【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の第1の構成は、細長い形状(oblong shape)を有する自転車用オンボード装置を、自転車の細長い構成品(bicycle oblong element)に沿って着脱可能に留める(fastening)支持体において、前記細長い構成品に留まる第1の部品(device)のシャンクを収容する第1の開口と、前記細長い構成品に留まる第2の部品のシャンクを収容する第2の開口と、を少なくとも有しており、前記第1の開口と前記第2の開口とは、使用時に前記細長い構成品の長手方向となる第1の方向に沿って離設されており、前記第1の開口は、当該第1の開口における少なくとも2つの互いに離れた第1の位置の中から、選択的に留め用の前記第1の部品のシャンクを収容し、2つの前記第1の位置は、使用時に前記細長い構成品の横断方向となる、前記第1の方向を略横切る第2の方向に沿って、互いに離れていることを特徴とする。
【0013】
前記第1の方向は、前記オンボード装置の支持体に形成された着座部の長手方向であり、前記第2の方向は、前記オンボード装置の支持体に形成された着座部を横切る方向である。
【0014】
これにより、前記支持体は、自転車の細長い構成品が直線状のものでない場合にも、留め用の前記第1の部品および前記第2の部品により、直線形状からのどのような程度の逸脱にも適合することができ、自転車のその構成品に対して最大限に追従した状態で、自転車の細長い構成品に固定することができる。典型的に、自転車の細長い構成品であって、直線状でないものとしては、リアステーにおける曲がった水平チューブ部分が挙げられる。典型的に、直線形状からの逸脱の程度は、自転車フレームのモデルによって異なる。前記支持体は、当該支持体および当該支持体に収容される前記オンボード装置の、フレームからの横方向の突出量を最小限に抑えるように取り付けることができる。したがって、外観、空気力学特性および安全性の面からみて大いに有利である。
【0015】
好ましくは、少なくとも1つの前記第2の開口は、当該第2の開口における少なくとも2つの互いに離れた第2の位置の中から、選択的に留め用の前記第2の部品のシャンクを収容する。より好ましくは、2つの前記第2の位置は、前記第1の方向に沿って互いに離れている、
【0016】
好ましくは、少なくとも1つの前記第1の開口は、前記第1の方向に沿って互いに離間した複数の第1の開口を有する。
【0017】
好ましくは、少なくとも1つの前記第2の開口は、前記第1の方向に沿って互いに離間した複数の第2の開口を有する。
【0018】
好ましくは、各開口は、無数の位置を規定するスロット、および複数の孔からなる開口(multi-hole opening)、で構成された群から互いに独立して選択される。この複数の孔からなる開口は、円状の孔が複数並んだものに相当する形状を有する。好ましくは、それら複数並んだ円状の孔は、各孔の直径よりも各孔の中心間の距離が短く設定されている。複数の孔からなる開口は、無数の位置を規定するスロットに比べてシンプルではないものの、留め用の部品(fastening element)が緩んだ場合の振動を抑えることができるので、より好ましい。
【0019】
好ましくは、前記支持体は、前記オンボード装置用の着座部を形成しており、この着座部は、前記オンボード装置を、当該オンボード装置の長手軸心に沿って互いに離れた、その着座部における少なくとも2つの位置で収容する。これにより、前記支持体を前記自転車の細長い構成品に固定した状態で、前記オンボード装置を、その支持体内で前記自転車の細長い構成品に沿って適切な位置にまでスライドさせることが可能になる。特に、前記支持体を、フレームのなかでも、ボトムブラケットアセンブリのハウジングボックス近傍の底部分に固定することが可能になる。さらには、前記オンボード装置を、ペダルクランクまたは歯車によって少なくとも部分的に隠れる位置にまでスライドさせることが可能になる。
【0020】
一実施形態において、前記支持体は、前記オンボード装置用の細長い着座部を形成しており、前記着座部は、前記オンボード装置に取り付けるための、着座部中に突出する手段を有している。
【0021】
好ましくは、前記突出する手段は、孔が開けられた一対の突出座部である。この一対の突出座部は、少なくとも前記装置を横切る方向において、ボトルケージを留めるための自転車フレームの一対のインサートと同様の寸法を有している。
【0022】
これにより、前記細長い着座部は、自転車フレームのシートチューブのうちのボトルケージを取り付ける箇所の内部と同様の構成を有する。このような細長い着座部であれば、前記支持体を介してフレームに留めることも、ボトルケージを留めるための手段を介してシートチューブ内に留めることもできる有利なオンボード装置と共に使用することが可能になる。オンボード装置については、後で詳述する。
【0023】
上記の構成に加えて、あるいは、上記の構成の一変形例として、突出する前記手段は、前記オンボード装置の溝と連結する少なくとも1つの突出リブを具備している。
【0024】
詳細な一実施形態において、前記装置用の細長い着座部は、少なくとも1つの前記第1の開口および少なくとも1つの前記第2の開口を有する第1の壁と、突出する前記手段が設けられた第2の壁と、当該第1の壁と第2の壁との間を連結する少なくとも1つの壁とによって画定されている。これにより、前記支持体は、中空な立体の側面又は「外殻」面の少なくとも一部を呈する形状となる。
【0025】
本明細書および添付の特許請求の範囲において「壁」という用語は、実質的に二次元の部位であればどのような部位も包含し、必ずしも平坦である必要はなく、さらには、必ずしも縁および/または角で途切れるような部位である必要もなく、例えば、円筒壁の一部等であっても「壁」と称することができる。
【0026】
好ましくは、前記第1の壁と前記第2の壁とは、互いに対向しており、かつ、当該支持体の長手方向において互いにオフセットして(ずれて)いる。この場合、前記支持体は、中空立体の外殻面の少なくとも一部の形状を呈すると共に、その頂部と底部とが、長手軸心からみて互いに斜めに位置することになる。これにより、前記装置を収容・支持するのに適した長手方向の長さを確保できるだけでなく、取付工具を少なくとも1つの前記第1の開口及び少なくとも1つの前記第2の開口に届かせて、当該少なくとも1つの第1の開口、少なくとも1つの第2の開口に対し、それぞれ、留め用の前記第1の部品、留め用の前記第2の部品を取り付けることができる。このような実施形態は、ボトムブラケットアセンブリの近傍付近で前記支持体内に前記装置を収容する場合であっても、ペダルクランクや歯車が存在するにもかかわらず、その支持体をフレームに容易に固定することができるので、フレームの底部分に対して留付けを行う際に特に有用である。
【0027】
一実施形態において、前記装置用の細長い着座部は、長手方向の両側の端部で開いている。したがって、前記支持体と前記オンボード装置との間を、ねじ等の留め手段で留めていない場合、前記オンボード装置を前記自転車の細長い構成品に沿ってスライドさせることができる。
【0028】
他の実施形態において、前記装置用の細長い着座部は、長手方向の一方の端部で開いており、かつ、反対側の端部では端壁によって閉じられている。
【0029】
好ましくは、前記端壁は、ケーブルの着脱可能なコネクタ用の着座部を有しており、より好ましくは、前記ケーブルは、前記オンボード装置の給電用および/または再充電用のケーブルである。
【0030】
前記支持体には、少なくとも1つの前記第1の開口にアクセスするための、および/または少なくとも1つの前記第2の開口にアクセスするための、および/または軽量化のための、1またはそれ以上の開口部が設けられてもよい。
【0031】
一実施形態において、前記支持体は、少なくとも2つのストラップを具備しており、前記第1の開口と前記第2の開口とは、互いに異なるストラップに形成されている。これら2種類の開口を互いに異なるストラップに形成することにより、ストラップ間の距離を変えるだけで、留め用の前記第1の部品と前記第2の部品との間の距離を、前記自転車の細長い構成品に合わせて変更することが可能になる。
【0032】
好ましくは、各ストラップは、前記オンボード装置周りのクランプ力(clamping force)を調節する手段を有している。この場合、その手段を緩めることにより、前記オンボード装置を前記自転車の細長い構成品に沿ってスライドさせたり、前記オンボード装置を前記支持体から取り出したりすることが可能になる。
【0033】
好ましくは、前記支持体は、前記着座部の表面に、前記オンボード装置と接触するように、防振機能を有する少なくとも1つのゴム製のインサートを備える。
【0034】
本発明の他の構成は、前述した支持体と、当該支持体の着座部に留まる自転車用オンボード装置との、アセンブリである。
【0035】
本発明のさらなる他の構成は、細長い形状を有し、空洞(cavity)を備え(好ましくは、前記空洞は、バッテリパワーサプライユニット(battery power supply unit)および/または少なくとも1つの回路基板(circuit board)を収容し)、かつ、自転車の細長い構成品内に挿入可能なサイズを有している、自転車用オンボード装置において、留め用の部品のための2つの着座部を有しており、これら着座部は、当該オンボード装置の長手方向に沿って互いに離間していることを特徴とする。
【0036】
この場合、前記オンボード装置を、自転車の細長い構成品内に取り付けることができる。具体的には、前記オンボード装置を、自転車の細長い構成品内に挿入したり、自転車の細長い構成品に懸架させたり、自転車の細長い構成品内に挿入可能である筒状の構成品に懸架させたりすることにより、自転車の細長い構成品内に取り付けることができる。その他にも、前記オンボード装置を、自転車の細長い構成品を横切るように通した2つの留め用の部品(例えば、ねじ)により、または自転車の細長い構成品に固定可能である支持体を介することにより、その自転車の細長い構成品に沿って当該構成品の外側に取り付けることも可能である。
【0037】
好ましくは、前記着座部は、2つのねじ付き孔を具備している。
【0038】
好ましくは、前記オンボード装置は、さらに、ケーブルの着脱可能なコネクタ用の着座部を有する。
【0039】
本発明のさらなる他の構成は、前述した自転車用オンボード装置と、当該自転車オンボード装置の支持体との、アセンブリである。
【0040】
このようなアセンブリは、少なくとも1つの位置で前記オンボード装置を自転車の外側に直接取り付けるという選択肢だけでなく、少なくとも1つの位置で前記オンボード装置を自転車の外側に前記支持体を介して取り付けるという選択肢、少なくとも1つの位置で前記オンボード装置を前記支持体を介さずに取り付けるという選択肢、さらには、少なくとも1つの位置で前記オンボード装置を自転車の内部に取り付けるという選択肢、特に、自転車の細長い構成品内に挿入するという選択肢、自転車の細長い構成品に懸架させるという選択肢、自転車の細長い構成品内に挿入可能である筒状の構成品に懸架させるという選択肢を提供する。
【0041】
好ましくは、自転車の内部に取り付けられる場合の前記少なくとも1つの位置は、シートチューブ内に挿入された際の位置(より好ましくは、ボトルケージが留められる位置)、シートチューブに懸架された際の位置、およびシートポストに懸架された際の位置から選択される。
【0042】
本発明のさらなる他の構成は、オンボード装置が搭載された自転車フレーム、シートポストまたはハンドルバーであって、前記オンボード装置が、当該自転車フレーム、シートポストまたはハンドルバーの細長い構成品(oblong element)(特に、リアステーの水平チューブ部分、またはフレームのダウンチューブ)に取り付けられている、自転車フレーム、シートポストまたはハンドルバーにおいて、前記オンボード装置は支持体に収容されており、かつ、そのオンボード装置が、前記細長い構成品の長手方向に沿った少なくとも2つの互いに異なる位置で、その細長い構成品に対して位置決め可能であることを特徴とする。
【0043】
本発明のさらなる他の構成は、オンボード装置が搭載された自転車フレーム、シートポストまたはハンドルバーであって、前記オンボード装置が、当該自転車フレーム、シートポストまたはハンドルバーの細長い構成品(特に、リアステーの水平チューブ部分、またはフレームのダウンチューブ)に取り付けられている、自転車フレーム、シートポストまたはハンドルバーにおいて、前記オンボード装置は支持体に収容されており、かつ、そのオンボード装置が、前記細長い構成品の長手方向に沿った少なくとも2つの互いに異なる傾き(inclination)で、その細長い構成品に対して位置決め可能であることを特徴とする。
【0044】
本発明のさらなる他の構成は、自転車用オンボード装置の搭載方法であって、
−自転車の細長い構成品に、支持体を、留め用の第1の部品のシャンクを当該支持体の第1の開口に挿入し、留め用の第2の部品のシャンクを当該支持体の第2の開口に挿入することにより、これら留め用の第1および第2の部品を介して固定する工程であって、留め用の前記第1の部品のシャンクは、前記第1の開口に対して、フレームの構成品(frame element)を横切る方向に沿って当該第1の開口において互いに離れた少なくとも2つの第1の位置の中から予め選択された位置に挿入される工程と、
−前記オンボード装置を、前記支持体の着座部に留める工程と、を含む。
【0045】
本発明のさらなる他の構成は、自転車用オンボード装置の支持体であって、ケーブルの着脱可能なコネクタ用の着座部を有しており、好ましくは、前記ケーブルは、そのオンボード装置の再充電用のケーブルである。
【0046】
本発明のさらなる他の構成は、自転車フレーム、シートポストまたはハンドルバーであって、ケーブルの着脱可能なコネクタを取り付ける着座部を有しており、好ましくは、前記ケーブルは、当該フレーム内、シートポスト内またはハンドルバー内に挿入可能であるオンボード装置の再充電用のケーブルである。
【0047】
本発明のさらなる他の構成は、オンボード装置が搭載された自転車フレーム、シートポストまたはハンドルバーであって、前記オンボード装置が、当該自転車フレーム、シートポストまたはハンドルバーの細長い構成品内に挿入されており、また、当該自転車フレーム、シートポストまたはハンドルバーには、オンボード装置のケーブルの着脱可能なコネクタにアクセスするための孔が設けられており、好ましくは、前記ケーブルは、再充電用のケーブルである。
【0048】
本発明のさらなる他の構成は、細長い形状を有して、バッテリパワーサプライユニットおよび少なくとも1つの回路基板を収容する空洞を備え、かつ、自転車フレームのシートチューブ内に挿入可能なサイズを有している、自転車用オンボード装置において、ボトルケージ留め手段(bottle cage fastening means)と合致する少なくとも1つの留め手段を備えることを特徴としている自転車用オンボード装置である。
【0049】
事実、典型的な自転車フレームは、ボトルケージをシートチューブに沿って留めるための構造を具備している。前記装置はシートチューブ内に挿入可能なので、サドルを自転車から取り外す際に、オンボードシステムにおける他の電気装置、電子装置および/または電気機械装置との接続ケーブルの接続を外さなくて済む。また、前記自転車用オンボード装置は、インテグラルシートポストの自転車フレームにも適している。さらに、前記オンボード装置をシートポストに必ずしも引っ掛けなくてよいので、シートポストに特殊な留め手段を設けなくて済む。そのため、無数に存在する製造業者による全ての自転車フレームおよびシートポストに対して(つまり、複合材料製の、および/または非円形断面の、自転車フレームおよびシートポストに対しても)、即座に使用することができる。また、前記装置の重量が自転車フレームの最下点近くに位置するので、安定性の側面からみても有利である。
【0050】
一実施形態において、前記少なくとも1つの留め手段は、ボトルケージ用締結ねじの雄ねじと合致する雌ねじを有する1つの孔、好ましくは2つの孔を含む。このねじ付きの孔は、前記オンボード装置の取り付け状態において、前記フレームの対応するインサートと同軸に配置される。事実、典型的には、自転車フレームは、締結ねじが適正な螺合長さで螺合できるように当該フレームの内側に突出した、一対の雌ねじ付きインサートを有している。
【0051】
本明細書では説明を簡単にするために「インサート」という用語を、以後使用するが、本発明は、フレームとの単一体(one piece)の補強部にも適用可能である。
【0052】
一実施形態において、前記孔のうちの少なくとも1つの孔の雌ねじは、対応するインサートの雌ねじと同一であり、かつ、好ましくは、前記装置の本体の他の部分に対して少なくとも1自由度の運動(at least one degree of freedom of movement)をする部品に形成されている。これにより、既にフレームのインサートに螺合したボトルケージ用締結ねじとの係合が容易になる。
【0053】
好ましくは、前記雌ねじを有する前記部品は、前記オンボード装置の滑らかな孔に収容されて予圧ばねによって長手方向に付勢されたブッシュである。
【0054】
あるいは、前記フレームのねじ付きインサートは、滑らかな孔を具備したインサートに置き換えられてもよく、当該滑らかな孔は、前記オンボード装置のみに螺合するボトルケージ用締結ねじを通すだけである。
【0055】
また、前記オンボード装置の雌ねじの直径およびこれに対応する締結ねじの直径を、前記フレームのインサートの内径よりも小さくしてよい。これにより、ボトルケージ用締結ねじは、前記フレームのねじ付きインサートに係合せずに通過し、前記オンボード装置に対してのみ螺合する。
【0056】
前述の実施形態において、好ましくは、前記オンボード装置は、前記フレームに効率よく固定されると同時にボトルケージも固定される。後でボトルケージが固定される場合には、ねじを1つだけ外し、それをボトルケージに螺合させた後、前記オンボード装置に再び螺合させてから、同様に2つ目のねじに取り掛かればよい。また、ボトルケージを取り外したい場合には、ねじを1つだけ外し、それをボトルケージから取り出した後、前記オンボード装置に再び螺合させてから、同様に2つ目のねじに取り掛かればよい。
【0057】
前記オンボード装置の取り付け過程とボトルケージの取り付け過程とを完全に別々に行う実施形態では、雌雄ねじ(externally and internally threaded element)がその雄ねじを介して前記フレームのインサートおよび前記オンボード装置と螺合する。これにより、残りの雌ねじが、これに対応する締結ねじでボトルケージを留めるのに利用される。
【0058】
前記オンボード装置の取り付け過程とボトルケージの取り付け過程とを別々に行う他の実施形態では、スタッドボルトを、前記フレームのインサートおよび前記オンボード装置に螺合させ、さらに、ボトルケージを、ナットを介して当該スタッドボルトに固定させる。
【0059】
他の実施形態において、前記少なくとも1つの留め手段は、自己ねじ切りねじ(self-threading screw)によってねじ山が作られ且つそれを保持可能な材料を具備している。
【0060】
一実施形態において、前記オンボード装置は、ボトルケージを留めるための前記自転車フレームの少なくとも1つのインサートの一部を収容するように寸法決めされた、主要な長手方向に沿って延びる溝を有しており、当該溝の底部に前記少なくとも1つの留め手段が設けられている。
【0061】
有利なことに、前記溝により、前記フレームの前記シートチューブの主要な長手軸心周りの回転および当該長手軸心に対する傾動が規制されるので、応力および騒音の発生を避けることができる。また、上記のような溝を設ける構成では、前記オンボード装置の寸法を最大化することができるので、それに伴って利用可能な内部空間を最大化できる。事実、前記オンボード装置は、どこの部分でも前記フレームの前記シートチューブの内寸法に実質上対応する横寸法を有することができる。また、前記オンボード装置は、その長手方向において、ボトムブラケットアセンブリのハウジングボックスから、または当該ハウジングボックスの少し上方から、前記シートポストに可能な限り挿入した際の深さにまで広げることが可能になる。
【0062】
好ましくは、前記溝は、前記装置の取り付け状態において当該装置の最下方に位置する端部から延びており、かつ、当該溝の長手方向の上方端部において当接面(abutment surface)を有する。これにより、前記オンボード装置は、前記フレームの上方のインサートに引っ掛かって懸架状態を維持することができるので、ボトムブラケットアセンブリのシャフトとの干渉を確実に防ぐことができる。
【0063】
一実施形態において、前記装置は、その少なくとも1つの長手方向端部に、シートポストまたは前記シートチューブに懸架状態で留まるための代替的な留め手段を備える。
【0064】
これにより、前記オンボード装置は、シートポストから引っ掛けられて固定されるか、シートポストに挿入されてシートチューブに引っ掛けられるか、またはシートチューブに挿入されて前述のようにボトルケージで固定したりすることが可能になる。
【0065】
前記代替的な留め手段は、前記シートポストの内壁または前記シートチューブの内壁に対して径方向の圧力で留められるエクスパンダーを具備することができる。
【0066】
前記エクスパンダーは、前記装置の他の部分に対してジョイントを介して取外し自在に留め可能な部品で構成されることができる。前記ジョイントは、例えば、蟻継手、バヨネット継手、スナップ継手などである。この実施形態は、前記エクスパンダーの調節ねじにより容易に達成される。
【0067】
好ましくは、前記装置は、プラスチック材料からなる中空の細長い形状の本体を備える。
【0068】
前記溝と、あらゆる留め手段および/または代替的な留め手段とは、前記中空の細長い形状の本体(例えば、プラスチック材料からなる)と着脱自在に連結可能な、金属プレートで構成されたものであってもよい。これにより、強度を向上させることができ、および/または中空の細長い形状の単一の本体および一連のプレートをそれぞれ異なる寸法に適合させることができ、および/または当該単一の本体および一連のプレートをそれぞれボトルケージ留めインサートの異なる中心間距離に合わせることができる。
【0069】
あるいは、前記内部空間の寸法を犠牲にして、異なる角度位置に複数の留め手段、例えば、複数対の孔を設けてもよい。
【0070】
前記オンボード装置には、さらに、取り付け支援手段を一時的に留めるための着座部が設けられていてもよい。
【0071】
一実施形態において、前記着座部は、前記オンボード装置の主要な長手方向に略垂直に延びる貫通孔である。さらに好ましくは、前記貫通孔は、前記フレームの下方のインサートに対応する雌ねじを具備した孔である。この実施形態では、スチールケーブルのような半剛性のケーブルの第1の端部が、前記フレームの前記下方のインサートの孔に通され(threaded into the hole)、前記シートチューブの上端部から取り出され、前記貫通孔に通され、前記シートチューブに再び通され(rethreaded into the tube)、ボトムブラケットアセンブリのハウジングボックスから取り出される。前記ケーブルの2つの端部を前記フレームから遠ざかる方向に引っ張ることにより、前記オンボード装置は、前記フレームの前記インサートと同軸の雌ねじ付き孔に対して適正に位置決めされる。
【0072】
他の実施形態において、前記着座部は、長手方向の上方端面に形成されており、かつ、剛性を有するロッドを一時的に留めるための着座部(例えば、バヨネット着座部または雌ねじ付き孔など)で構成されており、前記剛性を有するロッドは、前記オンボード装置が適正に位置決めされた際に一部が前記シートチューブから突出する長さを有する。
【0073】
好ましくは、前記細長い形状の中空本体は、密封空洞(tight cavity)を形成している。
【0074】
好ましくは、前記少なくとも1つの回路基板は、給電回路、マイクロプロセッサおよびメモリを有する。
【0075】
好ましくは、前記バッテリパワーサプライユニットは、円筒形状をしている。
【0076】
好ましくは、前記少なくとも1つの回路基板は、少なくとも一部が前記バッテリパワーサプライユニットを取り囲んでいる。
【0077】
好ましくは、前記マイクロプロセッサは、少なくとも1つのディレイラを管理するようにプログラムされている。
【0078】
好ましくは、前記オンボード装置は、複数の給電用、信号用および/またはデータ伝送用のケーブルを備えており、より好ましくは、前記オンボード装置には、オンボード電子システムにおける少なくとも1つの他のオンボード装置と接続するためのそれぞれのエンドコネクタが設けられている。
【0079】
好ましくは、各ケーブルは、前記オンボード装置の長手方向端面から突出している。
【0080】
変形例として、あるいは、上記の構成に加えて、前記オンボード装置の前記中空の細長い形状の本体は、少なくとも1本のケーブルを前記オンボード装置と前記自転車フレームとの間の隙間に通すための、当該本体の主要な長手軸心に略沿って延びる少なくとも1つの第2の溝を備えていてもよい。
【0081】
前記フレームのインサートを収容する溝を設けることには、前述したように一連の利点がある。また、出願人は、そのような溝を設けることにより、ボトルケージを留めるねじまたはその他の手段がなくとも、例えば、当該溝に前記インサートのうちの一方または両方を若干無理やり押し込むように挿入することにより、および/または前記オンボード装置周りに展伸材(expanded material)を設けることにより、前記シートチューブ内における前記オンボード装置の回転を十分に制限できることを見出した。
【0082】
本発明のさらなる他の構成は、細長い形状を有し、空洞(好ましくは、バッテリ電力供給ユニットおよび少なくとも1つの回路基板を収容する)を備える自転車用オンボード装置に関し、該装置は自転車の細長い構成品(好ましくは、自転車フレームのシートチューブ)内に挿入可能なサイズを有しており、そのメインの長手方向に沿って延び、前記自転車の細長い構成品の内側に突出する少なくとも1つの突起を収容するように寸法決めされた溝を有することを特徴とする。好ましくは、前記少なくとも1つの突起は、ボトルケージを留めるための、自転車フレームの少なくとも1つのインサートの一部である。
【0083】
好ましくは、前記オンボード装置は、さらに、ケーブルの着脱可能なコネクタ用の着座部を有する、
【0084】
好ましくは、前記溝は、前記装置の一方の端部から延びて、この溝の反対側の端部で当接面を有している。
【0085】
好ましくは、前記オンボード装置は、さらに、留め用の部品の2つの着座部を有しており、これら2つの着座部は、当該オンボード装置の長手方向に沿って互いに離間している。
【0086】
好ましくは、前記2つの着座部は、2つのねじ付き孔を具備している。
【0087】
好ましくは、前記2つの着座部は、前記溝の底部に形成されている。
【0088】
本発明のさらなる他の構成は、前述した自転車用オンボード装置と、当該自転車オンボード装置の支持体との、アセンブリである。
【0089】
本発明のさらなる他の構成は、自転車用オンボード装置の搭載方法であって、前記装置を、自転車フレームのシートチューブ内に挿入する工程と、前記装置を、ボトルケージ留め手段と合致する少なくとも1つの留め手段によって前記フレームに留める工程と、を含む。
【0090】
好ましくは、前記方法は、さらに、前記装置を、ボトルケージを留めるための前記自転車フレームの少なくとも1つの孔付きインサートに対して位置決めする工程と、前記装置を、ボトルケージを留める少なくとも1つの締結ねじを前記少なくとも1つの孔付きインサートに通すことによって固定する工程と、を含む。
【0091】
一実施形態において、前記装置を位置決めする前記工程は、当該オンボード装置に、当該オンボード装置の主要な長手方向に略垂直に延びる貫通孔を設ける工程と、半剛性のケーブルの第1の端部を前記自転車フレームの下方のインサートの孔に通す工程と、前記第1の端部を前記シートチューブの上端部から取り出す工程と、前記第1の端部を前記貫通孔に通す工程と、前記第1の端部を前記シートチューブに再び通す工程と、前記第1の端部をボトムブラケットアセンブリのハウジングボックスから取り出す工程と、前記ケーブルの2つの端部を前記フレームから遠ざかる方向に引っ張る工程と、を有する。
【0092】
一実施形態において、前記装置を位置決めする前記工程は、剛性を有するロッドを当該オンボード装置の上方端部に一時的に留める工程を含み、前記剛性を有するロッドは、当該オンボード装置が適正に位置決めされた際に一部が前記シートチューブから突出する長さを有する。
【0093】
本発明のさらなる特徴および利点は、添付の図面を参照しながら行う、好ましい実施形態についての以下の説明から明らかになる。