(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
垂直起立配置した枠体の内部において垂直に起立配置したインナーシャフトに対して、n(nは正の整数、n≧2)個のアウターロータ型で非接触磁気結合増速駆動式の同軸反転発電機と、各同軸反転発電機間に介在する状態で同軸配置としたn−1個のクラッチとを、最上段を同軸反転発電機として多段交互構成に組み込んだ同軸反転発電機を使用した多段連結駆動ユニットであって、
前記同軸反転発電機は、インナーシャフトの回りに回転可能に支持され、回転力の入力により回転駆動されるアウターロータと、前記アウターロータ内でインナーシャフトの回りに水平配置され、アウターロータの回転に連動してアウターロータの回転力とは反対方向の回転出力を得る複数段の磁極部を多段スキュー構造に構成した非接触磁気遊星歯車増速機構と、前記アウターロータ内でインナーシャフトの回りに上下間隔を隔て水平平行配置に固定した一対の永久磁石円盤と、前記一対の永久磁石円盤間に間隙をもって水平配置した円盤状のコイル部又は内部に鉄芯の無いコアレス型コイル部と、前記インナーシャフトの回りで、前記非接触磁気遊星歯車増速機構とコイル部とに連結され、前記非接触磁気遊星歯車増速機構の回転出力をコイル部に伝達し、コイル部をアウターロータ及び永久磁石円盤に対して反転させる回転伝達体と、前記コイル部による発電出力を取り出す発電出力取り出し部と、を有し、
前記クラッチは、前記インナーシャフトにより軸支されるとともに、前段の同軸反転発電機のアウターロータの回転力を受けて回転する回転力入力部材と、前記インナーシャフトにより軸支されるとともに、後段の同軸反転発電機のアウターロータに連結された回転力出力部材と、前記インナーシャフトの回りで、前記回転力入力部材、回転力出力部材間の非接触結合、結合解除を行うクラッチ本体と、前記各クラッチ本体に回転力に応じた非接触結合、結合解除用の動作制御信号を送る制御手段と、を備え、
回転力の入力の大小に応じて前記各クラッチ本体により各同軸反転発電機の稼働、非稼働を切り替え制御可能とし、
稼働する前記各同軸反転発電機において、前記一対の永久磁石円盤と前記コイル部との前記非接触磁気遊星歯車増速機構の増速比で定まる相対速度に応じた発電出力を得る構成としたこと、
を特徴とする同軸反転発電機を使用した多段連結駆動ユニット。
垂直起立配置した枠体の内部において垂直に起立配置したインナーシャフトに対して、n(nは正の整数、n≧2)個のアウターロータ型で非接触磁気結合増速駆動式の同軸反転発電機と、各同軸反転発電機間に介在する状態で同軸配置としたn−1個のクラッチとを、最上段を同軸反転発電機として多段交互構成に組み込んだ同軸反転発電機を使用した多段連結駆動ユニットであって、
前記同軸反転発電機は、インナーシャフトの回りに回転可能に支持され、回転力の入力により回転駆動されるアウターロータと、前記アウターロータ内で発電機支持筒部の回りに水平配置され、内周部に固着するとともに、内周側にN,S磁極を交互に垂直方向に列設した磁極部を備える円環状のアウターマグネットギアケースと、前記発電機支持筒部を囲むように配置するとともに、外周側にN,S磁極を交互に垂直方向に列設した磁極部を備える円環状のサンマグネットギアケースと、外周にN,S磁極を交互に垂直方向に列設した磁極部を有する複数のプラネタリーマグネットギアを所定の間隔で円形配置し、各プラネタリーマグネットギアの各磁極部を前記アウターマグネットギアケースの磁極部、及び、前記サンマグネットギアケースの磁極部に非接触で磁気結合したプラネタリーマグネットギアユニットと、を具備し、前記アウターマグネットギアケース、サンマグネットギアケース、プラネタリーマグネットギアユニットの各磁極部を各段が対向するように複数段に分割し、かつ、各段の磁極部を周方向にずらした多段スキュー構造に構成し、前記アウターロータの回転に連動して前記サンマグネットギアケースにおいて前記アウターロータの回転力とは反対方向の回転出力を得る非接触磁気遊星歯車増速機構と、前記アウターロータ内でインナーシャフトの回りに上下間隔を隔て水平平行配置に固定した一対の永久磁石円盤と、前記一対の永久磁石円盤間に間隙をもって水平配置した円盤状のコイル部又は内部に鉄芯の無いコアレス型コイル部と、前記インナーシャフトの回りで、前記非接触磁気遊星歯車増速機構とコイル部とに連結され、前記非接触磁気遊星歯車増速機構の回転出力をコイル部に伝達し、コイル部をアウターロータ及び永久磁石円盤に対して反転させる回転伝達体と、前記コイル部による発電出力を取り出す発電出力取り出し部と、を有し、
前記クラッチは、前記インナーシャフトにより軸支されるとともに、前段の同軸反転発電機のアウターロータの回転力を受けて回転する回転力入力部材と、前記インナーシャフトにより軸支されるとともに、後段の同軸反転発電機のアウターロータに連結された回転力出力部材と、
前記インナーシャフトの回りで、前記回転力入力部材、回転力出力部材間の磁力又はオイルを利用した非接触結合、結合解除を行うクラッチ本体と、前記各クラッチ本体に回転力に応じた非接触結合、結合解除用の動作制御信号を送る制御手段と、を備え、
回転力の入力の大小に応じて前記各クラッチ本体により各同軸反転発電機の稼働、非稼働を切り替え制御可能とし、
稼働する前記各同軸反転発電機において、前記一対の永久磁石円盤と、前記非接触磁気遊星歯車増速機構のアウターマグネットギアケースの磁極部の磁極数とサンマグネットギアケース磁極部の磁極数との比からなる増速比で定まる前記コイル部との相対速度に応じた発電出力を得るように構成したことを特徴とする同軸反転発電機を使用した多段連結駆動ユニット。
中心回転部に上部アームを連結するとともに、上部アームと対をなす下部アームと、前記上部アーム、下部アームに連結したブレードと、中心回転部から垂下した風車軸とを有する垂直軸垂直翼型の風車と、
設置面から垂直に起立配置された前記風車支持用の軸受支持筒体と、
前記軸受支持筒体内の下部に配置したn(nは正の整数、n≧2)個のアウターロータ型に構成されるとともに、各々アウターマグネットギア、プラネタリーマグネットギア、サンマグネットギアを備え前記アウターロータの回転に連動してアウターロータの回転力とは反対方向の回転出力を得る非接触磁気遊星歯車増速機構により駆動される同軸反転発電機と、各同軸反転発電機間に介在する状態で同軸としたn−1個のクラッチとを、奇数段目を同軸反転発電機として多段交互構成に組み込み、前記風車の回転力に応じて前記クラッチにより各同軸反転発電機の稼働、非稼働を切り替え可能とした同軸反転発電機を使用した多段連結駆動ユニットと、
前記軸受支持筒体の上部に設けられ、前記軸受支持筒体内に前記1段目の同軸反転発電機に連結する風車軸を垂下した前記中心回転部とともに前記風車自体を回転可能に、かつ、前記風車のスラスト荷重を相殺した浮上状態となる態様で支持する浮上軸支構造と、
前記軸受支持筒体の側部に設けた前記風車の下部アームが連結されるラジアル軸受部と、を有し、
前記浮上軸支構造により風車のスラスト荷重を相殺した浮上状態の前記風車の回転に基づき、
前記各同軸反転発電機において、前記一対の永久磁石円盤と前記コイル部又は内部に鉄芯の無いコアレス型コイル部との前記非接触磁気遊星歯車増速機構の増速比で定まる相対速度に応じた発電出力を得るとともに、
前記多段連結駆動ユニットにおいて、風車の回転力に応じて前記クラッチにより各同軸反転発電機の稼働、非稼働を切り替え可能としたことを特徴とする多段連結駆動ユニットを使用した風力発電装置。
中心回転部に上部アームを連結するとともに、上部アームと対をなす下部アームと、前記上部アーム、下部アームに連結したブレードと、中心回転部から垂下した風車軸とを有する垂直軸垂直翼型の風車と、
設置面から垂直に起立配置された前記風車支持用の軸受支持筒体と、
インナーシャフトの回りに回転可能に支持され、回転力の入力により回転駆動されるアウターロータと、前記アウターロータ内で発電機支持筒部の回りに水平配置され、内周部に固着するとともに、内周側にN,S磁極を交互に垂直方向に列設した磁極部を備える円環状のアウターマグネットギアケースと、前記発電機支持筒部を囲むように配置するとともに、外周側にN,S磁極を交互に垂直方向に列設した磁極部を備える円環状のサンマグネットギアケースと、外周にN,S磁極を交互に垂直方向に列設した磁極部を有する複数のプラネタリーマグネットギアを所定の間隔で円形配置し、各プラネタリーマグネットギアの各磁極部を前記アウターマグネットギアケースの磁極部、及び、前記サンマグネットギアケースの磁極部に非接触で磁気結合したプラネタリーマグネットギアユニットと、を具備し、前記アウターマグネットギアケース、サンマグネットギアケース、プラネタリーマグネットギアユニットの各磁極部を各段が対向するように複数段に分割し、かつ、各段の磁極部を周方向にずらした多段スキュー構造に構成し、前記アウターロータの回転に連動して前記サンマグネットギアケースにおいて前記アウターロータの回転力とは反対方向の回転出力を得る非接触磁気遊星歯車増速機構と、
前記アウターロータ内でインナーシャフトの回りに上下間隔を隔て水平平行配置に固定した一対の永久磁石円盤と、前記一対の永久磁石円盤間に間隙をもって水平配置した円盤状のコイル部又は内部に鉄芯の無いコアレス型コイル部と、前記インナーシャフトの回りで、前記非接触磁気遊星歯車増速機構とコイル部とに連結され、前記非接触磁気遊星歯車増速機構の回転出力をコイル部に伝達し、コイル部をアウターロータ及び永久磁石円盤に対して反転させる回転伝達体と、前記コイル部による発電出力を取り出す発電出力取り出し部と、を有するとともに、前記軸受支持筒体内の下部に配置したn(nは正の整数、n≧2)個の同軸反転発電機と、
各同軸反転発電機間に介在する状態で同軸としたn−1個の磁力又はオイルを利用した非接触結合、結合解除を行うクラッチとを、奇数段目を同軸反転発電機として多段交互構成に組み込み、前記風車の回転力に応じて前記クラッチにより各同軸反転発電機の稼働、非稼働を切り替え可能とした同軸反転発電機を使用した多段連結駆動ユニットと、
前記軸受支持筒体の上部に設けられ、前記軸受支持筒体内に前記1段目の同軸反転発電機に連結する風車軸を垂下した前記中心回転部とともに前記風車自体を回転可能に、かつ、前記風車のスラスト荷重を相殺した浮上状態となる態様で支持する浮力式 又は磁気式の浮上軸支構造と、
前記軸受支持筒体の側部に設けた前記風車の下部アームが連結されるラジアル軸受部と、を有し、
前記浮上軸支構造により風車のスラスト荷重を相殺した浮上状態の前記風車の回転に基づき、
前記各同軸反転発電機において、前記一対の永久磁石円盤と前記コイル部との前記非接触磁気遊星歯車増速機構の増速比で定まる相対速度に応じた発電出力を得るとともに、
前記多段連結駆動ユニットにおいて、風車の回転力に応じて前記クラッチにより各同軸反転発電機の稼働、非稼働を切り替え可能としたことを特徴とする多段連結駆動ユニットを使用した風力発電装置。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明は、1台の風車の回転力を基に通常の発電機1台を使用した場合に比べはるかに大きい発電出力を得ることができ、かつ、騒音対策にも考慮した同軸反転発電機を提供するという目的を、略円筒状で垂直に固定配置される発電機支持筒部と、前記発電機支持筒部の回りに回転可能に支持された回転力の入力により回転駆動されるアウターロータと、前記アウターロータ内で発電機支持筒部の回りに水平配置され、内周部に固着するとともに、内周側にN,S磁極を交互に垂直方向に列設した磁極部を備える円環状のアウターマグネットギアケースと、前記発電機支持筒部を囲むように配置するとともに、外周側にN,S磁極を交互に垂直方向に列設した磁極部を備える円環状のサンマグネットギアケースと、外周にN,S磁極を交互に垂直方向に列設した磁極部を有する複数のプラネタリーマグネットギアを所定の間隔で円形配置し、各プラネタリーマグネットギアの各磁極部を前記アウターマグネットギアケースの磁極部、及び、前記サンマグネットギアケースの磁極部に非接触で磁気結合したプラネタリーマグネットギアユニットと、を具備し、前記アウターマグネットギアケース、サンマグネットギアケース、プラネタリーマグネットギアユニットの各磁極部を各段が対向するように複数段に分割し、かつ、各段の磁極部を周方向にずらした多段スキュー構造に構成し、前記アウターロータの回転に連動して前記サンマグネットギアケースにおいて前記アウターロータの回転力とは反対方向の回転出力を得る非接触磁気遊星歯車増速機構と、前記アウターロータ内で発電機支持筒部の回りに上下間隔を隔て水平平行配置に固定した一対の永久磁石円盤と、前記一対の永久磁石円盤間に間隙をもって水平配置した円盤状のコイル部又は内部に鉄芯の無いコアレス型コイル部と、前記発電機支持筒部の回りで、前記非接触磁気遊星歯車増速機構のサンマグネットギアケースと前記コイル部とに連結され、前記サンマグネットギアケースの回転出力をコイル部に伝達し、コイル部をアウターロータ及び永久磁石円盤に対して反転させる回転伝達体と、前記コイル部による発電出力を取り出す発電出力取り出し部と、を有し、前記一対の永久磁石円盤と、前記コイル部との前記非接触磁気遊星歯車増速機構のアウターマグネットギアケースの磁極部の磁極数とサンマグネットギアケース磁極部の磁極数との比からなる増速比で定まる前記コイル部との相対速度に応じた発電出力を得るように構成したことにより実現した。
【実施例1】
【0015】
以下に本発明の実施例1に係る非接触磁気結合増速駆動式の同軸反転発電機について、
図1乃至
図6を参照して詳細に説明する。
【0016】
本実施例1に係る非接触磁気結合増速駆動式の同軸反転発電機1は、
図1乃至
図3に示すように、略円筒状で垂直に固定配置される円筒基体3と、この円筒基体3の上端に一体配置した上部環状円板4及び円筒基体3の下端に一体配置した下部環状円板5とを具備する発電機支持筒部2と、前記発電機支持筒部2の回りに同軸配置に、かつ、回転可能に支持された外部回転力により回転駆動されるとともに、上部ロータ12、下部ロータ13を一体構成とし、上部ロータ12上に環状受円盤14を同軸配置に取り付けた全体として略中空円筒ドラム状のアウターロータ11と、前記アウターロータ11内で発電機支持筒部2の回りに水平配置され、アウターロータ11の回転に連動してアウターロータ11の回転力とは反対方向の回転出力を得る多段スキュー構造に構成した非接触磁気遊星歯車増速機構31と、前記アウターロータ11内で発電機支持筒部2の回りに上下間隔を隔て水平平行配置するとともに、各々アウターロータ11の内周部に固着した一対の永久磁石円盤41A、41Bと、前記一対の永久磁石円盤41A、41B間に上面及び下面を永久磁石円盤41A、41Bに各々間隙をもって水平配置するとともに、三相交流電力出力構成とした円盤状のコイル部又は内部に鉄芯の無いコアレス型コイル部51と、前記発電機支持筒部2の回りで、前記非接触磁気遊星歯車増速機構31とコイル部51とに連結され、前記非接触磁気遊星歯車増速機構31の回転出力をコイル部51に伝達し、このコイル部51を前記アウターロータ11及び永久磁石円盤41A、41Bに対して反転駆動する回転伝達体61と、前記コイル部51による発電出力を取り出す発電出力取り出し部71と、を有している。
【0017】
そして、前記上下平行の一対の永久磁石円盤41A、41Bと前記コイル部又は内部に鉄芯の無いコアレス型コイル部51との前記非接触磁気遊星歯車増速機構31の増速比で定まる相対速度に応じた三相の発電出力を得るように構成している。
【0018】
前記発電機支持筒部2の上部環状円板4の外周部と、上部ロータ12に取り付けた環状受円盤14の内周部との間には、上部軸受体6が配置され、発電機支持筒部2の下部環状円板5の内周部と、下部ロータ13の下端内周部との間には下部軸受体7が配置され、これにより、前記アウターロータ11は、上部軸受体6、下部軸受体7により軸支され、発電機支持筒部2の回りで回転可能に軸支されている。
【0019】
次に、前記非接触磁気遊星歯車増速機構31について説明する。
【0020】
前記非接触磁気遊星歯車増速機構31は、多段スキュー構造を採用したものであり、
図1、
図4乃至
図6に示すように、外周側を前記下部ロータ13の内周部に固着するとともに、内周側にN,S磁極を交互に垂直方向に列設した磁極部33(磁極数Mi)を備える円環状で同心配置のアウターマグネットギア32a、32b、32cの垂直方向多段分割構成からなるアウターマグネットギアケース32と、前記発電機支持筒部2を囲むように配置するとともに、外周側にN,S磁極を交互に垂直方向に列設した磁極部35(磁極数Mo)を備える円環状で同心配置のサンマグネットギア34a、34b、34cの垂直方向多段分割構成からなるサンマグネットギアケース34と、外周にN,S磁極を交互に垂直方向に列設した磁極部38を有する円板状で同心配置のプラネタリーマグネットギア37a、37b、37cの垂直方向多段分割構成からなり、かつ、アウターマグネットギアケース32とサンマグネットギアケース34との間に所定の間隔で円形配置した例えば4個構成のプラネタリーマグネットギアユニット36と、を有している。
【0021】
前記プラネタリーマグネットギアユニット36は、各プラネタリーマグネットギア37a、37b、37cの中心に貫通配置し、かつ、上方下方に突出させた軸部40の上下両端を回転可能に支持する円形の環状板39A、39Bを備え、下側の環状板39Bの内周側を前記下部環状円板5の上面に固着する構成としている。
そして、前記プラネタリーマグネットギアユニット36の各プラネタリーマグネットギア37a、37b、37cの各磁極部38を、前記アウターマグネットギアケース32の各アウターマグネットギア32a、32b、32cの各磁極部33、及び、前記サンマグネットギアケース34の各サンマグネットギア34a、34b、34c各磁極部35に非接触で磁気結合する構成としている。
また、各アウターマグネットギア32a、32b、32cの各磁極部33に対して各プラネタリーマグネットギア37a、37b、37cの各磁極部38を周方向にずらし、
各プラネタリーマグネットギア37a、37b、37cの各磁極部38に対して各サンマグネットギア34a、34b、34cの各磁極部35を周方向にずらした多段スキュー構造としている。
【0022】
このような非接触磁気遊星歯車増速機構31は、前記アウターマグネットギアケース32が回転力の入力側、サンマグネットギアケース34が回転力の出力側として機能するようにものである。
また、上述したような前記非接触磁気遊星歯車増速機構31の多段スキュー構造を採用することにより、前記各アウターマグネットギア32a、32b、32cの各磁極部33から前記各プラネタリーマグネットギア37a、37b、37cの各磁極部38に非接触で回転力が伝達される際に、これらの間の磁束密度分布の偏在が少なくなり、同様に前記各プラネタリーマグネットギア37a、37b、37cの各磁極部38から前記各サンマグネットギア34a、34b、34cの各磁極部35非接触で回転力が伝達される際に、これらの間の磁束密度分布の偏在が少なくなって、全体としてコギング(Cogging)トルクが低減され、円滑な回転力伝達を行うことが非接触磁気遊星歯車増速機構31を実現することができる。
【0023】
尚、前記各アウターマグネットギア32a、32b、32cは機械的構造の内歯歯車式のアウターギアに相当し、前記各サンマグネットギア34a、34b、34cは機械的構造の太陽ギアに相当し、前記各プラネタリーマグネットギア37a、37b、37cは機械的構造の遊星ギアに相当するものである。
【0024】
前記回転伝達体61は、前記発電機支持筒部2の回りで、前記非接触磁気遊星歯車増速機構31のサンマグネットギアケース34の上面から垂直上方に所定の間隔をもって立設した所要数(例えば6本)の連結棒体62と、
図1に示すように、片側断面形状が略コ状(又は逆コ状)を呈するフランジ付き円筒体63と、を具備している。
【0025】
すなわち、前記フランジ付き円筒体63は、前記発電機支持筒部2の外径よりも内径を大きくした中央円筒部64と、この中央円筒部64の下端部から水平方向に突設した円形の下部フランジ65と、前記中央円筒部64の上端部から水平方向に突設した円形の上部フランジ66とを一体に具備している。
【0026】
そして、前記下部フランジ65の上面外周部により前記コイル部又は内部に鉄芯の無いコアレス型コイル部51の内周下部を固定支持している。
【0027】
また、前記上部フランジ66の突出端縁は、前記上部軸受体6の下方に臨ませている。
【0028】
さらに、前記各連結棒体62の上端を前記下部フランジ65に連結し、これにより、前記非接触磁気遊星歯車増速機構31のサンマグネットギアケース34の回転出力を、前記コイル部又は内部に鉄芯の無いコアレス型コイル部51に伝達し、このコイル部51を前記アウターロータ11及び永久磁石円盤41A、41Bに対して反対の方向に駆動するように構成している。
【0029】
前記発電出力取り出し部71は、前記コイル部又は内部に鉄芯の無いコアレス型コイル部51から引き出したこのコイル部51とともに回転する三相用の取り出しケーブル72を、同軸反転発電機1の上方に導き、前記発電機支持筒部2を構成する上部環状円板4の中心部に配置した公知のスリップリング体73内に端部を嵌入し、さらにこのスリップリング体73の下部から導出した非回転の三相用の出力ケーブル76を経て前記同軸反転発電機1の発電出力を図示しないが外部機器に送電するように構成している。
【0030】
前記スリップリング体73は、下部固定円筒体74と、この下部固定円筒体74上に配置した上部回転円筒体75とを具備し、図示しないが下部固定円筒体74、上部回転円筒体75の内部の接合部分に三相用の摺動接点部を設け、取り出しケーブル72から送電される三相電力を摺動接点部を介して出力ケーブル76に送電するように構成している。
前記発電出力取り出し部71について更に詳述する。
【0031】
前記スリップリング体73の下部固定円筒体74は、前記発電機支持筒部2を構成する上部環状円板4の中心部に対して、取り付け板77及び円筒状支持体78を用いて垂直配置に取り付けている。
【0032】
また、上部回転円筒体75には、中心に関して120度間隔配置に3個の突出板部80を配置した回転補助アーム板79の中心部を固着している。そして、各突出板部80の突出端を前記上部軸受体6の上方に臨ませている。
【0033】
上部軸受体6は、詳細構造は省略するが、内側円環状軸受部6a、外側円環状軸受部6bを有する内外2重構造で、内側円環状軸受部6a、外側円環状軸受部6bの間に円形隙間6cを有している。
【0034】
前記回転補助アーム板79における各突出板部80の突出端には、前記円形隙間6cに対応する位置に三相用の取り出しケーブル72を挿通するための孔80aを設けている。
また、各突出板部80の突出端下面には三相用の取り出しケーブル72を挿通するための孔81aを設けた添着板81を固着し、前記上部軸受体6における内側円環状軸受部6a、外側円環状軸受部6b間の円形隙間6cの下側には、内側円環状軸受部6a、外側円環状軸受部6bに跨る配置で、かつ、三相用の取り出しケーブル72を挿通するための孔82aを設けた下部添着板82を、前記内側円環状軸受部6a、外側円環状軸受部6bに摺接する配置で設けている。
【0035】
そして、前記コイル部又は内部に鉄芯の無いコアレス型コイル部51から引き出した三相用の取り出しケーブル72を、前記フランジ付き円筒体63に添設しつつこのフランジ付き円筒体63の上部フランジ66を貫通させて前記上部軸受体6の下側に導出し、前記下部添着板82の孔82a、円形隙間6c、添着板81の孔81a、突出板部80の孔80aを通過させ、その端部を前記スリップリング体73の上部回転円筒体75内に導き、摺動接点部に接続する構成としている。
【0036】
このように、前記取り出しケーブル72、フランジ付き円筒体63、下部添着板82、添着板81、回転補助アーム板79、及び、上部回転円筒体75は、前記コイル部又は内部に鉄芯の無いコアレス型コイル部51の回転に連動して前記発電機支持筒部2の回りを回転するように構成している。
【0037】
次に、本実施例1に係る非接触磁気結合増速駆動式の同軸反転発電機1の発電動作について説明する。
【0038】
本実施例1に係る同軸反転発電機1において、前記アウターロータ11が、外部からの回転入力、例えば後述する風車軸302からの回転入力によって発電機支持筒2の回りに、例えば、
図2に示す矢印a方向(反時計方向)に回転駆動されると、このアウターロータ11の回転に伴い、前記非接触磁気遊星歯車増速機構31のアウターマグネットギアケース32もアウターロータ11に連動して矢印a方向に回転駆動される。
【0039】
そして、プラネタリーマグネットギアユニット36により回転可能に軸支されている各プラネタリーマグネットギア37a、37b、37cの各磁極部38は、アウターマグネットギアケース32の各アウターマグネットギア32a、32b、32cの各磁極部33に非接触で磁気結合して前各記磁極部33から磁力を受け、軸部40の回りで反時計方向に回転駆動される。
【0040】
前記プラネタリーマグネットギア37a、37b、37cの反時計方向への回転に伴い、前記サンマグネットギアケース34のサンマグネットギア34a、34b、34cの各磁極部35は、プラネタリーマグネットギア37a、37b、37cの各磁極部38と非接触で磁気結合して前記各磁極部38から磁力を受け、アウターマグネットギアケース32とは反対の矢印b方向(時計方向)に回転駆動される(同軸反転)。
【0041】
このとき、アウターマグネットギアケース32の磁極部33(磁極数Mi)、すなわち、永久磁石円盤41A、41Bに対する、サンマグネットギアケース34の磁極部35(磁極数Mo)、すなわち、コイル部又は内部に鉄芯の無いコアレス型コイル部51の増速比は、機械式ギアを用いた遊星歯車機構の場合と同様な理論の基に、入力側の磁極数Miと出力側の磁極数Moとの比であるMi/Moで決定される。
【0042】
例えば、磁極数Mo=60、磁極数Mi=30に設定すれば、増速比は60/30=2.0となる。
【0043】
すなわち、アウターロータ11及び永久磁石円盤41A、41Bが反時計方向に1回転するときコイル部51は時計方向に2回転することになり、反転する相対速度は、反転しない通常の反時計方向1回転と比較し、3回転となる。
【0044】
また、磁極数Mo=60、磁極数Mi=28とすれば、増速比は60/28=2.1となり、磁極数Mo=60、磁極数Mi=24とすれば、増速比は60/24=2.5となる。
この結果、本実施例1に係る非接触磁気結合増速駆動式の同軸反転発電機1によれば、通常のロータ、ステータ方式の発電機の場合と比較し、例えば、N倍(Nは9以上の正数)以上等の発電出力をコイル部又は内部に鉄芯の無いコアレス型コイル部51から取り出すことが可能となる。
【0045】
前記増速比(Mi/Mo)は、種々に設定可能であり、さらに大きな増速比(3倍、3.5倍、4倍等)に設定することも可能である。
【0046】
前記コイル部又は内部に鉄芯の無いコアレス型コイル部51による発電出力(三相電力)は、前記発電出力取り出し部71を構成する取り出しケーブル72、スリップリング体73、出力ケーブル76を経て外部に送電され、図示しない負荷に供給されることになる。
【0047】
本実施例1に係る非接触磁気結合増速駆動式の同軸反転発電機1の発電出力の数値例を以下に示す。
【0048】
通常のロータ、ステータ型の発電機を使用した場合に比べ、本実施例1に係る非接触磁気結合増速駆動式の同軸反転発電機1の場合、前記増速比2.0(アウターローター部が反時計方向1回転に対し、コイル部が時計方向2回転)のとき相対速度は3回転となり、発電出力は電圧(V)が3.0倍となり、同様に電流(A)が3.0倍となる為、電力(W)は9.0倍(電圧×電流=電力)となる。前記増速比2.1など2,0以上等の場合はより大きな倍数の電力を得られる事が出来、通常の発電機を使用する場合にくらべ遥かに大出力を実現できる。
【0049】
本実施例1に係る非接触磁気結合増速駆動式の同軸反転発電機1によれば、前記非接触磁気遊星歯車増速機構31の増速比を2.0以上等に設定することにより、通常の発電機に比べ、1台当たりN倍(Nは9以上の正数)以上等の発電出力を得ることができ、小型で高出力の発電電力を得ることができる同軸反転発電機1を実現することができる。
【0050】
また、本実施例1に係る非接触磁気結合増速駆動式の同軸反転発電機1によれば、前記永久磁石円盤41A、41Bと、前記コイル部又は内部に鉄芯の無いコアレス型コイル51との相対速度を早める手段として非接触磁気結合式の前記非接触磁気遊星歯車増速機構31を採用しているので、同軸上に反転させる為のトルクが極めて小さく、騒音、摩耗が無く、耐久性に優れている。さらに、非接触磁気遊星歯車増速機構31の磁石配列構造として多段スキュー構造を採用することによりコギングトルクを軽減させ、回転力の伝達をより円滑に行うこともできる同軸反転発電機1を実現することができる。
【実施例2】
【0051】
次に本発明の実施例2に係る前記同軸反転発電機1を使用した多段連結駆動ユニット101について、
図7乃至
図12を参照して詳細に説明する。
【0052】
本実施例2に係る多段連結駆動ユニット101は、
図7に示すように、n(nは正の整数、n≧2)個の前記同軸反転発電機1と、n−1個のクラッチ102とを垂直方向同心配置に所定の間隔をもって内装し、多段連結駆動ユニット101を構成する例えば外観が枠組み直方体形状を呈する枠体122を具備している。
【0053】
尚、
図7においては、前記同軸反転発電機1を3個、クラッチ102を2個使用し、合計5段の構成を示している。
【0054】
前記立体形状の枠体122は、例えば正方形の四隅に配置する4本の四角柱状の縦支柱123と、4本の縦支柱123を連結する同じく多数の四角柱状の横枠124と、を有し、4本の縦支柱123の各下端部間を最下部の横枠124を用いて連結するとともに、4本の縦支柱123の上端近くから下端近くにわたって各縦支柱123の垂直壁に対して、所定の間隔をもって合計5段、4本ずつの横枠124を連結した枠組み構造としている。
【0055】
また、最下部の横枠124の中心位置には、インナーシャフト支持部125を固定配置し、このインナーシャフト支持部125により円筒状のインナーシャフト126(実施例1の発電機支持筒2に相当)を前記枠体122の中央位置において垂直配置に支持している。
【0056】
そして、前記インナーシャフト126により、前記4本の縦支柱123の上端近くから下端近くの領域内側において、3個の同軸反転発電機1と、2個の磁気式のクラッチ102とを垂直方向に、かつ、同心配置に所定の間隔をもって各々軸支する構成としている。
【0057】
尚、本実施例2では、前記インナーシャフト126を、3分割した構成を例示している。すなわち、1段目の同軸反転発電機1と2段目のクラッチ102間、3段目の同軸反転発電機1と4段目のクラッチ102間及び5段目の同軸反転発電機1とインナーシャフト支持部125間に同軸垂直配置で3個のインナーシャフト126を配置した構成としている。
前記多段連結駆動ユニット101における前記同軸反転発電機1、クラッチ102の配置についてさらに詳述すると、本実施例2においては上段から下段に向かって同軸反転発電機1、クラッチ102、同軸反転発電機1、クラッチ102、同軸反転発電機1の順に交互に配置し、合計5段構成としている。
【0058】
本実施例2の多段連結駆動ユニット101についてさらに詳述する。
【0059】
本実施例2の多段連結駆動ユニット101においては、前記インナーシャフト126により軸支された一段目、三段目及び五段目の各同軸反転発電機1の外周を覆う発電機カバー1aを、枠体122における一段目、三段目及び五段目の各横枠124に固定配置した各発電機支持片124aにより支持する構成としている。
【0060】
また、二段目の磁気式のクラッチ102においては、前記インナーシャフト126により軸支するとともに、二段目の横枠124に固定配置したコイル支持片124bにより水平配置に固定支持した環状の励磁コイル104の内周側を、磁気式のクラッチ本体103の外周に隙間をもって対向するように配置している。
【0061】
同様にして、四段目の磁気式のクラッチ本体103を前記インナーシャフト126により軸支するとともに、四段目の横枠124に固定配置したコイル支持片124bにより水平配置に固定支持した環状の励磁コイル104の内周側を、前記クラッチ本体103の外周に隙間をもって対向するように配置している。
【0062】
すなわち、本実施例2の多段連結駆動ユニット101においては、3個の同軸反転発電機1と2個の磁気式のクラッチ102とを前記各インナーシャフト126の回りに垂直同心配置で連結し、合計5段の多段連結構成としている。
【0063】
そして、風車軸302の下端に設けたフランジ部303を、最上段の同軸反転発電機1のアウターロータ11の上面に連結して、風車軸302の回転力により同軸反転発電機1のアウターロータ11を回転駆動するように構成している。
【0064】
次に、本実施例2の多段連結駆動ユニット101における磁気式のクラッチ102について
図7乃至
図10を参照して詳述する。
【0065】
本実施例2において、前記クラッチ102は、パウダー(磁性粉)クラッチ構造の磁気式のものを採用している。
【0066】
尚、
図9においては、前記インナーシャフト126の外周等に配置する軸受105を黒丸印で示している。
【0067】
前記クラッチ本体103は、
図9に示すように、前記インナーシャフト126の外周に軸受105を介して配置され前段の同軸反転発電機1に連結される回転力入力部材111と、前記インナーシャフト126の外周に回転力入力部材111を囲むように配置され、回転力入力部材111の一部を内部に収納した中空円盤状に構成したクラッチハウジング112と、前記インナーシャフト126の外周に軸受105を介して配置されるとともに、前記クラッチハウジング112の下部と、後段の同軸反転発電機1とに連結した回転力出力部材113と、を具備し、前記クラッチハウジング112の外周外側に微小な間隔を持って配置されるとともに、前記横枠124に固定配置したコイル支持片124bにより水平配置に支持した環状の励磁コイル104により励磁又は非励磁状態とするように構成している。
【0068】
前記回転力入力部材111は、前記インナーシャフト126により軸受105を介して回転可能に軸支される筒状部114と、この筒状部114の上端に設けられ、前段の同軸反転発電機1のアウターロータ11の下面に連結した段付円板状の上部フランジ部と、前記筒状部114の下部側から水平方向に突設した磁性体からなる円板部115とを具備している。
【0069】
前記クラッチハウジング112は、磁性体からなり中空円盤状に構成されるとともに、 前記回転力入力部材111の一部を構成する磁性体からなる円板部115をギャップ(パウダーギャップ)Gを有しつつ内部に収納し、かつ、前記ギャップGの部分に、
図10に拡大して示すように、透磁率の大きいパウダー(磁性粉)Pを収納した構成としている。
前記回転力入力部材111の筒状部114は、前記インナーシャフト126により軸支され、かつ、前記クラッチハウジング112の上部側筒部112aを貫通し、この筒状部114と一体の円板部115を内部の中空領域に臨ませるように構成している。
【0070】
前記回転力出力部材113は、前記クラッチハウジング112の内周側下部に一体に連結され、前記インナーシャフト126により軸受105を介して回転可能に軸支した筒状部116と、この筒状部116の下端から水平方向に突設されるとともに、後段の同軸反転発電機1のアウターロータ11の環状受円盤14の上面に連結した段付円板状の下部フランジ部117と、を具備している。
【0071】
前記励磁コイル104は、後述する励磁・非励磁制御部171により励磁・非励磁制御され、前記クラッチ102を非接触の結合状態(磁気結合状態)、又は、結合解除状態とするように構成している。
【0072】
前記クラッチ102は、公知のように、励磁コイル104が非励磁状態で前記円板部115が前記クラッチハウジング112内で回転しているときには、パウダーPは遠心力で前記クラッチハウジング112の内壁面に押し付けられ、前記円板部115とクラッチハウジング112とは磁気結合せず結合解除状態となっている。
【0073】
また、前記励磁コイル104が励磁状態で前記円板部115が前記クラッチハウジング112内で回転しているときには、励磁コイル104からの磁束により前記パウダーPは磁束に沿って鎖状の連結状態になり、これにより、前記円板部115とクラッチハウジング112とは磁気結合状態、すなわち非接触の結合状態となり、前記円板部115からクラッチハウジング112に回転力が伝達されるという原理の基に動作する磁気式のラッチ動作を行うものである。
【0074】
本実施例2においては、上述した構成の磁気式のクラッチ102を、既述したように、1段目の同軸反転発電機1と3段目の同軸反転発電機1との間、及び3段目の同軸反転発電機1と5段目の同軸反転発電機1との間に各々配置している。
【0075】
この他、前記インナーシャフト126に対して、n個(5個、7個・・・10個等)の同軸反転発電機1と、n−1個(4個、6個・・・9個等)のクラッチ102とを、各同軸反転発電機1間に各クラッチ102が介在する状態で同軸多段構造で軸支する構成とすることも可能である。
【0076】
次に、本実施例2における前記クラッチ102に関するクラッチ制御系について、
図11、
図12を参照して説明する。
【0077】
このクラッチ制御系は、前記クラッチ102を例えば自然エネルギー(風力)に応じて非接触の結合状態、又は、結合解除状態に切り替える制御を行う制御手段により構成するものである。
【0078】
クラッチ制御系の制御手段は、例えば風車軸302の回りに配置され、その回転数を検出する例えばロータリーエンコーダのような回転センサ172と、この回転センサ172の出力信号に応じて各クラッチ102の励磁コイル104に対する個別の励磁、非励磁制御を行う励磁・非励磁制御171とを具備している。
【0079】
そして、
図12に示すように、前記回転センサ172の出力信号の小、中、大(風速:弱、中、強)に応じて、回転センサ172の出力信号の小のときには2段目のクラッチ102及び4段目のクラッチ102をともに結合解除とし、最上段の同軸反転発電機1のみの1機運転状態、回転センサ172の出力信号の中のときには2段目のクラッチ102を結合状態、4段目のクラッチ102を結合解除とし、最上段の同軸反転発電機1と3段目の同軸反転発電機1との2機運転状態、回転センサ172の出力信号の大のときには2段目のクラッチ102及び4段目のクラッチ102をともに結合状態とし、最上段の同軸反転発電機1と3段目の同軸反転発電機1と、5段目の同軸反転発電機1との3機運転状態という3態様に動作制御するように構成している。
【0080】
以上説明したように、本実施例2に係る前記同軸反転発電機1を使用した多段連結駆動ユニット101によれば、各々実施例1で述べたような効果を発揮する3個の同軸反転発電機1と、磁気式の2個のクラッチ102を用い、立体形状の枠体122により垂直に支持したインナーシャフト126に対して、これらを上から下に向かって順に同心配置した合計5段構成とし、1段目の同軸反転発電機1に風車軸302から回転力を付与する構成を採用している。
【0081】
そして、2個の磁気式のクラッチ102に対する例えば自然エネルギーを利用した風車301の回転に応じた励磁、非励磁制御による各クラッチ102の結合、結合解除を実行することによって、実施例1で説明したような作用、効果を発揮する同軸反転発電機1の1個のみの単機運転、又は、2機運転及び3機運転の各運転状態を得ることができる。
【0082】
すなわち、全体として、発電出力範囲が極めて広範囲であり、また、3台の同軸反転発電機1の稼働、非稼働制御も容易な実用価値の高い多段連結駆動ユニット101を提供することが可能となる。また、各同軸反転発電機1における非接触磁気遊星歯車増速機構31の磁石配列構造として多段スキュー構造を採用することにより回転力の伝達を円滑に行うこともできる同軸反転発電機1を備えた多段連結駆動ユニット101を提供することが可能となる。
【0083】
また、前記磁気式のクラッチ102により非接触で各同軸反転発電機1間の回転力伝達、伝達解除を行うものであるから騒音発生防止の点でも優れている。
【0084】
特に、本実施例2において例えば、大型化した10個の同軸反転発電機1と、9個のクラッチ102とにより多段連結駆動ユニット101を構築した場合には、例えば1台の同軸反転発電機1の発電出力を500kWとしたとき、最大発電出力5MWという極めて大出力の多段連結駆動ユニット101を提供することが可能となる。
【0085】
さらに、本実施例2においては、立体形状の枠体122に対して、n個(例えば3個)の同軸反転発電機1と、n−1個(例えば2個)のクラッチ102とを組み込む構成としているので、省スペース化の実現、メンテンナンスや故障対応の簡略容易化、さらには量産性、組み立て性の向上、製造コスト低減をも実現することが可能となる。
【0086】
(実施例2の変形例)
次に、
図13乃至
図19を参照して、本発明の実施例2に係る多段連結駆動ユニット101の変形例について説明する。
【0087】
尚、本変形例に係る多段連結駆動ユニット101Aにおいて、既述した実施例2の多段連結駆動ユニット101の場合と同一の要素には同一の符号を付して示す。
【0088】
本変形例に係る多段連結駆動ユニット101Aは、基本的構成は実施例2の多段連結駆動ユニット101の場合と略同様であるが、前記クラッチ102に替えて、オイルクラッチからなるクラッチ102Aを採用したことが特徴である。
【0089】
本変形例においては、2個のクラッチ102Aを、1段目の同軸反転発電機1と3段目の同軸反転発電機1との間、3段目の同軸反転発電機1と5段目の同軸反転発電機1との間に各々配置している。
【0090】
すなわち、本変形例においては、3個の同軸反転発電機1と、2個のクラッチ102Aを用い、前記インナーシャフト126に対して上から下に向かって順に同軸反転発電機1、クラッチ102A、同軸反転発電機1、クラッチ102A、同軸反転発電機1を同心配置した合計5段構成としている。
【0091】
各同軸反転発電機1の前記枠体122に対する取り付け構造は、実施例2の場合と同様であり、詳細説明は省略する。
【0092】
前記クラッチ102Aは、前記枠体122の縦支柱123に取り付けたクラッチ支持片124cに外周部を水平に固定配置するとともに、内周部の上部円筒部182b、下部円筒部183bを各々前記インナーシャフト126の外周近傍に臨ませた上部クラッチハウジング182、下部クラッチハウジング183を接合した構造を有し、全体として中空で略円盤状に形成され、
図15、
図17に示すように、オイルOを内部に収納したクラッチハウジング181と、前記インナーシャフト126により軸受105を介して軸支されるとともに、前段の同軸反転発電機1のアウターロータ11に連結されその回転力を受ける段付円筒状の回転力入力部材191と、前記インナーシャフト126により軸受105を介して軸支されるとともに、前記回転力入力部材191とのオイル流動結合により回転力が伝達され、後段の同軸反転発電機1のアウターロータ11に回転力を伝達する回転力出力部材201と、前記クラッチハウジング181内に配置されるとともに、前記クラッチハウジング181内に収納したオイルOに対する流通、流通遮断のための開閉動作を行い、回転力入力部材191、回転力出力部材201間の回転力伝達、遮断を行うオイルシャッター211と、を有している。
【0093】
前記回転力入力部材191は、前記同軸反転発電機1のアウターロータ11の下面に接合固着する接合フランジ部192と、前記インナーシャフト126の外周に軸受105を介して回転可能に軸支した筒状部193と、この筒状部193の下端から水平方向に突設した略円盤状の羽根車194との一体構成からなり、前記羽根車194を前記クラッチハウジング181内のオイルO内に水平配置で浸漬させている。
【0094】
前記回転力出力部材201は、前記クラッチハウジング181内のオイルO内に水平配置で浸漬させるとともに前記回転力入力部材191の羽根車194と所定の間隔で対向配置した略円盤状の羽根車204と、前記インナーシャフト126の外周に軸受105を介して回転可能に軸支するとともに上端に羽根車204の内周部を連結した筒状部203と、この筒状部203の下端から水平方向に突設し、後段の同軸反転発電機1の上面に接合固着する接合フランジ部202と、の一体構成としている。
【0095】
前記クラッチハウジング181の上部フランジ部182aの内周と、前記回転力入力部材191の筒状部193の外周との間に軸受105が配置され、また、クラッチハウジング181の下部フランジ部183aの内周と、前記回転力出力部材201の筒状部203の外周との間に軸受105が配置されて、これにより、前記回転力入力部材191、回転力出力部材201は各々前記インナーシャフト126の回りを回転可能となっている。
【0096】
前記オイルシャッター211は、外周部が前記上部クラッチハウジング182、下部クラッチハウジング183の外周内面部により挟み込まれる状態で固定支持される外周固定円板部212と、この外周固定円板部212の中央部に設けたシャッター羽根213と、を具備し、前記シャッター羽根213の部分を前記オイルO内に水平配置で浸漬させつつ前記羽根車194、羽根車204の間に非接触配置に臨ませている。
【0097】
また、前記シャッター羽根213は、例えば、カメラのレンズシャッターのように、複数のシャッター羽根を円形に組み合わせて構成され、後述する制御手段である開閉制御部221からの開信号又は閉信号により、前記オイルOに対する流通、流通遮断のための開閉動作を行い、
図16に示すように、開状態でオイル流動による回転力入力部材191、回転力出力部材201間の回転力伝達を行い、閉状態でオイル流動を遮断して回転力入力部材191、回転力出力部材201間の回転力伝達を遮断するように構成している。すなわち、前記クラッチハウジング181内に非接触のクラッチ機構を内蔵した構成としている。
【0098】
次に、本変形例における前記クラッチ102Aに関するクラッチ制御系について、
図18、
図19を参照して説明する。
【0099】
このクラッチ制御系は、前記クラッチ102Aを風車軸302の回転数に応じて非接触の結合状態、結合解除状態に切り替える制御を行う制御手段により構成するものである。
【0100】
クラッチ制御系は、例えば実施例2の場合と同様、前記風車軸302の回転数を検出する回転センサ172と、この回転センサ172の出力信号に応じて2個のクラッチ102Aのオイルシャッター211に対する個別の開閉制御を行う開閉制御部221とを具備している。
【0101】
前記開閉制御部221としては、例えば図示しないが回転センサ172の出力信号に応じて動作し、シャッター羽根213を開閉駆動するアクチュエータを用いる例を挙げることができる。
【0102】
そして、
図19に示すように、回転センサ172の出力信号の小、中、大(風速:弱、中、強)に応じて、回転センサ172の出力信号の小のときには2段目のクラッチ102A及び4段目のクラッチ102Aをともに閉状態とし、最上段の同軸反転発電機1のみの1機運転状態、回転センサ172の出力信号の中のときには2段目のクラッチ102Aを開状態、4段目のクラッチ102Aを閉状態とし、最上段の同軸反転発電機1と3段目の同軸反転発電機1との2機運転状態、回転センサ172の出力信号の大のときには2段目のクラッチ102A及び4段目のクラッチ102Aをともに開状態とし、最上段の同軸反転発電機1と3段目の同軸反転発電機1と、5段目の同軸反転発電機1との3機運転状態という3態様に動作制御するように構成している。
【0103】
以上説明したように、本変形例に係る多段連結駆動ユニット101Aによれば、各々実施例1で述べた効果を発揮する3個の同軸反転発電機1と、オイル式の2個のクラッチ102Aを用い、立体形状の枠体122により垂直に支持したインナーシャフト126に対して、上から下に向かって順に同軸反転発電機1、クラッチ102A、同軸反転発電機1、クラッチ102A、同軸反転発電機1を同心配置した合計5段構成としている。
【0104】
そして、1段目の同軸反転発電機1に風車軸302から回転力を付与する構成を採用し、2個のクラッチ102Aに対する風車軸302の回転数に応じた開閉制御を実行することによって、同軸反転発電機1の1個のみの1機運転、2機運転及び3機運転の各運転状態を得ることができ、実施例2の場合と同様、発電出力範囲が広範囲で実用価値の高い多段連結駆動ユニット101Aを提供することが可能となる。また、各同軸反転発電機1における非接触磁気遊星歯車増速機構31の磁石配列構造として多段スキュー構造を採用することにより回転力の伝達を円滑に行うこともできる同軸反転発電機1を備えた多段連結駆動ユニット101Aを提供することが可能となる。
【0105】
また、前記クラッチ102Aにより非接触で回転力伝達、伝達解除を行うものであるから騒音発生防止の点でも優れている。
さらに、本変形例によれば、実施例2の場合と同様、通常の発電機に比べ、1台当たりN倍の発電出力を得ることができる同軸反転発電機1を採用しているので、単に通常の発電機を3台用いた構成に比べ、その全体の最大発電出力もN倍とすることができる同軸反転発電機1を用いた多段連結駆動ユニット101Aを提供することが可能となる。
【0106】
すなわち、実施例2の場合と同様、例えば、大型化した10個の同軸反転発電機1と、9個のクラッチ102Aとにより多段連結駆動ユニット101Aを構築した場合には、例えば1台の同軸反転発電機1の発電出力を500kWとしたとき、最大発電出力5MWという極めて大出力の多段連結駆動ユニット101Aを提供することが可能となる。
【0107】
さらに、本変形例においては、実施例2の場合と同様、立体形状の枠体122に対して、n個(例えば3個)の同軸反転発電機1と、n−1個(例えば2個)のクラッチ102Aとを組み込む構成としているので、省スペース化の実現、メンテンナンスや故障対応の簡略容易化、さらには量産性、組み立て性の向上、製造コスト低減をも実現することが可能となる。
【0108】
尚、上述した実施例2、変形例では、回転センサ172の信号によりクラッチ102又はクラッチ102Aを動作させる構成としたが、この他、例えば予め設定したプログラムによる制御によりクラッチ102又はクラッチ102Aを動作させる構成とすることももちろん可能である。
【実施例3】
【0109】
次に、本発明の実施例3に係る前記多段連結駆動ユニット101(又は多段連結駆動ユニット101A)を使用した風力発電装置300について
図20乃至
図24を参照して説明する。
【0110】
本実施例3に係る風力発電装置300は、実施例2の多段連結駆動ユニット101(又は多段連結駆動ユニット101A)を使用し、この多段連結駆動ユニット101(又は多段連結駆動ユニット101A)の外周に円筒状の軸受支持筒体304を起立配置するとともに、この軸受支持筒体304の上部に垂直軸垂直翼型の風車301を配置し、さらに、実施例2の多段連結駆動ユニット101(又は多段連結駆動ユニット101A)を軸受支持筒体304内の下部に配置して、多段構成の各同軸反転発電機1を前記風車301により回転駆動するように構成したものである。
【0111】
すなわち、本実施例3に係る風力発電装置300は、金属製で円筒状の軸受支持筒体304の頂部に、風車301の中心回転部312を配置し、この中心回転部312を支持する軸受支持筒体304内に設けた浮力型の浮上軸受部321により前記風車301のスラスト荷重を分担させて風車301を軸受支持筒体304に対して浮上状態で回転可能に軸支するように構成している。
【0112】
前記風車301は、
図20、
図21に示すように、前記中心回転部312と、この中心回転部312から例えば120度間隔の円形分離配置で外方三方向に突出させた3個の上部アーム(ストラット)313と、前記軸受支持筒体304の頂部から所定間隔下方に隔てた位置に設けた下部側のラジアル軸受部323の外周部から120度配置で、かつ、前記上部アーム313と対応配置で外方三方向に突出させた3個の下部アーム314と、上下配置に並ぶ一対ずつの前記上部アーム313、下部アーム314の各端部に垂直配置に、 すなわち、前記軸受支持筒体304の垂直壁面に沿う配置で内壁の上部、下部を各々取り付けた例えばジャイロミル形で流線形の3個のブレード315と、を有している。
【0113】
また、前記ブレード315は、その大型化及び強風時における強度確保、及び、重量軽減のため、ブレード315自体の外形部をアルミニウム合金、チタン合金、炭素繊維素材、FRP(強化プラスチック)素材等から選ばれる素材で形成している、また、その内部に発泡ウレタン、強化発泡スチロール等を注入して、前記ブレード315内部の強化を図ることも可能である。
【0114】
さらに、前記ブレード315の外径部の成形には、ベンダー等による折り曲げ加工、型枠等による一体成型の技術を採用している。
【0115】
また、前記ブレード315の裏面には、
図20に示すように、複数箇所にわたって風力エネルギーを裏面側から捉える開口部315aを設けている。
【0116】
前記中心回転部312の内部には、詳細は後述する上部側のラジアル軸受部322を設けている。
【0117】
前記浮上軸受部321は、
図21、
図22に示すように、前記軸受支持筒体304の開口端側から内方下方に所定寸法分下がった位置である下部において、例えば半球状の閉塞部材332の開口端を前記軸受支持筒体304の内周部に溶接等で固着し閉塞することにより形成した浮力室331を有している。
【0118】
そして、浮力室331内に浮力発生用の不凍液333及びこの不凍液333の液面を被うオイル334からなる液体を収納している。
前記オイル334は、不凍液333の液面を被うことで、この不凍液333の蒸発を防止するものである。
【0119】
また、前記浮上軸受部321は、前記風車301の中心回転部312の下面に、連結部材316を介して上端部が連結された状態で垂下され、略全体を前記浮力室331の不凍液333内に臨ませた外形が略長楕円体形状のフロート335と、このフロート335の下端から前記閉塞部材332を例えば図示しないがシール部材を介在させつつ液密状態で貫いて前記軸受支持筒体304内を下方に延長した風車軸302と、を具備している。
【0120】
前記風車軸302の下端のフランジ部303は、前記多段連結駆動ユニット101(又は多段連結駆動ユニット101A)の1段目(最上段)の同軸反転発電機1に連結している。
【0121】
上述した上部側のラジアル軸受部322は、
図21、
図22に示すように、前記軸受支持筒体304の頂部の外周部と、前記中心回転部312に設けた円形内周部312aとにわたって設けられ、前記風車301のラジアル荷重を分担するように構成している。
【0122】
すなわち、上部側のラジアル軸受部322は、前記軸受支持筒体304の頂部の外周部に設けた円形軸受片部304aと、前記中心回転部312の外周側の円形内周部312aに設けた円形軸受片部312bとを対向配置とし、これらの間に軸受用の鋼球324を多数介在させたボールベアリング構造としている。
【0123】
上述した下部側のラジアル軸受部323は、軸受支持筒体304の外周に内周部を固定した内部環状体341と、この内部環状体341の外側の外部環状体342とを有し、これらの間に図示しないが軸受用の鋼球を円形配置に多数介在させ、外部環状体342を内部環状体341の周囲で回転可能とするボールベアリング構造として、前記風車301のラジアル荷重を分担するように構成している。
【0124】
また、前記外部環状体342の外周部から120度配置で、かつ、前記上部アーム313と対応配置で外方三方向に突出させた3個の下部アーム314を突設した構成としている。
【0125】
本実施例3に係る風力発電装置300において、前記風車301が風力により回転する場合に、 前記浮上軸受部321においては、
図22に示すように、前記浮力室331内において、不凍液333内に臨ませたフロート335に対して不凍液333による浮力Fが作用する。
【0126】
このとき、フロート335を垂直下方に押し下げる方向に作用する前記風車301の荷重Mとすると、浮力F>荷重(スラスト荷重)Mとなるように予め設定しておくことにより、前記風車301は前記浮上軸受部321により不凍液333を介して浮上した状態で支持されることになる。
【0127】
一方、前記上部側のラジアル軸受部322は、前記軸受支持筒体304の頂部の外周部領域において、前記風車301のラジアル荷重を分担し、また、前記下部側のラジアル軸受部323は、軸受支持筒体304の頂部から所定間隔下方に隔てた位置において前記風車301のラジアル荷重を分担する。
【0128】
この結果、上述した浮力室331、不凍液333、フロート335を用いた簡略構造からなる浮上軸支構造によって、大重量の風車401をフロート335、風車軸302とともにこの風車軸302を軸心としてその回りに横揺れや騒音を伴うことなく高精度にかつ安定した状態で回転可能に軸支し、かつ、そのスラスト荷重を相殺し又は大幅に低減した状態で軸支することができる。
【0129】
この結果、上述した浮力型の浮上軸支構造によって、大重量の風車301を、風車軸302とともにこの風車軸302を軸心としてその回りに横揺れや騒音を伴うことなく高精度かつ安定した状態で回転可能に軸支し、かつ、そのスラスト荷重を大幅に低減した状態で軸支することができ、風車301の回転に伴う騒音低減を図ることができる。
【0130】
また、前記風力発電装置300によれば、前記風車301の回転に応じて回転駆動される前記多段連結駆動ユニット101(又は多段連結駆動ユニット101A)が、実施例2又は実施例2の変形例で述べた場合と同様な顕著な作用、効果を発揮する。
また、各同軸反転発電機1における非接触磁気遊星歯車増速機構31の磁石配列構造として多段スキュー構造を採用することにより回転力の伝達を円滑に行うことができる同軸反転発電機1を備えた風力発電装置300を提供することができる。
【0131】
(実施例3の変形例)
次に、本発明の実施例3の変形例の風力発電装置300Aについて、
図23、
図24を参照して説明する。
【0132】
本変形例は、基本的構造は実施例3の風力発電装置300と同様であるが、前記浮力型の浮上軸受部321に替えて、磁力支持型の浮上軸支構造321Aを採用したことが特徴であり、この他の構成は上述した実施例3の場合と同様であるため、同一の要素には同一の符号を付し、その詳細説明は省略する。
【0133】
本変形例の風力発電装置300Aにおける磁力支持型の浮上軸支構造321Aは、
図23、
図24に示すように、前記軸受支持筒体304内において、風車301における中心回転部312の中心部の下面から下方に垂下した風車軸302と、この風車軸302の回りに所定の間隔をもって水平配置に、かつ、同心に配置され、外周部をハウジング413により保持されて連結片414を介して前記軸受支持筒体304の内周部に固定連結された第1磁石411及び第2磁石412と、第1磁石411、第2磁石412の間に所定の隙間をもって配置され、中心部を前記風車軸302に連結した円盤状の浮上磁石421とを具備している。
【0134】
すなわち、前記第1磁石411、浮上磁石421、第2磁石412は、上から下に順番に概略円筒状のハウジング413内に収納している。
【0135】
そして、このハウジング413により、前記第1磁石411及び第2磁石412を固定支持するとともに、これらの間に前記第1磁石411及び第2磁石412から磁力を作用させる浮上磁石421を非接触で上下から挟む態様に構成している。
【0136】
前記風車軸302は、実施例3の場合と同様前記多段連結駆動ユニット101(又は多段連結駆動ユニット101A)の1段目の同軸反転発電機1に連結している。
【0137】
また、本変形例においては、実施例3の場合と同一構造の上部側のラジアル軸受部322と、
図23、
図24には図示しない実施例3の場合と同一構造の下部側のラジアル軸受部とを有している。
【0138】
また、本変形例の風車301の構成は実施例3の場合と同様である。
【0139】
本変形例の風力発電装置300Aにおいては、磁力支持型の浮上軸支構造を採用しているので、
図24に示すように、前記第1磁石411と浮上磁石421を例えばS極同士の同磁極で対向させ、前記第2磁石412と浮上磁石421を例えばN極同士の同磁極で対向させて、これら第1磁石411と浮上磁石421間及び第2磁石412と浮上磁石421間に作用する各反発力により浮上磁石421を介して前記風車301の荷重(スラスト荷重)Mを相殺し、これにより、浮上磁石421を介して前記風車301を風車軸302とともに浮上状態で回転可能に軸支する。
【0140】
一方、前記上部側のラジアル軸受部322は、前記軸受支持筒体304の頂部の外周部領域において、前記風車301のラジアル荷重を分担し、また、
図23、
図24には図示していないが、前記下部側のラジアル軸受部323は、軸受支持筒体304の頂部から所定間隔下方に隔てた位置において前記風車301のラジアル荷重を分担する。
【0141】
この結果、上述した磁力支持型の浮上軸支構造によって、実施例3の場合と同様、大重量の風車301を、風車軸302とともにこの風車軸302を軸心としてその回りに横揺れや騒音を伴うことなく高精度かつ安定した状態で回転可能に軸支し、かつ、そのスラスト荷重を大幅に低減した状態で軸支することができ、風車301の回転に伴う騒音低減を図ることができる。
【0142】
また、本変形例の風力発電装置300Aにおいても、前記風車301の回転に応じて回転駆動される前記多段連結駆動ユニット101(又は多段連結駆動ユニット101A)が、実施例2又は実施例2の変形例で述べた場合と同様な顕著な作用、効果を発揮する。
また、各同軸反転発電機1における非接触磁気遊星歯車増速機構31の磁石配列構造として多段スキュー構造を採用することにより回転力の伝達を円滑に行うことができる同軸反転発電機1を備えた風力発電装置300Aを提供することができる。