技術分野
この発明は、自動販売機における本体キャビネットの前面を開閉する外扉に装備された操作ハンドルに適用されるハンドルロック装置
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
ところで、図11に示した従来のハンドルロック装置90におけるハンドルケース1は、亜鉛ダイカストなどにより鍔部11,胴部12および筒状部13を鋳物成形品として一体に形成したうえで、タップによる機械加工によって胴部12に複数の取付孔121を形成せねばならないが、前記取付孔121はねじを締め付けることができるように深く形成せねばならないので煩雑である。また、胴部12の役割は取付孔121の形成のためであり、取付孔121が位置する箇所を除く領域については機能しないことから、図11の(c)に示すように、上下方向に矩形の胴部12の下方領域を中空として材料の節減を図っている。しかしながら、取付孔121を成立させるため、すなわち、取付孔121が位置する箇所の機械的強度を保つために当該取付孔121が位置する箇所を結ぶ周壁を必要とするので、コストの上昇は免れない。なお、矩形胴部12の上方領域については中空に形成することもできるが、矢張り取付孔121が位置する箇所の機械的強度を保つために当該取付孔121が位置する箇所を結ぶ周壁を必要とする。
また、特許文献1に記載されたハンドルロック装置は、閂防止手段によってドリルの侵入を防止できる点で優れている。この特許文献1に記載されたハンドルロック装置は防犯対策が必要な自動販売機(例えば、屋外設置形)には有効である一方、防犯対策が不要な自動販売機(例えば、屋内設置形)に対してはコストアップの要因となる。そのため、例えば屋内設置の自動販売機用に閂防止手段が組み込まれていないハンドルロック装置を別途製造せねばならない。つまり、閂防止手段が組み込まれていないハンドルロック装置と閂防止手段が組み込まれたハンドルロック装置とを製造せねばならず鋳型の種類が増加するので製造コストが上昇して自動販売機の高価格化を惹起する。さらに、屋内設置形の自動販売機を設置後に防犯対策が必要となった場合、ハンドルロック装置自体を交換せねばならないという課題を有する。
そこで、本発明はの点に鑑みなされたものであり、その目的は前記課題を解決し、コストの低減を図ることが可能な自動販売機のハンドルロック装置を提供することにある。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
目的を達成するため請求項1に係る自動販売機のハンドルロック装置は、外扉に装着され、かつ、背面側に外扉にねじ固定する楕円形状のハンドルケース、このハンドルケースに組み込まれ、かつ、前記ハンドルケースに格納された格納位置と前記ハンドルケースから突出した突出位置との間を移動可能な操作ハンドル、および前記操作ハンドルの枢軸部に嵌め込み固定されたキーシリンダーとからなる自動販売機のハンドルロック装置で・・・ 続きを
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【発明の効果】
本発明の請求項1に係る自動販売機のハンドルロック装置によれば、外扉に装着され、かつ、背面側に外扉にねじ固定する楕円形状のハンドルケース、このハンドルケースに組み込まれ、かつ、前記ハンドルケースに格納された格納位置と前記ハンドルケースから突出した突出位置との間を移動可能な操作ハンドル、および前記操作ハンドルの枢軸部に嵌め込み固定されたキーシリンダーとからなる自動販売機のハンドルロック装置であって、前記操作ハンドルはキーシリンダーが嵌め込み固定された軸状部に外周方向に出没可能な閂を有し、キーシリンダーの施錠により前記閂が突出してハンドルケースの格納位置に拘束保持される一方、キーシリンダーの解錠により前記閂が没入してハンドルケースの格納位置への拘束が解除されて突出位置に突出するようにした自動販売機のハンドルロック装置において、
前記ハンドルケースとは別個に設けられ、締結孔が穿たれ、前記ハンドルケースに固着した取付金具を有することにより、 ハンドルケースに取付孔を形成するためにハンドルケースにダイカストにより一体に形成されていた胴部を削除することができるので、ハンドルケースの材料費を削減することができる。そのうえ、深い取付孔をタップする手間を無くすことができるので、ハンドルロック装置のコストを大幅に低減することが可能となる。
また、請求項2に係る自動販売機のハンドルロック装置は、請求項1記載の自動販売機のハンドルロック装置において、取付金具はハンドルケースに固着される基部と締結孔が穿たれた取付座部を有する薄板板金からなり、前記取付座部が
外扉にねじ固定される高さ に折り曲げて形成されてなることにより、既設の自動販売機に備えられたハンドルロック装置との互換性を有するので、既設の自動販売機のハンドルロック装置の保守部品として安価なハンドルロック装置を活用することができる。
また、請求項3に係る自動販売機のハンドルロック装置は、請求項1記載の自動販売機のハンドルロック装置において、ハンドルケースは外扉の表面に露出する鍔部と、この鍔部から背面側に突出するとともに中空の内壁に操作ハンドルの閂と係合する閂係止溝を有する筒状部とからなり、取付金具にはハンドルケースの筒状部における閂係止溝の前方域の外周面に係合する舌片状の係合片が追加装備されてなることにより、取付金具に追加装備した係合片が筒状部に係合することにより取付金具を位置決めすることができる。
また、薄板板金からなる取付金具の係合片を焼入れして閂保護部とすること(請求項4)、若しくは取付金具をステンレス製とすること(請求項5)によって、ハンドルケースの筒状部に係合した係合片が閂係止溝の前方域を遮蔽してドリルの侵入を防止する閂保護部として機能させることが可能となる。このため、防犯対策が不要な自動販売機(例えば、屋内設置形)に対しては取付金具を薄板板金製としてコストを抑える一方、防犯対策が必要な自動販売機(例えば、屋外設置形)に対しては取付金具を焼入れしてなる薄板板金、若しくはステンレス製として防犯を強化することができ、さらに、防犯対策が不要な自動販売機(例えば、屋内設置形)に防犯対策が必要となった場合にも取付金具のみを交換すれば対応することが可能となる。
また、請求項4または請求項5記載の自動販売機のハンドルロック装置において、取付金具にはさらに取付座部に螺合するねじの前方域を遮蔽する保護片を追加装備すること(請求項6)によって、取付座部に螺合するねじ、すなわち、ハンドルロック装置を外扉に固着するねじの前方域を遮蔽してドリルに侵入を防止することができる。
また、請求項7に係る自動販売機のハンドルロック装置は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の自動販売機のハンドルロック装置において、ハンドルケースの長手方向に沿った複数段個所に固着される各取付金具はそれぞれ同一形状の取付金具を共用してなることにより、取付金具の種類を一種類とすることができる。
また、取付金具は焼入れされた薄板板金若しくはステンレス製になり、複数段に跨る基部と複数段に応じた締結孔が穿たれた取付座部を一体に形成(請求項8)、若しくは取付金具は焼入れされた薄板板金若しくはステンレス製になり、複数段に跨る基部と複数段に応じた締結孔が穿たれた取付座部の全てを一体に形成するとともにハンドルケースの長手方向に二分してなること(請求項9)により、複数段に跨る基部によって広い範囲に亘ってドリルの侵入を防止することができ、不測の事態(例えば、ドリルが斜めに侵入)を防止することができる。
そして、取付金具は複数段に跨る基部と複数段に応じた締結孔が穿たれた取付座部の全てを一体に形成してなること(請求項10)により、ハンドルケースへの取付金具の組付けを容易に行うことができる。
そしてまた、ハンドルケースは外扉の表面に露出する鍔部と、この鍔部から背面側に突出するとともに中空の内壁に操作ハンドルの閂と係合する閂係止溝を有する筒状部とからなり、取付金具は複数段に跨る基部と複数段に応じた締結孔が穿たれた取付座部の全てを一体に形成してなるとともに前記筒状部を挟持する補強片を備えてなること(請求項11)により、取付金具の補強片によりハンドルケース1の筒状部13を左右から挟持して筒状部13を補強するので、筒状部の外壁を削ぎとって肉厚を薄くすることが可能であり、ハンドルケース1の材料費を更に削減することができる。
さらに、操作ハンドルはその後端部に操作用レバーが固定された内筒を備え、取付金具は複数段に跨る基部と複数段に応じた締結孔が穿たれた取付座部の全てを一体に形成してなるとともに前記操作用レバーの投影面内に位置して当該操作用レバーがハンドルケースの面に平行な姿勢から傾くのを阻止するストッパを備えてなること(請求項12)により、ハンドルケースの筒状部に外力が加えられ、前記筒状部が鍔部から切り離された場合にも操作用レバーが取付金具のストッパにより傾くのを阻止されている一方、取付金具がハンドルロック取付金具(ハンドルケースを外扉に固定するための取付金具)を介して外扉に固着されていることから操作ハンドルを傾けて引き抜こうとしても操作ハンドルが傾くのを阻止することができるので、操作ハンドルが引き抜かれるのを抑制することが可能となる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 本発明の実施の形態1に係る自動販売機のハンドルロック装置を示し、(a)はハンドルロック装置を前方右斜め上方から見た斜視図、(b)はハンドルロック装置のハンドルケースを背面左斜め後方から見た斜視図である。
【図2】 図1のハンドルケースから取付金具を分解した分解図である。
【図3】 本発明の実施の形態2に係る自動販売機のハンドルロック装置を示し、ハンドルケースから取付金具を分解した分解図である。
【図4】 本発明の実施の形態3に係る自動販売機のハンドルロック装置を示し、ハンドルケースから取付金具を分解した分解図である。
【図5】 本発明の実施の形態4に係る自動販売機のハンドルロック装置を示し、ハンドルケースから取付金具を分解した分解図である。
【図6】 本発明の実施の形態5に係る自動販売機のハンドルロック装置を示し、(a)はハンドルケース1から取付金具4Dを分解した分解図であり、(b)は取付金具4Dの分解図である。
【図7】 本発明の実施の形態6に係る自動販売機のハンドルロック装置を示し、ハンドルケースから取付金具を分解した分解図である。
【図8】 本発明の実施の形態7に係る自動販売機のハンドルロック装置を示し、(a)はハンドルケース1を背面左斜め後方から見た斜視図であり、(b)はハンドルケース1から取付金具4Fを分解した分解図である。
【図9】 本発明の実施の形態8に係る自動販売機のハンドルロック装置を示し、(a)はハンドルケース1を背面左斜め後方から見た斜視図であり、(b)はハンドルケース1から取付金具4Gを分解した分解図である。
【図10】 本発明の実施対象である自動販売機の正面図である。
【図11】 従来の自動販売機のハンドルロック装置を示し、(a)はハンドルロック装置を前方右斜め上方から見た斜視図、(b)はハンドルケースを前方右斜め上方から見た斜視図、(c)は(b)のハンドルケースを背面左斜め後方から見た斜視図である。
1,1…ハンドルケース、2…操作ハンドル、3…キーシリンダー、4,4A,4B,4C,4D,4E,4F,4G…取付金具、10…本体キャビネット、11…鍔部、13…筒状部、14…台座、15…周壁、20…外扉、21…操作レバー、22…軸状部、41,41C,41D1,41D2…基部、42…取付座部、43…係合片(閂保護片)、47,48,47F,48F,47G,48G…連結部材、47F1,48F1,47G1,48G1…ストッパ(補強片)、131…閂係止溝、132…係止穴、133…係合穴、421…締結孔。
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