【実施例1】
【0028】
以下、本発明の第一の実施形態に係るリモートコントロールシステムについて説明する。
図2に示されるように、本実施形態に係るリモートコントロールシステムは、携帯端末1A、通信中継装置2A、外部サーバ3A、リモコンサーバ4Aとからなる。
本例では、広域通信網NW1又は構内通信網NW2のいずれを経由して、携帯端末1Aからリモコンサーバ4Aに操作指示情報が送信されるかによって、ユーザが要求した操作の実行が許可あるいは禁止される。
【0029】
本例の具体的な適用場面において、構内通信網NW2は、ユーザの自宅内に形成された無線LANなどの通信網である場合である。そして、携帯端末1Aが広域通信網NW1及び構内通信網NW2のいずれとも通信できる場合には、構内通信網NW2が優先的に利用され、構内通信網NW2と通信が可能な場合には、携帯端末1Aを所持するユーザは自宅内にいるものと推定される。一方、広域通信網NW1とのみ通信が可能な場合には、ユーザは自宅外にいるものと推定される。
このような推定のもと、携帯端末1Aが通信を確立している通信網NW1、NW2の種別に応じて、ユーザからの操作指示情報の実行許否を決定する。これにより例えば、自宅内にいると推定されるときにはヒーターのスイッチ操作を許可する一方、自宅外にいるときはこれを禁止するといった処理を実現することができる。
【0030】
携帯端末1Aは、いわゆる携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistance)などによって構成され、識別情報記憶部101、許否情報記憶部102、通信状況記憶部103、識別情報検知部104、通信確立部105、通信網判別部106、操作許否判断部107、入出力部108、通信処理部109からなる機能ブロックを備える。
【0031】
識別情報記憶部101は、通信中継装置2Aを識別可能な識別情報を記憶した記憶部である。この識別情報は例えば、SSID(Service Set Identifier)やMACアドレス(Media Access Control address)などであって、通信中継装置2Aから発信されている。
なお、ここで記憶されている識別情報は構内通信網NW2を形成する、特定の通信中継装置2Aの識別情報である。この識別情報記憶部101に記憶されている識別情報を参照することにより、特定の通信中継装置2Aによって形成されている構内通信網NW2を識別することができる。
【0032】
許否情報記憶部102は、携帯端末1Aが通信を確立している通信網の種別に応じて、ユーザ指定の操作指示情報の実行の許否に関する記憶する記憶部である。
この許否情報記憶部102には、
図3に示されるように、操作指示情報ごとに、広域通信網NW1か構内通信網NW2かの通信網種別に応じて、実行を許可するか否かの情報が関連付けて記憶されている。
【0033】
通信状況記憶部103は、携帯端末1が現在、広域通信網NW1又は構内通信網NW2のいずれの通信網と通信を確立しているのか、若しくはいずれの通信網とも通信を確立していないのかという、携帯端末1の通信状況を記憶することができる記憶部である。
この通信状況記憶部103に記憶される通信状況は、通信確立部105による通信の確立に応じて登録・更新される。
【0034】
識別情報検知部104は、通信中継装置2Aから発信されている識別情報を検知する。なお、この識別情報検知部104は、特定の通信中継装置2Aから発信されている識別情報のほか、他の不特定の公衆向けに設定されている通信中継装置から発信されている識別情報も検知することができる。
【0035】
通信確立部105は、広域通信網NW1や構内通信網NW2との通信を確立する処理を実行する。
【0036】
通信網判別部106は、携帯端末1が現在、通信を確立している通信網の種別を判別する。具体的には、通信を確立している通信網が広域通信網NW1であるか構内通信網NW2であるかを判別する。
【0037】
操作許否判断部107は、通信網判別部106による判別の結果に応じて、許否情報記憶部102を参照し、ユーザによって入力された操作指示情報の実行の許否を判断する処理を実行する。
【0038】
入出力部108は、データの入出力を実行する処理部であって、データを出力するためのディスプレイやスピーカ、データを入力するためのマウスやキーボードなどにより実現される。
なお、入出力部108はタッチパネルにより構成することもできるが、この場合には、身体障害者の利用を考慮して、一定時間、特定の部分(ボタンなど)をタッチしっぱなしにしなければ動作しないように設定できる機能をもたせてもよい。
通常は画面上を少しでもタッチすると即時反応してしまうが、このような場合、体を動かしにくい人にとっては誤動作の原因となるため、意識的に一定時間タッチしなければ動作しないようにすることで、誤動作を回避できる。
【0039】
通信処理部109は、広域通信網NW1や構内通信網NW2を介して、リモコンサーバ4Aと所定のプロトコルに従ったデータの送受信処理を実行する処理部であって、Webブラウザ等により実現される。
【0040】
通信中継装置2Aは、構内通信網NW2を形成して、そのアクセスポイントとして機能すると共に、広域通信網NW1に接続するためのインタフェースを備えており、本例では無線LANルータにより実現される。
この通信中継装置2Aは、設定情報記憶部201、識別情報発信部202、通信処理部203の各機能部を有する。
【0041】
設定情報記憶部201は、通信中継装置2Aの設定に関する情報を記憶した記憶部である。この設定情報記憶部201には、通信中継装置2Aを識別する識別情報として、SSIDやMACアドレス等が記憶されている。
【0042】
識別情報発信部202は、通信中継装置2Aを識別可能な識別情報を無線により発信する機能部である。
【0043】
通信処理部203は、携帯端末1Aとリモコンサーバ4Aによるデータの送受信を中継する。
【0044】
外部サーバ3Aは、携帯端末1Aが広域通信網NW1を介してリモコンサーバ4Aにデータを送信したり、逆にリモコンサーバ4Aが広域通信網NW1を介して携帯端末1Aにデータを送信する際に、当該データの伝達を担うサーバであり、例えば、プロキシサーバなどによって実現される。
【0045】
リモコンサーバ4Aは、携帯端末か1Aから、操作対象機器5に対する操作指示情報を受け付けると共に、当該操作指示情報に対応したリモコン信号を操作対象機器5に発信し、操作対象機器5を操作する装置である。
このリモコンサーバ4Aは、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などの記憶装置により、信号情報記憶部401、リモコン信号発信部402、制御部403、通信処理部404からなる機能ブロックを構成する。
【0046】
信号情報記憶部401は、ユーザからの操作指示情報に応じたリモコン信号を記憶する記憶部である。
この信号情報記憶部401には例えば、
図4に示されるように、携帯端末1Aから送信されてくる操作指示情報と、これに対応するリモコン信号とが相互に関連付けて記憶されている。
ここで、操作指示情報は、操作対象機器5の動作に関する情報であり、例えば、操作対象機器5の電源のON・OFFといった動作を示す。
また、リモコン信号は、赤外線などの信号の発光パターンや、Bluetooth(登録商標)などの狭域通信信号などであり、操作指示情報の実行を要求する信号である。なお、リモコンサーバ4Aと操作対象機器5とは結線され、リモコン信号を直接送受信するようになっていてもよい。
【0047】
リモコン信号発信部402は、操作対象機器5に対して、制御部403によって指示されたリモコン信号を発信する。
【0048】
制御部403は、携帯端末1Aから操作指示情報を受信した際に、信号情報記憶部401を参照して、当該操作指示情報に応じたリモコン信号を特定した上、リモコン信号発信部402を制御して、当該特定したリモコン信号を操作対象機器5に発信させる。
【0049】
通信処理部404は、通信中継装置2Aを介して、携帯端末1Aとの間でデータの送受信処理を実行する。
【0050】
次に、本実施形態に係るリモートコントロールシステムによる処理の流れについて説明する。
まず、
図5を参照して、携帯端末1Aが操作指示情報をリモコンサーバ4Aに送信する前段階、例えば、携帯端末1Aにおいて操作指示を行うためのアプリケーション起動時等に、広域通信網NW1又は構内通信網NW2と通信を確立する流れを説明する。
携帯端末1Aは、識別情報検知部104により、通信中継装置2Aによって発信されている識別情報の検知を試みる(S101)。
【0051】
この結果、識別情報を検知できたときは、識別情報記憶部101を参照し、当該識別情報が通信中継装置2Aのものか否かを判別する(S102)。
この結果、検知した識別情報が、通信中継装置2Aのものであると判別された場合には、通信確立部105によって、通信中継装置2Aによって形成されている構内通信網NW2との通信を確立する(S103)。
【0052】
一方、S101による処理の結果、識別情報を検知できなかった場合、あるいは、S102による処理の結果、検知した識別情報が識別情報記憶部101に記憶されているものでなかった場合(検知した識別情報が通信中継装置2Aのものでなかった場合)には、通信確立部105により、広域通信網NW1との通信の確立を試み(S104)、可能な場合には広域通信網NW1との通信を確立する(S105)。
なお、広域通信網NW1との通信の確立には、通信中継装置2Aによって形成された構内通信網NW2とは異なる、不特定の公衆向け構内通信網などの構内通信網を介した通信の確立も含まれる。
【0053】
以上の処理の後、確立した通信状況を通信状況記憶部103に登録する(S106)。なお、通信を確立できなかった場合についても、確立できなかったことを通信状況として登録してもよい。
これにより、通信が確立されると共に、通信状況記憶部103に通信状況が記憶される。
【0054】
なお、通信状況は、所定の時間が経過した場合等には、必要に応じてポーリング等を行い、更新するようにしてもよい。
また、広域通信網NW1との通信を確立しているときに、通信中継装置2Aから識別情報を検知した際や、構内通信網NW2との通信を確立しているときに、当該構内通信網NW2との通信が切断された際など、状況の変化に応じて、以上の処理を再度実行し、通信の再確立、及び通信状況記憶部103の更新を行うようにしてもよい。
【0055】
次に、リモコンサーバ4Aに対し、携帯端末1Aから操作指示情報を送信するまでの処理について、
図6を参照して説明する。
ユーザが、携帯端末1Aに対して操作指示情報を入力すると(S111)、通信網判別部106は、通信状況記憶部103を参照して、通信を確立している通信網の種別を判別する(S112)。
【0056】
それから操作許否判断部107は、判別した通信網の種別に応じて、ユーザによって入力された操作指示情報に係る操作の実行を許可するか禁止するかを判断する(S113)。
この処理では、許否情報記憶部102を参照して、判別した通信網を介して、入力された操作指示情報に係る操作の実行が予め許可されたものであるか、それとも禁止されているものであるかを特定することにより実行される。
【0057】
この結果、実行が認められないものである場合には、携帯端末1A上にエラーメッセージが出力されるなどして、要求された操作指示情報に係る操作の実行が拒否される(S114)。
一方、S113による許否判断の結果、ユーザによって入力された操作指示情報に係る操作の実行が許可される場合には、リモコンサーバ4Aに対し、操作指示情報が送信される(S115)。
【0058】
操作指示情報を受信したリモコンサーバ4Aでは、制御部403が信号情報記憶部401を参照して操作指示情報に対応するリモコン信号を抽出すると共に、リモコン信号発信部402を制御して、当該リモコン信号を発信させる(S116)。
【0059】
なお、本例では、通信網の種別に応じて、操作指示情報の実行を許可あるいは禁止するものとしたが、これに限らず、通信網の種別に応じて、入出力部108により、実行確認ダイアログを表示するようにしてもよい。
この場合には、許否情報記憶部102において、操作指示情報ごとに、広域通信網NW1か構内通信網NW2かの通信網種別に応じて、実行確認ダイアログを表示するか否かの情報が関連付けて記憶されている。そして、携帯端末1Aから操作指示情報を受け付けた際、当該操作指示情報が、通信網の種別に応じて実行確認を要するものであった場合、実行確認ダイアログを表示し、問題ないものとして確認されたときに、当該受け付けた操作指示情報をリモコンサーバ4Aに送信する。また、受け付けた操作指示情報が、実行確認を要するものでなかった場合には、実行確認を行なうことなく、当該操作指示情報をリモコンサーバ4Aに送信する。
【0060】
また、本例では、通信中継装置2A又は通信中継装置2Aによって形成されている構内通信網NW2を識別する際の例として、通信中継装置2AのSSIDやMACアドレスを用いた例を挙げたが、これに限らず、電波の周波数など、他のデータによって通信中継装置2A又は通信中継装置2Aによって形成されている構内通信網NW2を識別するものとしてもよい。
また、通信中継装置2Aとリモコンサーバ4Aは一体的に構成されていてもよい。
【実施例3】
【0068】
第一、第二の本実施形態では、通信中継装置1A、2Aによって形成された構内通信網NW1、NW2を介して、携帯端末1A、1Bがリモコンサーバ4A、4Bとデータの送受信を行ったが、本実施形態では、Bluetoothなどの構内通信網を介して、携帯端末とリモコンサーバがデータの送受信を行うことができる。
なお、本実施形態は、上記第二の実施形態の変形例として構成した場合を示す。
【0069】
この場合の装置構成の一例を
図9に示す。
この例では、リモコンサーバ4Aは構内通信網NW3により、携帯端末1Aとデータ通信可能に構成されている。ここにおける構内通信網NW3は例えば、Bluetooth、IrDA、Zigbeeなどのほか、特定小電力無線が想定されている。
【0070】
携帯端末1Aやリモコンサーバ4Aが備える機能部は、第二の実施形態における機能部と同様であるが、通信網判別部406は、ペアリング等によって構内通信網NW3を介して携帯端末1Aと接続しているときには、携帯端末1Aから受信した操作指示情報は、当該構内通信網NW3を経由して受信したものと判別する。この構内通信網NW3を経由して受信した操作指示情報に係る操作の実行許否は、構内通信網NW2を経由して操作指示情報を受信した場合に準じて処理される。
【0071】
また、この第三の実施形態の変形例として、
図10に示されるように、携帯端末1Aとは別に、上記のBluetooth、IrDA、Zigbeeといった構内通信網NW3を介してリモコンサーバ4Aと接続する小型無線機10を備えたシステムを構築することもできる。
この例では、接続される通信網の別にしたがって携帯端末1Aのユーザの所在を判別するのに小型無線機10が用いられ、リモコンサーバ4に対する操作指示情報の送信に携帯端末1Aが使われる。
【0072】
この例では、小型無線機10に、携帯端末1Aを識別するための識別情報が送受信可能に記憶されており、リモコンサーバ4Aには当該識別情報と携帯端末1Aとが関連付けて記憶されている。
【0073】
また、ユーザからの操作指示情報に基づく操作の許否判断及び操作の実行処理においては、リモコンサーバ4Aに対する操作指示情報は携帯端末1Aから送信され、操作許否判断部407によって、操作指示情報に係る操作の実行の許否が判断される。この際の操作許否判断部407による判断処理においては、小型無線機10とリモコンサーバ4Aが構内通信網NW3を介して接続している場合、操作指示情報がいずれの通信網を経由して送信されてきたかにかかわらず、構内通信網NW2、NW3を経由して操作指示情報がリモコンサーバ4に送信されたものとして、操作指示情報の実行許否が判断される。
この例において例えば、小型無線機10をキーホルダー型等に構成すると、ユーザが常時、携帯しやすく、この小型無線機10のみでユーザが宅内にいるか宅外にいるかを判別できて便利である。
なお、構内通信網NW3を展開する機能部を中継装置2Aに備えさせ、中継装置2Aが展開する構内通信網NW3を介して、小型無線機10が中継装置2Aと通信を行うようにしてもよい。
【0074】
<参考例1>
別の例では、携帯端末1が通信を確立している通信網の種別に応じた操作画面を、携帯端末1上に展開するようにしてもよい。
この例の各端末ないしは装置の構成の一例を
図11に示す。なお、
図11では、本例の最小構成を示しており、他の例における機能が適宜、付加されていてもよい。
携帯端末1Bは、既述した携帯端末1Aと同様に、いわゆる携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistance)などによって構成され、識別情報記憶部111、UI記憶部112、通信状況記憶部113、識別情報検知部114、通信確立部115、通信網判別部116、UI抽出部117、入出力部118、通信処理部119からなる機能ブロックを備える。
【0075】
なお、識別情報記憶部111、通信状況記憶部113、識別情報検知部114、通信確立部115、通信網判別部116、入出力部118、通信処理部119の各機能は、既述した識別情報記憶部101、通信状況記憶部103、識別情報検知部104、通信確立部105、通信網判別部106、入出力部108、通信処理部109の各機能と同様である。
【0076】
また、通信中継装置2B、外部サーバ3B、及びリモコンサーバ4Bの構成は夫々、既述した通信中継装置2A、外部サーバ3A、及びリモコンサーバ4Aの構成と同様である。
【0077】
UI記憶部112は、携帯端末1Bが通信を確立している通信網の種別に応じたUIを記憶した記憶部である。
このUI記憶部112に記憶されているUI(User Interface)は例えば、通信網の種別に応じて許可される操作指示情報を指示するボタンのみから構成されており、広域通信網NW1と通信を確立している場合、広域通信網NW1用に用意されたUIでは、設けられている全ての操作指示情報の要求ボタンが実行可能となっている。
【0078】
UI抽出部117は、通信網判別部116による通信網の判別の結果に応じて、通信網の種別に応じたUIをUI記憶部112から抽出する。
【0079】
本例において、携帯端末1B上に、通信網の種別に応じたUIが展開されるまでの処理の流れを
図12に示す。
なお、ここで説明する処理は、携帯端末1Bにおいて操作指示を行うためのアプリケーションの起動に応じて、携帯端末1Bが広域通信網NW1あるいは構内通信網NW2と通信を確立した後に行なわれる処理である。なお、携帯端末1Bが広域通信網NW1あるいは構内通信網NW2と通信を確立する処理は、
図5を参照して説明したとおりである。
【0080】
通信を確立した後、携帯端末1Bは、UIの展開要求を受け付ける(S201)。
これに応じて通信網判別部116は、通信状況記憶部113を参照して、携帯端末1Bがいずれの通信網と通信を確立しているかを判別する(S202)。
【0081】
この判別結果に応じて、UI抽出部117が、UI記憶部112を参照して、通信網の種別に応じたUIを抽出する(S203)。
抽出されたUIは、入出力部118により、携帯端末1B上に表示される(S204)。
【0082】
ここで展開されたUIは、予め通信網の種別に応じて用意されたものである。そのため、ユーザは、UIから一見して通信網の種別を把握して操作を行うことができる。
【0083】
なお、本例のように通信網の種別に応じて展開されるUIは、ほかに例えば、通信網ごとの操作履歴に応じたものであってもよい。即ち、通信網の種別ごとに、ユーザの操作履歴を蓄積し、当該蓄積した操作履歴に基づき、よく利用される操作に対応したボタンを大きくしたり、よく利用されるボタンから順に並べたりしたUIを生成し、これをUI記憶部112に登録し、これを通信網の種別に応じて展開する。
【0084】
<参考例2>
また、別の例では、携帯端末1が通信を確立している通信網の種別の切り替わりを検知して、予め登録しておいた処理が実行されるようになっていてもよい。
この例の各端末ないしは装置の構成の一例を
図13に示す。なお、
図13では、本例の最小構成を示しており、他の例における機能が適宜、付加されていてもよい。
【0085】
携帯端末1Cは、既述した携帯端末1Aと同様に、いわゆる携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistance)などによって構成され、識別情報記憶部121、通信状況記憶部122、識別情報検知部123、通信確立部124、入出力部125、通信処理部126からなる機能ブロックを備える。
なお、識別情報記憶部121、通信状況記憶部122、識別情報検知部123、入出力部125、通信処理部126の各機能は、既述した識別情報記憶部101、通信状況記憶部103、識別情報検知部104、入出力部108、通信処理部109の各機能と同様である。
【0086】
本例において、通信確立部124は、各通信網との通信を確立した際、通信状況記憶部122を参照して、これまで通信を確立していた通信網と異なる通信網と通信を確立し、通信網の種別が切り替わったと判別したときに、通信処理部126を介して、その旨の情報をリモコンサーバ4Cに送信する。
【0087】
リモコンサーバ4Cは、既述した信号情報記憶部401、リモコン信号発信部402、制御部403、及び通信処理部404に対応する信号情報記憶部421、リモコン信号発信部423、制御部424、及び通信処理部425を備えると共に、切替情報記憶部422を備える。
【0088】
切替情報記憶部422は、携帯端末1Cが接続している通信網の種別が切り替わったときに自動的に実行すべき操作指示情報を記憶する記憶部である。
この切替情報記憶部422には例えば、
図14に示されるように、通信網の切り替え内容にしたがって、実行すべき操作指示情報が関連付けて記憶されている。
【0089】
なお、通信中継装置2C及び外部サーバ3Cの構成は夫々、既述した通信中継装置1A、及び外部サーバ3Aの構成と同様である。
【0090】
本例において、リモコンサーバ4Cが、携帯端末1Cから通信網が切り替わった旨の情報を受け付け、これに応じた操作を実行するまでの処理の流れを
図15に示す。
携帯端末1Cの通信確立部124は、各通信網との通信を確立した際、通信状況記憶部122を参照して、これまで通信を確立していた通信網と異なる通信網と通信を確立し、通信網の種別が切り替わったか否かを判別する(S301)。
【0091】
この結果、通信の種別が切り替わったと判別されたときには、リモコンサーバ4Cに対し、その旨を示す切替情報を送信する(S302)。
なお、切替情報には、切替前後の通信網の種別に関する情報が含まれる。
【0092】
切替情報を受信したリモコンサーバ4Cは、制御部424により、切替情報記憶部422を参照し、切替情報に対応した操作指示情報を特定する(S303)。
そして、特定した操作指示情報に基づき、信号情報記憶部421を参照して、対応するリモコン信号を抽出すると共に、リモコン信号発信部423を制御して、当該リモコン信号を発信させる(S304)。
【0093】
これにより例えば、自宅外にいたユーザが自宅近辺に戻ってきた際、携帯端末1Cが接続している通信網が、広域通信網NW1から、自宅に設置された通信中継装置2Cによって形成された構内通信網NW2に切り替わったことを検知することができる。そして、この切り替わりの際の操作指示情報として、空調や照明を動作させるものとしておけば、ユーザが自宅に帰り着いたとき、既に空調や照明が動作しており、快適な環境が提供される。
【0094】
なお、本例では、携帯端末1Cが備えた通信確立部124により、通信網の種別が切り替わりを判別するものとしたが、これに限らず、通信網の切り替わりの判別処理に関する機能部を、通信中継装置2Cや外部サーバ3Cに備えさせ、通信中継装置2又は外部サーバ3Cにおける携帯端末1Cとの接続状態に基づいて、通信網の種別の切り替わりを判別するものとしてもよい。
即ち、携帯端末1Cが構内通信網NW2との通信を確立あるいは切断したときに、これを通信中継装置2Cに検知させ、リモコンサーバ4Cに当該情報を送信させたり、携帯端末1Cが広域通信網NW1との通信を確立あるいは切断したときに、これを外部サーバ3Cに検知させ、リモコンサーバ4Cに当該情報を送信させたりする。
【0095】
また、本例における通信網の種別の切り替わりには、構内通信網NW2又は広域通信網NW1相互の切り替わりのみならず、各通信網との通信状態からの切断、あるいは切断状態からの通信確立を含む。
【0096】
<参考例3>
また、別の例では、複数人のユーザにより、一つのリモコンサーバ4を利用する場合に、各ユーザからの操作指示情報の競合を防ぐようにしてもよい。
この例の各端末ないしは装置の構成の一例を
図16に示す。なお、
図16では、本例の最小構成を示しており、他の例における機能が適宜、付加されていてもよい。
【0097】
なお、本例における携帯端末1D、通信中継装置2D、外部サーバ4Dの各構成は、既述した携帯端末1A、通信中継装置2A、外部サーバ4Aの各構成と同様である。
ただし、本例では、複数の携帯端末1Dがリモコンサーバ4Dにアクセスする。具体的には、家庭内で、家族一人ひとりが所有する携帯端末1Dにより、家庭内に設置された一台のリモコンサーバ4Dにアクセスする場合が想定される。
【0098】
本例におけるリモコンサーバ4Dは、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などの記憶装置により、信号情報記憶部431、競合情報記憶部432、履歴情報記憶部433、競合判定部434、リモコン信号発信部435、制御部436、通信処理部437からなる機能ブロックを構成する。
なお、信号情報記憶部431、リモコン信号発信部435、制御部436、通信処理部437の各機能は、既述した信号情報記憶部401、リモコン信号発信部402、制御部403、通信処理部404の各機能と同様である。
【0099】
競合情報記憶部432は、互いに競合するものと判別される操作指示情報を、互いに関連付けて記憶した記憶部である。
この競合情報記憶部432には例えば、
図17に示されるように、互いに競合するものと判別される操作指示情報と、例外処理とが関連付けて記憶されている。
【0100】
ここで、互いに競合する操作指示情報とは、ヒーターのスイッチオンとエアコンの冷房スイッチオンや、同一時間帯におけるテレビの二番組録画など、一度に両方を実行不可能な操作指示情報のほか、同時あるいは順次行なうのが適切でないと判断される操作指示情報の組み合わせである。この互いに競合する操作指示情報は適宜、ユーザが設定可能に登録できるようになっていてもよい。
【0101】
また、例外処理とは、競合する操作指示情報であっても、実行を認める場合に関する情報である。
具体的には、同一の携帯端末1Dによる操作指示情報の場合には、競合するものとせず、既に受け付けている操作指示情報を取り消して、新たな操作指示情報に係る操作の実行を許可したり、受信した操作指示情報が経由した通信網の種別によっては操作の実行を許可したり、所定の携帯端末1Dからの操作指示情報については、他の携帯端末1Dからの操作指示情報に優先して操作の実行を許可したりする。
【0102】
履歴情報記憶部433は、操作指示情報の実行履歴に関する情報を記憶する記憶部である。
この履歴情報記憶部433には例えば、
図18に示されるように、操作指示情報に基づいてリモコン信号を発信し、操作対象機器5を操作した日時、操作指示情報に係る操作の実行を要求した携帯端末1Dを識別する端末ID、実行した操作指示情報、携帯端末1Dから操作指示情報を受信する際に経由した通信網の種別、を相互に関連付けて記憶することができる。
【0103】
競合判定部434は、携帯端末4Dから受信した操作指示情報に基づき、競合情報記憶部432を参照して、競合する操作指示情報を特定すると共に、履歴情報記憶部433を参照して、当該競合する操作指示情報が実行されている、あるいは実行されたかを判断し、当該受信した操作指示情報に係る操作の実行の許否を判断する。
この処理ではさらに、競合する操作指示情報が、例外処理に該当して、操作の実行を許可できるものか否かについても判断する。
【0104】
次に、本例において、リモコンサーバ4Dが、携帯端末1Dから操作指示情報を受け付けてから、競合判定を経て、これに応じた操作を実行するまでの処理の流れを
図19に示す。
なお、リモコンサーバ4Dは随時、携帯端末1Dから操作指示情報を受け付け、これに基づく操作を実行したときには、その履歴を履歴情報記憶部433に記憶していく。
【0105】
リモコンサーバ4Dは、携帯端末1Dから操作指示情報を受信すると(S401)、競合判定部434により、競合情報記憶部432を参照して、受信した操作指示情報に基づき、競合する操作指示情報を特定する(S402)。
なお、携帯端末1Dから操作指示情報を受信する際には、携帯端末1Dを識別する端末IDや、いずれの通信網を経由したかを示す経由通信網に係る情報を併せて受信する。
【0106】
そして競合判定部432は、履歴情報記憶部433を参照して、受信した操作指示情報と競合する操作指示情報が実行されている、あるいは実行されたかを判断する(S403)。
この結果、競合する操作指示情報が実行されていない場合には、受信した操作指示情報に係る操作の実行を許可し、制御部436によってリモコン信号発信部435が制御され、操作指示情報に対応したリモコン信号が発信される(S404)。
【0107】
一方、S403による判別処理において、競合する操作指示情報が実行されている、あるいは実行されていたと判別された場合には、受信した操作指示情報に係る操作の実行が、例外処理として認められるか否かを判断する(S405)。
この結果、例外処理として操作の実行が許可される場合には、S404の処理に進み、受信した操作指示情報に対応したリモコン信号が発信される。
【0108】
また、S405による判別処理の結果、受信した操作指示情報が例外処理にも該当しない場合には、受信した操作指示情報に係る操作の実行は許可されないものと判定し、当該操作指示情報を送信してきた携帯端末1Dに対し、実行が認められない旨の警告メッセージを返信するなどして、処理を終了する(S406)。
【0109】
なお、S406の処理では、S405による判別処理の結果、受信した操作指示情報が例外処理にも該当しない場合には、実行が認められない旨の警告メッセージを返信するもとしたが、これに限らず、操作指示情報を送信してきた携帯端末1Dに対し、一連の判断を無視して操作指示情報に基づく操作を強制的に実行するか否かの確認メッセージを送信し、実行要求を受信した際には、操作指示情報に対応したリモコン信号を発信させるようにしてもよい。
【0110】
<参考例4>
別の例では、携帯端末1上において操作指示情報を入力するためのUIを、ユーザにより作成・編集可能とすると共に、具体的なリモコン信号の制御コード等を関連付けてパッケージ化させることができるようにしてもよい。
【0111】
図20に、UIを作成・編集する場合の作成・編集画面の一例を示す。なお、UIの作成・編集は、携帯端末1や、他のパーソナルコンピュータ等で行うことができる。
UI作成・編集画面では、操作指示情報に係る操作の実行を要求するボタンを実際に配置した場合のレイアウト101、設定可能に用意されたボタン群102、ボタンのレイアウトを変更等するための編集設定103、作成・編集したUIを所定の記憶部に記憶するための登録ボタン104が設けられている。
このUI作成・編集画面は一例であり、各ボタンをユーザが自由に作成できるようにしたりしてもよく、各種の設計変更が可能である。
【0112】
このように作成されたUIについて、各ボタンにリモコン信号の制御コード等を関連付ける場合の各端末ないしは装置の構成の一例を
図21に示す。なお、
図21では、本例の最小構成を示しており、他の例における機能が適宜、付加されていてもよい。
なお、本例における携帯端末1Eとリモコンサーバ4Eは、広域通信網NW1や構内通信網NW2を介してデータの送受信が可能に構成されているが、広域通信網NW1や構内通信網NW2との通信を確立するための構成については、ここでは省略する。
【0113】
携帯端末1Eは、既述した携帯端末1Aと同様に、いわゆる携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistance)などによって構成され、UI記憶部141、入出力部142、通信処理部143からなる機能ブロックを備える。
なお、入出力部142、通信処理部143の各機能は、既述した入出力部108、通信処理部109の各機能と同様である。
【0114】
UI記憶部141には、
図20で説明したとおりに作成されたUIを記憶することができる。本例では、このUI記憶部141に記憶されたUIを読み込んで表示させ、各ボタンに、所定のリモコン信号の制御コード等を関連付ける。
【0115】
リモコンサーバ4Fは、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などの記憶装置により、信号情報記憶部441、リモコン信号受信部442、制御部443、通信処理部444からなる機能ブロックを備える。
なお、制御部443、通信処理部444の各機能は夫々、既述した携帯端末1A制御部403、通信処理部404の各機能と同様である。
【0116】
信号情報記憶部441は、操作指示情報とリモコン信号とを関連付けて登録することのできる記憶部である。
【0117】
リモコン信号受信部442は、操作対象機器5用のリモコンからリモコン信号を受信し、その発光パターンデータを取得する。取得された発光パターンデータは、操作指示情報と関連付けて信号情報記憶部に登録される。
【0118】
以上の構成により、UI記憶部141に記憶したUIの各ボタンに、リモコン信号の制御情報を割り当てる際には、携帯端末1E上に展開したUIにおいて、所定の操作指示情報を示すボタンを押下する。
これに対してリモコンサーバ4Eでは、リモコン信号受信部442により、上記押下されたボタンに割り当てるリモコン信号を、操作対象機器5用のリモコンの所定のボタンを押下して取得する。
これにより、取得されたリモコン信号は、上記操作指示情報と関連付けられて、信号情報記憶部441に登録される。
【0119】
全てのボタンについて上記処理を行なうことで、UI中に表示されたボタンの押下によって要求される操作指示情報と、リモコン信号が関連付けられる。
こうして作成されたデータは例えば、UI記憶部141と信号情報記憶部441から抽出してアプリケーション化させてもよい。
また、アプリケーション化させたデータは例えば、所定のWebサーバにアップロードし、他のユーザと共有できるようにしてもよい。
【0120】
なお、本例において、UI中の操作を指示するボタンには、複数の操作指示情報をまとめて実行できるように、一連の操作指示情報をマクロ操作により一括して実行可能に構成してもよい。
この場合、一つのボタンに対応した一連の操作指示情報を、リモコンサーバ4Eの信号情報記憶部441中に関連付けて登録しておく。
これにより例えば、テレビで映画を見る際に、照明のスイッチ、DVD機器のスイッチやテレビのスイッチといった複数の操作対象機器5が一度に操作され、ユーザが作り出したい環境を一度に作り出すことができる。
【0121】
<参考例5>
別の例では、携帯端末1からの操作指示情報を蓄積し、この操作指示情報に基づいて、ユーザに各種のコンテンツ等のレコメンドを行なうことができるようにしてもよい。本例では具体的には、ユーザのテレビの視聴履歴に基づいて、各種のコメントをレコメンドすることを想定しており、かかる場合を想定した例を説明する。
この場合の端末及び装置の構成例を
図22に示す。なお、
図22では、本例の最小構成を示しており、他の例における機能が適宜、付加されていてもよい。
ここで、携帯端末1F、リモコンサーバ4F、レコメンド装置6Fは、広域通信網NW1や構内通信網NW2を介して通信可能に構成されている。
【0122】
携帯端末1Fは、既述した携帯端末1Aと同様に、いわゆる携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistance)などによって構成され、入出力部151、通信処理部152からなる機能ブロックを備える。なお、この入出力部151、通信処理部152の各機能は、既述した携帯端末1Aの入出力部118、通信処理部119の機能と同様である。
【0123】
リモコンサーバ4Fは、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などの記憶装置により、信号情報記憶部451、履歴情報記憶部452、リモコン信号発信部453、制御部454、及び通信処理部455の各機能を備える。
【0124】
信号情報記憶部451は、既述した信号情報記憶部401と同様に、ユーザからの操作指示情報に応じたリモコン信号を記憶する記憶部である。
履歴情報記憶部452は、既述した履歴情報記憶部433と同様に、操作指示情報の実行履歴に関する情報を記憶する記憶部である。なお、本例では、操作指示情報と共に、操作に基づいて放映又は視聴されたテレビ番組についても登録され、例えば
図23に示されるように、操作指示情報の実行日時と、操作指示情報を送信した携帯端末1Fを識別する端末IDと、操作指示情報に基づく操作によって放映又は視聴された番組とが関連付けて記憶されている。放映又は視聴されたテレビ番組の情報は例えば、操作指示情報の実行日時や、指定されたチャンネル情報等に基づいて、外部のWebサーバ等から取得することができる。
また、リモコン信号発信部453、制御部454、及び通信処理部455についても、既述したリモコン信号発信部402、制御部403、通信処理部404と同様の機能部である。
【0125】
レコメンド装置6Fは、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などの記憶装置により、レコメンド情報記憶部651、属性判定部652、レコメンド情報抽出部653、通信処理部654からなる機能ブロックを備える。
【0126】
レコメンド情報記憶部651は、ユーザに対してレコメンドするコンテンツ等に関する情報を記憶した記憶部である。
このレコメンド情報記憶部651には、
図24に示されるように、レコメンド対象のユーザの属性と、レコメンドする番組に関する情報と、当該番組を視聴する際に、操作対象機器5に発信すべきリモコン信号とが相互に関連付けて記憶されている。
【0127】
なお、ここで記憶されるリモコン信号は、テレビを予め関連付けられた番組のチャンネルに切り替えるための信号であるが、テレビの電源を入れるリモコン信号が含まれていてもよい。
また、各ユーザのテレビがどのメーカーのもので、どのようなリモコン信号によって動作するか不明な場合もあることから、当該リモコン信号に、各メーカーにおいて所定のチャンネルに切り替えるために発信されるリモコン信号を全て含めておいてもよい。ユーザが利用するテレビとは異なるメーカーのテレビに対応したリモコン信号は無視され、有効なリモコン信号だけが有効に受け付けられるため、これにより、各メーカーの違いを気にする必要がない。
【0128】
属性判定部652は、履歴情報記憶部452に記憶されている履歴情報に基づいて、各携帯端末1Fを利用するユーザの属性を判定する。
この処理は、携帯端末1Fを識別する端末IDごとに履歴情報をまとめ、当該履歴情報に含まれる番組情報を、予め定められた分類に従って属性に分け、その偏りから属性を判定する。
【0129】
レコメンド情報抽出部653は、属性判定部652によって判定された属性に基づき、レコメンド情報記憶部651を参照して、レコメンド情報を抽出する。
【0130】
通信処理部654は、広域通信網NW1を介して、携帯端末1Fやリモコンサーバ4Fと、所定のプロトコルに従ってデータを送受信するための処理部である。
【0131】
なお、通信中継装置2F及び外部サーバ3Fは、構内通信網NW2あるいは広域通信網NW1を形成し、データの送受信を担うための機能を有している。
【0132】
本例において、レコメンドデータがユーザに提供されるまでの処理を
図25に示す。
レコメンド対象の携帯端末4Fの端末IDと履歴情報は、所定のタイミングで、リモコンサーバ4Fからレコメンド装置6Fに対して送信される(S501)。
【0133】
これに応じて、属性判定部652は、端末IDに基づいて履歴情報中の視聴番組情報を抽出した上、当該視聴番組情報を予め定められた分類に従って分類し、その偏りから属性を判定する(S502)。
そしてレコメンド情報抽出部653は、判定された属性に基づいて、レコメンド情報記憶部651からレコメンドデータを抽出する(S503)。
抽出されたレコメンドデータは、携帯端末1Fに対して送信される(S504)。
【0134】
これを受信した携帯端末1Fのユーザは、リモコンサーバ4Fに対し、当該レコメンドデータと共に、レコメンドデータに基づくリモコン信号による操作の実行要求を送信する(S505)。
これを受信したリモコンサーバ4Fは、制御部454がリモコン発信部453を制御して、レコメンドデータに含まれるリモコン信号を発信させる(S506)。
これによりユーザは、ユーザに好みに合った番組を気軽に視聴することができる。
【0135】
なお、本例においては、レコメンドデータは、一度携帯端末1Fに送信されるものとしたが、これに限らず、レコメンド装置6Fから直接リモコンサーバ4Fに送信し、レコメンドデータに含まれたリモコン信号の発信を行なうようにしてもよい。
【0136】
なお、以上の各例においては、携帯端末1A、1B、1C、1C、1D、1E、1Fが備えた機能部の一部を、リモコンサーバ4A、4B、4C、4D、4E、4Fが備えるものとしてもよいし、逆にリモコンサーバ4A、4B、4C、4D、4E、4Fが備えた機能部の一部を、携帯端末1A、1B、1C、1C、1D、1E、1Fが備えるものとしてもよく、適宜の設計変更が可能である。
例えば、リモコンサーバ4A、4B、4C、4D、4E、4Fが備えていた信号情報記憶部401、411、421、431、441、451を、携帯端末1A、1B、1C、1C、1D、1E、1Fに備えさせ、ユーザから操作指示情報を受け付けた後、信号情報記憶部401、411、421、431、441、451を参照して操作指示情報をリモコン信号に変換し、当該リモコン信号を、リモコンサーバ4A、4B、4C、4D、4E、4Fに送信するようにしてもよい。
【0137】
また、以上の各例において示した構成は適宜、他の例の構成中に付加して、各例の構成を組み合わせた端末やサーバを構築することが可能である。
【0138】
また、携帯端末1A、1B、1C、1C、1D、1E、1Fが備えた機能の一部、又はリモコンサーバ4A、4B、4C、4D、4E、4Fが備えた機能部の一部を、外部サーバ3A、3B、3C、3D、3Fにも備えさせ、外部サーバ3A、3B、3C、3D、3Fに一部の機能の実行を負担させるものとしてもよい。
例えば、携帯端末1Aが備えた許否情報記憶部102、405や操作許否判断部107、407を外部サーバ3Aに備えさせ、携帯端末1Aが広域通信網NW1を介してリモコンサーバ4Bと通信する際、操作許否の判断を外部サーバ3Aに実行させてもよい。
また、リモコンサーバ4Dが備えた競合情報記憶部432、履歴情報記憶部433や競合判定部434を外部サーバ3Dに備えさせ、携帯端末1Dが広域通信網NW1を介してリモコンサーバ4Dと通信する際、競合判定を外部サーバ3Dに実行させてもよい。
また、リモコンサーバ4Fが備えた履歴情報記憶部452を外部サーバ3Fに備えさせ、履歴情報を外部サーバ3Fから抽出できるようにしてもよい。
【0139】
なお、以上の実施形態において、リモコンサーバ4A、4B、4C、4D、4E、4Fは、複数設置してもよい。例えば、ユーザの家の部屋ごとにリモコンサーバ4A、4B、4C、4D、4E、4Fを設置し、部屋ごとの操作対象機器5を操作する。
この場合には、操作指示情報に、リモコンサーバ4A、4B、4C、4D、4E、4Fの識別情報(IPアドレスやシリアル番号、MACアドレスなど)を含め、特定のリモコンサーバ4A、4B、4C、4D、4E、4Fに対して操作を指示できるようにするとよい。なお、操作指示情報を送信するリモコンサーバ4A、4B、4C、4D、4E、4Fは、一つの操作指示情報に対して一つのリモコンサーバ4A、4B、4C、4D、4E、4Fである必要はなく、一度に複数の識別情報を指定することによって、複数のリモコンサーバ4A、4B、4C、4D、4E、4Fに同時の処理を要求できるようにしてもよい。
これにより、部屋ごとに異なる操作を行ったり、各部屋をまとめて操作したりすることができる。また、親機によって子機を管理するという方式と異なり、ハードウェアを単純化できるために開発コストを抑えられるし、いずれかのリモコンサーバ4A、4B、4C、4D、4E、4Fが故障した場合でも、故障した範囲以外の機器は有効である。また、親機のハードウェア仕様によらず、クライアントソフトウェアのバージョンアップによって、システム全体の機能を柔軟に向上させることができる。
【0140】
<参考例6>
別の例では、ユーザが利用する公共交通機関、とりわけ鉄道のシステムと連動してユーザの動向を把握し、当該把握される動向に応じてユーザの宅内等に設置された操作対象機器5を自動的に起動あるいは停止等させる。より具体的な想定場面では、鉄道の改札に設置された、鉄道利用者の入退場を管理する装置と連携して、ユーザがどの駅の改札に入場したか、あるいはどの駅の改札から退場したかに関する情報を収集する。そして例えば、ユーザが自宅の最寄駅の改札を退場したときには、ユーザがこれから帰宅するものとして、宅内の照明等の操作対象機器5の電源を入れる。また、ユーザが自宅の最寄駅の改札に入場したときには、ユーザがこれから自宅外のどこかへ向かうものとして、宅内の照明等の操作対象機器5の電源を切る。このようにユーザの動向に応じて、ユーザの宅内の操作対象機器5を自動的に操作し、ユーザの生活上の利便性を向上させる。
【0141】
このような処理を実現するための端末及び装置の構成例を
図26に示す。なお、
図26では、本例の最小構成を示しており、他の例における機能が適宜、付加されていてもよい。
携帯端末1Gとリモコンサーバ4Gは、広域通信網NW1を介して通信可能に構成されている。また、携帯端末1Gと改札装置7は、電磁波を用いた非接触通信によりデータの送受を行う。
なお、外部サーバ3Gの構成は外部サーバ3Aと同様である。
【0142】
携帯端末1Gは、既述した携帯端末1Aと同様に、いわゆる携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistance)などによって構成され、ユーザ情報記憶部161、情報処理部162、及び通信処理部163からなる機能ブロックを備える。
なお、通信処理部163は、既述した携帯端末1Aの通信処理部109と同様の機能部である。
【0143】
ユーザ情報記憶部161は、ユーザが鉄道を利用するために必要な情報を記憶する記憶部であって、公共交通機関を運営する運営者が、改札装置7を介してユーザを識別あるいは認証するための情報や、ユーザの利用に関する情報などが記憶される。このユーザ情報記憶部161はICチップなどによって実現される。
【0144】
情報処理部162は、改札装置7と非接触通信によるデータの送受を行うための処理部であって、ユーザ情報記憶部161に記憶されている情報を読み込んで改札装置7に送信したり、改札装置7から受信した、利用に関する情報をユーザ情報記憶部161に書き込んだりする。
【0145】
リモコンサーバ4Gは、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などの記憶装置により、信号情報記憶部461、条件情報記憶部462、リモコン信号発信部463、制御部464、及び通信処理部465の各機能を備える。
なお、信号情報記憶部461、リモコン信号発信部463、制御部464、及び通信処理部465については夫々、既述した信号情報記憶部401、リモコン信号発信部402、制御部403、通信処理部404と同様の機能部である。
【0146】
条件情報記憶部462は、ユーザの動向に応じて実行が要求される操作指示情報を記憶した記憶部であり、ユーザの動向は、ユーザの改札装置7の利用に基づいて判断される。
この条件情報記憶部462には例えば、
図27に示されるように、条件情報と操作指示情報とが関連付けて記憶されている。
条件情報とは、所定の操作指示情報に基づく操作対象機器5の操作を実行するための条件に関する情報である。条件情報には、ユーザが利用する改札を識別する改札識別情報、改札を入場したかあるいは退場したかを区別する入退場に関する情報が含まれている。これにより、ユーザが所定の改札に入場あるいは退場した際に実行されるべき操作の操作指示情報が把握される。
【0147】
改札装置7は、公共交通機関の運営者によって設置された装置であって、ユーザによる公共交通機関の利用を管理する装置である。この装置は、所定の読取部で携帯端末1Gと非接触通信を行ってユーザの情報を取得してユーザの認証処理を行ったり、ユーザの利用に関する情報を非接触通信により携帯端末1Gに対して送信したりする。
なお、公共交通機関は、本例では鉄道を想定した場合を説明しているが、停留所が設けられた所定の区間を走行するバスなどであってもよい。
【0148】
本例において、ユーザによる公共交通機関の利用に基づいて、操作対象機器5が操作される処理の流れを
図28に示す。
ユーザが公共交通機関を利用し、改札装置7にアクセスした際、携帯端末1Gは改札装置7から改札情報として、改札を識別する改札識別情報と、改札の入退場に関する情報を取得する(S601)。
取得された改札情報は、通信処理部163により、広域通信網NW1を介してリモコンサーバ4Gに送信される(S602)。
【0149】
これに応じてリモコンサーバ4Gは、制御部464により、条件情報記憶部462を参照して、改札情報と一致する条件情報を特定した上、当該特定した条件情報に合致した操作指示情報を抽出する(S603)。さらに制御部464は、信号情報記憶部461を参照して、抽出された操作指示情報に対応するリモコン信号を抽出すると共に、リモコン信号発信部463を制御して、当該リモコン信号を発信させる(S604)。
【0150】
本例によれば、ユーザが、自宅の最寄駅や勤務先の最寄駅の改札を入退場するのに応じて、自宅内の操作対象機器5が自動的に操作されるので、電気の消し忘れを防いだり、帰宅に応じて予め宅内の空調を快適にしておくことができる。
【0151】
なお、本例では、条件情報記憶部462はリモコンサーバ4Gが備えるものとしたが、携帯端末1Gや、外部のWebサーバ等に備えさせるものとしてもよい。この場合、携帯端末1G側で、改札情報に基づく操作指示情報を抽出した上、携帯端末1Gからリモコンサーバ4Gに対し、当該操作指示情報に対応したリモコン信号の発信要求を送信させるとよい。
また、本例では、公共交通機関に設置された装置の場合を例示したが、これに限らず、各種の店舗や施設、会社などに設置された機器から、ユーザの動向に関する情報が提供されるようになっていてもよい。
また、改札情報は携帯端末1Gがもっていてもよく、その場合、改札装置7にアクセスした際、携帯端末1G側で当該改札装置7を識別させ、改札への入退場を判別させる。
【0152】
<参考例7>
本例では、上述した公共交通機関の利用に応じた操作対象機器5の操作において、ユーザが携帯電話端末等ではなく、ICカードを利用する場合の例である。
本例を実現する装置や端末の構成では、
図29に示されるように、改札装置7とリモコンサーバ4Hが広域通信網NW1を介して通信可能に構成されている。
上述の例では、ユーザが利用する携帯端末1Gからリモコンサーバ4Gに対して改札情報が提供されたが、本例では、改札装置7からリモコンサーバ4Hに対して改札情報が提供される。
なお、外部サーバ3Hの構成は外部サーバ3Aと同様である。
【0153】
ICカード8は、ICチップを搭載し、非接触通信可能な媒体であって、上述したユーザ情報記憶部161及び情報処理部162に対応したユーザ情報記憶部801及び送受信処理部802を備えている。
【0154】
なお、リモコンサーバ4Hは、信号情報記憶部471、条件情報記憶部472、リモコン信号発信部473、制御部474、及び通信処理部475の各機能部を備え、夫々、上述したリモコンサーバ4Gの信号情報記憶部461、条件情報記憶部462、リモコン信号発信部463、制御部464、及び通信処理部465と同様の機能部である。
【0155】
本例における一連の処理では、ユーザがICカード8によって改札装置7にアクセスした際、改札装置7からリモコンサーバ4Hに対してユーザの改札情報が送信される。なお、ICカード8、あるいは改札装置7にはリモコンサーバ4Hのネットワーク上のアドレス情報が登録されており、これにより、改札装置7はリモコンサーバ4Hにデータを送信することができる。
改札装置7から改札情報を取得したリモコンサーバ4Hは、上述したのと同様、操作指示情報の特定、操作指示情報に対応したリモコン信号の抽出、及びリモコン信号の発信を行い、操作対象機器5を操作する。
【0156】
本例によれば、現在、公共交通機関の利用に多く流通しているICカード8によっても、操作対象機器5の操作が可能となる。
【0157】
<参考例8>
別の例では、ユーザの現在位置を把握し、当該把握される現在位置に応じてユーザの宅内等に設置された操作対象機器5を自動的に起動あるいは停止等の操作をさせる。より具体的には、操作対象機器5が設置された自宅等とユーザとの距離が所定の範囲外から範囲内になったとき、あるいは所定の範囲内から範囲外になった時に、夫々、ユーザが自宅に帰宅、あるいは通勤などで自宅外のどこかへ向かうものとして、宅内の照明等の操作対象機器5の電源を入れたり、切ったりする。このように本例では、より詳細なユーザの現在位置に応じて、ユーザの宅内等の操作対象機器5を自動的に操作することで、ユーザの生活上の利便性を向上させる。
【0158】
このような処理を実現するための端末及び装置の構成例を
図30に示す。なお、
図30では、本例の最小構成を示しており、他の例における機能が適宜、付加されていてもよい。
携帯端末1Iとリモコンサーバ4Iは、広域通信網NW1を介して通信可能に構成されている。
なお、外部サーバ3Iの構成は外部サーバ3Aと同様である。
【0159】
携帯端末1Iは、既述した携帯端末1Aと同様に、いわゆる携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistance)などによって構成され、位置情報取得部181、判断処理部182、及び通信処理部183からなる機能ブロックを備える。
なお、通信処理部183は、既述した携帯端末1Aの通信処理部109と同様の機能部である。
【0160】
位置情報取得部181は、携帯端末1Iの現在位置を取得する機能部であって、例えばGPS(Global Positioning System)によって実現される。
【0161】
判断処理部482は、予め登録された、リモコンサーバ4Iやユーザの自宅等の位置と、位置情報取得部181によって取得された現在位置との離間距離を算出した上、当該離間距離が、基準となる距離よりも近くなかったか、あるいは離れたかを判断する。ここでいう基準となる距離とは、これよりも離間距離が小さいときには、ユーザがリモコンサーバ4I等の位置に近づいたとみなされると共に、これよりも離間距離が大きいときには、ユーザがリモコンサーバ4I等から離れたとみなされる距離である。この基準となる距離を境に、リモコンサーバ4Iによって実行されるべき操作指示情報が異なっており、リモコンサーバ4I等の位置から離れていたユーザが近づいた、あるいはリモコンサーバ4I等の位置に近づいていたユーザが離れたときに、当該離間距離に係る情報がリモコンサーバ4Iに対して送信される。
【0162】
リモコンサーバ4Iは、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などの記憶装置により、信号情報記憶部481、条件情報記憶部482、リモコン信号発信部483、制御部484、及び通信処理部485の各機能部を備える。
なお、信号情報記憶部481、リモコン信号発信部483、制御部484、及び通信処理部485については夫々、既述した信号情報記憶部401、リモコン信号発信部402、制御部403、通信処理部404と同様の機能部である。
【0163】
条件情報記憶部482は、ユーザ、より実際的には携帯端末1Iの現在位置に応じて実行が要求される操作指示情報を記憶した記憶部である。
この条件情報記憶部482には例えば、
図31に示されるように、条件情報と操作指示情報とが関連付けて記憶されている。
条件情報とは、所定の操作指示情報に基づく操作対象機器5の操作を実行するための条件に関する情報である。条件情報には、リモコンサーバ4Iが設置されている自宅等と、携帯端末1Iの現在位置との離間距離に関する情報が含まれている。この離間距離には、リモコンサーバ4Iが設置されている自宅等に近接したとみなされる距離と、逆にリモコンサーバ4Iが設置されている自宅等から離されたとみなされる距離が含まれており、当該距離ごとに、実行されるべき操作の操作指示情報が把握される。
【0164】
本例において、ユーザの現在位置に基づいて、操作対象機器5が操作される処理の流れを
図32に示す。
携帯端末1Iでは、位置情報取得部181によって随時、携帯端末1Iの現在位置情報が取得される(S701)。
【0165】
判断処理部182は、取得された現在位置情報と、予め登録されたリモコンサーバ4Iやユーザの自宅等の位置との離間距離を算出する。さらに、当該算出した離間距離に基づき、携帯端末1Iが自宅等に近づいたのか、若しくは離れたのかを判断する(S702)。
この処理では例えば、予め登録されたユーザの自宅等から1kmの地点を基準として、1km以上はユーザの自宅等から離れているものとし、1km未満はユーザの自宅等に近いものとする。そして、随時取得された現在位置情報と自宅等の距離が、1km以上から1km未満になったとき、あるいは1km未満から1km以上になったときに夫々、ユーザが自宅等に近づいた、あるいはユーザが自宅等から離れたと判断する。
【0166】
判断処理部182により、ユーザが自宅等に近づいた、あるいは離れたと判断されると、通信処理部183により、広域通信網NW1を介してその旨の情報がリモコンサーバ4Iに送信される(S703)。
【0167】
これに応じてリモコンサーバ4Iは、制御部484により、条件情報記憶部482を参照して、ユーザが自宅等に近づいた、又はユーザが自宅等から離れた場合に実行されるべき操作指示情報を抽出する(S704)。さらに制御部484は、信号情報記憶部481を参照して、抽出された操作指示情報に対応するリモコン信号を抽出すると共に、リモコン信号発信部483を制御して、当該リモコン信号を発信させる(S705)。
【0168】
本例によれば、ユーザの現在位置に基づき、ユーザが自宅等に近づいたり、離れたりした場合に最適な操作を実行することができる。
なお、本例では、携帯端末1Iが判断処理部182を備えるものとしたが、これに限らず、リモコンサーバ4Iに判断処理部182と同様の機能部を備えさせてもよい。この場合には、位置情報取得部181によって取得した位置情報を随時、リモコンサーバ4Iに送信し、位置情報の取得の都度、リモコンサーバ4I側で判断処理部182と同様の処理を実行させればよい。
【0169】
<参考例9>
別の例では、複数ユーザによる利用を想定し、各ユーザの動向に応じて、ユーザの宅内等に設置された操作対象機器5を自動的に操作する。例えば、一のユーザが自宅から離れても、他のユーザが在宅している限り、照明等の電源を切ったりせず、すべてのユーザが自宅から離れた時に、照明等の電源を切ったりするようにする。
【0170】
このような処理を実現するための端末及び装置の構成例を
図33に示す。なお、
図33では、本例の最小構成を示しており、他の例における機能が適宜、付加されていてもよい。
携帯端末1Jとリモコンサーバ4Jは、広域通信網NW1を介して通信可能に構成されている。
なお、外部サーバ3Jの構成は外部サーバ3Aと同様である。
【0171】
携帯端末1Jは、既述した携帯端末1Aと同様に、いわゆる携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistance)などによって構成され、位置情報取得部191、判断処理部192、及び通信処理部193からなる機能ブロックを備える。
なお、位置情報取得部191、判断処理部192、及び通信処理部193は、既述した携帯端末1Iの位置情報取得部181、判断処理部182、及び通信処理部183と同様の機能部である。
【0172】
リモコンサーバ4Jは、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などの記憶装置により、ユーザ情報記憶部491、信号情報記憶部492、条件情報記憶部493、ユーザ状況記憶部494、リモコン信号発信部495、制御部496、及び通信処理部497の各機能部を備える。
なお、信号情報記憶部492、リモコン信号発信部495、制御部496、及び通信処理部497については夫々、既述した信号情報記憶部401、リモコン信号発信部402、制御部403、及び通信処理部404と同様の機能部である。
【0173】
ユーザ情報記憶部491は、ユーザに関する情報を記憶することができる記憶部である。
このユーザ情報記憶部491には例えば、ユーザを識別したり、ユーザを認証したりする情報が記憶される。
【0174】
条件情報記憶部493は、各ユーザ、より実際的には各ユーザの携帯端末1Jの現在位置に応じて実行が要求される操作指示情報を記憶した記憶部である。
この条件情報記憶部493には例えば、
図34に示されるように、条件情報と操作指示情報とが関連付けて記憶されている。
条件情報とは、所定の操作指示情報に基づく操作対象機器5の操作を実行するための条件に関する情報である。条件情報には、所定の操作指示情報に基づく操作をするための条件として、いずれのユーザが、リモコンサーバ4Iが設置されている自宅等に接近、あるいは離れたかを示す情報が含まれている。
例えば、
図34中の条件2では、ユーザAが自宅等から1kmの圏内にいること、ユーザBが自宅等から1kmの圏外にいること、ユーザCが自宅等から1kmの圏内にいるという条件に対して、所定の操作指示情報が関連付けられている。なお、この条件は、具体的な距離のほか、構内通信網NW2の通信圏内に入ったか、あるいは通信圏外になったかを示すものであってもよい。
【0175】
ユーザ状況記憶部494は、各ユーザの現在の位置に関する情報を記憶することができる記憶部である。
このユーザ状況記憶部494には例えば、
図35に示されるように、ユーザごとに、自宅等に近いところにいるか、それとも離れたところにいるかに関する情報が関連付けて記憶できるようになっている。
【0176】
本例において、ユーザの現在位置に基づいて、操作対象機器5が操作される処理の流れを
図36に示す。
携帯端末1Jでは、位置情報取得部191によって随時、携帯端末1Jの現在位置情報が取得される(S801)。
【0177】
判断処理部192は、取得された現在位置情報と、予め登録されたリモコンサーバ4Jやユーザの自宅等の位置との離間距離を算出する。さらに、当該算出した離間距離に基づき、携帯端末1Jが自宅等に近づいたのか、若しくは離れたのかを判断する(S802)。
この処理では例えば、予め登録されたユーザの自宅等から1kmの地点を基準として、1km以上はユーザの自宅等から離れているものとし、1km未満はユーザの自宅等に近いものとする。そして、随時取得された現在位置情報と自宅等の距離が、1km以上から1km未満になったとき、あるいは1km未満から1km以上になったときに夫々、ユーザが自宅等に近づいた、あるいはユーザが自宅等から離れたと判断する。
【0178】
判断処理部192により、ユーザが自宅等に近づいた、あるいは離れたと判断されると、通信処理部193により、広域通信網NW1を介してその旨の情報、ユーザを識別する情報がリモコンサーバ4Jに送信される(S803)。
【0179】
これに応じてリモコンサーバ4Jはまず、ユーザ情報記憶部491を参照してユーザを特定した上、ユーザ状況記憶部494にユーザの位置に関する情報を更新登録する(S804)。
さらに、制御部496は、ユーザ状況記憶部494及び条件情報記憶部493を参照して、現在の各ユーザの状況に応じて実行されるべき操作指示情報を抽出する(S805)。それから制御部496は、信号情報記憶部492を参照して、抽出された操作指示情報に対応するリモコン信号を抽出すると共に、リモコン信号発信部495を制御して、当該リモコン信号を発信させる(S806)。
【0180】
以上の処理により、複数ユーザの状況に応じた操作が自動的に実行されるため、複数ユーザのうちの誰かが自宅から離れても、いずれかのユーザが自宅にいる限り、照明等を消さないようにしたり、複数ユーザのうちの一人でも、自宅に近づいたときには自宅の照明等を点けたりするようにしたりすることができる。
【0181】
なお、条件情報には、操作対象機器5の操作指示情報が関連付けられているが、操作対象機器5の操作以外に、ユーザ情報記憶部491を参照して、位置情報を伝えてきたユーザ以外のユーザに、当該位置情報を伝えてきたユーザの位置情報を送信する命令を記憶するようにしてもよい。例えば、ユーザA〜Cの3人のユーザがいる場合に、ユーザCが自宅に近づいたときには、ユーザA、Bに連絡がいくようにし、さらには当該ユーザA、Bによる承認を受けて操作対象機器5が操作されるようにすることもできる。これにより例えば、一ユーザである子どもの帰宅を親に知らせたり、子どもが扱うのに危険な操作対象機器5については、親の承認を必要とするようにしたりすることができる。
【0182】
また、ユーザ情報記憶部494に記憶されたデータは、各ユーザからの要求に応じて、提供されるようにしてもよい。
【0183】
また、本例では、携帯端末1Jが判断処理部192を備えるものとしたが、これに限らず、リモコンサーバ4Jに判断処理部192と同様の機能部を備えさせてもよい。この場合には、位置情報取得部191によって取得した位置情報を随時、リモコンサーバ4Jに送信し、位置情報の取得の都度、リモコンサーバ4J側で判断処理部192と同様の処理を実行させればよい。
【0184】
また、以上の実施形態において、リモコンサーバ4A〜4Jが備えるものとした信号情報記憶部や条件情報記憶部など、リモコン信号の発信の制御、及びデータ通信のための機能以外の機能部は、外部のWebサーバに持たせるようにすることもできる。