(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御部は、前記レベルが低下した期間の長さが前記第1の時間範囲と重ならない第2の時間範囲に含まれる場合、前記照明部を現点灯モードから他の点灯モードに変更させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
前記検出部によって検出される操作パターンの候補は、前記操作部を第1の期間押下する第1のパターンと、前記第1の期間よりも長い期間である第2の期間押下する第2のパターンとを含む、
ことを特徴とする請求項4に記載の操作装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下で説明する第1の実施形態では、照明システム1における操作装置10において、制御部14は、検出部13によって検出された操作パターンに応じた長さの期間、スイッチ15をオフさせる。
【0010】
これに対して、照明器具20において、制御部22が、検出部21において検出された電力レベルが低下した期間の長さが第1の時間範囲に含まれる場合、通信部26への電力供給を維持したまま、照明部25への電力供給を停止する。
【0011】
第2の実施形態では、通信部が照明器具にではなく操作装置に設けられる。
【0012】
第3の実施形態では、照明部以外の機能部が照明器具とは別体である照明制御装置に設けられる。
【0013】
第4の実施形態では、通信部が照明器具にではなく操作装置に設けられる。
【0014】
第5の実施形態では、照明器具のモードとして、全点灯モード及び消灯モード以外のモードが導入される。
【0015】
第6の実施形態では、操作装置がネットワークを介して端末と接続される。
【0016】
以下、図面を参照して、実施形態に係る照明システム、照明器具、及び操作装置を説明する。実施形態において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0017】
[第1の実施形態]
[照明システムの構成]
図1は、第1の実施形態に係る照明システムの一例を示す図である。
図1において、照明システム1は、電源に接続された操作装置10と、照明器具20と、端末30とを有する。
【0018】
操作装置10は、操作部11と、表示部12とを有する。操作装置10は、ユーザが操作部11を操作した操作パターンに応じた制御信号を形成し、形成された制御信号を、電力線を介して照明器具20へ送出する。また、操作装置10は、操作パターンに応じた表示内容を表示部12に表示する。
【0019】
端末30は、ユーザの操作に応じた制御信号を照明器具20へ送信する。端末30は、赤外線通信及び無線通信等の有線でない通信によって、制御信号を送信する。
【0020】
照明器具20は、操作装置10と電力線を介して接続されている。すなわち、照明器具20は、操作装置10を介して電力が供給されている。また、照明器具20は、操作装置10又は端末30から送信された制御信号に基づいて点灯又は消灯などの動作を行う。
【0021】
[操作装置の構成]
図2は、第1の実施形態に係る操作装置の一例を示す図である。
図2において、操作装置10は、操作部11と、表示部12と、検出部13と、制御部14と、スイッチ15とを有する。
【0022】
操作部11は、少なくとも2つの操作パターンを受け付けることができるように構成されている。操作部11は、例えば、ボタンを含む。このボタンをユーザが押下すると、導通状態となり検出部13へ電流が流れ込む。
【0023】
検出部13は、操作部11に対して行われた操作パターンを検出する。検出部13は、例えば、電流が流れ込んでいる期間の長さを計測し、計測された期間長が第1の閾値以上第2の閾値未満であれば、操作パターンとして「短押し」を検出し、第2の閾値以上であれば、「長押し」を検出する。
【0024】
制御部14は、検出部13において検出された操作パターンに応じた制御信号を形成する。具体的には、制御部14は、検出部13において検出された操作パターンに応じた長さの間スイッチ15をオフにし、その後オンにする。すなわち、操作装置10は、ワンショットオフスイッチを構成している。これにより、照明器具20へ供給される電力レベルが操作パターンに応じた長さだけ低下することになる。すなわち、照明器具20へ供給される電力レベルの低下期間の長さが、制御信号として利用される。スイッチ15をオフにする期間の長さ、つまり電力レベルの低下期間の長さは、10ミリ秒以上100ミリ秒以下が好ましい。10ミリ秒以上とすることにより、雷等に起因する瞬断と制御信号とを区別することができる。ここでは、短押しの場合、スイッチ15を第1の期間オフにし、長押しの場合、第1の期間より長い第2の期間オフにする。ここで、第1の期間の長さ及び第2の期間の長さは、操作装置10を操作することにより、変更できるようにしてもよい。この場合、制御部14は、操作部11から設定変更信号を受け取り、この設定変更信号に基づいて第1の期間の長さ及び第2の期間の長さを変更する。また、制御部14は、照明器具20に対しても設定変更信号を送出する。
【0025】
また、制御部14は、短押しの場合、表示部12に「通信作動中」を示す情報を表示させ、長押しの場合、「給電遮断中」を示す情報を表示させる。
【0026】
スイッチ15は、制御部14の制御によってオンオフする。スイッチ15は、入力端が電源と接続され、出力端が照明器具20と接続される。
【0027】
[照明器具の構成]
図3は、第1の実施形態に係る照明器具の一例を示す図である。
図3において、照明器具20は、検出部21と、制御部22と、スイッチ23,24と、照明部25と、通信部26とを有する。照明器具20は、電力線を介して操作装置10と接続されて使用される。
【0028】
検出部21は、操作装置10に繋がる電力線と接続される。また、検出部21は、操作装置10から送出された制御信号を検出する。具体的には、検出部21は、操作装置10を介して受け取る電力のレベルが閾値以下である期間の長さを計測し、計測値を制御部22へ出力する。
【0029】
制御部22は、検出部21から受け取る計測値が第1の時間範囲に含まれる場合、つまり、検出部21から受け取る計測値が上記した第1の期間に対応する場合、スイッチ24をオンのまま、スイッチ23をオフにする。一方、検出部21から受け取る計測値が第2の時間範囲に含まれる場合、つまり、検出部21から受け取る計測値が上記した第2の期間に対応する場合、制御部22は、スイッチ24及びスイッチ23の両方をオフにする。なお、第1の時間範囲及び第2の時間範囲は、操作装置10又は端末30の操作によって、変更できるようにしてもよい。この場合、制御部22は、操作装置10から受け取った設定変更信号、又は、端末30から通信部26を介して受け取った設定変更信号に基づいて、第1の時間範囲及び第2の時間範囲を変更する。
【0030】
また、制御部22は、通信部26を介して制御信号を受信し、受信された制御信号の示す内容に応じてスイッチ23及びスイッチ24をオン又はオフにする。
【0031】
スイッチ23及びスイッチ24は、制御部22の制御によってオンオフする。スイッチ23は、入力端が操作装置10に繋がる電力線に接続され、出力端が照明部25と接続される。また、スイッチ24は、入力端が操作装置10に繋がる電力線に接続され、出力端が通信部26と接続される。
【0032】
照明部25は、スイッチ23の出力端と接続され、スイッチ23がオンしている時に電力の供給を受けて点灯する。照明部25は、例えば、LED(Light Emitting Diode)である。
【0033】
通信部26は、スイッチ24の出力端と接続され、スイッチ24がオンしている時に動作する。通信部26は、例えば、赤外線受信部又は無線受信部である。通信部26は、端末30から送信された制御信号を受信し、制御部22へ出力する。
【0034】
[照明システムの動作]
以上の構成を有する照明システムの動作について説明する。
【0035】
夜間寝ている間等には照明を遠隔操作するニーズに乏しいので、通信部26に給電し続けると電力の無駄である。従って、ユーザは、長押し操作することにより、照明部25及び通信部26を非作動状態にする。すなわち、ユーザが長押し操作すると、操作装置10から第2の期間だけレベルが低下した電力が照明器具20へ出力される。そして、照明器具20の検出部21において第2の期間のレベル低下が検出され、制御部22によってスイッチ23及びスイッチ24の両方がオフにされる。これにより、照明部25及び通信部26の両方が非作動状態になる。
【0036】
この状態になると、端末30の操作によって照明部25を点灯させることはできないので、ユーザは、操作装置10まで足を運び、操作装置10を操作して照明部25を点灯させることになる。
【0037】
従って、省電力のため照明を消灯しても、暫くして端末30の操作によって点灯させる可能性が高い場合には、ユーザは、短押し操作することにより、通信部26を作動状態にしたまま、照明部25を非作動状態にする。すなわち、ユーザが短押し操作すると、操作装置10から第1の期間だけレベルが低下した電力が照明器具20へ出力される。そして、照明器具20の検出部21において第1の期間のレベル低下が検出され、制御部22によってスイッチ23がオフにされる。これにより、照明部25が非作動状態になる。
【0038】
以上のように本実施形態によれば、照明器具20において、制御部22が、検出部21において検出された電力レベルが低下した期間の長さが第1の時間範囲に含まれる場合、通信部26への電力供給を維持したまま、照明部25への電力供給を停止する。
【0039】
こうすることで、照明器具20に対する遠隔操作が可能な状態を維持したまま、照明部25を非作動状態にできるので、省電力を実現しつつユーザの利便性を向上させることができる。また、電力レベルの状態変化を制御信号として用いることができるので、新たに制御線を引く必要が無く、システム構成を簡単にすることができる。
【0040】
また、第1の時間範囲は、10ミリ秒以上100ミリ秒未満であることが好ましい。こうすることで、雷等に起因する瞬断による電力レベルの低下と区別することができる。
【0041】
また、制御部22は、設定変更信号に基づいて、第1の時間範囲を変更する。こうすることで、第1の時間範囲を好適な値に設定することができる。
【0042】
また、操作装置10において、制御部14は、検出部13によって検出された操作パターンに応じた長さの期間、スイッチ15をオフさせる。
【0043】
こうすることで、電力レベルの低下期間の長さを制御信号として用いることができるので、新たに制御線を引く必要が無く、システム構成を簡単にすることができる。
【0044】
また、検出部13によって検出される操作パターンの候補には、操作部11を第1の期間押下する第1のパターン、つまり短押し操作と、第1の期間よりも長い期間である第2の期間押下する第2のパターン、つまり長押し操作とが含まれる。
【0045】
また、スイッチ15がオフされる期間の長さは、10ミリ秒以上100ミリ秒未満であることが好ましい。こうすることで、雷等に起因する瞬断による電力レベルの低下と区別することができる。
【0046】
また、制御部14は、設定変更信号に基づいて、スイッチ15がオフされる期間の長さの設定値を変更する。こうすることで、スイッチ15がオフされる期間の長さの設定値を好適な値に設定することができる。
【0047】
[第2の実施形態]
第2の実施形態では、通信部が照明器具にではなく操作装置に設けられる。なお、第2の実施形態における照明システムの構成は第1の実施形態と同じである。
【0048】
[操作装置の構成]
図4は、第2の実施形態に係る操作装置の一例を示す図である。
図4において、操作装置40は、制御部41と、スイッチ42と、通信部43とを有する。
【0049】
制御部41は、短押し操作、及び、長押し操作のいずれの場合にも、スイッチ15を第1の期間オフにする。これにより、電力レベルの低下期間が形成され、これが制御信号として用いられ、照明器具50が消灯する。ただし、長押し操作の場合には、制御部41は、スイッチ42をオフにする。これにより、通信部43への電力供給が停止される。なお、第1の期間の長さ及び第2の期間の長さは、操作装置10又は端末30の操作によって、変更できるようにしてもよい。この場合、制御部41は、操作部11から受け取った設定変更信号、又は、端末30から通信部43を介して受け取った設定変更信号に基づいて、第1の期間の長さ及び第2の期間の長さを変更する。
【0050】
スイッチ42は、入力端が電源と接続され、出力端が通信部43と接続される。また、スイッチ42は、長押し操作が為された場合に制御部41から制御信号を受け取り、オフ状態になる。これにより、通信部43への電力供給が停止される。
【0051】
通信部43は、スイッチ42の出力端と接続され、スイッチ42がオンしている時に動作する。通信部43は、例えば、赤外線受信部又は無線受信部である。通信部43は、端末30から送信された制御信号を受信し、制御部41へ出力する。
【0052】
[照明器具の構成]
図5は、第2の実施形態に係る照明器具の一例を示す図である。
図5において、照明器具50は、制御部51を有する。
【0053】
検出部21から受け取る計測値が上記した第1の期間に対応する場合、制御部51は、スイッチ23をオフにする。なお、第1の時間範囲及び第2の時間範囲は、操作装置10又は端末30の操作によって、変更できるようにしてもよい。この場合、制御部51は、操作装置10から受け取った設定変更信号に基づいて、第1の時間範囲及び第2の時間範囲を変更する。
【0054】
以上のように本実施形態によれば、操作装置40において、制御部41は、短押し操作が検出された場合、通信部43への電力供給を維持しつつ、スイッチ15を第1の期間オフにする。
【0055】
こうすることで、照明器具20に対する遠隔操作が可能な状態を維持したまま、照明部25を非作動状態にできるので、省電力を実現しつつユーザの利便性を向上させることができる。また、電力レベルの状態変化を制御信号として用いることができるので、新たに制御線を引く必要が無く、システム構成を簡単にすることができる。
【0056】
[第3の実施形態]
第1の実施形態では、検出部、制御部、及び照明部が照明器具に設けられている。これに対して、第3の実施形態では、照明部以外の機能部は、照明器具とは別体である照明制御装置に設けられる。
【0057】
[照明システムの構成]
図6は、第3の実施形態に係る照明システムの一例を示す図である。
図6において、照明システム2は、照明制御装置60と、照明器具70とを有する。
【0058】
照明制御装置60は、操作装置10と電力線を介して接続されている。また、照明制御装置60は、操作装置10又は端末30から送信された制御信号に基づいて、照明器具70を点灯又は消灯させる。
【0059】
[照明制御装置の構成]
図7は、第3の実施形態に係る照明制御装置の一例を示す図である。
図7において、照明制御装置60は、インタフェース61を有する。照明制御装置60は、操作装置10と共に、照明制御システムを構成する。また、照明制御装置60は、照明器具70が例えばシーリングライトである場合、天井に設置される。
【0060】
インタフェース61は、スイッチ23の出力端と接続される。また、インタフェース61は、照明器具70が取り付け可能に構成されている。インタフェース61に取り付けられた照明器具70には、スイッチ23がオンすることにより、電力が供給される。
【0061】
以上のように本実施形態によれば、照明制御装置60において、制御部22が、検出部21において検出された電力レベルが低下した期間の長さが第1の時間範囲に含まれる場合、通信部26への電力供給を維持したまま、インタフェース61への電力供給を停止する。
【0062】
こうすることで、照明器具70に対する遠隔操作が可能な状態を維持したまま、照明器具70を非作動状態にできるので、省電力を実現しつつユーザの利便性を向上させることができる。また、電力レベルの状態変化を制御信号として用いることができるので、新たに制御線を引く必要が無く、システム構成を簡単にすることができる。
【0063】
[第4の実施形態]
第3の実施形態では、通信部が照明制御装置に設けられている。これに対して、第4の実施形態では、第2の実施形態と同様に、通信部が操作装置に設けられる。なお、第4の実施形態における照明システムの構成は第3の実施形態と同じである。
【0064】
[照明制御装置の構成]
図8は、第4の実施形態に係る照明制御装置の一例を示す図である。
図8において、照明制御装置80は、インタフェース81を有する。照明制御装置80は、操作装置10と共に、照明制御システムを構成する。
【0065】
インタフェース81は、スイッチ23の出力端と接続される。また、インタフェース81は、照明器具70が取り付け可能に構成されている。インタフェース81に取り付けられた照明器具70には、スイッチ23がオンすることにより、電力が供給される。
【0066】
以上のように本実施形態によれば、照明制御装置80において、制御部51は、検出部21において検出された電力レベルが低下した期間の長さが第1の時間範囲に含まれる場合、インタフェース81への電力供給を停止する。
【0067】
こうすることで、照明器具70を非作動状態にできるので、省電力を実現できる。また、電力レベルの状態変化を制御信号として用いることができるので、新たに制御線を引く必要が無く、システム構成を簡単にすることができる。
【0068】
[第5の実施形態]
第1から第4の実施形態では、照明装置のモードについて点灯モードと、消灯モードとの2つのモードについて説明を行った。第5の実施形態では、点灯モード、消灯モード(通信部ON)、及び消灯モード(通信部OFF)以外の第4のモードを設ける場合について説明する。なお、第1から第4の実施形態のいずれに対しても、第4のモードを適用することは可能であるが、ここでは、特に、第1の実施形態の照明システムに適用する場合を例にとり説明する。
【0069】
第5の実施形態の操作装置10において、検出部13は、操作部11に対して行われた操作パターンを検出する。具体的には、第1の閾値以上で第2の閾値未満の時間範囲は、複数の時間範囲に分割される。そして、検出部13は、電流が流れ込んでいる期間の長さを計測し、計測された期間長が含まれる時間範囲を検出する。これにより、検出された時間範囲に対応する操作パターンを検出することができる。
【0070】
制御部14は、検出部13において検出された操作パターンに応じた制御信号を形成する。具体的には、制御部14は、検出部13において検出された操作パターンに応じた長さの間スイッチ15をオフにし、その後オンにする。
【0071】
第5の実施形態の照明器具20において、制御部22は、点灯モード(第1のモード)の状態で、検出部21から受け取る計測値が、第1の時間範囲に含まれる場合、第1の実施形態と同様に、スイッチ24をオンのまま、スイッチ23をオフにする(第2のモード)。また、制御部22は、検出部21から受け取る計測値が、第1の時間範囲と重ならない第2の時間範囲に含まれる場合、スイッチ24及びスイッチ23をオンのまま、照明部25の色(例えば、電球色、白色、ピンク色など)を変化させる(第4のモード)。又は、制御部22は、検出部21から受け取る計測値が、第1の時間範囲と重ならない第2の時間範囲に含まれる場合、スイッチ24及びスイッチ23をオンのまま、照明部25を省電力点灯モードに変化させる(第4のモード)。なお、ここで用いられる第1の時間範囲及び第2の時間範囲は、電力低下時間と比較されるものであり、検出部13で用いられる複数の時間範囲とは異なる。
【0072】
以上のように本実施形態によれば、照明器具20において、制御部22は、検出部21において検出された電力のレベルが低下した期間の長さが第1の時間範囲と重ならない第2の時間範囲に含まれる場合、照明部25を現点灯モードから他の点灯モードに変更させる。
【0073】
こうすることで、点灯モード及び消灯モード以外のモードを細かく設定できるので、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0074】
[第6の実施形態]
第6の実施形態では、通信部を具備する操作装置と端末とが基地局及びネットワークを介して接続される。
【0075】
[照明システムの構成]
図9は、第6の実施形態に係る照明システムの一例を示す図である。
図9において、照明システム3は、基地局90と、操作装置100とを有する。
【0076】
端末30は、基地局90及びネットワークを介して操作装置100と接続される。
【0077】
ユーザによって操作されると、端末30は、操作パターンに応じた命令信号を基地局90へ無線によって送信する。また、端末30は、設定変更信号を基地局90へ無線によって送信する。これらの命令信号及び設定変更信号は、基地局90及びネットワークを介して操作装置100へ伝送される。
【0078】
操作装置100は、端末30から送信された命令信号を受信し、受信された命令信号に応じた制御信号を形成する。
【0079】
[操作装置の構成]
図10は、第6の実施形態に係る操作装置の一例を示す図である。
図10において、操作装置100は、通信部101と、制御部102とを有する。
【0080】
通信部101は、第2の実施形態の通信部43と同じ機能を有する。さらに、通信部101は、基地局90及びネットワークを介して、端末30から送信された命令信号を受信し、制御部102へ出力する。
【0081】
制御部102は、第2の実施形態の制御部41と同じ機能を有する。さらに、制御部102は、通信部101から受け取る命令信号に応じた制御信号を形成する。すなわち、命令信号は端末30の操作パターンによって異なるので、操作パターンに応じた制御信号が形成されることになる。
【0082】
具体的には、制御部102は、第1の操作パターンに対応する命令信号を受け取った場合、第2の実施形態の短押し操作の場合と同様に、スイッチ15を第1の期間オフにする。この場合には、スイッチ42は、オフにされず、オンのままである。
【0083】
また、制御部102は、第2の操作パターンに対応する命令信号を受け取った場合、第2の実施形態の長押し操作の場合と同様に、スイッチ15を第1の期間オフにし、スイッチ42をオフにする。これにより、照明器具50は消灯され、通信部43への電力供給は停止される。
【0084】
また、制御部102は、第3の操作パターンに対応する命令信号を受け取った場合、第5の実施形態の場合と同様に、第4のモードに切り替えるための制御信号を形成し、照明器具50へ送出する。
【0085】
以上のように本実施形態によれば、スマートフォン等のネットワーク端末を端末30として利用することができる。
【0086】
なお、以上の説明では、第2の実施形態の操作装置をネットワークに接続させるのと同等の照明システムについて説明したが、これに限定されるものではなく、第4の実施形態の操作装置をネットワークに接続させてもよい。
【0087】
以上説明したとおり、第1から第6の実施形態によれば、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0088】
[他の実施形態]
第1から第6の実施形態では、操作部の押下時間によって操作パターンが区別される例を取り説明を行ったが、これに限定されない。例えば、操作部に複数のスイッチボタンが設けられ、それぞれのボタンに操作パターンが対応付けられていてもよい。又は、操作部のスイッチボタンが複数段の状態に遷移可能に構成され、それぞれの状態に操作パターンが対応付けられていてもよい。
【0089】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。