(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御部は、前記第1の条件が満たされたことで前記第2の状態に移行した後、前記第2の状態において前記蓋体が前記本体部に対して開状態となったことが検知されると、前記第1の条件が満たされたことでの前記第2の状態を解除する、請求項1に記載の電子調理機器。
前記制御部は、前記第1の条件が満たされたことで前記第2の状態に移行した後に前記蓋体が前記本体部に対して開状態となり、その後、再度、前記蓋体が前記本体部に対して閉状態となったことが検知されると、前記第2の状態から前記第1の状態に移行する、請求項3に記載の電子調理機器。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。
【0016】
以下の例においては、本発明にかかる電子調理機器の具体例として炊飯器を挙げて説明する。もちろん、電子調理機器は炊飯器に限定されず、オーブンや電子レンジ、ミキサー等の他の電子調理機器であってよい。本発明にかかる電子機器は、外面に配置された操作スイッチと、以降の説明では内鍋で例示される被加熱物を収容するための収容部を収納した本体部と、本体部に開閉可能であって上記収容部の開口部を閉じることが可能な蓋体とを有する電子調理機器であれば、どのようなものであってもよい。
【0017】
<装置構成>
図1は、本実施の形態にかかる炊飯器100を斜め上方から見た概略斜視図である。
【0018】
図1を参照して、炊飯器100は、炊飯器本体1と、炊飯器本体1に開閉可能に取り付けられた蓋体2とを含む。炊飯器本体1は蓋体2に対して下部に位置する。
【0019】
炊飯器本体1の前面には、蓋体2を開けるための開ボタン3が配される。炊飯器本体1の後面には電源コード47が配される。この電源コード47の大部分は、炊飯器本体1内のコードリール(図示せず)に引き出し可能に巻き付けられていている。
【0020】
蓋体2の上面の前部には、炊き方や調理名などを表示する液晶表示部5と、複数の操作スイッチ6とが配され、さらに、操作スイッチ6には動作状態を表わすためのLED(Light Emitting Diode)インジケータ61が設けられている。操作スイッチ6は物理的な押下を受け付けるスイッチであってもよいし、静電容量式タッチキーであってもよい。操作スイッチ6が静電容量式タッチキーである場合には、インジケータ61に替えてタッチキーのバックライトが用いられてもよい。なお、液晶表示部5は表示部の一例である。
【0021】
蓋体2の上面の後部には、内鍋7(
図2)内の蒸気を排出するための蒸気排出口2aが設けられる。
【0022】
図2は、蓋体2を開いた状態の炊飯器100の概略斜視図である。
図2を参照して、炊飯器本体1には、被加熱物の一例としての米や水などを収容するための内鍋7が収納されている。
【0023】
炊飯器本体1の上面の前部には被係止部8が設けられており、蓋体2の下面の前部には係止部23が設けられている。被係止部8には係止部23が解除可能に係止する。
【0024】
炊飯器本体1内には、蓋体2をロックするための蓋ロック部9が設けられている。蓋ロック部9が蓋体2をロックしていないときには、開ボタン3を押すと被係止部8が後方に移動するため、被係止部8に対する係止部23の係止は解除される。蓋ロック部9が蓋体2をロックしているときは、開ボタン3を押しても被係止部8が後方に移動しないため、被係止部8に対する係止部23の係止は解除されない。
【0025】
蓋体2は、蓋体2を閉じたときに内鍋7側とは反対側に位置する外蓋21と、蓋体2を閉じたときに内鍋7側に位置する内蓋22とを含む。
【0026】
外蓋21内には撹拌モータ24が設置されている。外蓋21の中央部内には回転可能に連結軸(図示せず)が設置され、撹拌モータ24が発生した回転駆動力を、プーリ(図示せず)やベルト(図示せず)を介して受けて回転する。
【0027】
炊飯器本体1と蓋体2との間には回転体25が回転可能に配置されて、蓋体2に着脱可能に取り付けられている。より詳しくは、回転体25の蓋体2側の部分からは回転軸29の一方の端部が突出している(
図4参照)。回転軸29は、一方の端部が外蓋21の上記連結軸に着脱可能に連結されて、上記連結軸と一体に回転する。また、回転軸29は回転体25に対して回転可能となっている。
【0028】
回転体25には第1,第2撹拌体26A,26B(これらを代表させて撹拌体26とも称する)が取り付けられている。第1,第2撹拌体26A,26Bは、それぞれ、径方向において回転体25と隣り合って、内鍋7内の米などに接触した撹拌状態と、内鍋7内の米などから乖離した非撹拌状態とを切替可能になっている。すなわち、第1,第2撹拌体26A,26Bのそれぞれは、一方の端部が回転体25に回動可能に取り付けられて、他方の端部が、回転体25から離れたり、回転体25に近づいたりすることが可能になっている。なお、第1,第2撹拌体26A,26Bは撹拌体の一例である。
【0029】
図3は、回転体25を内鍋7側から見た概略図である。
回転体25は、蓋体側部材27と、この蓋体側部材27の内鍋7側の表面に着脱可能に取り付けられた内鍋側部材28とを有している。蓋体側部材27と内鍋側部材28との間には、第1,第2撹拌体兼用傘ギア30と、第1撹拌体用ギア31A,32A,33Aと、第2撹拌体用ギア31B,32B,33Bとが配置されている。回転軸29の回転駆動は、第1,第2撹拌体兼用傘ギア30および第1撹拌体用ギア31A,32A,33Aを介して第1撹拌体用回動軸34Aに伝わると共に、第1,第2撹拌体兼用傘ギア30および第2撹拌体用ギア31B,32B,33Bを介して第2撹拌体用回動軸34Bに伝わる。これにより、回転軸29が回転すれば、第1,第2撹拌体26A,26Bを第1,第2撹拌体用回動軸34A,34Bを中心に回動させて、
図2,
図3に示す非撹拌状態から
図4に示す撹拌状態に切り替えたり、上記撹拌状態から上記非撹拌状態に切り替えたりすることが可能になっている。
【0030】
なお、
図4では、第1,第2撹拌体26A,26Bを視認できるように、炊飯器本体1および蓋体2の図示を省略している。
【0031】
図5は、炊飯器100を上方から見た概略上面図である。
図5を参照して、蓋体2の上面の前部には表示部の一例としての液晶表示部5と、液晶表示部5を囲むように配置された複数の操作スイッチ6とが設けられている。
【0032】
操作スイッチ6は、保温/取消スイッチ6Aと、お料理選択スイッチ6Bと、炊飯選択スイッチ6Cと、炊飯/スタートスイッチ6Dと、洗米スイッチ6Eと、予約スイッチ6Fと、下方向スイッチ6Gと、上方向スイッチ6Hとを含む。各操作スイッチ6A〜6Hには、それぞれLEDインジケータ61A〜61Hが設けられている。
【0033】
保温/取消スイッチ6Aは、保温の開始、または開始した調理や選択内容などの取り消しを指示するためのスイッチであって、LEDインジケータ61Aが点灯していることで保温状態であることを表わす。
【0034】
お料理選択スイッチ6Bは、予め記憶されている調理メニュー内から実行する調理メニューを選択するためのスイッチであって、押すたびに予め規定された順で調理メニューが選択状態となる。LEDインジケータ61Bが点灯していることで調理メニューが選択された状態であることを表わす。
【0035】
炊飯選択スイッチ6Cは、予め記憶されている炊飯メニューの内から実行する炊飯メニューを選択するためのスイッチであって、押すたびに予め規定された順で炊飯メニューが選択状態となる。LEDインジケータ61Cが点灯していることで炊飯メニューが選択された状態であることを表わす。
【0036】
炊飯/スタートスイッチ6Dは、炊飯メニューや調理メニューや後述する洗米メニューのスタートを指示するためのスイッチであって、押すことで、先に選択されているメニューに対応したプログラムに従った動作(調理等)が開始される。LEDインジケータ61Dが点灯していることで炊飯メニュー、調理メニュー、または洗米メニューが実行中の状態であることを表わす。
【0037】
洗米スイッチ6Eは、内鍋7に収容された米を水洗いする動作メニューである洗米メニューを選択するためのスイッチである。LEDインジケータ61Eが点灯していることで洗米メニューが選択された状態であることを表わす。
【0038】
予約スイッチ6Fは、炊飯メニューや調理メニューや洗米メニューなどの開始の予約を指示するためのスイッチであって、押すことで、先に選択されているメニューの開始までの時間(予約時間)を受け付ける状態となる。LEDインジケータ61Fが点灯していることで炊飯メニューや調理メニューや洗米メニューなどの開始が予約された状態であることを表わす。
【0039】
下方向スイッチ6Gおよび上方向スイッチ6Hは、選択内容や設定時間を先または後へ送る(先送り、後送り)ことを指示するためのスイッチである。LEDインジケータ61G,61Hが点灯していることで先送り操作または後送り操作がなされている状態であることを表わす。
【0040】
図6は、液晶表示部5の拡大図であり、液晶表示部5が表示可能な文字および図をすべて図示している。
【0041】
液晶表示部5は、米の種類を表示するための米表示部5aと、米の炊き方を表示するための炊き方表示部5bと、調理メニューを表示するための調理表示部5cと、回転体25や第1,第2撹拌体26A,26Bによる内鍋7内の撹拌状態を表示するための内部状態表示部5dと、時間表示部5eと、操作スイッチ6での操作状態を表示するための操作状態表示部5fとを含む。
【0042】
米表示部5aは、一例として、「白米」、「無洗米」、「玄米」、「発芽玄米」および「分づき米」のうちの1つを表示する。
【0043】
炊き方表示部5bは、一例として、「ごはん」、「極上」、「おいそぎ」、「炊きこみ」、「おかゆ」、「極美がゆ」、「カレー用」、「少量」、「おこげ」、「すしめし」および「エコ炊飯」のうちの1つを表示する。
【0044】
調理表示部5cは、一例として、「煮物」、「シチュー」、「蒸し物」、「お菓子」、「マイメニュー」、「予約1」および「予約2」のうちの1つを表示する。
【0045】
これらの米表示部5a、炊き方表示部5b、調理表示部5cの表示は、操作スイッチ6の操作に応じて変化する。
【0046】
内部状態表示部5dの表示は、回転体25および第1,第2撹拌体26A,26Bの状態に応じて変化する。
【0047】
時間表示部5eの表示は時間または調理工程の経過に伴って変化する。
操作状態表示部5fは、操作スイッチ6での操作が無効状態となっていることを表示する。
【0048】
図7は、炊飯器100を鉛直面で切った断面の概略図である。
炊飯器100は、上記炊飯器本体1と、炊飯器本体1内に収納される内鍋7と、炊飯器本体1の上部に開閉可能に取り付けられ、内鍋7を覆うように閉じることが可能な蓋体2と、蓋体2を閉じたときに内鍋7側とは反対側に位置する外蓋21と、蓋体2を閉じたときに内鍋7側に位置する内蓋22と、内蓋22を加熱するための蓋ヒータ4aと、内鍋7の側面を加熱することで内鍋7内の被加熱物を保温するための保温ヒータ4bと、炊飯器本体1内の下側に配置され、内鍋7を誘導加熱するための誘導コイル4cと、内鍋7の温度を検知するための温度センサ15aと、内鍋7に収容された被加熱物の重量を検知するための重量センサ15bと、蓋体2に着脱可能に取り付けられた回転体25とを含む。なお、誘導コイル4cは加熱部の一例である。
【0049】
外蓋21内には撹拌モータ24が設置されている。回転体25の回転軸29は内蓋22を貫通し、その一方の端部が図示しないプーリやベルトを介して撹拌モータ24に接続されている。
【0050】
外蓋21の表面には液晶表示部5および操作スイッチ6が設けられ、外蓋21内には、液晶表示部5および操作スイッチ6と接続され、その操作に従って炊飯器100全体を制御するためのメイン制御部が含まれる。メイン制御部には、メインCPU(Central Processing Unit)10aと、メインROM(Read Only Memory)11aおよびメインRAM(Random Access Memory)12aなどである記憶部とが含まれる。
【0051】
炊飯器本体1と内鍋7との間の空間には、メインCPU10aからの制御信号を受けて、誘導コイル4cによる誘導加熱など、炊飯器本体1に含まれる各部を制御するためのサブ制御部が含まれる。サブ制御部には、サブCPU10bと、サブROM11bおよびサブRAM12bなどである記憶部とが含まれる。
【0052】
サブ制御部および誘導コイル4c近傍には、これらの発熱を冷却するための冷却ファン13が配置される。
【0053】
<機能構成>
図8は、炊飯器100の制御系の構成の概要を表わしたブロック図である。
【0054】
図8を参照して、炊飯器100の制御系は、大きくは、蓋体2側のメイン制御系と炊飯器本体1側のサブ制御系とに分かれる。蓋体2側のメイン制御系はメインCPU10aを含み、炊飯器本体1側のサブ制御系はサブCPU10bを含む。
【0055】
メインCPU10aはメイン制御系に含まれる各機能を制御する他、サブCPU10bに対して制御信号を出力して、サブCPU10bにサブ制御系に含まれる各機能の制御を実行させる。また、サブCPU10bは各種信号をメインCPU10aに対して出力する。
【0056】
メインCPU10aとサブCPU10bとは電気的に分離(絶縁)されている。そのため、メインCPU10aとサブCPU10bとの間の上記信号のやり取りは、好ましくは無線通信が利用される。一例として、フォトカプラが用いられてもよい。すなわち、メイン制御系およびサブ制御系は、それぞれ、通信部54a,54bを含み、上記信号をやり取りする。通信部54a,54bは好ましくは無線通信を行ない、一例として、フォトカプラが挙げられる。
【0057】
メイン制御系には電源回路50a、サブ制御系には電源回路50b,50cが含まれる。炊飯器本体1に含まれる電源コード47(図示せず)を介して商用電源470から供給された交流電力は、サブ制御系の電源回路50b,50cにもたらされる。
【0058】
サブ制御系の電源回路50cは供給された交流電力を直流電力に変換してサブCPU10bに供給する。サブ制御系の電源回路50bはメイン制御系への供給用の電源回路であって、供給された交流電力を直流電力に変換した後に、メイン制御系に供給するための交流電力に変換して絶縁トランス40に渡す。交流電力は絶縁トランス40において変圧された後にメイン制御系の電源回路50aに入力される。メイン制御系の電源回路50aは、入力された交流電力を直流電力に変換してメインCPU10aに供給する。すなわち、電源回路50aおよび電源回路50bは、絶縁トランス40によって電気的に絶縁されており、電磁誘導によって電源回路50aから電源回路50bへ電気エネルギーを伝達する。
【0059】
図9は、
図8の制御系構成の内のメイン制御系の詳細を表わしたブロック図である。一部、説明のためにサブ制御系の構成も図示されている。
【0060】
図9を参照して、メイン制御系にはメインCPU10aが含まれる。メインCPU10aは電源回路50aから電力供給を受けて動作する。
【0061】
メインCPU10aには、メインCPU10aで実行されるプログラムを記憶するためのROM11aと、プログラム実行の際の作業領域となるRAM12aとが電気的に接続される。
【0062】
メインCPU10aには、さらに、通信部54a、液晶表示部5、操作スイッチ6、LEDインジケータ61、ブザー14、タイマー16、着脱検知部55、モータ駆動回路57、および蓋開閉検知部56が電気的に接続されている。
【0063】
メインCPU10aは操作スイッチ6からの操作信号の入力を受け付けることで対応するプログラムを選択し、実行する。メインCPU10aは、プログラムを実行することで液晶表示部5での表示、LEDインジケータ61の点灯/消灯、ブザー14の鳴動を制御する。また、サブ制御系に含まれる各部のうち上記プログラムの実行に基づいて制御対象となる構成を制御するための制御信号を通信部54aに渡すことで、サブCPU10bに対して出力する。
【0064】
モータ駆動回路57は撹拌モータ24を駆動させるための機構であり、メインCPU10aは上記プログラムの実行に従って、必要なタイミングで必要な駆動量で撹拌モータ24を駆動させるよう、モータ駆動回路57を制御する。なお、モータ駆動回路57には、後述する蓋開閉検知部56からの検知信号も入力され、その検知に応じて撹拌モータ24を駆動/非駆動するようにしてもよい。
【0065】
着脱検知部55は、蓋体2に着脱可能に構成されている回転体25の着脱を検知するための機構である。具体的な構成は特定の構成に限定されるものではないが、一例として、回転体25の回転軸29に動力を伝える撹拌モータ24のパルス信号に基づいてその回転量を判断し、回転体25の着脱を検知する構成が挙げられる。他の構成として、たとえば着脱を検知するためのセンサを用いてもよい。
【0066】
蓋開閉検知部56は蓋体2の炊飯器本体1に対する開閉状態を検知するための機構である。具体的な構成は特定の構成に限定されるものではないが、一例として、被係止部8に対する係止部23の係止を検知するためのセンサを用いてもよい。
【0067】
また、
図9の構成の他、回転体25に対する撹拌体26の状態(撹拌状態、非撹拌状態)を検知するための機構が含まれてもよい。この機構の構成もまた特定の構成に限定されるものではないが、たとえば、センサを用いてもよいし、撹拌モータ24のパルス信号に基づいてその回転量を判断することで撹拌体26の状態を検知してもよい。
【0068】
これらの検知信号はメインCPU10aに入力され、必要に応じて制御に用いられる。
図10は、
図8の制御構成の内のサブ制御系の詳細を表わしたブロック図である。一部、説明のためにメイン制御系の構成も図示されている。
【0069】
図10を参照して、サブ制御系にはサブCPU10bが含まれる。サブCPU10bは電源回路50cから電力供給を受けて動作する。
【0070】
サブCPU10bには、同期検出部43、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)45、カレントトランス59、リレー51a,51b、パルス信号を発生させるための発振回路52、蓋ロック駆動部44、ファン駆動回路58、温度検知回路41、およびリセット制御を行なうためのリセット回路53が電気的に接続されている。
【0071】
商用電源470からの電力線は、リレー51cを経て整流回路48に接続されている。商用電源470から整流回路48までの間にはカレントトランス59が接続される。カレントトランス59は、電力線に流れる電流を検出し、検出値をサブCPU10bに対して出力する。
【0072】
整流回路48にはチョークコイル42を経てコンデンサ46,49が接続され、コンデンサ46に並列に誘導コイル4cが接続されている。整流回路48によって直流に変換された電力がチョークコイル42およびコンデンサ49からなる平滑回路を経て誘導コイル4cに供給される。コンデンサ46および誘導コイル4cはIGBT45を経てサブCPU10bに接続されている。
【0073】
さらに、商用電源470からの電力線は、ダイオードD1,D2を経て蓋ヒータ4aおよび保温ヒータ4bに接続され、これらヒータに電力が供給される。蓋ヒータ4aおよび保温ヒータ4bへの給電経路には、リレー51a,51bが接続される。リレー51a,51bはサブCPU10bからの制御信号に応答してON/OFFされる。リレー51a,51bは、蓋ヒータ4a、保温ヒータ4bへの給電経路を遮断可能な「開閉装置」を構成する。
【0074】
サブCPU10bにはさらに通信部54bが電気的に接続され、メインCPU10aからの制御信号を通信部54bで受信してその制御信号に従って各部を制御する。このとき、サブCPU10bは、ROM11bに記憶されているプログラムを読み出してRAM12bに展開しつつ実行するようにしてもよい。
【0075】
すなわち、サブCPU10bは、メインCPU10aからの制御信号に従ってIGBT45のON/OFFを制御することで、誘導コイル4cでの加熱を制御する。このとき、同期検出部43が商用電源470から供給される交流電力から同期信号を抽出し、サブCPU10bに入力する。サブCPU10bは、同期信号に基づくタイミングでIGBT45のON/OFFを制御する。
【0076】
また、サブCPU10bは、メインCPU10aからの制御信号に従ってリレー51a,51bのON/OFFを制御することで、蓋ヒータ4aおよび保温ヒータ4bでの加熱、保温を制御する。
【0077】
蓋ロック駆動部44は蓋ロック部9を駆動させるための機構であり、サブCPU10bはメインCPU10aからの制御信号に従って蓋ロック部9に施錠/解錠させるよう蓋ロック駆動部44を制御する。
【0078】
ファン駆動回路58は冷却ファン13を駆動させるための機構であり、サブCPU10bはメインCPU10aからの制御信号に従って冷却ファン13を駆動させるよう、ファン駆動回路58を制御する。
【0079】
温度検知回路41は内鍋7内の温度を検知するための機構であり、温度センサ15aからのセンサ信号に基づいて温度を検知して、検知信号をサブCPU10bに入力する。
【0080】
リレー51cは、商用電源470から供給された電力の、蓋ヒータ4a、保温ヒータ4b、および誘導コイル4cへの供給を遮断する。リレー51cの励磁コイルは、メイン制御系のメインCPU10aに接続される。メインCPU10aから励磁コイルに電力が供給されると、リレー51cの接点が閉成(OFF)される。励磁コイルの非通電時には、リレー51cに接点が開放(ON)される。すなわち、メイン制御系のメインCPU10aは、実行するプログラムに従って蓋ヒータ4a、保温ヒータ4b、および誘導コイル4cへ電力の供給を直接遮断するための制御が可能となる。
【0081】
<動作概要>
炊飯器100では、炊飯メニューや調理メニューが選択され、該メニューに対応したプログラムを実行しているときには、操作スイッチ6のすべてのスイッチの入力を無効とする。この、操作スイッチ6の入力が無効とされて操作を無効とする状態を、「キーロック状態」と称する。
【0082】
このタイミングでキーロック状態に移行することによって、調理プログラムの遂行を確保することができる。
【0083】
さらに、炊飯器100では、上記プログラムを実行していないタイミングであっても、蓋体2が炊飯器本体1に対して開放した状態の時もキーロック状態に移行する。この移行の条件を第1の条件とする。
【0084】
また、蓋体2が炊飯器本体1に対して閉じられた状態であるときであり、かつ、上記プログラムを実行していない状態である場合には、所定時間、操作が行なわれなかった場合にもキーロック状態に移行する。この移行の条件を第2の条件とする。なお、ここでの「操作」には、操作スイッチ6への操作に加えて、蓋体2を炊飯器本体1に対して閉じる動作、つまり、蓋体2が炊飯器本体1に対して閉状態となったことが検出されたことも含まれる。
【0085】
上記タイミングでキーロック状態に移行することによって、炊飯器100が動作していない状態において意図せず指等が操作スイッチ6に接触してしまったり、指以外の物体が操作スイッチ6に接触してしまったりした場合に、調理動作が開始してしまうことを防止することができる。
【0086】
なお、キーロック状態では、メインCPU10aにおいて操作スイッチ6からの操作信号の入力を受け付けた上で、メインCPU10aでの処理や、最終の操作信号の入力時または蓋体2が閉じられた時点からの経過時間に基づいてその入力を有効とするか無効とするかを判断した結果、無効とするものであってもよいし、メインCPU10aでプログラムを実行しているときや、最後の操作信号の入力時から所定時間経過しているときには、メインCPU10aが操作スイッチ6からの操作信号の入力を受け付けないようにしてもよい。さらには、メインCPU10a等、最小限の構成にのみ電力が供給されて他の構成には電力供給が遮断されている、いわゆるスリープ状態となっていてもよい。
【0087】
上記第1の条件が満たされたことによって移行したキーロック状態、つまり、蓋体2が炊飯器本体1に対して開放しているときのキーロック状態は、蓋体2が炊飯器本体1に対して閉じられることで解消される。すなわち、蓋体2の開いた状態から蓋体2を閉じることでキーロック状態が解除されて、操作スイッチ6の操作が有効な状態に移行する。
【0088】
このような動作によってキーロック状態が解消されることで、キーロック状態の解除のために特別な操作を要求することなく、内鍋7をセットして蓋体2を閉じる、という、通常の動作の流れでキーロック状態が解消されることになる。そのため、ユーザの操作性を妨げることがない。
【0089】
上記第2の条件が満たされたことによって移行したキーロック状態、つまり、蓋体2が炊飯器本体1に対して閉じているときのキーロック状態は、キーロック状態において蓋体2が炊飯器本体1に対して開放されることで解消される。
【0090】
ただし、この場合には、上記第2の条件は満たされなくなったものの、上記第1の条件が満たされることになる。そのため、依然としてキーロック状態が維持される。
【0091】
従って、この時のキーロック状態は、蓋体2が炊飯器本体1に対して開放されることで第2の条件が満たされなくなった後に、蓋体2が炊飯器本体1に対して閉じられることで第1の条件が満たされなくなることで、解消される。すなわち、蓋体2を一旦開けて、その後、蓋体2を閉じることでキーロック状態が解除されて、操作スイッチ6の操作が有効な状態に移行する。
【0092】
このような動作によってキーロック状態が解消されることで、キーロック状態の解除のために操作スイッチ6の操作等の特別な操作を要求することなく、単に、蓋体2を開け閉めするという簡易な動作でキーロック状態が解消されることになる。そのため、ユーザの操作性を妨げることがない。
【0093】
なお、キーロック状態を解消する他の条件として、内鍋7が収納されたとき、非調理物が収容された内鍋7が収納されたとき、などであってもよい。
【0094】
上記動作を行なうため、メインCPU10aは、蓋体2の開閉の検知結果を利用して、キーロック状態とするか該状態を解消するかを判断する。また、操作スイッチ6の操作状況を監視し、最終の操作時からの経過時間と予め規定されているキーロック状態に移行するまでの経過時間とを比較して、キーロック状態とするか否かを判断する。
【0095】
<動作フロー>
図11は、メインCPU10aにおいて、操作ボタン6の操作を有効な状態とするか無効な状態とするかを判断する処理の流れを表わすフローチャートである。
図11の処理は、メインCPU10aがROM11aに記憶されるプログラムを読み出してRAM12aに展開しつつ実行し、
図8〜
図10の各部を制御することによって実現される。
【0096】
図11を参照して、メインCPU10aは蓋体2が開放しているか否かを確認する。蓋体2が開放しているときには(ステップS101でYES)、メインCPU10aは操作スイッチ6の操作を無効とすると判断し(ステップS103)、キーロック状態に移行する。
【0097】
蓋体2が閉じている場合には(ステップS101でNO)、メインCPU10aは現在、炊飯等のプログラムを実行して調理中であるか否かを判断する。調理中である場合には(ステップS105でYES)、メインCPU10aは操作スイッチ6の操作を無効とすると判断し(ステップS103)、キーロック状態に移行する。
【0098】
調理中ではない場合(ステップS105でNO)、メインCPU10aは最終に受け付けた操作から予め規定された時間が経過したか否かを判断する。最終に受け付けた操作からの経過時間が上記時間に達した場合(ステップS107でYES)、メインCPU10aは操作スイッチ6の操作を無効とすると判断し(ステップS103)、キーロック状態に移行する。
【0099】
上記いずれでもない場合(ステップS105でNO、かつステップS107でNO)、メインCPU10aは操作スイッチ6の操作を有効とすると判断する(ステップS109)。キーロック状態である場合には、キーロック状態を解除する。
【0100】
メインCPU10aは、
図11の一連の処理を、電力が供給されている間、繰り返す。すなわち、電力が供給されている間、メインCPU10aは、操作スイッチ6の操作を有効とするか無効とするかを判断し、その結果に応じてキーロック状態に移行したり該状態を解消したりする。
【0101】
たとえば蓋体2が閉じられ、調理中でなく、かつ最終の操作から上記時間が経過したことが検出されると(ステップS101でNO、S105でNO、S107でYES)、キーロック状態に移行する(ステップS103)。その後、蓋体2が開放されると(ステップS101でYES)、開放されている状態では引き続きキーロック状態を維持するものの(ステップS103)、その直後に蓋体2が閉じられると(ステップS101でNO)、つまり、キーロック状態において蓋体2を開け閉めされたことを検出すると、その直後には(ステップS105でNO、かつステップS107でNO)、上記キーロック状態を解除する(ステップS109)。
【0102】
<実施の形態の効果>
本実施の形態にかかる炊飯器100において上記の動作が行なわれることで、所定の条件が満たされると操作ボタン6の操作を無効とするキーロック状態に自動的に移行する。そのため、操作ボタン6に手等が接触したことによって意図しない動作が開始する、という誤動作を防止することができる。特に、図示されたように蓋体2の上面に操作スイッチ6が配置されている場合には手や物が接触することで操作ボタン6が操作される可能性が高いために、上記の動作によって効果的に誤動作を防止することができる。
【0103】
さらに、本実施の形態にかかる炊飯器100において上記の動作が行なわれることで、キーロック状態において所定の条件が満たされると自動的にキーロック状態が解除されて、操作ボタン6の操作が有効となる。これにより、ユーザは特別な操作を行なうことなく、自然な動作、または簡易な動作でキーロック状態を解除することができ、操作性を妨げることがない。
【0104】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。