特許第6014874号(P6014874)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ パンチ工業株式会社の特許一覧

特許6014874プリフォームの成形用金型、およびプリフォームの冷却方法
<>
  • 特許6014874-プリフォームの成形用金型、およびプリフォームの冷却方法 図000002
  • 特許6014874-プリフォームの成形用金型、およびプリフォームの冷却方法 図000003
  • 特許6014874-プリフォームの成形用金型、およびプリフォームの冷却方法 図000004
  • 特許6014874-プリフォームの成形用金型、およびプリフォームの冷却方法 図000005
  • 特許6014874-プリフォームの成形用金型、およびプリフォームの冷却方法 図000006
  • 特許6014874-プリフォームの成形用金型、およびプリフォームの冷却方法 図000007
  • 特許6014874-プリフォームの成形用金型、およびプリフォームの冷却方法 図000008
  • 特許6014874-プリフォームの成形用金型、およびプリフォームの冷却方法 図000009
  • 特許6014874-プリフォームの成形用金型、およびプリフォームの冷却方法 図000010
  • 特許6014874-プリフォームの成形用金型、およびプリフォームの冷却方法 図000011
  • 特許6014874-プリフォームの成形用金型、およびプリフォームの冷却方法 図000012
  • 特許6014874-プリフォームの成形用金型、およびプリフォームの冷却方法 図000013
  • 特許6014874-プリフォームの成形用金型、およびプリフォームの冷却方法 図000014
  • 特許6014874-プリフォームの成形用金型、およびプリフォームの冷却方法 図000015
  • 特許6014874-プリフォームの成形用金型、およびプリフォームの冷却方法 図000016
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6014874
(24)【登録日】2016年10月7日
(45)【発行日】2016年10月26日
(54)【発明の名称】プリフォームの成形用金型、およびプリフォームの冷却方法
(51)【国際特許分類】
   B29C 45/73 20060101AFI20161013BHJP
   B29C 49/06 20060101ALI20161013BHJP
【FI】
   B29C45/73
   B29C49/06
【請求項の数】4
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2012-158311(P2012-158311)
(22)【出願日】2012年7月17日
(65)【公開番号】特開2014-19011(P2014-19011A)
(43)【公開日】2014年2月3日
【審査請求日】2015年5月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】394006004
【氏名又は名称】パンチ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100075959
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 保
(72)【発明者】
【氏名】森久保 有司
【審査官】 長谷部 智寿
(56)【参考文献】
【文献】 特表2006−526521(JP,A)
【文献】 特開2003−220633(JP,A)
【文献】 特開2003−011197(JP,A)
【文献】 特開平04−187415(JP,A)
【文献】 特開平11−348045(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 45/00−45/84
B29C 49/00−49/80
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
成形用金型取り付け用のプレートに固定するための固定部と、該固定部に設けられるフランジ部と、該固定部の前記フランジ部が形成されている側とは反対側に、該固定部の径よりも小径に形成される支持部と、該支持部先端のプリフォームの内壁と同様の形状に形成される棒状部とによって構成されているコアと、
筒状に形成される筒状本体と、該筒状本体の一方の端部に形成され、前記筒状本体の内径よりも大径となる段差部とを備えるコアリングと、
プリフォームの口栓部を形成するためのもので筒状に形成される筒状部と、該筒状部の外周に設けられるフランジ部と、該筒状部の両側に形成される係合部と、前記筒状部の一端の内壁に設けられ、プリフォームの口栓部を形成するためのアンダーカット部とを備えるネックリングと、
プリフォームの胴部を形成するためのもので円筒状に形成されるキャビティ本体と、該キャビティ本体の一端に設けられるフランジ状の取り付け部と、該キャビティ本体の外周面に設けられる周回し水を流す水路となっており、前記キャビティ本体の外周面を冷却する水管回路を形成している複数の溝とを備えるキャビティと、
プリフォームの底部を形成するためのもので円柱状に形成されるゲートインサート本体と、該ゲートインサート本体の一端に形成され、成形用金型内に溶融した樹脂をインジェクションで封入するノズルユニットをジョイントするための凹孔と、前記ゲートインサート本体の他端に形成されプリフォームの底部を形成するためのすり鉢状に形成される孔とからなるゲートインサートと、
からなり、
前記ネックリングのアンダーカット部が形成されていない側の係合部に前記コアリングの段差部が係合し、前記ネックリングのアンダーカット部が形成されている側の係合部に前記キャビティが係合してなり、
前記ゲートインサートには、該ゲートインサートのプリフォーム形成側である前記孔の表面から深さ方向に均等な距離の位置に該ゲートインサートの壁部を貫通して、該ゲートインサートの前記孔の表面を周回するようにリング状に水管回路が形成されてなり、
前記リング状に形成される水管回路は、相互に連通しており、該水管回路の入り口から最上段の水管流路に水を注入すると、水は、最上段の水管回路内を流れ、次段の水管回路に連通する水管流路に到達して、水管流路内に流れ、次々段の水管回路に連通する水管流路に到達し、この水管流路を流れて、冷却水が外部に排出されることによって、
前記プリフォームの底部を冷却するようにしたことを特徴とするプリフォーム用射出成形金型。
【請求項2】
成形用金型取り付け用のプレートに固定するための固定部と、該固定部に設けられるフランジ部と、該固定部の前記フランジ部が形成されている側とは反対側に、該固定部の径よりも小径に形成される支持部と、該支持部先端のプリフォームの内壁と同様の形状に形成される棒状部とによって構成されているコアと、
筒状に形成される筒状本体と、該筒状本体の一方の端部に形成され、前記筒状本体の内径よりも大径となる段差部とを備えるコアリングと、
プリフォームの口栓部を形成するためのもので筒状に形成される筒状部と、該筒状部の外周に設けられるフランジ部と、該筒状部の両側に形成される係合部と、前記筒状部の一端の内壁に設けられ、プリフォームの口栓部を形成するためのアンダーカット部とを備えるネックリングと、
プリフォームの胴部を形成するためのもので円筒状に形成されるキャビティ本体と、該キャビティ本体の一端に設けられるフランジ状の取り付け部と、該キャビティ本体の外周面に設けられる周回し水を流す水路となっており、前記キャビティ本体の外周面を冷却する水管回路を形成している複数の溝とを備えるキャビティと、
プリフォームの底部を形成するためのもので円柱状に形成されるゲートインサート本体と、該ゲートインサート本体の一端に形成され、成形用金型内に溶融した樹脂をインジェクションで封入するノズルユニットをジョイントするための凹孔と、前記ゲートインサート本体の他端に形成されプリフォームの底部を形成するためのすり鉢状に形成される孔とからなるゲートインサートと、
からなり、
前記ネックリングのアンダーカット部が形成されていない側の係合部に前記コアリングの段差部が係合し、前記ネックリングのアンダーカット部が形成されている側の係合部に前記キャビティが係合してなり、
前記ゲートインサートには、該ゲートインサートのプリフォーム形成側である内壁面から均等な距離の位置に、該ゲートインサートの壁部を貫通して該ゲートインサートの前記孔の表面を周回するように螺旋状に水管回路が形成されてなり、
前記リング状に形成される水管回路は、相互に連通しており、該水管回路の入り口から最上段の水管流路に水を注入すると、水は、最上段の水管回路内を流れ、次段の水管回路に連通する水管流路に到達して、水管流路内に流れ、次々段の水管回路に連通する水管流路に到達し、この水管流路を流れて、冷却水が外部に排出されることによって、
前記プリフォームの底部を冷却するようにしたことを特徴とするプリフォーム用射出成形金型。
【請求項3】
成形用金型取り付け用のプレートに固定するための固定部と、該固定部に設けられるフランジ部と、該固定部の前記フランジ部が形成されている側とは反対側に、該固定部の径よりも小径に形成される支持部と、該支持部先端のプリフォームの内壁と同様の形状に形成される棒状部とによって構成されているコアと、
筒状に形成される筒状本体と、該筒状本体の一方の端部に形成され、前記筒状本体の内径よりも大径となる段差部とを備えるコアリングと、
プリフォームの口栓部を形成するためのもので筒状に形成される筒状部と、該筒状部の外周に設けられるフランジ部と、該筒状部の両側に形成される係合部と、前記筒状部の一端の内壁に設けられ、プリフォームの口栓部を形成するためのアンダーカット部とを備えるネックリングと、
プリフォームの胴部を形成するためのもので円筒状に形成されるキャビティ本体と、該キャビティ本体の一端に設けられるフランジ状の取り付け部と、該キャビティ本体の外周面に設けられる周回し水を流す水路となっており、前記キャビティ本体の外周面を冷却する水管回路を形成している複数の溝とを備えるキャビティと、
プリフォームの底部を形成するためのもので円柱状に形成されるゲートインサート本体と、該ゲートインサート本体の一端に形成され、成形用金型内に溶融した樹脂をインジェクションで封入するノズルユニットをジョイントするための凹孔と、前記ゲートインサート本体の他端に形成されプリフォームの底部を形成するためのすり鉢状に形成される孔とからなるゲートインサートと、
からなり、
相互に連通し水管回路の入り口から最上段の水管流路に水を注入し、該最上段の水管回路内から、次段の水管回路に連通する水管流路に流水し、該水管流路内を流れる水を、次々段の水管回路に連通する水管流路に流水し、該水管流路内を流れる水を、次々々段の水管回路に連通する水管流路に流水して、前記各水管流路によって該ゲートインサートのプリフォーム形成側である前記孔の表面から深さ方向に均等な距離の位置に該ゲートインサートの壁部を貫通して、該ゲートインサートの前記孔の表面を周回するようにリング状に流水し、該ゲートインサートをリング状に周回して冷却するようにしたことを特徴とするプリフォームの冷却方法。
【請求項4】
成形用金型取り付け用のプレートに固定するための固定部と、該固定部に設けられるフランジ部と、該固定部の前記フランジ部が形成されている側とは反対側に、該固定部の径よりも小径に形成される支持部と、該支持部先端のプリフォームの内壁と同様の形状に形成される棒状部とによって構成されているコアと、
筒状に形成される筒状本体と、該筒状本体の一方の端部に形成され、前記筒状本体の内径よりも大径となる段差部とを備えるコアリングと、
プリフォームの口栓部を形成するためのもので筒状に形成される筒状部と、該筒状部の外周に設けられるフランジ部と、該筒状部の両側に形成される係合部と、前記筒状部の一端の内壁に設けられ、プリフォームの口栓部を形成するためのアンダーカット部とを備えるネックリングと、
プリフォームの胴部を形成するためのもので円筒状に形成されるキャビティ本体と、該キャビティ本体の一端に設けられるフランジ状の取り付け部と、該キャビティ本体の外周面に設けられる周回し水を流す水路となっており、前記キャビティ本体の外周面を冷却する水管回路を形成している複数の溝とを備えるキャビティと、
プリフォームの底部を形成するためのもので円柱状に形成されるゲートインサート本体と、該ゲートインサート本体の一端に形成され、成形用金型内に溶融した樹脂をインジェクションで封入するノズルユニットをジョイントするための凹孔と、前記ゲートインサート本体の他端に形成されプリフォームの底部を形成するためのすり鉢状に形成される孔とからなるゲートインサートと、
からなり、
相互に連通し水管回路の入り口から最上段の水管流路に水を注入し、該最上段の水管回路内から、次段の水管回路に連通する水管流路に流水し、該水管流路内を流れる水を、次々段の水管回路に連通する水管流路に流水し、該水管流路内を流れる水を、次々々段の水管回路に連通する水管流路に流水して、前記各水管流路によって該ゲートインサートのプリフォーム形成側である前記孔の表面から深さ方向に均等な距離の位置に該ゲートインサートの壁部を貫通して、該ゲートインサートの前記孔の表面を周回するように螺旋状に流水し、該ゲートインサートを螺旋状に周回して冷却するようにしたことを特徴とするプリフォームの冷却方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラスチックボトルを成形する際に予備成形されるプリフォームの生産性を向上することのできるプリフォームの成形用金型、およびプリフォームの冷却方法に関する。
【背景技術】
【0002】
日常生活において、ポリエチレンテレフタレート(PET)から成形される容器(ペットボトル)は、優れた機械的性質や透明性などの理由によって清涼飲料水などを入れる容器として汎用されている。
このような清涼飲料水などを入れる容器(ペットボトル)を製造するにあたっては、ポリエチレンテレフタレート(PET)の溶融樹脂を用いて直接ブロー成形して容器(ペットボトル)を製造するのではなく、あらかじめ射出成形法などによって有底円筒状の成形材料であるプリフォームを予備成形品として成形し、この予備成形されたプリフォームを用いて行っている。
すなわち、あらかじめ予備成形されて整形されたプリフォームを、延伸ブロー成形機内にセットし、この延伸ブロー成形機の容器(ペットボトル)成形用の金型内において加熱され軟化した状態で空気等の気体をプリフォーム内に吹き込み膨張成形する延伸ブロー成形法(ブロー成形)によって効率的に製造されている。
【0003】
このように容器(ペットボトル)は、あらかじめ予備成形されて整形されたプリフォームを、連続的に流しながら延伸ブロー成形機によってブロー成形して製造されている。この容器(ペットボトル)のプリフォームは、プリフォーム成形用の金型を用いて、一度に複数個のプリフォームを製造している。
このようなプリフォームは、成形用金型内に溶融した樹脂(ポリエチレンテレフタレート(PET))をインジェクションで封入し、この樹脂を冷却固化して、取り出すことによって製造している。
【0004】
プリフォームは、このように製造されるものであるから、プリフォームの製造に要する時間は、成形用金型内にインジェクションによって溶融した樹脂(ポリエチレンテレフタレート(PET))が封入され、この溶融した樹脂が成形用金型内で固化し、成形用金型から取り出されるまでの時間によって決定される。すなわち、プリフォームの製造に要する時間は、成形用金型の中にインジェクションによって溶融樹脂を封入する時間、成形用金型を冷却して溶融樹脂を固化する時間、固化した樹脂を取り出す時間の合計の時間で決まる。
したがって、プリフォームの製造効率を向上するためには、これらのいずれかの時間を短縮することで実現が可能となる。
【0005】
しかしながら、成形用金型内にインジェクションによって溶融樹脂を封入する時間と、固化した樹脂を取り出す時間については、時間短縮に限界があり、この2つの時間を短縮してプリフォームの製造効率の向上を図るのは難しい。
そこで、プリフォームの製造効率を向上するために、成形用金型を冷却して溶融樹脂を固化する時間を短縮することが検討されている。
そこで、従来のプリフォームの成形用金型においては、プリフォームを形成する部分となるネックリングと、キャビティと、ゲートインサートと、コアを外部より水を供給して、成形用金型のプリフォームを形成する部分を冷却し、射出成形機によって成形用金型内に封入された溶融樹脂を冷却することを行っている。
【0006】
しかしながら従来のプリフォームの成形用金型にあっては、ゲートインサートに形成する水管回路は、水管回路を切削によって形成するため、プリフォームを形成する内壁面の周囲に直線状の水管を形成してある。すなわち、ゲートインサートに形成する水管回路の位置は、ゲートインサートを横方向に断面した場合、プリフォームの外周面に対して菱形状に形成されている。
このようなプリフォームに関しては、例えば、特許文献1に記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−45877号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このプリフォームに関しては、特許文献1に示すように樹脂の使用量の削減と軽量化についての検討はなされているが、プリフォームを製造するに当たって、溶融樹脂を冷却するゲートインサートに形成する水管回路についての改善については、検討がなされていない。
このため従来のプリフォームを製造するプリフォームの成形用金型のゲートインサートに形成される水管回路は、直線状に形成されているため、プリフォームの外周面に対して水管回路までの距離が近いところと遠いところが存在するものとなっている。
【0009】
プリフォームの生産性を向上させるためには、ゲートの部分(プリフォームの底の部分)を早く均一に所定温度まで下げることが重要である。
このため、従来のプリフォームの製造に当たって、プリフォームの製造効率を向上するために、水管回路内に温度の低い水を供給して、成形用金型の冷却を調整して溶融樹脂の固化する時間を短縮することが試みられている。
プリフォームを形成する溶融樹脂の固化する時間を短縮するには、温調の温度を低くしてプリフォームを形成する溶融樹脂を短時間で冷却することが考えられる。しかしながら、このように温調の温度を低くして急速にプリフォームを形成する溶融樹脂を冷却すると、プリフォームの底の部分(底部)が白化して、品質不良を生じてしまうという問題点を有している。
【0010】
また、プリフォームを形成する溶融樹脂の固化する時間を短縮するには、水管回路内に供給する水の水量を多くしてプリフォームを形成する溶融樹脂の温度を短時間で冷却することが考えられる。しかしながら、水管回路の径を変更することは、製造するプリフォームの大きさから難しい。そのため、プリフォームを形成する溶融樹脂を短時間で冷却するには、水管回路内に供給する水の流速を上げて水量を多くする方法が考えられる。しかし、現在の設備で水管回路内に供給する水の流速を上げて水量を多くすることは難しい状況となっている。
このため、現状では、ゲート部の冷却に現状設備で対応できる最低温度の水を最適な流速で供給している。
【0011】
本発明の目的は、ゲート部および底部を均一に短時間で所定温度まで下げることのできるプリフォームの成形用金型、およびプリフォームの冷却方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の本発明に係るプリフォームの成形用金型は、成形用金型取り付け用のプレートに固定するための固定部と、該固定部に設けられるフランジ部と、該固定部の前記フランジ部が形成されている側とは反対側に、該固定部の径よりも小径に形成される支持部と、該支持部先端のプリフォームの内壁と同様の形状に形成される棒状部とによって構成されているコアと、
筒状に形成される筒状本体と、該筒状本体の一方の端部に形成され、前記筒状本体の内径よりも大径となる段差部とを備えるコアリングと、
プリフォームの口栓部を形成するためのもので筒状に形成される筒状部と、該筒状部の外周に設けられるフランジ部と、該筒状部の両側に形成される係合部と、前記筒状部の一端の内壁に設けられ、プリフォームの口栓部を形成するためのアンダーカット部とを備えるネックリングと、
プリフォームの胴部を形成するためのもので円筒状に形成されるキャビティ本体と、該キャビティ本体の一端に設けられるフランジ状の取り付け部と、該キャビティ本体の外周面に設けられる周回し水を流す水路となっており、前記キャビティ本体の外周面を冷却する水管回路を形成している複数の溝とを備えるキャビティと、
プリフォームの底部を形成するためのもので円柱状に形成されるゲートインサート本体と、該ゲートインサート本体の一端に形成され、成形用金型内に溶融した樹脂をインジェクションで封入するノズルユニットをジョイントするための凹孔と、前記ゲートインサート本体の他端に形成されプリフォームの底部を形成するためのすり鉢状に形成される孔とからなるゲートインサートと、
からなり、
前記ネックリングのアンダーカット部が形成されていない側の係合部に前記コアリングの段差部が係合し、前記ネックリングのアンダーカット部が形成されている側の係合部に前記キャビティが係合してなり、
前記ゲートインサートには、該ゲートインサートのプリフォーム形成側である前記孔の表面から深さ方向に均等な距離の位置に該ゲートインサートの壁部を貫通して、該ゲートインサートの前記孔の表面を周回するようにリング状に水管回路が形成されてなり、
前記リング状に形成される水管回路は、相互に連通しており、該水管回路の入り口から最上段の水管流路に水を注入すると、水は、最上段の水管回路内を流れ、次段の水管回路に連通する水管流路に到達して、水管流路内に流れ、次々段の水管回路に連通する水管流路に到達し、この水管流路を流れて、冷却水が外部に排出されることによって、
前記プリフォームの底部を冷却するようにしたことを特徴としている。
【0013】
上記課題を解決するためになされた請求項2に記載の本発明に係るプリフォームの成形用金型は、成形用金型取り付け用のプレートに固定するための固定部と、該固定部に設けられるフランジ部と、該固定部の前記フランジ部が形成されている側とは反対側に、該固定部の径よりも小径に形成される支持部と、該支持部先端のプリフォームの内壁と同様の形状に形成される棒状部とによって構成されているコアと、
筒状に形成される筒状本体と、該筒状本体の一方の端部に形成され、前記筒状本体の内径よりも大径となる段差部とを備えるコアリングと、
プリフォームの口栓部を形成するためのもので筒状に形成される筒状部と、該筒状部の外周に設けられるフランジ部と、該筒状部の両側に形成される係合部と、前記筒状部の一端の内壁に設けられ、プリフォームの口栓部を形成するためのアンダーカット部とを備えるネックリングと、
プリフォームの胴部を形成するためのもので円筒状に形成されるキャビティ本体と、該キャビティ本体の一端に設けられるフランジ状の取り付け部と、該キャビティ本体の外周面に設けられる周回し水を流す水路となっており、前記キャビティ本体の外周面を冷却する水管回路を形成している複数の溝とを備えるキャビティと、
プリフォームの底部を形成するためのもので円柱状に形成されるゲートインサート本体と、該ゲートインサート本体の一端に形成され、成形用金型内に溶融した樹脂をインジェクションで封入するノズルユニットをジョイントするための凹孔と、前記ゲートインサート本体の他端に形成されプリフォームの底部を形成するためのすり鉢状に形成される孔とからなるゲートインサートと、
からなり、
前記ネックリングのアンダーカット部が形成されていない側の係合部に前記コアリングの段差部が係合し、前記ネックリングのアンダーカット部が形成されている側の係合部に前記キャビティが係合してなり、
前記ゲートインサートには、該ゲートインサートのプリフォーム形成側である内壁面から均等な距離の位置に、該ゲートインサートの壁部を貫通して該ゲートインサートの前記孔の表面を周回するように螺旋状に水管回路が形成されてなり、
前記リング状に形成される水管回路は、相互に連通しており、該水管回路の入り口から最上段の水管流路に水を注入すると、水は、最上段の水管回路内を流れ、次段の水管回路に連通する水管流路に到達して、水管流路内に流れ、次々段の水管回路に連通する水管流路に到達し、この水管流路を流れて、冷却水が外部に排出されることによって、
前記プリフォームの底部を冷却するようにしたことを特徴としている。
【0014】
上記課題を解決するためになされた請求項3に記載の本発明に係るプリフォームの冷却方法は、成形用金型取り付け用のプレートに固定するための固定部と、該固定部に設けられるフランジ部と、該固定部の前記フランジ部が形成されている側とは反対側に、該固定部の径よりも小径に形成される支持部と、該支持部先端のプリフォームの内壁と同様の形状に形成される棒状部とによって構成されているコアと、
筒状に形成される筒状本体と、該筒状本体の一方の端部に形成され、前記筒状本体の内径よりも大径となる段差部とを備えるコアリングと、
プリフォームの口栓部を形成するためのもので筒状に形成される筒状部と、該筒状部の外周に設けられるフランジ部と、該筒状部の両側に形成される係合部と、前記筒状部の一端の内壁に設けられ、プリフォームの口栓部を形成するためのアンダーカット部とを備えるネックリングと、
プリフォームの胴部を形成するためのもので円筒状に形成されるキャビティ本体と、該キャビティ本体の一端に設けられるフランジ状の取り付け部と、該キャビティ本体の外周面に設けられる周回し水を流す水路となっており、前記キャビティ本体の外周面を冷却する水管回路を形成している複数の溝とを備えるキャビティと、
プリフォームの底部を形成するためのもので円柱状に形成されるゲートインサート本体と、該ゲートインサート本体の一端に形成され、成形用金型内に溶融した樹脂をインジェクションで封入するノズルユニットをジョイントするための凹孔と、前記ゲートインサート本体の他端に形成されプリフォームの底部を形成するためのすり鉢状に形成される孔とからなるゲートインサートと、
からなり、
相互に連通し水管回路の入り口から最上段の水管流路に水を注入し、該最上段の水管回路内から、次段の水管回路に連通する水管流路に流水し、該水管流路内を流れる水を、次々段の水管回路に連通する水管流路に流水し、該水管流路内を流れる水を、次々々段の水管回路に連通する水管流路に流水して、前記各水管流路(によって該ゲートインサートのプリフォーム形成側である前記孔の表面から深さ方向に均等な距離の位置に該ゲートインサートの壁部を貫通して、該ゲートインサートの前記孔の表面を周回するようにリング状に流水し、該ゲートインサートをリング状に周回して冷却するようにしたことを特徴としている。
【0015】
上記課題を解決するためになされた請求項4に記載の本発明に係るプリフォームの冷却方法は、成形用金型取り付け用のプレートに固定するための固定部と、該固定部に設けられるフランジ部と、該固定部の前記フランジ部が形成されている側とは反対側に、該固定部の径よりも小径に形成される支持部と、該支持部先端のプリフォームの内壁と同様の形状に形成される棒状部とによって構成されているコアと、
筒状に形成される筒状本体と、該筒状本体の一方の端部に形成され、前記筒状本体の内径よりも大径となる段差部とを備えるコアリングと、
プリフォームの口栓部を形成するためのもので筒状に形成される筒状部と、該筒状部の外周に設けられるフランジ部と、該筒状部の両側に形成される係合部と、前記筒状部の一端の内壁に設けられ、プリフォームの口栓部を形成するためのアンダーカット部とを備えるネックリングと、
プリフォームの胴部を形成するためのもので円筒状に形成されるキャビティ本体と、該キャビティ本体の一端に設けられるフランジ状の取り付け部と、該キャビティ本体の外周面に設けられる周回し水を流す水路となっており、前記キャビティ本体の外周面を冷却する水管回路を形成している複数の溝とを備えるキャビティと、
プリフォームの底部を形成するためのもので円柱状に形成されるゲートインサート本体と、該ゲートインサート本体の一端に形成され、成形用金型内に溶融した樹脂をインジェクションで封入するノズルユニットをジョイントするための凹孔と、前記ゲートインサート本体の他端に形成されプリフォームの底部を形成するためのすり鉢状に形成される孔とからなるゲートインサートと、
からなり、
相互に連通し水管回路の入り口から最上段の水管流路に水を注入し、該最上段の水管回路内から、次段の水管回路に連通する水管流路に流水し、該水管流路内を流れる水を、次々段の水管回路に連通する水管流路に流水し、該水管流路内を流れる水を、次々々段の水管回路に連通する水管流路に流水して、前記各水管流路によって該ゲートインサートのプリフォーム形成側である前記孔の表面から深さ方向に均等な距離の位置に該ゲートインサートの壁部を貫通して、該ゲートインサートの前記孔の表面を周回するように螺旋状に流水し、該ゲートインサートを螺旋状に周回して冷却するようにしたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係るプリフォームの成形用金型によれば、ゲート部および底部を均一に短時間で所定温度まで下げることができる。
また、本発明に係るプリフォームの冷却方法によれば、ゲート部および底部を均一に短時間で所定温度まで下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明に係るプリフォームの成形用金型の第1の実施例を示す図である。
図2図1に図示のプリフォームの成形用金型のコアの全体斜視図である。
図3図2に図示のプリフォームの成形用金型のコアの断面斜視図である。
図4図1に図示のプリフォームの成形用金型のコアリングを示す図である。
図5図1に図示のプリフォームの成形用金型のネックリングを示す図である。
図6図1に図示のプリフォームの成形用金型のキャビティの全体斜視図である。
図7図6に図示のプリフォームの成形用金型のキャビティの断面斜視図である。
図8図1に図示のプリフォームの成形用金型のゲートインサートを示す図である。
図9】本発明に係るプリフォームの成形用金型のゲートインサートの基礎となる造形用プレートを示す図である。
図10図9に図示の造形用プレートの上に金属粉末を焼結積層して形成したゲートインサート本体の原形を示す図である。
図11図10に図示のゲートインサート本体の原形を機械加工して形成したゲートインサートの全体斜視図である。
図12図11に図示のゲートインサート本体の水管回路の配置状態を示す図である。
図13】本発明に係るプリフォームの成形用金型の第2の実施例を示す図である。
図14図13に図示のプリフォームの成形用金型のゲートインサートを示す図である。
図15図13に図示のゲートインサート本体の水管回路の配置状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して、本発明にかかるプリフォームの成形用金型、およびプリフォームの冷却方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【実施例1】
【0019】
図1には、本発明に係るプリフォームの成形用金型、およびプリフォームの冷却方法の実施例1が示されている。
プリフォームは、口栓部、胴部及び胴部の端部を閉塞する底部を備える構成となっているプラスチックボトル成形用プリフォームである。
【0020】
プリフォームの成形用金型1は、図1に示す如く、コア2と、コアリング3と、ネックリング4と、キャビティ5と、ゲートインサート6とによって構成されている。
【0021】
コア2は、図2図3に示す如く、形成されている。
図2図3において、コア2は、円柱状に形成されており、固定部21と、フランジ部22と、支持部23と、棒状部24とによって構成されている。
このコア2には、成形用金型取り付け用のプレートに固定するため、固定部21にフランジ部22が設けられている。
また、固定部21には、フランジ部22が形成されている側とは反対側に、固定部21の径よりも小径に形成される支持部23が設けられている。この支持部23は、コアリング3と、ネックリング4とを所定の位置に支持するためのものである。
【0022】
この支持部23先端には、プリフォームの内壁と同様の形状に形成される棒状部24が形成されている。この棒状部24は、射出成形機から射出される溶融樹脂を外周面で受けて、プリフォームの内周面を形成するためのものである。
【0023】
コアリング3は、図4に示す如く、形成されている。
図4において、コアリング3は、筒状に形成される筒状本体31を有している。この筒状本体31の一方の端部は、筒状本体31の内径よりも大径となる段差部32が形成されている。
このコアリング3は、筒状本体31の一端面がコア2の固定部21に接触するとともに、コアリング3の筒状本体31の内面が、コア2の支持部23に接触するようになっている。
【0024】
このコアリング3の一方の端部に形成される段差部32には、後述するネックリング4が係合するようになっている。このようにコアリング3は、ネックリング4を押さえ付けて位置決めする作用を有している。すなわち、コアリング3の段差部32によってネックリング4が支持されている。
【0025】
ネックリング4は、図5に示す如く、形成されている。
図5において、ネックリング4は、プリフォームの口栓部を形成するためのもので、筒状に形成される筒状部41を有している。この筒状部41の外周には、フランジ部42が設けられており、このフランジ部42によって筒状部41の両側に係合部43,44が形成されている。
この筒状部41の一端の内壁には、プリフォームの口栓部を形成するためのアンダーカット部45が設けられている。
【0026】
そして、このネックリング4の他端の合わせ部46は、コア2の支持部23に接触するようになっている。
また、このネックリング4は、筒状部41の一端のアンダーカット部45が形成されていない側の係合部44が、コア2に取り付けられるコアリング3の段差部32と係合し、筒状部41の他端のアンダーカット部45が形成されている側の係合部43が後述するキャビティ5と係合するようになっている。
【0027】
キャビティ5は、図6図7に示す如く、形成されている。
図6図7において、キャビティ5は、プリフォームの胴部を形成するためのもので、円筒状に形成されるキャビティ本体51を有している。
このキャビティ本体51の一端には、フランジ状の取り付け部52が設けられている。
このキャビティ5のキャビティ本体51の外周面には、周回する複数の溝53が設けられている。この溝53は、図7に示す如く、水を流す水路となっており、キャビティ本体51の外周面を冷却する水管回路を形成している。
【0028】
また、キャビティ本体51の一端に設けられる取り付け部52には、図7に示す如く、内壁面に、キャビティ本体51の内径よりも大径となる係合段部54が形成されている。この係合段部54には、ネックリング4の筒状部41の係合部43が係合するようになっている。
【0029】
ゲートインサート6は、図8に示す如く、形成されている。
図8において、ゲートインサート6は、プリフォームの底部を形成するためのもので、円柱状に形成されるゲートインサート本体61を有している。
このゲートインサート本体61の一端には、成形用金型内に溶融した樹脂(ポリエチレンテレフタレート(PET))をインジェクションで封入するノズルユニット71をジョイントするための凹孔62が形成されている。また、ゲートインサート本体61の他端には、プリフォームの底部を形成するためにすり鉢状の孔63が形成されている。
【0030】
この凹孔63と孔62とは連通路64によって連通するように形成されている。したがって、ノズルユニット71から射出された溶融樹脂は、連通路64を通ってゲートインサート6の孔63内に射出されるようになっている。
このゲートインサート6は、プリフォームの底部を形成するためのもので、このプリフォームの底部は、ノズルユニット71から射出された溶融樹脂によって形成された後、ゲートインサートに形成された水管を流れる水によって冷却される。
【0031】
このプリフォームの底部を形成する樹脂の冷却のため、ゲートインサート6には、リング状に水管回路65が形成されている。この水管回路65は、ゲートインサート6のプリフォーム形成側である内壁面から均等な距離の位置に、ゲートインサート6の壁部を貫通してリング状に水管回路65を形成し、ゲートインサート6の内壁面(孔63の表面)を周回するようにリング状に形成されている。
このリング状に形成される水管回路65は、連通しており、水管回路65の入り口65aから最上段の水管流路66aに水を注入すると、水は、最上段の水管回路65内を流れ、次段の水管回路65に連通する水管流路66bに到達して、水管流路66b内に流れる。
【0032】
次段の水管回路65に連通する水管流路66b内を流れる水は、次段の水管回路65に到達し、次段の水管回路65内を流れ、次々段の水管回路65に連通する水管流路66cに流れる。次々段の水管回路65に連通する水管流路66cに流れた水は、次々段の水管回路65に到達し、次々段の水管回路65内を流れ、次々段の水管回路65に連通する水管流路66dに到達し、この水管流路66dを流れて、冷却水は、外部に排出される。
【0033】
このゲートインサート6に形成されるリング状の水管回路65は、ゲートインサート6の壁部を貫通してリング状に、かつゲートインサート6のプリフォーム形成側の内壁面から均等な距離の位置に、ゲートインサート6の内壁面(孔63の表面)を周回するようにリング状に形成されている。
このようなゲートインサート6は、図9図12に示すように金属光造形加工法を用いて製造される。金属光造形加工法というのは、金属粉体を高性能・高出力のレーザーで完全溶融し、固溶体化させ、造形物の薄い層を一層ずつ作り、これを積み重ねて立体的な部品を作っていく製造加工法である。
【0034】
すなわち、まず、図9に示すような造形用プレート100を用意する。この造形用プレート100は、図8に図示のゲートインサート6のノズルユニット71をジョイントする部分に相当するものである。そして、この造形用プレート100の下面側には、機械加工(切削加工)によって成形用金型内に溶融した樹脂(ポリエチレンテレフタレート(PET))をインジェクションで封入するノズルユニット71がジョイントするための凹孔62が形成されている。
【0035】
この造形用プレート100の上に、ゲートインサート6の材料である金属粉末を、均一に、0.05mm〜0.1mm(例えば、0.05mm)の厚さになるように敷き詰める。そして、造形物のXY断面となる部分にレーザー光をゲートインサート6の構造に合わせて照射する。すると、照射された部分が完全溶融し、薄い断面ができ上がる。この操作を繰り返しながら、金属粉末が塗布された所定の部分の領域(パターン)に、光源からレーザ光を照射して金属粉末を焼結する。この場合、空洞とすべき部分(水管回路65、水管流路66a〜66dに該当する部分)には、レーザ光を照射しないようにする。このようにして金属粉末は、レーザ光の照射によって既に焼結された部分と一体となる。
【0036】
造形用プレート100の上に、金属粉末の塗布、レーザー光の照射による溶融焼結を繰り返すことによつて、図10に示す如く、造形用プレート100の上に、鉢状の孔63が形成されたプリフォームの底部を形成するための部分が積層され、ゲートインサート本体61の原形110が形成される。
このゲートインサート本体61の原形110は、ゲートインサート本体61として完成されたものではなく、ゲートインサート本体61として機械加工を必要とする部分がある。そこで、ゲートインサート本体61に凹孔63と孔62とを連通する連通路64を形成したり、ノズルユニット71をジョイントするための細部の切削加工等をおこなって、図11に図示のようなゲートインサート120(図8に図示のゲートインサート6)を形成する。
【0037】
このように製造することにより、ゲートインサート120(図8に図示のゲートインサート6)は、図12に示すようにプリフォームの底部を形成する樹脂の冷却のための水管回路65がリング状に形成される。すなわち、ゲートインサート120(図8に図示のゲートインサート6)には、プリフォーム形成側である内壁面(鉢状の孔63の表面)から深さ方向に均等な距離の位置に、壁部を貫通して水管回路65がリング状に形成することができる。
【実施例2】
【0038】
図13には、本発明に係るプリフォームの成形用金型、およびプリフォームの冷却方法の実施例2が示されている。
プリフォームは、口栓部、胴部及び胴部の端部を閉塞する底部を備える構成となっているプラスチックボトル成形用プリフォームである。
【0039】
プリフォームの成形用金型1は、図1に示す如く、コア2と、コアリング3と、ネックリング4と、キャビティ5と、ゲートインサート8とによって構成されている。
【0040】
コア2は、図2図3に示す如く形成されており、コアリング3は、図4に示す如く形成されており、ネックリング4は、図5に示す如く形成されており、キャビティ5は、図6図7に示す如く形成されており、前述した実施例1と同一であるので、ここでは説明を省略する。
本実施例が図1に図示実施例1と異なっている点は、実施例1のゲートインサート6が、プリフォームの底部を形成する樹脂の冷却のための水管回路65をリング状に形成しているのに対し、本実施例のゲートインサート8が、プリフォームの底部を形成する樹脂の冷却のための水管回路を螺旋状に形成している点である。
【0041】
本実施例2におけるゲートインサート8は、図14に示す如く、形成されている。
図14において、ゲートインサート8は、プリフォームの底部を形成するためのもので、円柱状に形成されるゲートインサート本体81を有している。
このゲートインサート本体81の一端には、成形用金型内に溶融した樹脂(ポリエチレンテレフタレート(PET))をインジェクションで封入するノズルユニット71をジョイントするための凹孔82が形成されている。また、ゲートインサート本体81の他端には、プリフォームの底部を形成するためにすり鉢状の孔83が形成されている。
【0042】
この凹孔82と孔83とは連通路84によって連通するように形成されている。したがって、ノズルユニット71から射出された溶融樹脂は、連通路84を通ってゲートインサート8の孔83内に射出されるようになっている。
このゲートインサート8は、プリフォームの底部を形成するためのもので、このプリフォームの底部は、ノズルユニット71から射出された溶融樹脂によって形成された後、ゲートインサートに形成された水管を流れる水によって冷却される。
【0043】
このプリフォームの底部を形成する樹脂の冷却のため、ゲートインサート8には、螺旋状に水管回路85が形成されている。この水管回路85は、ゲートインサート8のプリフォーム形成側である内壁面から均等な距離の位置に、ゲートインサート8の壁部を貫通して螺旋状に水管回路85を形成し、ゲートインサート8の内壁面(孔83の表面)を周回するように螺旋状に形成されている。
この螺旋状に形成される水管回路85は、連通しており、水管回路85の入口85aから水管流路86aに水を注入すると、水は、螺旋状に形成される水管回路85内を流れ、水管流路86bに到達して、外部に排出される。
【0044】
このゲートインサート8に形成される螺旋状の水管回路85は、ゲートインサート8の壁部を貫通して螺旋状に、かつゲートインサート8のプリフォーム形成側の内壁面から均等な距離の位置に、ゲートインサート8の内壁面(孔83の表面)を周回するように螺旋状に形成されている。
このようなゲートインサート8は、ゲートインサート6と同様に金属光造形複合加工法を用いて図15に図示のようなゲートインサート200(図14に図示のゲートインサート8)が製造される。
【0045】
このゲートインサート200(図14に図示のゲートインサート8)は、図15に示すようにプリフォームの底部を形成する樹脂の冷却のための水管回路85が螺旋状に形成される。すなわち、ゲートインサート200(図14に図示のゲートインサート8)には、プリフォーム形成側である内壁面(鉢状の孔83の表面)から深さ方向に均等な距離の位置に、壁部を貫通して水管回路85が螺旋状に形成することができる。
【0046】
なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
【符号の説明】
【0047】
1………プリフォームの成形用金型 2………コア 3………コアリング 4………ネックリング 5………キャビティ 6,8………ゲートインサート 61………ゲートインサート本体 62………凹孔 63………孔 64………連通路 65………水管回路 66a〜66d………水管流路 71………ノズルユニット 81………ゲートインサート本体 82………凹孔 83………孔 85………水管回路 86………水管流路
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15