特許第6016372号(P6016372)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許60163723Dメガネ及びその電源及びペアリング制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6016372
(24)【登録日】2016年10月7日
(45)【発行日】2016年10月26日
(54)【発明の名称】3Dメガネ及びその電源及びペアリング制御方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 13/04 20060101AFI20161013BHJP
【FI】
   H04N13/04 380
【請求項の数】14
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2012-28978(P2012-28978)
(22)【出願日】2012年2月13日
(65)【公開番号】特開2012-170075(P2012-170075A)
(43)【公開日】2012年9月6日
【審査請求日】2015年1月16日
(31)【優先権主張番号】10-2011-0012980
(32)【優先日】2011年2月14日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(72)【発明者】
【氏名】崔 洛 源
(72)【発明者】
【氏名】具 宰 必
(72)【発明者】
【氏名】河 泰 鉉
(72)【発明者】
【氏名】朴 正 鎭
【審査官】 鈴木 隆夫
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−003992(JP,A)
【文献】 特開2010−093748(JP,A)
【文献】 実開昭63−130726(JP,U)
【文献】 特開平11−075223(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0110837(US,A1)
【文献】 特開2005−242548(JP,A)
【文献】 特開平08−265863(JP,A)
【文献】 特開平11−098540(JP,A)
【文献】 特開2009−027637(JP,A)
【文献】 特開2010−154533(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0012896(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 13/00−15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
3Dメガネの特定電源の供給を制限するステップと、
ディスプレイ装置とのペアリングを行うステップと、
前記ペアリングが行われていると判断されると、前記供給制限を解除するステップと
を含み、
前記特定電源は、
前記3Dメガネの加速度センサ及びタッチセンサのうち、少なくともいずれか一方に対する電源を含む、
3Dメガネの電源及びペアリング制御方法。
【請求項2】
前記ペアリングを行うステップは、
ユーザのキー入力を検知するステップと、
前記検知に応じて前記ディスプレイ装置とのペアリングを行うステップと
を含むことを特徴とする請求項1に記載の3Dメガネの電源及びペアリング制御方法。
【請求項3】
前記キー入力は、
電源キー入力及びペアリングキー入力のうち、少なくともいずれか一方を含むことを特徴とする請求項2に記載の3Dメガネの電源及びペアリング制御方法。
【請求項4】
前記キー入力は、
前記3Dメガネに設けられているキーに対する入力を含むことを特徴とする請求項2に記載の3Dメガネの電源及びペアリング制御方法。
【請求項5】
前記ペアリングを行うステップは、
ユーザの前記3Dメガネ着用を検知するステップと、
前記検知に応じて前記ディスプレイ装置とのペアリングを行うステップと
を含むことを特徴とする請求項1に記載の3Dメガネの電源及びペアリング制御方法。
【請求項6】
前記特定電源は、
前記3Dメガネのセンサ及びシャッターのうち、少なくともいずれか一方に対する電源を含むことを特徴とする請求項1に記載の3Dメガネの電源及びペアリング制御方法。
【請求項7】
前記制限は、
前記3Dメガネのセンシング部のインタラプトによる前記特定電源が供給されることを中断することを含むことを特徴とする請求項1に記載の3Dメガネの電源及びペアリング制御方法。
【請求項8】
3Dメガネの特定電源の供給を制限するステップと、
ディスプレイ装置とのペアリングを行うステップと、
前記ペアリングが行われていると判断されると、前記供給制限を解除するステップと
を含み、
前記ペアリングを行うステップは、
ペアリング要求信号を検知するステップと、
前記ペアリングが最初のペアリングである場合、前記ペアリング要求信号が第1時間の間検知され続ける際にペアリングを行い、前記ペアリングが再ペアリングである場合、前記ペアリング要求信号が第2時間の間検知され続ける際にペアリングを行うステップと
を含み、
前記第1時間は、前記第2時間より短い、
ことを特徴とする3Dメガネの電源及びペアリング制御方法。
【請求項9】
3Dメガネの特定電源を供給する電源供給部と、
ディスプレイ装置とのペアリングを行う通信部と、
前記3Dメガネの特定電源の供給を制限している状態で、前記ディスプレイ装置とのペアリングが行われると、前記3Dメガネの特定電源の供給制限を解除するように制御する制御部と
を含み、
前記特定電源は、
前記3Dメガネの加速度センサ及びタッチセンサのうち、少なくともいずれか一方に対する電源を含む、
3Dメガネ。
【請求項10】
ユーザのキー入力を検知するキー入力部を更に含み、
前記制御部は、
前記キー入力部の検知結果に応じて、前記ディスプレイ装置とのペアリングを行うように制御することを特徴とする請求項に記載の3Dメガネ。
【請求項11】
前記キー入力は、
電源キー入力及びペアリングキー入力のうち、少なくともいずれか一方を含むことを特徴とする請求項10に記載の3Dメガネ。
【請求項12】
前記キー入力は、
前記3Dメガネに設けられているキーに対する入力であることを特徴とする請求項10に記載の3Dメガネ。
【請求項13】
ユーザの前記3Dメガネ着用を検知するセンシング部を更に含み、
前記制御部は、
前記センシング部の検知結果に応じて前記ディスプレイ装置とのペアリングを行うように制御することを特徴とする請求項に記載の3Dメガネ。
【請求項14】
3Dメガネの特定電源を供給する電源供給部と、
ディスプレイ装置とのペアリングを行う通信部と、
前記3Dメガネの特定電源の供給を制限している状態で、前記ディスプレイ装置とのペアリングが行われると、前記3Dメガネの特定電源の供給制限を解除するように制御する制御部と
を含み、
前記ペアリングを行う通信部は、
ペアリング要求信号を検知し、
前記ペアリングが最初のペアリングである場合、前記ペアリング要求信号が第1時間の間検知され続ける際にペアリングを行い、前記ペアリングが再ペアリングである場合、前記ペアリング要求信号が第2時間の間検知され続ける際にペアリングを行い、かつ、
前記第1時間は、前記第2時間より短い、
ことを特徴とする3Dメガネ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、3Dメガネ及びその電源及びペアリング制御方法に関し、より詳細には、3Dディスプレイ装置と連動する3Dメガネ及びその電源及びペアリング制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、無線通信に関する技術分野の開発においては、低コスト及び省電力の無線装置又は無線リンクを用いた技術が関心を集めており、無線通信に関連する多様な技術が開発及び実現されている。ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))は近距離ラジオ技術に基づく無線通信方式として、2.4GHz帯のISM(Industrial、Scientific、Medical)周波数帯域で動作し、半径10mの距離から最大1Mbpsの速度で音声及びデータを伝送でき、消費電力が非常に少なく、その活用の範囲が急増する傾向にある。
【0003】
特に、移動通信端末にブルートゥースモジュールが採択され使用される場合が多くみられ、ブルートゥースモジュールの含まれた移動通信端末と別のブルートゥース装置との間の通信のためには、ペアリングは必須である。ペアリングは、認証(Authentication)や、PINコード、暗号化(Encryption)などの過程を通じて行なわれてよい。認証は、別のブルートゥース装置と連結するためのPINコード(パスキー)をやり取りするかについて設定する過程であり、PINコードは、一種のパスワードと同様のものとして、ブルートゥース装置間にPINコードを同一にするための過程であり、暗号化は、ブルートゥース装置間でやり取りするデータを暗号化するための過程である。
【0004】
一方、最近は、3Dディスプレイ装置と3Dメガネとの間の通信方式として、ブルートゥース方式を主に利用している。3Dメガネを用いて3D画面を視聴するためには、3Dディスプレイ装置とペアリング過程が行なわれるべきであるが、従来には、毎回3Dディスプレイ装置と3Dメガネとの間にペアリング過程を行わなければならないという問題がある。なお、3Dディスプレイ装置と3Dメガネとがペアリングされた場合、3Dメガネを用いていない状況でも、3Dメガネの電源を使うという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国特開第2011−0023323号公報
【特許文献2】韓国特開第2011−0095489号公報
【特許文献3】韓国特開第2011−0075498号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、3Dディスプレイ装置と3Dメガネとの間にペアリングが行われていると判断されると、電源の供給が制限されている3Dメガネの電源供給を解除する3Dメガネ及びその電源及びペアリング制御方法を提供することにある。
【0007】
なお、本発明のもう一つの目的は、3Dディスプレイ装置と3Dメガネとの間のペアリング実行の有無、ユーザの3Dメガネ着用センシングの有無及び3Dデータのスキャン結果に応じて、特定電源を制御する3Dメガネ及びその電源及びペアリング制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の目的を達成するための本発明の一実施形態に係る3Dメガネの電源及びペアリング制御方法は、3Dメガネの特定電源の供給を制限するステップと、ディスプレイ装置とのペアリングを行うステップと、前記ペアリングが行われていると判断されると、前記供給制限を解除するステップとを含む。
【0009】
そして、前記ペアリングを行うステップは、ユーザのキー入力を検知するステップと、前記検知に応じて前記ディスプレイ装置とのペアリングを行うステップとを含んでよい。
【0010】
なお、前記キー入力は、電源キー入力及びペアリングキー入力のうち、少なくともいずれか一方を含んでよい。
【0011】
そして、前記キー入力は、前記3Dメガネに設けられているキーに対する入力を含んでよい。
【0012】
なお、前記ペアリングを行うステップは、ユーザの前記3Dメガネ着用を検知するステップと、前記検知に応じて前記ディスプレイ装置とのペアリングを行うステップとを含んでよい。
【0013】
そして、前記特定電源は、前記3Dメガネのセンサ及びシャッターのうち、少なくともいずれか一方に対する電源を含んでよい。
【0014】
なお、前記特定電源は、前記3Dメガネの加速度センサ及びタッチセンサのうち、少なくともいずれか一方に対する電源を含んでよい。
【0015】
そして、前記制限は、前記3Dメガネのセンシング部のインタラプトによる前記特定電源が供給されることを中断することを含んでよい。
【0016】
なお、前記ペアリングを行うステップは、ペアリング要求信号を検知するステップと、前記ペアリングが最初のペアリングである場合、前記ペアリング要求信号が第1時間の間検知され続ける際にペアリングを行い、前記ペアリングが再ペアリングである場合、前記ペアリング要求信号が第2時間の間検知され続ける際にペアリングを行うステップとを含んでよい。
【0017】
そして、前記第1時間は、前記第2時間より短くてよい。
【0018】
一方、前記目的を達成するための本発明の一実施形態に係る3Dメガネの電源及びペアリング制御方法は、ディスプレイ装置とのペアリングを行うステップと、ユーザの3Dメガネ着用の有無をセンシングするステップと、3Dデータの入力の有無をスキャンするステップと、前記ペアリングと、センシング及びスキャン結果に応じて、前記3Dメガネの特定電源を制御するステップと含む。
【0019】
なお、前記3Dデータは、前記ディスプレイ装置と3Dメガネの同期情報を含んでよい。
【0020】
そして、前記センシングは、加速度センサ及びタッチセンサのうち、少なくともいずれか一つを使ってよい。
【0021】
なお、前記特定電源は、前記3Dメガネの制御部と、センシング部及びシャッターオン/オフユユニットのうち、少なくともいずれか一つを含んでよい。
【0022】
そして、前記特定電源を制御するステップは、特定時間の間に3Dデータがスキャンされていない場合、前記特定電源の供給が中断されるように制御してよい。
【0023】
なお、前記特定電源を制御するステップは、前記センシング結果、ユーザの着用に対する検知が特定回数以上繰り返される場合、前記特定電源の供給が中断されるように制御してよい。
【0024】
そして、前記センシングのためのセンサの駆動電圧が特定電圧以下である場合、ユーザにアラームを提供するステップを更に含んでよい。
【0025】
なお、前記ペアリングを行うステップは、ペアリング要求信号を検知するステップと、前記ペアリングが最初のペアリングである場合、前記ペアリング要求信号が第1時間の間検知され続ける際にペアリングを行い、前記ペアリングが再ペアリングである場合、前記ペアリング要求信号が第2時間の間検知され続ける際にペアリングを行うステップとを含んでよい。
【0026】
そして、前記第1時間は、前記第2時間より短くてよい。
【0027】
一方、前記目的を達成するための本発明の一実施形態に係る3Dメガネは、特定電源を供給する電源供給部と、ディスプレイ装置とのペアリングを行う通信部と、前記3Dメガネの特定電源の供給を制限している状態で、前記ディスプレイ装置とのペアリングが行われると、前記3Dメガネの特定電源の供給制限を解除するように制御する制御部とを含む。
【0028】
そして、ユーザのキー入力を検知するキー入力部を更に含み、前記制御部は、前記キー入力部の検知結果に応じて、前記ディスプレイ装置とのペアリングを行うように制御してよい。
【0029】
なお、前記キー入力は、電源キー入力及びペアリングキー入力のうち、少なくともいずれか一方を含んでよい。
【0030】
そして、前記キー入力は、前記3Dメガネに設けられているキーに対する入力であってよい。
【0031】
なお、ユーザの前記3Dメガネ着用を検知するセンシング部を更に含み、前記制御部は、前記センシング部の検知結果に応じて前記ディスプレイ装置とのペアリングを行うように制御してよい。
【0032】
そして、前記特定電源は、前記3Dメガネのセンサ及びシャッターのうち、少なくともいずれか一方に対する電源を含んでよい。
【0033】
なお、前記特定電源は、前記3Dメガネの加速度センサ及びタッチセンサのうち、少なくともいずれか一方に対する電源を含んでよい。
【0034】
そして、前記3Dメガネの特定電源の供給制限は、前記3Dメガネのセンサのインタラプトによって、前記特定電源が供給されることを中断することを含んでよい。
【0035】
なお、前記制御部は、前記ペアリングが最初のペアリングである場合、ペアリング要求信号が第1時間の間検知され続ける際にペアリングを行い、前記ペアリングが再ペアリングである場合、前記ペアリング要求信号が第2時間の間検知され続ける際にペアリングを行うように制御してよい。
【0036】
そして、前記第1時間は、前記第2時間より短くてよい。
【0037】
一方、前記目的を達成するための本発明の一実施形態に係る3Dメガネは、特定電源を供給する電源供給部と、ディスプレイ装置とのペアリングを行う通信部と、ユーザの3Dメガネ着用の有無を検知するセンシング部と、前記通信部を介して3Dデータが入力されているか否かをスキャンし、前記ペアリングと、センシング及びスキャン結果に応じて、前記3Dメガネの特定電源を制御する制御部とを含む。
【0038】
そして、前記3Dデータは、前記ディスプレイ装置と3Dメガネの同期情報を含んでよい。
【0039】
なお、前記センシングは、加速度センサ及びタッチセンサのうち、少なくともいずれか一つを含んでよい。
【0040】
そして、前記特定電源は、前記3Dメガネの制御部と、センシング部及びシャッターオン/オフユユニットのうち、少なくともいずれか一つを含んでよい。
【0041】
なお、前記制御は、特定時間の間に前記3Dデータがスキャンされていない場合、前記特定電源の供給が中断されるように制御してよい。
【0042】
そして、前記制御部は、前記センシング部のセンシング結果、ユーザの着用に対する検知が特定回数以上繰り返される場合、前記特定電源の供給が中断されるように制御してよい。
【0043】
なお、前記センシングのためのセンサの駆動電圧が特定電圧以下である場合、ユーザにアラームを提供するアラーム部を更に含んでよい。
【0044】
そして、前記制御部は、前記ペアリングが最初のペアリングである場合、ペアリング要求信号が第1時間の間検知され続ける際にペアリングを行い、前記ペアリングが再ペアリングである場合、前記ペアリング要求信号が第2時間の間検知され続ける際にペアリングを行うように制御してよい。
【0045】
そして、前記第1時間は、前記第2時間より短くてよい。
【発明の効果】
【0046】
上述のような本発明の多様な実施形態よって、ユーザは容易に3Dメガネと3Dディスプレイ装置のペアリングを行うことができ、不要な3Dメガネの電源の無駄遣いを防ぐことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
図1】本発明の一実施形態に係る3D映像提供システムに対する図である。
図2】本発明の一実施形態に係る3Dメガネのブロック図を示す図である。
図3】本発明の一実施形態に係る3Dメガネに設けられているキー入力部を示す図である。
図4】本発明の一実施形態に係る3Dメガネのセンシング部を示す図である。
図5】本発明の一実施形態に係る3Dメガネのペアリング及び電源を制御する方法を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0048】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0049】
図1は、本発明の一実施形態に係る3D映像提供システムに対する図である。図1に示すように、3D映像提供システム100は、3D映像を画面に表示するための3Dディスプレイ装置110と、3D映像を視聴するための3Dメガネ120とで構成される。
【0050】
3Dディスプレイ装置110は、カメラなどの撮影装置から受信された3D映像、又はカメラによって撮影されて放送局において編集/加工されてから、放送局から送出された3D映像を受信し、受信された3D映像を処理した後、それを画面に表示する。特に、3Dディスプレイ装置110は、3D映像のフォーマットを参照し、左眼映像と右眼映像とを加工し、加工された左眼映像と右眼映像とが時分割されて交互にディスプレイされるようにする。
【0051】
更に、3Dディスプレイ装置110は、左眼映像と右眼映像とが時分割されてディスプレイされるタイミングと同期する同期信号を生成し、3Dメガネ120に伝達する。ここで、同期信号は、複数個のパルスが3Dディスプレイ装置110の垂直同期信号(Vsync)ごとに周期的に生じるため、生成される。
【0052】
このとき、3Dディスプレイ装置110は、3Dテレビや、3Dプロジェクション、3Dモニタなどで実現できてよい。
【0053】
3Dメガネ120は、3Dディスプレイ装置110から受信された同期信号に応じて左眼グラスと右眼グラスとを交互に開閉し、ユーザが左眼と右眼を通じて左眼映像及び右眼映像をそれぞれ視聴できるようにする。
【0054】
特に、3Dメガネ120は、未開封状態、即ち、特定電源の供給が制限されている状態で、ユーザのキー入力又はユーザの着用を検知して3Dディスプレイ装置110とのペアリングを行う。3Dディスプレイ装置110とのペアリングが行われると、3Dメガネ120は特定電源を供給制限を解除し、3Dメガネの特定電源に電源を供給する。
【0055】
なお、3Dメガネ120は、開封の後、ペアリング実行の有無と、ユーザの着用センシングの有無及び3Dデータ受信スキャンの有無に応じて、3Dメガネ120の特定電源供給を制限する。
【0056】
以下では、図3を参照しながら、本発明の一実施形態に係る3Dメガネ120について説明する。図3に示すように、本発明の一実施形態に係る3Dメガネ120は、キー入力部121と、センシング部122と、制御部123と、シャッターオン/オフユニット124と、電源供給部125及び通信部126を含む。
【0057】
キー入力部121は、3Dメガネ120の電源供給命令を受信する電源キー入力部、及び、3Dメガネ120と3Dディスプレイ装置110とのペアリング実行命令を受信するペアリングキー入力部を含む。このとき、電源キー入力部及びペアリングキー入力部は、3Dメガネ120に位置するボタンの形式で実現されてよい。具体的に、図3に示すように、電源キー入力部311及びペアリングキー入力部312は、3Dメガネ120のフレーム部分に位置してよい。
【0058】
特に、電源キー入力部311が選択されると、3Dメガネ120は3Dメガネ120の各構成に電源を供給するように制御する。なお、未開封の3Dメガネ120で最初に電源キー入力部が選択されると、3Dメガネ120は、3Dメガネ120の各構成に電源を供給するだけでなく、3Dメガネ120と3Dメガネ120の周囲の3Dディスプレイ装置110とのペアリングを行ってよい。
【0059】
なお、ペアリングキー入力部312が選択されると、3Dメガネ120はペアリング要求信号を検知し、3Dメガネ120と3Dディスプレイ装置110とのペアリングを行う。特に、未開封の3Dメガネ120で最初にペアリングキー入力312が選択されると、ペアリングキー入力部312はペアリング要求信号を生成し、制御部123はペアリング要求信号を検知し、3Dメガネ120と3Dメガネ120の周囲の3Dディスプレイ装置110とのペアリングを行う。
【0060】
なお、ユーザが従来の3Dディスプレイ装置ではなく、新しい3Dディスプレイ装置との再ペアリングを望む場合、ペアリングキー入力部312を選択することにより、新しい3Dディスプレイ装置110とのペアリングを行うことができる。
【0061】
このとき、未開封の状態、即ち、最初のペアリングである場合、3Dディスプレイ装置110とペアリングを行う際は、ペアリングキー入力部312が第1時間の間押し続けられると、制御部123は第1時間の間ペアリング要求信号を検知し、3Dメガネ120と3Dディスプレイ装置110とのペアリングを行う。なお、新しい3Dディスプレイ装置と再ペアリングを行う場合、ペアリングキー入力部312が第2時間の間押し続けられると、制御部123は第2時間の間ペアリング要求信号を検知し、3Dメガネ120と3Dディスプレイ装置110とのペアリングを行う。このとき、第1時間は第2時間より短くてよい。
【0062】
しかし、これは一実施形態に過ぎず、未開封の状態で3Dディスプレイ装置110と最初のペアリングを行い際は、ペアリングキー入力部312を一回押し、新しい3Dディスプレイ装置110と再ペアリングを行う際は、ペアリングキー入力部312を連続して2回押す実施形態にも本発明の技術的な思想が適用されてよい。
【0063】
センシング部122は、ユーザの3Dメガネ120着用の有無を検知する。このとき、センシング部122は、加速度センサ或いはタッチセンサ、又は両方とも用いて実現されてよい。しかし、それは一実施形態に過ぎず、別のセンサを用いてユーザの3Dメガネ120着用の有無を検知することができる。
【0064】
特に、図4に示すように、タッチセンサ411、412は、3Dメガネ120のフレームとユーザの耳が触れる部分に位置してよい。しかし、それは、一実施形態に過ぎず、別の位置にタッチセンサを設けてユーザの3Dメガネ120着用の有無を検知することができる。
【0065】
シャッターオン/オフユニット124は、制御部123から生成された制御信号に応じてシャッターを駆動する。特に、シャッターオン/オフユニット124は左眼シャッターと右眼シャッターとで構成され、3Dディスプレイ装置110から受信された同期信号に基づいて生成された制御信号に応じて左眼シャッターと右眼シャッターを交互にオン/オフする。
【0066】
電源供給部125は、制御部123の制御により3Dメガネ120の構成に電源を供給する。特に、電源供給部125は3Dディスプレイ装置110とのペアリング実行の有無、ユーザの3Dメガネ120着用の有無及び3Dデータスキャンの有無に応じて特定構成に対して電源を供給したり、電源の供給を制限する。
【0067】
通信部126は、外部3Dディスプレイ装置110との通信を行う。特に、通信部126は、3Dディスプレイ装置110との通信のためにペアリングを行う。具体的に、ペアリングは、認証(Authentication)や、PINコード、暗号化(Encryption)などの過程を通じて行なわれてよい。認証は、別のブルートゥース装置と連結するためのPINコード(パスキー)をやり取りするかについて設定する過程であり、PINコードは、一種のパスワードと同様のものとして、ブルートゥース装置間にPINコードを同一にするための過程であり、暗号化は、ブルートゥース装置間でやり取りするデータを暗号化するための過程である。このとき、通信部126は、ブルートゥースモジュールで行われてよい。しかし、それは一実施形態に過ぎず、別の通信モジュールによって3Dディスプレイ装置110とペアリングを行ってよい。
【0068】
3Dディスプレイ装置110とのペアリングが行われると、通信部126は3Dディスプレイ装置110から3Dデータを受信する。このとき、3Dデータとは、3Dディスプレイ装置110と3Dメガネ120の同期情報を含んでよい。
【0069】
制御部123は、ユーザキー入力部121及びセンシング部122を介してのユーザの入力によって3Dメガネ120全般を制御する。
【0070】
特に、制御部123は、未開封状態(即ち、電源供給が制限されている状態)で、キー入力部のユーザ入力の有無に応じて3Dディスプレイ装置110とのペアリングを行う。具体的に、電源キー入力部311又はペアリングキー入力部312が選択されると、制御部123は3Dディスプレイ装置110とペアリングを試みる。
【0071】
そして、3Dディスプレイ装置110とペアリングが行われると、制御部123は3Dメガネ120の特定電源の供給制限を解除する。具体的に、3Dディスプレイ装置110とペアリングが行われると、制御部123は3Dメガネ120のセンシング部122の電源供給制限を解除し、センシング部122に電源を供給する。
【0072】
センシング部122の電源が供給されると、制御部123はセンシング部122によってユーザの3Dメガネ120の着用の有無を検知し、3Dメガネ120の電源供給を制御する。具体的に、センシング部122を介してユーザが3Dメガネ120を着用していることが検知できてない場合、制御部123は3Dメガネ120の電源供給を再び中断する。
【0073】
なお、ユーザの着用に対する検知が特定回数以上繰り返される場合、制御部123は3Dメガネ120の特定電源の供給を再び中断することができる。
【0074】
センシング部122によってユーザ着用の有無が検知されると、制御部123は通信部126を介して3Dデータ、即ち、同期信号が受信されたか否かをスキャンする。そして、3Dデータがスキャンされると、制御部123は3Dディスプレイ装置110から出力される3D映像を使用するために、シャッターオン/オフユニット124を駆動する。
【0075】
しかし、特定時間の間3Dデータがスキャンされてなければ、制御部123は再び3Dメガネ120の特定電源供給を中断する。このとき、特定時間とは、ユーザがユーザ説明書を通じてリモコン操作時に予想される時間として、約5分に設定されてよい。しかし、それは、一実施形態に過ぎず、ユーザによって直接設定されてよい。
【0076】
なお、制御部123は、3Dメガネ120のセンシング部122のインタラプトによって、3Dメガネ120の電源供給を制限することができる。具体的に、3Dメガネ120の保管時に外部から特定値以上の外部振動が発生すると、制御部123は3Dメガネ120の構成に電源を供給する。そして、3Dデータがスキャンされた場合、制御部123はシャッターオン/オフユニット124に電源を供給する。しかし、特定時間(例えば、10秒)の間、3Dデータがスキャンされていない場合、制御部123は再び外部振動の有無を判断する。そして、特定値以上の外部振動が再び発生すると、制御部123は3Dデータスキャンの有無を再び判断する。そして、制御部123は、外部振動発生の有無判断及び3Dデータ入力の有無を特定回数の間繰り返して判断し、特定回数の間、外部振動発生及び3Dデータ入力が存在すると判断されると、シャッターオン/オフユニット124に電源を供給し、存在しない場合は、3Dメガネ120の電源供給を中断する。
【0077】
しかし、本発明の一実施形態は、上述の例に限定されず、別のセンシング部122のインタラプトによって、3Dメガネ120の電源供給を制限することができる。例えば、保管時に外部メタルが接近する場合、制御部123は外部メタルが接近しているか否か及び3Dデータ入力の有無を繰り返し判断して3Dメガネ120の電源供給を制限してよい。
【0078】
なお、制御部123は、3Dメガネ120が最初にペアリングされた後、再ペアリングを行う際、ペアリングキー入力312の有無を通じてペアリングを行ってよい。但し、制御部123は、ペアリングが最初のペアリングである場合、ペアリング要求信号が第1時間の間、検知され続ける際にペアリングを行い、ペアリングが再ペアリングである場合、ペアリング要求信号が第2時間の間、検知され続ける際にペアリングを行うことができるように制御する。このとき、第1時間は第2時間より短くてよい。
【0079】
更に、制御部123は、センシング部122によってユーザが3Dメガネ120を着用していると検知する場合にも、自動で3Dディスプレイ装置110とのペアリングを行うことができる。
【0080】
なお、制御部123はセンシングのためのセンシング部の駆動電圧が特定電圧以下である場合、ユーザにアラームを提供することができる。それは、3Dメガネ120のバッテリが放電した場合、バッテリの充電或いは交換を報知するためである。このとき、アラームは聴覚的なビープ音で実現されてよく、視覚的な報知表示で実現されてよい。又は、3Dディスプレイ装置110にバッテリ放電情報を送信し、3Dディスプレイ装置110を介してバッテリ放電情報をディスプレイするようにできる。
【0081】
上述のような3Dメガネを通じてユーザは容易に3Dメガネ120と3Dディスプレイ装置110とのペアリングを行うことができ、不要な3Dメガネ120の電源の無駄遣いを防ぐことができるようになる。
【0082】
以下では、図5を参照しながら、3Dメガネ120の電源及びペアリング制御方法について説明する。
【0083】
図5は、本発明の一実施形態に係る3Dメガネ120の電源及びペアリング制御方法を説明するためのフローチャートである。
【0084】
まず、3Dメガネ120は未開封の状態であるため、電源供給を制限する(S510)。そして、3Dメガネ120はユーザのキー入力部121を介してのキー入力の有無を検知する(S520)。このとき、キー入力部121は電源キー入力部311又はペアリングキー入力部312であってよい。
【0085】
ユーザのキー入力が検知されると(S520−Y)、3Dメガネ120は3Dディスプレイ装置110とのペアリングを行う(S530)。このとき、3Dディスプレイ装置110と特定時間の間、ペアリングが行われていない場合(S540−N)、3Dメガネ120は特定電源の供給制限状態を維持する(S590)。
【0086】
しかし、3Dディスプレイ装置110とのペアリングが行われると(S540−Y)、3Dメガネ120は3Dメガネ120の特定電源供給の制限を解除する(S550)。具体的に、3Dメガネ120は、3Dメガネ120のセンシング部122と、制御部123及びシャッターオン/オフユニット124のうち、少なくともいずれか一つに電源を供給する。
【0087】
そして、3Dメガネ120は、センシング部122によってユーザが3Dメガネ120を着用しているか否かを検知する(S560)。3Dメガネ120が特定時間の間、着用されていないと判断されると(S560−N)、3Dメガネ120は3Dメガネ120の特定電源の供給を再び制限する(S590)。
【0088】
しかし、3Dメガネ120が着用されていると判断すると(S560−Y)、3Dメガネ120は通信部126を介して3Dデータが入力されているか否かをスキャンする(S570)。特定時間の間3Dデータが入力されていないと判断すると(S570−N)、3Dメガネ120は3Dメガネ120の特定電源の供給を再び制限する(S590)。
【0089】
しかし、3Dディスプレイ装置110から3Dデータが入力されていると判断されると(S570−Y)、3Dメガネ120はシャッターをオン/オフする(S580)。即ち、3Dメガネ120は、3Dディスプレイ装置110から出力される3D映像を視聴するために、シャッターオン/オフユニット124に電源を供給し、シャッターオン/オフユニット124を駆動する。
【0090】
上述の方法により、ユーザは容易に3Dメガネ120と3Dディスプレイ装置110とのペアリングを行うことができ、不要な3Dメガネ120の電源の無駄遣いを防ぐことができるようになる。
【0091】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
図1
図2
図3
図4
図5