(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6014677
(24)【登録日】2016年9月30日
(45)【発行日】2016年10月25日
(54)【発明の名称】シザー型リフトテーブル
(51)【国際特許分類】
B66F 7/06 20060101AFI20161011BHJP
【FI】
B66F7/06 F
【請求項の数】4
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2014-541549(P2014-541549)
(86)(22)【出願日】2012年10月23日
(65)【公表番号】特表2015-501769(P2015-501769A)
(43)【公表日】2015年1月19日
(86)【国際出願番号】EP2012004423
(87)【国際公開番号】WO2013072003
(87)【国際公開日】20130523
【審査請求日】2015年6月24日
(31)【優先権主張番号】102011118672.0
(32)【優先日】2011年11月16日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】514114390
【氏名又は名称】モール・クリストフ
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100173521
【弁理士】
【氏名又は名称】篠原 淳司
(74)【代理人】
【識別番号】100153419
【弁理士】
【氏名又は名称】清田 栄章
(72)【発明者】
【氏名】モール・クリストフ
【審査官】
大野 明良
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2010/0051390(US,A1)
【文献】
特表2002−544095(JP,A)
【文献】
特開昭61−136095(JP,A)
【文献】
特表昭62−502460(JP,A)
【文献】
仏国特許発明第1026383(FR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62B 3/06
B66C 13/06
B66F 7/06− 7/08
B66F 9/00−11/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持装置(10)とベース装置(11)を有し、これら支持装置とベース装置の間に、互いに交差させられ、シザー軸(6)を中心として互いに相対的に旋回可能な、それぞれ互いに平行に配置された複数のシザーブレードから構成された第1及び第2のシザーブレード装置(1,2)から成るシザー機構が配置され、支持装置(10)は、少なくとも1つの牽引手段(4)を介して可動のリフト車(3)により、牽引手段(4)の巻取りによってベース装置(11)から離れるように移動させ、これによりシザー機構を開放するために上昇させ、牽引手段(4)の巻解きによってベース装置(11)に向かって移動させ、これによりシザー機構を閉鎖するために降下させることができ、リフト操作中のリフト荷重をコントロールするために形成された少なくとも1つのリフトカム(8)が設けられ、このリフトカム上を、リフト車(3)が、支持装置(10)の上昇もしくは降下中に沿って走行する、シザー型リフトテーブルにおいて、
リフトカム(8)がベース装置(11)に固定され、リフト車(3)が、リフトカム(8)と、ベース装置(11)に旋回可能に枢支された第1のシザーブレード装置(1)との間を案内されていること、牽引手段(4)が、ドラム(5)に巻取り可能であり、このドラムが、第1のシザーブレード装置(1)とベース装置(11)を結合する枢支装置(1b)のリフトカム(8)とは反対の側でベース装置(11)に設けられていること、牽引手段(4)が、第2のシザーブレード装置(2)に取り付けられた第1の方向転換装置(9b)と、枢支装置(1b)とドラム(5)の間に配置された第2の方向転換装置(9a)とを介して、リフト車(3)まで案内されていること、を特徴とするシザー型リフトテーブル。
【請求項2】
少なくとも1つのリニアガイド(7)が設けられ、このリニアガイドが、第1のシザーブレード装置(1)のベース装置(11)の側の部分と結合され、シザー軸(6)と、第1のシザーブレード装置(1)とベース装置(11)を結合する枢支装置(1b)との間に設けられていること、を特徴とする請求項1に記載のシザー型リフトテーブル。
【請求項3】
第1の方向転換装置(9b)が、第2のシザーブレード装置(2)のベース装置(11)の側の終端(2b)の領域に配置され、第2の方向転換装置(9a)がベース装置(11)に配置されていること、を特徴とする請求項1又は2に記載のシザー型リフトテーブル。
【請求項4】
第1と第2の方向転換装置(9b,9a)が方向転換ローラであること、を特徴とする請求項3に記載のシザー型リフトテーブル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念に記載のシザー型リフトテーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
相応のシザー型リフトテーブルは、独国特許出願公告第100 01 910号明細書(特許文献1)から公知である。テーブルを上昇させるため、そこでは、シザー軸を中心として旋回可能な交差したシザーブレードの間で、リフト車が、牽引ベルトによってシザー軸の方向に引っ張られる。この場合、リフト車は、シザーブレードに解離可能又は調整可能に固定されたリフトカムを介して走行する。リフトカムは、牽引ベルトによって加えられるリフト荷重が、リフト操作にわたって有利に分配され得るようにするために働く。これは、特にシザー型リフトテーブルの完全に降下した状態での始動を容易化する。
【0003】
この構成は、過去においては全く実績があった。但し、限定的なスペース余裕度に基づいて、使用されるリフトカムのバリエーションの可能性は限定されている。
【0004】
更に、この構成は、整備性がある程度不十分であり、それは、シザー機構の内部でシザー軸の方向に延在する牽引ベルトは、整備時のシザー型リフト装置の幾つかの領域への接近を困難にし、場合によっては、整備を行ない得るようにするために最初に外さなければならないからである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】独国特許出願公告第100 01 910号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、本発明の課題は、前記の欠点が生じないように、冒頭で述べたシザー型リフトテーブルを改善することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題は、請求項1の特徴を有するシザー型リフトテーブルによって解決される。有利な実施形態は、従属請求項に記載されている。
【0008】
本発明によれば、リフトカムがベース装置に固定されているので、リフト車は、リフトカムと第1のシザーブレード装置との間を案内される。このため、特にリニアガイドが設けられ、このリニアガイドが、第1のシザーブレード装置のベース装置の側の部分と結合されている。更に、リニアガイドは、シザー軸と、第1のシザーブレード装置とベース装置を結合する枢支装置との間に設けられている。
【0009】
枢支装置は、例えば、シザーブレード装置をベース装置と結合するジョイントボルトとすることができる。
【0010】
好ましくは、牽引手段は、ドラムに巻取り可能である。このドラムは、駆動装置、特に駆動モータによって操作することができ、好ましくは、第1のシザーブレード装置とベース装置を結合する枢支装置のリフトカムとは反対の側でベース装置に設けられている。
【0011】
これにより、多くの利点が得られる。一方で、ベース装置上には、リフトカムの形成のために大きいスペースが提供される。更に、牽引手段は、ベース装置に対してほぼ平行に延在し、もはやシザー型リフトテーブルの内部に達することはなく、シザー軸を超えることもないので、整備時の妨害が十分に回避される。加えて、ベース装置には、この牽引手段の案内時、複数の方向転換装置、特に方向転換ローラが、牽引手段のために設置することができ、これら方向転換は、シザー型リフトテーブルのリフト領域内に位置せず、従って、シザー型リフトテーブルの上昇もしくは降下を妨害しない。複数の方向転換ローラを設けることにより、公知の解決策に対して、滑車の原理を実現することができ、これにより、牽引手段を巻き取るための駆動装置は、場合によってはより小さく設計することができ、これが、更にまた、コストを削減することができる。
【0012】
このため、特に、牽引手段は、第2のシザーブレード装置に取り付けられた第1の方向転換装置と、枢支装置とドラムの間に配置された第2の方向転換装置とを介して、リフト車まで案内されている。
【0013】
本発明を、図面に基づいて詳細に説明する。
【発明を実施するための形態】
【0015】
シザー型リフトテーブルは、支持装置10と、地面又は載置面上に配置すべきベース装置11と、上昇させるべき対象を受け止めるための支持装置10とベース装置11の間に配置されたシザー機構とによって構成される。シザー機構は、シザー軸6を中心として互いに旋回可能な交差したシザーブレード装置1、即ち第1のシザーブレード装置1及び第2のシザーブレード装置2によって構成される。各シザーブレード装置は、好ましくは互いに平行に配置された2つ以上のシザーブレードを備え、示した側面図においては、それぞれそのうちに1つしか図示されていない。
【0016】
1つのシザーブレード装置1,2のシザーブレードは、互いに不動に、例えば示してないクロストラバースによって結合、特に溶接されている。
【0017】
図に見られるように、シザー機構は、第2のシザーブレード装置2によって支持装置10に枢支されている。枢支は、ここではジョイントボルト2aによって行なわれる。第2のシザーブレード装置の反対側の終端2bは、ベース装置11内のガイド11a内に可動に案内されている。同様に、第1のシザーブレード装置1の上の終端1aは、支持装置10内のガイド10a内に案内されるが、第1のシザーブレード装置1の終端1aとは反対側の下の終端1bは、ベース装置11に枢支されている。ここでも、再び、シザーブレードと結合された枢支ボルトを設けることもできる。
【0018】
シザー機構は、リフト車3によって操作されるが、このリフト車は、(図示してない)ドラム5を駆動する駆動装置によって移動される。ドラム5に巻取り可能な、リフト車3と結合された牽引手段は、これは、好ましくは少なくとも1つのベルトを有するが、巻取り時にドラム5に掛けられ、リフト車をドラム5に向かう方向Aに移動させる。この場合、リフト車3は、1bの横の枢支軸の方向にリフトカム8をわたってかつリニアガイド7に沿って移動し、これによりシザーブレード装置1を方向P1に旋回させる。
【0019】
これにより、同様に、シザーブレード装置2は、シザー軸6における連結に基づいて旋回され、支持装置10が上昇され、終端1a及び2bは、当該ガイド10aもしくは11a内を移動される。
【0020】
テーブルもしくは支持装置10を降下させるため、牽引手段4は、ドラムから巻き解かれる。その場合、テーブルの重力は、リフト車がシザーブレード装置1とリフトカム8の間を、牽引手段4が許している間は方向Bに移動されることを生じさせる。即ち、ドラムから牽引手段4を巻き解くことにより、リフト車3は、本質的に方向Bに移動され、これにより、連結された両シザーブレード装置1,2の上の終端2aと1aは、模範的に第2のシザーブレード装置2に対して矢印P2によって図示したように、ベース装置11に向かって旋回される。その場合、両終端1a及び2bは、相応にそれぞれのガイド10a,11a内を方向Bに移動する。これにより、テーブルが降下される。
【0021】
有利には、牽引手段4は、ドラム5から、第2のシザーブレード装置2のベース装置の側の下の終端2bの領域内で第2のシザーブレード装置に取り付けられた第1の方向転換ローラ9bと少なくとも1つの別の方向転換ローラ9aとを介して、リフト車3まで案内される。第2の方向転換ローラ9aは、不動にベース装置11と結合され、好ましくはドラム5と、第1のシザーブレード装置1を旋回可能にベース装置11に枢支する枢支軸もしくは第1のシザーブレード装置1のベース装置11の側の下の終端1bとの間に配置されている。
【0022】
このようにして、可動と不動のローラによる滑車の原理を実現し、ドラム5を駆動するためのユニットの寸法設定に対する要求を低減することができる。
【符号の説明】
【0023】
1 第1のシザーブレード装置
1a 上の終端
1b 下の終端
2 第2のシザーブレード装置
2a ジョイントボルト
2b 終端
3 リフト車
4 牽引手段
5 ドラム
6 シザー軸
7 リニアガイド
8 リフトカム
9a 第2の方向転換ローラ
9b 第1の方向転換ローラ
10 支持装置
10a ガイド
11 ベース装置
11a ガイド