(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6016049
(24)【登録日】2016年10月7日
(45)【発行日】2016年10月26日
(54)【発明の名称】車両の燃料供給装置
(51)【国際特許分類】
F02M 37/00 20060101AFI20161013BHJP
【FI】
F02M37/00 301T
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2011-209242(P2011-209242)
(22)【出願日】2011年9月26日
(65)【公開番号】特開2013-68208(P2013-68208A)
(43)【公開日】2013年4月18日
【審査請求日】2014年8月29日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000000170
【氏名又は名称】いすゞ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107238
【弁理士】
【氏名又は名称】米山 尚志
(72)【発明者】
【氏名】小平 和宏
(72)【発明者】
【氏名】山口 英昭
【審査官】
田村 耕作
(56)【参考文献】
【文献】
特開2008−248805(JP,A)
【文献】
実開昭58−167764(JP,U)
【文献】
実公平06−007957(JP,Y2)
【文献】
特開2008−150975(JP,A)
【文献】
特開2008−240697(JP,A)
【文献】
実開昭59−067561(JP,U)
【文献】
特開2002−155819(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F02M 37/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料を収容する収容空間を内部に区画する燃料タンクと、
前記収容空間に配置され、燃料を貯留する貯留空間を内部に区画するバスタブと、
前記バスタブに固定され、前記バスタブの底面との間に間隙を形成する下端を有し、前記貯留空間をフィード領域とリターン領域とに仕切るとともに、これらフィード領域とリターン領域とを前記貯留空間の下部で前記間隙を介して連通させる仕切り板と、
前記リターン領域と前記収容空間とを連通する第1連通部と、
前記フィード領域から前記燃料タンクの外部に延出し、前記フィード領域の燃料をエンジンへの供給燃料として送出するフィードパイプと、
前記リターン領域から前記燃料タンクの外部に延出し、前記エンジンからの戻り燃料を前記リターン領域の上部へ戻すリターンパイプと、を備え、
前記第1連通部の下端は、前記燃料タンクが所定の基準姿勢に対して所定角度の範囲で傾いたときに前記間隙の上端よりも常に鉛直上方となる高さ位置に設定されている
ことを特徴とする車両の燃料供給装置。
【請求項2】
請求項1に記載の燃料供給装置であって、
前記第1連通部は、前記燃料タンクが所定の基準姿勢に対して前記所定角度の範囲で傾いたときに前記フィードパイプの下端開口を通る水平面よりも常に鉛直上方となる高さ位置で、前記リターン領域と前記収容空間とを連通する
ことを特徴とする車両の燃料供給装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の燃料供給装置であって、
前記燃料タンクが前記基準姿勢に対して前記所定角度の範囲で傾いたときに前記フィードパイプの下端開口を通る水平面よりも常に鉛直上方となる高さ位置で、前記フィード領域と前記収容空間とを連通する第2連通部を備えた
ことを特徴とする車両の燃料供給装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の燃料供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、タンク本体の内部にサブチャンバが配置された燃料タンクが記載されている。サブチャンバ内の燃料は、フィードパイプからエンジンに供給される。また、エンジンで消費されなかった余剰の燃料は、リターンパイプからサブチャンバに戻る。燃料タンク内の燃料の残量が減った状態で燃料液面が傾いた場合であっても、サブチャンバ内では燃料液面の高さが確保され、エンジンへの燃料供給が維持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−150975号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1の燃料タンクでは、エンジンによって高温化された燃料が容量の小さいサブチャンバ内に戻るため、燃料の温度が充分に低下しないまま、フィードパイプからエンジンに高温状態の燃料が供給されてしまう可能性がある。エンジンからの戻り燃料の高温化は、エンジンの噴射圧が高いほど発生し易く、エンジンへの供給燃料の高温化は、燃料タンク内の燃料の残量が少ないほど顕著である。供給燃料の高温化は、エンジンの運転性能の低下や樹脂部品の耐久性の低下などの要因となる。
【0005】
上記不都合は、エンジンから余剰の燃料を戻すリターンライン内に燃料冷却装置を設けることによって抑制可能である。しかし、配置スペースやコスト等の理由から燃料冷却装置の設置が困難な場合がある。
【0006】
そこで、本発明は、エンジンからの戻り燃料に起因したエンジンへの供給燃料の高温化を、簡易で且つ安価な構成によって抑制することが可能な車両の燃料供給装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成すべく、本発明の燃料供給装置は、燃料タンクとバスタブと仕切り板と
第1連通部とフィードパイプとリターンパイプとを備える。
【0008】
燃料タンクは、燃料を収容する収容空間を内部に区画する。バスタブは、収容空間に配置され、燃料を貯留する貯留空間を内部に区画する。仕切り板は、バスタブに固定され、
バスタブの底面との間に間隙を形成する下端を有し、貯留空間をフィード領域とリターン領域とに仕切るとともに、これらフィード領域とリターン領域とを貯留空間の下部で
上記間隙を介して連通させる。第1連通部は、リターン領域と収容空間とを連通する。フィードパイプは、フィード領域から燃料タンクの外部に延出し、フィード領域の燃料をエンジンへの供給燃料として送出する。リターンパイプは、リターン領域から燃料タンクの外部に延出し、エンジンからの戻り燃料をリターン領域の上部へ戻す。第1連通部の下端は、燃料タンクが所定の基準姿勢に対して所定角度の範囲で傾いたときに
上記間隙の
上端よりも常に鉛直上方となる高さ位置に設定されている。
【0009】
上記構成では、エンジンからの高温状態の戻り燃料は、リターンパイプによってリターン領域の上部に戻される。また、リターン領域とフィード領域との間は仕切り板によって仕切られ、リターン領域の燃料は貯留空間の下部(リターン領域の下部)からフィード領域に流入する。このため、リターンパイプから流入した高温状態の戻り燃料がフィードパイプの下端開口に短絡して流れることがない。従って、バスタブに仕切り板を固定するという簡易で且つ安価な構成によって、エンジンからの戻り燃料に起因したエンジンへの供給燃料の高温化を抑制することができる。
【0010】
上記
第1連通部は、燃料タンクが所定の基準姿勢に対して所定角度の範囲で傾いたときにフィードパイプの下端開口を通る水平面よりも常に鉛直上方となる高さ位置で、リターン領域と収容空間とを連通
してもよい。
【0011】
上記構成では、リターンパイプからの高温状態の戻り燃料は、第1連通部を介して収容空間内の低温の燃料と混合されるので、リターン領域の燃料の温度が低下する。
【0012】
また、第1連通部は、燃料タンクが所定の基準姿勢に対して所定角度の範囲で傾いたときにフィードパイプの下端開口を通る水平面よりも常に鉛直上方となる高さ位置で、リターン領域と収容空間とを連通する。この所定の基準姿勢に対する所定角度の範囲は、坂路上に位置する等によって車体が傾いた場合の基準姿勢に対する燃料タンクの最大傾斜角度や、加減速や旋回等によって燃料の液面が変動した場合の水平面に対する燃料の液面の最大傾斜角度などに基づいて設定される。すなわち、基準姿勢の燃料タンクの収容空間に収容された燃料の液面がフィードパイプの下端開口よりも鉛直上方の場合、車体の傾斜や燃料の液面の変動等が生じ、バスタブ内(貯留空間)の燃料が第1連通部から収容空間へ流出した場合であっても、バスタブ内の燃料の液面は、フィードパイプの下端開口よりも鉛直上方に必ず位置するので、フィードパイプからエンジンへの燃料供給が維持される。
【0013】
このように、バスタブに仕切り板を固定し、リターン領域と収容空間との間に第1連通部を設けるという簡易で且つ安価な構成によって、エンジンへの燃料供給を維持するというバスタブの本来的な機能を損なうことなく、エンジンからの戻り燃料に起因したエンジンへの供給燃料の高温化を抑制することができる。
【0014】
上記燃料供給装置は、燃料タンクが所定の基準姿勢に対して所定角度の範囲で傾いたときにフィードパイプの下端開口を通る水平面よりも常に鉛直上方となる高さ位置で、フィード領域と収容空間とを連通する第2連通部を備えてもよい。
【0015】
上記構成では、フィード領域の燃料は、第2連通部を介して収容空間内の低温の燃料と混合されるので、高温状態の戻り燃料に起因したエンジンへの供給燃料の高温化がさらに抑制される。
【0016】
また、第2連通部は、燃料タンクが上記基準姿勢に対して上記所定角度の範囲で傾いたときにフィードパイプの下端開口を通る水平面よりも常に鉛直上方となる高さ位置で、フィード領域と収容空間とを連通するので、第1連通部と同様に、車体の傾斜や燃料の液面の変動等が生じた場合であっても、バスタブ内(貯留空間)の燃料は第2連通部から収容空間へ流出せず、フィードパイプからエンジンへの燃料供給が維持される。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、エンジンからの戻り燃料に起因したエンジンへの供給燃料の高温化を、簡易で且つ安価な構成によって抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の一実施形態に係る燃料供給装置を有するシステムの模式図である。
【
図6】
図2のバスタブの仕切り板の下部を示す断面図である。
【
図7】
図2の燃料供給装置が傾いた状態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の燃料供給装置1は、エンジンEとしてディーゼルエンジンを搭載した車両に設けられ、燃料として軽油が使用される。このため、エンジンEから作用する負圧によって燃料タンク2の燃料を吸引しエンジンEに供給することができる。なお、各図面のUPは鉛直上方を示す。
【0020】
図1及び
図2に示すように、燃料供給装置1は、燃料が収容される収容空間3を内部に区画する燃料タンク2を有している。燃料タンク2は、例えば、全体として車両前後方向が長手方向となる略直方体状(箱状)に形成されている。燃料タンク2の上部にはインレットパイプ(図示省略)が接続され、インレットパイプを通じて燃料が燃料タンク2内に給油される。
【0021】
燃料タンク2の収容空間3には、バスタブ4が配置されている。バスタブ4は、底壁6の周縁から側壁7が起立する有底筒状であり、上面が開放された貯留空間5を内部に区画する。バスタブ4は、保持部材(図示省略)によって燃料タンク2のタンク底面2Lに固定的に支持されている。
【0022】
バスタブ4の側壁7の下端部には、貯留空間5の下部で貯留空間5と収容空間3とを連通する下連通部8が設けられている。下連通部8は、収容空間3から貯留空間5への燃料の流入を許容し、且つ貯留空間5から収容空間3への燃料の流出を禁止する。下連通部8は、例えば、側壁7に形成された連通孔と、この連通孔を開閉する逆止弁とから構成される。なお、バスタブ4を燃料タンク2のタンク底面2Lから離間させて配置した場合、下連通部8をバスタブ4の底壁6に設けてもよい。
【0023】
バスタブ4の内部には、上下方向に起立する仕切り板9が固定されている。仕切り板9は矩形板状であり、その両側縁が側壁7の内周面に密着し、貯留空間5をフィード領域10とリターン領域11とに仕切る。仕切り板9の下端はバスタブ4の底壁6から離間し、仕切り板9の下端と底壁6との間隙12を燃料が流通する。すなわち、仕切り板9は、フィード領域10とリターン領域11とを貯留空間5の下部で連通させる。このように、リターン領域11とフィード領域10との間は仕切り板9によって仕切られ、リターン領域11の下部の燃料は、間隙12を介してフィード領域10の下部に流入するので、リターンパイプ14からリターン領域11の上部に流入した高温状態の戻り燃料がフィードパイプ13の下端開口15に短絡して流れることがない。
【0024】
燃料タンク2のタンク上面2Uには、エンジンEに燃料を供給するフィードラインFL(
図1に示す)に接続されるフィードパイプ13と、エンジンEで消費されなかった余剰の燃料を燃料タンク
2に戻すリターンラインRLに接続されるリターンパイプ14とが貫通している。フィードパイプ13は、フィード領域10から燃料タンク2の外部に延出し、フィード領域13の燃料をエンジンEへの供給燃料として送出する。リターンパイプ14は、リターン領域11から燃料タンク2の外部に延出し、エンジンEからの戻り燃料をリターン領域
11の上部へ戻す。フィード領域10の燃料は、フィードパイプ13の下端開口15から吸い込まれ、戻り燃料は、リターンパイプ14の下端開口16からリターン領域11の上部に流入する。リターンパイプ14の下端開口16は、フィードパイプ13の下端開口15よりも鉛直上方に配置されている。また、フィードパイプ13及びリターンパイプ14は、保持部材17,18によってバスタブ4の側壁7にそれぞれ固定されている。
【0025】
バスタブ4の側壁7には、第1連通部19と第2連通部20とが設けられている。第1連通部19は、側壁7のうちリターン領域11を区画する部分に形成された縦長状の連通孔であり、リターン領域11と収容空間3とを連通する。第2連通部20は、側壁7のうちフィード領域10を区画する部分に形成された横長状の連通孔であり、フィード領域10と収容空間3とを連通する。第2連通部20は、側壁7の周方向に沿って複数形成されている。第1連通部19は、リターンパイプ14の下端開口16よりも鉛直下方の開口部分を有し、第2連通部20は、フィードパイプ13の下端開口15よりも鉛直上方に配置されている。従って、リターンパイプ14からの高温状態の戻り燃料は、第1連通部19を介して収容空間3内の低温の燃料と混合される。また、フィード領域10の燃料は、第2連通部20を介して収容空間3内の低温の燃料と混合される。
【0026】
また、第1連通部19及び第2連通部20は、燃料タンク2が所定の基準姿勢に対して所定角度の範囲で傾いたときにフィードパイプ13の下端開口15を通る水平面よりも常に鉛直上方となる高さ位置に設定されている。
【0027】
所定の基準姿勢とは、例えば、車両が平地に位置する場合の燃料タンク2の姿勢であり、所定角度の範囲は、坂路上に位置する等によって車体が傾いた場合の基準姿勢に対する燃料タンク2の最大傾斜角度や、加減速や旋回等によって燃料の液面が変動した場合の水平面に対する燃料の液面の最大傾斜角度などに基づいて設定される。すなわち、基準姿勢の燃料タンク2の収容空間3に収容された燃料の液面がフィードパイプの下端開口よりも鉛直上方の場合、車体の傾斜や燃料の液面の変動等が生じ、バスタブ4内の燃料が第1連通部19や第2連通部20から収容空間3へ流出した場合であっても、バスタブ4内(貯留空間5)の燃料の液面は、フィードパイプ13の下端開口15よりも鉛直上方に必ず位置するので、フィードパイプ13からエンジンEへの燃料供給が維持される。
【0028】
例えば、燃料タンク2が基本姿勢(
図2に示す状態)から傾き、バスタブ4内の燃料の液面とバスタブ4以外の収容空間3の燃料の液面とがそれぞれ傾斜する。そして、
図7に示すように、バスタブ4内において燃料の液面が第1連通部19に達すると(
図7に実線で示す)、第1連通部19から収容空間3に燃料が流出してバスタブ4内の燃料の液面が下がる(
図7に破線で示す)。しかし、バスタブ4内の燃料の液面は、フィードパイプ13の下端開口15よりも下がることがないので、フィードパイプ13からエンジンEへの燃料供給が維持される。
【0029】
また、燃料タンク2の燃料残量が少なくなったことをウォーニング警告(例えば、車室内の運転席前方に設けたインジケータの点灯等)によって報知する場合、ウォーニング警告発生時の燃料の液面は、燃料タンク2が基本姿勢に設定されている状態において、フィードパイプ13の下端開口15を通る水平面よりも鉛直上方に設定されるため、ウォーニング警告前にエンジンEへの燃料供給が不能となることはない。
【0030】
このように、本実施形態によれば、リターン領域11とフィード領域10との間は仕切り板9によって仕切られ、リターン領域11の燃料は貯留空間5の下部(リターン
領域11の下部)の間隙12からフィード領域10に流入するので、リターンパイプ14からリターン領域11の上部へ流入した高温状態の戻り燃料がフィードパイプ13の下端開口15に短絡して流れることがない。また、リターンパイプ14からの高温状態の戻り燃料は、第1連通部19を介して収容空間3内の低温の燃料と混合されるので、リターン領域11の燃料の温度が低下する。さらに、フィード領域
10の燃
料は、第2連通部20を介して収容空間3内の低温の燃料と混合される。従って、フィード領域10の燃料の高温化が抑制され、高温状態の戻り燃料に起因したエンジンEへの供給燃料の高温化が抑制される。
【0031】
また、第1連通部19及び第2連通部20は、燃料タンク2が基準姿勢に対して所定角度の範囲で傾いたときにフィードパイプ13の下端開口15を通る水平面よりも常に鉛直上方となる高さ位置に設定されている。このため、車体の傾斜や燃料の液面の変動等が生じ、バスタブ4内の燃料が第1連通部19や第2連通部20から収容空間3へ流出した場合であっても、バスタブ4内の燃料の液面は、フィードパイプ13の下端開口15よりも鉛直上方に必ず位置する。従って、フィードパイプ13からエンジンEへの燃料供給が確実に維持される。
【0032】
さらに、バスタブ4に仕切り板9を固定し、リターン領域11及びフィード領域10と収容空間3との間に第1連通部19及び第2連通部20を設けるという簡易で且つ安価な構成によって、エンジンEからの戻り燃料に起因したエンジンEへの供給燃料の高温化を抑制することができる。
【0033】
このように、エンジンEへの燃料供給を維持するというバスタブ4の本来的な機能を損なうことなく、簡易で且つ安価な構成によって、エンジンEからの戻り燃料に起因したエンジンEへの供給燃料の高温化を抑制することができる。
【0034】
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定をされるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲では適宜の変更が可能である。
【0035】
例えば、下連通部8、第1連通部19又は第2連通部20は省略可能であり、第1連通部19及び第2連通部20の形状や数などは任意である。また、エンジンEはディーゼルエンジン以外(例えばガソリンエンジン)であってもよい。
【符号の説明】
【0036】
1:燃料供給装置
2:燃料タンク
3:収容空間
4:バスタブ
5:貯留空間
6:底壁
7:側壁
8:下連通部
9:仕切り板
10:フィード領域
11:リターン領域
12:間隙
13:フィードパイプ
14:リターンパイプ
15:フィードパイプの下端開口
16:リターンパイプの下端開口
19:第1連通部
20:第2連通部
E:エンジン