特許第6016819号(P6016819)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6016819
(24)【登録日】2016年10月7日
(45)【発行日】2016年10月26日
(54)【発明の名称】オフノートのマスキング
(51)【国際特許分類】
   A23L 27/20 20160101AFI20161013BHJP
   C07D 213/50 20060101ALI20161013BHJP
【FI】
   A23L27/20 G
   A23L27/20 E
   C07D213/50
【請求項の数】6
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2013-558415(P2013-558415)
(86)(22)【出願日】2012年3月14日
(65)【公表番号】特表2014-507955(P2014-507955A)
(43)【公表日】2014年4月3日
(86)【国際出願番号】EP2012054426
(87)【国際公開番号】WO2012123475
(87)【国際公開日】20120920
【審査請求日】2015年3月6日
(31)【優先権主張番号】61/452,456
(32)【優先日】2011年3月14日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】501105842
【氏名又は名称】ジボダン エス エー
(74)【代理人】
【識別番号】100102842
【弁理士】
【氏名又は名称】葛和 清司
(74)【代理人】
【識別番号】100135943
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 規樹
(72)【発明者】
【氏名】グレイ,キンバリー
(72)【発明者】
【氏名】ワン,イリ
(72)【発明者】
【氏名】ケラー,スコット ウェイン
【審査官】 田中 晴絵
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2009/105906(WO,A1)
【文献】 特表2010−522700(JP,A)
【文献】 国際公開第2009/149577(WO,A1)
【文献】 国際公開第2010/100158(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
経口的に受容可能か、または摂取可能な組成物においてオフノートをマスクする方法であって、オフノートをマスクする量の1−(2−ヒドロキシフェニル)−3−(ピリジン−4−イル)プロパン−1−オンまたはその塩、および4−[2,2,3−トリメチル−シクロペンチル]−ブタン酸、2−[(3−エチル−4,8−ジメチル−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)オキシ]プロパン酸およびそれらの塩からなる群から選択される化合物のそれへの添加を含む、前記方法。
【請求項2】
1−(2−ヒドロキシフェニル)−3−(ピリジン−4−イル)プロパン−1−オンまたはその塩と、4−[2,2,3−トリメチル−シクロペンチル]−ブタン酸もしくは2−[(3−エチル−4,8−ジメチル−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)オキシ]プロパン酸またはそれらの塩の少なくとも1種とを含むマスキング組成物を、オフノートをマスクする量で含む、オフノートがマスクされた、経口的に受容可能か、または摂取可能な組成物。
【請求項3】
1−(2−ヒドロキシフェニル)−3−(ピリジン−4−イル)プロパン−1−オンまたはその塩と、4−[2,2,3−トリメチル−シクロペンチル]−ブタン酸もしくは2−[(3−エチル−4,8−ジメチル−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)オキシ]プロパン酸またはそれらの塩の少なくとも1種とからなる、オフノートのマスキング組成物。
【請求項4】
1−(2−ヒドロキシフェニル)−3−(ピリジン−4−イル)プロパン−1−オンおよび4−[2,2,3−トリメチル−シクロペンチル]−ブタン酸、またはそれらの塩からなる、請求項に記載のオフノートのマスキング組成物。
【請求項5】
1−(2−ヒドロキシフェニル)−3−(ピリジン−4−イル)プロパン−1−オンおよび2−[(3−エチル−4,8−ジメチル−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)オキシ]プロパン酸、またはそれらの塩からなる、請求項に記載のオフノートのマスキング組成物。
【請求項6】
1−(2−ヒドロキシフェニル)−3−(ピリジン−4−イル)プロパン−1−オン、4−[2,2,3−トリメチル−シクロペンチル]−ブタン酸および2−[(3−エチル−4,8−ジメチル−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)オキシ]プロパン酸、またはそれらの塩からなる、請求項に記載のオフノートのマスキング組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、オフノートまたはオフテイストのマスキングならびにかかるオフノートまたはオフテイストのマスキングのための化合物および組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
摂取するか、または吐き出すかのいずれか経口的に取り込まれるものを意味する、多くの経口的に受容可能か、または摂取可能な組成物は、オフテイストを有する。かかるオフテイストは、組成物それ自体に固有のものであり得るか、またはそれらは、特定の添加物が原因であり得る。オフテイストを有する組成物の例としては、コーヒー、豆乳および大豆ヨーグルトが挙げられる。添加物の場合、特定例は人工甘味料であり、それらは、食事または健康の理由から砂糖およびコーンシロップの代替としてかかる組成物中に使用されている。これらの化合物は、例としてサッカリン、アセスルファムKおよびアスパルテームが挙げられるが、砂糖より著しく甘いため、少量でも使用することができ、著しく大量の砂糖に代替することができる。これらの化合物の主な味覚は甘さであるが、しかしながら、それらは度々望ましくないオフテイスト、しばしば苦み質または金属質のオフテイストであって、砂糖およびコーンシロップにはない何か、もさらに与えることに気が付いた。かかるオフテイストによって、かかる化合物を含む組成物は、それらがより健康的であったとしても、その受け入れが制限されている。
【0003】
かかるオフテイストをマスクする化合物を添加することが提案されてきた。かかる化合物の典型例は、米国で公開された出願第2010/227039号に見出すことができる。
【発明の概要】
【0004】
今や、他の化合物について、幅広いオフテイストまたはオフノートに対する、オフノートをマスクする優れた性質を有することを見出した。したがって、経口的に受容可能か、または摂取可能な組成物においてオフノートをマスクする方法であって、オフノートをマスクする量の1−(2−ヒドロキシフェニル)−3−(ピリジン−4−イル)プロパン−1−オンまたはその塩のそれへの添加を含む前記方法を提供する。
【0005】
オフノートをマスクする割合の1−(2−ヒドロキシフェニル)−3−(ピリジン−4−イル)プロパン−1−オンまたはその塩を含む経口的に受容可能か、または摂取可能な組成物もまた提供する。
【0006】
1−(2−ヒドロキシフェニル)−3−(ピリジン−4−イル)プロパン−1−オン(本明細書では以後「化合物1」という)は、米国で公開された出願第2010/272656号に開示されている。この刊行物には、該化合物が、有効な甘味増強剤として記載されている。同じ化合物が、甘いと感知する濃度よりはるかに下回る濃度で、オフノートまたはオフテイストをマスクする効果を生み出すことができることが、この開示の驚くべき特徴である。化合物1の甘味増強効果が検出され得る最低レベルは35ppmであるが、オフノートまたはオフテイストをマスクするマスク剤の効果は2.5ppm程度と低いものであり得る。オフノートのマスキングのための実際的な最大値は10ppmである。
【0007】
さらなる態様において、化合物1のオフノートをマスクする効果は、化合物1とある他の化合物との併用によって、さらにより増強され得る。したがって、本開示はまた、経口的に受容可能か、または摂取可能な組成物においてオフノートをマスクする方法であって、1−(2−ヒドロキシフェニル)−3−(ピリジン−4−イル)プロパン−1−オンまたはその塩と、4−[2,2,3−トリメチル−シクロペンチル]−ブタン酸もしくは2−[(3−エチル−4,8−ジメチル−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)オキシ]プロパン酸、またはそれらの塩の少なくとも1種とからなるマスキング組成物の、オフノートをマスクする量でのそれへの添加を含む、前記方法も提供する。
【0008】
4−[2,2,3−トリメチル−シクロペンチル]−ブタン酸および2−[(3−エチル−4,8−ジメチル−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)オキシ]プロパン酸(本明細書では以後、それぞれ「化合物2」および「化合物3」)は、米国特許公開公報US 2010/0284944およびUS 2010/0227039のそれぞれに開示されている。
【0009】
化合物1、2または3の好適な塩は、限定されないが、少なくとも1種のK、NH、Na、Ca2+、Mg2+、Al3+、Zn2+、塩酸塩または臭化水素酸塩の塩を含んでもよい。マスキング組成物中の化合物の典型的な比率をこれから示す。これらは一般的な目安としてしか与えられず、決して限定されることを意図していない。当業者は、これらの割合外で実施することによっても、所望の効果を創出することができる。
【0010】
化合物1:化合物2の比率は、1:40から最高40:1まで、特に1:20から最高20:1まで、より特には1:7から最高6:1までである。
【0011】
化合物1:化合物3の比率は、1:40から最高40:1まで、特に1:20から最高20:1まで、より特には1:7から最高3:1までである。
【0012】
化合物1およびマスキング組成物は、経口的に受容可能および摂取可能な多様な全ての製品において使用してもよい。かかる製品の非限定例として以下が挙げられる:
【0013】
消耗品は、限定されないが、全ての食品製品、食品添加物、栄養補助食品、医薬品およびチューインガム、オーラルケア製品および口腔衛生製品を含む口の中に入れるあらゆる製品を含み、限定されないが、シリアル製品、米製品、タピオカ製品、サゴ製品、パン類製造販売業者の製品、ビスケット製品、ペストリー製品、パン製品、菓子製品、デザート製品、ガム、チューインガム、マウスウォッシュ、デンタルフロス、フレーバー付与されたまたはフレーバーがコートされたストロー、フレーバーまたはフレーバーがコートされた食品/飲料の容器、チョコレート、氷菓子、蜂蜜製品、糖蜜製品、酵母製品、ベーキングパウダー、塩およびスパイス製品、食欲をそそる風味のある(savoury)製品、マスタード製品、ビネガー製品、ソース(薬味)、タバコ製品、シガー、シガレット、加工食品、調理済み果実および野菜製品、肉および肉製品、ゼリー、ジャム、果実ソース、卵製品、ミルクおよび乳製品、ヨーグルト、チーズ製品、バターおよびバターの代用製品、ミルクの代用製品、大豆製品、食用油および脂肪製品、薬剤、飲料、炭酸飲料、ビール、ワインおよび蒸留酒などのアルコール飲料、清涼飲料、ミネラルウォーターおよび炭酸水、フルーツ飲料、フルーツジュース、コーヒー、代用コーヒー、茶、ココアなどのノンアルコール飲料を含み、これらは再構成を要する形態を含み、当該形態は、限定されずに、飲料粉末、ミルクをベースとした飲料粉末、無糖飲料粉末、飲料シロップ、飲料濃縮物、インスタントコーヒー、インスタント茶、インスタントココアおよびコーヒー用クリームを含み、食物エキス、植物エキス、肉エキス、薬味、ゼラチン、薬剤ガムおよび非薬剤ガム、錠剤、トローチ剤、ドロップ、エマルション、エリキシル剤、シロップおよび他の飲料製造用の調製物、ならびにこれらの組み合わせを含む。
【0014】
オーラルケア製品は、限定されないが、腔またはそのあらゆる部分を清浄する、新鮮にする、癒す、脱臭する目的のために口腔に適用されるあらゆる組成物を含むものであって、当該オーラルケア製品は、限定されないが、練り歯磨き、歯磨き用ゲル、歯磨き粉、歯のホワイトニング用製品、マウスウォッシュ、薬用キャンディー、デンタルフロス、ようじ、歯石防止用および歯肉炎防止用組成物、喉用薬用キャンディー、喉あめ、炎症用組成物、鼻の症状、風邪の症状および上部消化管の損傷の処置のための組成物、風邪薬用の、火照りの不快感を緩和するための組成物、ならびにうがい用組成物を含んでもよい。
【0015】
化合物1の典型的な非限定例は以下のとおりである:
飲料中、1ppm〜20ppm、特に5ppm〜15ppm、
コーヒー中、1ppmと40ppmとの間、特に15ppm〜30ppm、
豆乳中、1ppmと20ppmとの間、特に5ppm〜15ppm、
マヨネーズ中、1ppmと10ppmとの間、特に1ppm〜5ppm、
OTCシロップ中、15ppmと40ppmとの間、特に25ppm〜35ppm、
タンパク質性材料中、5ppmと40ppmとの間、特に20ppm〜35ppm。
【0016】
化合物1、2および3の混合物の場合、状況はより複雑である。当業者が他の可能な組み合わせおよび可能性を確実に見出すことができることから、以下の数字は単に示しただけのものとして受け取られるべきである。
【0017】
飲料:
化合物1:化合物2 5ppm:35ppmから最高15ppm:25ppmまで、
化合物1:化合物3の比率 5ppm:35ppmから最高15ppm:1ppmまで、
【0018】
コーヒー:
化合物1:化合物2の比率 15ppm:25ppmから最高25ppm:15ppmまで、
化合物1:化合物3の比率 15ppm:15ppmから最高25ppm:5ppmまで、
【0019】
豆乳:
化合物1:化合物2の比率 5ppm:15ppmから最高15ppm:5ppmまで、
化合物1:化合物3の比率 5ppm:15ppmから最高15ppm:5ppmまで、
【0020】
マヨネーズ:
化合物1:化合物2の比率 1ppm:10ppmから最高5ppm:1ppmまで、
化合物1:化合物3の比率 1ppm:15ppmから最高5ppm:5ppmまで、
【0021】
OTCシロップ:
化合物1:化合物2の比率 25ppm:35ppmから最高35ppm:25ppmまで、
化合物1:化合物3の比率 25ppm:25ppmから最高35ppm:15ppmまで、
【0022】
タンパク質性材料:
化合物1:化合物2の比率 20ppm:20ppmから最高35ppm:5ppmまで、
化合物1:化合物3の比率 20ppm:20ppmから最高35ppm:5ppmまで。
【0023】
化合物1またはマスキング組成物は、既知のフレーバー化合物と一緒に、およびフレーバー付与された製品中に使用される既知の全ての補助的な化合物もまた一緒に、かかる製品中に使用してもよい。それらは、あらゆる他の含有物と同様に、標準的なやり方で添加し、ブレンドすることができる。マスキング組成物の場合には、個々の成分を、別個に添加しても、単一の添加物として予めブレンドしてもよい。
【0024】
本開示は、以下の例を参照してさらに説明される。当該例は、ある態様を説明するものであって、決して限定されることを意味するものではない。
【0025】

以下の組成物を製造し、ブラインド試験を行う。ブラインド卓上試験パネル(4〜8名のパネリストからなる)を使用し、パネリストに、具体的にはオフノート(低減または差)に焦点を合わせて、対照のサンプルと例のサンプルとの知覚的な特性の差を記録するよう依頼した。
【0026】
化合物は以下のように特定されるものである:
化合物1=1−(2−ヒドロキシフェニル)−3−(ピリジン−4−イル)プロパン−1−オン、
化合物2=4−[2,2,3−トリメチル−シクロペンチル]−ブタン酸
化合物3=2−[(3−エチル−4,8−ジメチル−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)オキシ]プロパン酸。
3つの化合物全てを、それらの塩酸塩の塩の形態で使用した。
【0027】
例#1
フルシュガーエナジー飲料(Amp EnergyTM
この例において使用した飲料はAmp EnergyTMであった。このエナジー飲料は、カフェイン、ガラナなどをベースとした飲料の典型的なオフノートの特徴を有する。
割合は表1に示すとおりである。
【0028】
【表1】
【0029】
卓上で味見した所見:パネリストは、サンプル3(化合物2のみ)またはサンプル1(対照、添加なし)のいずれかに対し、サンプル4(それぞれ0.001%の化合物1および2)におけるオフノートが有意に低下したことを検出した。
パネリストは、対照に対して、サンプル2およびサンプル5のいずれかにおけるオフノートが有意に低下したことを検出した。サンプル6において、対照よりオフノートが有意に低下したことを検出した。
【0030】
例#2
フルシュガーエナジー飲料(Red BullTM
例1の手順を、表2に示された割合を使用して繰り返した:
【0031】
【表2】
【0032】
卓上で味見した所見:パネリストは、サンプル8(化合物2のみ)またはサンプル7(対照、添加なし)のいずれかに対し、サンプル10(それぞれ0.001%の化合物1および2)におけるオフノートが有意に低下したことを検出した。
パネリストは、対照に対して、サンプル8およびサンプル11のいずれかにおけるオフノートが有意に低下したことを検出した。サンプル12において、対照よりオフノートが有意に低下したことを検出した。
【0033】
例#3
ダイエットエナジー飲料
使用した飲料はAmp EnergyTM−無糖であった。この飲料は、人工甘味料のスクラロースおよびアセスルファム−Kを含有し、これらは金属性のオフテイストを有することで知られている。
【0034】
手順は、表3に示された割合を使用して、例1に記載されたように行った。
【表3】
【0035】
卓上で味見した所見:パネリストは、対照よりサンプル全てを好んだ。サンプル16はサンプル15より好ましかった。
パネリストは、サンプル14またはサンプル17のいずれかよりサンプル18を好んだ。
【0036】
例#4
ダイエット炭酸清涼飲料(CSD)
使用した飲料は、サッカリンで甘くされた飲料であるTabTMであった。サッカリンは、オフテイストをもたらすことが知られている。
【0037】
手順は、表4に示された割合を使用して、例1に記載されたように行った。
【表4】
【0038】
卓上で味見した所見:パネリストは、対照のサンプル19よりサンプル21、22、24、25、26および27を好んだ。
【0039】
例#5
ダイエット炭酸清涼飲料(CSD)
使用した飲料は、アスパルテームおよびアセスルファム−Kで甘くされた飲料であるPepsi MaxTMであった。
手順は、表5に示された割合を使用して、例1に記載されたとおりに行った。
【0040】
【表5】
【0041】
卓上で味見した所見:パネリストは、対照より全サンプルを好んだ。パネリストは、サンプル30よりサンプル31を、サンプル32よりサンプル33を好んだ。
【0042】
例#6
ダイエット炭酸清涼飲料(CSD)
飲料は、レバウディオサイド(Rebaudioside)Aにより甘くされたZeviaTMであった。
手順は、表6に示された割合を使用して、例1に記載されたとおりに行った。
【0043】
【表6】
【0044】
卓上で味見した所見:パネリストは、サンプル35、36および38よりサンプル37を好んだ。
【0045】
例#7
コーヒー(甘くされていない)
手順は、表7に示された割合を使用して、例1に記載されたとおりに行った。
【0046】
【表7】
【0047】
卓上で味見した所見:
(i)パネリストは対照よりサンプル41、44および45を好んだ;
(ii)パネリストはサンプル44よりサンプル47を好んだ;
(iii)パネリストはサンプル41またはサンプル45のいずれかを好んだ。
【0048】
例#8
プレーンな豆乳(個人的に選択した有機プレーン豆乳−1人前8ozあたりタンパク質7g)
手順は、表8に示された割合を使用して、例1に記載されたとおりに行った。
【0049】
【表8】
【0050】
卓上で味見した所見:
(i)パネリストは対照よりサンプル50を好んだ。
(ii)パネリストは対照よりサンプル52を好んだ。
(iii)パネリストは対照よりサンプル54を好んだ。
(iv)パネリストはサンプル52よりサンプル56を好んだ。
(v)パネリストは、単独のサンプル50またはサンプル55よりサンプル57を好んだ。
【0051】
例#9
大豆ヨーグルト(O’Soy Organic Soy Yogurt Strawberry Flavor−一人前4ozあたりタンパク質5g)
【表9】
【0052】
卓上で味見した所見:パネリストは対照より0.002%の化合物1を好んだ。この製品のオフノートは典型的には、大豆タンパク質に関連する。
【0053】
例#10
大豆ヨーグルト(O’Soy Organic Soy Yogurt Strawberry Flavor−一人前4ozあたりタンパク質5g)
【表10】
【0054】
卓上で味見した所見:パネリストは対照より0.002%の化合物2を好んだ。この製品のオフノートは典型的には、大豆タンパク質に関連する。
【0055】
例#11
大豆ヨーグルト(O’Soy Organic Soy Yogurt Strawberry Flavor−一人前4ozあたりタンパク質5g)
【表11】
【0056】
卓上で味見した所見:パネリストは対照より0.001%の化合物3を好んだ。この製品中のオフノートは典型的には、大豆タンパク質に関連する。
【0057】
例#12
大豆ヨーグルト(O’Soy Organic Soy Yogurt Strawberry Flavor−一人前4ozあたりタンパク質5g)
【表12】
【0058】
卓上で味見した所見:パネリストは、単独の化合物1@0.002%または化合物3@0.001%より、化合物1@0.002%と化合物3@0.001%とのブレンドを好んだ。この製品中のオフノートは典型的には、大豆タンパク質に関連する。
【0059】
例#13
強化マヨネーズ(Smart Balance Omega Plus Light Mayonnaise Dressing−オメガ3(一人前15gあたり500mg)および植物ステロール(一人前15gあたり100mg))
【表13】
【0060】
卓上で味見した所見:パネリストは対照より0.00025%の化合物1を好んだ。この製品中のオフノートは典型的には、オメガ3および植物ステロールに関連する。
【0061】
例#14
強化マヨネーズ(Smart Balance Omega Plus Light Mayonnaise Dressing−オメガ3(一人前15gあたり500mg)および植物ステロール(一人前15gあたり100mg))
【表14】
【0062】
卓上で味見した所見:パネリストは対照より0.0005%の化合物2を好んだ。この製品中のオフノートは典型的には、オメガ3および植物ステロールに関連する。
【0063】
例#15
強化マヨネーズ(Smart Balance Omega Plus Light Mayonnaise Dressing−オメガ3(一人前15gあたり500mg)および植物ステロール(一人前15gあたり100mg))
【表15】
【0064】
卓上で味見した所見:パネリストは対照より0.001%の化合物3を好んだ。この製品中のオフノートは典型的には、オメガ3および植物ステロールに関連する。
【0065】
例#16
強化マヨネーズ(Smart Balance Omega Plus Light Mayonnaise Dressing−オメガ3(一人前15gあたり500mg)および植物ステロール(一人前15gあたり100mg))
【表16】
【0066】
卓上で味見した所見:パネリストは、単独の化合物1@0.00025%および化合物2@0.0005%より、化合物1@0.00025%と化合物2@0.0005%とのブレンドを好んだ。この製品中のオフノートは典型的には、オメガ3および植物ステロールに関連する。
【0067】
例#17
強化マヨネーズ(Smart Balance Omega Plus Light Mayonnaise Dressing−オメガ3(一人前15gあたり500mg)および植物ステロール(一人前15gあたり100mg))
【表17】
【0068】
卓上で味見した所見:パネリストは、対照より化合物1@0.00025%または化合物3@0.001%のいずれかを好んだ。化合物1@0.00025%と化合物3@0.001%とのブレンドが対照より好まれたが、個々の含有物に対してであることは必要がなかった(統計値を決定するための味見係が十分にいなかった)。この製品中のオフノートは典型的には、オメガ3および植物ステロールに関連する。
【0069】
例#18
店頭販売(OTC)のシロップ(Kroger Daytime Cold/Flu Relief(15mLあたりアセトアミノフェン325mg;15mLあたりデキストロメトルファンHBr10mg;15mLあたりフェニレフリンHCl5mg))
【表18】
【0070】
卓上で味見した所見:パネリストは、対照より0.003%の化合物1を好んだ。この製品中のオフノートは典型的には、OTCシロップに関連する。
【0071】
例#19
店頭販売(OTC)のシロップ(Kroger Daytime Cold/Flu Relief(15mLあたりアセトアミノフェン325mg;15mLあたりデキストロメトルファンHBr10mg;15mLあたりフェニレフリンHCl5mg))
【表19】
【0072】
卓上で味見した所見:パネリストは、対照より0.003%の化合物2を好んだ。この製品中のオフノートは典型的には、OTCシロップに関連する。
【0073】
例#20
店頭販売(OTC)のシロップ(Kroger Daytime Cold/Flu Relief(15mLあたりアセトアミノフェン325mg;15mLあたりデキストロメトルファンHBr10mg;15mLあたりフェニレフリンHCl5mg))
【表20】
【0074】
卓上で味見した所見:パネリストは、対照より0.002%の化合物3を好んだ。この製品中のオフノートは典型的には、OTCシロップに関連する。
【0075】
例#21
店頭販売(OTC)のシロップ(Kroger Daytime Cold/Flu Relief(15mLあたりアセトアミノフェン325mg;15mLあたりデキストロメトルファンHBr10mg;15mLあたりフェニレフリンHCl5mg))
【表21】
【0076】
卓上で味見した所見:パネリストは、単独の化合物1@0.003%および化合物3@0.002%より、化合物1@0.003%と化合物3@0.002%とのブレンドを好んだ。この製品中のオフノートは典型的には、OTCシロップに関連する。
【0077】
例#22
店頭販売(OTC)のシロップ(Kroger Daytime Cold/Flu Relief(15mLあたりアセトアミノフェン325mg;15mLあたりデキストロメトルファンHBr10mg;15mLあたりフェニレフリンHCl5mg))
【表22】
【0078】
卓上で味見した所見:パネリストは、対照より、化合物1@0.003%または化合物2@0.003%のいずれかを好んだ。化合物1@0.003%と化合物2@0.003%とのブレンドが対照より好まれたが、個々の含有物よりであることは必要がなかった(統計値を決定するための味見係が充分にいなかった)。この製品中のオフノートは典型的には、OTCシロップに関連する。
【0079】
例#23
タンパク質性サプリメント(GNC Pro Performance 100% Whey Protein)
【表23】
【0080】
卓上で味見した所見:パネリストは、対照より、化合物1@0.003%を好んだ。この製品中のオフノートは典型的には、ホエータンパク質に関連する。
【0081】
例#24
タンパク質性サプリメント(GNC Pro Performance 100% Whey Protein)
【表24】
【0082】
卓上で味見した所見:パネリストは、対照より、化合物2@0.0015%を好んだ。この製品中のオフノートは典型的には、ホエータンパク質に関連する。
【0083】
例#25
タンパク質性サプリメント(GNC Pro Performance 100% Whey Protein)
【表25】
【0084】
卓上で味見した所見:パネリストは、対照より、化合物3@0.0015%を好んだ。この製品中のオフノートは典型的には、ホエータンパク質に関連する。
【0085】
例#26
タンパク質性サプリメント(GNC Pro Performance 100% Whey Protein)
【表26】
【0086】
卓上で味見した所見:パネリストは、単独の化合物2@0.0015%より、化合物1@0.003%と化合物2@0.0015%とのブレンドを好んだ。この製品中のオフノートは典型的には、ホエータンパク質に関連する。
【0087】
例#27
タンパク質性サプリメント(GNC Pro Performance 100% Whey Protein)
【表27】
【0088】
卓上で味見した所見:パネリストは、単独の化合物1@0.003%および化合物3@0.0015%より、化合物1@0.003%と化合物3@0.0015%とのブレンドを好んだ。この製品中のオフノートは典型的には、ホエータンパク質に関連する。
【0089】
例#28
ココア(飲むために水で10%に希釈する)(Kroger Cocoa Unsweetened)
【表28】
【0090】
卓上で味見した所見:パネリストは、対照より、化合物1@0.002%を好んだ。この製品中のオフノートは典型的には、ココア(甘くされていない)に関連する。
【0091】
例#29
ココア(飲むために水で10%に希釈する)(Kroger Cocoa Unsweetened)
【表29】
【0092】
卓上で味見した所見:パネリストは、対照より、化合物3@0.001%を好んだ。この製品中のオフノートは典型的には、ココア(甘くされていない)に関連する。
【0093】
例#30
ココア(飲むために水で10%に希釈する)(Kroger Cocoa Unsweetened)
【表30】
【0094】
卓上で味見した所見:パネリストは、対照より、化合物2@0.002%を好んだ。この製品中のオフノートは典型的には、ココア(甘くされていない)に関連する。
【0095】
例#31
ココア(飲むために水で10%に希釈する)(Kroger Cocoa Unsweetened)
【表31】
【0096】
卓上で味見した所見:パネリストは、対照より、化合物1@0.002%または化合物2@0.002%のいずれかを好んだ。化合物1@0.003%と化合物2@0.003%とのブレンドは、対照より好まれなかった。この製品中のオフノートは典型的には、ココア(甘くされていない)に関連する。
【0097】
例#32
ココア(飲むために水で10%に希釈する)(Kroger Cocoa Unsweetened)
【表32】
【0098】
卓上で味見した所見:パネリストは、対照より、化合物1@0.002%または化合物3@0.001%のいずれかを好んだ。化合物1@0.002%と化合物3@0.001%とのブレンドは、対照より好まれなかった。この製品中のオフノートは典型的には、ココア(甘くされていない)に関連する。
【0099】
態様が上の説明および前記例をとおして詳細に記載されているが、これらの例は、例示する目的のためにすぎず、変更および改良が、本開示の範囲から逸脱せずに当業者によってなされ得ることが理解される。上に記載された態様は、選択するだけでなく、組み合わせることもできることが理解されるべきである。