特許第6015955号(P6015955)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6015955
(24)【登録日】2016年10月7日
(45)【発行日】2016年10月26日
(54)【発明の名称】椅子の昇降装置及び歯科治療椅子
(51)【国際特許分類】
   A61G 15/10 20060101AFI20161013BHJP
   A61G 15/14 20060101ALI20161013BHJP
【FI】
   A61G15/10
   A61G15/14
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-184001(P2013-184001)
(22)【出願日】2013年9月5日
(65)【公開番号】特開2015-51047(P2015-51047A)
(43)【公開日】2015年3月19日
【審査請求日】2015年9月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】502080704
【氏名又は名称】長田電機工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100153110
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 宏之
(72)【発明者】
【氏名】杉本 清
【審査官】 古川 峻弘
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭64−56232(JP,U)
【文献】 特表2010−508102(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61G 15/10
15/14
A47C 3/20− 3/40
A47B 91/00−91/16
B66F 7/02− 7/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
断面視四角形状に形成され上下方向に沿って延びる支柱と、該支柱の外側に配置され椅子に連結される支柱ガイドとを備えた椅子の昇降装置であって、
前記支柱は、その外周面の四隅が面取りされ該支柱の対角線方向で対向する4つのコーナ部と、該コーナ部に着脱自在に設けられるレールとを有し、
前記支柱ガイドは、前記レールの対向位置に設けられ該支柱ガイドを上下方向に移動させるベアリングを有していることを特徴とする椅子の昇降装置。
【請求項2】
前記支柱ガイドは、前記レールを交換する際に前記ベアリングの外周面と前記レールとの隙間を確保するガイド固定ボルトを有していることを特徴とする請求項1に記載の椅子の昇降装置。
【請求項3】
前記ガイド固定ボルトは、前記支柱に対する前記支柱ガイドの傾倒姿勢を正す方向に向けて前記支柱ガイドにねじ込まれることを特徴とする請求項2に記載の椅子の昇降装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の椅子の昇降装置を搭載したことを特徴とする歯科治療椅子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、椅子の昇降装置及び歯科治療椅子に関し、特に、上下方向に沿って延びる支柱と、支柱の外側に配置され椅子に連結されている支柱ガイドとを備えた椅子の昇降装置、及びこれを搭載した歯科治療椅子に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の歯科治療椅子はコンターシートを有し、コンターシートの一端側にはバックレストや安頭台が、他端側にはレッグレストがそれぞれ設けられており、患者を寝状態の姿勢にすることができる。
また、術者が患者を治療し易い姿勢にするために、歯科治療椅子は上下動や起倒可能に構成されている。例えば、特許文献1には、コンターシートの下側を支持し、歯科治療椅子を上下方向に沿って移動させる昇降装置の技術が開示されている。
【0003】
図7は、従来の昇降装置の一例を説明するための要部断面図であり、昇降装置は、断面視四角形の筒状に形成された支柱120や支柱ガイド130を有している。支柱120は基台107上に固定されると共に、上下方向(図7では紙面に垂直な方向)に沿って延びている。支柱ガイド130は、支柱120の外側に配置され、例えば、電動シリンダ、油圧による駆動部(図示省略)の動力によって、支柱120に対して上下方向に移動することができる。
【0004】
支柱ガイド130は、椅子(図示省略)に連結する腕部106を保持し、支柱ガイド130の上下動に伴って腕部106や椅子も上下方向に移動する。
また、支柱ガイド130は、支柱120の外周面(以下、軌道面122と称する)に当接する金属製のベアリング135を有しており、ベアリング135の外周面(転動面ともいう)と軌道面122との隙間が無いように、各ベアリング135が軌道面122に強く当接している。これにより、椅子の揺れを抑えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−235876号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、支柱120はベアリング135で締め上げられた状態になるため、軌道面122には転がり疲労が生じ、圧痕やクラックを起点とした表面起点型の破損が発生する場合がある。この破損は、椅子の昇降時のショックや異音発生の原因になって患者に不安感を与えることから、支柱120の交換が必要になる。
一方、支柱120を交換する場合、椅子を支柱ガイド130から外したり、支柱ガイド130を支柱120から外すので、外した椅子や支柱ガイドを置いておくための広い作業スペースや、長時間の作業が必要になる等、交換作業が大掛かりなる。また、支柱全体の交換には多額の費用を要するという問題がある。
【0007】
ここで、この大掛かりな交換作業を避けるために、金属製のベアリングに替えて樹脂製のローラを使用することも考えられるが、支柱を締め上げる力が小さくなって必要な強度が得られず、椅子が揺れやすくなる等の問題がある。
また、例えば、工作機器に設置されるような、精密成形のスライドレールを軌道面に使用することも考えられるが、椅子の製造コストが増加してしまう。
【0008】
本発明は、上述のような実情に鑑みてなされたもので、患者の動きに伴う椅子の揺れを最小限に抑え、大掛かりな交換作業やコストの増加を避けつつ、椅子の長寿命化を図ることができる椅子の昇降装置、及びこれを搭載した歯科治療椅子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、断面視四角形状に形成され上下方向に沿って延びる支柱と、該支柱の外側に配置され椅子に連結される支柱ガイドとを備えた椅子の昇降装置であって、前記支柱は、その外周面の四隅が面取りされ該支柱の対角線方向で対向する4つのコーナ部と、該コーナ部に着脱自在に設けられるレールとを有し、前記支柱ガイドは、前記レールの対向位置に設けられ該支柱ガイドを上下方向に移動させるベアリングを有していることを特徴としたものである。
【0010】
請求項2の発明は、前記支柱ガイドは、前記レールを交換する際に前記ベアリングの外周面と前記レールとの隙間を確保するガイド固定ボルトを有していることを特徴としたものである。
【0011】
請求項3の発明は、前記ガイド固定ボルトは、前記支柱に対する前記支柱ガイドの傾倒姿勢を正す方向に向けて前記支柱ガイドにねじ込まれることを特徴としたものである。
【0012】
請求項4の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の椅子の昇降装置を搭載した歯科治療椅子であることを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ベアリング用のレールが支柱のコーナ部に着脱自在に設けられており、このレールの交換のみで済む。この結果、大掛かりな交換作業やコストの増加を避けつつ、転がり疲労による支柱の破損を防いだ長寿命の椅子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の椅子の昇降装置を搭載した歯科治療椅子の一実施形態を説明するための斜視図である。
図2図1に示した昇降装置の構造を説明するための斜視図である。
図3図2に示した支柱ガイドの斜視図である。
図4図2に示した支柱及び支柱ガイドの断面図である。
図5図4に示した偏心軸の回転による隙間を説明するための斜視図である。
図6図3に示したVI−VI線の矢視断面図である。
図7】従来の昇降装置の一例を説明するための要部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら本発明の椅子の昇降装置及び歯科治療椅子について説明する。図1は、本発明の椅子の昇降装置を搭載した歯科治療椅子の一実施形態を説明するための斜視図であり、歯科治療椅子を左斜め後方から見ている。
歯科治療椅子1は、基台7の上方にコンターシート2を有し、コンターシート2の一端側にはバックレスト3や安頭台4が、コンターシート2の他端側にはレッグレスト(図示省略)がそれぞれ設けられている。
【0016】
ワークテーブル8は歯科治療椅子1の側方に配置可能であり、種々のインスツルメント10がホルダ9に保持されている。また、歯科治療椅子1の側方には、本発明の椅子の昇降装置を内蔵したスピットン11が基台7に立設されている。
この昇降装置は、例えば、平面視L字状の腕部6を介して支持部5に連結されており、支持部5がコンターシート2の下側を支持している。
【0017】
図2は、図1に示した昇降装置の構造を説明するための斜視図であり、上記の歯科治療椅子を患者が座った位置を基準にして右斜め前方から見ている。
昇降装置は、いずれも断面視四角形の筒状に形成された支柱20や支柱ガイド30を有している。支柱20は、イニシャル費を要する鋳造品ではなく、例えば汎用の角型パイプから製造され、ボルト21を用いて基台7上に固定されると共に、上下方向に沿って延びている。
【0018】
支柱20は、幅広に形成された4つの平面部22を有し、水平方向で隣り合う平面部22の間が面取りされている。詳しくは、支柱20は、その外周面の四隅が、例えばフライス加工で面取りされた4つのコーナ部23を有している。各コーナ部23は、平面部22よりも幅狭に形成されて支柱20の対角線方向で対向し、上下方向に沿って延びている。各コーナ部23には、ベアリング35の軌道面をなすレール24が設けられる。
【0019】
レール24は、例えば、焼き入れ後に研磨された鋼材で構成され、細長く形成されて上下方向に延びている。レール24は、例えば、その上端近傍や下端近傍をネジ25で固定可能であり、コーナ部23に着脱自在に設けられている。このように、レール24を角型の支柱20のコーナ部23に設けているため、レール24を平面部22に設ける場合に比べて、剛性の高い構造を得ることができる。
【0020】
基台7には、例えば、油圧ポンプ13、オイルタンク14が設置され、電磁弁(図示省略)の開閉動作に応じて、シリンダパイプ15がロッド棒16に沿って上下方向に移動することができる。シリンダパイプ15と支柱ガイド30とはシリンダパイプ受け47で連結され、支柱ガイド30は、シリンダパイプ15の往復動によって、支柱20に対して上下方向に移動可能である。なお、支柱ガイドを、電動モータやボールネジ等を用いて上下方向に移動させてもよい。
【0021】
支柱ガイド30は、支柱20の外側に配置され、支柱20の平面部22に対向した4つのガイド面部31A,31B,31C,31Dと、支柱20のコーナ部23やレール24に対向した4つのガイド隅部32とを有し、ガイド面部31A〜31Dと各ガイド隅部32とは水平方向で交互に連なっている。なお、図2では、例えば、六角穴付きの4本の腕部取付ボルト33で腕部6を保持するガイド面部31Aや、その隣のガイド面部31Dが見えているのに対し、ガイド面部31B,31Cは見えていないが、後述のように、ガイド面部31Bは、ガイド面部31Aの隣に位置し、支柱20を挟んでガイド面部31Dに対向している。また、ガイド面部31Cは、支柱20を挟んでガイド面部31Aに対向しており、例えば、六角穴付きの4本のボルトでシリンダパイプ受け47に連結されている。
【0022】
図3は、図2に示した支柱ガイドの斜視図である。この図3では、図2のベアリング35等の図示を省略しているが、図3(A)は図2の左方から見た斜視図、図3(B)は図2の後方から見た斜視図であり、この図3(B)は図1とほぼ同じ方向から見ている。また、図3(C)は図2の右方から見た斜視図である。そして、図4は、図2に示した支柱及び支柱ガイドの断面図であり、図3(C)のIV−IV線の矢視断面図である。
【0023】
図3(A)の右手前や図4の左方に示すガイド面部31Aには、図2で説明した腕部6が4本の腕部取付ボルト33で取り付け可能に形成され、このガイド面部31Aが腕部6を介して図1に示した支持部5に連結されている。なお、これら図3(A)の右手前や図4の左方に示すガイド面部31Aは、図3(B)ではその右奥側に位置し、また、図3(C)ではその左奥側に位置しており、いずれも見えていない。
【0024】
図3に示すように、各ガイド隅部32には、設置孔34が支柱ガイド30の外周面と内周面とを貫通して形成されている。設置孔34は、例えば、ガイド隅部32の上端近傍と下端近傍との2個ずつ設けられ、支柱ガイド30は、計8個の設置孔34を有している。設置孔34には、図4に示す金属製のベアリング35をそれぞれ配置することができる。また、各設置孔34は、図4の偏心軸39やストレート軸40を回転自在に支持する軸孔37,38とガイド隅部32の内部で連通している。
【0025】
詳しくは、図3(A)の左手前(図3(B)の右手前や図4の上方に相当する)に示すガイド面部31Bの左右両端はガイド隅部32にそれぞれ連なっている。図4にも示すように、これら2つのガイド隅部32には、軸孔38が設置孔34に交差するように設けられ、ストレート軸40を回転自在に支持可能である。ストレート軸40は、設置孔34内においてベアリング35に遊嵌する。また、軸孔38に連通する設置孔34の両側には、支柱ガイド30の外周面と軸孔38とを連通するネジ孔41が形成され、軸固定ネジ42をネジ孔41にねじ込んでストレート軸40に接触させると、ストレート軸40の回転が規制される。なお、軸固定ネジ42も、腕部取付ボルト33等と同様の六角穴付きボルトがより好ましい。
【0026】
また、図3(C)の左手前(図4の下方に相当する)に示すガイド面部31Dの左右両端はガイド隅部32にそれぞれ連なっており、図4にも示すように、これら2つのガイド隅部32には、軸孔37が設置孔34に交差するように設けられ、偏心軸39を回転自在に支持することができる。このように、偏心軸39をガイド面部31Dに設けており、スピットン前方からカバーを外せば簡単にメンテナンスできる。
【0027】
偏心軸39には、トルク管理された適正な予圧が付与されており、椅子の揺れを抑えつつ、ベアリングおよびレールの寿命を確保するものであり、例えば、先端部39a等の中心軸線に対して一部分が偏心した偏心部39bを有し、この偏心部39bが設置孔34内においてベアリング35に遊嵌する。また、軸孔37に連通する設置孔34の両側には、支柱ガイド30の外周面と軸孔37とを連通するネジ孔41が形成され、軸固定ネジ42をネジ孔41にねじ込んで偏心軸39に接触させると、偏心軸39の回転が規制される。
【0028】
このように、ストレート軸40は、図3(B)の右手前(図4の上方に相当する)に示す1つのガイド面部31Bに水平方向で連なる、2つのガイド隅部32に設けられた計4個のベアリング35をそれぞれ支持している。一方、偏心軸39は、図3(C)の左手前(図4の下方に相当する)に示す1つのガイド面部31Dに水平方向で連なる、2つのガイド隅部32に設けられた計4個のベアリング35をそれぞれ支持している。本実施例のように、支柱ガイドの片側4個のベアリングだけを偏心軸で支持すれば、総てのベアリングを偏心軸で支持する場合に比べて製造コストの増加を抑制できる。また、支柱のセンターと支柱ガイドのセンターがずれることもない。
【0029】
また、図3に示すように、例えば、各ガイド面部31C,31Dには、ネジ孔45が支柱ガイド30の外周面と内周面とを貫通して形成されている。ネジ孔45は、例えば、ガイド面部31C,31Dの中央の上端近傍と下端近傍との2個ずつ設けられ、支柱ガイド30は、計4個のネジ孔45を有している。ネジ孔45には、椅子の重さ(偏荷重ともいう)に対抗するために、図6に示すガイド固定ボルト46をそれぞれねじ込むことができる。なお、ガイド固定ボルト46は、腕部取付ボルト33等と同様の六角穴付きボルトがより好ましい。
【0030】
図5は、図4に示した偏心軸の回転による隙間を説明するための斜視図である。
歯科治療椅子を使用する場合、ベアリング35の外周面とレール24との隙間が無いように、総てのベアリング35をレール24に接触させる。特に、図5(A)に示すように、偏心部39bと同心のベアリング35もレール24に強く当接させる。これにより、支柱ガイド30は、レール24に案内されて支柱20に対して上下方向に移動することができる。
【0031】
これに対し、支柱20のコーナ部23に設けた4本のレール24を交換したい場合には、偏心軸39を回転させた後に、ガイド固定ボルト46を用いて支柱ガイド30の姿勢を確保する。
詳しくは、例えば、現在の支柱ガイド30の位置を油圧で確保し、軸固定ネジ42を緩めた後、先端部39aと同心の偏心軸39を回転させると、図5(B)に示すように、偏心軸39に支持されたベアリング35とレール24との接触が解除される。計4本の偏心軸39を回転させると、支柱ガイド30の片側4個のベアリング35が、対向する2本のレール24から離間する。
【0032】
これに伴って支柱ガイド30は傾倒し、ガイド面部31C,31Dの上側と支柱20の上側との隙間が狭くなる一方、ガイド面部31C,31Dの下側と支柱20の下側との隙間が広くなるが、4本のガイド固定ボルト46をガイド面部31C,31Dの各ネジ孔45にねじ込み、図6に示すように、ガイド固定ボルト46の先端を支柱20の平面部22に当接させ、支柱20に対する支柱ガイド30の傾倒姿勢を偏心軸39の回転前の姿勢に正す。
【0033】
この支柱ガイド30の姿勢を正す工程にて、偏心軸39に支持されたベアリング35と対向するレール24との隙間が確保されると共に、ストレート軸40に支持されたベアリング35と対向するレール24との隙間も確保される。
続いて、これら4本のレール24の上端近傍及び下端近傍に位置するネジ25をそれぞれ外せば、支柱20は基台7上に残したままで、レール24だけを抜き出して交換することができる。
【0034】
以上のように、レール24が支柱20のコーナ部23に着脱自在に設けられており、支柱全体を交換するような、大掛かりな交換作業が不要になる。また、レール24の交換のみで済み、支柱全体を交換する場合に比べてコストの削減が可能になる。したがって、大掛かりな交換作業やコストの増加を避けつつ、転がり疲労による支柱の破損を防いだ長寿命の歯科治療椅子を提供することができる。
【0035】
また、ガイド固定ボルト46がベアリング35の外周面とレール24との隙間を確保するので、椅子を支柱ガイドから取り外した後にレール交換する場合に比べて、レールを速やかに交換することができる。
また、ガイド固定ボルト46で支柱ガイド30の傾倒姿勢を直すのに伴い、ベアリング35の外周面とレール24との隙間を確保でき、この点もレール交換作業の容易化に寄与する。
【0036】
また、偏心軸39は、本来、椅子の揺れを抑えつつ、ベアリングおよびレールの長寿命化を図るためのものであるが、偏心軸39の回転に伴って支柱ガイド30の傾倒姿勢が容易に生ずるので、レール交換のトリガとしても機能する。
また、歯科治療椅子の場合には、患者を治療し易い姿勢にするために、大きなコンターシートやバックレスト、レッグレスト等を有しており、交換作業が特に大掛かりになり易く、本発明のレール交換効果がより有益となる。
【0037】
なお、上記実施例では、4本の偏心軸39を使用した例を挙げて説明した。しかし、例えば、油圧を生じさせて支柱ガイド30を確保し、軸固定ネジ42を緩めることによるベアリング35とレール24との隙間を利用してレールを抜き出せれば、全てストレート軸を使用することも可能である。
また、上記実施例では、4本のガイド固定ボルト46を使用した例で説明したが、ガイド面部31A,31Bについてもネジ孔を設けてガイド固定ボルトをねじ込み、計8本のガイド固定ボルトを使用してもよい。また、仮に、椅子等を支柱ガイドから外した場合には、ガイド固定ボルトを取り付けなくてもレール交換可能である。
【符号の説明】
【0038】
1…歯科治療椅子、2…コンターシート、3…バックレスト、4…安頭台、5…支持部、6…腕部、7…基台、8…ワークテーブル、9…ホルダ、10…インスツルメント、11…スピットン、13…油圧ポンプ、14…オイルタンク、15…シリンダパイプ、16…ロッド棒、20…支柱、21…ボルト、22…平面部、23…コーナ部、24…レール、25…ネジ、30…支柱ガイド、31A,31B,31C,31D…ガイド面部、32…ガイド隅部、33…腕部取付ボルト、34…設置孔、35…ベアリング、37,38…軸孔、39…偏心軸、39a…先端部、39b…偏心部、40…ストレート軸、41…ネジ孔、42…軸固定ネジ、45…ネジ孔、46…ガイド固定ボルト、47…シリンダパイプ受け。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7