特許第6016963号(P6016963)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6016963
(24)【登録日】2016年10月7日
(45)【発行日】2016年10月26日
(54)【発明の名称】文書編集装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20161013BHJP
   G06T 11/60 20060101ALI20161013BHJP
   G06F 17/22 20060101ALI20161013BHJP
   G06F 17/24 20060101ALI20161013BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20161013BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20161013BHJP
【FI】
   G06F3/12 308
   G06F3/12 319
   G06F3/12 344
   G06F3/12 356
   G06F3/12 390
   G06T11/60 100A
   G06F17/22 611
   G06F17/24
   B41J29/38 Z
   B41J29/42 F
【請求項の数】2
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-36383(P2015-36383)
(22)【出願日】2015年2月26日
(65)【公開番号】特開2016-157375(P2016-157375A)
(43)【公開日】2016年9月1日
【審査請求日】2016年6月3日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100097113
【弁理士】
【氏名又は名称】堀 城之
(74)【代理人】
【識別番号】100162363
【弁理士】
【氏名又は名称】前島 幸彦
(72)【発明者】
【氏名】辻 知佳
(72)【発明者】
【氏名】吉田 大輔
(72)【発明者】
【氏名】野村 高志
(72)【発明者】
【氏名】大林 雄一
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼木 淳平
(72)【発明者】
【氏名】實 克洋
(72)【発明者】
【氏名】中村 剛
【審査官】 白石 圭吾
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−199483(JP,A)
【文献】 特開2014−081753(JP,A)
【文献】 特開2013−109642(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/12
B41J 29/38
B41J 29/42
G06F 17/22
G06F 17/24
G06T 11/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアント端末からの印刷データとデータ管理サーバーからの修正対象及び前記修正対象に対応する修正候補を含む修正候補リストとを受信する通信管理部と、
前記修正候補リストを表示部に表示させる表示管理部と、
前記表示部に表示された修正候補リストの修正候補の選択を受け付ける選択受付部と、
前記選択された修正候補を前記印刷データに反映させる修正反映部と、
前記修正候補が反映された印刷データに対して画像処理を行い、プリンター部に出力する画像形成部とを備える
ことを特徴とする文書編集装置。
【請求項2】
前記クライアント端末からの印刷データを記憶部に記憶させるデータ管理部を備え、
前記データ管理部は、前記修正反映部によって修正候補が反映された印刷データを前記通信管理部を介して前記クライアント端末に送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の文書編集装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷データの修正処理に適した文書編集装置に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンター、多機能プリンター、複合機などのMFP(Multifunction Peripheral)である画像形成装置において文書を印刷した際、印刷後に誤字や記入漏れなどに気づくことがある。この場合、文書データを修正した後、再度、画像形成装置により印刷を行うことになる。またこの場合、文書データが1頁分であればその1頁分の印刷のし直しが必要となる。また、文書データが1頁分であっても、印刷枚数が多い場合はその印刷枚数分の印刷のし直しが必要となる。また、文書データが複数頁分であれば該当箇所を修正することで、他の頁にも影響(文字の位置がずれるなど)が出ることがあり、この場合は修正した頁以降の印刷のし直しが必要となる。いずれにしても、修正した文書の印刷のし直しにより、用紙を無駄に使用してしまう場合がある。
【0003】
このような文書データを修正するものとして、特許文献1では、校正済プルーフをイメージスキャナによってスキャンし、修正指示データを取得し、RIP展開データとの間で差分処理を行い、差分データを抽出し、校正前印刷データと差分データとをレイヤー化し、修正対象レイヤーを仮想的に格子状に分割し、複数のブロックを生成し、レイヤー化データと領域分割データとを得たうえで、差分レイヤーに記述された修正指示に従い印刷データを修正するようにした印刷データ編集装置を提案している。
【0004】
また、特許文献2では、元データメモリに登録していた印刷データと修正前のデータとを比較し、両データの不一致部分をイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)の対応する印字ヘッドに供給し、両データの一致部分をブラック(BK)の印字ヘッドに供給することで、訂正個所の印字態様を異ならせるようにした印刷装置を提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−065486
【特許文献2】特開2000−010744
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した特許文献1の印刷データ編集装置では、印刷データの修正に際し、別途添削者が記載した修正指示をデータ化し、元文書の印刷データと修正指示データとをレイヤーで比較するようにしているため、修正箇所の確認が容易となり修正作業が簡略化される。ところが、添削者が記載した修正指示をデータ化するために、修正指示をスキャンするための余分な作業が必要となってしまうという問題があった。また、添削者が記載した修正指示は、人為的作業であるため、同じような間違いがあったとしても見落とす可能性があるという問題もあった。また、修正箇所の確認を行って修正した後、再度印刷データの印刷のし直しが必要となってしまうという問題もあった。
【0007】
一方、上述した特許文献2の印刷装置では、元データメモリに登録していた印刷データと修正前のデータとを比較しているため、特許文献1での修正指示をスキャンするための余分な作業が不要となるばかりか、同じような間違いがあったとしても見落とすことがなくなるものの、訂正個所を修正した後、再度印刷データの印刷のし直しが必要となってしまうという問題があった。
【0008】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、上記問題点を解消することができる文書編集装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の文書編集装置は、クライアント端末からの印刷データとデータ管理サーバーからの修正対象及び前記修正対象に対応する修正候補を含む修正候補リストとを受信する通信管理部と、前記修正候補リストを表示部に表示させる表示管理部と、前記表示部に表示された修正候補リストの修正候補の選択を受け付ける選択受付部と、前記選択された修正候補を前記印刷データに反映させる修正反映部と、前記修正候補が反映された印刷データに対して画像処理を行い、プリンター部に出力する画像形成部とを備えることを特徴とする。
また、前記クライアント端末からの印刷データを記憶部に記憶させるデータ管理部を備え、前記データ管理部は、前記修正反映部によって修正候補が反映された印刷データを前記通信管理部を介して前記クライアント端末に送信することを特徴とする。
本発明の文書編集装置では、通信管理部によりクライアント端末からの印刷データとデータ管理サーバーからの修正対象及び修正対象に対応する修正候補を含む修正候補リストとが受信され、表示管理部により、修正候補リストが表示部に表示され、選択受付部により、表示部に表示された修正候補リストの修正候補の選択が受け付けられ、修正反映部により、選択された修正候補が印刷データに反映され、画像形成部により、修正反映部によって修正候補が反映された印刷データに対して画像処理が行われ、プリンター部に出力されるため、印刷開始前の印刷データに対して選択された修正候補を自動的に反映させることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の文書編集装置によれば、印刷開始前の印刷データに対して選択された修正候補を自動的に反映させるので、訂正個所を修正した後であっても、印刷データの印刷のし直しを不要とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態に係る文書編集装置が適用される文書編集システムを示すものである。
図2図1のMFP及びデータ管理サーバーの主要部の構成を説明するための図である。
図3図2の修正候補作成部によって作成される修正候補リストを示す図である。
図4図1のデータ管理サーバー側に記憶されるユーザー毎の印刷履歴データを説明するための図である。
図5図1のデータ管理サーバー側に記憶されるユーザー毎の修正履歴データを説明するための図である。
図6図1のMFP側の処理について説明するためのフローチャートである。
図7図1のデータ管理サーバー側の修正履歴蓄積処理について説明するためのフローチャートである。
図8図1のデータ管理サーバー側の修正候補リストの作成処理について説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の文書編集装置の一実施形態を、図1図8を参照しながら説明する。図1は、本発明の文書編集装置が適用される文書編集システムを示すものである。図1に示すように、文書編集システムは、文書編集装置であるMFP(Multifunction Peripheral)100と、データ管理サーバー200と、クライアント端末300とを備えている。MFP100、データ管理サーバー200、クライアント端末300は、ネットワーク10を介して接続されている。
【0013】
そして、詳細は後述するが、クライアント端末300からMFP100に対して印刷要求と印刷データとを含む印刷ジョブが送信されると、MFP100からデータ管理サーバー200に印刷データを含むデータ検索要求が出される。ここで、データ検索要求は、データ管理サーバー200に対して印刷データの修正履歴の蓄積と、後述の修正候補リスト230の送信とを要求をする際に出されるものである
【0014】
データ管理サーバー200は、印刷データと蓄積データとを比較し、これらのデータ間の差分を抽出し、この抽出した蓄積データの文字列を修正前文字列とし、印刷データの文字列を修正後文字列とし、後述のユーザー情報220aに紐付けて後述の修正履歴データ225として管理する。また、データ管理サーバー200は、印刷データと修正履歴データ225とを比較し、MFP100へ修正に関わる後述の修正候補リスト230を送信する。また、データ管理サーバー200からの後述の修正候補リスト230は、MFP100側のタッチパネルに表示され、ユーザーによって修正候補リスト230から選択された文字列の修正候補225cが印刷データに反映されて印刷される。
【0015】
次に、図2を参照し、MFP100及びデータ管理サーバー200の主要部の構成について説明する。まず、文書編集装置であるMFP100は、制御部101、操作部110、表示部111、スキャナー部112、プリンター部113、FAX部114、I/F(インターフェース)115を備えている。制御部101は、図示しないROM内のプログラムに基づき、MFP100全体の動作を制御するものであり、通信管理部102、データ管理部103、表示管理部104、操作受付部105、修正反映部106、画像形成部107、メモリー108を備えている。
【0016】
通信管理部102は、I/F115を介してクライアント端末300からの印刷要求と印刷データとを含む印刷ジョブを受信する。データ管理部103は、通信管理部102によって受信された印刷データを、一旦、メモリー108に記憶させる。また、データ管理部103は、データ管理サーバー200にデータ検索要求を出すとともに、通信管理部102によって受信された印刷データをI/F115を介して送信する。なお、データ検索要求には、クライアント端末300から印刷データを送信したユーザー情報(ユーザー識別子など)、ファイル形式、ファイル名などが含まれている。
【0017】
また、データ管理部103は、ユーザーによって選択された後述の修正候補225cをI/F115を介してデータ管理サーバー200に送信する。これにより、データ管理サーバー200側では、修正候補225cの選択頻度の把握が可能となる。また、データ管理部103は、修正反映部106によって修正候補225cが反映された修正後の印刷データをI/F115を介して印刷データを送信したクライアント端末300に送信する。これにより、クライアント端末300側では、修正後の印刷データを修正前の印刷データに上書きして記憶することができる。
【0018】
表示管理部104は、データ管理サーバー200から送信される後述の修正候補リスト230を表示部111にさせる。また、表示管理部104は、印刷などを行うためのファイル指定の内容などを表示部111にさせる。操作受付部105は、操作部110による印刷などを行うためのファイル指定の操作などを受け付ける。また、操作受付部105は、操作部110による後述の修正候補リスト230からの修正候補225cの選択を受け付ける。
【0019】
修正反映部106は、メモリー108に記憶されている印刷データを読み出し、操作受付部105によって受け付けられた後述の修正候補リスト230からの選択された修正候補225cを反映させる。これにより、印刷開始前に印刷データの修正が自動的に行われる。
【0020】
画像形成部107は、修正反映部106によって修正が行われた印刷データに対し、画像処理(ラスタライズ)を行う。メモリー108には、クライアント端末300からの印刷データなどが記憶される。
【0021】
操作部110は、たとえばタッチパネルで構成されている。MFP100に対する印刷要求などにおいてはユーザーの利用権限を保持するためにログイン処理が行われる。ログイン処理に際しては、操作部110がユーザー識別子などの入力を受け付ける。また、ログイン処理が完了すると、印刷データのファイル指定などを行うことができる。ログイン処理に際しては、携帯端末(図示省略)からのアクセスによっても行うことが可能である。
【0022】
表示部111は、印刷すべき印刷データのファイル指定、ログインなどをガイドするメッセージ、ユーザーが印刷できる印刷データのファイルリストなどを表示する。また、表示部111は、上述したように、データ管理サーバー200から送信される後述の修正候補リスト230を表示する。
【0023】
スキャナー部112は、イメージセンサー(図示省略)によって読み取られる原稿の画像データを制御部101に入力する。すなわち、スキャナー部112は、イメージセンサー(図示省略)からの原稿の画像信号をデジタルの画像データに変換し、順次、制御部101に入力する。
【0024】
プリンター部113は、制御部101から出力される画像データに基づき、用紙上に画像を印刷する。
【0025】
FAX部114は、制御部101から出力される画像データを、電話回線を通じ相手方となるファクシミリへと送信し、また、相手方のファクシミリからの画像データを受信して制御部101に入力する。
【0026】
I/F115は、ネットワーク10に接続されており、データ管理サーバー200、クライアント端末300、携帯端末(図示省略)との間でのデータの送受信を可能としている。
【0027】
なお、コピー機能のジョブでは、スキャナー部112からメモリー108へ画像データが入力され、メモリー108からプリンター部113へ画像データが出力される。印刷機能のジョブでは、画像形成部107によってラスタライズされた画像データがプリンター部113へ出力される。スキャナー機能のジョブでは、スキャナー部112からメモリー108へ画像データが入力され、メモリー108からI/F115へ画像データが出力される。
【0028】
ファックス送信機能のジョブでは、スキャナー部112(又はI/F115)からメモリー108へ画像データが入力され、メモリー108からFAX部114へ画像データが出力される。ファックス受信機能のジョブでは、FAX部114からメモリー108へ画像データが入力され、メモリー108からプリンター部113へ画像データが出力される。
【0029】
一方、データ管理サーバー200は、制御部201、I/F(インターフェース)210を備えている。制御部201は、図示しないROM内のプログラムに基づき、データ管理サーバー200全体の動作を制御するものであり、通信管理部202、データ管理部203、データ比較部204、修正候補作成部205、メモリー206を備えている。
【0030】
通信管理部202は、I/F210を介してMFP100からのデータ検索要求と、印刷データとを受信する。なお、データ検索要求には、上述したように、クライアント端末300から印刷データを送信したユーザー情報(ユーザー識別子など)、ファイル形式、ファイル名などが含まれている。また、通信管理部202は、MFP100側でユーザーにより選択された修正候補リスト230の修正候補225cを受信する。
【0031】
データ管理部203は、通信管理部202によって受信された印刷データをメモリー206に記憶させる。また、データ管理部203は、データ比較部204による差分の抽出結果から蓄積データの文字列を修正前文字列とし、印刷データの文字列を修正後文字列とし、後述のユーザー情報220aに紐付けてメモリー206に後述の修正履歴データ225として記憶する。また、データ管理部203は、修正候補作成部205によって作成された修正候補リスト230をI/F210を介してMFP100へ送信する。また、データ管理部203は、通信管理部202によって受信された修正候補リスト230の修正候補225cをメモリー206の修正履歴データ225に反映させる。この場合、たとえばMFP100側でのユーザーによる選択頻度の高い修正候補225cがリストの上位に位置するように反映させる。
【0032】
データ比較部204は、詳細は後述するが、通信管理部202によって受信された印刷データと、メモリー206に既に記憶されている過去の印刷データである蓄積データとを比較し、文書全体の合致率が一定以上(たとえば80%以上)の場合、印刷データと蓄積データの差分を抽出する。
【0033】
修正候補作成部205は、データ比較部204によって抽出された文字列に対応する後述の図3に示すような修正候補リスト230を作成する。作成された修正候補リスト230は、通信管理部202によりI/F210を介してMFP100へ送信される。メモリー206には、後述の図4に示すようなユーザー毎の印刷履歴データ220及び図5に示すようなユーザー毎の修正履歴データ225が記憶される。
【0034】
次に、図4を参照し、メモリー206に記憶されるユーザー毎の印刷履歴データ220について説明する。同図に示す印刷履歴データ220は、たとえばユーザーAに対応するものを示している。また、印刷履歴データ220は、ユーザーAが過去に印刷した印刷データの履歴を管理するものである。印刷履歴データには、ユーザー情報220a、ファイル形式220b、ファイル名220cが含まれている。また、ファイル形式220b、ファイル名220cは、ユーザー情報220aに紐付けられたものである。
【0035】
次に、図5を参照し、メモリー206に記憶されるユーザー毎の修正履歴データ225について説明する。同図に示す修正履歴データ225は、ユーザーAが過去に印刷した印刷データに修正を加えた内容印刷についての修正履歴を管理するものである。この修正履歴データ225には、印刷データ225a、修正対象225b、修正候補225cなどが含まれている。また、修正対象225b、修正候補225cなどは、ユーザー情報220aに紐付けられたものである。
【0036】
ユーザー情報220aは、ユーザー名やユーザー識別子(0012345)を示す内容となっている。ファイル形式220bは、txtなどのような印刷データの記憶形式を示している。ファイル名220cは、ファイルa〜cなどのように印刷データのファイルに付されたものである。修正対象225bは、上述した修正前文字列である。修正候補225cは、上述した修正後文字列である。なお、たとえばファイルaのファイル名と類似するファイルa−1又はファイルaaなどのようなファイルの印刷データについては、印刷履歴データ220において、それぞれ区別して管理されている。
【0037】
次に、図6を参照し、MFP100側の処理について説明する。
(ステップS101)
まず、制御部101は、通信管理部102がI/F115を介してクライアント端末300からの印刷要求(印刷データを含む)を受信したかどうか判断する。印刷要求(印刷データを含む)を受信していなければ(ステップS101:No)、受信待ちとなる。印刷要求(印刷データを含む)を受信したと判断すると(ステップS101:Yes)、ステップS102に移る。
【0038】
(ステップS102)
データ管理部103は、通信管理部102によって受信された印刷データを、一旦、メモリー108に記憶させる。また、データ管理部103は、データ管理サーバー200にデータ検索要求を出す。ここで、データ検索要求は、上述したように、データ管理サーバー200に対して印刷データの修正履歴の蓄積と、後述の修正候補リスト230の送信とを要求をする際に出されるものである。このとき、通信管理部102によって受信された印刷データを含むデータ検索要求がI/F115を介してデータ管理サーバー200に送信される。なお、データ検索要求には、クライアント端末300から印刷データを送信したユーザーのユーザー情報(ユーザー識別子など)、ファイル形式、ファイル名などが含まれている。
【0039】
(ステップS103)
制御部101は、通信管理部102がI/F115を介してデータ管理サーバー200からの修正候補リスト230を受信したかどうかを判断する。修正候補リスト230を受信していなければ(ステップS103:No)、受信待ちとなる。修正候補リスト230を受信したと判断すると(ステップS103:Yes)、ステップS104に移る。なお、ステップS103において、データ管理サーバー200から修正候補リスト230が送信されず、たとえばデータ管理サーバー200から該当無しの通知を受けた場合、MFP100は直ちに印刷データの印刷を開始し、以降の処理が終了してもよい。
【0040】
(ステップS104)
表示管理部104は、通信管理部102が受け取った修正候補リスト230を表示部111にさせる。
【0041】
(ステップS105)
制御部101は、操作受付部105が操作部110による操作により、修正候補リスト230からの修正候補225cの選択を受け付けるたかどうかを判断する。修正候補225cの選択を受け付けていなければ(ステップS105:No)、修正候補225cの選択待ちとなる。修正候補225cの選択を受け付けたと判断すると(ステップS105:Yes)、ステップS106に移る。
【0042】
(ステップS106)
修正反映部106は、メモリー108に記憶されている印刷データを読み出し、ユーザーにより修正候補リスト230からの選択された修正候補225cを反映させる。これにより、印刷開始前に印刷データの修正が自動的に行われる。
【0043】
(ステップS107)
画像形成部107は、修正反映部106によって修正が行われた印刷データに対し、画像処理(ラスタライズ)を行う。画像処理(ラスタライズ)されたデータはプリンター部113に出力され、用紙上に画像が印刷される。
【0044】
(ステップS108)
データ管理部103は、ユーザーによって選択された修正候補225cをI/F115を介してデータ管理サーバー200に送信する。
【0045】
(ステップS109)
データ管理部103は、修正反映部106によって修正候補225cが反映された修正後の印刷データをI/F115を介して印刷データを送信したクライアント端末300に送信する。そして、処理が終了する。
【0046】
次に、図7を参照し、データ管理サーバー200側の修正履歴蓄積処理について説明する。
【0047】
(ステップS201)
制御部201は、通信管理部202がI/F210を介してMFP100からのデータ検索要求(印刷データを含む)を受信したかどうか判断する。データ検索要求を受信していなければ(ステップS201:No)、受信待ちとなる。データ検索要求を受信したと判断すると(ステップS201:Yes)、データ管理部203が通信管理部202によって受信された印刷データをメモリー206に記憶させる。そして、ステップS202に移る。
【0048】
(ステップS202)
データ比較部204は、印刷データと蓄積データとを比較するために、印刷履歴データ220の蓄積データの絞り込みを行う。蓄積データの絞り込みを行う場合は、ユーザー情報220a、ファイル形式220b、ファイル名220cを元にして行う。具体的には、データ比較部204は、印刷データと同一のユーザー情報220a、及びファイル形式220bを有する蓄積データを抽出する。次いで、データ比較部204は、印刷データと同一のファイル名220cを有する蓄積データを抽出する。このとき、データ比較部204は、同じファイル名220cの蓄積データがない場合、たとえばファイルa−1又はファイルaaなどのようにファイルaに類似するものを検索する。
【0049】
(ステップS203)
蓄積データの絞り込みができた場合(ステップS203:Yes)、ステップS205に移る。蓄積データの絞り込みができなかった場合(ステップS203:No)、ステップS204に移る。
【0050】
(ステップS204)
蓄積データの絞り込みができない場合は、印刷データが新たなものである可能性が高いため、データ管理部203は印刷データを蓄積データとして新たに記憶する。この場合、印刷データをユーザー情報220aに紐づけて記憶する。
【0051】
(ステップS205)
データ比較部204は、印刷データと蓄積データの全文を比較し、文書全体の合致率を算出する。
【0052】
(ステップS206)
データ比較部204は、合致率が一定以上(たとえば80%以上)かどうかを判断する。合致率が一定以上(たとえば80%以上)である場合(ステップS206:Yes)、ステップS207に移る。合致率が一定以上(たとえば80%以上)でない場合(ステップS206:No)、ステップS204に移る。なお、ステップS206において、合致率が一定以上(たとえば80%以上)でない場合(ステップS206:No)、データ管理サーバー200がMFP100側に該当無しを通知してもよい。
【0053】
(ステップS207)
データ比較部204は、印刷データと蓄積データの差分を抽出する。
【0054】
(ステップS208)
データ管理部203は、差分が抽出されると、蓄積データから抽出した文字列を修正前文字列とし、印刷データから抽出した文字列を修正後文字列とする。そして、図5に示したように、データ管理部203が修正前文字列を修正対象225bとし、修正後文字列を修正候補225cとし、ユーザー情報220aに紐付け修正履歴データ225として記憶する。このように、MFP100からのデータ検索要求(印刷データを含む)を受信する毎に、印刷データと蓄積データとが比較され、差分が抽出されると、修正対象225b及び修正候補225cが修正履歴データ225に蓄積されて管理される。また、MFP100からのデータ検索要求(印刷データを含む)を受信する毎に、MFP100からの印刷データは蓄積データとして記憶される。
【0055】
次に、図8を参照し、データ管理サーバー200側の修正候補リスト230の作成処理について説明する。なお、以下の処理は、図7の処理と並行して行われてもよいし、図7の処理の前又は後で行われてもよい。
【0056】
(ステップS211)
制御部201は、通信管理部202がI/F210を介してMFP100からのデータ検索要求(印刷データを含む)を受信したかどうか判断する。データ検索要求を受信していなければ(ステップS211:No)、受信待ちとなる。データ検索要求を受信したと判断すると(ステップS211:Yes)、ステップS212に移る。
【0057】
(ステップS212)
データ管理部203は、通信管理部202によって受信された印刷データをメモリー206に記憶させる。データ比較部204は、通信管理部202によって受信された印刷データと、メモリー206に既に記憶されている修正履歴データ225とを比較する。なお、印刷データと蓄積データとを比較する際は、ユーザー情報220a、修正対象225bを元にして修正履歴データ225の絞り込みを行う。具体的には、データ管理部203は、印刷データと同一のユーザー情報220aを有する修正履歴データ225を抽出する。なお、通信管理部202によって受信された印刷データに類似する修正対象225bが無い場合は、データ管理サーバー200がMFP100側に該当無しを通知し、以降の処理を終了してもよい。
【0058】
(ステップS213)
データ管理部203は、比較結果に従って、印刷データと修正履歴データ225の中から、両者が一致又は類似する文字列を抽出する。
【0059】
(ステップS214)
修正候補作成部205は、データ比較部204によって抽出された文字列に対応する図3に示した修正候補リスト230を作成する。ここで、修正候補作成部205は、上述した修正履歴データ225を参照し、データ比較部204によって抽出された文字列に該当する修正対象225bと、この修正対象225bに対応する修正候補225cとを修正候補リスト230に登録する。
【0060】
(ステップS215)
データ管理部203は、修正候補作成部205によって作成された修正候補リスト230をI/F210を介してMFP100へ送信する。
【0061】
(ステップS216)
制御部201は、通信管理部202がI/F210を介してMFP100から選択された修正候補225cを受信したかどうか判断する。ここでの判断は、MFP100へ修正候補リスト230が送信され、ユーザーによって修正候補225cが選択された後に行われる。修正候補225cを受信していなければ(ステップS216:No)、受信待ちとなる。
【0062】
(ステップS217)
選択された修正候補225cを受信したと判断すると(ステップS216:Yes)、データ管理部203がその修正候補225cを修正履歴データ225に反映させる。このとき、データ管理部203は、選択頻度が高い修正候補225cがリストの上位に位置するように反映させる。そして、処理が終了となる。
【0063】
なお、上述したフローにおいて、クライアント端末300からデータ管理サーバー200に比較対象となる蓄積データの指定があった場合、ステップS211でのデータ検索要求を待たずにステップS212から以降の処理が実行されてもよい。
【0064】
このように、本実施形態では、通信管理部102は、クライアント端末300からの印刷データとデータ管理サーバー200からの修正対象225b及び修正候補225cを含む修正候補リスト230とを受信し、表示管理部104は、修正候補リスト230を表示部111に表示し、操作受付部105は、表示部111に表示された修正候補リスト230の修正候補225cの選択を受け付け、修正反映部106は、選択された修正候補225cを印刷データに反映し、画像形成部107は、修正反映部106によって修正候補220eが反映された印刷データに対して画像処理を行い、プリンター部113に出力される。
【0065】
これにより、印刷開始前の印刷データに対して選択された修正候補を自動的に反映させることができ、訂正個所を修正した後であっても、印刷データの印刷のし直しを不要とすることができる。また、印刷データの印刷のし直しを不要とすることができることから、印刷のし直しによって使用される用紙の無駄を省くことができる。
【0066】
また、本実施形態では、データ管理部103は、クライアント端末300からの印刷データを記憶部であるメモリー108に記憶し、修正反映部106は、修正候補が反映された印刷データを通信管理部102を介してクライアント端末300に送信するので、クライアント端末300側では、修正後の印刷データを修正前の印刷データに上書きして保存記憶することができる。
【0067】
なお、本実施形態では、本発明の文書編集装置をMFP100とした場合として説明したが、この例に限らず、文書編集装置をプリンター又は多機能プリンターに適用してもよい。
【0068】
また、印刷履歴データ220には、ファイル形式220b及びファイル名220cのいずれかが含まれていなくても良い。この場合、図7のステップS202において、データ比較部204は、ファイル形式220b、ファイル名220cのうち印刷履歴データ220に含まれている項目とユーザー情報220aを元にして、蓄積データの絞り込みを行うことができる。
【0069】
また、ユーザーが予め修正対象225b及び修正候補225cを修正履歴データ225に登録してもよい。この場合、パーソナルコンピューター等のユーザー端末は、データ管理サーバー200にアクセスし、データ管理サーバー200から提供された入力画面を表示する。ユーザーにより入力画面に修正対象225b及び修正候補225cが入力されると、データ管理サーバー200は、入力された修正対象225b及び修正候補225cに登録する。
【符号の説明】
【0070】
10 ネットワーク
100 MFP
101 制御部
102 通信管理部
103 データ管理部
104 表示管理部
105 操作受付部
106 修正反映部
107 画像形成部
108 メモリー
110 操作部
111 表示部
112 スキャナー部
113 プリンター部
114 FAX部
115、210 I/F
200 データ管理サーバー
201 制御部
202 通信管理部
203 データ管理部
204 データ比較部
205 修正候補作成部
206 メモリー
220 印刷履歴データ
220a ユーザー情報
220b ファイル形式
220c ファイル名
225 修正履歴データ
225a 印刷データ
225b 修正対象
225c 修正候補
230 修正候補リスト
300 クライアント端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8