特許第6016309号(P6016309)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6016309オーディオ/ビデオシステムを構成する作業者を支援するためのビデオディスプレイの実行方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6016309
(24)【登録日】2016年10月7日
(45)【発行日】2016年10月26日
(54)【発明の名称】オーディオ/ビデオシステムを構成する作業者を支援するためのビデオディスプレイの実行方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/44 20110101AFI20161013BHJP
   H04N 21/485 20110101ALI20161013BHJP
   H04N 21/41 20110101ALI20161013BHJP
【FI】
   H04N5/44 A
   H04N21/485
   H04N21/41
【請求項の数】4
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-166491(P2014-166491)
(22)【出願日】2014年8月19日
(62)【分割の表示】特願2012-510891(P2012-510891)の分割
【原出願日】2010年5月10日
(65)【公開番号】特開2015-15731(P2015-15731A)
(43)【公開日】2015年1月22日
【審査請求日】2014年8月19日
(31)【優先権主張番号】12/465,763
(32)【優先日】2009年5月14日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591009509
【氏名又は名称】ボーズ・コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】BOSE CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100089037
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 隆
(72)【発明者】
【氏名】スラジ・シー・アイヤー
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアム・ベラルディ
(72)【発明者】
【氏名】クリスティン・エム・ホステージ
(72)【発明者】
【氏名】リーラ・ケシャヴァン
(72)【発明者】
【氏名】ヴァレリー・エス・リーブホールド
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュー・オルコット
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・マイケル・サカロウスキー
(72)【発明者】
【氏名】コナー・シーン
(72)【発明者】
【氏名】リー・ザミール
【審査官】 久保 光宏
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−88905(JP,A)
【文献】 特開2000−123101(JP,A)
【文献】 特開平10−42203(JP,A)
【文献】 特開2006−92934(JP,A)
【文献】 特開2006−178889(JP,A)
【文献】 特開平11−234445(JP,A)
【文献】 特開2004−274502(JP,A)
【文献】 特開2008−148167(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N5/44−5/956,
H04N7/173,
H04N21/00−21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
オーディオ/ビデオシステムを構成する作業者を支援するためにビデオディスプレイが実行する方法であって、
オーディオ/ビデオ装置を前記ビデオディスプレイに接続するためにどの種類の信号ケーブルが使用されるかを示すように作業者に要求する画像を前記ビデオディスプレイに表示させるステップと、
画像表示部分に隣接して配置されている複数のジャックのうちの少なくとも1つのジャックに、示された信号ケーブルを接続させる指示を、前記ビデオディスプレイの前記画像表示部分に提供するステップであって、少なくとも1つのジャックに向けられている視覚的参照記号が前記画像表示部分に表示される、提供するステップと、
前記視覚的参照記号が向けられたジャックと異なるジャックに前記信号ケーブルが差し込まれた場合、前記視覚的参照記号が向けられたジャックと異なるジャックに前記信号ケーブルを接続したいか否かを前記作業者に尋ねる質問を前記ビデオディスプレイに表示するステップ
を有することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記信号ケーブルの端部がいつ前記ジャックのうちの1つに接続されたかを自動的に検出するステップをさらに有する請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つのジャックに隣接する一時的な視覚的インジケータを提供するステップをさらに有する請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記信号ケーブルの端部が前記少なくとも1つのジャックに接続されたことを前記ビデオディスプレイが自動的に検出した後に、前記一時的な視覚的インジケータを自動的に消灯するステップをさらに有する請求項3に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、オーディオ/ビデオシステムを構成する作業者を支援する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
多くの消費者は、彼らのTV視聴体験を向上させるために彼らのTV編成にホームシアターオーディオ/ビデオシステムを付加することを選択する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このシステムを購入する前に、消費者は既に、例えば、彼らのTVに接続されているケーブルボックスおよびDVDプレイヤーを有する可能性がある。ホームシアターシステムを既存のオーディオ/ビデオ構成要素に組み込むことはしばしば分かりにくいプロセスであり得る。ホームシアターシステムのスイッチボックスは、スイッチボックスへ/からのオーディオ及びビデオの入力及び出力のための、混乱を引き起こすほどの多数のジャックを有する可能性がある。以下の詳細な説明は、一度、スイッチボックスがTVに接続された後、どのようにして作業者がオーディオ/ビデオ装置をスイッチボックスに接続するのを支援するかを開示している。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の態様によれば、オーディオ/ビデオシステムを構成する作業者を支援する方法は、ビデオディスプレイにリストアップされた複数のオーディオ/ビデオ装置から構成するオーディオ/ビデオ装置を作業者が選択するべきであることをビデオディスプレイに示すステップを含む。選択されたオーディオ/ビデオ装置がビデオディスプレイに接続されていると作業者が示した後、選択されたオーディオ/ビデオ装置がビデオディスプレイから取り外されるべきであるという指示がビデオディスプレイに提供される。
【0005】
選択されたオーディオ/ビデオ装置をビデオディスプレイに接続されているオーディオ/ビデオスイッチボックスに接続するためにどの種類の信号ケーブルが使用されるかを作業者が示すべきであるという要求がビデオディスプレイに示され得る。要求するステップの際に、1つ又は複数の信号ケーブルに関する1つ又は複数の端部の1つ又は複数の画像がビデオディスプレイに表示され得る。作業者は、選択された信号ケーブルの端部を選択されたオーディオ/ビデオ装置のジャックに接続するようにビデオディスプレイを介して指示される。指示するステップの際に、ジャック及び選択された信号ケーブルの端部の画像がビデオディスプレイに示され得る。示すステップ、提供するステップ、要求するステップ及び指示するステップのうちの1つ又は複数のステップの際に、遠隔制御装置の画像をビデオディスプレイに表示することができ、この遠隔制御装置の画像の1つ又は複数のボタンが強調され、作業者が選択をするために彼らの遠隔制御装置のそれらの1つ又は複数のボタンを使用するべきであることを示す。作業者は、選択された信号ケーブルの端部をオーディオ/ビデオスイッチボックスのジャックに接続するようにビデオディスプレイを介して指示される。選択された信号ケーブルの端部がジャックに接続されたことが自動的に検出され得る。選択されたオーディオ/ビデオ装置からの1つ又は複数のオーディオ及びビデオをビデオディスプレイによって表示することが試みられてよい。ビデオディスプレイ装置、オーディオ/ビデオスイッチボックス及び選択されたオーディオ/ビデオ装置が適切に接続されていることを確認するために、作業者は、彼らがビデオディスプレイによって表示される1つ又は複数のオーディオ及びビデオを認識することが可能であるか否かを示すように、ビデオディスプレイを介して質問され得る。一時的な視覚的インジケータが、オーディオ/ビデオスイッチボックスのジャックに隣接して提供され得る。この一時的な視覚的インジケータは、選択された信号ケーブルの端部がジャックに接続されたことをスイッチボックスが自動的に検出した後に自動的に消灯されてよい。
【0006】
第2の態様によれば、オーディオ/ビデオスイッチボックスはハウジング及びハウジング上の1つ又は複数のジャックを含む。各ジャックは、信号ケーブルの端部に接続されるように構成されている。論理回路及び制御装置は、スイッチボックスの動作を制御する。スイッチボックスは、スイッチボックスからのビデオ画像がディスプレイに表示され得るようにビデオディスプレイに接続可能である。スイッチボックスは、オーディオ/ビデオ装置をスイッチボックスに接続するためにどの種類の信号ケーブルが使用されるかを示すように作業者に要求する画像をディスプレイに表示可能である。スイッチボックスは、作業者によって選択された信号ケーブルの端部がいつジャックの1つに接続されたかを自動的に検出することが可能である。
【0007】
スイッチボックスは、ディスプレイにリストアップされた複数のオーディオ/ビデオ装置から構成するオーディオ/ビデオ装置を選択することを作業者に要求する、画像をディスプレイに提供し得る。スイッチボックスは、表示のための遠隔制御装置の画像をディスプレイに提供することができ、この遠隔制御装置の画像の1つ又は複数のボタンが強調され、選択するために作業者が彼らの遠隔制御装置のそれら1つ又は複数のボタンを使用するべきであることを示す。スイッチボックスは、オーディオ/ビデオ装置がビデオディスプレイに接続されていると作業者が示した後、オーディオ/ビデオ装置がビデオディスプレイから取り外されるべきであることを指示する画像をディスプレイに提供し得る。一時的な視覚的インジケータが、信号ケーブルの端部が接続されるジャックのうちの1つに隣接して提供され得る。
【0008】
第3の態様によれば、オーディオ/ビデオシステムを構成する作業者を支援する方法は、オーディオ/ビデオ装置をスイッチボックスに接続するためにどの種類の信号ケーブルが使用されるかを示すように作業者に要求する画像をオーディオ/ビデオスイッチボックスに接続されているビデオディスプレイに表示するステップを含む。作業者によって選択された信号ケーブルの端部がいつスイッチボックスのジャックに接続されたかが自動的に検出される。
【0009】
スイッチボックスは、ディスプレイにリストアップされた複数のオーディオ/ビデオ装置からスイッチボックスに接続するオーディオ/ビデオ装置を選択することを作業者に要求する画像をディスプレイに提供し得る。スイッチボックスは、選択された信号ケーブルの端部がオーディオ/ビデオ装置のジャックに接続されるべきであることを指示する画像をディスプレイに提供し得る。
【0010】
第4の態様によれば、オーディオ/ビデオ装置をビデオディスプレイ装置に接続する方法は、表示部分に隣接して配置されている複数のジャックのうちの少なくとも1つのジャックに信号ケーブルを接続させる指示をディスプレイ装置の画像表示部分に提供するステップを含む。少なくとも1つのジャックに向けられている視覚的参照記号が表示部分に表示される。
【0011】
視覚的参照記号は、少なくとも1つのジャックを指している矢印であってよい。一時的な視覚的インジケータが少なくとも1つのジャックに隣接して提供されてよい。
【0012】
第5の態様によれば、信号ケーブルを装置に接続する方法は、ケーブルが装置の第1のジャックに差し込まれるべきであることを示すステップを含む。ケーブルが装置の第2のジャックに差し込まれたことが自動的に検出されてよい。装置のユーザは、示されていないジャックにケーブルが差し込まれたことが通知される。
【0013】
通知するステップの後、示すステップが繰返される。通知するステップは、ケーブルが第2のジャックに差し込まれている状態をそのまま残す選択をユーザに与えるステップを含み得る。
【0014】
第6の態様によれば、信号ケーブルを装置に接続する方法は、ケーブルが装置のジャックに差し込まれるべきであることを示すステップを含む。一時的な視覚的インジケータがジャックに隣接して提供される。
【0015】
一時的な視覚的インジケータは、発光ダイオードであってよい。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】オーディオ/ビデオシステムの概略図である。
図2】オーディオ/ビデオスイッチボックスの後面図である。
図3】オーディオ入力ジャックの部分断面図である。
図4】作業者が彼らのオーディオ/ビデオシステムを構成するのを支援するために使用される情報のスクリーンショットである。
図5】作業者が彼らのオーディオ/ビデオシステムを構成するのを支援するために使用される情報のスクリーンショットである。
図6】作業者が彼らのオーディオ/ビデオシステムを構成するのを支援するために使用される情報のスクリーンショットである。
図7】作業者が彼らのオーディオ/ビデオシステムを構成するのを支援するために使用される情報のスクリーンショットである。
図8】作業者が彼らのオーディオ/ビデオシステムを構成するのを支援するために使用される情報のスクリーンショットである。
図9】作業者が彼らのオーディオ/ビデオシステムを構成するのを支援するために使用される情報のスクリーンショットである。
図10】作業者が彼らのオーディオ/ビデオシステムを構成するのを支援するために使用される情報のスクリーンショットである。
図11】作業者が彼らのオーディオ/ビデオシステムを構成するのを支援するために使用される情報のスクリーンショットである。
図12】作業者が彼らのオーディオ/ビデオシステムを構成するのを支援するために使用される情報のスクリーンショットである。
図13】作業者が彼らのオーディオ/ビデオシステムを構成するのを支援するために使用される情報のスクリーンショットである。
図14】作業者が彼らのオーディオ/ビデオシステムを構成するのを支援するために使用される情報のスクリーンショットである。
図15】作業者が彼らのオーディオ/ビデオシステムを構成するのを支援するために使用される情報のスクリーンショットである。
図16】作業者が彼らのオーディオ/ビデオシステムを構成するのを支援するために使用される情報のスクリーンショットである。
図17】作業者が彼らのオーディオ/ビデオシステムを構成するのを支援するために使用される情報のスクリーンショットである。
図18】作業者が彼らのオーディオ/ビデオシステムを構成するのを支援するために使用される情報のスクリーンショットである。
図19】作業者が彼らのオーディオ/ビデオシステムを構成するのを支援するために使用される情報のスクリーンショットである。
図20】作業者が彼らのオーディオ/ビデオシステムを構成するのを支援するために使用される情報のスクリーンショットである。
図21】作業者が彼らのオーディオ/ビデオシステムを構成するのを支援するために使用される情報のスクリーンショットである。
図22】作業者が彼らのオーディオ/ビデオシステムを構成するのを支援するために使用される情報のスクリーンショットである。
図23】システムが構成された後の図1のオーディオ/ビデオシステムの概略図である。
図24】前面側のオーディオ/ビデオジャックを備えているビデオディスプレイ装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
多くの消費者は、彼らのTV視聴体験を向上させるために彼らのTV編成にホームシアターオーディオ/ビデオシステムを付加することを選択する。このシステムを購入する前に、消費者は既に、例えば、彼らのTVに接続されているケーブルボックスおよびDVDプレイヤーを有する可能性がある。ホームシアターシステムを既存のオーディオ/ビデオ構成要素に組み込むことはしばしば分かりにくいプロセスであり得る。ホームシアターシステムのスイッチボックスは、スイッチボックスへ/からのオーディオ及びビデオの入力及び出力のための、混乱を引き起こすほどの多数のジャックを有する可能性がある。以下の詳細な説明は、一度、スイッチボックスがTVに接続された後、どのようにして作業者がオーディオ/ビデオ装置をスイッチボックスに接続するのを支援するかを開示している。
【0018】
図1は、液晶又はプラズマディスプレイ等のビデオディスプレイ装置12を含むオーディオ/ビデオシステム10の初期状態を開示している。ディスプレイ12は、通常、組み込み型のスピーカー(図示せず)を含む。オーディオ/ビデオスイッチボックス14は、例えば、高精細度マルチメディアインターフェース(HDMI)ケーブル16によってビデオディスプレイ装置12に接続されている。そのようにして、スイッチボックス14からのビデオ画像がディスプレイ12に表示され得る。オーディオ/ビデオスイッチボックスは、(a)別の電子機器からオーディオ及び/又はビデオを受信するための1つ又は複数の入力装置と、(b)別の電子機器にオーディオ及び/又はビデオを送信するための1つ又は複数の出力装置とを含む電子機器である。ケーブルボックス18及びデジタルビデオディスク(DVD)プレイヤー20等の1組のオーディオ/ビデオ装置が、例えば、各々HDMIケーブル22及び24によってディスプレイ12にさらに取り付けられている。衛星ボックス25等の付加的なオーディオ/ビデオ装置は、まだシステム10に接続されていない。バススピーカー26がスイッチボックス14に接続されている。5つの付加的なスピーカー28、30、32、34及び36がバススピーカー26に接続されている。スピーカー26、28、30、32、34及び36が、一般に5.1サラウンド音声システムと呼ばれるものを構成する。スピーカー28、30、32、34及び36は、以下の:ディスプレイ12の左右に各々スピーカー28及び32を、ディスプレイの真上又は真下にスピーカー30を、ディスプレイが配置されている部屋の後ろの隅にスピーカー34及び36を、というように実システムで実際に配置される。スイッチボックス14は、ディスプレイ12、バススピーカー26及びスイッチボックス14に接続され得るその他の装置とのインターフェースをとる論理回路及び制御部分15を含む。論理回路及び制御装置15は、スイッチボックス14の動作を制御する。
【0019】
図2を見ると、オーディオ/ビデオスイッチボックス14の後部分は、ハウジング37及び各々が信号ケーブルの端部に接続されるように構成されている多数の入力/出力ポートまたはジャックを含む。過度に図面が乱雑にならないように、図2のいくつかのジャックだけにラベル付けがされている。スイッチボックス14は、HDMI出力ジャック38、3つのHDMI入力ジャック40、左右のオーディオ入力ジャック42、コンポジットビデオ入力ジャック44、コンポーネントビデオ入力ジャック46、同軸入力ジャック48、及び光入力ジャック50を含む。少なくともジャック40、42、44及び46は、各々、信号ケーブルがジャックに接続された又はジャックから取り外されたことを自動的に検出し、且つその状態をスイッチボックス14のプロセッサに報告することが可能である。この自動的な検出のさらなる詳細は、後述される。スイッチボックス14は、各々が各ジャックに隣接して配置されている発光ダイオード(LED)52の形態で多数の一時的な視覚的インジケータをさらに含む。図面が乱雑になることを避けるために、図2のLEDの全ては示されていない。LEDの目的は、以下で説明される。
【0020】
図3を参照すると、オーディオ入力ジャック42の部分断面図が示されている。このジャック42は、当業者には周知のRCAジャックである。RCAジャックは、スイッチボックス14の任意のオーディオジャック及びコンポジットジャック(ジャック44を含む)に対して使用される。ジャック42は、形状が概ね円筒状の中空のボリューム54を含む。通信ケーブルの端部にあるRCAプラグ(図示せず)がボリューム54に挿入され、初期に開状態である電気スイッチの第1の部分56と接触する。プラグがボリューム54内にさらに押し込まれるにつれて、プラグは第1のスイッチ部分56を方向Xに移動させる。その結果、第1のスイッチ部分56が第2のスイッチ部分58に押し付けられてスイッチが閉じられる。この効果は、プラグをジャック42に挿入したことが自動的に検出され、スイッチボックス14の論理回路及び制御装置15に報告されることである。従って、スイッチが開状態に戻った場合に、ジャック42からのプラグの取り外しが同様に自動的に検出され、論理回路及び制御装置に報告される。これと同じ種類の構成は、コンポーネントジャック46及び光ジャック50等のスイッチボックス14の他の種類のジャックに使用されてよい。HDMIジャックは、HDMIケーブルの挿入又は取り外しを、HDMIケーブル上の対応する電気接点とインターフェースをとる多数の電気接点のうちの少なくとも1つを介して自動的に検出し、報告する。
【0021】
図1及び4を参照すると、一度、スイッチボックス14がディスプレイ12に接続され、最初に電源が入れられると、図4に示されている情報がディスプレイ12に表示される。システムがある期間使用された後でさえ、作業者は、システムメニューから特定の選択をすることによっていつでも以下のセットアップ/構成/再構成手順に戻ることが可能である。指示60(画像)が、スイッチボックス14からビデオディスプレイ12に提供され、ビデオディスプレイにリストアップされた複数のオーディオ/ビデオ装置62から構成するオーディオ/ビデオ装置を、システムを使用中の作業者が選択するべきであることを要求する。遠隔制御装置64の画像がスイッチボックス14によってディスプレイ12に提供される。遠隔制御装置64の1つ又は複数のボタンが強調され、作業者が選択をするために彼らの遠隔制御装置のそれらの1つ又は複数のボタンを使用するべきであることを示す。この場合、上下の矢印及び「OK」(選択)ボタンが強調されている(図中に斜線部として示されている)。ここで、作業者は強調されている1つ又は複数のボタンを使用し、最初にセットアップを行う「ケーブルボックス」を選択する。「OK」ボタンが押されると、システムは次の画像に進む。
【0022】
図1及び5を参照すると、現在、ケーブルボックス18がディスプレイ12に接続されている。図5で、スイッチボックス14は、作業者が彼らのケーブルボックスが、彼らのTV(ディスプレイ)に1つ又は複数のケーブルによって、現在、接続されているかどうかが66で問われている画像をディスプレイ12に提供する。この作業者は、遠隔制御装置画像64上に強調されている彼らの遠隔制御装置のボタンを使用して「はい」と選択している。これは、ケーブルボックス18がTVに接続されていることを示している。ケーブルによってTVに接続されているオーディオ/ビデオ装置の画像68がディスプレイ12に示されている。
【0023】
図6で、スイッチボックス14は、作業者に彼らのTVからケーブルを取り外させ、それによってディスプレイ12からケーブルボックス18を取り外させる指示70を含む画像をディスプレイ12に提供する。この作業者は、遠隔制御装置画像64上に強調(斜線で影付け)されている彼らの遠隔制御装置のボタンを使用して「完了」と選択している。ケーブルによってTVから取り外されているオーディオ/ビデオ装置の画像72がディスプレイ12に示されている。図7を見ると、ケーブルボックス18をスイッチボックス14に接続するためにどの種類の信号ケーブルが使用されるかを示すように作業者に要求する画像がスイッチボックス14によって提供されてディスプレイ12に表示される。これは、作業者に彼らが彼らのケーブルボックスをHDMIケーブルで接続したいかどうかを74で問うことによって行われる。HDMIケーブルの端部の画像76がディスプレイ12に示されている。この作業者は、遠隔制御装置画像64上に強調されている彼らの遠隔制御装置のボタンを使用して「はい」と選択している。
【0024】
図8を参照すると、スイッチボックス14は、選択されたHDMIケーブルの端部をケーブルボックスのジャック(HDMI出力)に作業者が接続するべきであるという指示78を含む画像をディスプレイ12に提供する。HDMIケーブルの端部及びオーディオ/ビデオ装置のHDMI出力ジャックの画像80がディスプレイ12に示されている。この作業者は、遠隔制御装置画像64上に強調されている彼らの遠隔制御装置のボタンを使用して「続行」と選択している。
【0025】
図9に示されるように、選択されたHDMI信号ケーブルの他端部を作業者がスイッチボックス14のジャックに接続するべきであるという指示82がスイッチボックス14によって提供され、ビデオディスプレイに表示されている。HDMIケーブルの端部及びスイッチボックス14のHDMI入力ジャックの画像84がディスプレイ12に示されている。スイッチボックス14の適切なHDMI入力ジャックに隣接するLED52(図2参照)が一時的に点灯し、作業者がHDMIケーブルの端部を適切なHDMIジャックに接続するのを支援する。図9には、遠隔制御装置の画像がないことに注意されたい。これは、割り込み又はポーリング構成によって、HDMIケーブルの端部がいつスイッチボックス14のHDMIジャックに接続されたかを、スイッチボックス14の論理回路及び制御装置15が自動的に検出するからである。LEDは、HDMIケーブルの端部がスイッチボックス14のHDMIジャックに接続されたことを論理回路及び制御装置15が自動的に検出した後に消灯される。示されたHDMIジャックにHDMIケーブルの端部が接続された際に、任意選択の快適に響くオーディオサウンド(例えば、チャイム)がスイッチボックス14の小さいスピーカー(図示せず)によって発せられてよい。HDMIケーブルの端部がスイッチボックス14の示されていないHDMIジャックに差し込まれた場合、不快なオーディオサウンド(例えば、ブザー)が発せられてよい。このステップが完了されたことを作業者が示す必要はない。
【0026】
図10を参照すると、作業者は、ケーブルボックスがメディアセンター(即ち、スイッチボックス)に接続されていることが、現在、ディスプレイによって86で通知されている。作業者は、ケーブルボックスの電源が入れられていることを確認するように通知される。システムは、ケーブルボックスから1つ又は複数のオーディオ及びビデオをビデオディスプレイ12によって表示することを試みる。ビデオディスプレイ装置、スイッチボックス14及びケーブルボックスが適切に接続されていることを確認するために、作業者は、彼らがビデオディスプレイ12によって表示される1つ又は複数のオーディオ及びビデオ88を認識することが可能であるか否かを示すように86で質問される。この作業者は、遠隔制御装置画像64上に強調されている彼らの遠隔制御装置のボタンを使用して「はい」と選択している。
【0027】
図11を参照すると、スイッチボックス14は、作業者に彼らがスイッチボックス14(Bose(登録商標) Lifestyle(登録商標) システム)と協働する別の装置をセットアップしたいかどうかを尋ねる質問90が提供されている画像をディスプレイに提供する。スイッチボックス14の画像92がディスプレイ12に示されている。この作業者は、遠隔制御装置画像64上に強調されている彼らの遠隔制御装置のボタンを使用して「はい」と選択している。図12を見ると、スイッチボックス14は、ディスプレイ12にリストアップされた複数のオーディオ/ビデオ装置96から構成するオーディオ/ビデオ装置を作業者が選択するべきであるという指示94が提供されている画像をディスプレイに提供する。この作業者は、遠隔制御装置画像64上に強調されている彼らの遠隔制御装置のボタンを使用して「DVDプレイヤー」と選択している。「OK」ボタンが押されると、システムは次の画像に進む。
【0028】
図1及び13を参照すると、DVDプレイヤー20が、現在、ディスプレイ12に接続されている。図13で、スイッチボックス14が、作業者が彼らのDVDプレイヤーが、彼らのTV(ディスプレイ)に1つ又は複数のケーブルによって、現在、接続されているかどうかが98で問われている画像をディスプレイに提供する。この作業者は、遠隔制御装置画像64上に強調されている彼らの遠隔制御装置のボタンを使用して「はい」と選択している。これは、DVDプレイヤー20がTVに接続されていることを示している。ケーブルによってTVに接続されているオーディオ/ビデオ装置の画像100がディスプレイ12に示されている。
【0029】
図14で、スイッチボックス14は、作業者に彼らのTVからケーブルを取り外させる指示102が提供されている画像をディスプレイに提供する。TVから取り外されているオーディオ/ビデオ装置の画像104がディスプレイ12に示されている。この作業者は、遠隔制御装置画像64上に強調されている彼らの遠隔制御装置のボタンを使用して「完了」と選択している。図15を見ると、DVDプレイヤー20をスイッチボックス14に接続するためにどの種類の信号ケーブルが使用されるかを作業者に示させる要求がビデオディスプレイに表示されている画像をスイッチボックス14がディスプレイに提供する。これは、作業者に彼らが彼らのDVDプレイヤーをHDMIケーブルで接続したいかどうかを106で問うことによって行われる。HDMIケーブルの端部の画像108がディスプレイ12に示されている。この作業者は、遠隔制御装置画像64上に強調されている彼らの遠隔制御装置のボタンを使用して「いいえ」と選択している。
【0030】
それに呼応して、スイッチボックス14は、図16に示される画像をディスプレイ12に提供する。作業者に彼らがDVDプレイヤー20をスイッチボックス14に接続するのに使用するビデオケーブルを選択させる指示110がディスプレイ12に提供される。コンポーネントケーブルの端部、コンポジットケーブルの端部、及びケーブルなしの画像112がディスプレイ12に示されている。この作業者は、遠隔制御装置画像64上に強調されている彼らの遠隔制御装置のボタンを使用して「コンポーネント」と選択している。
【0031】
図17を参照すると、スイッチボックス14は、選択されたコンポーネントケーブルの端部をDVDプレイヤーのジャック(コンポーネント出力)に作業者が接続するべきであるという指示114がビデオディスプレイ12に表示されている画像をディスプレイに提供する。コンポーネントケーブルの端部及びDVDプレイヤーのコンポーネント出力ジャックの画像116がディスプレイ12に示されている。この作業者は、遠隔制御装置画像64上に強調されている彼らの遠隔制御装置のボタンを使用して「続行」と選択している。
【0032】
図18に示されるように、選択されたコンポーネント信号ケーブルの他端部を作業者がスイッチボックス14のジャック(メディアセンター)に接続するべきであるという指示118がビデオディスプレイに表示されている画像をスイッチボックス14がディスプレイに提供している。コンポーネントケーブルの端部及びスイッチボックス14のコンポーネント入力ジャックの画像120がディスプレイ12に示されている。図18には、遠隔制御装置の画像がないことに注意されたい。これは、コンポーネントケーブルの端部がいつスイッチボックス14のコンポーネントジャックに接続されたかを、スイッチボックス14の論理回路及び制御装置15が自動的に検出するからである。このステップが完了されたことを作業者が示す必要はない。
【0033】
図19を参照すると、コンポーネントケーブルはスイッチボックス14及びDVDプレイヤー20の間でビデオ情報だけを送信するので、別個のオーディオ接続がこれら2つの装置の間で確立される必要がある。スイッチボックス14は、作業者に彼らがDVDプレイヤー20をスイッチボックス14に接続するのに使用するオーディオケーブルを選択するべきであるという指示122がビデオディスプレイに表示されている画像をディスプレイに提供する。光ケーブルの端部、同軸ケーブルの端部、アナログケーブルの端部及びケーブルなしの画像124がディスプレイ12に示されている。この作業者は、遠隔制御装置画像64上に強調されている彼らの遠隔制御装置のボタンを使用して「同軸」と選択している。
【0034】
図20を参照すると、同軸ケーブルがDVDプレイヤーに接続されていることを作業者が確認するべきであるという指示126がスイッチボックス14によって提供され、ビデオディスプレイ12に表示される。同軸ケーブルの端部及びDVDプレイヤーの同軸出力ジャックの画像128がディスプレイ12に示されている。この作業者は、遠隔制御装置画像64上に強調されている彼らの遠隔制御装置のボタンを使用して「続行」と選択している。
【0035】
図21に示されるように、選択された同軸ケーブルの他端部を作業者がスイッチボックス14(メディアセンター)の後部に接続するべきであるという指示130がビデオディスプレイ12に表示されている画像をスイッチボックス14がディスプレイに提供している。同軸ケーブルの端部及びスイッチボックス14の同軸入力ジャックの画像132がディスプレイ12に示されている。図21には、遠隔制御装置の画像がないことに注意されたい。これは、同軸ケーブルの端部がいつスイッチボックス14の同軸ジャックに接続されたかを、スイッチボックス14の論理回路及び制御装置15が自動的に検出するからである。このステップが完了されたことを作業者が示す必要はない。
【0036】
図22を参照すると、DVDプレイヤーがメディアセンター(即ち、スイッチボックス14)に、現在、接続されていることが、ディスプレイによって134で作業者が、現在、通知されている画像をスイッチボックス14がディスプレイ12に提供している。システムは、DVDプレイヤー20から1つ又は複数のオーディオ及びビデオをビデオディスプレイ12によって表示することを自動的に試みる。ビデオディスプレイ装置12、スイッチボックス14及びDVDプレイヤー20が適切に接続されていることを確認するために、作業者は、彼らがビデオディスプレイ12によって表示される1つ又は複数のオーディオ及びビデオ136を認識することが可能であるか否かを示すように134で質問される。この作業者は、遠隔制御装置画像64上に強調されている彼らの遠隔制御装置のボタンを使用して「はい」と選択している。
【0037】
図1に戻ると、オーディオ/ビデオシステム10の初期状態では、衛星ボックス25がシステムに接続されていなかった。ケーブルボックス18及びDVDプレイヤー20を構成するための上記の開示が、衛星ボックス25を構成するために同様に使用されてよい。主要な違いは、作業者が彼らの衛星ボックスが、彼らのTVに1つ又は複数のケーブルによって、現在、接続されているかどうかが問われた(図5参照)際に、作業者が「いいえ」と応答する点である。次いで、システムは衛星ボックスをディスプレイ(例えば、TV)から取り外す次のステップ(図6参照)をスキップし、信号ケーブルの選択(図7)に直接進む。
【0038】
上記開示に従ってオーディオ/ビデオシステム10が構成された後、図23に示されるように見える。ケーブルボックス18が、HDMIケーブル22でスイッチボックス14に、現在、接続されている。DVDプレイヤー20が、コンポーネントケーブル138及び同軸ケーブル140でスイッチボックス14に、現在、接続されている。衛星ボックス25が、HDMIケーブル142でスイッチボックス14に、現在、接続されている。上記開示は、システム10の初期のセットアップ時点又はシステム10を構成若しくは再構成する任意の時点で使用されてよい。
【0039】
図24は、ビデオディスプレイ144の画像表示部分148に隣接する多数の前面側オーディオ/ビデオジャック146を含むビデオディスプレイ144の別の例を開示する。ビデオジャック及び画像表示部分148は、ディスプレイ12の前に立つ作業者によって同時に視認可能である。この例では、作業者は、オーディオ/ビデオ装置(図示せず)を彼らのTV(ビデオディスプレイ144)に接続する際の支援が提供される。作業者は、上述されたように(図7、15、16及び19参照)接続するのに彼らが使用を希望するビデオ及び/又はオーディオケーブルの種類を選択する。次いで、彼らは、上述されたように(図8、17及び20参照)彼らのTVに彼らが接続を希望するオーディオ/ビデオ装置(例えば、ゲームシステム)にケーブルの一端部を接続するように指示される。次に、作業者に「下の矢印152(視覚的参照記号)及び緑のLED154によって特定されるHDMI1ジャックにHDMIケーブルの他端部を接続して下さい。」と指示する指示150が画像表示部分に表示される。指示150が表示される直前にLED154が点灯される。他のLED156は、他のジャックに隣接して配置されているが、この時は点灯されない。過度に図面が乱雑にならないように、LEDの全ては図番156でラベル付けされていない。
【0040】
上述されたように、HDMIケーブルの端部の「HDMI1」ジャックへの挿入は、ビデオ装置144の論理回路及び制御装置(図示せず)によって自動的に検出される。作業者がHDMIケーブルの端部を異なるジャック(例えば、「HDMI2」)に差し込んだ場合、以下で示すように、システムがこの挿入を自動的に検出し、示されていないジャックにケーブルが差し込まれたことをその装置のユーザに通知することができる。誤りの視覚的指示が部分148に瞬間的に提供される。次に指示150が繰返される。代替的に、彼らがむしろHDMIケーブルをHDMI2ジャックに接続したいのか否かを尋ねる質問が部分148に表示されてよい。(上述されたように)強調されたボタンを備える遠隔制御装置の画像と共に「はい」及び「いいえ」の選択が部分148に提供される。作業者が「はい」を選択する場合、システムがその次のステップに進む。作業者が「いいえ」を選択する場合、指示150が繰返される。作業者が信号ケーブルを示されていないジャックに差し込んだ際に彼らを助ける支援が、上記で説明され且つ図1〜23で示されている例で同様に実現されてよい。
【0041】
本発明は特定の例示的な実施形態に関連して具体的に示され且つ説明されたが、いまや当業者なら本明細書で開示された特定の装置及び技術の種々の修正、逸脱及び使用を行うことができることは明白である。従って、本明細書で開示され且つ添付の特許請求の範囲の精神及び範疇によってのみ制限される装置及び技術によって示され又は占有される新規の特性及び特性の新規の組合わせの各々及び全てを本発明が包含するものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0042】
10 オーディオ/ビデオシステム
12 ビデオディスプレイ装置
14 オーディオ/ビデオスイッチボックス
15 論理回路及び制御装置
16、22、24 HDMIケーブル
18 ケーブルボックス
20 DVDプレイヤー
25 衛星ボックス
26 バススピーカー
28、30、32、34、36 スピーカー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
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図11
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図24