(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ガス供給元から複数の住宅側に燃料ガスを供給するメイン流路と、前記メイン流路に設けられた親調整器と、前記メイン流路をバイパスするバイパス流路と、前記バイパス流路に設けられ、前記親調整器の調整圧力よりも調整圧力が高く設定された子調整器とを備えたガス供給システムであって、
異常状態を検出する異常状態検出手段と、
前記メイン流路を通じて流れる燃料ガスと前記バイパス流路を通じて流れる燃料ガスの合流箇所に設けられ、前記異常状態検出手段により異常状態が検出された場合に流路を遮断する流路遮断手段と、を備え、
前記親調整器は、ダイヤフラムの変位に応じて第1弁体を動作させることで前記メイン流路からノズル部を介して減圧室に流入する燃料ガス量を調整する構造であって、
前記バイパス流路は、前記親調整器の減圧室に接続され、
前記流路遮断手段は、前記バイパス流路を経て前記親調整器の減圧室に流れる燃料ガスを遮断する第2弁体を有し、前記異常状態検出手段により異常状態が検出された場合に前記第2弁体を動作させて前記バイパス流路を経て前記親調整器の減圧室に流れる燃料ガスを遮断すると共に、前記第2弁体の遮断動作に合わせて前記ダイヤフラムを変位させて前記第1弁体を動作させることにより、前記メイン流路を経て前記ノズル部から前記親調整器の減圧室に流れる燃料ガスを遮断する
ことを特徴とするガス供給システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、従来のガス供給システムでは、ガス流路におけるガス漏洩や地震等の異常状態の発生時において、各家庭に設けられるガスメータが流路を遮断するものの、ガスメータ上流側においては流路を遮断することができず、このような場合には大量の燃料ガスが漏れてしまう可能性があった。
【0007】
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その発明の目的とするところは、大量ガス漏れを防止することが可能なガス供給システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のガス供給システムは、ガス供給元から複数の住宅側に燃料ガスを供給するメイン流路と、前記メイン流路に設けられた親調整器と、前記メイン流路をバイパスするバイパス流路と、前記バイパス流路に設けられ、前記親調整器の調整圧力よりも調整圧力が高く設定された子調整器とを備えたガス供給システムであって、異常状態を検出する異常状態検出手段と、前記メイン流路を通じて流れる燃料ガスと前記バイパス流路を通じて流れる燃料ガスの
合流箇所に設けられ、前記異常状態検出手段により異常状態が検出された場合に流路を遮断する流路遮断手段と、
を備え、前記親調整器は、ダイヤフラムの変位に応じて第1弁体を動作させることで前記メイン流路からノズル部を介して減圧室に流入する燃料ガス量を調整する構造であって、前記バイパス流路は、前記親調整器の減圧室に接続され、前記流路遮断手段は、前記バイパス流路を経て前記親調整器の減圧室に流れる燃料ガスを遮断する第2弁体を有し、前記異常状態検出手段により異常状態が検出された場合に前記第2弁体を動作させて前記バイパス流路を経て前記親調整器の減圧室に流れる燃料ガスを遮断すると共に、前記第2弁体の遮断動作に合わせて前記ダイヤフラムを変位させて前記第1弁体を動作させることにより、前記メイン流路を経て前記ノズル部から前記親調整器の減圧室に流れる燃料ガスを遮断することを特徴とする。
【0009】
このガス供給システムによれば、メイン流路を通じて流れる燃料ガスとバイパス流路を通じて流れる燃料ガスの合流箇所、又は合流箇所の下流側、且つ、複数の住宅側に流路が分岐される分岐箇所の上流側に設けられ、異常状態が検出された場合に流路を遮断する流路遮断手段を備えている。このため、ガス流路におけるガス漏洩や地震等の異常状態の発生時において流路遮断手段により流路を遮断できることとなり、流路遮断手段により遮断される箇所の下流側についてのガス漏れを防止できることとなる。従って、大量ガス漏れを防止することができる。
さらに、流路遮断手段は、バイパス流路を経て親調整器の減圧室に流れる燃料ガスを遮断する第2弁体を有し、第2弁体の動作に合わせてダイヤフラムを変位させてメイン流路を経てノズル部から親調整器の減圧室に流れる燃料ガスを遮断する。このため、第2弁体を動作させることにより、メイン流路及びバイパス流路双方の流路を1動作で遮断することができる。
【0010】
また、本発明のガス供給システムにおいて、子調整器、バイパス流路
の全体、流路遮断手段及び異常状態検出手段は、一体に組み付けられてユニット化されていることが好ましい。
【0011】
このガス供給システムによれば、子調整器、バイパス流路
の全体、流路遮断手段及び異常状態検出手段は、一体に組み付けられてユニット化されているため、上記構成を備えないガス供給システムに対してユニットを
後から組み付けることにより大量ガス漏れを防止する設備を比較的容易に実現することができる。
【0012】
また、本発明のガス供給システムにおいて、
前記異常状態検出手段は、マイコンガスメータによって構成され、前記バイパス流路のうち前記マイコンガスメータの出口から延びるバイパス流路は、前記マイコンガスメータの裏面側に配索されていることが好ましい。
【0013】
このガス供給システムによれば、
バイパス流路を壁面等に固定可能とすることができる。
【0014】
また、本発明のガス供給システムにおいて、
第2弁体はモータにより駆動され、異常状態検出手段は、異常を検出した場合に信号線を介してモータに流路を閉じる旨の信号を出力することにより
第2弁体を動作させて流路を遮断すると共に、操作可能に設けられた操作スイッチが操作された場合に信号線を介してモータに流路を開ける旨の信号を出力することにより
第2弁体を動作させて遮断した流路を開放することが好ましい。
【0015】
このガス供給システムによれば、信号線を介してモータ弁を閉じる旨の信号を出力することにより
第2弁体を動作させて流路を遮断すると共に、操作スイッチが操作された場合には
第2弁体を動作させて遮断した流路を開放する。このため、異常状態の発生により流路が遮断されてしまっても、操作スイッチを操作するだけで2つの流路を開放することができ、ガスメータにおいて遮断弁を開ける際と同様の操作により流路を開放でき、開放する際の操作の容易化を図ることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、大量ガス漏れを防止することが可能なガス供給システムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るガス供給システム1を示す概略構成図である。なお、以下では、LPガスを燃料ガスとして供給するガス供給システム1を例に説明するが、これに限らず、ガス供給システム1は都市ガスを供給するものであってもよい。
【0019】
ガス供給システム1は、ガスボンベ(ガス供給元)10から複数の住宅2に燃料ガスを供給する住宅設備である。このガス供給システム1は、ガスボンベ10と、ガス流路20と、圧力調整器30〜50と、異常状態検出装置(異常状態検出手段)60と、流路遮断器(流路遮断手段)70とを備えている。
【0020】
ガス流路20は、ガスボンベ10から複数の住宅2側まで連続する流路であって、メイン流路21と、バイパス流路22とからなっている。メイン流路21は、ガスボンベ10から複数の住宅2側に燃料ガスを供給するメインとなる流路である。バイパス流路22は、メイン流路21をバイパスするものであって、両端がメイン流路21に接続されている。
【0021】
圧力調整器30〜50は、ガス流路20上に設けられ、閉塞状態と開放状態との2状態により下流側のガス圧力を調整するものである。このうち、元調整器30はガスボンベ10側に設けられている。また、親調整器40は、メイン流路21に設けられている。詳細に親調整器40は、メイン流路21のうちバイパス流路22によってバイパスされる部分に設けられている。子調整器50は、バイパス流路22に設けられ、親調整器40の調整圧力よりも調整圧力が高く設定されたものである。
【0022】
異常状態検出装置60は、ガス供給システム1の異常状態を検出するものである。この異常状態検出装置60は、例えばマイコンガスメータにより構成され、内部に圧力センサ及び感震器を備えている。異常状態検出装置60は、例えば配管亀裂などによりガス漏れが発生している場合、圧力センサからの閾値以下の圧力値に基づいて、ガス漏れを異常状態として検出する。また、異常状態検出装置60は、感震器により所定以上の揺れを検出した場合、地震により配管損傷の可能性があることから、これを異常状態として検出する。さらに、異常状態検出装置60は、異常状態を検出した場合、信号線71を介してその旨の信号を流路遮断器70に送信する。
【0023】
流路遮断器70は、異常状態検出装置60により異常状態が検出された場合、流路を遮断するものであって、例えば親調整器40の裏面に取り付けられている。
【0024】
なお、住宅側設備100は、複数の個別ガス流路110と、複数のバルブ120と、複数のガスメータ130と、複数のガス器具140とを備えている。複数の個別ガス流路110は、ガス流路20を通じて流れてきた燃料ガスを複数の住宅2に供給するものである。これら複数の個別ガス流路110は、ガス流路20から分岐するようにして、複数の住宅2にそれぞれに燃料ガスを供給する。
【0025】
バルブ120は、各個別ガス流路110の上流部位に設けられている。このバルブ120を開閉することにより、各住宅2の住居者は燃料ガスを家庭内に引き込むことができる。
【0026】
ガスメータ130は、燃料ガスの流量を測定して積算流量を表示するものである。複数のガス器具140は、ガスストーブ、ファンヒータ、給湯器、床暖房、ガステーブル、及び、ガスBF風呂釜などである。
【0027】
このようなガス供給システム1において、小流量の燃料ガスは、親調整器40と子調整器50との調整圧力の違いから、親調整器40側を流れず、子調整器50側を介して流れることとなる。また、大流量の燃料ガスは、親調整器40及び子調整器50の双方を介して流れることとなる。
【0028】
ここで、本実施形態においてバイパス流路22の下流側は、親調整器40に接続されている。より詳細にバイパス流路22の下流側は親調整器40の減圧室に接続されている。このため、バイパス流路22を流れる燃料ガスは、親調整器40の減圧室に流入することとなる。さらに、流路遮断器70は、メイン流路21を通じて親調整器40内の減圧室に流入する燃料ガス、及び、バイパス流路22を通じて親調整器40内の減圧室に流入する燃料ガスの双方を遮断する構成となっている。
【0029】
図2は、
図1に示した親調整器40及び流路遮断器70の詳細を示す断面図である。
図2に示すように、親調整器40は、燃料ガスの入口側に設けられたインレットパイプ41のガス入口流路41aと、出口側のガス出口流路42とを有し、ガス入口流路41aから受け入れた燃料ガスの圧力を調整してガス出口流路42から排出するものである。
【0030】
この親調整器40は、概略的に本体部40a、カバー40b、ダイヤフラム40c、作動杆40d、圧縮コイルスプリング40e、操作レバー40f、支軸40g、弁体40h、作用ピン40i、ナット40j、安全弁調整スプリング40k、安全弁の弁体40l、スプリング受け40m、座金40n、及びキャップ40oを備えている。
【0031】
本体部40aは、親調整器40の主要部位であり、上記したインレットパイプ41が接続されると共に、ガス出口流路42が形成されている。カバー40bは、本体部40aの開口部Aを覆う部材であって本体部40aに固着されている。ダイヤフラム40cは、周縁部が本体部40aとカバー部40bとの接続部位に固着された薄膜部材である。このダイヤフラム40cによって減圧室Bと大気室Cとが気密に区画されることとなる。
【0032】
作動杆40dは、ダイヤフラム40cの中心に上下に貫通して設けられた部材である。圧縮コイルスプリング40eは、ダイヤフラム40cとカバー40bとの間に介在されるバネ部材である。この圧縮コイルスプリング40eによりダイヤフラム40cが減圧室B側に付勢されることとなる。
【0033】
操作レバー40fは、作動杆40dに接続される棒状部材である。支軸40gは、操作レバー40fの作動杆40dの接続側と反対側に設けられる部材である。操作レバー40fは、この支軸40gを中心にして回動可能となっている。弁体40hは、ガス入口流路41aに連通するノズル部41bからの燃料ガスを調整するものである。この弁体40hは、作用ピン40iに接続されている。
【0034】
ナット40jは、作動杆40dの操作レバー40fの接続側と反対側(大気室C側)にネジ締めされており、このナット40jとダイヤフラム40cとの間に安全弁調整スプリング40kが介在されている。安全弁の弁体40lは、作動杆40dの中間部において減圧室B側に設けられており、安全弁調整スプリング33によって減圧室B側に付勢されている。
【0035】
スプリング受け40mは、カバー40bに設けられており、圧縮コイルスプリング40eは、このスプリング受け40mを介してダイヤフラム40cを減圧室B側に付勢することとなる。座金40nは、ダイヤフラム40cの上面に形成されており、安全弁調整スプリング40kを受ける部材である。キャップ40oは、カバー40bの上端部に設けられた部材である。
【0036】
このような親調整器40は以下のようにして燃料ガスの圧力を調整する。まず、ノズル部41bを介して減圧室Bに燃料ガスが流入し、減圧室B側の圧力が高まったとする。このとき、ダイヤフラム40cが圧縮コイルスプリング40eの付勢力に抗して大気室C側へ変位する。これにより、作動杆40dも大気室C側に変位して、操作レバー40fは、支軸40gを中心にして
図2において反時計回りに回転動作することとなる。この回転動作により弁体40hは、図中左方向に移動してノズル部41bからのガス流入量を減少させることとなる。
【0037】
ガス流入量が減少すると、減圧室B側の圧力が低下することとなる。この際、ダイヤフラム40cは圧縮コイルスプリング40eの付勢力により減圧室40B側に変位することとなる。これにより、作動杆40dも減圧室B側に変位して、操作レバー40fは、支軸40gを中心にして
図2において時計回りに回転動作することとなる。この回転動作により弁体40hに接続される作用ピン40iが引っ張られることとなり、弁体40hは、図中右方向に移動してノズル部41bからのガス流入量を増加させることとなる。
【0038】
以上のようにして親調整器40は圧力を調整することとなる。なお、元調整器30及び子調整器50についても同様の構成を有しており、同様の動作で圧力を調整することとなる。
【0039】
流路遮断器70は、このような親調整器40に取り付けられている。
図2に示すように、親調整器40には開口部40pが形成されており、開口部40pを塞ぐように流路遮断器70の筐体72が覆っている。また、筐体72にはバイパス流路22が接続されており、バイパス流路22を介して流れる燃料ガスは、開口部40pを通じて親調整器40の減圧室Bに流入する。
【0040】
また、流路遮断器70は、モータ弁73を備えている。モータ弁73は、モータ73aと弁体73bとから構成されている。モータ73aは、異常状態検出装置60から流路を閉じる旨の信号を受信すると動作して弁体73bを親調整器40側に移動させるものである。弁体73bは、モータ73aに移動させられた場合に、開口部40pを塞ぐと共に、親調整器40の作動杆40dを大気室C側に押す構成となっている。
【0041】
また、弁体73bが大気室C側に押し込まれた場合、作動杆40dが大きく大気室C側に移動して、ダイヤフラム40cを大きく変位させる。このとき、作動杆40dに接続される操作レバー40fも反時計回りに大きく回転し、弁体40hによりノズル部41bを完全に塞ぐこととなる。
【0042】
また、モータ73aは、異常状態検出装置60から流路を開ける旨の信号を受信すると動作して弁体73bを親調整器40と反対側に移動させる。これにより、親調整器40は、通常の状態に戻り、メイン流路21を介して流れる燃料ガスの圧力を調整することとなる。なお、異常状態検出装置60には、操作可能に操作スイッチ61が設けられており、この操作スイッチ61が押下されることにより異常状態検出装置60から流路を開ける旨の信号が出力される。
【0043】
なお、流路遮断器70の構成は上記に限らず、例えばガス出口流路42に弁体を設けてガス出口流路42を開閉する構成であってもよい。また、
図2に示す例においてバイパス流路22は筐体72を介して間接的に親調整器40の減圧室Bに接続されているが、これに限らず、直接減圧室Bに接続される構造であってもよい。
【0044】
図3は、
図1に示したガス供給システム1の一部を詳細に示す構成図であって、(a)は正面図であり、は側面図である。
図3(a)に示すように、ガス供給装置1において子調整器50は、バイパス流路22の入口近傍に設けられている。また、異常状態検出装置60は、マイコンガスメータにより構成され、その出口から伸びるバイパス流路22は異常状態検出装置60の裏面側に配索され、壁面等に固定可能な構造となっている。さらに、バイパス流路22の出口側はゴム管などのフレキ管22aにより構成され、このフレキ管22aが流路遮断器70に接続されている。
【0045】
さらに、子調整器50、バイパス流路22、流路遮断器70及び異常状態検出装置60(すなわち
図3(a)及びの破線内の構成)は、一体に組み付けられてユニット化されている。このため、破線内の構成を備えていないガス供給システムに対しても、破線内の構成を比較的容易に取り付けることができる。
【0046】
詳細に説明すると、まず作業者はガスボンベ10のバルブを閉じ、元調整器30と親調整器40との間のメイン流路21、及び、親調整器40の減圧室Bにつながる部位に
開口を形成し、メイン流路21の開口にバイパス流路22の入口側を取り付ける。また、作業者は、親調整器40の開口部40pを流路遮断器70の筐体72により覆う。これにより、破線内の構成を備えていないガス供給システムに対しても、破線内の構成を比較的容易に取り付けることができる。
【0047】
次に、本実施形態に係るガス供給システム1の動作を説明する。まず、各家庭2のユーザがガス器具140を使用し、ガス器具140に燃料ガスが供給されたとする。この際、燃料ガスの流量が比較的小さければ、燃料ガスは親調整器40と子調整器50との調整圧力の差から、子調整器40(バイパス流路22)のみを介して流れることとなる。
【0048】
その後、他の家庭2のユーザ等により新たにガス器具140が使用されて、燃料ガスの流量が比較的大きくなったとする。このとき、燃料ガスは、子調整器40側のみならず親調整器40側にも流れることとなる。
【0049】
また、親調整器40及び子調整器50の下流側において配管破損等が発生したとする。この場合、異常状態検出装置60は、内部の圧力センサの圧力低下から大量ガス漏れを判断する。そして、異常状態検出装置60は、信号線71を介して流路遮断器70に対して流路を閉じる旨の信号を送信する。この信号を受信すると、流路遮断器70のモータ弁73は弁体73bを動作させて開口部40pを塞ぐと共に、親調整器40の作動杆40dを大気室C側に押し込む。これにより、メイン流路21を介して流れる燃料ガス、及び、バイパス流路22を介して流れる燃料ガスは、合流箇所となる減圧室Bにおいて遮断されることとなる。
【0050】
また、ガス供給システム1の設置地域において所定以上の地震が発生した場合にも、上記同様に、異常状態検出装置60は、モータ弁73の弁体73bを動作させて開口部40pを塞ぐと共に、親調整器40の作動杆40dを大気室C側に押し込み、2流路21,22を遮断することとなる。
【0051】
このようにして、本実施形態に係るガス供給システム1によれば、メイン流路21を通じて流れる燃料ガスとバイパス流路22を通じて流れる燃料ガスの合流箇所に設けられ、異常状態が検出された場合に流路を遮断する流路遮断器70を備えている。このため、ガス流路20におけるガス漏洩や地震等の異常状態の発生時において流路遮断器70により流路を遮断できることとなり、流路遮断器70により遮断される箇所の下流側についてのガス漏れを防止できることとなる。従って、大量ガス漏れを防止することができる。
【0052】
また、子調整器50、バイパス流路22、流路遮断器70及び異常状態検出装置60は、一体に組み付けられてユニット化されているため、上記構成を備えないガス供給システムに対してユニットを組み付けることにより大量ガス漏れを防止する設備を比較的容易に実現することができる。
【0053】
また、流路遮断器70は、バイパス流路22を経て親調整器40の減圧室Bに流れる燃料ガスを遮断する弁体73bを有し、弁体73bの動作に合わせてダイヤフラム40cを変位させてメイン流路21を経て親調整器40の減圧室Bに流れる燃料ガスを遮断する。このため、弁体73bを動作させることにより、メイン流路21及びバイパス流路22双方の流路を1動作で遮断することができる。
【0054】
また、信号線71を介してモータ弁73を閉じる旨の信号を出力することにより弁体73bを動作させて流路を遮断すると共に、操作スイッチ61が操作された場合には弁体73bを動作させて遮断した流路を開放する。このため、異常状態の発生により流路が遮断されてしまっても、操作スイッチ61を操作するだけで2つの流路を開放することができ、ガスメータにおいて遮断弁を開ける際と同様の操作により流路を開放でき、開放する際の操作の容易化を図ることができる。
【0055】
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。
【0056】
例えば、本実施形態において異常状態検出装置60は圧力センサを備えているが、これに限らず、親調整器40や子調整器50が圧力センサを備え、その圧力センサからの信号を異常状態検出装置60に入力するようにしてもよい。
【0057】
また、ガス供給システム1は
図4に示すように構成されてもよい。
図4は、本実施形態に係るガス供給システム1の変形例を示す概略構成図である。
図1に係るガス供給システム1ではメイン流路21を通じて流れる燃料ガスとバイパス流路22を通じて流れる燃料ガスの合流箇所が親調整器40の減圧室Bであり、流路遮断器70はその減圧室Bに流れ込む燃料ガスを遮断することとしていた。しかし、これに限らず、
図4に示すように、合流箇所は、減圧室Bに限られるものではない。すなわち、バイパス流路22を親調整器40の下流側におけるメイン流路21に接続し、この接続箇所を合流箇所としてもよい。また、流路遮断器70は、合流箇所に流入する燃料ガスを遮断する構成でなくともよく、合流箇所の下流側において遮断する構成となっていてもよい。なお、この遮断箇所は、複数の住宅2側に流路が分岐される分岐箇所の上流側であることはいうまでもない。