特許第6015968号(P6015968)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6015968-ガス制御装置 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6015968
(24)【登録日】2016年10月7日
(45)【発行日】2016年10月26日
(54)【発明の名称】ガス制御装置
(51)【国際特許分類】
   F24C 3/12 20060101AFI20161013BHJP
   F23Q 3/00 20060101ALI20161013BHJP
【FI】
   F24C3/12 E
   F24C3/12 X
   F23Q3/00 101B
【請求項の数】2
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2014-148567(P2014-148567)
(22)【出願日】2014年7月22日
(65)【公開番号】特開2016-23870(P2016-23870A)
(43)【公開日】2016年2月8日
【審査請求日】2015年9月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106105
【弁理士】
【氏名又は名称】打揚 洋次
(72)【発明者】
【氏名】酒井 隆行
(72)【発明者】
【氏名】野々山 昌生
【審査官】 宮崎 賢司
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−016114(JP,A)
【文献】 特開2006−185850(JP,A)
【文献】 特開2011−008933(JP,A)
【文献】 実開平03−051200(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24C 3/12
F23Q 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
手前側から押し操作される点消火ボタンを備え、その点消火ボタンの側方に、点消火ボタンの押し込み位置を検知するマイクロスイッチと、ガス制御装置の側面にこのマイクロスイッチに接続されるハーネスを保持するハーネス保持部とを有するガス制御装置において、上記ハーネス保持部は、前後方向に貫通する縦方向に長手のハーネス収納部を有し、このハーネス収納部にハーネスを出し入れする開口部をハーネス収納部の上端から所定距離下がった位置であって、縦方向に伸びるハーネス収納部の内側面からガス制御装置に向かうように設けることにより、この開口部とハーネス収納部の上端との間に懐部を形成し、ハーネス収納部内のハーネスがハーネス収納部の下端側から上端側に向かって移動した場合に、ハーネスは上記開口部を素通りして懐部内に入るように構成し、さらに、ハーネス収納部とガス制御装置との間に位置し、上記開口部と連通し、かつ、上方に向かって開口するハーネス出入り口を形成したことを特徴とするガス制御装置。
【請求項2】
上記開口部とハーネス出入り口との連通部分を傾斜させたことを特徴とする請求項1に記載のガス制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、点消火ボタンの押し込み位置を検知するためのマイクロスイッチを備えたガス制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のガス制御装置では、マイクロスイッチの端子にハーネスを接続し、そのハーネスの他端を制御装置に接続することにより、制御装置側でマイクロスイッチのオンオフ信号から点消火ボタンの押し込み位置を検知している。
【0003】
ガス制御装置はガスコンロ装置等のガス器具内に組み込まれるが、ガス器具に組み込む前にマイクロスイッチにハーネスを接続し、その状態でガス器具内にガス制御装置を組み付けている。そのため、ガス制御装置を組み付ける作業中にハーネスを引っかけてマイクロスイッチの端子が変形し、あるいはハーネスがマイクロスイッチから外れないように、ハーネスを保持するハーネス保持部がガス制御装置に形成されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
このものでは、ハーネス保持部は上方に開口しており、複数本のハーネスを弾性を有した1個の結束部材で結束し、その結束部材をハーネス保持部に上方から嵌め込むことによってハーネスをハーネス保持部に保持させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2014−16114号公報(段落[0031]、図5
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記従来のものでは、複数本のハーネスを結束部材で結束しなければならないので、ハーネスの単価が高くなるという不具合が生じる。なお、結束部材で結束することなく、各ハーネスがバラバラの状態でハーネス保持部に保持させたのでは、ハーネス保持部が上方に開口しているので、取り回し作業中にハーネスがハーネス保持部から容易に脱落するおそれがある。
【0007】
そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、結束部材を用いなくてもハーネスを確実に保持し続けることのできるハーネス保持部を備えたガス制御装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明によるガス制御装置は、手前側から押し操作される点消火ボタンを備え、その点消火ボタンの側方に、点消火ボタンの押し込み位置を検知するマイクロスイッチと、ガス制御装置の側面にこのマイクロスイッチに接続されるハーネスを保持するハーネス保持部とを有するガス制御装置において、上記ハーネス保持部は、前後方向に貫通する縦方向に長手のハーネス収納部を有し、このハーネス収納部にハーネスを出し入れする開口部をハーネス収納部の上端から所定距離下がった位置であって、縦方向に伸びるハーネス収納部の内側面からガス制御装置に向かうように設けることにより、この開口部とハーネス収納部の上端との間に懐部を形成し、ハーネス収納部内のハーネスがハーネス収納部の下端側から上端側に向かって移動した場合に、ハーネスは上記開口部を素通りして懐部内に入るように構成し、さらに、ハーネス収納部とガス制御装置との間に位置し、上記開口部と連通し、かつ、上方に向かって開口するハーネス出入り口を形成したことを特徴とする。
【0009】
上記開口部は、通常ハーネスが引っ張られる方向である、ガス制御装置から離れる方向には開口しておらず、ガス制御装置に向かう方向に開口しているので、ハーネスがハーネス収納部から出にくい。また、ハーネスが上方に引っ張られた場合には、ハーネスが懐部に移動するだけであるので、やはりハーネスがハーネス保持部から出にくい。
【0010】
なお、上記開口部とハーネス出入り口との連通部分を傾斜させておけば、ハーネスをハーネス出入り口からハーネス収納部へと移動させる作業が容易になる。
【発明の効果】
【0011】
以上の説明から明らかなように、本発明は、複数本のハーネスを結束部材で結束しなくてもハーネスが脱落することのないハーネス保持部を備えたガス制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】ハーネス保持部の形状を示す斜視図
図2】ハーネス保持部の正面図
図3】ハーネス保持部周辺の側面図
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1を参照して、1は本発明によるガス制御装置である。このガス制御装置1の前面下部には押し操作により下流のガスバーナ(図示せず)へのガスの供給を開始し、あるいは停止させ、さらにスパーカを作動させる点消火ボタン2が設けられている。また、ガスバーナへのガスの供給量を増減してガスバーナの火力を調節する火力調節つまみ11が設けられている。
【0014】
点消火ボタン2は前後方向に移動する必要があるので、ガイド部材4によって前後方向にガイドされている。また、ガイド部材4の側面には点消火ボタン2の押し込み位置を検知するためのマイクロスイッチ3が取り付けられている。従来はこのマイクロスイッチ3はガイド部材4に対してネジにより固定されていたが、本実施の形態では、1対のボス41によって位置決めをし、かつ係合爪42によってガイド部材4の側面に押接させることによってマイクロスイッチ3を取り付けている。そして、このマイクロスイッチ3に接続されるハーネスを保持するためのハーネス保持部5をガイド部材4に一体に設けた。
【0015】
図2を参照して、このハーネス保持部5には上下方向に長手のハーネス収納部51が設けられている。このハーネス収納部51にハーネスを出し入れする開口部52をハーネス収納部51の上端から所定距離下がった位置であってガス制御装置1に向かうように設けた。このように開口部52を設けることによって、ハーネス収納部51の上部に懐部53が形成される。さらに、ハーネス収納部51とガス制御装置1との間に位置し、上記開口部52と連通し、かつ、上方に向かって開口するハーネス出入り口54を形成した。そして、開口部52とハーネス出入り口54との連通部分55を傾斜させた。
【0016】
このようにハーネス保持部5を形成することによって、ハーネスを保持させる際にはハーネス出入り口54から下方向にハーネスを移動させる。すると、ハーネスは連通部分55にガイドされて開口部52に到達し、その開口部52からハーネス収納部51内へと移動する。
【0017】
一旦ハーネスがハーネス収納部51に入ると、ハーネスが外側に引っ張られてもハーネスはハーネス収納部51から出ることはない。また、ハーネスが上方に引っ張り上げられても、懐部53に移動するだけであるので、開口部52からハーネスが出ることはない。
【0018】
従って、図3に示すように、マイクロスイッチ3の端子にコネクタ6を装着し、コネクタ6から延びるハーネス61をハーネス保持部5に保持させると、ハーネス61が引っ張られたとしてもコネクタ6が図3において紙面直角方向手前側に引かれることがないので、特にマイクロスイッチ3をボス41と係合爪42とで保持していても、マイクロスイッチ3がガイド部材4から外れることがない。
【0019】
なお、本発明は上記した形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えてもかまわない。
【符号の説明】
【0020】
1 ガス制御装置
2 点消火ボタン
3 マイクロスイッチ
4 ガイド部材
5 ハーネス保持部
6 コネクタ
51 ハーネス収納部
52 開口部
53 懐部
54 ハーネス出入り口
55 連通部分
61 ハーネス
図1
図2
図3