(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、作業の簡易化および効率化によって点検整備の時間をより短縮するとともに、点検整備の間に顧客に車両に関する種々の情報を提示することのできる車両点検整備システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明において、上記課題が解決される手段は以下の通りである。
第1の発明に係る車両点検整備システムは、車両の点検整備を行う点検整備工場に設置された工場用端末と、フロントエリアに設置されたフロント用端末と、顧客待合エリアに設置された顧客用端末とを通信回線で接続し、点検項目ごとに車両の点検結果情報を入力された上記工場用端末が、上記点検結果情報を逐次顧客用端末およびフロント用端末に送信し、上記顧客用端末では上記点検結果情報を逐次表示することができ、上記点検項目ごとに整備または保留を決定した整備決定情報を入力された顧客用端末が、上記整備決定情報を工場用端末およびフロント用端末に送信する車両点検整備システムであって、上記顧客用端末は、各顧客をログインおよびログアウトによって識別し、顧客がログインしてログアウトするまでの間に所定の広告情報を表示する広告表示手段を有することを特徴とする。
【0009】
第2の発明に係る車両点検整備システムは、上記点検結果情報と、整備員が整備を行った点検項目を工場用端末に入力した整備結果情報とを顧客または車両ごとに記録する顧客データベースを設け、この顧客データベースから顧客用端末に出力した顧客または車両の情報に基づいて選択的に上記広告情報を表示することを特徴とする。
【0010】
第3の発明に係る車両点検整備システムは、上記顧客用端末に表示された上記広告情報に対して、上記顧客用端末でより詳細な情報を表示する操作がなされると、この操作情報を上記顧客用端末が上記フロント用端末へ送信し、上記フロント用端末で上記操作情報を表示することができることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
第1の発明によれば、上記工場用端末が、上記点検結果情報を逐次顧客用端末およびフロント用端末に送信し、上記顧客用端末では上記点検結果情報を逐次表示することにより、点検員が残りの点検項目を点検している間に顧客が点検済みの点検結果情報を確認することができるとともに、顧客が点検結果情報を確認し整備を行うか決定する間にフロントスタッフが点検結果情報に基づいて事務作業を行うことができて、点検整備にかかる時間を短縮することができる。
【0012】
さらに、上記顧客用端末が、上記整備決定情報を工場用端末およびフロント用端末に送信することにより、整備員が整備を行っている間にフロントスタッフが整備決定情報に基づいて事務作業を並行して行うことができ、点検整備にかかる時間を短縮することができる。
【0013】
さらに、上記顧客用端末は、各顧客をログインおよびログアウトによって識別し、顧客がログインしてログアウトするまでの間に所定の広告情報を表示する広告表示手段を有することにより、車検場の人員数が限られていても、多数の顧客に対し、点検整備の待ち時間を利用して有益な商品やサービスの情報を提供することができる。
【0014】
第2の発明によれば、上記点検結果情報と、整備員が整備を行った点検項目を工場用端末に入力した整備結果情報とを車両ごとに記録する顧客データベースを設けたことにより、次回以降の点検整備において、顧客に車両の経時的な情報を提供することができるため、より車両ごとの使用態様に即した最適な整備を行うことができて、顧客満足度を向上させることができる。加えて、顧客データベースに顧客車両の購入時や車両の走行距離、顧客の現在の車両使用頻度等を記録可能としておけば、経時的な情報に加えてそれぞれの顧客の車両使用状況に応じた点検整備スケジュールを立てることが可能となる。
また、この顧客データベースから顧客用端末に出力した顧客または車両の情報に基づいて選択的に上記広告情報を表示することにより、顧客それぞれに最適な車両保険などの追加サービスを提案することも容易となる。
【0015】
第3の発明によれば、上記顧客用端末に表示された上記広告情報に対して、上記顧客用端末でより詳細な情報を表示する操作がなされると、この操作情報を上記顧客用端末が上記フロント用端末へ送信し、上記フロント用端末で上記操作情報を表示することができることにより、広告情報に興味を持った顧客に対し、人数の限られたフロントスタッフが効率的に説明を行うことができる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態に係る車両点検整備システムについて説明する。
この車両点検整備システムは、車検場に導入され、道路運送車両法に基づく車両検査(車検)やその他の定期検査、および部品交換等の車両整備に用いられる。
図1に示すように、車検場は、車両を預かり、検査員が点検し、整備員(検査員が兼ねることもある)が整備をする点検整備工場1と、事務作業を行うフロントスタッフが待機するフロントエリア2と、顧客が点検整備の間に待機する顧客待合エリア3とに区画される。これらは必ずしも別棟や別室として区切られていることを必要とせず、たとえばフロントエリア2と顧客待合エリア3とが同室内でパーティションによって区切られている程度のものでもよい。
【0018】
点検整備工場1には、車両の検査員および整備員が車両の点検整備結果を入力する工場用端末4が設置されている。
また、フロントエリア2には、フロントスタッフが各種事務作業を行うフロント用端末5が設置されている。
また、顧客待合エリア3には、車両の点検整備の映像および点検結果情報を表示するとともに、顧客が整備決定情報を入力する顧客用端末6が設置されている。顧客待合エリア3と顧客用端末6とのセットは、車検場に複数組設けられてもよい。
工場用端末4、フロント用端末5、および顧客用端末6はハブ7、7を介し、通信回線によって相互に接続されている。
【0019】
本実施形態の車両点検整備システムにおいて、工場用端末4および顧客用端末6には、タッチパネル端末を採用している。
顧客用端末6をタッチパネル端末とすれば、パソコン等の端末操作に不慣れな顧客にとっても容易に操作することができ、車検全体の時間を削減することにも有益である。
また、工場用端末4をタッチパネル端末とすれば、パソコン等の端末操作をせずにパネルをタッチするだけでよいので、作業中の点検員および整備員が容易に操作することができ、車検全体の時間をさらに短縮することができる。
【0020】
また、顧客や車両についての情報が記憶される顧客データベース9を有するサーバコンピュータ8も、通信回線によって工場用端末4、フロント用端末5、顧客用端末6に接続されている。
このサーバコンピュータ8は、本実施形態では独立の場所に設置されるが、設置場所は特に限定されず、フロントエリア2内に設けてもよい。また、サーバコンピュータ8を省略して、フロント用端末5に顧客データベース9を設ける等してもよい。
【0021】
点検整備工場1にはビデオカメラ10を設置するとともに、このビデオカメラ10も通信回線によって顧客用端末6に接続されている。これによって、点検整備工場1で車両の点検整備が開始されると、ビデオカメラ10でその様子を撮影して顧客用端末6へリアルタイムに送信し、顧客用端末6で映像を表示することができる。
ビデオカメラ10は、車両全体を撮影するもの、車両の特定箇所を撮影するものなど、複数種類を設けてもよい。
【0022】
以下では、この車両点検整備システムを用いた車両の点検整備の手順について、
図2を参照して説明する。
顧客が車検場を訪れると、まず、フロントエリア2で受付を済ませるとともに点検整備工場1に車両を預け、顧客待合エリア3に待機する。
ここで顧客は顧客用端末6を操作して氏名、住所、車種等の顧客個人情報を入力し、この顧客個人情報が顧客データベース9に送信され登録される。また、顧客が以前に車両の点検整備を依頼したことがあり、既に顧客データベース9に登録されている場合は、顧客用端末6からID等によってログインし、顧客データベース9から当該顧客の個人情報を出力する。顧客データベース9に登録される個人情報には、顧客車両の購入時期および走行距離、顧客の現在の車両使用頻度等も登録されることが好ましい。また、顧客が以前に車両の点検整備を依頼したことが無い初来店の場合でも、電話やインターネット回線等の各種通信を利用して、来店前に顧客情報を顧客データベース9に登録可能とすれば、顧客の滞在時間を短くすることができ、混雑の緩和や顧客が来店してから点検整備を終えて帰るまでの拘束時間が短縮されて顧客満足度の向上につながるため好ましい。
【0023】
また、顧客のログインは、上記のような方法によるほか、フロントスタッフがフロント用端末5で顧客個人情報を入力し、顧客用端末6へシグナルを発信することにより、顧客用端末6にデータベース9から当該顧客の個人情報を出力させ、顧客がこれを確認し、承認の入力をすることでログインとなるようにしてもよい。この場合には、顧客が行う操作の数が少なくなるため、顧客のストレスを減少させるとともに、車検にかかる時間を短縮化することができる。
【0024】
顧客の登録もしくはログインがなされると、顧客用端末6からフロント用端末5へ当該情報が送信される。
フロントスタッフがこれにより顧客が顧客待合エリア3に待機したことを確認すると、フロント用端末5から工場用端末4へと点検開始の指示が送信される。なお、顧客用端末は上記のID等によって自由にログアウトおよびログインできるようにしておくと、顧客待合エリアを施錠可能な個室としなくても顧客が離席した際などに他人に顧客用端末の画面を盗み見されることが防止されるため、店舗の設計効率および顧客の個人情報管理の点から好ましい。例えば、店舗内に簡易な仕切りを設けた顧客用端末付きのボックス席を数席備えた店舗設計とし、かつID等によりログイン・ログアウト可能とすれば、顧客の着席時・離席時ともに顧客情報が他人に盗み見される危険性が減少する。
【0025】
工場用端末4において点検開始の指示が表示されると、これを受けて工場用端末4が車検中状態となり、検査員が車両の点検を開始する。当該車両の点検整備を担当する検査員および整備員は、工場用端末に自己の個人識別情報を入力してから点検を開始する。上記個人識別情報は、氏名のほか、あらかじめ工場用端末に登録しておいた識別番号等でもよい。
点検の様子は点検整備工場のビデオカメラ10で撮影され、顧客用端末6に送信されることが好ましい。
車両の点検項目は約100箇所に上るが、検査員は、各点検項目を点検するごとに、あるいは近接したいくつかの点検項目をまとめて点検し、その結果(点検結果情報)を逐次工場用端末4に入力していく。
この点検結果情報は、少なくとも「要整備」、「整備推奨」、「整備不要」の3段階から選択して入力される。本実施形態では、顧客の理解を深めるため、「要整備」についてさらに3段階、「整備推奨」についてさらに6段階、「整備不要」についてさらに4段階に分類され、合計13段階から車両の状態が選択される。
【0026】
このとき、全ての点検項目について点検結果情報が入力されるまで、工場用端末4が車検中状態を終了して次の段階へと進行することができないため、検査員の検査忘れが防止される。また、全ての点検項目についての点検結果情報が工場用端末4に入力されるまで、フロント用端末および顧客用端末では手続を進行する操作を行うことができない状態となるよう設定されているため、フロント用端末5または顧客用端末6における誤操作や誤作動が防止される。
検査員が点検項目ごとに点検結果情報を入力すると、工場用端末4が点検結果情報を逐次顧客用端末6およびフロント用端末5に送信し、顧客用端末6およびフロント用端末5では点検結果情報が逐次表示される。
【0027】
顧客用端末6では、逐次受信する点検結果情報によって顧客が車両の状態を確認する。このとき、点検項目ごとにその部品の用途や交換サイクルについての資料を表示して、顧客が閲覧できるようにしてもよい。また、工場用端末4で入力された担当の検査員や整備員の情報を顧客用端末6に受信して、点検整備中に顧客が確認することができるようにしておくことが好ましい。
全点検項目について点検結果情報を受信すると、顧客は、部品交換等の「整備」を行うか、整備しないまま「保留」するかを点検項目ごとに選択し、顧客用端末6に整備決定情報を入力していく。
【0028】
これと並行し、フロント用端末5では、点検結果情報に基づいて、たとえば「要整備」および「整備推奨」と判断された項目を全て整備した場合の費用見積もりを出力するなどの事務作業を行うことができ、見積書作成その他の作業時間が短縮される。また、この費用見積もりを顧客に提示して、顧客が各点検項目について整備を行うかどうか決定する際の参考にさせることができる。
【0029】
全ての整備決定情報が入力されると、顧客用端末6はこれをフロント用端末5および工場用端末4へと送信する。
フロント用端末5では、整備決定情報に基づいて、整備結果表や会計表(請求書)、次回点検までのスケジュール表などを自動的に算出し、印刷することができる。
【0030】
点検整備工場では、工場用端末4が整備中状態となり、工場用端末4に表示された整備決定情報に基づいて、整備員が部品交換や補修等の整備を行っていく。
工場用端末4には、顧客が整備の決定をした全ての項目について、整備員が整備を終えた後に「整備済み」のチェックを入力する必要がある。ただし、交換部品が不足している場合には、「部品待ち」を選択して入力する。全ての項目について「整備済み」か「部品待ち」のチェック(整備結果情報)を入力しないと、工場用端末4の整備中状態を終了することができないようにしているため、整備員による整備忘れを防止することができる。
【0031】
顧客用端末6から工場用端末4およびフロント用端末5へと整備決定情報が送信されて整備中状態になると、顧客用端末6では、事前に記録されていた広告情報が自動的に表示される。
この広告情報は、保険商品や買取サービス、キズ修理サービス、カー用品等の情報を提供するもので、動画であっても静止画であってもよく、また、音声つきでも音声なしでもよい。
特に保険商品は、自動車保険に限らず、顧客の年齢、性別、家族構成等、入手可能な情報に応じて、生命保険、医療保険、がん保険、学資保険、火災保険、傷害保険など、様々な保険の情報を提供することができる。
【0032】
広告情報は、このように整備決定情報の送信後に表示するほかに、車検中状態すなわち検査員が車両の点検を行っている間に表示してもよい。さらに、顧客のログインからログアウトまでのいずれかの間に表示されるようにしてもよい。
また、広告情報は、顧客用端末6のタッチパネルの表示画面の全体に表示されるものである必要はなく、表示画面の一部のみに表示されるものであってもよい。
また、一種の広告情報を反復または継続して表示してもよいし、数種の広告情報を順次表示するようにしてもよい。
【0033】
また、顧客用端末6には広告情報より詳細な各商品やサービスの情報が記録されており、商品やサービスに興味を持った顧客がタッチパネルの広告情報の表示部分をタッチ操作すると、この詳細な情報を表示するようになっている。
この詳細な情報を表示する際に、顧客データベース9に記録された車両情報やその他の個人情報を顧客用端末6へと出力して、これを所定のプログラムに適用することによって推奨される保険や商品等を算出し、算出された商品等の情報を選択的に表示してもよい。
また、顧客が特定の商品またはサービスの購入を希望する操作をすることにより、費用見積もりを計算して表示するようにしてもよい。
【0034】
また、顧客が詳細な情報を表示するためにタッチ操作をしたという情報は、顧客用端末6からフロント用端末5へと送信され、フロント用端末5でこれを表示し、フロントスタッフが確認することができる。
これにより、フロントスタッフは各商品やサービスに興味を持った顧客を把握し、当該顧客の顧客待合エリア3を訪れて説明等を行うことができる。
【0035】
顧客用端末6で詳細な情報を表示するためのタッチ操作がされたときに当該情報をフロント用端末5へ送信する代わりに、顧客用端末6で広告情報やより詳細な情報を表示する際にフロントスタッフへのコールアイコンを表示し、顧客がフロントスタッフを呼びたいときにこのコールアイコンをタッチ操作すると、その情報が顧客用端末6からフロント用端末5へと送信するようにしてもよい。
【0036】
また、各商品やサービスに関連するアンケートを顧客用端末6に表示し、顧客が回答を入力することにより、その情報がフロント用端末5に送信されるようにしてもよい。さらに、顧客用端末6での操作によって保険会社への会員登録の手続を行えるようにし、その情報がフロント用端末5へと送信されるようにしてもよい。
これにより、フロント用端末5でフロントスタッフが顧客のアンケート回答や保険会社への会員登録を把握し、何らかの特典を与えるようにしてもよい。
【0037】
点検整備工場1で、整備員が整備結果情報を入力し終えると、車両の点検整備の全作業が終了する。
このとき、工場用端末4が整備結果情報を顧客用端末6に送信して、顧客が確認できるようにしてもよい。
車検整備が終了すると、顧客が顧客用端末6を操作してログアウトし、またはフロントスタッフがフロント用端末5を操作して顧客用端末6にシグナルを発信してログアウトさせることにより、個人情報が他者に漏洩することを防止する。
【0038】
以上のような本実施形態の車両点検整備システムでは、車両の点検整備の様子をビデオカメラ10で撮影して顧客用端末6に送信し、この映像を顧客用端末6でリアルタイムに表示することにより、顧客が点検整備の様子をリアルタイムに確認することができ、点検整備の透明性や信頼性を向上させることができる。
【0039】
また、点検項目ごとの点検結果情報が逐次工場用端末4から顧客用端末6に送信されて表示されることで、点検員が残りの点検項目を点検している間に顧客が点検済みの点検結果情報を確認することができて、整備を行うかの決定をすることができるため、顧客の無駄な待ち時間が削減され、点検整備にかかる時間を短縮することができる。
【0040】
また、工場用端末4が点検結果情報を顧客用端末6およびフロント用端末5に送信することにより、顧客が点検結果情報を確認し整備を行うか決定する間にフロントスタッフが費用見積もりを作成する等の事務作業を並行して行うことができ、点検整備に付随する事務作業にかかる時間を短縮することができ、顧客が来店してから点検整備を終えて帰るまでの拘束時間が短縮される。
同様に、顧客用端末6が整備決定情報を工場用端末4およびフロント用端末5に送信することにより、整備員が整備を行っている間にフロントスタッフが整備結果表や会計表(請求書)を作成する等の事務作業を並行して行うことができ、点検整備に付随する事務作業にかかる時間を短縮することができ、顧客が来店してから点検整備を終えて帰るまでの拘束時間が短縮される。
【0041】
また、工場用端末4および顧客用端末6としてタッチパネル端末を用いたことにより、顧客や検査員等がより簡易な操作で車両の点検整備を進行することができ、点検整備時間を短縮することができる。
【0042】
また、本実施形態の車両点検整備システムでは、点検整備において得られた点検結果情報および整備結果情報が顧客データベース9に送信されて車両ごとに記録され、次回以降の点検整備において部品の摩耗速度を把握し整備を行うか決定するための資料とすることができる。
これにより、顧客が車両の経時的な情報に基づいて整備を行うか決定することができ、より車両ごとの使用態様に即した最適な整備を行うことができて、顧客満足度を向上させることができる。さらに、顧客データベース9に車両の購入時期や走行距離、顧客の現状の車両使用頻度等を記録可能としておけば、単なる経時的劣化のみならず、それぞれの顧客の車両使用状況に応じた、次回以降の整備スケジュールを立てることも可能となり、さらに顧客満足度を向上させることができる。また、顧客それぞれに最適な車両保険などの追加サービスを提案することが容易となる。
【0043】
また、この車両点検整備システムでは、検査員または整備員が車両の点検または整備を行っている間等に、顧客用端末6で顧客に各商品やサービスの広告情報を自動的に表示することにより、車検場の人員数が限られていても、多数の顧客に対し、点検整備の待ち時間を利用して有益な商品やサービスの情報を提供することができる。
【0044】
さらに、顧客データベース9に記録された車両情報やその他の個人情報に基づいて推奨される商品やサービスの情報を選択的に顧客用端末6に表示することにより、それぞれの顧客や車両の個性に合った商品やサービスの情報を提示することが可能となる。
【0045】
また、顧客用端末6に表示される広告情報に対して、より詳細な情報を表示する操作や、フロントスタッフを呼ぶ操作がなされると、この操作情報をフロント用端末5に送信することにより、フロントスタッフが各商品やサービスに興味のある顧客だけを把握することが可能になり、当該顧客に対してフロントスタッフが商品等の説明をすることができる。これにより、人数の限られたフロントスタッフが、効率良く商品やサービスの説明を行うことができる。
【0046】
また、工場用端末4またはこれと通信回線で接続される他のコンピュータに担当者情報記録部(図示せず)を設け、車両の点検整備を担当する検査員または整備員が工場用端末4に個人識別情報を入力すると、当該入力時刻または上記車両の情報の少なくとも一方が担当者情報記録部に送信され検査員または整備員ごとに記録されるようにしてもよい。ここでいう車両の情報とは、車種等の車両識別情報、点検結果情報、整備結果情報等をいう。
担当者情報記録部により、検査員または整備員ごとの実質的就業時間や労働量を把握することができるため、点検整備を担当する検査員または整備員による個人識別情報の入力によって、別途タイムカード等を用いることなく、労働者管理のための資料を作成することができる。
また、担当者情報記録部により、営業日ごとに点検整備を行った車両の総数や点検整備の工数を把握することができ、別途手入力で売上台帳等を作成することなく、売上資料を作成することができる。また、別途売上台帳を作成する場合にも、担当者情報記録部の情報を活用することにより、より正確な資料を作成することができる。