特許第6015056号(P6015056)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6015056ネットワーク管理システム、ネットワーク管理方法、ネットワーク監視システム、及び、ネットワーク管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6015056
(24)【登録日】2016年10月7日
(45)【発行日】2016年10月26日
(54)【発明の名称】ネットワーク管理システム、ネットワーク管理方法、ネットワーク監視システム、及び、ネットワーク管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20161013BHJP
【FI】
   G06F13/00 353B
【請求項の数】8
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2012-73669(P2012-73669)
(22)【出願日】2012年3月28日
(65)【公開番号】特開2013-206074(P2013-206074A)
(43)【公開日】2013年10月7日
【審査請求日】2015年2月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100124154
【弁理士】
【氏名又は名称】下坂 直樹
(72)【発明者】
【氏名】津村 重宏
【審査官】 坂東 博司
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−068745(JP,A)
【文献】 特開2006−209440(JP,A)
【文献】 特開2000−347962(JP,A)
【文献】 特開2008−117096(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク管理システムから管理対象ネットワークノードへの経路を取得する経路取得手段と、
ネットワーク管理以外のサービスを提供し、ネットワーク管理システムのネットワーク管理マネージャ代理として動作することができ、管理対象ネットワークノードのネットワーク管理エージェント代理として動作することができる、複数のサーバから、前記ネットワーク管理マネージャ代理及びネットワーク管理エージェント代理として実際に動作させるサーバを、ネットワークの互いに異なる分岐先にある前記サーバを優先し、前記ネットワークのより遠いホップにある前記サーバを優先して、選択する管理エージェント選択手段と、
前記管理エージェント選択手段により選択されたサーバに対してネットワーク管理マネージャとして動作するネットワーク管理マネージャと、
を備えたことを特徴とするネットワーク管理システム。
【請求項2】
ネットワーク管理プロトコルがSNMPである請求項1に記載のネットワーク管理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の1以上のネットワーク管理システムと、
ネットワーク管理以外のサービスを提供し、ネットワーク管理システムのネットワーク管理マネージャ代理として動作することができ、管理対象ネットワークノードのネットワーク管理エージェント代理として動作することができる、複数のサーバと、
前記サーバに対してネットワーク管理エージェントとして動作することができるネットワーク管理エージェントを備える複数のルータと、
を備えたことを特徴とするネットワーク監視システム。
【請求項4】
ネットワーク管理プロトコルがSNMPである請求項3に記載のネットワーク監視システム。
【請求項5】
ネットワーク管理マネージャによるネットワーク管理エージェントの管理方法において、
ネットワーク管理システムから管理対象ネットワークノードへの経路を取得する経路取得ステップと、
ネットワーク管理以外のサービスを提供し、ネットワーク管理システムのネットワーク管理マネージャ代理として動作することができ、管理対象ネットワークノードのネットワーク管理エージェント代理として動作することができる、複数のサーバから、前記ネットワーク管理マネージャ代理及びネットワーク管理エージェント代理として実際に動作させるサーバを、ネットワークの互いに異なる分岐先にある前記サーバを優先し、前記ネットワークのより遠いホップにある前記サーバを優先して、選択する管理エージェント選択ステップと、
を含むことを特徴とするネットワーク管理方法。
【請求項6】
ネットワーク管理プロトコルがSNMPである請求項5に記載のネットワーク管理方法。
【請求項7】
ネットワーク管理マネージャによるネットワーク管理エージェントのネットワーク管理プログラムにおいて、
ネットワーク管理システムから管理対象ネットワークノードへの経路を取得する経路取得手順と、
ネットワーク管理以外のサービスを提供し、ネットワーク管理システムのネットワーク管理マネージャ代理として動作することができ、管理対象ネットワークノードのネットワーク管理エージェント代理として動作することができる、複数のサーバから、前記ネットワーク管理マネージャ代理及びネットワーク管理エージェント代理として実際に動作させるサーバを、ネットワークの互いに異なる分岐先にある前記サーバを優先し、前記ネットワークのより遠いホップにある前記サーバを優先して、選択する管理エージェント選択手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするネットワーク管理プログラム。
【請求項8】
ネットワーク管理プロトコルがSNMPである請求項7に記載のネットワーク管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク管理システム、ネットワーク管理方法、ネットワーク監視システム、及び、ネットワーク管理プログラムの技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワーク監視システムの一例が、例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1のネットワーク監視システムは、1個のネットワーク管理システムと、拠点毎に1個置かれた複数の管理エージェントと、拠点毎に複数個置かれた監視対象である通信機器(ルータ、スイッチ等)と、ネットワーク管理システム及び各拠点間を接続する広域通信網とから構成されており、以下のように動作する。
【0003】
管理エージェントは、特定拠点内の通信機器の状態を収集し、それらを管理エージェントの状態として管理する。管理エージェントは、それらを管理エージェントの状態としてネットワーク管理システムに通知する。
【0004】
ネットワーク管理システムは、拠点毎に1個置かれた管理エージェントを監視することで、全部の通信機器を管理する。又、ネットワーク管理システムは、拠点毎に1個置かれた管理エージェントに予め決められた信号で指示を出す。指示を受けた管理エージェントは、特定拠点内に存在する全部の通信機器の制御を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−117096号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に開示されている技術は、管理エージェント専用の機器が必要であるという問題がある。
【0007】
又、特許文献1に開示されている技術は、通信機器が増加した場合に管理エージェントの処理負荷を動的に調整できないという問題がある。その理由は、管理エージェントは、拠点毎に1台置かれるからである。
【0008】
本発明の目的は、上述した課題である、管理エージェント専用の機器が必要であるという問題と、通信機器が増加した場合に管理エージェントの処理負荷を動的に調整できないという問題とを解決したネットワーク管理システム、ネットワーク管理方法、ネットワーク監視システム、及び、ネットワーク管理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のネットワーク管理システムは、ネットワーク管理システムから管理対象ネットワークノードへの経路を取得する経路取得手段と、ネットワーク管理以外のサービスを提供し、ネットワーク管理システムのネットワーク管理マネージャ代理として動作することができ、管理対象ネットワークノードのネットワーク管理エージェント代理として動作することができる、複数のサーバから、前記ネットワーク管理マネージャ代理及びネットワーク管理エージェント代理として実際に動作させるサーバを選択する管理エージェント選択手段と、前記管理エージェント選択手段により選択されたサーバに対してネットワーク管理マネージャとして動作するネットワーク管理マネージャと、を備えることを特徴とする。
【0010】
本発明のネットワーク監視システムは、ネットワーク管理システムから管理対象ネットワークノードへの経路を取得する経路取得手段と、ネットワーク管理以外のサービスを提供し、ネットワーク管理システムのネットワーク管理マネージャ代理として動作することができ、管理対象ネットワークノードのネットワーク管理エージェント代理として動作することができる、複数のサーバから、前記ネットワーク管理マネージャ代理及びネットワーク管理エージェント代理として実際に動作させるサーバを選択する管理エージェント選択手段と、前記管理エージェント選択手段により選択されたサーバに対してネットワーク管理マネージャとして動作するネットワーク管理マネージャと、を備えた1以上のネットワーク管理システムと、ネットワーク管理以外のサービスを提供し、ネットワーク管理システムのネットワーク管理マネージャ代理として動作することができ、管理対象ネットワークノードのネットワーク管理エージェント代理として動作することができる、複数のサーバと、前記サーバに対してネットワーク管理エージェントとして動作することができるネットワーク管理エージェントを備える複数のルータと、を備えることを特徴とする。
【0011】
本発明のネットワーク管理方法は、ネットワーク管理マネージャによるネットワーク管理エージェントの管理方法において、ネットワーク管理システムから管理対象ネットワークノードへの経路を取得する経路取得ステップと、ネットワーク管理以外のサービスを提供し、ネットワーク管理システムのネットワーク管理マネージャ代理として動作することができ、管理対象ネットワークノードのネットワーク管理エージェント代理として動作することができる、複数のサーバから、前記ネットワーク管理マネージャ代理及びネットワーク管理エージェント代理として実際に動作させるサーバを選択する管理エージェント選択ステップと、を備えることを特徴とする。
【0012】
本発明のネットワーク管理プログラムは、ネットワーク管理マネージャによるネットワーク管理エージェントのネットワーク管理プログラムにおいて、ネットワーク管理システムから管理対象ネットワークノードへの経路を取得する経路取得手順と、ネットワーク管理以外のサービスを提供し、ネットワーク管理システムのネットワーク管理マネージャ代理として動作することができ、管理対象ネットワークノードのネットワーク管理エージェント代理として動作することができる、複数のサーバから、前記ネットワーク管理マネージャ代理及びネットワーク管理エージェント代理として実際に動作させるサーバを選択する管理エージェント選択手順と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、管理エージェント専用の機器が不要であり、通信機器が増加した場合にも管理エージェントの処理負荷を動的に調整することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施形態におけるネットワーク監視システムの構成を示すブロック図である。
図2】本発明の実施形態におけるネットワーク管理システムの動作を説明するフローチャートである。
図3】本発明の実施形態におけるネットワーク接続状態の一例を示す図である。
図4】本発明の実施形態における経路テーブルの一例を示す図である。
図5】本発明の実施形態におけるネットワーク管理システムの管理エージェント選択手段の動作を説明するフローチャートである。
図6】本発明の実施形態における経路テーブルの一例を示す図である。
図7】本発明の実施形態におけるネットワーク接続状態の一例を示す図である。
図8】本発明の実施形態におけるネットワーク接続状態の一例を示す図である。
図9】本発明の実施形態における経路テーブルの一例を示す図である。
図10】本発明の実施形態におけるネットワーク接続状態の一例を示す図である。
図11】本発明の実施形態における経路テーブルの一例を示す図である。
図12】本発明の実施形態におけるネットワーク接続状態の一例を示す図である。
図13】本発明の実施形態における経路テーブルの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態におけるネットワーク監視システムの構成を示すブロック図である。
【0017】
本実施形態におけるネットワーク監視システムは、ネットワーク管理システム100と、監視対象ネットワーク200とを備えている。
ネットワーク管理システム100は、SNMPマネージャ120と、経路取得手段130と、管理エージェント選択手段140とを備えている。
【0018】
監視対象ネットワーク200は、1以上のルータ300等(300、301、302、303)と、1以上のサーバ500等(500、501、502、503)と、図示されないその他のネットワークノードとを備えている。ここでは、一例として、ルータとサーバとをそれぞれ4個ずつ図示している。
【0019】
ルータ300等の各々は、SNMP(Simple Network Management Protocol)エージェント310等(310、311、312、313)を備えている。又、図示されないその他のネットワークノードもSNMPエージェントを備えている。
【0020】
サーバ500等の各々は、SNMPエージェント510等(510、511、512、513)と、SNMPマネージャ520等(520、521、522、523)とを備えている。
【0021】
SNMPマネージャ120及び520等は、SNMPエージェントへの管理操作の要求の送信や、SNMPエージェントからのトラップの受信等を行う手段である。
【0022】
SNMPエージェント310等及び510等は、SNMPマネージャへの管理操作の応答の送信や、SNMPマネージャへのトラップの送信等を行う手段である。
【0023】
サーバ500等は、SNMPエージェントやSNMPマネージャとして動作するのと同時に、それ以外のサービスを提供するサーバコンピュータである。サーバ500等は、管理エージェントとして動作できる。尚、管理エージェントとは、下位のSNMPエージェントに対してはSNMPマネージャとして動作し、上位のSNMPマネージャに対しては下位のSNMPエージェントを代理するSNMPエージェントとしても動作するネットワークノードである。サーバ500等は、管理エージェントとして動作できるので、管理エージェント候補である。
【0024】
ここでは、例として、サーバ500及びサーバ502が、管理エージェントに選択された場合を図示している。尚、以降、図において、波線で囲ったサーバは、管理エージェントに選択されたサーバを示している。
【0025】
サーバ500の上位のSNMPマネージャは、ネットワーク管理システム100のSNMPマネージャ120である。サーバ500の下位のSNMPエージェントは、サーバ501のSNMPエージェント511、並びに、ルータ300のSNMPエージェント310、及び、ルータ301のSNMPエージェント311である。サーバ502の上位のSNMPマネージャは、ネットワーク管理システム100のSNMPマネージャ120である。サーバ502の下位のSNMPエージェントは、サーバ503のSNMPエージェント513、並びに、ルータ302のSNMPエージェント312、及び、ルータ303のSNMPエージェント313である。
【0026】
管理エージェント選択手段140は、管理エージェント候補から管理エージェントを選択する手段である。
【0027】
経路取得手段130は、あるネットワークノードから別のネットワークノードへ至るネットワークパス上の通過ノード(ルータ)の識別子(例えば、IPアドレス、ホスト名、FQDN(Fully Qualified Domain Name)等を含む。以下、IPアドレス等と呼ぶ)のリストを取得する手段である。経路取得手段130には、例えば、経路情報取得ツールであるtraceroute等が含まれる。
【0028】
ルータ300は、2以上の異なるネットワークセグメント間を相互接続する通信機器である。
【0029】
次に、本実施形態の動作を説明する。
【0030】
図2は、本発明の実施形態におけるネットワーク管理システムの経路取得手段130の動作を説明するフローチャートである。
【0031】
まず、経路取得手段130は、空の経路テーブルを作成する(ステップS110)。なお、経路テーブルは、出発点であるネットワークノードから到達点であるネットワークノードへの経路毎に1個のレコードを持つ。経路テーブルの各レコードは、1列目に到達点であるネットワークノードの識別子(IPアドレス等)を、2列目にそのレコードが選択されているか否かを示す値(0:未選択状態、0以外:選択状態)を、3列目以降に経路上の各ネットワークノードの識別子(IPアドレス等)を持つ。
【0032】
経路取得手段130は、すべての管理エージェント候補について、以下の処理を実行する(ステップS120からステップS170)。
【0033】
経路取得手段130は、ある管理エージェント候補について、ネットワーク管理システム100からその管理エージェント候補への経路を検索する(ステップS130)。
【0034】
経路があった場合(ステップS140のYes)、経路取得手段130は、経路テーブルに行を追加し、その1列目に管理エージェント候補の識別子を、2列目に0(未選択状態)を設定する(ステップS150)。経路があった場合、経路取得手段130は、続いて、経路テーブルのその行の3列目以降各列に検索結果における通過順に各ネットワークノード(ルータ)の識別子を設定する(ステップS160)。経路が無かった場合(ステップS140のNo)、経路取得手段130は、その管理エージェント候補については、何もしない。
【0035】
図3は、本発明の実施形態におけるネットワーク接続状態の一例を示す図である。図4は、本発明の実施形態における経路テーブルの一例を示す図である。
【0036】
例えば、図3に示したネットワーク接続状態において、図2のフローチャートに示した手順を実施すると、図4に示した経路テーブルが得られる。
【0037】
図5は、本発明の実施形態におけるネットワーク管理システムの管理エージェント選択手段の動作を説明するフローチャートである。
【0038】
まず、ネットワーク監視システムの構成や通信トラフィック等を考慮して、監視対象にすべき好適な管理エージェント数(以下、「指定数」と呼ぶ)が、予め指定されているものとする(ステップS205)。
【0039】
次に、管理エージェント選択手段140は、経路取得手段130が作成した経路テーブルに対し、3列目から最後の列まで、以下の処理を実行する(ステップS210からステップS250)。尚、以下では、現在処理中の列をJ列として参照する。
【0040】
まず、管理エージェント選択手段140は、経路テーブルの行をJ列の値が等しいものでグループ化する(ステップS215)。
【0041】
次に、管理エージェント選択手段140は、すべてのグループについて、グループ内で最も多くの列(ルータ)を含む経路テーブルの未選択行(2列目が0の行)を選択する(2列目の値をJにする)(ステップS220からS230)。
【0042】
経路テーブルの全選択行(2列目が0以外の行)数が指定数より大きいならば(ステップS235のYes)、管理エージェント選択手段140は、J列の処理で新規に選択された行(2列目の値がJ)のうち、最も多くの列(ルータ)を含む行から順に、指定数から前列までの選択行数を引算した個数(3≦2列目の値<Jである行数)の行を再選択(再選択されなかった行の2列目を0に設定)する(ステップS240)。一方、経路テーブルの全選択行数が指定数以下ならば(ステップS235のNo)、管理エージェント選択手段140は、その列については、何もしない。
【0043】
全選択行数が指定数に等しくなったら(ステップS245のYes)、管理エージェント選択手段140は、処理を終了する。
【0044】
図6は、本発明の実施形態における経路テーブルの一例を示す図である。
【0045】
例えば、図4に示した経路テーブルに対して、図5のフローチャートに示した手順を実施すると、図6に示した経路テーブルが得られる。尚、ここでは、指定数は4とした。その結果、図3のネットワーク接続状態を示す図において、破線で囲ったサーバが、管理エージェントとして選択される。
【0046】
図1に示したブロック図において、ネットワーク管理システム100は、各ネットワークノード(ルータ300、301、302、303、サーバ500、501、502、503、又は、その他のネットワークノード)に対し、そのネットワークノードを管理する管理エージェント500、502(以降、「代表エージェント」と呼ぶ)を決定する。
【0047】
まず、ネットワーク管理システム100は、管理対象である全てのネットワークノードを指定数個のグループに分割する(ここでは、指定数が2個の場合を例に図示した)。ここでは、一点鎖線で囲ったネットワークノードが一つのグループをあらわしている。尚、各グループに属するネットワークノードに対する処理負荷の合計が、1個の管理エージェントの利用可能な処理能力に収まるようにグループ分割する。
【0048】
次に、ネットワーク管理システム100は、それぞれのグループに一対一に対応する管理エージェント500、502を代表エージェントとして選択する。ここで、ネットワーク管理システム100は、管理エージェントの処理能力と各グループに属するネットワークノードの処理負荷の合計とを考慮して代表エージェントを対応付けても良いし、ランダムに対応付けても良い。
【0049】
SNMPマネージャ120は、あるネットワークノードの管理操作を行う際には、管理エージェントをSNMPエージェントとして管理操作を行う。
【0050】
まず、障害情報以外の管理情報(性能情報等)については、ネットワーク管理システム100は、管理対象であるネットワークノードの代表エージェントに対してのみ収集を行う。
【0051】
ただし、ネットワーク管理システム100は、その代表エージェントと通信できない場合には、図2及び図5で説明した動作に従い、改めて管理エージェントを選択し、代表エージェントの決定をやり直す。尚、ネットワーク管理システム100が、ある管理エージェントと通信できなくなった場合には、その通信復旧後に、ネットワーク管理システム100は、その管理エージェントが収集・蓄積していた障害情報以外の管理情報(性能情報等)を補完できる。ただし、ある代表エージェントが、その管理対象であるネットワークノードと通信できなくなった場合には、その通信復旧後に、ネットワーク管理システム100は、通信障害発生から復旧までの障害情報以外の管理情報(性能情報等)を補完できない。
【0052】
一方、障害情報(運用状態情報等)については、ネットワーク管理システム100は、すべての管理エージェント500、502に対して、すべてのネットワークノードについて収集を行う。
【0053】
ネットワーク管理システム100は、SNMPマネージャ120により、それぞれの代表エージェント500、502に対し、その代表エージェントが管理するネットワークノードのリストと、全ての管理対象であるネットワークノードのリストとを設定する。
【0054】
各代表エージェント500、502は、その管理対象であるネットワークノードの管理情報を収集・蓄積する。ただし、各代表エージェント500、502は、障害情報以外の管理情報(性能情報等)については、その管理対象であるネットワークノードに対してのみ収集・蓄積を行う。一方、各代表エージェント500、502は、障害情報(運用状態情報等)については、管理対象ネットワーク200のすべてのネットワークノードに対して収集・蓄積を行う。又、管理対象である各ネットワークノードは、SNMP Trapを送信する際には、管理エージェント500、502を経由せずに、ネットワーク管理システム100のSNMPマネージャ120をSNMPマネージャとして動作する。
【0055】
図7は、本発明の実施形態におけるネットワーク接続状態の一例を示す図である。
【0056】
ある1個のルータで故障が発生した際に、管理エージェントによる監視を継続できなくなるネットワークノードの数について説明する。
【0057】
あるネットワークノードの監視を継続できなくなるのは、あるルータの故障により、そのネットワークノードが、管理エージェントとの接続の無いネットワークセグメントに位置することになる場合である。なぜなら、あるルータで故障が発生した後に、あるネットワークノードが、少なくとも1個の管理エージェントとのネットワーク接続を持つならば、そのネットワークノードは、その管理エージェントによる障害情報(運用状態情報等)の収集・蓄積により、監視が継続されるからである。
【0058】
例えば、図7のネットワーク接続状態を示す図において、管理エージェントとして、サーバ1、2、6、7の4個が選択されていた場合を考える。この場合、あるルータで故障が発生すると、故障したルータ自体以外のネットワークノードの監視を継続できなくなるルータは、ルータ3、7、8、9、10、13、14の7個である。
【0059】
一方、例えば、図3のネットワーク接続状態を示す図において、管理エージェントとして、サーバ1、3、4、7の4個が選択されていた場合を考える。この場合、あるルータで故障が発生すると、故障したルータ自体以外のネットワークノードの監視を継続できなくなるルータは、ルータ5、6、10、11の4個だけであり、より好適な管理エージェントが選択されている。
【0060】
これは、ネットワーク管理システム100が、管理エージェントをネットワークの各分岐先にある管理エージェント候補から優先して選択し(図5のステップS215)、管理エージェントをネットワークのより遠くにある管理エージェント候補から優先して選択する(図5のステップS225)ことにより、あるルータで故障が発生した際に、その故障箇所で分離された各ネットワークセグメントに管理エージェントが存在する可能性を高めているからである。
【0061】
図8は、本発明の実施形態におけるネットワーク接続状態の一例を示す図である。図9は、本発明の実施形態における経路テーブルの一例を示す図である。
【0062】
ネットワーク管理システム100は、ネットワークの障害や構成変更を検知することができる。例えば、監視対象のネットワークノードは、自身に障害や構成変更が発生すると、ネットワーク管理システム100にSNMP Trapを送信する。又、管理エージェントは、その監視対象であるネットワークノードの障害情報(運用状態情報等)を収集して、障害や構成変更を検出した場合には、ネットワーク管理システム100にSNMP Trapを送信しても良い。又、ネットワーク管理システム100は、管理エージェントを経由して、監視対象のネットワークノードの障害情報(運用状態情報等)を監視しても良い。ネットワーク管理システム100は、ネットワークの障害や構成変更を検知すると、図2及び図5で説明した動作に従い、改めて管理エージェントを選択する。
【0063】
図8に示したネットワーク接続状態において、ルータ9が故障した場合を説明する。図8に示したネットワーク接続状態において、図2及び図5のフローチャートに示した手順を実施すると、図9に示した経路テーブルが得られる。尚、ここでは、指定数は4であったものとする。その結果、図8のネットワーク接続状態を示す図において、破線で囲ったサーバが、管理エージェントとして選択される。
【0064】
図10は、本発明の実施形態におけるネットワーク接続状態の一例を示す図である。図11は、本発明の実施形態における経路テーブルの一例を示す図である。
【0065】
図10に示したネットワーク接続状態において、ルータ9が故障しており、ルータ8とルータ14間の代替経路が有効になった場合を説明する。図10に示したネットワーク接続状態において、図2及び図5のフローチャートに示した手順を実施すると、図11に示した経路テーブルが得られる。尚、ここでは、指定数は4であったものとする。その結果、図10のネットワーク接続状態を示す図において、破線で囲ったサーバが、管理エージェントとして選択される。
【0066】
図12は、本発明の実施形態におけるネットワーク接続状態の一例を示す図である。図13は、本発明の実施形態における経路テーブルの一例を示す図である。
【0067】
図12に示したネットワーク接続状態において、図3に示したネットワーク接続状態にルータ15を追加し、サーバ6への経路をルータ15を経由するように変更した場合を説明する。
【0068】
図12に示したネットワーク接続状態において、図2及び図5のフローチャートに示した手順を実施すると、図11に示した経路テーブルが得られる。尚、ここでは、ルータ15を追加したので処理負荷が増加するため、指定数は5であったものとする。その結果、図10のネットワーク接続状態を示す図において、破線で囲ったサーバが、管理エージェントとして選択される。ここで、各ノードの処理負荷が全て一定で、各サーバの処理能力も全て一定と仮定すれば、変更前の処理負荷が4サーバあたり21ノードであったのに対し、変更後の処理負荷が5サーバあたり22ノードに減少している。
【0069】
以上説明したように、本発明の実施形態におけるネットワーク管理システムは、管理エージェント専用の機器が不要であり、通信機器が増加した場合にも管理エージェントの処理負荷を動的に調整することができる。
【0070】
尚、ここでは、ネットワーク管理プロトコルとしてSNMPを用いた例を挙げたが、本実施の形態はこれに限らず、CMIP(Common Management Information Protocol)、WS−Management(Web Service for Management)等のネットワーク管理プロトコルを利用するネットワーク管理システムであっても良い。
【0071】
尚、本願発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本願発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更、変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0072】
100 ネットワーク管理システム
120 SNMPマネージャ
130 経路取得手段
140 管理エージェント選択手段
200 監視対象ネットワーク
300、301、302、303 ルータ
310、311、312、313 SNMPエージェント
510、511、512、513 SNMPエージェント
520、521、522、523 SNMPマネージャ
500、501、502、503 サーバ
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