(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記キャプチャ可否制御部は、取得される前記キャプチャレベル値と取得される前記基準値との大小関係に応じて、前記表示部に表示される画像のキャプチャ可否を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載のキャプチャ可否制御装置。
ユーザからのキャプチャ開始操作を受け付けた際に、取得される前記キャプチャレベル値と取得される前記基準値との比較結果に応じて、前記表示部に表示される画像のキャプチャ可否を判定するキャプチャ可否判定部、をさらに含み、
前記キャプチャ可否制御部は、当該画像のキャプチャが許可されることが判定される場合に、前記表示部に表示される画像のキャプチャを開始する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のキャプチャ可否制御装置。
前記キャプチャ可否制御部は、キャプチャ開始操作を受け付けた際に、取得される前記キャプチャレベル値と取得される前記基準値との比較結果に応じて、前記表示部に表示される画像のキャプチャ可否を判定し、当該画像のキャプチャが禁止される場合は、当該画像のキャプチャが許可される状況となった際に前記表示部に表示される画像のキャプチャを開始する、
ことを特徴とする請求項3に記載のキャプチャ可否制御装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術では、プログラムから取得する通知は画像のキャプチャを許可又は禁止する旨を示しているにすぎなかった。そのため、当該プログラムの実行時期やユーザの属性の値などに応じた制御などといった、画像のキャプチャ可否についての複雑な制御を実現するためには、当該プログラムにおいて複雑なロジックを実装する必要があり、実装の手間がかかっていた。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的の1つは、表示される画像のキャプチャ可否についての複雑な制御を従来よりも容易に実現できるキャプチャ可否制御装置、キャプチャ可否制御方法、プログラム及び情報記憶媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係るキャプチャ可否制御装置は、プログラムを実行することにより生成される画像が表示部に表示されるよう制御する表示制御部と、前記表示部に表示される画像のキャプチャが許可又は禁止される程度を示すキャプチャレベル値を取得するキャプチャレベル値取得部と、画像のキャプチャ可否の基準となる基準値を取得する基準値取得部と、取得される前記キャプチャレベル値と取得される前記基準値との比較結果に応じて、前記表示部に表示される画像のキャプチャ可否を制御するキャプチャ可否制御部と、を含むことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係るキャプチャ可否制御方法は、プログラムを実行することにより生成される画像が表示部に表示されるよう制御する表示制御ステップと、前記表示部に表示される画像のキャプチャが許可又は禁止される程度を示すキャプチャレベル値を取得するキャプチャレベル値取得ステップと、画像のキャプチャ可否の基準となる基準値を取得する基準値取得ステップと、取得される前記キャプチャレベル値と取得される前記基準値との比較結果に応じて、前記表示部に表示される画像のキャプチャ可否を制御するキャプチャ可否制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係るプログラムは、プログラムを実行することにより生成される画像が表示部に表示されるよう制御する手順、前記表示部に表示される画像のキャプチャが許可又は禁止される程度を示すキャプチャレベル値を取得する手順、画像のキャプチャ可否の基準となる基準値を取得する手順、取得される前記キャプチャレベル値と取得される前記基準値との比較結果に応じて、前記表示部に表示される画像のキャプチャ可否を制御する手順、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る情報記憶媒体は、プログラムを実行することにより生成される画像が表示部に表示されるよう制御する手順、前記表示部に表示される画像のキャプチャが許可又は禁止される程度を示すキャプチャレベル値を取得する手順、画像のキャプチャ可否の基準となる基準値を取得する手順、取得される前記キャプチャレベル値と取得される前記基準値との比較結果に応じて、前記表示部に表示される画像のキャプチャ可否を制御する手順、をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体である。
【0010】
本発明によれば、キャプチャレベル値と基準値との比較結果に応じて表示部に表示される画像のキャプチャ可否が制御されるので、表示される画像のキャプチャ可否についての複雑な制御を従来よりも容易に実現できることとなる。
【0011】
本発明の一態様では、前記キャプチャ可否制御部は、取得される前記キャプチャレベル値と取得される前記基準値との大小関係に応じて、前記表示部に表示される画像のキャプチャ可否を制御する。
【0012】
また、本発明の一態様では、ユーザからのキャプチャ開始操作を受け付けた際に、取得される前記キャプチャレベル値と取得される前記基準値との比較結果に応じて、前記表示部に表示される画像のキャプチャ可否を判定するキャプチャ可否判定部、をさらに含み、前記キャプチャ可否制御部は、当該画像のキャプチャが許可されることが判定される場合に、前記表示部に表示される画像のキャプチャを開始する。
【0013】
この態様では、前記キャプチャ可否制御部は、キャプチャ開始操作を受け付けた際に、取得される前記キャプチャレベル値と取得される前記基準値との比較結果に応じて、前記表示部に表示される画像のキャプチャ可否を判定し、当該画像のキャプチャが禁止される場合は、当該画像のキャプチャが許可される状況となった際に前記表示部に表示される画像のキャプチャを開始してもよい。
【0014】
また、本発明の一態様では、前記キャプチャレベル値取得部は、設定されている前記キャプチャレベル値が変更された際に、変更後の前記キャプチャレベル値を取得し、前記キャプチャ可否制御部は、前記キャプチャレベル値の変更前に表示される画像のキャプチャ画像と、前記キャプチャレベル値の変更後に表示される画像のキャプチャ画像と、が互いに異なるチャプターに関連付けて管理されるよう制御する。
【0015】
また、本発明の一態様では、前記基準値取得部は、前記プログラムの実行時期に応じた前記基準値を取得する。
【0016】
また、本発明の一態様では、前記基準値取得部は、ユーザの属性の値に応じた前記基準値を取得する。
【0017】
また、本発明の一態様では、前記プログラムはゲームのプログラムであり、前記キャプチャレベル値は前記ゲームにおける場面に応じた値である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の一実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システム10の全体構成の一例を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係る情報処理システム10は、情報処理装置12とコントローラ14とディスプレイ16とを含んでいる。
【0021】
本実施形態に係る情報処理装置12は、例えば、ゲーム装置やパーソナルコンピュータ等のコンピュータであり、例えば
図2に示すように、制御部20、記憶部22、通信部24、入出力部26、を含んでいる。制御部20は、例えば情報処理装置12にインストールされるプログラムに従って動作するCPU等のプログラム制御デバイスである。本実施形態に係る制御部20には、CPUから供給されるグラフィックスコマンドやデータに基づいてフレームバッファに画像を描画するGPU(Graphics Processing Unit)も含まれている。記憶部22は、例えばROMやRAM等の記憶素子やハードディスクドライブなどである。記憶部22には、制御部20によって実行されるプログラムなどが記憶される。また、本実施形態に係る記憶部22には、GPUにより画像が描画されるフレームバッファの領域が確保されている。通信部24は、例えばネットワークボードや無線LANモジュールなどの通信インタフェースなどである。入出力部26は、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)ポートやUSBポートなどの入出力ポートである。本実施形態では例えば、制御部20が生成する画像や音声データが入出力部26を介してディスプレイ16に出力される。
【0022】
本実施形態に係るコントローラ14は、情報処理装置12に対する操作入力を行うための操作入力装置である。本実施形態に係るコントローラ14は、例えばUSBポートや無線LANモジュールを備えている。そして本実施形態に係るコントローラ14は、例えばコントローラ14及び情報処理装置12のUSBポートを介して有線で、あるいは、コントローラ14及び情報処理装置12の無線LANモジュールを介して無線で、情報処理装置12と通信可能となっている。
【0023】
本実施形態に係るディスプレイ16は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等である。本実施形態では、情報処理装置12とディスプレイ16とは、例えばHDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)ケーブルにより接続されている。また、本実施形態に係るディスプレイ16は、スピーカを内蔵している。そして本実施形態に係るディスプレイ16は、入出力部26を介して受け付けるビデオ信号が表す画像を表示し、入出力部26を介して受け付ける音声データが表す音声を出力する。
【0024】
本実施形態では、情報処理装置12で、当該情報処理装置12にインストールされたプログラムが実行される。以下、当該プログラムをターゲットプログラムと呼ぶこととする。そして本実施形態に係るターゲットプログラムは、例えばゲームプログラム、より具体的にはシューティングゲームのゲームプログラムであることとする。本実施形態に係る情報処理装置12は、ターゲットプログラムを実行することにより、当該ターゲットプログラムの進行状況に応じて、所定のフレームレートで(例えば1/60秒毎に)画像の生成が行われる。本実施形態では例えば、シューティングゲームの進行状況に応じて画像の生成が行われることとなる。
【0025】
図3A及び
図3Bには、上述のようにして生成される画像の一例である、シューティングゲームのプログラムが実行された際に生成されるプレイ画像Pが示されている。本実施形態に係るシューティングゲームは複数のステージから構成されていることとする。そして、
図3Aには、あるステージの序盤から中盤にかけての一場面を表すプレイ画像P1が示されている。そして、
図3Bには、当該ステージの終盤の一場面、具体的には例えばボスキャラと戦う場面を表すプレイ画像P2が示されている。
【0026】
また本実施形態では、情報処理装置12に、上述のターゲットプログラムとは別に、特定の場面についての一連のプレイ画像Pのキャプチャ可否を制御するためのキャプチャ可否制御プログラムがインストールされている。そして本実施形態に係る情報処理装置12は、キャプチャ可否制御プログラムを実行することにより、特定の場面についての一連のプレイ画像Pのキャプチャ可否が制御される。ここでは例えば当該一連のプレイ画像Pがエンコードされた上で動画像として録画されるか否か、すなわち記憶部22に記憶されるか否かが制御される。なお、一連のプレイ画像Pがディスプレイ16に表示される際のフレームレートと記憶部22に記憶される動画像のフレームレートとは同じであっても異なっていてもよい。また本実施形態では、キャプチャされるよう制御されたプレイ画像Pは、記憶部22に設けられた、最大で15分間の動画像が記憶可能なリングバッファ領域に、動画像を構成するフレーム画像として記憶される。以下、当該動画像をプレイ動画像と呼ぶこととする。また本実施形態では、プレイ動画像を構成するフレーム画像に関連付けて、当該プレイ動画像とともにディスプレイ16に内蔵されているスピーカから出力された音声を表す音声データがリングバッファ領域に記憶されることとする。そして情報処理装置12のユーザは、情報処理装置12にインストールされた動画像再生プログラムを実行することにより、録画されたプレイ動画像を自由に再生できるようになっている。
【0027】
また本実施形態では、情報処理装置12にインストールされた動画像編集プログラムによって、リングバッファ領域に記憶されたプレイ動画像を情報処理装置12のユーザ、ここでは例えばシューティングゲームのプレイヤが自由に編集できるようになっている。このようにして本実施形態では、情報処理装置12のユーザが、プレイ画像Pをフレーム画像として含む、一般に公開したい動画像を作成できるようになっている。そして本実施形態では、このようにして作成された動画像を動画像投稿サイトなどのインターネット上の各種サイトにアップロードできるようになっている。そしてこのようにしてアップロードされた動画像は一般に公開される。
【0028】
以下、本実施形態におけるプレイ画像Pのキャプチャ可否制御についてさらに説明する。
図4は、本実施形態におけるプレイ画像Pのキャプチャ可否制御の一例を説明する説明図である。本実施形態では
図4に示すように、キャプチャレベル値及び基準値に基づいて、プレイ画像Pがキャプチャされるか否か、すなわちプレイ画像Pのキャプチャ画像が生成されるか否かが制御される。
【0029】
ここでキャプチャレベル値とは、本実施形態では例えば、当該シューティングゲームにおける各場面について、ディスプレイ16に表示されるプレイ画像Pのキャプチャが許可又は禁止される程度を示す値を指す。本実施形態では例えば、キャプチャレベル値として、0以上3以下のいずれかの整数値が設定されることとする。そして本実施形態では、プレイ画像Pをキャプチャすることが禁止される程度が高いほどキャプチャレベル値として大きな値が設定され、プレイ画像Pをキャプチャすることが許可される程度が高いほどキャプチャレベル値として小さな値が設定されることとする。そして本実施形態では、ターゲットプログラムは、キャプチャレベル値が変更されるタイミング、本実施形態では例えばプレイ画像Pに示される場面が変わるタイミングに、変更後のキャプチャレベル値をキャプチャ可否制御プログラムに通知する。そして、キャプチャ可否制御プログラムは、当該変更後のキャプチャレベル値をターゲットプログラムから取得する。また本実施形態では、キャプチャレベル値はターゲットプログラムの制作者によってプログラムに関連付けて設定されており変更することができないこととする。なお、キャプチャレベル値がターゲットプログラムの制作者等によって変更可能であっても構わない。
【0030】
一方基準値とは、本実施形態では例えば、キャプチャレベル値とは別に設定される、画像のキャプチャ可否の基準となる値を指す。本実施形態では、ターゲットプログラムの実行時期や情報処理装置12のユーザの属性の値(例えば、ユーザの住所、年齢、性別などを示す値)等の各種パラメータの値に応じた基準値が設定される。例えば、ターゲットプログラムのプロモーション期間であるか否かに応じた値が基準値として設定されてもよい。より具体的には例えば、予め定められた、ターゲットプログラムのプロモーション期間については、基準値として2が設定され、それ以外の期間については、基準値として1が設定されるようにしてもよい。また例えば、ターゲットプログラムの発売日からの経過期間に応じた基準値が設定されてもよい。具体的には例えば、ターゲットプログラムの発売日から6ヶ月以上経過している場合は基準値として2が設定され、6ヶ月以上経過していない場合は基準値として1が設定されてもよい。また例えば、ユーザの住所が特定の地域内であれば基準値として2が設定されそうでない場合はその他例えば、情報処理装置12のユーザの住所、年齢、性別などといったユーザの属性の値に応じた基準値が設定されてもよい。
【0031】
そして本実施形態では、ターゲットプログラムに、上述の各種パラメータの値に基づいて基準値を決定するロジックが実装されていることとする。そして本実施形態では、当該ターゲットプログラムの実行開始時に、上述の各種パラメータの値に基づいて決定される基準値をキャプチャ可否制御プログラムに通知する。そして、キャプチャ可否制御プログラムは、当該基準値をターゲットプログラムから取得する。このように、本実施形態に係るキャプチャ可否制御プログラムは、キャプチャレベル値と基準値とをそれぞれ独立してターゲットプログラムから取得することとなる。なお上述の各種パラメータの値が変化した際に、変化後のパラメータの値に基づいて決定される基準値がターゲットプログラムからキャプチャ可否制御プログラムに通知されるようにしてもよい。また本実施形態では、基準値は、情報処理装置12のユーザが変更できないようになっている。
【0032】
そして本実施形態では、キャプチャレベル値と基準値とが比較される。そして、キャプチャレベル値が基準値以下である場合にプレイ画像Pのキャプチャが許可されることとなる。本実施形態ではプレイ画像Pのキャプチャが許可されている期間は、当該プレイ画像Pのキャプチャ画像が、動画像を構成するフレーム画像として録画されることとなる。なお、プレイ画像Pのキャプチャが許可されている期間に、ユーザからの要求に応じて、プレイ画像Pのキャプチャ画像が録画されるようにしてもよい。
【0033】
図4には、基準値として1が設定されている場合と2が設定されている場合のそれぞれについて、期間t1〜t6のそれぞれにプレイ画像Pのキャプチャ画像が録画されるか否かが模式的に示されている。本実施形態では、期間t3に、ステージの序盤から中盤にかけての場面を示すプレイ画像P1が表示されることとする。そして当該場面のキャプチャレベル値は1であることとする。また本実施形態では、期間t4に、ステージの終盤の場面を示すプレイ画像P2が表示されることとする。そして当該場面のキャプチャレベル値は2であることとする。その他、期間t1、t2、t5、t6に表示されるプレイ画像Pが示す場面のキャプチャレベル値は、それぞれ、0、3、1、2であることとする。
【0034】
そして本実施形態では、期間t1、t3、t5に表示される、キャプチャレベル値が0又は1である場面のプレイ画像Pは、基準値が1である場合も2である場合もキャプチャされる。期間t4、t6に表示される、キャプチャレベル値が2であるプレイ画像Pは、基準値が1である場合にはキャプチャされるが2である場合はキャプチャされない。そして、期間t2に表示される、キャプチャレベル値が3である場面のプレイ画像Pは、基準値が1の場合も2の場合もキャプチャされない。
【0035】
例えばターゲットプログラムの制作者は、プレイ動画像が録画されたくない場面や、一般に公開されたくない場面であるほど、当該場面のキャプチャレベル値として大きな値が設定されるようにするとよい。例えばターゲットプログラムの制作者が、ステージの序盤から中盤の場面よりもステージの終盤の場面の方が、当該場面のプレイ動画像が録画されたくない、あるいは、一般に公開したくないと考えたとする。このような場合は例えば
図4に示すように、キャプチャレベル値として、序盤から中盤の場面については例えば1が設定され、ステージの終盤の場面については例えば2が設定されるようにするとよい。このようにすることで、基準値として1が設定されている場合には、キャプチャレベル値が2以上である場面のプレイ画像Pはキャプチャされないこととなる。
【0036】
そして例えば、ある場面については、特定の条件を満足する場合だけキャプチャを許可したいという状況が考えられる。具体的には例えば、ステージの終盤の場面を表すプレイ動画像について、所定のプロモーション期間だけ録画や一般公開を許可したい場合が考えられる。このような場合には例えば当該プロモーション期間だけ基準値として2がターゲットプログラムからキャプチャ可否制御プログラムに通知されるようにすることで、キャプチャレベル値が2である場面のプレイ画像Pがキャプチャされることとなる。また、ターゲットプログラムの発売日から所定期間が経過した後は基準値として2が通知されるようにすることで、ターゲットプログラムの発売日から所定期間が経過したら当該場面を示すプレイ動画像の録画や一般公開が可能となるようにすることができる。以上のようにして本実施形態では、表示されているプレイ画像Pのキャプチャ可否を事後的に変更できることとなる。そして本実施形態では、表示される画像のキャプチャ可否についての複雑な制御を従来よりも容易に実現できることとなる。
【0037】
また本実施形態では、キャプチャレベル値が変更されるタイミング、本実施形態では例えばプレイ画像Pに示される場面が変わるタイミングに、チャプターが区切られることとなる。
図4には、基準値が1である場合に、Chap1〜3の3つのチャプターのプレイ動画像が録画され、基準値が2である場合に、Chap1〜5の5つのチャプターのプレイ動画像が録画されることが示されている。なお、ターゲットプログラムの実行中に基準値が変更されるタイミングにチャプターが区切られるようにしてもよい。
【0038】
以下、プレイ画像Pのキャプチャ可否制御に関する情報処理装置12の機能、並びに、情報処理装置12で実行されるプレイ画像Pのキャプチャ可否制御処理についてさらに説明する。
【0039】
図5は、本実施形態に係る情報処理装置12で実装される機能の一例を示す機能ブロック図である。なお、本実施形態に係る情報処理装置12で、
図5に示す機能のすべてが実装される必要はなく、また、
図5に示す機能以外の機能が実装されていても構わない。
【0040】
そして、本実施形態に係る情報処理装置12は、
図5に示すように、機能的には例えば、操作受付部30、ターゲットプログラム実行部32、画像生成部34、音声データ生成部36、出力制御部38、キャプチャレベル値データ記憶部40、基準値データ記憶部42、キャプチャレベル値通知部44、キャプチャレベル値取得部46、基準値通知部48、基準値取得部50、キャプチャ可否判定部52、キャプチャ可否制御部54、動画像記憶部56、を含んでいる。出力制御部38は、表示制御部38a、音声出力制御部38b、を含んでいる。操作受付部30、ターゲットプログラム実行部32、キャプチャレベル値通知部44、基準値通知部48は、上述のターゲットプログラムに対応付けられる。そして操作受付部30、画像生成部34、音声データ生成部36、出力制御部38、キャプチャレベル値データ記憶部40、基準値データ記憶部42、キャプチャレベル値取得部46、基準値取得部50、キャプチャ可否判定部52、キャプチャ可否制御部54、動画像記憶部56は、上述のキャプチャ可否制御プログラムに対応付けられる。キャプチャレベル値データ記憶部40、基準値データ記憶部42、動画像記憶部56は、記憶部22を主として実装される。操作受付部30は、通信部24や入出力部26を主として実装される。出力制御部38は、制御部20及び入出力部26を主として実装される。その他の機能は制御部20を主として実装される。以上のようにして本実施形態に係る情報処理装置12は、キャプチャ可否制御装置としての役割を担うこととなる。
【0041】
そして、以上の機能は、コンピュータである情報処理装置12にインストールされた、以上の機能に対応する指令を含むプログラムを、情報処理装置12の制御部で実行することにより実装されている。このプログラムは、例えば、光ディスク、磁気ディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等のコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体を介して、あるいは、インターネットなどのコンピュータネットワークを介して情報処理装置12に供給される。
【0042】
操作受付部30は、ユーザのコントローラ14に対する操作に応じた操作信号をコントローラ14から受け付ける。
【0043】
ターゲットプログラム実行部32は、ターゲットプログラムを実行する。また本実施形態では、ターゲットプログラム実行部32は、操作受付部30が受け付ける操作信号に応じた処理を実行する。
【0044】
画像生成部34は、ターゲットプログラム実行部32によるターゲットプログラムの実行状況に応じた画像を生成する。
【0045】
音声データ生成部36は、ターゲットプログラム実行部32によるターゲットプログラムの実行状況に応じた音声データを生成する。
【0046】
出力制御部38は、ディスプレイ16への出力を制御する。表示制御部38aは、画像生成部34が生成した画像がディスプレイ16に表示されるよう制御する。表示制御部38aは、本実施形態では例えば、画像生成部34が生成した画像をディスプレイ16に出力する。音声出力制御部38bは、音声データ生成部36が生成した音声データがディスプレイ16に内蔵されているスピーカから出力されるよう制御する。音声出力制御部38bは、本実施形態では例えば、音声データ生成部36が生成した音声データをディスプレイ16に出力する。
【0047】
キャプチャレベル値データ記憶部40は、上述のキャプチャレベル値を示すキャプチャレベル値データを記憶する。
【0048】
基準値データ記憶部42は、上述の基準値を示す基準値データを記憶する。
【0049】
キャプチャレベル値通知部44は、キャプチャレベル値をキャプチャレベル値取得部46に通知する。本実施形態では、キャプチャレベル値通知部44は、表示される画像が表す場面に対応付けられるキャプチャレベル値が変化する際に、変化後のキャプチャレベル値をキャプチャレベル値取得部46に通知する。具体的には例えば、シューティングゲームのステージが後半になってボスキャラとの戦いが開始されたタイミングに、キャプチャレベル値データの値として2をキャプチャレベル値取得部46に通知する。
【0050】
キャプチャレベル値取得部46は、キャプチャレベル値通知部44が通知するキャプチャレベル値を取得する。そしてキャプチャレベル値取得部46は、当該キャプチャレベル値を、キャプチャレベル値データ記憶部40に記憶されているキャプチャレベル値データの値として設定する。ここで、キャプチャレベル値データ記憶部40に記憶されているキャプチャレベル値データの値が設定済である場合は、キャプチャレベル値取得部46は当該設定済の値を、取得したキャプチャレベル値に変更する。
【0051】
基準値通知部48は、例えばターゲットプログラムの実行時期、ユーザの属性の値などに応じて決定される基準値を、基準値取得部50に通知する。
【0052】
基準値取得部50は、基準値通知部48が通知する基準値を取得する。そして基準値取得部50は、当該基準値を、基準値データ記憶部42に記憶されている基準値データの値として設定する。ここで、基準値データ記憶部42に記憶されている基準値データの値が設定済である場合は、基準値取得部50は当該設定済の値を、取得した基準値に変更する。
【0053】
なお、ターゲットプログラムの実行時期とユーザの属性の値の組合せに応じた値が当該基準値データの値として設定されてもよい。ここで例えば、ターゲットプログラムが実行されている時期を示す値(例えば現在日時)やユーザの属性の値などといったパラメータの値に基づいて基準値を決定するコードがターゲットプログラムにハードコーディングされていてもよい。そして、当該コードの戻り値を基準値データの値として設定してもよい。
【0054】
また例えば、ターゲットプログラムが実行されている時期を示す値(例えば現在日時)やユーザの属性の値などといったパラメータの値に基づいて基準値を決定するプログラムが、インターネット等を介して接続されたサーバにインストールされていてもよい。そして、ターゲットプログラム実行部32が、所定のタイミング、例えばターゲットプログラムの実行開始時に、当該サーバにパラメータの値を送信して、当該サーバから返信される値を取得してもよい。そして、基準値通知部48が当該値を基準値取得部50に通知してもよい。そして、基準値取得部50が当該値を、基準値データ記憶部42に記憶されている基準値データの値として設定してもよい。
【0055】
なお、パラメータの値に基づいて基準値を決定する当該プログラムが記憶部22に記憶されていてもよい。そして例えば、ターゲットプログラム実行部32が、所定のタイミング、例えばターゲットプログラムの実行開始時に、当該プログラムを実行して、当該プログラムの戻り値を取得してもよい。そして、基準値通知部48が当該戻り値を基準値取得部50に通知してもよい。そして、基準値取得部50が当該戻り値を、基準値データ記憶部42に記憶されている基準値データの値として設定してもよい。
【0056】
キャプチャ可否判定部52は、キャプチャレベル値取得部46が取得するキャプチャレベル値と、基準値取得部50が取得する基準値と、の比較結果に基づいて、ディスプレイ16に表示される画像のキャプチャ可否を判定する。例えば、キャプチャレベル値データ記憶部40に記憶されているキャプチャレベル値データの値と基準値データ記憶部42に記憶されている基準値データの値との大小関係に基づいて画像のキャプチャ可否が判定される。本実施形態では例えば、キャプチャレベル値取得部46が取得するキャプチャレベル値が、基準値取得部50が取得する基準値以下である場合に、キャプチャ可否判定部52は、ディスプレイ16に表示される画像をキャプチャすると判定する。
【0057】
キャプチャ可否制御部54は、キャプチャ可否判定部52による判定結果に応じて、ディスプレイ16に表示される画像のキャプチャ可否を制御する。そして本実施形態では、キャプチャ可否制御部54は、キャプチャ可否判定部52が、ディスプレイ16に表示される画像をキャプチャすると判定する場合に、フレームバッファに描画されている画像のキャプチャ画像を生成する。
【0058】
本実施形態では、キャプチャ可否判定部52は、キャプチャレベル値データ記憶部40に記憶されているキャプチャレベル値データの値、又は、基準値データ記憶部42に記憶されている基準値データの値が変更された際に、画像のキャプチャ可否を判定する。そしてキャプチャ可否制御部54は、ディスプレイ16に表示される画像のキャプチャが行われていない際に、当該画像のキャプチャが許可されることが判定される場合に、ディスプレイ16に表示される画像のキャプチャを開始する。またキャプチャ可否制御部54は、ディスプレイ16に表示される画像のキャプチャが行われている際に、当該画像のキャプチャが禁止されることが判定される場合に、ディスプレイ16に表示される画像のキャプチャを終了する。
【0059】
なおキャプチャ可否判定部52は、操作受付部30が所定のボタンの押下などといった所定のキャプチャ開始操作を受け付けた際に、ディスプレイ16に表示される画像のキャプチャ可否を判定してもよい。そしてキャプチャ可否制御部54は、当該画像のキャプチャが許可されることが判定される場合に、ディスプレイ16に表示される画像のキャプチャを開始してもよい。
【0060】
また例えば、キャプチャ開始操作を受け付けた際に画像のキャプチャが禁止されることが判定される際には、その後、キャプチャ可否判定部52は、キャプチャレベル値取得部46がキャプチャレベル値を取得する度に画像のキャプチャ可否を判定してもよい。そして、キャプチャ可否制御部54は、当該画像のキャプチャが許可されることが判定された際に、ディスプレイ16に表示される画像のキャプチャを開始してもよい。
【0061】
キャプチャ可否制御部54は、本実施形態では、このようにして生成されたキャプチャ画像を、動画像を構成するフレーム画像として動画像記憶部56に記憶させる。また本実施形態では、キャプチャ可否制御部54は、当該フレーム画像に、当該画像とともにディスプレイ16から出力された音声を表す音声データを関連付けて動画像記憶部56に記憶させる。
【0062】
また本実施形態では、キャプチャ可否制御部54は、キャプチャレベル値又は基準値が変更された際に、変更後のキャプチャ画像から構成される動画像を、変更前のキャプチャ画像から構成される動画像とは異なるチャプターに関連付けて記憶させる。このようにして本実施形態では、
図4に示すように、キャプチャレベル値又は基準値の変更前に記憶される動画像と変更後に記憶される動画像とが互いに異なるチャプターに関連付けて管理されることとなる。ここで、キャプチャ可否制御部54は、ユーザから受け付けるチャプターのタイトルに関連付けて動画像を動画像記憶部56に記憶させてもよい。
【0063】
動画像記憶部56は、上述のキャプチャ画像を、動画像を構成するフレーム画像として記憶する。動画像記憶部56は、本実施形態ではリングバッファとなっており、最大で15分の動画像を記憶可能となっている。本実施形態では、動画像記憶部56は、ディスプレイ16に表示されている画像のキャプチャ画像に、当該表示されている画像とともにディスプレイ16から出力された音声を表す音声データを関連付けて記憶する。
【0064】
ここで、本実施形態に係る情報処理装置12で、キャプチャレベル値データ記憶部40に記憶されているキャプチャレベル値データの値が変更された際に行われる処理の流れの一例を、
図6に示すフロー図を参照しながら説明する。
【0065】
まず、キャプチャ可否判定部52が、キャプチャレベル値データ記憶部40に記憶されているキャプチャレベル値データの値が、基準値データ記憶部42に記憶されている基準値データの値以下であるか否かを判定する(S101)。以下であると判定された場合は(S101:Y)、キャプチャ可否制御部54は、プレイ画像Pのキャプチャ、ここでは例えば動画像記憶部56へのプレイ画像Pの記憶が行われている状況であるか否かを確認する(S102)。そして、プレイ画像Pのキャプチャが行われている状況でない場合は(S102:N)、キャプチャ可否制御部54は、プレイ画像Pのキャプチャを開始する(S103)。当該開始以後は、ディスプレイ16に出力されるプレイ画像Pのキャプチャ画像が、当該プレイ画像Pとともにディスプレイ16から出力された音声を表す音声データを関連付けて動画像記憶部56に記憶されることとなる。
【0066】
プレイ画像Pのキャプチャが行われている状況である場合(S102:Y)、又は、S103に示す処理が終了した場合は、キャプチャ可否制御部54は、記憶される動画像のチャプターが変更されるよう制御して(S104)、本処理例に示す処理を終了する。具体的には、例えば、キャプチャの開始以後に記憶される動画像が新たなチャプターのタイトルが関連付けられた状態で動画像記憶部56に記憶されるよう制御される。当該タイトルは例えば、チャプターが変更される際にユーザが指定することができるようになっている。このようにして本実施形態では、キャプチャレベル値が変更された場合には、変更前に記憶されていた動画像と変更後に記憶される動画像とが互いに異なるチャプターに関連付けて管理されることとなる。
【0067】
S101に示す処理で基準値データ記憶部42に記憶されている基準値データの値以下でないと判定された場合は(S101:N)、キャプチャ可否制御部54は、プレイ画像Pのキャプチャ、ここでは例えば動画像記憶部56の記憶が行われている状況であるか否かを確認する(S105)。そして、プレイ画像Pのキャプチャが行われている状況である場合は(S105:Y)、キャプチャ可否制御部54は、プレイ画像Pのキャプチャを終了して(S106)、本処理例に示す処理を終了する。
【0068】
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
【0069】
例えば上述の実施形態では、ターゲットプログラムは、キャプチャレベル値が変更されるタイミングに、変更後のキャプチャレベル値をキャプチャ可否制御プログラムに通知していた。しかし、ターゲットプログラムは、キャプチャレベル値が変更されたか否かに関わらず、例えばプレイ画像Pに示される場面が変わるタイミングに、変更後の場面におけるキャプチャレベル値をキャプチャ可否制御プログラムに通知してもよい。
【0070】
また例えば、ターゲットプログラムがゲームのプログラムであり、当該ゲームが、ゲームの進行状況に応じて実行される順序が決定される複数のミニゲームから構成されていることとする。そして各ミニゲームにキャプチャレベル値が対応付けられていることとする。この場合に、新たなミニゲームのプレイが開始されるタイミングに、開始されるミニゲームにおけるキャプチャレベル値をキャプチャ可否制御プログラムに通知してもよい。ここでミニゲームの実行順序によっては、新たなミニゲームのプレイが開始されてもキャプチャレベル値が変更されないことがあり得る。
【0071】
そして、以上の場合において、キャプチャ可否制御プログラムは、ターゲットプログラムから通知されるキャプチャレベル値を取得した際に、キャプチャレベル値と基準値の比較結果に応じて、画像のキャプチャ可否を制御するようにしてもよい。こうすれば、ターゲットプログラムは、ゲームの場面が変わった際や新たなミニゲームのプレイが開始された際に、キャプチャレベル値を通知すればよいこととなり、キャプチャレベル値が変更されたか否かを確認する処理を行う必要がないこととなる。
【0072】
また、キャプチャレベル値の変更の有無に関わらず、ターゲットプログラムによるキャプチャレベル値の通知前に記憶される動画像と通知後に記憶される動画像とが互いに異なるチャプターに関連付けて記憶されるようにしてもよい。こうすれば、キャプチャレベル値が変更されたか否かに関わらず、ゲームの場面が変わった際や新たなミニゲームが開始された際に、記憶される動画像のチャプターが変更されることとなる。
【0073】
また例えば、キャプチャレベル値と基準値との比較方法は上述のものに限定されない。例えば、基準値がプレイ画像Pのキャプチャが許可又は禁止されるキャプチャレベル値を示していてもよい。具体的には例えば、基準値が2である場合に、キャプチャレベル値が2である場合にプレイ画像Pのキャプチャが許可され、2以外である場合に、プレイ画像Pのキャプチャが禁止されてもよい。また逆に、基準値が2である場合に、キャプチャレベル値が2である場合にプレイ画像Pのキャプチャが禁止され、2以外である場合に、プレイ画像Pのキャプチャが許可されてもよい。
【0074】
また、例えば、操作受付部30が所定のボタンの押下などといった所定の操作を受け付けた際に、キャプチャ操作を受け付けた旨がディスプレイ16に表示されるようにしてもよい。また例えば、プレイ画像Pのキャプチャが開始された際にその旨がディスプレイ16に表示されるようにしてもよい。
【0075】
また例えば、操作受付部30が所定のボタンの押下などといった所定の操作を受け付けた際に、リングバッファに記憶されている動画像が、情報処理装置12のユーザに割り当てられた記憶部22内の領域にコピーされるようにしてもよい。そして、情報処理装置12のユーザは、当該領域にコピーされた動画像の再生や、編集や、アップロードが可能であっても構わない。そして、情報処理装置12のユーザに割り当てられた記憶部22内の領域に動画像がコピーされるか否かが、上述のようにして基準値とキャプチャレベル値との比較結果に応じて制御されるようにしてもよい。
【0076】
例えば、録画された画像を動画像投稿サイト等にアップロードして一般に公開する際に、基準値と、録画された画像のキャプチャレベル値とが比較されるようにしてもよい。そして、録画された画像のキャプチャレベル値が当該公開のタイミングにおける基準値以下である場合に、アップロードでき、そうでない場合は、アップロードできないよう制御されてもよい。このようにすれば、例えば、録画されたタイミングよりも相当後、例えば、1ヶ月後に画像が公開されるような場合などに、当該公開のタイミングにおける基準値に基づく画像の公開可否の制御が可能となる。
【0077】
また例えば、キャプチャレベル値とは別に、画像が動画像投稿サイト等に投稿され公開されることが許可又は禁止される程度を示す公開レベル値が設定可能であってもよい。また、基準値についても、画像のキャプチャ可否の基準となるキャプチャ基準値と、画像の公開可否の基準となる公開基準値と、が別に設定可能であってもよい。そして、キャプチャレベル値とキャプチャ基準値との比較結果に基づいて、キャプチャ画像が生成されるか否かが制御されるようにしてもよい。また、公開レベル値と公開基準値との比較結果に基づいて、キャプチャ画像が動画像投稿サイト等にアップロードされて公開されるか否かが制御されるようにしてもよい。また例えば、アップロードされるサイトに応じて基準値が決定されても構わない。
【0078】
また例えば、画像と音声とで別のキャプチャレベル値が設定可能であっても構わない。また例えば、画像と音声とで別の基準値が設定可能であっても構わない。そして、画像についてのキャプチャレベル値と基準値との比較結果に基づいて、画像がキャプチャされるか否かが制御されるようにしてもよい。また、音声についてのキャプチャレベル値と基準値との比較結果に基づいて、音声が録音されるか否かが制御されるようにしてもよい。またここで音声が録音されないよう制御される代わりに、例えば音声に対してフィルタリング処理が実行された状態、すなわち音声を変えた状態で録音されるよう制御されてもよい。
【0079】
また例えば、画像についてのキャプチャレベル値と基準値との比較結果に基づいて、プレイ画像Pがそのままキャプチャ画像としてキャプチャされるか、当該プレイ画像Pのぼかし画像がキャプチャされるかが制御されることで、画像のキャプチャ可否が制御されるようにしても構わない。当該ぼかし画像は、例えば、当該プレイ画像Pに対して平滑化処理等のフィルタリング処理を実行することで生成可能である。また例えば、画像についてのキャプチャレベル値と基準値との比較結果に基づいて、ぼかしの強度が決定されるようにしてもよい。そして、決定される強度のぼかし画像がキャプチャされるように制御されても構わない。例えば、キャプチャレベル値が基準値より大きく、その差が1である場合は、ぼかしの強度は弱く、その差が2である場合は、ぼかしの強度がより強く、以下、差が大きくなるに従って、ぼかしの強度がより強くなるようにしてもよい。また、プレイ画像Pがそのままキャプチャされるか否かを制御するためのキャプチャレベル値や基準値と、プレイ画像Pのぼかし画像がキャプチャされるか否かを制御するためのキャプチャレベル値や基準値と、が独立して設定可能であってもよい。
【0080】
また本実施形態を、ライブストリーミング配信に応用しても構わない。具体的には例えば、プレイ画像Pがディスプレイ16に表示されるとともに当該プレイ画像Pのキャプチャ画像がライブストリーミングサービスを提供するサイトにアップロードされて公開されている状況であるとする。ここで例えば、キャプチャレベル値と基準値との比較結果に基づいて、キャプチャ画像がストリーミングされるか否かが制御されても構わない。ここで例えば、ストリーミングされないよう制御されている期間は、例えばストリーミングできない旨が記述された静止画像がストリーミング配信されるようにしてもよい。またここで、当該静止画像の代わりにプレイ画像Pのぼかし画像がストリーミング配信されるようにしてもよい。
【0081】
また例えば、上述の録画可否制御のためのキャプチャレベル値や基準値、上述の録音可否制御のためのキャプチャレベル値や基準値、上述のストリーミング配信可否制御のためのキャプチャレベル値や基準値、がそれぞれ独立して設定可能であってもよい。この場合に例えば、音声はそのまま配信されるが、プレイ画像Pは配信されずにその代わりにストリーミングできない旨が記述された静止画像が配信されるような状態になってもよい。またあるいは、音声はそのまま配信されているが、プレイ画像Pについてはぼかし画像が配信されるような状態になってもよい。以上説明したように、本実施形態によれば、キャプチャレベル値と基準値と所定の決定規則とを用いてプレイ画像Pのキャプチャについての効果を調整することができることとなる。
【0082】
また、情報処理装置12がディスプレイ16を内蔵していてもよい。また、情報処理装置12が複数の筐体から構成されていてもよい。また、上記の具体的な文字列や図面中の具体的な文字列は例示であり、これらの文字列には限定されない。