【課題を解決するための手段】
【0025】
(発明の要旨)
本発明の第1の局面によれば、以下を包含する光学装置が提供される:円錐部分を有するプリズムであって、この円錐部分は、このプリズムの前方末端にある頂点およびこのプリズムの頂点を通って伸長している中心軸を備えている;電磁放射光源を含む光学配置であって、この光学配置は、この円錐部分の中心軸と実質的に整列した方向で、電磁放射線の入射ビームを、この円錐部分の頂点上へと向けるように適合されている;およびこのプリズムの頂点の後方に設けた反射面;ここで、このプリズムにより屈折したビームは、この反射面により、このプリズムを通って後方へ反射されて、電磁放射線の環状ビームとして、このプリズムの前方末端から投射するようにされる。
【0026】
上記光学装置は、それにより、この円錐部分の頂点上へと入射する電磁放射線の単一ビームから、電磁放射線の環状ビームを生じるのに役立つ。好ましくは、この配置は、円筒状管の光を生じるために、一定の断面を備えたビームを与えるようなものである。このプリズムはまた、その後方末端にて、この円錐部分の基部の断面に対応する環状断面を有する円筒状基部を包含し得る。
【0027】
本発明の第2の局面によれば、以下を包含する光学装置が提供される:ピラミッド状部分を有するプリズムであって、このピラミッド状部分は、このプリズムの前方末端の頂点で合流する偶数の傾斜面およびこの頂点を通って伸長している中心軸を備えている;電磁放射光源を含む光学配置であって、この光学配置は、このピラミッド状部分の中心軸と実質的に整列した方向で、電磁放射線の入射ビームを、このピラミッド状部分の頂点上へと向けるように適合されている;およびこのプリズムの頂点の後方に設けた反射面;ここで、このプリズムにより屈折したビームは、この反射面により、このプリズムを通って後方へ反射されて、多数の平行ビームとして、このプリズムの前方末端から投射するようにされる。
【0028】
このピラミッド状部分は、その光学的な幾何学的配置が、このビームがその対向面から反射するようにプリズムを横切るようにされているので、偶数の傾斜面を有する必要がある。この制約を除くと、この傾斜面の数には制限がない。例えば、このピラミッド部分の頂点の方へ合流する4つ、6つ、8つ…12つの傾斜三角面が存在し得る。好ましくは、このピラミッド状部分はまた、このピラミッド状部分の基部に対応する断面を有する基部を包含する。例えば、このピラミッド状部分が4つの傾斜面を有する場合、適切な基部は、長方形プリズムまたは立方体である。
【0029】
本発明の最初の2局面のいずれかでは、その反射面は、このプリズムの後方末端に設けられ得る。しかしながら、本発明は、この配置に限定されず、このプリズム自体の内に配置する可能性があり得る。他の好ましい配置では、この反射面は、この基部から間隔を置いて配置されている。他の望ましい特徴には、この間隔が、可変の環状ビーム直径を与えるために、調節可能であることである。しかしながら、この反射面がこのプリズムから間隔を置いて配置される場合、この電磁放射線は、複数の界面反射から損失を被り得る。しかしながら、このような設計は、その前方末端から後方末端への長さが低下するので、その透過損失は、その反射面が後方末端にあるより長いプリズムについてより、少なくなる。
【0030】
適切には、このプリズムは、BK7光学ガラスのような光学ガラスから製造される。しかしながら、その用途が、UV電磁放射線を用いた用途を意図している場合、このプリズムを、UV適合材料(例えば、溶融シリカ)から製造するのが好ましい。このような用途では、この反射面は、この光学装置の透過効率を高めるために、UV等級ミラーから構成することもまた、好ましい。
【0031】
上で述べたように、この光学装置は、好ましくはレーザー源から生じた紫外線と共に使用できる。この電磁放射線はまた、他の波長(可視スペクトルの波長を含めて)を含み得る。適切には、この入射電磁放射線は、平行ビームの形状である。
【0032】
最初の2局面と関連した上記光学装置は、望ましくは、内部放物面形状反射面および光軸を有する放物面状反射器と組み合わせて、使用され得る。このような反射器は、その反射面上にて、このプリズムの前方末端から投射した電磁放射線を受容するように配向されている。このような放物面形状反射面が、この軸に平行でかつ反射面上へと入射した全ての光が向けられる焦点を有することが分かる。言い換えれば、このプリズムから投射した平行電磁放射線は、この放物面状反射器へと受容され、この焦点で合流する。このような電磁放射線の集中は、光学の分野において、多くの有用で異なる用途を有し得る。特に、本発明は、この放物面状反射器の焦点に、放射状の対称な照射を与えることができる。「放射状の対称な」との用語は、この焦点への入射放射線の各ビームについて、実質的に正反対のビームがこの焦点に入射することを意味する。この放射状の対称な照射の各ビームは、この放物面状反射器の光軸と同じ角度を有し得る。それゆえ、この焦点への電磁放射線の集束ディスクは、「放射状の対称な」の定義に含まれる。
【0033】
このような集束ディスクは、最初に記述した光学装置をこの放物面状反射器と組み合わせて使用することにより、達成され得る。照射および検査のために、この放物面状反射器の焦点には、任意の物体を置くことができる。本発明の以下の局面で論述するように、この装置は、この放物面状反射器の焦点を通して粒子を向けるために、フロー源を設けることができる点で、フローサイトメトリーへの特定の用途を有する。
【0034】
電磁放射光源は、このプリズムの頂点に直接向けなくてもよく、そして、本発明は、望ましい鏡および他の反射器の使用を可能にすることが理解される。特に、このプリズムと放射面状反射器との間には、第2反射器が配置され得、この第2反射器は、この光源からの入射ビームをプリズムの頂点へと反射させる反射部分、およびプリズムの前方末端から投射されたビーム(1以上)を透過するための透過部分を有する。
【0035】
しかしながら、本発明は、本発明の前述の局面で記述した特定のプリズムに限定されない。電磁放射線の投射環状ビームまたは平行ビームを生じるために、他の光学的立体配置が予見される。さらに、入射放射線の1つ以上の焦点の方へ集光する他のタイプの反射器が採用され得る。
【0036】
従って、本発明の第3の局面は、以下を包含する光学装置を提供する:中心軸を有する電磁放射線の環状ビームまたは電磁放射線の複数のビームを生じるように適合された光学配置であって、ここで、該複数のビームは、中心軸から均等に間隔を開けて配置されている;および光軸および1つ以上の焦点を有する内部反射面を有する集光反射器であって、この反射器は、その反射面上にて、この環状ビームまたは電磁放射線の複数のビームを受容するように配向されている。
【0037】
例えば、上記光学要素は、上記の特定のプリズムだけでなく、任意の公知の反射アキシコン(reflective axicons)を包含し得るが、ある場合には、アキシコン(axicon)である。例えば、このアキシコンは、前方反射面を有する内部円錐鏡を包含でき、これは、前方反射面を有する外部円錐鏡で取り囲まれており、ここで、これらの2つの鏡の光軸は、整列されている。これらの反射面は、「W」の文字を形成し、従って、w−アキシコンまたはワキシコン(waxicon)の名称である。
【0038】
好ましくは、この集光反射器は、放物面形状である内部反射面を有する。本明細書および請求の範囲全体を通じて使用する「放物面状反射器」との用語は、「回転放物面形状に一致する反射器」を意味することが分かる。この用語はまた、「完全回転放物面の一部」を意味することが分かる。同様に、放物面の光軸に関して、このような軸はまた、この放物面の放物軸または中心軸であると考えてもよい。
【0039】
本発明の前述の局面に関連して述べたように、この装置は、分析すべき粒子フローを生じるフロー源を含むフローサイトメーターに組み込むことができ、このフロー源は、この粒子フローを、上記反射面の焦点のうちの1つの中へと実質的向けるように適合される。適切には、このフロー源は、フローをこの反射面の光軸と実質的に整列させるように適合され得る。さらに、上記集光反射器には、この集光反射器を越えてこのフローを通過させるための開口部を設けてもよい。
【0040】
本発明は、仕分け機能に適合するフローサイトメーターで使用するのが望ましい。それゆえ、そのフロー手段は、ノズルを包含でき、そしてこのフローサイトメーターは、この集光反射器の開口部の下部に、静電小滴偏向仕分け装置を組み込んでもよい。
【0041】
本発明の第4の局面によれば、以下を包含する光学方法が提供される:円錐部分を有するプリズムに、その前方末端にある頂点、この頂点を通って伸長する中心軸およびこのプリズムの頂点の後方に設けられた反射面を提供する工程;電磁放射線の入射ビームを、この円錐部分の中心軸と実質的に整列した方向で、この円錐部分の頂点上へと向けて、このプリズムの前方末端から投射している電磁放射線の環状ビームを生じる工程。
【0042】
本発明の第5の局面によれば、以下を包含する光学方法が提供される:ピラミッド状部分を有するプリズムに、このプリズムの前方末端の頂点で合流する偶数の傾斜面、この頂点を通って伸長する中心軸およびこのプリズムの頂点の後方に設けられた反射面を提供する工程;電磁放射線の入射ビームを、このピラミッド状部分の中心軸と実質的に整列した方向で、このピラミッド状部分の頂点上へと向けて、このプリズムの前方末端から投射している電磁放射線の平行ビームを生じる工程。
【0043】
本発明の他の局面によれば、以下を包含する分析器具が提供される:分析すべき粒子フローを生じるためのフロー源であって、このフロー源は、この粒子フローを、検査ゾーン中へと向けるように適合されている;電磁放射光源を含む光学配置であって、この光学配置は、実質的に共平面で実質的に放射状の対称な電磁放射線を、この検査ゾーンの方へ集中させるように適合されている。
【0044】
好ましくは、この電磁放射線は、この中心軸に対して対称に配置したディスクの形状で、集中する。
【0045】
本発明の他の局面によれば、以下を包含する分析方法が提供される:分析すべき粒子フローを提供する工程;この分析すべき粒子フローを、検査ゾーンへと向ける工程;実質的に共平面で実質的に放射状の対称な電磁放射線を、この検査ゾーンの方向へ集中させる工程。
【0046】
本発明のさらに他の局面によれば、以下を包含する分析器具が提供される:分析すべき粒子フローを生じるためのフロー源;電磁放射光源;この粒子フローを照射するために、この粒子フローにて、この電磁放射線の少なくとも一部を反射するように適合した反射器;電磁放射線を感知するように適合したセンサを包含する光学配置;ここで、この反射器はまた、この粒子フローの照射の結果として生じる任意の電磁放射線を光学配置へと反射するように適合されている。
【0047】
それゆえ、この局面に従って記述した反射器は、この電磁放射線をこの粒子フローへと反射させることだけでなく、このセンサへの透過用に電磁放射線を集めるという二重の目的を果たす。このような配置は、放物面形状の内部反射面を有する反射器を用いて、達成できる。
【0048】
「照射」または「照射する」との用語の任意の使用は、単に、可視の照射に限定されず、目に見えない波長もまた使用できることが分かる。先に述べたように、ある用途では、紫外線が使用できる。さらに、この粒子により「生じた」電磁放射線との言及は、この入射照射の結果として粒子により生じた任意の蛍光および/または粒子により散乱した任意の光を含めることができる。「放射する」とは、「照射する」と同じ意味を有する意図であることも理解すべきである。
【0049】
本発明のさらに他の局面によれば、以下を包含する分析方法が提供される:分析すべき粒子フローを提供する工程;電磁放射光源を提供する工程;この粒子フローを照射するために、反射器を用いて、該電磁放射線の少なくとも一部を反射する工程;この粒子フローの照射から生じた任意の電磁放射線の少なくとも一部を、反射器を用いて、反射する工程;この粒子フローの照射から生じた電磁放射線の一部を感知する工程。
【0050】
本発明のさらに他の局面によれば、以下を包含するフローサイトメーターが提供される:分析する線形粒子フローを生じるためのフロー源であって、このフロー源は、この粒子フローを、検査ゾーンへと向けるように適合されている;電磁放射線を、この検査ゾーンの回りで、放射状の対称な様式で、この検査ゾーンでのフローへと集中させるように適合されている光学配置;このフロー中の粒子から生じたかまたは偏向されたかいずれかの電磁放射線を集めるための捕集器;および集めた電磁放射線から、このフロー中の粒子の少なくとも一部のそれぞれに関係した所定の情報を引き出すためのプロセッサ;および引き出した情報を、この検査ゾーンの下流の関連した粒子と相関させるための相関器。
【0051】
先に述べたように、この放射状の対称な照射は、この検査ゾーンの方へ集中する連続ディスクの形状で、提供できる。この照射の他の好ましい放射状の対称な配列は、この検査ゾーンの方へ集中する不連続ビームの形状である。いずれにしても、粒子はすべての面から均一に照射される。
【0052】
本発明のさらに他の局面によれば、以下を包含するフローサイトメーターが提供される:分析する線形粒子フローを生じるためのフロー源であって、このフロー源は、この粒子フローを、検査ゾーン中へと向けるように適合されている;および1つ以上の焦点を備えた内部反射面を有する集光反射器を包含する光学配置であって、この光学配置は、この集光反射器からの反射により、この検査ゾーンでの粒子フロー上へと電磁放射線を集中させるように適合されており、この集光反射器は、1つ以上の焦点のうちの1つが実質的に検査ゾーンと一致するかまたはこの検査ゾーン内に位置しているように、配向されている。
【0053】
この集光反射器の種々の実施態様が認識されている。このような1実施態様では、この集光反射器は、放物面形状の内部反射面を有する放物面状反射器を含む。この粒子フローは、それゆえ、この電磁放射線が集中しているこの放物面状反射器の焦点を通って流れる。本発明の他の実施態様では、この集光反射器は、2つの焦点およびこの2つの焦点間で伸長している光軸を備えた楕円形状反射面を有し得る。この特に好ましい別形では、このフロー源は、この粒子フローがこの反射面の光軸と整列するように、配向されている。さらに、この集光反射器を越えてこのフローを通過させるための開口部が、任意の形状の集光反射器に設けられ得る。このような実施態様は、仕分けフローサイトメーター(これは、このフロー中の粒子から生じた電磁放射線を集め、集めた電磁放射線を処理して、このフロー中の粒子の少なくとも一部のそれぞれと関連した所定の情報を引き出し、そして引き出した情報を、この検査ゾーンの下流の関連した粒子と相関させる)での使用に特に適合されている。このようにして、この仕分けフローサイトメーターは、このフロー中の粒子を分析できるだけでなく、所定セットの選択規準に従って、この粒子を仕分けすることができる。好ましいタイプの仕分けフローサイトメーターには、ジェットインエアーフローサイトメーターがある。
【0054】
本発明の他の局面では、以下を包含するフローサイトメーターが提供される:分析すべき粒子フローを生じるためのフロー源であって、このフロー源は、この粒子フローを、検査ゾーン中へと向けるように適合されている;電磁放射光源を含む光学配置であって、この光学配置は、この検査ゾーンにて、この電磁放射線をこの粒子フロー上へと向けるように適合されている;この粒子から生じたかまたは偏向されたかのいずれかの電磁放射線を集めるための捕集器であって、この捕集器は、光軸および1つ以上の焦点を備えた内部反射面を有し、ここで、この捕集器は、この粒子フローがこの光軸と実質的に整列するように、配向されている。
【0055】
本発明のさらに他の局面では、以下を包含するフローサイトメーターが提供される:分析すべき粒子フローを生じるためのフロー源であって、このフロー源は、この粒子フローを、検査ゾーン中へと向けるように適合されている;電磁放射光源を含む光学配置であって、この光学配置は、この検査ゾーンにて、この電磁放射線をこの粒子フロー上へと向けるように適合されている;この粒子から生じたかまたは偏向されたかのいずれかの電磁放射線を集めるための捕集器であって、この捕集器は、光軸および1つ以上の焦点を備えた内部反射面を有し、ここで、この捕集器は、この1つ以上の焦点のうちの1つが実質的に検査ゾーンと一致するかまたはこの検査ゾーン内に位置しているように、配置されている;集めた電磁放射線から、このフロー中の該粒子の少なくとも一部のそれぞれに関係した所定の情報を引き出すためのプロセッサ;および引き出した情報を、この検査ゾーンの下流の関連した粒子と相関させるための相関器。
【0056】
この捕集器は、本発明の先の局面に従って記述した集光反射器と同じ形状であり得る。事実、この捕集器はまた、電磁放射線をこの粒子フロー上へと向けるように適合した光学配置の一部を構成してもよい。言い換えれば、この捕集器は、生じた電磁放射線を集めることだけでなく、入射放射線をこの粒子上へと反射させるという二重の機能を果たし得る。
【0057】
本発明の他の局面によれば、以下を包含する分析器具が提供される:部分楕円形状を有する第1反射器;第1反射器の部分楕円形状の近位焦点;第1反射器の部分楕円形状の遠位焦点;第1反射器の部分楕円形状の近位焦点および遠位焦点により規定される部分楕円形状の中心軸;この部分楕円形状の近位焦点に配置された、第1反射器の方へ電磁放射線を放射することができる電磁放射光源;第1反射器により反射された電磁放射線を受容できるように、第1反射器に対して配向した部分楕円形状を有する第2反射器;第2反射器の該部分楕円形状の近位焦点;第2反射器の部分楕円形状の遠位焦点;第2反射器の部分楕円形状の近位焦点および遠位焦点により規定される部分楕円形状の中心軸;分析すべき粒子フローを生じるためのフロー源;および第2反射器の部分楕円形状の近位焦点に位置している粒子フローの検査ゾーン。
【0058】
好ましい実施態様では、この電磁放射光源は、アークランプを包含できる。さらに、この第1反射器と第2反射器との間の好ましい関係は、第1反射器の遠位焦点と第2反射器の遠位焦点とが重なり合っていることである。この第1および第2反射器の焦点距離は、同一であり得る。あるいは、この2つの反射器の焦点距離は、この第1反射器が第2反射器よりも長い焦点距離を有するという点で、異なっていてもよい。
【0059】
本発明の上記局面および以下の局面および以下の本発明の記述で使用する「楕円形状反射器」との用語は、回転楕円体の形状に一致する反射器を意味することが分かる。さらに、この用語は、完全回転楕円体の一部(例えば、頂点に開口部を有する回転楕円形の3分の1)を意味することが分かる。
【0060】
本記述全体で楕円形を言及する際には、部分楕円形だけを使用する場合、その近位焦点とは、使用する楕円形部分に最も近い焦点を意味することを意図している。
【0061】
本発明のさらに他の局面によれば、以下を包含する分析方法が提供される:近位焦点および遠位焦点を備えた部分楕円形状表面を有する第1反射器を使用する工程;第1反射器の近位焦点に配置した電磁放射光源から、電磁放射線を放射する工程:第1反射器から電磁放射光源により放射した電磁放射線を反射させる工程;近位焦点および遠位焦点を備えた部分楕円形状表面を有する第2反射器を使用する工程;分析すべき粒子フローを提供する工程;この粒子フローを検査ゾーン中へと向ける工程;第2反射器の近位焦点がこの検査ゾーンと重なるように、また、第2反射器が第1反射器により反射された電磁放射線を受容できるように、第2反射器を配置する工程。
【0062】
本発明の他の目的によれば、以下を包含する分析器具が提供される:部分放物面形状を有する第1反射器;第1反射器の部分放物面形状の焦点および焦点距離;第1反射器の部分放物面形状の放物軸;部分放物面形状の焦点に配置された、第1反射器の方へ電磁放射線を放射するように適合させた電磁放射光源;第1反射器により反射された電磁放射線を受容できるように、第1反射器に対して配向した部分楕円形状を有する第2反射器;第2反射器の部分放物面形状の焦点および焦点距離;第2反射器の部分放物面形状の放物軸;分析すべき粒子フローを生じるためのフロー源;および第2反射器の部分放物面形状の焦点に位置している粒子フローの検査ゾーン。
【0063】
アークランプは、この電磁放射光源であり得る。この第1および第2放物面形状の放物軸(すなわち、光軸)は、同一直線上にあるのが好ましい。本発明の1実施態様では、第1および第2反射器の焦点距離は、同一であり得る。あるいは、第1反射器の焦点距離は、第2反射器の焦点距離よりも長くてもよい。2つの反射器の焦点間には、フィルターが配列できる。
【0064】
本発明の他の局面では、以下を包含する分析方法が提供される:部分放物面、光軸および焦点を有する第1反射器を使用する工程;第1反射器の焦点に配置した電磁放射光源から、電磁放射線を放射する工程;第1反射器から電磁放射光源により放射した電磁放射線を反射させる工程;部分放物面、光軸および焦点を有する第2反射器を使用する工程;分析すべき粒子フローを提供する工程;この粒子フローを検査ゾーン中へと向ける工程;第2反射器の焦点がこの検査ゾーンと重なり合うように、また、第2反射器が第1反射器により反射された電磁放射線を受容できるように、第2反射器を配置する工程。
【0065】
本発明はまた、本発明の他の局面に従って、以下を包含するノズルを提供する:粒子フローをそこに流すための開口部;このノズルと連結されており、そしてこの粒子フローにて、電磁放射線を反射するように配向されている反射器。
【0066】
この反射器は、種々の形状(例えば、楕円形状反射面または放物面状反射面)をとり得、この反射器およびノズルは、一体化されていてもよい。本発明の好ましい実施態様では、この粒子フローは検査ゾーンを通り、この検査ゾーンを照射するために、電磁放射光源が提供される。この反射面が、焦点を有する種類のものである場合、この反射面の焦点は、この検査ゾーンと重なり合っているのが好ましい。
【0067】
本発明の好ましい形状では、この反射面は、このノズルにはめ込んだ金属形状物を包含できる。あるいは、この反射面は、このノズルに適用した反射コーティングを包含できる。適切には、この反射面の焦点は、このノズルの外部にあり得る。このノズルは、例えば、ガラスノズルを通る光透過によって、ノズルの開口部またはノズル材料自体を通って、この反射器を照射する電磁放射線を受容するように適合できる。
【0068】
本発明のさらに他の局面によれば、粒子フローを照射する方法が提供され、この方法は、以下を包含する:ノズルを提供する工程であって、このノズルには、反射器が連結されており、電磁放射線を反射するように配向されている;粒子フローを供給する工程;この粒子フローを、このノズル中へと向ける工程;この反射器を用いて、電磁放射線を、この粒子フローの方へ反射させる工程。
【0069】
本発明の他の局面は、以下を包含するフローサイトメーターを提供する:分析すべき粒子フローを生じるためのフロー源であって、このフロー源は、この粒子フローを、検査ゾーン中へと向けるように適合されている;電磁放射光源を含む光学配置であって、この光学配置は、この電磁放射線を、この検査ゾーンの粒子フロー上へと向けるように適合されている;この粒子から生じたかまたは偏向されたかのいずれかの電磁放射線を集めるための部分楕円形状光捕集器であって、この捕集器は、光軸および2つの焦点を備えた部分放物面形状の内部反射面を有し、この光軸は、2つの焦点間の線に沿って、配向されている;このフロー源は、この粒子フローがこの光軸と実質的に整列するように、配向されている。
【0070】
好ましい形状のフローサイトメーターは、ジェットインエアーフローサイトメーターであり得る。最も好ましくは、このフローサイトメーターは、静電プレートの使用により、仕分けを可能にする。
【0071】
本発明の対応する局面は、以下を包含するフローサイトメトリー方法を提供する:分析すべき粒子フローを検査ゾーンに通す工程;1つ以上の焦点を有する集光反射器を提供する工程;この集光反射器からの反射により、電磁放射線をこの検査ゾーンでの粒子フロー上へと集中させ、そしてこの検査ゾーンをこの1つ以上の焦点の1つと整列させる工程。
【0072】
より特定すれば、本願発明は、以下の項目に関する。
【0073】
項目(1)以下を包含する光学装置:円錐部分を有するプリズムであって、該円錐部分は、該プリズムの前方末端にある頂点および該プリズムの該頂点を通って伸長している中心軸を備えている;電磁放射光源を含む光学配置であって、該光学配置は、該円錐部分の該中心軸と実質的に整列した方向で、電磁放射線の入射ビームを、該円錐部分の該頂点上へと向けるように適合されている;および該プリズムの該頂点の後方に設けた反射面;ここで、該プリズムにより屈折した該ビームは、該反射面により、該プリズムを通って後方へ反射されて、電磁放射線の環状ビームとして、該プリズムの該前方末端から投射するようにされる。
【0074】
項目(2)前記プリズムがまた、その後方末端にて、前記円錐部分の基部に対応する断面を有する円筒状基部を包含する、項目(1)に記載の光学装置。
【0075】
項目(3)以下を包含する光学装置:ピラミッド状部分を有するプリズムであって、該ピラミッド状部分は、該プリズムの前方末端の頂点で合流する偶数の傾斜面および該頂点を通って伸長している中心軸を備えているプリズム;電磁放射光源を含む光学配置であって、該光学配置は、該ピラミッド状部分の該中心軸と実質的に整列した方向で、電磁放射線の入射ビームを、該ピラミッド状部分の該頂点上へと向けるように適合されている;および 該プリズムの該頂点の後方に設けた反射面;ここで、該プリズムにより屈折した該ビームは、該反射面により、該プリズムを通って後方へ反射されて、多数の平行ビームとして、該プリズムの該前方末端から投射するようにされる。
【0076】
項目(4)前記プリズムが、さらに、その後方末端にて、前記ピラミッド状部分の基部に対応する断面を有する基部を包含する、項目(3)に記載の光学装置。
【0077】
項目(5)前記反射面が、前記プリズムの後方末端に設けられている、前出の項目のいずれか1つに記載の光学装置。
【0078】
項目(6)前記反射面が、前記基部の後方末端に設けられている、項目(2)または(4)に記載の光学装置。
【0079】
項目(7)前記反射面が、前記基部から間隔を置いて配置されている、項目(2)または(4)に記載の光学装置。
【0080】
項目(8)前記反射面の前記基部からの間隔が、調節可能である、項目(7)に記載の光学装置。
【0081】
項目(9)さらに、内部放物面形状反射面、焦点および光軸を有する放物面状反射器を包含し、該反射器が、その反射面上にて、前記プリズムの前記前方末端から投射した前記電磁放射線を受容するように配向されている、前出の項目のいずれか1つに記載の光学装置。
【0082】
項目(10)さらに、前記プリズムと前記放射面状反射器との間に配置された第2反射器を包含し、該第2反射器が、前記光源からの前記入射ビームを前記プリズムの前記頂点へと反射させる反射部分、および該プリズムの前記前方末端から投射された該ビームを透過するための1以上の透過部分を有する、項目(9)に記載の光学装置。
【0083】
項目(11)以下を包含する光学装置:中心軸を有する電磁放射線の環状ビームまたは複数の電磁放射線のビームを生じるように適合させた光学配置であって、ここで、該複数のビームは、中心軸から均等に間隔をあけて配置されている;および光軸および1つまたはそれ以上の焦点を有する内部反射面を有する集光反射器であって、該反射器は、その反射面上にて、該環状ビームまたは該複数の電磁放射線のビームを実質的に受容するように配向されている。
【0084】
項目(12)前記光学配置が、反射アキシコンである、項目(11)に記載の光学装置。
【0085】
項目(13)前記光学要素が、ワキシコンである、項目(11)に記載の光学装置。
【0086】
項目(14)前記内部反射面が、放物面形状である、項目(11)〜(13)のいずれか1つに記載の光学装置。
【0087】
項目(15)前記反射面の前記光軸が、前記中心軸と実質的に整列している、項目(9)〜(14)のいずれか1つに記載の光学装置。
【0088】
項目(16)分析すべき粒子フローを生じるフロー源を含み、該フロー源が、該粒子フローを、前記反射面の焦点または複数の焦点の1つの中へと実質的に向けるように適合されている、項目(9)〜(15)のいずれか1つに記載の装置を包含するフローサイトメーター。
【0089】
項目(17)前記フロー源が、前記反射面の前記光軸と実質的に前記フローを整列するように適合されている、項目(16)に記載のフローサイトメーター。
【0090】
項目(18)前記集光反射器に、前記放物面状反射器を越えて前記フローを通過させるための開口部が設けられている、項目(16)または(17)に記載のフローサイトメーター。
【0091】
項目(19)前記フロー源が、ノズルを包含し、そして前記集光反射器の前記開口部の下部に、静電小滴偏向仕分け装置が設けられている、項目(18)に記載のフローサイトメーター。
【0092】
項目(20)前記電磁放射光源が、紫外光を与える、項目(16)〜(19)のいずれか1つに記載のフローサイトメーター。
【0093】
項目(21)以下を包含する光学方法:円錐部分を有するプリズムを提供することであって、該円錐部分は、その前方末端にある頂点、該頂点を通って伸長する中心軸および該プリズムの該頂点の後方に設けられた反射面を備えている;電磁放射線の入射ビームを、該円錐部分の該中心軸と実質的に整列した方向で、該円錐部分の該頂点上へと向けて、該プリズムの該前方末端から投射している電磁放射線の環状ビームを生じること。
【0094】
項目(22)以下を包含する光学方法:ピラミッド状部分を有するプリズムを提供することであって、該ピラミッド状部分は、該プリズムの前方末端の頂点で合流する偶数の傾斜面、該頂点を通って伸長する中心軸および該プリズムの該頂点の後方に設けられた反射面を備えている;電磁放射線の入射ビームを、該ピラミッド状部分の該中心軸と実質的に整列した方向で、該ピラミッド状部分の該頂点上へと向けて、該プリズムの該前方末端から投射している電磁放射線の平行ビームを生じること。
【0095】
項目(23)さらに、以下を包含する、項目(21)または(22)に記載の光学方法:放物面形状の内部反射面を有する放物面状反射器を使用することであって、該反射面は、光軸および焦点を有する;その反射面上にて、前記プリズムの前記前方末端から投射した前記1以上の電磁放射線を受容するように、該放物面状反射器を配向すること。
【0096】
項目(24)さらに、以下を包含する、項目(23)に記載の方法:前記反射面の前記光軸を、前記プリズムの前記中心軸と実質的に整列させること。
【0097】
項目(25)さらに、以下を包含する、項目(23)または(24)に記載の方法:分析すべき粒子フローを、前記放物面状反射器の前記焦点を通るよう向けること。
【0098】
項目(26)さらに、以下を包含する、項目(25)に記載の方法:前記フローを、前記反射面の前記光軸と実質的に整列させること。
【0099】
項目(27)以下を包含する分析器具:分析すべき粒子フローを生じるためのフロー源であって、該フロー源は、該粒子フローを、検査ゾーン中へと向けるように適合されている;電磁放射光源を含む光学配置であって、該光学配置は、該電磁放射線を、実質的に共平面で実質的に放射状の対称な電磁放射線として、該検査ゾーンの方へ集中させるように適合されている。
【0100】
項目(28)さらに、それに沿って前記粒子フローが向けられる中心軸を包含し、前記光学配置が、電磁放射線の環状ディスクを、該中心軸に対して対称に集中させるように適合されている、項目(27)に記載の分析器具。
【0101】
項目(29)以下を包含する分析方法:分析すべき粒子フローを提供すること;
該分析すべき粒子フローを、検査ゾーン中へと向けること;電磁放射光源を、実質的に共平面で実質的に放射状の対称な電磁放射線として、該検査ゾーンの方へ集中させること。
【0102】
項目(30)さらに、電磁放射線の環状ディスクを、それに沿って前記粒子フローが向けられる中心軸に対して対称に集中させることを包含する、項目(29)に記載の方法。
【0103】
項目(31)以下を包含する分析器具:分析すべき粒子フローを生じるためのフロー源;電磁放射光源;該粒子フローを照射するために、該粒子フローにて、該電磁放射線の少なくとも一部を反射するように適合した反射器であって、ここで、該反射器はまた、該粒子フローの該照射の結果として生じる任意の電磁放射線の少なくとも一部を光学配置へと反射するように適合されている;該光学配置は、該粒子フローの該照射の結果として生じる該電磁放射線を感知するように適合したセンサを包含する;および該粒子フローからの所定の情報に基づいて該粒子フローを仕分けするように適合させた仕分け装置。
【0104】
項目(32)前記反射器が、放物面の形状の内部反射面を有する、項目(31)に記載の分析器。
【0105】
項目(33)以下を包含する分析方法:分析すべき粒子フローを提供すること;電磁放射光源を提供すること;該粒子フローを照射するために、反射器を用いて、該電磁放射線の少なくとも一部を反射すること;該粒子フローの該照射から生じた任意の電磁放射線の少なくとも一部を、反射器を用いて、反射すること;該粒子フローの該照射から生じた該電磁放射線の一部を感知すること;および該粒子フローからの所定の情報に基づいて該粒子フローを仕分けすること。
【0106】
項目(34)前記反射器が、放物面の形状の内部反射面を有する、項目(33)に記載の分析器。
【0107】
項目(35)以下を包含するフローサイトメーター:分析する線形粒子フローを生じるためのフロー源であって、該フロー源は、該粒子フローを、検査ゾーン中へと向けるように適合されている;電磁放射線を、該線形流の回りで、実質的に放射状の対称な様式で、該検査ゾーンでの該フローへと電磁放射線を集中させるように適合されている光学配置;該フロー中の粒子から生じたかまたは偏向されたかいずれかの電磁放射線を集めるための捕集器;該集めた電磁放射線から、該フロー中の該粒子の少なくとも一部のそれぞれに関係した所定の情報を引き出すためのプロセッサ;該誘導した情報を、該検査ゾーンの下流の関連した粒子と相関させるための相関器;および該フロー中の該粒子の少なくとも一部のそれぞれに関係した所定の情報に基づいて、該粒子の少なくとも一部のそれぞれを仕分けするための仕分け装置。
【0108】
項目(36)前記光学配置が、前記検査ゾーンの方へ集中する電磁放射線の連続ディスクを生じるように適合されている、項目(35)に記載のフローサイトメーター。
【0109】
項目(37)前記光学配置が、前記検査ゾーンの方へ集中する電磁放射線の不連続ビームを生じるように適合されている、請求項35に記載のフローサイトメーター。
【0110】
項目(38)以下を包含するフローサイトメーター: 分析する線形粒子フローを生じるためのフロー源であって、該フロー源は、該粒子フローを、検査ゾーン中へと向けるように適合されている;および光軸および1つの焦点を備えた放物面形状の内部反射面を有する集光反射器を包含する光学配置であって、該光学配置は、該集光反射器からの反射により、該検査ゾーンでの該粒子フロー上へと電磁放射線を集中させるように適合されており、該フロー源は、該粒子フローが該反射面の該光軸に沿って向けるべく適合されるように、該反射面に関して適合されている。
【0111】
項目(39)前記反射面の前記光軸が、前記粒子フローと実質的に整列するように適合されている、項目(38)に記載のフローサイトメーター。
【0112】
項目(40)前記集光反射器に、そこを越えて前記フローを通過させるための開口部が設けられている、項目(38)または(39)に記載のフローサイトメーター。
【0113】
項目(41)さらに、以下を包含する、項目(38)または(39)に記載のフローサイトメーター:前記フロー中の前記粒子から生じたかまたは偏向されたかいずれかの電磁放射線を集めるための捕集器;該集めた電磁放射線から、該フロー中の該粒子の少なくとも一部のそれぞれに関係した所定の情報を引き出すためのプロセッサ;該誘導した情報を、前記検査ゾーンの下流の関連した粒子と相関させるための相関器。
【0114】
項目(42)ジェットインエアーフローサイトメーターである、項目(38)または(41)に記載のフローサイトメーター。
【0115】
項目(43)以下を包含するフローサイトメーター:分析すべき粒子フローを生じるためのフロー源であって、該フロー源は、該粒子フローを、検査ゾーンへと向けるように適合されている;電磁放射光源を含む光学配置であって、該光学配置は、該検査ゾーンにて、該電磁放射線を該粒子フローへと向けるように適合されている;該粒子から生じたかまたは偏向されたかいずれかの電磁放射線を集めるための捕集器であって、該捕集器は、光軸および1つの焦点を備えた放物面形状の内部反射面を有し、ここで、該フロー源は、該フロー源が該収集器の該光軸に沿って該粒子フローを向けるように適合するように、該収集器に対して配向されている。
【0116】
項目(44)以下を包含するフローサイトメーター:分析すべき粒子フローを生じるためのフロー源であって、該フロー源は、該粒子フローを、検査ゾーン中へと向けるように適合されている;電磁放射光源を含む光学配置であって、該光学配置は、該検査ゾーンにて、該電磁放射線を該粒子フロー上へと向けるように適合されている;該粒子から生じたかまたは偏向されたかいずれかの電磁放射線を集めるための捕集器であって、該捕集器は、光軸および1以上の焦点を備えた内部反射面を有し、ここで、該捕集器は、該1以上の焦点の1つが実質的に空間的に一致するかまたは該検査ゾーン内に位置しているように、配置されている;該集めた電磁放射線から、該フロー中の該粒子の少なくとも一部のそれぞれに関係した所定の情報を引き出すためのプロセッサ;該誘導した情報を、該検査ゾーンの下流の関連した粒子と相関させるための相関器;および該フロー中の該粒子の少なくとも一部のそれぞれに関係した所定の情報に基づいて、該粒子の少なくとも一部のそれぞれを仕分けするための仕分け装置。
【0117】
項目(45)以下を包含する分析器具:部分楕円形状を有する第1反射器;該第1反射器の該部分楕円形状の近位焦点;該第1反射器の該部分楕円形状の遠位焦点;該第1反射器の該部分楕円形状の該近位焦点および該遠位焦点により規定される該部分楕円形状の中心軸;該部分楕円形状の該近位焦点に配置された、該第1反射器の方へ電磁放射線を放射することができる電磁放射光源;該第1反射器により反射された電磁放射線を受容できるように、該第1反射器に対して配向した部分楕円形状を有する第2反射器;該第2反射器の該部分楕円形状の近位焦点;該第2反射器の該部分楕円形状の遠位焦点;該第2反射器の該部分楕円形状の該近位焦点および該遠位焦点により規定される該部分楕円形状の中心軸;分析すべき粒子フローを生じるためのフロー源;および 該第2反射器の該部分楕円形状の該近位焦点に位置している、該第2反射器により反射した電磁放射線を受容するための該粒子フローの検査ゾーンであって、ここで、該第2反射器はまた、該粒子に関する所定の情報を決定するための処理のために、該粒子フローの照射の結果として生じた該電磁放射線の少なくとも一部を集めるように適合されている。
【0118】
項目(46)前記電磁放射光源が、アークランプを包含する、項目(45)に記載の分析器具。
【0119】
項目(47)前記第1反射器の前記部分楕円形状の前記遠位焦点と前記第2反射器の前記部分楕円形状の前記遠位焦点とが、重なり合っている、項目(45)または(46)に記載の分析器具。
【0120】
項目(48)さらに、以下を包含する、項目(45)、(46)または(47)に記載の分析器具:前記第2反射器にて、前記フローを外方に通過させるための開口部;前記情報を、該開口部の下流の関連した粒子と相関させるための相関器;および該情報に基づいて、該開口部の下流の関連した粒子を用いて、粒子を仕分けするための仕分け装置。
【0121】
項目(49)さらに、以下を包含する、項目(45)、(46)または(47)に記載の分析器具:前記第1反射器の焦点距離;前記第2反射器の焦点距離;ここで、該第1反射器の該焦点距離は、該第2反射器の該焦点距離よりも長い。
【0122】
項目(50)さらに、以下を包含する、項目(45)〜(49)のいずれか1つに記載の分析器具:前記電磁放射光源により放射された前記電磁放射線の一部を濾過するためのフィルター。
【0123】
項目(51)以下を包含する分析方法:近位焦点および遠位焦点を備えた部分楕円形状表面を有する第1反射器を使用すること;該第1反射器の該近位焦点に配置した電磁放射光源から、電磁放射線を放射すること;該第1反射器から該電磁放射光源により放射した電磁放射線を反射させること;近位焦点および遠位焦点を備えた部分楕円形状表面を有する第2反射器を使用すること;分析すべき粒子フローを提供すること;該粒子フローを検査ゾーン中へと向けること;該第2反射器の該近位焦点が該検査ゾーンと重なるように、また、該第2反射器が該第1反射器により反射された電磁放射線を受容でき、かつ該検査ゾーンでの該粒子フローを照射できるように、該第2反射器を配置すること;該粒子フローの照射の結果として生じた該電磁放射線の少なくとも一部を集めること;および該集めた電磁情報から、該フロー中の該粒子の少なくとも一部に関連した情報を引き出すこと。
【0124】
項目(52)さらに、以下を包含する、項目(51)に記載の分析方法:前記電磁放射光源として、アークランプを使用すること。
【0125】
項目(53)さらに、前記第1反射器の前記遠位焦点と前記第2反射器の前記遠位焦点とを重ね合わせることを包含する、項目(51)または(52)に記載の分析方法。
【0126】
項目(54)前記第2反射器が、開口部を包含し、さらに、以下を包含する、項目(51)、(52)または(53)に記載の分析方法:前記粒子フローを該開口部に通すこと;前記情報を、該フローの下流の関連した粒子と相関させること;および該フローの下流の関連した粒子を用いて、該情報に基づいて、該粒子を仕分けすること。
【0127】
項目(55)さらに、以下を包含する、項目(51)、(52)または(53)に記載の分析方法:前記第2反射器の焦点距離よりも長い焦点距離を有する第1反射器を使用すること。
【0128】
項目(56)さらに、以下を包含する、項目(51)〜(55)のいずれか1つに記載の分析方法:前記電磁放射光源により放射された前記電磁放射線の一部を濾過するために、フィルターを配置すること。
【0129】
項目(57)以下を包含する分析器具:部分放物面形状を有する第1反射器;該第1反射器の該部分放物面形状の焦点、放物軸および焦点距離;該部分放物面形状の該焦点に配置された、該第1反射器の方へ電磁放射線を放射するように適合させた電磁放射光源;該第1反射器により反射された電磁放射線を受容できるように、該第1反射器に対して配向した部分楕円形状を有する第2反射器;該第2反射器の該部分放物面形状の焦点、放物軸および焦点距離であって、ここで、該第2反射器の該放物軸は、該第1反射器の該放物軸と整列している;分析すべき粒子フローを生じるためのフロー源;および 該第2反射器の該部分放物面形状の該焦点に位置している該粒子フローの検査ゾーン。
【0130】
項目(58)前記電磁放射光源が、アークランプを包含する、項目(57)に記載の分析器具。
【0131】
項目(59)前記フロー源が、該粒子フローを該第2反射面の該光軸に沿って向けるべく適合されるように、該第2反射面に対して配向されている、項目(57)または(58)に記載の分析器具。
【0132】
項目(60)前記第1反射器の前記焦点距離が、前記第2反射器の前記焦点距離よりも長い、項目(57)または(58)に記載の分析器具。
【0133】
項目(61)さらに、以下を包含する、項目(57)〜(60)のいずれか1つに記載の分析器具:前記第1反射器の前記焦点と前記第2反射器の前記焦点との間のフィルター。
【0134】
項目(62)以下を包含する分析方法:放物面、放物軸および焦点を有する第1反射器を使用すること;該第1反射器の該焦点に配置した電磁放射光源から、電磁放射線を放射すること;該第1反射器から該電磁放射光源により放射した電磁放射線を反射させること;放物面、放物軸および焦点を有する第2反射器を使用することであって、ここで、該第2反射器の該放物軸は、該第1反射器の該放物軸と整列している;分析すべき粒子フローを提供すること;該粒子フローを検査ゾーン中へと向けること;該第2反射器の該焦点が該検査ゾーンと重なり合うように、また、該第2反射器が該第1反射器により反射された電磁放射線を受容できるように、該第2反射器を配置すること。
【0135】
項目(63)さらに、以下を包含する、項目(62)に記載の分析方法:前記電磁放射光源として、アークランプを使用すること。
【0136】
項目(64)前記第1反射器が、前記第2反射器の焦点距離と同一の焦点距離を有する、項目(62)または(63)に記載の分析方法。
【0137】
項目(65)さらに、以下を包含する、項目(62)または(63)に記載の分析方法:前記第2反射器の焦点距離より長い焦点距離を有する第1反射器を使用すること。
【0138】
項目(66)さらに、以下を包含する、項目(62)または(63)のいずれか1つに記載の分析方法:前記電磁放射光源により放射された前記電磁放射線の一部を濾過するために、フィルターを配置すること。
【0139】
項目(67)以下を包含するフローサイトメーター:ノズルであって、ここで、該ノズルは、以下を包含する:粒子フローをそこに流すための開口部;および光軸を備えた反射面を有する反射器であって、該反射器は、該ノズルと連結されており、そして該粒子フローにて、電磁放射線を反射するように配向されており、該ノズルは、該光軸に沿って該粒子フローを向けるべく適合されるように、該反射器に対して配向されている;分析すべき粒子フローを生じるフロー源であって、該フロー源は、該粒子フローを検査ゾーン中へと向けるように適合されている;電磁放射光源を包含する光学配置であって、該光学配置は、該検査ゾーンにて、電磁放射線を該粒子フローへと向けるように適合されている;センサであって、ここで、該フロー源は該センサを通り、ここで、該センサは、該フロー源の粒子からの所定の情報を感知する;および該所定の情報に基づいて、該フロー源の下流から該粒子を仕分けするための仕分け装置。
【0140】
項目(68)前記反射器が、前記ノズルと一体化されている、項目(67)に記載のフローサイトメーター。
【0141】
項目(69)前記ノズルが、楕円形状反射面を包含する、項目(67)または(68)に記載のフローサイトメーター。
【0142】
項目(70)前記ノズルが、放物面状反射面を包含する、項目(67)または(68)に記載のフローサイトメーター。
【0143】
項目(71)さらに、前記反射面の焦点を包含し、該反射面の該焦点が、前記粒子フローの前記検査ゾーンと重なり合っている、項目(67)、(68)、(69)または(70)に記載のフローサイトメーター。
【0144】
項目(72)前記反射面が、前記ノズルに包埋した金属形状物を包含する、項目(67)〜(71)のいずれか1つに記載のフローサイトメーター。
【0145】
項目(73)前記反射面が、前記ノズルに適用した反射コーティングを包含する、項目(67)〜(71)のいずれか1つに記載のフローサイトメーター。
【0146】
項目(74)前記ノズルが、前記反射面の焦点が該ノズルの外部に位置しているように、構成されている、項目(67)〜(73)のいずれか1つに記載のフローサイトメーター。
【0147】
項目(75)前記ノズルが、前記反射器を照射するために、該ノズルを通して電磁放射線を受容するように適合されている、項目(67)〜(74)のいずれか1つに記載のフローサイトメーター。
【0148】
項目(76)粒子フローを仕分けする方法であって、該方法は、以下を包含する:ノズルを提供することであって、該ノズルには、反射器が連結されており、電磁放射線を反射するように配向されている;粒子フローを供給すること;該粒子フローを、その光軸の沿った方向にて、該ノズル中へと向けること;該反射器を用いて、電磁放射線を、該粒子フローの方へ反射させること;分析すべき粒子フローを検査ゾーンに通すこと;該粒子フロー中の各粒子から散乱した該電磁放射線を集めること;該粒子フローの粒子から、所定の情報を感知すること;および該粒子を、そのフロー源の下流からの所定の情報に基づいて、仕分けすること。
【0149】
項目(77)さらに、前記ノズルに一体化した前記反射器を備えたノズルを使用することを包含する、項目(76)に記載の粒子フローを仕分けする方法。
【0150】
項目(78)さらに、楕円形状反射面を有するノズルを使用することを包含する、項目(76)または(77)に記載の粒子フローを仕分けする方法。
【0151】
項目(79)さらに、放物面状反射面を有するノズルを使用することを包含する、項目(76)または(77)に記載の粒子フローを仕分けする方法。
【0152】
項目(80)さらに、以下を包含する、項目(76)、(77)、(78)または(79)に記載の粒子フローを仕分けする方法:前記粒子フローの検査ゾーンを照射するように配向した電磁放射光源を提供すること。
【0153】
項目(81)さらに、前記反射面の焦点が前記粒子フローの前記検査ゾーンと重なり合うように、前記反射器を配向することを包含する、項目(80)に記載の粒子フローを仕分けする方法。
【0154】
項目(82)さらに、前記ノズル中に金属反射面をはめ込むことを包含する、項目(76)〜(81)のいずれか1つに記載の粒子フローを仕分けする方法。
【0155】
項目(83)さらに、前記ノズルに反射被覆を塗布することを包含する、項目(76)〜(81)のいずれか1つに記載の粒子フローを仕分けする方法。
【0156】
項目(84)さらに、前記反射面の焦点が前記ノズルの外部に位置するように、前記ノズルを構成することを包含する、項目(76)〜(83)のいずれか1つに記載の粒子フローを仕分けする方法。
【0157】
項目(85)さらに、前記反射器を照射するために、前記ノズルを通して前記電磁放射線を受容するように、前記ノズルを構成することを包含する、項目(76)〜(84)のいずれか1項に記載の粒子フローを仕分けする方法。
【0158】
項目(86)以下を包含するフローサイトメーター:分析すべき粒子フローを生じるためのフロー源であって、該フロー源は、該粒子フローを、検査ゾーン中へと向けるように適合されている;電磁放射光源を含む光学配置であって、該光学配置は、該電磁放射線を、該検査ゾーンの該粒子フロー上へと向けるように適合されている;該粒子から生じたかまたは偏向されたかいずれかの電磁放射線を集めるための部分楕円形状捕集器であって、該捕集器は、光軸および2つの焦点を備えた放物面形状の内部反射面を有し、該光軸は、2つの焦点間の線に沿って、配向されている;該フロー源は、該粒子フローが該光軸と実質的に整列するように、配向されている;センサであって、ここで、該フロー源は該センサを通り、ここで、該センサは、該フロー源の粒子からの所定の情報を感知する;および該所定の情報に基づいて、該フロー源の下流から該粒子を仕分けするための仕分け装置。
【0159】
項目(87)ジェットインエアーフローサイトメーターである、項目(86)に記載のフローサイトメーター。
【0160】
項目(88)静電プレートを包含する、項目(87)に記載のフローサイトメーター。
【0161】
項目(89)以下を包含するフローサイトメトリー方法:分析すべき粒子フローを検査ゾーンに通すこと;1以上の焦点を有する集光反射器を提供すること;該集光反射器からの反射により、電磁放射線を該検査ゾーンでの該粒子フロー上へと集中させ、そして該検査ゾーンを該1以上の焦点の1つと整列させること;フロー源の粒子からの所定の情報を感知すること;および該フロー源の下流からの該所定の情報に基づいて、該粒子を仕分けすること。
【0162】
項目(90)以下を包含する、項目(89)に記載の方法:前記集光反射器に、内部放物面状反射面を設けること。
【0163】
項目(91)以下を包含する、項目(89)に記載のフローサイトメトリー方法:前記集光反射器に、楕円形状反射面、第1焦点、第2焦点、および該第1焦点と該第2焦点との間の線に沿って配向した中心軸を設けること;および前記粒子フローが該中心軸と実質的に整列するように、該反射器を配向すること。
【0164】
項目(92)以下を包含する、項目(89)〜(91)のいずれか1つに記載の方法:前記楕円形状反射面において、前記粒子フローが流れる開口部を提供すること。
【0165】
項目(93)以下を包含する、項目(89)〜(92)のいずれか1つに記載の方法:前記フロー中の粒子から生じたかまたは偏向されたかいずれかの電磁放射線を集めること;該集めた電磁放射線を処理して、該フロー中の該粒子の少なくとも一部のそれぞれに関係した所定の情報を引き出すこと;および該誘導した情報を、該検査ゾーンの下流の関連した粒子と相関させること。
【0166】
項目(94)さらに、ジェットインエアーフローサイトメーターとしてのフローサイトメーターを使用することを包含する、項目(89)〜(93)のいずれか1つに記載のフローサイトメトリー方法。
【0167】
項目(95)さらに、前記粒子フローを仕分けするために、静電プレートを使用することを包含する、項目(94)に記載の方法。