【実施例】
【0221】
下記の実施例に示されるように、ある特定の例示的な実施形態において、化合物は、以下の一般的な手順に従って調製される。合成方法およびスキームは、本発明のある特定の化合物の合成を表すが、本明細書中に記載されるように、以下の方法および当業者に公知の他の方法が、すべての化合物ならびにこれらの化合物の各々のサブクラスおよび種に適用され得ることが認識されるだろう。
【0222】
実施例1
【0223】
【化57】
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工程1:3−(1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ベンズアルデヒド(実施例1.2)の合成:3−ブロモ−1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.1,出願WO2008005457に報告されている方法によって調製したもの)(3.0g,8.9mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(9.0g,35.6mmol)、KOAc(1.8g,17.8mmol)、Pd(dppf)Cl
2CH
2Cl
2(0.23g,0.28mmol)およびDMSO(1ml)が投入されたフラスコに、窒素を流した。1,4−ジオキサン(30mL)を加え、その反応物をそれが室温に冷却されるまで2時間にわたって90℃に加熱した。化合物3−ブロモベンズアルデヒド(5.5g,17.8mmol)、Pd(dppf)Cl
2CH
2Cl
2(0.23g,0.28mmol)およびK
3PO
4(10ml,2M,0.02mmol)を加え、さらに5時間にわたって窒素下で90℃に加熱した。室温に冷却し、酢酸エチルで抽出した(3×50mL)。併せたエステル層をNa
2SO
4で乾燥し、減圧下で濃縮した。ヘキサン中の14%酢酸エチルを用いてシリカゲルで精製することにより、2.43gの化合物1.2が得られる(58%)。ESI−MS(M+H
+):363.1。
【0224】
メチル−2−アミノニコチネートの合成:DMSO中の、2−アミノニコチン酸(13.8g,0.1mol)およびK
2CO
3(27.6g,0.2mol,2.0当量)の懸濁液を加熱還流し、次いで、その溶液を外界温度に冷却した。次いで、その混合物にヨードメタン(14.2g,0.1mol,1.0当量)を加え、その溶液を18時間撹拌した。その混合物を濾過し、濃縮した。残渣をシリカのパッドで濾過し、0.1%NH
4OHを含む5/95(EtOH/CH
2Cl
2)で溶出した。得られた溶液を濃縮し、残渣をEt
2Oに懸濁し、濾過し、乾燥することにより、メチル2−アミノニコチネートを得た(10.8g,71%)。ESI−MS(M+H
+):153.1。
【0225】
工程2:メチル2−(3−(1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ベンジル−アミノ)ニコチネート(実施例1.3)の合成:無水Na
2SO
4および4Aモレキュラーシーブと共に配置されたDean−Stark装置を用いて水を除去しつつ、トルエン中の、3−(1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ベンズアルデヒド(1.2)(4.85g,13.4mmol)、メチル−2−アミノニコチネート(2.05g,13.4mmol)およびp−トルエンスルホン酸一水和物触媒(217mg,1.34mmol)の溶液を還流させた。18時間後、その反応混合物を外界温度に冷却し、次いで、有機溶媒を除去することにより、粗生成物を得て(6.65g,13.4mmol)、それを無水メタノールに溶解させ、0℃でNaBH
3CN(12.6g,20mmol)をゆっくり加えた。得られた混合物を室温で5時間撹拌した。TLCは、その反応が完了したことを示す。次いで、有機溶媒を除去することにより、粗生成物を得て、それをシリカゲルカラム(石油エーテル中の33%酢酸エチルで溶出される)で精製することにより、2−(3−(1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ベンジルアミノ)ニコチネート(3.35g)を得た。収率51%。ESI−MS(M+H
+):499.1。
【0226】
工程3:2−(3−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ベンジルアミノ)ニコチン酸(実施例1.4)の合成:混合溶媒(THF:MeOH:H
2O=3:2:1)中の2−(3−(1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ベンジルアミノ)−ニコチネート(3.347g,6.72mmol)の溶液を、その溶液にLiOH(323mg,13.44mmol)をゆっくり加えた。得られた混合物を室温で15時間撹拌した。TLCは、その反応が完了したことを示す。次いで、有機溶媒を除去することにより、粗生成物を得て、それをシリカゲルカラム(石油エーテル中の33%酢酸エチルで溶出される)で精製することにより、2−(3−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ベンジルアミノ)ニコチン酸(1.2g)を得た。収率52%。ESI−MS(M+H
+):345.1。
【0227】
実施例1.5:2−(3−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ベンジルアミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミドの合成:無水DMF(20ml)中の2−(3−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ベンジルアミノ)ニコチン酸(344mg,1mmol)の溶液に、DIPEA(265mg,2mmol)を滴下した。その反応混合物を室温で30分間撹拌し、次いで、3,4−ジフルオロベンジルアミン(286mg,2mmol)およびHATU(760mg.2mmol)を加えた。その混合物を室温で18時間撹拌した。反応が終わった後、溶媒を除去し、残渣をカラムクロマトグラフィで精製することにより、所望の生成物を得た(100mg)。収率22%。ESI−MS(M+H
+):470.2.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6)δ: 9.15−9.30 (m, 2H), 8.16−8.27 (m, 4H), 7.85 (d,1H), 7.70 (s, 1H), 7.59 (d, 1H), 7.29−7.41 (m, 3H), 7.08−7.22 (m, 3H), 6.73−6.77 (m, 1H), 4.71 (s, 2H), 4.42 (d, 2H), 2.16 (s, 1H)。
【0228】
実施例1.6〜1.15を実施例1.5に類似の様式で調製した。
【0229】
実施例1.8および1.19に対する中間体であるシクロペンチルメタンアミン塩酸塩の合成:ボランの溶液(テトラヒドロフラン中の1M,52.7mL,52.7mmol,1.1当量)を、乾燥テトラヒドロフラン(20mL)中のシクロペンタンカルボニトリル(4.56g,47.9mmol)の撹拌溶液に2時間にわたって滴下した。生じた溶液を18時間にわたって撹拌しながら還流した。その反応物を外界温度に冷却し、慎重に少しずつメタノール(67mL)で希釈した。その溶液を氷浴上で冷却し、0.5時間にわたって塩化水素ガスをその溶液中に通して泡立てた。その反応物を1.5時間還流し、揮発性物質をスピンエバポレーションによって減圧下で除去した。残渣にメタノール(50mL)を加え、その混合物を減圧下でスピンエバポレーションした。このメタノールを加える手順を2回繰り返すことにより、白色固体を得て、それをエタノール:酢酸エチルからの沈殿によってさらに精製することにより、3.62g(56%)の(シクロペンチルメチル)アミン塩酸塩を得た。ESI−MS(M+H
+):136.0。
【0230】
5−ブロモチオフェン−2−カルバルデヒドから出発して、実施例1.5〜1.15と同じ合成スキームに従って実施例1.16〜1.19を調製した。
【0231】
実施例1.20を実施例1.5に類似の様式で調製した。
【0232】
実施例2
【0233】
【化58】
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工程1.(S)−2−アミノ−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)ニコチンアミド(実施例2.1)の合成:DCM(100ml)中の2−アミノニコチン酸(3g,21.7mmol)の溶液に、HBTU(16.5g,43.4mmol,2.0当量)、(S)−1−(4−フルオロフェニル)エタンアミン(3.02g 21.7mmol,1.0当量)およびTEA(10.97g 0.11mol,5.0当量)を加えた。その反応混合物を室温で18時間撹拌した。溶媒を濾別し、そして残渣をカラムクロマトグラフィ(PE/EA=2:1)で精製することにより、所望の生成物4.2gを得た(収率:74%)。ESI−MS(M+H
+):260.1;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ: 8.03 (q, 1H), 7.94 (dd, 1H), 7.38−7.42 (m, 2H), 7.02−7.08 (m, 2H), 6.66 (dd, 1H), 5.16−5.21 (q, 1H), 1.53 (d, 3H)。
【0234】
工程2.(S)−2−(((5−ブロモチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)−ニコチンアミドの合成:5mLのメタノール中の(S)−2−アミノ−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)ニコチンアミド(2.6g 10mmol)の溶液に、5−ブロモチオフェン−2−カルバルデヒド(2.29g,12mmol 1.2当量)を室温で加えた。その反応混合物を16時間、加熱還流および撹拌した。次いで、10mLのメタノールおよびNaBH
4(380mg,10mmol,1.0当量)をその反応混合物に室温で加えた。その反応混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を回転蒸発(rotation evaporation)によって除去し、そして残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(PE/EA=2:1)で精製することにより、所望の生成物2.48gを得た。(収率:58%)。ESI−MS(M+H
+):434.0;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ: 8.10 (dd, 1H), 7.85 (dd, 1H), 7.28−7.33 (m, 2H), 6.94−7.00 (m, 2H), 6.81 (d, 1H), 6.70 (d, 1H), 6.58 (dd, 1H), 5.06−5.12 (q, 1H), 4.64 (s, 2H), 1.45 (d, 3H)。
【0235】
工程3.(S)−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)−2−(((5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)ニコチンアミド:(S)−2−(((5−ブロモチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)ニコチンアミド(0.58g,1.4mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(690mg,2.8mmol,2.0当量)、KOAc(248mg,2.8mmol,2.0当量)およびジクロロメタンとの[1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(1.2g,1.5mmol,0.05当量)が投入されたフラスコに、窒素を流した。1,4−ジオキサン(20ml)およびDMSO(3ml)を加え、その反応物を90℃で2時間撹拌した。その溶液を室温に冷却した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(PE/EA=5:1)で精製することにより、所望の生成物540mgを得た(収率:61%)。ESI−MS(M+H
+):482.2;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.47 (d, 1H), 8.23 (dd, 1H), 7.57 (dd, 1H), 7.47 (d,1H), 7.31−7.34 (m, 2H), 7.02−7.06 (m, 3H), 6.51−6.54 (q, 1H), 6.22 (s, 1H), 5.20 (q, 1H), 4.89 (t, 2H), 1.55 (d, 3H), 1.30 (s, 12H)。
【0236】
実施例2.4:N−[(1S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]−2−({[5−([1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)チオフェン−2−イル]メチル}アミノ)ピリジン−3−カルボキサミドの合成:化合物(S)−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)−2−(((5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)ニコチンアミド(58mg,1.2mmol)、6−ヨード−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン(29mg,1.2mmol,WO2004/072033に報告されている手順に従って調製したもの)、2M K
2CO
3(1.20mL)およびジクロロメタンとの[1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(9.8mg,0.012mmol)が投入されたフラスコに窒素を流した。1,4−ジオキサン(5mL)を加え、その反応物を2時間にわたって90℃に加熱した。その溶液を室温に冷却した。溶媒を除去し、残渣を分取HPLCで精製することにより、(S)−2−(((5−([1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)ニコチンアミド(実施例2.4、11mg,19.4%)を得た。ESI−MS(M+H
+):472.1;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ: 8.93 (br, 1H), 8.35 (br, 1H), 8.23 (d, 1H), 8.01−8.03 (dd, 1H), 7.84 (d, 1H), 7.69 (d, 1H), 7.28−7.31(m, 3H), 7.03 (d, 1H), 6.91−6.96 (m, 2H), 6.81−6.85 (m, 1H), 5.06−5.11 (q, 1H), 4.77 (s, 2H), 1.44 (d, 3H)。
【0237】
実施例2.5〜2.14を実施例2.4に類似の様式で調製した。
【0238】
実施例2.13.1に対する中間体である6−クロロピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミンの合成:
【0239】
【化59】
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工程1:AcOH中の、5−アミノ−2−クロロイソニコチン酸(1.3g,7.6mmol)、ホルムイミドアミド(0.66g,15.1mmol,2.0当量)の溶液を、4時間にわたって120℃に加熱した。次いで、溶媒を除去し、水を加え、NaHCO3でpHを8に調整し、濾過することにより、6−クロロピリド[3,4−d]ピリミジン−4(3H)−オンを得た(1.1g,収率81.5%)。ESI−MS(M+H
+):182.0;
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ: 12.77 (s, 1H), 8.92 (s, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.98 (s, 1H)。
【0240】
工程2:SOCl
2(20ml)、6−クロロピリド[3,4−d]ピリミジン−4(3H)−オン(1.81g,10mmol)およびDMF(触媒量)の溶液を、2時間加熱還流した。溶媒を留去し、粗生成物を、さらに精製することなく次の工程に使用した。ESI−MS(M+H
+):200.0。
【0241】
工程3:上記の生成物(2g,10mmol)をアンモニア(20ml)に溶解させ、その反応物を室温で1時間撹拌し、濾過することにより、6−クロロピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミンを得た(1.56g,87%)。ESI−MS(M+H
+):181.0;
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ: 8.93 (s, 1H), 8.53 (s, 1H), 8.33 (s, 1H), 8.28 (s, 2H)。
【0242】
実施例2.14に対する中間体である2−(6−ヨードキナゾリン−4−イルアミノ)エタノールの合成:
【0243】
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
イソプロパノール(15mL)中の4−クロロ−6−ヨードキナゾリン(500mg 1.72mmol)の溶液に、2−アミノエタノール(213mg,3.4mmol)を加えた。その反応混合物を3時間にわたって100℃に加熱した。室温に冷却し、その反応混合物からの沈殿物を収集し、石油エーテルで洗浄することにより、所望の生成物を得た(326mg,60%)。ESI−MS(M+H
+):316.0;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ: 9.35 (br, 1H), 8.89 (s, 1H), 8.68 (s, 1H), 8.15 (d, 1H), 7.54 (d, 1H), 3.66 (s, 4H)。
【0244】
実施例2.4に対する手順に従った、実施例2.15に対する中間体である(S)−2−(((5−(4−クロロキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)ニコチンアミドの合成。ESI−MS(M+H
+):517.0;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ:6.27 (s 1H), 8.97 (s, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.29−8.31(m, 2H), 8.15 (dd, 1H), 8.04 (d, 1H), 7.65 (d, 1H), 7.32−7.36 (m, 3H), 7.02−7.06(m, 3H), 6.61 (dd, 1H), 5.24 (q, 1H), 4.9 (dd, 2H), 1.58 (d, 3H)。
【0245】
実施例2.15:(S)−2−(((5−(4−(2−アミノエチルアミノ)キナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)ニコチンアミド:
【0246】
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
10mlのエタン−1,2−ジアミンが投入されたフラスコに、(S)−2−(((5−(4−クロロキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)ニコチンアミドを加えた。その反応混合物を2時間にわたって80℃に加熱した。室温に冷却し、過剰のエタン−1,2−ジアミンを留去し、分取HPLCで精製することにより、所望の生成物を得た(20mg,48%)。ESI−MS(M+H
+):542.0;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ:8.48 (s, 1H), 8.29 (d, 1H), 8.19 (dd, 1H), 8.05 (dd, 1H), 7.96 (dd, 1H), 7.72 (d, 1H), 7.41−7.37 (m, 3H), 7.06−7.02 (m, 3H), 6.66 (dd, 1H), 5.18 (q, 1H), 4.83 (s, 2H), 3.93(t, 1H), 3.29 (t, 1H), 1.53 (d, 3H)。
【0247】
実施例2.16〜2.39を実施例2.4に類似の様式で調製した。
【0248】
実施例2.16〜2.19に対する中間体の合成:
【0249】
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
6−ブロモ−N−メチル−3−ニトロキノリン−4−アミンの合成:Et
2O(20ml)中の6−ブロモ−4−クロロ−3−ニトロキノリン(4.5g,15.65mmol,Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters,18(3),1027−1030;2008に報告されている手順に従って調製したもの)の溶液に、メタンアミン(0.58g,18.8mmol,1.2当量)を室温でゆっくり加えた。出発物質が消失したことをTLCが示すまで0.5時間、得られた混合物を室温で撹拌した。その溶液を減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムで精製することにより、所望の生成物を得た(4.1g,93%)。ESI−MS(M+H
+):282.0;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 9.35 (s, 1H), 8.54 (d, 1H), 7.82−7.89 (m, 2H), 9.85 (br, 1H), 3.64 (d, 3H)。
【0250】
6−ブロモ−N
4−メチルキノリン−3,4−ジアミンの合成:MeOH−THF(1:1,50mL)中の、6−ブロモ−N−メチル−3−ニトロキノリン−4−アミン(2g,7.1mmol)およびラネーNi(0.2g)の混合物を、1.1barのH
2下、室温において1時間撹拌した。次いで、その触媒を濾別し、濾液を蒸発乾固させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(PE−EA3:1)で精製することにより、所望の生成物を緑色を帯びた固体として得た(1.78g,100%)。ESI−MS:252.0(M+H)
+;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.47 (s, 1H), 7.98 (d, 1H), 7.82 (d, 1H), 7.52 (dd, 1H), 3.82 (br, 1H), 3.66 (br, 1H), 2.98 (d, 3H)。
【0251】
8−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2(3H)−オンの合成
:THF中の6−ブロモ−N4−メチルキノリン−3,4−ジアミン(1.78g,7.06mmol)の溶液に、0℃でCDI(2.28g 14.12mmol)を加えた。その反応混合物を室温で24時間撹拌した後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムで精製することにより、所望の生成物を得た(0.78g,39%)。ESI−MS(M+H
+):278.0;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 3.77 (d, 3H), 7.73 (dd, 1H), 7.93 (d, 1H), 8.43 (s, 1H), 8.68 (s, 1H), 11.65 (s, 1H)。
【0252】
8−ブロモ−1,3−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2(3H)−オンの合成:8−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2(3H)−オン(400mg,1.4mmol)の溶液に、Cs
2CO
3(420mg,2.2mmol)およびCH
3I(410mg,2.9mmol)を加えた。その反応混合物を室温で12時間撹拌し、濾過した。濾液を濃縮し、シリカゲルカラムで精製することにより、生成物を得た(330mg,78%)。ESI−MS(M+H
+):292.0;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.73 (s, 1H), 8.38 (d, 1H), 8.06 (d, 1H), 7.71 (dd, 1H), 3.94 (s, 3H), 3.63 (s, 3H)。
【0253】
8−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンの合成:MeOH(30ml)中の6−ブロモ−N4−メチルキノリン−3,4−ジアミン(1.35g,5.35mmol)の溶液に、トリエトキシメタン(1.6g,10.7mmol)を加えた。その反応混合物を室温で3時間撹拌し、次いで、濃縮し、シリカゲルカラムで精製することにより、所望の生成物を茶色固体として得た(510mg,36%)。ESI−MS(M+H
+):262、264;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 9.33 (s, 1H), 8.42 (d, 1H), 8.17 (d, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.78 (dd, 1H), 4.30 (s, 3H)。
【0254】
8−ブロモ−1,2−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンをトリエトキシエタンから同様に調製した:ESI−MS(M+H
+):276.0;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 9.23 (s, 1H), 8.37(d, 1H), 8.12 (d, 1H), 7.73 (dd, 1H), 4.15 (s, 3H), 2.72 (s, 3H)。
【0255】
実施例2.20に対する中間体の合成:
【0256】
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:4−クロロ−5−ヨード−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの合成:塩化メチレン(50mL,0.8mol)中の、4−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(参考文献Youngら、JMC(2008),51(13),3934−3945.)(2.5g,0.0089mol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(3mL,0.02mol)、4−ジメチルアミノピリジン(0.01g,0.00009mol)の懸濁液に、塩化ベンゼンスルホニル(1.4mL,0.011mol)を加え、室温で1時間撹拌したところ、それは透明の溶液になった。LC−MSは、反応の完了を示した。DCMおよび水で後処理した。MgSO4で乾燥し、濃縮した。次いで、残渣を、DCMを用いて短いシリカゲルカラムで精製することにより、所望の生成物を白色固体として得た(3.0g,80%)。ES+/420.00。
【0257】
工程2:5−ヨード−N−(4−メトキシベンジル)−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの合成:ジオキサン(200ml)中の、4−クロロ−5−ヨード−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(420mg,1mmol)、K
2CO
3(280mg,2mmol,2当量)およびp−メトキシベンジルアミン(280mg,2mmol)の混合物を1時間にわたって90℃に加熱した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルカラムで精製することにより、所望の生成物を得た(440mg,50%)。ESI−MS(M+H
+):521。
【0258】
工程3:5−ヨード−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの合成:トリフルオロ酢酸(10ml)中の5−ヨード−N−(4−メトキシベンジル)−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(520mg,1mmol)の溶液を1時間加熱還流した。溶媒を留去し、残渣をNaHCO
3で中和し、カラムクロマトグラフィで精製することにより、所望の生成物を得た(344mg,86%)。ESI−MS(M+H
+):401;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ: 8.22 (s, 1H), 8.15−8.13 (d, 2H), 7.87 (s, 1H), 7.78 (t, 1H), 7.69−7.65 (t, 2H), 7.0 (s, 2H)。
【0259】
工程4:(S)−2−(((5−(4−アミノ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)ニコチンアミドの合成:1,4−ジオキサン(200mL)中の、(S)−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)−2−(((5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)ニコチンアミド(400mg,0.83mmol)、5−ヨード−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(332mg,0.83mmol)、2M K
2CO
3(230mg,1.66mmol)およびジクロロメタンとの[1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(34mg,0.02mmol)の混合物を窒素下で3時間にわたって90℃に加熱した。その反応物を室温に冷却した。溶媒を除去し、残渣をカラムクロマトグラフィ(PE/EA=1/2)で精製することにより、所望の生成物を得た(84mg,16%)。ESI−MS(M+H
+):628.1。
【0260】
実施例2.20:(S)−2−(((5−(4−アミノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)ニコチンアミド:MeOH(20ml)中の、(S)−2−(((5−(4−アミノ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)ニコチンアミド(144mg,0.23mmol)およびK
2CO
3(127mg,0.92mmol)の混合物を2時間加熱還流した。室温に冷却し、濃縮した。分取HPLCで精製することにより、所望の生成物を淡黄色固体として得た(40mg,35.6%)。ESI−MS(M+H
+):488.2;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ: 8.19−8.17 (dd, 2H),8.13 (br, 1H), 7.89−7.75 (m, 2H), 7.34−7.31 (m, 2H), 7.09 (s, 1H), 6.99−6.97 (m, 3H), 6.89 (d, 1H), 6.62−6.58 (m, 1H), 5.20−5.15 (m, 1H), 4.79 (q, 2H), 1.52 (d, 3H)。
【0261】
実施例2.23に対する中間体の合成:
【0262】
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:DCM/H
2O中の、2,4−ジブロモ−5−ニトロピリジン(700mg,2.5mmol)、MeNH
2(155mg,5mmol)およびK
2CO
3(690mg,5mmol)の混合物を室温で6時間撹拌した。溶媒を留去することにより、生成物2−ブロモ−N−メチル−5−ニトロピリジン−4−アミンを得て、それをさらに精製することなく次の工程で使用した。ESI−MS(M+H
+):232.0;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.97(s, 1H), 6.93(s, 1H), 3.06(s, 3H)。
【0263】
工程2:THF/H
2O中の、2−ブロモ−N−メチル−5−ニトロピリジン−4−アミン(519mg,2.2mmol)、鉄(440mg,7.9mmol)およびNH
4Cl(1.2g,22mmol)の混合物を、2時間加熱還流した。その反応混合物を濾過し、THFを減圧下で除去することにより、生成物6−ブロモ−N
4−メチルピリジン−3,4−ジアミンを得て、それをさらに精製することなく次の工程で使用した。ESI−MS(M+H
+):202.1;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ: 7.18 (s, 1H), 6.50 (s, 1H), 2.66 (s, 3H)。
【0264】
工程3:THF中の、6−ブロモ−N4−メチルピリジン−3,4−ジアミン(390mg,1.94mmol)、H
2OおよびCNBr(1g,9.7mmol)の混合物を、16時間撹拌還流した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルカラム(DCM:MeOH=20:1)で精製することにより、所望の生成物6−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−アミンを得た。ESI−MS(M+H+):227.0。
【0265】
実施例3
【0266】
【化65】
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エチル2−アミノニコチネートの合成:2−アミノニコチン酸(5.01g,0.0363mol)、エタノール(50mL,0.8mol)および硫酸(6.0mL,0.11mol)の混合物を一晩還流した。水を加えることにより、その反応溶液を希釈し、次いで、炭酸ナトリウム水溶液で中和した。次いで、その溶液を3×100mLの酢酸エチルで抽出した。併せた有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。5.05gの白色固体を収集した(84%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): 8.21 (dd, J=4.8;1.8 Hz, 1H), 8.14 (dd, J=8.1;1.8 Hz, 1H), 6.62 (dd, J=7.9;4.9 Hz, 1H), 6.47 (br s, 2H), 4.34 (q, J=7.0 Hz, 2H), 1.38 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
【0267】
エチル2−(((5−ブロモチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)ニコチネートの合成:エチル2−アミノニコチネート(5.00g,30.1mmol)および5−ブロモ−チオフェン−2−カルバルデヒド(5.37mL,45.1mmol)を1,2−ジクロロエタン(120mL)に溶解させ、室温で5時間撹拌した。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(12.8g,60.2mmol)を細かく粉砕された粉末として少しずつ加えた。その反応混合物を室温で72時間撹拌した。完了したとき、塩酸を加え、1時間激しく撹拌することによって、その反応をクエンチした。その混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液で中和し、酢酸エチル(300mL)で抽出した。有機相を炭酸水素ナトリウム、水、次いで、ブラインで洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。油状物を、10〜30%酢酸エチル:ヘキサン類の勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィで精製した。6.68gの黄色油状物を収集した(65%)。ES(+)MS m/e=341.0(M+1).
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): 8.32 (dd, J=4.9;1.9 Hz, 2H), 8.14 (dd, J=7.7;1.9 Hz, 1H), 6.86 (d, J=3.9 Hz, 1H), 6.76 (d, J=3.6 Hz, 1H), 6.59 (dd, J=7.8;4.8 Hz, 1H), 4.81 (dd, J=5.7;0.9 Hz, 2H), 4.32 (q, J=7.1 Hz, 2H), 1.37 (t, J=7.0 Hz, 3H)。
【0268】
エチル2−(((5−(4−(2,4−ジメトキシベンジルアミノ)キナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)ニコチネートの合成:エチル2−(((5−ブロモチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)ニコチネート、3.2a(4.078g,0.01195mol)、(2,4−ジメトキシベンジル)−[6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−キナゾリン−4−イル]−アミン(6.057g,0.01438mol)およびジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(400mg,0.0005mol)を1,4−ジオキサン(70mL,0.9mol)および25.6mLの飽和炭酸ナトリウム水溶液中で撹拌した。その反応物を90℃で1時間加熱したところ、HPLC−MSによって完了したと考えられ、それを室温に冷却した。その反応物を酢酸エチルで希釈し、Celiteで濾過し、蒸発させた。その粗物質をフラッシュクロマトグラフィ(70〜100%EtOAc:ヘキサン類の勾配,220gシリカ)によって精製した。ES(+)MS m/e=556.3(M+1)。
【0269】
2−(((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)ニコチン酸の合成:アセトニトリル(30mL,500mmol)を、エチル2−(((5−(4−(2,4−ジメトキシベンジルアミノ)キナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)ニコチネート,3.3a(5.614g,10.10mmol)が入ったフラスコに加えた。トリフルオロ酢酸(44.4mL,576mmol)を加え、その反応物を60℃で6時間撹拌した。その反応物を飽和炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、200mLのEtOAcと200mLの水とで分配した。有機相を分離し、炭酸水素ナトリウム水溶液、水、次いで、ブラインで洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。3.93g(96%)のエチル2−(((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−ニコチネートを粗固体として収集した。ES(+)MS m/e=406.2(M+1)。
【0270】
エチル2−(((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)ニコチネート(1.516g,3.739mmol)をエタノール(24.5mL,4.20E2mmol)中で撹拌した。1.0Mの水酸化ナトリウム水溶液(11.2mL,11.2mmol)を加え、40℃で3時間撹拌した。その反応物を1N HCl(約11.2mL)で中和し、回転蒸発によって体積を減少させた。得られた懸濁液を濾過し、黄褐色固体(1.33g,94%)を単離し、一晩乾燥した。ES(+)MS m/e=378.2(M+1);
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 8.55 (t, J = 5.67 Hz, 1H), 8.46 (d, J = 1.89 Hz, 1H), 8.44 (s, 1H), 8.33 (dd, J = 2.27, 4.91 Hz, 1H), 8.11 (dd, J = 2.08, 7.74 Hz, 1H), 8.05 (dd, J = 2.08, 8.88 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 8.69 Hz, 1H), 7.49 (d, J = 3.78 Hz, 1H), 7.10 (d, J = 3.78 Hz, 1H), 6.68 (dd, J = 4.91, 7.55 Hz, 1H), 4.91 (d, J = 6.04 Hz, 2H)。
【0271】
メチル3−アミノピラジン−2−カルボキシレートの合成:メチル3−アミノピラジン−2−カルボキシレート(3.690g,24.10mmol)、5−ブロモ−チオフェン−2−カルバルデヒド(13.302g,69.627mmol)を1,2−ジクロロエタン(87.2mL)中で撹拌した。酢酸(2.60mL,45.7mmol)を加え、事前に15分間撹拌し、次いで、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(14.53g,68.56mmol)を加え、室温で一晩撹拌した。HPLC−MSにより、いくらかのアルデヒドがなおも存在しており、1当量のナトリウムトリアセトキシボロヒドリドを加え、その反応物を24時間撹拌した。その反応物を30mLの1M HClでクエンチし、30分間激しく撹拌し、炭酸水素ナトリウムで中和した。その反応物を酢酸エチルで抽出し、炭酸水素ナトリウム水溶液、水、次いで、ブラインで洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。その混合物をフラッシュクロマトグラフィ(0〜25%酢酸エチル:ヘキサン類)で精製した。1.612gのメチル3−アミノピラジン−2−カルボキシレートを白色固体として収集した。ES(+)MS m/e=328.0(M+1)。
【0272】
メチル3−((5−(4−(2,4−ジメトキシベンジルアミノ)キナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)ピラジン−2−カルボキシレート,3.3bの合成:メチル3−アミノピラジン−2−カルボキシレート,3.2b(1.612g,4.912mmol)、(2,4−ジメトキシ−ベンジル)−[6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−キナゾリン−4−イル]−アミン(2.681g,6.363mmol)、ジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(320mg,0.39mmol)を1,4−ジオキサン(48.9mL,626mmol)中で撹拌した。飽和炭酸ナトリウム水溶液(7.84mL,14.7mmol)を加え、100℃で加熱した。その反応物をHPLC−MSによってモニターしたところ、1.5時間後に完了したと考えられた。その反応物を室温に冷却し、酢酸エチルで希釈し、Celiteで濾過し、蒸発させた。その反応物をフラッシュクロマトグラフィ(0〜5%MeOH:DCM)で精製した。2.002gの茶色の無定形固体を収集した。ES(+)MS m/e=543.3(M+1)。
【0273】
メチル3−((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)ピラジン−2−カルボキシレート,3.4bの合成:トリフルオロ酢酸(10.00mL,129.8mmol)を、3.3b(1.89g,3.49mmol)が入ったフラスコに加え、60℃で40分間撹拌した。その反応は、完了したとLCMSによって考えられ、その反応物を飽和炭酸ナトリウム水溶液でクエンチした。その混合物を100mLのEtOAcと100mLの水とで分配し、有機相を分離し、炭酸水素ナトリウム水溶液、水、次いで、ブラインで洗浄した。固体が溶液から析出し(crashed out)、その固体を、両方の相の濾過によって単離した。残りの有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。LCMSによるとその生成物は同一であり、併せることにより、1.28gの固体を得た(94%)。ES(+)MS m/e=393.2(M+1)。
【0274】
3−((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)ピラジン−2−カルボン酸,3.5bの合成:1.0Mの水酸化ナトリウム水溶液(7.25mL,7.25mmol)を、メタノール(16.8mL,415mmol)中の3.4b(949mg,2.42mmol)に加えた。その反応物を40℃で2時間加熱し、次いで、60℃で1時間加熱した。1N HCl(約7.25mL)で中和した。メタノールを回転蒸発によって除去し、得られた懸濁液を濾過した。茶色固体を単離し、高減圧下に一晩置いた。801mgの粗物質を収集した。ES(+)MS m/e=379.2(M+1)。
【0275】
ライブラリーに対する一般的な手順:2−(((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)ニコチン酸,3.5a(80.0mg,0.175mmol)およびHATU(88.6mg,0.236mmol)をDMF(2.0mL)に溶解させた。その混合物を室温で手短に撹拌した後、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(92.3μL,0.530mmol)およびアミン(0.318mmol)を加えた。その反応物を室温で撹拌し、HPLC−MSによってモニターした。完了したとき、4mLのDCM、2mLの水および2mLのブラインを加え、十分振盪した。有機相を収集し、水相を1mLのDCMで2回再抽出した。有機抽出物を併せ、蒸発させた。分取HPLCによって精製した後、凍結乾燥により、生成物をTFA塩として得た。可能であれば、
19F−NMRによってTFAの化学量論を測定した。場合によっては、代わりに化合物をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、親として単離した。
【0276】
実施例3.6:2−({[5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル]メチル}アミノ)−N−(2,5−ジフルオロベンジル)ピリジン−3−カルボキサミド(TFA塩):実施例3.6を、上記のライブラリー手順を用いて3.5aから合成した。ES(+)MS m/e=503.2(M+1);
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 9.83 (br s, 1H), 9.75 (br s, 1H), 9.11 (t, J=6.0 Hz, 1H), 8.65−8.75 (m, 2H), 8.59 (s, 1H), 8.26 (d, J=12.0 Hz, 1H), 8.25 (s, 1H), 8.06 (d, J=6.0 Hz, 1H), 7.76 (d, J=9.0 Hz, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.27−7.11 (m, 5H), 6.69 (dd, J=3.0;3.0 Hz, 1H), 4.85 (d, J=6.0 Hz, 2H), 4.46 (d, J=6.0 Hz, 2H)。
【0277】
実施例3.7〜3.87を実施例3.6と類似の様式で合成した。
【0278】
実施例4
【0279】
【化66】
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エチル2−(3−イソプロポキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジルアミノ)ニコチネートの合成:エチル2−アミノニコチネート(0.498g,3.00mmol)、3−ホルミル−5−イソプロポキシフェニルボロン酸(0.625g,3.00mmol)およびp−トルエンスルホン酸一水和物(44mg,0.23mmol)をエタノール(10.0mL)に溶解させ、100℃で一晩加熱した。その反応物を蒸発させ、1,2−ジクロロエタン(12.0mL)に再溶解させた。細かく粉砕されたナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(2.03g,9.58mmol)を少しずつ加え、その反応物を室温で一晩撹拌させた。その反応物を、炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)とともに激しく撹拌することによってクエンチした。酢酸エチル(125mL)を加え、炭酸水素ナトリウム水溶液で2回、次いで、ブラインで洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。粗ボロン酸を茶色油状物として単離した(1.18g)。その粗ボロン酸(1.18g,3.29mmol)をテトラヒドロフラン(8.0mL)に溶解させ、ピナコール(0.578g,4.89mmol)とともに室温で一晩撹拌した。その反応物をTLCによってモニターし、蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィ(0〜25%酢酸エチル:ヘキサン類,シリカ)で精製した。油状物を収集した(537.7mg,2工程で41%)。
【0280】
エチル2−(3−(5−(シクロプロピルカルバモイル)−1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−イソプロポキシベンジルアミノ)ニコチネートの合成:N−シクロプロピル−3−ヨード−1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキサミド(参考文献:WO2008005457を参照して調製)(351.9mg,0.7531mmol)、エチル2−(3−イソプロポキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジルアミノ)ニコチネート(365.1mg,0.8291mmol)、ジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(53.8mg,0.0659mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(5.00mL,64.6mmol)中で撹拌した。1.04Mの炭酸水素ナトリウム水溶液(2.17mL,2.25mmol)を加え、マイクロ波で摂氏100度に7.5分間加熱した。その反応物を室温に冷却し、200mLの酢酸エチルに注ぎ込み、150mLの炭酸水素ナトリウム水溶液で2回、次いで、150mLのブラインで洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィ(15〜50%酢酸エチル:ヘキサン類,シリカ)で精製し、高減圧下で乾燥した。327.0mgの淡橙色泡沫状物を収集した(66%)。
【0281】
2−(3−(5−(シクロプロピルカルバモイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−イソプロポキシベンジルアミノ)ニコチノイルクロリドの合成:エチル2−(3−(5−(シクロプロピルカルバモイル)−1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−イソプロポキシベンジルアミノ)ニコチネート(327.0mg,0.5002mmol)をエタノール(9.4mL)に溶解させ、1.00Mの水酸化ナトリウム水溶液(2.35mL,2.35mmol)を加えた。その反応物を100℃で加熱し、LCMSによってモニターした。その反応は、1.5時間後に完了したが、その反応物を合計2.5時間加熱した。その反応物を室温に冷却し、濃縮し、水(10mL)で希釈した。その反応物を2.35mLの1N塩酸で酸性化したところ、白色沈殿物が析出した。その混合物を一晩撹拌し、濾過し、水で洗浄し、高減圧下で乾燥した。222mgのカルボン酸を黄色固体として収集した(91%)。その固体を、DCM(9.1mL)中で撹拌し、塩化チオニル(334μL)を加えた後、トリエチルアミン(500μL)を加え、室温で撹拌することによって、次の工程へ進めた。この反応を直ちに行い、その反応物を蒸発乾固させ、酸塩化物を粗生成物として次に進めた。
【0282】
実施例4.1.1:N−シクロプロピル−3−(3−((3−(3,4−ジフルオロフェニルカルバモイル)ピリジン−2−イルアミノ)メチル)−5−イソプロポキシフェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキサミドの合成:塩化メチレン(2.00mL)中の2−(3−(5−(シクロプロピルカルバモイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−イソプロポキシベンジルアミノ)ニコチノイルクロリド(23.0mg,0.0456mmol)の溶液を、3,4−ジフルオロアニリン(34.4mg,0.266mmol)が入ったバイアルに加え、一晩撹拌した。その反応物を蒸発乾固させ、1mLのDMSOに再溶解させ、粗フィルターで濾過した。そのDMSO溶液をGilson 分取HPLCで精製し、画分を凍結乾燥した。黄色粉末を収集した(8.1mg,30%)。ES(+)MS m/e=593.3(M+1);
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 12.13 (d, J = 2.27 Hz, 1H), 10.45 (s, 1H), 8.71 (d, J = 1.89 Hz, 1H), 8.60 (d, J = 1.89 Hz, 1H), 8.55 (d, J = 3.78 Hz, 1H), 8.44 (br. s., 1H), 8.26 (dd, J = 1.89, 4.91 Hz, 1H), 8.11 (dd, J = 1.51, 7.55 Hz, 1H), 7.90 (d, J = 2.64 Hz, 1H), 7.84 (ddd, J = 1.70, 7.65, 13.31 Hz, 1H), 7.37 − 7.47 (m, 2H), 7.28 (s, 1H), 7.06 − 7.11 (m, 1H), 6.80 − 6.87 (m, 1H), 6.72 (dd, J = 4.91, 7.55 Hz, 1H), 4.61 − 4.75 (m, 3H), 2.80 − 2.93 (m, 1H), 1.28 (d, J = 6.04 Hz, 6H), 0.66 − 0.76 (m, 2H), 0.53 − 0.62 (m, 2H)。
【0283】
実施例4.1.2〜4.1.18を実施例4.1.1と類似の方法によって合成した。
【0284】
6−ブロモ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)キナゾリン−4−アミンの合成:
【0285】
【化67】
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6−ブロモキナゾリン−4−オン(0.800g,3.56mmol)、塩化チオニル(10.0mL,137mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(0.100mL,1.29mmol)を併せ、2時間還流し、次いで、蒸発乾固させた。イソプロピルアルコール(10.0mL,131mmol)および[B]2,4−ジメトキシ−ベンジルアミン(0.655g,3.92mmol)を加え、2.5時間還流した。150mLの酢酸エチルを加え、2×75mLの炭酸水素ナトリウム水溶液および1×75mLのブラインで洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィ(0〜5%メタノール:ジクロロメタン)で精製した。1.02gの黄色粉末を収集した(77%)。ES(+)MS m/e=374.1(M+1)。
【0286】
N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キナゾリン−4−アミンの合成:6−ブロモ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)キナゾリン−4−アミン(452.0mg,1.208mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(338mg,1.33mmol)、酢酸カリウム(440.mg,4.48mmol)およびジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(49.9mg,0.0611mmol)を15分間にわたって高減圧下におき(high−vac’d)、それに窒素を流し、ジメチルスルホキシド(5.5mL,78mmol)を加えた。その反応物を90℃で2時間加熱し、酢酸エチルで希釈し、Celiteで濾過した。有機相を水で3回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。その粗物質をフラッシュクロマトグラフィ(30〜100%酢酸エチル:ヘキサン類,シリカ)で精製した。438mgの黄色油状物を収集した(86%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): 8.70 (s, 1H), 8.11 (s, 1H), 8.09 (dd, J=8.2;1.6 Hz, 1H), 7.78 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.31 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.52 (d, J=2.1 Hz, 1H), 6.47 (dd, J=8.3;2.2 Hz, 1H), 6.24 (br t, J=5.3 Hz, 1H), 4.79 (d, J=5.4 Hz, 2H), 3.88 (s, 3H), 3.82 (s, 3H), 1.37 (s, 12H)。
【0287】
【化68】
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2−(((5−ブロモチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミド(4.2)の合成:2−アミノ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミド(5.00g,19.0mmol)を1,2−ジクロロエタン(80.0mL)に溶解させた。5−ブロモ−チオフェン−2−カルバルデヒド(5.489g,28.73mmol)を加え、事前に60分間撹拌し、次いで、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(8.04g,37.9mmol)を少しずつ加えた。その反応物を室温で一晩撹拌した。その反応物を1M塩化水素酸水溶液でクエンチし、激しく撹拌し、次いで、炭酸ナトリウム水溶液で中和した。100mLの酢酸エチルを加え、炭酸水素ナトリウム水溶液、水、次いで、ブラインで洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィ(20〜50%酢酸エチル:ヘキサン類,シリカ)で精製した。クロマトグラフィの後、その混合物をさらに塩化メチレンおよびヘキサン類からの沈殿によって精製することにより、3.09gの白色固体を得た。2回目の収穫物:0.30gの淡黄色粉末(3.39g,41%)。ES(+)MS m/e=438.1(M+1);
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): 8.46 (br t, J=5.2 Hz, 1H), 8.27 (dd, J=4.7;1.7 Hz, 1H), 7.61 (dd, J=7.5;1.8 Hz, 1H), 6.87−6.65 (m, 5H), 6.55 (dd, J=7.5;4.8 Hz, 1H), 4.76 (d, J=5.7 Hz, 2H), 4.52 (d, J=6.3 Hz, 2H)。
【0288】
N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−(((5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)ニコチンアミド(4.3)の合成:マイクロ波用バイアルに、2−[(5−ブロモ−チオフェン−2−イルメチル)−アミノ]−N−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−ニコチンアミド(2.19g,5.00mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(5.085g,20.02mmol)、酢酸カリウム(2.72g,27.7mmol)、ジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]−ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(438.0mg,0.5363mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(21.9mL,283mmol)を加えた。その反応混合物を窒素の雰囲気下で脱気した。その反応物を、300ワットにて、マイクロ波で70℃に5分間加熱した。その粗反応混合物をH
2O(DI)で洗浄し、EtOAcで抽出し、MgSO
4で乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。ヘキサン類(A)中の(0→50%)EtOAc(B)による勾配溶出を用いることにより、粗生成物を精製した。2.42gの比較的純粋な化合物13.1を収集した(75%収率)。LC−MS(Agilent 460,酸性の方法):RT:1.5分;ES(+)MS m/e 486.3(M+1)。
【0289】
実施例4.4:2−(((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミドの合成:2−(((5−ブロモチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミド(4.2)(93.7mg,0.214mmol)、10.3(111.5mg,0.2646mmol)を1,4−ジオキサン(2.00mL,25.6mmol)に溶解させた。飽和炭酸ナトリウム水溶液(0.458mL,1.28mmol)を加えた後、ジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(15.8mg,0.0193mmol)を加えた。その反応物を100℃で2.5時間加熱し、室温に冷却した。反応物を30mLの酢酸エチルと30mLの水とで分配し、撹拌し、濾過した。有機相を分離し、炭酸水素ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄し、次いで、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィ(50〜100%酢酸エチル:ヘキサン類,シリカ)で精製した。その物質をさらに10mLの酢酸エチルと共に摩砕することにより精製した。ベージュの粉末を収集した(60.4mg,43%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD/DMSO− d
6): 8.45 (d, J=1.5 Hz, 1H), 8.39 (s, 1H), 8.24 (dd, J=3.4;1.4 Hz, 1H), 8.02 (dd, J=6.6;1.5 Hz, 1H), 7.96 (dd, J=5.8;1.0 Hz, 1H), 7.68 (d, J=6.6 Hz, 1H), 7.43 (d, J=2.7 Hz, 1H), 7.18 (d, J=6.3 Hz, 1H), 7.06 (d, J=2.7 Hz, 1H), 6.96 (dd, J=6.6;1.5 Hz, 2H), 6.87 (t, J=6.9 Hz, 1H), 6.67 (dd, J=5.7;3.6 Hz, 1H), 6.57 (d, J=1.8 Hz, 1H), 6.46 (dd, J=6.2;1.6 Hz, 1H), 4.87 (s, 2H), 4.74 (s, 2H), 4.50 (s, 2H), 3.85 (s, 3H), 3.77 (s, 3H)。
【0290】
上記の生成物(293.3mg,0.4494mmol)を塩化メチレン(5.00mL)およびトリフルオロ酢酸(2.50mL,32.4mmol)に溶解させた。その反応物を室温で48時間撹拌し、濃縮し、酢酸エチルで希釈した。有機物を炭酸水素ナトリウム水溶液、水、次いで、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、分取逆相HPLCで精製した。128.95mgの明黄色粉末を収集した(57%)。ES(+)MS m/e=503.2(M+1);
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6): 9.88 (br s, 1H), 9.78 (br s, 1H), 9.18 (t, J=6.0 Hz, 1H), 8.83 (t, J=6.2 Hz, 1H), 8.81 (s, 1H), 8.61 (d, J=1.8 Hz, 1H), 8.27 (dd, J=12.7;1.7 Hz, 1H), 8.26 (s, 1H), 8.08 (dd, J=7.6;1.6 Hz, 1H), 7.77 (d, J=8.7 Hz, 1H), 7.54 (d, J=3.9 Hz, 1H), 7.17−6.99 (m, 4H), 6.70 (dd, J=7.8;4.8 Hz, 1H), 4.86 (d, J=5.4 Hz, 2H), 4.46 (d, J=5.4 Hz, 2H)。
【0291】
実施例4.5:N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−(((5−(キノリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)ニコチンアミドの合成:N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−(((5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)ニコチンアミド(4.3)(100.mg,0.206mmol)、6−ブロモキノリン(49.5mg,0.238mmol)、ジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(20.2mg,0.0247mmol)、1,4−ジオキサン(2.00mL,25.6mmol)および1.88Mの炭酸ナトリウム水溶液(0.329mL,0.618mmol)を併せ、100℃に5分間マイクロ波反応器内で加熱した。酢酸エチルを加え、その反応物をCeliteで濾過し、さらなる酢酸エチルですすぎ、蒸発させた。その混合物を分取逆相HPLCで精製した。13.75mgの明黄色粉末を収集した(14%)。ES(+)MS m/e=487.2(M+1);
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6): 9.27 (t, J=5.8 Hz, 1H), 9.05 (dd, J=4.5;1.5 Hz, 1H), 9.00 (br s, 1H), 8.77 (d, J=8.1 Hz, 1H), 8.33 (d, J=1.8 Hz, 1H), 8.26 (t, J=1.2 Hz, 1H), 8.24 (dd, J=5.2;1.7 Hz, 1H), 8.17 (s, 1H), 8.15−8.13 (m, 1H), 7.81 (dd, J=8.3;5.0 Hz, 1H), 7.60 (d, J=3.6 Hz, 1H), 7.17−7.00 (m, 4H), 6.76 (dd, J=7.7;4.9 Hz, 1H), 4.89 (s, 2H), 4.47 (d, J=5.4 Hz, 2H)。
【0292】
実施例4.6を、6−ヨードキナゾリンを用いて実施例4.5と同様の様式で調製した。
【0293】
実施例4.7:2−(((5−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミド:
【0294】
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
5−ブロモ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(98.7mg,0.292mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(73.2mg,0.288mmol)、ジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]−ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(23.5mg,0.0288mmol)および酢酸カリウム(86.2mg,0.878mmol)を1,2−ジメトキシエタン(2.00mL,19.2mmol)中で撹拌し、150度に10分間マイクロ波反応器内で加熱した。ジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(18mg,0.023mmol)、1.88Mの炭酸ナトリウム水溶液(0.362mL,0.680mmol)を加え、130度に10分間マイクロ波反応器内で加熱した。その反応物を酢酸エチルで希釈し、Celiteで濾過し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。その粗物質をフラッシュクロマトグラフィ(0〜100%酢酸エチル:ヘキサン類)で精製した。80.0mgの茶色油状物を収集し(55%)、それを次の工程へ進めた。
【0295】
上記の生成物(80.0mg,0.130mmol)、炭酸カリウム(93.3mg,0.675mmol)およびメタノール(2.00mL,49.4mmol)を100℃で1時間加熱した。75mLの酢酸エチルを加え、75mLの炭酸水素ナトリウム水溶液で2回、次いで、75mLのブラインで洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、分取逆相HPLCで精製した。10.3mgの黄色粉末を収集した(17%)。ES(+)MS m/e=477.3(M+1);
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6): 13.19 (br s, 1H), 9.47 (s, 1H), 9.21 (t, J=6.0 Hz, 1H), 9.06 (s, 1H), 8.88 (br s, 1H), 8.26 (dd, J=4.8;1.8 Hz, 1H), 8.14−8.08 (m, 2H), 7.40 (d, J=3.9 Hz, 1H), 7.14−6.99 (m, 4H), 6.72 (dd, J=7.5;5.1 Hz, 1H), 4.84 (s, 2H), 4.45 (d, J=5.7 Hz, 2H)。
【0296】
実施例4.8:2−(((5−(4−アミノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミド
【0297】
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:4−クロロ−5−ヨード−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの合成:塩化メチレン(50mL,0.8mol)中の、4−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(参考文献Youngら、JMC(2008),51(13),3934−3945.)(2.5g,0.0089mol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(3mL,0.02mol)、4−ジメチルアミノピリジン(0.01g,0.00009mol、4−ジメチルアミノピリジン)の懸濁液に、塩化ベンゼンスルホニル(1.4mL,0.011mol)を加え、室温で1時間撹拌したところ、それは透明の溶液になった。LC−MSは、反応の完了を示した。DCMおよび水で後処理した。MgSO
4で乾燥し、濃縮した。次いで、残渣を、DCMを用いて短いシリカゲルカラムで精製することにより、所望の生成物を白色固体として得た(3.0g,80%)。LCMS:RT 1.72分,ES+/420.00。
【0298】
工程2:5−ヨード−7−(フェニルスルホニル)−N−(2,4,6−トリメトキシベンジル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの合成:トリフルオロメチルベンゼン(100mL,1mol)中の、4−クロロ−5−ヨード−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(0.5g,0.001mol)、2,4,6−トリメトキシベンジルアミン塩酸塩(0.31g,0.0013mol)および炭酸セシウム(0.78g,0.0024mol)の懸濁液を一晩加熱還流した。LC−MSは、反応の完了を示し、所望の生成物だけが形成された(1.81分,ES+/581.1)。溶媒を留去し、沈殿物を収集し、MeOH、水で洗浄し、次いで、乾燥することにより、所望の生成物をオフホワイトの固体として得た(0.5g,70%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.46 (s, 1H), 8.17 (d, J = 7.59 Hz, 2H), 7.39 − 7.68 (m, 5H), 6.60 − 6.72 (m, 1H), 6.15 (s, 2H), 4.79 (d, J = 5.27 Hz, 2H), 3.85 (s, 6H), 3.82 (s, 3H)。
【0299】
工程3:N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−(((5−(7−(フェニルスルホニル)−4−(2,4,6−トリメトキシベンジルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)ニコチンアミドの合成:N,N−ジメチルホルムアミド(2.34mL,30.2mmol)中の、2−[(5−ブロモ−チオフェン−2−イルメチル)−アミノ]−N−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−ニコチンアミド2−[(5−ブロモ−チオフェン−2−イルメチル)−アミノ]−N−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−ニコチンアミド(200mg,0.4mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(100mg,0.4mmol)、酢酸カリウム(170mg,1.8mmol)およびジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(37mg,0.046mmol)の混合物を窒素の雰囲気下で脱気した。その反応物を150ワットにて、マイクロ波で90℃に10分間加熱したところ、LC−MSは、もはや出発物質が存在しないことを示した。次いで、上記の反応混合物に、5−ヨード−7−(フェニルスルホニル)−N−(2,4,6−トリメトキシベンジル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(300mg,0.4mmol)および1.2Mの炭酸水素ナトリウム水溶液(0.7mL,0.8mmol)を加え、150ワットにて、マイクロ波で90℃に10分間加熱したところ、LC−MSは、所望の生成物の形成を示した(1.66分,ES+/812.3)。水およびDCMで後処理し、MgSO
4で乾燥した。ヘキサン中の0〜60%EtOAcを用いてシリカゲルカラムで精製することにより、所望の生成物を得た(100mg,30%)。
【0300】
2−(((5−(4−アミノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミド(実施例4.8)の合成:メタノール(10mL,0.2mol)中の、N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−(((5−(7−(フェニルスルホニル)−4−(2,4,6−トリメトキシベンジルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)ニコチンアミド(0.1g,0.0001mol)および炭酸カリウム(0.08g,0.0006mol)を1時間加熱還流したところ、LC−MSは、所望の生成物だけの形成を示した(1.23分,ES+/672.4)。溶媒を留去した。EtOAcおよび水で後処理した。MgSO
4で乾燥し、濃縮した。上記の残渣を塩化メチレン(4mL,0.06mol)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(1mL,0.01mol)を加え、室温で一晩撹拌した。LC−MSは、反応の完了を示した(0.955分,ES+/492.20)。溶媒を留去した。10〜60%Bを用いるGilson HPLCで精製することにより、所望の生成物をビス−TFA塩として得た(10mg,20%)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.30 (s, 1H), 8.26 − 8.30 (m, 1H), 8.16 (dd, J = 1.66, 5.74 Hz, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.19 (dt, J = 0.91, 3.51 Hz, 1H), 7.08 (d, J = 3.58 Hz, 1H), 6.88 − 6.99 (m, 3H), 6.79 − 6.86 (m, 1H), 4.92 (s, 2H), 4.55 (s, 2H). MH+:492.20。
【0301】
実施例4.9:2−(((5−(4−(アゼチジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミドの合成:
【0302】
【化71】
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4−(アゼチジン−1−イル)−6−ヨードキナゾリン(実施例2.14の合成における2−(6−ヨードキナゾリン−4−イルアミノ)エタノールと同じ手順に従って4−クロロ−6−ヨードキナゾリンおよびアゼチジンから調製したもの)(299.7mg,0.9633mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(270.2mg,1.064mmol)、ジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(39.3mg,0.0481mmol)、酢酸カリウム(285.9mg,2.913mol)をバイアル内で併せ、15分間減圧にし(evacuate)、窒素ガスを流した。ジメチルスルホキシド(4.38mL,0.0616mol)を加え、90℃で2時間加熱した。反応の進行を、HPLC−MSおよびTLCによって4−(アゼチジン−1−イル)−6−ヨードキナゾリンの消失によってモニターした。完了したとき、2−(((5−ブロモチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミド(107.1mg,0.2444mmol)および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(0.708mL,0.733mmol)を加えた。その反応物を110℃で1時間加熱し、室温に冷却した。その反応物を酢酸エチルで希釈し、Celiteで濾過した。次いで、有機相を炭酸水素ナトリウム水溶液で2回、次いで、ブラインで洗浄した。最後に、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィ(0〜10%メタノール:ジクロロメタン,シリカ)で精製した。121.3mgの茶色粉末を収集した(91%)。ES(+)MS m/e=543.3(M+1);
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): 8.55 (s, 2H), 8.31 (dd, J=4.9;1.6 Hz, 1H), 7.94 (d, J=1.8 Hz, 1H), 7.89 (dd, J=8.9;1.9 Hz, 1H), 7.76 (d, J=8.7 Hz, 1H), 7.65 (dd, J=7.8;1.8 Hz, 1H), 7.16 (d, J=3.9 Hz, 1H), 7.02 (d, J=3.9 Hz, 1H), 6.88−6.80 (m, 2H), 6.72 (tt, J=8.9;2.2 Hz, 1H), 6.57 (dd, J=7.5;4.8 Hz, 1H), 6.54 (br s, 1H), 4.89 (d, J=5.7 Hz, 2H), 4.61 (t, J=7.6 Hz, 4H), 4.57 (d, J=6.0 Hz, 2H), 2.55 (5重線, J=7.7 Hz, 2H)。
【0303】
実施例4.10:2−(((5−(4−(シクロプロピルアミノ)キナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミドの合成:N−シクロプロピル−6−ヨードキナゾリン−4−アミン(実施例2.14の合成における2−(6−ヨードキナゾリン−4−イルアミノ)エタノールと同じ手順に従って4−クロロ−6−ヨードキナゾリンおよびシクロプロピルアミンから調製したもの)(252.1mg,0.8103mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(258.0mg,1.016mmol)、酢酸カリウム(316.3mg,3.223mmol)およびジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(36.0mg,0.0441mmol)を15分間にわたって高減圧にし、それに窒素を流した。ジメチルスルホキシド(4.0mL,56mmol)を加え、90℃で1時間加熱した。その反応物を60mLの酢酸エチルで希釈し、Celiteで濾過し、60mLの酢酸エチルで洗浄した。併せた有機抽出物を水で2回、次いで、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。0.38gの粗不均一物質を収集した。
【0304】
その粗物質(252.2mg,0.8103mmol)を、シンチレーション(scintiliation)バイアル内で2−(((5−ブロモチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミド(107.1mg,0.2444mmol)およびジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(10.2mg,0.0125mmol)と併せ、高減圧下で乾燥した。1,4−ジオキサン(2.00mL)および飽和炭酸ナトリウム水溶液(0.52mL,1.5mmol)を加えた後、110℃で1時間加熱した。その反応物を室温に冷却し、酢酸エチルで希釈し、Celiteで濾過した。有機抽出物を炭酸水素ナトリウム水溶液で2回、ブラインで1回洗浄した。次いで、それを硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィ(0〜10%メタノール:ジクロロメタン,シリカ)で精製した。その生成物は、純粋ではなく、それをフラッシュクロマトグラフィ(50〜100%酢酸エチル;ヘキサン類,シリカ)で再精製した。40.3mgのアモルファスの黄色固体を収集した(30%)。ES(+)MS m/e=543.3(M+1);
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): 8.69 (s, 1H), 8.43 (t, J=5.4 Hz, 1H), 8.29 (dd, J=5.1;1.5 Hz, 1H), 7.85 (dd, J=8.7;1.5 Hz, 1H), 7.77−7.72 (m, 2H), 7.67 (dd, J=7.6;1.7 Hz, 1H), 7.08 (d, J=3.9 Hz, 1H), 6.97−6.90 (m, 2H), 6.85−6.78 (m, 2H), 6.69 (tt, J=9.0;2.3 Hz, 1H), 6.62 (br s, 1H), 6.53 (dd, J=7.9;5.0 Hz, 1H), 4.81 (d, J=5.7 Hz, 2H), 4.54 (d, J=6.0 Hz, 2H), 3.06 (br s, 1H), 1.01−0.93 (m, 2H), 0.78−0.71 (m, 2H)。
【0305】
実施例4.11:N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−(((5−(4−モルホリノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)ニコチンアミド:実施例4.11を、実施例4.9および4.10における様式と同様の様式でN−シクロプロピル−6−ヨードキナゾリン−4−アミン(実施例2.14.の合成における2−(6−ヨードキナゾリン−4−イルアミノ)エタノールと同じ手順に従って4−クロロ−6−ヨードキナゾリンおよびモルホリンから調製したもの)から調製した。ES(+)MS m/e 573.3(M+1);
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 9.20 (t, J = 5.67 Hz, 1H), 8.82 (s, 2H), 8.14 − 8.32 (m, 3H), 8.09 (d, J = 6.80 Hz, 1H), 7.83 (d, J = 8.31 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 3.40 Hz, 1H), 6.94 − 7.19 (m, 4H), 6.71 (dd, J = 4.91, 7.55 Hz, 1H), 4.84 (br. s., 2H), 4.45 (d, J = 5.67 Hz, 2H), 4.23 (br. s., 4H), 3.78 (br. s., 4H)。
【0306】
実施例4.12:N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−(((5−(4−(イソプロピルアミノ)キナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)ニコチンアミド
【0307】
【化72】
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2−(((5−(4−クロロキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミドの合成:バイアルに、N−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−2−{[5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−チオフェン−2−イルメチル]−アミノ}−ニコチンアミド(50.0mg,0.000103mol)、4−クロロ−6−ヨード−キナゾリン(36mg,0.00012mol)、ジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]−ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(10.1mg,0.0000124mol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(0.6mL,0.007mol)を加えた。その反応混合物を窒素の雰囲気下で溶解させた。次いで、炭酸カリウム(43mg,0.00031mol)および1.2Mの炭酸水素ナトリウム水溶液(300.0μL,0.0003600mol)を加えた。その反応物を300ワットにて、マイクロ波で60℃に5分間加熱した。粗反応混合物を洗浄し(ブライン)、DCMで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。ヘキサン類(A)中の(0→50%)EtOAc(B)による勾配溶出を用いることにより、粗生成物を精製した。27.3mgの所望の生成物を収集した(50%収率)。LC−MS(Agilent 460,酸性の方法):RT:1.5分;ES(+)MS m/e 522.2(M+1)。
【0308】
N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−(((5−(4−(イソプロピルアミノ)キナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)ニコチンアミドの合成:バイアルに、2−{[5−(4−クロロ−キナゾリン−6−イル)−チオフェン−2−イルメチル]−アミノ}−N−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−ニコチンアミド(36.00mg,0.06897mmol)、2−プロパンアミン(41μL,0.48mmol)、塩化メチレン(0.159mL,2.47mmol)およびトリエチルアミン(0.0192mL,0.138mmol)を加えた。その反応物を300ワットにて、マイクロ波で110℃に10分間加熱した。その反応混合物を濾過し、H
2O(DI)で洗浄し、EtOAcで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。HPLCで精製を行うことにより、所望の生成物をTFA塩として得た。17.8mgの固体の黄色粉末を収集した(47%収率)。LC−MS(Agilent 460,酸性の方法):RT:1.2分;ES(+)MS m/e 545.3(M+1);
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 9.86 (d, J = 7.55 Hz, 1H), 9.19 (t, J = 5.85 Hz, 1H), 8.78 − 8.92 (m, 2H), 8.66 (d, J = 1.51 Hz, 1H), 8.25 (dt, J = 1.94, 6.70 Hz, 2H), 8.08 (dd, J = 1.70, 7.74 Hz, 1H), 7.77 (d, J = 8.69 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 3.78 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 3.40 Hz, 1H), 6.99 − 7.11 (m, 3H), 6.70 (dd, J = 4.91, 7.55 Hz, 1H), 4.87 (d, J = 5.29 Hz, 2H), 4.73 (dq, J = 6.72, 13.83 Hz, 1H), 4.46 (d, J = 5.67 Hz, 2H), 1.35 (d, J = 6.80 Hz, 6H)。
【0309】
実施例4.13を実施例4.12と一致した様式で1−プロパンアミンから調製した。
【0310】
実施例4.14を実施例4.12と一致した様式でメトキシルアミン塩酸塩から調製した。
【0311】
実施例4.15を実施例4.12と一致した様式でジメチルアミンから調製した。
【0312】
実施例4.16を実施例4.12と一致した様式でエチルアミンから調製した。
【0313】
実施例4.17を実施例4.12と一致した様式でジエチルアミンから調製した。
【0314】
実施例4.18を実施例4.12と一致した様式でn−ペンチルアミンから調製した。
【0315】
実施例4.19を実施例4.12と一致した様式でピロリジンから調製した。
【0316】
実施例4.20を実施例4.12と一致した様式で1−ピロリジンエタンアミンから調製した。
【0317】
実施例4.21を実施例4.12と一致した様式でN−メチル−シクロヘキサンアミンから調製した。
【0318】
実施例4.22を実施例4.12と一致した様式で2,2,2−トリフルオロ−エチルアミンから調製した。
【0319】
実施例4.23を実施例4.12と一致した様式でtert−ブチルアミンから調製した。
【0320】
実施例4.24を実施例4.12と一致した様式でメチルアミンから調製した。
【0321】
実施例4.25〜32を実施例4.12と一致した様式で調製した。
【0322】
実施例5
【0323】
【化73】
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3−((3−(3,4−ジフルオロベンジルカルバモイル)ピリジン−2−イルアミノ)メチル)−5−イソプロポキシフェニルボロン酸(5.1)の合成:化合物5.1を化合物3.3と一致した様式で合成した。反応混合物を1N HCl水溶液でクエンチし、激しく撹拌した。Na
2CO
3水溶液で中和し、H
2Oで希釈した。有機層をEtOAcで抽出し、NaHCO
3水溶液/ブライン溶液で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、溶媒を減圧下で除去することにより、比較的純粋な生成物を得た。粗物質を、さらに精製することなく進めた。LC−MS(Agilent 460,酸性の方法):RT:1.2分;ES(+)MS m/e 456.2(M+1)。
【0324】
N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−(3−イソプロポキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジルアミノ)ニコチンアミド(5.2)の合成:3−((3−(3,4−ジフルオロベンジルカルバモイル)ピリジン−2−イルアミノ)メチル)−5−イソプロポキシフェニルボロン酸(5.1、1.73g,3.80mmol)、2,3−ジメチル−2,3−ブタンジオール(1140mg,9.65mmol)をテトラヒドロフラン(6.6mL,82mmol)に溶解させ、室温で一晩撹拌した。ヘキサン(A)中の(0〜60%)EtOAc(B)による勾配溶出を用いることにより、粗生成物を精製した。最終生成物をジエチルエーテルからの沈殿により精製した。1.35gの白色固体を収集した(66%収率)。LC−MS(Agilent 460,酸性の方法):RT:1.6分;ES(+)MS m/e 538.4(M+1);
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 9.13 (t, J = 5.85 Hz, 1H), 8.68 (t, J = 5.85 Hz, 1H), 8.17 (dd, J = 1.89, 4.91 Hz, 1H), 8.03 (dd, J = 1.70, 7.74 Hz, 1H), 7.19 (s, 1H), 6.94 − 7.15 (m, 5H), 6.63 (dd, J = 4.72, 7.74 Hz, 1H), 4.49 − 4.63 (m, 3H), 4.45 (d, J = 6.04 Hz, 2H), 1.27 (s, 11H), 1.21 (d, 6H)。
【0325】
実施例5.3を実施例4.5と一致した様式で合成した。HPLCで精製を行うことにより、所望の生成物をTFA塩として得た。38.7mgの固体の黄色粉末を収集した(77%収率)。LC−MS(Agilent 460,酸性の方法):RT:1.2分。
【0326】
実施例5.4を実施例4.5と一致した様式で合成し、HPLCで実施例5.4の精製を行うことにより、所望の生成物をTFA塩として得た。21.4mgの固体のオフホワイトの粉末を収集した(42%収率)。LC−MS(Agilent 460,酸性の方法):RT:1.2分。
【0327】
実施例5.5を実施例4.5と一致した様式で合成した。HPLCで精製を行うことにより、所望の生成物をTFA塩として得た。35.3mgの固体のオフホワイトの粉末を収集した(64%収率)。LC−MS(Agilent 460,酸性の方法):RT:1.2分。
【0328】
実施例5.6:N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−(3−(4−(2,4−ジメトキシベンジルアミノ)キナゾリン−6−イル)−5−イソプロポキシベンジルアミノ)ニコチンアミドを実施例4.5と一致した様式で合成した。ES(+)MS m/e 705.2(M+1).その粗生成物を、実施例4.4と一致した様式でTFAを用いて脱保護した。HPLCで精製を行うことにより、所望の生成物をTFA塩として得た。30.1mgの固体のオフホワイトの粉末を収集した(58%収率)。LC−MS(Agilent 460,酸性の方法):RT:1.2分。
【0329】
実施例5.7を、3−ヨード−1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンから、実施例4.5と一致した様式で、その後、メタノール中のカリウムでフェニルスルホニルを脱保護して合成し、所望の生成物をTFA塩として得た。30.6mgの固体の黄色粉末を収集した(62%収率)。LC−MS(Agilent 460,酸性の方法):RT:1.2分。
【0330】
実施例5.8を、5−ヨード−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンから、実施例4.5と一致した様式で、その後、メタノール中のカリウムでフェニルスルホニルを脱保護して合成し、所望の生成物をTFA塩として得た。24.5mgの固体の黄色粉末を収集した(49%収率)。LC−MS(Agilent 460,酸性の方法):RT:1.1分。
【0331】
実施例6
【0332】
【化74】
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実施例6.1:2−(3−(4−アミノキナゾリン−6−イル)ベンジルアミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミドの合成
工程1:2−(3−ブロモベンジルアミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミドの合成:2−アミノ−N−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−ニコチンアミド(1.00g,3.80mmol)を1,2−ジクロロエタン(19.00mL,241.2mmol)に溶解させた。これに、酢酸(触媒)、3−ブロモベンズアルデヒド(664μL,5.70mmol)を加え、事前に60分間撹拌し、次いで、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(1.61g,7.60mmol)を加えた。2時間後、進行が観察されなかったので、酢酸(216μL,3.80mmol)を加え、室温で一晩撹拌した。反応混合物を1M HCl水溶液でクエンチし、激しく撹拌した。Na
2CO
3水溶液で中和し、H
2Oで希釈した。有機層をEtOAcで抽出し、NaHCO
3水溶液/ブライン溶液で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。ヘキサン類(A)中の(0→50%)EtOAc(B)による勾配溶出を用いることにより、粗生成物を精製した。最終生成物をDCM/ヘキサン類溶液から沈殿させることにより、所望の中間体を得た。1.34g(80%収率)の白色粉末を収集した。LC−MS(Agilent 460,酸性の方法):RT:1.3分;ES(+)MS m/e 432.1(M+1);
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 9.14 (t, J = 5.85 Hz, 1H), 8.71 (t, J = 6.04 Hz, 1H), 8.16 (dd, J = 1.89, 4.91 Hz, 1H), 8.03 (dd, J = 1.89, 7.55 Hz, 1H), 7.46 − 7.55 (m, 1H), 7.41 (dt, J = 1.75, 7.46 Hz, 1H), 7.22 − 7.35 (m, 2H), 6.99 − 7.16 (m, 3H), 6.64 (dd, J = 4.72, 7.74 Hz, 1H), 4.63 (d, J = 6.04 Hz, 2H), 4.47 (d, J = 6.04 Hz, 2H)。
【0333】
工程2:N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−(3−(4−(2,4−ジメトキシベンジルアミノ)キナゾリン−6−イル)ベンジルアミノ)ニコチンアミドの合成:バイアルに、2−(3−ブロモ−ベンジルアミノ)−N−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−ニコチンアミド(95.00mg,0.2198mmol)、(2,4−ジメトキシ−ベンジル)−[6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−キナゾリン−4−イル]−アミン(111mg,0.264mmol)およびジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(22mg,0.026mmol)を加えた。その反応混合物を窒素の雰囲気下で脱気し、次いで、N,N−ジメチルホルムアミド(1.02mL,13.2mmol)および1.2Mの炭酸水素ナトリウム水溶液(0.549mL,0.659mmol)を窒素の雰囲気下で加えた。その反応物を300ワットにて、マイクロ波で85℃に10分間加熱した。EtOAcを加え、Celiteで濾過した。NaHCO
3、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥し、溶媒を減圧下で除去することにより、さらに精製することなく所望の生成物を得た。LC−MS(Agilent 460,酸性の方法):RT:1.26分;ES(+)MS m/e 647.4(M+1)。
【0334】
上記の粗反応混合物をトリフルオロ酢酸(4mL,50mmol)に溶解させ、1時間にわたって40℃に加熱した。その粗反応混合物をEtOAcに溶解させ、NaHCO
3水溶液で洗浄し、EtOAcで抽出した。溶媒を減圧下で除去した。HPLCで精製を行うことにより、所望の生成物2−(3−(4−アミノキナゾリン−6−イル)ベンジルアミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミド(実施例6.1)をTFA塩として得た。86mgの固体の白色粉末を収集した(78%収率)。LC−MS(Agilent 460,酸性の方法):RT:1.0分;ES(+)MS m/e 497.3(M+1);
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 9.87 (d, J = 17.00 Hz, 2H), 9.18 (t, J = 5.85 Hz, 1H), 8.80 − 8.92 (m, 2H), 8.78 (d, J = 1.89 Hz, 1H), 8.37 (dd, J = 1.51, 8.69 Hz, 1H), 8.20 (dd, J = 1.51, 4.91 Hz, 1H), 8.08 (dd, J = 1.70, 7.74 Hz, 1H), 7.86 (d, J = 8.69 Hz, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.72 (d, J = 7.93 Hz, 1H), 7.48 − 7.57 (m, 1H), 7.39 − 7.47 (m, 1H), 6.97 − 7.15 (m, 3H), 6.67 (dd, J = 4.91, 7.93 Hz, 1H), 4.75 (d, J = 4.91 Hz, 2H), 4.45 (d, J = 5.67 Hz, 2H)。
【0335】
実施例6.2:2−(3−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)ベンジルアミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミドの合成:丸底フラスコに、2−(3−ブロモ−ベンジルアミノ)−N−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−ニコチンアミド(50mg,0.1mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(32mg,0.13mmol)、酢酸カリウム(34mg,0.35mmol)ジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]−ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(14mg,0.017mmol)およびジメチルスルホキシド(0.8mL,10mmol)を加えた。その反応混合物を窒素の雰囲気下で脱気し(×3)、90℃で1.5時間撹拌することにより、さらに精製することなく、比較的きれいな粗生成物を得た。LC−MS(Agilent 460,酸性の方法):RT:1.5分;ES(+)MS m/e 480.3(M+1)。
【0336】
溶液中のN−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−2−[3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジルアミノ]−ニコチンアミド(60.0mg,0.125mmol)の上記粗反応混合物に、5−ブロモ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(63mg,0.19mmol)および2Mの炭酸ナトリウム水溶液(0.31mL,0.62mmol)を加え、窒素の雰囲気下で脱気した。その反応混合物を窒素の雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。粗反応混合物を濾過し、溶媒の体積を減少させた。粗反応混合物を洗浄し(ブライン)、EtOAcで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。HPLCで精製を行うことにより、所望の生成物(実施例6.2)をTFA塩として得た。10.2mgの固体の黄色粉末を収集した(17%収率)。LC−MS(Agilent 460,酸性の方法):RT:1.0分;ES(+)MS m/e 471.2(M+1);
1H NMR (300 MHz, CD
3OD) δ 9.48 (s, 1H), 9.03 (s, 1H), 8.25 (dd, J = 1.51, 7.55 Hz, 1H), 8.08 − 8.15 (m, 2H), 7.80 (s, 1H), 7.71 (d, J = 7.93 Hz, 1H), 7.53 (t, J = 7.74 Hz, 1H), 7.39 − 7.46 (m, 1H), 6.74 − 7.00 (m, 4H), 4.78 (s, 2H), 4.55 (s, 2H)。
【0337】
実施例6.3を、実施例6.1に対する手順に従って、(6−ブロモ−キナゾリン−4−イル)−シクロプロピル−アミンから調製した。
【0338】
実施例6.4を、実施例6.2に対する手順に従って、2−ブロモベンズアルデヒドおよび1−(フェニルスルホニル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンから調製した。
【0339】
実施例6.5を、実施例6.1に対する手順に従って、2−ブロモベンズアルデヒドおよびN−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キナゾリン−4−アミンから調製した。
【0340】
実施例6.6を、実施例6.1に対する手順に従って、2−ブロモチアゾール−5−カルバルデヒドおよびN−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キナゾリン−4−アミンから調製した。
【0341】
実施例6.7を、実施例6.1に対する手順に従って、4−ブロモチアゾール−2−カルバルデヒドおよびN−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キナゾリン−4−アミンから調製した。
【0342】
実施例6.8を、実施例6.1に対する手順に従って、2−ブロモチアゾール−4−カルバルデヒドおよびN−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キナゾリン−4−アミンから調製した。
【0343】
実施例6.9を、実施例6.1に対する手順に従って、2−ブロモチアゾール−4−カルバルデヒドおよびN−シクロプロピル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キナゾリン−4−アミンから調製した。
【0344】
実施例6.10を、実施例6.2に対する手順に従って、2−ブロモチアゾール−5−カルバルデヒドおよび1−ベンゼンスルホニル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンから調製した。
【0345】
実施例6.11を、実施例6.2に対する手順に従って、4−ブロモチアゾール−2−カルバルデヒドおよび1−ベンゼンスルホニル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンから調製した。
【0346】
実施例6.12を、実施例6.2に対する手順に従って、2−ブロモチアゾール−4−カルバルデヒドおよび1−ベンゼンスルホニル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンから調製した。
【0347】
実施例6.13を、実施例6.2に対する手順に従って、5−ブロモ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンおよび2−[(2−ブロモ−チアゾール−4−イルメチル)−アミノ]−N−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−ニコチンアミドから調製した。
【0348】
実施例6.14を、実施例6.1に対する手順に従って、4−ブロモ−チオフェン−2−カルバルデヒドおよび(2,4−ジメトキシ−ベンジル)−[6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−キナゾリン−4−イル]−アミンから調製した。
【0349】
実施例6.15を、実施例6.2に対する手順に従って、4−ブロモチオフェン−2−カルバルデヒドおよび1−ベンゼンスルホニル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンから調製した。
【0350】
実施例7
【0351】
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
工程1.tert−ブチルチアゾール−2−イルメチルカルバメートの合成:THF(10mL)中のチアゾール−2−イルメタンアミン(1.14g,10mmol)の溶液に、NaHCO
3(920mg,11mmol,1.1当量)および(Boc)
2O(2.18g,10mmol,1.05当量)をゆっくり加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。その反応物をショートパスのシリカゲルで濾過し、濃縮することにより、tert−ブチルチアゾール−2−イルメチルカルバメートを得た(2.05g,96%)。ESI−MS(M+H
+):215.1;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 1.47 (s, 9H), 4.64 (d, 2H), 5.39 (s, 1H), 7.28 (d, 1H), 7.71 (d, 1H)。
【0352】
工程2.tert−ブチル(5−ブロモチアゾール−2−イル)メチルカルバメートの合成:DMF(20mL)中の、tert−ブチルチアゾール−2−イルメチルカルバメート(2g,9.5mmol)、NBS(1.78g,10mmol,1.1当量)の混合物を室温で2時間を撹拌した。その反応物を酢酸エチルで希釈し、水で3回洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルを用いるクロマトグラフィで精製することにより、所望の生成物を得た(2.24g,80%)。ESI−MS(M+H
+):293;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 7.57 (s, 1H), 5.39 (s, 1H), 4.55 (d, 2H), 1.47 (s, 9H)。
【0353】
工程3.tert−ブチル(5−(4−(ジ−Boc−アミノ)キナゾリン−6−イル)チアゾール−2−イル)メチルカルバメートの合成:化合物ジ−Boc−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キナゾリン−4−アミン(2.35g,5mmol)、tert−ブチル(5−ブロモチアゾール−2−イル)メチルカルバメート(1.46g,5mmol,1.0当量)、2M K
2CO
3(5.0mL,2.0当量)およびジクロロメタンとの[1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(210mg,0.25mmol,0.05当量)が投入されたフラスコに窒素を流した。1,4−ジオキサン(30mL)を加え、その反応物を90℃で2時間撹拌した。その溶液を室温に冷却した。溶媒を除去し、残渣をカラムクロマトグラフィ(PE/EA=4:1)で精製することにより、生成物を得た(1.5g,55%)。ESI−MS(M+H
+):558.2;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 9.25 (s, 1H), 8.15 (s, 2H), 8.01 (d, 2H), 5.39 (s, 1H), 4.68 (d, 2H), 1.50 (s, 9H), 1.36 (s, 18H)。
【0354】
工程4.6−(2−(アミノメチル)チアゾール−5−イル)キナゾリン−4−アミン(7.1a)の合成:DCM/TFA(30mL,1:1)中のtert−ブチル(5−(4−(ジ−Boc−アミノ)キナゾリン−6−イル)チアゾール−2−イル)メチルカルバメート:(1.5g,2.7mmol)の溶液を、室温で30分間撹拌し、次いで、溶媒を除去し、残渣を水に溶解させた。飽和NaHCO
3水溶液を加えたところ、白色固体が形成され、それを濾過することにより、所望の生成物を得た(690mg,100%)。ESI−MS(M+H
+):258;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 9.89 (s, 2H), 8.85 (s, 1H), 8.75 (d, 1H), 8.68 (s, 2H), 8.45 (s, 1H), 8.37−8.40 (m, 1H), 7.88 (d, 1H), 4.56 (s, 2H)。
【0355】
実施例7.1.2−(((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チアゾール−2−イル)メチルアミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミドの合成:1−ペンタノール(2mL)中の、6−(2−(アミノメチル)チアゾール−5−イル)キナゾリン−4−アミン(258mg,1mmol)、2−クロロ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミド(210mg,0.75mmol,0.75当量)およびNaHCO
3(160mg,2mmol,2.0当量)の混合物を130℃で18時間撹拌し、次いで、溶媒を除去し、残渣を分取HPLCで精製することにより、生成物を得た(35mg,8%)。ESI−MS(M+H
+):504.1;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD/CDCl
3) δ: 8.39 (s, 2H), 8.22 (dd, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.95−7.98 (m, 2H), 7.73 (d, 1H), 7.14−7.25 (m, 3H), 6.69−6.71 (m, 1H), 5.02 (s, 2H), 4.52 (s, 2H)。
【0356】
実施例7.2を、実施例7.1に対する手順に従って、1−(チオフェン−2−イル)エタンアミンから調製した。
【0357】
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
6−(5−(アミノメチル)チオフェン−2−イル)キナゾリン−4−アミン(7.1b)を、実施例7.1における6−(2−(アミノメチル)チアゾール−5−イル)キナゾリン−4−アミン(7.1a)と同じ手順に従って調製した。
【0358】
実施例7.3.1を、実施例7.1に対する手順に従って、6−(5−(アミノメチル)チオフェン−2−イル)キナゾリン−4−アミン(7.1b)および2−クロロ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−5−フルオロニコチンアミドから調製した。
【0359】
実施例7.3.2を実施例7.3.1と類似の手順によって調製した。
【0360】
実施例7.4の合成において使用するための2−クロロ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−4−メトキシニコチンアミドの調製
【0361】
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH/水(33ml,10:1)中の、エチル2−クロロ−4−ヨードニコチネート(1.1g,3.5mmol)およびLiOH(255mg,10.5mmol,3.0当量)の混合物を、70℃で6時間撹拌した。室温に冷却した後、その溶液をpH=6に調整し、次いで、濃縮し、MeOH/DCM(1:5)に溶解させ、濾過し、そして濾液を濃縮することにより、さらに精製することなく粗酸生成物を得た。ESI−MS(M+H
+):284。
【0362】
無水DMF(50ml)中の上記の生成物(890mg,3.2mmol)の溶液に、DIPEA(830mg,6.4mmol,2.0当量)を一度に加えた。その反応混合物を室温で10分間撹拌し、次いで、dFBnNH
2(456mg.3.2mmol,1.0当量)、HATU(2.4g.6.4mmol,2.0当量)を加えた。その混合物を室温で18時間撹拌した。反応が終わった後、溶媒を除去し、残渣をカラムクロマトグラフィ(PE/EA=4:1)で精製することにより、2−クロロ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−4−ヨードニコチンアミドを得た(1g,78%)。ESI−MS(M+H
+):409.0。
【0363】
MeOH(15ml)中の、2−クロロ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−4−ヨードニコチンアミド(500mg,1.2mmol)およびMeONa(65mg,1.2mmol,1.0当量)の混合物を70℃で18時間撹拌した。次いで、溶媒を除去し、残渣をカラムクロマトグラフィ(PE/EA=2:1)で精製することにより、所望の生成物2−クロロ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−4−メトキシニコチンアミドを得た(188mg,50%)。ESI−MS(M+H
+):313.0;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 9.32 (t, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.98 (d, 1H), 7.13−7.17 (m, 3H), 4.51 (d, 2H)。
【0364】
2−クロロ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−4−エトキシニコチンアミドを同様に調製した。ESI−MS(M+H
+):327.1。
【0365】
実施例7.4を、実施例7.1に対する手順に従って、6−(5−(アミノメチル)チオフェン−2−イル)キナゾリン−4−アミン(7.1b)および2−クロロ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−4−メトキシニコチンアミドから調製した。
【0366】
実施例7.5を、実施例7.1に対する手順に従って、6−(5−(アミノメチル)チオフェン−2−イル)キナゾリン−4−アミン(7.1b)および2−クロロ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−4−エトキシニコチンアミドから調製した。
【0367】
実施例7.6を、実施例7.1に対する手順に従って、6−(5−(アミノメチル)チオフェン−2−イル)キナゾリン−4−アミン(7.1b)および(S)−2−クロロ−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)−4−メトキシニコチンアミドから調製した。
【0368】
実施例7.7を、実施例7.1に対する手順に従って、6−(5−(アミノメチル)チオフェン−2−イル)キナゾリン−4−アミン(7.1b)および(S)−2−クロロ−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)−4−エトキシニコチンアミドから調製した。
【0369】
実施例7.8の合成において使用するための5−クロロ−3−(3,4−ジフルオロベンジル)ピリド[4,3−d]ピリミジン−4(3H)−オンの調製
【0370】
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
ジオキサン中の、2−クロロ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−4−ヨードニコチンアミド(1g,2.46mmol)、p−メトキシベンジルアミン(0.62g,3.7mmol)、Cs
2CO
3(1.6g,4.9mmol)の混合物を、90℃で4時間撹拌した。次いで、溶媒を除去し、残渣をカラムクロマトグラフィで精製することにより、生成物2−クロロ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−4−(4−メトキシベンジルアミノ)ニコチンアミドを得た(690mg,67.5%)。MS(M+H
+):418.1。
【0371】
TFA(50mL)中の上記生成物(690mg,1.65mmol)の溶液を、室温で2時間撹拌し、次いで、溶媒を除去し、残渣を水に溶解させ、飽和NaHCO
3水溶液を加えたところ、白色固体が形成され、それを濾過することにより、4−アミノ−2−クロロ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミドを得た(290mg,59.2%)。MS(M+H
+):298.1。
【0372】
4−アミノ−2−クロロ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミド(290mg,0.974mmol)の溶液を、DMFDMA/Ac
2O(50ml,1:4)に溶解させ、120℃で一晩撹拌し、次いで、溶媒を除去し、残渣をシリカゲルで精製することにより、生成物5−クロロ−3−(3,4−ジフルオロベンジル)ピリド[4,3−d]ピリミジン−4(3H)−オンを得た(150mg,(収率:50%)。MS(M+H
+):308.0。
【0373】
実施例7.8を、実施例7.1に対する手順に従って、6−(5−(アミノメチル)チオフェン−2−イル)キナゾリン−4−アミン(7.1b)および5−クロロ−3−(3,4−ジフルオロベンジル)ピリド[4,3−d]ピリミジン−4(3H)−オンから調製した。
【0374】
実施例7.9を、実施例7.1に対する手順に従って、6−(5−(アミノメチル)チオフェン−2−イル)キナゾリン−4−アミン(7.1b)および(S)−5−クロロ−3−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)ピリド[4,3−d]ピリミジン−4(3H)−オンから調製した。
【0375】
実施例7.10〜7.16を実施例7.1に類似の様式で調製した。
【0376】
実施例7.17を、実施例7.1に対する手順に従って、6−(5−(アミノメチル)チオフェン−2−イル)キナゾリン−4−アミン(7.1b)および5,7−ジクロロ−3−(3,4−ジフルオロベンジル)ピリド[4,3−d]ピリミジン−4(3H)−オンから調製した。
【0377】
5,7−ジクロロ−3−(3,4−ジフルオロベンジル)ピリド[4,3−d]ピリミジン−4(3H)−オンを5−クロロ−3−(3,4−ジフルオロベンジル)ピリド[4,3−d]ピリミジン−4(3H)−オンに対する手順に従って、4−アミノ−2,6−ジクロロニコチン酸(参考文献:Jang,M.ら、Tetrahedron Letters(2006),47(50),8917を参照のこと)から調製した。
【0378】
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
8−クロロ−2−(3,4−ジフルオロベンジル)−3,4−ジヒドロ−2,7−ナフチリジン−1(2H)−オンの合成:
【0379】
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
50mlのDMF中のメチル2−クロロ−4−ヨードニコチネート(4g,12.87mmol)の溶液に、tert−ブチル2−シアノアセテート(3.6g,25.75mmol,当量)、K
2CO
3(7.1g,51.5mmol,4当量)およびCuI(13mg,0.1mmol,0.01当量)を加えた。得られた溶液を50℃で一晩撹拌した。次いで、溶媒を除去し、残渣をシリカゲルカラムで精製することにより、生成物メチル4−(2−tert−ブトキシ−1−シアノ−2−オキソエチル)−2−クロロニコチネートを得た(2.8g,66%)。ESI−MS(M+H
+):311.1;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.56 (d, 1H), 7.54 (d, 1H), 5.13 (s, 1H), 3.99(s, 3H), 1.48 (s, 9H)。
【0380】
メチル4−(2−tert−ブトキシ−1−シアノ−2−オキソエチル)−2−クロロニコチネート(0.8g,2.6mmol)が投入されたフラスコに、5mLのDCMおよび2mLのTFAを加えた。その溶液を室温で6時間撹拌した。溶媒を除去し、残渣をカラムクロマトグラフィ(PE/EA=3/1)で精製することにより、生成物メチル2−クロロ−4−(シアノメチル)ニコチネートを得た(370mg,64%)。ESI−MS(M+H
+):211.0;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ: 8.51 (d, 1H), 7.46 (d, 2H), 4.03 (s, 3H), 3.86 (s, 2H)。
【0381】
EtOH(20mL)中のメチル2−クロロ−4−(シアノメチル)ニコチネート(0.35g,1.66mmol)の溶液に、5%Pt/C(0.07g,2当量)および濃HCl(0.2ml)を加えた。水素(1atm)を室温で5時間導入した。出発物質が消失したことをTLCが示したとき、触媒をセライトで濾過し、溶媒を除去した。残渣を飽和NaHCO
3溶液(30ml)に溶解させ、室温で1時間撹拌した。その反応物をLC−MSによってモニターし、その反応が完了した後に、その溶液を150mlのDCM×3で抽出した。有機層を濃縮し、シリカゲルで精製することにより、所望の生成物8−クロロ−3,4−ジヒドロ−2,7−ナフチリジン−1(2H)−オンを得た(0.2g,67%)。ESI−MS(M+H
+):183.0;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) 8.46 (d, 1H), 7.15 (d, 1H), 6.79 (s, 1H), 3.55 (m, 2H), δ: 3.01 (t, 2H)。
【0382】
10mlのDMF中の8−クロロ−3,4−ジヒドロ−2,7−ナフチリジン−1(2H)−オン(0.2g,1.1mmol)の溶液に、50%NaH(100mg,2.2mmol,2.0当量)を加え、室温で15分間撹拌し続けた後、4−(ブロモメチル)−1,2−ジフルオロベンゼン(0.27g,1.3mmol,1.2当量)を加えた。TLCが反応の完了を検出したとき、その混合物を100mLの氷水に注ぎ込み、200mLのDCMで抽出した。有機層を濃縮し、シリカゲルで精製することにより、純粋な生成物8−クロロ−2−(3,4−ジフルオロベンジル)−3,4−ジヒドロ−2,7−ナフチリジン−1(2H)−オンを得た(0.12g,35.5%)。ESI−MS(M+H
+):309;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 2.93 (t, 2H), 3.52 (t, 2H), 4.71 (s, 2H), 7.08−7.19 (m, 4 H), 6.79 (s, 1H), 8.37 (d, 1H)。
【0383】
実施例7.18を、実施例7.1に対する手順に従って、6−(5−(アミノメチル)チオフェン−2−イル)キナゾリン−4−アミン(7.1b)および8−クロロ−2−(3,4−ジフルオロベンジル)−3,4−ジヒドロ−2,7−ナフチリジン−1(2H)−オンから調製した。
【0384】
4−クロロ−2−(3,4−ジフルオロベンジル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オンの合成:
【0385】
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
メチル2−クロロ−4−ヨードニコチネート(2.0g,6.7mmol)、シアン化第一銅(0.60g,6.7mmol)およびNMP(1.0mL)の混合物を、130℃で5時間加熱し、冷却し、EtOAc(50mL)で希釈した。その混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をEtOAc(25mL)に溶解させ、2×10mLの水酸化アンモニウムで洗浄し、MgSO
4で乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(移動相:EtOAc:石油=3%〜5%)で精製することにより、所望の生成物メチル2−クロロ−4−シアノニコチネートを白色固体として得た(1.0g,5.1mmmol,56%)。ESI−MS(M+H)
+:197.0;
1HNMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.65 (d, 1H) , 7.57 (d, 1H),4.075 (s, 3H)。
【0386】
メチル2−クロロ−4−シアノニコチネート(392mg,2mmol)を、無水メタノール(25mL)中、10%Pt/C(150mg)触媒の存在下、大気圧で36時間水素化した。その触媒を濾別し、溶媒を留去することにより、メチル4−(アミノメチル)−2−クロロニコチネートを淡黄色固体として得た(0.472g,100%)。ESI−MS(M−35)
+:201.0。
【0387】
DCE中の、メチル4−(アミノメチル)−2−クロロニコチネート(420mg,1.78mmol)および3,4−ジフルオロベンズアルデヒド(379mg,2.67mmol,1.5当量)の溶液に、NaBH(OAc)
3(751mg,3.56mmol,2.0当量)をゆっくり加えた。次いで、HOAc(325mg,5.34mmol,3.0当量)を加え、15時間撹拌還流した。TLCは、その反応が完了したことを示した。次いで、有機溶媒を除去することにより、粗生成物を得て、それをシリカゲルカラムで精製することにより、4−クロロ−2−(3,4−ジフルオロベンジル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オンを得た(240mg,45.9%)。ESI−MS(M+H)
+:294.9;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.53 (d, 1H), 7.34 (m, 1H), 7.13−7.26 (m, 2H) 7.09 (m, 1H), 4.75 (s, 2H), 4.29 (s, 2H)。
【0388】
実施例7.19を、実施例7.1に対する手順に従って、6−(5−(アミノメチル)チオフェン−2−イル)キナゾリン−4−アミン(7.1b)および4−クロロ−2−(3,4−ジフルオロベンジル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オンから調製した。
【0389】
実施例7.20:4−((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−2−(3,4−ジフルオロベンジル)−1−メチレン−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オンの合成
【0390】
【化82】
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窒素下でエチニルトリメチルシラン(426mg,4.4mmol)を、DIPEAおよびDMF(50mL)中の、2−クロロ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−4−ヨードニコチンアミド(1.2g,2.9mmol)、PdCl
2(PPh
3)
2(51mg,0.073mmol)およびCuI(55mg,0.29mmol)の溶液に室温で加え、3時間撹拌した。沈殿物を収集し、EtOAcで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をEtOAc(200mL)に溶解させ、水(200mL)およびブライン(200mL)で洗浄した。その有機層をMgSO
4で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を減圧下で蒸留することにより、2−クロロ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−4−((トリメチルシリル)エチニル)ニコチンアミドを得た(650mg,60%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 9.07 (t, 1H) 8.26 (d, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.20−7.27 (m, 2H), 7.06−7.07 (br, 1H), 4.28−4.29 (d, 2H), 0.00 (s, 9H)。
【0391】
1−ペンタノール(1ml)中の、2−クロロ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−4−((トリメチルシリル)エチニル)ニコチンアミド(650mg,1.7mmol)、6−(5−(アミノメチル)チオフェン−2−イル)キナゾリン−4−アミン(7.1b)(660mg,2.6mmol,1.5当量)およびCs
2CO
3(1.1g,3.4mmol,2当量)の混合物を、130℃で16時間撹拌し、次いで、溶媒を除去し、残渣をHPLC‐分取(CH
3CN/H
2O 0.05%CF
3COOH)にて精製することにより、4−((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−2−(3,4−ジフルオロベンジル)−1−メチレン−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン(実施例7.20)を得た(70mg,6%)。ESI−MS(M+H
+):527.14;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 9.86 (bs, 1H), 9.76(bs, 1H), 8.80 (s, 1H), 8.61 (s, 1H), 8.36 (d, 1H), 8.29 (d, 1H), 7.79 (d, 1H), 7.57−7.52 (m, 2H), 7.41−7.36 (m, 2H), 7.17−7.12 (m, 3H), 5.57 (s, 1H), 5.52 (s, 1H), 4.91 (br, 4H)。
【0392】
【化83】
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実施例7.21.1を、実施例7.1に対する手順に従って、6−(5−(アミノメチル)チオフェン−2−イル)キナゾリン−4−アミン(7.1b)および(S)−2−クロロ−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)−5−ヨードニコチンアミドから調製した。LCMS:RT 1.60分。
【0393】
実施例7.21.2を実施例7.21.1に類似の様式で調製した。
【0394】
実施例7.22.1:2−({[5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル]メチル}アミノ)−N−[(1S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]−5−(メチルスルホニル)ピリジン−3−カルボキサミドの合成:乾燥フラスコ内のジメチルスルホキシド(2mL)中の2−{[5−(4−アミノ−キナゾリン−6−イル)−チオフェン−2−イルメチル]−アミノ}−N−[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−エチル]−5−ヨード−ニコチンアミド(実施例7.14、150.0mg,0.23mmol)の溶液を10分間脱気した。次いで、メタンスルフィン酸ナトリウム塩(159mg,1.56mmol)、L−プロリンナトリウム塩(21.34mg,0.16mmol,参考文献:W.Zhu;J.Org.Chem.,2005,70(7),pp 2696−2700を参照のこと )およびヨウ化銅(I)(11.86mg,0.006mmol)の混合物を加えた。その反応混合物をさらに5分間脱気し続け、次いで、95℃で一晩加熱した。その反応溶液を30mlのEtOAcで希釈し、水で洗浄した(5回)。有機層を分離し、MaSO
4で乾燥し、炭で脱色し、濾過した。その濾液を濃縮した。その粗生成物をHPLCで精製することにより、生成物2−({[5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル]メチル}アミノ)−N−[(1S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]−5−(メチルスルホニル)ピリジン−3−カルボキサミド(実施例7.22.1)を淡黄色粉末として得た(36.7mg,TFA塩,26%)。LCMS:RT 1.45分;MH+595.30;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 9.83 (br. s., 2H), 9.41 (t, J = 6.15 Hz, 1H), 9.21 (d, J = 7.53 Hz, 1H), 8.72 − 8.89 (m, 1H), 8.66 (d, J = 2.26 Hz, 1H), 8.60 (d, J = 1.51 Hz, 1H), 8.52 (d, J = 2.26 Hz, 1H), 8.26 (dd, J = 1.63, 8.66 Hz, 1H), 7.77 (d, J = 8.78 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 3.76 Hz, 1H), 7.28 − 7.50 (m, 2H), 7.23 (ddd, J = 2.26, 4.27, 6.27 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 3.76 Hz, 1H), 5.11 (quin, J = 7.03 Hz, 1H), 4.91 (d, 2H), 3.24 (s, 3H), 1.49 (d, J = 7.03 Hz, 3H)。
【0395】
実施例7.22.2を実施例7.22.1に類似の様式で調製した。
【0396】
実施例7.23.1:6−((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−5−(3,4−ジフルオロベンジルカルバモイル)ニコチン酸の合成:メタノール(50mL)およびジメチルスルホキシド(20mL,0.2mol)中の、2−{[5−(4−アミノ−キナゾリン−6−イル)−チオフェン−2−イルメチル]−アミノ}−N−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−5−ヨード−ニコチンアミド(実施例8.3)(1.00g,1.59mmol)、トリエチルアミン(1.11mL,8.0mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(60mg,0.08mmol)の懸濁液を、窒素を用いて10分間脱気し、一酸化炭素(CO)でパージした。その混合物を、100psiの圧力のCOガスの下、70℃で一晩加熱しながら撹拌した。冷却し、EtOAc(200ml)で希釈し、水で洗浄した(5回)。有機層を乾燥し、濃縮した。その粗生成物を、ヘキサン類/塩化メチレンからの沈殿で精製することにより、生成物メチル6−((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−5−(3,4−ジフルオロベンジル−カルバモイル)ニコチネート(NMRに基づくとPh
3P=Oとして約10%の不純物を含む0.66gであり,その不純物のピークは、LCMSでの生成物のピークと全く重なっている)を得て、それをさらに精製することなく直接使用した。LCMS:RT 1.49分;MH+561.30。
【0397】
テトラヒドロフラン(100mL)中の6−{[5−(4−アミノ−キナゾリン−6−イル)−チオフェン−2−イルメチル]−アミノ}−5−(3,4−ジフルオロ−ベンジルカルバモイル)−ニコチン酸メチルエステル(1.0g,1.8mmol)の撹拌溶液に、1.0Mの水酸化リチウム水溶液(40mL,0.04mol)を加えた。その反応物を室温で一晩撹拌した。その反応混合物を0℃に冷却し、2N HClで酸性化し、濃縮乾固させた。その粗生成物をCH
2Cl
2/メタノールに再溶解させ、濾過した。濾液を濃縮することにより、0.69g(71%)の表題化合物実施例7.23.1を得て、それをさらに精製することなく次の工程で使用した。その固体の生成物の一部をHPLCで精製することにより、試験用の淡黄色粉末の純粋な物質を得た。LCMS:RT 1.35分,MH+547.20;HPLC;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 12.82 (br. s., 1H), 9.79 (br. s., 2H), 9.24 − 9.55 (m, 2H), 8.69 − 8.91 (m, 2H), 8.57 (dd, J = 1.88, 16.44 Hz, 2H), 8.27 (dd, J = 2.01, 8.78 Hz, 1H), 7.75 (d, J = 8.78 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 3.51 Hz, 1H), 7.27 − 7.48 (m, 2H), 7.04 − 7.27 (m, 2H), 4.93 (d, J = 5.77 Hz, 2H), 4.41 (d, J = 5.77 Hz, 2H)。
【0398】
実施例7.23.2を実施例7.23.1に類似の様式で調製した。
【0399】
実施例7.24.1:2−({[5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル]メチル}アミノ)−N
3−(3,4−ジフルオロベンジル)ピリジン−3,5−ジカルボキサミドの合成:N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中の、6−{[5−(4−アミノ−キナゾリン−6−イル)−チオフェン−2−イルメチル]−アミノ}−5−(3,4−ジフルオロ−ベンジルカルバモイル)−ニコチン酸(実施例7.23.1,100mg,0.18mmol)、N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロホスフェート(118mg,0.31mol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0956mL,0.549mmol)の撹拌溶液を室温で1時間撹拌した。次いで、ジオキサン中の0.5Mのアンモニア(3.66mL,1.8mmol)を加えた。その混合物を室温で一晩撹拌し、EtOAcで希釈し、水で洗浄した(5回)。有機層を乾燥し、濃縮した。その粗生成物をHPLCで精製することにより、所望の生成物をTFA塩として得た(37mg,37%)。LCMS:RT 1.25分;MH+546.20;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ9.68 (br. s., 2H), 9.27 (t, J = 5.77 Hz, 1H), 9.13 (t, J = 5.90 Hz, 1H), 8.69 − 8.87 (m, 2H), 8.59 (s, 1H), 8.50 (d, J = 2.26 Hz, 1H), 8.26 (dd, J = 1.76, 8.78 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 8.78 Hz, 2H), 7.54 (d, J = 3.76 Hz, 1H), 7.23 − 7.47 (m, 3H), 7.09 − 7.23 (m, 2H), 4.91 (d, J = 5.77 Hz, 2H), 4.43 (d, J = 5.52 Hz, 2H)。
【0400】
実施例7.24.2〜7.24.6を実施例7.24.1に類似の様式で調製した。
【0401】
実施例7.25:(S)−5−(((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−3−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボニトリル:
【0402】
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
AcOH中の(S)−4−アミノ−2−クロロ−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)ニコチンアミド(3.1g,10mmol)の溶液に、臭素(3.2g,20mmol)を加えた。その反応物を室温で30分間撹拌した後、0℃に冷却し、アンモニアでpHを10に調整し、EtOAc(200mL)で抽出し、水で洗浄した(200mL×3)。溶媒を留去することにより、(S)−4−アミノ−5−ブロモ−2−クロロ−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)ニコチンアミドを茶色固体として得た(2.88g,74%)。ESI−MS(M+H+):392.0;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.16 (s, 1H), 7.26−7.13 (m, 3H), 6.64 (d, 1H), 6.07 (br, 2H), 5.27−5.22 (m, 1H), 1.59 (d, 3H)。
【0403】
アミルアルコール(10ml)中の、(S)−4−アミノ−5−ブロモ−2−クロロ−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)ニコチンアミド(1.3g,3.3mmol)、チオフェン−2−イルメタンアミン(0.75g,6.6mmol)の溶液に、炭酸水素ナトリウム(1.4g,16.45mmol)を加え、その反応物を16時間にわたって130℃に加熱した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲル(PE:EA=3:1)で精製することにより、(S)−4−アミノ−5−ブロモ−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)−2−(チオフェン−2−イルメチルアミノ)ニコチンアミドを白色固体として得た(1.1g,71%)。ESI−MS(M+H+):467.1;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.00 (s, 1H), 7.22 (d, 1H), 7.10−7.07 (m, 2H), 7.00−6.96 (m, 3H), 6.75 (d, 1H), 5.81 (s, 2H), 5.34−5.29 (m, 1H), 5.19−5.16 (m, 1H), 4.69 (AB, 2H), 1.48 (d, 3H)。
【0404】
DMF/DMA(20mL)中の(S)−4−アミノ−5−ブロモ−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)−2−(チオフェン−2−イルメチルアミノ)ニコチンアミド(1.1g,2.3mmol)の溶液を、30分間にわたって120℃に加熱し、次いで、溶媒を除去し、残渣をシリカゲル(PE:EA=3:1)で精製することにより、(S)−8−ブロモ−3−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)−5−(チオフェン−2−イルメチルアミノ)ピリド[4,3−d]ピリミジン−4(3H)−オンを白色固体として得た(180mg,46%)。ESI−MS(M+H+):479;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 9.10 (m, 1H), 8.47 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.21−7.14 (m, 3H), 7.06−7.05 (m, 2H), 6.98−6.95 (m, 1H), 6.12 (q, 1H), 4.93−4.90 (m, 2H), 1.79 (d, 3H)。
【0405】
DMF(10ml)中の、(S)−8−ブロモ−3−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)−5−(チオフェン−2−イルメチルアミノ)ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−(3H)−オン(480mg,1mmol)、CuCN(450mg,5mmol)、TEA(200mg,2mmol)およびジクロロメタンとの[1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(4mg,0.05mmol)の混合物を、窒素下で2時間にわたって120℃に加熱した。次いで、溶媒を除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(PE:EA=3:1)で精製することにより、(S)−3−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)−4−オキソ−5−(チオフェン−2−イルメチルアミノ)−3,4−ジヒドロピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボニトリルを白色固体として得た(200mg,48%)。ESI−MS(M+H+):423.9;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 9.55 (m, 1H), 8.61 (s, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.33−7.21 (m, 3H), 7.12−7.11 (m, 2H), 6.97 (t, 1H), 6.11 (q, 1H), 5.01 (d, 2H), 1.81 (d, 3H)。
【0406】
NBS(110mg,0.6mmol)を、DMF(10mL)中の(S)−3−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)−4−オキソ−5−(チオフェン−2−イルメチルアミノ)−3,4−ジヒドロピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボニトリル(170mg,0.4mmol)の溶液に加えた。その反応物を室温で16時間撹拌した。次いで、その反応混合物を濃縮し、さらに精製することなく次の工程の反応に直接使用した。ESI−MS(M+H+):503.9。
【0407】
DMF(5mL)中の、上記の粗物質(120mg,0.24mmol)、6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キナゾリン−4−アミン(130mg,0.48mmol)、2M Na
2CO
3(0.2mL)およびジクロロメタンとの[1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(10mg,0.012mmol)の混合物に窒素を流し、それを80℃で1時間撹拌した。その溶液を室温に冷却した。溶媒を除去し、残渣をHPLC‐分取(0.05%TFA/H
2O:CH
3OH=3:1)にて精製することにより、(S)−5−(((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−3−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボニトリル実施例7.25を白色固体として得た(12mg,5%)。ESI−MS(M+H+):567.0;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3/DMSO−d
6) δ: 9.78 (m, 1H), 8.79 (s, 1H), 8.75 (s, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.55 (d, 1H), 8.16 (dd, 1H), 7.73 (d, 1H), 7.53−7.52 (m, 2H), 7.44−7.41 (m, 1H), 7.26−7.25 (m, 1H), 7.16−7.12 (m, 2H), 7.00 (s, 1H), 5.91 (q, 1H), 4.99 (d, 2H), 1.83 (d, 3H)。
【0408】
実施例8
【0409】
【化85】
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2−(((5−ブロモチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−5−ヨード−ニコチンアミドの合成:バイアルに、塩化メチレン(2mL,30mmol)中の2−クロロ−5−ヨード−ニコチン酸(100.0mg,0.3528mmol)を加えた後、塩化オキサリル(89.6μL,1.06mmol)を加えた。この溶液に、N,N−ジメチルホルムアミド(40μL,0.5mmol)を加え、その反応物を室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。粗酸塩化物混合物に、ピリジン(3.79mL,46.9mmol)および3,4−ジフルオロ−ベンジルアミン(83.5μL,0.706mmol)を加えた。その反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。その粗反応混合物をNaHCO
3水溶液で洗浄し、EtOAcで抽出し、MgSO
4で乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。粗物質をさらに精製することなく進めた。LC−MS(Agilent 460,酸性の方法):RT:1.5分;ES(+)MS m/e 409(M+1)。
【0410】
上記の粗2−クロロ−N−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−5−ヨード−ニコチンアミド(140mg,0.00034mol)、(5−ブロモ−チオフェン−2−イル)−メチルアミン(132mg,0.000685mol)、炭酸セシウム(450mg,0.0014mol)および1,4−ジオキサン(2.00mL,0.0256mol)。その反応混合物を130℃で加熱し、一晩撹拌した。その粗反応混合物をNaHCO
3水溶液で洗浄し、EtOAcで抽出し、MgSO
4で乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。ヘキサン類(A)中の(0→100%)EtOAc(B)による勾配溶出を用いることにより、粗生成物を精製した。82mgの精製された2−(((5−ブロモチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−5−ヨードニコチンアミドを収集した(42%収率)。LC−MS(Agilent 460,酸性の方法):RT:2.2分;ES(+)MS m/e 564(M+1)。
【0411】
実施例8.1.1を、実施例6.1に対する手順に従って、2−(((5−ブロモチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−5−ヨードニコチンアミドおよびN−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キナゾリン−4−アミンから調製した。LC−MS(Agilent 460,酸性の方法):RT:1.4分。
【0412】
実施例8.1.2〜8.1.3を実施例8.1.1に類似の様式で調製した。
【0413】
実施例8.2を、実施例6.1に対する手順に従って、2−(((5−ブロモチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−5−ニトロニコチンアミドおよびN−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キナゾリン−4−アミンから調製した。LC−MS(Agilent 460,酸性の方法):RT:1.3分。
【0414】
実施例8.3を、実施例6.1に対する手順に従って、2−(((5−ブロモチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−5−ヨードニコチンアミドおよびN−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キナゾリン−4−アミンから調製した。LC−MS(Agilent 460,酸性の方法):RT:1.4分。
【0415】
実施例8.4:2−({[5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル]メチル}アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−5−アミノピリジン−3−カルボキサミドの合成:丸底フラスコに、2−{[5−(4−アミノ−キナゾリン−6−イル)−チオフェン−2−イルメチル]−アミノ}−N−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−5−ニトロ−ニコチンアミド(100mg,0.0002mol)を加えた。これに、10%パラジウム担持炭素(1:9,パラジウム:カーボンブラック,40mg,0.00004mol)、メタノール(2.0mL,0.049mol)を加え、次いで、酢酸エチル(2.0mL,0.020mol)(極めて低い溶解性に起因して)を加えた。その粗反応混合物を脱気し、次いで、それに水素を流し戻した。その反応物を、水素の雰囲気下、室温で1時間撹拌した。その粗反応混合物を濾過し、溶媒を減圧下で除去した。HPLCで精製を行うことにより、所望の生成物をTFA塩として得た。17.3mgの固体の黄色粉末を収集した(18%収率)。LC−MS(Agilent 460,酸性の方法):RT:1.0分;MS m/e 518.3(M+1);
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 9.74 (br. s., 2H), 9.22 (t, J = 5.85 Hz, 1H), 8.77 − 8.83 (m, 1H), 8.61 (d, J = 1.89 Hz, 1H), 8.48 (br. s., 1H), 8.26 (dd, J = 1.89, 8.69 Hz, 1H), 8.05 (d, J = 2.27 Hz, 1H), 7.77 (dd, J = 3.40, 5.67 Hz, 2H), 7.51 − 7.57 (m, 1H), 7.26 − 7.47 (m, 2H), 7.09 − 7.20 (m, 2H), 4.81 (s, 2H), 4.42 (d, J = 5.67 Hz, 2H)。
【0416】
【化86】
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実施例8.5.1:5−(アセチルアミノ)−2−({[5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル]メチル}アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ピリジン−3−カルボキサミドの合成:0℃のテトラヒドロフラン(3.0mL,0.037mol)中の5−アミノ−2−{[5−(4−アミノ−キナゾリン−6−イル)−チオフェン−2−イルメチル]−アミノ}−N−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−ニコチンアミド(50.000mg,9.6608E−5mol)の溶液に、塩化アセチル(8.2429μL,1.1593E−4mol)を加え、次いで、トリエチルアミン(13.465μL,9.6608E−5mol)を撹拌しながら滴下した。その反応混合物を室温までゆっくり温め、1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、粗反応混合物をDMSOに溶解させた。HPLCで精製を行うことにより、所望の生成物をTFA塩として得た。20.7mgの固体の黄色粉末を収集した(38%収率)。LC−MS(Agilent 460,酸性の方法):RT:1.10分;MS m/e 560.3(M+1);
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 9.81 (s, 3H), 9.14 (t, J = 6.04 Hz, 1H), 8.80 (s, 1H), 8.60 (d, J = 1.89 Hz, 1H), 8.48 (br. s., 1H), 8.24 − 8.31 (m, 2H), 8.15 (d, J = 2.27 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 9.06 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 3.78 Hz, 1H), 7.28 − 7.45 (m, 2H), 7.07 − 7.20 (m, 2H), 4.83 (d, J = 4.15 Hz, 2H), 4.40 (d, J = 5.67 Hz, 2H), 2.03 (s, 3H)。
【0417】
実施例8.5.2〜8.5.8を実施例8.5.1に類似の様式で調製した。
【0418】
実施例8.6.1:2−({[5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル]メチル}アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−5−[(メチルスルホニル)アミノ]ピリジン−3−カルボキサミドの合成:0℃の塩化メチレン(7.4310mL,0.11593mol)中の5−アミノ−2−{[5−(4−アミノ−キナゾリン−6−イル)−チオフェン−2−イルメチル]−アミノ}−N−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−ニコチンアミド(60.0mg,0.000116mol)の溶液に、塩化メタンスルホニル(50.0μL,0.000646mol)を加え、次いで、撹拌しながらN,N−ジイソプロピルエチルアミン(120μL,0.00069mol)を滴下した。その反応混合物を室温までゆっくり温め、一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。HPLCで精製を行うことにより、所望の生成物をTFA塩として得た。13.8mgの固体の黄色粉末を収集した(20%収率)。LC−MS(Agilent 460,酸性の方法):RT:1.2分;MS m/e 596.3(M+1);
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 9.87 (br. s., 1H), 9.72 − 9.83 (m, 1H), 9.30 (s, 1H), 9.24 (t, J = 5.85 Hz, 1H), 8.80 (s, 1H), 8.76 (t, J = 6.04 Hz, 1H), 8.61 (d, J = 1.51 Hz, 1H), 8.27 (dd, J = 1.89, 8.69 Hz, 1H), 8.13 (d, J = 2.64 Hz, 1H), 7.92 (d, J = 2.27 Hz, 1H), 7.77 (d, J = 8.69 Hz, 1H), 7.52 − 7.59 (m, 1H), 7.30 − 7.47 (m, 2H), 7.08 − 7.22 (m, 2H), 4.85 (d, J = 4.15 Hz, 2H), 4.43 (d, J = 5.67 Hz, 2H), 2.98 (s, 3H)。
【0419】
実施例8.6.2〜8.6.19を実施例8.6.1に類似の様式で調製した。
【0420】
【化87】
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エチル2−クロロ−5−(クロロスルホニル)ニコチネートの合成:2−オキソ−5−スルホ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−カルボン酸エチルエステル(3.18g,12.9mmol)が投入されたフラスコに、塩化チオニル(18.77mL,257.3mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(0.1mL)を加えスラリーにした。その反応物を2時間加熱還流した(90℃)。減圧下でSOCl
2を除去した。残留したSOCl
2をトルエンと共沸させること(3回)によって除去することにより、粗生成物を淡黄色油状物として得て、それをさらに精製することなく次の工程において直接使用した。LCMS:RT:1.60分;MH+284.00。
【0421】
エチル2−クロロ−5−(N−メチルスルファモイル)ニコチネートの合成:0℃の酢酸エチル(10mL)中の2−クロロ−5−クロロスルホニル−ニコチン酸エチルエステル(0.50g,1.76mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中の2.0Mのメチルアミン(0.79mL,1.58mmol)およびトリエチルアミン(0.66mL,4.75mmol)をゆっくり加えた。その反応物を0℃で30分間撹拌した。減圧下で溶媒を除去した。残渣をEtOAcに溶かし、ブラインおよび水で洗浄した。次いで、有機層を分離し、乾燥し、濃縮した。次いで、その粗生成物をISCOで精製することにより、生成物を表題化合物の白色固体として得た(0.29g,66%)。LCMS:RT 1.19分;MH+279.10.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 8.07 (d, J = 2.51 Hz, 1H); 7.73 (d, J = 2.51 Hz, 1H); 3,64 (q, J = 7.03 Hz, 2H); 1.80 (s, 3H); 0.61 (t, 3H)。
【0422】
エチル2−(((5−ブロモチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−5−(N−メチルスルファモイル)ニコチネートの合成:1,4−ジオキサン(8mL)中の2−クロロ−5−メチルスルファモイル−ニコチン酸エチルエステル(0.28g,1.0mmol)の溶液に、(5−ブロモ−チオフェン−2−イル)−メチルアミン;ヒドロブロミド(0.41g,1.51mmol)およびトリエチルアミン(0.28mL,2.0mmol)の溶液を加えた。その反応物を80℃で1時間撹拌した。冷却し、EtOAcを加え、その溶液をブラインおよび水で洗浄した。次いで、有機層を分離し、乾燥し、濃縮した。その粗生成物(0.22g,50%、HPLCおよびLCMSに基づくと約90%の純度)をさらに精製することなく次の工程において直接使用した。LCMS:RT 1.76分;MH+434.10。
【0423】
2−(((5−ブロモチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−5−(N−メチルスルファモイル)ニコチン酸の合成:テトラヒドロフラン(10mL)中の2−[(5−ブロモ−チオフェン−2−イルメチル)−アミノ]−5−メチルスルファモイル−ニコチン酸エチルエステル(0.22g,0.51mmol)の溶液に、1.0Mの水酸化リチウム水溶液(1.52mL,1.52mmol)を加えた。その反応物を室温で一晩撹拌した。減圧下で有機溶媒を除去した。残渣を0℃に冷却し、次いで、HClでpH=1に酸性化した。得られた沈殿物を濾過し、氷冷水で洗浄した。その粗生成物をCH
2Cl
2に溶解させ、酸性化されたブライン溶液で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し、濃縮することにより、所望の生成物を白色固体として得て(153mg,74%)、それをさらに精製することなく次の工程において直接使用した。HPLC(ACN/水 10/90〜90/10):1.417分。
【0424】
2−(((5−ブロモチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−5−(N−メチル−スルファモイル)ニコチンアミドの合成:N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の、2−[(5−ブロモ−チオフェン−2−イルメチル)−アミノ]−5−メチルスルファモイル−ニコチン酸(0.12g,0.30mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.22mL,1.26mmol)およびN,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロホスフェート(206.8mg,0.54mmol)の溶液を、室温で15分間撹拌した。次いで、3,4−ジフルオロ−ベンジルアミン(0.06mL,0.50mmol)を加え、その反応物を室温で1時間撹拌した。EtOAcで希釈し、ブラインで2回、水で3回洗浄し、次いで、有機層を分離し、乾燥し、濃縮した。その粗生成物をCH
2Cl
2/ヘキサン類からの沈殿によって精製することにより、54mg(34%)の所望の生成物を淡黄色粉末として得た。LCMS:RT 1.86分;MH+531.10.
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.55 − 8.65 (m, 1H), 8.23 (d, J = 2.26 Hz, 1H), 7.09 − 7.32 (m, 3H), 6.88 − 6.96 (m, 1H), 6.84 (d, J = 3.76 Hz, 1H), 4.49 (s, 2H), 2.56 (s, 3H)。
【0425】
実施例8.7.1:2−(((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−5−(N−メチルスルファモイル)ニコチンアミドの合成:ジメチルスルホキシド(1.0mL)中の、6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−キナゾリン−4−イルアミン(38mg,0.14mmol)および2−[(5−ブロモ−チオフェン−2−イルメチル)−アミノ]−N−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−5−メチルスルファモイル−ニコチンアミド(50mg,0.09mmol)の溶液に、ジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(9mg,0.01mol)および1.2Mの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(0.24mL,0.28mmol)を加えた。窒素を用いて5分間脱気し、チューブを密閉し、マイクロ波で90℃に10分間加熱した。その反応物をEtOAcおよびNaHCO
3水溶液で後処理した。有機層を併せ、MgSO
4で乾燥し、濃縮した。その粗生成物をHPLCで精製することにより、所望の生成物をTFA塩として得た(15.5mg,30%)。LCMS:RT 1.25分;MH+596.20;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 9.77 (br., s, 2H), 9.48 (t, J = 5.77 Hz, 1H), 9.35 (t, J = 6.02 Hz, 1H), 8.79 (s, 1H), 8.60 (d, J = 1.76 Hz, 1H), 8.56 (d, J = 2.26 Hz, 1H), 8.33 (d, J = 2.26 Hz, 1H), 8.27 (dd, J = 2.01, 8.78 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 8.78 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 3.76 Hz, 1H), 7.32 − 7.45 (m, 2H), 7.29 (q, J = 4.94 Hz, 1H), 7.10 − 7.22 (m, 2H), 4.92 (d, J = 6.02 Hz, 2H), 4.43 (d, J = 5.77 Hz, 2H)。
【0426】
実施例8.7.2〜8.7.13を8.7.1と類似の様式で調製した。
【0427】
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
実施例8.8.1:2−(((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−5−シアノ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミドの合成:バイアルに、2−(((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−5−ヨードニコチンアミド(90.0mg,0.143mmol)、シアン化亜鉛(28mg,0.24mmol)、ジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(24.4mg,0.0299mmol)およびN−メチルピロリジノン(5mL,50mmol)を加えた。その粗反応混合物を窒素の雰囲気下でパージした。その反応物を300ワットにて、マイクロ波で140℃に30分間加熱した。その粗反応混合物をEtOAcで希釈し、濾過した。濾液を洗浄し(ブライン)、EtOAcで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。HPLCで精製を行うことにより、所望の生成物をTFA塩として得た。43.0mgの固体の黄色粉末を収集した(56%収率)。LC−MS(Agilent 460,酸性の方法):RT:1.3分;MS m/e 528.3(M+1);
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 9.67 (s, 2H), 9.40 − 9.48 (m, 1H), 9.24 − 9.34 (m, J = 5.29 Hz, 1H), 8.77 (s, 1H), 8.66 (d, J = 1.89 Hz, 1H), 8.59 (s, 1H), 8.44 (d, J = 1.89 Hz, 1H), 8.25 (d, J = 8.69 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 8.69 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 3.78 Hz, 1H), 7.31 − 7.49 (m, 2H), 7.09 − 7.24 (m, 2H), 4.92 (d, J = 5.29 Hz, 2H), 4.43 (d, J = 5.29 Hz, 2H)。
【0428】
実施例8.8.2および8.8.3を実施例8.8.1に類似の様式で調製した。
【0429】
実施例8.8.4 2−((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチルアミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−5−(オキセタン−3−イル)ニコチンアミドの合成
N,N−ジメチルホルムアミド(12mL)中の、2−((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチルアミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−5−ヨードニコチンアミド(400mg,0.6mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(180mg,0.70mmol)の混合物を10分間脱気し、次いで、ジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(52mg,0.064mmol)および酢酸カリウム(187mg,1.91mmol)を加えた。さらに5分間脱気した。その反応物をマイクロ波で90℃に20分間加熱した。LCMSは、出発物質が残っていないことを示した。その粗生成物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO
3で洗浄した。有機層を分離し、MaSO
4で乾燥し、濾過した。濾液を濃縮した。その粗生成物をISCO(EtOAC/ヘキサン,勾配)で精製することにより、125mgの中間体を得た。LCMS:RT 0.98分;MH+は見られなかった。547.20のみ(ボロン酸)。60mg(0.1mmol)のこの中間体を取り、1,4−ジオキサン(2mL)に溶解させ、10分間脱気した。ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(0)(8mg,0.01mmol)を窒素下で加えた後、3−ヨード−オキセタン(176mg,0.955mmol)を加えた。次いで、その混合物をマイクロ波で120℃に20分間加熱した。EtOAcで希釈し、ブライン、次いで、水で洗浄した。有機相を乾燥し、濾過し、濃縮した。その粗生成物をHPLCで精製することにより、2−((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチルアミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−5−(オキセタン−3−イル)ニコチンアミドを淡黄色粉末として得た(純度約90%で5.5mg)。LCMS:RT 1.06分;MH+559.20.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δppm 9.27 (t, J=5.77 Hz, 1 H) 8.80 (s, 2 H) 8.59 (s, 1 H) 8.21 − 8.32 (m, 2 H) 8.18 (d, J=2.26 Hz, 1 H) 7.76 (d, J=8.78 Hz, 1 H) 7.53 (d, J=3.51 Hz, 1 H) 7.30 − 7.46 (m, 2 H) 7.06 − 7.23 (m, 2 H) 4.79 − 4.94 (m, 4 H) 4.68 (t, J=6.53 Hz, 2 H) 4.36 − 4.50 (m, 2 H) 4.22 (d, J=8.03 Hz, 1 H)。
【0430】
実施例8.9を、実施例6.1に対する手順に従って、2−(((5−ブロモチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−5−ブロモニコチンアミドおよびN−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キナゾリン−4−アミンから調製した。
【0431】
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
実施例8.10:2−(((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−5−エチニルニコチンアミドの合成:2−({[5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル]メチル}アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−5−ブロモピリジン−3−カルボキサミド(101.3mg,0.1742mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(39.3mg,0.0340mmol)およびヨウ化銅(I)(16.4mg,0.0861mmol)をバイアルに投入し、それに窒素を流した。アセトニトリル(3.8mL)、(トリメチルシリル)アセチレン(98.5μL,0.697mmol)およびトリエチルアミン(72.8μL,0.523mmol)を加え、その反応物をマイクロ波用反応器内において130℃で20分間加熱した。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(24mg)およびさらなる(トリメチルシリル)アセチレン(24μL)を加え、その反応物を再度30分間加熱した。完了したとき、その反応物を酢酸エチルで希釈し、炭酸水素ナトリウム水溶液、水、次いで、ブラインで洗浄した。最後に、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィ(0〜10%メタノール:ジクロロメタン)で精製することにより、68.2mgの2−(((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−5−((トリメチルシリル)エチニル)ニコチンアミドを茶色固体として得た(65%)。ES(+)MS m/e=599.3(M+1);
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): 8.72 (t, J=5.4 Hz, 1H), 8.54 (s, 1H), 8.39 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.90 (s, 2H), 7.82−7.75 (m, 2H), 7.19 (d, J=3.6 Hz, 1H), 7.03 (t, J=5.4 Hz, 1H), 6.95 (d, J=3.6 Hz, 1H), 6.88−6.78 (m, 2H), 6.69 (tt, J=9.0;2.2 Hz, 1H), 6.26 (br s, 2H), 4.85 (d, J=5.7 Hz, 2H), 4.53 (d, J=5.4 Hz, 2H), 0.23 (s, 9H)。
【0432】
2−(((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−5−((トリメチルシリル)エチニル)ニコチンアミド(68.2mg,0.114mmol)をメタノール(1.00mL)に溶解させた。炭酸カリウム(46.8mg,0.339mmol)を加え、その反応物を室温で3時間撹拌した。その反応物を酢酸エチルで希釈し、炭酸水素ナトリウム水溶液、水、次いで、ブラインで洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィ(0〜10%メタノール:ジクロロメタン)で精製することにより、所望の生成物を得た。40.3mgのベージュの粉末を収集した。ES(+)MS m/e=527.3(M+1);
1H NMR (300 MHz, CD
3OD) δ: 8.35−8.31 (m, 3H), 8.04 (s, 1H), 8.03 (dd, J=9.6;2.1 Hz, 1H), 7.68 (d, J=8.7 Hz, 1H), 7.38 (d, J=3.9 Hz, 1H), 7.04 (d, J=3.9 Hz, 1H), 6.98−6.89 (m, 2H), 6.80 (tt, J=9.1;2.3 Hz, 1H), 4.89 (s, 2H), 4.50 (s, 2H), 3.49 (s, 1H)。
【0433】
実施例8.11:2−({[5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル]メチル}アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−5−エチルピリジン−3−カルボキサミドの合成:2−(((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−5−エチニルニコチンアミド(40.3mg,0.0765mmol)、10%湿性パラジウム担持炭素(16mg,0.0076mmol)を併せ、減圧にし、それに水素ガスを流した。メタノール(1.50mL)を加え、その反応物を室温で一晩撹拌した。さらに湿性パラジウム担持炭素(25mg)を加え、その反応物を40℃で2時間加熱した。その反応物をメタノール中で希釈し、Celiteで濾過し、蒸発させ、分取逆相HPLCで精製した。13.1mgの黄色粉末を収集した(32%)。ES(+)MS m/e=529.3(M+1).
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ: 9.86 (br s, 1H), 9.77 (br s, 1H), 9.16 (t, J=5.6 Hz, 1H), 8.80 (s, 1H), 8.68 (t, J=6.0 Hz, 1H), 8.60 (d, J=1.5 Hz, 1H), 8.27 (dd, J=8.7;1.5 Hz, 1H), 8.12 (d, J=1.8 Hz, 1H), 7.97 (d, J=1.8 Hz, 1H), 7.76 (d, J=8.7 Hz, 1H), 7.54 (d, J=3.6 Hz, 1H), 7.16−7.06 (m, 2H), 7.06−6.97 (m, 2H), 4.84 (d, J=3.9 Hz, 2H), 4.46 (d, J=5.7 Hz, 2H), 1.19 (t, J=7.5 Hz, 3H). (欠落した2HはDMSOピークに埋もれていた)。
【0434】
実施例8.12.1:2−(((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミドの合成:N,N−ジメチルホルムアミド(5.00mL)中の、2−アミノ−5−トリフルオロメチル−ニコチン酸(300.0mg,1.46mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.5mL,2.92mmol)およびN,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロホスフェート(608.7mg,1.60mmol)の溶液を室温で15分間撹拌した。次いで、3,4−ジフルオロ−ベンジルアミン(0.1722mL,1.46mol)を加え、その反応物を室温で1時間撹拌した。次いで、その反応混合物をEtOAcで希釈し、ブライン、次いで、水(5回)で洗浄した。次いで、有機層を分離し、乾燥し、濃縮した。その粗生成物をCH
2Cl
2/ヘキサン類からの沈殿で精製することにより、365mg(75%)の白色粉末を得た。LCMS:RT 1.36分;MH+332.10.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 9.23 (t, J = 5.52 Hz, 1H), 8.41 (d, J = 1.51 Hz, 1H), 8.30 (d, J = 2.26 Hz, 1H), 7.79 (br. s., 2H), 7.28 − 7.45 (m, 2H), 7.18 (ddd, J = 2.26, 3.83, 5.96 Hz, 1H), 4.43 (d, J = 5.77 Hz, 2H)。
【0435】
トリフルオロメチルベンゼン(7ml)中の2−アミノ−N−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−ニコチンアミド(200.00mg,0.60mmol)の懸濁液に、2−ブロモ−5−ブロモメチル−チオフェン(232mg,0.91mmol)を加えた。次いで、その反応物をマイクロ波で135℃に1時間加熱した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、Na
2CO
3水溶液、次いで、水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し、濃縮した。その粗生成物をHPLCで精製した後、NaHCO
3水溶液で中和することにより、所望の生成物を淡黄色固体として得た(113mg,37%)。LCMS:RT 2.15分;MH+506.10.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 9.34 (t, J = 5.77 Hz, 7H), 9.23 (t, J = 5.90 Hz, 1H), 8.50 − 8.61 (m, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.30 − 7.45 (m, 2H), 7.11 − 7.23 (m, 1H), 7.03 (d, J = 3.77 Hz, 1H), 6.88 (d, J = 3.76 Hz, 1H), 4.77 (d, J = 6.02 Hz, 2H), 4.43 (d, J = 5.77 Hz, 2H)。
【0436】
ジメチルスルホキシド(2mL,0.03mol)中の、6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−キナゾリン−4−イルアミン(64mg,0.24mmol)および2−[(5−ブロモ−チオフェン−2−イルメチル)−アミノ]−N−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−ニコチンアミド(100.00mg,0.20mmol)の溶液に、ジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(20mg,0.02mmol)および1.2Mの飽和NaHCO
3水溶液(0.3mL,0.0004mol)を加えた。窒素を用いて5分間脱気し、チューブを密閉し、マイクロ波で90℃に10分間加熱した。その反応物をEtOAcおよびNaHCO
3水溶液で後処理した。有機層を併せ、MgSO
4で乾燥した。その粗生成物をHPLCで精製することにより、生成物をTFA塩として得た(48.6mg,43%)。LCMS:RT 1.44分;MH+571.20;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 9.70 (br. s., 2H), 9.23 − 9.46 (m, 2H), 8.79 (s, 1H), 8.59 (dd, J = 1.51, 7.03 Hz, 2H), 8.38 (d, J = 2.01 Hz, 1H), 8.27 (dd, J = 2.01, 8.78 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 8.78 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 3.76 Hz, 1H), 7.29 − 7.47 (m, 2H), 7.07 − 7.24 (m, 2H), 4.92 (d, J = 5.77 Hz, 2H), 4.44 (d, J = 5.52 Hz, 2H)。
【0437】
実施例8.12.2〜8.12.8を実施例8.12.1に類似の様式で調製した。
【0438】
実施例8.13:2−({[5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル]メチル}アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−5−(プロパ−1−エン−2−イル)ピリジン−3−カルボキサミドの合成:2−({[5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル]メチル}アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−5−ブロモピリジン−3−カルボキサミド(48.3mg,0.0831mmol)、イソプロペニルボロン酸ピナコールエステル(93.7μL,0.498mmol)およびジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]−ジクロロ−パラジウム(II)錯体(1:1)(10.1mg,0.0124mmol)をトリエチルアミン(34.7μL,0.249mmol)およびアセトニトリル(0.65mL)中で撹拌した。その反応物をマイクロ波用反応器内において130℃で5分間加熱した後、150℃で10分間加熱した。その混合物をCeliteで濾過し、酢酸エチルおよびジクロロメタンで洗浄した。濾液を蒸発させ、分取HPLCで精製し、凍結乾燥した。2.3mgの黄色粉末を収集した(5.1%)。ES(+)MS m/e=543.2(M+1)。
【0439】
【化90】
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実施例8.14.1に対する中間体である2−クロロ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)キノリン−3−カルボキサミドの合成:N,N−ジメチルホルムアミド(20mL,0.2mol)中の、2−クロロ−キノリン−3−カルボン酸(1.0g,0.0048mol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.7mL,0.0096mol)の溶液に、N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロホスフェート(2.7g,0.0072mol)を加え、15分間撹拌した後、3,4−ジフルオロ−ベンジルアミン(630μL,0.0053mol)を加え、1時間撹拌した。LC−MSは、反応の完了を示した。EtOAcおよび飽和炭酸水素ナトリウムで後処理し、MgSO
4で乾燥した。0〜100%EtOAc/DCMを用いてシリカゲルカラムで精製することにより、所望の生成物を得た(0.4g,20%)。
【0440】
実施例8.14.1に対する中間体である2−(((5−ブロモチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−キノリン−3−カルボキサミドの合成:N,N−ジメチルホルムアミド(10mL,0.2mol)中で、2−クロロ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)キノリン−3−カルボキサミド(0.25g,0.00075mol)、(5−ブロモ−チオフェン−2−イル)−メチルアミン(0.29g,0.0015mol)および炭酸セシウム(500mg,0.002mol)を混合し、その反応物を250ワットにて、マイクロ波で120℃に1時間加熱したところ、LC−MSは、所望の生成物が主に形成されたことを示した(1.53分,ES+/488.09n490.09)。EtOAcおよび水で後処理した。MgSO
4で乾燥し、濃縮した。ヘキサン中の0〜75%EtOAcを用いてシリカゲルカラムで精製することにより、所望の生成物を黄緑色を帯びた固体として得た(0.18g,49%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.07 − 8.14 (m, 1H), 7.97 (d, J = 5.02 Hz, 1H), 7.67 (dd, J = 6.90, 8.34 Hz, 1H), 7.47 − 7.60 (m, 2H), 6.98 − 7.17 (m, 4H), 6.80 (d, J = 3.70 Hz, 1H), 6.74 (d, J = 3.64 Hz, 1H), 6.42 − 6.56 (m, 1H), 4.80 (d, J = 5.40 Hz, 2H), 4.50 (d, J = 5.84 Hz, 2H)。
【0441】
実施例8.14.1を、実施例6.1に対する手順に従って、2−(((5−ブロモチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)キノリン−3−カルボキサミドおよび6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−キナゾリン−4−イルアミンから調製した。
【0442】
実施例8.14.2〜8.14.4を実施例8.14.1に類似の様式で調製した。
【0443】
【化91】
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実施例8.15.1に対する中間体である2−クロロ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ−[b]ピリジン−3−カルボキサミドの合成:1gの5Åモレキュラーシーブ(Aldrich)を3分間加熱し、それに窒素を流し、室温に冷却した。それに、無水塩化メチレン(20mL,0.4mol)および1,1−ジメトキシ−N,N−ジメチルメタンアミン(0.844mL,0.00636mol)を加え、LC−MSが反応の完了を示すまで室温で1時間撹拌した(LC−MS:0.32分,ES+/252.18)。次いで、その反応混合物を濃縮し、DCMを用いて短いシリカゲルカラムで精製することにより、所望の生成物を白色固体として得て、次いで、それを塩化メチレン(20mL)に再び溶解させ、3,4−ジフルオロ−ベンジルアミン(1200μL,0.010mol)を加えた後、アセトニトリル(5mL,0.1mol)中の四塩化ジルコニウム(0.5g,0.002mol)の溶液を加え、1時間撹拌した。LC−MSは、所望の生成物へのきれいな変換を示した(1.58分,ES+/323.25)。次いで、その混合物をEtOAcで希釈し、シリカゲルケーキで濾過し、EtOAcで洗浄した。濃縮することにより、所望の生成物を白色固体として得た(0.9g,50%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.95 (s, 1H), 7.26 (s, 0H), 7.13 − 7.20 (m, 1H), 7.01 − 7.09 (m, 1H), 6.84 − 7.01 (m, 2H), 4.69 (d, J = 5.90 Hz, 2H), 3.04 (t, J = 7.78 Hz, 2H), 2.96 (t, J = 7.59 Hz, 2H);A.Myers,J.Am.Chem.Soc.,2006,128,16406を参照のこと。
【0444】
実施例8.15.1に対する中間体である2−(((5−ブロモチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−3−カルボキサミドの合成:2−(((5−ブロモチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)キノリン−3−カルボキサミドと同じ手順によって調製した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) d 8.16 (s, 1H), 7.06 − 7.15 (m, 2H), 6.96 (d, J = 3.76 Hz, 1H), 6.94 − 7.05 (m, 1H), 6.88 (dt, J = 1.00, 3.72 Hz, 1H), 4.88 (s, 4H), 4.72 − 4.84 (m, 2H), 4.55 (s, 2H), 3.32 − 3.36 (m, 1H), 3.26 − 3.32 (m, 1H), 3.05 (t, J = 7.72 Hz, 2H), 2.85 − 2.92 (m, 2H), 2.15 − 2.28 (m, 2H), 0.00 (s, 1H);MH+:478.1/480.1。
【0445】
実施例8.15.1を、実施例6.1に対する手順に従って、2−(((5−ブロモチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−3−カルボキサミドおよび6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−キナゾリン−4−イルアミンから調製した。
【0446】
実施例8.15.2を実施例8.15.1に類似の様式で調製した。
【0447】
実施例9
【0448】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−ニトロキナゾリン−4−アミンの合成:(E)−N’−(2−シアノ−4−ニトロフェニル)−N,N−ジメチルホルムイミドアミド(4.745g,0.02174mol)および2,4−ジメトキシ−ベンジルアミン(4.00g,0.0239mol)を酢酸(21.8mL,0.383mol)とともに撹拌し、1時間加熱還流した。その反応物が均一になった後、沈殿物がゆっくりと形成された。その反応物を室温に冷却し、濾過し、濾過物を酢酸およびジエチルエーテルで洗浄した後、高減圧下で乾燥した。3.745gの黄色粉末を収集した(20%)。ES(+)MS m/e=341.1(M+1);
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 9.47 (d, J = 2.64 Hz, 1H), 9.26 (t, J = 5.29 Hz, 1H), 8.58 (s, 1H), 8.48 (dd, J = 2.45, 9.25 Hz, 1H), 7.83 (d, J = 9.06 Hz, 1H), 7.15 (d, J = 8.31 Hz, 1H), 6.59 (d, J = 2.27 Hz, 1H), 6.46 (dd, J = 2.27, 8.31 Hz, 1H), 4.67 (d, J = 5.29 Hz, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.74 (s, 3H)。
【0449】
N
4−(2,4−ジメトキシベンジル)キナゾリン−4,6−ジアミンの合成:N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−ニトロキナゾリン−4−アミン(102.3mg,0.3006mmol)、二塩化スズ(285mg,1.49mmol)およびエタノール(3.00mL,51.4mmol)を密閉されたチューブ内で併せ、80℃で1.5時間加熱した。その反応物を室温に冷却し、5mLの1N KOHでクエンチした。3mLのジクロロメタン、2mLの水を加え、一晩激しく撹拌した。その混合物を30mLの水で希釈し、塩化メチレンで3回抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィ(0〜10%メタノール:ジクロロメタン,シリカ)で精製した。57.1mgの橙色残渣を収集した(61%)。ES(+)MS m/e=311.2(M+1);
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): 8.47 (s, 1H), 7.45 (d, J=95.4 Hz, 1H), 7.17 (d, J=61.5 Hz, 1H), 7.05 (dd, J=8.9;2.6 Hz, 1H), 6.65 (d, J=99.6 Hz, 1H), 6.47 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.44 (dd, J=8.3;2.2 Hz, 1H), 6.32 (br s, 1H), 4.45 (d, J=177.6 Hz, 2H), 3.86 (s, 3H), 3.79 (s, 3H), 2.86 (br s, 2H)。
【0450】
6−アジド−N−(2,4−ジメトキシベンジル)キナゾリン−4−アミンの合成:N
4−(2,4−ジメトキシベンジル)キナゾリン−4,6−ジアミン(144.9mg,0.4669mmol)をメタノール(567μL,14.0mmol)とともに撹拌した後、1.0M塩化水素酸水溶液(7.4mL,7.4mmol)とともに撹拌した。その反応物を0℃で15分間撹拌し、次いで、1.8M亜硝酸ナトリウム水溶液(1.3mL,2.3mmol)を滴下し、30分間撹拌した。最後に、1.3Mアジ化ナトリウム水溶液(3.59mL,4.67mmol)を2回に分けて加えた。その反応物は粘稠性になり、0.3mLのアセトニトリルを加え、その反応物を0℃で1時間撹拌した。その後、その反応物を室温まで温め、さらに2時間撹拌した後、炭酸水素ナトリウム水溶液でクエンチした。その反応物を3×75mLの酢酸エチルで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィ(0〜100%酢酸エチル:ヘキサン類)で精製した。126.7mgの黄色粉末を収集した(81%)。ES(+)MS m/e=337.2(M+1);
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): 8.61 (s, 1H), 7.82 (d, J=8.7 Hz, 1H), 7.37 (dd, J=8.8;2.5 Hz, 1H), 7.31 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.27 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.55 (br tr, J=6 Hz, 1H), 6.48−6.40 (m, 2H), 4.78 (d, J=5.1 Hz, 2H), 3.85 (s, 3H), 3.78 (s, 3H)。
【0451】
N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−(プロパ−2−イニルアミノ)ニコチンアミドの合成:2−クロロ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミド(199.8mg,0.7068mmol)および炭酸セシウム(0.46g,1.4mmol)を1,4−ジオキサン(2.8mL,36mmol)中で撹拌した。プロパルギルアミン(193.9μL,2.827mmol)を加え、80℃で一晩撹拌した。その後、水(30mL)を加え、酢酸エチルで抽出した(3×30mL)。有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィ(0〜100%酢酸エチル:ヘキサン類)で精製した。92.3mgの黄色固体を収集した(43%)。ES(+)MS m/e=302.2(M+1);
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): 10.79 (br s, 1H), 8.20 (dd, J=7.2;0.9 Hz, 1H), 8.02 (dd, J=6.9;1.2 Hz, 1H), 7.39 (d, J=0.9 Hz, 1H), 7.26−7.19 (m, 1H), 7.15−7.07 (m, 2H), 7.01 (t, J=7.0 Hz, 1H), 4.72 (d, J=6.0 Hz, 2H), 2.51 (d, J=0.9 Hz, 3H)。
【0452】
N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−((1−(4−(2,4−ジメトキシベンジルアミノ)キナゾリン−6−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メチルアミノ)ニコチンアミドの合成:N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−(プロパ−2−イニルアミノ)ニコチンアミド(45.9mg,0.152mmol)、6−アジド−N−(2,4−ジメトキシベンジル)キナゾリン−4−アミン(52.2mg,0.155mmol)を水(1.00mL,55.5mmol)およびtert−ブチルアルコール(1.00mL,10.4mmol)中で撹拌した。アスコルビン酸ナトリウム(13.8mg,0.0696mmol)を加えた後、0.2M硫酸銅(II)水溶液(38.1μL,0.00762mmol)を加えた。その反応物を室温で2時間撹拌した後、4mLの水:tert−ブタノール(1:1)で希釈し、60℃で1時間加熱した。その反応物を室温に冷却し、175mLの酢酸エチルで希釈し、75mLの塩化アンモニウム(飽和、水溶液)/NaOH(1N、水溶液)(1:1)、75mLの炭酸水素ナトリウム水溶液および75mLのブラインで洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させることにより、粉末を得た。その粉末を、塩化メチレンと共に摩砕した後、酢酸エチルと共に摩砕することにより、オフホワイトの粉末を得た(67.2mg)。ES(+)MS m/e=638.4(M+1).
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6): 9.11 (t, J=5.5 Hz, 1H), 8.86 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.79 (t, J=5.3 Hz, 1H), 8.69 (t, J=5.3 Hz, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.29 (dd, J=9.0;2.1 Hz, 1H), 8.23 (dd, J=5.1;1.5 Hz, 1H), 8.04 (dd, J=7.9;1.9 Hz, 1H), 7.86 (d, J=9.0 Hz, 1H), 7.43−7.31 (m, 2H), 7.16 (br s, 1H), 7.16 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.66 (dd, J=7.8;4.8 Hz, 1H), 6.59 (d, J=2.4 Hz, 1H), 6.46 (dd, J=8.2;2.3 Hz, 1H), 4.77 (d, J=5.7 Hz, 2H), 4.67 (d, J=4.8 Hz, 2H), 4.41 (d, J=5.7 Hz, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.73 (s, 3H)。
【0453】
実施例9.1:2−((1−(4−アミノキナゾリン−6−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メチルアミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミドの合成:N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−((1−(4−(2,4−ジメトキシベンジルアミノ)キナゾリン−6−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メチルアミノ)ニコチンアミド(67.3mg,0.106mmol)をトリフルオロ酢酸(3.00mL)に溶解させ、60℃で3時間加熱した。その反応物を室温に冷却し、ジクロロメタンで希釈し、激しく撹拌しながら、飽和炭酸ナトリウム水溶液をゆっくりと加えることによって中和した。酢酸エチル(75mL)をその混合物に加え、炭酸水素ナトリウム水溶液で2回洗浄し、ブラインで1回洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、分取逆相HPLCで精製した。36.9mgの白色粉末を収集した。ES(+)MS m/e=488.3(M+1);1H NMR (300 MHz, DMSO): 9.90 (br s, 1H), 9.83 (br s, 1H), 9.17 (s, 1H), 8.97 (s, 1H), 8.88 (s, 2H), 8.66 (s, 1H), 8.56 (d, J=8.7 Hz, 1H), 8.23 (d, J=3.0 Hz, 1H), 8.08 (d, J=7.5 Hz, 1H), 7.96 (d, J=8.7 Hz, 1H), 7.46−7.29 (m, 2H), 7.17 (br s, 1H), 6.69 (t, J=5.8 Hz, 1H), 4.81 (s, 2H), 4.42 (d, J=4.5 Hz, 2H)。
【0454】
実施例9.2を実施例9.1と類似の様式で合成した。
【0455】
実施例10
【0456】
【化93】
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メチル3−((5−ブロモチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)ピラジン−2−カルボキシレートの合成:メチル3−アミノピラジン−2−カルボキシレート(3.690g,24.10mmol)、5−ブロモ−チオフェン−2−カルバルデヒド(13.302g,69.627mmol)を1,2−ジクロロエタン(87.2mL)中で撹拌した。酢酸(2.60mL,45.7mmol)を加え、事前に15分間撹拌し、次いで、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(14.53g,68.56mmol)を加え、室温で一晩撹拌した。HPLC−MSにより、いくらかのアルデヒドがなおも存在しており、1当量のナトリウムトリアセトキシボロヒドリドを加え、その反応物を24時間撹拌した。その反応物を30mLの1M HClでクエンチし、30分間激しく撹拌し、炭酸水素ナトリウムで中和した。その反応物を酢酸エチルで抽出し、炭酸水素ナトリウム水溶液、水、次いで、ブラインで洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。その混合物をフラッシュクロマトグラフィ(0〜25%酢酸エチル:ヘキサン類)で精製した。1.612gの白色固体を収集した。ES(+)MS m/e=328.0(M+1)。
【0457】
メチル3−((5−(4−(2,4−ジメトキシベンジルアミノ)キナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)ピラジン−2−カルボキシレートの合成:メチル3−((5−ブロモチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)ピラジン−2−カルボキシレート(1.612g,4.912mmol)、(2,4−ジメトキシ−ベンジル)−[6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−キナゾリン−4−イル]−アミン(2.681g,6.363mmol)、ジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(320mg,0.39mmol)を1,4−ジオキサン(48.9mL,626mmol)中で撹拌した。飽和炭酸ナトリウム水溶液(7.84mL,14.7mmol)を加え、100℃で加熱した。その反応物をHPLC−MSによってモニターしたところ、1.5時間後に完了したと考えられた。その反応物を室温に冷却し、酢酸エチルで希釈し、Celiteで濾過し、蒸発させた。その反応物をフラッシュクロマトグラフィ(0〜5%MeOH:DCM)で精製した。2.002gの茶色の無定形固体を収集した。ES(+)MS m/e=543.3(M+1)。
【0458】
3−((5−(4−(2,4−ジメトキシベンジルアミノ)キナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)ピラジン−2−カルボン酸の合成:メチル3−((5−(4−(2,4−ジメトキシベンジルアミノ)キナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)ピラジン−2−カルボキシレート(270.mg,0.498mmol)をメタノール(3.00mL)中で撹拌し、1.0Mの水酸化ナトリウム水溶液(1.49mL,1.49mmol)を加えた。その化合物は決して溶解しなかったが、それでも40℃で2時間撹拌した。時間が経つにつれて、その反応物は固化した。溶解を助けるためにメタノール(3mL)を加え、その反応物を60℃で1時間加熱した。酸性化するために塩化水素酸を加え、過剰量の炭酸水素ナトリウムで塩基性化した。水相を酢酸エチルで3回抽出した。中和し、EtOAcを加えた(溶解しないいくらかの固体がなおも存在した)。HClで酸性化しようとしたが、ほとんどの物質が水相に行った。過剰量の炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、300mLの水および300mLの酢酸エチルを加えた。2相を激しく振盪し、濾過することにより、138.5mgの淡黄色固体を収集した(53%)。ES(+)MS m/e=529.3(M+1)。
【0459】
実施例10.1:3−((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ピラジン−2−カルボキサミドの合成:3−((5−(4−(2,4−ジメトキシベンジルアミノ)キナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)ピラジン−2−カルボン酸(88.6mg,0.168mmol)、N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロホスフェート(83.8mg,0.220mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(1.7mL)に溶解させた。3,4−ジフルオロ−ベンジルアミン(39.6μL,0.335mmol)を加えた後、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(58.4μL,0.335mmol)を加えた。その反応物を室温で1時間撹拌した。75mLの酢酸エチルを加え、2×50mLの炭酸水素ナトリウム水溶液および50mLのブラインで洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィ(0〜8%メタノール:ジクロロメタン)で精製した。120.9mgのN−(3,4−ジフルオロベンジル)−3−((5−(4−(2,4−ジメトキシベンジルアミノ)キナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)ピラジン−2−カルボキサミドを黄色粉末として収集した。(110%,粗製)。ES(+)MS m/e=654.3(M+1)。
【0460】
N−(3,4−ジフルオロベンジル)−3−((5−(4−(2,4−ジメトキシベンジルアミノ)キナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)ピラジン−2−カルボキサミド(120.9mg,0.1849mmol)をトリフルオロ酢酸(2.0mL)中で40℃で1.5時間撹拌した。その反応物を2mLのジクロロメタンで希釈し、飽和炭酸ナトリウム水溶液でゆっくりクエンチした。75mLの酢酸エチルを加え、50mLの炭酸水素ナトリウム水溶液で2回、次いで、50mLのブラインで洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィ(0〜8%メタノール:ジクロロメタン)で精製した。41.2mgの黄色粉末を収集した(44%)。ES(+)MS m/e=504.2(M+1);
1H NMR (300 MHz, DMSO): 9.49 (t, J=6.1 Hz, 1H), 9.12 (t, J=5.8 Hz, 1H), 8.40 (d, J=1.8 Hz, 1H), 8.36 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.98 (dd, J=8.7;1.8 Hz, 1H), 7.89 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.84 (br s, 2H), 7.64 (d, J=8.7 Hz, 1H), 7.47 (d, J=3.6 Hz, 1H), 7.42−7.31 (m, 2H), 7.20−7.13 (m, 1H), 7.10 (d, J=3.6 Hz, 1H), 4.86 (d, J=6.0 Hz, 2H), 4.42 (d, J=6.0 Hz, 2H)。
【0461】
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
3−アミノ−6−ブロモ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ピラジン−2−カルボキサミドの合成:3−アミノ−6−ブロモピラジン−2−カルボン酸(1.51g,6.93mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(30mL)、3,4−ジフルオロ−ベンジルアミン(1.23mL,10.4mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.40mL,13.8mmol)を併せ、撹拌した後、N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロホスフェート(2.89g,7.60mmol)を少しずつ加え、2時間にわたって撹拌した。酢酸エチル(250mL)および水(150mL)を加え、濾過し、有機相を150mLの炭酸水素ナトリウム水溶液、およびブラインでさらに洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィ(0〜50%酢酸エチル:ヘキサン類)で精製した。0.899gの黄色固体を収集した(38%)。
1H NMR (300MHz, CDCl
3) d = 8.25 (s, 1H), 8.04 (br. s., 1H), 7.24 − 7.00 (m, 3H), 4.56 (d, J = 6.4 Hz, 2H)。
【0462】
6−ブロモ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−3−フルオロピラジン−2−カルボキサミドの合成:3−アミノ−6−ブロモ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ピラジン−2−カルボキサミド(505mg,1.47mmol)をポリプロピレンの反応バイアルに量り入れ、フッ化水素ピリジン(65〜70%、4.5mL,160mmol)に溶解させた。氷浴内で冷却し、亜硝酸ナトリウム(113.7mg,1.648mmol)を加えた。その反応物はガスを放出し始め、そしてその反応物を0℃で15分間撹拌した後、室温まで温めた。さらに1時間撹拌した後、その反応は、HPLC−MSにより完了したと考えられたことから、その反応物を氷の上でクエンチした。酢酸エチル(75mL)を加え、水(50mL)で2回洗浄し、次いで、ブライン(50mL)で洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィ(0〜30%酢酸エチル:ヘキサン類)で精製した。ES(+)MS m/e=346.0(M+1);
1H NMR (CDCl
3) δ: 8.48 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.94 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 7.03 − 7.24 (m, 3H), 4.60 (d, J = 6.3 Hz, 2H)。
【0463】
実施例10.2:3−({[5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル]メチル}アミノ)−6−ブロモ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ピラジン−2−カルボキサミドの合成:6−ブロモ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−3−フルオロピラジン−2−カルボキサミド(99.7mg,0.288mmol)、6−(5−(アミノメチル)チオフェン−2−イル)キナゾリン−4−アミン(90.5mg,0.353mmol)を1,4−ジオキサン(3.00mL)およびトリエチルアミン(80.3μL,0.576mmol)中で撹拌した。50℃で1時間加熱し、HPLC−MSによってモニターした。75mLの酢酸エチルを加え、2×50mLの水および1×50mLのブラインで洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィ(0〜10%メタノール:ジクロロメタン)で精製した。黄色粉末を収集した(139.3mg,83%)。ES(+)MS m/e=582.2(M+1);
1H NMR (300MHz ,DMSO−d
6) δ = 9.35 (t, J = 6.3 Hz, 1 H), 9.16 (t, J = 6.0 Hz, 1 H), 8.51 (s, 1 H), 8.41 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 8.34 (s, 1 H), 7.98 (dd, J = 2.0, 8.7 Hz, 1 H), 7.83 (br. s., 1 H), 7.64 (d, J = 8.7 Hz, 1 H), 7.47 (d, J = 3.6 Hz, 1 H), 7.44 − 7.30 (m, 2 H), 7.22 − 7.13 (m, 1 H), 7.09 (d, J = 3.6 Hz, 1 H), 4.84 (d, J = 5.9 Hz, 2 H), 4.42 (d, J = 6.3 Hz, 2 H)。
【0464】
実施例10.2の順序と類似の順序を用いて、3−アミノ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−6−フェニルピラジン−2−カルボキサミドから実施例10.3の合成を行った。
【0465】
3−アミノ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−6−フェニルピラジン−2−カルボキサミドの合成:3−アミノ−6−ブロモ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ピラジン−2−カルボキサミド(98.8mg,0.288mmol)、フェニルボロン酸(72.5mg,0.595mmol)およびジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]−ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(23.5mg,0.0288mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(2.96mL)中で撹拌した。1.04Mの炭酸水素ナトリウム水溶液(0.834mL,0.864mmol)を加え、マイクロ波用反応器内において130℃で5分間加熱した。その反応物を酢酸エチルで希釈し、Celiteで濾過した。有機相を水で2回洗浄し、次いで、ブラインで洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィ(0〜30%酢酸エチル:ヘキサン類)で精製した。92.7mgの白色粉末を収集した(95%)。ES(+)MS m/e=341.2(M+1);
1H NMR (300MHz ,CDCl
3) δ: 8.68 (s, 1 H), 8.41 (t, J = 6.4 Hz, 1 H), 8.19 (d, J = 6.4 Hz, 1 H), 7.90 − 7.79 (m, 2 H), 7.61 − 7.34 (m, 4 H), 7.26 − 7.03 (m, 3 H), 4.62 (d, J = 6.4 Hz, 2 H)。
【0466】
3−アミノ−6−イソプロピル−ピラジン−2−カルボン酸3,4−ジフルオロ−ベンジルアミドから出発することにより、実施例10.2の順序と類似の順序を用いて、実施例10.4の合成を行った。
【0467】
3−アミノ−6−イソプロピル−ピラジン−2−カルボン酸3,4−ジフルオロ−ベンジルアミドの合成:3−アミノ−6−イソプロペニル−ピラジン−2−カルボン酸3,4−ジフルオロ−ベンジルアミド(106.4mg,0.3497mmol)、湿性10%パラジウム担持炭素(57.7mg,0.0271mmol)をバイアル内に量り入れ、それを減圧にし、水素ガスを3回流した。メタノール(3.00mL)を加え、50℃で1時間加熱した。その反応物をセライトで濾過し、EtOAcで洗浄した。蒸発させた。LCMS(Agilent 460,254nm):M+1=307.2@1.59分。粗生成物は、きれいである。次の反応へ進めた。110.8mgの黄色固体を収集した。ES(+)MS m/e=307.2(M+1);
1H NMR (300MHz ,CDCl
3) δ = 8.32 (br. s., 1 H), 8.10 (s, 1 H), 7.23 − 7.03 (m, 3 H), 4.59 (d, J = 6.4 Hz, 2 H), 2.98 (spt, J = 6.9 Hz, 1 H), 1.27 (d, J = 6.9 Hz, 6 H)。
【0468】
3−アミノ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−6−(プロパ−1−エン−2−イル)ピラジン−2−カルボキサミドから出発することにより、実施例10.2の順序と類似の順序を用いて、実施例10.5の合成を行った。
【0469】
3−アミノ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−6−(プロパ−1−エン−2−イル)ピラジン−2−カルボキサミドの合成:3−アミノ−6−ブロモ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ピラジン−2−カルボキサミド(299.5mg,0.8728mmol)、イソプロペニルボロン酸ピナコールエステル(329μL,1.75mmol)およびジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(36.2mg,0.0443mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(4.5mL,58mmol)中で撹拌した。1.04Mの炭酸水素ナトリウム水溶液(2.528mL,2.618mmol)を加え、100℃で2.5時間加熱した。その反応物を酢酸エチルで希釈し、Celiteで濾過した。有機相を水で2回洗浄し、次いで、ブラインで洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィ(0〜30%酢酸エチル:ヘキサン類)で精製した。246.mgの黄色粉末を収集した(93%)。
【0470】
3−フルオロ−6−((E)−プロペニル)−ピラジン−2−カルボン酸3,4−ジフルオロ−ベンジルアミドから出発することにより、実施例10.2の順序と類似の順序を用いて、実施例10.6の合成を行った。
【0471】
3−フルオロ−6−((E)−プロペニル)−ピラジン−2−カルボン酸3,4−ジフルオロ−ベンジルアミドの合成:3−アミノ−6−ブロモ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ピラジン−2−カルボキサミド(107.0mg,0.3092mmol)、trans−1−プロペン−1−イルボロン酸(48.4mg,0.563mmol)、ジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(13.3mg,0.0163mmol)、1,4−ジオキサン(3.00mL,38.4mmol)およびトリエチルアミン(129.3μL,0.9275mmol)を併せ、65℃で1.5時間加熱した。75mLの酢酸エチルを加え、75mLの水、75mLの炭酸水素ナトリウム水溶液および75mLのブラインで洗浄した。MgSO
4で乾燥し、蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィ(10〜30%酢酸エチル:ヘキサン類,シリカ)で精製した。90.3mgのオフホワイトの固体を収集した(95%)。
1H NMR (300MHz ,CDCl
3)δ= 8.30 (d, J = 1.6 Hz, 1 H), 8.18 − 7.92 (m, 1 H), 7.26 − 7.05 (m, 3 H), 6.81 (dq, J = 6.8, 15.7 Hz, 1 H), 6.52 (dq, J = 1.7, 15.7 Hz, 1 H), 4.62 (d, J = 6.3 Hz, 2 H), 1.98 (dd, J = 1.7, 6.8 Hz, 3 H)。
【0472】
実施例10.7の合成:3−({[5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル]メチル}アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−6−プロピルピラジン−2−カルボキサミド:実施例10.6(102.3mg,0.1882mmol)、10%パラジウム担持炭素(湿性,24.4mg,0.0115mmol)をバイアル内で併せ、減圧にし、水素を流した。メタノール(2.00mL)、塩化メチレン(1.00mL)を加え、水素雰囲気下、60℃で4時間加熱した。2回目の10%パラジウム担持炭素(湿性,40mg)を加え、一晩加熱した。その反応物をCeliteで濾過し、蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィ(0〜6%メタノール:塩化メチレン)で精製した。49.2mgの白色固体を収集した(48%)。ES(+)MS m/e=546.3(M+1).
1H NMR (300MHz ,CDCl
3)δ= 8.83 (t, J = 5.9 Hz, 1 H), 8.60 (s, 1 H), 8.40 (t, J = 6.4 Hz, 1 H), 8.16 (s, 1 H), 7.96 (dd, J = 1.9, 8.7 Hz, 1 H), 7.88 − 7.79 (m, 2 H), 7.24 − 6.97 (m, 5 H), 5.98 (br. s., 2 H), 4.87 (d, J = 6.0 Hz, 2 H), 4.56 (d, J = 6.4 Hz, 2 H), 2.69 − 2.58 (m, 2 H), 1.70 (sxt, J = 7.5 Hz, 2 H), 0.97 (t, J = 7.4 Hz, 3 H)。
【0473】
3−フルオロ−6−(3−メトキシ−プロパ−1−イニル)−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−エチル]−アミドから出発することにより、実施例10.2の順序と類似の順序を用いて、実施例10.8の合成を行った。
【0474】
3−フルオロ−6−(3−メトキシ−プロパ−1−イニル)−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−エチル]−アミドの合成:(S)−6−ブロモ−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)−3−フルオロピラジン−2−カルボキサミド(59.6mg,0.165mmol)、ジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(13.6mg,0.0166mmol)およびヨウ化銅(I)(4.8mg,0.025mmol)をアセトニトリル(3.30mL,63.2mmol)、トリエチルアミン(69.2μL,0.496mmol)およびメチルプロパルギルエーテル(55.9μL,0.662mmol)中で撹拌した。その反応物をマイクロ波用反応器内において130℃で10分間加熱した。室温に冷却した後、その反応物をCeliteで濾過し、酢酸エチルで洗浄し、蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィ(0〜50%酢酸エチル:ヘキサン類,シリカ)で精製した。38.3mgの赤味を帯びた油状物を収集した(66%)。ES(+)MS m/e=350.2(M+1);
1H NMR (300MHz ,CDCl
3)δ= 8.46 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 7.83 (d, J = 7.9 Hz, 1 H), 7.25 − 7.10 (m, 3 H), 5.25 (quin, J = 7.2 Hz, 1 H), 4.38 (s, 2 H), 3.49 (s, 3 H), 1.61 (d, J = 7.2 Hz, 3 H)。
【0475】
3−アミノ−6−シアノ−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−エチル]−アミドから出発することにより、実施例10.2の順序と類似の順序を用いて、実施例10.9の合成を行った。
【0476】
3−アミノ−6−シアノ−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−エチル]−アミドの合成:(S)−3−アミノ−6−ブロモ−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)ピラジン−2−カルボキサミド(200.5mg,0.5614mmol)、シアン化亜鉛(136.6mg,1.163mmol)、ジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(47.9mg,0.0586mmol)およびN−メチルピロリジノン(4.0mL,42mmol)を併せ、マイクロ波用反応器内において125℃で15分間加熱した。その反応物を酢酸エチルに溶解させ、Celiteで濾過した。有機洗浄物を炭酸水素ナトリウム水溶液、水、次いで、ブラインで洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィ(0〜25%酢酸エチル:ヘキサン類,シリカ)で精製した。画分を蒸発させることにより、106.3mgの白色粉末を得た(62%)。ES(+)MS m/e=304.1(M+1);1H NMR (300 MHz, クロロホルム−d) d 8.78 (br. s., 1H), 8.45 (s, 1H), 7.94 (d, J = 7.18 Hz, 1H), 7.04 − 7.25 (m, 3H), 5.80 (br. s., 1H), 5.15 (quin, J = 7.18 Hz, 1H), 1.61 (d, J = 6.80 Hz, 3H).
実施例10.10を実施例10.2に類似の様式で調製した。
【0477】
実施例11
【0478】
【化95】
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(Z)−tert−ブチル2−シアノ−3−エトキシアクリレートの合成:MeCN/MeOH(1:1)中の2−シアノ酢酸(5g,0.059mol)およびtert−ブタノール(5.2g,0.07mmol,1.2当量)の溶液に、DCC(12g,0.059mmol,1当量)を0℃で少しずつ加え、20分間撹拌した。その反応混合物を濾過し、有機層を真空蒸発装置で濃縮した。得られた黄色油状物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(PE/EA=10/1)で精製することにより、tert−ブチル2−シアノアセテート5.4gを得た(収率:65%)。トリエトキシメタン(17g,0.115mol,1.2当量)を200mlのAc
2O中のtert−ブチル2−シアノアセテート(13.5g,0.0957mol)の溶液に加えた。その反応混合物を15時間加熱還流し、次いで、溶媒を減圧下で除去することにより、(Z)−tert−ブチル2−シアノ−3−エトキシアクリレートを赤色油状物として得た(16g,85%)。
【0479】
tert−ブチル3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキシレートの合成:化合物(Z)−tert−ブチル2−シアノ−3−エトキシアクリレート(15g,76.14mmol)および(E)−1−ベンジリデン−2−メチルヒドラジン(参考文献:Y.Xia,JMC,1997,40,4372)(12.3g,91.8mmol,1.2当量)を200mLのメタノールに溶解させ、室温で3時間撹拌した。次いで、5mlの濃塩酸を加えた後、その反応混合物を15時間還流した。最後に、その混合物をシリカゲルで精製することにより、生成物5gを得た(収率:33%)MS(M+H
+):198.1。
【0480】
tert−ブチル3−((5−ブロモチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキシレートの合成:5mLのメタノール中のtert−ブチル3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(1.4g 7.0mmol)の溶液に、5−ブロモチオフェン−2−カルバルデヒド(1.6g,8.4mmol)を室温で加えた。その反応混合物を16時間、加熱還流および撹拌した。次いで、その反応混合物に10mLのメタノールおよびNaBH
4(266mg,7.0mmol,1.0当量)を室温で加えた。その反応混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を回転蒸発によって除去し、残渣をシリカゲルで精製することにより、生成物を得た(1.3g,49.4%)。MS(M+H
+):372.0。
【0481】
3−((5−ブロモチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの合成:メタノールおよびテトラヒドロフラン(40ml,1/1)中のtert−ブチル3−((5−ブロモチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(1.3g,粗製)の溶液に、撹拌しながら、水酸化ナトリウム(4.0g,0.1mol)および0.5mlの水を加えた。その反応混合物を16時間、加熱還流および撹拌した。溶媒を回転蒸発により除去し、撹拌しながら30mLの水を加えた。副産物(5−ブロモチオフェン−2−イル)をCH
2Cl
2(20mL×3)で抽出した。その水溶液のpHを5に調整し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、濃縮することにより、さらに精製することなく3−((5−ブロモチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸を得た(0.3g,27%)。ESI−MS(M+H
+):316.0。
【0482】
1.0mLのDMF中の上記の粗生成物(110mg,0.35mmol)の溶液に、撹拌しながらHATU(265mg,0.70mmol,2.0当量)およびDIPEA(250mg,1.75mmol,5.0当量)を加えた。次いで、(3,4−ジフルオロフェニル)メタンアミン(50mg,0.35mmol,1.0当量)を加えた。その反応混合物を室温で16時間撹拌し、濃縮し、残渣をシリカゲルで精製することにより、生成物を得た(80mg,52.6%)。ESI−MS(M+H
+):441.0。
【0483】
実施例11.1:3−((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの合成:6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キナゾリン−4−アミン(45mg,0.16mmol)、3−((5−ブロモチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(73mg,0.16mmol,1.0当量)、2M K
2CO
3(45.6mg,0.32mmol,2.0当量)およびジクロロメタンとの[1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(13.4mg,1.6mmol,0.10当量)が投入されたフラスコに窒素を流した。1,4−ジオキサン(10mL)を加え、その反応物を90℃で2時間撹拌した。その溶液を室温に冷却した。溶媒を除去し、残渣をHPLC‐分取にて精製することにより、生成物を得た(38mg,45.4%)。ESI−MS(M+H
+):506.1;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ:8.65 (s, 1H) 8.58 (d, 1H),8.33 (dd, 1H),7.85 (s, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.52 (d, 1H), 7.18−7.25 (m, 2H), 7.11−7.14 (m, 2H), 4.68 (s, 2H), 4.45 (s, 2H), 3.77 (s, 3H)。
【0484】
実施例11.2を、実施例11.1と同様の様式でフェニルヒドラジンから調製した。
【0485】
実施例11.3を、実施例11.1と同様の様式で2−ヒドラジニルピリジンから調製した。
【0486】
実施例11.4〜11.5を実施例11.1と同様の様式で調製した。
【0487】
実施例12
【0488】
【化96】
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メチル4−アミノチアゾール−5−カルボキシレートの合成:4−アミノ−2−メチルスルファニル−チアゾール−5−カルボン酸メチルエステル(2.00g,9.79mmol)をメタノール(40mL)に溶解させた(温める必要がある可能性がある)。次いで、その溶液に亜鉛(3.84g,58.8mmol)末を加えた。次いで、その反応物にMeOH(20mL)中の3Mの塩化水素を10分間にわたって滴下した。これを加えている間に、ガスの急速な放出が続いて起こり、それを反応フラスコから漂白剤の洗気ビンに通すことにより、発生したメタンチオールを捕捉した。その反応物を室温で1時間撹拌した。追加の亜鉛(1g)を加えた。次いで、その反応物を室温で一晩撹拌した。その反応混合物を、200mlの飽和Na
2CO
3水溶液中のセライトの撹拌混合物に注ぎ込んだ。得られた混合物を濾過し、固体を最小量のMeOHですすいだ。その濾液に水(100ml)を加え、それをCH
2Cl
2で3回抽出した。併せた抽出物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で蒸発させた。その粗生成物をエーテルからの沈殿で精製することにより、所望の化合物を白色固体として得た(0.80g,52%)。LCMS:RT 0.60分。MH+159.00.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 8.96 (s, 1H), 6.99 (br. s., 2H), 3.73 (s, 3H)。
【0489】
メチル4−((5−ブロモチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)チアゾール−5−カルボキシレートの合成:1,2−ジクロロエタン(10mL)中の4−アミノ−チアゾール−5−カルボン酸メチルエステル(500mg,3.0mmol)の溶液に、5−ブロモ−チオフェン−2−カルバルデヒド(906mg,4.74mmol)および酢酸(0.180mL,3.16mol)を加えた。その混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(1.34g,6.32mmol)を加えた。次いで、その反応物を室温で一晩撹拌した。その反応物を水でクエンチし、室温で30分間撹拌し、次いで、EtOAcで希釈し、NaHCO
3水溶液で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、HPLCで精製することにより、生成物を白色粉末として得た(0.346g)。LCMS:RT 1.76分;MH+333.00.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 9.07 (s, 1H), 7.55 (t, J = 6.27 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 3.77 Hz, 1H), 6.83 (d, J = 3.51 Hz, 1H), 4.66 − 4.84 (m, 2H), 3.74 (s, 3H)。
【0490】
メチル4−((5−ブロモチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)チアゾール−5−カルボキシレートの合成:DMSO(3mL)中の、6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−キナゾリン−4−イルアミン(163mg,0.000600mol)および4−[(5−ブロモ−チオフェン−2−イルメチル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸メチルエステル(200mg,0.0006mol)の溶液に、ジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(49.0mg,0.0600mmol)および1.2Mの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2mL,2.0mmol)を加えた。5分間脱気した後、その反応物をマイクロ波で90℃に10分間加熱した。その反応物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した(5回)。次いで、有機層を乾燥し、濃縮した。その粗生成物を分取TLCで精製することにより、生成物9.3を得た(91mg,40%)。LCMS:RT 1.05分;MH+398.20.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 9.08 (s, 1H), 8.75 (s, 1H), 8.57 (d, J = 2.01 Hz, 1H), 8.25 (dd, J = 1.88, 8.66 Hz, 1H), 7.75 (d, J = 8.78 Hz, 1H), 7.64 (t, 1H), 7.54 (d, J = 3.76 Hz, 1H), 7.10 (d, J = 3.51 Hz, 1H), 4.85 − 4.96 (m, 2H), 3.76 (s, 3H)。
【0491】
4−((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)チアゾール−5−カルボン酸の合成:テトラヒドロフラン(2mL)中の4−{[5−(4−アミノ−キナゾリン−6−イル)−チオフェン−2−イルメチル]−アミノ}−チアゾール−5−カルボン酸メチルエステル(90mg,0.23mmol)の溶液に、1.0Mの水酸化リチウム水溶液(0.7mL,0.7mmol)を加えた。その反応物を室温で1時間撹拌した。有機溶媒を減圧下で除去し、残渣を0℃に冷却し、次いで、HClでpH=1に酸性化した。その粗生成物をEtOAcに溶かし、酸性化されたブライン溶液で洗浄した。次いで、有機層を分離し、MgSO
4で乾燥し、濃縮することにより、生成物を得て(84mg,97%)、それをさらに精製することなく次の工程において直接使用した。
【0492】
実施例12.1:4−((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)チアゾール−5−カルボキサミドの合成:N,N−ジメチルホルムアミド(2.0mL)中の、4−{[5−(4−アミノ−キナゾリン−6−イル)−チオフェン−2−イルメチル]−アミノ}−チアゾール−5−カルボン酸(80mg,0.17mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.07mL,0.4mmol)およびN,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロホスフェート(87.26mg,0.23mmol)の溶液を室温で15分間撹拌し、次いで、3,4−ジフルオロ−ベンジルアミン(0.02468mL,0.21mmol)を加え、その反応物を室温で1時間撹拌した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、ブライン、次いで、水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し、濃縮した。その粗生成物をHPLCで精製することにより、生成物を淡黄色粉末として得た(18mg,21%)。LCMS:RT 1.21分;MH+509.10;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 9.71 (br. s., 2H), 8.90 − 9.01 (m, 1H), 8.79 (s, 1H), 8.59 (d, J = 1.76 Hz, 1H), 8.44 (t, J = 6.02 Hz, 1H), 8.27 (dd, J = 2.01, 8.78 Hz, 1H), 7.91 (t, J = 6.40 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 8.78 Hz, 1H), 7.47 − 7.61 (m, 1H), 7.22 − 7.44 (m, 2H), 6.98 − 7.19 (m, 2H), 4.73 − 4.95 (m, 2H), 4.34 (d, J = 5.27 Hz, 2H)。
【0493】
実施例13.2−(4−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チアゾール−2−イルアミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−ニコチンアミドの合成
【0494】
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(15mL,190mmol)中の、2−アミノ−N−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−ニコチンアミド(0.500g,1.90mmol)、2,4−ジブロモ−チアゾール(0.508g,2.09mmol)の混合物に、リン酸カリウム(605mg,2.85mmol)、およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(90mg,0.09mmol)とキサントホス(130mg,0.23mmol)との混合物を加えた。その混合物を、窒素を用いて10分間脱気した。次いで、その反応物をマイクロ波用反応器内において150℃で30分間加熱した。その反応物をEtOAcで希釈し、NaHCO
3水溶液、次いで、水で洗浄した。有機相を分離し、乾燥し、濃縮した。その粗生成物をカラム(EtOAc/DCM勾配)で精製することにより、所望の生成物2−(4−ブロモチアゾール−2−イルアミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミドを淡黄色粉末として得た(380mg,47%)、LCMS:1.88分;MH+425.10.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ12.29 (s, 1H), 9.57 (t, J = 5.77 Hz, 1H), 8.52 (dd, J = 1.63, 4.89 Hz, 1H), 8.39 (dd, J = 1.76, 7.78 Hz, 1H), 6.98 − 7.28 (m, 5H), 4.55 (d, J = 6.02 Hz, 2H)。
【0495】
1,4−ジオキサン(4.00mL,0.0512mol)中の、2−(4−ブロモ−チアゾール−2−イルアミノ)−N−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−ニコチンアミド(3.1、100mg,0.0002mol)、(2,4−ジメトキシ−ベンジル)−[6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−キナゾリン−4−イル]−アミン(198mg,0.000470mol)の懸濁液に、水(1.00mL,0.0555mol)中の炭酸カリウム(97.5mg,0.000705mol)の溶液を加えた。その混合物を、窒素を用いて15分間脱気した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(41mg,0.000035mol)を加えた。さらに5分間脱気した。その反応物をマイクロ波(強力)で130℃に1時間加熱した。冷却した後、その反応物をEtOAcで希釈し、NaHCO
3水溶液、次いで、水で洗浄した。次いで、有機相を乾燥し、濃縮した。その粗生成物を分取TLCで精製することにより、35mgの所望の生成物3.2を得て(LCMSに基づくと約80%の純度)、それをさらに精製することなく次の工程において直接使用した。LCMS:RT 1.55分;MH+640.30。
【0496】
トリフルオロ酢酸(1.5mL,19mmol)および塩化メチレン(0.5mL)中で、N−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−2−{4−[4−(2,4−ジメトキシ−ベンジルアミノ)−キナゾリン−6−イル]−チアゾール−2−イルアミノ}−ニコチンアミド(3.2,25mg,0.039mmol)を懸濁させ、この反応物を50℃で4時間加熱した。冷却した後、その反応物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。次いで、有機相を乾燥し、濃縮した。その粗生成物をHPLCで精製することにより、2−(4−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チアゾール−2−イルアミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミド(実施例13)を淡黄色粉末として得た(2.9mg,15%)。LCMS:RT 1.25分;MH+490.20.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 12.33 (s, 1H), 9.63 (t, 1H), 8.94 (s, 1H), 8.80 (s, 1H), 8.57 (dd, J = 4.89, 1.63 Hz, 2H), 8.43 (dd, J = 8.03, 1.76 Hz, 1H), 7.64 − 7.91 (m, 2H), 7.01 − 7.26 (m, 4H), 4.57 (d, 2H)。
【0497】
実施例14
【0498】
【化98】
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5−ヨード−1−メチル−1H−インダゾール−3−アミンの合成:1−ブタノール(50.0mL)中の、2−フルオロ−5−ヨード−ベンゾニトリル(2.00g,8.097mmol)およびN−メチルヒドラジン(4.308mL,80.97mmol)の混合物を100℃〜110℃で2時間撹拌した。次いで、その反応物を冷却し、濃縮した。残渣をEtOAcで希釈し、水、次いで、NaHCO
3水溶液、次いで、水で洗浄した。有機層を分離し、MgSO
4で乾燥し、濃縮した。その粗生成物をエーテル/ヘキサン類からの沈殿で精製することにより、生成物をオフホワイトの粉末として得た(1.66g,75%)。LCMS:RT 1.05分;MH+274.00.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 8.10 (d, J = 1.00 Hz, 1H), 7.47 (dd, J = 1.51, 8.78 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 8.78 Hz, 1H), 5.50 (s, 2H), 3.70 (s, 3H)(JMC,2007,50,1584−97を参照のこと)。
【0499】
1−メチル−5−(1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−3−アミンの合成:N,N−ジメチルホルムアミド(10.00mL)中の、1−ベンゼンスルホニル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(600.0mg,1.56mmol)および5−ヨード−1−メチル−1H−インダゾール−3−イルアミン(26.4mg,1.561mmol)の混合物を、窒素を用いて5分間脱気した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(1.00mL)を加えた。さらに5分間脱気した。ジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(128mg,0.156mmol)を加えた。次いで、その反応バイアルを密閉し、マイクロ波用反応器内において90℃で10分間加熱した。その反応物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した(5回)。有機相を分離し、MgSO
4で乾燥し、濃縮した。その粗生成物をISCO(DCM+1%〜5%の、2MのNH
3のMeOH溶液)で精製することにより、生成物を淡黄色粉末として得た(350mg,56%)。LCMS:RT 1.31分;MH+404.20.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 8.39 − 8.52 (m, 2H), 8.02 − 8.26 (m, 4H), 7.68 − 7.80 (m, 2H), 7.56 − 7.68 (m, 2H), 7.34 − 7.50 (m, 2H), 5.34 − 5.72 (m, 2H), 3.76 (s, 3H)。
【0500】
N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−(1−メチル−5−(1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−3−イルアミノ)ニコチンアミドの合成:1,4−ジオキサン(5.0mL)中の2−クロロ−N−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−ニコチンアミド(100.0mg,0.35mmol)の混合物に、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(32.4mg,0.035mmol)およびキサントホス(49.1mg,0.085mmol)を加えた。その混合物を、窒素を用いて15分間脱気した後、マイクロ波で150℃に1時間加熱した。その反応物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機相を分離し、MgSO
4で乾燥し、分取TLC(DCM+5%の、2MのNH
3のMeOH溶液)で精製することにより、117mg(51%)の生成物を得た。LC−MS:RT 1.55分;MH+650.30.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 10.80 (s, 1H), 9.37 (t, J = 5.90 Hz, 1H), 8.43 (dd, J = 1.51, 4.77 Hz, 1H), 8.13 − 8.30 (m, 6H), 8.03 (s, 1H), 7.75 − 7.84 (m, 1H), 7.66 − 7.75 (m, 2H), 7.58 − 7.66 (m, 2H), 7.34 − 7.48 (m, 3H), 7.22 (ddd, J = 2.38, 4.27, 6.40 Hz, 1H), 6.90 (dd, J = 4.89, 7.65 Hz, 1H), 4.50 (d, J = 5.77 Hz, 2H), 3.99 (s, 3H)。
【0501】
実施例14.1を、実施例5.7について記載された手順と同じ手順を使用し、メタノール中の炭酸カリウム(potassium carbonate was pin methanol)(40%)を用いて、調製した。
【0502】
実施例14.2を、実施例14.1について記載された手順と同じ手順を用いてN−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キナゾリン−4−アミンから調製した。
【0503】
実施例15
【0504】
【化99】
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(E)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−(3−(2−オキソインドリン−6−イル)アリルアミノ)−ニコチンアミドの合成:ジメチルスルホキシド(50mL,0.7mol)中の、(E)−6−(3−アミノプロパ−1−エニル)インドリン−2−オン(参考文献Lind,K.E.,WO2008005457)(1.0g,0.0053mol)、N−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−2−フルオロ−ニコチンアミド(1.4g,0.0053mol)および炭酸セシウム(2.6g,0.0080mol)の混合物を130℃に加熱した。LC−MSは、所望の生成物の形成を示した(1.09分,ES+/435.20)。室温に冷却し、EtOAcおよび水で後処理した。MgSO
4で乾燥した。DCM中の0〜100%EtOAcを用いてシリカゲルカラムで精製し、次いで、DCM中の0〜20%メタノールで精製することにより、所望の生成物を得た(1.1g,48%)。
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 10.32 (s, 1H), 9.08 (t, J = 5.67 Hz, 1H), 8.46 (t, J = 5.29 Hz, 1H), 8.20 (dd, J = 1.89, 4.91 Hz, 1H), 8.01 (dd, J = 1.89, 7.93 Hz, 1H), 7.30 − 7.45 (m, 2H), 7.09 − 7.22 (m, 2H), 6.94 (dd, J = 1.51, 7.93 Hz, 1H), 6.83 (s, 1H), 6.62 (dd, J = 4.91, 7.55 Hz, 1H), 6.51 (d, J = 15.86 Hz, 1H), 6.26 − 6.39 (m, 1H), 4.42 (d, J = 6.04 Hz, 2H), 4.19 (t, J = 5.67 Hz, 2H), 3.44 (s, 2H)。
【0505】
実施例15.1:2−((E)−3−((Z)−3−((1H−イミダゾール−5−イル)メチレン)−2−オキソインドリン−6−イル)アリルアミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミドの合成:(E)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−(3−(2−オキソインドリン−6−イル)アリルアミノ)ニコチンアミド(1.1g,0.0025mol)、ピペリジン(0.50mL,0.0051mol)およびエタノール(10mL,0.2mol)の混合物を溶液になるまで加熱し、次いで、1H−イミダゾール−5−カルバルデヒド(290mg,0.0030mol)を加え、密閉されたチューブ内で一晩80℃で加熱した。室温に冷却し、固体を収集し、EtOAc中の0〜20%MeOHを用いてシリカゲルカラムで精製することにより、所望の生成物を橙色固体として得た(0.51mg,39%)。MH+:513.20;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) d 13.69 (s, 1H), 9.10 (t, J = 5.83 Hz, 1H), 8.21 (dd, J = 1.76, 4.83 Hz, 1H), 8.01 (dd, J = 1.82, 7.78 Hz, 2H), 7.80 (br. s., 1H), 7.61 (d, J = 7.91 Hz, 1H), 7.29 − 7.46 (m, 2H), 7.13 − 7.23 (m, 1H), 7.01 − 7.11 (m, 1H), 6.89 (br. s., 1H), 6.63 (dd, J = 4.77, 7.65 Hz, 1H), 6.55 (d, J = 15.94 Hz, 1H), 6.33 − 6.47 (m, 1H), 4.43 (d, J = 6.09 Hz, 2H), 4.22 (t, J = 5.21 Hz, 1H)。
【0506】
(S)−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)−2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミドの合成:2−アミノ−N−[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−エチル]−5−トリフルオロメチル−ニコチンアミド(330mg,0.96mmol)を、PTFEバイアル内においてピリジン中の30Mのフッ化水素酸(3mL,90mmol)中で撹拌した。氷浴内で冷やし、亜硝酸ナトリウム(76mg,1.1mmol)を加えた。氷浴内で15分間撹拌した。LC−MSは、完全な変換を示した(1.65分,ES+/349.2)。冷却しながら水でクエンチし、50mLのEtOAcで抽出した。MgSO
4で乾燥し、蒸発させた。EtOAcを用いて短いシリカゲルカラムで精製することにより、所望の生成物を淡黄色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) d 8.69 (dd, J = 2.64, 8.69 Hz, 1H), 8.51 (s, 1H), 6.89 − 7.17 (m, 4H), 5.18 (dt, 1H), 1.52 (d, J = 6.80 Hz, 3H)。
【0507】
(S,E)−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)−2−(3−(2−オキソインドリン−6−イル)アリルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミドの合成:(E)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−(3−(2−オキソインドリン−6−イル)アリルアミノ)ニコチンアミドと同じ手順によって調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 10.34 (s, 1H), 9.07 (d, J = 7.47 Hz, 1H), 8.94 (t, J = 5.65 Hz, 1H), 8.52 (dd, J = 0.88, 2.26 Hz, 1H), 8.40 (d, J = 2.07 Hz, 1H), 7.33 − 7.50 (m, 2H), 7.19 − 7.26 (m, 1H), 7.13 (d, J = 7.65 Hz, 1H), 6.93 (dd, J = 1.38, 7.65 Hz, 1H), 6.82 (d, J = 1.00 Hz, 1H), 6.48 (d, J = 15.94 Hz, 1H), 6.32 (dt, J = 5.77, 15.94 Hz, 1H), 5.06 − 5.16 (m, 1H), 4.20 − 4.27 (m, 2H), 3.43 (s, 2H);MH+:517.3。
【0508】
実施例15.2〜15.22を実施例15.1と類似の様式で調製した。
【0509】
実施例16.1:(R)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−(2−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イルオキシ)−1−フェニルエチルアミノ)ニコチンアミド:
【0510】
【化100】
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2−フェニルグリシノール(1.0グラム,7.29mmol)、N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−フルオロニコチンアミド(1.94グラム,7.29mmol)、2−ブタノール(20mL)およびDIEA(3.81mL,21.87mmol)の混合物を、撹拌しながら110℃で24時間加熱した。次いで、反応混合物を酢酸エチルと炭酸水素ナトリウムの飽和溶液とで分配した。水層を酢酸エチルでさらに抽出し、有機物を併せ、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM/MeOH 98:2)で精製することにより、(R)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−(2−ヒドロキシ−1−フェニルエチルアミノ)ニコチンアミドを1.5グラム(69.89%)の橙色油状物として得た。E/S MS m/e=384.14(M+1)。
【0511】
250mLの丸底フラスコに(R)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−(2−ヒドロキシ−1−フェニルエチルアミノ)ニコチンアミド(2.79グラム,7.29mmol)およびDMF(25mL)を投入した。次いで、その撹拌溶液に水素化ナトリウム(321mg,8.02mmol)および5−フルオロ−2−ニトロアニリン(1.78グラム,11.49mmol)を加えた。その反応フラスコを閉じ、窒素雰囲気下に置き、次いで、外界温度で24時間撹拌した。完了したとき、その反応混合物を酢酸エチルとともに分離漏斗に移し、炭酸水素ナトリウムの飽和溶液で洗浄した後、ブラインで洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧下で除去した。その粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM,100%)で精製することにより、(R)−2−(2−(3−アミノ−4−ニトロフェノキシ)−1−フェニルエチルアミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミドを1.13グラム(29.8%)の黄色油状物として得た。E/S MS m/e=520.17(M+1)。
【0512】
250mLの丸底フラスコに(R)−2−(2−(3−アミノ−4−ニトロフェノキシ)−1−フェニルエチルアミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミド(1.13グラム,21.7mmol)、イソプロピルアルコール(40mL)、メタノール(20mL)および1N塩酸(21.7mL,21.7mmol)を投入した。次いで、撹拌溶液に、亜鉛粉末(2.83グラム,43.53mmol)を少しずつ加えた。その反応混合物を外界温度で2時間撹拌した。完了したとき、反応混合物を炭酸水素ナトリウムの飽和溶液(200mL)および酢酸エチル(160mL)で希釈し、混合物を激しく撹拌した。得られた沈殿物をセライトのパッドで濾過し、大量の酢酸エチルで洗浄した。次いで、併せた有機物を炭酸水素ナトリウムの飽和溶液で洗浄した後、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機物を濾過し、溶媒を減圧下で除去することにより、(R)−2−(2−(3,4−ジアミノフェノキシ)−1−フェニルエチルアミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミドを840ミリグラム(79%)の黄色油状物として得た。E/S MS m/e=490.20(M+1)。
【0513】
50mLの丸底フラスコに(R)−2−(2−(3,4−ジアミノフェノキシ)−1−フェニルエチルアミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミド(840mg,1.72mmol)、1,1’−カルボニルジイミダゾール(309mg,1.91mmol)およびDMF(6mL)を投入した。その反応混合物を60℃で12時間加熱した。完了したとき、その反応混合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM/MeOH 98:2)で精製することにより、(R)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−(2−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イルオキシ)−1−フェニルエチルアミノ)ニコチンアミド(実施例16.1,32mg,3.6%)をオフホワイトの固体として得た。E/S MS m/e=516.18(M+1);1H NMR (400 MHz, MeOH−d−4)δ4.18(d, 2H), 4.43 (d, 2H), 5.48 (s, 1H), 6.61 (m, 3H), 6.79 (d, 1H), 7.07 (s, 1H), 7.15 (d, 2H), 7.23 (t, 3H), 7.36 (d, 2H), 7.81 (d, 1H), 7.99 (d, 1H)。
【0514】
実施例16.2を、実施例16.1に対する手順と同じ手順に従ってアミノエタノールから調製した。
【0515】
実施例16.3〜16.12を、実施例16.1に類似の手順を用いて調製した。
【0516】
実施例16.13.N−((S)−1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((R)−2−(1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イルオキシ)−1−フェニルエチルアミノ)ニコチンアミド:
【0517】
【化101】
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5−((R)−2−{3−[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−エチルカルバモイル]−ピリジン−2−イルアミノ}−2−フェニル−エトキシ)−2−ニトロ−安息香酸:N−[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−エチル]−2−((R)−2−ヒドロキシ−1−フェニル−エチルアミノ)−ニコチンアミド(205mg,0.515mmol)および5−フルオロ−2−ニトロ−安息香酸(166mg,0.894mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(5.1mL)に溶解させた。鉱油中の60%水素化ナトリウム分散物(108mg,2.70mmol)を加え、室温で撹拌した。その反応物を泡立てたところ、濁り、次いで、透明の赤色になった。その反応物をLCMSによってモニターした。1時間後、反応物に2回目の鉱油中の水素化ナトリウムを加える必要があった。続いてその反応物を水でクエンチし、濃塩酸で酸性化し、75mLの酢酸エチルで抽出した。有機相をブラインで1回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィ(0〜100%酢酸エチル:ヘキサン類,シリカゲル)で精製した。258mgの黄色固体を収集した(89%)。ES(+)MS m/e=563.2(M+1).
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) シフト8.94 (d, J = 7.55 Hz, 1H), 8.85 (d, J = 7.55 Hz, 1H), 8.16 (dd, J = 1.51, 4.91 Hz, 1H), 8.12 (dd, J = 1.70, 7.74 Hz, 1H), 8.02 (d, J = 9.06 Hz, 1H), 7.16 − 7.51 (m, 10H), 6.67 (dd, J = 4.91, 7.55 Hz, 1H), 5.56 − 5.68 (m, 1H), 5.14 (quin, J = 7.18 Hz, 1H), 4.39 − 4.60 (m, 2H), 1.44 (d, J = 7.18 Hz, 3H)。
【0518】
N−[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−エチル]−2−[(R)−2−(2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロ−2H−3,1−ベンゾオキサジン−6−イルオキシ)−1−フェニル−エチルアミノ]−ニコチンアミド:5−((R)−2−{3−[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−エチルカルバモイル]−ピリジン−2−イルアミノ}−2−フェニル−エトキシ)−2−ニトロ−安息香酸(258mg,0.459mmol)、亜鉛粉末(307mg,4.69mmol)および酢酸(4.5mL)を室温で15分間撹拌した。その反応物を酢酸エチルで希釈し、Celiteで濾過した。濾過物を酢酸エチルで十分にすすぎ、併せた有機洗浄物を蒸発乾固させた。0.246gの黄色固体を収集した。その粗物質2−アミノ−5−((R)−2−{3−[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−エチルカルバモイル]−ピリジン−2−イルアミノ}−2−フェニル−エトキシ)−安息香酸をさらに精製することなく使用した。ES(+)MS m/e=533.2(M+1)。
【0519】
2−アミノ−5−((R)−2−{3−[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−エチルカルバモイル]−ピリジン−2−イルアミノ}−2−フェニル−エトキシ)−安息香酸(246mg,0.463mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(3.0mL)に溶解させ、氷浴内で冷やした。N,N−カルボニルジイミダゾール(90.0mg,0.555mmol)を加え、室温まで温め、30分間撹拌した。その反応をLCMSによってモニターしたところ、不完全であることが示された。それゆえ、さらにN,N−カルボニルジイミダゾール(38mg)を加えたところ、その反応が完了した。75mLの酢酸エチルを加え、75mLの飽和炭酸水素ナトリウム、水およびブラインで洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィ(0〜70%酢酸エチル:ヘキサン類,シリカ)で精製した。155mgの黄色粉末を収集した(60%)。ES(+)MS m/e=559.2(M+1).
1H NMR (300 MHz, CDCl
3)δ8.77 (d, J = 7.18 Hz, 1H), 8.32 (d, J = 4.53 Hz, 1H), 7.73 (br. s., 1H), 7.63 (dd, J = 1.32, 7.74 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 7.18 Hz, 2H), 7.35 (t, J = 7.36 Hz, 2H), 7.23 − 7.31 (m, 2H), 7.04 − 7.22 (m, 3H), 6.97 (d, J = 9.06 Hz, 1H), 6.52 − 6.63 (m, 1H), 6.27 (br. s., 1H), 5.70 (q, J = 6.04 Hz, 1H), 5.23 (quin, J = 6.99 Hz, 1H), 4.40 − 4.51 (m, 1H), 4.25 − 4.40 (m, 1H), 3.00 (s, 1H), 1.57 (d, J = 6.80 Hz, 3H)。
【0520】
N−((S)−1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((R)−2−(1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イルオキシ)−1−フェニルエチルアミノ)ニコチンアミド:N−[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−エチル]−2−[(R)−2−(2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロ−2H−3,1−ベンゾオキサジン−6−イルオキシ)−1−フェニル−エチルアミノ]−ニコチンアミド(155mg,0.278mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(7.0mL)に溶解させた。N,N−ジイソプロピルエチルアミン(193μL,1.11mmol)を加えた後、ヨウ化メチル(69.1μL,1.11mmol)を加えた。その反応物を室温で3日間撹拌した。その後、追加のヨウ化メチル(10μL)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(28μL)を加え、24時間撹拌した。その反応物を酢酸エチル(75mL)で希釈し、75mLの水および75mLのブラインで洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。N−[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−エチル]−2−[(R)−2−(1−メチル−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロ−2H−3,1−ベンゾオキサジン−6−イルオキシ)−1−フェニル−エチルアミノ]−ニコチンアミドと同定された170mgの黄色泡沫状物を収集し、その粗物質を次の工程へ進めた。
【0521】
N−[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−エチル]−2−[(R)−2−(1−メチル−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロ−2H−3,1−ベンゾオキサジン−6−イルオキシ)−1−フェニル−エチルアミノ]−ニコチンアミド(170mg,0.297mmol)およびアジ化ナトリウム(116mg,1.78mmol)を水(4.0mL)中で撹拌し、マイクロ波で130℃に15分間加熱した。酢酸エチルを加え、炭酸水素ナトリウムおよびブラインで洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、Gilson HPLCで精製した。3.0mgのN−((S)−1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((R)−2−(1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イルオキシ)−1−フェニルエチルアミノ)ニコチンアミドを白色粉末のビス−TFA塩として収集した。ES(+)MS m/e=544.2(M+1).1H NMR (300 MHz, DMSO−d6) シフト10.67 (s, 1H), 8.91 (d, J = 7.55 Hz, 1H), 8.78 (d, J = 7.55 Hz, 1H), 8.03 (dd, J = 1.89, 7.55 Hz, 1H), 8.07 (dd, J = 1.89, 4.91 Hz, 1H), 7.39 (ddd, J = 2.64, 7.55, 11.71 Hz, 1H), 7.29 − 7.35 (m, 3H), 7.11 − 7.29 (m, 4H), 6.86 (d, J = 9.06 Hz, 1H), 6.57 (dd, J = 4.91, 7.55 Hz, 1H), 6.53 (s, 1H), 6.52 (dd, J = 2.40, 7.30 Hz, 1H), 5.42 − 5.54 (m, 1H), 5.09 (quin, J = 7.27 Hz, 1H), 4.17 (tt, J = 5.15, 9.96 Hz, 2H), 2.47 (s, 3H), 1.38 (d, J = 7.18 Hz, 3H)。
【0522】
実施例17.1:N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−(3−(1−オキソイソインドリン−4−イル)フェニルアミノ)−ニコチンアミド
【0523】
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(20mL)およびメタノール(5mL)中の3−ヨード−2−メチル安息香酸(10グラム,38.16mmol)の溶液に、ヘキサン類中のTMS−ジアゾメタン2.0M(38.16mL,76.32mmol)を滴下した。非常に濃い黄色が残っているときに反応が行われ、すべての溶媒を除去することにより、さらに精製することなく3−ヨード−2−メチルベンゾエートを黄色油状物として得た(10.53g,100%)。E/S MS m/e=277(M+1)。
【0524】
四塩化炭素(100mL)中のメチル3−ヨード−2−メチルベンゾエート(10.53グラム,38.16mmol)の溶液を均一になるまで外界温度で撹拌した。次いで、この混合物に過酸化ベンゾイル(184.8mg,0.763mmol)およびN−ブロモスクシンアミド(6.79グラム,38.16mmol)を加えた。反応溶液を16時間加熱還流した。完了したとき、N−ブロモスクシンアミドを、溶液から中型のフィルターフリット(filter frit)で濾過した。すべての溶媒を減圧下で除去することにより、メチル2−(ブロモメチル)−3−ヨードベンゾエート(9.45g,70%)の黄色がかった茶色固体を得た。E/S MS m/e=354.88(M+1)。
【0525】
メタノール(30mL)中の得られたメチル2−(ブロモメチル)−3−ヨードベンゾエート(9.45グラム,26.71mmol)の溶液に、メタノール中の7Nアンモニア(100mL)を加えた。その反応混合物を沈殿物の形成が観察されるまで外界温度で撹拌した。沈殿物を収集し、ジクロロメタンで洗浄することにより、4−ヨードイソインドリン−1−オン(2.99g,43.2%)を白色固体として得た。E/S MS m/e=260(M+1).
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 5.74 (s, 2H), 7.29 (t, 1H), 7.68 (d, 1H), 7.96 (d, 1H), 8.77 (s, 1H)。
【0526】
4−ヨードイソインドリン−1−オン(500mg,1.93mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(538mg,2.12mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(157.6mg,0.193mmol)、酢酸カリウム(663mg,6.76mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)を混合した。その反応混合物を窒素雰囲気下で4時間にわたって90℃に加熱した。反応混合物をさらなる後処理なしに以下のSuzuki反応において使用した。E/S MS m/e=260(M+1)。
【0527】
上記の生成物(181.3mg,0.700mmol)、N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−(3−ヨードフェニルアミノ)ニコチンアミド(295mg,0.634mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)ジクロリド(52mg,0.0634mmol)、1.2M炭酸水素ナトリウム(1.58mL,1.90mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(15mL)の混合物を、窒素雰囲気下で1.5時間にわたって80℃に加熱した。反応混合物をCeliteパッドで濾過し、酢酸エチルで洗浄した。飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下で除去した。得られた残渣をHPLCで精製することにより、N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−(3−(1−オキソイソインドリン−4−イル)フェニルアミノ)ニコチンアミド(実施例17.1)(20mg,6%)をオフホワイトの固体として得た。E/S MS m/e=471.47(M+1);1H NMR (400 MHz, DMSO−d−6)δ4.48 (d, 1H), 4.53 (s, 2H), 6.90 (t, 1H), 7.21 (d, 2H), 7.41 (t, 3H), 7.59 (d, 3H), 7.68 (d, 2H), 8.04 (s, 1H), 8.19 (d, 1H), 8.33 (d, 1H), 8.65 (s, 1H), 9.37 (t, 1H), 10.95 (s, 1H)。
【0528】
実施例17.2を、実施例17.1に対する手順に従って、N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−(3−ヨード−4−メチルフェニルアミノ)ニコチンアミドおよび4−ヨードイソインドリン−1−オンから調製した。
【0529】
実施例17.3を、実施例17.1に対する手順に従って、N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−(3−ヨードフェニルアミノ)ニコチンアミドおよび8−ヨード−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3(2H)−オン(参考文献:Sun,Q.ら、WO2006138695に報告されている手順に従って調製したもの)から調製した。
【0530】
実施例18.1:2−((4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリジン−2−イルメチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミド
【0531】
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
4−ブロモピリジン−2−カルボニトリル(4.0グラム,21.85mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(6.11グラム,24.04mmol)、ジクロロ(ビス−ジフェニルホスフィン)パラジウム(II)(1.78グラム,2.185mmol)、酢酸カリウム(7.51グラム,76.47mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(60mL)の混合物を、窒素雰囲気下、80℃で4時間加熱した。完了したとき、混合物をセライトパッドで濾過し、酢酸エチルで洗浄した。次いで、混合物を酢酸エチルと炭酸水素ナトリウムの飽和溶液とで分配し、有機物を収集し、ブラインで洗浄し、次いで、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相を濾過し、蒸発させることにより、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピコリノニトリル(4.5g,89%)を茶色固体として得た。E/S MS m/e=231.07(M+1)。
【0532】
4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピコリノニトリル(2.51グラム,5.91mmol)、ヨードアザインドール(3.49グラム,9.09mmol)、ジクロロ(ビス−ジフェニルホスフィン)パラジウム(II)(742mg,0.909mmol)、1.2M炭酸水素ナトリウム(22.72mL,27.27mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(45.5mL)の混合物を、窒素下、90℃で3時間加熱した。完了したとき、反応混合物をCeliteパッドで濾過し、酢酸エチルで洗浄した。反応混合物を酢酸エチルと炭酸水素ナトリウムの飽和溶液とで分配した。有機相を単離し、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン類/酢酸エチル 97:3)で精製することにより、1.77グラム(55.3%)の桃色固体を得た。E/S MS m/e=361(M+1)。
【0533】
parrシェーカーフラスコに4−(1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピコリノニトリル(1.10グラム,2.805mmol)、メタノール(30mL)、濃HCl(3mL)および10%パラジウム担持炭素(一すくいの量)を投入した。Parr装置に置き、35psiで30分間反応させた。その反応混合物をセライトパッドで濾過し、メタノールで洗浄した。有機物を減圧下で蒸発させ、さらに精製することなく次の反応において使用した。(4−(1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)メタンアミン(820mg,73.2%)を白色固体として得た。E/S MS m/e=365(M+1)。
【0534】
実施例18.1を、実施例7.1に対する手順に従って、(4−(1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)メタンアミンおよびN−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−フルオロニコチンアミドから調製した。
【0535】
実施例19
実施例19.1:(S)−2−(2−(1H−インドール−6−イルオキシ)エチルアミノ)−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)ニコチンアミド:THF(20mL,0.2mol)中の、6−ヒドロキシインドール(1.0g,0.0075mol)および(2−ヒドロキシ−エチル)カルバミン酸t−ブチルエステル(2、1.453g,0.009012mol)の混合物に、トリフェニルホスフィン(2.955g,0.01126mol)およびアゾジカルボン酸ジイソプロピル(2.218mL,0.01126mol)を加えた。その反応混合物を室温で一晩撹拌した。その粗生成物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO
3で洗浄した。有機層を分離し、MgSO
4で乾燥し、濾過した。その濾液を濃縮した。その粗生成物をISCOカラムクロマトグラフィ(EtOAC/ヘキサン,勾配)で精製することにより、0.55gの所望の生成物[2−(1H−インドール−6−イルオキシ)−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルを得た。LCMS:RT 1.51分;MH+277.10.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 10.84 (br. s., 1H), 7.39 (d, J = 8.53 Hz, 1H), 7.13 − 7.21 (m, 1H), 6.99 (t, J = 5.40 Hz, 1H), 6.88 (d, J = 2.26 Hz, 1H), 6.64 (dd, J = 2.26, 8.53 Hz, 1H), 6.31 (t, J = 2.01 Hz, 1H), 3.94 (t, J = 6.02 Hz, 2H), 3.27 − 3.32 (m, 2H), 1.39 (s, 9H)。
【0536】
1,4−ジオキサン(9mL)中の[2−(1H−インドール−6−イルオキシ)−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(500mg,0.002mol)の混合物に、1,4−ジオキサン中の4Mの塩化水素(4mL,0.004mol)を加え、40℃で1時間加熱した。溶媒を減圧下で除去した。粗生成物(370mg)をさらに精製することなく次の工程において直接使用した。LCMS:RT 0.71分;MH+177.20。
【0537】
1−ブタノール(5mL,0.05mol)中の粗2−(1H−インドール−6−イルオキシ)−エチルアミン塩酸塩(4,100.0mg,0.4702mmol)の混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.2457mL,1.410mmol)を加えた。5分間撹拌し、次いで、N−[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−エチル]−2−フルオロ−ニコチンアミド(5,131.8mg,0.4702mmol)を加えた。その反応物を125℃で一晩還流した。溶媒を減圧下で除去した。その粗生成物をHPLCで精製した後、分取TLC(DCM+2%の、2MのNH
3/MeOH)で精製することにより、所望の生成物(S)−2−(2−(1H−インドール−6−イルオキシ)エチルアミノ)−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)ニコチンアミドを白色粉末として得た(110mg,54%)。LCMS:RT 1.49分;MH+437.20;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 10.84 (br. s., 1H), 8.79 (d, J = 7.53 Hz, 1H), 8.46 (t, J = 5.52 Hz, 1H), 8.21 (dd, J = 1.76, 4.77 Hz, 1H), 8.06 (dd, J = 1.88, 7.66 Hz, 1H), 7.29 − 7.49 (m, 3H), 7.22 (ddd, J = 2.38, 4.33, 6.34 Hz, 1H), 7.14 − 7.19 (m, 1H), 6.93 (d, J = 2.26 Hz, 1H), 6.57 − 6.67 (m, 2H), 6.31 (t, J = 2.13 Hz, 1H), 5.12 (quin, J = 7.15 Hz, 1H), 4.10 (t, J = 5.77 Hz, 2H), 3.63 − 3.85 (m, 2H), 1.44 (d, J = 7.03 Hz, 3H)。
【0538】
実施例19.2:(S,Z)−2−(2−(3−((1H−イミダゾール−5−イル)メチレン)−2−オキソインドリン−6−イルオキシ)エチルアミノ)−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)ニコチンアミド:アセトニトリル(3.0mL)中のN−[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−エチル]−2−[2−(1H−インドール−6−イルオキシ)−エチルアミノ]−ニコチンアミド(100mg,0.20mol)の溶液に、酢酸(0.3mL)およびBu
4N−オキソン(0.18g,2.2当量,FW355.53)を加えた。その反応物を室温で3日間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。その粗生成物をHPLCで精製することにより、24mg(20%)の所望の生成物N−[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−エチル]−2−[2−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−6−イルオキシ)−エチルアミノ]−ニコチンアミドを得た。LCMS:RT 1.11分;MH+453.20。
【0539】
エタノール(1mL,0.02mol)中の、N−[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−エチル]−2−[2−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−6−イルオキシ)−エチルアミノ]−ニコチンアミド(7,20mg,0.00004mol)、1H−イミダゾール−5−カルバルデヒド(5.1mg,0.053mmol)およびピペリジン(0.0087mL,0.088mmol)の溶液を80℃で1時間還流した。溶媒を減圧下で除去した。その粗生成物をHPLCで精製することにより、所望の生成物(S,Z)−2−(2−(3−((1H−イミダゾール−5−イル)メチレン)−2−オキソインドリン−6−イルオキシ)エチルアミノ)−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)ニコチンアミドを得た(3.7mg,15%)。LCMS:RT 0.98分;MH+531.20;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 11.15 (s, 1H), 8.81 (s, 2H), 8.47 (br. s., 1H), 8.22 (dd, J = 1.76, 4.77 Hz, 1H), 8.09 (dd, J = 1.76, 7.78 Hz, 2H), 7.64 (s, 1H), 7.58 (d, J = 8.28 Hz, 1H), 7.27 − 7.51 (m, 2H), 7.21 (br. s., 1H), 6.66 (td, J = 3.14, 4.58 Hz, 2H), 6.52 (d, J = 2.26 Hz, 1H), 5.11 (s, 1H), 4.08 − 4.20 (m, 2H), 3.76 (br. s., 2H), 1.44 (d, J = 7.28 Hz, 3H)。
【0540】
実施例20
【0541】
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
実施例20.1:2−(((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−5−ブロモ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ピリジン−3−スルホンアミド:激しく撹拌しているクロロスルホン酸(58mL)の冷却された溶液に、0℃で5−ブロモ−2−ピリジンアミン(4.3g,25mmol)を少しずつ加えた。次いで、その反応混合物を16時間加熱還流した。室温まで冷却したとき、その反応混合物を激しく撹拌しながら氷(100g)に注ぎ込んだ。得られた黄色沈殿物を吸引濾過によって収集し、冷水および石油エーテルで洗浄することにより、2−アミノ−5−ブロモピリジン−3−スルホニルクロリドを淡黄色固体として得た(5.0g,収率:74%)。ESI−MS(M+H+):272.8;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 9.12 (br, 2H), 8.32 (d, 1H), 8.11 (d, 1H)。
【0542】
乾燥CH
2Cl
2(100mL)中の2−アミノ−5−ブロモピリジン−3−スルホニルクロリド(4.08g,15.0mmol)の溶液に、(3,4−ジフルオロフェニル)メタンアミン(2.15g,15.0mmol)およびトリエチルアミン(5.8mL,45.0mmol)をゆっくり加えた。その反応混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を除去し、粗混合物をシリカゲルクロマトグラフィ(PE/EA=10/1)で精製することにより、2−アミノ−5−ブロモ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ピリジン−3−スルホンアミドを淡紅色固体として得た(2.32g,収率:40%)。ESI−MS(M+H
+):377.8;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.21 (d, 1H), 7.93 (d, 1H), 7.07−7.01 (m, 2H), 6.93−6.90 (m, 1H), 5.71 (br, 2H), 5.38 (t, 1H), 4.09 (d, 2H)。
【0543】
亜硝酸ナトリウム(464mg,6.7mmol)を、0℃に冷却されたポリエチレン反応容器内のHF/ピリジン混合物(40mL)中の2−アミノ−5−ブロモ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ピリジン−3−スルホンアミド(2.10g,5.6mmol)の溶液に少しずつ加えた。得られた溶液を0℃で1時間撹拌し、次いで、40〜50℃に加熱し、この温度で1時間撹拌した。その反応混合物を破砕された氷(20g)に注ぎ込み、炭酸水素ナトリウムで中和し(pH=5)、酢酸エチルで抽出した(50mL×2)。併せた有機相を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮することにより、生成物5−ブロモ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−フルオロピリジン−3−スルホンアミドを茶色固体として得た(1.2g,収率:60%)。ESI−MS(M+H+):382.8;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.42 (d, 1H), 8.30 (dd, 1H), 7.12−7.05 (m, 2H), 6.99−6.96 (m, 1H), 5.42 (t, 1H), 4.26 (d, 2H)。
【0544】
n−ペンタノール(5mL)中の、5−ブロモ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−フルオロピリジン−3−スルホンアミド(1.20g,3.16mmol)、6−(5−(アミノメチル)チオフェン−2−イル)キナゾリン−4−アミン(1.61g,6.32mmol,2.0当量)およびNaHCO
3(531mg,6.32mmol,2当量)の混合物を130℃で3時間撹拌し、次いで、溶媒を除去し、残渣をカラムクロマトグラフィ(PE/EA=2:1)で精製することにより、生成物2−(((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−5−ブロモ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ピリジン−3−スルホンアミドを淡黄色固体として得た(680mg,収率:36%)。ESI−MS(M+H+):618.0;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 8.64 ( t, 1H), 8.42 (d, 1H), 8.34 (d, 2H) 7.98 (dd, 1H), 7.83 (d, 1H), 7.83 (br, 2H), 7.65 (dd, 1H), 7.48 (d,1H), 7.25−7.18 (m, 2H), 7.12−7.09 (m, 2H), 7.03−7.00 (br, 1H), 4.80 (d, 2H), 4.12 (d, 2H)。
【0545】
実施例20.2:2−(((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ピリジン−3−スルホンアミド:2−(((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−5−ブロモ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ピリジン−3−スルホンアミド(50mg,0.16mmol)を、Pd/C(25mg)触媒の存在下、1気圧の水素の下、メタノール(100mL)中で24時間水素化した。その触媒を濾別し、溶媒を蒸発させ、メタノールから沈殿させることにより、2−(((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ピリジン−3−スルホンアミドを淡黄色固体として得た(20mg,収率:47.0%)。ESI−MS(M+H+):538.8.;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 9.38 (br, 2H), 8.70 (s, 1H), 8.57 (d, 1H), 8.48 (t, 1H), 8.2 (dd, 1H), 8.18 (dd, 1H), 7.85 (dd, 1H), 7.74 (d, 1H), 7.53 (d, 1H), 7.27− 7.13 (m, 2H), 7.14 (d, 1H), 7.05−7.03 (m, 2H), 6.73−6.69 (m, 1H), 4.83 (d, 2H), 4.07 (d, 2H)。
【0546】
実施例21に対する中間体である2−(9H−ピリド[2,3−b]インドール−7−イルオキシ)エタンアミンの合成:
【0547】
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
o−キシレン(10mL)中の、2,3−ジブロモピリジン(1.01g,4.27mmol)、3−(ベンジルオキシ)アニリン(0.93g,4.69mmol,1.1当量)、Pd(OAc)
2(0.05g,0.22mmol,0.05当量)、PPh
3(0.17g,0.43mmol,0.1当量)および
tBuONa(0.49g,5.12mmol,1.2当量)の混合物を窒素雰囲気下で約5分間撹拌した。次いで、その混合物を3時間にわたって120℃に加熱した。その反応混合物を室温に冷却し、次いで、Pd(OAc)
2(0.05g,0.22mmol,0.05当量)、PCy
3・HBF
4(0.16g,0.43mmol,0.1当量)、DBU(1.30g,8.53mmol,2.0当量)およびDMA(10mL)を反応容器に加えた。その反応混合物を脱気し、再度30時間にわたって145℃に加熱した。その反応混合物を減圧下で濃縮し、次いで、40℃〜50℃で加熱しながら酢酸エチルに溶解させた(60mL×4)。その混合物を水(10mL×3)、ブライン(5mL×1)で洗浄し、濃縮した。残渣を、PE/EA(1/1)を用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィで精製することにより、7−(ベンジルオキシ)−9H−ピリド[2,3−b]インドールを黄色固体として得た(440mg,収率:38%)。LCMS(M+1
+):275.1.
1H NMR: (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 11.68 (s, 1H), 8.37−8.30 (m, 2H), 8.04 (d, 1H), 7.63−7.34 (m, 5H), 7.15 (t, 1H), 7.13 (s, 1H), 7.05−6.91 (m, 1H), 5.22 (s, 2H)。
【0548】
7−(ベンジルオキシ)−9H−ピリド[2,3−b](1.12g,4.09mmol,1.0当量)をTHF(30mL)およびMeOH(30mL)に溶解させ、次いで、Pd/C(10%,70%H
2Oを含む)(1.73g)を加えた。その反応混合物をH
2雰囲気下、室温で20時間撹拌した。次いで、その混合物を濾過し、濃縮することにより、9H−ピリド[2,3−b]インドール−7−オールを浅黄色固体として得た(0.47g,収率:63%)。ESI−MS(M+1
+):185.2.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 11.46 (s, 1H), 9.62 (s, 1H), 8.28−8.24 (m, 2H), 7.90 (d, 1H), 7.10 (dd, 1H), 6.85 (d, 1H), 6.68 (dd, 1H)。
【0549】
2−ブタノン(6mL)中の9H−ピリド[2,3−b]インドール−7−オール(211mg,1.15mmol,1.0当量)の溶液に、BrCH
2CN(206mg,1.72mmol,1.5当量)、K
2CO
3(318mg,2.30mmol,2.0当量)およびKI(20mg,0.12mmol,0.1当量)を加えた。その混合物を60℃で3時間撹拌した。次いで、H
2O(5mL)を加えた。溶媒を除去し、残渣をEtOAc(30mL)に溶解させ、H
2O(5mL×2)で洗浄し、濃縮し、石油エーテル/酢酸エチル(2/1)を用いてカラムクロマトグラフィで精製することにより、2−(9H−ピリド[2,3−b]インドール−7−イルオキシ)アセトニトリルを白色固体として得た(110mg,収率:45%)。LCMS(M+H
+):224.0.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 11.84 (s, 1H), 8.41−8.34 (m, 2H), 8.10 (d, 1H), 7.18−7.14 (m, 2H), 6.94 (dd, 1H), 5.28 (s, 2H)。
【0550】
MeOH(20mL)およびTHF(20mL)中の2−(9H−ピリド[2,3−b]インドール−7−イルオキシ)アセトニトリル(70mg,0.32mmol)の溶液に、Pd/C(10%,70%H
2Oを含む)(200mg)を加えた。次いで、その混合物をH
2雰囲気下で25時間撹拌した。その混合物を濾過し、濃縮することにより、2−(9H−ピリド[2,3−b]インドール−7−イルオキシ)エタンアミンを白色固体として得た。LCMS(M+1
+):228.1。
【0551】
実施例21〜24を、実施例19.2の最後の工程と一致した様式で合成した。
【0552】
ニコチンアミド中間体の合成:
【0553】
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
5−シアノ−2−フルオロ−N−(4−フルオロベンジル)ニコチンアミド:
【0554】
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(400mL)中の、2−アミノ−5−ブロモニコチン酸(25g,0.12mol)、DIPEA(38mL,0.24mol,2.0当量)およびHBTU(48g,0.13mol,1.1当量)の溶液を、室温で15分間撹拌した。次いで、(4−フルオロフェニル)メタンアミン[140−75−0](13mL,0.12mol,1.0当量)を加え、その反応物を室温で3時間撹拌した。次いで、EtOAcで希釈し、水で洗浄し、乾燥した。有機層を濃縮することにより、2−アミノ−5−シアノ−N−(4−フルオロベンジル)ニコチンアミドをオフホワイトの固体として得た(32.5g,収率:87%)。ESI−MS:325.9(M+H)
+;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.16 (d, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.73 (d, 1H), 7.33−7.29 (m, 2H), 7.06−7.02 (m, 2H), 4.55 (d, 2H)。
【0555】
DMF(400mL)中の、2−アミノ−5−ブロモ−N−(4−フルオロベンジル)ニコチンアミド(25g,77.4mmol)、CuCN(10.3g,120mmol,1.5当量)、TEA(32.5mL,230mmol,3.0当量)およびPdCl
2(dppf)(6.3g,7.7mmol,0.1当量)の混合物を、130℃で15時間加熱した。次いで、その混合物を室温に冷却し、EtOAcおよび水で抽出した。有機層を濃縮し、PE/EA=2/1を用いてシリカゲルカラムで精製することにより、2−フルオロ−5−シアノ−N−(4−フルオロベンジル)ニコチンアミドを黄色固体として得た(12.3g,収率:53%)。ESI−MS:271.0(M+H)
+。
【0556】
2−アミノ−5−シアノ−N−(4−フルオロベンジル)ニコチンアミド(12g,44.4mmol)を、PTFEバイアル内のピリジン中の70%HF(140mL,4mmol,90当量)中で撹拌し、氷浴内で冷やし、NaNO
2(7.66g,111.2mmol,2.5当量)を加え、氷浴内で4時間撹拌した。次いで、その混合物を氷および水でクエンチし、沈殿物を収集し、水で洗浄し、乾燥し、PE/EA=5/1を用いてシリカゲルカラムで精製することにより、5−シアノ−2−フルオロ−N−(4−フルオロベンジル)ニコチンアミドをオフホワイトの固体として得た(5.1g,収率:42%)。ESI−MS:273.9(M+H)
+;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.90−8.87 (m, 1H), 8.64−8.63 (m, 1H), 7.35−7.31 (m, 2H), 7.09−7.04 (m, 3H), 4.65 (d, 2H)。
【0557】
以下の中間体を、対応する出発物質から同じように調製した:
(S)−1−(3,4−ジフルオロフェニル)エタンアミンからの(S)−5−シアノ−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)−2−フルオロニコチンアミド。ESI−MS:306.0(M+H)
+;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.84−8.81 (m, 1H), 8.63 (s, 1H), 7.20−7.08 (m, 3H), 6.94 (br, 1H), 5.28−5.24 (m, 1H), 1.59 (d, 3H);
(S)−1−(4−フルオロフェニル)エタンアミンからの(S)−5−シアノ−2−フルオロ−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)ニコチンアミド。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.85−8.82 (m, 1H), 8.63−8.62 (m, 1H), 7.37−7.33 (m, 2H), 7.06−7.04 (m, 3H), 5.32−5.29 (m, 1H), 1.61 (d, 3H).ESI−MS(M+H+):288.0;
(3,4−ジフルオロフェニル)メタンアミンからの5−シアノ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−フルオロニコチンアミド。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 9.23 (t, 1H), 8.92 (d, 1H), 8.78 (dd, 1H), 7.45−7.34 (m, 2H), 7.22−7.19 (m, 1H), 4.48 (d, 2H).ESI−MS(M+H+):292.0。
【0558】
2−クロロ−N−(4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミドの合成:
【0559】
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
CH
2Cl
2(30mL)およびDMF(15mL)中の2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ニコチン酸(9g,40mmol,1.0当量)の溶液に、塩化オキサリル(4.7g,48mmol,1.2当量)を滴下した。その反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、TEA(16.9mL,120mmol,3当量)および4−フルオロアニリン(4.89g,44mmol,1.1当量)を加えた。その反応混合物を1時間撹拌し、次いで、濃縮し、シリカゲルカラム(PE:EA=10:1)で精製することにより、2−クロロ−N−(4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミドを白色固体として得た(10g,収率:79%)。ESI−MS(M+H
+):318.7;
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ: 8.78 (d, 1H), 8.46 (d, 1H), 8.11 (br, 1H), 7.63−7.60 (m, 2H), 7.14−7.11 (m, 2H)。
【0560】
ピラジン中間体の合成:
【0561】
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−6−シアノ−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)−3−フルオロピラジン−2−カルボキサミド:DCM(200mL)中の、3−アミノピラジン−2−カルボン酸(10.1g,72.54mmol)、Et
3N(41mL,290.1mmol,4.0当量)およびHBTU(33.1g,87.05mmol,1.2当量)の溶液を室温で15分間撹拌した。次いで、(S)−1−(3,4−ジフルオロフェニル)エタンアミン塩酸塩(14g,72.54mmol,1.0当量)を加え、その反応物を室温で3時間撹拌した。EtOAc(300mL)を加え、その混合物を水(300mL×3)で洗浄した。有機層を乾燥し(Na
2SO
4)、濃縮し、シリカゲルカラム(PE:EA=5:1)で精製することにより、(S)−3−アミノ−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)−ピラジン−2−カルボキサミドを赤色油状物として得た(26g,収率:93%)。ESI−MS(M+H)
+:279.1;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.14−8.11 (m, 2H), 7.78 (s, 1H), 7.26−7.09 (m, 3H), 5.17−5.13 (m, 1H), 1.57−1.56 (d, 3H)。
【0562】
DMF(250mL)中の(S)−3−アミノ−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)ピラジン−2−カルボキサミド(26g,93.5mmol)の溶液に、NBS(25g,140.3mmol,1.5当量)を加えた。その混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、その混合物をEtOAc(300mL)で希釈し、水で洗浄した(300mL×3)。有機層を乾燥し(Na
2SO
4)、濃縮し、シリカゲルカラム(PE:EA=5:1)で精製することにより、(S)−3−アミノ−6−ブロモ−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)ピラジン−2−カルボキサミドを黄色固体として得た(28g,収率:84%)。ESI−MS(M+H)
+:357.0;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 8.87 (d, 1H), 8.32 (s, 1H), 7.48 (br, 2H), 7.35−7.30 (m, 2H), 7.23 (br, 1H), 5.10−5.06 (m, 1H), 1.48 (d, 3H)。
【0563】
無水DMA(30mL)中の、(S)−3−アミノ−6−ブロモ−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)ピラジン−2−カルボキサミド(10g,28.1mmol)、CuCN(3g,33.7mmol,1.2当量)、TEA(11.7mL,84.3mmol,3.0当量)およびPdCl
2(dppf)DCM(2.3g,2.8mmol,0.1当量)の混合物を、N
2下で2時間にわたって130℃に加熱した。次いで、その混合物を室温に冷却し、EtOAc(250mL)で希釈し、Celiteで濾過した。濾液をNH
3・H
2O(250mL×3)で洗浄し、乾燥した。有機層を濃縮し、シリカゲルカラム(PE:EA=4:1)で精製することにより、(S)−3−アミノ−6−シアノ−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)ピラジン−2−カルボキサミドを黄色固体として得た(3.83g,収率:45%)。ESI−MS(M+H)
+:304.1;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 9.18 (d, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 7.50−7.21 (m, 3H), 5.11−5.07 (m, 1H), 1.48 (d, 3H)。
【0564】
(S)−3−アミノ−6−シアノ−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)ピラジン−2−カルボキサミド(10g,33mmol)を、PTFEバイアル内のピリジン中の70%HF(40mL,45当量)に溶解させ、氷浴内で冷やし、次いで、NaNO
2(9.1g,132mmol,4.0当量)をゆっくり加えた。その反応混合物を氷浴において30分間撹拌した。次いで、その混合物を氷および水でクエンチし、沈殿物を収集し、水(50mL)で洗浄し、残渣をシリカゲルカラム(PE:EA=4:1)で精製することにより、(S)−6−シアノ−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)−3−フルオロピラジン−2−カルボキサミドを白色固体として得た(5.86g,収率:58%)。ESI−MS(M+H)
+:307.1.HPLC:214nm:98.69%;254nm:91.23%;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 9.46−9.44 (m, 1H), 9.17 (s, 1H), 7.52−7.27 (m, 3H), 5.18−5.14 (m, 1H), 1.50 (d, 3H)。
【0565】
以下の中間体を、対応する出発物質から同じように調製した:
(S)−1−(4−フルオロフェニル)エタンアミンからの(S)−6−シアノ−3−フルオロ−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)ピラジン−2−カルボキサミド。ESI−MS:289.1(M+H)
+;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.74 (s, 1H), 7.68−7.66 (m, 1H), 7.39−7.36 (m, 2H), 7.08−7.03 (m, 2H), 5.30−5.27 (m, 1H), 1.64 (d, 3H);
(4−フルオロフェニル)メタンアミンからの6−シアノ−3−フルオロ−N−(4−フルオロベンジル)ピラジン−2−カルボキサミド。ESI−MS:275.1(M+H)
+;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.74 (s, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.35−7.31 (m, 2H), 7.06−7.01 (m, 2H), 4.64 (d, 2H);
(3,4−ジフルオロフェニル)メタンアミンからの(6−シアノ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−3−フルオロピラジン−2−カルボキサミド。ESI−MS:293.1(M+H)
+;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 9.60 (s, 1H), 9.18 (s, 1H), 7.44−7.37 (m, 2H), 7.22−7.18(br, 1), 4.85 (d, 2H);
4−フルオロアニリンからの6−シアノ−3−フルオロ−N−(4−フルオロフェニル)ピラジン−2−カルボキサミド。ESI−MS:260.9(M+H)
+;
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ: 9.25 (s, 1H), 8.82 (s, 1H), 7.74−7.70 (m, 2H), 7.14−7.10 (m, 2H);
(5−フルオロピリジン−3−イル)メタンアミンからの5−シアノ−2−フルオロ−N−((5−フルオロピリジン−3−イル)メチル)ニコチンアミド。ESI−MS(M+1)
+:275.0;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.88 (dd, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.47 (s, 2H), 7.45 (d, 1H), 7.26 (s, 1H), 4.73 (d, 2H)。
【0566】
3−フルオロ−N−(4−フルオロフェニル)−6−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−カルボキサミドの合成:
【0567】
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
3−アミノ−6−ブロモ−N−(4−フルオロフェニル)ピラジン−2−カルボキサミドの合成:3−アミノ−6−ブロモピラジン−2−カルボン酸(2.53g,11.6mmol)およびp−フルオロアニリン(1270μL,13.3mmol)をジメチルホルムアミド(57.5mL)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(6060μL,34.8mmol)中で撹拌した。N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロホスフェート(4.85g,12.8mmol)を加え、一晩撹拌した。その反応物を、酢酸エチル(250mL)で希釈することによって後処理し、炭酸水素ナトリウム水溶液(150mL)で2回、そして150mLのブラインで洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で蒸発させた。その粗固体を40mLのジクロロメタン:ヘキサン類(1:2)に溶かし、濾過により収集し、20mLのジクロロメタン:ヘキサン類(1:2)で洗浄した。2.49gの黄色粉末を収集した(69%)。ES(+)MS m/e=310.8(M+1).
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 9.44 (br. s., 1H), 8.29 (s, 1H), 7.59 − 7.72 (m, 2H), 7.00 − 7.17 (m, 2H)。
【0568】
6−ブロモ−3−フルオロ−N−(4−フルオロフェニル)ピラジン−2−カルボキサミドの合成:3−アミノ−6−ブロモ−N−(4−フルオロフェニル)ピラジン−2−カルボキサミド(0.35g,1.1mmol)を、ピリジン中の30Mのフッ化水素酸(2.2mL,66mmol)に溶解させた。氷浴内で冷やし、亜硝酸ナトリウム(85.4mg,1.24mmol)を加えた。その反応物を泡立てたところ、固体が析出した。撹拌を容易にするために、その反応物をピリジン(2ml)で希釈した。水(15mL)を加えた後、酢酸エチル(75mL)を加えることによって、その反応物をクエンチした。有機相を、水(75mL)で2回およびブライン(75mL)で1回洗浄した。有機相を、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させることにより、0.234gの橙色固体を得た(66%)。ES(+)MS m/e=313.8(M+1)。
【0569】
3−フルオロ−N−(4−フルオロフェニル)−6−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−カルボキサミドの合成:6−ブロモ−3−フルオロ−N−(4−フルオロフェニル)ピラジン−2−カルボキサミド(234mg,0.745mmol)およびヨウ化銅(I)(284mg,1.49mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(3.9mL,51mmol)、ヘキサメチルホスホルアミド(648μL,3.72mmol)、次いで、フルオロスルホニルジフルオロ酢酸メチル(474μL,3.72mmol)と併せた。そのバイアルを80℃で3時間加熱し、反応をLCMSによってモニターした。反応物を室温に冷却し、酢酸エチル(57mL)で希釈した後、セライトで濾過した。有機相を、炭酸水素ナトリウム水溶液(75mL)で2回、次いで、水(75mL)で1回、およびブライン(75mL)で洗浄した。有機相を、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させた。得られた油状物をフラッシュクロマトグラフィ(5〜25%酢酸エチル:ヘキサン類,シリカゲル)で精製した。LCMSによると主に生成物からなる55.9mgの明黄色粉末を収集した。ES(+)MS m/e=303.9(M+1)。
【0570】
(S)−5−シアノ−2−(2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジルアミノ)−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)ニコチンアミドおよび(S)−5−シアノ−2−(3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジルアミノ)−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)ニコチンアミドの調製:
【0571】
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
4−ブロモ−2−フルオロベンゾニトリル(2g,10.05mmol,1.0当量)をBH
3(THF中の2M,8mL)に溶解させ、次いで、その混合物を85℃で2時間還流した。TLCは、27−01SMが消失したことを示し、MeOHを加えることにより、反応をクエンチし、次いで、その反応混合物を濃縮することにより、(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)メタンアミンを黄色固体として得た(粗製:1.83g,収率:90%)。ESI−MS(M+3
+):205.9;
1H NMR(400 MHz, DMSO−d
6) δ:8.42(br, 2H), 7.67(d, 1H), 7.51(d, 2H), 4.06(s, 2H)。
【0572】
(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)メタンアミン(1.77g,8.71mmol,1.0当量)をTHF(15mL)に溶解させ、次いで、Et
3N(6.49g,36.50mmol,4.0当量)を加え、10分間撹拌し、次いで、(S)−5−シアノ−2−フルオロ−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)ニコチンアミド(2.5g,8.71mmol,1.0当量)を加えた。その混合物すべてを85℃で2時間還流し、次いで、THFを蒸発させ、その混合物をシリカゲルカラム(PE/EA=5:1)で精製することにより、(S)−2−(4−ブロモ−2−フルオロベンジルアミノ)−5−シアノ−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)ニコチンアミドを白色固体として得た(1.64g,収率:40%)。ESI−MS(M+3
+):472.9.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 9.18 (t, 1H), 8.44 (s, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.35−7.32 (m, 2H), 7.26−7.21 (m, 3H), 7.06 (t, 2H), 6.64 (d, 1H), 5.22−5.15 (m, 1H), 4.79−4.67 (m, 2H), 1.58 (d, 3H)。
【0573】
ジオキサン(13mL)中の(S)−2−(4−ブロモ−2−フルオロベンジルアミノ)−5−シアノ−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)ニコチンアミド(1.64g,3.49mmol,1.0当量)の溶液に、KOAc(0.684g,6.98mmol,2当量)、DMSO(1mL)および4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(2.66g,10.47mmol,3当量)を徐々に加え、次いで、PdCl
2(dppf)(0.142g,0.175mmol,0.05当量)を加え、その反応混合物をN
2雰囲気下、90℃で4時間撹拌し、次いで、その混合物を濾過し、濾液を濃縮し、シリカゲルカラム(PE/EA=5:1)で精製することにより、(S)−5−シアノ−2−(2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジルアミノ)−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)ニコチンアミドを白色固体として得た(1.40g,収率:77%)。ESI−MS(M+H
+):519.0.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 9.19 (t, 1H), 8.43 (d, 1H), 7.91 (d, 1H), 7.51−7.45 (m, 2H), 7.35−7.30 (m, 3H), 7.04 (t, 2H), 6.59 (d, 1H), 5.22−5.17 (m, 1H), 4.86−4.74 (m 2H), 1.57 (d, 3H), 1.32 (s, 12H)。
【0574】
(S)−5−シアノ−2−(3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジルアミノ)−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)ニコチンアミドを、出発物質として4−ブロモ−3−フルオロベンゾニトリルを用いて同様に調製した。ESI−MS(M+H
+):519.0;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 9.26 (t, 1H), 8.42 (d, 1H), 7.94 (d, 1H), 7.70−7.68 (m, 1H), 7.36−7.32 (m, 2H), 7.09−7.03 (m, 3H), 6.97 (d, 1H), 6.46−6.42 (m, 1H), 5.19−5.14 (m, 1H), 4.76−4.70 (m, 2H), 1.58 (d, 3H), 1.35 (s, 12H)。
【0575】
実施例25:(S)−3−(4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンジルアミノ)−6−シアノ−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)ピラジン−2−カルボキサミド:
【0576】
【化112】
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tert−ブチル4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンジルカルバメート:5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン(11.5g,54mmol,1.0当量)およびtert−ブチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジルカルバメート(21.6g,65mmol,1.25当量)をジオキサン(240mL)に溶解させた。水(120mL)中の炭酸水素ナトリウム(11.3g,135mmol,2.5当量)の溶液を加え、その混合物を、窒素流を用いて10分間脱気した。Pd(シクロヘキシル
3P)
2(1.8g,2.7mmol,0.05当量)を加え、その混合物を、窒素流を用いてさらに10分間脱気した。ブロミド出発物質が消費されるまで48時間、その溶液を還流した。その反応物を室温に冷却し、酢酸エチル(600mL)および飽和ブライン(250mL)で希釈した。層を分離し、水層を酢酸エチル(200mL)で抽出した。併せた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、MTBE(100mL)と共に摩砕し、収集することにより、tert−ブチル4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンジルカルバメート(15.9g,87%収率)を黄色固体として得た。
【0577】
5−(4−(アミノメチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン:tert−ブチル4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンジルカルバメート(5.0g,14.8mmol,1.0当量)をジオキサン(100mL)に溶解させた。ジオキサン中のHClの4M溶液(18.4mL,73.7mmol,5.0当量)を2分間にわたって加えた。その反応物は、濃い橙色懸濁液となり、それを4時間撹拌し、その時点でLC/MSは、その反応が完了したことを示した。その反応物を減圧下で濃縮し、残渣を、MTBE(250mL)と共に摩砕し、濾過した。その橙色固体を真空オーブン内において40℃で4時間乾燥することにより、5−(4−(アミノメチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン(4.6g,95%収率)をHCl塩として得た。
【0578】
5−(4−(アミノメチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン(102mg,0.176mmol)、6−シアノ−3−フルオロ−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−エチル]−アミド(45.0mg,0.147mmol)を併せ、ジメチルスルホキシド(2.00mL)に溶解させた。トリエチルアミン(81.8μL,0.587mmol)を加え、室温で3時間撹拌した。酢酸エチル(75mL)で希釈し、炭酸水素ナトリウム水溶液、水で洗浄した後、ブラインで洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。その物質をフラッシュクロマトグラフィ(50〜90%酢酸エチル:ヘキサン類,シリカ)で精製した。43.0mgの黄色粉末を収集した。ES(+)MS m/e=525.9(M+1).
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 10.55 (br. s., 1H), 9.62 (t, J = 5.67 Hz, 1H), 8.64 (d, J = 1.89 Hz, 1H), 8.42 (s, 1H), 7.97 (d, J = 1.89 Hz, 1H), 7.94 (d, J = 7.55 Hz, 1H), 7.41 − 7.53 (m, 2H), 7.31 − 7.40 (m, 2H), 6.94 − 7.16 (m, 3H), 5.04 (quin, J = 7.18 Hz, 1H), 4.55 − 4.82 (m, 2H), 4.23 (br. s., 2H), 1.52 (d, J = 7.18 Hz, 3H)。
【0579】
実施例26〜35を、実施例25と一致した様式で調製した。
【0580】
実施例36:(S)−エチル5−(4−((5−シアノ−3−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチルカルバモイル)ピラジン−2−イルアミノ)メチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルカルバメート:(S)−3−(4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンジルアミノ)−6−シアノ−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)ピラジン−2−カルボキサミド(100mg,0.190mmol)をピリジン(1.00mL)に溶解させた後、クロロギ酸エチル(21.8μL,0.228mmol)で処理し、一晩撹拌した。その反応物を酢酸エチル(75mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム、水、次いで、ブラインで洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィ(0〜100%酢酸エチル:ヘキサン類,シリカ)で精製した。62.8mgの粉末を収集した(55%)。ES(+)MS m/e=597.9(M+1).
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 13.20 (br. s, 1H), 10.12 (br. s, 1H), 9.76 (t, J = 5.85 Hz, 1H), 9.31 (d, J = 8.31 Hz, 1H), 8.76 (d, J = 2.27 Hz, 1H), 8.73 (s, 1H), 8.46 (d, J = 1.89 Hz, 1H), 7.64 (d, J = 7.93 Hz, 2H), 7.47 − 7.56 (m, 1H), 7.45 (d, J = 8.31 Hz, 2H), 7.37 (td, J = 8.50, 10.58 Hz, 1H), 7.21 − 7.30 (m, 1H), 5.12 (quin, J = 7.27 Hz, 1H), 4.65 − 4.82 (m, 2H), 4.16 (q, J = 7.18 Hz, 2H), 1.52 (d, J = 7.18 Hz, 3H), 1.24 (t, J = 6.99 Hz, 3H)。
【0581】
実施例37を、塩化ベンゾイルを用いて実施例36と類似の様式で調製した。
【0582】
実施例38:2−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−ベンジルアミノ]−N−(4−フルオロ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−ニコチンアミド。2−クロロ−N−(4−フルオロ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−ニコチンアミド(70.0mg,0.220mmol)、5−(4−(アミノメチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン塩酸塩(57.7mg,0.209mmol)、トリエチルアミン(0.088mL,0.63mmol)およびジメチルスルホキシド(1.0mL,14mmol)を併せ、45℃で48時間加熱した。EtOAc(75mL)を加え、次いで、NaHCO
3、H
2Oおよびブラインで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。粗化合物を溶解させ(DCM)、A(DCM)中の(0→10%)B(MeOH)による勾配溶出(24Gカラム)で精製した。41.1mgのオフホワイトの固体粉末を収集した(38%収率)。ESI−MS(M+H+):522.2.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 11.99 (s, 1H), 10.51 (s, 1H), 8.93 (t, J = 5.67 Hz, 1H), 8.65 (d, J = 2.27 Hz, 1H), 8.56 (d, J = 1.51 Hz, 1H), 8.39 (dd, J = 2.27, 4.91 Hz, 2H), 7.67 − 7.76 (m, 2H), 7.42 − 7.66 (m, 4H), 7.17 − 7.28 (m, 2H), 5.61 (s, 2H), 4.77 (d, J = 5.67 Hz, 2H)。
【0583】
実施例39:3−(4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンジルアミノ)−N−(4−フルオロフェニル)−6−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−カルボキサミド。粗3−フルオロ−N−(4−フルオロフェニル)−6−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−カルボキサミド(55.9mg,0.184mmol)および5−(4−(アミノメチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミンビスTFA塩(85.4mg,0.183mmol)をジメチルスルホキシド(1.00mL)に溶解させた。トリエチルアミン(77.1μL,0.553mmol)を加え、30分間撹拌した。その反応物を酢酸エチル(75mL)で希釈し、炭酸水素ナトリウム水溶液(75mL)、水(75mL)およびブライン(75mL)で洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィ(0〜10%メタノール:ジクロロメタン)で精製した。LCMSが、2つの化合物の混合物を明らかにしたので、その物質を、メタノールと共に摩砕した後、減圧下で乾燥した。65.9mgの黄色粉末を収集した。
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 12.00 (s, 1H), 10.49 (s, 1H), 9.44 (t, J = 6.04 Hz, 1H), 8.75 (s, 1H), 8.65 (d, J = 1.89 Hz, 1H), 8.38 (d, J = 1.89 Hz, 1H), 7.75 − 7.86 (m, 2H), 7.60 − 7.69 (m, J = 8.31 Hz, 2H), 7.44 − 7.53 (m, 2H), 7.18 − 7.28 (m, 2H), 5.61 (br. s, 2H), 4.80 (d, J = 5.67 Hz, 2H). ES(+)MS m/e=522.9(M+1)。
【0584】
実施例40:5−(4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンジルアミノ)−3−(3,4−ジフルオロベンジル)ピリド[4,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン。5−クロロ−3−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−3H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン(200.0mg,0.6500mmol)、5−(4−(アミノメチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン二塩酸塩(155mg,0.496mmol)、ジメチルスルホキシド(2.5mL,35mmol)およびトリエチルアミン(345.4μL,2.478mmol)を併せた。反応混合物を110℃で一晩加熱した。溶媒を除去し、残渣をHPLCで精製することにより、所望の生成物を得た。106.2mgの精製された化合物を収集した(42%収率)。ESI−MS(M+H
+):510.9;
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 9.42 (br. s., 1H), 8.71 (s, 1H), 8.65 (d, J = 1.89 Hz, 1H), 8.40 (d, J = 1.89 Hz, 1H), 8.14 (d, J = 6.04 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 7.93 Hz, 2H), 7.26 − 7.53 (m, 4H), 7.20 (br. s., 1H), 6.70 (d, J = 5.67 Hz, 1H), 5.09 (s, 2H), 4.72 (d, J = 5.29 Hz, 2H), 2.00 (s, 2H)。
【0585】
N−(4−フルオロフェニル)−2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミドの合成:
【0586】
【化113】
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THF(25mL)中の(4−ブロモフェニル)メタンアミン(6.4g,35mmol,1.1当量)の溶液に、Et
3N(12.9g,140mmol,4.0当量)を加え、10分間撹拌した後、2−クロロ−N−(4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(10g,32mmol,1.0当量)を加えた。その混合物を2時間にわたって80℃に加熱し、次いで、濃縮することにより、粗生成物を得て、それをシリカゲルカラム(PE:EA=10:1)で精製することにより、2−(4−ブロモベンジルアミノ)−N−(4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミドを白色固体として得た(9.5g,収率:64%)。ESI−MS(M+2)
+:469.7;
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ: 8.74 (br, 1H), 8.50 (s, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.67 (br, 1H), 7.51−7.43 (m, 5H), 7.26−7.21 (m, 1H), 7.08 (t, 2H), 4.71 (d, 2H)。
【0587】
ジオキサン(35mL)およびDMSO(2.5mL)中の2−(4−ブロモベンジルアミノ)−N−(4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−ニコチンアミド(4.5g,9.61mmol,1.0当量)の溶液に、KOAc(1.87g,19mmol,2当量)および4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(7.32g,28.83mmol,3当量)を加え、次いで、PdCl
2(dppf)DCM(784mg,0.96mmol,0.1当量)を加え、その反応混合物をN
2雰囲気下、90℃で2時間撹拌し、次いで、その混合物を濾過し、濾液を濃縮し、シリカゲルカラム(PE:EA=20:1)で精製することにより、N−(4−フルオロフェニル)−2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミドを白色固体として得た(3.66g,収率:74%)。ESI−MS(M+H
+):515.7.HPLC:4.45%(ホウ素酸)+95.54%(ホウ素エステル).
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ: 8.75 (br, 1H), 8.49 (s, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.76 (d, 2H), 7.69 (br, 1H), 7.50−7.48 (m, 2H), 7.35 (d, 2H), 7.08 (t, 2H), 4.77 (d, 2H), 1.32 (s, 12H)。
【0588】
実施例41:2−[4−(4−アミノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンジルアミノ]−5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド。
【0589】
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
5−シアノ−2−フルオロ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド(4.46g,15.5mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジルアミン;塩酸塩(3.99g,14.8mmol)、ジメチルスルホキシド(40mL,600mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(7.73mL,44.4mmol)を併せ、室温で3時間撹拌した。LCMSは、反応の完了を示した。100mLの酢酸エチルを加え、炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄した後、水、次いで、ブラインで洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。その粗生成物を精製することなく使用した。m/z=501.28[M+1]。
【0590】
バイアルに、5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジルアミノ]−ニコチンアミド(60.3mg,0.000120mol)、7−ベンゼンスルホニル−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミン(72.34mg,0.0001808mol)、ジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(11.81mg,1.446E−5mol)、N,N−ジメチルホルムアミド(0.6mL,0.008mol)および1.2Mの炭酸水素ナトリウム水溶液(0.3mL,0.0004mol)を加えた。その反応物を300ワットにて、マイクロ波で65℃に20分間加熱した。溶媒を除去し、残渣をカラムクロマトグラフィで精製することにより、所望の生成物を得た。ESI−MS(M+H
+):646.9。
【0591】
単離された中間体(S)−2−(4−(4−アミノ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)ベンジルアミノ)−5−シアノ−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)ニコチンアミドをメタノール(14.645mL,0.36153mol)に溶解させ、次いで、炭酸カリウム(83.28mg,0.0006026mol)を加え、1時間加熱還流した(80℃)。溶媒を除去し、残渣をカラムクロマトグラフィで精製することにより、所望の生成物を得た。26.9mgの精製された化合物を収集した(44%収率)。ESI−MS(M+H
+):507.0;
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 11.78 (br. s., 1H), 9.36 (t, J = 5.48 Hz, 1H), 8.99 (d, J = 7.18 Hz, 1H), 8.42 − 8.67 (m, 2H), 8.10 (s, 1H), 7.31 − 7.59 (m, 6H), 7.00 − 7.30 (m, 3H), 5.77 − 6.18 (m, 1H), 5.10 (t, J = 7.18 Hz, 1H), 4.72 (d, J = 5.29 Hz, 2H), 1.46 (d, J = 7.18 Hz, 3H)。
【0592】
実施例42:3−((R)−1−(4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)フェニル)エチルアミノ)−6−シアノ−N−((S)−1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)ピラジン−2−カルボキサミド。
【0593】
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−6−シアノ−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)−3−フルオロピラジン−2−カルボキサミド(500mg,1.63mmol,1.0当量)および(R)−1−(4−ブロモフェニル)エタンアミン(358mg,1.80mmol,1.1当量)をTHF(10mL)に溶解させ、次いで、Et
3N(330mg,3.26mmol,2.0当量)を加え、その反応混合物を2時間還流した。TLCは、AAG−4が消失したことを示し、次いで、その反応混合物を濃縮し、シリカゲル(PE:EA=4:1)で精製することにより、3−((R)−1−(4−ブロモフェニル)エチルアミノ)−6−シアノ−N−((S)−1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)ピラジン−2−カルボキサミドを黄色固体として得た(610mg,収率:77%)。ESI−MS(M+H
+):486.0.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 9.68 (d, 1H), 9.34 (d, 1H), 8.63 (s, 1H), 7.48−7.44 (m, 3H), 7.34−7.21 (m, 4H), 5.16−5.08 (m, 2H), 1.46−1.42 (m, 6H)。
【0594】
ジオキサン(10mL)およびDMSO(1mL)中の3−((R)−1−(4−ブロモフェニル)エチルアミノ)−6−シアノ−N−((S)−1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)ピラジン−2−カルボキサミド(600mg,1.24mmol,1.0当量)の溶液に、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(472mg,1.86mmol,1.5当量)およびKOAc(244mg,2.48mmol,2当量)を加え、次いで、PdCl
2(dppf)DCM(101mg,0.124mmol,0.1当量)を加え、その反応混合物をN
2雰囲気下、90℃で2時間撹拌し、次いで、その混合物を濾過し、濾液を濃縮し、シリカゲルカラム(PE/EA=6:1)で精製することにより、所望のボロネート生成物を黄色固体として得た(550mg,収率:82%)。ESI−MS(M+H
+):534.2.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 9.67 (d, 1H), 8.38 (s, 1H), 7.99 (d, 1H), 7.77 (d, 2H), 7.34 (d, 2H), 7.19−7.10 (m, 3H), 5.31−5.26 (m, 1H), 5.15−5.10 (m, 1H), 1.61−1.56 (m, 6H), 1.33 (s, 12H)。
【0595】
5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン(60mg,0.28mmol)、6−シアノ−N−((S)−1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)−3−((R)−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)エチルアミノ)ピラジン−2−カルボキサミド(176mg,0.312mmol)、Pd(PPh
3)
4(32mg,0.028mmol,0.1当量)およびK
3PO
4(120mg,0.56mmol,2.0当量)をH
2O(10mL)およびジオキサン(15mL)に溶解させた。その混合物を100℃で16時間撹拌した。LCMSは、SMが消失したことを示した。その混合物を室温に冷却し、濃縮した。残渣を、(CH
2Cl
2/CH
3OH=20/1)を用いてシリカゲルカラムで精製することにより、3−((R)−1−(4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)フェニル)エチルアミノ)−6−シアノ−N−((S)−1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)ピラジン−2−カルボキサミドを黄色固体として得た(80mg,収率:53%)。ESI−MS(M+H
+):540.0.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 12.03 (s, 1H), 9.81 (d, 1H), 9.41 (d, 1H), 8.73 (s, 1H), 8.65 (d, 1H), 8.37 (s, 1H), 7.64 (d, 2H), 7.57−7.49 (m, 3H), 7.42−7.37 (m, 1H), 7.27 (br, 1H), 5.65 (s, 2H), 5.33−5.25 (m, 1H), 5.18−5.13 (m, 1H), 1.57−1.51 (m, 6H)。
【0596】
2−(2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾールの合成。
【0597】
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ニコチン酸(450mg,2mmol)、4−フルオロベンゼン−1,2−ジアミン(408mg,4mmol,2当量)、DCC(824mg,4mmol,2当量)およびDMAP(24mg,0.2mmol,0.1当量)をDCM(20mL)に溶解させた。その反応混合物を室温で4時間撹拌した(LCMSはSMが消失したことを示した)。次いで、その反応混合物を濃縮し、シリカゲルカラム(PE:EA=4:1)で精製することにより、N−(2−アミノ−5−フルオロフェニル)−2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミドを黄色固体として得た(350mg,収率:53%)。ESI−MS(M+H)
+:334.0.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 8.84 (br, 2H), 8.80 (s, 1H), 8.52 (d, 1H), 7.70 (dd, 1H), 6.95−6.85 (m, 2H), 6.45 (s, 1H)。
【0598】
N−(2−アミノ−5−フルオロフェニル)−2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(350mg,1.05mmol)をHOAc(5mL)に溶解させた。次いで、その反応混合物を90℃で2時間撹拌した(LCMSはSMが消失したことを示した)。次いで、その反応混合物を濃縮し、シリカゲルカラム(PE:EA=4:1)で精製することにより、2−(2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾールを黄色固体として得た(200mg,収率:60%)。ESI−MS(M+H
+):316.0.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.10 (d, 1H), 8.72 (d, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.44 (d, 1H), 7.18 (dt, 1H)。
【0599】
5−フルオロ−2−(2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)ベンゾ[d]オキサゾールの合成。
【0600】
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
AcOH(75mL)中の5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(9g,55.6mmol)の溶液に、室温でBr
2(5.8mL,113.2mmol,2当量)を加えた。その混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、氷浴中でNaOH(10N)を加えることによりpH=8に調整した。その混合物を濾過し、残渣をEt
2O(60mL)に溶解させ、その溶液を飽和Na
2CO
3(10mL)、飽和Na
2SO
3(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮し、残渣をヘキサン類(60mL)中に分散させ、濾過することにより、3−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(5.5g,収率:42%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.27 (s, 1H), 7.86 (s, 1H)。
【0601】
ベンゼン(20mL)中の、4−フルオロ−2−ニトロフェノール(785mg,5mmol)、HC(OMe)
3(2.12g,20mmol,4当量)、AcOH(3.0g,50mmol,10当量)およびIn(2.29g,20mmol,4当量)の混合物を、12時間にわたって90℃に加熱した。次いで、その混合物を濾過し、飽和NH
4Cl(10mL)で洗浄し、DCMで抽出した(10mL×2)。併せた有機物をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮することにより、残渣を得て、それをカラムクロマトグラフィ(PE:EA=10:1)で精製することにより、5−フルオロベンゾ[d]オキサゾール(400mg,収率:58%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.09 (s, 1H), 7.73 (dd, 1H), 7.32 (dd, 1H), 7.14 (dt, 1H)。
【0602】
DMA(3mL)中の、3−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(300mg,2.2mmol)および5−フルオロベンゾ[d]オキサゾール(528mg,2.2mmol,1当量)の溶液に、窒素雰囲気下でPd(PPh
3)
4(254mg,0.22mmol,0.1当量)およびKOAc(431mg,4.4mmol,2当量)を加えた。その混合物を4時間にわたって170℃に加熱し、次いで、濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィ(PE:EA=10:1)で精製することにより、3−(5−フルオロベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(550mg,収率:83%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)
+:298.1.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.52 (s, 1H), 8.45 (s, 1H), 7.70 (dd, 1H), 7.35 (dd, 1H), 7.16 (dt, 1H), 2.45 (br, 2H)。
【0603】
3−(5−フルオロベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(90mg,0.3mmol)を氷浴中でHF・ピリジン(Py)(385mg,13.5mmol,45当量)に溶解させた。10分間撹拌した後、NaNO
2(52mg,0.75mmol,2.5当量)を加え、撹拌を3時間続けた。氷を加えることにより、その反応をクエンチし、次いで、その混合物をEtOAcで抽出した(10mL×2)。併せた有機物をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮し、カラムクロマトグラフィ(PE:EA=10:1)で精製することにより、5−フルオロ−2−(2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)ベンゾ[d]オキサゾール(40mg,収率:45%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)
+:301.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.90 (dd, 1H), 8.68 (s, 1H), 7.81 (dd, 1H), 7.40 (dd, 1H), 7.24−7.18 (m, 1H)。
【0604】
6−フルオロ−5−(オキサゾール−2−イル)ニコチノニトリルの合成
【0605】
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
THF(2mL)中のオキサゾール(331mg,4.8mmol)の溶液に、−60℃においてn−BuLi(ヘキサン中の2.5M,2.2mL,5.6mmol)を加えた。10分間撹拌した後、固体ZnCl
2(1.6g,12mmol)を少しずつ加え、次いで、その混合物を室温まで温めた。外界温度になったとき、Pd(PPh
3)
4(462mg,0.4mmol)および6−アミノ−5−ブロモニコチノニトリル(800mg,4mmol)を加え、その混合物を4時間にわたって60℃に加熱した。NH
4Cl(4mL)を加えることにより、その反応をクエンチし、その混合物をEAで抽出した(10mL×3)。併せた有機物を濃縮し、カラムクロマトグラフィ(PE:EA=6:1)で精製することにより、6−アミノ−5−(オキサゾール−2−イル)ニコチノニトリルを白色固体として得た(400mg,収率:50%)。LCMS:(M+H)
+187.1.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.41 (d, 1H), 8.31 (d, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.29 (s, 1H)。
【0606】
HF・ピリジン(3.1g,108mmol)中の6−アミノ−5−(オキサゾール−2−イル)ニコチノニトリル(450mg,2.4mmol)の混合物に、氷浴中でNaNO
2(500mg,7.2mmol)を加えた。得られた混合物を3時間撹拌した。氷を加えることにより、その反応をクエンチし、その混合物をEAで抽出した(10mL×3)。併せた有機物を濃縮し、シリカゲルカラム(PE:EA=10:1)で精製することにより、6−フルオロ−5−(オキサゾール−2−イル)ニコチノニトリルを黄色固体として得た(50mg,収率:10%)。ESI−MS(M+H
+):190.1.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.77 (d, 1H), 8.61 (d, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.40 (s, 1H)。
【0607】
実施例43:6−(4−(4−アミノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)ベンジルアミノ)−5−(オキサゾール−2−イル)ニコチノニトリルの合成。
【0608】
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
ジオキサン(10mL)およびH
2O(1mL)中の、4−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニルボロン酸(750mg,3mmol)および5−ヨード−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(1.2g,3mmol)の溶液に、窒素下でPdCl
2(dppf)(240mg,0.3mmol)およびK
2CO
3(828mg,6mmol)を加えた。その混合物を2時間にわたって100℃に加熱し、次いで、濃縮することにより、残渣を得て、それをカラムクロマトグラフィ(PE:EA=2:1)で精製することにより、tert−ブチル4−(4−アミノ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)ベンジルカルバメート(979mg,Y:68%)を茶色固体として得た。ESI−MS(M+H
+):519.0.
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ: 8.32 (s, 1H), 8.25 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.70 (t, 1H), 7.62−7.56 (m, 4H), 7.45−7.37 (m, 5H), 4.98 (br, 1H), 4.39 (d, 2H), 1.48 (s, 9H).DCM(1mL)中のtert−ブチル4−(4−アミノ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)ベンジルカルバメート(380mg,0.79mmol)の溶液に、TFA(384mg,3.94mmol,5当量)を加えた。得られた混合物を室温で12時間撹拌し、次いで、濃縮することにより、5−(4−(アミノメチル)フェニル)−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(280mg,収率:93%)を茶色固体として得た。ESI−MS(M+H
+):380.0。
【0609】
DMSO(2mL)中の、5−(4−(アミノメチル)フェニル)−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(200mg,0.52mmol,2当量)および6−フルオロ−5−(オキサゾール−2−イル)ニコチノニトリル(50mg,0.26mmol)の溶液に、Et
3N(132mg,1.3mmol,5当量)を加えた。その混合物を2時間にわたって110℃に加熱した。水(10mL)を加え、その混合物をEAで抽出した(10mL×3)。併せた有機物をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮することにより、残渣を得て、それをカラムクロマトグラフィ(PE:EA=1:1)で精製することにより、6−(4−(4−アミノ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)ベンジルアミノ)−5−(オキサゾール−2−イル)ニコチノニトリル(130mg,収率:91%)を白色固体として得た。ESI−MS(M+H
+):548.9;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 9.56 (t, 1H), 8.48 (d, 1H), 8.42 (s, 1H), 8.31 (d, 1H), 8.26−8.22 (m, 2H), 7.77 (d, 1H), 7.67−7.41 (m, 8H), 7.28 (d, 1H), 5.36 (br, 2H), 4.95 (d, 2H)。
【0610】
MeOH(5mL)中の6−(4−(4−アミノ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)ベンジルアミノ)−5−(オキサゾール−2−イル)ニコチノニトリル(130mg,0.24mmol)の溶液に、K
2CO
3(131mg,0.96mmol,4当量)を加えた。その混合物を3時間にわたって75℃に加熱し、次いで、濾過した。濾液を濃縮し、カラムクロマトグラフィ(DCM:MeOH=20:1)で精製することにより、6−(4−(4−アミノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)ベンジルアミノ)−5−(オキサゾール−2−イル)ニコチノニトリル(15mg,収率:15%)を白色固体として得た。LCMS(M+H
+):409.0;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD/CDCl
3) δ: 9.67 (t, 1H), 8.49 (d, 1H), 8.38 (d, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.53−7.44 (m, 4H), 7.34 (s, 1H), 7.12 (s, 1H), 4.96 (d, 2H)。
【0611】
実施例44:(R)−メチル3−(4−(4−アミノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(5−シアノ−3−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルカルバモイル)ピリジン−2−イルアミノ)プロパノエート。
【0612】
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(100mL)中の化合物(R)−3−アミノ−3−(4−ブロモフェニル)プロパン酸(3g,12mmol)の溶液に、SOCl
2(1mL)をゆっくり加えた。次いで、反応溶液を16時間加熱還流した。溶媒を減圧下で除去することにより、(R)−メチル−3−アミノ−3−(4−ブロモフェニル)プロパノエート(3.4g,収率:100%)を白色固体として得た。ESI−MS(M+H
+):258.0.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 8.73 (br, 2H), 7.63 (d, 2H), 7.50 (d, 2H), 4.60 (br, 1H), 3.55 (s, 3H) 3.18 (d, 1H), 3.00 (d, 1H)。
【0613】
THF(100mL)中の、(R)−メチル−3−アミノ−3−(4−ブロモフェニル)プロパノエート(3.4g,13mmol)、Boc
2O(3.5g,16mmol,1.2当量)およびNaHCO
3(6.0g,18.6mmol,2.0当量)の混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、その反応混合物を濾過し、濃縮することにより、(R)−メチル3−(4−ブロモフェニル)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロパノエート(4.0g,収率:94%)を白色固体として得た。ESI−MS(M+H
+):358.1.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 7.46 (d, 2H), 7.18 (d, 2H), 5.59 (d, 1H), 5.05 (br, 1H), 3.62 (s, 3H), 2.83−2.81 (m, 2H), 1.42 (s, 9H)。
【0614】
(R)−メチル3−(4−ブロモフェニル)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロパノエート(7g,19.6mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(10g,40mmol,2.0当量)、KOAc(4g,40mmol,2.0当量)およびジクロロメタンとの[1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(0.8g,1mmol,0.05当量)が投入されたフラスコに、窒素を流した。次いで、ジオキサン(200mL)を加え、その反応物を90℃で1時間撹拌した。その溶液を室温に冷却し、残渣をシリカゲルカラム(EA:PE=1:10)で精製することにより、生成物(R)−メチル3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパノエート(7g,収率:89%)を白色固体として得た。ESI−MS(M+H
+):406.2.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 7.77 (d, 2H), 7.30 (d, 2H), 5.50 (br, 1H), 5.11 (br, 1H), 3.60 (s, 3H), 2.84−2.82 (m, 2H), 1.33 (s, 12H), 1.24 (s, 9H)。
【0615】
(R)−メチル3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパノエート(1.8g,4.4mmol)、5−ヨード−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(1.8g,4.4mmol,1.0当量)、K
2CO
3(1.2g,8.8mmol,2.0当量)およびジクロロメタンとの[1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(180mg,0.22mmol,0.05当量)の混合物に窒素を流し、その反応物を100℃で2時間撹拌した。その溶液を室温に冷却した。溶媒を除去し、残渣をカラムクロマトグラフィ(PE:EA=1:4)で精製することにより、化合物(R)−メチル−3−(4−(4−アミノ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロパノエートを得た(870mg,収率:35.6%)。ESI−MS(M+H
+):552.2.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 8.25 (s, 1H), 8.18−8.16 (m, 2H), 7.77−7.75 (m, 2H), 7.67−7.65 (m, 4H), 7.58−7.56 (m, 1H), 7.48 (d, 2H), 7.45 (d, 2H), 5.00 (br, 1H), 3.58 (s, 3H), 2.79−2.75 (m, 2H), 1.37 (s, 9H)。
【0616】
MeOH(20mL)中の、化合物(R)−メチル−3−(4−(4−アミノ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロパノエート(1.5g,2.7mmol)、濃HCl(0.25mL,2.7mmol,5当量)の溶液を、室温で1時間撹拌した。反応が完了した後、溶媒を除去することにより、生成物(R)−メチル3−アミノ−3−(4−(4−アミノ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)プロパノエート(1.1g,収率:89.4%)を黄色固体として得た。ESI−MS(M+H
+):452.1。
【0617】
DMF(20mL)中の、(R)−メチル3−アミノ−3−(4−(4−アミノ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)プロパノエート(1.5g,3.3mmol)、(S)−5−シアノ−2−フルオロ−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)ニコチンアミド(0.95g,3.3mmol,1当量)およびTEA(671mg,6.6mmol,2当量)の溶液を100℃で1時間撹拌した(LCMSは、SMが消失したこと、ならびに主要な生成物が所望の生成物および対応する酸であることを示した。)次いで、EA(60mL)を加えた。有機相をH
2Oで洗浄し(20mL×3)、乾燥した。有機相を濃縮し、シリカゲルカラム(EA:PE=2:1)で精製することにより、(R)−メチル3−(4−(4−アミノ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(5−シアノ−3−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルカルバモイル)ピリジン−2−イルアミノ)プロパノエート(520mg,収率:21.8%)を黄色固体として(ESI−MS(M+H
+):719.2)、および(R)−3−(4−(4−アミノ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(5−シアノ−3−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルカルバモイル)ピリジン−2−イルアミノ)プロパン酸(1g,収率:42%)を黄色固体として(ESI−MS(M+H
+):705.2)得た。
【0618】
MeOH(15mL)中の、(R)−メチル3−(4−(4−アミノ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(5−シアノ−3−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルカルバモイル)ピリジン−2−イルアミノ)プロパノエート(520mg,0.72mmol)およびK
2CO
3(200mg,1.45mmol,2.0当量)の混合物を50℃で30分間撹拌した。次いで、その反応混合物を濃縮し、シリカゲルカラム(DCM/MeOH=20:1)で精製することにより、所望の生成物(R)−メチル3−(4−(4−アミノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(5−シアノ−3−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルカルバモイル)ピリジン−2−イルアミノ)プロパノエートを白色固体として得た(300mg,収率:71.6%)。ESI−MS(M+H
+):579.0,
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 11.82 (s, 1H), 9.66 (d, 1H), 9.01 (d, 1H), 8.56 (dd, 2H), 8.11 (s, 1H), 7.45−7.44 (m, 6H), 7.25−7.17 (m, 3H), 5.99 (br, 2H), 5.78−5.72 (m, 1H), 5.15−5.11 (m, 1H), 3.48 (s, 3H), 3.06−2.96 (m, 2H), 1.46 (d, 3H)。
【0619】
実施例45:(R)−3−(4−(4−アミノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(5−シアノ−3−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルカルバモイル)ピリジン−2−イルアミノ)プロパン酸。MeOH(15mL)中の、(R)−メチル3−(4−(4−アミノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(5−シアノ−3−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルカルバモイル)ピリジン−2−イルアミノ)プロパノエート(200mg,0.35mmol)およびK
2CO
3(2M,190mg,1.40mmol,4.0当量)の混合物を50℃で30分間撹拌した。次いで、その反応混合物を濃縮し、シリカゲルカラム(DCM/MeOH=10:1)で精製することにより、所望の生成物(R)−3−(4−(4−アミノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(5−シアノ−3−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルカルバモイル)ピリジン−2−イルアミノ)プロパン酸を白色固体として得た(300mg,収率:35.9%)。ESI−MS(M+H
+):565.2,
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 12.78 (s, 1H), 12.32 (br, 1H), 9.67 (d, 1H), 9.00 (d, 1H), 8.56 (dd, 2H), 8.36 (s, 1H), 7.49−7.44 (m, 9H), 7.17 (t, 2H), 5.77−5.75 (m, 1H), 5.14−5.12 (m, 1H), 2.92−2.90 (m, 2H), 1.47 (d, 3H)。
【0620】
実施例46:2−((R)−3−アミノ−1−(4−(4−アミノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−オキソプロピルアミノ)−5−シアノ−N−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル)ニコチンアミド。DCM(50mL)中の、(R)−3−(4−(4−アミノ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(5−シアノ−3−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルカルバモイル)ピリジン−2−イルアミノ)プロパン酸(500mg,0.71mmol)の溶液に、HBTU(538mg,1.42mmol,2.0当量)、NH
4Cl(120mg 2.13mmol,3.0当量)およびTEA(360mg 3.6mmol,5.0当量)を加えた。その反応混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルカラム(PE/EA=1:5)で精製することにより、対応するアミドを白色固体として得た(300mg,収率:60%)。ESI−MS(M+H
+):704.2.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 9.69−9.67 (m, 1H), 9.04−9.02 (m, 1H), 8.54−8.53 (m, 2H), 8.24 (s, 1H), 8.15−8.14 (m, 1H), 7.90−7.88 (m, 2H), 7.76−7.74 (m, 1H), 7.67−7.62 (m, 4H), 7.49−7.40 (m, 6H), 7.34−7.31 (m, 2H), 7.19−7.15 (m, 2H), 5.76−5.71 (m, 1H), 5.16−5.11 (m, 1H), 3.06−3.00 (m, 2H), 1.46 (d, 3H).上記フェニルスルホニルを標準的な条件下で除去することにより、2−((R)−3−アミノ−1−(4−(4−アミノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−オキソプロピルアミノ)−5−シアノ−N−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル)ニコチンアミドを白色固体として得た。収率:29.2%。ESI−MS(M+H
+):564.2.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 8.87 (d, 1H), 8.43 (d, 1H), 8.32−8.23 (m, 2H), 7.58−7.40 (m, 4H), 7.44−7.41 (m, 3H), 7.11−7.07 (m, 2H), 5.83 (t, 1H), 5.23−5.19 (m, 1H), 2.97−2.91 (m, 1H), 2.84−2.78 (m, 1H), 1.56 (d, 3H)。
【0621】
実施例47および48を、実施例46と一致した様式で調製した。
【0622】
4−(4−(アミノメチル)フェノキシ)ピリジン−2−アミンの合成:
【0623】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
ピリジン(1.90mL,23.5mmol)中の、2−アミノ−4−ブロモピリジン(200.0mg,1.156mmol)、4−ヒドロキシ安息香酸ニトリル(275mg,2.31mmol)、炭酸カリウム(319mg,2.31mmol)、酸化銅(I)(33.0mg,0.231mmol)の混合物を、120℃で18時間加熱した。溶媒を除去し、残渣をカラムクロマトグラフィで精製することにより、4−(2−アミノピリジン−4−イルオキシ)ベンゾニトリルを得た(59.0mg,22%収率)。ESI−MS(M+H
+):212.1。
【0624】
テトラヒドロフラン(2.9mL,36mmol)中の4−(2−アミノ−ピリジン−4−イルオキシ)−ベンゾニトリル(59.0mg,0.279mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中の1.00Mのボラン(0.8380mL,0.8380mmol)を加えた。反応混合物を一晩加熱還流した。2回目のテトラヒドロフラン中の1.00Mのボラン(0.8380mL,0.8380mmol)を加え、次いで、さらに4時間還流した。この反応混合物に、メタノール中の1.25Mの塩化水素(2.682mL,3.352mmol)を加え、さらに2時間還流した。溶媒を減圧下で除去した。その粗4−(4−(アミノメチル)フェノキシ)ピリジン−2−アミンを、さらに精製することなく次の工程へ進めた。ESI−MS(M+H
+):216.1。
【0625】
6−(4−(アミノメチル)フェノキシ)ピリミジン−4−アミンの合成:
【0626】
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
6−クロロピリミジン−4−アミン(1.29g,10mmol)、4−ヒドロキシベンゾニトリル(1.5g,15mmol,1.2当量)、Cu
2O(0.5g,2mmol,0.2当量)、K
2CO
3(2.76g,20mmol,2当量)およびピリジン(40mL)の混合物を、125℃で18時間を還流した。ピリジンを減圧下で除去し、H
2O(20mL)を加え、次いで、EtOAc(50mL)で抽出した。有機層を2N NaOH(20mL)およびブライン(20mL)でそれぞれ洗浄し、次いで、乾燥し、濃縮することにより、粗4−(6−アミノピリミジン−4−イルオキシ)ベンゾニトリルを黄褐色固体として得た(1.2g,収率:55%)。ESI−MS(M+H
+):213.1.
1H−NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 8.16 (s, 1H), 7.90 (d, 2H), 7.35 (d, 2H), 7.01 (s, 1H), 5.95 (s, 2H)。
【0627】
丸底フラスコにおいて、4−(6−アミノピリミジン−4−イル)オキシ)ベンゾニトリル(50mg,0.23mmol)、ラネーNi(15mg,0.23mmol,1当量)、MeOH(20mL)および2滴の濃HClの混合物を、H
2下、室温で16時間撹拌した。次いで、ラネーNiを濾過により除去し、濾液を濃縮することにより、粗6−(4−(アミノメチル)フェノキシ)ピリミジン−4−アミンを黄色固体として得た(35mg,収率:70%)。ESI−MS(M+H
+):217.1。
【0628】
tert−ブチル(5−(7−シクロブチル−4−(4−メトキシベンジルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)チオフェン−2−イル)メチルカルバメートの合成:
【0629】
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
無水DMA中の、化合物4−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(5.8g,20.8mmol,1.0当量)およびCs
2CO
3(33.9g,103.9mmol,5.0当量)の混合物に、ブロモシクロブタン(3.4g,25.0mmol,1.2当量)を加えた。その混合物を90℃で16時間撹拌した。反応が完了した後、その混合物を水(200mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(3×150mL)。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮することにより、粗生成物を得て、それをシリカゲルクロマトグラフィ(PE:EA=0〜50%)で精製することにより、生成物4−クロロ−7−シクロブチル−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを白色固体として得た(2.0g,収率:29%)。ESI−MS(M+H
+):331.0.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.61 (s, 1H), 7.58 (s, 1H), 5.30−5.26 (m, 1H), 2.60−2.54 (m, 2H), 2.50−2.45 (m, 2H), 1.99−1.92 (m, 2H)。
【0630】
DMSO中の、4−クロロ−7−シクロブチル−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(400mg,1.20mmol,1.0当量)およびDIPEA(465mg,3.60mmol,3.0当量)の溶液に、PMBNH
2(165mg,1.20mmol,1.0当量)を加えた。その混合物を100℃で16時間撹拌した。次いで、その混合物を水(150mL)で希釈し、EAで抽出した(3×100mL)。併せた有機物を硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。その混合物をシリカゲルクロマトグラフィ(PE:EA=0〜10%)で精製することにより、7−シクロブチル−5−ヨード−N−(4−メトキシベンジル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを白色固体として得た(286mg,収率:55%)。ESI−MS(M+H
+):435.1.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.35 (s, 1H), 7.34 (d, 2H), 7.20 (s, 1H), 6.91−6.88 (m, 2H), 6.33 (s, 1H), 5.24−5.20 (m, 1H), 4.78 (s, 2H), 3.81 (s, 3H), 2.56−2.49 (m, 2H), 2.44−2.37 (m, 2H), 1.92−1.86 (m, 2H)。
【0631】
ジオキサン(10mL)およびH
2O(1mL)中の、tert−ブチル(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)チオフェン−2−イル)メチルカルバメート(200mg,0.46mmol,1.0当量)、K
2CO
3(127mg,0.92mmol,2.0当量)およびPdCl
2(dppf)DCM(19mg,0.023mmol,0.05当量)の混合物に、窒素下でtert−ブチル(5−ブロモチオフェン−2−イル)メチルカルバメート(156mg,0.46mmol,1.0当量)を加えた。その混合物を2時間にわたって90℃に加熱し、次いで、水(30mL)で希釈し、EAで抽出した(3×20mL)。併せた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(PE:EA=0〜60%)で精製することにより、tert−ブチル(5−(7−シクロブチル−4−(4−メトキシベンジルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)チオフェン−2−イル)メチルカルバメートを薄灰色固体として得た(86mg,収率:36%)。ESI−MS(M+H
+):520.2.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.39 (s, 1H), 7.23 (d, 2H), 7.16 (s, 1H), 6.87−6.82 (m, 3H), 6.81(s, 1H), 5.67 (s, 1H), 5.29−5.25 (m, 1H), 4.98 (s, 1H), 4.72 (s, 2H), 4.44 (s, 2H), 3.79 (s, 3H), 2.56−2.52 (m, 2H), 2.46−2.41 (m, 2H), 1.92−1.84 (m, 2H), 1.41 (s, 9H)。
【0632】
9−ヨード−3−メチル−イミダゾ[1,2−c]キナゾリンの合成:
【0633】
【化124】
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(6−ヨード−キナゾリン−4−イル)−プロパ−2−イニル−アミン:4−クロロ−6−ヨード−キナゾリン(434mg,1.49mmol)をtert−ブチルアルコール(7.5mL)中で撹拌した。プロパルギルアミン(150μL,2.19mmol)を加えた後、トリエチルアミン(312μL,2.24mmol)を加え、40℃で3日間加熱した。その反応物に酢酸エチル(75mL)を加え、炭酸水素ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。黄色粉末を収集した。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 8.73 (s, 1H), 8.10 (d, J = 1.51 Hz, 1H), 8.01 (dd, J = 1.89, 8.69 Hz, 1H), 7.62 (d, J = 8.69 Hz, 1H), 5.78 (t, J = 4.91 Hz, 1H), 4.48 (dd, J = 2.64, 5.29 Hz, 2H), 2.35 (t, J = 2.64 Hz, 1H) ES(+)MS m/e=310.0(M+1)。
【0634】
9−ヨード−3−メチル−イミダゾ[1,2−c]キナゾリン:(6−ヨード−キナゾリン−4−イル)−プロパ−2−イニル−アミン(207mg,0.670mmol)およびヨウ化銅(I)(19mg,0.099mmol)を、アセトニトリル(6.7mL,130mmol)およびトリエチルアミン(187μL,1.34mmol)と併せ、90℃で16時間加熱した。その反応物を酢酸エチル(75ml)に溶かし、1M水酸化アンモニウム、炭酸水素ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィ(0〜100%酢酸エチル:ヘキサン類,シリカゲル)で精製した。126.1mgの淡黄色粉末(61%)を、NMRによって検出された所望でない微量の位置異性体と共に収集した。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 8.90 (d, J = 1.89 Hz, 1H), 8.75 (s, 1H), 7.96 (dd, J = 2.08, 8.50 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 8.69 Hz, 1H), 7.35 − 7.40 (m, 1H), 2.62 (d, J = 1.13 Hz, 3H)。
【0635】
実施例49を、実施例2.4と類似の様式で9−ヨード−3−メチル−イミダゾ[1,2−c]キナゾリンから調製した。
【0636】
実施例50:2−(3−カルバモイル−4−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンジルアミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミド
【0637】
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
メチル5−((3−(3,4−ジフルオロベンジルカルバモイル)ピリジン−2−イルアミノ)メチル)−2−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンゾエート。MeOH(40mL)中の5−シアノ−2−フルオロ安息香酸(2.61g,16mmol)の溶液に、室温でSOCl
2(0.92g,8mmol,0.5当量)を加え、次いで、85℃で2時間撹拌した。その反応混合物を濃縮することにより、粗生成物メチル5−シアノ−2−フルオロベンゾエートを白色固体として得た(2.87g,収率:100%)。ESI−MS(M+H)
+:180.1.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.24 (dd, 1H), 7.80−7.74 (m, 1H), 7.28−7.20 (m, 1H), 3.92 (s, 3H)。
【0638】
DMF(30mL)中のメチル5−シアノ−2−フルオロベンゾエート(3.77g,21mmol)の溶液に、室温でイミダゾール(2g,29mmol,1.4当量)を加え、次いで、その反応が終わるまで3時間、110℃で撹拌した。その混合物を飽和NH
4Cl(40mL)で希釈し、DCMで抽出した(3×50mL)。併せた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮することにより、残渣を得て、それを、溶離剤として石油エーテル/酢酸エチル(2/1)を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィで精製することにより、メチル5−シアノ−2−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンゾエートをわずかに黄色の固体として得た(3.95g,収率:83%)。ESI−MS(M+H)
+:228.1.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.25 (d, 1H), 7.79 (dd, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.21 (s, 1H), 7.10 (t, 1H), 3.78 (s, 3H)。
【0639】
MeOH(100mL)中のメチル5−シアノ−2−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンゾエート(3.82g,16mmol)の溶液に、室温でNH
3水溶液(30%,8mL)を加え、次いで、その混合物にラネーNi(約1g)をN
2下で加えた。次いで、その混合物をH
2下、室温で18時間撹拌した。その反応混合物を濾過し、濃縮することにより、粗生成物メチル5−(アミノメチル)−2−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンゾエートをわずかに黄色の油状物として得た(3.47g,収率:63%)。ESI−MS(M+H)
+:232.1.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 7.91−7.58 (m, 3H), 7.46−7.25 (m, 2H), 7.02 (s, 1H), 3.80 (s, 2H), 3.64 (s, 3H)。
【0640】
DMF(40mL)中のメチル5−(アミノメチル)−2−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンゾエート(3.27g,14mmol)の溶液に、N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−フルオロニコチンアミド(3.76g,14mmol,1当量)およびEt
3N(3.56g,35mmol,2.5当量)を室温で加え、次いで、110℃で3時間撹拌した。その反応混合物をH
2O(40mL)で希釈し、DCMで抽出した(2×50mL)。有機層をブライン(60mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮し、溶離剤としてDCM/MeOH(20/1)を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィで精製することにより、メチル5−((3−(3,4−ジフルオロベンジルカルバモイル)ピリジン−2−イルアミノ)メチル)−2−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンゾエートを黄色油状物として得た(3.47g,収率:51%)。ESI−MS(M+H)
+:478.2.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 9.14 (t, 1H), 8.83 (t, 1H), 8.18−8.14 (m, 1H), 8.05−7.99 (m, 1H), 7.85−7.82 (m, 1H), 7.78−7.74 (m, 1H), 7.66−7.61 (m, 1H), 7.46−7.34 (m, 4H), 7.20−7.14 (m, 1H), 7.05−7.00 (m, 1H), 6.67−6.62 (m, 1H), 4.73 (d, 2H), 4.44 (d, 2H), 3.63 (s, 3H)。
【0641】
5−((3−(3,4−ジフルオロベンジルカルバモイル)ピリジン−2−イルアミノ)メチル)−2−(1H−イミダゾール−1−イル)安息香酸。EtOH(40mL)中のメチル5−((3−(3,4−ジフルオロベンジルカルバモイル)ピリジン−2−イルアミノ)メチル)−2−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンゾエート(1.00g,2mmol)の溶液に、室温でNaOH(419mg,10mmol,5当量)およびH
2O(4mL)を加えた。その混合物を反応が終わるまで1時間還流した。その混合物を、5%HClでpH=6に調整し、次いで、濃縮した。残渣をDCM/EtOH(4:1,400mL)に分散し、濾過し、濃縮することにより、粗5−((3−(3,4−ジフルオロベンジルカルバモイル)ピリジン−2−イルアミノ)メチル)−2−(1H−イミダゾール−1−イル)安息香酸を得た。
【0642】
2−(3−カルバモイル−4−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンジルアミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミド。5−((3−(3,4−ジフルオロベンジルカルバモイル)ピリジン−2−イルアミノ)メチル)−2−(1H−イミダゾール−1−イル)安息香酸を、NH
4ClおよびHATUを用いて2−(3−カルバモイル−4−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンジルアミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミドに、わずかに黄色の固体として変換した(58mg,収率:29%)(移動相:MeOH/H
2O=0〜65%)。ESI−MS(M+H
+):463.2.
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ: 8.13−8.09 (m, 1H), 7.94−7.89 (m, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.62−7.56 (m, 2H), 7.41−7.36 (m, 1H), 7.31−7.04 (m, 5H), 6.66−6.58 (m, 1H), 4.76 (s, 2H), 4.49 (s, 2H)。
【0643】
実施例51:(S)−2−(5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イルアミノ)−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)ニコチンアミド:
【0644】
【化126】
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2−ブロモ−5−ニトロチオフェン(500mg,2.42mmol)、N,N−ジ−Boc−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キナゾリン−4−アミン(1.37g,2.90mmol,1.2当量)およびK
2CO
3(668mg,4.84mmol,2.0当量)をジオキサン(10mL)に溶解させた。PdCl
2(dppf)CH
2Cl
2(99mg,0.12mmol,0.05当量)を加えた。その反応混合物を窒素雰囲気にて3時間にわたって90℃に加熱した。次いで、その反応混合物を冷却し、減圧下で蒸発させた。残渣をシリカゲルカラム(PE/EA=5/1)で精製することにより、6−(5−ニトロチオフェン−2−イル)−N,N−ジ−Boc−キナゾリン−4−アミンを黄色固体として得た(650mg,収率:57%)。ESI−MS(M+H
+):473.1.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 9.33 (s, 1H), 8.54 (dd, 1H), 8.43 (d, 1H), 8.27−8.22 (m, 2H), 8.02 (d, 1H), 1.31 (s, 18H)。
【0645】
6−(5−ニトロチオフェン−2−イル)−N,N−ジ−Boc−キナゾリン−4−アミン(350mg,0.74mmol)をメタノール(10mL)に溶解させ、次いで、Pd/C(35mg)を加えた。その反応物を水素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。その触媒を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮することにより、6−(5−アミノチオフェン−2−イル)−N,N−ジ−Boc−キナゾリン−4−アミンを茶色固体として得て(300mg,収率:91%)、それをさらに精製することなく次の工程のために使用した。ESI−MS(M+H
+):443.1。
【0646】
6−(5−アミノチオフェン−2−イル)−N,N−ジ−Boc−キナゾリン−4−アミン(300mg,0.68mmol)、(S)−2−ブロモ−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)ニコチンアミド(277mg,0.81mmol,1.2当量)およびCs
2CO
3(443mg,1.36mmol,2当量)を、密閉されたチューブに加え、ジオキサン(1mL)を加えた。次いで、その混合物にPd
2(dba)
3(62mg,0.07mmol,0.1当量)およびキサントホス(40mg,0.07mmol,0.1当量)を、窒素保護の下、加えた。その反応混合物をMWで70分間、160℃に加熱した。次いで、その反応混合物を冷却し、減圧下で蒸発させた。残渣をHPLC‐分取(0.05%TFA/100%〜50%H
2O/0〜50%MeOH)にて精製することにより、(S)−2−(5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イルアミノ)−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)ニコチンアミドを赤色固体として得た(13mg,収率:3.8%)。ESI−MS:(M+H
+):503.0.HPLC:95.87%.
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ: 8.49 (s, 1H), 8.40−8.37 (m, 2H), 8.21 (dd, 1H), 8.14 (dd, 1H), 7.63 (d, 1H), 7.35 (d, 1H), 7.29 (t, 1H), 7.19−7.16 (m, 2H), 6.87−6.84 (m, 1H), 6.60 (d, 1H), 5.19 (q, 1H), 1.52 (d, 3H)。
【0647】
実施例52:(S)−6−シアノ−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)−3−(4−(3−(メチルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンジルアミノ)ピラジン−2−カルボキサミドの合成:
【0648】
【化127】
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5−ブロモ−N−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミンの合成。酢酸(5mL,90mmol)中の、5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルアミン(0.2g,0.9mmol)およびホルムアルデヒド(0.07mL,0.9mmol)の混合物に、テトラヒドロフラン(2mL)中のシアノ水素化ホウ素ナトリウム(185mg,2.95mmol)の溶液を加えた。次いで、その混合物を室温で一晩撹拌した。水でクエンチし、EtOAcで抽出し、水、ブライン、次いで、飽和NaHCO
3で洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。次いで、その粗生成物を分取TLCで精製することにより、所望の生成物を得て(38mg)、それをさらに精製することなく次の工程で使用した。LCMS:RT 0.82分,MH
+227.6。
【0649】
(S)−6−シアノ−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)−3−(4−(3−(メチルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンジルアミノ)ピラジン−2−カルボキサミドの合成。1,4−ジオキサン(2.0mL)中の、6−シアノ−3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジルアミノ]−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−エチル]−アミド(103mg,0.2mmol)および(5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)−メチル−アミン(30mg,0.10mmol)の溶液を、10分間脱気し、ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(0)(8.8mg,0.01mmol)および飽和NaHCO
3水溶液(0.3mL,0.4mmol)を加えた。その反応物をマイクロ波で120℃に20分間加熱した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した(5×)。有機相を分離し、MgSO
4で乾燥し、濃縮した。次いで、その粗生成物をHPLCで精製することにより、所望の生成物38mgを得た。LCMS:RT 1.66分;MH+540.6:
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 12.05 (br. s., 1 H) 9.76 (t, J=5.77 Hz, 1 H) 9.34 (d, J=8.28 Hz, 1 H) 8.75 (s, 1 H) 8.64 (d, J=2.01 Hz, 1 H) 8.33 (d, J=2.26 Hz, 1 H) 7.61 (d, J=8.03 Hz, 2 H) 7.48 − 7.56 (m, 1 H) 7.33 − 7.46 (m, 3 H) 7.27 (br. s., 1 H) 6.23 (d, J=5.02 Hz, 1 H) 4.99 − 5.22 (m, 1 H) 4.73 (t, J=5.65 Hz, 2 H) 2.87 (d, J=5.02 Hz, 3 H) 1.52 (d, J=7.03 Hz, 3 H);
19F NMR (376 MHz, DMSO−d
6) δ ppm
−139.01 −
−138.68 (m, 1 F),
−141.62 −
−141.28 (m, 1 F)。
【0650】
実施例53:2−(3−(5−(1H−ピラゾール−5−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−イソプロポキシベンジルアミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミド:
【0651】
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
トルエン(100mL)中の、3−ホルミル−5−イソプロポキシフェニルボロン酸(2.5g,12mmol)およびエチル2−アミノニコチネート(3.0g,18mmol)の溶液を、16時間にわたって120℃に加熱した。次いで、溶媒を除去し、MeOH(20mL)中のNaBH
4(2.05g,54mmol,3当量)の溶液をゆっくり加え、残渣を室温で2時間撹拌した。その混合物を水(100mL)で希釈し、HClでpH=3〜4に調整した。次いで、EtOAcで抽出し(100mL×3)、飽和NaHCO
3で洗浄し(100mL×3)、乾燥した。有機相を濃縮することにより、3−((3−(エトキシカルボニル)ピリジン−2−イルアミノ)メチル)−5−イソプロポキシフェニルボロン酸(3.3g,収率:76%)を黄色固体として得た。この粗化合物をさらに精製することなく次の工程に使用した。ESI−MS(M+H
+):359.2。
【0652】
ジオキサン(100mL)中の、3−((3−(エトキシカルボニル)ピリジン−2−イルアミノ)メチル)−5−イソプロポキシフェニルボロン酸(3.3g,9.2mmol)、5−ブロモ−3−ヨード−1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(5.1g,11.1mmol,1.2当量)、Pd(dppf)Cl
2DCM(380mg,0.46mmol,0.05当量)、K
2CO
3(2.6g,18.5mmol,2当量)およびH
2O(2mL)の混合物を、N
2雰囲気下、90℃で3時間撹拌した。反応が完了した後、溶媒を除去し、残渣をシリカゲル(PE/EA=4:1)で精製することにより、エチル2−(3−(5−ブロモ−1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−イソプロポキシベンジルアミノ)ニコチネート(3.2g,収率:53%)を黄色固体として得た。ESI−MS(M+H
+):651.0.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.19−8.13 (m, 5H), 7.89−7.86 (m, 3H), 6.92−6.90 (m, 2H), 6.80 (d, 1H), 6.62−6.59 (m, 3H), 6.42 (s, 1H), 4.58−4.54 (m, 1H), 4.36−4.31 (m, 4H), 1.39−1.35 (m, 9H)。
【0653】
DMF(20mL)中の、化合物エチル2−(3−(5−ブロモ−1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−イソプロポキシベンジルアミノ)ニコチネート(1g,1.54mmol)、1H−ピラゾール−5−イルボロン酸(0.26g,2.3mmol,1.5当量)、Pd(dppf)Cl
2DCM(60mg,0.12mmol,0.05当量)、Na
2CO
3(330mg,3.1mmol,2当量)およびH
2O(1mL)の混合物を80℃で1時間撹拌した。反応が完了した後、溶媒を除去し、残渣をシリカゲル(PE/EA=1:5)で精製することにより、エチル2−(3−イソプロポキシ−5−(1−(フェニルスルホニル)−5−(1H−ピラゾール−5−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ベンジルアミノ)ニコチネート(200mg,収率:21%)を黄色固体として得た。ESI−MS(M+H
+):637.2。
【0654】
MeOH−H
2O(1:1,20mL)中の、エチル2−(3−イソプロポキシ−5−(1−(フェニルスルホニル)−5−(1H−ピラゾール−5−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ベンジルアミノ)ニコチネート(200mg,0.314mmol)の溶液に、NaOH(50mg,1.26mmol,4当量)を加え、次いで、反応溶液を30分間加熱還流し、反応が完了した後、その混合物を室温に冷却し、pH=3〜4に酸性化し、その混合物を濾過することにより、フェニルスルホニルも取り除かれた対応する酸を得、それを2−(3−(5−(1H−ピラゾール−5−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−イソプロポキシベンジルアミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミドに白色固体として変換した。ESI−MS(M+H
+):594.0;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3 /CD
3OD) δ: 8.62 (br, 1H), 8.56 (s, 1H), 8.21−8.19 (m, 1H), 7.82−7.79 (m, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.32 (s, 1H), 7.06−7.02 (m, 4H), 6.88 (s, 1H), 6.62 (br, 1H), 6.59−6.56 (m, 1H), 4.75 (s, 2H), 4.67−4.64 (m, 1H), 4.48 (s, 2H), 1.38 (d, 6H)。
【0655】
実施例54:2−((4−(5−(1H−ピラゾール−5−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)メチルアミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミドの合成:
【0656】
【化129】
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DMF(200mL)中の、4−ブロモピコリン酸(5g,24.8mmol)およびNH
4Cl(6.7g,124mmol,5当量)の溶液に、K
2CO
3(34g,240mmol,10当量)を一度に加えた。次いで、HBTU(18.8g.240mmol,2当量)を加えた。その混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(EA)で精製することにより、4−ブロモピコリンアミド(2.5g,収率:50%)を白色固体として得た。ESI−MS(M+H
+):201.1.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 9.21 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.03 (s, 1H), 6.12 (br, 2H)。
【0657】
BH
3(THF中の2M,100mL)中の4−ブロモピコリンアミド(1.85g,9.2mmol)の溶液を、16時間加熱還流した。次いで、その反応混合物を室温に冷却し、c−HCl(20mL)でpH=6に酸性化した。溶媒を減圧下で除去し、EtOAc(200mL)に溶解させ、飽和NaHCO
3(100mL×3)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥した。有機層を濃縮することにより、(4−ブロモピリジン−2−イル)メタンアミン(540mg,31%)を白色固体として得た。ESI−MS(M+H+):201.1.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.53−8.51 (m, 1H), 8.33 (br, 2H), 7.86−7.85 (m, 1H), 7.72−7.70 (m, 1H), 4.23−4.20 (m, 2H)。
【0658】
先に記載された方法と同様の方法の2工程で(4−ブロモピリジン−2−イル)メタンアミンおよびN−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−フルオロニコチンアミドから調製されたN−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−((4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル)メチルアミノ)ニコチンアミド(ESI−MS(M+H+):481.1)、ならびに5−ブロモ−3−ヨード−1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンから、2−((4−(5−ブロモ−1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)メチルアミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミドを得た。ESI−MS(M+H
+):691.1.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.62 (d, 1H), 8.60 (d, 1H), 8.53 (s, 1H), 8.36 (s, 1H), 8.24 (d, 1H), 7.91 (d, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.75−7.62 (m, 4H), 7.61−7.55 (m, 3H), 7.54−7.46 (m, 3H), 7.15 (s, 1H), 6.74 (s, 1H), 4.83 (d, 2H), 4.58 (d, 2H)。
【0659】
2−((4−(5−(1H−ピラゾール−5−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)メチルアミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミドを、標準的なSuzuki条件下で2−((4−(5−ブロモ−1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)メチルアミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ニコチンアミドおよび1H−ピラゾール−5−イルボロン酸から調製し、次いで、メタノール中の炭酸カリウムで脱保護した。ESI−MS(M+H
+):537.2;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ: 8.75 (s, 1H), 8.71 (s, 1H), 8.39 (s, 1H), 8.37 (s, 1H), 8.27 (d, 1H), 8.13 (d, 1H), 8.04 (d, 1H), 7.90 (d, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.17−7.07 (m, 3H), 6.74 (s, 1H), 6.66−6.62 (m, 1H), 4.93 (s, 2H), 4.44 (s, 2H)。
【0660】
3−ヨード−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミンの合成:
【0661】
【化130】
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N,N−ジメチルホルムアミド(17.0mL,2.20E2mmol)中の4−アミノピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(500.0mg,3.700mmol)の溶液に、N−ヨードスクシンイミド(915.7mg,4.070mmol)を加え、80℃で一晩撹拌した。溶媒を除去し、残渣をカラムクロマトグラフィで精製することにより、3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミンを得た(865mg,89%収率)。ESI−MS(M+H
+):261.8。
【0662】
N,N−ジメチルホルムアミド(17mL,220mmol)中の3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イルアミン(671.0mg,2.571mmol)の溶液に、炭酸カリウム(1660mg,12.0mmol)を加えた。この溶液を、N
2を用いて脱気し、バイアルを密閉し、次いで、ヨウ化メチル(1.2mL,2.0E1mmol)を加えた。その反応物を室温で4時間撹拌した。溶媒を除去し、残渣をHPLCで精製することにより、所望の3−ヨード−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミンを得た(120mg,17%収率)。ESI−MS(M+H
+):275.8。
【0663】
6−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2(3H)−オンの合成:
【0664】
【化131】
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THF(80mL)中の、5−ブロモピリジン−2,3−ジアミン(10g,44mmol)およびピリジン(8.8g,88mmol,2.0当量)の混合物を、0℃で30分間撹拌した。次いで、その混合物にEtOCOCl(5.8g,44mmol,1.0当量)を加えた。その混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、その混合物を濃縮し、粗固体をCH
3OH/EtOAc(1:9,100mL)で洗浄することにより、エチル2−アミノ−5−ブロモピリジン−3−イルカルバメートを黄色固体として得た(7.2g,収率:53%)。ESI−MS(M+H
+):261.9;1H−NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 8.84 (s, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.76 (d, 1H), 6.07 (s, 1H), 4.11 (q, 2H), 1.22 (t, 3H)。
【0665】
丸底フラスコにおいて、NaH(1.92g,80mmol,60%,4当量)を0℃のTHF(100mL)中のエチル2−アミノ−5−ブロモピリジン−3−イルカルバメート(5.2g,20mmol)の溶液にゆっくり加えた。その反応混合物をN
2雰囲気にて0℃で30分間撹拌した。上記の溶液にTHF(5mL)中のMeI(2.84g,20mmol)をゆっくり加え、次いで、その反応混合物を室温で12時間撹拌した。沈殿物を濾過し、固体を収集し、次いで、その固体をH
2O(50mL)に溶解させ、濾過し、濾液を希HCl(1N)でpH=6に調整したところ、沈殿物が形成され、それを濾過することにより、6−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−(3H)−オンを黄色固体として得た(2.3g,収率:50%)。ESI−MS(M+2):228.9.
1H−NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 11.71 (s, 1H), 7.95 (d, 1H), 7.70 (d, 1H), 3.25 (s, 3H)。
【0666】
(3−アミノ−6−ブロモピラジン−2−イル)メタノールの合成:
【0667】
【化132】
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DME(15mL)中の3−アミノ−6−ブロモピラジン−2−カルボン酸(500mg,2.3mmol)の混合物に、NMM(221mg,2.19mmol,0.95当量)およびイソブチルカルボノクロリデート(298mg,2.19mmol,0.95当量)を加えた。その混合物を−20℃で1時間撹拌した。次いで、固体を濾過し、溶液をMeOH(10mL)に加えた。その混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、溶媒を除去し、残渣をシリカゲルカラム(PE/EA=5/1)で精製することにより、メチル3−アミノ−6−ブロモピラジン−2−カルボキシレートを白色固体として得た(377mg,収率:71%)。ESI−MS(M+3):233.9.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 8.43 (s, 1H), 7.56 (br, 2H), 3.85 (s, 3H)。
【0668】
THF中の1.0M水素化アルミニウムリチウム(1.43mL,1.43mmol)を、N
2雰囲気下、0℃で、THF(10mL)中のメチル3−アミノ−6−ブロモピラジン−2−カルボキシレート(300mg,1.29mmol)の溶液に加えた。その反応混合物を0℃で2時間撹拌した。水(2mL)、2M水酸化ナトリウム(0.05mL)および水(4mL)を順次加え、生じた混合物を20℃で30分間撹拌した後、Celiteで濾過した。その溶液を酢酸エチルで抽出し(30mL×3)、乾燥した。有機相を濃縮することにより(3−アミノ−6−ブロモピラジン−2−イル)メタノールを茶色固体として得(180mg,収率:59%)、それをさらに精製することなく次の工程で使用した。ESI−MS(M+3):205.9.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 8.00 (s, 1H), 6.44 (br, 2H), 5.39 (t, 1H), 4.43 (d, 2H)。
【0669】
実施例55:2−(4−(4−アミノ−7−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)ベンジルアミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミドの合成:
【0670】
【化133】
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テトラヒドロフラン(10.45mL,0.1288mol)中の、4−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(40.0mg,0.000143mol)、3−(ジメチルアミノ)−1−プロパノール(29.53μL,0.0002863mol)および樹脂に結合したトリフェニルホスフィン(1.00mmol/g充填物(loading);214.7mg,0.0002147mol)の溶液に、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(42.27μL,0.0002147mol)を加えた。その反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を洗浄し、有機層を収集し、溶媒を減圧下で除去した。生成物をさらに精製することなく次に進めた。ESI−MS(M+H
+):364.7。
【0671】
バイアルに、1,4−ジオキサン(2.00mL,1.00mmol)中の、[3−(4−クロロ−5−ヨード−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−プロピル]−ジメチル−アミン(52.20mg,0.1432mmol)および0.5Mのアンモニアを加えた。これに、水酸化アンモニウム(1.00g,28.5mmol)を加え、105℃で一晩撹拌した。生成物をMeOHで希釈し、溶媒を減圧下で除去した。生成物をさらに精製することなく次に進めた。ESI−MS(M+H
+):345.9。
【0672】
バイアルに、N−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジルアミノ]−5−トリフルオロメチル−ニコチンアミド(86.20mg,0.1575mmol)、7−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミン(49.42mg,0.1432mmol)、ジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(14.03mg,0.01718mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(1.330mL,17.18mmol)および1.2Mの炭酸水素ナトリウム水溶液(596.5μL,0.7158mmol)を加えた。その反応物を、300Wにて、マイクロ波で110℃に30分間加熱した。溶媒を除去し、残渣をHPLCで精製することにより、所望の生成物を得た。21.3mgの精製された化合物を収集した(23%収率)。ESI−MS(M+H
+):638.9;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 9.34 (td, J = 5.52, 22.09 Hz, 2H), 8.53 (s, 1H), 8.37 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.29 − 7.46 (m, 7H), 7.20 (br. s., 1H), 4.75 (d, J = 5.77 Hz, 2H), 4.45 (d, J = 5.52 Hz, 2H), 4.18 (t, J = 7.03 Hz, 2H), 2.35 (br. s., 2H), 2.23 (br. s., 6H), 1.95 (quin, J = 6.96 Hz, 2H)。
【0673】
実施例56:2−(((6−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)ピリジン−3−イル)メチル)アミノ)−N−(4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミドの合成:
【0674】
【化134】
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2−クロロ−N−(4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミドの合成。塩化オキサリル(2.4g,19mmol)を、DMF(0.1mL)および塩化メチレン(100mL)中の2−クロロ−5−トリフルオロメチル−ニコチン酸(1.7g,7.5mmol)の懸濁液に滴下し、室温で1時間撹拌した。溶媒を留去し、ジクロロメタンに再溶解させ、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(13mL,75mmol)およびp−フルオロアニリン(0.72mL,7.5mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。LC−MSは、反応の完了を示した(1.53分,ES+/318.8)。溶媒を留去し、EtOAcおよび水で後処理し、MgSO
4で乾燥することにより、2.4gの2−クロロ−N−(4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミドを得た。
【0675】
2−(((6−クロロピリジン−3−イル)メチル)アミノ)−N−(4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミドの合成。N,N−ジメチルホルムアミド(10mL,0.2mol)中の、(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−メチルアミン(1.00g,7.01mmol)および2−クロロ−N−(4−フルオロ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−ニコチンアミド(2.23g,7.01mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.66mL,21.0mmol)を加えた。その反応物を80℃で一晩加熱した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、ブライン、次いで、水で洗浄した。有機相を分離し、乾燥し、濃縮した。その粗生成物をCH
2Cl
2/ヘキサンから再結晶することにより、所望の生成物をオフホワイトの粉末として得て(2.84g)、それをさらに精製することなく次の工程で使用した。LCMS:RT 1.70分,MH+424.80;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δppm 10.50 (s, 1 H) 8.89 (t, J=6.02 Hz, 1 H) 8.52 (d, J=1.00 Hz, 1 H) 8.38 (dd, J=16.94, 2.13 Hz, 2 H) 7.81 (dd, J=8.28, 2.51 Hz, 1 H) 7.62 − 7.75 (m, 2 H) 7.45 (d, J=8.03 Hz, 1 H) 7.15 − 7.28 (m, 2 H) 4.71 (d, J=6.02 Hz, 2 H);
19F NMR (376 MHz, DMSO−d
6) δ ppm
−59.05 (s, 3 F),
−118.20 (s, 1 F)。
【0676】
2−(((6−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)ピリジン−3−イル)メチル)アミノ)−N−(4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミドの合成。5−ヨード−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミン(50mg,0.18mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(56mg,0.22mmol)、酢酸カリウム(72mg,0.72mmol)および1,4−ジオキサン(2mL)の混合物を10分間脱気し、次いで、ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(0)(12.2mg,0.02mmol)を加えた。その反応物を週末にわたって60℃で加熱した。LCMSは、所望の中間体を示した(ボロネート、RT 1.05分,MH+275.00)。次いで、2−((6−クロロピリジン−3−イル)メチルアミノ)−N−(4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(116.2mg,0.27mol)および1.2Mの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(0.45mL,0.55mmol)を加えた。その反応物をマイクロ波で120℃に20分間加熱した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した(3×)。有機相を分離し、乾燥し、濃縮した。その粗生成物をHPLCで精製することにより、所望の生成物をTFA塩として得た(23mg)。LCMS:RT 1.41分;MH+536.90;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 11.70 (br. s., 1 H) 10.52 (s, 1 H) 8.96 (t, J=5.90 Hz, 1 H) 8.56 (d, J=11.29 Hz, 3 H) 8.39 (d, J=10.04 Hz, 3 H) 7.96 − 8.05 (m, 1 H) 7.87 − 7.95 (m, 1 H) 7.71 (dd, J=8.78, 5.02 Hz, 2 H) 7.23 (t, J=8.91 Hz, 2 H) 4.77 (d, J=5.77 Hz, 2 H) 3.84 (s, 3 H)。
【0677】
実施例57:2−(((6−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ピリジン−3−イル)メチル)アミノ)−N−(4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド。
【0678】
(5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルの合成。5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルアミン(0.500g,2.35mmol)およびジ−tert−ブチルジカルボネート(0.598g,2.74mmol)をピリジン(10.0mL,124mmol)中で撹拌した。撹拌した混合物に、4−ジメチルアミノピリジン(26mg,0.21mmol)を加えた。その反応物を室温で撹拌した。3時間後、その反応物を蒸発乾固させた。残渣をDCM、DMFに溶かした。シリカゲルを加え、溶媒を蒸発により除去した。残渣を、溶離剤としてヘキサン類中の0〜100%酢酸エチルを用いるシリカゲルクロマトグラフィで精製することにより、生成物を1.27において得た。LCMS m/z 312.80,314.80(M+1)。
【0679】
[5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルの合成。バイアル(uW)に、(5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.126g,0.402mmol)およびビス(ピナコラト)ジボロン(0.128g,0.505mmol)および酢酸カリウム(0.164g,1.68mmol)および1,2−ジメトキシエタン(1.54mL,14.8mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(0.768mL,9.92mmol)を加えた。その反応混合物を減圧にし、次いで、Arでパージした(×5)。その反応物をAr下、密閉し、マイクロ波で110℃に10分間加熱した。LCMSは、ボロネートエステルと一致する新しいピークへの良好な変換を示す(79%,RT=0.72分,m/z=179.00)。観測された質量がボロン酸,−Bocの質量であることに注意されたい。その反応物を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄し、飽和塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。LCMSは、生成物がなおも主要な種であるが、ここでは第2のピークがより大きいことを示す。残渣をそのまま次の反応において使用した。LCMS m/z 179.00。
【0680】
2−(((6−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ピリジン−3−イル)メチル)アミノ)−N−(4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミドの合成。1,4−ジオキサン(1.9mL,25mmol)中の、2−((6−クロロピリジン−3−イル)メチルアミノ)−5−シアノ−N−(4−フルオロフェニル)ニコチンアミド(0.146g,0.383mmol)および[5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.145g,0.402mmol)[前の反応からの粗生成物]の溶液に、次いで、ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(0)(32mg,0.048mmol)を加えた後、1.2Mの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(1.06mL,1.27mmol)を加えた。その容器をAr下で密閉した。その反応物を撹拌し、マイクロ波で120℃に20分間加熱した。ボロネートエステルSMが、前の反応からの粗生成物であり、おそらく、Bocを有さないボロン酸であることに注意されたい。LCMSは、RT=1.36分に主要なピークを示す(48%,m/z=522.80)。その反応混合物をGILSON分取HPLCで精製することにより(×4)、生成物を得た。その生成物にはBocが存在しないので、この保護基はこの反応(または、よりそれが起こりそうである前の反応)において脱落していたことに注意されたい。LCMS m/z 522.80(M+1)
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 10.51 (s, 1H), 9.06 (d, J = 2.01 Hz, 1H), 8.94 (s, 1H), 8.89 (br. s., 1H), 8.69 (s, 1H), 8.55 (s, 1H), 8.38 (d, J = 2.01 Hz, 1H), 7.85 − 8.00 (m, 2H), 7.64 − 7.76 (m, 2H), 7.22 (t, J = 8.91 Hz, 2H), 4.78 (d, J = 5.27 Hz, 2H)。
【0681】
実施例58を実施例57と一致した様式で合成した。
【0682】
tert−ブチル3−(5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)プロピルカルバメートの合成
【0683】
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
5−ブロモ−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン。乾燥1,2−ジクロロエタン(300mL)中の、5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(10.0g,50.5mmol)およびN−ヨードスクシンイミド(11.9g,53.0mmol)の溶液を6時間加熱還流した。室温に冷却し、THF(300ml)で希釈した。得られた溶液を飽和Na
2S
2SO
4水溶液、次いで、ブラインで洗浄した。次いで、有機相を乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。残渣を、DCM/エーテルの1:1混合物、次いで、エーテルと共に摩砕することにより、所望の生成物を黄色固体として得(12.4g)、それをさらに精製することなく次の工程で使用した。LCMS:RT 1.35分;MH+323.60.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δppm 14.30 (br. s., 1 H) 8.64 (d, J=2.26 Hz, 1 H) 8.20 (d, J=2.26 Hz, 1 H)。
【0684】
3−(5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)−N,N−ジメチルプロパ−2−イン−1−アミン。N,N−ジメチルホルムアミド(10.0mL)中の、5−ブロモ−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(1.0g,3.1mmol)およびヨウ化銅(I)(29mg,0.154mmol)の混合物に、10分間脱気されたN,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.76mL,21.6mmol)を加え、次いで、プロパルギル(ジメチルアミン)(0.57mL,5.3mmol)を加えた後、ジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(0.126g,0.154mmol)を加え、5分間脱気し続けた。次いで、その反応物を40℃で2時間撹拌した。その反応物をDCMで希釈し、飽和NaHCO
3、次いで、ブラインで洗浄した。次いで、有機相を乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。その粗生成物を少量のMeOHで希釈し、メタノール、次いで、ヘキサンで洗浄することにより、3−(5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)−N,N−ジメチルプロパ−2−イン−1−アミンを得た(355mg)。LCMS:RT 0.69分;MH+278.90.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δppm 14.18 (br. s., 1 H) 8.66 (d, J=2.26 Hz, 1 H) 8.41 (d, J=2.01 Hz, 1 H) 3.58 (s, 2 H) 2.29 (s, 6 H)。
【0685】
3−(5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1−アミン。メタノール(10mL)中の5%Pd/C(7.6mg,0.072mmol)の混合物に、数滴のトリエチルアミン、およびMeOH(5ml)中の[3−(5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)−プロパ−2−イニル]−ジメチル−アミン(100mg,0.36mmol)の懸濁液を加えた。その混合物を、窒素を用いて脱気し(3×)、次いで、水素を用いて脱気した(3×)。次いで、その反応物を水素バルーン下、室温で撹拌した。30分後、その反応混合物をセライトで濾過した。濾液を濃縮し、分取TLC(DCM中の5%NH
3/MeOH)で精製することにより、3−(5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1−アミンを得た(22mg)。MH+282.90。
【0686】
5−ブロモ−3−ブチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン。メタノール(5.0mL)および酢酸エチル(5.0mL)中の白金(20mg,0.09mmol)の混合物に、[3−(5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)−プロパ−2−イニル]−ジメチル−アミン(50mg,0.0002mol)を加えた。その混合物を、水素を用いて脱気した(3×)。次いで、その反応物を水素バルーン下、室温で一晩撹拌した。その反応物をセライトで濾過した。濾液を濃縮し、分取TLCで精製することにより、5−ブロモ−3−ブチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを得た(30mg)。MH+239.90;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δppm 13.18 − 13.58 (m, 1 H) 8.35 − 8.71 (m, 2 H) 2.87 (t, J=7.53 Hz, 2 H) 1.63 − 1.80 (m, 2 H) 0.93 (t, J=7.28 Hz, 3 H)。
【0687】
tert−ブチル3−(5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)プロパ−2−イニルカルバメート。N,N−ジメチルホルムアミド(0.50mL,6.4mmol)中の、5−ブロモ−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.50g,1.5mmol)およびヨウ化銅(I)(29.4mg,0.154mmol)の混合物に、10分間脱気されたN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.88mL,10.8mmol)を加えた。次いで、プロパ−2−イニル−カルバミン酸t−ブチルエステル(0.41g,2.6mmol)を加えた後、ジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(63mg,0.08mmol)を加えた。次いで、その反応物を50℃で20分間加熱した。その反応物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO
3水溶液、次いで、ブラインで洗浄した。次いで、有機相を乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。その粗生成物をHPLCで精製することにより、tert−ブチル3−(5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)プロパ−2−イニルカルバメートを得た(261mg)。LCMS:RT 1.50分;MH+350.80;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δppm 14.19 (s, 1 H) 8.66 (d, J=2.01 Hz, 1 H) 8.44 (d, J=1.51 Hz, 1 H) 7.36 − 7.55 (m, 1 H) 4.08 (d, J=5.52 Hz, 2 H) 1.42 (s, 9 H)。
【0688】
tert−ブチル3−(5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)プロピルカルバメート。フラスコに5%Pd/C(7.6mg,0.071mmol)を投入した。メタノール(10mL)を加えた。その混合物を脱気し、窒素で満たし戻した(3×)。脱気し、水素で満たし戻した(3×)。次いで、その反応物を水素バルーン下、室温で撹拌した。1時間後、その反応混合物をセライトで濾過した。濾液を濃縮し、分取TLC(CH
2Cl
2+5%の2M NH
3/MeOH)で精製することにより、tert−ブチル3−(5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)プロピルカルバメートを得た(125mg)。LCMS:RT 1.39分;MH+354.80。
【0689】
2−(5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)アセトニトリルの合成
【0690】
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
(5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)メタンアミン。N,N−ジメチルホルムアミド(3mL,0.04mol)中の5−ブロモ−3−ブロモメチル−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(100mg,0.26mmol)の溶液に、アジ化ナトリウム(18mg,0.28mmol)を加えた。その反応物を室温で1時間撹拌した。LCMSは、SMが残っていないことを示した。次いで、トリフェニルホスフィン(141mg,0.54mmol)、テトラヒドロフラン(3mL)および水(1mL)を窒素下で加えた。次いで、その反応物を室温で一晩撹拌した。その反応物をEtOAcで希釈し、セライトで濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。その粗生成物をHPLCで精製することにより51mgの(5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)メタンアミンを得た。LCMS:RT 0.96分,MH+226.90。
【0691】
1−(5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)−N,N−ジメチルメタンアミン。N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中の5−ブロモ−3−ブロモメチル−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(100mg,0.26mmol)の溶液に、ジメチルアミン塩酸塩(25mg,0.31mmol)を加えた。その反応物を80℃で1時間加熱した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、セライトで濾過した。濾液を濃縮することにより、粗1−(5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)−N,N−ジメチルメタンアミンを得、それをさらに精製することなく次の工程で使用した。LCMS:RT 0.28分;MH+354.90。
【0692】
2−(5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)アセトニトリル。エタノール(5mL)中の5−ブロモ−3−ブロモメチル−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(100mg,0.26mmol)の溶液に、水(0.50mL)中のシアン化カリウム(18mg,0.28mmol)の溶液を加えた。その反応物を50℃で8時間撹拌した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄した。有機相を分離し、乾燥し、濃縮した。その粗生成物をHPLCで精製することにより、26mgの2−(5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)アセトニトリルを得た。LCMS:RT 0.92分;MH+236.80;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δppm 13.94 (br. s., 1 H) 8.63 (dd, J=11.67, 2.13 Hz, 2 H) 4.40 (s, 2 H)。
【0693】
2−(5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)アセトニトリル。1,2−ジクロロエタン(20mL)中の5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルアミン(1.0g,4.7mmol)、(2−オキソ−エチル)カルバミン酸t−ブチルエステル(1.12g,7.0mmol)および酢酸(0.27mL,4.69mmol)の混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(2.0g,9.4mmol)を加えた。次いで、その反応物を室温で一晩撹拌した。その反応物を水(1mL)でクエンチし、室温で30分間撹拌し、DCMで希釈し、飽和NaHCO
3で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。その粗生成物をISCO(EtOAc/ヘキサン勾配)で精製することにより、2−(5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)アセトニトリルを得た(0.74g)。LCMS:RT 1.28分;MH+355.80;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δppm 12.15 − 12.34 (m, 1 H) 8.40 (d, J=2.26 Hz, 1 H) 8.36 (d, J=2.26 Hz, 1 H) 6.85 (br. s., 2 H) 3.23 − 3.33 (m, 2 H) 3.18 (d, J=5.77 Hz, 2 H) 1.37 (s, 9 H)。
【0694】
実施例59:2−(4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンジルアミノ)−N−(5−フルオロピリジン−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミドの合成:
【0695】
【化137】
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2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ニコチン酸の合成。ジメチルスルホキシド(5.0mL)中の、2−クロロ−5−トリフルオロメチル−ニコチン酸(0.5g,2.0mmol)および4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジルアミン塩酸塩(0.60g,2.2mmol)の混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.2mL,6.6mmol)を加えた。その反応物を80℃で2時間撹拌した。その反応物をEtOAcで希釈し、5%クエン酸水溶液で洗浄した。次いで、有機層を分離し、乾燥し、濃縮した。形成された沈殿物を濾過し、ヘキサン類で洗浄することにより、2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ニコチン酸を得た(0.46g)。MH+422.90;少量をHPLCで精製することにより以下のものを得た:
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 13.71 (br. s., 1 H) 8.97 (t, J=5.90 Hz, 1 H) 8.56 (d, J=1.76 Hz, 1 H) 8.26 (d, J=2.26 Hz, 1 H) 7.62 (d, J=8.03 Hz, 2 H) 7.33 (d, J=8.03 Hz, 2 H) 4.78 (d, J=6.02 Hz, 2 H) 1.28 (s, 12 H)。
【0696】
N−(5−フルオロピリジン−2−イル)−2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミドの合成。N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中の、2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジルアミノ]−5−トリフルオロメチル−ニコチン酸(100mg,0.24mmol)、N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロホスフェート(0.14g,0.38mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.12mL,0.71mmol)の溶液を室温で15分間撹拌した。次いで、5−フルオロ−ピリジン−2−イルアミン(53mg,0.47mmol)を加え、その反応物を45℃で一晩撹拌した。EtOAcで希釈し、ブライン、次いで、水(3×)で洗浄した。次いで、有機層を分離し、乾燥し、濃縮した。その粗生成物をさらに精製することなく次の工程において直接使用した(119mg)。LCMS:RT 2.00分;MH+516.90;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 11.25 (s, 1 H) 8.87 (t, J=5.77 Hz, 1 H) 8.37 − 8.57 (m, 3 H) 8.11 (dd, J=9.16, 4.14 Hz, 1 H) 7.80 (td, J=8.66, 3.01 Hz, 1 H) 7.62 (d, J=7.78 Hz, 2 H) 7.34 (d, J=8.03 Hz, 2 H) 4.74 (d, J=5.77 Hz, 2 H) 1.28 (s, 12 H);
19F NMR (376 MHz, DMSO−d
6) δ ppm −59.16 (s, 3 F) −132.49 (s, 1 F)。
【0697】
2−(4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンジルアミノ)−N−(5−フルオロピリジン−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミドの合成。1,4−ジオキサン(3.0mL)中の、N−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジルアミノ]−5−トリフルオロメチル−ニコチンアミド(100mg,0.2mmol)および5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルアミン(49mg,0.23mmol)の溶液を、10分間脱気し、ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(0)(13mg,0.019mmol)および1.2Mの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(0.5mL,0.58mmol)を加えた。その反応物をマイクロ波で120℃に20分間加熱した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した(5×)。有機相を分離し、MgSO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。その粗生成物をHPLCで精製することにより、2−(4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンジルアミノ)−N−(5−フルオロピリジン−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミドを得た(42mg)。MH+522.90:
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 11.26 (s, 1 H) 8.90 (t, J=5.90 Hz, 1 H) 8.68 (d, J=2.01 Hz, 1 H) 8.34 − 8.58 (m, 4 H) 8.12 (dd, J=9.16, 4.14 Hz, 1 H) 7.81 (td, J=8.72, 3.14 Hz, 1 H) 7.63 (d, J=8.03 Hz, 2 H) 7.47 (d, J=8.03 Hz, 2 H) 4.77 (d, J=5.77 Hz, 2 H); 19F NMR (376 MHz, DMSO−d
6) δ ppm −62.99 (s, 3 F) −78.50 (TFA, s, 4 F) −136.34 (s, 1 F)。
【0698】
実施例60:(S)−3−((4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)シクロヘキシル)メチルアミノ)−6−シアノ−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)ピラジン−2−カルボキサミドの合成:
【0699】
【化138】
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tert−ブチル(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エニル)メチルカルバメートの合成。テトラヒドロフラン中の1.0Mのリチウムヘキサメチルジシラジド(9.2mL,9.24mmol)および5mlの乾燥THFを−78℃に冷却した。乾燥THF(10ml)中の(4−オキソ−シクロヘキシルメチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.0g,4.4mmol)の溶液を滴下した。その反応混合物をアルゴン下、−78℃で1.5時間撹拌した。乾燥THF(10ml)中のN−フェニルビス(トリフルオロメタン−スルホンイミド)(1.57g,4.4mmol)を−78℃でゆっくり加え、その反応混合物を3時間にわたって−78から5℃まで撹拌した。その反応混合物を2M NH
4Cl水溶液でクエンチし、エーテルで抽出し、NaHCO
3水溶液およびブラインで洗浄した。有機相を分離し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮することにより、トリフレート中間体を淡黄色油状物として得、次いでそれをジメチルスルホキシド(10mL)に溶解させた。これに、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.12g,4.4mmol)を加えた。次いで、その反応溶液を、アルゴンを用いて脱気した。次いで、ジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(0.36g,0.44mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン(0.24g,0.44mmol)および酢酸カリウム(1.73g,17.6mmol)を加えた。次いで、その反応物を80℃で一晩加熱した。冷却し、その反応混合物をシリカゲルパッドで濾過し、過剰量のEtOAcですすいだ。濾液をブライン、次いで、水で洗浄し、乾燥し、濃縮した。次いで、その粗生成物を、25/75のEtOAc/ヘキサン類で溶出される小型のシリカゲルカラムに載せ、濃縮した。次いで、その粗生成物をHPLCで精製することにより、tert−ブチル(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エニル)メチルカルバメートを淡黄色油状物として得た(0.66g)。LCMS:RT 1.94分;MH+238.00(生成物−Boc)および360.00(P+Na).
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 6.76 − 6.88 (m, 1 H) 6.40 (br. s., 1 H) 2.82 (t, J=6.02 Hz, 2 H) 2.02 − 2.18 (m, 2 H) 1.85 − 1.99 (m, 1 H) 1.63 (d, J=4.77 Hz, 3 H) 1.37 (s, 9 H) 1.18 (s, 13 H)。
【0700】
tert−ブチル(4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)シクロヘキサ−3−エニル)メチルカルバメートの合成。5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルアミン(140mg,0.68mmol)、[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−シクロヘキサ−3−エニルメチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(200mg,0.59mmol)および1,4−ジオキサン(4.0mL)の混合物を10分間脱気した。次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(69mg,0.06mmol)、および水(1.0mL)中のリン酸カリウム(504mg,2.4mmol)の溶液を加えた。その反応物をマイクロ波で120℃に30分間加熱した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した(2×)。有機相を分離し、乾燥し、濃縮した。その粗生成物をHPLCで精製することにより、tert−ブチル(4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)シクロヘキサ−3−エニル)メチルカルバメートを得た(76mg)。LCMS:RT 1.15分;MH+344.00。
【0701】
tert−ブチル(4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)シクロヘキシル)メチルカルバメートの合成。メタノール(5mL)中の、[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−シクロヘキサ−3−エニルメチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(70mg,0.2mmol)および二酸化白金(5mg,0.02mmol)の混合物を、アルゴンを用いて脱気し、次いで、水素で満たし戻した(3×)。その反応物を水素バルーン下、室温で一晩撹拌した。次いで、固体を濾別した。濾液を濃縮した。その粗tert−ブチル(4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)シクロヘキシル)メチルカルバメート(45mg)を、さらに精製することなく次の工程において使用した。LCMS:RT 1.07分(10_90_2m法);MH+246.00(P−Boc)。
【0702】
5−(4−(アミノメチル)シクロヘキシル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミンの合成。[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−シクロヘキシルメチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(45mg,0.13mmol)、塩化メチレン(2.0mL,0.031mol)およびトリフルオロ酢酸(0.2mL,2.0mmol)の混合物を室温で1時間撹拌した。その反応物を、メタノール中の2M NH
3で中和し、次いで溶媒を除去した。その粗生成物(30mg)を、さらに精製することなく次の工程において使用した。LCMS:RT 1.45分;MH+246.00。
【0703】
(S)−3−((4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)シクロヘキシル)メチルアミノ)−6−シアノ−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)ピラジン−2−カルボキサミドの合成。ジメチルスルホキシド(1.0mL)中の、5−(4−アミノメチル−シクロヘキシル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルアミン(30mg,0.1mmol)および6−シアノ−3−フルオロ−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−エチル]−アミド(87mg,0.28mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.055g,0.43mmol)を加えた。室温で1時間撹拌し、その反応混合物をEtOAcで希釈し、ブライン、次いで、水で洗浄した。有機相を分離し、乾燥し、濃縮した。その粗生成物をHPLCで精製することにより、(S)−3−((4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)シクロヘキシル)メチルアミノ)−6−シアノ−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)ピラジン−2−カルボキサミドを得た(15mg)。LCMS:RT 1.29分;MH+532.00;).
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 11.59 − 12.25 (m, 1 H) 9.39 − 9.57 (m, 1 H) 9.31 (dd, J=8.28, 3.51 Hz, 1 H) 8.73 (s, 1 H) 8.29 (dd, J=14.81, 1.51 Hz, 1 H) 7.90 − 8.08 (m, 1 H) 7.45 − 7.57 (m, 1 H) 7.32 − 7.44 (m, 1 H) 7.27 (br. s., 1 H) 5.03 − 5.21 (m, 1 H) 3.61 (dd, J=16.56, 7.53 Hz, 2 H) 2.64 − 2.79 (m, 1 H) 2.05 (br. s., 1 H) 1.57 − 1.93 (m, 8 H) 1.36 − 1.55 (m, 5 H);
19F NMR (376 MHz, DMSO−d
6) d ppm
−139.01 −
−138.71 (m, 1 F),
−141.60 −
−141.30 (m, 1 F)。
【0704】
実施例61:(S)−2−(((1−(5−アミノピラジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)メチル)アミノ)−5−シアノ−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)ニコチンアミド:
【0705】
【化139】
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5−ブロモ−ピラジン−2−イルアミン(0.25g,1.4mmol)、ピペリジン−4−イルメチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.46g,2.2mmol)、ヨウ化銅(I)(0.0055g,0.029mmol)、炭酸セシウム(0.94g,2.9mmol)の固体混合物を脱気し、磁力で撹拌しながら窒素を流した。それに注射器でN,N−ジメチルホルムアミド(2mL,20mmol)を加えた後、2−イソブチリル−シクロヘキサノン(0.048g,0.29mmol)を加えた。90℃に一晩加熱したところ、LC−MSは、もはや出発物質が存在しないことおよび所望の生成物が主に形成されたこと(0.81分,ES+/308.20)を示した。室温に冷却し、EtOAcおよび水で後処理した。MgSO
4で乾燥し、DCM中の0〜100%EtOAcを用いてシリカゲルカラムで精製することにより、所望の生成物を薄茶色のシロップ状物として得た(注:そのシリカゲルカラムから現れた出発物質は、その反応混合物に対する出発物質の溶解性の乏しさに起因し得、上清についてのLC−MSは、残留する固体の出発物質を捕えなかった)
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.25 − 1.35 (m, 2 H) 1.43 (s, 9 H) 1.61 (d, J=18.32 Hz, 1 H) 1.77 (d, J=14.05 Hz, 2 H) 2.70 (td, J=12.30, 2.51 Hz, 2 H) 3.03 (t, J=6.27 Hz, 2 H) 3.99 (d, J=12.55 Hz, 2 H) 4.05 − 4.15 (m, 2 H) 4.73 (br. s., 1 H) 7.65 (dd, J=8.03, 1.51 Hz, 2 H) 7.80 − 8.08 (m, 1 H)。
【0706】
トリフルオロ酢酸(1mL,0.02mol)および塩化メチレン(0.9mL,0.01mol)中の[1−(5−アミノ−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−4−イルメチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.10g,0.00032mol)の溶液を室温で30分間撹拌したところ、LC−MSは、反応の完了を示した(0.12分,ES+/20.8.0)。濃縮することにより、粗生成物をさらに精製することなくTFA塩として得た。
【0707】
ジメチルスルホキシド(0.6mL,0.009mol)中の5−(4−アミノメチル−ピペリジン−1−イル)−ピリミジン−2−イルアミン(50.0mg,0.000241mol)の上記TFA塩の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.126mL,0.000724mol)を加えた後、5−シアノ−2−フルオロ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド(69.3mg,0.000241mol)を加えた。その反応物を90℃で30分間加熱した。LC−MSは、反応の完了を示した(1.24分,ES+/475.2)。室温に冷却し、EtOAcおよび水で後処理し、MgSO
4で乾燥した。DCM中の0〜100%EtOAcを用いてシリカゲルカラムにおいて精製することにより、所望の生成物を黄色固体として得た(4mg,3%)。MS:ES+/475.2.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.31 − 1.49 (m, 2 H) 1.60 (d, J=6.78 Hz, 3 H) 1.86 (d, J=12.30 Hz, 3 H) 2.73 (t, J=12.05 Hz, 2 H) 3.33 − 3.56 (m, 2 H) 3.98 − 4.07 (m, 4 H) 5.12 − 5.27 (m, 1 H) 6.61 (d, J=7.53 Hz, 1 H) 7.04 (t, J=8.78 Hz, 1 H) 7.35 (dd, J=7.91, 5.65 Hz, 2 H) 7.67 (d, J=7.53 Hz, 2 H) 7.62 − 7.73 (m, 1 H) 7.89 (d, J=1.51 Hz, 1 H) 8.43 (s, 1 H) 8.88 − 9.09 (m, 1 H) 9.00 (t, J=1.00 Hz, 1 H) 9.25 − 9.26 (m, 1 H)。
【0708】
実施例62:(S)−6−シアノ−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)−3−(4−(3−(ジメチルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンジルアミノ)ピラジン−2−カルボキサミドの合成:
【0709】
【化140】
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5−ブロモ−N,N−ジメチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミンの合成。酢酸(10mL,180mmol)中の、5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルアミン(200mg,0.9mmol)およびホルムアルデヒド(2.0mL,27mmol)の混合物に、テトラヒドロフラン(2mL)中のシアノ水素化ホウ素ナトリウム(195mg,3.10mmol)の溶液を加えた。次いで、その混合物を0℃で一晩撹拌した。水でクエンチし、EtOAcで抽出し、水(2×)、ブライン、次いで、飽和NaHCO
3で洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。その粗生成物(153mg,純度約60%)をさらに精製することなく次の工程において直接使用した。LCMS:RT 1.09分,MH+241.5。
【0710】
1,4−ジオキサン(2mL)中の、6−シアノ−3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジルアミノ]−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−エチル]−アミド(181mg,0.348mmol)および(5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)−ジメチル−アミン(140mg,0.29mmol)の溶液を、10分間脱気し、ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)−パラジウム(0)(19.4mg,0.029mmol)および飽和NaHCO
3水溶液(0.73mL,0.87mmol)を加えた。その反応物をマイクロ波で120℃に20分間加熱した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した(5×)。有機相を分離し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。次いで、その粗生成物をHPLCで精製することにより、所望の生成物37mgを得た。LCMS:RT 1.82分;MH
+554.2:
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 12.45 (s, 1 H) 9.75 (t, J=5.90 Hz, 1 H) 9.33 (d, J=8.28 Hz, 1 H) 8.75 (s, 1 H) 8.66 (d, J=2.01 Hz, 1 H) 8.40 (d, J=1.76 Hz, 1 H) 7.69 (d, J=8.03 Hz, 2 H) 7.52 (ddd, J=11.92, 7.91, 2.01 Hz, 1 H) 7.43 (d, J=8.03 Hz, 2 H) 7.33 − 7.40 (m, 1 H) 7.26 (br. s., 1 H) 5.12 (quin, J=7.22 Hz, 1 H) 4.62 − 4.84 (m, 2 H) 3.05 (s, 6 H) 1.52 (d, J=7.03 Hz, 3 H);
19F NMR (376 MHz, DMSO−d
6) δ ppm
−138.99 −
−138.73 (m, 1 F),
−141.59 −
−141.31 (m, 1 F)。
【0711】
実施例63:5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−2−{[5−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−ピラジン−2−イルメチル]−アミノ}−ニコチンアミド:
【0712】
【化141】
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5−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−ピラジン−2−カルボニトリル:1,4−ジオキサン(1.70mL)中の、5−ブロモ−ピラジン−2−カルボニトリル(0.078g,0.00042mol)および5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(102mg,0.000416mol)の溶液を、アルゴンを用いて5分間脱気した。次いで、ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)−パラジウム(0)(22mg,0.000033mol)を加えた後、1.2Mの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(0.90mL,0.0011mol)を加えた。その反応物をマイクロ波で120℃に20分間加熱した。その反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄し、次いで、飽和塩化ナトリウムで洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。残渣を、溶離剤として塩化メチレン中の0〜10%メタノールを用いるシリカゲルクロマトグラフィで精製した。23mg(25%)の生成物を単離した(塩化メチレン中の10%メタノールにおいてR
f=0.46)。ESI−MS(M+H
+):222.92。
【0713】
5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−2−{[5−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−ピラジン−2−イルメチル]−アミノ}−ニコチンアミド。ラネーニッケル触媒(およそ50mg)をメタノールで5回洗浄した。メタノール中の2.0Mのアンモニア(2.0mL,4.0mmol)中の5−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−ピラジン−2−カルボニトリル(0.0144g,0.0648mmol)の溶液を加えた。その反応物を短時間減圧にし、次いで、水素(バルーン)下で90分間撹拌した。その混合物をメタノールで希釈し、次いで、PTFEフィルターで濾過した。次いで、そのフィルターをACNで洗浄し、次いで、ACN−MeOHで洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。そのサンプルをメタノールで希釈し、蒸発させた(繰り返し)。残渣をジメチルスルホキシド(1.0mL)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(57μL,0.33mmol)に溶かし、5−シアノ−2−フルオロ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド(22mg,0.076mmol)を加えた。その反応物を室温で1時間撹拌した。その反応物を酢酸エチル中で希釈し、水で洗浄し、飽和塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。残渣を分取HPLCで精製することにより、1.4mgの生成物をTFA塩として得た(3.6%)。ESI−MS(M+H
+):493.90;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 13.84 (br. s., 1H), 9.61 (t, J = 5.40 Hz, 1H), 9.28 (s, 1H), 9.24 (d, J = 1.76 Hz, 1H), 9.01 (d, J = 7.28 Hz, 1H), 8.92 (d, J = 1.76 Hz, 1H), 8.68 (s, 1H), 8.57 (d, J = 1.76 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 1.76 Hz, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.44 (dd, J = 5.65, 8.41 Hz, 2H), 7.16 (t, J = 8.91 Hz, 2H), 5.13 (quin, J = 6.96 Hz, 1H), 4.88 (d, J = 5.27 Hz, 2H), 1.47 (d, J = 7.03 Hz, 3H). 1分子あたり0.2TFA。
【0714】
実施例64を、実施例63と一致した様式で合成した。
【0715】
実施例65:5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−2−{[6−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−ピリジン−3−イルメチル]−アミノ}−ニコチンアミド:
【0716】
【化142】
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2−[(6−クロロ−ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド。ジメチルスルホキシド(8.5mL)中の5−シアノ−2−フルオロ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド(0.400g,0.00139mol)の撹拌溶液に、(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−メチルアミン(401mg,0.00281mol)を加えた後、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.3mL,0.0075mol)を加えた。その反応物を室温で1時間撹拌した。その反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、飽和塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。残渣を、溶離剤としてヘキサン類中の0〜50%酢酸エチルを用いるシリカゲルクロマトグラフィで精製した。492mg(86%)の生成物を単離した(1:1のヘキサン類/酢酸エチルにおいてR
f=0.79).ESI−MS(M+H
+):409.90。
【0717】
5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−2−{[6−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−ピリジン−3−イルメチル]−アミノ}−ニコチンアミド。1,4−ジオキサン(1.00mL)中の5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(43mg,0.00018mol)の溶液を、アルゴンを用いて5分間脱気した。次いで、ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(0)(7mg,0.00001mol)を加えた後、1.2Mの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(0.305mL)を加えた。容器を減圧にし、Ar下で撹拌した。その反応物を密閉し、撹拌し、マイクロ波で120℃に30分間加熱した。その反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO
3(+飽和NaClを加えることによりエマルジョンを減少させる)で洗浄し、次いで、飽和塩化ナトリウムで洗浄した。水性の洗浄液の各々を塩化メチレンで抽出し、有機物を併せた。有機物を蒸発させた。残渣をDMSOに溶かし、濾過し、分取HPLCで精製した。45mg(60%)の生成物をTFA塩として単離した。ESI−MS(M+H
+):492.90.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 9.38 (t, J = 5.90 Hz, 1H), 9.20 (d, J = 2.01 Hz, 1H), 9.00 (d, J = 7.53 Hz, 1H), 8.82 (d, J = 1.76 Hz, 1H), 8.65 (d, J = 1.26 Hz, 1H), 8.58 (d, J = 1.76 Hz, 1H), 8.47 (d, J = 2.01 Hz, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.02 (d, J = 8.03 Hz, 1H), 7.85 (dd, J = 1.76, 8.28 Hz, 1H), 7.42 (dd, J = 5.65, 8.41 Hz, 2H), 7.14 (t, J = 8.78 Hz, 2H), 5.10 (quin, J = 6.96 Hz, 1H), 4.66 − 4.81 (m, 2H), 1.46 (d, J = 7.03 Hz, 3H). 1分子あたり0.9TFA。
【0718】
実施例66:2−{[6−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−ピリジン−3−イルメチル]−アミノ}−5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド:
【0719】
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルアミン(0.500g,2.35mmol)およびジ−tert−ブチルジカルボネート(0.598g,2.74mmol)をピリジン(10.0mL)中で撹拌した。その撹拌した混合物に、4−ジメチルアミノピリジン(26mg,0.21mmol)を加えた。その反応物を室温で撹拌した。3時間後、その反応物を蒸発乾固させた。残渣を、溶離剤としてヘキサン類中の0〜100%酢酸エチルを用いるシリカゲルクロマトグラフィで精製することにより、生成物(1:1のヘキサン類/酢酸エチルにおいてR
f=0.27)を328mgの収量(45%)で得た。ESI−MS(M−Boc+H):212.90/214.80。
【0720】
3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イルボロン酸。バイアルに、(5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.212g,0.677mmol)およびビス(ピナコラト)ジボロン(0.216g,0.850mmol)および酢酸カリウム(0.277g,2.82mmol)およびジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(53mg,0.065mmol)および1,2−ジメトキシエタン(2.58mL)およびN,N−ジメチルホルムアミド(1.29mL)を加えた。その反応混合物を減圧にし、次いで、Arでパージした(×5)。その反応物をAr下で密閉し、およそ2時間(30分間隔で)110℃にマイクロ波で加熱した。その反応物を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄し、飽和塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。残渣をそのまま次の反応において使用した。ESI−MS(M+H
+):179.00。
【0721】
実施例67〜68を実施例66と一致した様式で合成した。
【0722】
実施例69:5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−2−{[2−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−ピリミジン−5−イルメチル]−アミノ}−ニコチンアミドの合成:
【0723】
【化144】
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(2−クロロ−ピリミジン−5−イルメチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル。(2−クロロピリミジン−5−イル)メタンアミン塩化水素塩(0.501g,2.78mmol)およびジ−tert−ブチルジカルボネート(0.675g,3.09mmol)および4−ジメチルアミノピリジン(38mg,0.31mmol)を塩化メチレン(12.0mL)中で撹拌した。これに、トリエチルアミン(1940μL,13.9mmol)を加え、その反応物を室温で3日間撹拌した。可溶化を容易にするためにその反応物をDMFで希釈し、シリカゲルを加えた。溶媒を除去し、残渣を、溶離剤として塩化メチレン中の0〜50%メタノールを用いるシリカゲルクロマトグラフィで精製した。212mgを単離した(31%)。ESI−MS(M+H
+):243.9。
【0724】
[2−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−ピリミジン−5−イルメチル]−カルバミン酸。1,4−ジオキサン(3.5mL,0.045mol)中の、クロロ−ピリミジン−5−イルメチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.212g,0.000870mol)および5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(236mg,0.000961mol)の溶液を、アルゴンを用いて5分間脱気した。次いで、ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(0)(60.0mg,0.0000899mol)を加えた後、1.2Mの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2.00mL,0.00240mol)を加えた。その容器を再度脱気し、Ar下で密閉した。その反応物を撹拌し、マイクロ波で120℃に20分間加熱した。その反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄し、次いで、飽和塩化ナトリウムで洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。残渣を、溶離剤としてヘキサン類中の0〜100%酢酸エチルを用いるシリカゲルクロマトグラフィで精製した。177mg(62%)の生成物を単離した(酢酸エチルにおいてR
f=0.45)。ESI−MS(M+H
+):327.00。
【0725】
5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−2−{[2−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−ピリミジン−5−イルメチル]−アミノ}−ニコチンアミド。塩化メチレン(1.0mL)中の2−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−ピリミジン−5−イルメチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.078g,0.24mmol)の懸濁液に、トリフルオロ酢酸(1.0mL)を加えた。その反応物を室温で30分間撹拌した。その混合物を加圧下で蒸発させた。残渣をDCMに溶かし、蒸発させた。2回繰り返す。残渣をジメチルスルホキシド(2.0mL)に溶かし、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(176μL,1.01mmol)および5−シアノ−2−フルオロ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド(53mg,0.18mmol)を加えた。その反応物を室温で1時間撹拌した。その反応物にトリフルオロ酢酸(150μL,1.9mmol)を加え、その反応混合物を分取HPLCで精製した。画分を併せ、溶媒を蒸発させた。残渣をさらに、ヘキサン類中の0〜100%酢酸エチルを用いるシリカゲルクロマトグラフィで精製することにより、生成物を46.7mgの収量(51%)で得た。ESI−MS(M+H
+):493.90.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 13.84 (br. s., 1H), 9.46 (d, J = 1.51 Hz, 1H), 9.38 (t, J = 5.77 Hz, 1H), 9.10 (d, J = 1.51 Hz, 1H), 8.99 (d, J = 7.28 Hz, 1H), 8.86 (s, 2H), 8.59 (d, J = 1.51 Hz, 1H), 8.46 (d, J = 1.76 Hz, 1H), 8.27 (s, 1H), 7.42 (dd, J = 5.65, 8.41 Hz, 2H), 7.14 (t, J = 8.78 Hz, 2H), 5.10 (quin, J = 6.90 Hz, 1H), 4.64 − 4.79 (m, 2H), 1.46 (d, J = 7.03 Hz, 3H). 1分子あたり0.3TFA。
【0726】
実施例70:2−{4−[5−アミノ−6−(3−アミノ−プロピル)−ピラジン−2−イル]−ベンジルアミノ}−5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミドの合成:
【0727】
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
[3−(3−アミノ−6−ブロモ−ピラジン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル。3,5−ジブロモピラジン−2−アミン(1.002g,3.962mmol)およびプロパ−2−イニル−カルバミン酸t−ブチルエステル(0.743g,4.79mmol)およびヨウ化銅(I)(0.099g,0.52mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(14mL)およびトリエチルアミン(5.6mL,40mmol)に溶解させた。その反応物を減圧にし、Arで満たした。5回繰り返す。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.250g,0.216mmol)を加え、その反応物を密閉し、Ar下で撹拌し、120℃に15分間加熱した(マイクロ波)。その反応物をDMFで希釈し、濾過した。溶媒を蒸発乾固させた。残渣を、溶離剤として塩化メチレン中の0〜10%メタノールを用いるシリカゲルクロマトグラフィで精製した(5%メタノール/塩化メチレンにおいてRf=0.19)。717mg(55%)の生成物を単離した。ESI−MS(M+H
+):326.90.3。
【0728】
[3−(3−アミノ−6−ブロモ−ピラジン−2−イル)−プロピル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル。[3−(3−アミノ−6−ブロモ−ピラジン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.107g,0.327mmol)をエタノール(2.0mL)に溶解させ、反応容器を減圧にし、次いで、窒素で置き換えた。二酸化白金(5mg,推定)を加え、反応容器を減圧にし、次いで、水素で置き換えた。その反応物を水素のバルーン圧力下、室温で一晩撹拌した。その反応物をPTFEシリンジフィルターで濾過し、蒸発させることにより、生成物を118mgの収量(>100%,粗)で得た。ESI−MS(M+H
+):332.90。
【0729】
3−{3−アミノ−6−[4−({5−シアノ−3−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチルカルバモイル]−ピリジン−2−イルアミノ}−メチル)−フェニル]−ピラジン−2−イル}−プロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル。1,4−ジオキサン(2.0mL)中の、5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジルアミノ]−ニコチンアミド(163.2mg,0.0003261mol)および[3−(3−アミノ−6−ブロモ−ピラジン−2−イル)−プロピル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.108g,0.000326mol)の溶液を10分間脱気し、ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(0)(22mg,0.000033mol)および1.2Mの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(0.80mL,0.00096mol)を加えた。その反応物をマイクロ波で120℃に10分間加熱した。その反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、次いで、飽和塩化ナトリウムで洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。その粗生成物を、溶離剤として塩化メチレン中の0〜10%メタノールを用いるシリカゲルクロマトグラフィで精製することにより、所望の生成物を56mg(27%)の収量で得た。ESI−MS(M+H
+):625.00。
【0730】
2−{4−[5−アミノ−6−(3−アミノ−プロピル)−ピラジン−2−イル]−ベンジルアミノ}−5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド。(3−{3−アミノ−6−[4−({5−シアノ−3−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチルカルバモイル]−ピリジン−2−イルアミノ}−メチル)−フェニル]−ピラジン−2−イル}−プロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.056g,0.090mmol)を塩化メチレン(1.0mL)およびトリフルオロ酢酸(1.0mL)に溶解させ、室温で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、次いで、残渣を分取HPLCで精製することにより、生成物を28mgの収量でTFA塩として得た。ESI−MS(M+H
+):525.00);
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 9.32 (t, J = 5.52 Hz, 1H), 9.00 (d, J = 7.28 Hz, 1H), 8.57 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 7.87 (d, J = 7.78 Hz, 2H), 7.68 (br. s., 2H), 7.37 − 7.45 (m, 2H), 7.34 (d, J = 7.78 Hz, 2H), 7.15 (t, J = 8.53 Hz, 2H), 5.08 (quin, J = 6.78 Hz, 1H), 4.68 (d, J = 5.52 Hz, 2H), 2.86 − 2.99 (m, 2H), 2.72 (t, J = 7.03 Hz, 2H), 2.01 (quin, J = 7.22 Hz, 2H), 1.46 (d, J = 6.78 Hz, 3H)。1分子あたり1.6TFA。
【0731】
実施例71〜95を、適切なアルキンおよびボロネートエステルを用いて実施例70と一致した様式で合成した。Suzukiカップリングの生成物がtBuカルバメートでないとき、脱保護工程(最後)を省略した。
【0732】
実施例96〜157を、実施例41と一致した様式で合成した。
【0733】
実施例158:(S)−2−(4−(5−アミノ−6−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)ピラジン−2−イル)ベンジルアミノ)−5−シアノ−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)ニコチンアミドの合成:
【0734】
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
[3−(3−アミノ−6−ブロモ−ピラジン−2−イル)−プロピル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(100mg,0.302mmol)を塩化メチレン(1.0mL)およびトリフルオロ酢酸(1.0mL)に溶解させ、室温で1時間撹拌した。その反応物を蒸発乾固させ(3×塩化メチレンと共沸した)、メタノール(2.00mL)および酢酸(0.200mL)に溶解させ、パラホルムアルデヒド(27mg,0.90mmol)を加えた後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(101mg,1.61mmol)を加え、その反応物を室温で撹拌した。4日後、溶媒を蒸発させ、残渣を酢酸エチルに溶かし、次いで、飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄し、次いで、飽和塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。残渣を、1,4−ジオキサン(1.5mL)中の5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジルアミノ]−ニコチンアミド(141mg,0.000282mol)とともに溶解させた。その反応物を、減圧にすることによって脱気し、次いで、Arで置き換えた(×5)。ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(0)(28mg,0.000042mol)および1.2Mの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(0.60mL,0.00073mol)を加えた。その反応物をマイクロ波で120℃に10分間加熱した。その反応混合物を蒸発させ、次いで、DMSOに溶かし、濾過し、分取HPLCで精製することにより、所望の生成物を49mgの収量でビス−TFA塩として得た(25%)。ESI−MS(M+H
+):553.00;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 9.43 (br. s., 1H), 9.33 (t, J = 5.77 Hz, 1H), 9.01 (d, J = 7.28 Hz, 1H), 8.58 (d, J = 2.01 Hz, 1H), 8.49 (d, J = 2.01 Hz, 1H), 8.39 (s, 1H), 7.88 (d, J = 8.03 Hz, 2H), 7.42 (dd, J = 5.65, 8.41 Hz, 2H), 7.34 (d, J = 8.03 Hz, 2H), 7.15 (t, J = 8.78 Hz, 2H), 5.09 (quin, J = 7.03 Hz, 1H), 4.69 (d, J = 5.52 Hz, 2H), 3.10 − 3.21 (m, 2H), 2.81 (d, J = 4.77 Hz, 6H), 2.70 (t, J = 7.03 Hz, 2H), 2.03 − 2.19 (m, 2H), 1.46 (d, J = 7.03 Hz, 3H)。1分子あたり2.2TFA。
【0735】
実施例159:2−{4−[5−アミノ−6−((R)−ピロリジン−3−イルオキシ)−ピラジン−2−イル]−ベンジルアミノ}−N−(4−フルオロ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−ニコチンアミドの合成:
【0736】
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−3−(3−アミノ−6−ブロモ−ピラジン−2−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル。水素化ナトリウム/鉱油(60:40,水素化ナトリウム:鉱油,0.105g,2.62mmol)を、ヘキサン類で2回洗浄し、次いで、テトラヒドロフラン(2.0mL)に溶かした。これに、(R)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.350g,1.87mmol)を加えた。その反応混合物を室温で5分間撹拌し、その時点で反応物はゲル状物になっていた。テトラヒドロフラン(2.0mL)中の3,5−ジブロモピラジン−2−アミン(0.235g,0.929mmol)の溶液を加え、その反応混合物を50℃で2.5時間加熱した。その反応混合物を室温に冷却し、飽和炭酸水素ナトリウムを加えた。次いで、その全体を酢酸エチルで抽出し、飽和塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で(in vacuol)濃縮した。その粗生成物を、溶離剤としてヘキサン類中の0〜70%酢酸エチルを用いるフラッシュカラムクロマトグラフィで精製した。160mg(48%)の生成物を単離した(1:1ヘキサン類/酢酸エチルにおいてRf=0.48)。ESI−MS(M+H
+):358.80。
【0737】
(R)−3−[3−アミノ−6−(4−{[3−(4−フルオロ−フェニルカルバモイル)−5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イルアミノ]−メチル}−フェニル)−ピラジン−2−イルオキシ]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル。1,4−ジオキサン(1.00mL)中の、N−(4−フルオロフェニル)−2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(87mg,0.00017mol)および(R)−3−(3−アミノ−6−ブロモ−ピラジン−2−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.053g,0.00015mol)の溶液を減圧にすることによって脱気し、Arで置き換えた(5×繰り返す)。ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(0)(16mg,0.000024mol)および1.2Mの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(0.35mL,0.00042mol)を加えた。その反応物をマイクロ波で120℃に25分間加熱した。その反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、次いで、飽和塩化ナトリウムで洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。その粗生成物を、溶離剤としてヘキサン類中の0〜100%酢酸エチルを用いるシリカゲルクロマトグラフィで精製することにより、所望の生成物を55.mg(56%)の収量で得た(1:1ヘキサン類/酢酸エチルにおいてR
f=0.28)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.77 (br. s., 1H), 8.53 (s, 1H), 8.02 (d, J = 10.54 Hz, 1H), 7.92 (d, J = 1.76 Hz, 1H), 7.74 − 7.86 (m, 3H), 7.49 − 7.57 (m, 2H), 7.38 − 7.46 (m, 2H), 7.09 (t, J = 8.53 Hz, 2H), 5.62 − 5.81 (m, 1H), 4.90 − 5.05 (m, 2H), 4.80 (d, J = 5.02 Hz, 2H), 3.43 − 3.80 (m, 4H), 2.26 (br. s., 2H), 1.49 (br. s., 9H)。
【0738】
2−{4−[5−アミノ−6−((R)−ピロリジン−3−イルオキシ)−ピラジン−2−イル]−ベンジルアミノ}−N−(4−フルオロ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−ニコチンアミド。(R)−3−[3−アミノ−6−(4−{[3−(4−フルオロ−フェニルカルバモイル)−5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イルアミノ]−メチル}−フェニル)−ピラジン−2−イルオキシ]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.055g,0.082mmol)を塩化メチレン(1.5mL)およびトリフルオロ酢酸(0.50mL)に溶解させ、室温で15分間撹拌した。その反応物を蒸発乾固させた。残渣を分取HPLCで精製することにより、生成物を27.5mgの収量で(42%)ビス−TFA塩として得た。ESI−MS(M+H
+):568.52.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 10.52 (s, 1H), 9.00 (br. s., 2H), 8.90 (t, J = 5.77 Hz, 1H), 8.54 (s, 1H), 8.40 (d, J = 1.76 Hz, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.86 (d, J = 8.28 Hz, 2H), 7.63 − 7.74 (m, 2H), 7.39 (d, J = 8.03 Hz, 2H), 7.22 (t, J = 8.91 Hz, 2H), 5.71 (br. s., 1H), 4.73 (d, J = 5.52 Hz, 2H), 3.46 − 3.58 (m, 2H), 3.31 − 3.45 (m, 2H), 2.16 − 2.35 (m, 2H)。1分子あたり1.6TFA。
【0739】
実施例160〜173を、実施例159と一致した様式で合成した。
【0740】
実施例174:2−[4−(4−アミノ−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)−ベンジルアミノ]−5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミドの合成:
【0741】
【化148】
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5−ブロモ−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イルアミンの合成は、WO2007056170A2に記載されている。7−ブロモ−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イルアミンの合成は、WO2007056170A2に記載されている。
【0742】
2−[4−(4−アミノ−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)−ベンジルアミノ]−5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド。1,4−ジオキサン(4.00mL)中の、5−ブロモ−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イルアミン(0.0562g,0.264mmol)および5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジルアミノ]−ニコチンアミド(0.145g,0.290mmol)の溶液をアルゴン下で脱気した(5×)。ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(0)(0.0194g,0.0290mmol)および1.2Mの炭酸水素ナトリウム水溶液(0.660mL,0.791mmol)を加えた。その混合物をアルゴン下で脱気し、次いで、マイクロ波で120℃に20分間加熱した。その反応混合物を酢酸エチル中で希釈し、水、次いで、ブラインで洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮乾固させた。その粗生成物を分取HPLCで精製することにより、所望の生成物をビス−TFA塩として得た。ESI−MS(M+H+):507.2;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.81 − 8.87 (m, 1H), 8.47 − 8.49 (m, 1H), 8.28 (d, J = 2.26 Hz, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.90 (d, J = 2.76 Hz, 1H), 7.50 (s, 4H), 7.38 − 7.44 (m, 2H), 7.04 − 7.10 (m, 2H), 6.87 (d, J = 2.76 Hz, 1H), 5.14 − 5.23 (m, 1H), 4.82 (s, 2H), 1.56 (d, J = 7.03 Hz, 3H)。1分子あたり2TFA。
【0743】
実施例175〜181を、実施例174と一致した様式で合成した。
【0744】
実施例182:3−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピラジン−5−イル)−ベンジルアミノ]−6−シアノ−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−エチル]−アミドの合成:
【0745】
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
3−アミノ−6−ブロモピラジン−2−カルボニトリル。DMF(400mL)中の、シアン化ナトリウム(7.7g,156mmol,1.0当量)およびシアン化銅(I)(14.0g,156mmol,1.0当量)の混合物に、DMF(100mL)中の3,5−ジブロモピラジン−2−アミン(39.5g,156mmol,1.0当量)の溶液を、添加漏斗を通して20分間にわたって120℃で加えた。その反応物を120℃で一晩加熱した。完了したとき、その反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を酢酸エチル(2L)で希釈し、水(1L)で洗浄した。有機層を分離し、飽和ブライン(500mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、ヘプタン中の10%酢酸エチル(4L)およびヘプタン中の20%酢酸エチル(8L)で溶出するカラムクロマトグラフィ(600gのシリカゲル)で精製することにより、表題化合物を得た(16g,52%収率)。EI−MS(M+):197.9;
1H NMR (300MHz ,DMSO−d
6) δ 8.70 (s, 1H), 8.39 (bs, 2H)。
【0746】
6−ブロモ−3−クロロピラジン−2−カルボニトリル。ジクロロメタン(520mL)中の3−アミノ−6−ブロモピラジン−2−カルボニトリル(13.0g,65.3mmol,1.0当量)の懸濁液に、ジクロロメタン中の四塩化チタンの1.0M溶液(65.3mL,65.3mmol,1.0当量)を加えた。その混合物を0℃に冷却し、0℃で亜硝酸t−ブチル(20.2g,196mmol,3.1当量)を加えた。加えた後、その反応物を室温まで温め、室温で2時間撹拌した。完了したとき、その反応混合物を水(200mL)でクエンチした。有機層を分離し、飽和ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、AnaLogix(SF40−115g)カラムにおいて精製した。その精製のために利用された勾配は、5分間にわたる均一濃度の(isocratic)ヘプタン類、それに続く、20分間にわたるヘプタン類中の15%酢酸エチルへの勾配だった。純粋な画分を併せ、減圧下で濃縮することにより、表題化合物を得た(12.0g,85%収率)。ESI−MS(M+H
+):217.9;
1H NMR (300MHz, CDCl
3) δ 8.68 (s, 1H)。
【0747】
5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピラジン−3−アミン。エタノール(200mL)中の6−ブロモ−3−クロロピラジン−2−カルボニトリル(9.6g,43.9mmol,1.0当量)の溶液に、ヒドラジン一水和物(8.8g,176mmol,4.0当量)を加え、その反応物を一晩80℃に加熱した。完了したとき、その反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた残渣を酢酸エチル(500mL)で希釈し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた固体を、MTBE(30mL)と共に摩砕することにより、表題化合物を得た(6.5g,69%収率)。ESI−MS(M+H
+):213.9;1H NMR (300 MHz ,DMSO−d6) δ 12.66 (bs, 1H), 8.54 (s, 1H), 5.84 (bs, 2H)。
【0748】
3−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピラジン−5−イル)−ベンジルアミノ]−6−シアノ−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−エチル]−アミド。5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピラジン−3−イルアミン(0.0699g,0.327mmol)および6−シアノ−3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジルアミノ]−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−エチル]−アミド(0.200g,0.385mmol)を1,4−ジオキサン(1.7mL)に溶かした。その反応混合物を減圧にし、Arで置き換えた(5×)。水(0.42mL,23mmol)中のリン酸カリウム一水和物(0.165g,0.718mmol)を加え、その反応混合物を再度減圧にし、Arで置き換えた(2×)。次いで、ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(0)(0.0160g,0.0239mmol)を加え、その反応物を密閉した。その反応混合物をマイクロ波で120℃に90分間加熱した。その反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチルで希釈し、水、次いで、ブライン(2×)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで、蒸発乾固させた。残渣を分取HPLCで精製することにより、所望の生成物を黄色固体として得た(66.2mg,38.5%収率)。ESI−MS(M+H+):526.9;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 12.41 (s, 1H), 9.77 (t, J = 5.90 Hz, 1H), 9.31 − 9.36 (m, 1H), 8.99 (s, 1H), 8.74 (s, 1H), 8.08 (d, J = 8.28 Hz, 2H), 7.52 (ddd, J = 2.13, 7.91, 12.05 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 8.53 Hz, 2H), 7.33 − 7.42 (m, 1H), 7.24 − 7.29 (m, 1H), 5.09 − 5.17 (m, 1H), 4.73 − 4.78 (m, 2H), 1.49 − 1.54 (m, 3H)。1分子あたりTFAはなかった(親)。
【0749】
実施例183〜184を、実施例182と一致した様式で合成した。
【0750】
実施例185:2−[4−(5−アミノ−6−ピロリジン−3−イルメチル−ピラジン−2−イル)−ベンジルアミノ]−5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミドの合成。その反応物に、塩化メチレン(3.0mL)およびトリフルオロ酢酸(0.50mL)中の3−{3−アミノ−6−[4−({5−シアノ−3−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチルカルバモイル]−ピリジン−2−イルアミノ}−メチル)−フェニル]−ピラジン−2−イルメチル}−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.065g,0.10mmol)を溶解させ、室温で15分間撹拌した。その反応物を蒸発乾固させた。残渣を分取HPLCで精製することにより、生成物を33.3mgの収量(37%)でトリ−TFA塩として得た。ESI−MS(M+H
+):551.00.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 9.33 (t, J = 5.77 Hz, 1H), 9.01 (d, J = 7.28 Hz, 1H), 8.60 − 8.77 (m, 2H), 8.58 (d, J = 2.01 Hz, 1H), 8.49 (d, J = 2.01 Hz, 1H), 8.39 (s, 1H), 7.87 (d, J = 8.28 Hz, 2H), 7.42 (dd, J = 5.65, 8.66 Hz, 2H), 7.34 (d, J = 8.28 Hz, 2H), 7.15 (t, J = 8.78 Hz, 2H), 5.09 (quin, J = 7.03 Hz, 1H), 4.69 (d, J = 5.77 Hz, 2H), 3.44 − 3.57 (m, 1H), 3.22 − 3.34 (m, 1H), 3.08 − 3.21 (m, 1H), 2.68 − 2.92 (m, 4H), 2.16 (dd, J = 5.65, 10.42 Hz, 1H), 1.59 − 1.72 (m, 1H), 1.46 (d, J = 7.03 Hz, 3H)。1分子あたり2.6TFA。
【0751】
実施例186〜187を、実施例185と一致した様式で調製した。
【0752】
実施例188:2−{4−[5−アミノ−6−((R)−3−アミノ−ピペリジン−1−イル)−ピラジン−2−イル]−ベンジルアミノ}−5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミドの合成:
【0753】
【化150】
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[(R)−1−(3−アミノ−6−ブロモ−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル。1,4−ジオキサン(0.50mL)中の(R)−ピペリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.098g,0.49mmol)の溶液に、3,5−ジブロモピラジン−2−アミン(0.121g,0.478mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(100μL,0.574mmol)を加えた。その混合物を、マイクロ波で150℃に3時間加熱した。その溶液をDCMで希釈し、シリカゲルを加えた。溶媒を除去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィ(0〜50%EtOAc/ヘキサン類)で精製することにより、表題化合物を固体として得た。138mg(78%)が単離された。3:1ヘキサン類/酢酸エチルにおいてRf=0.08。ESI−MS(M+H
+):371.90/373.90。
【0754】
((R)−1−{3−アミノ−6−[4−({5−シアノ−3−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチルカルバモイル]−ピリジン−2−イルアミノ}−メチル)−フェニル]−ピラジン−2−イル}−ピペリジン−3−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル。1,4−ジオキサン(1.00mL)中の、5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジルアミノ]−ニコチンアミド(76mg,0.00015mol)および[(R)−1−(3−アミノ−6−ブロモ−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.046g,0.00012mol)の溶液を減圧にすることによって脱気し、Arで置き換えた(5×繰り返す)。ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(0)(9.4mg,0.000014mol)および1.2Mの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(0.35mL,0.00042mol)を加えた。その反応物をマイクロ波で120℃に25分間加熱した。その反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、次いで、飽和塩化ナトリウムで洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。その粗生成物を、溶離剤としてヘキサン類中の0〜75%酢酸エチルを用いるシリカゲルクロマトグラフィで精製することにより、所望の生成物を69mg(84%)の収量で得た。ESI−MS(M+H
+):666.00。
【0755】
2−{4−[5−アミノ−6−((R)−3−アミノ−ピペリジン−1−イル)−ピラジン−2−イル]−ベンジルアミノ}−5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド。その反応物に、塩化メチレン(3.0mL)およびトリフルオロ酢酸(0.50mL)中の((R)−1−{3−アミノ−6−[4−({5−シアノ−3−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチルカルバモイル]−ピリジン−2−イルアミノ}−メチル)−フェニル]−ピラジン−2−イル}−ピペリジン−3−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.069g,0.10mmol)を溶解させ、室温で15分間撹拌した。その反応物を蒸発乾固させた。残渣を分取HPLCで精製することにより、生成物を55.0mgの収量(66%)でビス−TFA塩として得た。ESI−MS(M+H+):566.00.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 9.31 (t, J = 5.65 Hz, 1H), 9.00 (d, J = 7.53 Hz, 1H), 8.57 (d, J = 2.01 Hz, 1H), 8.47 (d, J = 2.01 Hz, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.92 (br. s., 3H), 7.84 (d, J = 8.28 Hz, 2H), 7.41 (dd, J = 5.77, 8.53 Hz, 2H), 7.33 (d, J = 8.28 Hz, 2H), 7.14 (t, J = 8.78 Hz, 2H), 5.08 (quin, J = 7.03 Hz, 1H), 4.67 (d, J = 5.52 Hz, 2H), 3.50 − 3.60 (m, 1H), 3.47 (d, J = 12.55 Hz, 1H), 3.00 − 3.12 (m, 2H), 2.94 (br. s., 1H), 1.84 − 1.97 (m, 2H), 1.68 (br. s., 2H), 1.45 (d, J = 7.03 Hz, 3H)。1分子あたり2.2TFA。
【0756】
実施例189〜199を、実施例188と一致した様式で、適切なN−Boc−ジアミンおよびボロネートエステルから合成した。
【0757】
実施例200:2−{4−[5−アミノ−6−(2−アミノ−2−メチル−プロポキシ)−ピラジン−2−イル]−ベンジルアミノ}−N−(4−フルオロ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−ニコチンアミドの合成:
【0758】
【化151】
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[2−(3−アミノ−6−ブロモ−ピラジン−2−イルオキシ)−1,1−ジメチル−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル。8−キノリノール(0.0290g,0.200mmol)、3,5−ジブロモピラジン−2−アミン(0.253g,1.00mmol)およびリン酸カリウム一水和物(0.460g,2.00mmol)をスクリューキャップバイアルに加え、トルエン(2mL)を加えた。その反応混合物を脱気し、Arで置き換えた(3×)。その反応混合物にヨウ化銅(I)(0.0190g,0.100mmol)を加えた。その混合物を再度脱気し、Arで置き換えた(2×)。その反応混合物に、トルエン(1mL)中の(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−カルバミン酸t−ブチルエステル(0.189g,1.00mmol)の溶液を加えた。その反応混合物をアルゴン下、110℃で16時間撹拌した。その反応混合物をDCMで希釈し、蒸発乾固させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィ(ヘキサン類中の0〜100%酢酸エチル)で精製することにより、表題化合物を得た(10.8mg,3%収率)。ESI−MS(M+H+):361.07。
【0759】
{2−[3−アミノ−6−(4−{[3−(4−フルオロ−フェニルカルバモイル)−5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イルアミノ]−メチル}−フェニル)−ピラジン−2−イルオキシ]−1,1−ジメチル−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル。1,4−ジオキサン(0.529mL)中の、N−(4−フルオロフェニル)−2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(0.0252g,0.0000488mol)および[2−(3−アミノ−6−ブロモ−ピラジン−2−イルオキシ)−1,1−ジメチル−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.00980g,0.0000271mol)の溶液を、減圧にすることによって脱気し、Arで置き換えた(5回繰り返す)。ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(0)(0.00181g,0.00271mmol)および1.2Mの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(154μL,0.000184mol)を加えた。その反応物をマイクロ波で120℃に25分間加熱した。その反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、次いで、飽和塩化ナトリウムで洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を、溶離剤としてヘキサン類中の0〜50%EtOAcを用いるシリカゲルクロマトグラフィで精製することにより、生成物を15.7mgの収量で得た(86.4%)。ESI−MS(M+H
+):670.47。
【0760】
2−{4−[5−アミノ−6−(2−アミノ−2−メチル−プロポキシ)−ピラジン−2−イル]−ベンジルアミノ}−N−(4−フルオロ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−ニコチンアミド。{2−[3−アミノ−6−(4−{[3−(4−フルオロ−フェニルカルバモイル)−5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イルアミノ]−メチル}−フェニル)−ピラジン−2−イルオキシ]−1,1−ジメチル−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.0157g,0.0234mmol)を塩化メチレン(3.0mL)およびトリフルオロ酢酸(0.50mL)に溶解させ、室温で15分間撹拌した。その反応物を蒸発乾固させた。残渣をDMSOに溶かし、分取HPLCで精製することにより、生成物を2.9mgの収量(18%)でモノ−TFA塩として得た。ESI−MS(M+H+):570.16.
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 10.24 (s, 1H), 8.45 (dd, J = 1.00, 2.26 Hz, 1H), 8.31 − 8.33 (m, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.86 − 7.89 (m, 2H), 7.65 (ddd, J = 3.01, 4.89, 9.16 Hz, 2H), 7.42 (d, J = 8.53 Hz, 2H), 7.06 − 7.11 (m, 2H), 4.78 (s, 1H), 4.50 (s, 2H), 1.52 (s, 6H)。1分子あたり1.4TFA。
【0761】
実施例201:(S)−2−(4−(6−アミノ−5−カルバモイルピリジン−3−イル)ベンジルアミノ)−5−シアノ−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)ニコチンアミドの合成:
【0762】
【化152】
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THF(4mL)中の2−アミノ−5−ブロモニコチン酸(216mg,1.0mmol)の溶液に、NH
4Cl(265mg,5.0mmol,5.0当量)、TEA(505mg,5.0mmol,5.0当量)およびHATU(760mg,2.0mmol,2.0当量)を加えた。その反応混合物を45℃で30分間撹拌した。その混合物を室温に冷却し、濃縮した。H
2O(20mL)を加え、残渣をEAで抽出した(30mL
*3)。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。その粗生成物をシリカゲルカラム(PE/EA=1/1)で精製することにより、化合物2−アミノ−5−ブロモニコチンアミドを黄色固体として得た(54mg.収率:25%)。ESI−MS(M+H
+):215.9;
1HNMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 8.14 (br, 2H), 8.05 (s, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.38 (br, 2H)。
【0763】
ジオキサン(2mL)中の(S)−5−シアノ−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)−2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジルアミノ)ニコチンアミド(165mg,0.33mmol,1.1当量)の溶液に、2−アミノ−5−ブロモニコチンアミド(65mg,0.3mmol,1.0当量)、Pd(dppf)Cl
2DCM(25mg,0.03mmol,0.1当量)、およびH
2O(0.4mL)中のK
2CO
3(82mg,0.6mmol,2.0当量)の溶液を加えた。その反応混合物を90℃で2時間撹拌した。その混合物を室温に冷却し、濃縮した。H
2O(30mL)を加え、残渣をEAで抽出した(50mL×3)。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。その粗生成物をシリカゲルカラム(DCM/MeOH=20/1)で精製することにより、(S)−2−(4−(6−アミノ−5−カルバモイルピリジン−3−イル)ベンジルアミノ)−5−シアノ−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)ニコチンアミドを白色固体として得た(80mg.収率:53%)。ESI−MS(M+H
+):510.2.HPLC:90.57%.
1HNMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 9.33 (s, 1H), 9.01−9.00 (m, 1H), 8.58 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.40 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 8.11 (br, 1H), 7.62−7.60 (m, 2H), 7.43−7.41 (m, 7H), 7.17−7.13 (m, 2H), 5.11−5.07 (m, 1H), 4.68 (s, 2H), 1.46−1.45 (m, 3H)。
【0764】
実施例202〜221を、実施例201と一致した様式で、適切なアミンおよびボロネートエステルから合成した。最後の工程として酸性の脱保護が必要だった。これらの反応に対しては、シクロプロパン−1,1−ジカルボン酸[(R)−1−(4−ブロモ−フェニル)−エチル]−アミド[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−エチル]−アミドの合成との類似性によって、アミドカップリング工程において、N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)を、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)の代わりに使用したことに注意されたい。これらの化合物に対しては、5−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−ピラジン−2−カルボニトリルの合成との類似性によって、Suzukiカップリング工程を、触媒としてビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(0)を用いて行ったことに注意されたい。
【0765】
実施例222:5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−2−{4−[6−(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−ピリジン−3−イル]−ベンジルアミノ}−ニコチンアミドの合成:
【0766】
【化153】
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2−(5−ブロモ−ピリジン−2−イルアミノ)−エタノール。エタノールアミン(1.92mL,31.8mmol)中の5−ブロモ−2−クロロ−ピリジン(0.612g,3.18mmol)の混合物を、マイクロ波オーブンにおいて170℃に2時間加熱した。室温に冷却した後、その反応混合物を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。併せた有機層を水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。その粗生成物をフラッシュクロマトグラフィ(塩化メチレン)で精製することにより、表題化合物を白色固体として71%の収率で得た。ESI−MS(M+H
+):216.9/218.9。
【0767】
5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−2−{4−[6−(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−ピリジン−3−イル]−ベンジルアミノ}−ニコチンアミド。N,N−ジメチルホルムアミド(2.00mL,25.8mmol)中の、5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジルアミノ]−ニコチンアミド(0.1076g,0.2150mmol)および2−(5−ブロモ−ピリジン−2−イルアミノ)−エタノール(0.05601g,0.2580mmol)の溶液をアルゴン下で脱気した。次いで、ジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(0.0157g,0.0192mmol)および1.2Mの炭酸ナトリウム水溶液(0.538mL,0.645mmol)を加え、その混合物を70℃で加熱した。3時間後、その混合物を室温に冷却し、酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮し、HPLCで精製することにより、表題化合物を得た。ESI−MS(M+H+):510.9;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.80 − 8.87 (m, 1H), 8.43 − 8.49 (m, 1H), 8.25 − 8.28 (m, 1H), 8.21 − 8.25 (m, 1H), 8.03 − 8.06 (m, 1H), 7.55 − 7.60 (m, 1H), 7.46 (d, J = 8.53 Hz, 2H), 7.38 − 7.44 (m, 2H), 7.18 − 7.21 (m, J = 0.50 Hz, 1H), 7.04 − 7.10 (m, 2H), 5.14 − 5.22 (m, 1H), 4.78 (s, 2H), 3.84 (d, J = 10.29 Hz, 2H), 3.57 (d, J = 10.29 Hz, 2H), 2.67 (s, 1H), 1.55 (d, J = 7.03 Hz, 3H)。1分子あたり2TFA。
【0768】
実施例223〜224を、実施例222と一致した様式で調製した。
【0769】
実施例225:5−シアノ−2−{4−[5−(3−ジメチルアミノ−プロピルアミノ)−ピラジン−2−イル]−ベンジルアミノ}−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミドの合成:
【0770】
【化154】
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N’−(5−ブロモ−ピラジン−2−イル)−N,N−ジメチル−プロパン−1,3−ジアミン。N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.1740mL,0.9988mmol)を、1−ブタノール(3.00mL,32.8mmol)中の、2,5−ジブロモ−ピラジン(0.2376g,0.9988mmol)および1,3−プロパンジアミン、N,N−ジメチル−(0.1020g,0.9988mmol)の溶液に加え、その混合物をマイクロ波で30分間160℃に加熱した。次いで、その反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル中で希釈し、水で洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。その粗生成物をフラッシュクロマトグラフィ(塩化メチレン中の0〜10%MeOH)で精製することにより、N’−(5−ブロモ−ピラジン−2−イル)−N,N−ジメチル−プロパン−1,3−ジアミンを34%の収率で得た。ESI−MS(M+H
+):260.2。
【0771】
5−シアノ−2−{4−[5−(3−ジメチルアミノ−プロピルアミノ)−ピラジン−2−イル]−ベンジルアミノ}−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド。N,N−ジメチルホルムアミド(5.00mL,64.6mmol)中の、5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジルアミノ]−ニコチンアミド(0.130g,0.260mmol)およびN’−(5−ブロモ−ピラジン−2−イル)−N,N−ジメチル−プロパン−1,3−ジアミン(0.0808g,0.312mmol)の溶液をアルゴン下で脱気した。次いで、ジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(0.0380g,0.0465mmol)および1.2Mの炭酸ナトリウム水溶液(0.650mL,0.779mmol)の溶液を加え、その混合物を70℃で加熱した。3時間後、その反応物を室温に冷却し、酢酸エチル中で希釈し、水で洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮乾固させた。その粗生成物をHPLCで精製することにより、表題化合物を得た。ESI−MS(M+H
+):553.32;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.81 − 8.85 (m, 1H), 8.54 (d, J = 1.51 Hz, 1H), 8.48 (d, J = 2.01 Hz, 1H), 8.26 (d, J = 2.26 Hz, 1H), 8.19 (d, J = 1.51 Hz, 1H), 7.82 − 7.87 (m, 2H), 7.38 − 7.44 (m, 4H), 7.04 − 7.10 (m, 2H), 5.16 − 5.22 (m, 1H), 4.77 (br. s., 2H), 3.77 (t, J = 6.53 Hz, 2H), 3.19 (s, 3H), 3.04 (t, J = 7.15 Hz, 2H), 2.74 (s, 3H), 2.01 − 2.11 (m, 2H), 1.55 (d, J = 7.03 Hz, 3H)。1分子あたり2TFA。
【0772】
実施例226〜228を、実施例225と一致した様式で調製した。
【0773】
実施例229:N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−(4−(5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)ピラジン−2−イル)ベンジルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミドの合成:
【0774】
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジルアミノ]−5−トリフルオロメチル−ニコチンアミド。N,N−ジイソプロピルエチルアミン(5.0178mL,28.808mmol)を、ジメチルスルホキシド(16.355mL,230.46mmol)中の、2−クロロ−N−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−ニコチンアミド(2.0204g,5.7615mmol)および4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジルアミン;塩酸塩(1.5532g,5.7615mmol)の溶液に加え、その混合物を80℃で加熱した。3時間後、その反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム、水およびブラインで連続して洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮することにより、表題化合物を84%の収率で得た。ESI−MS(M+H+):548.2。
【0775】
2−[4−(5−クロロ−ピラジン−2−イル)−ベンジルアミノ]−N−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−ニコチンアミド。N,N−ジメチルホルムアミド(37.3mL,0.482mol)中の、N−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジルアミノ]−5−トリフルオロメチル−ニコチンアミド(2.64g,0.00482mol)および2−ブロモ−5−クロロ−ピラジン(0.933g,0.00482mol)の溶液を、アルゴン下で10分間脱気した。ジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(0.353g,0.000432mol)および1.2Mの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(12.0mL,0.0145mol)を加え、その反応物を油浴内において70℃で加熱した。3時間後、その反応混合物を酢酸エチルで希釈し、次いで、水および飽和塩化アンモニウム溶液で洗浄した。次いで、有機相をMgSO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮乾固させた。その粗生成物を、ヘキサン類中の0〜40%EtOAcで溶出されるシリカゲルクロマトグラフィで精製することにより、表題化合物を得た。ESI−MS(M+H+):534.2;
1H NMR (400 MHz, DMF−d
7) δ 9.30 − 9.40 (m, 2H), 9.08 (d, J = 1.51 Hz, 1H), 8.83 (d, J = 1.51 Hz, 1H), 8.49 (d, J = 1.25 Hz, 1H), 8.35 (d, J = 2.01 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 8.53 Hz, 2H), 7.47 (d, J = 8.28 Hz, 2H), 7.35 − 7.44 (m, 2H), 7.15 − 7.22 (m, 1H), 4.77 (d, J = 5.77 Hz, 2H), 4.45 (d, J = 5.77 Hz, 2H)。
【0776】
N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−(4−(5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)ピラジン−2−イル)ベンジルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミドの合成:N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0110mL,0.0634mmol)を、1−ブタノール(2.00mL,21.9mmol)中の、2−[4−(5−クロロ−ピラジン−2−イル)−ベンジルアミノ]−N−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−ニコチンアミド(0.028g,0.053mmol)およびエタノールアミン(0.00383mL,0.0634mmol)の溶液に加えた。その混合物をマイクロ波で170℃に30分間加熱した。HPLCおよびLCMS分析によって、その反応が完了していないことが示された。したがって、その混合物をマイクロ波で180℃にさらに45分間加熱した。なおもその反応は完了していなかった。したがって、0.1mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンを加え、その反応物を1時間間隔でマイクロ波で180℃に加熱したところ、HPLCによって完了がモニターされた。次いで、その混合物を室温に冷却し、酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した(3×)。有機相を減圧下で濃縮乾固させ、分取HPLCで精製することにより、表題化合物をTFA塩として得た。ESI−MS(M+H+):559.4;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.81 − 8.87 (m, 1H), 8.47 − 8.51 (m, 1H), 8.35 − 8.39 (m, 1H), 8.23 − 8.28 (m, 1H), 8.13 − 8.17 (m, 1H), 7.80 − 7.86 (m, 2H), 7.38 − 7.46 (m, 4H), 7.04 − 7.12 (m, 2H), 5.15 − 5.24 (m, 1H), 4.75 − 4.80 (m, 2H), 3.79 (t, 2H), 3.56 (t, J = 5.52 Hz, 2H), 2.69 (s, 1H), 1.56 (d, J = 7.28 Hz, 3H)。1分子あたり1TFA。
【0777】
実施例230〜231を、実施例225と一致した様式で調製した。
【0778】
実施例232:2−[4−(5−アミノ−6−ジメチルアミノメチル−ピラジン−2−イル)−ベンジルアミノ]−5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミドの合成(Symthesis):
【0779】
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
3−アミノ−6−ブロモ−ピラジン−2−カルボン酸ジメチルアミド。N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロホスフェート(2.36g,6.19mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(20.9mL,2.70E2mmol)中の、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.269mL,18.77mmol)、3−アミノ−6−ブロモピラジン−2−カルボン酸(0.900g,4.13mmol)およびジメチルアミン塩酸塩(0.3061g,3.754mmol)の溶液に加えた。その混合物を室温で72時間撹拌し、その後、それを酢酸エチル中で希釈し、水で洗浄した。次いで、有機相を飽和塩化アンモニウム水溶液で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮乾固することにより、表題化合物を赤味を帯びた茶色固体として得た。ESI−MS(M+H
+):244.89。
【0780】
6−ブロモ−3−ジメチルアミノメチル−ピラジン−2−イルアミン。テトラヒドロフラン(0.6984mL,0.6984mmol)中の1Mのテトラヒドロアルミン酸リチウムを、テトラヒドロフラン(4.00mL,49.3mmol)中の3−アミノ−5−ブロモ−ピラジン−2−カルボン酸ジメチルアミド(0.1556g,0.6349mmol)の溶液に加えた。その混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、その反応物を飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、次いで、MgSO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮乾固することにより、表題化合物を38%の収率で得た。ESI−MS(M+H
+):230.8。
【0781】
2−[4−(5−アミノ−6−ジメチルアミノメチル−ピラジン−2−イル)−ベンジルアミノ]−5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド。1,4−ジオキサン(4.50mL,57.7mmol)中の、5−ブロモ−3−ジメチルアミノメチル−ピラジン−2−イルアミン(0.0554g,0.240mmol)および5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジルアミノ]−ニコチンアミド(0.144g,0.288mmol)の溶液(soultion)をアルゴン下で脱気した。ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(0)(0.0176g,0.0264mmol)および1.2Mの炭酸水素ナトリウム水溶液(0.599mL,0.719mmol)を加えた。その混合物をアルゴン下で脱気し、次いで、マイクロ波で120℃に20分間加熱した。次いで、その反応混合物を酢酸エチル中で希釈し、水、次いで、ブラインで洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮乾固させた。その粗生成物をDMSOに溶解させ、分取HPLCで精製することにより、表題化合物を得た。ESI−MS(M+H+):525.49.
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.81 − 8.86 (m, 1H), 8.55 (br. s., 1H), 8.46 − 8.48 (m, 1H), 8.25 − 8.27 (m, 1H), 7.94 − 7.99 (m, 2H), 7.37 − 7.46 (m, 4H), 7.03 − 7.11 (m, 2H), 5.14 − 5.22 (m, 1H), 4.77 (br. s., 2H), 4.44 (br. s., 2H), 3.11 (s, 6H), 1.55 (d, J = 7.28 Hz, 3H)。1分子あたり3TFA。
【0782】
実施例233:2−{4−[5−アミノ−6−(1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−イル)−ピラジン−2−イル]−ベンジルアミノ}−5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミドの合成:
【0783】
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
4−(3−アミノ−6−ブロモ−ピラジン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル。3,5−ジブロモピラジン−2−アミン(0.4164g,1.646mmol)、tert−ブチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1−(2H)−カルボキシレート(0.5346g,1.729mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.09513g,0.08233mmol)を、10mLのマイクロ波用チューブにおいて併せた。その混合物をアルゴン下で脱気し、次いで、ジメトキシメタン(6.00mL,67.8mmol)および1.2Mの炭酸ナトリウム水溶液(3.00mL,3.60mmol)を加えた。その反応混合物をアルゴン下で脱気し、密閉し、マイクロ波で130℃に45分間加熱した。その混合物を酢酸エチル中で希釈し、水、次いで、ブラインで洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮乾固させた。その粗生成物をシリカゲル上に吸着させ、フラッシュクロマトグラフィ(ヘキサン類中の0〜50%EtOAc)で精製することにより、表題化合物を69%の収率で得た。ESI−MS(M+H+):357.21。
【0784】
4−{3−アミノ−6−[4−({5−シアノ−3−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチルカルバモイル]−ピリジン−2−イルアミノ}−メチル)−フェニル]−ピラジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル。1,4−ジオキサン(4.50mL,57.7mmol)中の、4−(3−アミノ−6−ブロモ−ピラジン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.0679g,0.191mmol)および5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジルアミノ]−ニコチンアミド(0.105g,0.210mmol)の溶液をアルゴン下で脱気した。ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(0)(0.0128g,0.0191mmol)および1.2Mの炭酸水素ナトリウム水溶液(0.478mL,0.573mmol)の溶液を加えた。その混合物をアルゴン下で脱気し、次いで、マイクロ波で120℃に20分間加熱した。その反応混合物を室温に冷却し、次いで、酢酸エチル中で希釈し、水、次いで、ブラインで洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮乾固させた。その粗生成物をシリカゲル上に吸着させ、フラッシュクロマトグラフィ(ヘキサン類中の0〜100%EtOAC)で精製することにより、表題化合物を53%の収率で得た。ESI−MS(M+H
+):649.0。
【0785】
2−{4−[5−アミノ−6−(1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−イル)−ピラジン−2−イル]−ベンジルアミノ}−5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド。トリフルオロ酢酸(0.50mL,6.5mmol)を、塩化メチレン(2.00mL,31.2mmol)中の、4−{3−アミノ−6−[4−({5−シアノ−3−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチルカルバモイル]−ピリジン−2−イルアミノ}−メチル)−フェニル]−ピラジン−2−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.0662g,0.102mmol)の溶液に加え、その混合物を30分間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。その粗生成物をDMSOに溶解させ、分取HPLCで精製することにより、表題化合物を得た。ESI−MS(M+H+):549.4;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.81 − 8.85 (m, 1H), 8.77 − 8.89 (m, 1H), 8.47 (d, J = 2.01 Hz, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.25 (d, J = 2.01 Hz, 1H), 7.85 − 7.90 (m, 2H), 7.37 − 7.44 (m, 4H), 7.03 − 7.10 (m, 2H), 6.38 − 6.42 (m, 1H), 5.13 − 5.23 (m, 1H), 4.76 (br. s., 2H), 3.89 − 3.94 (m, 2H), 3.54 (t, J = 6.15 Hz, 2H), 2.92 − 2.98 (m, 2H), 1.55 (d, J = 7.03 Hz, 3H)。1分子あたり1TFA。
【0786】
実施例234:2−{4−[5−アミノ−6−(3−ヒドロキシ−フェニル)−ピラジン−2−イル]−ベンジルアミノ}−5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミドの合成:
【0787】
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
3−(3−アミノ−6−ブロモ−ピラジン−2−イル)−フェノール。3,5−ジブロモピラジン−2−アミン(0.3041g,1.202mmol)、3−(4,4,5,5−テトラメチルボロラン−2−イル)フェノール(0.2779g,1.262mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.06948g,0.06012mmol)を10mLのマイクロ波用チューブにおいて併せた。その混合物をアルゴン下で脱気し、次いで、ジメトキシメタン(4.00mL,45.2mmol)および1.2Mの炭酸ナトリウム水溶液(2.004mL,2.405mmol)の溶液を加えた。その混合物をアルゴン下で脱気し、密閉し、マイクロ波で130℃に45分間加熱した。その混合物を酢酸エチル中で希釈し、水、次いで、ブラインで洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮乾固させた。その粗生成物をシリカゲル上に吸着させ、フラッシュクロマトグラフィ(ヘキサン類中の0〜50%EtOAc)で精製することにより、表題化合物を60%の収率で得た。ESI−MS(M+H
+):268.0。
【0788】
2−{4−[5−アミノ−6−(3−ヒドロキシ−フェニル)−ピラジン−2−イル]−ベンジルアミノ}−5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド。1,4−ジオキサン(4.00mL,51.2mmol)中の、3−(3−アミノ−6−ブロモ−ピラジン−2−イル)−フェノール(0.0542g,0.204mmol)および5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジルアミノ]−ニコチンアミド(0.112g,0.224mmol)の溶液をアルゴン下で脱気した。ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(0)(0.01359g,0.02037mmol)および1.2Mの炭酸水素ナトリウム水溶液(0.5092mL,0.6111mmol)の溶液を加えた。その混合物をアルゴン下で脱気し、次いで、マイクロ波で120℃に20分間加熱した。次いで、その反応混合物を酢酸エチル中で希釈し、水、次いで、ブラインで洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮乾固させた。その粗生成物をDMSOに溶解させ、分取HPLCで精製することにより、表題化合物を得た。ESI−MS(M+H
+):560.5.
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.46 − 8.48 (m, 1H), 8.34 (s, 1H), 8.25 (d, J = 2.26 Hz, 1H), 7.90 − 7.94 (m, 2H), 7.36 − 7.45 (m, 5H), 7.21 − 7.28 (m, 2H), 7.03 − 7.10 (m, 2H), 6.94 − 6.98 (m, 1H), 5.14 − 5.21 (m, 1H), 4.75 − 4.78 (m, 2H), 1.55 (d, J = 7.03 Hz, 3H)。1分子あたり2TFA。
【0789】
実施例235〜239を、実施例234と一致した様式で調製した。
【0790】
実施例240を、実施例225と一致した様式で調製した。
【0791】
実施例241〜242を、実施例240と一致した様式で調製した。
【0792】
実施例243:2−{4−[5−アミノ−6−(2,3−ジヒドロキシ−プロピルアミノ)−ピラジン−2−イル]−ベンジルアミノ}−5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミドの合成:
【0793】
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
5−ブロモ−N(3)−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−ピラジン−2,3−ジアミン。3,5−ジブロモピラジン−2−アミン(0.2819g,1.115mmol)、(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−メチルアミン(0.1608g,1.226mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.2330mL,1.338mmol)および1,4−ジオキサン(3.00mL,38.4mmol)の混合物をマイクロ波で150℃に8時間加熱した。その混合物を室温に冷却し、酢酸エチル中で希釈し、水、次いで、ブラインで洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮乾固することにより、表題化合物を93%の収率で得た。ESI−MS(M+H
+):305.2。
【0794】
2−(4−{5−アミノ−6−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イルメチル)−アミノ]−ピラジン−2−イル}−ベンジルアミノ)−5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド。1,4−ジオキサン(4.0mL,51mmol)中の、5−ブロモ−N(3)−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−ピラジン−2,3−ジアミン(0.0984g,0.324mmol)(13538−094)および5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジルアミノ]−ニコチンアミド(0.148g,0.295mmol)の溶液をアルゴン下で脱気した。ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(0)(0.0197g,0.0295mmol)および1.2Mの炭酸水素ナトリウム水溶液(0.738mL,0.885mmol)の溶液を加えた。その混合物をアルゴン下で脱気し、次いで、マイクロ波で120℃に20分間加熱した。次いで、その反応混合物を酢酸エチル中で希釈し、水、次いで、ブラインで洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮乾固させた。その粗生成物をシリカゲル上に吸着させ、フラッシュクロマトグラフィ(ヘキサン類中の0〜100%EtOAc)で精製することにより、表題化合物を37%の収率で得た。ESI−MS(M+H
+):597.38。
【0795】
2−{4−[5−アミノ−6−(2,3−ジヒドロキシ−プロピルアミノ)−ピラジン−2−イル]−ベンジルアミノ}−5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド。1Mの塩化水素水溶液(2.0mL,2.0mmol)の溶液を、テトラヒドロフラン(0.5mL,6mmol)中の、2−(4−{5−アミノ−6−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イルメチル)−アミノ]−ピラジン−2−イル}−ベンジルアミノ)−5−シアノ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド(0.065g,0.11mmol)の溶液に加え、その混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。その粗生成物をDMSOに溶解させ、分取HPLCで精製することにより、表題化合物を得た。ESI−MS(M+H+):557.3.
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.80 − 8.85 (m, 1H), 8.47 (d, J = 2.01 Hz, 1H), 8.25 (d, J = 2.01 Hz, 1H), 7.86 − 7.90 (m, 2H), 7.55 (s, 1H), 7.38 − 7.44 (m, 4H), 7.03 − 7.10 (m, 2H), 5.14 − 5.23 (m, 1H), 4.76 (s, 2H), 3.97 − 4.04 (m, 1H), 3.89 (dd, J = 4.27, 13.80 Hz, 1H), 3.57 − 3.65 (m, 3H), 1.55 (d, J = 7.03 Hz, 3H)。1分子あたり1TFA。
【0796】
実施例244〜245を、実施例243と一致した様式で調製した。
【0797】
実施例246:N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−2−[4−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−ベンジルアミノ]−5−トリフルオロメチル−ニコチンアミドの合成:
【0798】
【化160】
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2−クロロ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−5−トリフルオロメチル−ニコチンアミド。N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.280mL,1.61mmol)およびN,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロホスフェート(0.336g,0.885mmol)を0℃のN,N−ジメチルホルムアミド(3.0mL,39mmol)中の2−クロロ−5−トリフルオロメチル−ニコチン酸(0.133g,0.590mmol)の溶液に加えた。その混合物を15分間撹拌し、次いで、(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチルアミン(0.0746g,0.536mmol)を加えた。その混合物を0℃で3時間撹拌し、その後、それを減圧下でシリカゲル上に吸着させ、フラッシュクロマトグラフィ(flash chromatoagraphy)(ヘキサン類中の0〜30%EtOAc)で精製することにより、表題化合物を45%の収率で得た。ESI−MS(M+H+):347.1。
【0799】
N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−2−[4−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−ベンジルアミノ]−5−トリフルオロメチル−ニコチンアミド。2−クロロ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−5−トリフルオロメチル−ニコチンアミド(0.0410g,0.107mmol)および4−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−ベンジルアミン(53.2mg,0.118mmol)の混合物をジメチルスルホキシド(0.494mL,6.96mmol)に溶解させた。トリエチルアミン(0.0596mL,0.428mmol)を加え、その混合物を80℃で加熱した。4時間後、その反応物を室温に冷却し、酢酸エチルで希釈した。その混合物(mixuture)をNaHCO
3、水およびブラインで洗浄した(連続して)。有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、シリカゲル上に吸着させ、フラッシュクロマトグラフィ(塩化メチレン中の0〜100%EtOAc)で精製することにより、表題化合物を得た。ESI−MS(M+H+):535.3;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 13.69 (s, 1H), 9.26 (t, J = 5.77 Hz, 1H), 9.11 (d, J = 7.53 Hz, 1H), 8.81 (d, J = 2.26 Hz, 1H), 8.48 − 8.53 (m, 1H), 8.42 − 8.46 (m, J = 0.75 Hz, 1H), 8.39 − 8.42 (m, 1H), 8.18 (d, J = 1.25 Hz, 1H), 7.69 − 7.71 (m, 1H), 7.67 − 7.69 (m, 1H), 7.37 − 7.46 (m, 4H), 7.11 − 7.20 (m, 2H), 5.14 (quin, J = 7.03 Hz, 1H), 4.66 − 4.79 (m, 2H), 1.48 (d, 3H)。
【0800】
実施例247:2−(((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−5−シアノ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ベンズアミドの合成:
【0801】
【化161】
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N,N−ジメチルホルムアミド(0.00474mL,0.0000612mol)および塩化メチレン(20mL,0.3mol)中の5−シアノ−2−フルオロ安息香酸(1.01g,0.00612mol)の懸濁液に、塩化オキサリル(0.776mL,0.00918mol)を加え、泡立たなくなるまで室温で1時間撹拌したところ、それは透明の溶液になった。溶媒を留去した。次いで、残渣をピリジン(4mL,0.05mol)に溶解させ、次いで、3,4−ジフルオロ−ベンジルアミン(0.760mL,0.00642mol)を加え、室温で1時間撹拌した。LC−MSは、所望の生成物がきれいに形成されたことを示した(1.39分,ES+/291.1)。溶媒を留去し、残渣をDCMおよび水で後処理した。MgSO
4で乾燥し、DCM中の0〜100%EtOAcを用いてシリカゲルカラムで精製することにより、所望の生成物5−シアノ−N−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−2−フルオロ−ベンズアミドを白色固体として得た(1.5g,84%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 4.64 (d, J=5.77 Hz, 2 H) 7.01 (br. s., 1 H) 7.04 − 7.23 (m, 3 H) 7.29 (dd, J=11.17, 8.66 Hz, 1 H) 7.78 − 7.84 (m, 1 H) 8.49 (dd, J=7.03, 2.26 Hz, 1 H)。
【0802】
5−シアノ−N−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−2−フルオロ−ベンズアミド(0.1240g,0.4273mmol)、6−(5−(アミノメチル)チオフェン−2−イル)キナゾリン−4−アミン(0.10g,0.39mmol)をジメチルスルホキシド(3.8mL,54mmol)およびトリエチルアミン(108.8μL,0.7802mmol)に溶解させた。その反応物をPowerMAXで可能な200ワットにて、マイクロ波で120℃に25時間加熱した。LCMSは、反応の完了を示唆した(1.34分,ES+/527.2)。その反応物を水と酢酸エチルとで分配した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。フラッシュクロマトグラフィ(酢酸エチル中の0〜20%メタノール)で精製することにより、2−(((5−(4−アミノキナゾリン−6−イル)チオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−5−シアノ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)ベンズアミドを白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 4.36 (d, J=5.52 Hz, 2 H) 4.67 (d, J=5.52 Hz, 2 H) 6.86 (d, J=8.78 Hz, 1 H) 7.07 (d, J=3.76 Hz, 1 H) 7.10 − 7.17 (m, 1 H) 7.28 − 7.38 (m, 2 H) 7.43 (d, J=3.76 Hz, 1 H) 7.54 − 7.63 (m, 2 H) 7.92 (dd, J=8.66, 2.13 Hz, 1 H) 8.05 (d, J=2.01 Hz, 1 H) 8.28 (s, 1 H) 8.35 (d, J=2.01 Hz, 1 H) 8.98 (t, J=5.90 Hz, 1 H) 9.10 (t, J=5.90 Hz, 1 H);MS:ES+/527.2。
【0803】
実施例248:(S)−2−(4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)ベンジルアミノ)−5−(2,5−ジヒドロフラン−3−イル)−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)ニコチンアミドの合成:
【0804】
【化162】
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2−[4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンジルアミノ]−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−5−ヨード−ニコチンアミド(100mg,0.16mmol)、2−(2,5−ジヒドロ−フラン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(158mg,0.8mmol)および1,4−ジオキサン(3.0mL)の混合物を10分間脱気した。次いで、ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(0)(11mg,0.016mmol)および1.2Mの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(0.40mL,0.48mmol)を加えた。その反応物をマイクロ波で120℃に30分間加熱した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した(2×)。有機相を分離し、乾燥し、濃縮した。その粗生成物をHPLCで精製することにより、化合物(S)−2−(4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)ベンジルアミノ)−5−(2,5−ジヒドロフラン−3−イル)−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)ニコチンアミドを得た(32mg)。LCMS:RT 1.24分;MH+564.00;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 8.94 (d, J=7.53 Hz, 1 H) 8.84 (t, J=5.65 Hz, 1 H) 8.42 (s, 1 H) 8.19 (d, J=3.51 Hz, 2 H) 7.58 (s, 1 H) 7.32 − 7.48 (m, 6 H) 7.16 (t, J=8.78 Hz, 2 H) 6.36 (s, 1 H) 5.10 − 5.18 (m, 1 H) 4.90 (br. s., 2 H) 4.62 − 4.78 (m, 4 H) 3.83 (s, 3 H) 1.49 (d, J=7.03 Hz, 3 H);
19F NMR (376 MHz, DMSO−d
6) δ ppm
−78.50 (TFA, s, 6 F),
−120.75 (s, 1 F)。
【0805】
実施例249:(S)−2−(3−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)プロパ−2−イニルアミノ)−5−シアノ−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)ニコチンアミドの合成:
【0806】
【化163】
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工程1:tert−ブチル3−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)プロパ−2−イニルカルバメートの合成:5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(200.00mg,1.0100mmol)、プロパ−2−イニル−カルバミン酸t−ブチルエステル(0.392g,2.52mmol)、ヨウ化銅(I)(9.62mg,0.0505mmol)、ジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(0.0825g,0.101mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1210μL,6.97mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(2.00mL,25.8mmol)の混合物を溶解させ、その上部にアルゴンの層(bed of argon)を加えた。その反応物を80℃で4時間加熱した。その反応物を希釈し(DCM)、洗浄し(NaHCO
3、ブライン)、乾燥し(MgSO
4)、蒸発させた。精製(SiO
2 DCM→MeOH)し、0.193gのベージュの固体を収集した。LCMS m/z 273(M+1)。
【0807】
工程2:3−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)プロパ−2−イン−1−アミンの合成:tert−ブチル3−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)プロパ−2−イニルカルバメート(0.104g,0.382mmol)を塩化メチレン(3mL,50mmol)およびトリフルオロ酢酸(1mL,10mmol)に溶解させ、室温で1時間撹拌した。LC−MSは、HPLCの溶出時間において、正しい質量を有する生成物の形成を示した。その粗生成物を濃縮乾固させ、塩化メチレンを加え、再度濃縮することにより、過剰量のTFAを除去した。乾燥させたら、その粗生成物を直接次の工程に持ち込んだ。
【0808】
工程3:(S)−2−(3−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)プロパ−2−イニルアミノ)−5−シアノ−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)ニコチンアミドの合成:ジメチルスルホキシド(1.5mL,0.021mol)中の3−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)プロパ−2−イン−1−アミンの溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.329mL,0.00189mol)を加えた後、5−シアノ−2−フルオロ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド(0.108g,0.000377mol)を加えた。その反応物を室温で1時間撹拌した。LCMSは、生成物に一致する新しいピークへの完全な変換を示す(100%,RT=1.61分,m/z=440.00)。数滴のTFAで酸性化した後、その反応混合物をHPLC上に直接注入した。その生成物を収集し、濃縮した。LCMS m/z 440.00(M+1),
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 9.16 (t, J = 5.65 Hz, 1H), 9.02 (d, J = 7.53 Hz, 1H), 8.68 (d, J = 2.01 Hz, 1H), 8.51 (dd, J = 2.13, 3.14 Hz, 2H), 8.32 (d, J = 2.01 Hz, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.43 (dd, J = 5.52, 8.53 Hz, 2H), 7.15 (t, J = 8.91 Hz, 2H), 5.11 (t, J = 7.15 Hz, 1H), 4.55 (d, J = 5.52 Hz, 2H), 1.47 (d, J = 7.03 Hz, 3H)。
【0809】
実施例250:(S)−5−シアノ−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)−2−(2−(2−(メチルアミノ)キナゾリン−6−イルオキシ)エチルアミノ)ニコチンアミドの合成:
【0810】
【化164】
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工程1:tert−ブチル2−(2−ブロモキナゾリン−6−イルオキシ)エチルカルバメートの合成:(2−ヒドロキシ−エチル)カルバミン酸t−ブチルエステル(165μL,0.00107mol)、2−ブロモ−キナゾリン−6−オール(200mg,0.0009mol)、トリフェニルホスフィン(2.80E2mg,0.00107mol)の混合物をテトラヒドロフラン(9mL,0.1mol)に溶解させ、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.210mL,0.00107mol)を滴下し、室温で撹拌した。その生成物は、1.44で現れた(278.9,M+1,100%)。その混合物をDCMで希釈し、5%クエン酸で1回、炭酸水素ナトリウムで1回、およびブラインで1回抽出し、次いで、有機層を乾燥し、濃縮した。その粗生成物を、シリカにおいてヘキサン/EA(0−100)を用いるクロマトグラフィ精製に供することにより、生成物を得た。LCMS m/z 278.9(M+1)。
【0811】
工程2:tert−ブチル2−(2−(メチルアミノ)キナゾリン−6−イルオキシ)エチルカルバメートの合成:tert−ブチル2−(2−ブロモキナゾリン−6−イルオキシ)エチルカルバメート(0.100g,0.272mmol)および、t中の2.0Mのメチルアミン(0.163mL,0.326mmol)を3−メチル−1−ブタノール(3mL,30mmol)に溶解させ、その反応物を145度に12時間加熱した。LC−MSは、0.95 319 M+1において生成物の形成を示した。その反応物を塩化メチレンで希釈し、クエン酸で1回、炭酸水素ナトリウムで1回、およびブラインで1回抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。次いで、その粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィ0〜50%塩化メチレンメタノールで精製することにより、60mgの生成物を得た。LCMS m/z 319.00(M+1)。
【0812】
工程3:6−(2−アミノエトキシ)−N−メチルキナゾリン−2−アミンの合成:tert−ブチル2−(2−(メチルアミノ)キナゾリン−6−イルオキシ)エチルカルバメート(0.060g,0.19mmol)を塩化メチレン(3mL,50mmol)およびトリフルオロ酢酸(0.2mL,2mmol)に溶解させ、室温で1時間撹拌した。LC−MSは、HPLCの溶出時間において、正しい質量を有する生成物の形成を示した。その粗生成物を濃縮乾固させ、塩化メチレンを加え、再度濃縮することにより、過剰量のTFAを除去した。乾燥させたら、その粗生成物を直接次の工程に持ち込んだ。LCMS m/z 219.00(M+1)。
【0813】
工程4:(S)−5−シアノ−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)−2−(2−(2−(メチルアミノ)キナゾリン−6−イルオキシ)エチルアミノ)ニコチンアミドの合成:ジメチルスルホキシド(0.75mL,0.010mol)中の6−(2−アミノエトキシ)−N−メチルキナゾリン−2−アミン(0.041g,0.00019mol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.164mL,0.000939mol)を加えた後、5−シアノ−2−フルオロ−N−[(S)−1−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド(0.0540g,0.000188mol)を加えた。その反応物を室温で1時間撹拌した。LCMSは、生成物に一致する新しいピークへの完全な変換を示す(100%,RT=1.26分,m/z=485.9)。数滴のTFAで酸性化した後、その反応混合物をHPLC上に直接注入した。その生成物を収集し、濃縮した。LCMS m/z 485.9(M+1),
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 9.19 (d, J = 5.27 Hz, 2H), 8.98 (d, J = 7.53 Hz, 1H), 8.63 (d, J = 2.01 Hz, 1H), 8.48 (d, J = 2.01 Hz, 1H), 7.58 (br. s., 1H), 7.49 (br. s., 2H), 7.41 (dd, J = 5.77, 8.53 Hz, 2H), 7.14 (t, J = 8.91 Hz, 2H), 5.09 (t, J = 7.15 Hz, 1H), 4.22 (t, J = 5.65 Hz, 2H), 3.88 (dd, J = 2.76, 5.52 Hz, 2H), 2.97 (s, 3H), 1.45 (d, J = 7.03 Hz, 3H)。
【0814】
実施例251〜254を、実施例250と一致した様式で調製した。
【0815】
【化165】
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6−ブロモ−N−メチルキナゾリン−2−アミンの合成:6−ブロモ−2−クロロ−キナゾリン(0.215g,0.883mmol)、およびテトラヒドロフラン中の2.0Mのメチルアミン(0.530mL,1.06mmol)を3−メチル−1−ブタノール(9mL,80mmol)に溶解させ、その反応物を145度に12時間加熱した。LC−MSは、0.95において生成物の形成を示した。その反応物を塩化メチレンで希釈し、クエン酸で1回、炭酸水素ナトリウムで1回、およびブラインで1回抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。次いで、その粗生成物をカラム0〜50%塩化メチレンメタノールで精製することにより、92mgの生成物を得た。LCMS m/z 237.9(M+1)。
【0816】
6−ブロモキナゾリン−2−アミンの合成:6−ブロモ−2−クロロ−キナゾリン(0.500g,2.05mmol)、およびメタノール中の7Mのアンモニア(0.352mL,2.46mmol)を3−メチル−1−ブタノール(20mL,200mmol)に溶解させ、その反応物を145度に12時間加熱した。LC−MSは、0.55 241.9 M+NH
4+において生成物の形成を示した。その反応後に生成物が沈殿したとみられるので、その反応物を濾過し、水で洗浄することにより、いかなる塩も除去した。その固体のNMRは、生成物と一致するので、それを次の工程に直接持ち込んだ。LCMS m/z 241.9 M+NH
4+。
【0817】
実施例255〜258を、実施例249と類似の様式でプロパ−2−イニル−カルバミン酸t−ブチルエステルならびに適切な6−ブロモキナゾリンおよびハロゲン化されたニコチンアミドから調製した。
【0818】
実施例259:1−(4−(5−アミノピラジン−2−イル)ベンジル)−3−(3,4−ジフルオロベンジルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−カルボニトリルの合成:
【0819】
【化166】
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DMF(100mL)中の、5−ブロモ−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(3.0g,9.3mmol)、4−メトキシベンジルブロミド(2.2g,11.1mmol,1.2当量)およびNaO
tBu(6.0g,18.6mmol,2.0当量)の混合物を20℃で2時間撹拌した。次いで、水を加え、その混合物をEtOAc(200mL)で抽出した。有機物を水で洗浄し(100mL×2)、濃縮することにより、5−ブロモ−3−ヨード−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(2.3g,収率:43%)を黄色固体として得た。ESI−MS(M+H
+):443.9.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 8.73 (d, 1H), 8.24 (d, 1H), 7.23 (d, 2H), 6.87 (d, 2H), 5.59 (s, 2H), 3.70 (s, 3H)。
【0820】
DMSO(50mL)中の、5−ブロモ−3−ヨード−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(1.8g,4.1mmol)、CuI(234mg,1.2mmol,0.3当量)、ピロリジン−2−カルボン酸(138mg,1.2mmol,0.3当量)およびK
2CO
3(2.7g,20mmol,5.0当量)の混合物を100℃で4時間撹拌した。その混合物を室温に冷却し、残渣をEtOAc(200mL)で希釈し、水で洗浄し(100mL×3)、乾燥した。有機相を濃縮し、シリカゲル(EA:PE=1:1)で精製することにより、5−ブロモ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン(700mg,収率:37.6%)を白色固体として得た。ESI−MS(M+H
+):459.1.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 8.49−8.43 (m, 2H), 7.44−7.33 (m, 2H), 7.23 (s, 1H), 7.09−7.02 (m, 3H), 6.79 (d, 2H), 5.28 (s, 2H), 4.43 (d, 2H), 3.69 (s, 3H)。
【0821】
ジオキサン(100mL)中の、5−ブロモ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン(300mg,0.65mmol)、CuCN(116mg,1.3mmol,2.0当量)、Pd(PPh
3)
4(75mg,0.06mmol,0.1当量)およびTEA(130mg,1.3mmol,2.0当量)の混合物を、N
2雰囲気下、130℃で16時間撹拌した。反応が完了した後、溶媒を除去し、残渣をシリカゲル(EA:PE=2:1)で精製することにより、5−シアノ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン(150mg,収率:56.6%)を黄色固体として得た。ESI−MS(M+H
+):406.1.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.64 (d, 1H), 8.12 (d, 1H), 7.28−7.26 (m, 3H), 7.12−7.10 (m, 2H), 6.83−6.81 (m, 3H), 5.43 (s, 2H), 4.55 (d, 2H), 3.77 (s, 3H)。
【0822】
DCM(20mL)中の、5−シアノ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン(400mg,1.0mmol)、BBr
3(375mg,1.5mmol,1.5当量)およびTEA(1.0g,10mmol,10当量)の溶液を、−10℃で1時間撹拌し、次いで、16時間にわたって室温まで温めた。反応が完了した後、溶媒を除去し、残渣をシリカゲル(EA:PE=4:1)で精製することにより、3−(3,4−ジフルオロベンジルアミノ)−1−(4−ヒドロキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−カルボニトリル(230mg,収率:46%)を黄色固体として得た。ESI−MS(M+H
+):392.1.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 9.27 (br, 1H), 8.83 (s, 1H), 8.78 (s, 1H), 7.51−7.41 (m, 2H), 7.31 (br, 1H), 7.07 (d, 2H), 6.70 (d, 2H), 5.34 (s, 2H), 4.51 (d, 2H)。
【0823】
DCM(20mL)中の、3−(3,4−ジフルオロベンジルアミノ)−1−(4−ヒドロキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−カルボニトリル(230mg,0.59mmol)の溶液に、Tf
2O(332mg,1.2mmol,2.0当量)およびTEA(300mg,3.0mmol,5.0当量)を加え、次いで、反応溶液を−78℃で30分間撹拌し、1.5時間にわたって室温まで温め、反応が完了した後、その混合物を濃縮し、シリカゲル(EA:PE=1:2)で精製することにより、対応するトリフレート(100mg,収率:32.5%)を黄色固体として得た。ESI−MS(M+H
+):524.4。
【0824】
上記のトリフレート(170mg,0.32mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(163mg,0.64mmol,2.0当量)、KOAc(63mg,0.64mmol,2.0当量)およびジクロロメタンとの[1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(26mg,0.032mmol,0.10当量)が投入されたフラスコに、窒素を流した。次いで、ジオキサン(50mL)を加え、その反応物を90℃で1時間撹拌した。その溶液を室温に冷却し、残渣を直接、次の工程で使用した。ESI−MS(M+H
+):502.3。
【0825】
上記の反応混合物に、5−ブロモピラジン−2−アミン(111mg,0.64mmol,2.0当量)、K
2CO
3(88mg,0.64mmol,2.0当量)およびジクロロメタンとの[1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(26mg,0.032mmol,0.10当量)を加えた。その混合物に窒素を投入し、1時間にわたって100℃に加熱した。その溶液を室温に冷却した。溶媒を除去し、残渣をカラムクロマトグラフィ(PE:EA=1:4)で精製することにより、1−(4−(5−アミノピラジン−2−イル)ベンジル)−3−(3,4−ジフルオロベンジルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−カルボニトリルを黄色固体として得た(4mg,収率:2.6%)。ESI−MS(M+H
+):469.0.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 8.80 (d, 1H), 8.70 (d, 1H), 8.44 (d, 1H), 7.93 (d, 1H), 7.81−7.79 (m, 2H), 7.45−7.32 (m, 3H), 7.22−7.19 (m, 3H), 6.57 (br, 2H), 5.44 (s, 2H), 4.46 (d, 2H)。
【0826】
実施例260:2−(4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンジルアミノ)−N−シクロプロピル−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミドの合成:
【0827】
【化167】
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2−クロロ−N−シクロプロピル−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミドを、塩化オキサリルを用いて酸塩化物を介して2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ニコチン酸から調製した。ESI−MS(M+H
+):265.2;
1H NMR(400 MHz, DMSO−d
6) δ:8.92−8.91(m, 1H), 8.76(d, 1H), 8.41(d, 1H), 2.84−2.78(m, 1H), 0.74−0.71(m, 2H), 0.56−0.55(m, 2H)。
【0828】
DMSO(5mL)中の、2−クロロ−N−シクロプロピル−5−(トリフルオロメチル)(200mg,0.76mmol)、5−(4−(アミノメチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン(200mg,0.84mmol,1.1当量)、TEA(230mg,2.28mmol,3.0当量)の混合物を110℃で2時間撹拌した。次いで、その混合物を水(20mL)に注ぎ込み、濾過することにより、粗化合物を得た。その粗化合物をシリカゲルカラム(CH
2Cl
2/CH
3OH=15/1)で精製することにより、2−(4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンジルアミノ)−N−シクロプロピル−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミドを黄色固体として得た(100mg,収率:28%)。ESI−MS(M+H
+):468.0.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ: 12.00 (s, 1H), 9.34 (t, 1H), 8.76 (d, 1H), 8.64 (d, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.38 (d, 1H), 8.22 (d, 1H), 7.63 (d, 2H), 7.44 (d, 2H), 5.62 (s, 2H), 4.73 (d, 2H), 2.84−2.80 (m, 1H), 0.71−0.70 (m, 2H), 0.60−0.59 (m, 2H)。
【0829】
実施例261〜309を、実施例260と一致した様式で調製した。
【0830】
実施例310〜320を、実施例25と一致した様式で調製した。
【0831】
実施例321〜324を、実施例38と一致した様式で調製した。
【0832】
実施例325〜328を、実施例56と一致した様式で調製した。
【0833】
実施例329〜334を、実施例55と一致した様式で調製した。
【0834】
実施例335を、実施例53と一致した様式で調製した。
【0835】
実施例337を、実施例54と一致した様式で調製した。
【0836】
実施例338を、実施例59と一致した様式で調製した。
【0837】
実施例339〜340を、実施例60と一致した様式で調製した。
【0838】
実施例341〜344を、実施例8.7.1と一致した様式で調製した。
【0839】
実施例345〜346を、実施例61と一致した様式で調製した。
【0840】
実施例347を、実施例2.20と一致した様式で調製した。
【0841】
実施例348〜352を、実施例43と一致した様式で調製した。
【0842】
実施例353を、実施例42と一致した様式で調製した。
【0843】
実施例354を、実施例3.6と一致した様式で調製した。
【0844】
実施例355:2−(4−(6−アミノ−5−メチルピリジン−3−イル)ベンジルアミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミドの合成:
【0845】
【化168】
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5−(4−アミノメチル−フェニル)−3−メチル−ピリジン−2−イルアミンの合成。5−ブロモ−3−メチル−ピリジン−2−イルアミン(109.5mg,0.5854mmol)および4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジルアミン;塩酸塩(144.7mg,0.5368mmol)を、1,4−ジオキサン(3.00mL,38.4mmol)および1.04Mの炭酸水素ナトリウム水溶液(1.555mL,1.610mmol)中で撹拌した。その混合物を10分間脱気した。ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(0)(28.0mg,0.0420mmol)を加え、マイクロ波で120℃に10分間加熱した。飽和炭酸水素ナトリウム溶液(約60mL)を加え、3×60mLの酢酸エチルで抽出した。併せた有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させることにより、50.0mgの淡黄色粉末を得た(44%)。
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 8.10 (d, J = 2.27 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 1.51 Hz, 1H), 7.45 − 7.53 (m, 2H), 7.30 − 7.38 (m, J = 8.31 Hz, 2H), 5.77 (s, 2H), 3.71 (s, 2H), 2.11 (s, 3H)ES(+)MS m/e=214.1(M+1)。
【0846】
N−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−ニコチンアミドの合成。2−アミノ−N−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−ニコチンアミド(9.5g,29mmol)を、PTFEバイアル内においてピリジン中の30Mのフッ化水素酸(90mL,3000mmol)中で撹拌した。氷浴内で冷やし、亜硝酸ナトリウム(2.3g,33mmol)を加えた。氷浴内において30分間撹拌した。LC−MSは、完全な変換を示した(1.73分,ES+/335.1)。冷却しながら水でクエンチし、EtOAcで抽出した。MgSO4で乾燥し、蒸発させた。EtOAcを用いて短いシリカゲルカラムで精製することにより、所望の生成物を白色固体として得た。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 8.81(dd, J=2.32, 8.72 Hz, 1H), 8.56(s, 1H), 6.96 −7.17(m, 5H), 4.58(d, J=5.84 Hz, 3H)。
【0847】
2−(4−(6−アミノ−5−メチルピリジン−3−イル)ベンジルアミノ)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミドの合成。5−(4−アミノメチル−フェニル)−3−メチル−ピリジン−2−イルアミン(48.6mg,0.228mmol)、N−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−ニコチンアミド(95.6mg,0.286mmol)、ジメチルスルホキシド(1.00mL,14.1mmol)およびトリエチルアミン(98.0μL,0.703mmol)を併せ、100℃で2時間加熱した。LCMSを行った。10mLの酢酸エチルを加え、3×6mLの飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄した。有機相を、硫酸ナトリウムプラグに通して流し、2mLの酢酸エチルですすぎ、蒸発乾固させた。得られた固体を4gシリカゲルカラム上に載せ、フラッシュクロマトグラフィ(20〜100%酢酸エチル:ヘキサン類)で精製した。蒸発させた。95.5mgの黄色粉末を収集した。
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 9.35 (t, J = 5.67 Hz, 1H), 9.26 (t, J = 5.67 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 1.13 Hz, 1H), 8.34 (d, J = 2.27 Hz, 1H), 8.09 (d, J = 2.27 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 2.27 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 8.31 Hz, 2H), 7.30 − 7.45 (m, 4H), 7.14 − 7.24 (m, 1H), 5.80 (s, 2H), 4.70 (d, J = 5.67 Hz, 2H), 4.44 (d, J = 5.67 Hz, 2H), 2.10 (s, 3H);ES(+)MS m/e=528.2(M+1)。
【0848】
実施例356:5−シアノ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−(4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イル)ベンジルアミノ)ニコチンアミドの合成:
【0849】
【化169】
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6−(4−(アミノメチル)フェニル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2(3H)−オンの合成。6−ブロモ−1,3−ジヒドロ−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン(2.65g,12.4mmol)および4−(N−Boc−アミノエチル)フェニルボロン酸(3.00g,11.9mmol)を1,4−ジオキサン(60.0mL,769mmol)および1.04Mの炭酸水素ナトリウム水溶液(26.0mL,26.9mmol)中で撹拌した。その混合物を10分間脱気した。ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(0)(558.1mg,0.8364mmol)を加え、100℃で一晩加熱した。その反応物を200mLの酢酸エチル、100mLの水および100mLの飽和炭酸水素ナトリウム溶液で処理した。得られたエマルジョン/沈殿物を濾過し、水で2回、酢酸エチルで2回洗浄し、一晩高減圧下においた。1.967gのオフホワイトの粉末を収集した(48%)。LCMS(Agilent460,254nm):ES(+)MS m/e=341.2(M+1)@1.15分.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 11.15 (br. s., 1H), 8.14 (d, J = 1.89 Hz, 1H), 7.54 − 7.65 (m, J = 7.93 Hz, 2H), 7.42 (d, J = 5.67 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 1.89 Hz, 1H), 7.26 − 7.36 (m, 1H), 4.16 (d, J = 6.04 Hz, 2H), 1.40 (s, 9H)。
【0850】
5−シアノ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−(4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イル)ベンジルアミノ)ニコチンアミドの合成。6−(4−(アミノメチル)フェニル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2(3H)−オンビス−TFA塩(100.0mg,0.2135mmol)、5−シアノ−N−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−2−フルオロ−ニコチンアミド(77.73mg,0.2669mmol)、ジメチルスルホキシド(1.00mL,14.1mmol)およびトリエチルアミン(89.29μL,0.6406mmol)を100℃で1時間加熱した。その反応物を室温に冷却し、5mLの炭酸水素ナトリウムおよび5mLの酢酸エチルで処理した。固体が沈殿し、それを濾過により収集した。その固体を10mLの水および20mLの酢酸エチルで洗浄した。化合物を10%DMSO/酢酸エチル中で加熱し、室温に冷却し、遠心分離し、溶媒をデカントした。DCM中で撹拌し、遠心分離し、デカントすることにより、残留DMSOを除去した。蒸発乾固させた。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 11.37 (br. s., 1H), 10.92 (br. s., 1H), 9.38 (t, J = 5.77 Hz, 1H), 9.26 (t, J = 5.52 Hz, 1H), 8.58 (d, J = 1.76 Hz, 1H), 8.40 (d, J = 2.01 Hz, 1H), 8.13 (d, J = 1.76 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 8.03 Hz, 2H), 7.38 (d, J = 9.29 Hz, 2H), 7.30 − 7.47 (m, 3H), 7.08 − 7.24 (m, 1H), 4.72 (d, J = 5.77 Hz, 2H), 4.42 (d, J = 5.52 Hz, 2H);ES(+)MS m/e=512.2(M+1)。
【0851】
実施例357〜366を、実施例356と一致した様式で調製した。
【0852】
実施例367〜385を、実施例355と一致した様式で調製した。
【0853】
実施例386〜387を、実施例4.9と一致した様式で調製した。
【0854】
実施例388を、実施例25と一致した様式で調製した。
【0855】
実施例389〜399を、実施例246と一致した様式で調製した。
【0856】
実施例400〜401を、実施例182と一致した様式で調製した。
【0857】
実施例402を、実施例42と一致した様式で調製した。
【0858】
実施例403〜405を、実施例38と一致した様式で調製した。
【0859】
実施例406〜408を、実施例25と一致した様式で調製した。
【0860】
実施例409〜410を、実施例182と一致した様式で調製した。
【0861】
実施例411〜412を、実施例42と一致した様式で調製した。
【0862】
実施例413:3−(4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンジルアミノ)−6−シアノ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−N−メチルピラジン−2−カルボキサミドの合成
【0863】
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
3,4−ジフルオロ−ベンジルアミン(1.213g,8.474mmol)を塩化メチレン(40mL,600mmol)に溶解させた。トリエチルアミン(1.18mL,8.47mmol)を加えた後、クロロギ酸メチル(0.66mL,8.5mmol)を加えた。室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、Combiflash(0〜30%EtOAc:ヘキサン類)において精製することにより、1.35gの所望の生成物(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−カルバミン酸メチルエステルを白色の結晶性固体として得た。
【0864】
(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−カルバミン酸メチルエステル(1.346g,6.691mmol)を、テトラヒドロフラン中の1.0Mのテトラヒドロアルミン酸リチウム(23.4mL,23.4mmol)とともに60℃で加熱した。LCMSは、50分後にその変換が完了したことを示唆した(inducated)。氷の上に注ぎ、エーテルおよび1N NaOHを加えた。その混合物を10分間にわたって十分撹拌し、濾過した。濾液を濃縮することにより、0.792gの所望の生成物を油状物として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): 7.21−6.98 (m, 3H), 3.71 (s, 2H), 2.45 (s, 3H)。
【0865】
6−シアノ−3−フルオロ−ピラジン−2−カルボン酸(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−メチル−アミド((S)−6−シアノ−N−(1−(3,4−ジフルオロフェニル)エチル)−3−フルオロピラジン−2−カルボキサミドと同じように1−(3,4−ジフルオロフェニル)−N−メチルメタンアミンから調製したもの)(210.4mg,0.6870mmol)、5−(4−(アミノメチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン二塩酸塩(191.1mg,0.6121mmol)をジメチルスルホキシド(3.00mL,42.3mmol)に溶解させた。トリエチルアミン(259.3μL,1.860mmol)を加え、室温で撹拌した。EtOAcおよび水で後処理した。209.2mgの3−(4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンジルアミノ)−6−シアノ−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−N−メチルピラジン−2−カルボキサミドを黄色粉末として収集した。
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6,2つの配座異性体(confomers)が観察された) δ 12.01 (br. s., 1H), 8.62 − 8.69 (m, 1H), 8.61 (s, 0.48H), 8.56 (s, 0.52H), 8.47 − 8.55 (m, 1H), 8.37 (t, J = 2.27 Hz, 1H), 7.56 − 7.67 (m, 2H), 7.31 − 7.52 (m, 4H), 7.19 − 7.27 (m, 0.47H), 7.09 − 7.19 (m, 0.53H), 5.61 (br. s., 2H), 4.71 (d, 0.95H), 4.70 (s, 0.96H), 4.66 (d, 1.05H), 4.54 (s, 1.04H), 2.97 (s, 1.54H), 2.93 (s, 1.46H);ES(+)MS m/e=525.9(M+1)。
【0866】
実施例414を、実施例182と一致した様式で調製した。
【0867】
実施例415:3−{(R)−1−[6−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−ピリジン−3−イル]−エチルアミノ}−6−シアノ−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−エチル]−アミドの合成
【0868】
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
3−[(R)−1−(6−ブロモ−ピリジン−3−イル)−エチルアミノ]−6−シアノ−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−エチル]−アミド。N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.9746mL,5.595mmol)を、ジメチルスルホキシド(8mL,100mmol)中の、(R)−1−(6−ブロモ−ピリジン−3−イル)−エチルアミン(0.2250g,1.119mmol)および6−シアノ−3−フルオロ−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−エチル]−アミド(0.3770g,1.231mmol)の溶液に加え、その混合物をマイクロ波で1時間にわたって80℃に加熱した。その混合物を室温に冷却し、酢酸エチル中で希釈した。その混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水およびブラインで洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮乾固させ、フラッシュクロマトグラフィ(塩化メチレン中の0〜10%MeOH)で精製することにより、表題化合物を得た。
【0869】
5−ブロモ−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル。5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルアミン(2.52g,11.8mmol)およびジ−tert−ブチルジカルボネート(5.42g,24.8mmol;供給業者=Aldrich)をピリジン(47.8mL,591mmol;供給業者=Acros)中で撹拌した。その撹拌された混合物に、4−ジメチルアミノピリジン(0.2312g,1.893mmol)を加えた。その混合物は、均一であり、暗黄色になる。その反応物を室温で一晩撹拌した。その反応混合物を減圧下で濃縮乾固させた。残渣をシリカゲル上に吸着させ、溶離剤として塩化メチレン中の0〜10%MeOHを用いるフラッシュクロマトグラフィで精製した。
【0870】
1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イルボロン酸。5−ブロモ−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.3124g,0.7559mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(0.4031g,1.587mmol)、ジクロロメタンとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(0.09260g,0.1134mmol;供給業者=Strem)および酢酸カリウム(0.1558g,1.587mmol;供給業者=Aldrich)の混合物を、撹拌しながら1,4−ジオキサン(10mL,100mmol;供給業者=Acros)に溶解させた。その反応物を減圧下におくことによって脱気し、Arで置き換えた(5×)。その反応物を密閉し、マイクロ波で1.5時間にわたって90℃に加熱した。その反応物を室温に冷却し、次いで、飽和炭酸水素ナトリウムで希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機物を飽和塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発乾固することにより、表題化合物を得て、それを精製することなくその後の工程において使用した。
【0871】
{5−[5−((R)−1−{5−シアノ−3−[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−エチルカルバモイル]−ピラジン−2−イルアミノ}−エチル)−ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル。1,4−ジオキサン(4.0mL,51mmol)中の、1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イルボロン酸(0.06983g,0.1846mmol)および3−[(R)−1−(6−ブロモ−ピリジン−3−イル)−エチルアミノ]−6−シアノ−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−エチル]−アミド(0.0818g,0.168mmol)の溶液を、アルゴン下で脱気した(5×)。ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(0)(0.02240g,0.03357mmol)および1.2Mの炭酸水素ナトリウム水溶液(0.6994mL,0.8393mmol)を加えた。その混合物をアルゴン下で脱気し、次いで、マイクロ波で120℃に20分間加熱した。その反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル中で希釈し、水、次いで、ブラインで洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮乾固させた。その粗生成物を分取HPLCで精製することにより、表題化合物を得た。
【0872】
3−{(R)−1−[6−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−ピリジン−3−イル]−エチルアミノ}−6−シアノ−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−エチル]−アミド。トリフルオロ酢酸(0.5mL,6mmol)を、塩化メチレン(2mL,30mmol)中の{5−[5−((R)−1−{5−シアノ−3−[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−エチルカルバモイル]−ピラジン−2−イルアミノ}−エチル)−ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.0095g,0.015mmol)の溶液に加え、その混合物を1時間撹拌した。その混合物を減圧下で濃縮乾固させ、1mLのDMSOに溶解させ、分取HPLCで精製することにより、表題化合物をビス−TFA塩として得た(11mg)。ESI−MS(M+H+):541.9;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 9.10 − 9.13 (m, 1H), 9.07 (d, J = 2.01 Hz, 1H), 8.85 − 8.87 (m, 1H), 8.74 − 8.76 (m, 1H), 8.52 (s, 1H), 8.11 − 8.15 (m, 1H), 7.98 − 8.02 (m, 1H), 7.34 − 7.41 (m, 1H), 7.22 − 7.27 (m, 2H), 5.40 − 5.48 (m, 1H), 5.17 − 5.26 (m, 1H), 1.71 (d, J = 6.78 Hz, 3H), 1.60 (d, J = 7.03 Hz, 3H)。
【0873】
実施例416を、実施例415と一致した様式で調製した。
【0874】
実施例417を、実施例25と一致した様式で調製した。
【0875】
実施例418〜419を、実施例38と一致した様式で調製した。
【0876】
実施例420を、実施例36と一致した様式で調製した。
【0877】
実施例421を、実施例39と一致した様式で調製した。
【0878】
実施例422〜424を、実施例42と一致した様式で調製した。
【0879】
実施例425〜426を、実施例25と一致した様式で調製した。
【0880】
実施例427〜428を、実施例39と一致した様式で調製した。
【0881】
実施例429〜431を、実施例174と一致した様式で調製した。
【0882】
実施例432を、実施例44と一致した様式で調製した。
【0883】
実施例433を、実施例38と一致した様式で調製した。
【0884】
実施例434を、実施例44と一致した様式で調製した。
【0885】
実施例435を、実施例42と一致した様式で調製した。
【0886】
実施例436を、実施例41と一致した様式で調製した。
【0887】
実施例437〜440を、実施例38と一致した様式で調製した。
【0888】
実施例441〜443を、実施例174と一致した様式で調製した。
【0889】
【表1-1】
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【0890】
【表1-2】
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【1008】
【表1-120】
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【1009】
【表1-121】
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実施例444
PDK1キナーゼアッセイを以下のとおり行った。PDK1(アミノ酸51〜359)およびAKT2(アミノ酸EEQEMFRDFDYIADWであるPIFtideに融合されたアミノ酸140〜467)を、N末端にタグ化されたGST融合タンパク質として昆虫細胞において発現させ、均一に精製した。酵素活性を結合PDK1/AKT/FAM−クロスチド(crosstide)アッセイにおいて測定し、FAM−クロスチドのリン酸化を標準的なIMAPプロトコル(Molecular Devices)によって測定した。阻害研究のために、化合物をDMSO中において4倍で用量設定し(titrated)、PDK1、AKT2およびFAM−クロスチド(最終濃度:0.75nMのPDK1、10nMの非リン酸化AKT2および100nMのクロスチド基質)を含むアッセイ緩衝液(10mM TrisHCl pH7.2;10mM MgCl
2;0.01%Triton X−100;1mM DTT)中に40倍希釈した。最終濃度40μMのPDK1にATPを加えることによってキナーゼ反応を引き起こし、25℃で30分間インキュベートした。アッセイ産物を検出するために、そのキナーゼ反応物を、1:3の比でProgressive Binding Solution(1:600 Progressive Binding Reagent,50%Buffer A,50%Buffer B,Molecular Devices)と併せた。その混合物を25℃で2時間インキュベートし、Analyst ADにおいて485nmにおける励起および530nmにおける発光でプレートをスキャンした。蛍光偏光値「P」は、下記の式によって定義される。値「mP」は、各反応ウェルに対するP値に1000倍を掛け合わせることによって、生成される。各ウェルに対する値「ΔmP」は、そのウェルに対するmP値から平均ネガティブコントロールに対するmP値を引いた値である。
式:P=(Fpar−Fperp)/(Fpar+Fperp)
式中、「par」は、励起パネル(excitation plane)と平行の蛍光強度であり;「perp」は、励起パネルと垂直の蛍光強度である。ΔmP値を化合物濃度の関数としてプロットし、そのデータを、GraphPad Prismソフトウェアを用いて4パラメータフィット(parameter fit)で分析した。
【1010】
インビトロ試験の結果を表2に示す。
【1011】
実施例445
無血清中においてPC−3細胞を対象インヒビターで2時間処理し、次いで、p−akt(Thr308)レベルを検出するためにMeso Scale Discovery(MSD)ホスホ−akt308ELISAキットを用いることによって、ホスホ−akt(Thr308)の阻害に対するEC
50の測定を行った。
【1012】
PC−3細胞をトリプシンによって収集し、計数した。細胞を、100μlの成長培地(10%FBS,1×pen−strep)が入った、コーティングされた96ウェル平底プレートに播種し(15,000細胞/ウェルで播種)、インキュベーターに一晩入れた。
【1013】
対象インヒビターを50mMでストックし、次いで、100%DMSOにおいて30mMに希釈した(4.8μlの化合物+1.6μlのDMSO)。30mMのストックから3倍希釈を行った(8μlの100%DMSO中に4μl)。1.0μlのインヒビター溶液のアリコートをSF Mediumに移した(深ウェルブロックを用いて)。
【1014】
コントロールウェルを以下のとおり調製した。DMSO高コントロールに対しては、1.0mlのSF中に1.0μlの100%DMSOを加えた。PC−3細胞についての低コントロールに対しては、2mlのSF Medium中に5μMのWortmannin(10μlの1mM Wortmanninストック)を加えた。上清培地を除去し、プレートから吸い取った(blot)。100μlのコントロール/培地または化合物/培地を細胞に加え、インキュベーターに2時間入れた。上清培地を除去し、プレートから吸い取った。55μlのMSD完全溶解緩衝液を加えた(10mlのTris Lysis緩衝液、200μlのプロテアーゼインヒビター、100μlのホスファターゼインヒビター1および100μlのホスファターゼインヒビターII)。プレートを4度で60分間、プレートシェーカー上に置いた。
【1015】
各ウェルに150μlのBlocking Solution(3%BSA)を加えることによって、MSDプレートを1時間ブロッキングした。そのMSDプレートをTBSTで4回洗浄し、50μlの溶解産物をMSDプレートに移し、プレートシェーカー上に置き、軽く振盪しながら(速度3.5)4度でO/N振盪した。そのプレートをTBSTで4回洗浄した。
【1016】
検出するために、以下の検出抗体溶液を使用した:1mlのBlocking Solution(3%BSAストック,1%BSA最終);2mlのTBST;および91μlのストック(0.33μM)検出抗体(最終濃度10nM)。25μlのAb検出溶液を各ウェルに加えた。そのプレートを密閉し、軽く振盪しながら(速度3.5)室温で1時間インキュベートした。そのプレートをTBSTで4回洗浄した。150μlのRead Bufferを加えた(5mlの4×MSD Read Buffer+15mlの水)。最後に、すぐにそのプレートをMSDプレートリーダーで読みとった。
【1017】
材料:PC−3(F12K培地−Invitrogen cat♯21127−030+10%FBSおよび1×pen−strep中で培養したもの);Mesoscale Discoveryホスホ−akt(Thr308)キット−cat♯K151DYD−1(MSDプレート、Tris Wash Buffer、Blocking Solution A、Read buffer、Tris Lysis Buffer、プロテアーゼインヒビター、ホスファターゼインヒビターI、ホスファターゼインヒビターIIおよび検出を備える);Wortmannin−Calbiochem,cat♯681675(1mMストック、等分し、−20度で保管);および96ウェルPoly−L−Lysineコートプレート−Becton Dickinson cat♯35−4516(室温で保管)。
【1018】
結果を表2に示す。
【1019】
【表2-1】
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【1020】
【表2-2】
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【1021】
【表2-3】
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【1022】
【表2-4】
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【1023】
【表2-5】
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【1024】
【表2-6】
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【1025】
【表2-7】
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【1026】
【表2-8】
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【1027】
【表2-9】
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【1028】
【表2-10】
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表2では、IC
50値を、インビトロにおけるホスホ(phospo)−PDK1の阻害に基づいて決定し、EC
50値を、MSDを用いたときの細胞におけるP308Aktの阻害に基づいて決定した。「A」は、IC
50≦0.1μMを表し;「B」は、0.1μM〜1μMのIC
50を表し;「C」は、1μM〜5μMのIC
50を表し;そして「D」は、IC
50≧5μMを表す。「a」は、EC
50≦1μMを表し;「b」は、1μM〜10μMのEC
50を表し;そして「c」は、EC
50≧10μMを表す。
【1029】
本発明者らは、本発明のいくつかの実施形態を記載してきたが、本発明者らの基本的な例は、本発明の化合物および方法を利用する他の実施形態を提供するために変更され得ることが明らかである。それゆえ、本発明の範囲が、例として示された特定の実施形態ではなく添付の特許請求の範囲によって定義されるべきであることが認識されるだろう。