特許第6014957号(P6014957)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6014957
(24)【登録日】2016年10月7日
(45)【発行日】2016年10月26日
(54)【発明の名称】正六角形ナットの供給装置
(51)【国際特許分類】
   B23K 11/14 20060101AFI20161013BHJP
   B23P 19/06 20060101ALI20161013BHJP
   B65G 47/88 20060101ALI20161013BHJP
   B65G 47/82 20060101ALI20161013BHJP
   B65G 47/14 20060101ALI20161013BHJP
【FI】
   B23K11/14 310
   B23P19/06 A
   B65G47/88 B
   B65G47/82 C
   B65G47/14 Z
【請求項の数】1
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-123136(P2013-123136)
(22)【出願日】2013年5月24日
(65)【公開番号】特開2014-226725(P2014-226725A)
(43)【公開日】2014年12月8日
【審査請求日】2015年1月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】512035918
【氏名又は名称】青山 省司
(72)【発明者】
【氏名】青山 好高
(72)【発明者】
【氏名】青山 省司
【審査官】 篠原 将之
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−201526(JP,A)
【文献】 特開2010−214465(JP,A)
【文献】 特開昭52−129164(JP,A)
【文献】 特開平07−267356(JP,A)
【文献】 特開2002−307191(JP,A)
【文献】 特開2014−221507(JP,A)
【文献】 特開2010−240733(JP,A)
【文献】 特開2009−084044(JP,A)
【文献】 特開2002−035948(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23K 11/14
B23P 19/06
B65G 47/14
B65G 47/82
B65G 47/88
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部が正六角形とされたナットを供給の対象とするとともに、部品供給通路の端部にガイド部材に形成されたストッパ面を有する仮止室が設けられ、仮止室のストッパ面に受け止められたナットに、進退動作をする供給ロッドのガイドロッドを貫通させるかまたは前記ガイドロッドに換えて突起状のガイドピンを進入させて当該ナットを目的箇所へ供給する形式の供給装置において、ストッパ面はナット外側の6つの角線のうち、少なくとも2つの角線が接触する円弧面とされ、ストッパ面を供給ロッドの進出方向に延長することによりガイド部材にストッパ面と連続したガイド面を形成し、前記ガイド部材はほぼ直方体の部材を用いて構成するとともに、ガイド部材に対して直交する向きに永久磁石を内蔵した支持ブロックが固定され、前記部品供給通路を形成する供給管の端部に、支持ブロックを密着させた状態で押し付けてあることを特徴とする正六角形ナットの供給装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、仮止家に進入してきた正六角形ナットと供給ロッドとの相対位置を正しく維持して、該ナットを目的箇所へ供給する正六角形ナットの供給装置に関している。
【背景技術】
【0002】
特許第2967163号公報には、正六角形ナットを仮止室の定位置に一時係止して供給ロッドで送り出すことが記載されている。また、特許第4905319号公報にも同様なことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第2967163号公報
【特許文献2】特許第4905319号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載されている技術は、正六角形のナット基部に球形部が一体化された複合型ナットを供給するものであり、仮止室のストッパ面は球形部を受け止める箇所やナット基部を受止める箇所などが供給ロッドの進出方向に配列されている。そして、ナットの回転方向の位置決めは、ナットの平坦な外側面がストッパ面に形成した平坦な受け面に密着することによって行われている。
【0005】
このような構造によってナットの回転方向の位置決めを行うものであると、鉄くずやその他の不純物がナットの外側面とストッパ面の受け面の間に介在したりするため、ねじ孔の中心位置が正規の位置からずれることとなり、供給ロッドがねじ孔に入らない現象が発生し、ナットの正常な供給が不可能となる。
【0006】
また、上記特許文献2に記載されている技術は、ナット本体の上部に鋼板製のカップ部材を溶接した複合型のナットを供給するものであり、供給ロッドの先端部にナットを受け止める磁石吸引式の凹部が形成され、この凹部にカップ部材とナット本体を受け止めるストッパ面が別々に形成されている。供給ロッドが目的箇所である電極のガイドピンの直近で停止すると、磁石吸引力が消滅し、ナットは凹部から転落してガイドピンに嵌めあわされる。
【0007】
この特許文献2においては、ナット本体を受け止める凹部においてナットの軸線位置を画一的に設定する機能がないので、ねじ孔の中心位置が正規の位置からずれる虞がある。
【0008】
本発明は、上記の問題点を解決するために提供されたもので、正六角形ナットが回転方向で見てどのような向きで仮止室に入ってきても、常にねじ孔軸線が一定の位置に位置づけられ、供給ロッドとの相対位置が正しく維持される正六角形ナットの供給装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1記載の発明は、本体部が正六角形とされたナットを供給の対象とするとともに、部品供給通路の端部にガイド部材に形成されたストッパ面を有する仮止室が設けられ、仮止室のストッパ面に受け止められたナットに、進退動作をする供給ロッドのガイドロッドを貫通させるかまたは前記ガイドロッドに換えて突起状のガイドピンを進入させて当該ナットを目的箇所へ供給する形式の供給装置において、ストッパ面はナット外側の6つの角線のうち、少なくとも2つの角線が接触する円弧面とされ、ストッパ面を供給ロッドの進出方向に延長することによりガイド部材にストッパ面と連続したガイド面を形成し、前記ガイド部材はほぼ直方体の部材を用いて構成するとともに、ガイド部材に対して直交する向きに永久磁石を内蔵した支持ブロックが固定され、前記部品供給通路を形成する供給管の端部に、支持ブロックを密着させた状態で押し付けてあることを特徴とする正六角形ナットの供給装置である。
【発明の効果】
【0010】
前記のストッパ面はナット外側の6つの角線のうち、少なくとも2つの角線が接触する円弧面とされ、ストッパ面を供給ロッドの進出方向に延長することによりガイド部材にストッパ面と連続したガイド面を形成している。
【0011】
このように、少なくとも2つの角線がストッパ面に接触していることにより、ねじ孔の軸線はストッパ面の円弧の中心線と正確に合致する。したがって、ナットが回転方向で見てどのような向きで仮止室に入ってきても、上記の軸線合致が確実にえられる。前記ガイドロッドやガイドピンの中心線とストッパ面の円弧の中心線を合致させておくことにより、ストッパ面に受け止められたナットのねじ孔はその軸線がガイドロッドやガイドピンの中心線と正確に合致する。したがって、供給ロッドが進出すると、ガイドロッドやガイドピンが正確にねじ孔に進入する。
【0012】
そして、ストッパ面やガイド面に接触する角線を2つではなく3つにすることによって、ストッパ面やガイド面に対するねじ孔軸線の正しい相対位置を一層安定した状態で確保することができる。
【0013】
ストッパ面ないしガイド面に対するナットの接触が、ナットの角線における線接触であるから、ナットが押し出されるときの摺動抵抗が少なくなり、円滑な送り出しが可能となる。さらに、このような線接触であるから、ナットの平坦な外側面と円弧面との間に隙間ができるので、鉄くずなどの不純物は隙間空間に収容され、ねじ孔の軸線の位置が狂わない、という効果がある。
【0014】
また、ストッパ面の円弧面はそのままの形状で供給ロッドの進出方向に延長されてガイド面が形成されているので、供給ロッドの進出によってナットはストッパ面からガイド面に向かって滑らかに移動し、信頼性の高いナット供給が実現する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】供給装置全体を簡略的に示す側面図である。
図2】供給装置の各部の構造を示す断面図である。
図3】ナットとストッパ面の位置関係を示す断面図である。
図4】ナットとストッパ面の他の位置関係を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
つぎに、本発明の正六角形ナットの供給装置を実施するための形態を説明する。以下の説明において、正六角形ナットを単にナットと表現する場合もある。
【実施例1】
【0017】
図1図4は、本発明の実施例1を示す。
【0018】
最初に、本実施例における正六角形ナットついて説明する。
【0019】
図2(D)に示すように、鉄製の正六角形ナット1は、平面的に見て本体部2が正六角形とされている。この本体部2の中央に、ねじ孔3が設けられている。6つの外側面4は平面であり、ねじ孔3の軸線方向に6つの角線5が形成されている。これらの角線5は60度間隔で配置されている。各部の寸法は、ナットの直径方向の角線間寸法が15mm、ねじ孔3の内径が9mm、本体部2の高さが6.5mmである。
【0020】
つぎに、供給装置について説明する。
【0021】
供給装置全体は符号100で示されている。ナット1よりも大きな寸法の矩形断面とされた部品供給通路6が供給管7によって形成されている。供給管7の端部にこれに直交する状態でガイド筒8が溶接されている。ほぼ直方体の形をした細長いブロック部材を加工したガイド部材9が供給管7の端部に固定されており、これにより仮止室10が形成されている。仮止室10にナット1が送り出される出口開口11が設けてある。
【0022】
供給ロッド17はガイド筒8内に収容され、大径の主ロッド18とそれよりも小径のガイドロッド19によって構成され、主ロッド18とガイドロッド19の境界部に平面状の押出し面20が形成されている。ガイドロッド19の先端部は図示のように球形とされるか、または図示されていないがテーパ形状とされている。ガイド筒8の端部に進退駆動手段21が結合され、これの進退出力で供給ロッド17が進退するようになっている。この進退駆動手段21としては、エアシリンダや進退出力式の電動モータなど色々なものが採用できる。ここではエアシリンダであり、これにも符号21が付されている。
【0023】
細長いガイド部材9には、それと直交する向きで細長い支持ブロック13が溶接してある。この支持ブロック13は、細長い直方体状の部材で構成され、ガイド部材9の上端部に形成した切欠き部14に組み付けられた状態で溶接されている。切欠き部14に組み付けられた部分以外の支持ブロック13の突出部分は、上側の上突出部分15および左右の横突出部分16とされ、両突出部分15と16の表面は1仮想平面上に存在している。したがって、図2(B)に示すように、ガイド部材9と支持ブロック13が一体化された部材が供給管7の端部に固定されている。
【0024】
上突出部分15と横突出部分16を供給管7の端部に密着させて、ガイド部材9の取り付けがなされている。支持ブロック13を供給管7の端部に押し付けるために、ガイド筒8に固定片22が溶接され、これにねじ込んで貫通させた固定ボルト23によって上記押し付けがなされている。
【0025】
上記切欠き部14を止めて、ガイド部材9の背面を支持ブロック13の表面に密着させ、ガイド部材9と支持ブロック13を溶接などの方法で一体化してもよい。
【0026】
つぎに、ストッパ面およびガイド面について説明する。
【0027】
ナット1のねじ孔3の軸線O−Oとガイド部材9との相対位置が常に一定の位置関係となるように、すなわち軸線O−Oがガイド部材9の所定位置からずれないようにするために、ガイド部材9にストッパ面25およびそれに連続したガイド面26が形成されている。ストッパ面25は円弧面とされ、この円弧の直径はナット外側の6つの角線のうち、少なくとも2つの角線5が接触する値となっている。すなわち、図3(A)に示すように、2つの角線5がストッパ面25の円弧面に接触している。
【0028】
また、図4(A)ではナット1の回転方向の向きにより、3つの角線5がストッパ面25と接触している。このために円弧面は半円の角度範囲までとされている。さらに、図4(B)に示すように、ナット1の回転方向の向きによって、4つの角線5がストッパ面25と接触している。このために円弧面は半円の角度範囲までとされている。なお、図2(B)では、ナット1の回転方向の向きによって、4つの角線5が接触している。このために円弧面は半円の角度範囲までとされている。
【0029】
このような接触状態から明らかなように、前記軸線O−Oは、ねじ孔3の軸線であるとともに、円弧面であるストッパ面25の中心線でもある。したがって、符号25はストッパ面を示すものとして記載されているが、このようにねじ孔3の軸線O−Oとストッパ面25の中心線が共通軸線となっているので、円弧面についても符号25が付されている。
【0030】
さらに、供給ロッド17の進出によってガイドロッド19がねじ孔3を貫通しなければならないので、ガイドロッド19の中心線、すなわち供給ロッド17の中心線も軸線O−Oと共通軸線とされている。
【0031】
部品供給通路6の延長位置に永久磁石27が配置され、ストッパ面25に受け止められたナット1がストッパ面25に吸引されて、一時係止状態となる。永久磁石27は、支持ブロック13内に埋め込まれている。この永久磁石27の配置位置は、仮止室10に入ってきたナット1を最も強く吸引できる箇所とされている。具体的には、部品供給通路6の延長箇所である。
【0032】
前記ガイド面26は、ストッパ面25の円弧面がそのままの形状で供給ロッド17の進出方向に延長されることによって形成されている。すなわち、断面が半円形の真っ直ぐな樋型とされている。言い換えると、ガイド面26とストッパ面25は、単一の半円筒型内面を形成している。
【0033】
つぎに、供給動作を説明する。
【0034】
この実施例では、ナット1の供給箇所が固定電極28の位置決めピン29である。固定電極28上に鋼板部品30が載置され、鋼板部品30の下孔から位置決めピン29が突き出ている。進退動作をする可動電極31が固定電極28と同軸状態で配置してある。
【0035】
仮止室10に入ってきたナット1は永久磁石27の吸引力で角線5がストッパ面25に接触し、一時係止状態とされる。この接触箇所の数は、図3および図4に示すように、円弧面の円弧角度によって2つ〜4つとされる。この一時係止状態において、ねじ孔軸線O−Oと供給ロッド17の中心線が共通軸線となっている。
【0036】
ここで、供給ロッド17が進出してガイドロッド19がねじ孔3を貫通し、さらに供給ロッド17が進出して押出し面20がナット1の上面を押すことにより、ナット1の角線5がストッパ面25からガイド面26を擦りながら、すなわち線接触をしながら押し出されてゆく。このときの供給ロッドの進出速度はナット1が落下しないようにするために、ナット1の落下速度よりも速く設定してある。
【0037】
ガイドロッド19の先端部が位置決めピン29の直前で停止すると、ナット1は慣性力でガイドロッド19を滑り落ちて図1の2点鎖線図示のように位置決めピン29に合致する。供給ロッド17が後退してから、可動電極31が進出して溶着用突起が鋼板部品30の表面に加圧され、溶接電流が通電されて溶接が完了する。
【0038】
なお、上述の実施例では、ガイドロッド19がナット1のねじ孔3を貫通するものでるが、これに換えて図2(E)に示すように、短いガイドピン32をねじ孔3の長さと同じかまたはそれよりもわずかに短くして、ねじ孔3に進入させることも可能である。
【0039】
上述の供給ロッドの進退動作は、一般的に採用されている制御手法で容易に行うことが可能である。制御装置またはシーケンス回路からの信号で動作する空気切換弁や、エアシリンダの所定位置で信号を発して前記制御装置に送信するセンサー等を組み合わせることによって、所定の動作を確保することができる。
【0040】
以上に説明した実施例1の作用効果は、つぎのとおりである。
【0041】
上述のように、少なくとも2つの角線5がストッパ面25に接触していることにより、ねじ孔3の軸線O−Oはストッパ面25の円弧の中心線と正確に合致する。したがって、ナット1が回転方向で見てどのような向きで仮止室10に入ってきても、上記の軸線合致が確実にえられる。前記ガイドロッド19やガイドピン32の中心線とストッパ面25の円弧の中心線を合致させておくことにより、ストッパ面25に受け止められたナット1のねじ孔3はその軸線O−Oがガイドロッド19やガイドピン32の中心線と正確に合致する。したがって、供給ロッド17が進出すると、ガイドロッド19やガイドピン32が正確にねじ孔3に進入する。
【0042】
円弧面25、26の円弧角度の範囲を選定することにより、角線5の接触数を上記のように2つとしたり、3つあるいは4つとしたりしてナット1の一時係止を一層安定させることができる。
【0043】
また、ストッパ面25の円弧面はそのままの形状で供給ロッド17の進出方向に延長されてガイド面26が形成されているので、供給ロッド17の進出によってナット1はストッパ面25からガイド面26に向かって滑らかに移動し、信頼性の高いナット供給が実現する。つまり、ガイド面26の箇所においても、上述の軸線O−Oが供給ロッド17の中心線やガイド面26の円弧面の中心線と合致しているので、角線5の線接触状態が継続したナット送出が確実に行われる。
【0044】
ストッパ面25ないしガイド面26に対するナット1の接触が、ナット1の角線5における線接触であるから、ナット1が押し出されるときの摺動抵抗が少なくなり、円滑な送り出しが可能となる。さらに、このような線接触であるから、ナット1の平坦な外側面4と円弧面25、26との間に隙間ができるので、鉄くずなどの不純物は隙間空間に収容され、ねじ孔3の軸線O−Oの位置が狂わない、という効果がある。
【0045】
ガイド部材9はほぼ直方体の部材に機械加工を施して、円弧状のストッパ面25やガイド面26が形成してあるので、円弧面を精密に形成することが簡単に行える。同時に、ガイド部材9に対して直交する向きに支持ブロック13が固定されているので、部品供給通路6の延長箇所に磁石27を配置することが簡単な構造で実現できる。さらに、支持ブロック13がガイド部材9に対して直交しているので、取り付けに必要な横突出部分16を形成することが簡単に行える。なお、上突出部分15は供給管7の端部形状によっては、止めることができる。
【0046】
別々の部材として準備されたガイド部材9と支持ブロック13を前述のように直交させて一体化するとともに、支持ブロック13内に永久磁石27を内蔵したものであるから、円弧状のストッパ面25やガイド面26の形状とは関係することなく、永久磁石27の配置が簡単に行える。同時に、永久磁石27のナット1に対する最適位置が正確に求められる。
【産業上の利用可能性】
【0047】
上述のように、本発明の装置によれば、正六角形ナットが回転方向で見てどのような向きで仮止室に入ってきても、常にねじ孔軸線が一定の位置に位置づけられ、供給ロッドとの相対位置が正しく維持される。したがって、自動車の車体溶接工程や、家庭電化製品の板金溶接工程などの広い産業分野で利用できる。
【符号の説明】
【0048】
1 正六角形ナット
2 本体部
3 ねじ孔
5 角線
6 部品供給通路
7 供給管
9 ガイド部材
10 仮止室
17 供給ロッド
19 ガイドロッド
21 進退駆動手段、エアシリンダ
25 ストッパ面
26 ガイド面
32 ガイドピン
100 供給装置
O−O ねじ孔の軸線
図1
図2
図3
図4