(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記蓋体が、前記押圧装置にて押圧する方向に対して直交する水平方向に沿う軸心周りに揺動するように前記容器本体に枢支連結され、且つ、前記軸心周りに上方に揺動することで、前記閉じ位置から前記開き位置に移動するように構成されている請求項1記載の固定状態判別装置。
前記容器本体が、前記収納容器の底面を形成する底面部分と、前記収納容器の上面を形成し且つ前記開口が形成された上枠部分と、前記収納容器の側面を形成する側面部分と、を備え、
前記収納容器が、前記底面部分の周辺部に前記側面部分を立設させた箱状態と、当該箱状態から前記側面部分を前記底面部分上に折り畳んだ折り畳み状態と、に切り換えられるコンテナにて構成され、
前記固定体は、前記蓋体を前記閉じ位置に固定する固定位置と、前記蓋体の前記閉じ位置への固定を解除する固定解除位置と、に移動自在で、且つ、前記蓋体が前記閉じ位置に位置する状態で前記収納容器の外部から操作自在に、前記蓋体に設けられている請求項1又は2記載の固定状態判別装置。
前記押圧装置が、前記容器本体を横側方から押圧し且つ前記容器本体を押圧した状態で回転駆動装置にて縦軸心周りに回転駆動される押圧用回転ローラ、又は、前記容器本体を横側方から押圧し且つ前記容器本体を押圧した状態で移動駆動装置にて搬送方向に沿って移動される押圧用移動体を備え、前記押圧装置が、前記搬送装置に兼用されている請求項4記載の固定状態判別装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した特許文献1の固定状態判別装置では、固縛検出センサにて、どのようにして蓋体を固定体により固定したことを検出するかが明記されていないが、例えば、固縛検出センサにて、固定体が蓋体を閉じ位置に固定する固定位置に位置することを検出することで、間接的に蓋体を固定体により固定したことを検出することが考えられる。この場合、判別部は、固縛検出センサの検出情報に基づいて、蓋体を閉じ位置に固定する固定位置に固定体が位置する場合に、蓋体が閉じ位置に固定されていることを判別する。
しかしながら、このように判別部にて蓋体が閉じ位置に固定されていることを判別するように構成すると、固定体を固定位置に移動させた後に蓋体を閉じ位置に移動させた場合のように、固定体は固定位置に位置しているものの蓋体は固定体の上に載っているだけで閉じ位置に固定されていないときに、蓋体は閉じ位置に固定されていないにも関わらず、蓋体が閉じ位置に固定されていると判別されることになる。このように、判別部にて、蓋体が閉じ位置に固定されていることを適切に判別できない虞がある。
【0005】
また、固定状態判別装置にて、特許文献2の収納容器における蓋体が閉じ位置に固定されているか否かを検出する場合、上述の如く、固縛検出センサにて固定体の位置を検出するときに、例えば、蓋体の上面おける固定体が設けられている箇所の高さが固定体の操作位置によって固定体の厚み分だけ変わることを利用して、蓋体の上面における当該箇所の高さを検出することで、固定体の位置を検出することが考えられる。
しかし、経年変化による収納容器の変形や収納容器の個体差等により、収納容器により蓋体の高さに差が生じるため、固定体が固定解除位置に位置しており蓋体が閉じ位置に固定されていないにも関わらず、判別部にて蓋体が閉じ位置に固定されていると判別される虞や、固定体が固定位置に位置して蓋体が閉じ位置に適切に固定されているにも関わらず、判別部にて蓋体が固定されていないと判別されない虞がある。
【0006】
本発明は、上記実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、蓋体が閉じ位置で固定されていることを適切に判別し易い固定状態判別装置を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る固定状態判別装置の特徴構成は、物品を収納する収納容器に備えられた開閉自在な蓋体が閉じ位置で固定されていることを判別する判別部が設けられ、前記収納容器が、物品を出し入れする開口が上面部分に形成された容器本体と、前記開口を閉じる前記閉じ位置と前記閉じ位置から上方へ移動して前記開口を開く開き位置とに移動自在で且つ固定体にて前記閉じ位置に固定される前記蓋体と、を備えている固定状態判別装置において、
前記容器本体における前記閉じ位置の蓋体が存在する位置よりも下方に位置する部分を横側方から押圧する押圧装置と、前記押圧装置にて前記容器本体が押圧されたときに前記蓋体が前記閉じ位置から設定量以上上方に移動したことを検出する検出装置と、が設けられ、前記判別部が、前記検出装置の検出情報に基づいて、前記容器本体が前記押圧装置にて押圧された状態で前記閉じ位置から上方に移動する蓋体の移動量が設定量未満であることを条件に、前記蓋体が前記閉じ位置に固定されていると判別する点にある。
【0008】
物品を収納する収納容器は、折り畳みコンテナやカートンケース等が使用される場合が多く、折り畳みコンテナであればポリプロピレン等のプラスチック材質にて構成され、カートンケースであれば段ボール等にて構成される等、収納容器は弾性変形可能に構成される場合が多い。このような弾性変形可能な収納容器であれば、押圧装置にて容器本体を横側方から押圧することで容器本体を弾性変形させることができる。
【0009】
そして、蓋体が閉じ位置に固定されていない状態では、押圧装置にて容器本体を横側方から押圧して容器本体を弾性変形させることで、容器本体の変形により蓋体を上方に押し上げて蓋体を上方に移動させ、その蓋体の上方への移動量が設定量を超えるようにできる。また、蓋体が閉じ位置に固定されている状態では、押圧装置にて容器本体を押圧して容器本体を弾性変形させることで、ガタや変形等により蓋体が上方に移動する場合があるが、その蓋体の上方への移動量は、蓋体が閉じ位置に固定されていない場合より小さく、蓋体の上方への移動量を設定量未満にすることができる。
【0010】
そのため、押圧装置にて容器本体が押圧されたときに蓋体が閉じ位置から設定量以上上方に移動したことを検出する検出装置の検出情報に基づいて、判別部は、容器本体が押圧装置にて押圧された状態で閉じ位置から上方に移動する蓋体の移動量が設定量未満であることを条件に、蓋体が閉じ位置に固定されていると判別することができる。
従って、蓋体が閉じ位置で固定されていることを適切に判別し易い固定状態判別装置を提供することができるに至った。
【0011】
ここで、前記蓋体が、前記押圧装置にて押圧する方向に対して直交する水平方向に沿う軸心周りに揺動するように前記容器本体に枢支連結され、且つ、前記軸心周りに上方に揺動することで、前記閉じ位置から前記開き位置に移動するように構成されていると好適である。
【0012】
この構成によれば、蓋体は、水平方向に沿う軸心周りに揺動するように枢支連結されており、押圧装置にて、蓋体が揺動する軸心に対して直交する方向に押圧することで、蓋体の先端部が上方に移動するように蓋体が軸心周りに揺動させることができる。そのため、例えば、蓋体を上下に移動させて容器本体に対して着脱することで蓋体を閉じ位置と開き位置とに移動させるように構成した収納容器において、容器本体の変形によって蓋体の全体を上方に移動させるものに比べて、蓋体を軸心周りに揺動させることで蓋体の先端部を上方に大きく移動させることができ、蓋体が閉じ位置に固定されていることを判別し易くなる。
【0013】
また、前記容器本体が、前記収納容器の底面を形成する底面部分と、前記収納容器の上面を形成し且つ前記開口が形成された上枠部分と、前記収納容器の側面を形成する側面部分と、を備え、前記収納容器が、前記底面部分の周辺部に前記側面部分を立設させた箱状態と、当該箱状態から前記側面部分を前記底面部分上に折り畳んだ折り畳み状態と、に切り換えられるコンテナにて構成され、前記固定体は、前記蓋体を前記閉じ位置に固定する固定位置と、前記蓋体の前記閉じ位置への固定を解除する固定解除位置と、に移動自在で、且つ、前記蓋体が前記閉じ位置に位置する状態で前記収納容器の外部から操作自在に、前記蓋体に設けられていると好適である。
【0014】
この構成によれば、固定体は、固定位置と固定解除位置とに移動自在で且つ蓋体が閉じ位置に位置する状態で収納容器の外部から操作自在に、蓋体に設けられている。このようにコンテナの蓋体に設けられた固定体は、蓋体の厚み内に収まるように薄板状に形成されている場合が多い。そのため、検出装置にて固定体の位置を検出し難く、判別部が、検出装置の検出情報に基づいて、蓋体が閉じ位置に固定されていることを判別すると、蓋体が閉じ位置に固定されていることを適切に判別できない虞がある。
そこで、押圧装置にて容器本体を押圧し、蓋体の上方への移動量が設定量以下であるときに、判別部が蓋開き装置の作動状態に基づいて蓋体が閉じ位置に固定されているか否かを検出することで、固定体の形状に関わらずに蓋体が閉じ位置に固定されていることを判別することができる。
【0015】
また、前記押圧装置にて前記容器本体が押圧されている前記収納容器を搬送方向に沿って搬送する搬送装置が設けられ、前記検出装置が、前記搬送装置にて搬送されている前記収納容器における前記蓋体の前記閉じ位置からの上方への移動を検出すると好適である。
【0016】
この構成によれば、搬送装置にて収納容器を搬送しながら、その収納容器の容器本体を押圧装置にて押圧して蓋体の閉じ位置からの上方への移動を検出装置にて検出することができるため、例えば、搬送装置にて収納容器を検出位置まで搬送した後、その検出位置の収納容器を押圧装置にて押圧して蓋体の閉じ位置からの上方への移動を検出装置にて検出し、その後、搬送装置にて容器本体を検出位置から搬送する場合に比べて、収納容器の搬送に要する時間を短縮することができる。
【0017】
また、前記押圧装置が、前記容器本体を横側方から押圧し且つ前記容器本体を押圧した状態で回転駆動装置にて縦軸心周りに回転駆動される押圧用回転ローラ、又は、前記容器本体を横側方から押圧し且つ前記容器本体を押圧した状態で移動駆動装置にて搬送方向に沿って移動される押圧用移動体を備え、前記押圧装置が、前記搬送装置に兼用されていると好適である。
【0018】
この構成によれば、押圧装置を、押圧用回転ローラを備えて構成した場合では、押圧用回転ローラにて収納容器を押圧した状態で押圧用回転ローラを縦軸心周りに回転させることで、収納容器を搬送方向に沿って搬送することができる。また、押圧装置を、押圧用移動体を備えて構成した場合では、押圧用移動体にて収納容器を押圧した状態で押圧用移動体を搬送方向に沿って移動させることで、収納容器を搬送方向に沿って搬送することができる。
そして、このように押圧装置を、押圧用回転ローラ又は押圧用移動体を備えて構成することで、押圧装置にて収納容器を搬送方向に沿って搬送することができ、また、押圧装置とは別に搬送装置を設けることで、押圧装置にて押圧された物品を搬送装置にて搬送方向に沿って円滑に搬送することができる。
【0019】
また、前記押圧装置が、複数の回転ローラを前記搬送方向に並べて備え、前記複数の回転ローラが、前記回転駆動装置にて回転駆動される駆動ローラと、自由回転自在な従動ローラと、で構成され、前記駆動ローラが前記押圧用回転ローラとして設けられていると好適である。
【0020】
この構成によれば、押圧装置を、複数の回転ローラを搬送方向に並べて備えて構成されているため、収納容器に対して搬送方向に広範囲で押圧することができる。そして、複数の回転ローラを、駆動ローラと従動ローラとで構成し、複数の回転ローラの一部のみを押圧用回転ローラとして回転駆動装置にて回転駆動させることで、複数の回転ローラの全てを押圧用回転ローラとして設ける場合に比べて、構成の簡素化を図ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の固定状態判別装置が設けられているコンテナ搬送設備の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び
図2に示すように、収納容器としての折り畳み式のコンテナCを搬送するコンテナ搬送設備には、コンテナCを搬送する上流搬送装置1と、物品を収納するコンテナCに備えられた開閉自在な蓋体7の固定状態を判別する固定状態判別装置2と、コンテナCを縦軸心周りに回転させる回転装置3と、コンテナCを搬送する下流搬送装置4と、が設けられている。尚、コンテナ搬送設備では、矢印Xで示す搬送方向に沿ってコンテナCが搬送されるようになっている。
【0023】
コンテナ搬送設備は、小コンテナC1と大コンテナC2との大きさが異なる2種類のコンテナCを搬送するように構成されており、コンテナ搬送設備より上流において作業者又はピッキング装置にて物品をコンテナCに入れるピッキング作業が行われている。そして、上流搬送装置1にて、物品が入れられ且つ蓋体7が閉じ位置に固定された状態のコンテナCを搬送方向に沿って搬送される。この上流搬送装置1では、小コンテナC1及び大コンテナC2は何れもコンテナCの長手方向が搬送方向に沿う姿勢で搬送される。
【0024】
小コンテナC1及び大コンテナC2は、コンテナCの長手方向が搬送方向に沿う姿勢で固定状態判別装置2にて蓋体7が固定位置に固定されているかが判別される。その後、小コンテナC1は、回転装置3にて縦軸心周りに90°回転されて、コンテナCの長手方向が搬送方向と直交する横幅方向に沿う姿勢に姿勢変更され、コンテナCの長手方向が横幅方向に沿う姿勢で下流搬送装置4に搬送される。また、大コンテナC2は、回転装置3にて回転させずに、コンテナCの長手方向が搬送方向に沿う姿勢で下流搬送装置4に搬送される。固定状態判別装置2にて蓋体7が固定位置に固定されていないと判別されたコンテナCは、下流搬送装置4のコンベヤ14上で蓋体7を閉じ位置に固定する作業が作業者にて行われる。
【0025】
〔コンテナ〕
小コンテナC1と大コンテナC2とは同じ高さに構成(
図1参照)され、且つ、小コンテナC1は、長手方向での長さが大コンテナC2の短手方向での長さと同じ長さに構成(
図2参照)されている。小コンテナC1と大コンテナC2とは大きさが異なる以外は同様に構成されているため、小コンテナC1及び大コンテナC2をコンテナCと総称して説明する。
【0026】
図3及び
図4に示すように、コンテナCは、物品を出し入れする開口5が上枠部分12に形成された容器本体6と、開口5を閉じる閉じ位置と開口5を開き位置とに移動自在で且つ固定体8にて閉じ位置に固定される蓋体7と、を備えている。そして、コンテナCは、底面部分10の周辺部に側面部分11を立設させた箱状態(
図4(c)参照)と、当該箱状態から側面部分11を底面部分10上に折り畳んだ折り畳み状態(
図4(a)参照)と、に切り換えられる折り畳み式のコンテナCにて構成されている。
【0027】
そして、コンテナCは、容器本体6及び蓋体7をポリプロピレン等のプラスチック材料にて弾性変形するように構成されており、押圧装置17にて横側方から押圧されることで容器本体6が弾性変形するように構成されている。そして、例えば、押圧装置17にて容器本体6の上枠部分12の下端部が押圧されることで上枠部分12を部分的に下方ほど容器内方側に位置するような傾斜姿勢となって、この上枠部分12の弾性変形により上枠部分12とともに蓋体7も先端部が上方に移動するように傾斜するようになっている。このように、コンテナCは、押圧装置17にて押圧されることで容器本体6が弾性変形し、その容器本体6の弾性変形により蓋体7が上方に押し出されるように構成されている。
【0028】
〔容器本体〕
容器本体6は、コンテナCの底面を形成する底面部分10と、コンテナCの側面を形成する側面部分11と、開口5が形成されて蓋体7とでコンテナCの上面部分を形成する上枠部分12と、で構成されている。
底面部分10は、平面視で矩形の板状に形成されており、上枠部分12は、平面視で矩形の枠状に形成されている。また、側面部分11は、矩形の長辺部分を形成する一対の板状の長辺側面部11aと、矩形の短辺部分を形成する一対の板状の短辺側面部11bと、により平面視で矩形状に形成されている。
【0029】
長辺側面部11aは、下端部が底面部分10に枢支連結され、上端部が上枠部分12に枢支連結されている。また、長辺側面部11aは、上下に2分割構成されており分割された部材同士が長辺側面部11aの上下中間部で枢支連結されており、コンテナCの内側に折り込めるようになっている(
図4(b)参照)。そして、長辺側面部11aは、底面部分10から垂直に立ち上げた起立姿勢と、コンテナCの内側に折り込んで底面部分10上に折り畳んだ折り畳み姿勢とに切り換えられるようになっている。
短辺側面部11bは、上端部が上枠部分12に枢支連結されており、上枠部分12に対して垂直な姿勢となって底面部分10から垂直に立ち上がる姿勢となる起立姿勢と、容器内側に揺動させた折り畳み姿勢と、に切り換えられるようになっている。
【0030】
そして、コンテナCは、
図4(a)に示すように、一対の長辺側面部11a及び一対の短辺側面部11bを折り畳み姿勢とすることで折り畳み状態に切り換えることができ、
図4(c)に示すように、一対の長辺側面部11a及び一対の短辺側面部11bを起立姿勢とすることで箱状態に切り換えられるようになっている。
【0031】
〔蓋体〕
図3に示すように、蓋体7は、コンテナCの短手方向に並ぶ第1の蓋部分7aと第2の蓋部分7aとの一対の蓋部分7aにて構成されており、一対の蓋部分7aの夫々は基端部が上枠部分12に枢支連結されている。そして、一対の蓋部分7aを基端部周りに揺動させて水平な姿勢とすることで、蓋体7が閉じ位置(
図3(a)参照)に移動し、一対の蓋部分7aを水平な姿勢から上方に揺動させることで、蓋体7が開き位置(
図3(b)参照)に移動するように構成されている。
ちなみに、
図3に示すように、蓋体7は、水平姿勢となる閉じ位置から開き位置側に270°揺動させることで開き位置に移動するようになっている。尚、
図4では、蓋体7を、閉じ位置から開き位置側に90°揺動させた姿勢を示している。このため、蓋体7は、閉じ位置から開き側に揺動させることで、判別用開き位置を経由して開き位置に揺動するようになっている。
【0032】
また、
図4(b)に示すように、一対の蓋部分7aの遊端部の夫々には、載置部7b及び被載置部7cを備えている。これら載置部7b及び被載置部7cは、蓋体7を閉じ位置に移動させた状態では、第1の蓋部分7aの載置部7bが第2の蓋部分7aの被載置部7c上に載置され、第2の蓋部分7aの載置部7bが第1の蓋部分7aの被載置部7c上に載置されるようになっている。そのため、蓋体7を閉じ位置から開き位置側に開き操作する場合は、一対の蓋部分7aを水平な姿勢から同時に上方に揺動させて開き操作する必要があり、一方の蓋部分7aを水平な姿勢としたままで他方の蓋部分7aを上方に揺動させることはできないようになっている。
【0033】
〔固定体〕
固定体8は、蓋体7を閉じ位置に固定する固定位置と、蓋体7を閉じ位置への固定を解除する固定解除位置と、に移動自在に蓋体7に設けられている。また、固定体8は、蓋体7が閉じ位置に位置する状態でコンテナCの外部から操作自在に蓋体7に設けられている。ちなみに、
図3(a)及び
図4(a)に示すように、固定体8は、コンテナCが箱状態に切り換えられているときはもとより、コンテナCが折り畳み状態に切り換えられている状態でも、蓋体7を閉じ位置に固定できるように構成されている。
【0034】
固定体8は、第1の蓋部分7aの遊端部及び第2の蓋部分7aの遊端部のそれぞれに設けられている。そして、第1の蓋部分7aに設けられた固定体8を上枠部分12に形成された嵌合用凹部12aに嵌合させて、当該固定体8にて第1の蓋部分7aを水平な姿勢で上枠部分12に固定し、第2の蓋部分7aに設けられた固定体8を上枠部分12に形成された嵌合用凹部12aに嵌合させて、当該固定体8にて第2の蓋部分7aを水平な姿勢で上枠部分12に固定するようになっている。そして、一対の蓋部分7aを一対の固定体8にて水平な姿勢で固定することで、蓋体7を閉じ位置に固定するようになっている。
【0035】
尚、一対の蓋部分7aのうちの両方の蓋部分7aが固定体8にて水平な姿勢に固定されている状態を、蓋体7が閉じ位置に固定された状態としており、一対の蓋部分7aのうちの一対の蓋部分7aのみが固定体8にて水平な姿勢に固定されている状態は、蓋体7が閉じ位置に固定されていない状態としている。
ちなみに、このような状態としては、一対の蓋部分7aの両方が水平な姿勢になっており、その一対の蓋部分7aのうちの一方の蓋部分7aのみが固定体8にて固定されている状態や、一方の蓋部分7aのみが水平な姿勢で固定体8にて固定されており、他方の蓋部分7aは一方の蓋部分7aの上に載っている状態が考えられる。前者の状態では、固定されていない蓋部分7aは固定されている蓋部分7aに押さえられているため、固定されていない蓋部分7aも水平な姿勢から上方に揺動させることができないため、この状態は、蓋体7が閉じ位置に固定された状態としている。これに対して、後者の状態では、固定されていない蓋部分7aは固定されている蓋部分7aに載っているだけで押さえられていないため、固定されていない蓋部分7aは上方に揺動させることができるため、この状態は、蓋体7が閉じ位置に固定されていない状態としている。
【0036】
固定体8について説明を加えると、固定体8には、蓋体7を閉じ位置に固定する固定位置(
図3(a)参照)と蓋体7を閉じ位置への固定を解除する固定解除位置(
図4参照)とに固定体8を移動操作するための操作部8aが備えられている。
固定体8は、コンテナCの長手方向に沿って水平方向に移動自在に蓋体7に設けられている。また、蓋体7の上面に下方に凹入する操作用凹部7dが形成されており、固定体8の操作部8aは、この操作用凹部7dに位置している。そのため、蓋体7を閉じ位置に位置させて開口5を閉じた状態でコンテナCの外部から操作部8a(固定体8)を水平方向に移動操作できるようになっている。尚、蓋体7の上面とは、蓋体7を閉じ位置に移動させた状態で上方を向く面である。
【0037】
〔コンテナ搬送設備〕
次に、コンテナ搬送設備について説明する。
図1及び
図2に示すように、コンテナ搬送設備には、矢印Xで示す搬送方向に沿ってコンテナCを載置搬送する複数のコンベヤ14が設けられており、コンテナ組立設備は、複数のコンベヤ14の搬送により、コンテナCを上流搬送装置1、固定状態判別装置2、回転装置3、下流搬送装置4の順に順次搬送するように構成されている。尚、コンベヤ14は、上流搬送装置1、固定状態判別装置2、回転装置3及び下流搬送装置4の夫々に設けられている。
【0038】
コンテナ搬送設備には、上流搬送装置1、固定状態判別装置2、回転装置3及び下流搬送装置4の作動を制御する制御装置Hが設けられている。コンテナ搬送設備では、上流搬送装置1にて搬送した箱状態のコンテナCを、固定状態判別装置2にてコンテナCの蓋体7が閉じ位置に固定されているかを判別し、その後、コンテナCを下流搬送装置4に搬送するべく、制御装置Hにて、上流搬送装置1、固定状態判別装置2、回転装置3及び下流搬送装置4の作動が制御される。
【0039】
そして、固定状態判別装置2にて蓋体7が閉じ位置に固定されていると判別されなかったコンテナCについては、蓋体7が閉じ位置に固定されていないコンテナCが存在していることを図外の報知装置にて作業者に報知し、下流搬送装置4において、作業者又は固定機構(図示せず)にて蓋体7を閉じ位置に固定するようになっている。
また、小コンテナC1については、回転装置3にて縦軸心周りに90°回転させた後に下流搬送装置4に搬送し、大コンテナC2については、回転装置3にて回転させることなく下流搬送装置4に搬送するべく、制御装置Hにて、回転装置3の作動が制御される。
【0040】
〔固定状態判別装置〕
図1、
図2、
図5及び
図6に示すように、固定状態判別装置2には、容器本体6における閉じ位置の蓋体7が存在する位置よりも下方に位置する部分を横側方から押圧する押圧装置17と、押圧装置17にて容器本体6が押圧されたときに蓋体7が閉じ位置から設定量以上上方に移動したことを検出する検出装置18と、押圧装置17にて押圧されているコンテナCを搬送方向に沿って搬送する搬送装置19と、が設けられている。また、
図7に示すように、固定状態判別装置2には、押圧装置17の作動を制御する制御部h1と、物品を収納するコンテナCに備えられた開閉自在な蓋体7が閉じ位置に固定されていることを判別する判別部h2と、が設けられている。
【0041】
そして、判別部h2は、検出装置18の検出情報に基づいて、容器本体6が押圧装置17にて押圧された状態で閉じ位置から上方に移動する蓋体7の移動量が設定量未満であることを条件に、蓋体7が閉じ位置に固定されていると判別するように構成されている。
尚、制御部h1と判別部h2とは、制御装置Hにプログラム形式で備えられており、制御装置Hは、制御部h1及び判別部h2としても機能する。つまり、固定状態判別装置2は、押圧装置17、検出装置18、搬送装置19及び制御装置Hにて構成されている。
【0042】
〔押圧装置〕
図1及び
図6に示すように、押圧装置17には、容器本体6を横側方から押圧する複数の回転ローラ23が搬送方向に並べて備えられている。この複数の回転ローラ23は、搬送用駆動装置21にて回転駆動する駆動ローラ23aと、自由回転自在な従動ローラ23bと、で構成されている。そして、駆動ローラ23aが、容器本体6を横側方から押圧し且つ容器本体6を押圧した状態で搬送用駆動装置21にて縦軸心周りに回転駆動される押圧用回転ローラとして設けられている。尚、搬送用駆動装置21が、本発明の回転駆動装置に相当する。
【0043】
そして、押圧装置17は、容器本体6における閉じ位置の蓋体7が存在する位置よりも下方に位置する部分として、上枠部分12の下端部を横幅方向に沿って横側方から押圧するように、複数の回転ローラ23が設けられている。
つまり、コンテナCは、蓋部分7a(蓋体7)の揺動軸心が搬送方向に沿う姿勢で搬送方向に沿って搬送されており、そのコンテナCに対して、押圧装置17が横幅方向に沿って横側方から押圧するようになっている。換言すれば、蓋体7は、押圧装置17にて押圧する方向(横幅方向)に対して直交する水平方向(搬送方向)に沿う軸心周りに揺動するように容器本体6に枢支連結されている。
【0044】
図5及び
図6に示すように、駆動ローラ23aと従動ローラ23bとの一対の回転ローラ23にて構成されるローラ群Rは、コンテナCの搬送経路の横幅方向両側の夫々に設けられており、押圧装置17には、2組のローラ群Rが設けられている。また、押圧装置17には、2組のローラ群Rを互いに遠近移動させるように横幅方向に移動させる挟持用駆動装置24が設けられている。この挟持用駆動装置24にて2組のローラ群Rの間隔を変更調節することで、2組のローラ群Rの間隔を、大コンテナC2の容器本体6を横側方から押圧する第1の押圧間隔(
図5において実線で示す位置)と、小コンテナC1を容器本体6の横側方から押圧する第2の押圧間隔(図示せず)と、コンテナCに対する押圧を解除した押圧解除間隔(
図5において仮想線で示す位置)とに、切換自在に構成されている。ちなみに、第2の押圧間隔、第1の押圧間隔、押圧解除間隔の順で間隔が広くなるように各間隔が設定されている。
【0045】
搬送装置19は、固定状態判別装置2に設けられたコンベヤ14と、搬送用駆動装置21にて回転駆動される駆動ローラ23aを備えた押圧装置17と、で構成されている。つまり、搬送装置19は、コンベヤ14の搬送作動とコンテナCに押圧させた駆動ローラ23aの回転駆動とにより、コンテナCを搬送方向に沿って搬送するように構成されており、押圧装置17は、搬送装置19の搬送機能の一部を分担する形態で、搬送装置19に兼用されている。
尚、搬送装置19は、押圧装置17にてコンテナCを押圧していない状態では、コンベヤ14の搬送作動のみで搬送するように構成されている。
【0046】
また、押圧装置17には、容器本体6の下部を接触案内することで、搬送装置19にて搬送されるコンテナCを搬送方向に沿って案内する一対の案内体25と、一対の案内体25の横幅方向での間隔を、小コンテナ用の間隔(
図2及び
図5において実線で示す位置)と大コンテナ用の間隔(
図2及び
図5において仮想線で示す位置)とに変更調節する案内用駆動装置26と、が設けられている。
【0047】
検出装置18は、搬送装置19にて搬送されるコンテナCにおける閉じ位置の蓋体7が存在する高さより上方に蓋体7が存在するか否かを検出する存否センサにて構成されている。検出装置18は、搬送方向と直交する横幅方向に向けて検出光を投光部と、その検出光を受光する受光部と、を備え、蓋体7が閉じ位置に固定されていないために一対の蓋部分7aの一方又は両方が上方に揺動して蓋体7が閉じ位置から設定量以上の上方に移動することで蓋体7にて検出光が遮断されるように設けられている。
そして、検出装置18は、搬送装置19にて搬送されるコンテナCの蓋体7が閉じ位置に位置する状態では、検出装置18にて蓋体7は検出されず、搬送装置19にて搬送されるコンテナCの蓋体7が閉じ位置から上方に設定量以上揺動している状態では、検出装置18にて蓋体7が検出されるようになっている。このようにして、検出装置18は、コンテナCが搬送装置19にて搬送されている途中において閉じ位置から設定量以上の上方に移動した蓋体7を検出するように構成されている。
【0048】
そして、固定状態判別装置2は、まず、一対の案内体25の間隔を上流搬送装置1から搬送されるコンテナCの大きさに対応した間隔とするべく、制御装置Hにて案内用駆動装置26の作動を制御する。次に、上流搬送装置1からのコンテナCを搬送装置19にて設定位置まで搬送した後、一対のローラ群Rの間隔をコンテナCに対応した間隔とするべく、制御装置Hにて搬送装置19及び挟持用駆動装置24の作動を制御する。その後、押圧装置17と搬送装置19とでコンテナCを下流搬送装置4に搬送するべく、制御装置Hにて搬送装置19及び搬送用駆動装置21の作動を制御する。そして、制御装置Hは、押圧装置17と搬送装置19とでコンテナCを下流搬送装置4に搬送する間に、検出装置18にて蓋体7が検出されない場合は、蓋体7が閉じ位置に固定されていると判別し、検出装置18にて蓋体7が検出された場合は、蓋体7が閉じ位置に固定されていないと判別するように構成されている。
【0049】
〔回転装置〕
図1に示すように、回転装置3は、小コンテナC1の上枠部分12を挟持自在な挟持機構28と、その挟持機構28を昇降移動させる昇降機構29と、挟持機構28を縦軸心周りに回転させる回転機構30と、を備えて構成されている。そして、回転装置3に搬送された小コンテナC1を挟持機構28にて挟持し、その挟持機構28を上昇移動させて小コンテナC1をコンベヤ14から持ち上げ、挟持機構28を縦軸軸心周りに回転させて小コンテナC1を縦軸心周りに90°回転させ、その後、挟持機構28を下降移動させて小コンテナC1をコンベヤ14上に降ろすべく、制御装置Hにて挟持機構28と昇降機構29と回転機構30との作動を制御するように構成されている。
このように回転装置3にて小コンテナC1の姿勢を、小コンテナC1の長手方向が搬送方向と直交する横幅方向に沿う姿勢に姿勢変更することで、小コンテナC1を、搬送方向での幅を小さくした状態で下流搬送装置4に搬送することができるようになっている。
【0050】
このように、本実施形態のコンテナ搬送設備では、押圧装置17にてコンテナCの容器本体6を押圧して蓋体7が閉じ位置に固定されているか否かを判別するため、蓋体7が閉じ位置に固定されていることを適確に判別することができる。また、押圧装置17が搬送装置19の一部を兼用しており、搬送装置19にてコンテナCを搬送しながら蓋体7が閉じ位置に固定されているか否かを判別できるため、コンテナ搬送装置によるコンテナCの搬送時間の短縮化を図ることができる。
【0051】
〔別実施形態〕
(1) 上記実施形態では、押圧装置17に、1つの駆動ローラ23aと1つの従動ローラ23bとを備えたが、押圧装置17に、駆動ローラ23aを2つ以上備えてもよく、また、従動ローラ23bを2つ以上備えてもよい。また、押圧装置17に従動ローラ23bを設けずに、押圧装置17に駆動ローラ23aのみを備えてもよい。
【0052】
(2) 上記実施形態では、押圧装置17に、容器本体6を横側方から押圧し且つ容器本体6を押圧した状態で回転駆動装置にて縦軸心周りに回転駆動される駆動ローラ23aを備えて、押圧装置17を搬送装置19に兼用したが、押圧装置17に、容器本体6を横側方から押圧し且つ容器本体6を押圧した状態で移動駆動装置にて搬送方向に沿って移動される押圧用移動体を備えて、押圧装置17を搬送装置19に兼用してもよい。
【0053】
(3) 上記実施形態では、押圧装置17を、搬送装置19に兼用したが、押圧装置17を、搬送装置19に兼用しなくてもよい。具体的には、例えば、押圧装置17に1つ又は複数の回転ローラ23を備えた場合では、1つ又は複数の回転ローラ23の全てを従動ローラ23bにて構成してもよく、また、押圧装置17に押圧用移動体を備えた場合は、押圧用移動体を搬送方向での位置を固定した状態で備えてもよい。尚、これらの場合では、搬送装置19は、固定状態判別装置2に設けられたコンベヤ14のみで構成することが考えられる。
【0054】
(4) 上記実施形態では、押圧装置17にて容器本体6が押圧されている収納容器を搬送方向に沿って搬送する搬送装置19を設けて、押圧装置17にて押圧しながら搬送装置19にて収納容器を搬送方向に沿って搬送したが、このような搬送装置19を設けなくてもよい。具体的には、押圧装置17にて容器本体6を押圧し、その押圧装置17による押圧が解除された後に、コンベヤ14にて収納容器を搬送方向に沿って搬送するように構成してもよく、作業者が収納容器を運ぶ場合等では、コンベヤ14を設けなくてもよい。
【0055】
(5) 上記実施形態では、押圧装置17にて容器本体6の上枠部分12を押圧したが、押圧装置17にて容器本体6の側面部分11(具体的には、側面部分11の上下中央より上方に位置する部分)を押圧してもよい。
また、上記実施形態では、蓋体7が揺動する軸心に対して直交する方向に押圧装置17にて押圧したが、蓋体7が揺動する軸心に沿う方向に押圧装置17にて押圧してもよい。
【0056】
(6) 上記実施形態では、収納容器を、折り畳み自在なコンテナCとしたが、箱状態から折り畳み状態に切り換えることができないコンテナCでもよく、また、コンテナC以外に、カートンケース等の他の容器でもよい。
また、蓋体7を、容器本体6に揺動自在に枢支連結させた状態で設けたが、蓋体7を、容器本体6に対して分離させて、容器本体6に上方から被せた状態に装着させた閉じ位置と容器本体6から取り外した開き位置とに移動することで開口5を開閉するように構成してもよい。
【0057】
(7) 上記実施形態では、固定体8を、蓋体7に備えたが、固定体8を、容器本体6に設けてもよい。また、固定体8を、容器本体6や蓋体7とは別に設けてもよく、蓋体7を容器本体6とともに挟持するクランプ装置や、蓋体7を容器本体6に張り付けるテープや、蓋体7を容器本体6に縛り付ける索条体であってもよい。
【0058】
(8) 上記実施形態では、固定状態判別装置2をコンテナ搬送設備に設けたが、固定状態判別装置2は、コンテナ搬送設備以外に、例えば、組立装置にてコンテナCを折り畳み状態から箱状態に組み立てるコンテナ組立設備に設けてもよい。このように、コンテナ組立設備に固定状態判別装置2を設けた場合は、組立装置にてコンテナCが組み立てられる前に固定状態判別装置2にて蓋体7が閉じ位置に固定されているか否かを判別するようにして、組立装置にて組み立てられるコンテナCの蓋体7が閉じ位置に固定されていないことを確認するために用いることができる。
【0059】
(9) 上記実施形態では、検出装置18を、搬送装置19にて搬送されるコンテナCにおける閉じ位置の蓋体7が存在する高さより上方に蓋体7が存在するか否かを検出する存否センサにて構成したが、検出装置18を、上下方向における蓋体7までの距離を検出する測距センサと、その測距センサの検出情報に基づいて蓋体7が閉じ位置から設定量以上上方に移動したことを判別する判別部h2と、で構成してもよい。