特許第6016629号(P6016629)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6016629
(24)【登録日】2016年10月7日
(45)【発行日】2016年10月26日
(54)【発明の名称】薬物送達デバイス用のリセット機構
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/14 20060101AFI20161013BHJP
   A61M 5/315 20060101ALI20161013BHJP
【FI】
   A61M5/14
   A61M5/315
【請求項の数】15
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2012-513566(P2012-513566)
(86)(22)【出願日】2010年5月28日
(65)【公表番号】特表2012-528625(P2012-528625A)
(43)【公表日】2012年11月15日
(86)【国際出願番号】EP2010057483
(87)【国際公開番号】WO2010139637
(87)【国際公開日】20101209
【審査請求日】2013年5月15日
【審判番号】不服2015-8120(P2015-8120/J1)
【審判請求日】2015年5月1日
(31)【優先権主張番号】61/182,820
(32)【優先日】2009年6月1日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】09009057.2
(32)【優先日】2009年7月10日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】397056695
【氏名又は名称】サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100127926
【弁理士】
【氏名又は名称】結田 純次
(74)【代理人】
【識別番号】100140132
【弁理士】
【氏名又は名称】竹林 則幸
(72)【発明者】
【氏名】デイヴィッド・プランプトリ
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー・ジョーンズ
【合議体】
【審判長】 高木 彰
【審判官】 長屋 陽二郎
【審判官】 土田 嘉一
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2008/031235(WO,A1)
【文献】 特表2005−508205(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 5/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リセット可能な用量設定機構を有する薬物送達デバイスであって、該機構は、
ハウジング(40;204、208)、
該ハウジングに対して回転可能に係合している回転スリーブ(10;206)、
第一駆動器部分(44;207)及び第二駆動器部分(46;212)を持つ、薬物送達デバイスのスピンドル(42,214)を駆動するための駆動器(30;209)であって、上記第一及び上記第二の駆動器部分は、第二の駆動器部分(46,212)を第一の駆動器部分(44,207)に回転連結することにより、作動的に連結されている駆動器、および、
前記駆動器に作動的に連結されている該スピンドル(42;214)
を含むものであり、
使用者が該回転スリーブを回転することによって用量を設定するとき、前記駆動器の該第一駆動器部分(44;207)及び該第二駆動器部分(46;212)の両者が一緒に回転し、そして、
該使用者が該用量設定機構をリセットするとき、前記駆動器の該第一駆動器部分(44;207)は前記駆動器の該第二駆動器部分(46;212)との回転連結が解除され、そして該第一駆動器部分が回転して元の位置に戻ることができることを特徴とする、薬物送達デバイス。
【請求項2】
駆動器の第一駆動器部分(207)が第一構成部品(210)及び第二構成部品(211)を含む、請求項1に記載の薬物送達デバイス。
【請求項3】
第一駆動器部分(44;207)が統合された構成部品である、請求項1に記載の薬物送達デバイス。
【請求項4】
該薬物送達デバイスのリセット中に、前記第一駆動器部分を軸方向に動かすことによって、前記第一駆動器部分(44;207)が前記第二駆動器部分(46;212)から連結解除される、請求項1〜3の何れか1項に記載の薬物送達デバイス。
【請求項5】
前記薬物送達デバイスが薬剤の用量を設定するために使用されるとき、前記第一駆動器部分(44;207)及び前記第二駆動器部分(46;212)の両者が同じ速度で一緒に回転する、請求項1〜4の何れか1項に記載の薬物送達デバイス。
【請求項6】
前記デバイスが薬剤の設定された用量を注射するために使用されるとき、前記第一駆動器部分(44;207)及び前記第二駆動器部分(46;212)の両者が回転し及び/又は軸方向に動く、請求項1〜5の何れか1項に記載の薬物送達デバイス。
【請求項7】
スピンドル(42;214)と係合したスピンドルガイドを更に含んでなり、ここで、該薬物送達デバイスのリセット中に、該スピンドル(42;214)が回転し、一方、該スピンドルガイドが回転しない、請求項1〜6の何れか1項に記載の薬物送達デバイス。
【請求項8】
用量制限デバイス(38、218)を更に含んでなり、ここで前記薬物送達デバイスのリセット中に、前記用量制限デバイス(38、218)が初期位置にリセットされる、請求項1〜7の何れか1項に記載の薬物送達デバイス。
【請求項9】
前記薬物送達デバイスが薬剤の該設定された用量を注射するために使用されるとき、該スピンドルが並進する、請求項1〜8の何れか1項に記載の薬物送達デバイス。
【請求項10】
前記用量設定機構に開放可能に連結されたカートリッジホルダ(6)を更に含んでなり、該カートリッジホルダを前記用量設定機構から連結解除することによって、前記第一駆動器部分(44;207)の前記第二駆動器部分(36;212)からの連結解除が実行
される、請求項7〜9の何れか1項に記載の薬物送達デバイス。
【請求項11】
該スピンドルの軸方向の動きによって、前記第一駆動器部分(44;207)の前記第二駆動器部分(46;212)からの連結解除が実行される、請求項1〜10の何れか1項に記載の薬物送達デバイス。
【請求項12】
付勢手段を更に含んでなり、該付勢手段によって、前記第一駆動器部分(44;207)の前記第二駆動器部分(46;212)からの連結解除が実行される、請求項7〜10の何れか1項に記載の薬物送達デバイス。
【請求項13】
該ハウジングが外部ハウジング(40;204)を含む、請求項1〜12の何れか1項に記載の薬物送達デバイス。
【請求項14】
該ハウジングが内部ハウジング(208)を含む、請求項1〜13の何れか1項に記載の薬物送達デバイス。
【請求項15】
医薬品の複数用量が投与されるカートリッジを含み、該医薬品は少なくとも1つの薬学的に活性な化合物を含有し、該薬学的に活性な化合物は少なくとも1つのヒトインスリン、又はヒトインスリン類似体若しくは誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP−1)、又はその類似体若しくは誘導体、又はエキセジン−3又はエキセジン−4、若しくはエキセジン−3又はエキセジン−4の類似体若しくは誘導体を含む、請求項1〜14の何れか1項に記載の薬物送達デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本特許出願は、一般的に薬物送達デバイス用の用量設定機構に関する。より詳細には、本特許出願は、一般的に、薬物送達デバイス用のリセット可能な用量設定機構に関する。
【0002】
ペン型薬物送達デバイスは、複数用量カートリッジからの薬物製品の自己投与を供する。リセット可能なペン型薬物送達デバイスによって、使用者は空の複数用量カートリッジを新しいカートリッジと交換することが可能になる。従って、使用者は薬物送達デバイスの用量設定機構をリセットすることを求められる。本発明の態様は他の場面においても等しく適用され得る。
【背景技術】
【0003】
ペン型の薬物送達デバイスは、正式な医療訓練を受けていない人々によって定期的な注射が行われる場合の用途を有する。このことは、糖尿病を持っている患者の間で増々普通のことになっているかもしれず、ここでそのような患者は自己医療によって自らの病気の効果的な管理を実行できる。
【0004】
基本的に、二つのタイプのペン型送達デバイスがある:リセット可能なデバイス(つまり、再使用可能)及びリセット不可能なデバイス(つまり、使い捨て)。これらのタイプのペン型送達デバイス(それらがしばしば拡大した万年筆に似ているため、そのように呼ばれる)は一般的に、三つの主要なエレメントから構成される:(i)しばしばハウジング又はホルダ内に収容されたカートリッジを含むカートリッジセクション;(ii)カートリッジセクションの一端に連結されたニードルアセンブリ;及び(iii)カートリッジセクションの他端に連結された用量セクション。(しばしばアンプルと呼ばれる)カートリッジは一般的に、薬剤(例えば、インスリン)で充填されるリザーバ、カートリッジリザーバの一端に置かれた可動のゴムタイプの栓又はストッパー、及びしばしば首が下がった(necked-down)、他端に置かれた穴を開けられるゴムシールを有する最上部を含む。一般的には、クリンプ加工した環状金属バンドが、ゴムシールを適当な場所に保持するために使用される。カートリッジハウジングは一般的にはプラスチックで作られ得る一方で、カートリッジリザーバはこれまでガラスで作られてきた。
【0005】
ニードルアセンブリは、一般的には、交換可能な二重端のニードルアセンブリである。注射の前に、交換可能な二重端のニードルアセンブリはカートリッジアセンブリの一端に取り付けられ、用量が設定され、そして次いで用量が投与される。そのような取り外し可能なニードルアセンブリは、カートリッジアセンブリの穴を開けられるシール端上にねじ込まれ(threaded)、又は押し込まれ(例えば、パチンと閉められ(snapped))得る。
【0006】
用量セクション又は用量設定機構は、一般的には、用量を設定するために使用されるペンデバイスの一部である。注射中に、用量設定機構内に収容されたスピンドルは、カートリッジの栓又はストッパーに抗して押し付ける。この力によって、カートリッジ内に含有される薬剤が、取り付けられたニードルアセンブリを通して注射される。注射後、殆どの薬物送達デバイス及び/又はニードルアセンブリのメーカー又は供給者によって一般的に推奨されるように、ニードルアセンブリは取り外されそして廃棄される。
【0007】
使い捨ての(つまり、リセット不可能な)及び再使用可能な(つまり、リセット可能な)種類を含む異なるタイプのペン型送達デバイスが、数年に亘って発達してきた。例えば、使い捨てのペン型送達デバイスは、内蔵デバイスとして供給される。そのような内蔵デバイスは、取り外し可能な事前に充填されたカートリッジを有しない。むしろ、事前に充填されたカートリッジは取り外され得ず、そしてデバイス自身を壊すことなくこれらのデバイスから交換され得る。従って、そのような使い捨てのデバイスは、リセット可能な用量設定機構を有する必要がない。
【0008】
典型的な使い捨てペン型デバイスとは対照的に、典型的な再使用可能なペン送達デバイスは、本質的に二つの主要な再使用可能なコンポーネントに特長がある:カートリッジホルダ及び用量設定機構。カートリッジがカートリッジホルダ内に挿入された後、このカートリッジホルダは用量設定機構に取り付けられる。使用者は用量を選択するために用量設定機構を使用する。使用者が設定された用量を注射する前に、交換可能な二重端ニードルアセンブリは、カートリッジハウジングに取り付けられる。
【0009】
このニードルアセンブリは、カートリッジハウジングの遠位端上にねじ込まれ、又は押し込まれ(つまり、その上にパチンと閉められ)得る。このようにして、ニードルアセンブリ上に搭載された二重端針は、カートリッジの遠位端で突き刺し可能なシールを通して貫通される。注射後、ニードルアセンブリは取り外されそして廃棄される。カートリッジ中のインスリンが使い果たされた後、使用者はカートリッジハウジングを用量設定機構から取り外す。使用者は次いで、空のカートリッジをカートリッジ保持器から取り外すことができ、そして空のカートリッジを新しい(充填された)カートリッジと交換することができる。
【0010】
空のカートリッジを新しいカートリッジと交換することはさておき、使用者は新しいカートリッジ用の用量設定機構を何とかして準備しなければならない:用量設定機構は出発位置又は初期位置にリセットされなければならない。例えば、或る典型的なリセット可能なデバイスにおいて、用量設定機構をリセットするために、用量の注射中に遠位方向に前進するスピンドルを何とかして用量設定機構内に後退させなければならない。再スタート又は初期位置にこのスピンドルを用量設定機構内に後退させる或る公知の方法は、当業技術において公知である。ほんの一例として、ある公知のリセット機構は、使用者が用量設定機構のスピンドル又は幾つかの他の一部を回転して戻す又は押し戻す(後退させる)ことを必要とする。加えて、カートリッジに含有された薬物の量を表す、いわゆる最後の用量機構は、リセットされなければならない。
【0011】
公知の用量設定機構のリセットは或る認知された(perceived)不利益な点を有する。一つの認知された不利益な点は、ペンデバイスの使用者が、空のカートリッジを取り外すために又は何とかしてデバイスをリセットするためにデバイスを分解する必要がある点である。従って、別の認知された不利益な点は、そのようなデバイスが多くの部品数を有し、従ってそのようなデバイスが製造、組立の観点から一般的には複雑であることである。例えば、或る典型的なリセット可能なペン型デバイスは、使用者が如何にして空のカートリッジを交換しなければならないか、そしてデバイスをリセットすべきかに関して直感的ではない。また、そのようなリセット可能なデバイスは、多くの数の構成部品を使用するので、そのようなリセット可能なデバイスは大きくかつ嵩高になる傾向にあり、従って持ち運ぶのが容易でなく、また隠すのが容易でない。
【0012】
従って、リセット問題に伴うこれらの不利な点を、リセット可能な薬物送達デバイスの設計及び開発において考慮することが一般的に必要ある。そのような望まれる薬物送達デバイスは、構成部品数を低減する傾向、そして製造コストを低減する傾向にあるであろうし、また一方で、デバイスを組み立てそして製造するのにより簡便にするであろう。また、そのような望まれるデバイスは、使用者が用量設定機構をリセットするために要求される工程を簡略化する傾向にあるであろうし、また一方で、デバイスをより簡便かつコンパクトなサイズにするであろう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の目的は、再使用可能な薬物送達デバイス用の改良されたリセット機構を供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
この目的は、第一構成部品(又は、部分)、及び該第一構成部品に回転的に連結された第二構成部品(又は、部分)を含んでなる、薬物送達デバイスのスピンドルを駆動するための駆動器(例えば、駆動スリーブ)によって解決される。薬物送達デバイスのリセット中に、第一コンポーネントは第二コンポーネントから回転的に連結解除される。言い換えると、薬物送達デバイスのスピンドルを駆動するための駆動器は、第一構成部分;及び該第一構成部分に回転的に連結された第二構成部分を含む。薬物送達デバイスの用量設定中に、第一構成部品及び第二構成部品は一緒に回転する。また、薬物送達デバイスのリセット中に、第一コンポーネントは第二コンポーネントから連結解除されそして自由に回転し、一方、第二コンポーネントは回転することが防がれる。第一構成部品は一体物成型コンポーネントであり得る。
【発明の効果】
【0015】
本発明の実施態様に従えば、駆動器は更にスピンドルを含み、ここで前記薬物送達デバイスのリセット中に、好ましくは、前記薬物送達デバイスのリセット中に、前記スピンドルを軸方向に動かすことによって、前記スピンドルは初期位置にリセットされる。この動きは軸方向の移動、又は軸方向の移動と回転、つまり、螺旋経路上の動き、の組合せであり得る。
【0016】
駆動器の前記第一及び第二のコンポーネントの連結解除は、前記第一コンポーネントを軸方向に動かすことによって達成され得る。実施態様に従えば該第一コンポーネントを軸方向に動かすことによって、前記第一コンポーネントは該第二コンポーネントから連結解除される。代替法として、前記第一コンポーネントを前記第二コンポーネントに向かって軸方向に動かすことによって、前記第一コンポーネントは前記第二コンポーネントから連結解除され得る。
【0017】
デバイスが薬剤の設定された用量を注射するために使用されるとき、前記第一コンポーネント及び前記第二コンポーネントの両者は回転し及び/又は軸方向に動く。前記薬物送達デバイスが薬剤の前記設定された用量を注射するために使用されるとき、好ましくは、(前記第一コンポーネント及び前記第二コンポーネントを含む)駆動器は回転しないが、そうすることによって前記スピンドルを前記軸方向に駆動するために、むしろ軸方向に前記薬物送達デバイスの遠位端に向かって動く。
【0018】
別の配置において、リセット可能な用量設定機構は、外部ハウジング;及び外部ハウジングに対して回転可能に係合している回転スリーブ;含む。駆動器は第一コンポーネント及び第二コンポーネントを持ち、ここで前記第一及び第二の部品は動作可能なように一緒に連結される。スピンドルは前記駆動器に動作可能なように連結される。使用者が前記回転スリーブを回転することによって用量を設定するとき、駆動器の第一コンポーネント及び第二コンポーネントの両者は一緒に回転する。使用者が前記用量設定機構をリセットするとき、第一コンポーネントは第二コンポーネントから連結解除され、そして第一コンポーネントは回転できて出発位置に戻る。
【0019】
用量設定機構は、前記用量設定機構に開放可能に連結されたカートリッジホルダを、例えば、バヨネット連結を介して更に含む。カートリッジホルダは、例えば、薬剤を含有する、動き得るカートリッジを含み得る。
【0020】
上記特長には関わりなく、本発明は、ハウジング、及びハウジングに対して可動の押し器(pusher)を含む注射デバイスに対して適する駆動機構に関し、ここで押し器は第一及び第二の連結手段を介してハウジングに連結される。第一連結手段は、互いに協調して作用するハウジング及び押し器の第一係合手段をそれぞれ含む。更に、第二連結手段は、押し器に連結される駆動部材、及び駆動部材に連結される用量要素を含み、ここで用量要素は第二係合手段を介してハウジングに連結される。また、駆動機構は、ハウジングに連結され、そして制限要素を駆動部材に連結するための第三係合手段を有する制限要素を含む第三連結手段を供する。本発明によると、第二連結手段は、第二係合手段と第三係合手段の間の位置で連結解除されるために配置される。
【0021】
本発明の種々の態様のこれらの並びにその他の利点は、添付図面を適宜参照して、以下の詳細な記述を読むことにより当業者にとって明らかになるであろう。
【0022】
ここで図面を参照して、例示的実施態様を述べる:
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】リセット可能な薬物送達デバイスの例を図示する。
図2図1において図示された薬物送達デバイスの第一実施態様の更なる図を図示する。
図3】第一位置における図2の薬物送達デバイスの第一実施態様の断面図を図示する。
図4】第二位置における図2の薬物送達デバイスの第一実施態様の断面図を図示する。
図5】第三位置における図2の薬物送達デバイスの第一実施態様の断面図を図示する。
図6】第一駆動器部分及び第二駆動器部分を含む、図2〜5において図示された駆動器の第一配置を図示する。
図7図2〜5において図示された用量設定機構のスピンドルの遠位端を図示する。
図8図1において図示された薬物送達デバイスの用量設定機構の第二実施態様の断面図を図示する。
図9図8において図示された用量設定機構の第二実施態様の部分的断面図を図示する。
図10図8において図示されたGap「a」の拡大図を図示する。
図11】第一駆動器部分及び第二駆動器部分を含む、図6〜8において図示された駆動器の第二配置を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本明細書で使用する用語「薬物(drug)」又は「医薬品」」又は「薬物(medicament)」は、少なくとも1つの薬学的に活性な化合物を含む医薬製剤を意味し、
ここで一実施態様において、薬学的に活性な化合物は、最大で1500Daまでの分子量を有し、及び/又は、ペプチド、蛋白質、多糖類、ワクチン、DNA、RNA、抗体、酵素、抗体、ホルモン若しくはオリゴヌクレオチド、又は上述の薬学的に活性な化合物の混合物であり、
ここで、更なる実施態様において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病、又は糖尿病性網膜症などの糖尿病関連の合併症、深部静脈又は肺血栓塞栓症などの血栓塞栓症、急性冠症候群(ACS)、狭心症、心筋梗塞、癌、黄斑変性症、炎症、枯草熱、アテローム性動脈硬化症及び/又は関節リウマチの処置、及び/又は、予防に有用であり、
ここで、更なる実施態様において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病、又は糖尿病性網膜症などの糖尿病に関連する合併症の処置、及び/又は、予防のための少なくとも1つのペプチドを含み、
ここで、更なる実施態様において、薬学的に活性な化合物は、少なくとも1つのヒトインスリン、又はヒトインスリン類似体若しくは誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP−1)、又はその類似体若しくは誘導体、又はエキセジン−3又はエキセジン−4、若しくはエキセジン−3又はエキセジン−4の類似体若しくは誘導体を含む。
【0025】
インスリン類似体は、例えば、Gly(A21)、Arg(B31)、Arg(B32)ヒトインスリン;Lys(B3)、Glu(B29)ヒトインスリン;Lys(B28)、Pro(B29)ヒトインスリン;Asp(B28)ヒトインスリン;ヒトインスリンであり、ここで、B28位におけるプロリンは、Asp、Lys、Leu、Val又はAlaで代替され、そして、B29位において、Lysは、Proで代替されてもよく;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28−B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリン、及びDes(B30)ヒトインスリンである。
【0026】
インスリン誘導体は、例えば、B29−N−ミリストイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−パルミトイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−ミリストイルヒトインスリン;B29−N−パルミトイル ヒトインスリン;B28−N−ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28−N−パルミトイル−LysB28ProB29ヒトインスリン;B30−N−ミリストイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30−N−パルミトイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29−N−(N−パルミトイル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(N−リトコリル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)−des(B30)ヒトインスリン、及びB29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンである。
【0027】
エキセンジン−4は、例えば、エキセンジン−4(1−39)、配列H−His−Gly−Glu−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−Leu−Ser−Lys−Gln−Met−Glu−Glu−Glu−Ala−Val−Arg−Leu−Phe−Ile−Glu−Trp−Leu−Lys−Asn−Gly−Gly−Pro−Ser−Ser−Gly−Ala−Pro−Pro−Pro−Ser−NH2のペプチドを意味する。
【0028】
エキセンジン−4誘導体は、例えば、以下のリストの化合物:
H−(Lys)4−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−(Lys)5−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH2
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);又は
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
ここで、基−Lys6−NH2は、エキセンジン−4誘導体のC−末端と結合してもよく;
【0029】
又は以下の配列のエキセンジン−4誘導体;
H−(Lys)6−desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2
desAsp28,Pro36,Pro37,Pro38エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−(Lys)6−desPro36,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−Asn−(Glu)5desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2
desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−(Lys)6−desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2
H−desAsp28 Pro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2
desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−(Lys)6−des Pro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−(Lys)6−desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2
desMet(O)14,Asp28,Pro36,Pro37,Pro38 エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−Asn−(Glu)5,desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−Lys6−desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25, Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2
H−desAsp28,Pro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−(Lys)6−des Pro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(S1−39)−(Lys)6−NH2
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
又は前述のエキセンジン−4誘導体のいずれか1つの薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物;
から選択される。
【0030】
ホルモンは、例えば、ゴナドトロピン(ホリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロピン(ソマトロピン)、デスモプレッシン、テルリプレッシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、ロイプロレリン、ブセレリン、ナファレリン、ゴセレリンなどの、Rote Liste、2008年版、50章に表示されているような脳下垂体ホルモン又は視床下部ホルモン又は規制活性ペプチド及びそれらのアンタゴニストである。
【0031】
多糖類としては、例えば、ヒアルロン酸、ヘパリン、低分子量ヘパリン、又は超低分子量ヘパリン、若しくはそれらの誘導体などのグルコアミノグリカン、又は上述の多糖類のスルホン化された、例えば、ポリスルホン化形態、及び/又は、薬学的に許容可能なそれらの塩がある。ポリスルホン化低分子量ヘパリンの薬学的に許容される塩の例としては、エノキサパリンナトリウム塩がある。
【0032】
薬学的に許容される塩は、例えば、酸付加塩及び塩基塩がある。酸付加塩としては、例えば、HCl又はHBr塩がある。塩基塩は、例えば、アルカリ又はアルカリ土類金属、例えば、Na+、又は、K+、又は、Ca2+から選択されるカチオン、又は、アンモニウムイオンN+(R1)(R2)(R3)(R4)を有する塩であり、ここで、R1〜R4は互いに独立に、水素;場合により置換されたC1−C6アルキル基;場合により置換されたC2−C6アルケニル基;場合により置換されたC6−C10アリール基、又は場合により置換されたC6−C10ヘテロアリール基である。薬学的に許容される塩の更なる例は、“Remington's Pharmaceutical Sciences”17編、Alfonso R.Gennaro(編集),Mark
Publishing社,Easton, Pa., U.S.A.,1985 及び Encyclopedia of Pharmaceutical Technologyに記載されている。
【0033】
薬学的に許容可能な溶媒和物は、例えば、水和物である。
【0034】
図1を参照すると、本発明の第一配置に従う薬物送達デバイス1が示される。薬物送達デバイス1は、第一カートリッジ保持部分2及び用量設定機構4を有するハウジングを含む。カートリッジ保持手段2の第一端及び用量設定機構4の第二端は、保持機構によって一緒に固定される。この図示された配置において、カートリッジ保持部分2は、用量設定機構4の第二端内に固定される。取り外し可能なキャップ3はカートリッジ保持部分の第二端又は遠位端に亘って開放可能に保持される。以下にもっと詳細に述べられる通り、用量設定機構4は用量ダイアルグリップ12及び窓又はレンズ14を含む。薬物送達デバイス1内に含有された薬剤の用量を設定するために、使用者は用量ダイアルグリップ12を回転し、そして窓によって使用者が、ダイアルされた用量を用量目盛配置16を介して見ることが可能になる。
【0035】
図2はカバー3が薬物送達デバイスの遠位端から取り外された、図1の薬剤送達デバイス1を図示する。図示された通り、そこから多くの医薬品の用量が投与され得るカートリッジ20がカートリッジハウジング6中に供される。好ましくは、カートリッジ20は、一日に一度又はそれ以上の回数のような、しばしば投与されなければならない薬剤のタイプを含有する。そのような薬剤の一つはインスリンである。栓又はストッパー(図2において説明されていない:図3におけるカートリッジピストン18を参照)はカートリッジ20の第一端又は近位端に保持される。
【0036】
図2において図示された薬物送達デバイスの用量設定機構4は、再使用可能な(従ってリセット可能な)薬物送達デバイスとして利用され得る。薬物送達デバイス1が再使用可能な薬物送達デバイスを含む場合、カートリッジはカートリッジハウジング6から取り外し得る。カートリッジ20は、デバイスを壊すことなく、単に使用者が用量設定機構4をカートリッジホルダ6から連結解除することによって、デバイスから取り外し得る。
【0037】
使用中、一旦、取り外し可能なキャップ3が取り外されると、使用者は適切な針組立体をカートリッジホルダの遠位端に取り付けることができる。そのような針ユニットは、ハウジングの遠位端上にねじ込まれ得て、又は代替法として、この遠位端上にパチンとはめられ得る(snapped)。交換可能なキャップ3は、用量設定機構4から伸びているカートリッジホルダ6を覆うために使用される。好ましくは、交換可能なキャップ3の外部寸法は、交換可能なキャップ3がカートリッジホルダ2を覆っている位置にあるとき、一体物の全体の印象を供するように、用量設定機構4の外部寸法に類似しているか又は等しい。
【0038】
図3〜5は、本発明の用量設定機構に類似した用量設定機構の例を示す。しかしながら、この例の種々の態様、特に、駆動器の一般的設計及び機能は、当業者に明らかになるであろうように、本発明において使用され得る。
【0039】
図3は、カートリッジホルダ6に取り外しできるように連結された用量設定機構4の断面図を図示する。用量設定機構4は、スピンドル42、ナンバースリーブ24、クラッチ26、及び駆動器30を収容している外部ハウジング40を含む。第一螺旋溝19はスピンドル42の第一端から伸びる。一つの配置において、スピンドル42は一般的に円形断面をしているが、他の配置も使用され得る。スピンドル42の第一端(スピンドル42の遠位端43)は圧力板64を通して伸びる。スピンドルベアリング50はスピンドル42の遠位端43に置かれる。スピンドルベアリング50はカートリッジピストン18の第二端に隣接して配列される。駆動器30はスピンドル42の近くに伸びる。
【0040】
クラッチ26は駆動器30の近く、駆動器30とナンバースリーブ24の間に配列される。クラッチ26は駆動器30の第二端に隣接して置かれる。ナンバースリーブ24はクラッチ26の外側に、そして外部ハウジング40の半径方向に内側に向かって供される。外部ハウジング40には、それを通してナンバースリーブ10の外部表面11の一部を見ることができる窓14が供される。
【0041】
図1〜2に戻ると、用量ダイアルグリップ12はナンバースリーブ10の第二端の外部表面近くに配列される。用量ダイアルグリップ12の外径は、好ましくは、外部ハウジング40の外径に対応する。用量ダイアルグリップ12は、これら二つの部品の間の相対的な動きを防ぐようにナンバースリーブ10に固定される。一つの好ましい配置において、用量ダイアルグリップ12及びナンバースリーブ10は、クラッチ及び駆動スリーブが回転的に連結され、そしてナンバースリーブ10に軸方向に連結された一体物部品を含む。しかしながら、代替連結配置も使用され得る。
【0042】
図3〜5に戻ると、この配置において、駆動器30は第一駆動器部分44及び第二駆動器部分46を含み、そしてこれらの部分はスピンドル42の回りに伸びる。第一及び第二の駆動器部分44、46の両者は一般に円筒状である。図6から見られる通り、第一駆動器部分44は、半径方向に伸びている第一フランジ56を有する第一端で供される。半径方向に伸びている第二フランジ58は、第一フランジ56から第一駆動器部分44にそって距離を開けて供される。中間螺旋溝62は、第一フランジ56と第二フランジ58の間に伸びている第一駆動器部分44の外部部分上に供される。部分又は一部螺旋溝68は第一駆動器部分44の内部表面に沿って伸びる。スピンドル42はこの部分螺旋溝68内で作用するために適合される。
【0043】
図3において図示されている)用量制限器38は駆動器30とハウジング4の間に置かれ、第一フランジ56と第二フランジ58の間に配列される。図示された配置において、用量制限器38はナットを有する。用量制限器38は、駆動器30の螺旋溝62に合致している内部螺旋溝を含む。一つの好ましい配置において、用量制限器38の外部表面及び外部ハウジング40の内部表面は、スプラインを介して一緒に固定される(keyed)。これによって用量制限器38と外部ハウジング40の間の相対的な回転が防がれ、一方、これら二つの部品の間の相対的な縦方向の動きが可能になる。
【0044】
図2〜5に戻って参照すると、本質的に通常の使用において、用量設定機構4の操作は以下のように起こる。図1〜5において説明された配置において用量をダイアルするために、使用者は用量ダイアルグリップ12を回転する。駆動器30、クラッチ26及びナンバースリーブ10は用量ダイアルグリップ12と一緒に回転する。
【0045】
ナンバースリーブ10は外部ハウジング40から離れて近位方向に伸びる。このようにして、駆動器30はスピンドル42を登る。走行の限界点で、ナンバースリーブ10の半径方向の停止部は、更なる動きを防ぐために、外部ハウジング40上に供された第一停止部又は第二停止部と係合する。スピンドル42の回転は、スピンドル42上の調整ねじ山(overhauled)そして駆動ねじ山が反対方向であるため、防がれる。外部ハウジング40に固定された用量制限器38は駆動器30の回転によってねじ山62に沿って前進さ
せられる。
【0046】
図2は、79国際単位(IU)の望まれた用量がダイアルされた後の薬物送達デバイスを図示する。この望まれた用量がダイアルされたとき、使用者は次いで、ダイアルグリップを押し下げることによって、79IUの望まれた用量を投与し得る。使用者がダイアルグリップ12を押し下げる際に、これによってクラッチ26がナンバースリーブ10に対して軸方向に移動され、クラッチ26の係合が解除されることになる。しかしながら、クラッチ26は駆動器30に対する回転において固定されたままに留まる。
【0047】
駆動器30は外部ハウジング40に対して回転することが防がれるが、それに対して軸方向に自由に動く。駆動器30の縦軸運動によって、スピンドル42が回転し、そしてそのことによってカートリッジ20中でピストン18が前進することになる。
【0048】
通常の使用において、ナンバースリーブ10が回転されるとき、駆動器30の第一及び第二の駆動器部分44、46が一緒に連結される。つまり、通常の使用において、駆動器30の第一及び第二の駆動器部分44、46は、使用者が用量ダイアルグリップ12を回すことによって用量を設定するとき、ナンバースリーブ10と一緒に連結される。各用量投与の後、カートリッジホルダ6の遠位端8に開放可能なように連結されて取り付けられた針組立体から薬剤のダイアルされた用量を排出し続けるために、スピンドル42は遠位方向に押され、カートリッジ20の栓18上に作用する。
【0049】
カートリッジ20中に含有された薬剤の全てを投与するために、使用者が薬物送達デバイス1を使用後、使用者は、カートリッジホルダ6中の空のカートリッジを新しいカートリッジで交換することを望み得る。次いで、使用者はまた用量設定機構4をリセットしなければならない:例えば、次いで、使用者はスピンドル42を用量設定機構4内に後退又は押し戻さなければならない。
【0050】
もし、使用者が、空のカートリッジを交換することそしてデバイス1をリセットすることを決定するならば、第一及び第二の駆動器部分44、46は互いから連結解除されなければならない。第一駆動器部分44が第二駆動器部分46から連結解除された後、第一駆動器部分44は自由に回転するであろうし、一方、第二駆動器部分46は自由に回転しないであろう。
【0051】
デバイスのリセット工程中に、第一駆動器部分44の回転によって少なくとも二つの結果が達成される。第一は、第一駆動器部分44の回転によってスピンドル42が回転されることになるため、第一駆動器部分44の回転によって、用量設定機構4に対するスピンドル42の軸方向の位置がリセットされるであろう。スピンドル42の回転によって(スピンドルがスピンドルガイド48を用いてスプラインされる(splined)ため)、スピンドルが近位方向に動かされて用量設定機構内に戻る。例えば、図7はスピンドル42をスピンドルガイド48に連結するための一つの配置を図示する。図7において、スピンドル42は第一スプライン51及び第二スプライン52を含む。スピンドルガイド48は開口部を有する本質的に円形の部材を含む。開口部は、スピンドルガイド48がスピンドル上にロックし、そしてスピンドルの回転中にスピンドルと一緒に回転するように、各々第一及び第二のスプライン51、52と係合する二つの内部に突き出た部材55、57を含む。
【0052】
第二に、第一駆動器部分44の回転によって、用量制限器38も初期の位置又は出発位置に軸方向に動かされ又はリセットされるであろう。つまり、用量制限器38が外部溝にねじで係合され、そして外部ハウジング40のようなハウジング部分の内部表面にスプラインされるため、第一駆動器部分44は回転されて初期出発位置に戻される。この構成において、この部分がリセット工程中に回転されるので、用量制限器38は、回転が防がれるが第一駆動器部分44の外部溝62に沿って動くであろう。
【0053】
図3において説明された第一駆動器配置を参照すれば、駆動器30の二つの部分は、第一駆動器部分44が第二駆動部分46から離れて軸方向に引かれるとき、連結解除される。これは、スピンドル42と、そこをスピンドルが通過するスピンドルガイド48の間の相対的な回転を最初にロックするために、そして次いでこのスピンドルガイド48及びナット66も軸方向に固定された距離を押すために、カートリッジホルダ6がデバイスの前方端又は遠位端から取り外されるとき、一緒に相互作用する(少なくとも一つのばねのような)付勢手段の使用によって達成され得る。スピンドル42がこのスピンドルガイド48に回転的にロックされ、そしてねじでスピンドルナット66に係合されるため、スピンドル42は軸方向に動くであろう。
【0054】
スピンドル42は第一駆動器部分44に係合された溝を介して連結される。第一駆動器部分44は第二駆動器部分46へのクラッチ連結によって、回転することが防がれる。一つの好ましい配置において、第二駆動器部分46は、クリッカー爪75によって、回転することが防がれる。クリッカー爪75は駆動スリーブ46上のクラッチとフランジ80の間にある。従って、スピンドル42の軸方向の動きによって、クラッチ連結が連結解除されるよう、二つの駆動器部分44、46が連結解除される。
【0055】
カートリッジホルダ6が用量設定機構4から取り外され又は連結を解除されるときのこの操作シーケンスは図3〜5において図示される。図3において、薬物送達デバイスの種々の構成部品は以下を含む:外部ハウジング40、カートリッジ20、スピンドル4ナンバースリーブ244;第二駆動器部分46、スピンドルベアリング50、スピンドルガイド48、スプリング板54;主ばね60、圧力板64、カートリッジホルダ20;スピンドルナット66;及び第二ばね70。この好ましい配置において、スピンドルガイド48はカートリッジホルダ20に対して回転的に固定される。また、スプリング板54、圧力板64及びスピンドルナット66は全て外部ハウジングに対して回転的に固定される。
【0056】
図3において、カートリッジホルダ6は圧力板64中の開口部を介してはめ込まれ、そしてスプリング板54に負荷をかける。これによって、第一付勢手段、つまり主ばね60が圧縮される。(示されていない)圧力板64中のこれらの開口部によって、第二付勢手段つまり第二ばね70の作用下で圧力板64が(カートリッジホルダ6に向かって遠位方向に)スプリング板54から離れて動くことが可能になる。これによって、図3において示される如く、Gap「a」が開くであろう。Gap「a」は圧力板64とスプリング板54の間に創出されるギャップである。これによって、スピンドルナット66とスプリング板54の間のギャップGap「b」も開くであろう。このGap「b」は図3において図示される。Gap「b」は第二ばねつまり第二バネ70からの軽い力と一体になり、スピンドルナット66を薬物送達デバイス1の遠位端に向かって動かす。これによってスピンドルガイド48に軽い圧力がかけられる。
【0057】
スピンドルガイド48はスピンドルナット66と圧力板64の間の第二バネ70の作用下で圧縮される。この弱い力は、それを通してこの力が作用するスピンドルガイド48のフランジのどちらかの側上の摩擦係数と連結されて、スピンドルガイド48の回転に対する抵抗、ひいてはスピンドル42の回転に対する抵抗をも供する。この構成の一つの利点は、用量の最後に、カートリッジ栓18から残り得る軽い残留負荷の下、用量設定機構4内へのスピンドル42の捲き戻しを防ぐことが有利であることである。スピンドル42の近位方向への捲き戻しを防ぐことによって、スピンドル42の遠位端43(ひいてはスピンドルベアリング50)がピストン18上に留まる。スピンドル42の遠位端43がピストン18上に保持されることは、使用者が潜在的な少ない用量を投与することを防ぐのに役立つ。
【0058】
使用者が用量を送達するとき、投与力が増すので、スピンドルナット66上の後方への負荷が、スピンドルナット66が近位方向に走行して戻り、そして第二バネ70を圧縮する点まで増える。これによってスピンドルガイド48上に作用している軸方向の力が開放される。これによってスピンドルガイド48、従ってスピンドル42の回転に対する抵抗が取り外される。従ってこの配置によって、カートリッジ栓18によって生じた低い負荷の下で、スピンドル42の捲き戻しが防がれるが、一旦、この投与力が或る閾レベルを超えて増すと、この投与力に追加はされない。
【0059】
図4は、用量設定機構4の外部ハウジング40とカートリッジホルダ6の間の連結タイプを解放するためにカートリッジホルダ6を回転させた、図3の用量設定機構4を図示する。一つ配置において、この連結タイプ22はバヨネット連結である。しかしながら、当業者は、ねじ、スナップロック、スナップフィット、ルアーロック及び他の類似連結タイプのような他の連結タイプ22も同様に使用され得ることを認識するであろう。図3〜5において説明された配置において、主付勢手段60によって創出されるこの力をここでそれらが解放するように、外部ハウジング40に対してカートリッジホルダ6を回転することによって、圧力板64中の開口部を通して主付勢手段60を圧縮するためにばね板54上に初期に作用していた機構が回転する。これによってばね板54がスピンドルナット66の内部面上のスピンドルナット66に接触するまで、ばね板54が遠位方向に動くことが可能になる。
【0060】
この第二状態において、前に論じた(図3からの)Gap「a」は、(図4において見られる通り)ここでGap「c」に低減されている。このようにして、主付勢手段60からの比較的大きい軸方向の力がばね板54を通してスピンドルナット66に作用し、そしてスピンドルナット66からスピンドルガイド48を通して圧力板64に作用する。
【0061】
この主付勢手段60からの比較的大きい軸方向の力は、スピンドルガイド48、ひいてはスピンドル42が回転することを防ぐために十分である。
【0062】
カートリッジホルダ6の十分な回転の後、カートリッジホルダ6は外部ハウジング40との連結タイプ22から係合を解除する。カートリッジホルダ6は次いで、主付勢手段60によって外部ハウジング40から離れて軸方向に(つまり、遠位方向に)駆動される。しかしながら、この動きの最中に、主付勢手段60はカートリッジホルダ6にスピンドルガイド48を通して負荷をかけ続け、その結果、スピンドル42は回転することを防がれる。スピンドル42も第一駆動器部分44にねじを切られているので、第一駆動器部分44も軸方向に遠位方向に引かれ、そしてこのようにして第二駆動器部分46から係合解除されることになる。第二駆動器部分46は軸方向に固定され、そして回転することを防がれる。一つの配置において、第二駆動器部分46はクリッカー要素によって回転することを防がれ、そしてナンバースリーブへのその軸方向の連結によって軸方向に動くことを防がれる。
【0063】
図5は、第三位置における、つまり、カートリッジホルダ6が取り外された、図3において説明された用量設定機構を図示する。カートリッジホルダ6が外部ハウジング40から取り外されるため、(内部ハウジングの内側上に半径方向に内側に向かって伸びている丸いくぎ(peg)として説明された)図5において示されたバヨネット機構によって圧力板64の走行が制限されるが、(図4において示されるように)Gap「c」は(図5において示されるように)より広いGap「d」へと大きくなることが可能になる。その結果、Gap「e」が生じる。Gap「e」によって、主付勢手段60によって創出される大きなばね力がスピンドルガイド48から取り外される。図4における用量設定機構4はここでリセットされる準備がなされている。
【0064】
この用量設定機構4をリセットするために、使用者は、スピンドル42の遠位端43を押すことによってスピンドル42を外部ハウジング40内に近位方向に戻し後退させる。従って、用量設定機構4のこのリセット工程中に、スピンドル42が用量設定機構4内に押し戻されるため、スピンドル42の動きによって、第二付勢手段70によって創出された軽いばね力に抗してスピンドルナット66が動かされて戻ることになる。この動きによって軸方向の負荷、従って回転抵抗がスピンドルガイド48から開放される。従って、用量設定機構4が、用量設定機構4内に回転して戻るスピンドル42によってリセットされるため、スピンドルガイド48も回転する。
【0065】
スピンドル42が用量設定機構4内に更に押し戻されるにつれて、スピンドル42はスピンドルナット66を通して回転する。第一駆動器部分44が第二駆動器部分46から連結解除されるので、第一駆動器部分44は(第二駆動器部分46の第二半分上の第一環状リング91によって形成される円錐表面溝90上をナンバースリーブ102、103が走りながら:図5及び6参照)回転する。これによって、スピンドル42の軸方向及び回転の動きが収容される。
【0066】
リセット中に第一駆動器部分44が回転するにつれて、第一駆動器部分44も用量ナットをリセットする。より具体的には、第一駆動器部分44が回転するとき、それが外部ハウジング40の内部表面にスプラインされるので回転できない用量ナットは、第一駆動器部分44の外部表面に沿って供される螺旋溝62に沿って横切り、そして初期の又は出発の位置へと横切って戻る。一つの好ましい配置において、用量ナットのこの出発位置は第一駆動器部分44の第一半径方向フランジ56に沿って存在する。
【0067】
用量設定機構4がリセットされた後、用量設定機構4はカートリッジホルダ6に再連結されなければならない。これら二つの部品を再連結するとき、本方法は一般的に逆に働く。しかしながら、今度は、主ばね60の軸方向の圧縮によって、第一駆動器部分44が第二駆動器部分46と再度係合する。このようにして、柔軟要素は第二駆動器部分46上の第二環状リング94と再度係合する。
【0068】
図6は、図3において図示された第二駆動器部分46及び第一駆動器部分44の第一配置を図示する。図6において示されたように、第二駆動器部分46は一般的にチューブ状の形をしており、そして第二駆動器部分46の遠位端で第一環状リング90を含む。第一環状リング90は円錐面91を含む。第二駆動器部分は、第二環状リング94、及び第二駆動器部分の表面に沿って位置付けられる少なくとも一つのスプライン96を更に含む。
【0069】
第一駆動器部分44も一般的にはチューブ状の形であり、そしてナンバースリーブ102、103及び複数のナンバースリーブ100を含む。これらの複数のナンバースリーブ100は、第一及び第二の駆動器部分44、46の両者が、それらが互いに開放可能に係合するように、軸方向に一緒に押されるとき、第一駆動器部分44の縦スプライン96を第二駆動器部分46に解放可能に連結する。一緒に押されるとき、第一駆動器部分44のナンバースリーブ102、103は、第二駆動器部分46の第一環状リング90に亘って押され、そして次に、第二駆動器部分のフランジ80が第一駆動器部分44の第一軸フランジ56に隣接するとき、止まる。
【0070】
第一駆動器部分44も複数のナンバースリーブ104を含む。これらのナンバースリーブ104は第一駆動器部分44の遠位端106で供される。これらのナンバースリーブ104は、ハウジング2にスプラインされるばね板25上の同様のラチェット機構と係合する(図3〜5を参照)。リセット工程の最後に、第一駆動器部分44が回転することを防ぐように、これらのラチェット機構は互いに係合する。これによって、スピンドル42が更にリセットされるにつれて、円錐面90上を回転するのではなくむしろ第二駆動器部分46と再係合するために、第一駆動器部分が軸方向に動くことが確保される。これらの機構も、二つの駆動器部分44、46が組立中又はリセット後に容易に係合するように、第一駆動器部分44に対してばね板25を向ける。従って、これらのラチェット機構もナンバースリーブ100、96が互いに衝突することを防ぐ。
【0071】
リセット可能な用量設定機構の第二配置が図8〜10において図示される。図8は用量設定機構200の第二配置の断面図を図示する。当業者は、用量設定機構200が、図2において説明されたカートリッジホルダ6のようなカートリッジホルダに開放可能なように連結するための連結機構を含み得ることを認識するであろう。図9は、駆動器の操作を説明している用量設定機構の部分を図示する。図10は、図9において説明された第一駆動器部分と第二駆動器部分の間の連結の拡大図を図示する。用量設定機構200の第二配置は、図1〜5において説明された用量設定機構4の第一配置に一般的に類似した方法で作動する。
【0072】
図8〜10を参照すると、用量設定機構200は用量ダイアルグリップ202、ばね201、外部ハウジング204、クラッチ205、駆動器209、ナンバースリーブ206、クリッカー220及び内部ハウジング208を含む。図2〜5において説明された駆動器30と同様に、用量設定機構の駆動器209は第一駆動器部分207及び第二駆動器部分212を含む。一つの配置において、第一駆動器部分207は第一構成部品210及び第二駆動器部分212を含む。あるいは、第一駆動器部分207は一体構成部品である。
【0073】
図8及び9において図示された通り、駆動器209は、第一駆動器部分207が第二駆動器部分212に向かって軸方向に押されるとき(つまり、近位方向に押されるとき)、用量設定機構200から連結解除される。一つの配置において、これはスピンドル214の遠位端上で軸方向に押すことによって達成される。これはカートリッジホルダの取り外しに伴う如何なる機構も要求しない。この機構も、用量設定中並びに用量投与中に、第一及び第二の駆動器部分207、212及びスピンドル214が一緒に回転的にロックされて留まるように設計される。
【0074】
スピンドル214上の軸方向の力によって、スピンドル214は、内部ハウジング208に対するそのねじが切られた連結のため、回転させられる。スピンドル214のこの回転及び軸方向の動きによって、今度は、第一駆動器部分207が第二駆動器部分212に向かって軸方向に動かされる。これによって第一駆動器部分207と第二駆動器部分212の間の連結要素250が結局は連結解除されるであろう。これは図11から見ることができる。
【0075】
第二駆動器部分212に向かう、第一駆動器部分207のこの軸方向の動きはある利点をもたらす。例えば、一つの利点は、金属ばね201が、図8〜10において説明されたGap「a」を圧縮し、そして従って閉じるであろうことである。これによって、今度はクラッチ205がクリッカー220から又はナンバースリーブ206から係合解除することが防がれる。第二駆動器212は、それがクラッチ205にスプラインされる故に、回転することを防がれる。クリッカー220はハウジング204に対してスプラインされる。従って、Gap「a」が低減されるか又は拡大されるとき、第二駆動器部分212はハウジング204又はナンバースリーブ206に対して回転できない。その結果、ナンバースリーブ206はハウジング204に対して回転できない。もしナンバースリーブ206が回転を防がれるならば次いで、スピンドル214が用量設定機構200内に後退して戻され、そうすることによってリセットされるため、スピンドル214上にかれられる力の結果、ナンバースリーブ206が用量設定機構200の近位側から押し出されるリスクは全くないであろう。
【0076】
同様に、薬物送達デバイスが投与されるとき、使用者は用量ボタン216に軸方向の負荷をかける。用量ボタン216はクラッチ205に軸方向に連結され、そしてこれによって相対的な軸方向の動きが防がれる。従って、クラッチ205は、カートリッジ端又は用量設定機構200の遠位端に向かって軸方向に動く。この動きによってクラッチ205がナンバースリーブ206から係合解除され、Gap「a」を拡大しながら相対的回転が可能になる。
【0077】
上述のように、これによってクラッチ205はクリッカー220に対する、ひいてはハウジング204に対する回転を防がれる。しかしながら、この局面において、それによって、第一駆動器部分210と第二駆動器部分212の間の連結が係合解除されることも防がれる。従って、スピンドル214上の如何なる軸方向の負荷も、用量ボタン216が軸方向に負荷されていないときにのみ、第一及び第二の駆動器部分207、212を係合解除する。従ってこれは投与中には起こらない。
【0078】
用量設定機構200を用いて、使用者が用量ダイアルグリップ202で用量をダイアルするにつれて、金属ばね201は、以下の両方のクラッチ連結の係合を維持するために十分強いように選択される:クラッチ20と5ナンバースリーブ206の間のクラッチ連結、及び第一駆動器部分207と第二駆動器部分212の間のクラッチ連結。
【0079】
図11は、図8において図示された第一駆動器部分207及び第二駆動器部分212の第一配置の詳細を示す。図11において図示された通り、第二駆動器部分212は一般的にチューブ状の形をしており、そして第二駆動器部分212の遠位端に置かれた少なくとも一つの駆動ドッグ250を含む。第一駆動器部分207も一般的にチューブ状の形をしており、そして第二駆動器部分212上の駆動ドッグ250と係合するためのサイズをした複数の凹部252を含む。駆動ドッグ及び凹部の構築によって、第一及び第二の駆動器部分が軸方向に一緒に押されるとき、駆動ドッグ250との係合解除が可能になる。この構築によって、これらの部品が離れて弾かれて離れるとき、回転連結も創出される。用量制限器218は第一駆動器部分207上に供されて、そして図3において説明された用量制限器38と同様に操作する。
【0080】
この配置において、第一駆動器部分207は、第二部分210に恒久的にクリップされる第一部分211を含む。この配置において、第一部分211は駆動ドッグ252を含み、そして第二部分210は内部溝254と同様に、最後の用量ナットに対する外部溝を含む。この内部溝254はスピンドル214に接合するために使用され、そして用量投与中にスピンドル214を駆動する。
【0081】
説明された配置において、内部溝254は、完全な螺旋溝よりむしろ部分的螺旋溝を含む。この配置の一つの利点は、それが一般的により製造し易いことである。
【0082】
本発明の例示的実施態様が述べられてきた。こしかしながら当業者は、これらの実施態様対して変更及び修正が、請求の範囲によって定義される本発明の真の範囲及び精神から逸脱することなくなされ得ることを理解するであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11