(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
<実施の形態>
〔画像形成装置1のシステム構成〕
画像形成装置1は、画像処理部11、原稿読取部12、原稿給送部13、搬送部(給紙ローラー422、搬送ローラー44、排出ローラー45)、ネットワーク送受信部15、操作パネル部16、画像形成部17(画像形成手段)、及び記憶部19等が制御部10に接続されている。また、制御部10には、外部機器2a、2b(以下、いずれかの外部機器を示す場合は、単に「外部機器2」という。)をそれぞれ接続する二つのUSBポート100a、100b(以下、いずれかのUSBポートを示す際には、単に「USBポート100」という。)が接続されている。また、制御部10には、USBポート100a、100bそれぞれについて外部機器2a、2bが接続されたことを検出する、接続検出部110a、110b(接続検出手段。以下、いずれかの接続検出部を示す際には、単に「接続検出部110」という。)が接続されている。
各部は、制御部10によって動作制御される。
【0011】
制御部10は、GPP(General Purpose Processor)、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Processor、特定用途向けプロセッサー)等の情報処理手段である。
制御部10は、記憶部19のROMやHDDに記憶されている制御プログラムを読み出して、この制御プログラムをRAMに展開させて実行することで、後述する機能ブロックの各手段として動作させられる。また、制御部10は、操作パネル部16から入力された所定の指示情報に応じて、装置全体の制御を行う。
【0012】
画像処理部11は、DSP(Digital Signal Processor)やGPU(Graphics Processing Unit)等の制御演算手段である。画像処理部11は、画像データに対して所定の画像処理を行う手段であり、例えば、拡大縮小処理、濃度調整、階調調整、画像改善処理等の各種画像処理を行う。
画像処理部11は、原稿読取部12で読み取られた画像を、PDFやTIFF等のフォーマットのファイル単位に変換した上で、記憶部19に印刷データとして記憶することも可能である。
【0013】
原稿読取部12は、セットされた用紙等の原稿を読み取る(スキャン)手段である。
原稿給送部13は、原稿読取部12で読み取られる原稿を搬送する手段である。
画像形成部17は、ユーザーの出力指示により、ユーザーの端末(図示せず)から取得されたり、記憶部19に記憶されていたり、原稿読取部12で読み取られたりしたデータから記録紙への画像形成を行わせる手段である。
搬送部は、給紙カセット421(
図3)から記録紙を搬送し、画像形成部17で画像形成させ、その後にスタックトレイ50へ搬送する。
なお、原稿読取部12、原稿給送部13、搬送部、画像形成部17の動作については後述する。
【0014】
ネットワーク送受信部15は、外部ネットワークに接続するためのLANボードや無線送受信機等を含むネットワーク接続手段である。この外部ネットワークは、有線、無線のインターネットやイントラネットや携帯電話網等である。
ネットワーク送受信部15は、データ通信用の回線ではデータを送受信し、音声電話回線では音声信号を送受信する。
【0015】
操作パネル部16は、ユーザーによる画像形成装置1の各種ジョブの指示を取得する。また、操作パネル部16から取得したユーザーの指示により、各ユーザーの情報を入力、変更することも可能である。
【0016】
記憶部19は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の半導体メモリーやHDD(Hard Disk Drive)等の記録媒体を用いた記憶手段である。
記憶部19のROMやHDDには画像形成装置1の動作制御を行うための制御プログラム、及び各種データが記憶されている。
なお、記憶部19には、ユーザーの端末(図示せず)から送信され、又は原稿読取部12によってスキャンされ画像処理部11で画像処理されたPDLデータ等の印刷データを格納する領域、アカウント設定を格納する領域、ユーザー毎の保存フォルダの領域、一時ファイルの保存領域等が含まれている。また、記憶部19は、制御部10の制御プログラム、サムネイル画像、その他の各種ファイルのデータ等も記憶している。
【0017】
USBポート100は、外部機器2が接続される。USBポート100は、USB1.1、2.0、3.0等の各種USBのホスト用のコネクタ、接続制御回路等から構成される。USBポート100の接続制御回路は、外部機器2とのアクセスを制御するUSBホスト部や、外部機器との通信を制御するN/Wインターフェイス部、USBインターフェイス部等を含んでいる。
外部機器2は、USBメモリー、SDカード/xD/メモリースティック等の各種フラッシュメモリーカード、USB接続HDD、デジタルカメラ、ビデオカメラ、携帯電話、スマートフォン、タブレット、PDA(Personal Data Assistant)、ユーザー認証用のRFID(Radio Frequency IDentification)カードのリーダー等である。USBポート100に接続された外部機器2は、種類によっては、記憶部19と同様に記憶手段としても機能させることも可能である。
【0018】
接続検出部110は、それぞれのUSBポート100に外部機器2が接続されているか否かの接続状態を物理的に検出する。
接続検出部110は、USBポート100のコネクタの挿入を検知する赤外線等の光センサーやスイッチ、又はVBUSラインの電流を検知する電流検知回路や電圧検知回路等により構成される。接続検出部110が電流検知回路である場合、例えば、USBポート100のVBUSに電圧がかけられた際に、流れた電流の有無によって、数m秒〜数百m秒以内に外部機器2が接続されているか否かについての接続状態を検出することが可能である。
【0019】
なお、上述の例では、USBポートが二つと、それぞれの接続検出部が存在するように記載した。しかしながら、画像形成装置1のUSBポートの数は任意であり、それぞれに対応する接続検出部が備えられていればよい。また、USBポートに接続された外部のUSBハブの各ポートに接続検出部が備えられるような構成も可能である。
また、画像形成装置1において、制御部10及び画像処理部11は、GPU内蔵CPU等やチップ・オン・モジュールパッケージのように、一体的に形成されていてもよい。
また、制御部10及び画像処理部11は、RAMやROMやフラッシュメモリー等を内蔵していてもよい。
また、画像形成装置1は、ファクシミリの送受信を行うFAX送受信部を備えていてもよい。
【0020】
〔画像形成装置1の制御構成〕
図2を参照して、本実施形態の画像形成装置1の制御構成について、機能ブロックを基に説明する。
画像形成装置1は、複数のUSBポート100及び接続検出部110と、省電力処理部120(省電力処理手段)とを備えている。
また、記憶部19には、接続情報500a、500b(以下、いずれかの接続情報を示す場合は、単に「接続情報500」という。)、及び検出順番リスト510が記憶されている。
【0021】
図2の例の場合、USBポート100aには、外部機器2aが接続される。また、USBポート100bには、外部機器2bが接続される。
また、接続検出部110aがUSBポート100aに接続された外部機器2aを、接続検出部110bがUSBポート100bに接続された外部機器2bをそれぞれ検出する。この際に、接続検出部110aは、記憶部19に記憶された接続情報500aを読み出して、省電力状態への移行時に外部機器2aが接続されていた場合には、外部機器2aの検出を後回しとする。また、接続検出部110bも同様に、記憶部19に記憶された接続情報500bを読み出して、省電力状態への移行時に外部機器2bが接続されていた場合には、外部機器2bの検出を後回しとする。これにより、省電力状態への移行時に外部機器2が接続されていなかったUSBポート100に対応する接続検出部110から、外部機器2を検出することが可能となる。
【0022】
省電力処理部120は、省電力状態からの復帰時に、接続検出部110により外部機器2が検出された場合には、外部機器2からの応答を待ち、外部機器2が検出されなかった場合には外部機器2からの応答を待たずに復帰させる。
図2の例では、省電力処理部120は、接続検出部110a、110bからの外部機器2a、2bの検出により、外部機器2a、2bからの応答を待つか待たないかを判断する。
また、省電力処理部120は、省電力状態への移行時において、接続検出部110aがUSBポート100aへの外部機器2aの接続情報500aを記憶部19に記憶させ、接続検出部110bがUSBポート100bへの外部機器2aの接続情報500bを記憶部19に記憶させる。
また、省電力処理部120は、記憶部19に記憶された接続情報500a、500bにより、省電力状態への移行時に外部機器2が接続されていなかったUSBポート100に対応する接続検出部110から先に、外部機器2を検出させる。
【0023】
接続情報500は、省電力状態への移行時に記憶部19に記憶された、それぞれのUSBポート100への外部機器2の接続の有無を示す情報である。接続情報500aは、USBポート100aへの外部機器2aの情報である。接続情報500bは、USBポート100bへの外部機器2bの情報である。
【0024】
検出順番リスト510は、省電力からの復帰時に、どのUSBポート100から接続検出部110に外部機器2の検出をさせるかについての順番を示すキュー(queue)等のデータである。たとえば、検出順番リスト510は、初期値として、USBポート100に対応する記憶部19のアドレス順等のキューを含んでいる。
省電力状態への移行時に外部機器が接続されていると接続情報500に示されていたUSBポート100については、検出順番リスト510の検出させる順番が後回しになるよう変更される。これにより、省電力状態への移行時に外部機器2が接続されていなかったUSBポート100に対応する接続検出部110から、外部機器2を検出することが可能となる。
【0025】
ここで、画像形成装置1の制御部10、画像処理部11は、記憶部19に記憶された制御プログラムを実行することで、省電力処理部120として機能する。
また、画像形成装置1の記憶部19は、USBポート100へ接続された外部機器2の接続情報500を記憶する外部機器接続情報記憶手段として機能する。
また、上述の画像形成装置1の各部は、本発明の画像形成方法を実行するハードウェア資源となる。
【0026】
〔画像形成装置1の動作〕
次に、
図3を参照して、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の動作について説明する。
原稿読取部12は、本体部14の上部に配設され、原稿給送部13は、原稿読取部12の上部に配設されている。スタックトレイ50は、本体部14に形成された記録紙の排出口41側に配設され、また、操作パネル部16は、画像形成装置1のフロント側に配設されている。
【0027】
原稿読取部12は、スキャナー12aと、プラテンガラス12bと、原稿読取スリット12cとを備えている。スキャナー12aは、露光ランプ、及びCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)撮像センサー等から構成され、原稿給送部13による原稿の搬送方向に移動可能に構成されている。
プラテンガラス12bは、ガラス等の透明部材により構成された原稿台である。原稿読取スリット12cは、原稿給送部13による原稿の搬送方向と直交方向に形成されたスリットを有する。
【0028】
プラテンガラス12bに載置された原稿を読み取る場合には、スキャナー12aは、プラテンガラス12bに対向する位置に移動され、プラテンガラス12bに載置された原稿を走査しながら原稿を読み取って画像データを取得して、取得した画像データを本体部14に出力する。
また、原稿給送部13により搬送された原稿を読み取る場合には、スキャナー12aは、原稿読取スリット12cと対向する位置に移動され、原稿読取スリット12cを介し、原稿給送部13による原稿の搬送動作と同期して原稿を読み取って画像データを取得し、取得した画像データを本体部14に出力する。
【0029】
原稿給送部13は、原稿載置部13aと、原稿排出部13bと、原稿搬送機構13cとを備えている。原稿載置部13aに載置された原稿は、原稿搬送機構13cによって、1枚ずつ順に繰り出されて原稿読取スリット12cに対向する位置へ搬送され、その後、原稿排出部13bに排出される。
なお、原稿給送部13は、可倒式に構成され、原稿給送部13を上方に持ち上げることで、プラテンガラス12bの上面を開放させることができる。
【0030】
本体部14は、画像形成部17を備えると共に、給紙部42と、用紙搬送路43と、搬送ローラー44と、排出ローラー45とを備えている。給紙部42は、それぞれサイズ又は向きが異なる記録紙を収納する複数の給紙カセット421と、給紙カセット421から記録紙を1枚ずつ用紙搬送路43に繰り出す給紙ローラー422とを備えている。給紙ローラー422、搬送ローラー44、及び排出ローラー45は、搬送部として機能する。記録紙は、この搬送部により搬送される。
給紙ローラー422によって用紙搬送路43に繰り出された記録紙は、搬送ローラー44によって画像形成部17に搬送される。そして、画像形成部17によって記録が施された記録紙は、排出ローラー45によってスタックトレイ50に排出される。
【0031】
画像形成部17は、感光体ドラム17aと、露光部17bと、現像部17cと、転写部17dと、定着部17eとを備えている。露光部17bは、レーザー装置やミラーやレンズやLEDアレイ等を備えた光学ユニットであり、画像データに基づいて光等を出力して感光体ドラム17aを露光し、感光体ドラム17aの表面に静電潜像を形成する。現像部17cは、トナーを用いて感光体ドラム17aに形成された静電潜像を現像する現像ユニットであり、静電潜像に基づいたトナー像を感光体ドラム17a上に形成させる。転写部17dは、現像部17cによって感光体ドラム17a上に形成されたトナー像を記録紙に転写させる。定着部17eは、転写部17dによってトナー像が転写された記録紙を加熱してトナー像を記録紙に定着させる。
【0032】
〔画像形成装置1による省電力移行処理〕
次に、
図4を参照して、本発明の画像形成装置1の実施の形態に係る省電力移行処理の説明を行う。
省電力移行処理では、ユーザーの指示やタイマー(図示せず)により画像形成装置1が省電力に移行する際に、USBポート100に接続された外部機器2の接続情報500をそれぞれ記憶部19に記憶する。
この処理は、主に制御部10が、記憶部19に記憶されたプログラムを、各部と協働してハードウェア資源を用いて実行する。
以下では、
図4のフローチャートにより、省電力移行処理をステップ毎に説明する。
【0033】
(ステップS101)
まず、制御部10は、省電力処理部120により、接続情報記憶処理を行う。
制御部10は、それぞれのUSBポート100について、外部機器2が接続されているか否か、つまり接続の「有」「無」を、接続情報500として取得する。この際、制御部10は、実際に外部機器2と通信した結果として記憶部19に記憶されたデータ等から、接続情報500を作成してもよい。また、制御部10は、接続検出部110により実際に外部機器2が接続されていることを確認してもよい。
制御部10は、取得した接続情報500を、USBポート100と対応付けて、記憶部19に記憶する。
図2の例では、制御部10は、USBポート100aに対応する接続情報500aと、USBポート100bに対応する接続情報500bとを記憶部19に記憶する。
なお、実際に外部機器2と通信した結果として記憶部19に記憶されたデータ等から、接続情報500が作成された場合、制御部10は、USB機器の種類や状態等についても接続情報500に含めて取得してもよい。
【0034】
(ステップS102)
次に、制御部10は、省電力処理部120により、USBポート100の接続情報500を全てのポートについて記憶したか否かを判定する。
Yes、すなわち接続情報500を全てのポートについて記憶部19に記憶した場合、制御部10は、処理をステップS103に進める。
No、すなわち接続情報500をまだ全てのポートについて記憶していない場合、制御部10は、処理をステップS101に戻す。そして、制御部10は、接続情報500をまだ記憶していないポートについて記憶する処理を続ける。
【0035】
(ステップS103)
USBポート100の接続情報500を全て記憶した場合、制御部10は、省電力処理部120により、省電力状態遷移処理を行う。
ここでは、まず、制御部10は、全ての外部機器2を切断する。制御部10は、例えば外部機器2がUSBメモリーやUSB外付けHDD等であった場合、ライトバックキャッシュの内容等を書きだしてから、VBUSラインの電源をオフにする。なお、記憶部19の設定によっては、USB充電用としてUSBポート100のVBUSラインに5Vを供給したままにすることも可能である。
また、制御部10は、消費電力の大きい画像形成部17等の電源については切断する。この上で、制御部10自体も消費電力が低いスリープ状態等に遷移させる。この際、制御部10は、ネットワーク送受信部15や図示しないタイマー等の復帰用の手段の電源は供給しておく。また、制御部10は、レジスタ等の内容を退避した上で記憶部19のRAM等はセルフリフレッシュ等によりメモリー内容自体は保持する状態にさせておき、記憶部19のHDD等の電源は切断する。
以上により、本発明の実施の形態に係る省電力移行処理を終了する。
【0036】
〔画像形成装置1による省電力復帰処理〕
次に、
図5を参照して、本発明の画像形成装置1の実施の形態に係る省電力復帰処理の説明を行う。
省電力復帰処理では、それぞれのUSBポート100について記憶部19に記憶された接続情報500を読み出し、接続検出部110により外部機器2の接続状態を検出して、省電力状態から高速に復帰する。
この処理は、主に制御部10が、記憶部19に記憶されたプログラムを、各部と協働してハードウェア資源を用いて実行する。
以下では、
図5のフローチャートにより、省電力復帰処理をステップ毎に説明する。
【0037】
(ステップS200)
まず、制御部10は、省電力処理部120により、初期化処理を行う。
制御部10は、ネットワーク送受信部15からの信号、図示しないタイマーの信号、操作パネル部16のボタン等の押下やICカード認証(図示せず)によるユーザーの指示の信号等により、省電力状態からの復帰を開始する。
制御部10は、画像形成部17等の各部に電源を供給し、各種初期化の処理を行う。
また、制御部10は、記憶部19のRAM等については、セルフリフレッシュの状態から復帰させ、記憶部19のHDD等については電源を供給する。これにより、記憶部19は、制御部10からで読み書き可能な状態となる。
【0038】
(ステップS201)
次に、制御部10は、省電力処理部120により、ポート電源供給処理を行う。
制御部10は、全てのUSBポート100のVBUSラインに電源を供給する。これにより、USBポート100に外部機器2が接続されている場合、起動が開始される。
なお、設定等により、省電力状態でもVBUSラインに電源を供給されていたUSBポート100については、リセット等の信号を送信する。
【0039】
(ステップS202)
次に、制御部10は、省電力処理部120により、接続情報読み出し処理を行う。
制御部10は、いずれかのUSBポート100を検出順番リスト510に示された順番に選択し、記憶部19からこの選択されたUSBポート100に対応する接続情報500を読み出す。
【0040】
(ステップS203)
次に、制御部10は、省電力処理部120により、そのポートは接続されていたか否かを判定する。制御部10は、上述の省電力移行処理(
図4)で当該接続情報500が取得された際、つまり省電力状態への移行時に、選択されたUSBポート100に対応する外部機器2が接続されていた場合、Yesと判定する。また、制御部10は、同様に省電力への移行時に選択されたUSBポート100に対応する外部機器2が接続されていなかった場合、Noと判定する。これに加えて、制御部10は、外部機器2の接続の判定が行われ、下記で説明する順番後回し処理で、一旦、順番が後回しにされたUSBポート100についても、Noと判定する。
Yesの場合、制御部10は、処理をステップS204に進める。
Noの場合、制御部10は、処理をステップS205に進める。
【0041】
(ステップS204)
省電力への移行時に、選択されたUSBポート100に外部機器2が接続されていた場合には、制御部10は、省電力処理部120により、順番後回し処理を行う。
制御部10は、既に外部機器2が接続されていたUSBポート100については、検出順番リスト510のキューの最後になるよう順番を入れ換える。これにより、制御部10は、後述するように、省電力状態への移行時に外部機器2が接続されていなかったUSBポート100に対応する接続検出部110から、外部機器2を検出させることになる。
図2の例では、制御部10は、外部機器2aが検出されなかった場合には外部機器2aからの応答を待たずに復帰の処理を続ける。同様に、外部機器2bが検出されなかった場合には外部機器2bからの応答を待たずに復帰の処理を続ける。
その後、制御部10は、処理をステップS202に戻して、次の順番のUSBポート100について処理を進める。これにより、外部機器からの応答待ちの間、先に、外部機器2が接続されていない可能性が高いUSBポート100接続の検出を行うことが可能となり、復帰にかかる時間を短縮できる。
【0042】
(ステップS205)
省電力への移行時に、選択されたUSBポート100に外部機器2が接続されていなかった又は一旦後回しにされていた場合、制御部10は、接続検出部110により、外部機器接続検知処理を行う。
接続検出部110は、選択されたUSBポート100に対応する外部機器2が接続されているか否かについての接続状態を、光センサの信号の変化、スイッチのオン/オフによる信号の変化、VBUSラインの電流の有無、電圧の変化等により検出する。
なお、接続検出部110は、VBUSラインに電源を供給する前に、外部機器2の接続を検出してもよい。
【0043】
(ステップS206)
次に、制御部10は、省電力処理部120により、外部機器2の接続を検出したか否かを判定する。
制御部10は、選択されたUSBポート100に外部機器2が接続されていることが、対応する接続検出部110により検出された場合、Yesと判定する。制御部10は、外部機器2が検出されなかった場合には、Noと判定する。
Yesの場合、制御部10は、処理をステップS208に進める。
Noの場合、制御部10は、処理をステップS207に進める。
【0044】
(ステップS207)
選択されたUSBポート100に外部機器2の接続が検出されなかった場合、制御部10は、省電力処理部120により、外部機器切断処理を行う。
制御部10は、選択されたUSBポート100のVBUSラインへの電源供給をオフにする。また、制御部10は、このUSBポート100に対応する接続情報500の接続の有無を「無」にして記憶部19に記憶する。
その後、制御部10は、処理をステップS212に進める。
【0045】
(ステップS208)
選択されたUSBポート100に外部機器2の接続が検出された場合、制御部10は、省電力処理部120により、応答待ち処理を行う。
制御部10は、選択されたUSBポート100のD+又はD−ラインがプルアップされる応答があるまで、一秒よりも長い所定時間、待つ。この所定時間は、従来よりも長いご5秒〜10秒程度の時間を設定してもよい。つまり、制御部10は、外部機器2が接続されていることを接続検出部110で検出しているので、従来よりも長く応答を待ってもよくなり、確実に外部機器2からの応答を待つことが可能となる。
図2の例では、制御部10は、省電力処理部120により、接続検出部110aにより外部機器2aが検出された場合には、外部機器2aからの応答を待つ。同様に、省電力処理部120は、接続検出部110bにより外部機器2bが検出された場合には、外部機器2bからの応答を待つ。
なお、制御部10は、この応答の待ち時間の間、別のスレッドを動作させて、起動の処理を続行させてもよい。この際、制御部10は、接続情報500にて省電力状態への移行時に接続された外部機器2の種類を読み出し、応答が遅いと思われる外部機器2の応答時間に、優先的に復帰の処理を進めてもよい。
【0046】
(ステップS209)
次に、制御部10は、省電力処理部120により、外部機器2からの応答があったか否かを判定する。
制御部10は、選択されたUSBポート100に接続された外部機器2から、所定時間待つ間に応答があった場合、Yesと判定する。制御部10は、この外部機器2からの応答がなかった場合は、Noと判定する。
Yesの場合、制御部10は、処理をステップS210に進める。
Noの場合、制御部10は、処理をステップS211に進める。
【0047】
(ステップS210)
外部機器2からの応答があった場合、制御部10は、省電力処理部120により、外部機器通信処理を行う。
応答があった後、制御部10は、選択されたUSBポート100から外部機器2にリセット信号を送出し、デバイスのコンフィギュレーション等を行うような通信を行う。制御部10は、外部機器2から、デバイスディスクリプタ等のデバイスの情報等を取得する。この取得された情報は、記憶部19に記憶され、接続情報500に用いられてもよい。
また、制御部10は、このUSBポート100に対応する接続情報500の接続の有無を「有」にして記憶部19に記憶する。
その後、制御部10は、処理をステップS212に進める。
【0048】
(ステップS211)
外部機器2からの応答がなかった場合、制御部10は、省電力処理部120により、エラー報知処理を行う。
制御部10は、所定時間経っても、当該外部機器2からの応答がなかった場合には、外部機器2の故障又はケーブルの不良等と判断し、エラー表示を操作パネル部16に報知する。また、制御部10は、ネットワーク送受信部15から、外部の端末(図示せず)やサーバー等にエラー情報を送信してもよい。
【0049】
(ステップS212)
ここで、制御部10は、省電力処理部120により、全てのポートの接続を検出したか否かを判定する。
制御部10は、全てのUSBポート100について、外部機器2の接続を接続検出部110で検出した場合、Yesと判定する。制御部10は、まだ全てのUSBポート100について検出が終わっていない場合には、Noと判定する。
Yesの場合、制御部10は、処理をステップS213に進める。
Noの場合、制御部10は、処理をステップS202に戻して、他のUSBポート100について処理を続行する。
【0050】
(ステップS213)
すべてのUSBポート100の接続を検出した場合には、制御部10は、復帰処理を行う。
制御部10は、各部の初期化が終了した後、退避されたレジスタを復帰し、読み出し可能となった記憶部19のRAM上に展開された制御プログラムの復帰後動作用のアドレスにジャンプ等する。これにより、画像形成装置1は、省電力状態から復帰し、省電力状態へ移行する前の処理を継続する。
以上により、本発明の実施の形態に係る省電力復帰処理を終了する。
【0051】
以上のように構成することで、以下のような効果を得ることができる。
従来、特許文献1の技術は、外部機器を接続検知する手段を別に用意しているものの、省電力状態からの復帰時には、外部機器が接続されていない場合でも、最長で数秒程度、当該外部機器からの応答を待つ必要があった。このため、省電力状態からの復帰に時間がかかっており、ユーザーの利便性を損ねていた。
これに対して、本発明の画像形成装置1は、外部機器2が接続されるUSBポート100と、USBポート100に外部機器2の接続状態を、光センサーやスイッチやVBUSラインの電流/電圧等により検出する接続検出部110と、省電力状態からの復帰時に、接続検出部110により外部機器2が検出されなかった場合には外部機器2からの応答を待たずに省電力状態から復帰させる省電力処理部120とを備えることを特徴とする。
このように構成することで、本実施形態の画像形成装置1は、外部機器2が接続されていない場合には、応答があるまでの数秒程度を待たなくてもよくなる。このため、省電力状態からの復帰を高速に行えるようになり、ユーザーの利便性を高めることができる。
【0052】
また、従来の装置では、省電力状態からの復帰時に、VBUSラインに電源が供給されてから外部機器が応答するまで、本来の応答の待ち時間の上限である1秒よりも長くかかる場合、復帰処理内では検出できないことがあった。その場合、外部機器が存在しない又は省電力モード中に抜去されたと誤検知されていた。
これに対して、本実施形態の画像形成装置1は、外部機器2が接続されていることが接続検出部110で検出された場合、その外部機器2から応答があるまで、従来の装置より長い時間、待機する。このため、省電力状態からの復帰時に応答が遅い外部機器2であっても誤検知しないようにすることができ、確実に接続することが可能となる。
【0053】
また、本発明の画像形成装置1は、USBポート100及び接続検出部110は複数備えられ、省電力状態への移行時における、それぞれのUSBポート100への外部機器2の接続情報500を記憶する記憶部19を備え、記憶部19の接続情報500により、省電力状態への移行時に外部機器2が接続されていなかったUSBポート100に対応する接続検出部110から、外部機器2を検出することを特徴とする。
このように構成することで、省電力状態からの復帰の際にも外部機器2が接続されていない可能性が高いUSBポート100について先に接続検出部110で外部機器2を検出することが可能になる。よって、確実に、外部機器2が接続されていないUSBポート100について、他の外部機器2が接続されたUSBポート100が応答を返すまでに接続の検出を行うことができる。これにより、無駄な待ち時間を短縮して、確実に応答待ちを行わないで起動を高速化することが可能となる。
また、例えば、USBポート100bの応答待ちの間に外部機器2aがUSBポート100aに接続され、これにより起動が遅くなるという事態も回避することが可能となる。加えて、外部機器2が接続されていない接続検出部110及びUSBポート100のVBUSラインへの電源を早く切断することができ、消費電力を抑えることも可能となる。
【0054】
なお、上述の実施の形態においては、
図5の省電力復帰処理の際、検出順番リスト510のキューを変更するように記載した。しかしながら、制御部10は、
図4の省電力移行処理の際に、それぞれのUSBポート100の接続の有無により検出順番リスト510のキューを用意しておいてもよい。
また、制御部10は、接続情報500に外部機器2の種類や状態等を含ませることも可能である。これにより、制御部10は、省電力状態への移行時に外部機器2が接続されていたUSBポート100について、当該外部機器2の種類に従い、接続検出部110による接続状態の検出の順番を、更に変更することが可能となる。たとえば、制御部10は、外部機器2がUSB外付けHDD等の応答が遅いデバイスであった場合、接続の検出の順番を遅くすることで、結果として応答待ちの時間を少なくすることが可能となる。また、同様に、制御部10は、VBUSに電源が供給されてから、当該外部機器2からの応答があるまでの時間を接続情報500に保存しておき、検出順番リスト510のキューを設定してもよい。
また、制御部10は、複数の外部機器2からの応答を別のスレッド等で検出するような構成であってもよい。このような構成の場合、接続検出部110による接続状態の検出の順番を、HDD等の応答が遅いデバイスについては、逆に早くすることで、応答待ちの間に他の外部機器2の接続の検出や復帰等を行わせることが可能となり、より省電力状態からの復帰までの時間を短縮できる。
また、制御部10は、応答待ちの間に他のUSBポート100に接続された外部機器2からの応答があり、応答を検知し損ねた場合、リセット信号等を送信して再度応答を求めてもよい。
また、制御部10は、接続検出部110による外部機器2の接続検知後に、接続が検出されたUSBポート100に対して、VBUSへの電源供給を行ってもよい。また、制御部10は、全USBポート100に対して一斉にVBUSへの電源供給を行わず、各USBポート100に対して接続検知後、別々にVBUSへの電源供給を行ってもよい。
【0055】
また、本発明は、画像形成装置以外のUSBを備えた情報処理装置にも適用できる。つまり、ネットワークスキャナ、スキャナーをUSB等で別途接続したサーバー等を用いる構成であってもよい。
【0056】
また、上記実施の形態の構成及び動作は例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実行することができることは言うまでもない。