(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6016534
(24)【登録日】2016年10月7日
(45)【発行日】2016年10月26日
(54)【発明の名称】電動式リフト装置およびこの電動式リフト装置を使用したフォークリフト
(51)【国際特許分類】
B66F 9/075 20060101AFI20161013BHJP
B66F 7/14 20060101ALI20161013BHJP
【FI】
B66F9/075 Z
B66F7/14
【請求項の数】4
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2012-192731(P2012-192731)
(22)【出願日】2012年9月3日
(65)【公開番号】特開2014-47057(P2014-47057A)
(43)【公開日】2014年3月17日
【審査請求日】2015年7月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】313004724
【氏名又は名称】ユニキャリア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001298
【氏名又は名称】特許業務法人森本国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】河上 修司
(72)【発明者】
【氏名】串岡 克彦
(72)【発明者】
【氏名】山田 弘幸
【審査官】
大野 明良
(56)【参考文献】
【文献】
特開2010−169205(JP,A)
【文献】
特開2004−001941(JP,A)
【文献】
実開昭60−085599(JP,U)
【文献】
米国特許第5657834(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66F 1/00− 5/04
B66F 9/00−11/04
F16F 7/00− 7/14
F16H 19/00−37/16
F16H 49/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
昇降用ガイド部材に沿って配置されたリフト用ねじ軸と、リフト用ねじ軸を回転駆動するリフト用電動モータと、前記リフト用ねじ軸に外嵌されて昇降駆動される変換駆動体とを具備し、この変換駆動体により昇降用ガイド部材に沿って荷役部材を昇降駆動可能な電動式リフト装置であって、
変換駆動体に支持された駆動部材と、荷役部材に連動連結された受動部材と、前記駆動部材および前記受動部材を連結する連結部に設けられて、リフト用ねじ軸から変換駆動体を介して前記駆動部材に加わる上方への衝撃力と、荷役部材から前記受動部材に加わる下方への衝撃とをそれぞれ緩衝可能な緩衝装置とを備え、
前記緩衝装置は、
上位の前記駆動部材と下位の前記受動部材とを互いに接して離間可能に配置するとともに、上位の前記駆動部材を下位の前記受動部材側に付勢する上弾性部材と、下位の前記受動部材を上位の前記駆動部材側に付勢する下弾性部材とを設けた
ことを特徴とする電動式リフト装置。
【請求項2】
立設された外枠と、当該外枠に沿って昇降自在に案内される内枠と、当該内枠に昇降自在に案内されて荷役部材が設けられた昇降移動体と、一端が前記外枠に連結されるとともに他端が前記昇降移動体に連結された索体、および前記内枠に設けられたて前記索体の中間部を巻回する転向用輪体とを有する巻き掛け伝動機構と、前記外枠に沿って配置されたリフト用ねじ軸と、当該リフト用ねじ軸を回転駆動するリフト用電動モータと、前記リフト用ねじ軸に外嵌されて昇降駆動される変換駆動体と、を具備した電動式リフト装置であって、
変換駆動体に支持された駆動部材と、内枠に取り付けられた受動部材との連結部に、リフト用ねじ軸から変換駆動体を介して前記駆動部材に加わる上方への衝撃力と、荷役部材から昇降移動体、巻き掛け伝動機構および内枠を介して前記受動部材に加わる下方への衝撃力と、をそれぞれ緩衝可能な緩衝装置を設け、
前記緩衝装置は、
上位の前記駆動部材と下位の前記受動部材とを互いに接して離間可能に配置するとともに、上位の前記駆動部材を下位の前記受動部材側に付勢する上弾性部材と、下位の前記受動部材を上位の前記駆動部材側に付勢する下弾性部材とを設けた
ことを特徴とする電動式リフト装置。
【請求項3】
走行体に立設された外枠と、当該外枠に沿って昇降自在に案内される内枠と、当該内枠に昇降自在に案内されて荷役用フォークが設けられたキャリッジと、一端が前記外枠に連結されるとともに、他端が前記キャリッジに連結されたリフト用チェーンおよび前記内枠に設けられて前記リフト用チェーンの中間部を巻回する転向用輪体とを有する巻き掛け伝動機構と、前記外枠に沿って立設されたリフト用ねじ軸と、当該リフト用ねじ軸を回転駆動するリフト用電動モータと、前記リフト用ねじ軸に外嵌されて昇降駆動される変換駆動体とを具備した電動式リフト装置を備えたフォークリフトであって、
前記変換駆動体に支持された上位の駆動部材と、前記内枠に取り付けられた下位の受動部材とを連結する連結部に、リフト用ねじ軸から変換駆動体を介して前記駆動部材に加わる上方への衝撃力と、荷役用フォークから電動式リフト装置を介して前記受動部材に加わる下方への衝撃力とをそれぞれ緩衝可能な緩衝装置を設け、
前記緩衝装置は、
上位の前記駆動部材と下位の前記受動部材とを互いに接して離間可能に配置するとともに、上位の前記駆動部材を下位の前記受動部材側に付勢する上弾性部材と、下位の前記受動部材を上位の前記駆動部材側に付勢する下弾性部材とを設けた
ことを特徴とするフォークリフト。
【請求項4】
走行体に立設された外枠と、当該外枠に沿って昇降自在に案内される内枠と、当該内枠に昇降自在に案内されて荷役用フォークが設けられたキャリッジと、一端が前記外枠に連結されるとともに、他端が前記キャリッジに連結されたリフト用チェーンおよび前記内枠に設けられて前記リフト用チェーンの中間部を巻回する転向用輪体とを有する巻き掛け伝動機構と、前記外枠に沿って立設されたリフト用ねじ軸と、当該リフト用ねじ軸を回転駆動するリフト用電動モータと、前記リフト用ねじ軸に外嵌されて昇降駆動される変換駆動体とを具備した電動式リフト装置を備えたフォークリフトであって、
前記変換駆動体に支持された上位の駆動部材と、前記内枠に取り付けられた下位の受動部材とを連結する連結部に、リフト用ねじ軸から変換駆動体を介して前記駆動部材に加わる上方への衝撃力と、荷役用フォークから電動式リフト装置を介して前記受動部材に加わる下方への衝撃力とをそれぞれ緩衝可能な緩衝装置を設け、
前記緩衝装置は、
上位の前記駆動部材と下位の前記受動部材とを、互いに接して離間可能に配置するとともに、前記駆動部材および前記受動部材に互いに連通する貫通穴を形成し、
当該貫通穴に遊嵌された規制軸の上端部に上端規制部を設けるとともに、下端部に下端規制部を設け、
前記上端規制部と前記駆動部材との間に、前記規制軸に外嵌された上弾性部材を介装するとともに、前記下端規制部と前記受動部材との間に前記規制軸に外嵌された下弾性部材を介装した
ことを特徴とするフォークリフト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ねじ軸とローラゲージを備えた回転−直線運動変換機構からなる電動式リフト装置およびこの電動式リフト装置を使用したフォークリフトに関する。
【背景技術】
【0002】
たとえば従来の電動式フォークリフトは、電動モータにより油圧ポンプを駆動して油圧を発生させ、この油圧をリフト装置の駆動源としており、油圧を油圧シリンダに送って荷役用フォークを昇降駆動している。
【0003】
しかしながら、近年のエネルギの有効利用促進の観点から、油圧アクチュエータから電動アクチュエータ(回転−直線運動変換機構)を使用することが、たとえば特許文献1や特許文献2などに提案されている。
【0004】
特許文献1には、電動アクチュエータであるリニアアクチュエータに、ねじ軸で相対する2つのフランク面をそれぞれ転動する周方向に3対で上下2組のローラを有するローラゲージ(変換駆動体)を具備している。また特許文献2には、荷役用フォークからローラゲージを介してねじ軸に加わる偏荷重を防止するための接触力均等化機構を設けることが提案されている。
【0005】
なお、特許文献1および特許文献2におけるリフト装置は、従来と同様に、外枠と内枠とを昇降自在に配置するとともに、内枠に荷役用フォークを支持するキャリッジを昇降自在に配置し、外枠とキャリッジとを連結したチェーンを、内枠の上部に設けたスプロケットホイールに巻回した巻き掛け伝動機構からなる倍速機構が採用されている。そしてローラゲージと内枠とが連結されて、リニアアクチュエータのねじ軸を回転駆動することにより、内枠を昇降駆動し、スプロケットホイールを介してキャリッジを倍速で昇降させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】WO2010/150732A1(
図12)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記従来構造では、荷搭載状態で車両が路面段差を乗り越える際に、ローラゲージに上方および下方への衝撃力がそれぞれ発生する。また、ねじ軸を回転させてローラゲージを上昇させ、荷を載せた荷役用フォークを持ち上げる際に、ローラゲージに上方への衝撃力が発生する。またねじ軸を回転させてローラゲージを上昇させ、着地された荷を、荷役用フォークにより持ち上げる際に、ローラゲージに下方への衝撃力が発生する。これらの衝撃力は、ローラケージやねじ軸に負荷を与えて、その寿命を短縮するおそれがあった。
【0008】
本発明は、上記問題点を解決して、回転−直線運動する変換駆動体に加わる衝撃力を吸収して緩衝し、リフト装置への負荷を軽減することができる電動式リフト装置およびこの電動式リフト装置を用いたフォークリフトを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1記載の
発明は、
昇降用ガイド部材に沿って配置されたリフト用ねじ軸と、リフト用ねじ軸を回転駆動するリフト用電動モータと、前記リフト用ねじ軸に外嵌されて昇降駆動される変換駆動体とを具備し、この変換駆動体により昇降用ガイド部材に沿って荷役部材を昇降駆動可能な電動式リフト装置であって、
変換駆動体に支持された駆動部材と、荷役部材に連動連結された受動部材と、前記駆動部材および前記受動部材を連結する連結部に設けられて、リフト用ねじ軸から変換駆動体を介して前記駆動部材に加わる上方への衝撃力と、荷役部材から前記受動部材に加わる下方への衝撃とをそれぞれ緩衝可能な緩衝装置とを備え、
前記緩衝装置は、
上位の前記駆動部材と下位の前記受動部材とを互いに接して離間可能に配置するとともに、上位の前記駆動部材を下位の前記受動部材側に付勢する上弾性部材と、下位の前記受動部材を上位の前記駆動部材側に付勢する下弾性部材とを設けたものである。
【0010】
請求項2記載の
発明は、
立設された外枠と、当該外枠に沿って昇降自在に案内される内枠と、当該内枠に昇降自在に案内されて荷役部材が設けられた昇降移動体と、一端が前記外枠に連結されるとともに他端が前記昇降移動体に連結された索体、および前記内枠に設けられたて前記索体の中間部を巻回する転向用輪体とを有する巻き掛け伝動機構と、前記外枠に沿って配置されたリフト用ねじ軸と、当該リフト用ねじ軸を回転駆動するリフト用電動モータと、前記リフト用ねじ軸に外嵌されて昇降駆動される変換駆動体と、を具備した電動式リフト装置であって、
変換駆動体に支持された駆動部材と、内枠に取り付けられた受動部材との連結部に、リフト用ねじ軸から変換駆動体を介して前記駆動部材に加わる上方への衝撃力と、荷役部材から昇降移動体、巻き掛け伝動機構および内枠を介して前記受動部材に加わる下方への衝撃力と、をそれぞれ緩衝可能な緩衝装置を設け、
前記緩衝装置は、
上位の前記駆動部材と下位の前記受動部材とを互いに接して離間可能に配置するとともに、上位の前記駆動部材を下位の前記受動部材側に付勢する上弾性部材と、下位の前記受動部材を上位の前記駆動部材側に付勢する下弾性部材とを設けたものである。
【0012】
請求項3記載の
発明は、
走行体に立設された外枠と、当該外枠に沿って昇降自在に案内される内枠と、当該内枠に昇降自在に案内されて荷役用フォークが設けられたキャリッジと、一端が前記外枠に連結されるとともに、他端が前記キャリッジに連結されたリフト用チェーンおよび前記内枠に設けられて前記リフト用チェーンの中間部を巻回する転向用輪体とを有する巻き掛け伝動機構と、前記外枠に沿って立設されたリフト用ねじ軸と、当該リフト用ねじ軸を回転駆動するリフト用電動モータと、前記リフト用ねじ軸に外嵌されて昇降駆動される変換駆動体とを具備した電動式リフト装置を備えたフォークリフトであって、
前記変換駆動体に支持された上位の駆動部材と、前記内枠に取り付けられた下位の受動部材とを連結する連結部に、リフト用ねじ軸から変換駆動体を介して前記駆動部材に加わる上方への衝撃力と、荷役用フォークから電動式リフト装置を介して前記受動部材に加わる下方への衝撃力とをそれぞれ緩衝可能な緩衝装置を設け、
前記緩衝装置は、
上位の前記駆動部材と下位の前記受動部材とを互いに接して離間可能に配置するとともに、上位の前記駆動部材を下位の前記受動部材側に付勢する上弾性部材と、下位の前記受動部材を上位の前記駆動部材側に付勢する下弾性部材とを設けたものである。
【0014】
請求項4記載の
発明は、
走行体に立設された外枠と、当該外枠に沿って昇降自在に案内される内枠と、当該内枠に昇降自在に案内されて荷役用フォークが設けられたキャリッジと、一端が前記外枠に連結されるとともに、他端が前記キャリッジに連結されたリフト用チェーンおよび前記内枠に設けられて前記リフト用チェーンの中間部を巻回する転向用輪体とを有する巻き掛け伝動機構と、前記外枠に沿って立設されたリフト用ねじ軸と、当該リフト用ねじ軸を回転駆動するリフト用電動モータと、前記リフト用ねじ軸に外嵌されて昇降駆動される変換駆動体とを具備した電動式リフト装置を備えたフォークリフトであって、
前記変換駆動体に支持された上位の駆動部材と、前記内枠に取り付けられた下位の受動部材とを連結する連結部に、リフト用ねじ軸から変換駆動体を介して前記駆動部材に加わる上方への衝撃力と、荷役用フォークから電動式リフト装置を介して前記受動部材に加わる下方への衝撃力とをそれぞれ緩衝可能な緩衝装置を設け、
前記緩衝装置は、
上位の前記駆動部材と下位の前記受動部材とを、互いに接して離間可能に配置するとともに、前記駆動部材および前記受動部材に互いに連通する貫通穴を形成し、
当該貫通穴に遊嵌された規制軸の上端部に上端規制部を設けるとともに、下端部に下端規制部を設け、
前記上端規制部と前記駆動部材との間に、前記規制軸に外嵌された上弾性部材を介装するとともに、前記下端規制部と前記受動部材との間に前記規制軸に外嵌された下弾性部材を介装したものである。
【発明の効果】
【0015】
請求項1記載の発明によれば、リフト用電動モータによりリフト用ねじ軸を回転駆動し、変換駆動体により駆動部材および受動部材を介して荷役部材を上昇させる。そして、荷が支持された荷役部材を起動して上昇させる時に、荷と荷役部材の荷重により、駆動部材および変換駆動体に上方への衝撃力が発生するが、緩衝装置によりこの衝撃力を吸収して効果的に緩衝することができる。さらに、荷役部材を上昇させて、着地された荷を持ち上げる時に、荷と荷役部材の荷重により、受動部材に下方への衝撃力が発生する。緩衝装置によりこの衝撃力を吸収して効果的に緩衝することができる。このように載荷による衝撃力を緩衝できることで、変換駆動体やリフト用ねじ軸などの磨耗や変形、損傷を未然に防止することができる。また、荷役部材が片持ち状に支持されて偏りのある衝撃力が加わるような構造であっても、磨耗や変形、損傷防止効果が高い。さらに緩衝装置がリフト用ねじ軸に介在されることがないので、リフト用ねじ軸の昇降ストロークを削減することもない。
また緩衝装置により、受動部材から離間する駆動部材への上方への衝撃力を、上弾性部材が圧縮されることにより吸収し、駆動部材から離間する受動部材への下方への衝撃力を、下弾性部材が圧縮されることにより吸収し、駆動部材および受動部材に加わる衝撃力を効果的に緩衝することができる。
【0016】
請求項2記載の発明によれば、リフト用電動モータを起動してリフト用ねじ軸を回転駆動し、変換駆動体により駆動部材および受動部材を介して内枠を昇降させ、巻き掛け伝動機構を介して昇降移動体および荷役部材を上昇させる。そして、荷が支持された荷役部材を起動して上昇させる時に、荷と荷役部材の荷重により、駆動部材および変換駆動体に上方への衝撃力が発生するが、緩衝装置によりこの衝撃力を吸収して効果的に緩衝することができる。さらに、荷役部材を上昇させ、着地された荷を持ち上げる時に、荷と荷役部材の荷重により、受動部材に下方への衝撃力が発生するが、緩衝装置によりこの衝撃力を吸収して効果的に緩衝することができる。このように衝撃力を緩衝できることで、変換駆動体やリフト用ねじ軸などの磨耗や変形、損傷を未然に防止することができる。また、荷役部材が片持ち状に支持されて、変換駆動体に偏りのある衝撃力が加わるような構造であっても、磨耗や変形、損傷防止効果が高い。さらに緩衝装置がリフト用ねじ軸に介在されることがないので、リフト用ねじ軸の昇降ストロークを削減することもない。
【0017】
また緩衝装置により、受動部材から離間する駆動部材への上方への衝撃力を、上弾性部材が圧縮されることにより吸収し、駆動部材から離間する受動部材への下方への衝撃力を、下弾性部材が圧縮されることにより吸収し、駆動部材および受動部材に加わる衝撃力を効果的に緩衝することができる。
【0018】
請求項3記載の発明によれば、リフト用電動モータを起動してリフト用ねじ軸を回転駆動し、変換駆動体により駆動部材および受動部材を介して内枠を昇降させ、巻き掛け伝動機構を介してキャリッジおよび荷役用フォークを昇降させる。そして、荷が支持された荷役部材を上昇させる起動時や走行中に段差を乗り越える時に、荷と荷役部材の荷重により、変換駆動体から駆動部材に上方への衝撃力が発生する。この衝撃力を緩衝装置により吸収して、効果的に緩衝することができる。さらに、リフト用ねじ軸を回転駆動して荷役部材を上昇させ、着地された荷を持ち上げる時や走行中に段差を乗り越える時に、荷と荷役部材の荷重により、受動部材に下方への衝撃力が発生する。この衝撃力を緩衝装置により吸収し、効果的に緩衝することができる。このようにリフト駆動時や走行時に生じる衝撃力を緩衝できることで、変換駆動体やリフト用ねじ軸などの磨耗や変形、損傷を未然に防止することができる。また、荷役部材が片持ち状に支持されて、変換駆動体に偏りのある衝撃力が加わるような構造であっても、磨耗や変形、損傷防止効果が高い。さらに緩衝装置がリフト用ねじ軸に介在されることがないので、リフト用ねじ軸の昇降ストロークを削減することもない。
【0019】
また緩衝装置により、受動部材から駆動部材が上方に離間する方向の衝撃力を、上弾性部材が圧縮されることにより吸収し、受動部材が駆動部材から下方に離間する方向の衝撃力を、下弾性部材が圧縮されることにより吸収する。これにより、駆動部材および受動部材に加わる衝撃力を効果的に緩衝することができる。
【0020】
請求項6記載の発明によれば、
リフト用電動モータを起動してリフト用ねじ軸を回転駆動し、変換駆動体により駆動部材および受動部材を介して内枠を昇降させ、巻き掛け伝動機構を介してキャリッジおよび荷役用フォークを昇降させる。そして、荷が支持された荷役部材を上昇させる起動時や走行中に段差を乗り越える時に、荷と荷役部材の荷重により、変換駆動体から駆動部材に上方への衝撃力が発生する。この衝撃力を緩衝装置により吸収して、効果的に緩衝することができる。さらに、リフト用ねじ軸を回転駆動して荷役部材を上昇させ、着地された荷を持ち上げる時や走行中に段差を乗り越える時に、荷と荷役部材の荷重により、受動部材に下方への衝撃力が発生する。この衝撃力を緩衝装置により吸収し、効果的に緩衝することができる。このようにリフト駆動時や走行時に生じる衝撃力を緩衝できることで、変換駆動体やリフト用ねじ軸などの磨耗や変形、損傷を未然に防止することができる。また、荷役部材が片持ち状に支持されて、変換駆動体に偏りのある衝撃力が加わるような構造であっても、磨耗や変形、損傷防止効果が高い。さらに緩衝装置がリフト用ねじ軸に介在されることがないので、リフト用ねじ軸の昇降ストロークを削減することもない。
また緩衝装置により、貫通穴に遊嵌された規制軸に、駆動部材を受動部材側に押し付ける上弾性部材と、受動部材を駆動部材側に押し付ける下弾性部材とを規制して設けたので、上弾性部材と下弾性部材とを安定して支持でき、駆動部材に加わる上方への衝撃と、受動部材に加わる下方への衝撃とを効果的に吸収して緩衝することができ、リフト装置を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明に係る電動式リフト装置を搭載したリーチ式フォークリフトの実施例1を示し、荷役装置の後方斜視図である。
【
図2】リーチ式フォークリフトを示す全体側面図である。
【
図3】(a)〜(c)は、電動式リフト装置を示し、(a)は背面視の部分断面図、(b)は上撓み吸収部の拡大縦断面図、(c)は下撓み吸収部の拡大縦断面図である。
【
図8】(a)(b)は、電動式リフト装置を搭載した簡易式の可動リフターを示し、(a)は側面図、(b)は背面図である。
【
図9】(a)(b)は、緩衝装置の変形例を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
[実施例1]
以下、本発明に係る電動式リフト装置を搭載したリーチ式フォークリフトの実施例を
図1〜
図7に基づいて説明する。
【0023】
このリーチ式フォークリフトは、
図2に示すように、運転席17やヘッドガード18を有する車体(走行体)11を具備し、車体11の底部で、左側部に配置されたドライブホイール12と、右側部に配置されて回転自在なキャスタホイール13と、車体11から前方に伸びる左右一対のアウトリガー14にそれぞれ回転自在に支持された左右のトレールホイール15により走行自在に構成され、前記ドライブホイール12により車体11が走行駆動および操舵される。さらにアウトリガー14間に、本発明に係るリフト装置23を有する荷役装置21が出退自在に配置され、荷役装置21に荷役用フォーク(荷役部材)16が設けられている。
【0024】
図1に示すように、荷役装置21は、基台部22と、この基台部22に立設されたリフト装置23とを具備し、基台部22に、アウトリガー14の内面に形成されたガイドレール14aに案内される左右一対で前後2組の出退ホイール22aが回転自在に支持されている。そして車体11に、荷役装置21をアウトリガー14に沿って所定範囲で出退させる電動式のリーチ用ジャッキ(図示せず)が設けられている。
【0025】
図3〜
図5に示すように、このリフト装置23は、昇降ガイド部材23Aとリフト駆動部23Bとを具備している。昇降ガイド部材23Aは、基台部22に立設された門形状の外枠24と、この外枠24のポスト部内に複数の内枠案内ローラ26A,26Bを介して昇降自在に案内される内枠25と、この内枠25のポスト部内にキャリッジ案内ローラ27Aを介して昇降自在に案内されるキャリッジ(昇降移動体)27とが設けられている。リフト駆動部23Bは、内枠25の上部に設けられた転向スプロケットホイール29と、一端が外枠24に取り付けられたチェーン連結部(連結部)24aに連結され、他端がキャリッジ27のチェーンブラケット(連結部)27aに連結されるリフト用チェーン(索体)28と、を有する巻き掛け式伝動機構30が設けられている。29aは、キャリッジ27側に駆動電源を送るためのケーブルシーブである。この巻き掛け式伝動機構30では、リフト用チェーン28が前記転向スプロケットホイール(転向用輪体)29に巻回されることにより、内枠25の昇降ストロークに対して2倍のストローク(または速度)でキャリッジ27を昇降させる倍速機構が構成されている。
また外枠24のポスト部の後部に沿って配置されたリフト用ねじ軸31と、リフト用ねじ軸31に昇降自在に外嵌されてフランク面を転動する複数(たとえば周方向等角度ごとに3個1組で上下2組)のローラを有する回転−直線運動変換駆動体であるローラゲージ(変換駆動体)32と、ギヤ機構33を介してリフト用ねじ軸31を回転駆動する減速機34a付リフト用電動モータ34とを具備している。また、荷役用フォーク16による偏荷重に対応するために、左右のローラゲージ32上でリフト用ねじ軸31に外嵌された接触力均等化部材35がそれぞれ配置されており、左右の接触力均等化部材35上に駆動ビーム材36が掛け渡されている。この駆動ビーム材36は、左右端縁にそれぞれ開口されたU形の切り欠き部36aがそれぞれ形成され、これら切り欠き部36aにリフト用ねじ軸31に遊嵌されて、接触力均等化部材35上に載置されている。
【0026】
ローラゲージ32は、
図7に示すように、ゲージ本体32cに、上方からの負荷に対して下方のフランク面を転動自在に支持する3個の支持ローラ32aが一定角度ごとに配置され、上方のフランク面を転動自在に支持する3個のガイドローラ32bが一定角度ごとに配置されている。
【0027】
また接触力均等化部材35は、
図8に示すように、中間リング体35aの底面で、軸心に垂直で直交交差する方向に凹部を介して半円形断面の下部滑動部材35bがそれぞれ回動自在に配置されている。また中間リング体35aの天面で、軸心に略垂直で下部滑動部材35bに交差する対称位置に凹部を介して半円形断面の上部滑動部材35cがそれぞれ回動自在に配置されている。
【0028】
さらに、荷役用フォーク16を片持ち支持するために発生する偏荷重によるリフト用ねじ軸31の撓みを吸収するために、
図3(a)に示すように、リフト用ねじ軸31の上端部に、上撓み吸収部37が設けられ、リフト用ねじ軸31の下端部に下撓み吸収部39が設けられている。
【0029】
前記上撓み吸収部37は、
図3(b)に示すように、外枠24の上端部間を連結する連結材42の両側に左右一対の軸支持部材24bがそれぞれ取り付けられている。軸支持部材24bには、リフト用ねじ軸31の上端部が嵌合される支持穴24cが形成され、軸支持部材24b上に調心座金付スラスト軸受38が取り付けられている。このスラスト軸受38は、軸受体38aの下軸受部38bと、調心座金38cとが球面部を介して摺動自在に重ねて配置され、リフト用ねじ軸31の上端部が軸受体38aの上軸受部38dにねじ機構38eを介して固定されている。したがって、この調心座金付スラスト軸受38により、リフト用ねじ軸31の上端部における傾動が所定範囲で許容されて、リフト用ねじ軸31の周方向の撓みを吸収することができる。43は、上撓み吸収部37を覆うカバー体である。
【0030】
前記下撓み吸収部39は、
図3(c)に示すように、減速機を介して駆動されるリフト用電動モータ34の出力軸に、ギヤ機構33を介して駆動される駆動軸40が設けられており、この駆動軸40に設けられた駆動ヨーク41aと、リフト用ねじ軸31の下端部に設けられた受動ヨーク41bとを、リフト用ねじ軸31の軸心に垂直な平面上に配置され、かつ互いに直交するクロスピン41c,41dを介して連結したユニバーサルジョイント41により構成されている。
【0031】
一方、
図3,
図4に示すように、内枠25の左右のポストの下部間に受動ビーム材52が連結されており、受動ビーム材52と駆動ビーム材36とが、緩衝装置51を具備した連結部50により連動連結されている。
【0032】
緩衝装置51は、
図3(a)に示すように、上位に駆動ビーム材36が配置され、下位に受動ビーム材52が配置される。そして、駆動ビーム材36の下面に、所定間隔をあけて左右一対の連結筒体53が垂設され、これら連結筒体53の底部に、駆動板(駆動部材)54が取り付けられている。受動ビーム材52の後部に、左右の駆動板54の下方に対向する左右一対の受動板(受動部材)55がサポート部材に支持されて突出され、これら駆動板54と受動板55が接するように配置される。さらにこれら駆動板54と受動板55に、互いに連通する貫通穴56, 56がそれぞれ形成されており、各貫通穴56にそれぞれ規制軸57が遊嵌される。規制軸57は、上端部にボルト固定された上鍔部(規制部)57Uが取り付けられ、この上鍔部57Uと駆動板54との間に、複数の皿ばねからなる上緩衝ばね(上緩衝部材)58Uが規制軸57に外嵌されて介装されている。また規制軸57は、下端部にボルト固定された下鍔部(規制部)57Dが取り付けられ、下鍔部57Dと受動板55との間に、複数の皿ばねからなる下緩衝ばね(緩衝部材)58Dが規制軸57に外嵌されて介装されている。59は、受動板55から下方に垂設されて下緩衝ばね(下緩衝部材)58Dを覆うカバー筒である。
【0033】
上記構成において、リフト用電動モータ34が起動されてリフト用ねじ軸31が回転され、ローラゲージ32を介して駆動板54が上昇される。そして、駆動板54に緩衝装置51を有する連結部50を介して受動板55が従動され、内枠25が上昇される。さらに巻き掛け式伝動機構30を介してキャリッジ27が上昇され、荷役用フォーク16が持ち上げられる。
【0034】
この荷役用フォーク16に荷が載置されている場合、荷搭載の荷役用フォーク16を上方に起動する際には、リフト用ねじ軸31によりローラゲージ32を介して駆動板54が上昇されると、荷搭載の荷役用フォーク16の負荷がかかる受動板55との間で、駆動板54に上方への衝撃力が発生し、ローラゲージ32に伝達される。しかし、上緩衝ばね58Uの作用により、駆動板54に加わる上方への衝撃力が吸収されて緩衝される。
【0035】
また荷役用フォーク16により、着地された荷を持ち上げる際、持ち上げようとする駆動板54に対して、荷役用フォーク16から巻き掛け式伝動機構30を介して受動板55に下方への衝撃力が発生する。しかし、上緩衝ばね58Uの作用により、駆動板54に加わる上方への衝撃力が吸収されて緩衝される。
【0036】
これにより、ローラゲージ32を含む周辺部材への衝撃を減少させて磨耗や変形、破損を効果的に防止して、リフト装置の長寿命化をはかることができる。
また、荷役用フォーク16は、キャリッジ27に片持ち支持されており、内枠25および連結材42を介して受動板55に偏荷重が加わることになるが、受動板55と駆動板54とが固定されておらず、上下緩衝ばね58U,58Dにより互いに圧接されるだけであり、規制軸57から貫通穴56に遊嵌されているので、受動板55の位置ずれを許容することができ、ローラゲージ32に加わる偏荷重を大幅に減少させることができる。
【0037】
なお、ここで上緩衝ばね58Uに、同一弾性力の2枚一組で3組の皿ばねを使用し、下緩衝ばね58Dに2枚一組の皿ばねを使用し、下緩衝ばね58Dの弾性力より、上緩衝ばね58Uの弾性力を大きくしたのは、載荷走行中に段差を乗り越える時に、駆動板(駆動板)54から受動板(変換駆動体)55に加わる下方への振動や衝撃力[または受動板(変換駆動体)55から駆動板(駆動板)54に下方に加わる衝撃力]が、その逆方向に生じる振動や衝撃力より大きいためである。
【0038】
上記実施例1によれば、荷が支持された荷役用フォーク16を上昇させる起動時に、荷と荷役用フォーク16の荷重により、ローラゲージ32から駆動板54に上方への衝撃力が発生する。この衝撃力を緩衝装置51の上緩衝ばね58Uにより吸収して、効果的に緩衝することができる。また、リフト用ねじ軸31を回転駆動して荷役用フォーク16を上昇させ、着地された荷を持ち上げる時に、荷と荷役用フォーク16の荷重により、受動板55に下方への衝撃力が発生する。この衝撃力を緩衝装置51により吸収し、効果的に緩衝することができる。さらに、荷役用フォーク16に載荷状態の走行中に、路面段差を乗り越えると、受動板55に上下方向の振動と衝撃力が発生する。これら振動や衝撃力を緩衝装置51により吸収して、効果的に緩衝することができる。このように走行中の振動や衝撃力を緩衝できることで、ローラゲージ32やリフト用ねじ軸31などの磨耗や変形、損傷を未然に防止することができる。また、緩衝装置がリフト用ねじ軸に介在されることがないので、リフト用ねじ軸の昇降ストロークを削減することもない。
【0039】
さらに、互いに接する駆動板54と受動板55とを、上下緩衝ばね58U,58Dにより互いに圧接する方向に付勢したので、駆動板54に加わる上方への衝撃、受動板55に加わる下方への衝撃や振動を吸収して効果的に緩衝することができる。また、荷役用フォーク16が片持ち状に支持されて、受動板55に変位することがあっても、駆動板54からローラゲージ32に偏りのある衝撃力が伝わることが防止されて、磨耗や変形、損傷防止効果が高い。
【0040】
なお、上記実施例1では、リーチ式の電動フォークリフトを説明したが、カウンタウェイト式のフォークリフトであっても差し支えない。
[実施例2]
本発明に係る電動式リフト装置を備えた簡易型の可動リフターの実施例2を、
図8を参照して説明する。なお、実施例1と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。また車体11や移動体61に電動式リフト装置を設けたが、固定された基台に取り付けることもできる。
【0041】
走行車輪62を有する自走式または手動式の移動体61から前方に左右一対のアウトリガー14が突設され、これらアウトリガー14にそれぞれトレールホイール15が回転自在に支持されている。移動体61には、門方のガイド枠63が立設され、ガイド枠63のポスト部63a内面に形成された昇降レール間に、案内ローラ64aを介してキャリッジ(昇降移動体)64が昇降自在に案内されている。このキャリッジ64から前方に、荷役具である左右一対の荷役用フォーク(荷役部材)16が取り付けられている。
【0042】
ガイド枠63の背面に設けられた電動式のリフト装置60は、リフト用ねじ軸31が1本である点、および巻き掛け式伝動機構30からなる倍速機構を有しない点で、実施例1のリフト装置23と相違している。すなわち、ガイド枠63の背面略中央部に、リフト用電動モータ34によりギヤ機構33を介して回転駆動されるリフト用ねじ軸31が立設配置され、リフト用ねじ軸31に、ローラゲージ32と接触力均等化部材35が嵌合されるとともに、その上端部に上撓み吸収部37が、下端部に下撓み吸収部39がそれぞれ介在されている。
【0043】
さらに、ガイド枠63に、ポスト部63aの内面に形成されたガイドレールに、キャリッジ64が案内ローラ64aを介して昇降自在に案内されている。このキャリッジ64に左右一対の荷役用フォーク16が取り付けられているが、荷役部材としてたとえば出退テーブルなどであってもよい。
【0044】
接触力均等化部材35の上部に、リフト用ねじ軸31が遊嵌される穴部を有する駆動ビーム材36が設置され、左右一対の連結筒体53を介して駆動板54がそれぞれ取り付けられている。そしてキャリッジ27から後方に突出された受動板55と、駆動板54の連結部50に、実施例1と同様の左右一対の緩衝装置51が設けられている。
【0045】
以上のように、上記実施例2の電動式のリフト装置60によれば、実施例1と同様の作用効果を奏することができ、倍速機構を採用しないものであっても、同様に適用することができる。
[緩衝装置の変形例]
緩衝装置51の変形例を、
図9を参照して説明する。すなわち、この緩衝装置70は、駆動ビーム材36から突設され上部に配置される駆動板71と、受動ビーム材52に突設されて駆動板71の下部に接して配置される受動板72の四隅部に、案内溝71C,75Cを形成する。そして、駆動板71と受動板72の四隅位置に、案内溝72C,71Cを介してそれぞれ相対する方向に延びるガイドロッド71Rを取り付け、これらガイドロッド71R,72Rの端部に底部規制板71D,天部規制板72Dを取り付け、これにより、駆動板71と受動板72が接近離間可能に配置する。さらに駆動板71と天部規制板72Uの間に、駆動板71を受動板72側に付勢する上コイルばね(上緩衝部材)73Uを介装し、受動板72と底部規制板71Dとの間に、受動板72を駆動板71側に付勢する下コイルばね(下緩衝部材)73Dを介装する。これにより、駆動板71に加わる上方への衝撃を吸収することができ、また受動板72に加わる下方への衝撃を吸収することができる。
【産業上の利用可能性】
【0046】
上記実施例1では、スタッカクレーンに搭載された電動式リフト装置を説明したが、この電動式リフト装置を具備したスタッカクレーンやピッキング装置などにも、適用することができる。
【符号の説明】
【0047】
16 荷役用フォーク
21 荷役装置
23 リフト装置
23A 昇降ガイド部材
23B リフト駆動部
24 外枠
25 内枠
27 キャリッジ(昇降移動体)
30 巻き掛け式伝動機構
31 リフト用ねじ軸
32 ローラゲージ(変換駆動体)
34 リフト用電動モータ
35 接触力均等化部材
36 駆動ビーム材
37 上撓み吸収部
38 調心座金付スラスト軸受
39 下撓み吸収部
40 駆動軸
50 連結部
51 緩衝装置
52 受動ビーム材
53 連結筒体
54 駆動板(駆動部材)
55 受動板(受動部材)
56 貫通穴
57 規制軸
57U 上鍔部(上端規制部)
57D 下鍔部(下端規制部)
58U 上緩衝ばね(上弾性部材)
58D 下緩衝ばね(上弾性部材)
60 リフト装置
61 移動体
63 ガイド枠
64 キャリッジ(昇降移動体)
70 緩衝装置
71 駆動板
71U 底部規制板
72 受動板
72D 天部規制板
73U 上コイルばね(上緩衝部材)
73D 下コイルばね(下緩衝部材)