(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ドリル受けを、支持フレームに上下揺動自在に支持された揺動フレームに設けることで昇降自在とし、且つ該ドリル受けは、軸心が縦向きの円柱状を呈すると共に軸心回りに一方向にのみ回転するように揺動フレームに設けられた受板ホルダと、この受板ホルダ
の上面側に設けられていてドリルビットが接当する受け板とを有し、
前記受板ホルダの下面に係合歯を周方向に沿って列設すると共に、該係合歯に噛合する噛合部を有する送り部材を前記支持フレームに設け、
前記ドリル受けが下降する際に受板ホルダをホルダ回転方向に所定角度回転させるように送り部材によって受板ホルダが押動され、且つドリル受けが上昇する際には係合歯に対する噛合部の噛み合い位置がホルダ回転方向後方側へと変わるように、送り部材を前記支持フレームに揺動自在に枢支したことを特徴とする請求項1に記載の用紙綴じ機。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1において、符号1は、
図3及び
図4に示す、左右一対の脚部2の上端同士をクラウン部3で連結してなるステープル4によって伝票等の用紙束5(多数の用紙を上下方向に積み重ねたもの)を綴じる用紙綴じ機である。
図1に示すように、この用紙綴じ機1は、綴じられる用紙束5にステープル4の脚部2を挿通させるための綴じ孔6(
図28参照)を形成する穿孔装置7と、用紙束5に綴じ孔6を形成する際及びステープル4で用紙束5を綴じる際等において用紙束5が動かないように用紙束5を押さえる用紙押え装置8と、ステープル4によって用紙束5を綴じる綴じ装置9と、用紙束5を載置して左右方向に移動することで用紙束5を移送する移送台10とを有する。
【0014】
穿孔装置7と綴じ装置9とは左右方向に並べて配置されている。本実施形態では、穿孔装置7の右側に綴じ装置9が配置されている。穿孔装置7と綴じ装置9の前方下部側にはカバーケース11が設けられ、前記移送台10は、このカバーケース11の上方に配置されていて、左右方向に移動することにより用紙束5を穿孔装置7と綴じ装置9とに移送可能としている。
【0015】
また、この用紙綴じ機1は、
図1及び
図2に示すように、ベース部材12と、穿孔装置7及び綴じ装置9の後方を覆う背面カバー13と、穿孔装置7及び綴じ装置9の前方を覆う正面カバー14と、左右の側面カバー15とを有する。左側の側面カバー15は穿孔装置7の左側面を覆い、右側面カバー15は綴じ装置9の右側面を覆う。
正面カバー14の下部は、用紙束5の載置や用紙押え装置8の操作やステープル4の装填等が行えるように開放状とされている。左右の側面カバー15の前下部はL字形に切り欠かれている。
【0016】
この用紙綴じ機1に使用されるステープル4の本体部分は、例えば、硬質繊維ボードからなる紙製であり、該ステープル4の本体部分は、
図3〜
図6に示すように、左右一対の脚部2と、この左右脚部2の上端同士を連結するクラウン部3とからなる。また、左右の
脚部2は下方に向かうに従って左右方向外方(対向方向外方)に移行する傾斜状(ハの字状)とされていて、左右脚部2の左右間隔が下方に向けて漸次拡大するように形成されている。
【0017】
左右各脚部2の対向面(内面)の下部には、
図4(a)において符号Aで示す範囲で、接着剤が施されている。ステープル4は、厚さに比べて前後幅が大きいものが採用され、例えば、厚さ:1mm、前後幅:5mmに形成される。また、例えば、脚部2の長さが略75mm、クラウン部3の長さが略80mmのものが採用される。この例のステープル4にあっては、最大で50mm、最小で10mmの厚さの用紙束5を綴じることができる。
【0018】
このステープル4は単独で綴じ装置9に装填されるのではなく、
図3に示すように、ステープル4を前後方向に多数(例えば20本前後)並設すると共に隣接ステープル4のクラウン部3同士を相互に切離し可能に連結してなるステープル連結体17にして綴じ装置9に装填される。
本実施形態のステープル4にあっては、ステープル連結体17の先頭のステープル4から最後尾のステープル4にわたって両面テープを貼着することにより、ステープル4の脚部2の対向面下部に接着剤が施されている。なお、両面テープの、ステープル4に貼り付けられていない側に設けられた剥離紙18は、綴じ装置9に装填する前に剥離され、保管時、搬送時(流通時)は付けたままとされる。
【0019】
本実施形態のステープル連結体17は次のようにして形成される。先ず、紙製の平板状板材をカットすることにより、ステープル連結体17を展開した状態のステープル展開体を形成し、このステープル展開体を折り曲げることにより、前述したステープル連結体17を形成している。両面テープは平板状板材をカットする前に貼り付けられる。
図6に示すように、隣接するステープル4のクラウン部3同士は、連結部19によってごく一部が連結され、その他は相互に切り離されている。
【0020】
連結部19は、
図6(a)において矢視Bで示すように、左右方向中央、及び左右両側に設けられ、上方からの加圧によってクラウン部3が該クラウン部3に隣接するクラウン部3から容易に切り離すことができるようになっている。
隣接するステープル4の脚部2同士は相互に切り離されている。また、両面テープにあっては、接着剤はカットされており、剥離紙18はカットされていない。したがって、接着剤の接着力によって隣接するステープル4の脚部2同士が相互にくっついた状態となっており、これにより、形状を保持しつつ、相互離反が容易に行えるよう構成されている。
【0021】
なお、ステープル4を形成する材料としては、紙のほか、バルカナイズドファイバー、熱可塑性合成繊維、生体吸収性高分子、樹脂、金属等であってもよい。後述するように、ステープル4の左右脚部2がクラウン部3から垂直下方に延出した状態となるように(左右脚部2がハの字状からコ字状になるように)、クラウン部3と脚部2との間のコーナー部分で脚部2が弾性変形可能であると共に、ステープル4の脚部2を脚部曲げローラ236で折り曲げることで塑性変形するものであればよい。
【0022】
前記カバーケース11は、
図7に示すように、天板21と、前板22と、左右の側板23とを有し、下方及び後方に開放状とされている。前板22及び左右側板23はベース部材12に取付固定され、天板21は、前板22及び左右側板23に固定されている。前板22の右側上部には、用紙綴じ機1の運転を開始させるための運転スイッチ24が設けられている。
【0023】
前記天板21は、上壁21aと、上壁21aの前縁から下方に延出する前壁21bと、上壁21aの左右両側から下方に延出する側壁21cと、上壁21aの後縁から上方に延出する後壁21dとを有する。
この天板21の上壁21aには、
図8(a)に示すように、後部の左右方向中央部から左側寄りには円形状のドリル受け用開口25が形成され、該後部の左右方向中央部分から右側にわたって左右に長いローラ通行穴26が形成されている。
【0024】
また、天板21の上壁21aには、これらドリル受け用開口25とローラ通行穴26との前方に位置し且つ左右方向に長い連結部材通行穴27が前後一対形成されていると共に、これら前後の連結部材通行穴27の間で且つ左右方向中央部分に枢支用孔28が形成さ
れている。
さらに、天板21の上壁21aには、前記連結部材通行穴27の左右両側にそれぞれガイド孔29が形成され、各ガイド孔29は前記枢支用孔28を中心とする円弧状に形成されている。
【0025】
図7及び
図9に示すように、カバーケース11の天板21の上壁21aの下面には目隠しカバー30が配置されている。
この目隠しカバー30は、
図8(b)に示すように、天板21の上壁21aの一方のガイド孔29下方位置から他方のガイド孔29の下方位置にわたって設けられる主要部分30aと、この主要部分30aの右側から後方に延出された後方延出部30bとを有する。
【0026】
前記主要部分30aの左右方向中央部分には、前記枢支用孔28の下方に位置する枢軸取付孔31が形成されており、枢支用孔28を挿通して該枢軸取付孔31にネジからなる枢軸32(
図13参照)を螺合することによって、目隠しカバー30が天板21に枢支用孔28を中心として揺動自在に取り付けられている。
また、目隠しカバー30の左右両側には、前記天板21のガイド孔29の下方に位置するネジ取付孔32が形成され、前記ガイド孔29を挿通して前記ネジ取付孔32に取付ネジ33(
図13参照)が螺合されており、これによって、取付ネジ33がガイド孔29内を移動する範囲で目隠しカバー30が枢支用孔28回りに揺動自在とされている。
【0027】
また、目隠しカバー30には、前記枢軸取付孔31の前後に位置していて前記天板21の前後の連結部材通行穴27に上下方向で対応する位置に設けられた前後一対のガイド溝33が形成されている。
各ガイド溝33は左右方向に長く、且つ、長手方向(左右方向)中央部分が前側に向けて凸となるように長手方向中央部分で屈曲されている。
【0028】
前記移送台10は、
図9及び
図10に示すように、用紙束5が載置される載置壁34と、この載置壁34の後縁から上方に延設された後壁35と、この後壁35の背面下部に固定されたレール部材36と、載置壁34の前縁から下方に延設された前壁37とから構成されている。
レール部材36は左右方向に長く形成されていて、上下壁部36a,36bと、これら上下壁部36a,36bの前端同士を連結する前壁部36cとから側面視後方に向けて開口状のコ字形に形成されている。
【0029】
移送台10の後壁35の後方には支持板38が配置されており、この支持板38の前面に設けられた左右一対の支持ローラ39に前記レール部材36が外嵌されており、これによって移送台10の後部が左右方向移動自在に支持されている。
前記支持板38は、
図1に示すように、綴じ装置9を支持する支持台42の前面上部の壁部を構成している。
【0030】
移送台10の載置壁34の後部左側には左右方向に長い挿通穴41が形成されている。この挿通穴41は、主として、用紙束5に綴じ孔6を形成する際に後述するドリル受け143を用紙束5の下面に接当させたり、ステープル4で用紙束5を綴じる際に用紙束5にステープル4の脚部2を挿通させたりするためのものである。
挿通穴41の前端側には、後方に向かうに従って下方に移行する傾斜状のガイド壁43が設けられている(
図55参照)。このガイド壁43は、用紙束5をステープル4で綴じた後に、用紙束5を載置壁34上をスライドさせて前方に引き出す際にステープル4の脚部2の折曲げ部分が挿通穴41の縁部に引っかからないように案内するためのものである。
【0031】
図10に示すように、前記載置壁34の前部の左右方向中央から左寄りにネジ挿通孔44が前後一対形成されている。
なお、載置壁34の左端部側には移送台10を左方に延長するための延長台(図示省略)を取り付けるための装着孔45が形成され、また、移送台の前壁37には移送台10を前方に延長するための延長台(図示省略)がネジ止め等によって着脱自在に取付可能とされている。
【0032】
図9及び
図11に示すように、カバーケース11内には、移送台10を左右方向に駆動
する移送台駆動装置46が収容されている。
この移送台駆動装置46は、ベース部材12に立設された支持フレーム47と、移送モータ48(駆動手段)と、この移送モータ48によって左右方向に駆動される可動台49と、前記可動台49を左右方向移動自在に支持するガイドレール50と、前記可動台49を左右方向3位置に位置決めするための第1〜3位置決めセンサ51,52,53とを備えている。
【0033】
支持フレーム47は、上壁47aと、この上壁47aの前後縁部から下方に延出されていてベース部材12に取付固定される支持脚部47bと、上壁47aの左右両側から上方に延出されたレール支持壁47cとを有する。
左右のレール支持壁47c間には円柱状棒材からなる前記ガイドレール50が横架されている。
【0034】
移送モータ48は、電動モータによって構成され、支持フレーム47の上壁47aの左右方向中央側で且つ後部下面側に配置されていて該上壁47aに取付固定されている。この移送モータ48の出力軸48aは支持フレーム47の上壁47aから上方に突出されており、この出力軸48aにピニオン54が一体回転自在に取付固定されている。
可動台49は、上壁56と、この上壁56の後端側に一体形成された左右方向のラック57と、上壁56の左右両側から下方に延出された被支持壁58とを有する。
【0035】
この可動台49は支持フレーム47の上壁47a上方に配置されていて、左右被支持壁58を貫通する前記ガイドレール50によって左右方向移動自在に支持されている。
また、可動台49の上壁56の左右方向中央部には円筒部材からなる前後一対の連結部材59が上方突出状に固定されている。この前後の連結部材59は、目隠しカバー30の前後のガイド溝33及びカバーケース11の天板21の前後の連結部材通行穴27をそれぞれ挿通しており、移送台10に形成されたネジ挿通孔44を上方から挿通して連結部材59にネジを螺合することによって、移送台10が可動台49に固定されている。これによって、移送台10が可動台49と一体的に左右移動可能とされている。
【0036】
前記ラック57は前記ピニオン54に噛み合っており、移送モータ48を回転駆動することにより可動台49が左右方向に駆動され、これによって移送台10が左右方向に駆動される。
また、可動台49の上壁56には、
図9に示すように、その前縁から下方に延出された垂下壁60が設けられ、この垂下壁60の下縁から延出壁61が後方に延出され、この延出壁61の一部分から前記第1〜3位置決めセンサ51,52,53によって検出される被検出部62が上方に向けて延出形成されている。
【0037】
前記第1〜3位置決めセンサ51,52,53は、
図12に示すように、支持フレーム47の上壁47aの前端側に左右方向に間隔をおいて設けられている。
第1、2位置決めセンサ51,52は、支持フレーム47の右側において切り起しによって形成された第1ブラケット63に取り付けられ、第3位置決めセンサ53は第1ブラケット63の右方に配置されて支持フレーム47に固着された第2ブラケット64に取り付けられている。
【0038】
第1位置決めセンサ51は第1ブラケット63の右側に取り付けられ、第2位置決めセンサ52は第1ブラケット63の左側に取り付けられていて第1位置決めセンサ51の左方に位置し、第3位置決めセンサ53は第1位置決めセンサ51の右方に位置している。
第1〜3位置決めセンサ51,52,53は第1、2ブラケット63,64と共に可動台49の上壁56前部の下方側で且つ垂下壁60の後方側に位置しており、被検出部62は各位置決めセンサ51,52,53の下方に向けて開口状のコ字形の切欠部を左右方向に通過可能とされている。
【0039】
前記移送台10は、用紙綴じ機1の運転開始前の位置であって穿孔装置7によって用紙束5に1つ目の綴じ孔6が形成されるホーム位置(初期位置)と、穿孔装置7によって用紙束5に2つ目の綴じ孔6が形成される第1移送位置と、用紙束5がステープル4によって綴じられる第2移送位置とに移動可能とされている。
この移送台10にあっては、被検出部62が第1位置決めセンサ51と左右方向で位置
が一致した位置が、
図13に示す移送台10のホーム位置である。このホーム位置では、移送台10の挿通穴41が前記ドリル受け用開口25とローラ通行穴26の左側とにわたって位置している(ドリル受け用開口25が挿通穴41の左側に位置している)。また、目隠しカバー30は、右側が後方に揺動した状態とされており、後方延出部30bでローラ通行穴26の右側を下方から覆う状態とされている。また、ガイド溝43の左側は連結部材通行穴27の左側に沿った状態とされ、連結部材59が連結部材通行穴27の中途部に位置している。連結部材通行穴27は移送台10で覆われている。
【0040】
このホーム位置から移送台10が左方に移動して、被検出部62が第2位置決めセンサ52と左右方向で位置が一致した位置が、
図14に示す移送台10の第1移送位置である。この第1移送位置では、移送台10の挿通穴41の右側にドリル受け用開口25が位置している。また、ローラ通行穴26の右側が移送台10から右方にはみ出しているが、このローラ通行穴26の移送台10からはみ出した部分を目隠しカバー30の後方延出部30bが覆っている。また、連結部材59が連結部材通行穴27及びガイド溝43の左側を左方に移動する際、目隠しカバー30は、右側が後方に揺動した状態を維持する。連結部材通行穴27は移送台10で覆われている。
【0041】
この第1移送位置から移送台10が右方に移動して、被検出部62が第1位置決めセンサ51を通過して第3位置決めセンサ53と左右方向で位置が一致した位置が、
図15に示す移送台10の第2移送位置である。この第2移送位置では移送台10の挿通穴41がローラ通行穴26の左右方向中央部分に位置しており、連結部材通行穴27の左側が移送台10から左方にはみ出している。一方、連結部材59は連結部材通行穴27を右方に、該連結部材通行穴27の右端部近くまで移動し、このとき、該連結部材59がガイド溝43の前縁に接当押圧することにより、目隠しカバー30の左側が後側に揺動すると共に該目隠しカバー30の右側が前側に揺動する。これにより、連結部材通行穴27の左側が目隠しカバー30によって下方から覆われると共に、目隠しカバー30の後方延出部30bがローラ通行穴26の右側の下方位置から外れ且つ該ローラ通行穴26の右側は移送台10で覆われる。
【0042】
本実施形態では、移送台10は、ホーム位置から第1移送位置に移動した後、ホーム位置を通過して第2移送位置に移動し、その後、ホーム位置に戻るよう図示省略の制御装置によって移送モータ48が制御される。
目隠しカバー30がローラ通行穴26及び連結部材通行穴27の移送台10からはみ出した部分を覆うことにより、該部分からカバーケース11内に何かの物が入り込んだり、移送台10で何かの物を挟み込んで作動不良を起こすということを防止することができる。
【0043】
前記用紙押え装置8は、
図16及び
図17に示すように、移送台10と左右方向に一体移動する支持フレーム66を有する。
この支持フレーム66は、上部が支持レール67に左右方向移動自在に支持されたフレーム本体68と、このフレーム本体68の下部を移送台10に連結する連結フレーム69とを有する。
【0044】
フレーム本体68は、正面壁68aと、この正面壁68aの左右側縁から後方に延出された左右の側壁68bとを有する。
支持レール67は左右方向の軸心を有する円柱状棒材からなり、フレーム本体68の上部にて、その左右側壁68bを貫通していると共に、左側支持部材70と右側支持部材71とにわたって横架されている。
図1に示すように、左側支持部材70は穿孔装置7に取付固定され、右側支持部材71は綴じ装置9に取付固定されている。
【0045】
連結フレーム69は、
図19及び
図20に示すように、フレーム本体68の左右側壁68b下部の後端側を連結する横架部材72と、この連結部材59の背面及びフレーム本体68の左右側壁68b下部の後端に固着された取付部材73とを有する。
横架部材72は、フレーム本体68の左右側壁68b間にわたって配置された縦壁72aと、この縦壁72aの左右両側縁から前方に延設されていてフレーム本体68の側壁68b内面に固着された側壁72bと、縦壁72aの下縁から前方に延設された下壁72c
と、縦壁72aから前方に延出された後、その延出端から下方に延出されてなる左右一対の規制壁72dとから構成されている。
【0046】
左右の規制壁72dは、ステープル4の脚部2を綴じ孔6に挿入すべく該ステープル4を下降させる際に、ステープル4の脚部2の後方に位置して該ステープル4の後方への倒れを規制する機能を有する。
取付部材73は、移送台10の後壁35の背面側に配置された縦壁73aと、この縦壁73aの上縁から後方に延出された補強壁73bとから側面視L字状に形成されている。
【0047】
この取付部材73の下部は移送台10の後壁35の背面上部にネジによって取付固定され、取付部材73の上部は横架部材72の縦壁72a背面及びフレーム本体68の左右側壁68bの後端に固着されている。
図17〜
図19に示すように、支持フレーム66のフレーム本体68の正面壁68aの背面には、用紙押え74が設けられている。
【0048】
この用紙押え74は、支持フレーム66に対して昇降可能な押えフレーム75と、この押えフレーム75の底部に設けられていて用紙束5の上面に接当する押えピン76とを有する。
前記押えフレーム75は、フレーム本体68の正面壁68aの背面に位置する正面壁75aと、この正面壁75aの下縁から後方に延出された底壁75bと、正面壁の左右両側縁から後方に延出された左右の側壁68cとを有する。
【0049】
押えフレーム75の左右側壁75cは、
図16及び
図17に示すように、フレーム本体68の対応する側壁68bにそれぞれ上下一対の取付ネジ77によって取り付けられていると共に、フレーム本体68の側壁68bに形成されたネジ挿通孔78は上下方向に長い長孔に形成されていて、フレーム本体68に対して押えフレーム75が昇降自在に支持案内されている。
【0050】
図18に示すように、押えフレーム75の左右側壁75cの上下方向中途部にはバネ掛け片79が設けられ、このバネ掛け片79には引張りコイルバネからなる引上げバネ80の一端が引っ掛けられ、この引上げバネ80の他端は、フレーム本体68の左右側壁68bに設けられていて前記バネ掛け片79の上方に位置しているバネ掛け片81に引っ掛けられている。これによって、フレーム本体68に対して押えフレーム75が上方に引上げ付勢されている。
【0051】
押えフレーム75の正面壁75aの上端には接当部82が設けられ、この接当部が支持フレーム66のフレーム本体68の正面壁68aの上部に設けられた被接当部83に接当することにより、押えフレーム75の上方移動が規制されている。
前記被接当部83は、弾性部材によって形成され、フレーム本体68の正面壁68aに設けられた取付片84に固着されている。
【0052】
図16及び
図19に示すように、押えフレーム75の正面壁75aの下端側には、フレーム本体68の正面壁68aの下端側から前方に突出する操作レバー86が設けられている。
この操作レバー86を押し下げることにより、前記押えフレーム75が引上げバネ80の付勢力に抗して下方に移動操作可能とされている。
【0053】
また、この用紙押え装置8には、押えフレーム75を下方に移動操作した際に、この押えフレーム75の上方移動を規制する規制機構87と、この規制機構87による押えフレーム75の上方移動規制を解除する解除レバー88とが設けられている。
この規制機構87は、
図17〜
図19に示すように、押えフレーム75に設けられていて上下方向にラック歯が列設されたラック89と、フレーム本体68に前後軸回りに回転自在に設けられたピニオン90と、このピニオン90と一体回転するラチェット歯車91と、フレーム本体68に設けられていて該ラチェット歯車91に噛み合うラチェット爪92とから主構成されている。
【0054】
押えフレーム75が、その上下移動範囲の上端に位置しているときには、ラック89の下端側にピニオン90が位置しており、押えフレーム75を下方移動すると、ラック89がピニオン90に噛み合って該ピニオン90が回転することにより押えフレーム75の下
動が許容される。このとき、ラチェット歯車91の歯がラチェット爪92を押し上げることにより、ピニオン90と共にラチェット歯車91も一体回転する。
【0055】
一方、押えフレーム75を下方移動させた後、該押えフレーム75に対する操作力を解除すると、ラチェット爪92がラチェット歯車91に食い込むことにより、ラチェット歯車91及びピニオン90の回転が規制され、押えフレーム75の上方移動が規制される。ラチェット爪92は、その自重によりラチェット歯車91に食い込むように前後軸回りに回転自在にフレーム本体68に枢支されている。
【0056】
解除レバー88は、その操作部88aがフレーム本体68の正面に位置するように、フレーム本体68の正面壁68a及び押えフレーム75の正面壁75aを貫通している。この解除レバー88には、
図17に示すように、ラチェット爪92に設けられた被押動部92aの上方に位置する解除アーム93が後方突出状に設けられている。また、この解除アーム93とその上方に位置するバネ掛け部94とにわたって設けられた引張りコイルバネ(図示省略)によって解除アーム93が上方に付勢されている。
【0057】
解除レバー88には、前記被押動部92aの下方に位置していて、ラチェット歯車91によってラチェット爪92が押し上げられた際のラチェット爪92の過度の上方揺動を規制する規制アーム95が設けられている。
前記解除レバー88による規制機構87の解除操作は、例えば、操作部88aを引き上げることにより行われる。すなわち、操作部88aを引き上げると、解除アーム93がバネの付勢力に抗して下げられ、該解除アーム93によって被押動部92aが押し下げられることにより、ラチェット爪92が上方に揺動して該ラチェット爪92がラチェット歯車91から外れるように構成されている。ラチェット爪92がラチェット歯車91から外れると、ラチェット歯車91及びピニオン90の回転が許容され、前記引上げバネ80の付勢力によって押えフレーム75が引き上げられる。また、解除レバー88の操作力を解除するとラチェット爪92が下方揺動してラチェット歯車91に噛み合う。
【0058】
また、
図19に示すように、前記ピニオン90を回転自在に支持する支軸96には、本体フレームの正面壁の正面に位置する操作ハンドル97が固定されており、この操作ハンドル97を回転操作することにより、ピニオン90が回転操作可能とされている。
用紙束5を押さえる押えピン76は複数(本実施形態では5つ)設けられている。
この押えピン76は軸部76aと、この軸部76aの下端に設けられた頭部76bとを有し、軸部76aが押えフレーム75の底壁75bを上下動自在に貫通している。押えピン76の軸部76aには、押えフレーム75の底壁75b上面に接当することにより、押えピン76の下方への抜止めをする抜止め部材98が設けられている。また、押えピン76の頭部76bと、押えフレーム75の底壁75b下面との間には、圧縮コイルバネからなる付勢バネ99が介装されている。この付勢バネ99は軸部76aに套嵌されている。
【0059】
この用紙押え装置8にあっては、移送台10上で且つ用紙押え装置8の下方に用紙束5を配置し、操作レバー86によって押えフレーム75を下方移動して、押えピン76の頭部76bを用紙束5に接当し、その後、操作ハンドル97を回転させて押えフレーム75を下方移動することにより、適度な押圧力によって用紙束5を押さえることができる。
図17等に示すように、押えフレーム75の底壁75b上には、用紙押え装置8によって用紙束5を押さえていることを検出する用紙検出センサ100が設けられている。この用紙検出センサ100はリミットスイッチから構成され、該用紙検出センサ100の接触子に押えピン76の軸部76aが接当することにより、用紙押え装置8によって用紙束5が押さえられていることが検出される。
【0060】
本実施形態の用紙綴じ機1にあっては、この用紙検出センサ100がオンにならないと、運転スイッチ24を押しても、用紙綴じ機1が作動しないよう構成されている(すなわち、用紙検出センサ100がオンになった状態で、運転スイッチ24を押すと用紙綴じ機1の運転が開始するよう構成されている)。
また、
図20に示すように、押えフレーム75の底壁75aの後部には、移送台10の挿通穴41に対する位置(挿通穴41の上方位置)に形成されていて、後述するステープル保持部材204等の通過を許容するめの切欠部101が形成されている。
【0061】
前記穿孔装置7は、
図21に示すように、ベース部材12に立設された穿孔フレーム102と、この穿孔フレーム102に昇降自在に支持されていて用紙束5に綴じ孔6を形成する単一の穿孔ドリル103と、綴じ孔6の穿孔時に穿孔ドリル103のドリルビット104を受けるドリル受け装置105とを有する。
本実施形態の用紙綴じ機1にあっては、移送台10を前述したホーム位置と第1移送位置とに移動させることにより、この穿孔装置7によってステープル4の左右脚部2に対応した左右一対の綴じ孔6を用紙束5に形成する。
【0062】
前記穿孔ドリル103は穿孔フレーム102に昇降自在に支持された昇降フレーム106に取付固定されている。
図22及び
図23に示すように、昇降フレーム106は、中空箱形に形成されており、穿孔フレーム102の正面壁102aの前方に配置され、背面にラックブラケット107が固定されている。ラックブラケット107の背面にはラック108が固定され、このラック108の背面には、ラック歯が上下方向に列設されて形成されている。このラック108は穿孔フレーム102の正面壁102aの後方側に位置し、穿孔フレーム102の正面壁102aにはラックブラケット107の上下動を許容するための切欠き開口109が形成されている。
【0063】
図21に示すように、穿孔フレーム102の側壁102b(本実施形態では右側壁)には電動モータからなる昇降モータ110(駆動手段)が取付固定され、この昇降モータ110の出力軸には前記ラック108に噛み合うピニオン111が取付固定され、この昇降モータ110の動力によって昇降フレーム106が昇降動作される。
昇降フレーム106の後部には、上下方向に配置された円柱丸棒からなる昇降レール112が貫通され、この昇降レール112の上端及び下端は、穿孔フレーム102の正面壁102aに固定された上下の支持ブラケット113に固定されている。また、昇降フレーム106の左右の側面後部には、穿孔フレーム102の正面壁の前面を転動するガイドローラ114が設けられている。
【0064】
これら昇降レール112及びガイドローラ114によって、昇降フレーム106が穿孔フレーム102に沿って昇降自在にガイドされている。
図22に示すように、穿孔フレーム102の正面壁102aの前面には、上側の支持ブラケット113の下方近傍に位置する上位置決めセンサ116と、下側の支持ブラケットの上方近傍に位置する下位置決めセンサ117とが取付固定されている。各位置決めセンサ116,117は、リミットスイッチから構成されている。
【0065】
また、昇降フレーム106の左側面の後部には、上位置決めセンサ116の接触子に接当する上接当部118と、下位置決めセンサ117の接触子に接当する下接当部119とが設けられている。
前記昇降フレーム106の後部下面には、ローラ押動部材120が取付固定されている。このローラ押動部材120は昇降フレーム106の後部下面から下方に突出状とされて、下側の支持ブラケット113を貫通しており、下端は後述するドリル受け装置105の支持フレーム128の上端部に至る。
【0066】
このローラ押動部材120は、板材からなり、
図26に示すように、板面が前後方向を向く縦壁12aと、この縦壁120aの左右両側から後方に延出された側壁120bとを有する。
前記穿孔ドリル103は、電動ドリルによって構成され、電動モータからなるドリルモータ121(駆動手段)を有する。
【0067】
図22に示すように、この穿孔ドリル103のドリルモータ121は、昇降フレーム106の上面前部に取付固定されている。このドリルモータ121の出力軸103aは下方に突出していて、昇降フレーム106内に挿入状とされている。この出力軸103aにはビット取付部材122が取付固定され、ビット取付部材122の下端側のビット取付部122aに中空ドリルビット104が取付固定されている。ビット取付部122aは中空ドリルビット104の中空部に連通する中空状に形成され、ビット取付部材122の上部には、中空ドリルビット104によって綴じ孔6を穿孔する際に出る穿孔屑を排出する穿孔
屑排出口123が形成されている。
【0068】
前記穿孔ドリル103にあっては、中空ドリルビット104によって用紙束5を穿孔する際に生じる穿孔屑はドリルビット104内の中空部に収容され、該穿孔屑は用紙束5を穿孔する毎に押し上げられて、ビット取付部122a内を通って穿孔屑排出口123から昇降フレーム106内に排出される。
この昇降フレーム106内に排出された穿孔屑は、昇降フレーム106の底部に取り付けられた、
図21に示すガイドシュート124を介して下方の穿孔屑収集箱125に落下案内される。この穿孔屑収集箱125はベース部材12上に前後移動自在に設けられ、カバーケース11の前面から引き出し可能とされている。
【0069】
ガイドシュート124と穿孔屑収集箱125との間には、穿孔フレーム102に固定された固定ガイド126が設けられ、この固定ガイド126内をガイドシュート124の下部が上下移動可能とされている。この固定ガイド126は前面が開放状とされ、その前面上部は、前記移送台10の後壁35を支持する支持板38によってカバーされる。
本実施形態にあっては、穿孔装置7を中空ドリルビット104によって綴じ孔6を穿孔するように構成したので、穿孔屑を簡易な構造で容易に収集することができる。
【0070】
なお、昇降フレーム106の左側面及び正面には、カバー部材で閉鎖される点検用開口127が形成されている。
前記ドリル受け装置105は、
図22に示すように、後部が穿孔フレーム102の前面下部に取付固定されると共に前部がカバーケース11内に挿入状とされて前記移送台駆動装置46の支持フレーム47の上壁47a上に載置支持された支持フレーム128を有する。
【0071】
この支持フレーム128は、
図24、
図25及び
図26に示すように、左右方向で対向配置された左右のメインプレート129を有し、このメインプレート129の後端側には各メインプレート129から左右方向外方に延出されていて穿孔フレーム102の前面に取付固定される取付壁130を有する。左右メインプレート129は、その下端同士を連結する前後の連結壁131によって相互に連結されている。
【0072】
メインプレート129間の後端側下部の左右方向中央部には、バックアップローラ132(バックアップ部材)が配置されている。このバックアップローラ132の左右両側には筒体からなるスペーサ133が設けられ、該バックアップローラ132は、左右スペーサ133及びバックアップローラ132並びに左右メインプレート129を貫通する支軸134を介して左右軸回りに回転自在に支持されている。
【0073】
左右メインプレート129のバックアップローラ132の前方側には軸逃がし孔135が形成されている。
左側メインプレート129の前部には、延出片136が下方に延出状に形成され、この延出片136の下端にバネ掛け片137が形成されている。このバネ掛け片の上方側には左右方向の軸心を有する枢支軸138が左方突出状に設けられている。
【0074】
また、メインプレート129間には、揺動フレーム139が設けられている。この揺動フレーム139は、下部の本体部140と上部の支持ブラケット141とを有する。
揺動フレーム139の本体部140は、上壁140aと、この上壁140aの左右両側から下方に延出された左右側壁140bとを有する。
揺動フレーム139の支持ブラケット141は、前記揺動フレーム139の本体部140の上壁140aの後部上に固着された底壁141aと、この底壁141aの左右両側から上方に延出された左右の側壁141bとを有する。
【0075】
この支持ブラケット141の左右側壁141b前部には揺動支軸142が設けられ、この揺動支軸142を介して揺動フレーム139が、左右メインプレート129の前後方向中途部の上部に左右軸回りに上下揺動自在に支持されている。
図26に示すように、揺動フレーム139の本体部140の上壁140aの前部にはドリルビット104を受けるドリル受け143が設けられており、該ドリル受け143を揺動フレーム139に設けることで該ドリル受け143が昇降自在とされている。このドリル受け143はカバーケース11の天板21のドリル受け用開口25と上下方向で対応す
る位置に配置されていると共に、このドリル受け用開口25をドリル受け143が通過可能とされている。
【0076】
また、揺動フレーム139の本体部140の上壁140aには、ドリル受け143と揺動支軸142との間に(ドリル受け143の後側で且つ揺動支軸142の前側に)位置するバネ掛け部144が設けられており、このバネ掛け部144に引張りコイルバネからなる戻しバネ145の一端が引っ掛けられている。この戻しバネ145の他端は、支持フレーム128の後側の連結壁131の前部に設けられたバネ掛け部146に引っ掛けられている。
【0077】
したがって、この戻しバネ145によって揺動フレーム139の前部が下方に向けて付勢されていると共に、該揺動フレーム139は、支持フレームの前側の連結壁131等に接当することにより、その下方揺動が規制され、ドリル受け143が移送台10の下方に位置する退避位置(
図22及び
図26に示す位置)に保持される。この退避位置では、ドリル受け143の上面の受け面147が前方に向けて下方傾斜状とされている。また、ドリル受け143が前記退避位置にあるときには、揺動フレーム139が前下がり傾斜状とされている。
【0078】
揺動フレーム139の本体部140の後端側下部には、被押圧ローラ148が左右軸回りに回転自在に設けられている。この被押圧ローラ148は、揺動フレーム139の本体部140の左右側壁140b間に配置されてローラ支軸149によって回転自在に支持されている。この被押圧ローラ148は、ドリル受け143が退避位置に位置する状態において、バックアップローラ132の近傍で且つ前斜め上方に位置していると共に、ローラ押動部材120の下方に位置している。
【0079】
前記ドリル受け143は、ドリルビット104が接当する受け板150と、この受け板150を保持する受板ホルダ151とを有する。受け板150はゴム板等の弾性板材によって円板状に形成されている。
受板ホルダ151は軸心が縦向きの円柱状を呈している。この受板ホルダ151の上部には嵌合座152が形成され、この嵌合座152に受け板150が着脱可能に嵌合保持されていて、該受け板150が交換可能とされている。この受け板150の上面がドリルビット104の下端が接当する前記受け面147とされている。
【0080】
図26に示すように、受板ホルダ151は、揺動フレーム139の本体部140の上壁140aの前部に設けられたホルダ支軸153にワンウェイクラッチ154を介して支持されていて、一方向にのみ回転可能とされている(この受板ホルダ151が回転する方向をホルダ回転方向という)。本実施形態では、受板ホルダ151は、平面視で反時計回りに(
図29の矢視D方向に)のみ回転するように設けられている。
【0081】
図27に示すように、受板ホルダ151の下面には係合歯155が周方向に沿って列設されている。
図24に示すように、前記支持フレーム128の前部左側(左側のメインプレート129の前部左側)には、ドリル受け143が下降する際に(揺動フレーム139が下方揺動する際に)、該ドリル受け143を、受板ホルダ151の軸心回りに所定角度回転させるための送り部材156が設けられている。
【0082】
この送り部材156は、帯板材によって構成され、
図24及び
図25に示すように、前記支持フレーム128の左側のメインプレート129に設けられた前記枢支軸138に左右軸回りに回転自在に支持された揺動アーム部158と、この揺動アーム部158の前縁から右方に延出されていて係合歯155に噛合する噛合部159とからL字状に形成されてなる。
【0083】
揺動アーム部158は前後方向中途部が前記枢支軸138に支持されており、この枢支軸138の後方側にバネ掛け孔160が形成されている。このバネ掛け孔160と支持フレーム128の左側のメインプレート129に設けられたバネ掛け片137とにわたって、引張りコイルバネからなる係合付勢バネ161が設けられており、この係合付勢バネ161によって噛合部159が係合歯155に噛合するように送り部材156が付勢されている。
【0084】
前記構成の穿孔装置7にあっては、用紙綴じ機1の運転開始前においては、上接当部118が上位置決めセンサ116の接触子に接当していて、昇降フレーム106及び穿孔ドリル103が昇降範囲の上昇位置(ホーム位置)に停止している。このとき、
図22及び
図26に示すように、ドリル受け143が退避位置に位置している。この退避位置では、ドリル受け143は、移送台10の下方に位置していて、移送台10の左右移動が可能である。
【0085】
また、用紙綴じ機1の運転開始前においては、移送台10がホーム位置に位置していて、ドリル受け143が挿通穴41の下方に位置し、ドリル受け143の受け面がドリル受け用開口25及び挿通穴41を介して用紙束5の下面に対向している。
用紙綴じ機1の運転が開始されると、穿孔ドリル103が回転駆動されると共に、該穿孔ドリル103が回転駆動しながら(ドリルビット104が回転しながら)昇降フレーム106及び穿孔ドリル103が下降する。昇降フレーム106が下降する際、ローラ押動部材120も一緒に下降し、穿孔ドリル103のドリルビット104が用紙束5に達する前に、該ローラ押動部材120によって被押圧ローラ148が押し下げられ、前部が上方移動するように揺動フレーム139が揺動し、ドリル受け143が上昇する。
【0086】
図28に示すように、ドリル受け143の受け面147が水平状態となって該ドリル受け143が用紙束5の下面に接当する受け位置となると、被押圧ローラ148がローラ押動部材120の縦壁120aの前面に乗り上げ、該縦壁120a前面を転動する。これによって、ドリル受け143の上昇(揺動フレーム139の上方揺動)が停止すると共にドリル受け143が受け位置に保持される。
【0087】
また、被押圧ローラ148がローラ押動部材120の縦壁120aの前面に乗り上げた後、直ぐにバックアップローラ132がローラ押動部材120の縦壁120aの後面に接当し、このローラ押動部材120の縦壁120aが被押圧ローラ148とバックアップローラ132とで挟まれると共に、該縦壁120aの後面をバックアップローラ132が転動する。
【0088】
そして、用紙束5の厚さにかかわらず、ドリル受け143が受け位置になった後に、ドリルビット104が用紙束5の上面に接当するよう構成されている。その後、穿孔ドリル103が下方するにしたがってドリルビット104が用紙束5を貫通し、該用紙束5に綴じ孔6が形成される。ドリルビット104が用紙束5を貫通すると、該ドリルビット104は受け板150に接当するが、このときドリルビット104は受け板150の後部に接当する。
【0089】
また、ドリルビット104によって用紙束5に綴じ孔6が穿孔される際、ドリルビット104からドリル受け143に作用する荷重は、被押圧ローラ148からローラ押動部材120へと作用するが、被押圧ローラ148の後側でバックアップローラ132がローラ押動部材120に接当していて、ローラ押動部材120が後方から押さえられている(バックアップされている)ので、穿孔ドリル103からの荷重によってローラ押動部材120が撓んでドリル受け143が下方に逃げるということがなく、ドリル受け143を確実に受け位置に保持することができる。
【0090】
また、ドリルビット104が用紙束5を貫通してドリル受け143の受け面147に接当した際に、昇降フレーム106の下接当部119が下位置決めセンサ117の接触子に接当し、昇降フレーム106の下降が停止する。昇降フレーム106の下降が停止すると、該昇降フレーム106は該位置(昇降範囲の下降位置)で所定時間(例えば、5秒)留まり、該下降位置で穿孔ドリル103が回り続ける。
【0091】
その後、穿孔ドリル103の回転が停止すると共に昇降フレーム106がホーム位置まで上昇する。
一方、前記送り部材156は噛合部159が係合歯155に噛合するように係合付勢バネ161によって付勢されているので、ドリル受け143が上昇する際においては、該送り部材156は、ドリル受け143に追従して上方移動する。このとき、ドリル受け143及び送り部材156は
図29に実線で示す位置から仮想線で示す位置に変位し、送り部材156の噛合部159は、上方移動しながらホルダ回転方向D後方側にも移動し、ドリ
ル受け143をホルダ回転方向D後方に回そうとする力がドリル受け143に作用するが、ドリル受け143はホルダ回転方向D後方には回転しないので、係合歯155に対する噛合部159の噛み合い位置がホルダ回転方向D後方側へ移り変わる(本実施形態では係合歯155の3つ分噛み合い位置がずれる)。
【0092】
また、ドリル受け143が下降する際においては、ドリル受け143及び送り部材156は
図29に仮想線で示す位置から実線で示す位置に変位し、送り部材156の噛合部159は、下方移動しながらホルダ回転方向Dにも移動して、ドリル受け143をホルダ回転方向Dに押動し、ドリル受け143をホルダ回転方向Dに所定角度回転させる。
これによって、穿孔ドリル103によって綴じ孔6を穿孔する毎に、受け板150に対するドリルビット104の当り位置が変わり、受け板150の寿命を長くすることができる。
【0093】
前記穿孔装置7にあっては、移送台10がホーム位置に位置する状態で用紙綴じ機1の運転が開始されると、移送台10のホーム位置で移送台10上の用紙束5に1つ目の綴じ孔6を形成する。その後、穿孔ドリル103がホーム位置に戻ると共にドリル受け143が退避位置に戻り、移送台10が第1移送位置に移動し、この第1移送位置で移送台10上の用紙束5に2つ目の綴じ孔6を形成する。これによって、用紙束5に、ステープル4の左右脚部2の付け根部(クラウン部3との連結部分)の間隔に相当する間隔で左右一対の綴じ孔6が形成される。
【0094】
前記綴じ装置9は、
図30に示すように、ステープル連結体17を保持するステープル保持装置162と、このステープル保持装置162に保持されたステープル連結体17の1つのステープル4を切り離して該ステープル4の脚部2を綴じ孔6に挿通させるステープル挿通装置163と、綴じ孔6に挿通されたステープル4の脚部2を折り曲げる脚部曲げ装置164とを有する。
【0095】
ステープル保持装置162は、
図30及び
図31に示すように、支持台42上に載置固定された固定フレーム166を有する。
この固定フレーム166は、
図32に示すように、左右方向に間隔をおいて配置された左右側壁166aの下縁同士を底壁166bで相互に連結してなる。
固定フレーム166の左右各側壁166aの左右方向内面(対向側)の下部には前後方向に配設された固定レール167が取付固定されている。また、左右各側壁166aの前端側には、
図31に示すように、上下方向に長く形成され且つ上方に開放した規制溝168が設けられている。
【0096】
前記支持台42は、前記ベース部材12に立設固定されている。
図31に示すように、前記固定フレーム166の左右側壁166a間には、ステープル4を保持するステープル載置台169が前方に引き出し自在に設けられている。
このステープル載置台169は、
図33、
図34に示すスライド台170に取付固定されている。このスライド台170は、左右の側壁171aを底壁171bで連結してなる基台171と、この基台171の左右側壁171aの外側面の下部にそれぞれ配設されていて該側壁171aに取付固定されたスライドレール172と、基台171の左右側壁171aの上端にそれぞれ固定されたステープルガイド173とを有する。
【0097】
このスライド台170は、固定フレーム166の左右側壁166a間に配置されていて、スライドレール172が固定レール167に前後方向スライド自在に支持されている。
ステープル載置台169は、スライド台170の基台171の左右側壁171a間に配置されて、該基台171の底壁171bに取付固定されている。
したがって、ステープル載置台169は、固定フレーム166に対してスライド台170を前方移動させることにより、固定フレーム166の左右側壁166a間に収められた正規位置から前方に引き出し自在とされている。
【0098】
図35に示すように、固定フレーム166の底壁166bの後端側には、ステープル載置台169が正規位置に位置していることを検出する保持台検出センサ174が配置されている。この保持台検出センサ174はリミットスイッチから構成され、正規位置に位置しているスライド台170の基台171の底壁171bの後端が保持台検出センサ174
の接触子に接触することにより、ステープル載置台169が正規位置に位置していることが検出される。
【0099】
前記ステープル載置台169は、
図34に示すように、左右側壁169aと、左右側壁169aの上端同士を連結する上壁169bと、左右側壁169a間の前端に位置する前壁169cと、左右側壁169aの下端から左右方向外方に延設されていて前記基台171の底壁171bに取付固定された取付壁169dとを有する。
図34に示すように、ステープル載置台169の上壁169bには、前後方向に長い案内孔175が形成されている。また、
図35に示すように、該上壁169bの下方側にはガイドロッド176が前後方向に配設され、このガイドロッド176の前端側及び後端側は、ステープル載置台169の上壁169bに設けられた取付片177に取付支持されている。
【0100】
ステープル載置台169の前壁169cの上部には正面視矩形状の開口部178が形成されている。
ステープル載置台169の左右の各側壁169aは、その上部が下方に向かうに従って左右方向外方に向けて傾斜する傾斜状に形成され、下部が該上部の下端から鉛直下方に延設されている。このステープル載置台169にステープル連結体17が上方から外嵌載置され、このステープル載置台169に外嵌載置された状態で、
図37に示すように、ステープル4の下部はステープル載置台169の側壁169aから離間した状態となり、接着剤がステープル載置台169に接触しないようになっている。
【0101】
図34及び
図35に示すように、ステープル載置台169には、該ステープル載置台169にステープル連結体17を後方から押圧するプッシャ179が前後方向に移動自在に外嵌載置されている。
このプッシャ179には、ステープル載置台169の上壁169bの案内孔175を介して下方に突出された前後一対の支持片179aが設けられ、この前後支持片179aには前記ガイドロッド176が貫通していると共に、後側の支持片179aと後側の取付片177との間でガイドロッド176に套嵌された圧縮コイルバネからなるバネ部材180によって前方に押圧付勢されている。
【0102】
ステープル載置台169上のステープル連結体17の前方への移動規制は、
図35、
図37及び
図38に仮想線で示すように、後述するステープル挿通装置163のステープル保持部材204に設けられた位置規制部213によって行われる。
この位置規制部213がステープル連結体17の先頭のステープル4のクラウン部3に前側から接当することによってステープル連結体17の前方への移動規制がなされる。この位置規制部213によってステープル連結体17の前方への移動規制がされた状態で、先頭のステープル4がステープル載置台169から前方にはみ出すように位置し、前から2番目以降のステープル4がステープル載置台169に載置されるように、ステープル連結体17がステープル載置台169上に保持される。
【0103】
本実施形態の綴じ装置9にあっては、前記先頭のステープル4が位置する位置が、用紙束5を綴じるために待機する綴じ待機位置とされ、用紙束5を綴じる際には、後述するステープル挿通装置163のステープル保持部材204とステープル押下げ部材205とによって、綴じ待機位置にあるステープル4(ステープル連結体17の先頭のステープル4)が隣接するステープル4から切り離され、該切り離されたステープル4が用紙束5に形成された綴じ孔6に挿通される。
【0104】
この用紙束5に形成された綴じ孔6に対するステープル4の挿通動作の詳細は後述するが、簡単に説明すると、前記ステープル保持部材204は、綴じ待機位置に位置するステープル4に上方から外嵌して該ステープル4を保持する。その後、この保持されたステープル4が、ステープル保持部材204と共に下降するステープル押下げ部材205によって押し下げられて隣接するステープル4から切り離された後、用紙束5近傍に移送される。その後、該ステープル4がステープル押下げ部材205によってさらに押し下げられて該ステープル4の脚部2が綴じ孔6に挿通される。
【0105】
ステープル載置台169の前部上方にはブラケットフレーム181が配置され、このブ
ラケットフレーム181にステープル載置台169上のステープル4がなくなったことを検出するステープル切れ検出センサ182が取り付けられている。また、このブラケットフレーム181には、下方に向けて延出されていて、下端がステープル連結体17の上方近傍に位置するステープルガイド183が設けられている。
【0106】
ステープル載置台169上のステープル4がなくなると、プッシャ179の上部後端側に設けられた被検出部179bがステープル切れ検出センサ182に検出され、これによってステープル4がなくなったことが検出される。
ステープル4がステープル載置台169からなくなると、ステープル載置台169を前方に引き出してステープル連結体17を補充するが、このステープル連結体17の補充時において、ステープル連結体17の前方移動を規制すべく、ステープル載置台169の前方に、
図31、
図33等に示す規制体184が設けられている。
【0107】
この規制体184は、スライド台170の前面側に取付固定された取付フレーム185に上下動自在で且つ下方移動するに従って前方移動するように支持されている。
取付フレーム185は、
図36に示すように、前壁185aと、この前壁185aの左右両端下部から後方に延出された取付壁185bとを有し、この取付フレーム185は、その前壁185aとステープル載置台169との間にステープル4を保持した前記ステープル保持部材204が通過可能なスペースが空くように(
図35参照)、その取付壁185aがスライド台170の基台171に取付固定されている。
【0108】
この取付フレーム185の前壁185a前面の左右両側には、上壁187aと側壁187bとを有し且つ側壁187bに下方に向かうに従って前方に向けて傾斜するガイド孔186が形成された支持ブラケット187が固定されている。
また、取付フレーム185の前壁185aの左右方向中央部分には、干渉回避用の開口188が形成され、該干渉回避用開口188は上部の左右幅が広く、下部の左右幅が狭く形成されている。
【0109】
前記規制体184は、前壁184aと左右側壁184bと左右一対の上壁184cとを有し、前壁184a下端には操作部184dが設けられ、左右各上壁184cの左右方向内端には上方に向けて延出された接当片184eが設けられ、左右各上壁184c上にはマグネット189が設けられ、左右側壁184bの外側面上部には前記ガイド孔186を挿通して該ガイド孔186に長手方向移動自在に案内される被ガイド部190が設けられ、この被ガイド部190の下方には左右側壁184bを貫通すると共に前記ガイド孔186を挿通して該ガイド孔186に長手方向移動自在に案内される被ガイド棒191が設けられている。
【0110】
前記規制体184は、下方に下げられた
図31に示す退避位置に位置する状態では、ステープル連結体17の前方移動規制はしていない。また、この規制体184の退避位置では被ガイド棒191が前記固定フレーム166の規制溝168に嵌っており、これによって、ステープル載置台169の前方移動が規制されている。
ステープル載置台169に保持されたステープル4がなくなってステープル連結体17を補充する際には、規制体184を引き上げる。すると、被ガイド棒191が規制溝168から離脱してステープル載置台169の前方移動が許容されると共にマグネット189が支持ブラケット187の上壁187aに吸着して規制体184が引き上げられた状態(規制位置)に保持される。このとき、規制体184はガイド孔186に案内されて上方移動すると共に後方移動し、接当片184eがステープル載置台169上に外嵌載置されるステープル連結体17の先頭のステープル4に接当して該ステープル連結体17の前方移動を規制する位置に移動する。
【0111】
ステープル載置台169を前方に引き出すと、ステープル連結体17がステープル載置台169上に上方から外嵌載置可能とされる。また、ステープル載置台169にステープル連結体17を補充した後、ステープル載置台169を
図35等に示す正規位置に戻した状態では、まだ、規制体184は規制位置に位置しているが、このとき、ステープル保持部材204に設けられた位置規制部213は上方に退避しており、次に、綴じ待機位置にあるステープル4を用紙束5の綴じ孔6に挿通すべく、ステープル保持部材204が下降
すると、該ステープル保持部材204の位置規制部213によって規制体184が押し下げられて、該規制体184が
図31に示す退避位置に戻る。
【0112】
また、
図37、
図38及び
図39に示すように、このステープル保持装置162には、綴じ待機位置にあるステープル4を下側から支持可能なステープル受け192が設けられている。このステープル受け192によって、ステープル連結体17の最後に残ったステープル4が綴じ待機位置に位置したときに、該ステープル4の落下を防止することができる。
【0113】
前記ステープル受け192は、ステープル載置台169の左右側壁169a間の前部に位置していて、ステープル載置台169の左右側壁169a間の前部に設けられた支持ブラケット193に支持されている。また、このステープル受け192は、上下動自在で且つ下降するにつれて後方移動するように支持ブラケット193に支持されており、綴じ待機位置に位置するステープル4を押し下げるときには、ステープル4の移動経路から後方に逃げるように構成されている。
【0114】
支持ブラケット193は、左右の側壁193aと、この左右側壁193aの前端下部同士を連結する連結壁193bとを備え、前記連結壁193bが、ステープル載置台169の前壁169cの背面に、該前壁169cに形成された開口部178の下側で固着されている。
この支持ブラケット193の左右の側壁193aには、下方に向かうに従って後方に向けて傾斜状のガイド孔194が貫通形成されている。この支持ブラケット193の左右側壁193a間にステープル受け192が配置されている。
【0115】
ステープル受け192は、昇降部材195と、左右一対のプレート部材196とを有する。
昇降部材195は、左右の側壁195aと、左右側壁195aの後端下部同士を連結する後壁195bとを有する。左右各側壁195aには、バネ掛け片197が左右方向内方に突出状に切起こしで形成されている。このバネ掛け片197には引張りコイルバネからなる引上げバネ198の一端が引っ掛けられ、この引上げバネ198の他端はステープル載置台169の上壁169bに切起こしで形成されたバネ掛け片199に引っ掛けられている。この引上げバネ198によって昇降部材195が上方に付勢されている。
【0116】
プレート部材196は昇降部材195の左右両側に配置されていて、左右方向で同じ側に位置する側壁195aの外側面に固着されている。
プレート部材196の前端側上部には、先頭のステープル4のクラウン部3の下面側に位置していて該ステープル4を受持可能な受け部200が設けられている。この受け部200の上面200aと前面200bとの間のコーナー部200cは円弧状に形成されている。
【0117】
左右各プレート部材196の外側面には、前記ガイド孔194に長手方向移動自在に嵌合したガイドローラ201が上下一対設けられている。このガイドローラ201は昇降部材195の左右側壁195a及び左右のプレート部材196を貫通した支持棒202に回転自在に支持されている。
これによって、ステープル受け192は前記支持ブラケット193に上下動自在で且つ下降するに従って後方移動するように支持されている。また、ステープル受け192は、上下移動範囲の上端位置で前上部(受け部200)が、ステープル載置台169の前壁169cに形成された開口部178から前方に突出するように構成されている。
【0118】
ステープル挿通装置163は、
図40、
図41及び
図43に示すように、装置フレーム203と、ステープル連結体17の先頭のステープル4を保持して用紙束5の上面にまで移送するステープル保持部材204と、該ステープル保持部材204によって保持されたステープル4を隣接するステープル4から切り離すと共に切り離されたステープル4の脚部2を綴じ孔6に挿入すべく該ステープル4を押し下げるステープル押下げ部材205とを有する。
【0119】
装置フレーム203は、前壁203aと、この前壁203aの左右両側縁から後方に延出された側壁203bとから構成されている。この装置フレーム203の左右側壁203
bは前壁203aの下端よりも下方に延出されている。また、装置フレーム203の左右側壁203aはステープル保持装置162の固定フレーム166の左右側壁166aに取付固定されている。また、装置フレーム203の左右側壁203b間の下部には、該左右側壁203bを連結する連結プレート206が設けられていると共に、前記ブラケットフレーム181が連結プレート206の下側に位置していて左右側壁203bを連結するように設けられている。
【0120】
装置フレーム203の前壁203aの左右方向中央部分には、上下方向に長い通過許容孔207,208が上下一対形成されている。上側の通過許容孔207を第1通過許容孔といい、下側の通過許容孔208を第2通過許容孔という。第2通過許容孔208は下方に開放状とされている。また、装置フレーム203の前壁203aには、第2通過許容孔208の左右両側に位置するガイド孔209が上下方向に長く形成されている。
【0121】
装置フレーム203の前壁203aの正面側の上端側には、左右一対の位置検出センサ210,211が設けられている。左右の位置検出センサ210,211は、装置フレーム203の前壁203aの正面に固定されたセンサブラケット212に取付支持されている。左右センサブラケット212は、第1通過許容孔207の上端側の左右両側に振り分け配置されて設けられている。左側の位置検出センサ210を第1位置検出センサといい、右側の位置検出センサ211を第2位置検出センサという。
【0122】
前記ステープル保持部材204は、
図41、
図42及び
図43に示すように、前壁204aと、この前壁204aの左右側縁から垂直後方に延出されていて平行状に対向する左右側壁204bとを有している。このステープル保持部材204は、装置フレーム203の前壁203aの背面側に配置されていると共に、ステープル載置台169に載置支持されたステープル連結体17の先頭のステープル4の上方に位置している。
【0123】
このステープル保持部材204の前壁204aの下端には、ステープル載置台169上のステープル連結体17の前方への移動規制を行う位置規制部213が下方延出状に設けられている。本実施形態では、この位置規制部213は左右一対設けられている。また、ステープル保持部材204の前壁204aの上下方向中途部には通過許容孔214(これを第3通過許容孔という)が上下方向に長く形成されている。
【0124】
この第3通過許容孔214の上端部には、
図44及び
図45に示すように、前壁204aを切り起こすことによって形成された接当部215が前方突出状に形成され、この接当部215は前記第2通過許容孔208を挿通しており、該第2通過許容孔208内を上下動自在である。
また、
図44及び
図45に示すように、ステープル保持部材204の前壁204の上端には、上方に延出された延出壁216の左側縁から前方に延出されたバネ掛け片217が設けられている。このバネ掛け片217は前記第1通過許容孔207を挿通しており、該第1通過許容孔207内を上下動自在である。
【0125】
また、
図42に示すように、このバネ掛け片217の前縁上部から左方に第1被検出部218が延出され、該バネ掛け片217の前縁下部から右方に第2被検出部219が延出されている。
図43に示すように、ステープル保持部材204の左右の各側壁204bは上下方向中途部で途切れており、この途切れた部分に前壁204aから左右方向外方に延出する取付片220が設けられている。左右各取付片220には、ねじ込み部221が形成され、取付ネジ222を装置フレーム203の前壁203aのガイド孔209を挿通して前記ねじ込み部221にねじ込むことにより、ステープル保持部材204が装置フレーム203に上下動自在に取り付けられている。
【0126】
また、このステープル保持部材204の左右の下側の側壁204bの下端側には、下方に向かうに従って左右方向外方に向けて傾斜する傾斜状に形成された脚部ガイド部223が設けられており、ステープル保持部材204のステープル4への外嵌時に、ステープル204にステープル保持部材204の側壁204bが引っかからないように考慮されている。
【0127】
図42、
図43に示すように、このステープル保持部材204の上部にはステープル保
持部材204を上下動自在にガイドする昇降ガイド224が設けられている。この昇降ガイド224は、ステープル保持部材204の前面上部に固定されていて該ステープル保持部材204から左右に突出する前壁224aと、この前壁224aの左右両側縁から後方に延出された左右側壁224bとを有する。
【0128】
この昇降ガイド224の前壁224a前面は装置フレーム203の前壁203a背面に摺動自在に接当し、左右側壁224bには装置フレーム203の側壁203bの内側面に摺動自在に接当する接当部材225が設けられている。
また、ステープル保持部材204の前面にも、装置フレーム203の前壁203a背面に摺動自在に接当する接当部材が設けられている。
【0129】
また、ステープル保持部材204の左右各側壁204bの背面側には、
図42及び
図45に示すように、該側壁204b後端に接当してステープル保持部材204を上下動自在にガイドするガイドローラ226が配置されている。このガイドローラ226は前記ブラケットフレーム181に支持された支軸227に左右軸回りに回転自在に支持されている。
【0130】
ステープル押下げ部材205は、厚板材で形成され、ステープル保持部材204の左右側壁204b間に上下動可能に配置されている。
図45に示すように、このステープル押下げ部材205の上下方向中央部から下部寄りに規制部228が前方突出状に設けられている。この規制部228は、第3通過許容孔214及び第2通過許容孔208を挿通しており、該第3通過許容孔214内及び第2通過許容孔208内を上下動自在であり、また、ステープル保持部材204に設けた接当部215の下方に位置している。
【0131】
このステープル押下げ部材205の規制部228と、ステープル保持部材204のバネ掛け片217とにわたって引張りコイルバネからなるスプリング229が設けられ、このスプリング229によって、ステープル押下げ部材205に対してステープル保持部材204を引き下げるように該ステープル保持部材204が付勢されている。また、ステープル保持部材204の接当部215がステープル押下げ部材205の規制部228に上方から接当することにより、ステープル押下げ部材205に対するステープル保持部材204の下方移動が規制される。
【0132】
これによって、ステープル保持部材204がステープル押下げ部材205と一体的に上下動可能とされている。
また、
図45に示すように、ステープル押下げ部材205の背面には、ラック歯が上下方向に列設されてなるラック230が形成されている。このラック230には、ステープル4押下げ部材の背面に配置されたピニオン231が噛合している。このピニオン231を装置フレーム203に設けた電動モータからなる駆動モータ232(駆動手段)によって左右軸回りに回転駆動することにより、ステープル押下げ部材205が上下動される。
【0133】
前記駆動モータ232は、装置フレーム203の右側の側壁203bの外側面に取付固定され、その出力軸232aがジョイント233を介して前記ピニオン231に連結されている。
前記ステープル挿通装置163にあっては、ステープル保持部材204及びステープル押下げ部材205が綴じ待機位置に位置するステープル4の上方に位置し且つ該ステープル保持部材204の位置規制部213によってステープル連結体17の前方移動が規制された位置が、ステープル保持部材204及びステープル押下げ部材205のホーム位置である。
【0134】
図40に示すように、ステープル保持部材204及びステープル押下げ部材205がこのホーム位置にある状態では、第1位置検出センサ210が第1被検出部218を検出しており、第2被検出部219が第2位置検出センサ211の下方側に位置している。また、
図44に示すように、ピニオン231はラック230の下端側に位置している。また、ステープル保持部材204のバネ掛け片217が第1通過許容孔207の上端側に位置し、ステープル保持部材204の接当部215とステープル押下げ部材205の規制部228とが第2通過許容孔208の上端側に位置し、
図40に示すように、ステープル保持部
材204の取付片220に螺合された取付ネジ222がガイド孔209の上端側に位置している。
【0135】
一方、前記移送台10は、ホーム位置から第1移送位置に移動して移送台10上の用紙束5に左右一対の綴じ孔6が形成された後、第2移送位置に移動するが、この移送台10が第2移送位置に移動した状態では、綴じ待機位置にあるステープル4の下方に用紙束5の綴じ孔6が位置する。
そして、移送台10が第2移送位置に移動した後、駆動モータ232が駆動されて、ステープル保持部材204及びステープル押下げ部材205がホーム位置から一体的に下降する。
【0136】
このとき、ステープル保持部材204が、
図46(a)に示すホーム位置から下降すると、ステープル保持部材204が綴じ待機位置にあるステープル4に上方から外嵌し、
図46(b)及び
図47(a)に示すように、ステープル4がステープル保持部材204の左右側壁204b間に相対的に挿入し、該ステープル保持部材204の左右側壁204bによって、該ステープル4の左右脚部2がクラウン部3から垂直下方に延出する状態に弾性変形し、該ステープル4がその左右脚部2が平行状となったコ字形とされる。そして、
図46(c)及び
図47(b)に示すように、ステープル4がステープル保持部材204の左右側壁204b間に完全に没入すると、ステープル押下げ部材205の下端205aがクラウン部3の上面に接当する。このときまで、ステープル受け192は下がらない。
【0137】
また、綴じ待機位置にあるステープル4は、ステープル保持部材204が外嵌すると、ステープル4の左右脚部2が広がろうとする弾性復元力によって落下することなくステープル保持部材204の左右側壁204b間に確実に保持される。また、ステープル4はステープル保持部材204の前壁204aによって鉛直姿勢に保持される。
このステープル押下げ部材205の下端205aがクラウン部3の上面に接当した状態から、ステープル押下げ部材205がさらに下降すると、
図48(a)に示すように、ステープル押下げ部材205によって綴じ待機位置のステープル4が押し下げられて、隣接するステープル4から切り離される。このとき、ステープル受け192は、ステープル押下げ部材205に押圧されてステープル4と共に下降する。
【0138】
ステープル受け192は、ステープル押下げ部材205に押し下げられるステープル4と共に下降しながら後方に移動し、
図48(b)に示すように、ステープル押下げ部材205の通過経路から後方に退避し、その後、ステープル受け192の受け部200前面200bがステープル押下げ部材205の背面に接当する。
ステープル4を隣接したステープル4から切り離した後、ステープル保持部材204及びステープル押下げ部材205がさらに下降すると、
図49(a)に示すように、ステープル保持部材204の下端(本実施形態では、位置規制部213)が用紙束5上に接当する。これによって、ステープル4が用紙束5近傍に確実に移送され、綴じ孔6の真上にステープル4の脚部2が位置する。
【0139】
ステープル保持部材204の下端が用紙束5に接当すると、ステープル保持部材204の下降が停止する。その後、さらにステープル押下げ部材205が下降すると、スプリング229を伸ばしながら、ステープル保持部材204に対してステープル押下げ部材205が下降してステープル4を押下げ、
図49(b)に示すように、該ステープル4の脚部2を綴じ孔6に挿通させる。このとき、ステープル4はステープル保持部材204の前壁204a及び左右側壁204bにガイドされ、ステープル4の脚部2を綴じ孔6に確実に挿入させることができる。
【0140】
ステープル4の脚部2を綴じ孔6に挿入した後は、後述する脚部曲げ装置164によって、ステープル4の脚部2の綴じ孔6から下方に突出した部分が折り曲げられるが、この間、ステープル押下げ部材205によってステープル4が用紙束5に押さえ付けられる。
本実施形態にあっては、駆動モータ232の動力を前記ピニオン231に伝達する動力伝達系統にトルクリミッタが設けられていて、ステープル押下げ部材205によってステープル4のクラウン部3を用紙束5上面に接当させた際に、駆動モータ232に過負荷が作用するのを防止している。
【0141】
また、ステープル押下げ部材205によって、ステープル4の脚部2を綴じ孔6に挿通すると共にクラウン部3を用紙束5の上面に接当させた後は、駆動モータ232は駆動停止されるが、綴じられる用紙束5の厚さは一定ではない(本実施形態では、前述したように、最大で50mm、最小で10mmの厚さの用紙束5を綴じることができる)。
そこで、最小厚さの用紙束5を綴じる際において、ステープル押下げ部材205がホーム位置から下降してステープル4のクラウン部3を用紙束5の上面に接当させるまでの経過時間を基準にして、駆動モータ232の駆動時間を決定している。
【0142】
本実施形態では、最小厚さの用紙束5を綴じる際において、ステープル押下げ部材205がステープル4のクラウン部3を用紙束5の上面に接当させてから所定時間経過後、駆動モータ232が駆動停止するように、駆動モータ232の駆動時間が設定されている。
ステープル4の脚部2の折り曲げが完了すると、駆動モータ232が逆転してステープル押下げ部材205が引き上げられ、ステープル保持部材204及びステープル押下げ部材205がホーム位置に戻る。その際、ステープル受け192が元の位置に戻り、ステープル連結体17がプッシャ179に押されて該ステープル連結体17が位置規制部213に接当し、先頭のステープル4が綴じ待機位置に位置する。
【0143】
一方、前記ステープル保持部材204及びステープル押下げ部材205がホーム位置に位置した状態では、ステープル保持部材204及びステープル押下げ部材205は若干上方に移動可能であり、ステープル連結体17の最後のステープル4が用紙束5を綴じるのに使用された後、ステープル保持部材204及びステープル押下げ部材205が上昇する際、該ステープル保持部材204及びステープル押下げ部材205は、ホーム位置を通り過ぎて、ホーム位置の若干上方の退避位置に移動する。この退避位置は、第2被検出部219を第2位置検出センサ211が検出することにより検出される。ステープル保持部材204及びステープル押下げ部材205が、この退避位置に位置することにより、ステープル連結体17を補充してステープル載置台169を正規位置に戻したときに、ステープル保持部材204の位置規制部213が規制体184の接当片184eに干渉しないように構成されている。
【0144】
その後、用紙綴じ機1の運転が開始されると、前述したように、綴じ待機位置にあるステープル4を用紙束5の綴じ孔6に挿通させるべく、ステープル保持部材204が下降すると、該ステープル保持部材204の位置規制部213によって規制体184が押し下げられて、該規制体184が退避位置に戻る。その後は、ステープル保持部材204及びステープル押下げ部材205はホーム位置に戻る。
【0145】
脚部曲げ装置164は、
図50に示すように、ステープル4の脚部2を折り曲げる左右一対の脚部曲げローラ236と、この脚部曲げローラ236を支持して左右移動する可動フレーム237と、この可動フレーム237を左右方向に駆動するローラ駆動モータ238(駆動手段)とを有する。
前記可動フレーム237は、
図51に示すように、底壁237aと、この底壁237aの左右両側縁から上方に延びる側壁237bと、底壁237aの前縁から上方に延びる前壁237cと、前壁237cの左右両側縁から後方に延出して左右方向で同じ側にある側壁237bに接続された後方延出壁237dとを有する。
【0146】
この可動フレーム237の左右両側には、各側壁237bを貫通するブッシュ239が取り付けられ、
図50に示すように、左右ブッシュ239を貫通するガイドロッド240に可動フレーム237が左右移動自在に支持されている。前記ガイドロッド240は、
図30に示すように、支持台42に取付支持されている。
また、
図51に示すように、可動フレーム237には、底壁237aの後縁から後方に延出されると共に左右方向外方に延出された延出壁237eの後縁から上方に立ち上がるラック242が設けられている。このラック242のラック歯は上方を向くように形成されると共に左右方向に列設されている。
【0147】
また、
図53に示すように、可動フレーム237の延出壁237eは、支持台42に支持された支持ローラ241によって受持されている。
可動フレーム237の前面側には、底壁237aの前端から前方に延出する左右一対の
下限規制壁243と、前壁の上縁から前方に延出する上限規制壁244とが設けられている。
【0148】
また、可動フレーム237には、ラック242の背面の左右方向中途部に下方突出状に固定された第1被検出片245(第1被検出部)と、前記延出壁の右端側から後方に延出された延出部の後端から上方に延びる第2被検出片246(第2被検出部)とが設けられている。
可動フレーム237の前壁237cの左右方向中央部分には、脚部曲げローラ236を支持するローラブラケット247を取付支持するためのネジ孔からなる支持孔248が左右一対形成されている。
【0149】
前記ローラブラケット247は、
図52に示すように、後壁247aと、この後壁247aの左右方向の外方側の前方に配置された前壁247bと、この前壁247b下端と後壁247a下端とを連結する底壁247cと、後壁247aの左右方向内方側上端から後方に延出された接当壁247dとを有する。
このローラブラケット247には、後壁247aの左右方向内端側に枢支孔249が貫通形成され、後壁247aの左右方向外端側にはネジ孔250が形成され、前壁247bに挿通孔251が形成されている。前壁247bに形成された挿通孔251は後壁247aに形成されたネジ孔250の前方に位置している。
【0150】
この左右ローラブラケット247は、可動フレーム237の前壁237cの前側に配置され、枢支孔249を挿通して支持孔248に螺合される段付きネジからなるブラケット枢軸252によって前後軸回りに上下揺動自在に支持されている。
前記ブラケット枢軸252には、ローラブラケット247の後壁247aの後側においてねじりコイルバネからなるバネ部材253が套嵌され、該バネ部材253の一端側は前記接当壁247dに接当し、バネ部材253の他端側は前記下限規制壁243に接当していて、該バネ部材253の付勢力によってローラブラケット247が上方揺動する方向に付勢されている。
【0151】
ローラブラケット247は、接当壁247dが上限規制壁244に接当することによりその上方揺動が規制され、後壁247a下端が下限規制壁243に接当することによりその下方揺動が規制される。
脚部曲げローラ236は、ローラブラケット247の前壁247bと後壁247aとの間に配置され、挿通孔251を挿通すると共に脚部曲げローラ236を貫通してネジ孔にねじ込まれる段付きネジからなるローラ枢軸254によって前後軸回りに回転自在に支持されている。
【0152】
前記ローラ駆動モータ238は、電動モータから構成されていて、支持台42に取付固定され、その出力軸は前方に突出していて該出力軸に前記ラック242に噛合するピニオン255が取付固定されている。したがって、ローラ駆動モータ238によってピニオン255を回転駆動することにより、可動フレーム237が左右移動可能とされている。
前記可動フレーム237の上限規制壁244及びローラブラケット247の上部は前記カバーケース11の天板21のローラ通行穴26から上方に突出していて、該ローラ通行穴26内を左右に移動自在であり、左右脚部曲げローラ236の左右移動を許容する。また、可動フレーム237の上限規制壁244及びローラブラケット247の上部は移送台10の下方に位置していて移送台10の下方を左右方向に移動自在である。
【0153】
また、脚部折り曲げ装置は、
図53に示すように、脚部曲げローラ236(可動フレーム237)の移動範囲の始端位置を検出する第1位置検出センサ256と、脚部曲げローラ236の折曲げ準備位置を検出する第2位置検出センサ257と、脚部曲げローラ236(可動フレーム237)の移動範囲の終端位置を検出する第3位置検出センサ258とを有する。これら位置検出センサ256,257,258はリミットスイッチからなる。
【0154】
第1被検出片245の左側下端が第1位置検出センサ256の接触子に接当することにより脚部曲げローラ236が始端位置に位置することが検出され、第2被検出片246の上部が第2位置検出センサ257の接触子に接当することにより脚部曲げローラ236が折曲げ準備位置に位置することが検出され、第1被検出片245の右側下端が第3位置検
出センサ258の接触子に接当することにより脚部曲げローラ236が終端位置に位置することが検出されるよう構成されている。前記各位置検出センサは支持台42に取付固定されている。
【0155】
図54に示すように、脚部曲げローラ236は、前記カバーケース11の天板21のローラ通行穴26に対応する位置に設けられ、上部がローラ通行穴26から上方に突出状とされている。ローラ通行穴26は脚部曲げローラ236の移動範囲に対応する左右長さに形成されている。また、本実施形態では、脚部曲げローラ236の始端位置は、
図54(a)に実線で示すように、その移動範囲(ローラ通行穴26)の左側とされ、脚部曲げローラ236の折曲げ準備位置は、
図54(b)及び(c)に示すように、その移動範囲(ローラ通行穴26)の中央側とされ、脚部曲げローラ236の終端位置は、
図54(a)に仮想線で示すように、その移動範囲(ローラ通行穴26)の右側とされている。
【0156】
用紙綴じ機1の運転前にあっては、脚部曲げローラ236は始端位置に位置する。
図55に示すように、左側の脚部曲げローラ236の前端側には、前方に向かうに従って漸次縮径するテーパ状のガイド面259が形成されている。また、脚部曲げローラ236は、移送台10に形成された挿通穴41の下方に位置する際には、その上端側が挿通穴41から若干上方に突出している。また、移送台10がホーム位置に位置しているときには、ドリル受け143が挿通穴41の左側に位置し、左側の脚部曲げローラ236が挿通穴41の右側に位置している。
【0157】
用紙束5を移送台10上に載置する際、用紙束5はその一部が挿通穴41の上に位置するように移送台10上に載置されるが、このとき、用紙束5を前から後方へとスライドさせて用紙束5の一部を挿通穴41上に位置させるようにすると、用紙束5の下端側の用紙が挿通穴41の後縁にひっかかってめくれるおそれがあるが、本実施形態では、移送台10がホーム位置に位置するときには、左側の脚部曲げローラ236が挿通穴41の右側に位置し且つ該左側の脚部曲げローラ236の上端側が挿通穴41から若干上方に突出しているので、用紙束5は該左側の脚部曲げローラ236のガイド面259に案内されて若干持ち上げられながら、移送台10の挿通穴41後方へと押し込まれ、これによって、用紙束5の下面側の用紙が挿通穴41の後縁にひっかかるのを防止している。
【0158】
図54(a)に示すように、移送台10がホーム位置に位置するときに用紙束5に1つ目の綴じ孔6が形成され、その後、
図54(b)に示すように、用紙束5に2つ目の綴じ孔6を形成すべく、移送台10が左方の第1移送位置に移動するが、このとき、脚部曲げローラ236は折曲げ準備位置に移動する。
また、用紙束5に2つ目の綴じ孔6が形成された後、
図54(c)に示すように、移送台10が右方の第2移送位置に移動するが、このとき、挿通穴41が折曲げ準備位置に位置する脚部曲げローラ236に対応する位置にくる。
【0159】
この脚部曲げローラ236が折曲げ準備位置に位置し且つ移送台10が第2移送位置に位置した状態で、ステープル挿通装置163によって、前述したように、ステープル4が押し下げられて用紙束5に形成された綴じ孔6に脚部2が挿通される。このとき、
図56(a)に示すように、左側の脚部2の左方に左側の脚部曲げローラ236が位置し、右側の脚部2の右方に右側の脚部曲げローラ236が位置している。
【0160】
そして、ステープル4の脚部2が綴じ孔6に挿通され、ステープル挿通装置163のステープル押下げ部材205によってステープル4が押さえられている状態で脚部曲げローラ236によって脚部2が折り曲げられる。
この脚部2の折曲げ動作を詳細に説明すると、先ず、
図56(b)に示すように、脚部曲げローラ236が左方に移動し、左側の脚部曲げローラ236によって左側の脚部2が押圧されて折り曲げられる。このとき、左右の脚部曲げローラ236は少し右側に移動した後、左側の脚部2の折曲げ部分を通過して左側に戻る。これを、1又は複数回繰り返す。
【0161】
その後、
図56(c)に示すように、脚部曲げローラ236が終端位置に位置する。この終端位置に移動することにより、左側の脚部曲げローラ236が左側の脚部2を用紙束5の下面に接着させるべく押圧する。また、この終端位置では左側の脚部曲げローラ23
6が右側の脚部2の近傍に位置する。
次に、
図56(d)に示すように、脚部曲げローラ236は終端位置から左方に移動し、右側の脚部曲げローラ236によって右側の脚部2が押圧されて折り曲げられる。このときも、左右の脚部曲げローラ236は少し左側に移動した後、右側の脚部2の折曲げ部分を通過して右側に戻る動作を、1又は複数回繰り返す。
【0162】
その後、
図56(e)に示すように、脚部曲げローラ236は始端位置に戻る。この始端位置に移動することにより、右側の脚部曲げローラ236が右側の脚部2を左側の脚部2の下面に接着させるべく(厚さの厚い用紙束5の場合は、右側の脚部曲げローラ236が右側の脚部2を用紙束5の下面に接着させるべく)押圧する。
以上のようにして、綴じ孔6に挿通された脚部2が折り曲げられて、用紙束5の綴じ動作が終了する。
【0163】
前記構成の脚部曲げ装置164にあっては、
図56(b)及び(d)に示すように、脚部曲げローラ236が脚部2を折り曲げた際に、該脚部2の折曲げられた部分を通過するように(該脚部2の折曲げられた部分を挟んで)脚部曲げローラ236が往復移動するので、脚部2を確実に折り曲げることができる。また、厚さの厚い用紙束5では、ステープル4の脚部2は、その下端側部分だけが綴じ孔6から突出するが、この厚さの厚い用紙束5の綴じ孔6に挿通された脚部2の下端側を折り曲げて該脚部2の下端側を用紙束5の下面に接着させる場合に、該脚部2を確実に接着させることができる。
【0164】
なお、移送台10が第2移送位置に位置するときには、目隠しカバー30の後方延出部30bは、前述したように、ローラ通行穴26の右側の下方位置から外れるので、可動フレーム237の上限規制壁244が目隠しカバー30と干渉することはなく、可動フレーム237(脚部曲げローラ236)の左右移動を許容する。