(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記本体部の外側表面には1つのみのスイッチが配置されており、前記スイッチは、前記制御部が通電されている状態で押された場合には前記制御部を起動させ、前記制御部が起動している状態で押された場合には所定の停止過程を経た後に前記制御部を停止させる請求項1から請求項3いずれか一項に記載の工事現場用デジタルサイネージ装置。
前記本体部は、前記台座部上で前記前面方向にスライドし、又は前記台座部上において水平面内で回転する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の工事現場用デジタルサイネージ装置。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明の範囲は以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0017】
(第1実施形態)
<工事現場用デジタルサイネージ装置100の構成>
図1(a)は、工事現場用デジタルサイネージ装置100の斜視図である。工事現場用デジタルサイネージ装置100は、前面に液晶表示画面111が配置される本体部110と、本体部110を載置する台座部120と、により構成されている。以下の説明では、本体部110の前面が向く方向をX軸方向、本体部110の高さ方向をZ軸方向、X軸方向及びZ軸方向に垂直な方向をY軸方向として説明する。
【0018】
本体部110は、外形が直方体に形成され、前面(本体部110の+X軸側の面)に液晶表示画面111が配置されている。また、上面(本体部110の+Z軸側の面)には工事現場用デジタルサイネージ装置100を吊り上げるためのアイボルト112が取り付けられている。本体部110の両側面(本体部110の±Y軸側の面)には本体部110を補強するためのサイドビーム113が配置されており、各サイドビーム113の上方及び下方にはそれぞれ取手114が取り付けられている。
【0019】
台座部120は、+Z軸側に本体部110を載置するための天板121が配置され、−Z軸側に工事現場用デジタルサイネージ装置100を移動させるための車輪122が配置されている。本体部110は天板121に固定されている。
【0020】
図1(b)は、取手114の拡大図である。本体部110のサイドビーム113に固定される取手114は、ハンドル115を含んでいる。ハンドル115は、工事現場用デジタルサイネージ装置100を移動させる場合には本体部110の側面に対して立てて用いられる、また、ハンドル115を使用しない場合には
図1(b)に示されるように本体部110の側面に沿うように寝かせられる。工事現場用デジタルサイネージ装置100は取手114及び車輪122を備えるため容易に移動させることができ、設置場所を容易に変更することができる。
【0021】
図2(a)は、工事現場用デジタルサイネージ装置100の右側面図である。本体部110の−X軸側の面である後面には、2枚の扉が配置されている。後面の上側には上扉116aが配置され、後面の下側には下扉116bが配置されている。上扉116a及び下扉116bは互いに独立しており、各扉を開けることにより本体部110の内部を開放することができる。また、本体部110の右側面の下方にはスイッチ部117が配置されている。
【0022】
図2(b)は、スイッチ部117の拡大図である。スイッチ部117は、本体部110に形成された窪み117aに配置されるスイッチ117bと、本体部110の窪み117aを覆う蓋117cと、を有している。蓋117cは例えば
図2(b)に示されるように、矩形形状の板に指を引っ掛けるための窪みが形成された簡易な構造であり、作業用手袋をはめた状態でも容易に開け閉めすることができる構造となっている。また、スイッチ117bは、作業用手袋をはめた状態でも容易に押すことができる大きさ、形状に形成されている。窪み117a内及びスイッチ117bは、漏電等が起こらないように、防水・防塵加工がなされている。
【0023】
図3(a)は、工事現場用デジタルサイネージ装置100の後面図である。本体部110の上扉116aには上鍵118aが取り付けられ、下扉116bには下鍵118bが取り付けられている。また、上扉116aには、本体部110の内部に外気を取り入れるための通気口131と、本体部110の内部から内気を排出するための4つの第2冷却ファン132bと、が配置されている。通気口131及び第2冷却ファン132bには、本体部110の内部に水及び塵等が入らないように、防水、防塵加工がなされたフィルタ等が取り付けられている。また、通気口131は上扉116aの下方に配置され、第2冷却ファン132bは上扉116bの上方に配置されている。外気を取り入れる通気口131は、内気を排出する第2冷却ファン132bよりも本体部110の内部に水及び塵等が入り易いが、通気口131が本体部110の下方に配置されることにより、万が一、通気口131から本体部110の内部に水及び塵等が侵入したとしても本体部110の内部の機器に水等が接触し難く、機器への影響を最小限に抑えることができる。
【0024】
図3(b)は、上扉116a及び下扉116bが外された本体部110の後面図である。本体部110の後面には、上部開口部133a及び下部開口部133bの2つの開口部が開けられており、上部開口部133aは上扉116aで閉じられ、下部開口部133bは下扉116bで閉じられる。また、上部開口部133a及び下部開口部133bの各開口部の周囲には、上部開口部133a及び下部開口部133bを取り囲むようにパッキング134が配置されている。パッキング134は、上扉116a又は下扉116bに密着して、本体部110と上扉116a又は下扉116bとの間から本体部110の内部に水及び塵等が入ることが防がれている。
【0025】
上部開口部133aには、液晶表示画面111、液晶表示画面制御部136、及び第1冷却ファン132aが配置されている。液晶表示画面制御部136は液晶表示画面111を制御して液晶表示画面111に画像・動画等を表示させる。第1冷却ファン132aは、通気口131から取り入れた外気を上方に移動させて液晶表示画面111及び液晶表示画面制御部136を冷却する。また、本体部110の内部には梁138が取り付けられており、液晶表示画面制御部136を梁138に取り付けることにより液晶表示画面111と液晶表示画面制御部136とをX軸方向に並べて配置することができ、本体部110の内部の空間が効率的に使用されている。
【0026】
下部開口部133bには、電源135及び制御部137が配置されている。制御部137は主に液晶表示画面制御部136を制御して、液晶表示画面111に表示される画像・動画の選択、画像・動画を表示する順番、画像・動画の表示間隔、などを制御する。電源部135では外部電源150(
図4参照)から電力の供給を受け、制御部137に電力を供給している。
【0027】
図4は、工事現場用デジタルサイネージ装置100の構成を示すブロック図である。本体部110に配置される電源135は、外部電源150に接続されている。外部電源150としては、例えば発電機が考えられる。工事現場では工事用機器を動かすために発電機が用いられているため、発電機から容易に電力を得ることができる。また、外部電源150を用いる代わりに又は外部電源150と共に、本体部110にバッテリーなどの内部電源(不図示)が配置されても良い。内部電源を備える場合は、外部電源150が使用できないような非常時にも工事現場用デジタルサイネージ装置を使用することができる。
【0028】
制御部137は、電源135に接続されており、電源135から電力の供給を得ている。制御部137はスイッチ117bに接続されており、スイッチ117bが押されることにより制御部137の起動及び停止が制御される。また、制御部137は、液晶表示画面制御部136、第1通信部139、第1冷却ファン132a、及び第2冷却ファン132bの動作を制御している。さらに、制御部137には、液晶表示画面111に表示させるための画像・動画などが保存されている。これらの画像・動画などは、USB端子にパソコンを接続し、又はCD、DVD、メモリ等により制御部137内に移すことができる。
【0029】
第1冷却ファン132a及び第2冷却ファン132bは、通気口131と共に、液晶表示画面制御部136及び液晶表示画面111を冷却する冷却部を構成する。また、本体部110の内部には、本体部110の内部、液晶表示画面制御部136、又は制御部137の温度を測定するための温度測定部140が配置されていても良い。温度測定部140は制御部137に接続され、本体部110の内部、液晶表示画面制御部136、又は液晶表示画面111の温度が所定の温度を超えた場合には第1冷却ファン132a及び第2冷却ファン132bを起動し、本体部110の内部、液晶表示画面制御部136、又は液晶表示画面111の温度が所定の温度よりも下がった場合には第1冷却ファン132a及び第2冷却ファン132bを停止させ、本体部110の内部、液晶表示画面制御部136、又は液晶表示画面111の過冷却を防ぎ、効率の良い冷却を行うことができる。工事現場用デジタルサイネージ装置100では、空冷しているが、水冷により液晶表示画面制御部136及び液晶表示画面111を冷却しても良い。
【0030】
液晶表示画面制御部136は、液晶表示画面111及び制御部137に接続されている。液晶表示画面制御部136は、制御部137に保存されている画像・動画などを液晶表示画面111に表示させる。表示させる画像・動画などの選択及び画像・動画などの表示時間などの制御は、制御部137で行われる。また、液晶表示画面111では、昼間、夜間等の外の明るさの変化により輝度を変えるように設定されても良い。例えば、昼間などの外が明るい状態では液晶表示画面111の輝度を高くして視認性を上げ、夜間などの外が暗い状態では輝度を落としても十分に視認性を確保できるため、液晶表示画面111の輝度を落として電力の消費を抑える。この場合には、工事現場用デジタルサイネージ装置に明暗センサ(不図示)を取り付けて、外の明るさを自動的に感知することにより、液晶表示画面111の輝度が自動的に調整されても良い。
【0031】
第1通信部139は、本体部110の内部と外部との間で無線通信により情報の送受信を行うための通信部として本体部110の内部に配置されている。通信部は
図3(b)に示されていないが、上部開口部133a、下部開口部133b、又は制御部137内に配置されることができる。第1通信部139は制御部137に接続されると共に、無線通信によりインターネット151に接続される。これにより、オペレーター152は、工事現場に居なくても、インターネット151及び第1通信部139を介して制御部137を制御することができる。
【0032】
オペレーター152は、制御部137を制御することで、例えば、制御部137内に保存されている画像・動画などの表示を制御することができる。例えば、画像・動画などの表示は所定のプログラムに従って順番に表示されるが、オペレーター152はこのプログラムを変更することにより表示の制御を行うことができる。また、オペレーター152は新たな画像・動画などを制御部137に送信することができる。例えば、天候が悪化する場合には天気情報を、災害が発生した時には災害情報を、事故が発生した場合には事故情報を、渋滞が発生した場合には渋滞情報を、文字・画像・動画などにして制御部137に送信し、リアルタイムで、又はリアルタイムに近い状態で液晶表示画面111に表示させることができる。さらに、オペレーター152は、工事現場用デジタルサイネージ装置100の情報を、インターネット151を介して受け取ることができるように設定しても良い。受け取る情報は、例えば、温度測定部140の温度情報、液晶表示画面111に表示させている画像情報などがある。また、工事現場用デジタルサイネージ装置100に温度計、湿度計、カメラなどを取り付けて、工事現場の情報をリアルタイムで、又はリアルタイムに近い状態で得られるようにしても良い。
【0033】
図5(a)は、工事現場用デジタルサイネージ装置100を起動する場合のフローチャートである。
図5(a)のフローチャートでは、工事現場用デジタルサイネージ装置100が工事現場の所定の場所に配置された状態から、液晶表示画面111に所定の画像が映されるまでのフローが示されている。以下に、
図5(a)を参照して、工事現場用デジタルサイネージ装置100を起動方法について説明する。
【0034】
ステップS101では、電源135が外部電源150に接続される。工事現場では、外部電源150として発電機が考えられるが、既に使用されている受電設備が外部電源150とされても良い。
【0035】
ステップS102では、スイッチ117bが押される。スイッチ117bは一度押されるだけであり、工事現場用デジタルサイネージ装置100に関して特別な知識が無くても行うことができる。
【0036】
ステップS103では、制御部137が起動される。制御部137は、スイッチ117bが押されることにより、自動的に起動する。
【0037】
ステップS104では、本体部110の内部の温度が測定され、第1冷却ファン132a及び第2冷却ファン132bが起動される。ステップS103で制御部137が起動された後に、温度測定部140により本体部110の内部の温度が自動的に測定される。測定した温度が所定の温度以上であれば、第1冷却ファン132a及び第2冷却ファン132bが起動されて液晶表示装置136及び制御部137が冷却される。
【0038】
ステップS105では、液晶表示画面111に画像又は動画が表示される。ステップS105で表示される画像又は動画は予め制御部137内に保存してある画像又は動画であり、所定のプログラムに従って順番に表示される。
【0039】
ステップS106では、通信部がインターネット151に接続され、制御部137のデータが更新される。具体的には、オペレーター152が、インターネット151及び第1通信部139を介して制御部137にアクセスし、制御部137内の画像表示プログラムを変更し、又は新たな画像データ・動画データを制御部137に追加することにより、制御部137のデータが更新される。
【0040】
ステップS107では、更新後の画像が液晶表示画面111に表示される。ステップS106及びステップS107は、初期設定の状態で問題が無ければ行われなくても良い。
【0041】
工事現場用デジタルサイネージ装置100では、
図5(a)に示されるように、現場作業者が行う作業は、電源135を外部電源150に繋ぎ、スイッチ117bを押すだけである。そのため、現場作業者は工事現場用デジタルサイネージ装置100を取り扱うための特別な知識を習得する必要が無く、工事現場用デジタルサイネージ装置100を取り扱うための特別な知識を持つ者が工事現場用デジタルサイネージ装置100の設置現場に赴く必要もない。これにより、現場作業者の負担が減ることになり又は工事現場用デジタルサイネージ装置100の運用費用の低減が図られる。また、工事現場用デジタルサイネージ装置100の外側表面に1つのみのスイッチ117bしかない場合には、どのスイッチを押すべきか迷うことがなく、押すスイッチを間違えることがない。
【0042】
図5(b)は、工事現場用デジタルサイネージ装置100を停止させる場合のフローチャートである。以下、
図5(b)を参照して、工事現場用デジタルサイネージ装置100の停止方法について説明する。
【0043】
ステップS201では、スイッチ117bが押される。制御部137が起動している最中にスイッチ117bが押された場合には、制御部137では自動的に停止するための動作が開始される。
【0044】
ステップS202では、液晶表示画面制御部136及び冷却部が停止される。液晶表示画面制御部136及び冷却部は、制御部137が完全に停止する前に自動的に停止する。または、所定の時間が経過した後に自動的に停止するように設定されても良い。
【0045】
ステップS203では、制御部137が停止される。制御部137のシステムは自動的にシャットダウンされ、安全に停止される。
【0046】
図5(b)に示されるように、工事現場用デジタルサイネージ装置100を停止させる際にも現場作業者はスイッチ117bを押すのみである。そのため、工事現場用デジタルサイネージ装置100に関する特別な知識を有さない者であっても、工事現場用デジタルサイネージ装置100を安全に停止させることができる。
【0047】
(第2実施形態)
工事現場用デジタルサイネージ装置は、工事現場に適した形状に変形しても良い。以下に、変形する工事現場用デジタルサイネージ装置200及び工事現場用デジタルサイネージ装置300について説明する。また、以降の説明では、第1実施形態で説明された部分と同じ部分に関しては第1実施形態と同じ符号を付してその説明を省略する。
【0048】
<工事現場用デジタルサイネージ装置200の構成>
図6(a)は、工事現場用デジタルサイネージ装置200の右側面図である。工事現場用デジタルサイネージ装置200は、本体部110及び台座部220により構成されている。台座部220は、第1実施形態の台座部110とは主に天板の形状が異なっている。台座部220は、台座部220の中央付近から+X軸側の端まで伸びる天板221を有している。天板221の+Z軸側の面にはX軸方向に伸びるレール(不図示)が形成されており、本体部110はレールに沿って天板221上をX軸方向に動かすことができる。すなわち、本体部110は天板221上で台座部220の中央付近から+X軸側の端まで状況に応じて動かすことができる。
【0049】
図6(b)は、工事現場に配置された工事現場用デジタルサイネージ装置200が示された図である。工事現場には様々な現場があるが、例えば、マンションの工事現場等の建築物の工事現場の仮囲いは、採光及び防犯等のために一部が透明な仮囲いで形成される場合がある。
図6(b)では、このような工事現場と、工事現場に隣接した歩道と、工事現場と歩道との間を仕切る透明な仮囲い154Aと、が示されている。透明な仮囲い154Aは、骨材154Bにより形成された骨組により支えられている。また、工事現場側には、工事現場用デジタルサイネージ装置200が、液晶表示画面111が歩道側に向けられて配置されている。これにより、歩道を通行する歩行者などに、工事の概要、工事の進捗状況、建物の完成予想図などを分かり易い画像、動画等で示すことができる。
【0050】
例えば、
図1(a)に示される工事現場用デジタルサイネージ装置100では、工事現場用デジタルサイネージ装置100を安定して立たせるために台座部120が本体部110の+X軸側及び−X軸側に張り出ている。そのため、
図6(b)のような工事現場に工事現場用デジタルサイネージ装置を配置する場合には、液晶表示画面111が透明な仮囲い154Aから離れてしまい、液晶表示画面111が歩道側から見難くなる場合があった。
【0051】
工事現場用デジタルサイネージ装置200では、
図6(b)に示されるように、天板221上で本体部110を+X軸方向に移動させて本体部110を天板221の+X軸側の端に移動させることにより、液晶表示画面111を透明な仮囲い154Aの近くに配置することができる。これにより、液晶表示画面111を歩道側から見やすくすることができる。また、工事現場用デジタルサイネージ装置200は、例えばロープ156により、骨材154Bにアイボルト112及び台座部220を結び付けて固定することにより支えることができる。なお、工事現場用デジタルサイネージ装置200はロープ156等で骨材154Bに固定されることにより安定した状態で配置することができるが、本体部110を台座部220の+X軸側に移動させた場合には工事現場用デジタルサイネージ装置200の重心が+X軸側に寄るため、さらに台座部220の−X軸側に錘153を載せる等して重心を台座部220の中心付近にもってくることにより工事現場用デジタルサイネージ装置200をさらに安定させても良い。
【0052】
<工事現場用デジタルサイネージ装置300の構成>
図7は、工事現場用デジタルサイネージ装置300の斜視図である。工事現場用デジタルサイネージ装置300は、本体部110及び台座部320により構成されている。台座部320は天板321を有しており、その他の構成は台座部120と同じである。
【0053】
台座部320では、本体部110が天板321の中心部(不図示)で天板321に結合され、天板321の中心部321は天板に対してXY平面内で回転するように形成されている。そのため、本体部110は、
図7の矢印で示されるように天板321上においてXY平面内で回転できる。
【0054】
工事現場用デジタルサイネージ装置は重量があるため、歩行者又は車のドライバーなどに見やすい角度に液晶表示画面111を向けるために微小角度の調整を行うことが困難な場合がある。また、工事現場用デジタルサイネージ装置の設置可能範囲が狭く、工事現場用デジタルサイネージ装置を好ましい角度に向けることが困難になる場合がある。工事現場用デジタルサイネージ装置300では台座部320を動かさずに本体部110が向く角度を自由に変えることができるため、液晶表示画面111を好適な角度に向けることが容易である。
【0055】
(第3実施形態)
工事現場用デジタルサイネージ装置は、地面に固定することで風雨等に強く、倒れにくいように形成されても良い。以下に、地面に固定される工事現場用デジタルサイネージ装置400及び工事現場用デジタルサイネージ装置500について説明する。
【0056】
<工事現場用デジタルサイネージ装置400の構成>
図8(a)は、工事現場用デジタルサイネージ装置400の斜視図である。工事現場用デジタルサイネージ装置400は、本体部410及び台座部420により構成されている。本体部410の内部の基本的な構成は本体部110と同じであり(
図4参照)、本体部410の前面には液晶表示画面111が配置されている。また、本体部410の両側面にはサイドビーム413が配置されており、サイドビーム413は本体部410の更に下方に伸びて台座部420に固定されている。台座部420は板状に形成されており、四隅に杭421が地面に打ち付けられることにより地面に固定されている。
【0057】
工事現場用デジタルサイネージ装置400は、台座部420が地面に強く固定されるため、風雨に対して耐える力が特に強い。そのため、工事現場用デジタルサイネージ装置400は、長期間、野外の同一場所に設置される場合等に用いることができる。
【0058】
<工事現場用デジタルサイネージ装置500の構成>
図8(b)は、工事現場用デジタルサイネージ装置500の斜視図である。工事現場用デジタルサイネージ装置500は、本体部410及び台座部520により構成されている。台座部520は台座部520の+Z軸側に配置される天板521と、地板522と、を有している。天板521にはサイドビーム413が固定され、地板522は地面上に置かれ又は固定されている。天板521と地板522との間には、振動を抑えるための振動部523が配置されている。振動部523は、例えば防振ゴム、コイルばね等により形成される。
【0059】
工事現場では、微小振動から強い振動まで様々な振動が継続的に発生する場合があるが、これらの振動により工事現場用デジタルサイネージ装置の内部機器の故障率が高くなる場合がある。工事現場用デジタルサイネージ装置500では防振部523により振動が本体部410に伝わることを防ぐことにより、工事現場用デジタルサイネージ装置の内部機器を保護することができる。
【0060】
(第4実施形態)
工事現場用デジタルサイネージ装置は、必ずしも通信状態が良い環境で用いられるわけではない。そのため、工事現場用デジタルサイネージ装置は通信状態が悪い環境でも容易に制御できることが望ましい。以下に、通信状態が悪い環境でも制御可能な工事現場用デジタルサイネージ装置600について説明する。
【0061】
<工事現場用デジタルサイネージ装置600の構成>
図9は、工事現場用デジタルサイネージ装置600の斜視図である。工事現場用デジタルサイネージ装置600は、本体部610及び台座部120により構成されている。本体部610は、本体部110において、更に非接触式集積回路(非接触式IC)155に対して送受信を行うことができる第2通信部639(
図10参照)を備えている。また、本体部610の前面には、第2通信部639と通信する領域である通信領域619aと、通信領域619aの周りを囲むように配置されることにより通信領域619aを示すと共に点滅すること等により送受信を受け付けていること及び送受信を行っていることなどを示す信号領域619bと、が配置されている。
【0062】
図10は、工事現場用デジタルサイネージ装置600の構成を示すブロック図である。工事現場用デジタルサイネージ装置600は、本体部610の内部に制御部137に接続される第2通信部639が配置されている点で工事現場用デジタルサイネージ装置100(
図4参照)とは異なっている。すなわち、工事現場用デジタルサイネージ装置600の通信部は、第1通信部139及び第2通信部639により構成されている。
【0063】
工事現場用デジタルサイネージ装置600は、スイッチ117bが押された後に制御部137が起動し、第1通信部139がインターネット151への接続を試みると共に第2通信部639が非接触式IC155の入力を受け付ける。工事現場用デジタルサイネージ装置600は、通信状態が良い環境に置かれている場合には、オペレーター152がインターネット151を介して制御部137を制御することができる。また、工事現場用デジタルサイネージ装置600は、通信状態が悪い環境に置かれている場合には、非接触式IC155を介して制御部137を制御することができる。
【0064】
非接触式IC155には、例えば携帯電話に備わる非接触式ICを用いることができる。この場合、オペレーター152は、予め現場作業者の携帯電話に制御部137の制御情報を送信する。そして、現場作業者が携帯電話を通信領域619aにかざして携帯電話内の制御情報を制御部137に伝え、制御部137の制御データを更新することができる。この方法では、工事現場用デジタルサイネージ装置600が通信環境の悪い状態に置かれていたとしても、現場作業者が通信環境の良い場所で携帯電話に制御情報を受信することで制御部137の制御情報を更新することができる。
【0065】
USB端子などの端子が本体部610の外側表面に露出し、USB端子等により接触して制御部137に接続する場合には、露出したUSB端子などに防水・防塵加工を行わなければならず、また、端子の劣化が進みやすくなるが、非接触式ICを用いる方法では端子等が本体部610の外側表面に露出しないため、構造が簡易になり、故障を防ぐことができるため好ましい。
【0066】
なお、工事現場用デジタルサイネージ装置600では、非接触式ICを用いる代わりに携帯電話に備わる赤外線通信等によりオペレーター152から送られる所定の制御情報を制御部137に送信するようにしても良い。また、携帯電話内に予め複数の制御情報を入れておき、例えば天候が悪くなった場合には天候が悪くなった場合の制御情報を制御部137に送信し、事故が起こった場合には事故への注意を呼びかける表示を含む制御情報を制御部137に送信すること等により、リアルタイムに近い状態で液晶表示画面111の表示を変更させるようにしても良い。さらに、携帯電話で簡単な文章を作成し、赤外線通信等により文章を制御部137に送信することで、作成した文章を液晶表示画面111に表示できるようにしても良い。これらの方法によれば、工事現場に応じた情報等の様々な情報をリアルタイムで、又はリアルタイムに近い状態で液晶表示画面111に表示させることができる。
【0067】
以上、本発明の最適な実施形態について詳細に説明したが、当業者に明らかなように、本発明はその技術的範囲内において実施形態に様々な変更・変形を加えて実施することができる。また、各実施形態の特徴を様々に組み合わせて実施することができる。
【0068】
例えば、通信部には第1通信部139を備えず、第2通信部639のみを備える構成としても良い。また、温度測定部140は、配置されなくても良い。この場合、工事現場用デジタルサイネージ装置の起動と共に冷却部が稼働し、工事現場用デジタルサイネージ装置の停止と共に冷却部が停止する。