(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
遊技の結果獲得された遊技媒体を計数するとともに、計数作業状況を特定可能な情報であって計数した遊技媒体の数量を含む計数情報をコード化し、所定の発行操作に基づいて当該コードを所定のシートに記して発行する遊技媒体計数装置であって、
店員により手書き入力される自筆サインと、店員により手書き入力される前記計数作業に関連した特記事項と、を受け付ける自筆サイン受付手段と、
前記自筆サイン受付手段が受け付けた前記自筆サイン及び前記特記事項を記憶する受付サイン記憶手段と、
前記自筆サイン、前記特記事項、前記遊技媒体の数量、及び前記コードを、前記シートに記して発行するシート発行手段と、を備え、
前記自筆サイン受付手段は、
前記計数作業の開始から前記発行操作までに手書き入力される前記自筆サイン及び前記特記事項を受け付け、
前記シート発行手段は、
前記自筆サイン、前記特記事項、前記遊技媒体の数量、及び前記コードを、前記シート上においてそれぞれが重ならないように記す
ことを特徴とする遊技媒体計数装置。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係る遊技媒体計数装置と、この遊技媒体計数装置を備える景品交換システムの好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
【0014】
本実施形態に係る景品交換システム1は、
図1に示すように、遊技機10、遊技媒体貸出装置20、台コンピュータ30、島コンピュータ40、遊技機管理装置50、計数装置60、計数管理装置70、景品交換装置80、会員管理装置90で構成されている。
これらの装置は、所定のネットワーク(例えば、ローカル・エリア・ネットワーク)を介して接続され、遊技機10で獲得された遊技媒体が計数装置60で計数されるとともに、この計数された遊技媒体の数量(以下、計数値という)がネットワーク上で送受され、この計数値に対応する景品との交換を景品交換装置80において行うことができるようになっている。
以下、景品交換システム1を構成する各装置について詳述する。
【0015】
遊技機10は、例えば、遊技球を遊技媒体とするパチンコ機であり、遊技盤に配置された入賞口への遊技球の入賞に伴い、所定数の遊技球を払い出すように構成されている。
また、遊技機10は、稼動に伴って生成する遊技信号を出力可能に構成され、例えば、遊技機10に投入された遊技球の数を示すアウト信号、遊技機10から払い出された遊技球の数を示すセーフ信号、所定の大当り状態を示す大当り信号、所定の可変表示装置の変動・停止ごとに出力されるスタート信号などの遊技信号を出力する。
これらの遊技信号は、台コンピュータ30に入力されるようになっている。
【0016】
遊技媒体貸出装置20は、遊技機10ごとに設置され、現金、ICコイン、プリペイドカード、会員カード(例えば、獲得した遊技媒体を預け入れ又は引き出し可能な貯玉会員カード)などの投入に基づいて所定数の遊技媒体(例えば、遊技球)を貸し出す遊技媒体の貸出装置である。
また、遊技媒体貸出機20は、遊技媒体の貸し出しに伴い(会員カードを用いた貯玉からの引き出しを含む)、貸し出し数又は投入金額を示す売上信号を出力する。この売上信号は、台コンピュータ30に入力されるようになっている。
【0017】
台コンピュータ30は、遊技機10ごと等に設けられる情報処理装置であって、遊技機10及び遊技媒体貸出装置20から入力される遊技信号、売上信号を収集するとともに、遊技機10ごとの遊技データ(例えば、アウト数、セーフ数、スタート回数、大当り回数、売上金額などの所定時間ごとの累計値)を集計する。
この集計した遊技データは、所定の周期ごと、又は、島コンピュータ40からの要求に応じて島コンピュータ40に送信される。
【0018】
島コンピュータ40は、複数の台コンピュータ30と接続される上位の情報処理装置であって、台コンピュータ30から入力される遊技データを、遊技機10ごとに蓄積・記憶するとともに、遊技機島(複数の台コンピュータ30に対応する遊技機10全体を示す単位)ごとに遊技データを集計する。
この遊技データは、所定の周期ごと、又は、遊技機管理装置50からの要求に応じて遊技機管理装置50に送信される。
【0019】
遊技機管理装置50は、複数の島コンピュータ40と接続される上位の情報処理装置であって、島コンピュータ40から送信される遊技データを、遊技機10及び遊技機島ごとに蓄積・記憶するとともに、遊技場全体の遊技データを集計する、いわゆるホールコンピュータである。
また、遊技機管理装置50は、獲得数管理装置として動作し、遊技の結果獲得された遊技媒体の獲得数量を遊技機10ごとに管理するとともに、計数装置60からの要求に応じて獲得数量を計数装置60に対して送信する。
【0020】
獲得数量は、遊技機管理装置50で記憶する遊技データの一部であって、一の遊技機10において一の遊技者によって獲得された遊技媒体の数量を示すものである。
この獲得数量は、例えば、一の遊技者の遊技時間において、セーフ数に貸し出し数(貯玉からの引き出し数を含む)を加えたものからアウト数を減じるなどの公知の手法で算出される。
また、一の遊技者の遊技時間は、以下のような公知の手法で特定される。
例えば、一の遊技機10における単位時間ごとのアウト数を監視することにより、所定数以下となるアウト数が所定時間継続した状態を非稼動状態とし、アウト数が所定数以上となった状態を稼動状態とし、稼動状態の開始から非稼動状態となるまでの時間を、一の遊技者の遊技時間として特定することもできる。
また、遊技媒体貸出装置20における会員カードの挿入の有無を監視することにより、カード挿入から排出までの時間を、一の遊技者の遊技時間として特定することもできる。
【0021】
計数装置60は、遊技の結果獲得された遊技媒体(例えば、遊技球)を計数するとともに、計数作業状況を特定可能な情報であって計数値を含む計数情報をコード化し、所定の発行操作に基づいて当該コード及び計数情報等をシート100(例えば、レシート、チケットなどのシート材)に印刷して発行する遊技媒体計数装置である。
この計数情報は、発行操作ごとに、計数管理装置70に送信される。
また、計数装置60は、計数される遊技媒体の獲得先を示す遊技機番号を入力可能に構成され、この遊技機番号を検索キーとした双方向データ通信を遊技機管理装置50との間で行うことにより、遊技機管理装置50から当該遊技機番号に対応する遊技機10の獲得数量を取得する。
【0022】
計数管理装置70は、複数の計数装置60と接続される上位の情報処理装置であって、各計数装置60から送信される計数情報を、計数装置60ごと及びシート100ごとに蓄積・記憶する。
また、計数管理装置70は、景品交換装置80からの要求に応じてシート100に対応する計数情報を景品交換装置70に対して送信する。
【0023】
景品交換装置80は、シート100から計数装置60が計数した遊技媒体の数量を特定するとともに、この数量に対応する所定の景品との交換処理を行う景品交換装置である。
この交換処理は、シート100を特定可能な情報(例えば、発行した計数装置60を特定可能なシリアル番号、シート100のシリアル番号など)を検索キーとした計数管理装置70との双方向データ通信によって取得する計数情報を参照しながら行われる。これにより、シート100に印刷された数量が改ざんされたとしても、計数された数量の安全性が担保されるようになっている。
【0024】
会員管理装置90は、会員カードに付された会員IDと会員の属性情報とを関連付けて記憶・管理する情報処理装置であり、会員の属性情報として、例えば、氏名、年齢等の個人情報はもとより、遊技場に予め預け入れた貯留遊技媒体(貯玉)の数量を記憶・管理する。
この貯留遊技媒体(貯玉)は、会員カードの挿入に基づく遊技媒体貸出装置20からの要求に応じて引き出し可能、かつ、計数管理装置70からの送信に基づいて預け入れ可能な遊技媒体であり、引き出し及び預け入れごとに、会員管理装置90の記憶・管理する数量が更新される。
【0025】
このような各装置から構成された景品交換システム1において、計数装置60が計数作業中において店員の自筆サインを受け付け、受け付けた自筆サインに基づいて店員かどうかの照合を行い店員以外の者による計数作業を禁止するとともに、計数終了時には既に自筆サインの記されているシート100を発行することで、店員による計数作業に基づくシート発行であることを証明しながら、遊技者を待たせることなくシート100を手渡すことができるようになっている。
また、景品交換システム1では、計数装置60が計数管理装置70との接続状態がオフライン状態のときに発行するシート100に、計数情報を所定の規約に基づいて符号化したものを識別可能に記すとともに、景品交換装置80が同一の規約に基づいて計数情報の符号化を行い、シート100に記されたものと対比可能に提示することで、オフライン状態のときに発行されるシート100の安全性を確保するようになっている。
以下、このような特徴を発揮する計数装置60と景品交換装置80について説明する。
【0026】
[計数装置]
本実施形態の計数装置60は、遊技場において遊技機島の端部等に設置され、遊技球を計数可能な遊技媒体計数装置として構成されている。
計数装置60は、
図1、
図2に示すように、計数する遊技球を受入れる投入口、投入口を開閉させるシャッター、計数値の表示される表示部62、押下操作により計数終了の確定される発行ボタン64、会員カードを挿入可能な挿入口、シート100が排出されるシート排出口などが外装されている。
【0027】
また、計数装置60の内部には、投入口から機内に流入した遊技球を検出するセンサ等から構成される計数部61、挿入口から挿入された会員カードから会員IDを読み取るカードリーダ部63、シート100の発行モードを切り換える切換スイッチ65、遊技機管理装置50及び計数管理装置70等とデータ通信を行う通信部66、シート100を印刷・発行可能な印刷手段(例えば、プリンタ)からなる発行部67、発行ごとの計数情報等を記憶可能な記憶手段(例えば、不揮発性ロム、ハードディスク等)からなる記憶部68、シャッターを駆動させるシャッター部69、CPU,ROM,RAM等を備え、コンピュータとして動作する制御部60a等が内蔵されている。
【0028】
記憶部68に記憶される計数情報は、例えば、シート100の発行日時、発行したシート100のシリアル番号、シート100に記された計数値、計数作業を行った店員を特定可能な識別情報、当該計数装置60を特定可能なシリアル番号、シート発行時の計数管理装置70との接続状態(オンライン状態又はオフライン状態)などの複数の情報が紐付けされた情報であって、計数作業時の状況を特定可能な情報となっている。
この計数情報は、計数情報履歴データとして外部(例えば、計数管理装置70、景品交換装置80など)からの要求に応じて送信可能に記憶部68に記憶される。
【0029】
また、表示部62は、表示手段でありながら、指触位置を検出可能なタッチパネルからなり、店員による手書き入力を受け付け可能に構成されている。このタッチパネルは、感圧式となっており、パネル上のX−Y座標各点において筆圧の違いを検出できるようになっている。
【0030】
このように構成された計数装置60は、制御部60aがROMに記憶された制御プログラム、データに基づいて各部からの入力を監視しながら各部を制御することにより、計数部61から入力される検出信号を計数するとともに、発行ボタン64の押下操作の検出に基づいて発行部67から計数情報及びこれをコード化したものを印刷したシート100を発行させるという、遊技媒体計数装置としての基本的な動作を行う。
なお、シート100に印刷されるコード110は(
図4参照)、1次元コード(例えば、バーコード)、2次元コード(例えば、QRコード(登録商標))などの一般的に使用されるコードであって、ROMに記憶された汎用のコード変換プログラムに基づいて記憶部68に記憶される計数情報をコード化したものである。
さらに、計数装置60は、上記のような基本的な動作を行いつつ、制御部60aが自ら又は上記各部を制御することにより、以下のような特徴的な動作を行う。
【0031】
具体的には、計数装置60は、制御部60aが表示部62を自筆サイン受付手段として動作させ、計数作業の開始から発行操作までに表示部62(タッチパネル)から手書き入力される、自筆サイン,遊技機番号,特記事項を受け付ける。
自筆サイン,遊技機番号,特記事項の受け付けは、例えば、
図4(a)に示すように、メッセージ指定された入力領域において、指又はタッチペンにより手書き入力された自筆サインS,遊技機番号N,特記事項T等を表示部62に表示させながら、各入力領域におけるX、Y座標ごとのオン・オフ情報、書き順、ストローク及び筆圧などをパラメータとする手書き入力データの記憶により(例えば、RAM等の作業領域に一時的に記憶)、実現される。
また、この受け付けは、計数作業の開始から、計数値の確定される発行ボタン64の押下操作の検出まで有効であり、この間に受け付けた手書き入力がシート100に印刷されることになる。
【0032】
なお、計数作業の開始とは、厳格に定めたタイミングではなく、店員が計数を始めようとする任意のタイミングを意味し、また、発行ボタン64の押下操作によりシート100が発行されたときには、前回の手書き入力データは計数情報の一部として記憶部68に記憶されるものの、作業領域として使用するRAMに一時的に記憶された手書き入力データは、新たに投入される遊技球を計数可能にクリアされる。
【0033】
また、制御部60aが記憶部68を自筆サイン記憶手段として動作させ、受け付けた自筆サインS,遊技機番号N,特記事項Tを記憶部68に記憶させる。
また、制御部60aが記憶部68を登録サイン記憶手段として動作させ、例えば、計数管理装置70等において店員により予め手書き入力された自筆サインを、通信部66を介して取得させ、登録済みの自筆サインとして記憶部68に記憶させる。
なお、記憶される登録済みの自筆サインは、受け付ける自筆サインSと同じパラメータのデータからなる。
【0034】
また、制御部60aが自ら自筆サイン照合手段として動作し、受け付けた自筆サインSと登録済みの自筆サインとの比較照合を行い、これらの筆跡が同一か否かの判定を行う。
この比較照合及び判定は、例えば、記憶部68に記憶されている受け付け済みの自筆サインSと、登録済みの自筆サインの各パラメータデータ同士の差分を算出するとともに、この差分が予め設定された入力誤差を受容する閾値の範囲内であれば、同一人のサインと判定し、範囲外であれば、異なる者のサインと判定する。
同一人のサインと判定したときには、計数作業を行った店員が特定されることになるので、その店員を特定可能な識別情報を計数情報に加えるものとする。
また、異なる者のサインと判定した場合において、記憶部68に、複数の店員の登録済みの自筆サインが記憶されているときには、記憶されているすべての登録済みの自筆サインについて、上記の比較照合及び判定を繰り返し行う。
【0035】
また、制御部60aが自ら計数状態制御手段として動作し、当該計数装置60を、遊技球の計数可能な状態又は計数不能な状態のいずれかの状態に制御する。
例えば、制御部60aがシャッター部69を制御することで、上記の判定の結果、同一人と判定したときは、計数装置60が計数可能な状態となるように、シャッターを開状態とし、異なる者のサインと判定したときには、計数装置60が計数不能な状態となるように、シャッターを閉状態とする。
これにより、店員以外の者による計数作業を排除することができる。
なお、計数可能な状態とは、遊技球の計数からシート100の発行までが制限されることなく行われる状態をいい、計数不能な状態とは、シャッターを閉状態にして遊技球が計数されないように制限する状態のみならず、計数開始又は途中においても異なる者のサインと判定したタイミングから遊技球をカウント(計数)しない、又は発行ボタン64を操作しても正規なシート100を発行しないなどの計数作業が制限される状態をいう。
【0036】
また、制御部60aが通信部66を獲得数量取得手段として動作させ、受け付けた遊技機番号Nを検索キーとして遊技機管理装置50と双方向データ通信を行うことにより、遊技機番号Nに対応する獲得数量を遊技機管理装置50から受信し、RAM又は記憶部68に記憶する。
なお、受け付けた遊技機番号Nは、例えば、OCR機能により文字認識され、遊技機10を特定可能なアスキーコード等に変換されて、検索キーとなる。
【0037】
また、制御部60aが自ら差分算出手段として動作し、遊技機管理装置50から受信した獲得数量と計数値との差分を算出する。
差分は、獲得数量から計数値を減じた差、又は、計数値から獲得数量を減じた差のいずれかである。
【0038】
また、制御部60aが通信部66を通信手段として動作させ、発行ボタン64の押下操作の検出が検出されると、記憶部68に記憶されている計数情報を計数管理装置70に送信する。
この送信は、送信に先立ち制御部60aが通信部66を介して計数管理装置70に接続要求信号を送信し、これに対して計数管理装置70から送信される応答信号を受信した後に行われるようになっている。
【0039】
また、制御部60aが自ら接続状態判定手段として動作し、計数管理装置70との接続状態がオンライン状態かオフライン状態かの判定を行う。
この判定は、例えば、上記の応答信号を利用して行われ、応答信号を受信したときは、オンライン状態と判定し、接続要求信号を送信したにもかかわらず、所定時間内に応答信号を受信しないときには、オフライン状態と判定することができる。
なお、オフライン状態と判定したときには、制御部60aは発行ボタン64が操作されてもシート100の発行は行わず、切換スイッチ65の操作待ち状態とする。
【0040】
また、制御部60aが発行部67をシート発行手段として動作させ、例えば、
図4(b)に示すように、自筆サインS、計数値111、コード110のみならず、特記事項T、差分115に加え、遊技機番号N、当該計数装置60及び発行したシート100を特定可能なシリアル番号112、シート100の発行日113、シート100の発行時間114などの計数情報をシート100上に印刷させる。
これらの計数情報は、ROMに記憶されている、各情報の印刷先を指定する印刷領域データ、及び、各情報の文字の大きさを指定するポイント数データを参照しながら印刷され、各計数情報が指定された印刷領域に、指定されたポイント数で印刷されることで、それぞれが重ならないように印刷されることになる。
【0041】
このように、発行されるシート100に店員の自筆サインSが印刷されるので、店員によって行われた計数作業であることが証明されるとともに、計数作業終了時には既に自筆サインSの印刷されているシート100が発行されるので、遊技者を待たせることなくシート100を手渡すことができる。
【0042】
また、特記事項Tが印刷されることで、景品交換装置80において景品交換に係る操作を行う店員等に注意を促すことができる。
例えば、
図4(b)に示すように、獲得数量に対して計数値が多いときに(差分=獲得数量−計数値=−4000個)、その発生原因(例えば、遊技機100の確率変動中に閉店時間となり、次回大当り分の出玉を補償したことを示す「補償あり」など)を印刷することができる。
また、不審客にシート100を手渡すときには、その客の外見的な特徴(例えば、メガネ、帽子、服の色など)を特記事項Tとして印刷することで、景品交換に係る操作を行う店員等に注意を促すことができる。
【0043】
また、遊技機番号Nが印刷されることで、獲得先の遊技機100を特定できる。
さらに、差分115が印刷されることで、獲得数量に対して計数値が多いなどのときは、不正行為の介入を疑うことができ、景品交換を禁止するなどの対策を講じることができる。
【0044】
また、コード110には、シート100に記された計数値111、当該計数装置60及び発行したシート100を特定可能なシリアル番号112、シート100の発行日時113,114、差分115、自筆サインSから特定された店員の識別情報、遊技機番号Nから特定された遊技機100の番号、発行時の計数管理装置70との接続状態(オンライン状態又はオフライン状態)などの計数情報が、景品交換装置80において読み取り可能にコード変換されているので、これらの計数情報をシート100を介して景品交換装置80に伝達することができる。
【0045】
また、制御部60aが自ら計数装置側符号化手段として動作し、計数管理装置70との接続状態がオフライン状態と判定したときに、所定の規約に基づいて計数情報を所定の数値に変換する。
この数値は、計数情報の一部(例えば、計数値111、発行日時113,114など)、又は計数情報の合計値(SUM)などの発行されたシート100限りの情報を、所定の規約(例えば、モジュラー演算式)に基づいて、ある数値範囲に収まるように変換したものである。
さらに、制御部60aが記憶部68を計数装置側対応関係記憶手段として動作させ、シート100を自筆サインSのそれぞれ記される複数のサイン領域101〜109に区画した場合において、これらのサイン領域101と数値との対応関係を示す対応関係データを記憶部68に記憶させる(
図5参照)。
【0046】
このような制御部60aによる計数情報の符号化と、記憶部68に記憶された対応関係データとにより、オフライン状態のときに発行されるシート100には、
図5に示すように、計数情報の符号化された数値に対応するサイン領域101〜109に自筆サインSが印刷されることになる。
【0047】
具体的には、本実施形態では、符号化の対象として計数値111(例えば、5761)を用いるとともに、この計数値111がサイン領域101〜109の領域数に対応する数値範囲に収まるように、所定の規約を領域数(例えば、9)で除算した剰余を算出するモジュラー演算式とした場合、計数値111がサイン領域101〜109の領域数に対応した数値(例えば、1)に符号化される。
その結果、制御部60aが記憶部68に記憶された対応関係データを参照しながら、発行部67をシート発行出段として動作させることで、符号化された数値(例えば、1)に対応するサイン領域101に自筆サインSを印刷させる。
また、オフライン状態での発行を識別可能に表すために、その旨を示す文字データ116(例えば、「オフラインシート」)を印刷させることもできる。
【0048】
このように、自筆サインSの印刷位置自体を符号化された情報とすることにより、任意の位置に印刷されているように見せながら、符号化された情報を忍ばせることで、不正行為者に悟られることなく、シート100の真偽を確認することができる。
シート100の真偽の確認は、コード110から計数情報を読み取り、読み取った計数情報を同一の規約に基づいて数値変換するとともに、同一の対応関係データを参照しながら、変換された数値に対応するサイン領域と、シート100に印刷された自筆サインSのサイン領域とを対比照合することにより、それぞれのサイン領域が同じであれば真シート100、異なれば偽造シートというように、簡単に真偽を確認することができる。
【0049】
以上のような特徴的な動作は、制御部60aが各部を制御しながら計数作業を完了させる処理である計数処理を実行することで実現される。
以下、計数処理及びこれより呼び出されるオフライン処理について
図7〜
図9に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0050】
図7に示すように、まず、制御部60aは、表示部62におけるサイン入力を監視する(S1)。サイン入力があるまで入力待ちとなり(S1−No)、サイン入力があると(S1−Yes)、受け入れ済み自筆サインSと登録済み自筆サインとの対比照合及び判定を行う(S2)。
これらが異なると判定したときには(S2−No)、店員以外の者による計数作業を排除すべくシャッターを閉じたままの状態で、サイン入力待ちとなり(S1)、同一(照合OK)と判定したときには(S2−Yes)、店員による計数作業とみなし、さらに、遊技機番号Nの入力の有無を判定する(S3)。
遊技機番号Nの入力がなければ入力待ちとなり(S3−No)、入力があると(S3−Yes)、シャッター部69を制御してシャッターを開放する(S4)。
【0051】
次に、制御部60aは、計数部61から入力される検出信号をカウントすることで獲得した遊技球(獲得玉)を計数しながら(S5)、検出信号の入力ごとにリセットさせる計数終了タイマを計時し、計数終了タイマが所定時間以上経過したか否かの監視を行い(S6)、経過するまで待ち状態となる(S6−No)。
計数終了タイマが所定時間以上経過すると(S6−Yes)、獲得玉をすべて計数したものとみなし、シャッター部69を制御してシャッターを閉塞する(S7)。次いで、制御部60aは、入力された遊技機番号Nを検索キーとして、通信部66を介して遊技機管理装置50と双方向データ通信を行い、遊技機番号Nに対応する遊技機の獲得数量を取得するとともに、この獲得数量と現在の計数値との差分を算出し(S8)、その後、発行ボタン64の操作待ちとなる(S9−No)。
【0052】
発行ボタン64が操作されると(S9−Yes)、カードリーダ部63における会員カード挿入の有無を判定し(S10)、会員カードの挿入がないと判定したときには(S10−No)、計数値を含む計数情報を通信部66を介して計数管理装置70に送信し(S11)、会員カードの挿入があると判定したときには(S10−Yes)、計数値と、カードリーダ部63において会員カードから読み取った会員ID等が関連付けられた計数情報を通信部66を介して計数管理装置70に送信する(S15)。
【0053】
制御部60aは、これらの送信に先立って計数管理装置70に送信した接続要求信号に対する応答信号の受信の有無から、計数管理装置70との接続状態を判定する(S12,S16)。
オンライン状態と判定したときには(S12−No,S16−No)、そのまま計数情報を計数管理装置70に送信し、発行部67を制御してシート100を発行させるか(S13)、又は、カードリーダ部63を制御して会員カードを排出する(S17)。
このように発行されたシート100には、
図4(b)に示すように、自筆サインS、遊技機番号N、特記事項T、計数値11、差分115等の計数情報が印刷されることになる。
【0054】
一方、オフライン状態と判定したときには(S12−Yes,S16−Yes)、オフライン処理を実行し(S14,S18)、その後、会員カードの挿入がないと判定したときには処理を終了し、会員カードの挿入があると判定したときには会員カードを排出して(S17)、処理を終了する。
【0055】
オフライン処理では、
図8に示すように、切換スイッチ65の操作待ちとなり(S21−No)、切換スイッチ65の操作があると(S21−Yes)、制御状態をオフラインモードに切り換える(S22)。
オフラインモードでは、計数情報の一部又は計数情報の合計値等を、所定の規約(例えば、モジュラー演算式)に基づいて、ある数値範囲に収まるように変換する符号化処理を行うとともに(S23)、記憶部68に記憶された対応関係データを参照しながら、サイン領域101〜109を決定し(S24)、その後、発行ボタン64の操作待ちとなる(S25−No)。
発行ボタン64が操作されると(S25−Yes)、制御部60aは発行部67を制御してシート100を発行させる(S26)。
このようにオフラインモードで発行されたシート100には、
図5に示すように、オフライン状態での発行を示す文字データ116以外は、オンライン状態で発行されるシート100と同様な自筆サインS、遊技機番号N、特記事項T、計数値11、差分115等の計数情報が印刷されるものの、自筆サインSの印刷位置自体に符号化された情報が含んだものとなっている。
【0056】
以上のような計数処理を実行することにより、計数作業中において自筆サインSの受け付けを可能とし、計数終了時には既に自筆サインSの印刷されているシート100が発行されるので、店員によって行われた計数作業であることを証明しつつも、遊技者を待たせることなくシート100を手渡すことができる。
また、オフライン状態で発行されたシート100に、符号化された情報を忍ばせることで、不正行為者に悟られることなくシート100の真偽を確認することができる。
【0057】
次に、上記と異なる実施形態に係る計数装置60の計数処理について、
図9に示すフローチャートを用いて説明する。
この計数処理は、シャッターを備えていない一般的なタイプの計数装置60に本発明の特徴な動作を適用したものとなっており、そのため、
図7に示すフローチャートからシャッターに関する動作を削除した処理となっている。
具体的には、シャッターを備えていないことから、自筆サインの入力を、計数開始を許容する要件とはせずに、発行ボタン64が操作されるまでの任意のタイミングで、サイン入力を受け付けることができるようになっている。
【0058】
例えば、
図9に示す例では、計数作業中において、発行ボタン64が操作されるまでの任意のタイミングで自筆サインの入力を受け付け可能な場合の計数処理となっており、制御部60aは、サイン入力を受け付け可能としながら、計数部61から入力される検出信号をカウントすることで獲得した遊技球(獲得玉)を計数し(S31)、検出信号の入力ごとにリセットさせる計数終了タイマを計時し、計数終了タイマが所定時間以上経過したか否かの監視を行い(S32)、経過するまで待ち状態となる(S32−No)。
【0059】
計数終了タイマが所定時間以上経過すると(S32−Yes)、獲得玉をすべて計数したものとみなし、そのときまでのサイン入力の有無及び特記事項の入力の有無が判定され(S33,S35)、サイン入力、特記事項の入力があれば(S33−Yes,S35−Yes)、自筆サインS,特記事項Tを記憶部68に記憶し(S34,S36)、入力がなければ(S33−No,S35−No)、サイン入力及び特記事項の入力を待ちつつ、発行ボタン64の操作待ちとなる(S37−No)。発行ボタン64が操作されると(S37−Yes)、その後の動作(S38〜S46)は、
図7に示したフローチャートの動作(S10〜S18)と同様となる。
【0060】
このように、シャッターを備えていない一般的なタイプの計数装置60に本発明の特徴な動作を適用した場合において、
図7に示した計数処理のような、手書き入力される自筆サインSと登録済みの自筆サインとの対比照合及び判定と、異なる判定結果による計数不能な状態への制御とを行わない代わりに、自筆サインS等の入力を発行ボタン64が操作されるまでの任意のタイミングで受け付け可能としながらも、受け付けたときは、オンライン状態で発行されるシート100に、
図4(b)に示すように、自筆サインS、特記事項T等の計数情報を印刷することができ、オフライン状態で発行されるシート100に、
図5に示すように、文字データ116、自筆サインS、特記事項T等の計数情報を印刷するとともに、自筆サインSの印刷位置自体に符号化された情報を含んだものとすることができる。
【0061】
なお、上記の一般的なタイプの計数装置60に本発明の特徴な動作を適用した場合においても、手書き入力される自筆サインSと登録済みの自筆サインとの対比照合及び判定を行うとともに、計数開始又は計数途中において異なる者のサインと判定したタイミングから遊技球をカウント(計数)しない、又は発行ボタン64を操作しても正規なシート100を発行しないなど、計数装置60を計数不能な状態にすることもできる。
【0062】
[景品交換装置]
景品交換装置80は、遊技場において景品交換を行う景品交換カウンター等に設置され、店員等の操作により、遊技者から手渡されるシート100から計数値を特定するとともに、この計数値と所定の景品に対応する景品数(景品玉数)との決済処理を行う景品交換処理装置である。
この景品交換装置80は、
図1、
図3に示すように、コード110又は、コード110及びシート100全体の画像情報を読み取るイメージリーダ81、会員カードから会員IDを読み取るカードリーダ82、キーボード、マウス等の操作手段からなる操作部83、計数管理装置70等とデータ通信を行う通信部84、計数情報等を記憶可能な記憶手段(例えば、不揮発性ロム、ハードディスク等)からなる記憶部85、液晶表示器等の表示手段からなる表示部86、CPU,ROM,RAM等を備え、コンピュータとして動作する制御部80a等を備えている。
【0063】
このように構成された景品交換装置80は、制御部80aがROMに記憶された制御プログラム、データに基づいて各部からの入力を監視しながら各部を制御することにより、シート100(コード110)から当該シート100を特定可能な情報(例えば、当該シート100を発行した計数装置60及びシート100のシリアル番号112など)を読み取るとともに、この情報を検索キーとして、計数管理装置70と双方向データ通信を行うことで、この情報に対応するシート100の発行時の計数値を計数管理装置70から取得することによって、計数値を特定し、当該計数値に対応する景品数との決済処理を行うという、景品交換処理装置としての基本的な動作を行いつつ、制御部80aが自ら又は上記各部を制御することにより、以下のような特徴的な動作を行う。
【0064】
具体的には、景品交換装置80は、制御部80aがイメージリーダ81をコード読み取り手段として動作させ、シート100に印刷されたコード110から当該シート100発行時の計数作業状況を特定可能な情報である計数情報を読み取る。
または、制御部80aがイメージリーダ81をイメージ読取手段として動作させ、シート100に印刷されたコード110から計数情報を読み取るとともに、シート100から自筆サインSの印刷されたサイン領域101〜109を特定することもできる。
イメージリーダ81は、例えば、コード110及びシート100全体を照射するLEDと、これらからの反射光を受光して電気信号に変換するCCDイメージセンサを備え、制御部80aが変換された電気信号を解析することにより、コード110から計数情報を読み取り可能、又は、シート100全体から自筆サインSの記されたサイン領域101〜109を特定可能に構成されている。
【0065】
また、制御部80aが自ら接続状態取得手段として動作することにより、又は通信部84を接続状態取得手段として動作させることにより、コード110から読み取った計数情報又は計数管理装置70とのデータ通信に基づいて、シート100が発行されたときの計数装置60と計数管理装置70との接続状態を取得する。
前述したように、コード110にはシート100発行時の計数管理装置70との接続状態(オンライン状態又はオフライン状態)を示す情報が含まれていることから、制御部80aはイメージリーダ81を介してシート100が発行されたときの計数装置60と計数管理装置70との接続状態を取得することができる。
【0066】
また、制御部80aが通信部84を介して、シート100発行時の計数管理装置70との接続状態(オンライン状態又はオフライン状態)を示す情報を、計数管理装置70から取得してもよい。これは、例えば、コード110から読み取った計数情報に含まれている計数装置60及びシート100のシリアル番号112等の当該シート100を特定可能な情報を検索キーとして、計数管理装置70と双方向データ通信を行うことにより、これらのシリアル番号112に対応するシート100発行時の計数管理装置70との接続状態を示す情報を計数管理装置70から取得することで実現される。
なお、コード110から読み取った計数情報又は計数管理装置70とのデータ通信に基づいて、シート100が発行されたときの計数装置60と計数管理装置70との接続状態がオンライン状態であるとの情報を取得したときには、当該シート100発行時の計数値を計数管理装置70から受信したものにより特定し、この計数値に対応する景品数との決済処理を行うものとする。
【0067】
また、制御部80aが自ら交換装置側符号化手段として動作し、所定の規約に基づいてコード110から読み取った計数情報を所定の数値に変換する。
この数値は、計数装置60と同一の情報であって、コード110から読み取った計数情報の一部(例えば、計数値111、発行日時113,114など)、又は計数情報の合計値(SUM)などの発行されたシート100限りの情報を、計数装置60と同一の規約(例えば、モジュラー演算式)に基づいて、ある数値範囲に収まるように変換したものである。
さらに、制御部80aが記憶部85を交換装置側対応関係記憶手段として動作させ、シート100を自筆サインSのそれぞれ印刷される複数のサイン領域101〜109に区画した場合において、計数装置60と同一のデータであって、これらのサイン領域101〜109と数値との対応関係を示す対応関係データを記憶させる(
図6参照)。
また、制御部80aが表示部86を表示手段として動作させ、
図6に示すように、コード110から読み取った計数情報等を表示するとともに、変換された数値に対応するサイン領域101〜109を特定可能な情報(例えば、自筆サインSと同等な情報であって、計数情報に含まれる店員を特定可能な識別情報[名前など]、遊技機番号N)が表されたシートイメージ100aを表示部86に表示させる。
【0068】
このような制御部80aによる計数情報の符号化、及び表示部86にシートイメージ100aを表示させる動作は、コード110から読み取った計数情報又は計数管理装置70とのデータ通信に基づいてシート100が発行されたときの計数装置60と計数管理装置70との接続状態がオフライン状態であるとの情報を取得したときにおいて、以下のように行われる。
【0069】
具体的には、計数装置60の場合と同様に、コード110から読み取った計数情報のうちで符号化の対象として計数値(例えば、5761)を用いるとともに、この計数値がサイン領域101〜109の領域数に対応する数値範囲に収まるように、所定の規約を領域数(例えば、9)で除算した剰余を算出するモジュラー演算式とした場合、計数値がサイン領域101〜109の領域数に対応した数値(例えば、1)に符号化される。
その結果、制御部80aが記憶部85に記憶された対応関係データを参照しながら、表示部86を制御することで、符号化された数値(例えば、1)に対応するサイン領域101に自筆サインSと同等な情報が表されたシートイメージ100aを表示部86に表示させる。
なお、自筆サインSと同等な情報は、コード110に含まれている店員を特定可能な識別情報から導出される。
【0070】
このように、コード110から計数情報を読み取り、読み取った計数情報を計数装置60と同一の規約に基づいて数値変換するとともに、計数装置60と同一の対応関係データを参照しながら、変換された数値に対応するサイン領域を特定可能な情報が表されたシートイメージ100aを表示部86に表示させることにより、シートイメージ100aのサイン領域と、シート100に印刷された自筆サインSのサイン領域とを対比照合することができ、サイン領域がそれぞれ同じであれば真シート100、異なれば偽造シートというように、簡単にシート100の真偽を確認することができ、オフライン状態のときに発行されるシート100の安全性が確保されることなる。
【0071】
このような真偽は、店員がシート100に印刷された自筆サインSのサイン領域と、表示部86に表示されたサイン領域を特定可能な情報が表されたシートイメージ100aとを見比べる、目視確認方式とすることもできるし、制御部80aが自らサイン領域照合手段として動作し、イメージリーダ81を介して特定した自筆サインSの印刷されたサイン領域101〜109と、読み取った計数情報の符号化及び対応関係データとにより特定したサイン領域101〜109と、を対比照合するとともに、それぞれのサイン領域が異なるときに異常を判定する、自動判定方式とすることもできる。
なお、自動判定方式において、自筆サインSの印刷されたサイン領域101〜109の特定は、例えば、各サイン領域101〜109からの反射光をCCDイメージセンサが受光したときに変換される電気信号の強弱等の違いから容易に特定することができる。
【0072】
以上のような特徴的な動作は、制御部80aが各部を制御しながら景品交換処理を実行することで実現される。
以下、景品交換処理についてフローチャートを用いて説明するが、目視確認方式に係る景品交換処理については、
図10を、自動判定方式に係る景品交換処理については、
図11を参照しながら説明する。
【0073】
目視確認方式に係る景品交換処理では、
図10に示すように、制御部80aは、イメージリーダ81におけるコード110の読み取りの有無を監視する(S51)。コード110の読み取りがあるまで入力待ちとなり(S51−No)、読み取りがあると(S51−Yes)、コード110から読み取った計数情報又は計数管理装置70とのデータ通信に基づいて、シート100が発行されたときの計数装置60と計数管理装置70との接続状態を取得し、オフライン状態か否かの判定を行う(S52)。
【0074】
オフライン状態で発行されたシート100と判定すると(S52−Yes)、制御部80aは、符号化処理を行う(S53)。
符号化処理では、コード110から読み取った計数情報の一部又は計数情報の合計値等を、所定の規約(例えば、モジュラー演算式)に基づいて、ある数値範囲に収まるように変換するとともに、記憶部85に記憶された対応関係データを参照しながら、自筆サインSの印刷されるべきサイン領域101〜109を決定する。
その後、その決定されたサイン領域101〜109を特定可能なシートイメージ100aを表示部86に表示させる(S54、
図6参照)。
これにより、店員は、遊技客から手渡されたシート100のサイン領域と、シートイメージ100aのサイン領域とを見比べて、目視確認を行うことができる。
制御部80aは、店員による目視確認の判断を待つべく、操作部83からの入力の有無を監視し(S55)、サイン領域がそれぞれ異なるとの判断に基づく景品交換の中止を示す操作入力を受け付けると(S55−Yes)、処理を終了する。
【0075】
一方、それぞれのサイン領域が同じとの判断に基づく景品交換の続行を示す操作入力の受け付け(S53−No)、又は、シート発行時の接続状態がオフライン状態ではなくオンライン状態と判定されたときには(S52−No)、コード110から読み取った計数値(なお、オンライン状態と判定されたときには、計数管理装置70から受信した計数値)を記憶する(S56)。
次いで、遊技者の所望する景品に対応する景品数(景品玉数)の入力の有無を監視し(S57)、入力がない限り(S57−No)、計数値を記憶し(S56)、入力があると(S57−Yes)、記憶した計数値から景品数を減算するとともに、この差を表示部86に表示させる(S58)。
その後、操作部83からの入力の有無を監視し(S59)、景品交換の確定を示す操作入力が受け付けられない限り(S59−No)、この差を計数値として記憶することで(S56)、追加の景品数の入力を監視し(S57)、景品交換の確定を示す操作入力を受け付けると(S59−Yes)、処理を終了する。
【0076】
このように目視確認方式に係る景品交換処理では、自筆サインSの印刷されるべきサイン領域101〜109を特定可能なシートイメージ100aが表示部86に表示されるので、遊技客から手渡されたシート100のサイン領域と、シートイメージ100aのサイン領域とを見比べることで、シート100の真偽を簡単に確認することができる。
【0077】
次に、自動判定方式に係る景品交換処理では、
図11に示すように、制御部80aは、イメージリーダ81におけるシート100全体の画像情報の読み取りの有無を監視する(S61)。読み取りがあるまで入力待ちとなり(S61−No)、読み取りがあると(S61−Yes)、コード110から読み取った計数情報又は計数管理装置70とのデータ通信に基づいて、シート100が発行されたときの計数装置60と計数管理装置70との接続状態を取得し、オフライン状態か否かの判定を行う(S62)。
【0078】
オフライン状態で発行されたシート100と判定すると(S62−Yes)、制御部80aは、目視確認方式と同様な符号化処理を行い(S63)、自筆サインSの印刷されるべきサイン領域101〜109を決定するとともに、イメージリーダ81を介して読み取ったシート100全体の画像情報から自筆サインSの印刷されたサイン領域101〜109を特定する。
次いで、符号化処理により決定されたサイン領域101〜109が、自筆サインSの印刷されたサイン領域101〜109と同じかどうかの対比照合と(S64)、判定を行う(S65)。
【0079】
それぞれのサイン領域が同じと判定したときには(S65−Yes)、上記の目視確認方式に係る景品交換処理(S56〜S59)と同一の処理を行い(S66〜S69)、処理を終了する。
一方、サイン領域が異なると判定したときには(S65−No)、制御部80aは異常を示すメッセージ(例えば、「偽造シートです。景品交換できません。」)を表示部86に表示させるとともに、景品交換装置80に内蔵された所定のブザー等を鳴動させるなどの異常報知を行い(S70)、景品交換処理を中止すべく処理を終了する。
【0080】
このように自動判定方式に係る景品交換処理では、自筆サインSの印刷されたシート100のサイン領域と、シートイメージ100aのサイン領域とを自動的に対比照合及び判定を行い、サイン領域がそれぞれ同じときには通常の景品交換処理を可能とし、サイン領域がそれぞれ異なるときには異常を報知することで、偽造シートでの景品交換が禁止されるようになっている。
【0081】
以上説明したように、本実施形態の計数装置60、これを備える景品交換システム1によれば、発行されるシート100に店員の自筆サインSが印刷されるので、店員によって行われた計数作業であることが証明されるとともに、計数作業終了時には既に自筆サインSが印刷されているので、遊技者を待たせることなくシート100を手渡すことができる。
また、本実施形態の景品交換システム1によれば、オフライン状態で発行されたシート100に不正行為者に悟られることなく符号化された情報を忍ばせながら、シートの真偽を簡単に確認することができ、偽造シートによる景品交換を排除することができる。
【0082】
以上、本発明の遊技媒体計数装置、これを備える景品交換システムの好ましい実施形態について説明したが、本発明に係る遊技媒体計数装置及び景品交換システムは上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることはいうまでもない。
【0083】
例えば、上述した実施形態では、計数装置60、景品交換装置80ともに、シート発行時の接続状態がオフライン状態のときに限り、符号化処理、符号化された情報を含むシート100の発行等を行ったが、オンライン状態のときにも行うこともできる。
また、本実施形態の景品交換装置80は、シート100から計数値を特定する方法として、シート発行時の接続状態がオンライン状態のときには、シート100に印刷されたコード110に基づいて計数管理装置70から受信することにより計数値を特定し、この計数値に基づいて景品交換処理を行ったが、シート発行時の接続状態を問わず、常にシート100に印刷されたコード110から読み取った計数値に基づいて景品交換処理を行うこともできる。
【0084】
また、計数作業を行う店員が複数存在するような場合において、計数装置60を以下のような構成とすることにより、受け付け済みの自筆サインSと、登録済みのすべての店員に係る自筆サインとの対比照合における負荷を軽減することができる。
例えば、自筆サインSと同時に店員を特定可能な番号(記号でもよい)の手書き入力を受け付け可能とするとともに、予め記憶部68に、すべての店員の番号と登録済みの自筆サインとを紐付けして記憶しておくことで、対比照合において、手書き入力された番号をOCR機能等により最初に認識することにより、計数作業を行った店員の絞り込みが可能となるため、すべての店員の登録済みサインとの対比照合を行う必要性をなくすことができる。
また、自筆サインSは、店員の漢字名に限らず、英語、ひらがな、記号など店員を識別可能な表示であれば何でもよい。また、自筆サインSの中に特記事項Tを含めることもできる。
【0085】
また、受け付けた自筆サインSと対比照合される登録済みの自筆サインを記憶部68に記憶したが、例えば、ネットワーク接続されたその他の装置(計数管理装置70など)の記憶部に登録済みの自筆サインを予め記憶しておくとともに、自筆サインSを受け付けた計数装置60が、その装置と双方向データ通信を行いながら、対比照合することもできる。
【0086】
また、本実施形態の景品交換装置80では、シートイメージ100aにおいてサイン領域を特定可能な情報として、符号化処理において決定されたサイン領域に、自筆サインSと同等な情報である店員の名前や、遊技機番号Nなどを表したが、サイン領域を特定可能な情報であれば足りることから、単なるサイン(例えば、星印などの記号)を表すだけでもよい。
また、本実施形態の景品交換装置80では、サイン領域を特定可能な情報が表されたシートイメージ100aを表示部86に表示させたが、シートイメージ100aを表示させることなく、サイン領域を特定可能な番号(例えば、101〜109のうちのいずれか)のみの表示でもよい。
【0087】
また、本実施形態では、コード110のみならず、すべての計数情報をシート100に印刷したが、シート100には、自筆サインS等の手書き入力データと、コード110のみを印刷するようにしてもよい。
また、景品交換処理において、景品交換装置80は計数管理装置70から計数値を含む計数情報を受信したが、計数装置60と双方向データ通信を行うことにより、その記憶部68に記憶されている計数情報履歴データから計数情報を取得し、これに基づいて景品交換処理を行うこともできる。なお、この計数情報履歴データは、装置外から参照可能なだけでなく、計数装置60の表示部62又は発行部67において出力可能とすることにより、計数装置60においても確認することもできる。
また、本実施形態で適用した計数装置60は、遊技球を計数可能な遊技媒体計数装置としたが、遊技メダルを計数可能な遊技媒体計数装置とすることもできる。
また、本実施形態では、遊技機をパチンコ機として説明したが、遊技機の機類は何でもよく、遊技メダルを遊技媒体とするスロットマシン、遊技球を遊技媒体とするパロットでもよい。
【0088】
また、本実施形態では、計数装置60を、計数部61と発行部67とが一体形成されたものとして説明したが、それぞれを別体として設けることもできる。この場合、自筆サイン受付手段(表示部62)は、どちらにあってもよい。
また、自筆サイン受付手段(表示部62)をハンディ型とし、計数装置60と別体に設けることもできる。この場合、受け付けた自筆サイン等の計数装置60への受け渡しは、有線又は無線通信のいずれでもよい。
また、自筆サイン受け付け時において、表示部62にシートイメージ100aを表示させ、このシートイメージ100aの範囲内を、入力領域とすることもできる。