特許第6015995号(P6015995)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6015995
(24)【登録日】2016年10月7日
(45)【発行日】2016年10月26日
(54)【発明の名称】包装箱
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/54 20060101AFI20161013BHJP
【FI】
   B65D5/54 301A
【請求項の数】3
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-95228(P2016-95228)
(22)【出願日】2016年5月11日
【審査請求日】2016年5月25日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000202154
【氏名又は名称】相互印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100072213
【弁理士】
【氏名又は名称】辻本 一義
(74)【代理人】
【識別番号】100119725
【弁理士】
【氏名又は名称】辻本 希世士
(74)【代理人】
【識別番号】100163670
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 裕史
(72)【発明者】
【氏名】藤村 一仁
【審査官】 長谷川 一郎
(56)【参考文献】
【文献】 実公昭47−18847(JP,Y1)
【文献】 特開2012−171677(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 5/54
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一側面板(1)、正面板(2)、第二側面板(3)、背面板(4)および糊代板(5)が各折線を介して順次連接され、
前記第一側面板(1)および前記第二側面板(3)の上下端には折線(e、f、k、l)を介してフラップ(1a、1b、3a、3b)が延設され、
前記正面板(2)の上端には折線(g)を介して第一再封片(6)が延設され、前記第一再封片(6)の上端には折線(h)を介して第二再封片(7)が延設され、さらに前記第二再封片(7)の上端には折線(i)を介して上方内蓋(8)が延設され、前記正面板(2)の上部には開封用の切り離し片(9)が設けられ、前記正面板(2)の下端には折線(j)を介して下方内蓋(10)が延設され、
前記背面板(4)の下端には折線(n)を介して下方外蓋(12)が延設され、上端には折線(m)を介して上方外蓋(11)が延設され、
各構成板および構成片の組立状態にて、前記正面板(2)の内側に前記第一再封片(6)および前記第二再封片(7)が重着されてなる再封片(R)が形成されることを特徴とする包装箱。
【請求項2】
前記第一側面板(1)および前記第二側面板(3)の上端に設けられた前記フラップ(1a、3a)には、前記正面板(2)側に突出する係止片(1c、3c)が設けられ、
前記第一再封片(6)は、前記正面板(2)と前記係止片(1c、3c)との隙間(S1)に対応し、前記第二再封片(7)が重着されていない差し込み端縁(61)を両端に有することを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
【請求項3】
前記前記差し込み端縁(61)の長さ(L2)が、前記隙間よりも短いことを特徴とする請求項2に記載の包装箱。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品・医薬品・化粧品等の商品が収容される包装箱に関し、より詳しくは開封後の蓋が繰返し開閉されるのに耐えうる包装箱に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から包装箱には収納機能や緩衝機能等の所定の機能を有するものがあり、このような包装箱の製造には、加工が容易で低廉なシート状の厚紙が用いられ、所望の形状の台紙に打ち抜いて組立てることで製造されていた。
【0003】
例えば、特許文献1に記載の包装箱は、図11に示すように、包装箱に組立可能な一枚の台紙からなり、折罫線Xを介して平行に連接された第一側面板101、正面板102、第二側面板103、背面板104および糊付片105と、折罫線Xを介して背面板104の上下端に設けられた外蓋片106、107と、折罫線Xを介して正面板102の上下端に設けられた内蓋片108、109と、折罫線Xを介して第一側面板101および第二側面板103の上下端にそれぞれ設けられたフラップ110とを備える。
【0004】
そして、一方の内蓋片108は、折罫線Xを介して延設方向に設けられた中蓋片111と、中蓋片111から折罫線Xおよび切込部112を介して延設された再封片113と、下端部中央に設けられた折線Xの一部を一辺として下方に延びる開封部114と、下端部の両端かつ正面板102との境界に設けられた開封用切込線115を有し、さらに開封部114と正面板102の境界には破断線116が設けられている。
【0005】
そして、組立工程で、中蓋片111は、内蓋片108との境界に設けられた折罫線Xに沿って内側に折り畳まれ、内蓋片108に重ねられ貼着される。そして、重着された中蓋片111と内蓋片108は正面板102に対し内側に90度折り曲げられ、これに外蓋片106が重ねられ貼着される。
【0006】
再封片113は、先端角部が円弧状に形成されることで、正面板102とフラップ110の前端側で形成される隙間に容易に差し込むことができ、切込部112にフラップ110の係止片117が係止され、上蓋を確実に閉じることができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第5259754号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1の包装箱は、正面板とフラップとの隙間に一枚の厚紙からなる再封片を差し込んで再封するものであるため、開閉の際に再封片の端部や角部が正面板やフラップに当接し曲がったり凹んだりしてしまう。このような状態で上蓋を開閉すると再封辺が正面板やフラップに引っ掛かり易くなり、さらにこれを繰り返すことで損傷がより拡大して折れたり破れたりしてしまうという問題が生じていた。
【0009】
また、このように損傷が拡大してしまった場合には、上蓋の持つ付勢によって再封片が引っ張られて確実に再封できなくなるという問題が生じていた。
【0010】
本発明ではかかる従来の問題に鑑み、再封片が損傷するのを抑制して包装箱の開閉のし易さを保ち、また、損傷の拡大を抑制することで蓋が浮き上がるのを防止できる包装箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の請求項1に記載の包装箱は、第一側面板、正面板、第二側面板、背面板および糊代板が各折線を介して順次連接され、第一側面板および第二側面板の上下端には折線を介してフラップが延設され、前記正面板の上端には折線を介して第一再封片が延設され、第一再封片の上端には折線を介して第二再封片が延設され、さらに第二再封片の上端には折線を介して上方内蓋が延設され、正面板の上部には開封用の切り離し片が設けられ、正面板の下端には折線を介して下方内蓋が延設され、背面板の下端には折線を介して下方外蓋が延設され、上端には折線を介して上方外蓋が延設され、各構成板および構成片の組立状態にて、正面板の内側に第一再封片および第二再封片が重着されてなる再封片が形成されることを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明の請求項2に記載の包装箱は、第一側面板および第二側面板の上端に設けられたフラップには、正面板側に突出する係止片が設けられ、第一再封片は、正面板と係止片との隙間に対応し、第二再封片が重着されていない差し込み端縁を両端に有することを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明の請求項3に記載の包装箱は、前記差し込み端縁の長さが、前記隙間よりも短いことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、再封可能な包装箱における開閉のし易さを維持することができ、開閉を繰り返しても蓋が浮き上がるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の包装箱の展開した状態を示す表面図である。
図2】本発明の包装箱の展開した状態を示す裏面図である。
図3】本発明の包装箱の図2の状態からの組立順序を示す説明図である。
図4】本発明の包装箱の図3の状態からの組立順序を示す説明図である。
図5】本発明の包装箱の図4の状態からの組立順序を示す説明図である。
図6】本発明の包装箱の図5の状態からの組立順序を示す説明図である。
図7】本発明の包装箱を組立てた状態を示す斜視図である。
図8図7中のA−A線による本明の包装箱の断面図である。
図9】本発明の包装箱を開封した状態を示す斜視図である。
図10】本発明の包装箱を開封した状態を示す部分正面図である。
図11】従来の包装箱の展開した状態を示す裏面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の包装箱を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。
【0017】
本発明に係る包装箱は、周壁と底蓋と上蓋とで構成される角型箱状の包装箱であり、一枚のシートを打ち抜いた台紙から組立てられる。図1には、本発明の包装箱となる台紙の表面図が示されている。
【0018】
図1に示される台紙は、第一側面板1、正面板2、第二側面板3、背面板4および糊代板5が折線a、b、cおよびdを介して横一方向に順次連接されている。この実施形態における第一側面板1と第二側面板3は略同一形状とされ、正面板2と背面板4も略同一形状とされる。
【0019】
第一側面板1には、上端に折線eを介してフラップ1aが延設され、下端に折線fを介してフラップ1bが延設される。フラップ1aは、正面板2側に傾斜部を有する略台形状からなり、傾斜部の下方には正面板2側に突出する係止片1cが設けられている。
【0020】
正面板2には、折線gを介して第一再封片6が延設され、この第一再封片6の上端には、折線hを介して第二再封片7が延設される。さらに第二再封片7の上端には、折線iを介して上方内蓋8が延設される。正面板2と係止片1cとの間には、隙間S1が設けられており、また正面板2の上部中央には、正面板2と第一再封片6との境界の一部を一辺として下方に矩形状に延びる開封用の切り離し片9が設けられている。なお、隙間S1は、台紙の厚さと略同一幅とし、長さをL1としている。
【0021】
この実施形態では、第一再封片6の延設長さが、後述する上方内蓋8の延設長さの略半分とされ、幅が正面板2の幅と略同じとされる。第二再封片7の延設長さは第一再封片6と略同一とされ、幅は第一再封片6の幅よりも狭くされる。そして、第一再封片6は、後に述べる包装箱の組み立て状態において、正面板2と係止片1cとの隙間S1に対応し、第二再封片7が重着されていない差し込み端縁61を有する。この差し込み端縁61の第一再封片6の一方の側端から第二再封片7の同じ側の側端までの幅方向の長さをL2とすると、L2は前記隙間S1の長さL1より短くされるが、略同一であっても、長いものであってもよい。なお、差し込み端縁61の長さL2は、隙間S1の長さL1の約40〜60%であるのが望ましい。
【0022】
上方内蓋8は略台形状であり、下端幅は、第二再封片7の幅より広くされており、正面板2の幅と略同じとされる。また、上方内蓋8の下端部には、両端から内側に向かって略L字状に切込まれる切込部81が設けられている。切込部81のそれぞれの切込み深さは、フラップ1aおよび後述するフラップ3aに設けられた係止片1c、3cよりも長くされており、上方内蓋の下端部の約25〜35%とされることが望ましいが、これに限られるものではない。
【0023】
切り離し片9の周縁部には、正面板2から切り離すための第一開封線21が設けられ、第一再封片6と正面板2の境界には正面板2から第一再封片6を切り離すための第二開封線22が設けられている。第一開封線21の上部両端は、第二開封線22の内端部と連続してつなげられており、正面板2から上蓋を切り離す切り離し線20が形成されている。切り離し片9の延設長さは、第一再封片6の延設長さと略同じとされるが、これより短くされてもよい。切り離し片9の幅は、少なくとも指の幅よりも広いものであることが望ましい。また、切り離し片9の幅は正面板2と略同じとしてもよく、この場合、第二開封線22は設けられなくてもよい。
【0024】
正面板2の下端には、折線jを介して下方内蓋10が延設される。下方内蓋10の延設長さは第一側面板1の幅と略同じとされ、幅は、正面板2と略同じとされる。
【0025】
第二側面板3には、上端に折線kを介してフラップ3aが延設される。フラップ3aはフラップ1aと対称形状とされ、正面板2側の傾斜部には正面板2側に突出する係止片3cが設けられている。正面板2と係止片3cとの間には、前記したのと同様の隙間S1が設けられている。そして、第一再封片6は、後に述べる包装箱の組み立て状態において、正面板2と係止片3cとの隙間S1に対応し、前記したのと同様の差し込み端縁61を有する。
【0026】
第二側面板3の下端には折線lを介してフラップ3bが延設される。フラップ3bはフラップ1bと対称形状とされる。
【0027】
背面板4には、上端に折線mを介して上方外蓋11が延設される。上方外蓋11の延設長さは第二側面板3の幅と略同じとされ、幅は、背面板4の幅と略同じとされる。背面板4の下端には、折線nを介して下方外蓋12が延設される。下方外蓋12は、上方外蓋11と略同一形状とされる。
【0028】
糊代板5は、折線dを下辺とする略台形状に形成される。糊代板5の延設長さは第一側面板の幅の約30〜40%とされることが望ましいが、これに限られるものではない。
【0029】
なお、図1および図2に示すように、糊代板5、第一再封片6、上方内蓋8および下方内蓋10の表面、ならびに、切り離し片9の裏面の一部は、糊等が塗布される貼着部Pとされる。貼着部Pは、前記の各構成板の全域に設けられてもよい。
【0030】
上述のように構成された台紙は、各構成板が各折線に沿って折り曲げられ、各貼着部で貼着され角型箱状に組立てられる。
【0031】
以下、本発明の包装箱の組立順序について図3図7に基づいて説明する。なお、以下の組立順序は一例であり、他の組立方法によるものであってもよい。
【0032】
まず、図3に示すように、第一再封片6が折線gに沿って内側に折り畳まれて、正面板2に第一再封片6、第二再封片7および上方内蓋8が重ねられたのち、第一再封片6がこれに対応する切り離し片9に貼着される。そして、第二再封片7が、図4に示すように、折線hに沿って逆に折り返されて、図8に示すように、第一再封片6に重着される。
【0033】
次に、背面板4が折線cに沿って内側に折り畳まれて、第二側面板3および正面板2に背面板4および糊代板5が重ねられる。そして、第一側面板1が折線aに沿って内側に折り畳まれて、正面板2および糊代板5に第一側面板1が重ねられる。重ねられた第一側面板1と糊代板5は、図5に示すように、互いに貼着される。
【0034】
次に、図5に示すような扁平状態において左右から力が加えられ、図6に示すような角型筒状の立体が形成される。そして、この状態から、包装箱の下部においてフラップ1b、3bが内側に90度折り曲げられ、この上に下方内蓋10が内側に90度折り曲げられて重ねられる。さらに、この上に下方外蓋12が内側に90度折り曲げられて下方内蓋10の貼着部Pに貼着され、包装箱の下部が閉鎖される。包装箱の下部が閉鎖されたあとは、商品等の内容物が包装箱の上部から収容される。
【0035】
次に、包装箱の上部においては、図6に示した状態からフラップ1a、3aが内側に90度折り曲げられ、この上に上方内蓋8が内側に90度折り曲げられて重ねられる。このとき、切込部81と第二再封片7との間には隙間S2が形成される。さらに、上方外蓋11が内側に90度折り曲げられて、上方内蓋8に重ねられ貼着される。そして、包装箱の上部は閉鎖されて図7に示した状態となる。正面板2の上部内側には、図8に示すように、第一再封片6および第二再封片7が重着されてなる再封片Rが形成される。
【0036】
次に、本発明の包装箱の開封および再封について説明する。
【0037】
まず、本発明の包装箱を開封するには、図7に示した状態において、正面板2の切り離し片9を指で押圧する。そうすると、切り離し片9が第一開封線21に沿って正面板2から分離される。そして、そのまま押圧した指で切り離し片9を引き上げると、図9に示すように、第一再封片6が正面板2から第二開封線22に沿って分離され上蓋が開封される。そして、開封された再封片R上には切り離し片9が残される。
【0038】
開封された包装箱は、図9に示した状態から上蓋およびフラップ1a、3aが持ち上げられて商品等の内容物が出し入れされる。
【0039】
また、本発明の包装箱を再封するには、図9に示した状態から正面板2と係止片1c、3cとの隙間S1に再封片Rが差し込まれ、係止片1c、3cが切込み部81と再封片Rの隙間S2に係止されて上蓋が再封される。
【0040】
ここで再封片Rは、隙間S1に差し込まれる際にフラップ1a、3aと当接しても、差し込み端縁61の長さL2が隙間S1の長さL1と略同一か長いものである場合には差し込み端縁61が隙間S1にスムーズに差し込まれるが、前記差し込み端縁61の長さL2が隙間S1の長さL1よりも短いものである場合にも、差し込み端縁61が隙間S1にスムーズに差し込まれてから、再封片Rの重着される部分によって隙間S1が押し広げられ、その隙間S1に導かれて差し込まれる。そして、再封片Rの第一再封片6の第二再封片7と重着される領域部分では、二重になるため折れにくくなる。このように、再封片Rは、強度を保ちつつ差し込む際にも差し込み易くなっている。したがって、開閉が繰り返された場合でも、係止片1c、3cおよび再封片Rの損傷を防ぐことができ、上蓋の浮き上がりも防ぎ確実に再封することができる。なお、再封片Rが、強度を保ちつつ差し込む際にも差し込み易くするには、差し込み端縁61の長さL2を、隙間S1の長さL1の約40%〜60%であるのが望ましい。
【0041】
また、この実施形態においては、差し込み端縁61の長さL2を隙間S1の長さL1よりも短いものとすることにより、再封片Rの重着される部分を広くして、補強効果を高めているが、切り離し片9の幅を広くして補強効果を高めてもよい。
【0042】
さらに、再封片Rは、折り畳むことで折線h側が先端となるため、一枚からなる従来の再封片Rよりも衝撃に強く損傷の拡大が抑制できる。一方、再封片Rの基端部側は、重着されることにより厚みが増すため、確実に係止片1c、3cに係止され再封される。
【0043】
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲での変更が可能である。例えば、正面板2に設けられた切り離し片9は円弧状等の他の形状であってもよい。正面板2から切り離し片9を引き剥がし易くするために、切り離し片9の近傍に指を挿入するための孔を設けてもよい。第一再封片6および第二再封片7の境界に設けられた折線hは、折線hに沿って正確に折れ曲げられるよう一部を破断させてもよい。また、内容物は、包装箱の上部が閉鎖されたあとに包装箱の下部から収容させてもよい。
【符号の説明】
【0044】
1 第一側面板
1a、1b フラップ
1c 係止片
2 正面板
3 第二側面板
3a、3b フラップ
3c 係止片
4 背面板
5 糊代板
6 第一再封片
61 差し込み端縁
7 第二再封片
8 上方内蓋
81 切込部
9 切り離し片
10 下方内蓋
11 上方外蓋
12 下方外蓋
20 切り離し線
21 第一開封線
22 第二開封線
P 貼着部
R 再封片
S1、S2 隙間
a〜n 折線

【要約】
【課題】再封片が損傷するのを抑制して包装箱の開閉し易さを保ち、損傷の拡大を抑制して蓋が浮き上がるのを防止する。
【解決手段】第一側面板1、正面板2、第二側面板3、背面板4および糊代板5が連接され、第一側面板1および第二側面板3の上下端には折線e、f、k、lを介しフラップ1a、1b、3a、3bが延設され、正面板2の上端には折線gを介し第一再封片6が延設され、第一再封片6の上端には折線hを介し第二再封片7が延設され、第二再封片7の上端には折線iを介し上方内蓋8が延設され、正面板2の上部には開封用の切り離し片9が設けられ、正面板2の下端には折線jを介し下方内蓋10が延設され、背面板4の下端には折線nを介し下方外蓋12が延設され、上端には折線mを介し上方外蓋11が延設され、各構成板および構成片の組立状態にて、正面板2の内側に第一再封片6および第二再封片7が重着されてなる再封片が形成される包装箱。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11