特許第6016771号(P6016771)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6016771現像ローラー、現像装置、及び現像装置を備えた画像形成装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6016771
(24)【登録日】2016年10月7日
(45)【発行日】2016年10月26日
(54)【発明の名称】現像ローラー、現像装置、及び現像装置を備えた画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/08 20060101AFI20161013BHJP
【FI】
   G03G15/08 235
【請求項の数】7
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2013-264426(P2013-264426)
(22)【出願日】2013年12月20日
(65)【公開番号】特開2015-121618(P2015-121618A)
(43)【公開日】2015年7月2日
【審査請求日】2015年10月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(72)【発明者】
【氏名】清水 保
(72)【発明者】
【氏名】神山 雄二
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 昭宏
(72)【発明者】
【氏名】米今 義伸
(72)【発明者】
【氏名】岡田 静
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 栄
(72)【発明者】
【氏名】大石 康宏
【審査官】 國田 正久
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−312135(JP,A)
【文献】 特開2006−171021(JP,A)
【文献】 特開2006−207807(JP,A)
【文献】 特開平11−231637(JP,A)
【文献】 特開2007−072445(JP,A)
【文献】 特開平07−071441(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 15/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
像担持体の外周面に非接触で対向配置されるローラー本体を備え、
前記ローラー本体は、アルミニウムを含む金属からなる基体の外周面に導電性を有するナイロン樹脂材料からなる樹脂コート層が形成されたものであり、
周波数0.05Hz〜100Hzの範囲内で交流電圧が前記ローラー本体に印加された場合に、交流インピーダンスZが100Ω以上であり、且つ、力率cosθ=Za/Zとしたときの位相角θが0[rad]<θ<0.1[rad]の範囲内であることを満たす現像ローラー。
【請求項2】
前記樹脂コート層の材質は、酸化チタンを分散状に含むナイロン樹脂である請求項1に記載の現像ローラー。
【請求項3】
前記樹脂コート層は、前記基体側の下層コートと、前記下層コートよりも外側に位置し前記ローラー本体の表面を形成する上層コートとを含む少なくとも2層により構成されており、
前記下層コートの材質は、酸化チタンを含まないナイロン樹脂であり、前記上層コートの材質は、前記酸化チタンを分散状に含むナイロン樹脂である請求項1に記載の現像ローラー。
【請求項4】
前記上層コートの厚みは前記下層コートの厚みよりも大きい請求項3に記載の現像ローラー。
【請求項5】
前記ローラー本体の外径は、12[mm]〜20[mm]の範囲内である請求項1から4のいずれかに記載の現像ローラー。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載の現像ローラーと、
トナー及び磁性キャリアからなる磁気ブラシによって前記現像ローラーの表面にトナー層を形成する磁気ローラーと、を備える現像装置。
【請求項7】
請求項6に記載の現像装置を備える画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、像担持体の外周面に非接触で対向配置される現像ローラーの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式によって用紙に画像を形成する複写機やプリンター等の画像形成装置には現像装置が搭載されている。現像装置は、感光体ドラム等の像担持体上に形成された静電潜像をトナーで現像する。現像方式としては、磁性キャリアとトナーとを含む2成分現像剤を使用して像担持体にトナー像を現像する所謂2成分現像方式が知られている。2成分現像方式の一例として、従来から、インタラクティブタッチダウン現像方式と称する非接触による現像方式が知られている。前記インタラクティブタッチダウン現像方式では、前記像担持体から所定のギャップを隔てて配置された現像ローラーと、内部に磁石が設けられた磁気ローラーとが用いられる。前記磁気ローラーは、トナーとともに磁性キャリアを磁気的に汲み上げて表面に保持する。前記磁気ローラーは、磁気ブラシによって現像ローラーにトナーのみを転移させ、現像ローラー上にトナーの薄層を形成する。そして、現像ローラーに印加された交流成分を含む現像バイアスによって生じた交流電界により現像ローラーから前記像担持体の静電潜像へトナーを飛ばして付着させる。
【0003】
この種の現像装置に用いられている現像ローラーは、アルミニウム製の基体の表面にアルマイト層がコーティングされ、更にその表面に樹脂コート層がコーティングされたものが知られている(特許文献1参照)。前記アルマイト層は、前記像担持体と前記現像ローラーとの間でリークが発生するのを抑制する役割を担っている。
【0004】
現像ローラーのアルマイト層は、前記基体を陽極としてアルミニウムを酸性水溶液の電解浴槽に浸して電流を流すことにより、電気化学的な処理(アルマイト処理又は陽極酸化処理と称されている)によって前記基体の表面に形成された酸化アルミニウム皮膜である。前記アルマイト層の表面に樹脂コート層を形成する過程において、前記樹脂コート層を乾燥させるために現像ローラーは高温環境(例えば90℃〜130℃)に置かれる。アルマイトは、素材であるアルミニウムの熱膨張係数との差により、高温環境に置かれるとクラックを生じ易い。前記樹脂コート層の乾燥過程において前記クラックが発生すると、そのクラックに樹脂が入り込み、現像ローラーの抵抗値が変化し、現像ローラーの絶縁性能が変化する。前記クラックの数やサイズは、現像ローラーごとに異なる。そのため、アルマイト層のクラックに入り込んだ樹脂の量も現像ローラーごとに異なり、その結果、現像ローラー毎に前記絶縁性能がばらつくことになる。前記クラックは、アルマイト層に深く入り込んでいるため、そのクラックの先端部が電極の代わりになり、アルマイト層の絶縁を破ってリークを生じさせる原因となる。これに対して、従来から、現像ローラーの基体にアルマイト層を形成せずに、基体に直接に樹脂コート層を形成して、現像ローラーの性能のばらつきを抑制する構成が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−251272号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、現像装置においては、高い現像性、つまり、現像ローラーから前記像担持体の静電潜像に確実にトナーを付着させることが要求される。前記基体の表面に直接に樹脂コート層が形成された現像ローラーでは、アルマイト層のクラックに起因する絶縁性能のばらつきやリークの発生が抑制される。しかしながら、前記現像性が低下することが懸念される。現像ローラーに現像バイアスが印加されたときに、前記基体を抵抗とみなし、前記樹脂コート層をコンデンサーとみなしたときに、前記樹脂コート層の表面に電荷が溜まり、その電荷の影響を受けて現像性が低下して、画像形成時の画像濃度を低下させるおそれがある。
【0007】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、絶縁性能のばらつきやリークの発生を抑制するとともに、非接触によるトナーの現像性が良好な現像ローラー、及びこれを備えた現像装置及び画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一の局面に係る現像ローラーは、像担持体の外周面に非接触で対向配置されるローラー本体を備える。前記ローラー本体は、アルミニウムを含む金属からなる基体の外周面に樹脂材料からなる導電性を有する樹脂コート層が形成されたものであり、周波数0.05Hz〜100Hzの範囲内で交流電圧が印加されたときに得られる交流インピーダンスZが100Ω以上であり、且つ、力率cosθ=Za/Zとしたときの位相角θが0[rad]<θ<0.1[rad]の範囲内であることを満たす。
【0009】
本発明の他の局面に係る現像装置は、前記現像ローラーと、磁気ローラーと、を備えている。前記磁気ローラーは、トナー及び磁性キャリアからなる磁気ブラシによって前記現像ローラーの表面にトナー層を形成する。
【0010】
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、前記現像装置を備える。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、現像ローラーにおける絶縁性能のばらつきやリークの発生を抑制するとともに、高い現像性を実現することにより画像濃度の低下を防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す模式図である。
図2図1の画像形成装置が備える制御部の構成を示すブロック図である。
図3】本発明の実施形態に係る現像装置の構成を示す断面図である。
図4】現像装置が備える現像ローラーの現像スリーブの構成を示す断面図である。
図5】現像スリーブについての比較例1〜5、及び実施例1〜3を示す表である。
図6】現像スリーブの交流インピーダンスZ、抵抗成分Rs、静電容量成分Csを測定するための実験装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明を具体化した一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態は適宜変更できる。
【0014】
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置10(本発明の画像形成装置の一例)の概略構成を示す模式図である。図1に示されるように、画像形成装置10は、いわゆるタンデム方式のカラー画像形成装置であり、複数の画像形成部1〜4と、中間転写ベルト5と、駆動ローラー7Aと、従動ローラー7Bと、二次転写装置15と、定着装置16と、制御部8と、給紙トレイ17と、排紙トレイ18と、を備えている。なお、本発明の実施形態に係る画像形成装置10の具体例は、カラー画像又はモノクロ画像を形成可能なプリンターや複写機、ファクシミリ、これらの各機能を備えた複合機である。
【0015】
画像形成部1〜4は、電子写真方式に基づいて画像を形成するものである。画像形成部1〜4は、並設された複数の感光体ドラム11〜14(本発明の像担持体の一例)それぞれに色の異なるトナー像を形成し、そのトナー像を走行中(移動中)の中間転写ベルト5に順次重ね合わせて転写する。図1に示される例では、中間転写ベルト5の移動方向(矢印19方向)の下流側から順に、ブラック用の画像形成部1、イエロー用の画像形成部2、シアン用の画像形成部3、及びマゼンタ用の画像形成部4がその順番で一列に配置されている。
【0016】
画像形成部1〜4それぞれは、感光体ドラム11〜14、帯電装置21〜24、露光装置31〜34、現像装置41〜44(本発明の現像装置の一例)、一次転写装置51〜54等を備えている。感光体ドラム11〜14は、その表面にトナー像を担持する。帯電装置21〜24は、対応する感光体ドラム11〜14の表面を所定の電位に帯電させる。露光装置31〜34は、帯電された感光体ドラム11〜14の表面を露光して光を走査することにより静電潜像を形成する。現像装置41〜44は、感光体ドラム11〜14上の静電潜像をトナーによって現像する。一次転写装置51〜54は、回転する感光体ドラム11〜14上のトナー像を中間転写ベルト5に転写する。なお、図1には示されていないが、各画像形成部1〜4は、感光体ドラム11〜14上に残存したトナー像を除去するクリーニング装置も備えている。
【0017】
中間転写ベルト5は、例えばゴムやウレタン等の素材からなる無端環状のベルトである。中間転写ベルト5は、駆動ローラー7A及び従動ローラー7Bによって回転駆動可能に支持されている。駆動ローラー7Aは定着装置16に近い位置(図1において左側)に配置されており、従動ローラー7Bは定着装置16から離れた位置(図1において右側)に配置されている。駆動ローラー7Aの表面は中間転写ベルト5との摩擦力を高めるために例えばゴムやウレタン等の素材で形成されている。駆動ローラー7A及び従動ローラー7Bによって支持されることにより、中間転写ベルト5は、その表面が各感光体ドラム11〜14の表面に接しながら移動(走行)可能となる。そして、中間転写ベルト5は、その表面が感光体ドラム11〜14と一次転写装置51〜54との間を通過する際に、感光体ドラム11〜14からトナー像が順に重ね合わせて転写される。
【0018】
二次転写装置15は、中間転写ベルト5に転写されたトナー像を給紙トレイ17から搬送されてきた印刷用紙に転写させる。トナー像が転写された印刷用紙は、図示しない搬送手段によって定着装置16に搬送される。定着装置16は、高温に加熱された加熱ローラー16Aと、この加熱ローラー16Aに対向配置された加圧ローラー16Bとを有する。定着装置16に搬送された印刷用紙は、加熱ローラー16Aと加圧ローラー16Bとによって挟持されつつ搬送されることによって、トナー像が印刷用紙に溶着される。その後、印刷用紙は排紙トレイ18に排出される。
【0019】
このように、画像形成装置10は、複数の画像形成部1〜4によって各色のトナー像を走行中の中間転写ベルト5上に重ねて転写することにより、カラーのトナー像を中間転写ベルト5の表面に形成させる。そして、そのカラーのトナー像は、二次転写装置15によって中間転写ベルト5から印刷用紙へ転写される。これにより、印刷用紙上にカラー画像が形成される。なお、中間転写ベルト5を搬送ベルトとして用い、その搬送ベルト上に搬送される印刷用紙にトナー像が直接に重ね合わせて転写される構成や、中間転写ベルト5に代えてローラー状の中間転写部材を用いることも他の実施例として考えられる。
【0020】
制御部8は、画像形成装置10を統括的に制御する。制御部8は、CPU、ROM、RAM、EEPROM、モータードライバー等を有している。前記RAMは揮発性の記憶媒体、前記EEPROMは不揮発性の記憶媒体である。前記RAMおよび前記EEPROMは、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリーとして使用される。前記モータードライバーは、前記CPUからの制御信号に基づいて各種用途のモーター(不図示)を駆動制御する。
【0021】
また、制御部8は、図2に示されるように、第1バイアス回路71、第2バイアス回路72、および電圧可変装置73を有している。第1バイアス回路71は、現像装置41〜44が備える現像ローラー63(図3参照)に電圧を印加する。また、第2バイアス回路72は、現像装置41〜44が備える磁気ローラー62(図3参照)に電圧を印加する。電圧可変装置73は、現像ローラー63および磁気ローラー62に印加される電圧を可変する。
【0022】
図3は、画像形成部1が備える現像装置41の構成を示す断面図である。以下、図3を参照して、現像装置41の構成について説明する。なお、他の現像装置42〜44は、現像装置41と同じ構成であるため、その詳細な説明を省略する。
【0023】
現像装置41は、感光体ドラム11に対して非接触状態でトナーを静電潜像に静電的に付着させる現像方式であって、インタラクティブタッチダウン現像方式と称される現像方式によって現像する装置である。図3に示されるように、現像装置41は、トナーを含む2成分現像剤(以下、単に現像剤ともいう。)が収納される現像容器60を備えている。現像容器60は仕切壁60Aによって第1撹拌室60B及び第2撹拌室60Cに区画されている。第1撹拌室60B及び第2撹拌室60Cそれぞれに、現像剤が収容されている。第1撹拌室60Bには第1撹拌スクリュー61Aが回転可能に設けられている。第2撹拌室60Cには第2撹拌スクリュー61Bが回転可能に設けられている。第1撹拌スクリュー61A及び第2撹拌スクリュー61Bは、トナーコンテナ(不図示)から現像容器60に供給されたトナーを磁性キャリアと混合して撹拌し、前記トナーを帯電させる。
【0024】
現像容器60内に磁気ローラー62及び現像ローラー63(本発明の現像ローラーの一例)が設けられている。磁気ローラー62は、トナーが付着された磁性キャリアがローラー面に保持されるものである。この磁気ローラー62は、トナーが付着された磁性キャリアからなる後述の磁気ブラシによって現像ローラー63の表面にトナー層を形成する。現像ローラー63は、磁気ローラー62に対向して配置されている。具体的には、磁気ローラー62は、第2撹拌スクリュー61Bの上方に配置されている。現像ローラー63は、磁気ローラー62の左斜め上方に、磁気ローラー62と所定のギャップを隔てた状態で対向するように配置されている。また、現像ローラー63は、現像容器60の開口64側(図3の左側)において感光体ドラム11に所定のギャップを隔てた状態で対向している。つまり、現像ローラー63は、感光体ドラム11の外周面に対向するように配置されている。磁気ローラー62及び現像ローラー63は、図3において時計回転方向(矢印91,92参照)へ回転される。
【0025】
磁気ローラー62は、非磁性の回転スリーブ62Aと、複数の磁極を有する磁気ローラー側磁極62Bとにより構成されている。回転スリーブ62Aは、現像装置41のフレーム(不図示)に回転可能に支持されている。磁気ローラー側磁極62Bは、回転スリーブ62Aに内包されている。つまり、磁気ローラー62の内部に磁気ローラー側磁極62Bが設けられている。磁気ローラー側磁極62Bは、回転スリーブ62A内で固定されている。本実施形態では、磁気ローラー側磁極62Bは、主極75、規制極(穂切り用磁極)76、搬送極77、剥離極78、及び汲上極79の5極の磁極を有する。各磁極75〜79は、例えば、磁力を発生する永久磁石で構成されている。
【0026】
主極75は、その磁極面が現像ローラー63側に向けられた状態で磁気ローラー側磁極62Bに取り付けられている。この主極75は、現像ローラー63が備える現像ローラー側磁極63Bとの間で引き合う方向の磁界を形成する。
【0027】
現像容器60には穂切りブレード65が設けられている。穂切りブレード65は、磁気ローラー62の長手方向(図3の紙面に垂直な方向)に沿って取り付けられている。穂切りブレード65は、磁気ローラー62の回転方向(矢印92参照)において、現像ローラー63と磁気ローラー62との対向位置よりも上流側に配置されている。穂切りブレード65の先端部と磁気ローラー62のローラー面との間には僅かなギャップ(隙間)が形成されている。
【0028】
規制極76は、その磁極面が穂切りブレード65側に向けられた状態で磁気ローラー側磁極62Bに取り付けられている。つまり、規制極76と穂切りブレード65とは互いに対向するように配置されている。穂切りブレード65は、例えば、非磁性体或いは磁性体で構成されている。穂切りブレード65に磁気ローラー側磁極62Bの規制極76が対向するため、穂切りブレード65の先端と回転スリーブ62Aとのギャップに引き合う方向の磁界が発生する。この磁界により、穂切りブレード65と回転スリーブ62Aとの間に、トナー及び磁性キャリアからなる磁気ブラシが形成される。
【0029】
現像ローラー63は、円筒状の現像スリーブ63A(本発明のローラー本体の一例)と、現像ローラー側磁極63Bとにより構成されている。現像スリーブ63Aは、現像装置41のフレーム(不図示)に回転可能に支持されている。
【0030】
図4(A)に示されるように、現像スリーブ63Aは、アルミニウム製の素管からなる筒形状の基体81で構成されており、その外周面に、樹脂材料からなる導電性を有する樹脂コート層83(本発明の樹脂コート層の一例)がコーティングされている。つまり、現像スリーブ63Aは、基体81の外周面にアルミニウムの酸化被膜を形成することなく、直接に基体81の外周面に樹脂コート層83が形成されている。樹脂コート層83の材料としては、ナイロン樹脂が用いられている。つまり、樹脂コート層83は、ナイロン樹脂からなるコート層である。より詳細には、樹脂コート層83は、前記ナイロン樹脂に導電剤として導電性を有する酸化チタンを分散状に含有したものである。前記酸化チタンが含まれているため、樹脂コート層83は導電性を有する。
【0031】
また、図4(B)に示されるように、現像スリーブ63Aは、基体81に外周面に形成された樹脂コート層83として、ナイロン樹脂のみで構成された下層コート83A、及び前記酸化チタンを含むナイロン樹脂で構成された上層コート83Bの2層構造のものを適用することも可能である。
【0032】
本実施形態では、外径が12mm〜20mmのアルミニウム製の基体81の表面に、ディッピング方式により厚み2μm〜9μmの範囲内で樹脂コート層83が形成される。樹脂コート層83の材料は、ナイロン樹脂100[重量部]に対して50〜150[重量部]の酸化チタンが添加されたものが使用される。
【0033】
本実施形態の現像スリーブ63Aは、次の工程を経て製作される。すなわち、結着樹脂としての前記ナイロン樹脂、導電剤としての前記酸化チタン、および分散媒体としてのメタノール800[重量部]を直径1.0mmのジルコニアビーズとともにボールミルで約48時間混合し、その混合液にアルミニウム製の基体81を浸漬させた後に引き上げ、130℃の高温環境の下で10分間乾燥させる。これにより、基体81の外周面に厚み2μm〜9μmの樹脂コート層83がコーティングされた現像スリーブ63Aが製作される。
【0034】
なお、樹脂コート層83を下層コート83Aと上層コート83Bの二層構造とする場合は、酸化チタンを含む前記混合液にアルミニウム製の基体81を浸漬させた後に引き上げて130℃の高温環境の下で乾燥させる。続いて、前記ナイロン樹脂及び前記メタノールからなる混合液(導電剤を含まない混合液)に基体81を浸漬させた後に引き上げて同様に乾燥させる。これにより、2層構造の樹脂コート層83がコーティングされた現像スリーブ63Aが製作される。ここで、樹脂コート層83が下層コート83A及び上層コート83Bの二層構造である場合、後述の現像スリーブ63Aの実施例3のように、上層コート83Bの厚みは下層コート83Aの厚みよりも大きくなるように樹脂コート層83が形成される。これは、下層コート83Aがリークの発生を防止する役割を担うものであり、厚みを大きくする必要がないためである。また、上層コート83Bは露出面であるため、コート層が摩耗しても十分な耐久性を得られる程度の厚みが必要であるためである。これらの理由に加えて、仮に、インピーダンスの高い下層コート層83Aを厚くし、インピーダンスの低い上層コート層83Bを薄くすると、樹脂コート層30全体のインピーダンスが高くなりすぎるため、全体のインピーダンスを抑えるためにも、上層コート83Bの厚みは下層コート83Aの厚みよりも大きくされている。
【0035】
このように、現像ローラー63は、アルミニウムの酸化被膜を有しない現像スリーブ63Aを備えて構成されているため、アルマイト層を含む従来の現像ローラーに比べて、絶縁性能のばらつきやリークの発生などを抑制することができる。
【0036】
図3に示されるように、現像ローラー側磁極63Bは、現像スリーブ63Aに内包されている。つまり、現像ローラー62の内部に現像ローラー側磁極63Bが設けられている。現像ローラー側磁極63Bは、例えば、磁力を発生する永久磁石で構成されており、主極75とは異なる極性である。このため、現像ローラー側磁極63Bは、主極75との間で引き合う方向の磁界を形成する。
【0037】
現像ローラー63の現像スリーブ63Aには、直流電圧(以下、Vslv[DC]という)及び交流電圧(以下、Vslv[AC]という)を印加する第1バイアス回路71(図2参照)が接続されている。磁気ローラー62の回転スリーブ62Aには、直流電圧(以下、Vmag[DC]という)及び交流電圧(以下、Vmag[AC]という)を印加する第2バイアス回路72(図2参照)が接続されている。第1バイアス回路71及び第2バイアス回路72は共通のグランドに接地されている。第1バイアス回路71及び第2バイアス回路72は、直流電源(不図示)から供給される直流電圧に交流電源(不図示)から供給される交流電圧を重畳させて印加する。
【0038】
第1バイアス回路71及び第2バイアス回路72には電圧可変装置73(図2参照)が接続されている。電圧可変装置73によって、現像ローラー63に印加されるVslv[DC]、Vslv[AC]、及び磁気ローラー62に印加されるVmag[DC]、Vmag[AC]が変更可能である。
【0039】
前述のように、第1撹拌スクリュー61A及び第2撹拌スクリュー61Bによって、現像剤が撹拌されつつ現像容器60内を循環してトナーを帯電させ、第2撹拌スクリュー61Bによって現像剤が磁気ローラー62に搬送される。穂切りブレード65には磁気ローラー側磁極62Bの規制極76が対向している。そのため、穂切りブレード65と回転スリーブ62Aとの間に前記磁気ブラシが形成される。磁気ローラー62上の前記磁気ブラシは穂切りブレード65によって層厚が規制された後、回転スリーブ62Aの回転によって現像ローラー63に対向する位置に移動する。この位置に移動した前記磁気ブラシは、磁気ローラー側磁極62Bの主極75及び現像ローラー側磁極63Bにより引き合う磁界が付与される。そのため、前記磁気ブラシは現像ローラー63のローラー面に接触される。これにより、磁気ブラシの磁性キャリアに付着したトナーが現像ローラー62に転移する。また、磁気ローラー62に印加されるVmag[DC]と現像ローラー63に印加されるVslv[DC]との電位差ΔVによって、現像ローラー63のローラー面上にトナー薄層が形成される。なお、前記電位差ΔVが電圧可変装置73によって調整されることにより、現像ローラー63上のトナー層厚が変化する。
【0040】
前記磁気ブラシによって現像ローラー63上に形成されたトナー薄層は、現像ローラー63の回転によって感光体ドラム11と現像ローラー63との対向部分に搬送される。現像ローラー63の現像スリーブ63Aには交流成分を含む電圧が印加されているため、感光体ドラム11との間の電位差(現像バイアス)によってトナーが感光体ドラム11へ飛翔する。このとき、現像スリーブ63Aに印加された交流電圧により形成される交流電界によって、トナーは感光体ドラム11と現像スリーブ63Aとの間を活発に往復運動する。その往復運動において感光体ドラム11上の静電潜像にたどりついたトナーは静電潜像に付着して、この静電潜像を現像する。一方、静電潜像以外の非画像領域との間で往復運動するトナーは、非画像領域に付着せずに現像スリーブ63Aに戻される。
【0041】
さらに磁気ローラー62の回転スリーブ62Aが時計回りに回転すると、今度は主極75に隣接する異極性の搬送極77により発生する水平方向(ローラー周方向)の磁界によって、前記磁気ブラシは現像ローラー63のローラー面から引き離され、現像に用いられずに残ったトナーが現像ローラー63から回転スリーブ62A上に回収される。さらに回転スリーブ62Aが回転すると、磁気ローラー側磁極62Bの剥離極78及びこれと同極性の汲上極79により反発する磁界が付与されるため、トナーは現像容器60内で回転スリーブ62Aから離脱する。そして、第2撹拌スクリュー61Bにより撹拌、搬送された後、再び適正なトナー濃度で均一に帯電された2成分現像剤として汲上極79により再び回転スリーブ62A上に保持されて、磁気ブラシを形成し、穂切りブレード65へ搬送される。
【0042】
ところで、現像装置41では、感光体ドラム11の静電潜像に対するトナーの現像性が良好であることが求められる。現像装置41による前記現像性は、現像スリーブ63Aの体積抵抗値にある程度比例する関係性を有する。そのため、前記現像性が良好となる前記体積抵抗値を求め、その体積抵抗値となるように現像ローラー63を製作することにより、高い現像性を得ることが可能である。しかしながら、本実施形態のように、基体81及び樹脂コート層83だけで構成された現像スリーブ63Aにおいては、コンデンサーとして作用する樹脂コート層83の表面に溜まる電荷が現像性を低下させる要因となり、前記体積抵抗値だけでは、十分に良好な現像性を得ることができない。
【0043】
そこで、本発明者等は、誘電体などに交流電圧を印加してその誘電体の交流インピーダンスを測定した場合に、前記交流電圧が高周波数(例えば1000Hz以上の周波数)のときに得られる交流インピーダンスが前記誘電体の内部の体積抵抗を示し、前記交流電圧が低周波数(例えば100Hz以下)のときに得られる交流インピーダンスが界面抵抗(電極となる誘電体の表面の抵抗)を示す性質に着目した。具体的には、現像スリーブ63Aを前記誘電体と見立てて、現像スリーブ63Aに周波数の異なる交流電圧を印加して交流インピーダンスZ[Ω]を測定し、その測定結果を鋭意検討した。その結果、本発明者等は、低周波数の交流電圧を印加したときに得られる交流インピーダンスZにおける抵抗成分Za(交流インピーダンスZの実数部分)と、コンデンサーのリアクタンス成分Zb(交流インピーダンスZの虚数部分)とが、前記現像性に影響していることを見出した。より詳細には、現像スリーブ63Aに周波数0.05Hz〜100Hzの範囲内で交流電圧を印加した場合に、交流インピーダンスZが100Ω以上であり、且つ、力率cosθ=Za/Zとしたときの位相角θが0[rad]<θ<0.1[rad]の範囲内となることを満足する場合に、前記現像性が良好となることを見出した。
【0044】
ここで、前記交流インピーダンスZは、現像スリーブ63Aの基体81に交流電圧を供給したときの電流の流れにくさを示すものであり、抵抗成分Zaと、リアクタンス成分Zbとを用いて、以下の式(1)により表される。なお、式(1)中のfは周波数を示し、Csは静電容量を示す。
【0045】
【数1】
【0046】
以下、図5及び図6を参照して、現像スリーブ63Aにおいて高い現像性を得ることのできる条件について説明する。図5は、現像スリーブ63Aについての比較例1〜5、及び実施例1〜3を示す表である。具体的には、各比較例及び各実施例それぞれについて、樹脂コート層の種類(樹脂コート層の材質、酸化チタンの含有量、樹脂コートの厚み)が異なる複数種の現像スリーブ63Aを用意し、各比較例及び各実施例それぞれについて、交流インピーダンスZ、及び力率cosθにおける位相角θを求めた。ここで、実施例1の樹脂コート層83は、ナイロン樹脂100[重量部]に対して100[重量部]の酸化チタンを含む混合樹脂材料からなる厚み5μmのナイロンコートである。実施例2の樹脂コート層83は、ナイロン樹脂100[重量部]に対して100[重量部]の酸化チタンを含む混合樹脂材料からなる厚み8μmのナイロンコートである。実施例3の樹脂コート層83は、二層構成のコート層であり、下層コート83Aが酸化チタンを含まないナイロン樹脂のみからなる厚み2μmのナイロンコートであり、上層コート83Bがナイロン樹脂100[重量部]の酸化チタンを含む混合樹脂材料からなる厚み6μmのナイロンコートである。比較例1〜3は厚み及び酸化チタンの含有量の異なるウレタンコートである。比較例4及び5は厚み及び酸化チタンの含有量の異なるフェノール樹脂コートである。
【0047】
図6は、現像スリーブ63Aの交流インピーダンスZ、及び抵抗成分Zaを測定するための実験装置90を示す図である。この実験装置90は、水平方向へ4mmの間隔を隔てて配置された直径18mmの2本のステンレス製のSUSローラー91,92を備える。SUSローラー91,92間には、アルミ製のフィルム電極93(水平方向長さ150mm)が懸架されている。フィルム電極93の上面にローラー面が密着するように、実験対象である現像スリーブ63A(比較例1〜5、実施例1〜3)が配置される。更に、その現像スリーブ63Aの上方に直径30mmのSUSローラー95が配置されている。SUSローラー95には、500gのウエイト96によって下方へ荷重がかけられており、その荷重がSUSローラー95を介して現像スリーブ63Aにかけられている。なお、現像スリーブ63Aを含め各ローラー体は回転されない状態で実験される。2本のSUSローラー91,92は、インピーダンス測定器97(日置電機株式会社製のLCRハイテスタ3522)の一方の電極に接続されており、現像スリーブ63Aの基体81は、インピーダンス測定器97の他方の電極に接続されており、この状態で、インピーダンス測定器97によるインピーダンス測定が行われる。当該実験において、インピーダンス測定器97の電極の両端には、電圧値が5.0Vの正弦波形の交流電圧が印加される。そして、印加される交流電圧の周波数1000Hz〜0.01Hzまでの範囲で変化させながら、現像スリーブ63Aの交流インピーダンスZ、及び抵抗成分Zaを測定する。測定は複数回(2回〜16回)行われ、測定値の平均値が実験結果として図5の表に示されている。
【0048】
更に、図5に示される各例の現像スリーブ63Aを搭載した現像装置41を用いて印刷用紙に単色の画像形成を行った結果から、前記現像性、及びリークの発生し難さ(以下「リーク発生性」という。)それぞれの評価を行い、その評価結果が図5の表に示されている。ここで、前記現像性については、B/W比が1%のプリントパターンを用いてA4サイズの印刷用紙に3枚間欠印刷を行い、印刷枚数が10000枚に達した後の出力画像の透過濃度値に基づいて評価を行った。また、前記リーク発生性については、B/W比が30%のプリントパターンを用いてA4サイズの印刷用紙に1000枚連続印字し、その1000枚全ての出力画像を目視で確認することにより評価を行った。ここで、前記現像性については、前記透過濃度値が1.0以上である場合を○(Good:良好)、同透過濃度値が0.7以上であり1.0未満である場合を△(Fair:中程度)、同透過濃度値が0.7未満である場合を×(Poor:悪い)とした。前記リーク発生性については、出力画像を目視確認し、リーク発生の影響を受けた低画質部分を確認できなかった場合をリーク不発生として○(Good:良好)とし、リーク発生の影響を受けた低画質部分を確認できた場合をリーク発生しているとして×(Poor:悪い)とした。
【0049】
なお、前記現像性、及び前記リーク発生性を評価するにあたり、以下の条件の下で画像形成を行った。具体的な条件は、プリント速度を30枚/分、感光体ドラム11の周速を180mm/秒、感光体ドラム11と現像スリーブ63Aとのギャップを0.12mm、現像バイアスとして印加する交流電圧の周波数を3.7kHz、トナー及びキャリアの重量比率を9%とした。
【0050】
図5に示される各比較例1〜5では、前記現像性及び前記リーク発生性の両方が良好にならず、いずれか一方が悪い評価となった。一方、実施例1〜3では、前記現像性及び前記リーク発生性の両方が良好であるという評価が得られた。図5に示される表から明らかなように、基体81にナイロン樹脂からなるコート層が形成された現像スリーブ63Aにおいては、リークの発生を抑制することができることが分かる。また、前記現像性においては、実施例1〜3及び比較例1〜5に示される交流インピーダンスZ及び力率cosθの位相角θの数値を比較して分かるように、周波数0.05Hz〜100Hzの範囲内で交流電圧を印加した場合に、交流インピーダンスZが100Ω以上であり、且つ、力率cosθの位相角θが0[rad]<θ<0.1[rad]の範囲内となることを満足する場合に、前記現像性が良好であることが読み取れる。このことは、本実施形態の現像ローラー63においては、前記交流インピーダンスZ及び前記位相角θが前記現像性を客観的に評価できる指標として有効であることを意味する。したがって、前記交流インピーダンスZ及び前記位相角θが前記範囲内となる現像スリーブ63Aを構成することにより、前記現像性及び前記リーク発生性の双方が良好であり、絶縁性能のばらつきが抑えられた現像ローラー63を実現することができる。
【0051】
また、図5の実施例3に示されるように、現像スリーブ63Aが二層構成のものである場合に、下層コート83Aに酸化チタンを含ませず、上層コート83Bだけに酸化チタンを含ませるようにした。これにより、下層コート83Aによって適度な絶縁性能を確保することができ、上層コート83Bによって現像ローラー63の表面における適度なトナー付着力を得ることができる。
【0052】
なお、上述の実施形態では、磁気ブラシを用いて現像ローラー41の現像スリーブ63Aにトナー層を形成する構成について例示したが、このようなトナー形成方式に限られず、他のトナー形成方式であっても本発明は適用可能である。また、2成分現像剤を用いて現像する現像装置41を例示したが、トナーを主要成分とする1成分現像剤を用いて現像する現像装置及び現像ローラーにも本発明は適用可能である。
【符号の説明】
【0053】
8:制御部
10:画像形成装置
11〜14:感光体ドラム
41〜44:現像装置
62:磁気ローラー
63:現像ローラー
63A:現像スリーブ
81:基体:
83:樹脂コート層
図1
図2
図3
図4
図5
図6