特許第6015588号(P6015588)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6015588-巻線型電子部品 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6015588
(24)【登録日】2016年10月7日
(45)【発行日】2016年10月26日
(54)【発明の名称】巻線型電子部品
(51)【国際特許分類】
   H01F 27/29 20060101AFI20161013BHJP
   H01F 17/04 20060101ALI20161013BHJP
   H01F 41/02 20060101ALI20161013BHJP
   H01F 41/04 20060101ALI20161013BHJP
【FI】
   H01F15/10 G
   H01F17/04 F
   H01F41/02 D
   H01F41/04 B
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-162868(P2013-162868)
(22)【出願日】2013年8月6日
(65)【公開番号】特開2015-32761(P2015-32761A)
(43)【公開日】2015年2月16日
【審査請求日】2015年2月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006231
【氏名又は名称】株式会社村田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001553
【氏名又は名称】アセンド特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】110001449
【氏名又は名称】特許業務法人プロフィック特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】坂東 政博
(72)【発明者】
【氏名】青木 隆博
【審査官】 池田 安希子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−208331(JP,A)
【文献】 特開2008−294472(JP,A)
【文献】 特開2003−151837(JP,A)
【文献】 特開2002−329618(JP,A)
【文献】 特開2000−195726(JP,A)
【文献】 特開2005−311074(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01F 27/29
H01F 17/04
H01F 41/02
H01F 41/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
巻線と、
前記巻線が巻き回される巻芯部、及び該巻芯部の延在方向の両端に設けられ、該延在方向と直交する第1の方向に張り出している鍔部を有するコアと、
複数の外部電極と、
を備え、
前記鍔部の前記第1の方向に位置する第1の面上には、互いに間隔をあけた状態で前記第1の方向及び前記延在方向と直交する第2の方向に並ぶ第1の凸部及び第2の凸部が設けられ、
前記外部電極は前記第1の凸部及び前記第2の凸部のそれぞれに設けられ、
前記第2の方向において前記第1の面における前記第1の凸部及び前記第2の凸部の間に位置する部分から前記巻芯部に向かう部分を少なくとも含むように、該巻芯部における前記第1の方向に位置する第2の面の一部に向かって延びる斜面が設けられ、
前記巻線における前記第1の方向から見たときに前記斜面と重なる部分は、前記斜面に沿っており
前記巻線は、前記第1の凸部から前記第2の凸部に向かう方向に延びて、該第2の凸部に設けられている外部電極に接続されており、
前記延在方向において前記斜面と前記第1の凸部及び前記第2の凸部との間には前記第1の面が存在することにより、該斜面と該第1の凸部及び該第2の凸部が接触していないこと、
を特徴とする巻線型電子部品。
【請求項2】
前記斜面と前記第2の面とが成す角の角度は、前記第2の方向から見ると、鈍角であること、
を特徴とする請求項1に記載の巻線型電子部品。
【請求項3】
前記鍔部における前記巻芯部と接触する第3の面のうち、第2の方向に向かって前記巻芯部からはみ出た部分は、前記斜面と前記第2の面との交線に対して、該延在方向における該巻芯部の中心から離れた位置に位置していること、
を特徴とする請求項2に記載の巻線型電子部品。
【請求項4】
コモンモードチョークコイルとして機能すること、
を特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の巻線型電子部品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、巻線型電子部品に関し、詳しくは、巻線型電子部品のコアの鍔部の形状に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の巻線型電子部品のコアとして、特許文献1に記載のコモンモードチョークコイルのコアが知られている。この種のコアの巻芯部の両端には、鍔部が設けられ、各鍔部は、巻芯部の延在方向と平行な溝により、2つの部分に分割されている。そして、前記部分それぞれに外部電極が設けられている。
【0003】
ところで、前記コアに巻き回される巻線は、巻芯部から前記外部電極に向かう経路中において、前記溝を通過する。そうすると、前記巻線における溝を通過する部分がコアに接触せずに宙に浮いた状態となる。従って、前記コアを含むコモンモードチョークコイルを回路基板に実装する際に、前記鍔部と該回路基板との間に異物が挟み込まれると、前記巻線における溝を通過する部分は、該溝の底部に向かって押し込まれて断線する可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−204346号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、巻線型電子部品における巻線の断線を抑制することができる巻線型電子部品を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の形態に係る巻線型電子部品は、
巻線と、
前記巻線が巻き回される巻芯部、及び該巻芯部の延在方向の両端に設けられ、該延在方向と直交する第1の方向に張り出している鍔部を有するコアと、
複数の外部電極と、
を備え、
前記鍔部の前記第1の方向に位置する第1の面上には、互いに間隔をあけた状態で前記第1の方向及び前記延在方向と直交する第2の方向に並ぶ第1の凸部及び第2の凸部が設けられ、
前記外部電極は前記第1の凸部及び前記第2の凸部のそれぞれに設けられ、
前記第2の方向において前記第1の面における前記第1の凸部及び前記第2の凸部の間に位置する部分から前記巻芯部に向かう部分を少なくとも含むように、該巻芯部における前記第1の方向に位置する第2の面の一部に向かって延びる斜面が設けられ、
前記巻線における前記第1の方向から見たときに前記斜面と重なる部分は、前記斜面に沿っており
前記巻線は、前記第1の凸部から前記第2の凸部に向かう方向に延びて、該第2の凸部に設けられている外部電極に接続されており、
前記延在方向において前記斜面と前記第1の凸部及び前記第2の凸部との間には前記第1の面が存在することにより、該斜面と該第1の凸部及び該第2の凸部が接触していないこと、
を特徴とする。
【0007】
本発明の第1の形態に係る巻線型電子部品では、巻芯部の両端に設けられ、該巻芯部の中心軸と直交する第1の方向に張り出している鍔部の前記第1の方向に位置する第1の面上に、複数の凸部が設けられている。そして、前記第1の面から前記巻芯部における前記第1の方向に位置する第2の面の一部に向かって斜面が設けられている。これにより、前記コアに巻かれる巻線は、前記巻芯部から前記凸部に向かう経路において、前記斜面に沿って、該凸部に到達することができる。そして、前記巻線の前記斜面に沿っている部分は、宙に浮いた状態を回避することができる。従って、本発明の第1の形態に係る巻線型電子部品では、該巻線型電子部品を回路基板に実装する際に、鍔部と回路基板との間に異物が挟み込まれても、巻線が異物によって押し込まれにくくなり、断線の発生を抑制できる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、巻線型電子部品における巻線の断線を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】一実施例である巻線型電子部品の外観図である。
図2】巻線型電子部品に対する実験の様子を表した図である。
図3】変形例である巻線型電子部品の外観図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(巻線型電子部品の構成、図1参照)
一実施例に係る巻線型電子部品1について図面を参照しながら説明する。以下で、巻芯部14が延在している方向をx軸方向と定義する。また、x軸方向から平面視したとき、鍔部16の長辺に沿った方向をy軸方向と定義し、鍔部16の短辺に沿った方向をz軸方向と定義する。なお、x軸、y軸及びz軸は互いに直交している。
【0011】
巻線型電子部品1は、図1に示すように、コア12、巻線20,21及び外部電極22〜25を備えている。
【0012】
コア12は、例えばフェライト等の磁性材料、アルミナ等の絶縁材料により構成され、巻芯部14及び鍔部16,18を含んでいる。
【0013】
巻芯部14は、x軸方向に延在している角柱状の部材である。ただし、巻芯部14は、角柱状に限らず、円柱状であってもよい。
【0014】
鍔部16,18は、巻芯部14におけるx軸方向(延在方向)の両端に設けられている。具体的には、鍔部16は、巻芯部14のx軸方向の負方向側の一端に設けられている。鍔部18は、巻芯部14のx軸方向の正方向側の他端に設けられている。
【0015】
鍔部16は、巻芯部14から少なくともz軸方向の正方向側(第1の方向)に張り出した形状を成している。本実施形態では、鍔部16は、z軸方向の正負両側及びy軸方向の正負両側に張り出すことにより、x軸方向に直交する直交方向の全ての方向に張り出した形状を成している。また、鍔部16のz軸方向の正方向側の面S1(第1の面)から、巻芯部14のz軸方向の正方向側に位置する面S10(第2の面)の一部に向かって延びる斜面S12が設けられている。なお、斜面S12は、平面をなしており、斜面S12と面S10とが成す角の角度は、y軸方向から見ると、鈍角である。すなわち、斜面S12の
法線は、x軸方向の正方向の成分及びz軸方向の正方向の成分を有している。
【0016】
また、面S1(第1の面)には、凸部16a,16bが、y軸方向の負方向側から正方向側に向かってこの順に並ぶように設けられている。また、凸部16a,16bは、互いに接触しないように間隔をあけた状態で並んでいる。凸部16aは、z軸方向から平面視すると、略矩形状を成しており、x軸方向の正方向側に位置する辺L1とy軸方向の正方向側に位置する辺L2との成す角には面取りが施されている。また、凸部16aのz軸方向の正方向側の面S3は平面である。凸部16bは、z軸方向から平面視すると、矩形状を成しており、凸部16bのz軸方向の正方向側の面S4は、平面である。
【0017】
鍔部18は、巻芯部14から少なくともz軸方向の正方向側(第1の方向)に張り出した形状をなしている。本実施形態では、鍔部18は、z軸方向の正負両側及びy軸方向の正負両側に張り出すことにより、x軸方向に直交する直交方向の全ての方向に張り出した形状を成している。また、鍔部18のz軸方向の正方向側の面S5(第1の面)から、巻芯部14のz軸方向の正方向側に位置する面S10(第2の面)の一部に向かって延びる斜面S14が設けられている。なお、斜面S14は、平面をなしており、斜面S14と面S10とが成す角の角度は、y軸方向から見ると、鈍角である。すなわち、斜面S14の法線は、x軸方向の負方向の成分及びz軸方向の正方向の成分を有している。
【0018】
また、面S5(第1の面)には、凸部18a,18bが、y軸方向の負方向側から正方向側に向かってこの順に並ぶように設けられている。また、凸部18a,18bは、互いに接触しないように間隔をあけた状態で並んでいる。凸部18aは、z軸方向から平面視すると、矩形状を成しており、凸部18aのz軸方向の正方向側の面S7は、平面である。凸部18bは、z軸方向から平面視すると、略矩形状を成しており、x軸方向の負方向側に位置する辺L3とy軸方向の負方向側に位置する辺L4との成す角には面取りが施されている。また、凸部18bのz軸方向の正方向側の面S8は平面である。
【0019】
鍔部16,18は、巻芯部14の中心を通りz軸と平行な直線に関して対称である。そして、凸部16a,16b,18a,18bにおける面S3、S4,S7,S8は、巻線型電子部品1が回路基板に実装される際に、回路基板と対向する実装面である。
【0020】
外部電極22〜25は、Ni−Cr、Ni−Cu,Ni等のNi系合金やAg、Cu、Sn等により構成されている。外部電極22は、凸部16aの面S3とその周囲を覆うように設けられている。外部電極23は、凸部16bの面S4とその周囲を覆うように設けられている。外部電極24は、凸部18aの面S7とその周囲を覆うように設けられている。外部電極25は、凸部18bの面S8とその周囲を覆うように設けられている。
【0021】
巻線20,21は、図1に示すように、巻芯部14に巻き回されている導線であり、銅や銀といった導電性材料を主成分とする芯線がポリウレタン等の絶縁材料により被覆されることにより構成されている。
【0022】
巻線20のx軸方向の負方向側の一端は、面S3において外部電極22と接続され、巻線20のx軸方向の正方向側の他端は、面S7において外部電極24と接続されている。巻線20のx軸方向の負方向側の端部近傍は、斜面S12上をx軸方向の負方向側に向かって進行した後に、辺L1を経由して面S3に乗り上げている。一方、巻線20のx軸方向の正方向側の端部近傍は、斜面S14上をx軸方向の正方向側及びy軸方向の負方向側に向かって進行した後、y軸方向の正方向側の辺を経由して面S7に乗り上げている。
【0023】
また、巻線21のx軸方向の負方向側の一端は、面S4において外部電極23と接続され、巻線21のx軸方向の正方向側の他端は、面S8において外部電極25と接続されて
いる。巻線21のx軸方向の負方向側の端部近傍は、斜面S12上をx軸方向の負方向側及びy軸方向の正方向側に向かって進行した後、y軸方向の負方向側の辺を経由して面S4に乗り上げている。一方、巻線21のx軸方向の正方向側の端部近傍は、斜面S14上をx軸方向の正方向側に向かって進行した後に、辺L3を経由して面S8に乗り上げている。
【0024】
(巻線型電子部品の機能)
以上のように構成された巻線型電子部品1では、以下で説明するような機能を有する。
【0025】
巻線型電子部品1では、巻線20,21の互いの中心軸が一致するように設けられているため、巻線20に流入した電流により発生した磁束が、巻線21を通過し、巻線21に流入した電流により発生した磁束が、巻線20を通過する。
【0026】
このとき、コモンモードの電流により発生する磁束の方向は、同じ方向である。そのため、巻線20,21で発生した磁束同士が一体となって強め合い、コモンモードの電流に対してインピーダンスが発生する。
【0027】
一方、ノーマルモードの電流が流れた場合には、巻線20において発生する磁束と巻線21において発生する磁束とは、逆方向となる。従って、ノーマルモードの電流に対しては、インピーダンスが発生しない。以上より、巻線型電子部品1は、コモンモードチョークコイルとして機能する。
【0028】
(巻線型電子部品の製造方法)
以下に、実施例である巻線型電子部品の製造方法について説明する。
【0029】
まず、コア12の材料となるフェライトを主成分とした粉末を準備する。そして、準備したフェライト粉末を、雌型に充填する。充填した粉末を雄型で加圧することによって、巻芯部14の形状及び鍔部16,18の形状を成形する。
【0030】
次に、巻芯部14及び鍔部16,18の成形終了後に焼成を行い、コア12が完成する。
【0031】
そして、コア12の鍔部16,18の凸部16a,16b,18a,18bに外部電極22〜25を形成する。具体的には、まず、Agペーストが満たされた容器に凸部16a,16b,18a,18bを浸漬させて、各凸部にAgペーストを付着させる。次に、付着したAgペーストを乾燥させ、焼成することによって、凸部16a,16b,18a,18bに下地電極であるAg膜を形成する。更に、電気めっきなどにより、Ni系合金の金属膜をAg膜上に形成する。以上により、外部電極22〜25が形成される。
【0032】
次に、コア12の巻芯部14に巻線20,21を巻きつける。この際、巻線20,21の両端を所定量だけ巻芯部14から引き出しておく。最後に、巻線20,21の引き出された部分を外部電極22〜25に対して熱圧着により接続する。以上のような工程を経て、巻線型電子部品1が完成する。
【0033】
(効果 図1図2参照)
巻線型電子部品1の巻線21のx軸方向の負方向側の端部近傍は、z軸方向の正方向側から平面視したときに、y軸方向の正方向側へと進行しながら凸部16a,16bの間の空間を横切っている。そして、巻線21のx軸方向の負方向側の端部は、面S4にて外部電極23と接続されている。このとき、巻線型電子部品1のコア12には、斜面S12が設けられているので、巻線21のx軸方向の負方向側の端部近傍は、斜面S12に沿って
面S4上に到達することができる。これにより、巻線21の斜面S12に沿っている部分は、宙に浮いた状態を回避できる。従って、巻線型電子部品1を回路基板に実装する際に、鍔部16と該回路基板との間に異物が挟み込まれても、巻線21の端部近傍が異物によって押し込まれにくくなり、断線の発生を抑制できる。巻線20のx軸方向の正方向側の端部についても、斜面S14を設けたことにより、上記と同様の原理で、断線の発生を抑制することができる。
【0034】
本願発明者は、上述の効果を明確なものとするために、回路基板と巻線型電子部品の鍔部に異物が挟み込まれた状態を模擬した実験を行った。具体的には、実験は、巻線型電子部品1に相当するサンプル1、及び、特許文献1に記載のコアと同種のコアが用いられた巻線型電子部品に相当するサンプル2を用いて、図2に示すように、コアに巻かれた巻線を挟んだ状態で、鍔部に10Nの荷重を1分間かけて行われた。なお、サンプル1及びサンプル2の巻線の線径は共に30μmであり、サンプルの個数はそれぞれ50個である。
【0035】
実験の結果、サンプル2では44個が断線したのに対し、サンプル1の断線は0個だった。これは、巻線型電子部品1では、巻線の断線が抑制されたことを示している。
【0036】
ところで、外部電極22〜25は、鍔部16,18の面S1,S5上にそれぞれ独立して設けられた凸部16a,16b,18a,18b上に位置している。つまり、各外部電極22〜25は接触していない。従って、巻線20に流入した電流と、巻線21に流入した電流とが混信することが抑制される。
【0037】
(変形例、図3参照)
変形例である巻線型電子部品1Aと巻線型電子部品1との相違点は、図3に示すように、鍔部16,18の形状である。
【0038】
具体的には、巻線型電子部品1Aの鍔部16の巻芯部14と接触する面S2(第3の面)のうち、巻芯部12からy軸方向(第2の方向)にはみ出た部分S2a,S2bが、図3に示すように、斜面S12と面S10とが成す交線L5に対して、x軸方向の負方向側に位置している。つまり、部分S2aは、交線L5に対して、x軸方向において、巻芯部14の中心CPから離れた位置に位置している。
【0039】
また、鍔部18の面S6についても、面S6における巻芯部14からy軸方向(第2の方向)にはみ出た部分が、x軸方向における巻芯部14の中心CPから離れた位置に位置している。他の構成は前記実施例と同様である。従って、本変形例において鍔部16,18以外の説明は前記実施例での説明のとおりである。
【0040】
変形例である巻線型電子部品1Aでは、巻芯部12からy軸方向にはみ出た部分S2a,S2bが、交線L5に対してx軸方向の負方向側に位置していることにより、巻線型電子部品1と比べ、巻芯部14の面積が増加する。従って、巻線20,21の巻き回す面積が増加するため、巻線型電子部品1Aでは、巻線型電子部品1と比べ、インダクタンス値の調整が容易になる。
【0041】
(他の実施例)
本発明に係る巻線型電子部品は前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
【0042】
なお、斜面S12,S14は、平面であるとしたが、曲面であってもよい。具体的には、斜面S12,S14は、z軸方向の正方向側に向かって突出する凸状の曲面であっても
よいし、z軸方向の負方向側に向かって窪んだ凹状の曲面であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0043】
以上のように、本発明は、巻線型電子部品に有用であり、巻線の断線を抑制することができる点で優れている。
【符号の説明】
【0044】
L5 交線
S1,S5 面(第1の面)
S2,S6 面(第3の面)
S10 面(第2の面)
S12,S14 斜面
1,1A 巻線型電子部品
12 コア
14 巻芯部
16,18 鍔部
16a,16b,18a,18b 凸部
20,21 巻線
22〜25 外部電極
図1
図2
図3