(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記テンプレート格納手段は、それぞれの旅行ガイドブック、及び、それぞれの旅行ガイドブックに掲載されている旅行先の位置情報に関連付けて、少なくとも旅行先に関連する情報が掲載されたテンプレートを格納する
請求項3に記載の情報処理装置。
前記テンプレートに挿入される画像データの撮影タイミングと、音声を録音した録音タイミングとに基づいて、録音された音声データに対応する文字列を、挿入される画像データに関連付けて表示させるコメント付加手段
をさらに有する請求項5に記載の情報処理装置。
パンフレット撮影モード及び通常撮影モードのうち、パンフレット撮影モードが選択された場合に、撮影された画像から、パンフレットの形状に対応する画像領域を抽出するパンフレット抽出手段
をさらに有する請求項6に記載の情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、アルバム編集システム1のハードウェア構成を例示する図である。
図1に例示するように、アルバム編集システム1は、携帯端末3と、作成支援サーバ4とを含む。
携帯端末3は、アルバム編集を行うユーザが操作する携帯型のコンピュータ端末である。本例では、アルバム編集を主導するユーザ(オーナー)と、このアルバム編集に参画する他のユーザ(参加者)とが存在し、それぞれのユーザが携帯端末3を所持する形態を具体例として説明する。
【0020】
図2は、アルバム編集システム1を用いて編集されるアルバムと、出版物との関係を模式的に表す図である。
図3は、デザインテーマの概念を模式的に表す図である。
図2に例示するように、本実施形態では、複数の出版物90(具体的には、旅行ガイドブック)それぞれが、旅行アルバムのテンプレート91に関連付けられている。より具体的には、出版物90にはコンピュータで読み取り可能な形式で出版物を識別するための識別情報(本例では、二次元コード900)が付されており、作成支援サーバ4は、各出版物90の識別情報に関連付けて、アルバムのテンプレートを格納している。
それぞれの旅行アルバムのテンプレート91は、関連付けられた出版物90(旅行ガイドブック)と共通のデザインテーマの下で作成されたものである。したがって、このようなテンプレート91を用いて作成されるアルバム92も、出版物90(旅行ガイドブック)とデザインテーマが共通する。
ここで、本発明に係る出版物とは、印刷された出版物だけでなく、電子出版物も含む概念である。
本実施形態のアルバム編集システム1は、上記のように、旅行ガイドブック90に関連付けられたアルバムのテンプレートを提供することにより、ユーザが選んだ旅行ガイドブック90とデザインやテイストが近いアルバム92の作成を支援する。
特に、自身の好みに合わせて自由にデザインできる場面であっても、一般に自分が好きなデザインイメージを具現化することは容易ではない。本実施形態では、
図3に例示するように、複数存在するガイドブックの中から、ユーザが具体的なデザインを見て選択しているのであるから、この選択の中には、ユーザの潜在的なデザインイメージが含まれている可能性が高く、このデザインイメージで作成されたテンプレートを用いることにより、ユーザの潜在的なデザインイメージが自動的に旅行アルバムに反映されることが期待できる。また、
図3に例示するように、観光スポット毎にアルバムのテンプレートが提供されるため、観光の現場で感じたことを直ちにアルバムに反映させることができる。
【0021】
図4は、作成支援サーバ4のハードウェア構成を例示する図である。
図4に例示するように、作成支援サーバ4は、CPU400、メモリ402、HDD404、ネットワークインタフェース406(ネットワークIF406)、表示装置408、及び入力装置410を有し、これらの構成はバス412を介して互いに接続している。
CPU400は、例えば、中央演算装置である。
メモリ402は、例えば、揮発性メモリであり、主記憶装置として機能する。
HDD404は、例えば、ハードディスクドライブ装置であり、不揮発性の記録装置としてコンピュータプログラムやその他のデータファイルを格納する。
ネットワークIF406は、有線又は無線で通信するためのインタフェースであり、インターネットを介した携帯端末3との通信を実現する。
表示装置408は、例えば、液晶ディスプレイである。
入力装置410は、例えば、キーボード及びマウスである。
【0022】
図5は、作成支援サーバ4の機能構成を例示する図である。
図5に例示するように、本例の作成支援サーバ4には、作成支援プログラム50がインストールされると共に、テンプレートデータベース600(テンプレートDB600)、アルバムデータベース610(アルバムDB610)、及びグループデータベース620(グループDB620)が構成される。
作成支援プログラム50は、識別情報取得部500、場所特定部510、テンプレート選択部520、テンプレート送信部530、アルバム編集部540、コメント付加部550、パンフレット抽出部560、ユーザ管理部570、及びアルバム配信部580を有する。
なお、作成支援プログラム50の一部又は全部は、ASICなどのハードウェアにより実現されてもよい。
【0023】
作成支援プログラム50において、識別情報取得部500は、携帯端末3から、出版物を識別する識別情報を取得する。
例えば、識別情報取得部500は、出版物90に付された出版物の識別コードを取得する。なお、本例では、出版物の識別情報として識別コード(ISBNなど)を用いる形態を説明するが、これに限定されるものではなく、例えば、出版社名及び書籍名の組合せを識別情報としてもよい。
本例の識別情報取得部500は、旅行ガイドブック90に付された二次元コード900が携帯端末3により撮影された場合に、この二次元コード900から読み取られた識別コードを携帯端末3からインターネット経由で受信する。
【0024】
場所特定部510は、携帯端末3が存在する場所を特定する。
例えば、場所特定部510は、携帯端末3から、GPS(Global Positioning System)から取得した位置情報、又は、通信に使用している基地局に関する情報を、携帯端末3の位置情報として取得する。
本例の場所特定部510は、携帯端末3により撮影が行われた時の位置情報(GPSデータ)を、画像データに添付された状態で携帯端末3から受信する。
【0025】
テンプレート選択部520は、テンプレートDB600に格納されているテンプレートの中から、識別情報取得部500により取得された出版物90の識別情報と、場所特定部510により特定された携帯端末3の場所とに基づいて、携帯端末3に提供すべきテンプレートを選択する。
本例のテンプレート選択部520は、識別情報取得部500により受信された出版物の識別コードと、場所特定部510により受信された位置情報とをキーとして、テンプレートDB600内で、テンプレートを検索する。
【0026】
テンプレート送信部530は、テンプレート選択部520により選択されたテンプレート又は他の構成(アルバム編集部540、コメント付加部550など)により編集されたテンプレートを、携帯端末3に送信して、テンプレートのプレビューを実現させる。
【0027】
アルバム編集部540は、携帯端末3から受信した編集指示情報に基づいて、テンプレート選択部520により選択されたテンプレートを編集する。
例えば、アルバム編集部540は、テンプレートに対して、画像の挿入又は削除、挿入された画像に対する画像編集、又は、文字列の挿入又は削除などを行う。
【0028】
コメント付加部550は、テンプレートに挿入される画像データの撮影タイミングと、音声を録音した録音タイミングとに基づいて、録音された音声データに対応する文字列を、挿入される画像データに関連付けて表示させる。
例えば、コメント付加部550は、テンプレートに挿入する画像が携帯端末3により撮影されたタイミングを基準として、その前後の既定の時間帯内に、この携帯端末3により音声が録音された場合に、この携帯端末3から受信した音声データを認識して、文字列に変換し、変換された文字列を吹き出し画像に挿入して、テンプレート上の当該画像に吹き出し画像を合成する。
本例のコメント付加部550は、音声の認識処理として、テンプレートに関連付けられた候補文字列(すなわち、旅行ガイドブック及び画像撮影場所に関連付けられた候補文字列)を用いて、音声データに含まれる文字列を特定する。これにより、ユーザが知っている情報(旅行ガイドブックから知得した情報)や、旅行先に関する情報に基づいて、ユーザが発話する可能性の高い文字列を候補文字列とできるため、音声認識の成功率向上が期待できる。
また、本例のコメント付加部550は、テンプレートに関連付けられた吹き出し画像(すなわち、旅行ガイドブック及び画像撮影場所に関連付けられた候補文字列)を用いる。これにより、旅行ガイドブックとデザイン(色調、形状及び大きさ)を共通にする吹き出し画像が、アルバムに収められた写真の周囲に貼り付けることができる。
【0029】
パンフレット抽出部560は、パンフレット撮影モード及び通常撮影モードのうち、パンフレット撮影モードが選択された場合に、撮影された画像から、パンフレット形状に対応する画像領域を抽出する。
例えば、パンフレット抽出部560は、パンフレット撮影モードが選択されている場合に、テンプレートに関連付けられたパンフレット定義(すなわち、旅行ガイドブック及び画像撮影場所に関連付けられた候補文字列)を用いて、撮影された画像から、パンフレットに相当する画像領域を特定し、特定された画像領域を切り出し、切り出された画像領域をパンフレット画像としてテンプレートに貼り付ける。ここで、パンフレット定義とは、パンフレットの特徴の少なくとも一部を示す情報であり、例えば、パンフレットの形状を示す情報、パンフレットに用いられている色を示す情報、又は、パンフレットに含まれている文字列を示す情報などである。
【0030】
ユーザ管理部570は、アルバムを作成するユーザを管理する。
また、ユーザ管理部570は、アルバムを共同編集するユーザ(参加者)の登録を行う。例えば、ユーザ管理部570は、互いに近接した複数の携帯端末3に対するユーザ操作を検知した場合に、これらの携帯端末のユーザをアルバムの共同編集者に登録する。
本例のユーザ管理部570は、複数の携帯端末3によるバンプ操作(携帯端末同士をぶつけ合う操作)を検知し、かつ、バンプ操作を行った携帯端末のいずれかがアルバムのオーナーの端末である場合に、他の携帯端末のユーザを参加者として登録し、このアルバムの閲覧及び編集を許可する。
【0031】
アルバム配信部580は、アルバム92が完成した場合に、完成したアルバム92をユーザの携帯端末3に配信する。
本例のアルバム配信部580は、オーナーの携帯端末3により「ただいま」という音声が検知されたことを条件として、このオーナーのアルバム92が完成したものと判断して、完成したアルバム92を、このオーナー及び参加者の携帯端末3に配信する。
【0032】
図6は、携帯端末3のハードウェア構成を例示する図である。
図6に例示するように、携帯端末3は、CPU300、揮発性メモリ302、不揮発性メモリ304、ネットワークインタフェース306(ネットワークIF306)、タッチパネル308、カメラ310、位置特定装置312、音声入出力装置314、及び加速度センサ315を有し、これらの構成はバス316を介して互いに接続している。
CPU300は、例えば、中央演算装置である。
揮発性メモリ302は、例えば、主記憶装置として機能する。
不揮発性メモリ304は、例えば、不揮発性の記録装置としてコンピュータプログラムやその他のデータファイルを格納する。
ネットワークIF306は、無線で通信するためのインタフェースであり、電話回線又はインターネットを介した作成支援サーバ4との通信を実現する。
タッチパネル308は、例えば、表示装置及び入力装置として機能するディスプレイである。
カメラ310は、例えば、携帯端末3に内蔵された撮影装置である。なお、カメラ310は、USBケーブルなどにより外部接続された撮影装置であってもよい。
位置特定装置312は、例えば、GPS信号を受信し、受信した信号に基づいて現在位置を特定する装置である。
音声入出力装置314は、例えば、マイク及びスピーカを含み、音声の入力及び出力を実現する。
加速度センサ315は、携帯端末3の加速度を検知するセンサーである。
【0033】
図7は、携帯端末3の機能構成を例示する図である。
図7に例示するように、携帯端末3には、編集支援プログラム350がインストールされている。編集支援プログラム350は、位置情報取得部352、カメラ制御部354、音声入出力制御部356、入出力部358、及び通信制御部360を有する。なお、本プログラムの一部又は全部は、ASICなどのハードウェアによって実現されてもよく、また、OS(Operating System)の機能を一部借用して実現されてもよい。
【0034】
編集支援プログラム350において、位置情報取得部352は、位置特定装置312を制御して、携帯端末3の位置を特定し、特定された位置情報を作成支援サーバ4に送信する。
本例の位置情報取得部352は、携帯端末3により画像が撮影された場合に、撮影時の位置を特定し、特定された位置情報を、撮影された画像データに添付する。
【0035】
カメラ制御部354は、カメラ310を制御して、写真の撮影を行う。
音声入出力制御部356は、音声入出力装置314を制御して、音声の入力、及び、音声の出力を実現する。また、本例の音声入出力制御部356は、入力された音声データを録音し、録音された音声データを作成支援サーバ4に送信する。
【0036】
入出力部358は、タッチパネル308を制御して、ユーザによる入力操作を検知すると共に、テンプレートや写真画像などの表示を行う。また、入出力部358は、加速度センサ315を制御して、加速度センサ315の出力と、位置情報取得部352により特定された位置情報とに基づいて、ユーザのバンプ操作を検知する。
【0037】
通信制御部360は、ネットワークIF306を制御して、作成支援サーバ4との通信を実現する。
【0038】
図8は、作成支援サーバ4により管理されるテンプレートのデータ構造を例示する図である。
図8に例示するように、作成支援サーバ4は、テンプレートを識別するテンプレートID、出版物名、及び出版物の識別コードを互いに関連付け、出版物テーブルとしてテンプレートDB600に格納している。また、作成支援サーバ4は、テンプレートID、ロケーション名、ロケーション説明、背景画像、配置順序ID、位置情報、パンフレット定義、吹き出し定義、候補文字列、及び出版物ID(親)を互いに関連付け、テンプレートテーブルとしてテンプレートDB600に格納している。ロケーション名は、テンプレートに表示される観光地名などである。ロケーション説明は、観光地に関する説明文である。背景画像は、テンプレートに挿入される背景画像のデータである。位置情報は、観光地などの場所を示す情報(座標など)である。
すなわち、出版物の識別コード、位置情報及びテンプレートIDが互いに関連付けられてテンプレートDB600に登録されている。
また、作成支援サーバ4は、テンプレート上の画像配置座標(配置情報1〜N)を配置順序IDに関連付け、配置順序テーブルとしてテンプレートDB600に格納している。これにより、テンプレートが選択された状態で、画像データが作成支援サーバ4に順次登録されると、この配置情報に従って、登録された画像データが順にテンプレート上に自動的に配置されていく。
【0039】
図9は、作成支援サーバ4により管理されるユーザデータのデータ構造を例示する図である。
図9に例示するように、作成支援サーバ4は、利用者を識別する利用者ID、利用者名、及び利用者情報を互いに関連付け、利用者管理テーブルとしてグループDB620に格納する。利用者情報には、例えば、利用者の携帯端末の識別情報、性別などが含まれている。
また、作成支援サーバ4は、利用者ID及びアルバムIDを互いに関連付け、参加者テーブルとしてグループDB620に格納する。同一のアルバムIDに対して利用者IDが複数登録された場合、最初に登録された利用者がオーナーであり、登録された他の利用者が参加者となる。
また、作成支援サーバ4は、アルバムを識別するアルバムID、出版物ID、アルバム名称、及び、親利用者ID(オーナーの利用者ID)を互いに関連付け、アルバム管理テーブルとしてアルバムDB610に格納する。アルバム名称は、例えば、アルバムのタイトルとして表示される文字列である。
また、作成支援サーバ4は、アルバムを構成するページそれぞれを識別するページID、アルバムID、テンプレートID、及び公開フラグを互いに関連付け、ページテーブルとしてアルバムDB610に格納する。公開フラグは、関連付けられたページを公開するか否かを指示するフラグである。
また、作成支援サーバ4は、写真を識別する写真ID、ページID、撮影者ID、撮影位置情報、時刻情報、配置情報、画像、及び公開フラグを互いに関連付け、写真テーブルとしてアルバムDB610に格納する。撮影位置情報は、画像の撮影場所(位置情報)である。時刻情報は、画像が撮影された時刻を示す情報である。配置情報は、画像が配置されるテンプレート上の位置を示す情報である。画像は、撮影された画像データである。公開フラグは、関連付けられた画像を公開するか否かを指示するフラグである。
【0040】
次に、アルバム編集システム1の動作を説明する。
図10は、アルバムの状態遷移を表す図である。
図10に例示するように、旅行開始時に、オーナーが利用者情報などを作成支援サーバ4に登録すると、作成支援サーバ4は、登録された利用者情報などに基づいて、オーナーの利用者管理テーブルを新規に作成する。
その後、携帯端末3で出版物90の二次元バーコード900を読み取り、読み取られた出版物IDを作成支援サーバ4に送信する。作成支援サーバ4(識別情報取得部500)は、オーナーの利用者IDに関連付けて、受信した出版物IDをアルバム管理テーブルに登録する。
また、作成支援サーバ4は、オーナーからの指示に応じて、旅行に同行する参加者の情報を利用者管理テーブル及び参加者テーブルに追加していく(
図13を参照して後述)。これにより、
図14に例示するように、オーナー及び参加者の名前が挿入されたアルバム92の表紙が作成支援サーバ4によって作成される。また、旅行のルートが登録されると、
図14に例示するアルバム92の1ページ目(ルートマップ)が作成支援サーバ4によって作成される。
【0041】
オーナーが、携帯端末3に対して旅行開始を示す操作を行うと、作成支援サーバ4は、アルバムを旅行中のステータスに変更し、画像追加処理(S10)及びコメント追加処理(S20)の待機状態となる。オーナー及び参加者は、旅行先で写真撮影などを行い、アルバムのテンプレート91に写真等を追加していく。これにより、
図14に例示するアルバム92の2ページ目以降が作成支援サーバ4によって順に作成されていく。
【0042】
オーナーが、携帯端末3に対して旅行終了を示す操作を行うと、作成支援サーバ4は、アルバムを非公開状態にする。オーナーは、ページテーブル又は写真テーブルに登録されている公開フラグを変更することにより、ページ単位又は写真単位で、公開又は非公開の設定を行うことができる。
【0043】
オーナーが、携帯端末3に対してアルバムの公開を指示する操作を行うと、作成支援サーバ4は、設定された公開フラグに従って、アルバムを公開状態にする。例えば、作成支援サーバ4は、インターネット上に、作成されたアルバムの一部又は全部を公開フラグに従って公開する。
【0044】
図11は、作成支援サーバ4がテンプレートに画像を追加する画像追加処理(S10)のフローチャートである。
図11に例示するように、ステップ100(S100)において、作成支援サーバ4は、携帯端末3から画像データを受信するまで待機し(S100:No)、画像データを受信すると、S105の処理に移行する(S100:Yes)。
【0045】
ステップ105(S105)において、アルバム編集部540は、参加者テーブルを参照して、携帯端末3から画像データと共に受信した利用者IDに関連付けられたアルバムを検索する。
ステップ110(S110)において、アルバム編集部540は、検索により発見されたアルバムのアルバムIDに基づいて、アルバム管理テーブルから、出版物IDを検索する。
【0046】
ステップ115(S115)において、場所特定部510は、画像データに添付された位置情報に基づいて、撮影位置情報(位置情報)を生成する。
テンプレート選択部520は、検索で発見された出版物IDと、生成された撮影位置情報(位置情報)とに基づいて、テンプレートテーブルから、テンプレートを検索する。
【0047】
ステップ120(S120)において、作成支援プログラム50は、ページテーブルを参照して、検索で発見されたテンプレートが既使用であるか否かを判断し、テンプレートが既使用である場合に、S130の処理に移行し、これ以外の場合に、S125の処理に移行する。
【0048】
ステップ125(S125)において、テンプレート選択部520は、検索により発見されたテンプレートを新規ページのテンプレートとして選択し、ページテーブルのレコードを追加する。
テンプレート送信部530は、テンプレート選択部520により選択されたテンプレートを、新規ページのテンプレートとして携帯端末3に表示させる。
【0049】
ステップ130(S130)において、作成支援プログラム50は、携帯端末3において通常モード又はパンフレットモードのいずれで撮影が行われたかを判断し、通常モードで撮影された場合に、S140の処理に移行し(S130:No)、パンフレットモードで撮影された場合に、S135の処理に移行する(S130:Yes)。
【0050】
ステップ135(S135)において、パンフレット抽出部560は、テンプレートIDに関連付けられたパンフレット定義を、テンプレートテーブルから読み出し、読み出されたパンフレット定義を用いて、携帯端末3から受信した画像データから、パンフレットに相当する画像領域を抽出する。
【0051】
ステップ140(S140)において、アルバム編集部540は、テンプレートIDに関連付けられた配置順序IDに基づいて、配置順序テーブルから、配置情報を読み出し、写真テーブルのレコードにコピーする。
ステップ145(S145)において、アルバム編集部540は、携帯端末3から受信した画像(又は、パンフレット抽出部560により抽出されたパンフレット画像)をテンプレートに追加する。これにより、写真テーブルの各レコードが追記される。
【0052】
このように、作成支援プログラム50は、オーナー又は参加者が観光地等で写真を撮影すると、自動的に、旅行ガイドブック及び撮影場所に対応したテンプレートを選択し、選択されたテンプレートに、撮影された写真を挿入していく。
【0053】
図12は、作成支援サーバ4がテンプレートにコメントを追加するコメント追加処理(S20)のフローチャートである。
図12に例示するように、ステップ200(S200)において、作成支援サーバ4は、携帯端末3から音声データを受信するまで待機し(S200:No)、音声データを受信すると、S205の処理に移行する(S200:Yes)。なお、本例では、音声データが画像データと共に送受信される形態を具体例として説明するが、これに限定されるものではない。
【0054】
ステップ205(S205)において、コメント付加部550は、音声データと同時に受信した画像データが挿入されるテンプレートを特定する。なお、画像データが挿入されるテンプレートは、画像追加処理(S10)において決定される。
【0055】
ステップ210(S210)において、コメント付加部550は、テンプレートを特定できた場合に、S215の処理に移行し(S210:Yes)、テンプレートを特定できない場合に、コメント追加処理(S20)を終了する。
【0056】
ステップ215(S215)において、コメント付加部550は、特定されたテンプレートのテンプレートIDに関連付けられた吹き出し定義及び候補文字列を、テンプレートテーブルから読み出す。
【0057】
ステップ220(S220)において、コメント付加部550は、読み出された候補文字列を用いて、受信した音声データから、ユーザが発声した言葉に相当する文字列をコメント文字列として抽出する。
【0058】
ステップ225(S225)において、コメント付加部550は、吹き出し定義に従った形状、大きさ、及び色の吹き出し画像に、抽出されたコメント文字列を挿入する。
コメント付加部550は、同時に受信した画像の一部に重ね合わせて、コメント文字列が挿入された吹き出し画像をテンプレートに貼り付ける。
【0059】
図13は、作成支援サーバ4による共有設定処理(S30)のフローチャートである。
図13に例示するように、ステップ300(S300)において、ユーザ管理部570は、複数の携帯端末3によるバンプ操作を検知するまで待機し(S300:No)、バンプ操作を検知すると、S305の処理に移行する(S300:Yes)。なお、バンプ操作の検知は、既存のバンプによるデータ交換システムからの通知によってもよいし、携帯端末3の位置特定装置312及び加速度センサ315の出力データを撮影支援サーバ4が受信してバンプ操作を検知するように構成してもよい。
【0060】
ステップ305(S305)において、ユーザ管理部570は、バンプ操作を行った携帯端末3の利用者IDを特定する。例えば、ユーザ管理部570は、既存のシステムから、バンプ操作を行った携帯端末3の識別情報を取得し、取得した識別情報(例えば、利用者管理テーブルの利用者情報に登録されている)に基づいて、利用者IDを特定する。
【0061】
ステップ310(S310)において、ユーザ管理部570は、特定された利用者IDのいずれかが親利用者のIDであるか否か(すなわち、オーナーの利用者IDであるか否か)を判断し、いずれかが親利用者のIDである場合に、S315の処理に移行し(S310:Yes)、いずれも親利用者のIDではない場合に、S320の処理に移行する(S310:No)。
【0062】
ステップ315(S315)において、ユーザ管理部570は、特定された親利用者以外の利用者IDを、参加者テーブル及び利用者管理テーブルに追加して、親利用者(オーナー)が編集するアルバムに関する閲覧権限及び編集権限を付与する。
【0063】
ステップ320(S320)において、ユーザ管理部570は、エラーメッセージを携帯端末3に表示させて、共有設定処理(S30)を終了する。
【0064】
以上説明したように、本実施形態のアルバム編集システム1によれば、旅行ガイドブック90とデザインイメージが共通するテンプレートを用いて、容易に旅行アルバムを作成することができる。
また、本アルバム編集システム1によれば、各観光地で配布されるパンフレットを撮影するだけで、パンフレットの画像を旅行アルバムに挿入することができる。
また、本アルバム編集システム1によれば、写真撮影の前後などに音声を録音するだけで、撮影された写真にコメントを付けてアルバムに挿入することができる。
また、本アルバム編集システム1によれば、旅行ガイドブックとデザインイメージが近い電子アルバムが作成され、共有又は公開されるため、このように作成された電子アルバムの共有又は公開が、旅行ガイドブックの販売促進に繋がることも期待できる。