【実施例1】
【0031】
(
基材層(1)、第1の接着層(2)、ポリエチレン層(3)、アルミ箔層(4)、第2の接着層(5)、シーラント層(6)の順に積層されてなる低吸着性包材)を作成するために、以下の材料を用いて作製した。
基材層(1):PETフィルム12μ、東洋紡績(株)、E5100
第1の接着層(2):三井化学ポリウレタン(株)、A−3210(ウレタン樹脂)/A−3075(芳香族型トリレンジイソシアネート/ヘキサメチレンジイソシアネート=1/1)、(固形分:5%)、ドライ塗布量0.5g/m
2
ポリエチレン層(3):日本ポリエチレン(株)、LC600A、厚み15μm
アルミ箔層(4):9μm、東洋アルミ(株)、8021
第2の接着層(5):東洋インキ製造(株)、CAT−10(芳香族型トリレンジイソシアネート)
(固形分:5%)、 ドライ塗布量0.3g/m
2、厚み0.2μm
シーラント層(6):日本ポリエチレン(株)、LC600A、密度0.918g/cm
3、厚み30μm
尚、貼り合わせは、押し出しラミネートにて行った。
【0032】
以下に本発明の比較例について説明する。
【0033】
<比較例1>
(基材層(1)、第1の接着層(2)、ポリエチレン層(3)、アルミ箔層(4)、第2の接着層(5)、シーラント層(6)の順に積層されてなる低吸着性包材)を作成するために、以下の材料を用い,実施例1と同様に行った。
基材層(1):PETフィルム12μ、東洋紡績(株)、E5100
第1の接着層(2):三井化学ポリウレタン(株)、A−3210/A−3075、(固形分:5%)、ドライ塗布量0.5g/m
2
ポリエチレン層(3):日本ポリエチレン(株)、LC600A、厚み15μm
アルミ箔層(4):9μm、東洋アルミ(株)、8021
第2の接着層(5):三井化学ポリウレタン(株)、A−3210/A−3075、(固形分:5%)、
ドライ塗布量0.5g/m
2、厚み0.35μm
シーラント層(6):日本ポリエチレン(株)、LC600A、密度0.918g/cm
3、厚み30μm
貼り合わせは、押し出しラミネートにて行った。
【0034】
<比較例2>
比較例1と同様な構成を、以下の材料を用いて作成した。
基材層(1):PETフィルム12μ、東洋紡績(株)、E5100
第1の接着層(2):三井化学ポリウレタン(株)、A−3210/A−3075、(固形分:5%)、
ドライ塗布量0.5g/m
2
ポリエチレン層(3):日本ポリエチレン(株)、LC600A、厚み15μm
アルミ箔層(4):9μm、東洋アルミ(株)、8021
第2の接着層(5):東洋インキ製造(株)、AD−502(ウレタン樹脂)/CAT−10(芳香族型トリレンジイソシアネート)、(固形分:5%)、ドライ塗布量0.8g/m
2、厚み0.7μm
シーラント層(6):日本ポリエチレン(株)、LC600A、密度0.918g/cm
3、厚み30μm
貼り合わせは、押し出しラミネートにて行った。
【0035】
<比較例3>
比較例1と同様な構成を、以下の材料を用いて作成した。
基材層(1):PETフィルム12μ、東洋紡績(株)、E5100
第1の接着層(2):三井化学ポリウレタン(株)、A−3210/A−3075、(固形分:5%)、
ドライ塗布量0.5g/m
2
ポリエチレン層(3):日本ポリエチレン(株)、LC600A、厚み15μm
アルミ箔層(4):9μm、東洋アルミ(株)、8021
第2の接着層(5):東洋インキ製造(株)、AD−502/CAT−10、(固形分:5%)、
ドライ塗布量0.8g/m
2、厚み0.7μm
シーラント層(6):日本ポリエチレン(株)、LC600A、密度0.918g/cm
3、厚み20μm
貼り合わせは、押し出しラミネートにて行った。
【0036】
<比較例4>
比較例1と同様な構成を、以下の材料を用いて作成した。
基材層(1):PETフィルム12μ、東洋紡績(株)、E5100
第1の接着層(2):三井化学ポリウレタン(株)、A−3210/A−3075、(固形分:5%)、
ドライ塗布量0.5g/m
2
ポリエチレン層(3):日本ポリエチレン(株)、LC600A、厚み15μm
アルミ箔層(4):9μm、東洋アルミ(株)、8021
第2の接着層(5):東洋インキ製造(株)、AD−502/CAT−10、(固形分:5%)、
ドライ塗布量0.8g/m
2、厚み0.7μm
シーラント層(6):住友化学(株)、L405、密度0.924g/cm
3、厚み30μm貼り合わせは、押し出しラミネートにて行った。
【0037】
上記実施例1、比較例1〜4で作成した包装材を用いて、110mm×155mmの三方製袋を作成し、三笠製薬(株)より販売されているゼポラステープ20mgを7枚充填し、ヒートシールにより密封包装した。当該充填品を40℃、75%RH環境下に3ヶ月保存し、フルルビプロフェンの包材への吸着量をメタノール抽出後、ガスクロマトグラフにて検量し、当該成分の初期値からの吸着量を測定した。
【0038】
規格値は、40℃、75%RHで6ヶ月後の継時で10%以下(日本薬局法)であることから、目標値を40℃、75%RHで3ヶ月後の継時で5%以下にした。
【0039】
<比較結果>
【表1】
実施例1の構成、即ち
第2の接着層(5)として、芳香族型トリレンジイソシアネート一液で使用した構成が、フルルビプロフェンの吸着量が低い結果になった。日本薬局方において40℃、75%RH環境下、6ヶ月保存時に薬効成分の吸着量が10%以下である基準あることから、比較例2、3、4は当該規格を外れているため使用できない。