロールパラメータは、ユーザ定義可能コンテキスト条件を監視し、コンテキスト条件の有無に基づいてセルラーフォン特徴を有効にし、無効にし、または制限するのに使うことができる。コンテキスト条件は、制御される電話によって監視することができる。いくつかの実施形態では、ペアレンタルコントロール設定サーバは、コンテキスト条件の監視に関与することもできる。
【0030】
図3は、制御システムモジュール300が、子供の電話において、ならびにサードパーティアプリケーションおよびウェブサイト上でペアレンタルコントロールを確立するためのユーザ、人口統計および/または制約情報を含む1つまたは複数の集中型データベースを含み得ることも示す。具体的には、制御システムモジュール300は、ユーザデータベース302および人口統計データベース304を含み得る。ユーザデータベース302は、各登録ユーザに関する情報(たとえば、ユーザ名、家族、年齢、性別、住所など)を含み得る。人口統計データベース304は、ユーザのどの個人情報も公開することなく、コミュニティベースのペアレンタルコントロール設定の生成を可能にするように、すべてのメンバについての人口統計学的情報(たとえば、年齢、性別、場所)を含み得る。これらのデータベースは、相互接続することができ、各データベースは、他のデータベースに含まれる情報を相互参照することができる。
【0031】
各データベースは、様々な制御パラメータ320へのデータリンクも含むことができ、パラメータ320は、ペアレンタルコントロール304、監査制御306、広告制御308、承諾制御310、および構成制御312を含み得る。制御パラメータ320は、定期的に、または1つもしくは複数のトリガイベント(たとえば、データの変更など)に基づいて、自動更新され得る。制御システムモジュール300は、アプリケーション管理システム(たとえば、アプリストア330)および教育ベースのシステムまたは他のサードパーティモジュールもしくはウェブサイト334と対話するための組込みソフトウェア/インターフェースも含み得る。いくつかの実施形態では、制御システムモジュール300は、各電話の物理的ロケーション、電話の移動履歴および/または電話の使用履歴を監視するための1つまたは複数の追跡システム332をさらに含み得る。制御システムモジュール300は、子供の電話に構成要素をあらかじめインストールさせていてもいなくてもよいサードパーティ/外部追跡システム(たとえば、追跡)と対話するためのインターフェースを含み得る。
【0032】
ある実施形態では、制御システムモジュール300は、サードパーティアプリケーションおよび/またはウェブサイトと対話して、サードパーティアプリケーションおよびウェブサイトにペアレンタルコントロールを知らせることができる。ある実施形態では、ペアレンタルコントロールプロファイルは、電話が、サードパーティアプリケーション/ウェブサイトと直接対話することを許可し、サードパーティアプリケーション/ウェブサイトに、子供の電話に関連付けられたペアレンタルコントロールプロファイルと釣り合う、独自のペアレンタルコントロール設定セットを強制させるように構成してよい。ある実施形態では、サードパーティウェブサイト/アプリケーションは、ペアレンタルコントロール設定サーバデータベース(たとえば、人口統計データベース304)に直接アクセスすることができる。本実施形態では、サードパーティウェブサイト/アプリケーションは、ペアレンタルコントロール設定サーバに接続し、ユーザに関連付けられた非個人的識別情報(たとえば、ユーザ名、電話番号、生成された制御番号など)を求めてシステムのデータベースをチェックし、ユーザがペアレンタルコントロール設定サーバのペアレンタルコントロールの対象であると識別された場合は、どの適切な制約も強制することができる。
【0033】
一実施形態では、制御システムモジュール300は、子供の電話10とサードパーティアプリケーション/ウェブサイトとの間のすべての対話が、子供のセルフォンに送信されるコンテンツをペアレンタルコントロール設定/プロファイルに基づいてフィルタリングし得るペアレンタルコントロールサーバを通されるよう求める場合がある。
【0034】
別の実施形態では、サードパーティウェブサイト/アプリケーションは、ペアレンタルコントロール設定サーバからのデータを投入される別個の企業データベースを維持することができる。たとえば、子供が自分のセルフォンを使ってサードパーティウェブサイトにアクセスしたときはいつでも、制御システムモジュール300は、子供の電話に関連付けられた1つまたは複数のペアレンタルコントロール設定パラメータをサードパーティウェブサイトのペアレンタルコントロールサーバに送ってよく、このサーバは、ペアレンタルコントロール設定を、子供ユーザ/子供の電話についての非個人的識別情報(たとえば、ユーザ名、電話番号、生成された制御番号など)とともに企業データベース(本明細書では「サードパーティデータベース」)に記憶してよい。ペアレンタルコントロール設定サーバからのペアレンタルコントロール設定のこの通信は、サードパーティウェブサイトからの、そのような情報を求める要求に応答して、または子供のセルフォンが、ペアレンタルコントロール設定サーバにサードパーティウェブサイトへのアクセス試行を知らせたことに応答して遂行され得る。サードパーティウェブサイトは、子供ユーザがそのウェブサイトにアクセスするたびにサードパーティデータベースにアクセスし、識別情報(ユーザ名、ログイン、制御番号など)を、サードパーティデータベース中のペアレンタルコントロール設定と照合することができる。このようにして、制御システムモジュール300上で確立されたペアレンタルコントロールは、子供が電話を別の子供から借り、または通常のユーザ識別および承諾方法の対象である新しいコンピュータからインターネットにアクセスしたときでも、各子供を追うこともできる。様々な実施形態は、制御番号の使用を識別情報として利用することができ、ペアレンタルコントロール設定サーバが、親が共有することを望まない可能性がある個人情報(たとえば、子供の名前)を開示することなく、適用可能なペアレンタルコントロール設定をサードパーティウェブサイトに提供できるようにする。
【0035】
ペアレンタルコントロール設定サーバ300は、インターネットを介して情報を送受信するためのワールドワイドウェブ(ウェブ)モジュール314と、ワイヤレスセルラーネットワークを介して無線で情報を送信するための、無線のアプリケーションプログラミングインターフェース(OTA API)316モジュールとを含み得る。ある実施形態では、ウェブ314およびOTA API316モジュールは、サードパーティウェブサイト/アプリケーションへのアクセスを制御するのに使われ得る。上述のように、制御システムモジュール300は、子供の電話10とサードパーティアプリケーション/ウェブサイトとの間のすべての対話が、コンテンツをペアレンタルコントロール設定/プロファイルに基づいてフィルタリングし得るペアレンタルコントロールサーバを通されるよう求める場合がある。
【0036】
図4は、様々な実施形態における、受信機デバイス(たとえば、子供の電話)内で実装することができる機能構成要素を示す。受信機デバイスのソフトウェアモジュールは、
図4に示すものと同様のソフトウェアアーキテクチャ400で編成してよい。ソフトウェアアーキテクチャ400は、オペレーティングシステム402の内部に組み込まれたペアレンタルコントロールプロファイル実装モジュール404を含み得る。ペアレンタルコントロールプロファイル実装モジュール404は、アプリケーション層とオペレーティングシステム層との間のソフトウェア層で実装してもよい。ペアレンタルコントロールプロファイル実装モジュール404は、ユーザインターフェース406の一部分内で実装されても、またはその部分を包含してもよい。ペアレンタルコントロールプロファイル実装モジュール404は、電話上で利用可能な様々な特徴の各々を、ペアレンタルコントロール設定サーバから受信されたペアレンタルコントロールプロファイル設定に基づいて有効にし、無効にし、または制約するように構成してよい。受信機デバイス上で制約され得るモバイル電話機能および特徴のいくつかの例は、ハードウェア構成要素(たとえば、カメラ、GPS受信機、WiFiトランシーバなど)の使用、通常電話(すなわち、ボイス呼)、シンプルメッセージングサービス(SMS)メッセージングおよびマルチメディアメッセージングサービス(MMS)メッセージングを含む。ペアレンタルコントロールプロファイル実装モジュール404は、ペアレンタルコントロールサーバから更新ペアレンタルコントロールパラメータを受信し、更新パラメータを使って受信機デバイス上のペアレンタルコントロールプロファイルを更新することによって、ペアレンタルコントロールプロファイルを管理/更新することもできる。ペアレンタルコントロールインターフェース410は、(たとえば、ウェブ、音楽、広告、アプリ、MP3プレーヤなどの上の)コンテンツへのアクセスを求める要求が、オペレーティングシステム402によって受諾および/または処理されるのを防止することができる。このようにして、ブロックされた機能またはコンテンツは、ペアレンタルコントロールプロファイルに基づいて、ユーザインターフェース406を通してユーザに提示することも、デバイス上の1つまたは複数のアプリケー
ション408によって使うこともできない。
【0037】
図5Aは、データベース中の情報を分析して、ペアレンタルコントロール設定サーバの他のユーザによって選択可能な、コミュニティベースの構成を自動的に作成するための方法500を示す。コミュニティベースの構成は、たとえば子供の年齢および性別、場所、コミュニティへの所属、学校など、システムにとってアクセス可能な、どの定義可能なパラメータに基づいて生成してもよい。ペアレンタルコントロール設定サーバは、システムに登録された各子供について、ペアレンタルコントロールプロファイルのデータベースを維持することができ、子供の人口統計および居住を知らされ得る。ペアレンタルコントロール設定サーバは、複数のユーザのペアレンタルコントロール設定を使って、平均化された、またはコミュニティベースの規格またはペアレンタルコントロールセットを展開し、そのような構成を、他の親/ユーザに対して利用可能にすることができる。ある実施形態では、ペアレンタルコントロール設定サーバは、特定のコミュニティにおける集約アカウントプールにわたるペアレンタルコントロールパラメータセットを分析することによって、コミュニティベースの制御セットを確立することができる。たとえば、10才の子供についてのペアレンタルコントロールプロファイルを構成する親は、単に年齢/ジェンダーベースのプロファイルを選択し、システムに、子供の年齢およびジェンダーについての、選択されたコミュニティベースの設定の制約およびコンテキスト基準を適用させる場合がある。親は、制御設定におけるすべてのパラメータを指定しなくても、個々のパラメータを自分の好みに従ってさらにカスタマイズする場合がある。たとえば、テキストメッセージについてのコミュニティベースのパラメータが、午後9:00と午前7:00との間のメッセージングを抑止する場合、親は、この制約をカスタマイズし、これらの制約を拡大または縮小することができる。
【0038】
図5Aに戻ると、方法500のステップ502で、ペアレンタルコントロール設定サーバは、ユーザ設定および人口統計学的情報(たとえば、子供の年齢、性別、学校など)を受信することによって、ユーザおよび人口統計データベースにデータを追加することができる。ステップ504で、サーバは、選択されたペアレンタルコントロールパラメータを受信し、情報をデータベースに記憶することができる。ある実施形態では、ステップ504の一部として、ペアレンタルコントロール設定サーバは、ユーザに、1つまたは複数の一般的なコミュニティベースの構成を選択するよう、およびペアレンタルコントロールパラメータを修正することによって、選択したコミュニティベースの構成を微調整するよう促し、ペアレンタルコントロールサーバにおいて、ユーザの選択および修正に関連付けられたペアレンタルコントロールパラメータセットを受信することができる。判断ステップ506で、ペアレンタルコントロール設定サーバは、他のユーザによって選択可能なコミュニティベース構成を生成するために、そのユーザの非個人的情報(たとえば、ユーザ情報、人口統計学的情報、ペアレンタルコントロール設定など)の使用をユーザが承諾するかどうかを示すよう、ユーザに促してよい。ペアレンタルコントロール設定サーバが、非個人的情報を使うことの承諾を受信した場合(すなわち、判断ステップ506=「Yes」)、ステップ508で、ペアレンタルコントロール設定サーバは、すべての個人/識別用情報を取り去り、ユーザの匿名情報をコミュニティデータベースに追加し、同様のユーザおよび人口統計学的情報をもつ他のユーザを識別してよい。ステップ510で、ペアレンタルコントロール設定サーバは、メンバの情報のそのような使用を承諾するメンバのすべてのペアレンタルコントロール設定を分析して、年齢、性別、および他のパラメータによって、最も人気のある設定を識別することができる。この分析は、たとえば、平均化、サンプル中の設定の分散の標準偏差の判断、およびサンプル中の多数または大多数によって選択された設定の判断を含む、様々な知られている統計的分析技法のどれを利用してもよい。ステップ512で、ペアレンタルコントロールサーバは、たとえば年齢、性別などによって、最も共通する設定に基づく、1つまたは複数のコミュニティベースのペアレンタルコントロール設定構成を生成することができる。ステップ514で、ペアレンタルコントロール設定サーバは、生成されたコミュニティベースの構成を、他のコミュニティベースのペアレンタルコントロール構成(すなわち、オクラホマ市の8才の少女)とともに含まれるべき共通構成設定のマスターリストに挿入してよい。
【0039】
図5Bに示す別の実施形態では、ペアレンタルコントロールサーバは、親が共有を承諾したアカウントをスキャンして、コミュニティベースの規格を生成するだけでよい。たとえば、この方法は、同様の番号付きステップについて
図5Aを参照して上述したのと同じまたは同様の動作を含み得るが、例外として、ステップ520で、ペアレンタルコントロールサーバは、ユーザが情報共有を承諾したかどうかに関する各ユーザ記録エントリを有する指示(たとえば、フラグ)を記憶することができる。ペアレンタルコントロールサーバは、アカウントデータを分析してコミュニティベースの規格を展開するとき、ステップ522で、共有を指示されたアカウントをスキャンし、ステップ512で、設定、ユーザおよび子供の人口統計ならびにユーザ情報を分析して、コミュニティベースの構成を生成してよい。
【0040】
ある実施形態では、ペアレンタルコントロールサーバは、コミュニティ内のペアレンタルコントロール設定を定期的に再分析し、またはコミュニティベースの構成に対する最も共通する修正を分析し、それに従ってコミュニティベースの設定を更新することができる。このようにして、ペアレンタルコントロールサーバは、時間とともに変わる「進化型設定」を生成することができ、ペアレンタルコントロール設定サーバが、ユーザの好みをより正確に満たすように、コミュニティベースのシステム構成を継続的に微調整することを可能にする。ある実施形態では、ペアレンタルコントロールサーバは、「進化型設定」構成をやめることによって、当初選択された構成(すなわち、親がアカウントをセットアップしたときのまま)のパラメータを常に保持するか、または選定されたコミュニティベースの設定が更新されたときに子供のセルフォン上のペアレンタルコントロール設定を自動的に更新させることを選ぶ(たとえば、進化型設定に加わる)ための選択肢を親に提示することができる。
【0041】
ある実施形態では、ペアレンタルコントロール設定サーバは、ユーザによって提供される情報(たとえば、収入、職業、親/子供の組織への帰属、居住する市)に基づいて様々なユーザカテゴリを作成し、同様の情報をもつユーザの様々な人口統計グループ(たとえば、収入が$80,000/年を超える、オクラホマ市在住のひとり親)を作成することができる。ペアレンタルコントロール設定サーバは、各ユーザの情報を、関連付けられた人口統計グループおよび子供人口統計の観点から分析して、それらの人口統計グループのメンバによって選択された最も共通する設定に基づく新たなコミュニティベースの構成および/またはテンプレートを生成することができる。たとえば、ペアレンタルコントロール設定サーバは、特定の市(たとえば、オクラホマ市)に居住し、かつ/または特定の組織に関連付けられた(たとえば、ボーイスカウトに参加している少なくとも1人の子供がいる)親の選択に基づく新たな一般的なコミュニティベースの構成を作成することができる。このようにして、他の親は、自分たちの子供に、バックグラウンド、興味、および/または活動が同様である親の、他の子供と同じ特権および制約をもたせる、コミュニティベースの一般的な設定を選択することができる。
【0042】
様々な実施形態において、コミュニティは、たとえば宗教団体、米国ボーイスカウトおよびガールスカウト、地方の学区、政党など、様々な組織によって承諾または是認することができるスポンサー付きプロファイルを確立することができる。このようにして、親は、自分たちの価値観および信条と、または子供が特に興味をもつことと同期すると思うペアレンタルコントロールプロファイルを選択することができる。上述したように、コミュニティベースの設定は、選択されたコミュニティの変化する規格に対応するために、定期的に算定し直すことができる。コミュニティベースの設定は、子供が年齢を重ねるにつれ、自動的に調整することもできるが、ペアレンタルコントロールプロファイルは、様々な年齢の子供向けの選択されたコミュニティによって課される制約と一致したままである。たとえば、親が、コミュニティ内の10才向けのパラメータを適用することによって、10才の子供のモバイル電話を構成する場合、1年後、デバイスは、そのコミュニティ内の11才向けの、コミュニティベースのパラメータ(おそらく、制約がわずかに減っている)を適用することによって、子供のペアレンタルコントロールプロファイルを自動的に更新することができる。
【0043】
上述したように、ペアレンタルコントロール設定サーバは、複数のペアレンタルコントロールプロファイルを作成し、更新し、かつ/または場合によっては構成するためのユーザインターフェースを提供するウェブサイトをホストすることができる。各ペアレンタルコントロールプロファイルは、子供の電話に適用されるべき1組のペアレンタルコントロールパラメータ/制約を識別することができる。ペアレンタルコントロール設定サーバは、親が、各子供用に複数のペアレンタルコントロールプロファイルを作成することを可能にし得る。たとえば、親は、通常の状況において子供が何をしてよいかを識別する「通常プロファイル」、および制約をかけられているときは(たとえば、「懲罰」)子供が何をしてよいかを識別する「制約プロファイル」を確立することができる。ペアレンタルコントロールプロファイルは、動的および/またはコンテキスト依存でよい。たとえば、ペアレンタルコントロールプロファイルは、各個々の特徴ごとに(たとえば、時刻、曜日、日付、場所などによって)変わる動的制約と、たとえば午後9時以降に特定の個人が発呼/メッセージングするのを限定し、または学校ではカメラをオフにするなどのように、定義されたコンテキストにおいてのみアクティブ化されるコンテキスト依存制約とを含み得る。ある実施形態では、制約は、親、911、および承諾された連絡先(たとえば、親が知っている人、および親に承諾された)など、特定の個人/エンティティに連絡する場合を除く、すべての発呼/メッセージングを制限するように構成されてよい。
【0044】
ユーザインターフェースは、親が選択した設定の上に、サードパーティパラメータおよび/または制約が重ねられることを承諾するための選択肢も含み得る。たとえば、ペアレンタルコントロール設定サーバは、親ユーザが選択したペアレンタルコントロール設定を一時的に修正することを承諾される1つまたは複数の信用のある機関(たとえば、教師、校長など)を識別するよう、親ユーザに促してよい。ペアレンタルコントロール設定サーバは、各信用ある機関用のアカウントを維持することができ、信用ある機関が、いくつかの指定された条件(たとえば、時間および曜日、電話の場所など)において、親ユーザによって定義されたペアレンタルコントロールパラメータをオーバーライドするように子供の電話にプッシュされるペアレンタルコントロールパラメータおよび/または制約を作成できるようにする。たとえば、親は、子供が学校に(またはその学校の特定のクラスに)いるとき、親と教師の両方によってその場所に対して(たとえば、歴史の授業中のインターネットへのアクセス)またはその時間に対して(すなわち、午前11:00から午前11:50までのテキストメッセージング)容認可能と指示された特徴のみが有効にされるように、制御される電話の能力を制約することができる。このようにして、子供のセルフォンは、親が学校のセルフォン使用方針の詳細について何も知る必要なく、いくつかの特徴(たとえば、テキストの送付/受信)を自動的に有効にするように構成され得る。ペアレンタルコントロール設定サーバは、親と機関の両方の規則および方針に従う使用に子供のセルフォンが制約されるように、機関のパラメータを親のパラメータの上にオーバーレイするため信用ある機関(たとえば、学校)を親が単に選択できるようにする。
【0045】
図6Aは、サードパーティペアレンタルコントロールが、マスターペアレンタルコントロールにオーバーレイできるようにするための、ペアレンタルコントロールサーバ内で実装することができる実施形態方法600aを示す。ステップ602で、親ユーザが、ペアレンタルコントロール設定サーバにログオンし、ペアレンタルコントロールを設定する(たとえば、構成を選択し、構成を微調整する)。ステップ604で、サードパーティが、自アカウント(ペアレンタルコントロール設定サーバによって維持される)にログオンし、定義された条件(たとえば、時間、曜日、場所など)において様々なセルフォン特徴/使用を有効にし、無効にし、かつ/または制約するペアレンタルコントロール設定を設定することができる。ステップ606で、親は、ペアレンタルコントロール設定サーバにログオンし、サードパーティペアレンタルコントロールプロファイルまたはサードパーティペアレンタルコントロールパラメータを子供のモバイル電話に適用するための1つまたは複数のサードパーティを承諾することができる。ステップ606で、親は、サードパーティ制御がセルフォン特徴の各々をオーバーライドおよび/またはオーバーレイし得る、承諾されたコンテキスト(たとえば、時間、場所などに基づく)を指定することもできる。ステップ608で、ペアレンタルコントロール設定サーバは、親がサードパーティ制御によって修正されたくない特徴、制約および/またはペアレンタルコントロール設定のサードパーティ制御のリストを受信し得る。ステップ610で、ペアレンタルコントロール設定サーバは、ペアレンタルコントロール設定を生成または更新することができる。ステップ612で、ペアレンタルコントロール設定サーバは、生成/更新されたペアレンタルコントロール設定を子供のセルフォンに送信する。
【0046】
子供のセルフォンは、親によって識別されたコンテキストが子供に該当する(たとえば、電話が、識別された場所、時刻、曜日などにある)かどうかをチェックして判断することができる。親によって承諾された指定コンテキストが該当しない場合、電話は、サードパーティ制御設定による制約は受けず、親のペアレンタルコントロールのみが電話に適用される。ただし、親によって承諾された指定コンテキストが該当する場合は、サードパーティのペアレンタルコントロールプロファイルが、子供の親によって構成されたペアレンタルコントロールプロファイルをオーバーライドおよび/またはオーバーレイしてよい。たとえば、授業中にすべての生徒がテキストメッセージにより質問を提出できることを望む教師は、教師自身のデバイス(ならびに親によってそのように設定された場合、親)に送られるものを除く、すべての発信テキストメッセージをブロックするペアレンタルコントロールプロファイルを構成してよい。教師は、授業の時間もしくは場所および/または他の人口統計学的情報(たとえば、学校、学年など)など、教師の設定が適用されるべきコンテキストを指定するサードパーティペアレンタルコントロールプロファイルを確立することができる。自分の子供の電話上でテキストメッセージング特徴を有効/無効にした親は、どの承諾された個人(たとえば、子供の教師)または組織(たとえば、学校、教会など)による、子供のデバイスにおける親の制御プロファイルのオーバーライドも承諾し、この承諾を、時刻(すなわち、学校時間中)または場所(学校もしくは教室のGPS座標)など、様々なコンテキスト設定に結び付けてよい。このようにして、電話が、親と承諾された個人の両方によって承諾されたコンテキストにある(たとえば、子供が学校にいる)とき、サードパーティパラメータと親のパラメータの両方が電話に適用されてよい(たとえば、教師への発信テキストメッセージは有効にされ、すべての他の発信テキストメッセージングは無効にされる)。
【0047】
ペアレンタルコントロール設定およびオーバーライド設定が子供の電話に押しつけられるので、これらの設定の実装は、電話のプロセッサによって遂行されてよい。そのような設定を電話の設定において実装するための実施形態方法620aを、
図6Bに示す。方法620aにおいて、ステップ622で、子供の電話は、ペアレンタルコントロール設定およびサードパーティオーバーレイおよび/またはオーバーライド設定をペアレンタルコントロールサーバから受信し得る。ステップ624で、プロセッサは、受信した設定を電話メモリに記憶してよい。ステップ626で、プロセッサは、受信したペアレンタルコントロール設定を、それに従って電話設定を変えることによって、実装することができる。ステップ628で、通常動作の一部として、プロセッサは、現在時刻および/または地理的場所を監視して、これらのパラメータが、オーバーライド構成のために指定されたコンテキストと合致するかどうか判断することができる。判断ステップ630で、プロセッサは、オーバーライドコンテキストが満足されるかどうか判断することができる。満足されない場合(すなわち、判断ステップ630=「No」)、プロセッサは、ペアレンタルコントロール設定を実装し続けながら、時間および場所を監視し続けてよい。時間および/または場所が、オーバーライド構成のために指定されたコンテキストと合致する場合(すなわち、判断ステップ630=「Yes」)、プロセッサは、ステップ632で、指定された機関によるオーバーライドを有効にしてよい。これは、電話設定を変更すること、およびステップ622で受信され、ステップ624でメモリに記憶されたサードパーティオーバーレイ設定において識別され得るような、承諾された機関から受信される新たな構成設定をリッスンすることを伴い得る。オーバーライド制御設定は、受信されると、ステップ634で実装され得る。判断ステップ636で、プロセッサは次いで、現在時刻および/または場所を監視して、オーバーライド構成のためのコンテキストが満足されたままであるかどうか判断することができる。オーバーライドコンテキストが満足されたままである限り(すなわち、判断ステップ636=「Yes」)、プロセッサは、承諾された機関から受信されるオーバーライド設定を実装し続けてよい。オーバーライドコンテキストがも
はや満足されない場合(すなわち、判断ステップ636=「No」)、電話プロセッサは、ステップ626に戻って、ペアレンタルコントロール設定を電話上で実装してよい。
【0048】
図6Cは、承諾コンテキストにおいてオーバーライド制御を実装するための別の実施形態方法620bを示す。本実施形態方法は、
図6Bを参照して上述したものと同様であり、例外として、オーバーライド制御は、ステップ622で、ペアレンタルコントロールサーバから直接ダウンロードされる。本実施形態では、いくつかの定義された状況における、ペアレンタルコントロール設定の変更の容認を親に要求する、承諾された機関が、親またはペアレンタルコントロールサーバに対して、機関が実装したいと思うオーバーライド設定を指定する。これらのオーバーライド設定は次いで、親のペアレンタルコントロール設定とともに、子供の電話にプッシュされる。ステップ624で、ペアレンタルコントロール設定およびオーバーライド設定は、メモリに記憶される。現在時刻および/または電話の場所がオーバーライド設定のためのコンテキストを満足すると電話プロセッサが判断すると、ステップ633で、電話プロセッサは、ステップ624でメモリに記憶されたオーバーライド設定を実装する。プロセッサは次いで、現在時刻および/または場所を監視し続けて、判断ステップ636で、オーバーライドコンテキストがもはや満足されなったときを検出する。オーバーライドコンテキストがもはや満足されない場合(すなわち、判断ステップ636=「no」)、電話プロセッサは、前記626に戻って、上述したようにペアレンタルコントロール設定を実装する。本実施形態は、ペアレンタルコントロール設定とオーバーライド設定の両方を電話メモリに記憶することを必要とする。ただし、現在および将来のセルラーフォンは、両方の設定セットを記憶するのに、十分すぎるメモリをもっている。本実施形態によって、無線で送信されなければならないデータの量が減り、また、たとえば制御設定送信が予想されるときにセルラー受信が弱い場所に入り、またはデバイスをオフにすることによって制御設定の変更の受信を回避しようとするいかなる努力もが無効になる。
【0049】
図6Dは、新たなペアレンタルコントロール設定を電話に送信することによって、サードパーティペアレンタルコントロールがマスターペアレンタルコントロールをオーバーレイすることを可能にする別の実施形態方法600bを示す。ステップ602〜608は、
図6Aを参照して上で論じた方法600aのものと同じである。ただし、方法600bのステップ650で、ペアレンタルコントロール設定サーバは、時間を監視して、現在時刻が、サードパーティ制御が子供の電話に適用されるべき識別コンテキストとして定義されているかどうか判断することができる。判断ステップ652で、ペアレンタルコントロール設定サーバは、現在時刻が識別コンテキストの範囲内かどうか判断することができる。現在時刻が識別コンテキストの範囲内である場合(すなわち、判断ステップ652=「Yes」)、保護者設定制御サーバは、ステップ654で、親とサードパーティの両方によって定義されたペアレンタルコントロールパラメータを含む更新プロファイル設定を生成することができる。ステップ656で、サーバは、生成したプロファイル設定パラメータを子供の電話にプッシュしてよい。判断ステップ658で、ペアレンタルコントロール設定サーバは、現在時刻が依然として識別コンテキストの範囲内かどうかチェックして判断することができる。範囲内でない場合(すなわち、判断ステップ658=「No」)、ペアレンタルコントロール設定サーバは、ステップ660で、サードパーティパラメータがそれ以上子供の電話を制御することがないように、通常の保護者設定を電話にプッシュしてよい。
【0050】
承諾された個人によるオーバーライド制御を可能にする様々な実施形態は、子供の電話が教師の電子機器の子機として使われることを可能にするようにも実装することができる。たとえば、オーバーライド設定を送信するのに使われる同じ機構が、たとえば、デバイスディスプレイ上に異なるメニューまたはコンテンツを表示するためのメディア制御コマンドを送信するのに使うこともできる場合がある。このようにして、実施形態は、各子供の電話が教師のコンピュータまたはディスプレイ機器の子機になる電子教室を可能にし得る。たとえば、授業の間じゅう教室を離れるとき、教師は、パーソナルコンピュータを使って、セルラーネットワークを介してメッセージを送ることができ、そうすることにより、次のページに移るようにとのテキストまたはグラフィックスコンテンツが、各電話に表示される。このようにして、生徒貸与品は、ページをめくり、異なるメディアファイルを選択するための命令に子供が従い、または場合によっては電話インターフェース上の命令に従うことを当てにせず、授業の中で子供を導くのに使うことができる。
【0051】
期間および地理的境界に基づく、学校内での使用に対する制約は、どの定義可能なコンテキスト(たとえば、時間、場所、学業成績など)にも基づいてセルフォン機能性を自動的に制限するコンテキスト依存制御の一例にすぎない。ペアレンタルコントロールサーバは、親によって指定されたコンテキスト依存制御設定に基づいて、多くの異なるタイプのコンテキスト条件プロファイル(たとえば、子供が学校にいる、子供が平均でBの成績を維持している、など)を生成することができる。ペアレンタルコントロールサーバは、制御される電話/ユーザに関連する情報を含む1つまたは複数の外部データベースと対話し、コンテキスト条件が満たされているかどうか、自動的に判断することができる。たとえば、ある実施形態では、ペアレンタルコントロールサーバは、学校の成績通知システムに接続して、子供の現在の学年を取得し、次いで、子供の成績に基づいてペアレンタルコントロールプロファイルを自動的に選択することができる。この例では、ペアレンタルコントロールサーバは、子供の成績平均点が、ある閾値を超えるときは、より制約的でないパラメータをもつ第1のプロファイルを、および子供の成績平均点が一定の閾値を下回るときは、より制約的な設定をもつ第2のプロファイルを送り出してよい(push out)。同様に、ペアレンタルコントロールサーバは、たとえば、親または「911」から/への呼/メッセージを除く、すべての発信および着信電話呼またはテキストメッセージをブロックし得る罰則または制約的なペアレンタルコントロール設定プロファイル(たとえば、「懲罰」プロファイル)を維持してよい。ペアレンタルコントロール設定サーバは、コンテキスト条件(たとえば、子供が、平均でBの成績より低い、など)に基づいて、罰則プロファイル(たとえば、「懲罰」プロファイル)をセルフォンに自動的に送り出すように構成されてよい。罰則プロファイルは、親によって、一定期間(すなわち、子供が懲罰を与えられる時間)の後に満了するように構成することができ、その後、サーバは、制御されるセルフォンに通常のペアレンタルコントロールプロファイルを送り出す。ある実施形態では、各プロファイル制約についての満了日付は、ペアレンタルコントロールウェブサイトインターフェースを介して親によって個々に設定することができ、ペアレンタルコントロール設定サーバは、時間が経過すると、より制約的でないパラメータをセルフォンに自動的に送り出してよい。このようにして、親は、子供が良好な行動を続けていることが、より多くのセルフォン特徴を次第に有効にし、および/または特徴の有効化を子供の成績(たとえば、一定の成績平均点が維持される)に結び付けることによって報いられるように、制約設定を設定することができる。
【0052】
ある実施形態において実装することができる特徴制約の例として、ペアレンタルコントロールは、そのような活動が禁止または阻止される時間中および/または場所におけるセルフォンのメッセージング(SMS、MMS、eメールなど)能力を制御するのに使うことができる。たとえば、親、教師、または適正な特権をもつどの機関も、子供が、授業中、指定された就寝時間以降、または映画館の中(GPS座標を映画館の場所と比較することによって判断され得る)では、テキストメッセージングするのを制約することができる。上述したように、メッセージングに対するそのような制約は、制約された時間中はテキストメッセージが電話によって受信されるが、子供にとってアクセス可能にはされないように組み合わせることができる。たとえば、親は、子供の電話のテクスティング能力を、子供が物理的に学校の敷地にいる間(または学校時間中)に受信されたすべてのテキストが、子供にとってアクセス不可能な一時メモリに記憶されるように、学校時間中は無効にしてよい。学校での1日が終わった後に子供の電話が学校の敷地を出ると、テキストメッセージは、子供にとってアクセス可能なように、一時メモリから子供のインボックスに移される。そのようなメッセージは一時的であり、配信されない場合は取り出すことができないので、一時メモリへのメッセージの記憶は重要である。これらのメッセージを、子供にとってアクセス不可能な一時メモリに記憶することによって、ペアレンタルコントロール設定サーバは、メッセージング機能性を保ちながら、その機能性の使用を、識別されたコンテキスト条件に限定する。
【0053】
図7は、そのような活動が禁止または阻止される時間中および/または場所におけるセルフォンのメッセージング能力(たとえば、SMS、MMS、eメールなど)を制御するための実施形態遅延配信方法700を示す。ステップ702で、子供のモバイル電話において着信メッセージが受信される。メッセージが受信されたといういかなるアラートを出力するのにも先立って、モバイル電話プロセッサは、ペアレンタルコントロール制約条件をチェックして、メッセージがセルフォンに対して利用可能にされるべきかどうか判断する。たとえば、判断ステップ704で、ペアレンタルコントロール設定サーバは、セルフォンの場所をチェックして、制約された場所にセルフォンがあるかどうか判断することができる。電話が、制約された場所にない場合(すなわち、判断ステップ704=「No」)、判断ステップ706で、電話は、現在時刻を時間制約と比較して、メッセージが現在、この時間中に制約されるかどうか判断することができる。現在時刻においてメッセージが制約されない場合(すなわち、判断ステップ706=「No」)、ステップ708で、プロセッサは、着信メッセージをインボックスに追加し、新たなメッセージが届いていることをユーザに通知するアラートを出力してよい。
【0054】
場所または時間制約条件のいずれかが満たされない場合(すなわち、判断ステップ704=「Yes」または判断ステップ706=「Yes」)、判断ステップ710で、プロセッサは、メッセージ送信者が「容認送信者」リストに列挙されているかどうか判断してよい。送信者が容認される場合(すなわち、判断ステップ710=「Yes」)、ステップ708で、ペアレンタルコントロール設定サーバは、着信メッセージをインボックスに追加し、新たなメッセージが届いていることをユーザに通知するためのアラートを出力してよい。ただし、送信者が容認リストにない場合(すなわち、判断ステップ710=「No」)、ステップ712で、着信メッセージは、アラートの表示も音声化もなしで、「遅延インボックス」メモリストレージに追加されてよい。遅延インボックスはしたがって、制約される条件が満了したとプロセッサが判断するまで、受信メッセージをキューイングすることができる。判断ステップ714で、プロセッサは、制約条件がそれ以上該当しないか、たとえば、制約される時間が満了したか、または制約のない場所に電話が移動したかどうかを定期的にチェックすることができる。ある実施形態では、これは、判断ステップ704および706と同様に、プロセッサが、現在時刻および場所を、あらかじめ確立された制約基準と比較することによって判断される。制約条件がもはや満たされない場合(すなわち、判断ステップ714=「Yes」)、ステップ716で、ペアレンタルコントロール設定サーバは、着信メッセージを遅延インボックスからメッセージシステム(たとえば、SMS、MMS、eメールなど)インボックスメモリストレージに転送し(ステップ708)、着信メッセージを消去することによって「遅延インボックス」をフラッシングしてよい。ステップ708で、プロセッサは、抽出されたメッセージをインボックスに追加し、ユーザにメッセージを読むことができると通知してよい。
【0055】
図7に示す実施形態では、制約基準すべてが満たされると、遅延インボックスの内容は、モバイル電話のインボックスに放出されてよく、ユーザは、新たなメッセージについて通常のやり方でアラートされ得る。この遅延配信方法700により、子供は、制約されるときでもテキストメッセージを受信し続けることができるが、メッセージの閲覧および応答は、ペアレンタルコントロールプロファイル中で親が指定した時間および/または場所に制約される。この方法により、子供は、時間およびセルフォンの場所にかかわらず、親など、特定の免除された個人からの着信メッセージを受信することもできる。すべてのケースにおいて、メッセージは、電話に配信され、電話のメモリに記憶されるが、制約条件が取り除かれる(たとえば、消灯期間が終わる)まで、メッセージへのアクセスは制約される(通知は遅延される)。
【0056】
様々な実施形態において、子供のセルフォン用に指定されたペアレンタルコントロール設定は、他の通信サイトに通信され得る。たとえば、ペアレンタルコントロール設定サーバは、サードパーティアプリケーション(たとえば、フェイスブック(登録商標))が、親によって設定された制約パラメータにアクセスし、使うことを許可され得るオープンアクセスゲートウェイであってよい。このようにして、親によって確立されたペアレンタルコントロールプロファイルは、ペアレンタルコントロール設定サーバに登録され、かつ/またはオープンゲートウェイへのアクセスをもつどのウェブサイトまたはアプリケーションによっても強制され得る。
【0057】
図8は、ペアレンタルコントロール設定をサードパーティ通信サイトに適用するための実施形態方法800を示す。ステップ802で、ペアレンタルコントロール設定サーバは、親ユーザが選択した構成に基づいて、子供のアカウント向けのペアレンタルコントロールパラメータを記憶することができる。ステップ804で、ペアレンタルコントロール設定サーバは、いかなる個人情報もない、一意のランダム化識別番号を子供用に生成し、生成した番号を子供のペアレンタルコントロール設定に関連付けることができる。ステップ806で、サードパーティウェブサイトまたはアプリケーション(たとえば、フェイスブック(登録商標))が、サードパーティアプリケーションまたはウェブサイトにログオンするための要求をユーザから受信し得る。ステップ808で、サードパーティウェブサイト/アプリケーションは、ペアレンタルコントロール設定サーバのペアレンタルコントロールゲートウェイとインターフェースをとり、ユーザについてのペアレンタルコントロール制約情報を要求することができる。たとえば、サードパーティウェブサイトは、システムへのログオンを試みるユーザのユーザ名またはeメールアドレスを、ペアレンタルコントロールゲートウェイに送ってよい。判断ステップ810で、ペアレンタルコントロール設定サーバは、サーバのデータベースを照会して、サードパーティウェブサイト/アプリケーションによって提供された情報が、ペアレンタルコントロール設定サーバユーザのいずれかについて維持される情報のいずれかと一致するかどうか判断してよい。一致がある場合(すなわち、判断ステップ810=「Yes」)、ステップ812で、ペアレンタルコントロール設定サーバは、識別されたペアレンタルコントロール設定サーバユーザに関連付けられた、生成された識別番号をゲートウェイに対して公開してよく、ゲートウェイは、この情報をサードパーティウェブサイト/アプリケーションに中継する。ステップ814で、ウェブサイト/アプリケーションは、識別番号を受信し、この番号をユーザのアカウントにリンクしてよい。ステップ816で、ウェブサイト/アプリケーションは、この識別番号のみを使って、ゲートウェイとインターフェースをとり、ペアレンタルコントロールパラメータを受信することができる。このようにして、子供の識別情報はどれも、サードパーティウェブサイトに対して入手可能にされず、子供の電話用に確立されたペアレンタルコントロールは、子供が、サイト/アプリケーションにアクセスするのに、制御される電話を使うかどうかにかかわらず、どのアプリケーション/ウェブサイトによっても強制され得る。
【0058】
様々な実施形態において、ペアレンタルコントロールプロファイルは、いくつかのアクション(たとえば、フェイスブック(登録商標)において新たな友人を追加する)について、親による中間承諾を許可し、または求め得る。子供が、モバイル電話上で、いくつかの指定された活動(たとえば、アプリケーションの購入、ゲームの中での購入、新たな友人の追加など)を試みるとき、制約パラメータは、子供のモバイル電話(またはサーバ)が、承諾要求で親に連絡することを求める。この要求は、ショートメッセージサービス(SMS)テキスト、eメールメッセージ、または親自身のモバイル電話にとって利用可能などのメッセージングサービスによるものでもよく、これに対して親は、要求された活動を承諾または却下することによって応答することができる。
【0059】
図9は、いくつかのアクションが、中間承諾されたときにのみ、制御される電話上で容認されることを求めるペアレンタルコントロールを実装するための実施形態方法900を示す。ステップ902で、ペアレンタルコントロール設定サーバは、上述した方法のうちの1つまたは複数を使うことによって、ユーザアカウント向けのペアレンタルコントロールを設定することができる。ステップ904で、親は、親が明確に承諾したときにのみ有効化/容認されるべき、子供のセルフォン特徴および/または子供ユーザ操作を、システムに対して識別してよい。たとえば、ステップ904で、ペアレンタルコントロール設定サーバは、親が各使用/アクションを承諾したときにのみ容認されるべきいくつかの特徴/アクション(または特徴/アクションのカテゴリ)を識別する1つまたは複数のペアレンタルコントロールパラメータを選択するよう、親に促してよい。ある実施形態では、制御アクセスシステムは、そのようなアクションを承諾することができる承諾されたユーザを選択するよう、親ユーザに促してもよい。ステップ906で、ペアレンタルコントロール設定サーバは、そのようなアクション/使用が親による承諾を必要とするコンテキスト(たとえば、時間、場所など)を識別するよう、親ユーザに促し、親の入力を受信し、受信したコンテキストをメモリに記憶することができる。ステップ908で、ペアレンタルコントロール設定サーバは、要件を子供のセルフォンにプッシュしてよい。セルフォンプロセッサは、それらの設定を受信および記憶し、次いで、ステップ909で、中間承諾を必要とする、識別された使用/アクションについて、子供の電話使用を監視してよい。判断ステップ910で、セルフォンプロセッサは、識別されたアクション/使用のうちのいずれかが子供の電話において開始されているかどうか判断してよい。識別されたアクション/使用のうちのいずれかが開始されている場合(すなわち、判断ステップ910=「Yes」)、判断ステップ912で、セルフォンプロセッサは、そのアクション/使用についての識別されたコンテキスト条件のうちのいずれかが存在するかどうか判断してよい。コンテキスト条件が存在しない場合(すなわち、判断ステップ912=「No」)アクション/使用は、ステップ922で容認され得る。
【0060】
コンテキスト条件のうちの1つまたは複数が存在する場合(すなわち、判断ステップ912=「Yes」)、ステップ914で、プロセッサは、中間承諾を必要とするアクション/使用の開始を親または指定された機関に通知するメッセージ(たとえば、SMS、eメールなど)を送ってよい。たとえば、プロセッサは、アクションを機関に知らせるSMSテキストメッセージ(たとえば、「ジョージが、ニックをフェイスブックの友達として追加することを要求している」)を、指定された機関に送ってよい。別の例として、プロセッサは、機関にアクションを知らせるようなメッセージを送るべきであると指示するメッセージを、ペアレンタルコントロール設定サーバに送ってよい。ステップ916で送られるメッセージ中で、プロセッサ(またはペアレンタルコントロール設定サーバ)は、使用/アクションについての承諾を要求することができる。機関は、そのようなメッセージに対して、配信される承認または拒絶返信メッセージで応答してよい。たとえば、指定機関へのメッセージは、返信承諾SMSまたはeメールメッセージ(たとえば、「ニックがフェイスブックの友達として追加されることを望みますか?」)を要求し得る。判断ステップ918で、プロセッサは、機関がメッセージに応答するのを待って、使用/アクションが承諾されるかどうか判断してよい。プロセッサが、機関がアクション/使用を拒否する(たとえば、機関が、「No」と応答する)ことを示すメッセージを受信した場合、または応答が所定の時間内に受信されない場合(すなわち、判断ステップ918=「No」)、プロセッサは、ステップ920でアクション/使用を拒否する。プロセッサが、割り振られた時間内でのアクション/使用を機関が承諾することを示す返信メッセージを受信した場合(すなわち、判断ステップ918=「Yes」)、プロセッサは、ステップ922でアクション/使用を容認してよい。
【0061】
様々な実施形態において、セルフォンプロセッサは、特に識別された個人/エンティティとの間を除く、全員への着信/アウトバウンド呼をブロックすることによって、および/または特に識別された個人/エンティティ(親、警察など)へ/からを除く、特定の日付/期間中の呼をブロックすることによって、いくつかのペアレンタルコントロール構成の下ではボイス呼を限定するように構成してよい。
【0062】
様々な実施形態において、ペアレンタルコントロールプロファイルは、未知/未承認番号へのSMSテキストの送付をブロックすること、特に識別された個人/エンティティを除いて、日付/期間中のSMSテキストの送付をブロックすること、親/承諾されたユーザに発信メッセージを自動フォワードすること、および/または新たな受信者にメッセージを送るための保護者承諾を必要とすることによって、発信テキストメッセージを限定するように構成してよい。
【0063】
様々な実施形態において、ペアレンタルコントロールプロファイルは、指定された日付/期間中にデータ呼活動をブロックすることによって、データ呼を限定するように構成してよい。
【0064】
ある実施形態では、ペアレンタルコントロールプロファイルは、上述した制限、制約および/またはアクセス特徴のどの組合せも含むように構成してよい。
【0065】
様々な実施形態において、ペアレンタルコントロールを実装するセルフォンプロセスは、ウェブサイトへのアクセスを付与するための保護者認証を必要とすること、ウェブサイトレーティングを強制すること、レーティング(MPAAなど)に基づいてコンテンツをフィルタリングすること、ならびに/あるいはカテゴリ化およびレーティングに基づいて広告をフィルタリングすることによって、制御される電話上で利用可能なコンテンツを制限することができる。
【0066】
様々な実施形態において、ペアレンタルコントロールを実装するセルフォンプロセスは、セルフォンカメラおよび/または各個人カメラ特徴(たとえば、送付、受信、記憶など)へのアクセスを制約すること、ピクチャを記憶することができるメモリ中の場所を制約すること、日付/期間中のアクセスを制約すること、および/またはいくつかの場所でカメラを制約することによって、セルフォンカメラを制御することができる。
【0067】
様々な実施形態において、ペアレンタルコントロールを実装するセルフォンプロセスは、ブルートゥース、WLAN、接続されるデバイスおよび/またはサポートされるプロファイルへのアクセスを制約することができる。
【0068】
様々な実施形態において、ペアレンタルコントロールを実装するセルフォンプロセスは、データ接続(たとえば、TCP/IP)を制約し、特定のサイトへの接続を制約し、接続タイプ(たとえば、HTTP、HTTPS、eメールなど)を制約し、かつ/または日付/期間によって接続を制約することができる。
【0069】
様々な実施形態において、ペアレンタルコントロールを実装するセルフォンプロセスは、指定された期間内および/または識別された場所におけるメディアプレーヤへのアクセスを制約することができる。
【0070】
様々な実施形態において、ペアレンタルコントロールを実装するセルフォンプロセスは、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VOIP)または他のインターネットボイス通信技術(たとえば、QChat)へのアクセスを制約することができる。
【0071】
様々な実施形態において、ペアレンタルコントロールを実装するセルフォンプロセスは、マルチメディアメッセージングサービス(MMS)および/またはeメール機能性を無効にし、発信eメール/MMSを制限し、未知/未承認番号へのeメール/MMSの送付をブロックし、特に許可されたものを除いて、特定の日付/期間内のeメール/MMSの送付をブロックし、発信eメール/MMSを親/承諾されたユーザに自動フォワードし、かつ/または新たな受信者にeメール/MMSを送るための保護者承諾を必要とすることができる。
【0072】
様々な実施形態において、ペアレンタルコントロールを実装するセルフォンプロセスは、ピクチャの、および識別された個人から/への送付/受信に制約を課すことができ、かつ/または識別された個人を除く全員へのピクチャの送付/受信を制約することができる。
【0073】
様々な実施形態において、ペアレンタルコントロールを実装するセルフォンプロセスは、新たなMMS受信者にメッセージを送る前に、保護者認証の受信を必要とし得る。
【0074】
様々な実施形態において、ペアレンタルコントロールを実装するセルフォンプロセスは、着信/発信MMSメッセージを親に自動フォワードすることができる。
【0075】
様々な実施形態において、ペアレンタルコントロールを実装するセルフォンプロセスは、アプリケーション使用を指定期間に制約することによって、アプリケーション(ゲームなど)使用を制限することができる。
【0076】
様々な実施形態において、ペアレンタルコントロールを実装するセルフォンプロセスは、レーティングを強制すること、ダウンロードを特定の日付/期間に制限すること、および/またはアプリケーションをダウンロードするのに先立って保護者認証を必要とすることよって、アプリケーションダウンロードを制限することができる。
【0077】
様々な実施形態において、ペアレンタルコントロールを実装するセルフォンプロセスは、GPSを無効にすること、GPSを使うアプリケーションを制限すること、および/またはGPS特徴を使うことができる時間/場所を制約することによって、セルフォンの全地球測位衛星(GPS)特徴を制御することができる。
【0078】
ある実施形態では、ペアレンタルコントロールを実装するセルフォンプロセスは、上述した制限、制約および/またはアクセス特徴のどの組合せも実装することができる。
【0079】
上述した制限、制約および/またはアクセス特徴は、例としてのみ挙げられており、請求項において明示的に記載されない限り、請求項は、上述した制限、制約および/またはアクセス特徴に限定されるべきでないことに留意されたい。
【0080】
上述したように、ある実施形態では、ペアレンタルコントロールサーバは、親によって指定された、他のどのネットワークアクセス可能メディアアクセスまたはコンピューティングデバイス上でセルフォンおよびモバイルコンピューティングデバイス向けに確立されたペアレンタルコントロール設定を送信または場合によっては実装するようにさらに構成してよい。このようにして、親は、ペアレンタルコントロールサーバユーザインターフェース(またはウェブポータル)を、親によって識別されたすべてのデバイスの間で一貫して実装される包括的なペアレンタルコントロールを実装するための単一のサイトとして使うことができる。そのようなペアレンタルコントロール設定をペアレンタルコントロールサーバから受信することができる他のタイプのメディアアクセスおよびコンピューティングデバイスの例は、限定ではなく、テレビ、パーソナルコンピュータ、ゲーム用システム、オーディオおよびビデオプレーヤシステム、ならびに将来開発される同様のデバイスを含む。
【0081】
本実施形態では、親は、ユーザアカウントをセットアップすることおよび各子供のセルフォンを識別することの一部として、ペアレンタルコントロール設定を実装すべきである他のデバイスを識別することができる。この付加情報は、上述したステップ206、504、602、622および/または902のいずれかで実施される動作の一部として提供され得る。これは、ペアレンタルコントロールサーバが使用し、または連絡してペアレンタルコントロール設定を送り出すことができるURL、ネットワークアドレスまたはネットワークコントローラを、親が識別することを伴い得る。そのように構成されるので、ペアレンタルコントロールサーバは、上述したステップ218、612、656、660および/または908のいずれかで実施される動作の一部として、適切なペアレンタルコントロール設定または特徴制約を、他の識別されたデバイスに送ることもできる。ペアレンタルコントロールを実装するように構成されたプロセッサを含むデバイスの場合、そのような動作は、サーバがデバイスにアクセスするのに、どのようなネットワークを使おうとも、それを介した適切なメッセージングプロトコルを使って、対応する設定データを送信することを伴い得る。ペアレンタルコントロールを実装するように構成されたプロセッサを装備しないデバイスの場合、そのような動作は、少なくとも一部または同様の制約を実装することができる他のデバイス(たとえば、ローカルネットワークルータもしくはセットトップボックス)またはネットワークコントローラ(たとえば、ケーブルもしくは衛星ネットワークオペレータ)と通信することを伴い得る。
【0082】
図10は、実施形態のいずれかとともに使用するのに好適な、セルフォンのシステムブロック図である。セルフォン1000は、内部メモリ1002と、ディスプレイ1003と、スピーカー1054とに結合された、プロセッサ1001を含み得る。加えて、セルフォン1000はまた、プロセッサ1001に結合されたワイヤレスデータリンクおよび/またはセル電話トランシーバ1005に接続され得る、電磁放射を送信および受信するためのアンテナ1004を含むことができる。セルフォン1000は、一般に、ユーザ入力を受信するためのメニュー選択ボタンまたはロッカースイッチ1008をも含む。
【0083】
様々な実施形態は、
図11に示すサーバ1100のような、様々な市販のサーバデバイスのいずれにおいても実装され得る。そのようなサーバ1100は通常、揮発性メモリ1102と、ディスクドライブ1103のような大容量の不揮発性メモリとに結合された、プロセッサ1101を含む。サーバ1100はまた、プロセッサ1101に結合された、フレキシブルディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)またはDVDディスクドライブ1106をも含み得る。サーバ1100はまた、他のブロードキャストシステムコンピュータおよびサーバに結合されたローカルエリアネットワークなど、ネットワーク1105とデータ接続を確立するための、プロセッサ1101に結合されたネットワークアクセスポート1104をも含み得る。
【0084】
プロセッサ1001、1101は、以下で説明する様々な実施形態の機能を含む、様々な機能を実行するようにソフトウェア命令(アプリケーション)によって構成され得る任意のプログラマブルマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータあるいは1つまたは複数の多重プロセッサチップであり得る。いくつかのモバイル受信機デバイスでは、1つのプロセッサをワイヤレス通信機能専用とし、1つのプロセッサを他のアプリケーションの実行専用とするなど、複数のプロセッサ1101を設けることができる。一般的には、ソフトウェアアプリケーションは、それらがアクセスされ、プロセッサ1001、1101にロードされる前に、内部メモリ1002、1102、1103内に記憶され得る。プロセッサ1001、1101は、アプリケーションソフトウェア命令を記憶するのに十分な内部メモリを含み得る。
【0085】
上記の方法の説明およびプロセスフロー図は、単に説明に役立つ例として提供され、様々な実施形態のステップが提示された順番で実行されなければならないことを求めるまたは暗示するものではない。当業者なら諒解するように、上記の実施形態におけるステップの順番は、任意の順番で実行可能である。「その後」、「次いで」、「次」などの言葉は、前記ステップの順番を限定するものではなく、これらの言葉は読者に本方法の説明を案内するために単に使用される。さらに、たとえば、冠詞「a」、「an」または「the」などを使用した単数形での請求要素への言及は、その要素を単数に限定するものとして解釈されるべきではない。
【0086】
本明細書で開示する実施形態に関して説明する、様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはその両方の組合せとして実装され得る。ハードウェアおよびソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概してそれらの機能に関して上記で説明されている。そのような機能をハードウェアとして実装するか、ソフトウェアとして実装するかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本発明の範囲からの逸脱を生じるものと解釈すべきではない。
【0087】
本明細書に開示された態様に関して記載された様々な例示的な論理、論理ブロック、モジュール、および回路を実装するために使用されるハードウェアは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別のハードウェアコンポーネント、または、本明細書に記載された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せで、実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、そのプロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであり得る。プロセッサはまた、たとえばDSPおよびマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに結合した1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成など、コンピューティングデバイスの組合せとして実装され得る。代替的に、いくつかのステップまたは方法が、所与の機能に固有の回路によって実行され得る。
【0088】
1つまたは複数の例示的な態様では、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶され、または、コンピュータ可読媒体を介して送信され得る。本明細書で開示された方法またはアルゴリズムのステップは、有形の非一時的コンピュータ可読記憶媒体上に存在し得るプロセッサ実行可能ソフトウェアモジュールにおいて具現化され得る。有形の非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であってよい。限定ではなく例として、そのような非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶デバイス、または、命令もしくはデータ構造の形式で所望のプログラムコードを記憶するために使用され得るとともに、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を含み得る。本明細書で使用する場合、ディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(「CD」)、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク(「DVD」)、フレキシブルディスク、およびブルーレイディスクを含み、ディスク(disk)は、通常、磁気的にデータを再生し、ディスク(disc)は、レーザで光学的にデータを再生する。上記の組合せも非一時的コンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。さらに、方法またはアルゴリズムの動作は、コンピュータプログラム製品に組み込まれ得る、有形の非一時的機械可読媒体および/またはコンピュータ可読媒体上のコードおよび/または命令の1つまたは任意の組合せ、もしくはそのセットとして常駐し得る。
【0089】
開示される実施形態の上記の説明は、当業者が本発明を作成または使用できるようにするために、提供される。これらの実施形態への様々な修正が当業者には容易に明らかになることになり、本明細書に定義する一般原理は、本発明の趣旨および範囲を逸脱することなしに他の実施形態に適用され得る。したがって、本発明は、本明細書に示す実施形態に限定されるものではなく、以下の特許請求の範囲および本明細書で開示する原理および新規の特徴に一致する最大の範囲を与えられるものである。