特許第6015592号(P6015592)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6015592
(24)【登録日】2016年10月7日
(45)【発行日】2016年10月26日
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/40 20130101AFI20161013BHJP
   G06F 21/32 20130101ALI20161013BHJP
【FI】
   G06F21/40
   G06F21/32
【請求項の数】4
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2013-168596(P2013-168596)
(22)【出願日】2013年8月14日
(65)【公開番号】特開2015-36918(P2015-36918A)
(43)【公開日】2015年2月23日
【審査請求日】2015年8月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115129
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100102716
【弁理士】
【氏名又は名称】在原 元司
(74)【代理人】
【識別番号】100122275
【弁理士】
【氏名又は名称】竹居 信利
(72)【発明者】
【氏名】延谷 直哉
【審査官】 岸野 徹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−235437(JP,A)
【文献】 特開2006−081147(JP,A)
【文献】 特開2007−249466(JP,A)
【文献】 特開2008−040912(JP,A)
【文献】 特開2007−243503(JP,A)
【文献】 特開2010−267101(JP,A)
【文献】 特開2008−109363(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0056666(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/40
G06F 21/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者からの指示を受け付ける指示受付手段と、
画像を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された画像から第1の生体情報と第2の生体情報を抽出する抽出手段と、
前記第1の生体情報と前記第2の生体情報が異なるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって前記第1の生体情報と前記第2の生体情報が異なると判断された場合に、前記指示受付手段によって受け付けられた指示を実行することを許可する許可手段と、
前記指示受付手段によって受け付けられた指示、前記第1の生体情報を履歴として記憶する記憶手段
を具備し、
前記記憶手段は、前記指示の重要度に応じて、前記第2の生体情報を記憶する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記許可手段は、前記判断手段によって前記第1の生体情報と前記第2の生体情報が異なると判断されなかった場合は、前記指示受付手段によって受け付けられた指示を実行することを許可しない
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
第2の生体情報を記憶させるか否かを尋ねるメッセージを表示し、前記記憶手段は、記憶させるとの操作を受けた場合、前記第2の生体情報を履歴として記憶させる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
コンピュータを、
利用者からの指示を受け付ける指示受付手段と、
画像を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された画像から第1の生体情報と第2の生体情報を抽出する抽出手段と、
前記第1の生体情報と前記第2の生体情報が異なるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって前記第1の生体情報と前記第2の生体情報が異なると判断された場合に、前記指示受付手段によって受け付けられた指示を実行することを許可する許可手段と、
前記指示受付手段によって受け付けられた指示、前記第1の生体情報を履歴として記憶する記憶手段
として機能させ
前記記憶手段は、前記指示の重要度に応じて、前記第2の生体情報を記憶する
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、生物学的特徴である顔貌(ぼう)を利用した本人確認である顔認証を行うことによって、システム構成を簡素でコストが低く、認証の処理速度が高く、顧客の抵抗感が小さく、不正牽(けん)制効果が高く、不正行為に対する証拠価値が高く、認証用のデータを使用して人間による本人確認を行うことができるようにすることを課題とし、金融機関の窓口に配設され、顧客の顔画像を取得するカメラを備える窓口端末と、該窓口端末に接続され、前記顧客の登録された顔データを格納する顔データベースを備える顔認証サーバとを有し、前記窓口端末は、前記カメラが取得した顧客の顔画像に基づく顔データと前記顧客の登録された顔データとによって顔認証を行うとともに、前記顧客の登録された顔データを表示して目視確認を可能とすることが開示されている。
【0003】
特許文献2には、複合機の情報漏えい対策及び誤送信対策の利便性を高めることを課題とし、複合機に、操作者からの指示に基づき画像データを取り込む画像取得手段と、操作者の認証と操作者以外である確認者の認証と共に、複数の認証によって、操作者の出力操作について所定の権限を満たしたか判別する認証処理手段と、操作者の操作に関する権限と、確認者の他者の操作に対する権限を対応付けて認証情報として記録した認証情報管理手段と、所定の権限を満たした通知を受けて、画像データを出力する出力手段とを設け、画像取得手段で取得した画像データを出力するときに、認証処理手段において複数人を認証し、認証情報管理手段に予め定められている認証した複数人の権限に基づいて、出力手段から操作者の行った画像データの出力操作を実行するか否かを判別させることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−301539号公報
【特許文献2】特開2012−074935号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、複数人の生体情報が取得されたことを条件として、利用者からの指示の実行を許可するようにした情報処理装置及び情報処理プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
請求項1の発明は、利用者からの指示を受け付ける指示受付手段と、画像を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された画像から第1の生体情報と第2の生体情報を抽出する抽出手段と、前記第1の生体情報と前記第2の生体情報が異なるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によって前記第1の生体情報と前記第2の生体情報が異なると判断された場合に、前記指示受付手段によって受け付けられた指示を実行することを許可する許可手段と、前記指示受付手段によって受け付けられた指示、前記第1の生体情報を履歴として記憶する記憶手段を具備し、前記記憶手段は、前記指示の重要度に応じて、前記第2の生体情報を記憶することを特徴とする情報処理装置である。
【0007】
請求項2の発明は、前記許可手段は、前記判断手段によって前記第1の生体情報と前記第2の生体情報が異なると判断されなかった場合は、前記指示受付手段によって受け付けられた指示を実行することを許可しないことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
【0009】
請求項の発明は、第2の生体情報を記憶させるか否かを尋ねるメッセージを表示し、前記記憶手段は、記憶させるとの操作を受けた場合、前記第2の生体情報を履歴として記憶させることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置である。
【0010】
請求項の発明は、コンピュータを、利用者からの指示を受け付ける指示受付手段と、画像を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された画像から第1の生体情報と第2の生体情報を抽出する抽出手段と、前記第1の生体情報と前記第2の生体情報が異なるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によって前記第1の生体情報と前記第2の生体情報が異なると判断された場合に、前記指示受付手段によって受け付けられた指示を実行することを許可する許可手段と、前記指示受付手段によって受け付けられた指示、前記第1の生体情報を履歴として記憶する記憶手段として機能させ、前記記憶手段は、前記指示の重要度に応じて、前記第2の生体情報を記憶することを特徴とする情報処理プログラムである。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の情報処理装置によれば、複数人の生体情報が取得されたことを条件として、利用者からの指示の実行を許可することができる。
【0012】
請求項2の情報処理装置によれば、1人の利用者だけで、その利用者からの指示の実行を許可することを防止することができる。
【0014】
請求項の情報処理装置によれば、第2の生体情報を記憶させるか否かを尋ねるメッセージを表示し、記憶させるとの操作を受けた場合、第2の生体情報を記憶させることができる。
【0015】
請求項の情報処理プログラムによれば、複数人の生体情報が取得されたことを条件として、利用者からの指示の実行を許可することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
図2】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
図3】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
図4】本実施の形態による処理例を示す説明図である。
図5】本実施の形態による処理例を示す説明図である。
図6】ユーザ認識画面の例を示す説明図である。
図7】複数人認識画面の例を示す説明図である。
図8】認識メッセージ表示領域の例を示す説明図である。
図9】ファックス設定画面の例を示す説明図である。
図10】対象サービス設定画面の例を示す説明図である。
図11】ログ機能オンオフ設定画面の例を示す説明図である。
図12】本実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
まず、本実施の形態を説明する前に、その前提となる技術について説明する。なお、この説明は、本実施の形態の理解を容易にすることを目的とするものである。
利用者(以下、ユーザともいう)を認証することで使用者を特定する情報処理装置がある。例えば、利用者それぞれに割り当てられたICカードによる認証やID(IDentification)とパスワードを入力することで、その利用者を特定する認証方法など様々な手法が公開されている。
認証することでデバイス使用権限、サービス実行、ジョブ実行に制限をかける手法は数多くある。しかし、そのような認証システムを導入するには、新たに認証システムを構築する必要があり、認証に必要な顧客データやシステムによっては顧客データサーバを構築する必要があり、導入コストやデータベースの保守・管理コストがかかる課題があった。中小企業など、使用する人数が限られているユーザにとってセキュリティ機能は必要であっても、認証システムを導入するには負担が大きいため導入を決めるには壁があった。また、認証するには本人であるかどうかをデータベースと照合する必要があるため、照合処理に時間を要していた。
複数人認証による実行制御においても特定のユーザを認証する必要があり、管理テーブルの作成、管理のコストが必要であり負担となっていた。特定サービスやジョブを実行する際に、承認権限をもつ特定のユーザを指定して連れてくる必要があったことや、特定サービス・ジョブを実行するための権限をもつユーザが誰であったかを覚えておかないといけないといった負担もある。承認者が不在の場合はサービスやジョブを実行できないため業務上支障をきたしていた。
【0018】
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な一実施の形態の例を説明する。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という意味を有する記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
【0019】
本実施の形態である情報処理装置100は、利用者からの指示にしたがって処理(以下、サービス又はジョブともいう)を実行する本体装置を制御するものであって、図1の例に示すように、顔検知モジュール110、操作モジュール120、本体制御モジュール150を有している。
情報処理装置100が制御する本体装置は、特に、利用者を認証することで使用者を特定する装置であることが望ましい。例えば、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)等がある。
情報処理装置100は、複数人の立ち会いのもと指示が行われたことを検知し、特定サービスや特定ジョブの実行を制御するものである。
【0020】
顔検知モジュール110は、画像取得モジュール112、特徴抽出モジュール114を有している。顔検知モジュール110は、カメラ等が接続されており、画像を受け付け、生体情報を抽出する。なお、生体情報とは、いわゆる生体認証に用いられる人間の身体的特徴を示す情報であるが、本実施の形態では、その人間を特定するまでの情報である必要はなく、利用者と異なる者であることを示す情報で足りる。もちろんのことながら、人間を特定することのできる生体情報であってもよい。例えば、指紋、掌形、網膜、虹彩、顔、血管等の画像がある。また、これらを撮影するカメラとしては、可視光を撮影するCCD等の一般的なデジタルカメラのほかに赤外線カメラ等であってもよい。本実施の形態では、生体情報として顔画像を主に例示して説明する。
操作モジュール120は、画面操作モジュール122、画面表示モジュール124を有している。操作モジュール120は、キーボード、マウス、タッチパネル等に対する利用者の操作を受け付け、ディスプレイ等の表示装置に利用者に提示する情報を表示する。
本体制御モジュール150は、制御モジュール160、記憶モジュール170を有している。
制御モジュール160は、データ比較モジュール162を有している。制御モジュール160は、本体装置を制御する。
記憶モジュール170は、設定情報記憶モジュール172、メモリ174、データ記憶モジュール176を有している。記憶モジュール170は、制御モジュール160が制御に必要な情報を記憶する。
【0021】
画像取得モジュール112は、特徴抽出モジュール114、記憶モジュール170のデータ記憶モジュール176と接続されている。画像取得モジュール112は、画像を取得する。ここで、画像を取得するとは、情報処理装置100に備え付けられているカメラが利用者等を撮影し、その撮影した画像を受け取ることである。カメラが撮影するのは、利用者と、その利用者以外の他者である。他者は、利用者以外の者であればよいが、一般的には、利用者と同じ組織(会社、部等)に属しており、その利用者と知り合いである。いわば、利用者が本体装置に処理を行わせる場合の立ち会い人である。利用者以外の者は、1人でもよいが、複数人であってもよい(以下、1人の場合を例示する)。また、画像取得モジュール112は、1回の撮影で複数人(利用者と他者)を撮影してもよいし、複数回の撮影であってもよい。例えば、1回目の撮影で1人(利用者)を撮影し、2回目の撮影で利用者以外の者を撮影するようにしてもよい。例えば、1回目の撮影は、本体装置を利用するためのログイン用の撮影であってもよい。
【0022】
特徴抽出モジュール114は、画像取得モジュール112、記憶モジュール170のメモリ174、データ記憶モジュール176と接続されている。特徴抽出モジュール114は、画像取得モジュール112によって取得された画像から第1の生体情報と第2の生体情報を抽出する。前述したように、「画像取得モジュール112によって取得された画像」は、1枚の画像であってもよいし、複数枚の画像であってもよい。第1の生体情報と第2の生体情報は、撮影された利用者の生体情報、利用者以外の者の生体情報である。第1の生体情報と第2の生体情報のいずれが、利用者の生体情報と利用者以外の者の生体情報のいずれであってもよい。また、ここで生体情報は、生体情報そのもの(カメラが撮影した画像そのもの、例えば、顔の部分だけの顔画像)であってもよいし、その生体情報から抽出した特徴であってもよい。例えば、顔画像から抽出した特徴として、色の分布、線分抽出した結果のベクトル、顔輪郭、目鼻口等の位置等を示す特徴、さらに、人物認識の結果である利用者ID等であってもよい。
【0023】
画面操作モジュール122は、記憶モジュール170の設定情報記憶モジュール172と接続されている。画面操作モジュール122は、利用者からの指示を受け付ける。例えば、ファックス送信等の指示を受け付ける。また、指示として、他者の立ち会いが必要な指示と、利用者のみで行うことができる指示に分類されていてもよい。
画面表示モジュール124は、記憶モジュール170の設定情報記憶モジュール172と接続されている。画面表示モジュール124は、ディスプレイ等の表示装置に利用者に提示する情報を表示する。表示する内容については、図6〜11の例を用いて後述する。
【0024】
データ比較モジュール162は、記憶モジュール170のメモリ174と接続されている。データ比較モジュール162は、特徴抽出モジュール114によって抽出された第1の生体情報と第2の生体情報が異なるか否かを判断する。そして、第1の生体情報と第2の生体情報が異なると判断した場合に、画面操作モジュール122によって受け付けられた指示を、情報処理装置100によって制御されている本体装置が実行することを許可する。前述の例では、指示にしたがってファックス送信等を行う。なお、「第1の生体情報と第2の生体情報が異なる」とは、利用者と利用者以外の者が、情報処理装置100の前にいることを意味する。つまり、利用者以外の者の立ち会いのもと、確認が行われたとして実行を許可する。そして、「第1の生体情報と第2の生体情報が異なる」場合には、複数人分の生体情報があり、それぞれが異なる人物の生体情報である場合の他に、少なくとも異なる生体情報がある場合であってもよい。例えば、3つの生体情報(A、B、C)があるが、そのうちの2人分の生体情報(A、B)は異なっているが、2人分の生体情報(B、C)は同じ者の生体情報であってもよい。「異なるか否かの判断」は、例えば、パターンマッチング等を行ってもよいし、特徴空間における両者の距離が予め定められた閾値以上である場合を異なると判断してもよい。生体情報から特定の人を認識する必要はない。ただし、生体情報から特定の人を認識した上で、異なるか否かを判断するようにしてもよい。
また、データ比較モジュール162は、第1の生体情報と第2の生体情報が異なると判断しなかった場合は、画面操作モジュール122によって受け付けられた指示を実行することを許可しない。そして、例えば、複数人が撮影されていないので、ファックス送信を行うことができない等のメッセージを提示する。なお「第1の生体情報と第2の生体情報が異なると判断しなかった」場合には、1人分の生体情報しかなかった場合、複数人分の生体情報はあるが、同じ生体情報である場合等がある。
【0025】
設定情報記憶モジュール172は、操作モジュール120の画面操作モジュール122、画面表示モジュール124と接続されている。設定情報記憶モジュール172は、画面操作モジュール122に対する利用者の操作に基づいて、本体装置に設定された情報等を記憶する。また、本体装置は、その設定された情報にしたがって処理を行う。例えば、ファックス送信の場合は、宛先等の情報が該当し、複写処理の場合は、用紙の大きさ、枚数等が該当する。
メモリ174は、顔検知モジュール110の特徴抽出モジュール114、制御モジュール160のデータ比較モジュール162と接続されている。メモリ174は、特徴抽出モジュール114によって抽出された生体情報を記憶する。そして、記憶されたその生体情報は、データ比較モジュール162によってアクセスされて利用される。なお、ここでの記憶は、一時的な記憶(メモリ174は揮発メモリ)であってもよい。
【0026】
データ記憶モジュール176は、顔検知モジュール110の画像取得モジュール112、特徴抽出モジュール114と接続されている。データ記憶モジュール176は、画面操作モジュール122によって受け付けられた指示、特徴抽出モジュール114によって抽出された第1の生体情報、第2の生体情報を履歴(ログ)として記憶する。もちろんのことながら、指示を受け付けた日時(年、月、日、時、分、秒、秒以下、又はこれらの組み合わせであってもよい)等、それらの生体情報から特定される利用者等のID(IDentification)、指示が行われた否かの処理結果等を記憶するようにしてもよい。なお、データ記憶モジュール176は、不揮発メモリである。
また、データ記憶モジュール176は、第2の生体情報を履歴として記憶させないようにしてもよい。その場での立ち会い人としてのみであって、立ち会い人として気軽に受けてもらえるようにするためであり、プライバシー保護のためである。また、第2の生体情報を履歴として記憶するか否かは、画面操作モジュール122が受け付けた指示の重要度に応じて、判断してもよい。例えば、指示と重要度を対応させて記憶するテーブルを予め用意しておき、そのテーブルにしたがって、指示の重要度を決定し、その重要度が予め定められた値以上である場合は、第2の生体情報も履歴として記憶するようにしてもよい。また、立ち会い人に第2の生体情報を履歴として記憶してもよいか否かを尋ねる旨のメッセージを表示し、「履歴として記憶してもよい」ことを示す操作があった場合に記憶するようにしてもよい。
【0027】
図2図3は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。また、図4図5の例を用いて、具体的に説明する。ここでは、本体装置として画像形成装置450であり、その画像形成装置450には、情報処理装置100である情報処理装置410、画像取得モジュール112に画像を渡すカメラ420が備え付けられている。また、情報処理装置410又は画像形成装置450のディスプレイに表示する内容について、図6〜9の例を用いて説明する。
【0028】
ステップS202では、ユーザが画像形成装置450の操作を開始する。図4(a)の例を用いて説明する。ユーザA400が画像形成装置450へ向かってくる。例えば、電源立ち上げ時、節電復帰時等の場合は、以下の簡易ログインである顔認識処理をしてもよい。
ステップS204では、情報処理装置410による判断処理(以下、複数人認識ともいう)の制御を行うか否かを判断し、行う場合はステップS206へ進み、それ以外の場合はステップS250へ進む。情報処理装置410による複数人認識の制御を行うように設定されている場合は、ステップS206へ進む。
【0029】
ステップS206では、ユーザA400の顔画像を抽出する。カメラ420はユーザA400を撮影し、特徴抽出モジュール114がユーザA400の顔画像を抽出する。例えば、ユーザ認識画面600を表示する。図6は、ユーザ認識画面600の例を示す説明図である。ユーザ認識画面600内に「そのサービスを開始するには顔認識をする必要があります。」と表示する。そして、カメラ画像出力領域610内に、カメラ420がユーザA400を撮影した画像を出力して現在のカメラ画像を確認させてもよいし、目印を表示してそこを注視させて、顔画像を撮影できるように誘導してもよい。
ステップS208では、簡易ログインを行う。例えば、ユーザA400の顔画像と、登録されている人物の顔画像とのパターンマッチングを行い、ユーザA400が登録されている人物であるならば、ログイン成功となる。ログイン成功の場合は、例えば、認識メッセージ表示領域800aを表示する。図8は、認識メッセージ表示領域800の例を示す説明図である。認識メッセージ表示領域800a内に、本人認識が成功した場合のメッセージとして、例えば「顔が認識できました」を表示する。ログインが成功しなかった場合は、例えば、認識メッセージ表示領域800bを表示する。認識メッセージ表示領域800b内に、本人認識が失敗した場合のメッセージとして、例えば「顔が認識できませんでした」を表示する。
【0030】
ステップS210では、顔ログ機能がオンであるか否か(データ記憶モジュール176による履歴記憶処理が設定されているか否か)を判断し、オンである場合はステップS212へ進み、それ以外の場合はステップS214へ進む。
ステップS212では、ユーザA400の顔画像をログとして、データ記憶モジュール176に保管する。
ステップS214では、ユーザA400の顔画像を、メモリ174に一時保管する。
【0031】
ステップS216では、操作を受け付ける。図4(b)の例を用いて説明する。ユーザA400の指示操作によって、複数人認識が必要となるファックスサービスの利用を開始する。複数人認識を必要とする対象の指示(サービス、ジョブ等)は、設定可能である。例えば、管理者による専用画面を用いて設定するようにしてもよい。
ステップS218では、複数人認識が必要な操作であるか否かを判断し、複数人認識が必要な操作である場合はステップS220へ進み、それ以外の場合はステップS232へ進む。複数人認識が必要な操作とは、他者の立ち会いが必要な指示である。
ステップS220では、ユーザ認識を待つ。図4(c)、(d)、図5(e)の例を用いて説明する。図4(c)の例では、情報処理装置410は、複数人認識が必要であることを表示する。図4(d)の例では、ユーザA400は、ファックスサービスを利用するために宛先設定等の操作を行う。図5(e)の例では、宛先設定等の操作が終了したならば、ファックスサービス実行前に、他ユーザの立ち会い(複数人認識)を求める旨の表示を行う。例えば、複数人認識(立ち会い)画面700を表示する。図7は、複数人認識(立ち会い)画面700の例を示す説明図である。複数人認識(立ち会い)画面700内に「そのサービスを実行するにはほかのユーザに立ち会ってもらう(顔認識)する必要があります。」と表示する。そして、カメラ画像出力領域710内に、カメラ420がユーザB402を撮影した画像を出力して現在のカメラ画像を確認させてもよいし、目印を表示してそこを注視させて、顔画像を撮影できるように誘導してもよい。なお、立ち会い人は限定しないため、ユーザA400は、例えば、通りすがりの人(ユーザB402)にお願いしてもよい。
【0032】
ステップS222では、ユーザB402の顔画像を抽出する。
ステップS224では、ユーザA400とは異なるユーザであることを認識したか否かを判断し、認識した場合はステップS226へ進み、それ以外の場合はステップS220へ戻る。図5(f)の例を用いて説明する。ステップS222で、カメラ420がユーザB402を撮影し、特徴抽出モジュール114がユーザB402の顔画像を抽出し、ステップS224で、データ比較モジュール162がユーザB402の顔画像とユーザA400の顔画像とを比較して異なる人物であるか否かを判断する。異なる人物であると判断した場合は、例えば、認識メッセージ表示領域800cを表示する。図8は、認識メッセージ表示領域800の例を示す説明図である。認識メッセージ表示領域800c内に、立ち会い人がいると判断した場合のメッセージとして、例えば「立ち会い人の顔を認識できました 1人認識/2人必要」を表示する。異なる人物でないと判断した場合は、例えば、認識メッセージ表示領域800dを表示する。認識メッセージ表示領域800d内に、立ち会い人がいない場合のメッセージとして、例えば「立ち会い人の顔を認識できませんでした」を表示する。
また、この場合に、画面表示モジュール124は、例えば、ファックス設定画面900を表示するようにしてもよい。これは、立ち会い人であるユーザB402が、ユーザA400による操作内容を確認できるようにした画面である。図9は、ファックス設定画面900の例を示す説明図である。ファックス設定画面900は、ファックス設定メッセージ領域910、ファックス設定領域920を有している。ファックス設定メッセージ領域910には、「ファックスを外線送信するには他ユーザに立ち会ってもらう(顔認識)必要があります 1人認識済/2人中」と表示する。ファックス設定領域920は、宛先欄922、宛先名欄924、通信方式欄926、前ページボタン928、次ページボタン930、プレビュー画面932を有している。ユーザB402は、宛先欄922、宛先名欄924等が正しいこと、また、送信する文書の内容が適切であることを、プレビュー画面932等を用いて確認できる。
【0033】
ステップS226では、実行に必要な条件を満たしたか否かを判断し、満たした場合はステップS228へ進み、それ以外の場合はステップS220へ戻る。例えば、ファックスサービス実行に必要な条件として、宛先設定等がある。
ステップS228では、顔ログ機能がオンであるか否か(データ記憶モジュール176による履歴記憶処理が設定されているか否か)を判断し、オンである場合はステップS230へ進み、それ以外の場合はステップS232へ進む。なお、ステップS210とは異なる設定であってもよい。つまり、ユーザA400の顔画像等はログとして記憶する(ステップS210でYES)が、ユーザB402の顔画像はログとして記憶しない(ステップS228でNO)となってもよい。
ステップS230では、ユーザB402の顔画像をログとしてデータ記憶モジュール176に保管する。
【0034】
ステップS232では、実行を開始する。図5(g)の例を用いて説明する。立ち会い人(ユーザB402)をユーザA400とは異なると認識できたため、ユーザA400のファックスサービス実行を許可する。ユーザB402は、その場を立ち去ってもよい。
ステップS234では、ユーザA400のログアウト処理を行う。
ステップS236では、ユーザA400の一時記憶情報をメモリ174から削除する。図5(h)の例を用いて説明する。ユーザA400の操作でファックスサービスが終了すると、保管情報を破棄する。複数人認識の処理結果は、ログ機能をオン(ステップS210でYES、ステップS228でYES)していなければ保管しない。つまり、サービス終了後にメモリ174に記憶された情報を消去する。
ステップS250(ステップS204でNOの場合)では、通常操作を行う。ここで、通常操作とは、情報処理装置410による複数人認識の制御を行わない場合をいう。
【0035】
本実施の形態による複数人認識の制御が必要な指示(サービス、ジョブ等)の設定は、例えば、対象サービス設定画面1000を用いて行われる。図10は、対象サービス設定画面1000の例を示す説明図である。画面表示モジュール124が対象サービス設定画面1000を表示し、その設定内容は、設定情報記憶モジュール172に記憶される。対象サービス設定画面1000は、サービス設定欄1010、中項目欄1020、複数人認識欄1030を有している。本体装置の管理者が対象サービス設定画面1000を用いて設定を行う。前述の例では、ファックスサービスの例を示したが、サービス設定欄1010内を用いて、コピーサービス、スキャンサービス、プリントサービス等に設定してもよい。また、中項目欄1020によって、単にサービスの設定だけでなく、条件を指定して設定することができる。例えば、複数人認識の制御が必要な指示として、外線を用いたファックスサービスとする設定にしてもよい。また、立ち会い人の人数を、複数人認識欄1030を用いて設定するようにしてもよい。もちろんのことながら、立ち会い人の人数として1人以外の2人以上を設定してもよい。対象サービス設定画面1000を用いた設定にしたがって、ステップS218では判断される。
【0036】
また、本実施の形態による履歴機能の設定については、例えば、ログ機能オンオフ設定画面1100を用いて行われる。図11は、ログ機能オンオフ設定画面1100の例を示す説明図である。画面表示モジュール124がログ機能オンオフ設定画面1100を表示し、その設定内容は、設定情報記憶モジュール172に記憶される。ログ機能オンオフ設定画面1100は、「ログ残す」設定チェックボックス1102、「ログ残さない」設定チェックボックス1104を有している。本体装置の管理者がログ機能オンオフ設定画面1100を用いて設定を行う。ユーザA400又はユーザB402の顔画像を履歴として記憶するか否かの設定を「ログ残す」設定チェックボックス1102、「ログ残さない」設定チェックボックス1104の選択によって行うことができる。また、立ち会い人であるユーザB402の顔画像については、「ログ残さない」設定チェックボックス1104をデフォルトとしてもよい。ログ機能オンオフ設定画面1100を用いた設定にしたがって、ステップS210、ステップS228では判断される。
【0037】
図12を参照して、本実施の形態の情報処理装置のハードウェア構成例について説明する。図12に示す構成は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)などによって構成されるものであり、スキャナ等のデータ読み取り部1217と、プリンタなどのデータ出力部1218を備えたハードウェア構成例を示している。
【0038】
CPU(Central Processing Unit)1201は、前述の実施の形態において説明した各種のモジュール、すなわち、顔検知モジュール110、画像取得モジュール112、特徴抽出モジュール114、操作モジュール120、画面操作モジュール122、画面表示モジュール124、本体制御モジュール150、制御モジュール160、データ比較モジュール162、記憶モジュール170、設定情報記憶モジュール172、メモリ174、データ記憶モジュール176等の各モジュールの実行シーケンスを記述したコンピュータ・プログラムにしたがった処理を実行する制御部である。
【0039】
ROM(Read Only Memory)1202は、CPU1201が使用するプログラムや演算パラメータ等を格納する。RAM(Random Access Memory)1203は、CPU1201の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を格納する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス1204により相互に接続されている。
【0040】
ホストバス1204は、ブリッジ1205を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス1206に接続されている。
【0041】
キーボード1208、マウス等のポインティングデバイス1209は、操作者により操作される入力デバイスである。ディスプレイ1210は、液晶表示装置又はCRT(Cathode Ray Tube)などがあり、各種情報をテキストやイメージ情報として表示する。
【0042】
HDD(Hard Disk Drive)1211は、ハードディスクを内蔵し、ハードディスクを駆動し、CPU1201によって実行するプログラムや情報を記録又は再生させる。ハードディスクには、取得画像、生体情報、履歴などが格納される。さらに、その他の各種のデータ処理プログラム等、各種コンピュータ・プログラムが格納される。
【0043】
ドライブ1212は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体1213に記録されているデータ又はプログラムを読み出して、そのデータ又はプログラムを、インタフェース1207、外部バス1206、ブリッジ1205、及びホストバス1204を介して接続されているRAM1203に供給する。リムーバブル記録媒体1213も、ハードディスクと同様のデータ記録領域として利用可能である。
【0044】
接続ポート1214は、外部接続機器1215を接続するポートであり、USB、IEEE1394等の接続部を持つ。接続ポート1214は、インタフェース1207、及び外部バス1206、ブリッジ1205、ホストバス1204等を介してCPU1201等に接続されている。通信部1216は、通信回線に接続され、外部とのデータ通信処理を実行する。データ読み取り部1217は、例えばスキャナであり、ドキュメントの読み取り処理を実行する。データ出力部1218は、例えばプリンタであり、ドキュメントデータの出力処理を実行する。
【0045】
なお、図12に示す情報処理装置のハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図12に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図12に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機などに組み込まれていてもよい。
【0046】
また、前述の実施の形態の説明において、予め定められた値との比較において、「以上」、「以下」、「より大きい」、「より小さい(未満)」としたものは、その組み合わせに矛盾が生じない限り、それぞれ「より大きい」、「より小さい(未満)」、「以上」、「以下」としてもよい。
画面操作モジュール122が受け付けた指示が予め定められた指示である場合に、データ比較モジュール162による判断処理を行うようにしてもよい。また、本体装置の電源立ち上げ時や電源オフ時等の場合に、データ比較モジュール162による判断処理を行うようにしてもよい。また、本体装置の設定を行う等の指示の場合に、立ち会い人を2人以上としてもよい。例えば、データ比較モジュール162は、第1の生体情報と第2の生体情報と第3の生体情報がそれぞれ異なるか否かを判断し、それぞれ異なると判断した場合に、画面操作モジュール122が受け付けた指示を許可するようにしてもよい。
また、図2図3のフローチャートの例では、複数人認識におけるユーザA400の顔画像をログイン時に撮影した画像から抽出したが、複数人認識が必要な指示が行われたときに、ユーザA400とユーザB402を撮影するようにしてもよい。また、ユーザA400のログイン時に撮影し、さらに、複数人認識が必要な指示が行われたときに、ユーザA400とユーザB402を撮影し、ログイン時に撮影したユーザA400の顔画像と後に複数人認識が必要な指示が行われたときに撮影したユーザA400の顔画像が同じであるか否かを判断するようにしてもよい。つまり、ログイン時に撮影したユーザA400の顔画像と後に複数人認識が必要な指示が行われたときに撮影したユーザA400の顔画像が同じであって、ユーザA400の顔画像とユーザB402の顔画像が異なることを、実行のための条件としてもよい。
なお、各モジュールの処理内容として背景技術で説明した技術を採用してもよい。
【0047】
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
【符号の説明】
【0048】
100…情報処理装置
110…顔検知モジュール
112…画像取得モジュール
114…特徴抽出モジュール
120…操作モジュール
122…画面操作モジュール
124…画面表示モジュール
150…本体制御モジュール
160…制御モジュール
162…データ比較モジュール
170…記憶モジュール
172…設定情報記憶モジュール
174…メモリ
176…データ記憶モジュール
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12