(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記電気ケーブルの前記一部を引っ張るよう前記ドラムが前記第1の方向において前記軸について回転するときに、前記第2のケーブルは、前記ドラムの周りに巻き付き、前記ドラムが前記第2の方向において前記軸について回転するときに、前記第2のケーブルは、前記ドラムから繰り出る、請求項1に記載のリフトシステム。
前記第2のケーブルが前記ドラムから繰り出るときに、前記電気ケーブルの前記一部が前記実質的に水平な位置から前記実質的に垂直な位置まで移動することを前記第2のケーブルが可能にするよう、前記第2のケーブルは、前記電気ケーブルに結合される、請求項2に記載のリフトシステム。
第1の概ね水平な方向において前記ドラムから前記第2のケーブルを受け取り、且つ前記第2のケーブルを前記第1の概ね水平な方向とは反対の第2の概ね水平な方向において前記ドラムに向かって方向変更させて戻す、プーリを更に含む、請求項2に記載のリフトシステム。
前記実質的に垂直な位置から前記実質的に水平な位置まで移動する前記電気ケーブルの前記一部は、前記第1の概ね水平な方向において前記ドラムから離れる方向に移動する、請求項4に記載のリフトシステム。
第1の概ね水平な方向において前記ドラムから前記第2のケーブルを受け取り、且つ前記第2のケーブルを第2の概ね垂直な方向において方向付ける、プーリを更に含む、請求項2に記載のリフトシステム。
前記プーリは、第1のプーリであり、前記物品に結合され且つ前記モータ及び前記ドラムに対して前記物品と共に移動可能である第2のプーリを更に含み、該第2のプーリは、前記第1のプーリから前記第2のケーブルを受け取り、且つ前記第2のケーブルを前記第1の概ね水平な方向とは反対の第3の概ね水平な方向において方向付ける、請求項6に記載のリフトシステム。
前記物品に結合され且つ前記モータ及び前記ドラムに対して前記物品と共に移動可能であるトレイを更に含み、前記第2のケーブルは、前記電気ケーブルを前記トレイ内で前記実質的に垂直な位置から前記実質的に水平な位置まで引っ張る、請求項7に記載のリフトシステム。
トレイと、該トレイに沿って移動可能なトラックと、該トラックに結合され且つ前記トレイに対して前記トラックと共に移動可能である第3のケーブルとを更に含み、該第3のケーブルが前記電気ケーブルを前記トレイ内で前記実質的に垂直な位置から前記実質的に水平な位置まで引っ張るよう、前記第2のケーブルは、前記トラックに結合され、且つ前記トラックを前記トレイに沿って移動させる、請求項1に記載のリフトシステム。
【発明を実施するための形態】
【0027】
この出願の目的のために、特段に示されない限り、本明細書において使用される量、状態等を表現する全ての数字は、全ての場合において、「約」という用語によって修飾されるものと理解されるべきである。従って、逆のことが示されない限り、本明細書中で示される数字パラメータは、ここに記載される実施態様によって得られることが探求される所望の特性に依存して異なり得る近似である。最低限でも、各数字パラメータは、報告される有効数字の数の観点から並びに通常の四捨五入技法を適用することによって解釈されるべきである。
【0028】
記載される実施態様の広い範囲を示す数値範囲及びパラメータが近似であるにも拘わらず、特別な実施例において示される数値は、可能な限り正確に報告される。しかしながら、如何なる数値も、それらの夫々の試験測定値中に発見される標準偏差に不可避的に起因する特定の誤差を固有に包含する。その上、ここに開示される全ての範囲は、その中に組み込まれるありとあらゆる部分範囲も含むと理解されるべきである。例えば、「1〜10」の記述範囲は、最小値の1(1を含む)と最大値の10(10を含む)との間のありとあらゆる部分範囲、即ち、1以上の最小値、例えば、1〜6.1で開始し、10以下の最大値、例えば、5.5〜10で終了する、部分範囲をも含むと理解されるべきである。
【0029】
この明細書で使用されるとき、単数形態は、脈略がその他のことを明示しない限り、複数の参照物を含む。よって、例えば、「ロフトブロック」という用語は、単一のロフトブロック又は1つよりも多くのロフトブロックを意味することが意図されている。
【0030】
本発明のリフト組立体システム10及び方法の一部の実施態様は、圧縮チューブ11と、ドラム24と、細長い部材又はケーブル31と、駆動機構22と、ヘッドブロック38と、ロフトブロック32とを含み得る。チューブ11は、チューブ11の長さ16の少なくとも一部に沿って底部15に開口を有する実質的に長方形のチューブであり得る。チューブ11は、頭上構造57に接続可能であり得る。ドラム24は、チューブ11の外部に配置され得るし、細長い部材31に取り付けられる物品21を上げ且つ下げるために、細長い部材31を巻き取り且つ繰り出すよう構成され得る。駆動機構22は、外部的にチューブ11の一端部に構造的に接続され得る。駆動機構22は、細長い部材31がドラム24からチューブ11に第一の概ね水平な経路に沿って延びるよう、ドラム24に回転的に接続されるモータ27を含み得る。ヘッドブロック38は、チューブ11の反対端部に固定的に接続され得るし、細長い部材31を、第一の概ね水平な経路から第二の概ね水平な経路に方向変更し、駆動機構22に戻すよう配置され得る。ロフトブロック32は、ヘッドブロック38から離されて、チューブ11に内部的に接続され得るし、細長い部材31を、第二の概ね水平な経路から概ね垂直な経路に方向変更し、チューブ11の底部15開口を通じて付着物品21に至らせるよう配置され得る。
【0031】
そのようなリフト組立体システム10の一部の実施態様は、複数のロフトブロック32を含み得る。各ロフトブロック32は、チューブ11の長さ16に沿う無限数の場所で所定位置に位置付け可能であり且つ固定可能であり得る。一部の実施態様において、リフト組立体システム10は、細長い部材31に接続され且つチューブ11内で移動可能な制動機構36を含み得る。リフト組立体システム10の特定の実施態様は、終端間構造で構成される複数のチューブ11モジュールを含み得る。
【0032】
そのようなリフト組立体システム10の特徴の例示的な実施態様が、
図1乃至6に示されている。そのような実施態様は、2007年4月30日に出願された、同時係属で共有の米国特許出願第11/796,781号に記載されており、その出願はその全文が参照としてここに組み込まれる。リフト組立体システム10の例証的な実施態様は、巻取り装置又はドラム24と、駆動機構22に動作可能に接続される第一牽引駆動装置25と、第二牽引駆動装置26と、1つ又はそれよりも多くのプーリ、例えば、ヘッドブロック38及びロフトブロック32を含むチューブ11と、ケーブルのような1つ又はそれよりも多くの細長い部材31とを含み得る。ケーブル31は、ドラム24に取り付け可能であり、ドラム24から、第二牽引駆動装置26を周り、第一牽引駆動装置25に進み、第一牽引駆動装置25を周り、チューブ11内部のヘッドブロック38及びロフトブロック32に至る、概ね水平な経路に進行するよう構成される。ロフトブロック32から、ケーブル31は、概ね垂直な経路に、即ち、ロフトブロック32とその下の表面と間で上向き及び下向きに進行し得る。ケーブル31が概ね垂直な経路に移動されるときに付着物品21を表面に対して上げ且つ/或いは下げ得るよう、物品21又は荷重をケーブル31に取り付け得る。
【0033】
リフト組立体システム10のそのような実施態様は、劇場舞台器具のような物品21を舞台床に対して上げ且つ/或いは下げるために有用であり得る。劇場舞台器具は、所望の背景効果を提供するために、公演前及び/又は公演中に上げ且つ/或いは下げられるべき器具を含み得る。この器具は、例えば、カーテン、境界、スクリーン、背景表示、プロップ、照明取付具、及び、他の器具のような、様々な索具組を含み得る。その一部が劇場舞台の開場と概ね同一の長さにおける広がりを有し得る索具組は、実質的な質量及び重量を有し得る。リフト組立体システム10の一部の実施態様は、劇場舞台器具以外の物品21及び荷重を上げ且つ/或いは下げるために使用され得る。
【0034】
特定の場合には、上げられ且つ/或いは下げられるべき物品21は、1つ又はそれよりも多くのバトンによって支持される舞台器具であり得る。「バトン」は、細長いパイプ、ロッド、又は、材料の剛的片を含み得る。各バトンは、複数の可撓ケーブルによって、その長さに沿って支持され得る。「バトン」という用語が、背景、演出、照明、及び、音響器具等を含む劇場及び舞台環境に関連して使用されているが、その用語は、巻取り可能なケーブルのような細長い部材31に接続可能な如何なる荷重でもあり得る。
【0035】
リフト組立体システム10の一部の実施態様は、様々な設定における建造物と関連して利用され得る。ここで使用されるような「建造物」という用語は、公演会場、劇場、アリーナ、コンサートホール、講堂、学校、クラブ、教育機関、舞台、コンベンションセンター、テレビスタジオ、ショールーム、宗教的な集会場所、クルーズ船等のような、リフト組立体システム10が接続される構造又は設備を包含し得るが、それらに限定されない。
【0036】
本発明の一部の実施態様において、リフト組立体システム10は、
図2乃至4に示されるように、巻取り装置又はドラム24を含み得る。ケーブル31の一端部をドラム24に確実に取り付け得る。ドラム24は一連の通路46又は輪郭付き表面領域を含み得る。ケーブル31は、それらの周りに巻き取られ或いは巻回され得るし、ケーブル31は、それらの周りから巻き戻され或いは繰り出され得る。一部の実施態様において、ドラム24は、各ケーブル31が巻回され或いは繰り出されるべき通路46又は輪郭付き表面領域を含み得る。例えば、
図3及び5中の特別な実施態様に示されるように、ドラム24は、8個のケーブル受入通路46を含み得る。各通路46又は輪郭付き表面領域は、ケーブル31に接続される物品21を完全下降位置と完全上昇位置との間に配置するのに十分な長さのケーブル31を保持するような大きさとされ得る。代替的に、ドラム24は、滑らかな表面を有し得る。ケーブル31は、その周りに並んで巻回され、或いは、ケーブル31は、その周りから並んで繰り出され得る。
【0037】
ドラム24は、チューブ11に回転可能に接続され、ベルト、チェーン、その他の連結機構のような連結素子を用いて、モータ駆動シャフト28に動作可能に接続され得る。
図3に示されるように、例えば、ドラム24は、ドラム駆動シャフト34を用いて、第一牽引駆動装置25に動作可能に接続され得る。
【0038】
一部の実施態様において、リフト組立体システム10は、1つ又はそれよりも多くの牽引駆動装置25,26を含み得る。牽引駆動装置25,26は、ケーブル31が牽引駆動装置25,26の回転表面の周りで移動し得るよう回転可能であり得る。牽引駆動装置25,26は、ドラム24の通路46又は輪郭付き表面領域に類似する一連の通路46又は輪郭付き表面領域を含み得る。ケーブル31は、通路46又は輪郭付き表面領域を周り進行し得る。牽引駆動装置25,26を「索車」(“sheave”)と呼び得る。索車は、ここにおける目的のために、溝付きリムを備える車輪又はディスク、特に、プーリとして使用されるものとして定められる。
【0039】
一部の実施態様において、リフト組立体システム10は、駆動機構22を含み得る。駆動機構22は、モータ、例えば、電気モータ27を含み得る。駆動機構22は、さらに、一組のギア(図示せず)を含み得る。モータ27の回転運動を駆動シャフト28に伝達し、次いで、第一牽引駆動装置25に伝達するために、ギアをギアボックス30内に収容し得る。
図1に示されるように、駆動機構22を駆動機構ハウジング23内に収容し得る。モータ27は、その回転軸の周りに第一牽引駆動装置25の回転を引き起こし得る。第二牽引駆動装置26及びドラム24が第一牽引駆動装置25に動作的に連結される実施態様では、モータ27及びギアは、第二牽引駆動装置26及びドラム24の回転を同様に引き起こし得る。ギアボックス30内のギア(図示せず)は、巻回(上昇)回転及び繰出し(下降)回転において、駆動シャフト28、牽引駆動装置25,26、及び、ドラムを回転し得る。
【0040】
既述のように、第一牽引駆動装置25及びドラム24をドラム駆動ベルト34と動作可能に接続し得る。一部の実施態様では、第一牽引駆動装置25及びドラム24は、所定の相対速度又は率で回転し得る。
【0041】
一部の実施態様において、駆動機構22は、
図3に示されるように、張力クラッチ37を含み得る。張力クラッチ37は、ドラム24の周りに巻回されるケーブル31の量に関連する可変ドラム−ケーブル外周に適合するよう、ドラム24がケーブル31の巻回及び繰出し中の特定の時間に第一牽引駆動装置25の回転速度に対して異なる速度で回転することを可能にし得る。
【0042】
一部の実施態様では、ロフトブロック32を収容するチューブ11の完全に外部に駆動機構22を配置し得る。リフト組立体システム10の一部の実施態様は、異なるサイズ及び容量のモータ27を備え得る。
【0043】
リフト組立体システム10の一部の実施態様は、一端部でドラム24に接続され且つ他端部で移動されるべき物品21又は荷重に接続された、少なくとも1つのケーブルのような細長い部材31又は他の長さの材料と協働するよう構成され得る。一部の実施態様において、ケーブル31の数は、8以上もの数のケーブル31であり得る。ここで使用されるとき、「ケーブル」は、鋼ケーブル、鋼テープ(例えば、1インチ幅の鋼バンド)、ワイヤ、金属、天然若しくは合成ロープ、又は、荷重を上げ下げするのに適した他の任意の概ね非弾性の巻回可能な材料として定められる。
【0044】
ある長さのケーブル31が、ヘッドブロック38及びロフトブロック32まで水平に延びるよう、第一牽引駆動装置及び第二牽引駆動装置25,26のそれぞれの周りに巻回するのに十分なドラム24の周りに配置され得る。ある長さのケーブルは、ヘッドブロック及びロフトブロックの周りを移動し、次に、ケーブルが物品21又は荷重に接続される地点まで下向きに移動する。ケーブル31は、所望の物品21又は荷重を完全に下げるのに十分な長さを有し得る。
【0045】
他の特徴において、リフト組立体システム10の一部の実施態様は、
図1、2、4、及び、5に示されるような圧縮チューブ11を含み得る。圧縮チューブ11は、頭上建造物構造に接続され得る、ある長さの実質的に剛的な材料を含み得る。
図2に示されるように、圧縮チューブ11は、チューブ11の内部長16に沿って間隔を置いて配置される、複数のロフトブロック32又はプーリを含み得る。各ロフトブロック32は、1つ又はそれよりも多くのケーブル31と回転的に係合し得る。ロフトブロック32は、ドラム24及び牽引駆動装置25,26からのケーブル31の概ね水平な経路を圧縮チューブ11より下の付着物品への概ね垂直な経路に方向変更し得る。
【0046】
例えば、上げられ且つ/或いは下げられるべき物品21の寸法及び重量を含む、幾つかの要因に依存して、本発明の実施態様において利用されるロフトブロック32の数は異なり得る。一部の実施態様において、例えば、リフト組立体システム10は、7個以下のロフトブロック32を提供する一部の従来的なリフト組立体と比較すると、8個のロフトブロック32、よって、8個のケーブル降下地点を含み得る。このようにして、リフト組立体システム10は、物品21に対するより大きな支持、及び、ケーブル31を取り付け得る物品21の場所に関するより大きい柔軟性をもたらし得る。
【0047】
特定の実施態様において、圧縮チューブ11は、ロフトブロック32を係合するための手段を含み得る。例えば、ロフトブロック32を係合するための手段は、チューブ11の内部に外向きに延びるレール44を含み得る。ロフトブロックスライダ33の夫々が、チューブレール44と摺動的に係合するよう採用されたその長さに沿う溝50を有し得る。代替的に、ロフトブロック32を係合する手段は、チューブ11の両壁の長さ16にある通路を含み得る。ロフトブロックスライダ33の夫々は、チューブ11に沿って通路と摺動的に係合し得る、ロフトブロックスライダ33の各側から外向きに延びるアームを有し得る。ロフトブロック32がチューブ11の長さ16に沿う所望の位置になるや否や、ロフトブロック32をその位置に固定するよう、係止機構52を作動し得る。
【0048】
ヘッドブロック38は、細長い部材又はケーブル31を駆動機構22からの第一の概ね水平な経路から駆動機構22の方向に戻るロフトブロック32への第二の概ね水平な経路に方向変更するよう配置され得る。ヘッドブロック38は、複数のケーブル31の夫々を整列し且つ方向付けるための通路46を含み得る。
図5に示されるように、ヘッドブロック38の特定の実施態様は、ロフトブロック32を配置するためにチューブ11の長さ16に沿って中心に空間を提供するよう、ケーブル31が2つの群に離間され得るように、分岐した回転表面を含み得る。
【0049】
圧縮チューブ11は、チューブ11の長さ16の少なくとも一部に沿ってチューブ11の底部15に開口を含み得る。付着物品21を昇降する上向き及び下向き運動のために、ロフトブロック32の周りに経路指定されるケーブル31を開口を通じて下向きに経路指定し得る。
【0050】
一部の実施態様では、例えば、
図1及び5に示されるように、圧縮チューブ11は、チューブ11を建造物支持ビームのような頭上構造57に接続するために、チューブ11の頂部14の上に配置される接続機構を含み得る。接続機構は、互いに向かう方向に及び離れる方向に移動可能であり得るコネクタアーム17を含み得る。接続機構は、構造57の周りに接続機構を解放可能に固定するために、付勢機構のような締付け機構を含み得る。
【0051】
リフト組立体システム10の一部の実施態様は、所定の長さを有する単一の主圧縮チューブ11ユニットを含み得る。他の実施態様では、リフト組立体システム10は、主圧縮チューブ11ユニット及び圧縮チューブの1つ又はそれよりも多くの拡張ユニットを含み得る。そのような実施態様では、拡張チューブ11ユニットは、所望の数のロフトブロック32を含み得るし、様々な所望の長さを有する、ある長さの圧縮チューブ11を提供するよう、主チューブ11と端部接触して据え付けられ得る。この構成において、リフト組立体システム10は、主チューブ11ユニットの一端部に、単一の駆動機構22を含み得る。拡張チューブ11ユニットの底部15を通じて経路指定されるべきケーブル31を、主チューブ11の反対端部を通じて主チューブ11の駆動端部18上の単一の駆動機構22からヘッドブロック38に、もし含められるならば、拡張チューブ11内のロフトブロック32に経路指定し得る。このようにして、対応する数のケーブル31を移動されるべき物品21に経路指定するために、リフト組立体システム10は、様々な長さの圧縮チューブ11と、様々な数のロフトブロック32とを含み得る。代替的に、圧縮チューブ11及び/又は拡張部をカスタマイズされた長さに製造し得る。
【0052】
本発明の他の特徴において、リフト組立体システム10の一部の実施態様は、制動機構36を含み得る。制動機構36は、過速度制動システムであり得る。
図2及び3に示されるように、ブレーキ36は、「荷重側」過速度ブレーキであり得る。即ち、ブレーキ36をモータ27以外のリフト組立体10構成部品に取り付け得る。この構造では、ケーブル動作の速度を制御するモータ27及び/又はギアが故障するならば、リフト組立体システム10は、ケーブル31に取り付けられる荷重の自由落下を防止するために、駆動機構23の動作と別個に、制動機構36を設け得る。このようにして、荷重側ブレーキ36は、ケーブル31に取り付けられる荷重の下向き運動を制御する、例えば、減速し或いは停止するために、パワートレイン構成部品に対する重複製を提供し得る。
【0053】
図5は、リフト組立体システムの他の例証的な実施態様を示している。一部の実施態様において、リフト組立体システム10は、チューブ11の前部12、後部13、頂部14、及び、底部15を形成するよう、一体に接続された前方及び後方C形状部分を有する、実質的に長方形のチューブ11を含み得る。
図5では、チューブ11内部の構成部品の配置を示すために、チューブ11の頂部14及び前部12は取り外されている。チューブ11のC形状部分は、それらの部分が一体に接続されるときに、前部12及び後部1の底部15縁部が、それぞれ離間されたままであり、それによって、チューブ11の長さ16の少なくとも一部に沿って底部15に開口を提供するように構成され得る。チューブ11は、建造物支持ビームのような頭上構造57に接続可能であり得る。
【0054】
リフトシステム10は、
図2乃至5に示されるように、チューブ11に対して外部的に位置付けられるドラム24を含み得る。ドラム24は、細長い部材31に取り付けられる物品21を上げ且つ下げるために、ケーブルのような1つ又はそれよりも多くの細長い部材31を巻回し且つ繰り出すよう構成され得る。リフトシステム10は、さらに、
図2乃至5に示されるように、外部的にチューブ11の駆動端部18に構造的に接続される、駆動機構22を含み得る。駆動機構22は、第一牽引駆動装置25に回転的に接続され且つドラム24及び第二牽引駆動装置26に動作可能に接続されるモータ27を含み得る。そのような構造では、細長い部材31は、第一牽引駆動装置25及び第二牽引駆動装置26の周りでそれぞれドラム24からチューブ11へ第一の概ね水平な経路に沿って延在し得る。
【0055】
ヘッドブロック38を駆動端部18の反対側のチューブ11のヘッドブロック端部20に固定的に接続し得る。
図5に示されるように、ヘッドブロック38は、ヘッドブロック心棒42の周りを回転可能であり、ヘッドブロック心棒42は、ヘッドブロック心棒支持体41内でヘッドブロック38の両側で支持される。ヘッドブロック取付部40が、ヘッドブロック38の各側で、ヘッドブロック心棒支持体41に取り付けられ且つヘッドブロック心棒支持体41から延び得る。ヘッドブロック取付部40を回転してチューブ11の表面と整列し得るし、ヘッドブロック38をチューブ11に固定するよう、ヘッドブロック取付部40をチューブ11に締め付け得る。ヘッドブロック38は、細長い部材31を第一の概ね水平な経路からヘッドブロック38から駆動機構22に戻る第二の概ね水平な経路に方向変更するよう配置され得る。
【0056】
ロフトブロックをヘッドブロック38から離間し且つチューブ11の内部に接続し得る。ロフトブロック32は、細長い部材31を第二の概ね水平な経路から、チューブ11の底部開口を通じて付着物品21に至る概ね垂直な経路に方向変更するよう配置される。一部の実施態様において、リフトシステム10は、複数のロフトブロック32を含み得る。各ロフトブロック32は、チューブ11の長さ16に沿う連続上の無限数の場所に位置付けられ得る。
【0057】
ロフトブロック32は、さらに、ロフトブロック32をチューブ11の長さ16に沿う所望の場所にロフトブロック32を位置付け且つ/或いは再位置決めするよう構成されるロフトブロックスライダ33を含み得る。ロフトブロックスライダ33は、後部スライダアーム47から離間した前部スライダアーム45と、前部スライダアーム及び後部スライダアーム45,47をそれぞれ接続する、ロフトブロックスライダ33の各端部上の支持バー48とを含み得る。ロフトブロック心棒(図示せず)が、前部スライダアーム45によって一方の端部に支持され、後部スライダアーム47によって反対の端部に支持され得る。ロフトブロック32は、ロフトブロック心棒の周りに回転的に取り付けられ得る。前部及び後部のロフトブロックスライダアーム45,47の夫々は、それぞれ、スライダアーム45,47の長さ16に沿って溝50を含み得る。溝50は、チューブ11の長さ16に沿ってそれぞれの下方前部レール又は下方後部レール44と摺動的に係合するよう構成され得る。下方チューブレール44に沿ってロフトブロックスライダ溝50を摺動することによって、ロフトブロック32をチューブ11の長さ16に沿って所望の場所に位置付け得る。
【0058】
ロフトブロックスライダ33は、さらに、ロフトブロック32をチューブ11の長さ16に沿って所望の位置に係止するために、前部及び後部のスライダアーム45,47のそれぞれの上に配置される係止機構52を含み得る。
図5に示される実施態様において、ロフトブロックスライダ係止機構52は、前部及び後部のスライダアーム45,47のそれぞれの各端部に配置されるタブ51と、各タブ51に取り付けられる付勢機構とを含み得る。タブ51が押し下げられると、付勢機構は開放され、ロフトブロックスライダ33は、前部チューブレール及び後部チューブレール44に沿って摺動され得る。タブ51が解放されると、ロフトブロック32を前部及び後部のチューブレール44に係止するよう、付勢機構が作動される。
【0059】
一部の実施態様において、リフトシステム10は、
図5に示されるように、チューブ支持スライダ53を含み得る。チューブ11に対する追加的な前後構造的支持をもたらすよう、チューブ支持スライダ53をチューブ11の長さ16に沿って位置付け得る。例えば、複数のチューブ支持スライダ53の夫々をロフトブロック32の場所の間に位置付け得る。チューブ支持スライダ53は、ロフトブロックスライダ33と設計及び動作が類似し得る。チューブ支持スライダ53は、後部スライダアーム47から離間した前部スライダアーム45と、前部及び後部のスライダアーム45,47をそれぞれ接続するチューブ支持スライダ53の各端部上の支持バー48とを含み得る。前部及び後部のチューブ支持スライダアーム45,47の夫々は、それぞれ、スライダアーム45,47の長さに沿って溝50を含み得る。溝50は、チューブ11の長さ16に沿って上方前部レール又は上方後部レール43とそれぞれ摺動的に係合するよう構成され得る。チューブ支持スライダ溝50を上方チューブレール43に沿って摺動することによって、チューブ支持スライダ53をチューブ11の長さ16に沿う所望の場所に位置付け得る。
【0060】
チューブ支持スライダ53は、さらに、チューブ支持スライダ53をチューブ11の長さ16に沿う所望位置に係止するために、前部及び後部のスライダアーム45,47のそれぞれに配置される係止機構52を含み得る。チューブ支持スライダ係止機構52は、前部及び後部のスライダアーム45,47のそれぞれの各端部に配置されるタブ51と、各タブ51に取り付けられる付勢機構とを含み得る。タブ51が押し下げられると、付勢機構が解放され、チューブ支持スライダ53は、前部及び後部のチューブレール44に沿って摺動され得る。タブ51が解放されると、チューブ支持スライダ53を前部及び後部のチューブレール44に係止するために付勢機構が作動される。
【0061】
特定の実施態様において、ロフトブロックスライダ33及びチューブ支持スライダ53は、チューブ11がチューブ11の長さ16に対して垂直な方向に外向きに反ることを阻止するよう、圧縮チューブ11に対する構造的支持をもたらし得る。水平応力がケーブルに取り付けられる荷重によって駆動機構22とロフトブロック32との間でリフトシステム10に置かれるとき、チューブ11は前部12から背部13に外向きに反る傾向を有し得る。よって、ロフトブロックスライダ33及びチューブ支持スライダ53は、チューブ11がチューブ11の長さ16に対して垂直な方向に外向きに反ることを阻止するのを助け得る。
【0062】
図5の実施態様に示されるように、リフト組立体システム10は、さらに、フック122としても既知の前部コネクタスリーブ55及び後部コネクタスリーブ56を有する、ビームクランプチューブレシーバ118としても既知のチューブ頭上コネクタ54を含み得る。ビームクランプチューブレシーバ118及びフック122は、
図17乃至20を参照して後述される。
【0063】
ここに記載されるように、リフト組立体駆動機構又は電力ヘッド22は、モータ27を含み得る。一部の実施態様では、動力ヘッド22は、さらに、モータ27に取り付けられるギアボックス30を含み得る。駆動シャフト28は、ギアボックス30及び/又はモータ27から外向きに延び得る。駆動シャフト28が回転するときに、ドラム24が駆動シャフト28と同じ方向に回転され得るよう、ドラム24は、ギアボックス30及び/又はモータ27から延びる駆動シャフト28の端部辺りに固定的に取り付けられ得る。駆動シャフト28及びドラム24は、反対方向、例えば、前方及び後方に回転され得る。
【0064】
ドラム24は、ドラム24の外表面の周りのケーブル31の巻回及び繰出しに適合し得る特定の形状を有し得る。リフト組立体システム10の一部の実施態様では、ドラム24は、
図6乃至11及び23に示されるように、漏斗形状を有する混成ドラム58を含み得る。一部の実施態様において、漏斗形状又は切頭円錐形状のドラムの少なくとも一部は、漸進的に増大する直径を有し得る。
図6の実施態様に示されるように、ドラム58は、漏斗のより狭い部分又は頂端部60がモータ27から遠位の地点で駆動シャフト28に取り付けられるよう、駆動シャフト28に取り付けられ得る。この構造では、ドラム58の増大する直径部分63をもたらすよう、ドラム58はモータ27に向かってドラム58の幅に沿って直径が徐々に増大し得る。他の実施態様において、ドラム58は、(
図23に示されるように)ドラム漏斗の頂端部60がモータ27に対して近位の地点で駆動シャフト28に取り付けられるよう、駆動シャフト28に取り付けられ得る。この構造では、ドラム58は、モータ27から離れる方向にドラム58の幅62に沿って直径が徐々に増大し得る。
【0065】
ドラム58は、ドラム58の最も狭い頂端部からドラム58の最も広い部分又は基部61まで様々な直径及び幅を有し得る。例えば、各ケーブル31が約1/8インチの直径の5つのケーブル31を収容するのに適したドラム58は、約4インチの幅であり得る。そのようなドラム58は、例えば、定速リフト組立体において有用であり得る。変速リフト組立体の例証的な実施態様において、ドラム58は、8個の通路46と、65フィートの走行に適合する十分な長さを有する約3/16の直径の8個のケーブル31とを有し得る。そのようなドラム58は、約11インチの幅であり、約4インチから約14インチに漸進的に増大する直径を有する。ドラムは、必要に応じて、他のより大きい直径を有し得る。ドラム58は、ケーブル31及びケーブル31に付着される物品21のような荷重を支持するのに適した様々な材料から作製され得る。例えば、ドラム58は、鋼、アルミニウム、及び/又は、プラスチックを含み得る。特定の用途において、可能な限り軽量なドラム58を有することが好ましくあり得る。本発明のドラム58の1つの軽量実施態様は、ガラス充填Nylatronから作製され得る。そのようなドラム実施態様は、射出成形され得る。
【0066】
特定の実施態様において、ドラム58は、ドラム58が徐々に直径を増大し始める前に同じ直径を有する、頂端部60から、例えば(
図6に示されるように)モータ27に向かって所定距離延びる部分を含み得る。同一又は一定の直径のドラム部分64は、ケーブル31を経路指定し得る溝又は通路46を、その外表面に含み得る。
【0067】
ケーブル31がドラム58の外表面から繰り出し或いは巻き出て、ケーブル31がドラムの周りで巻回されるよう反対方向に回転されるように、ドラム58を1つの方向に経路指定し得る。ケーブル31をドラム58の周りに巻回するためにドラム58が回転されるとき、第一ケーブル65が、直径が徐々に増大し始めるドラム58の地点に隣接して、第一通路68内に巻回され得る。
図6に示されるように、第一ケーブル65の第一ループ又はコイル74が、第一通路68内でドラム58を周り、ドラム58の同一直径部分64の周りに巻回されるよう、第一ケーブル65はドラム58の周りに巻回され得る。次に、第一ケーブル65は、ドラム58の増大する直径部分63の外表面に沿って角度付き通路73内でドラム58の周りに巻回され得る。第一ケーブル65がドラム58の周りにさらに巻回されると、第一ケーブル65の次の又は第二のコイル75が、第一コイル74に隣接し、ドラム58の一定直径部分64よりも僅かに増大した直径を有する地点でドラム58の周りに配置される。第一ケーブル65の各後続のコイルは、ドラム58の徐々に増大する直径の周りに先行コイルに隣接して巻回され得る。第一ケーブル65がドラム58の周りに完全に巻回されるとき、ドラム58の実質的に全ての外表面は第一ケーブル65の隣接するコイルで覆われ得る。ケーブル31は漸進的により大きい直径のドラム58の周りに巻回され得るので、徐々に増大する直径を有するそのようなドラム58を「漸進」ドラム58と呼び得る。ドラム58は一定の直径部分64と漸進的に或いは徐々に増大する直径部分63とを有するので、ドラム58を「混成」ドラムと呼び得る。
【0068】
ドラム58は、ドラム58の増大する直径部分63から見て第一通路68の反対側に第一通路68に隣接して第二通路70を含み得る。ドラム58の周りにケーブル31を巻回するためにドラム58が回転されると、第二ケーブル66が第一ケーブル65のコイルの周りで第二通路70内に巻回され得る。
図7に示されるように、第二ケーブル66の第一コイル76は、ドラム58の一定の(より小さい)直径部分64の周りで第二通路70内に巻回され得る。次に、第二ケーブル66の第二コイル76は、第二ケーブル66の第一コイル76と第一ケーブル65の第一コイル74との間のノッチ72内でドラム58の同一の直径部分64の周りに巻回され得る。次に、第二ケーブル66の第三コイル78が、第一ケーブル65の第一コイル74及び第二コイル75のそれぞれの間の僅かに増大した直径を有する地点でドラム58の周りに巻回され得る。第二ケーブル66の各後続コイルは、先行コイルに隣接してドラム58の徐々に増大する直径の周りに巻回され得る。このようにして、第二ケーブル66が第一ケーブル65のコイル内に「入れ子状に収まる(“nest”)」よう、第二ケーブル66のコイルは、ドラム58を周り第一ケーブル65の隣接するコイルの間のノッチ72内に巻回され得る。第二ケーブル66がドラム58の周りに完全に巻回されるとき、第一ケーブル65は、最後の幾つかのコイル(例えば、最後の2つのコイル)を除いて、第二ケーブル66の隣接するコイルで覆われ得る。
【0069】
図8及び11に示されるように、(ドラム58の増大する直径部分63からより遠位にある)先行ケーブル31に隣接する各後続ケーブル31は、同じ方法でドラム58の周りに巻回され得る。即ち、後続ケーブル31は、先ず、そのケーブル31のための通路64において、そのケーブル31のコイルと隣接する既に巻き上げられたケーブル31のコイルとの間のノッチ72内で、ドラム58の同一直径部分64の周りに巻回され、次に、そのケーブル31のコイルと隣接するケーブル31のコイルとの間のノッチ72内の徐々に増大する直径を有する地点でドラム58の周りに巻回され得る。よって、各隣接するケーブル31は、ドラム58を周り、隣接する既に巻き上げられたケーブル31のノッチ72内に巻回され得る。各後続ケーブル31が隣接する既に巻き上げられたケーブル31のコイル内に「入れ子状に収まる」。一般的に、ケーブル31の夫々は、ドラム58の周りに巻回され、実質的に同時にドラム58から繰り出され得る。
【0070】
特定の実施態様において、ドラム58の同一直径部分64内の通路46は、互いに離間し、且つ/或いは、それらの間隔に対するケーブル31の直径は、ケーブル31の1つよりも多く又は2つのコイルがドラム58の増大する直径部分63の周りに巻回される前にドラム58の同一直径部分64の周りに巻回され得るようであり得る。例えば、
図7及び11に示されるように、第二ケーブル66の最初の3個のコイル76,77,78は、それぞれ、ドラム58の同一直径部分64の周りに巻回され得る。第一通路68と第二通路70の間の間隔、及び、その間隔に対するケーブルの直径は、第二ケーブル66の第一コイル76及び第二コイル77並びに第二ケーブル66の第二コイル77及び第三コイル78が、実質的にドラム58の増大する直径部分64の角度で互いに隣接して「積み重なる」ことを可能にする。
【0071】
漏斗形状ドラム58の周りに巻回される隣接するケーブル31の「入れ子状に収まる」機能(「ネスティング」機能)を有する本発明の実施態様は、隣接するケーブル31に対する不均一な擦れを避けるような方法でのドラム58の周りでの巻回及びドラム58からの繰出しの利点を有する。ドラム58の表面の通路は、ケーブル31がドラム58の周りに巻回され且つドラム58から繰り出されるときに、ケーブル31の均一な移動も容易化し得る。結果的に、ケーブル31は、ケーブル31が従来的な持上げ(リフト)又は巻上げシステムにおいて巻回され且つ繰り出される方法よりも少ない摩擦及び騒音で巻回され且つ繰り出され得る。そのようなリフト組立体10における摩擦の減少は、ドラム58、ケーブル31、及び、リフトシステム10の実効寿命を維持し且つ伸長するための要件を有利に減少し得る。騒音の減少は、リフトシステムの動作からの最小騒音が望ましくあり得る特定の公演環境において有益であり得る。
【0072】
加えて、そのような「入れ子状に収まる」機能(「ネスティング」機能)、及び、漸進的な漏斗形状のドラムの増大する直径は、ケーブル31がより小さい空間内でドラム58の周りに巻回されることを可能にする。結果的に、ドラム58の幅62及び全体的大きさは、ケーブル31がそれら自体の上に垂直にドラムの周りに巻き上がる「ヨーヨー」型ドラム又は「パイル」型ドラムのような従来的なドラムよりもより小さくあり得る。(電球を交換するために周期的にのみ移動される必要のある電灯のような)軽量荷重及び稀少デューティサイクルのために設計される「ヨーヨー」ドラムでは、個々のケーブル31のコイルは、前のコイルの上に垂直に積み重なる。「パイル」型ドラムでは、ケーブル31がドラムの面を完全に横断して巻回した後、ケーブルはドラムの側部にあるフランジで第二層まで押し上げられる。次に、ケーブル31は反対方向にドラムを横断して巻き戻る。ドラムを横断して前進するために、ケーブルは夫々の前のコイルにおいてケーブル31の頭頂部を越えて水平に横断しなければならない。ケーブル31が第一ケーブル層のケーブル頭頂部を越えて押されるとき、そのような「交差(クロスオーバー)」はケーブル31を研磨、破砕、及び、挟み潰しに晒す。ケーブル31がドラム上に巻き上げられ且つ/或いはドラムから繰り出されるとき、そのような応力はケーブル31の不規則な運動を引き起こし得る。
【0073】
よって、漸進的に増大する直径の混成ドラム58の実施態様は、後続のケーブル31を前に巻き取られたケーブル31の頭頂部を越えさせずに、角度付きノッチ72内に直接的にケーブル31を巻き取るという利点を提供し得る。加えて、漸進的に増大する直径の混成ドラム58の実施態様は、ケーブル31の垂直に積み重なるコイルを有する従来的なドラムの上にケーブル31を巻回し且つ繰り出る増大されたトルクの必要を最小限化し或いは有意に減少し得る。即ち、より小さい及びより軽量のドラム58は、本発明の実施態様において提供されるようなドラム58及びケーブル31を移動するのに必要とされるトルクを有利に減少することができ、従来的なリフトシステムにおけるよりも小さいモータ27及びギアボックス30を可能にする。より小さいドラム及び動力ヘッド22構成部品は、従来的な構成部品よりも安価であり得るし、それらの減少されたバルクは、リフトシステム10内又は周りの代替的な場所におけるドラム58の配置を可能にし得る。一例として、最大で7個のケーブルに適合する一部の従来的なリフトシステム動力ヘッド(モータ、ギアボックス、及び、ドラム)は、500ポンドと850ポンドの間の重さであり得る。本発明の一部の実施態様において、動力ヘッド22は、多くの劇場用途において要求され得る8個のケーブルに適合し、僅か180の重さであり得る。一部の実施態様では、ドラム58をケーブル31の進行経路に対して垂直に向け得る(図示せず)。このようにして、ドラム58の上にケーブル31を巻回し且つ繰り出すのに(従来的なリフトシステムにおけるような)平行移動動作は必要とされない。結果的に、ドラム58に対してケーブル31を移動するために、より少ないエネルギが必要とされる。
【0074】
図6、7、8、及び、10に示される実施態様は、5個の通路46と5個のケーブル31とを有するドラム58を例証している。他の実施態様において、ドラム58は、ドラム58が構成部品であるリフトシステム10の使用意図に依存して、5個よりも多い又は少ない通路46及びケーブル31を含み得る。例えば、リフトシステム10の1つの実施態様は、一列の電灯の動作のための定速リフトとして使用され得る。それは比較的より少ない数のケーブル31、よって、より少ない数の通路46を必要とし得る。リフトシステム10の他の実施態様は、例えば、比較的より大きい数のケーブル31及び通路46が望ましくあり得る劇場セットの変速移動のために使用され得る。一例として、
図11の実施態様は、8個の通路46及びケーブル31を有するドラム58を例証している。特定の実施態様において、リフトシステム10中の1つ又はそれよりも多くのケーブル31は、昇降されるべきバトンのような荷重の長さに沿う複数の地点への付着のためにケーブル31の端部に付着される1つ又はそれよりも多くのリフト線を有し得る。特別な実施態様では、他のケーブル31によってバトンの動作と共に上下に電線を移動するために、ケーブル31の1つをバトン上の電灯に付着される電気ワイヤ又は電線のシースのようなケーブル管理システム100に付着し得る。
【0075】
一部の実施態様において、ドラム58の端部は、その最小直径頂端部60に、ドラム58の表面から上向きに延びるフランジ81を含み得る。一部の実施態様において、ドラム58の端部は、その最大直径又は基部61に、ドラム58の表面から上向きに延びるフランジ81を含み得る。そのようなフランジ81は、巻取り及び繰出し中にドラム58上にケーブル31を維持する働きをし得る。しかしながら、特定の実施態様では、ケーブル31は、頂端部フランジ及び/又は基部フランジ81なしに巻き取り中に互いに入れ子状に収まり合うことによって専用通路46内に十分に維持され且つ/或いは所定位置に支持され得る。
【0076】
一部の実施態様では、動力ヘッド22をリフト組立体構造に直接的に取り付け得る。例えば、駆動シャフト28の両端部は、ギアボックス30の両側から外向きに延び得るし、駆動シャフト28の各端部は、圧縮チューブ11の両側に回転的に取り付けられ得る。代替的に、
図6の実施態様に示されるように、動力ヘッド22は、2つの離間した側方プレート82を含み得る。駆動シャフト28の各端部は、側方プレート82の一方に回転的に取り付けられ得る。1つ又はそれよりも多くの支持バー83が、側方プレート82の間に延在し得る。動力ヘッド22を側方プレート82と支持プレート84との間に少なくとも部分的に取り囲むために、支持プレート84が、モータ27、ギアボックス30、ドラム58、支持バー83、及び、他の動力ヘッド構成部品からある距離で、2つの側方プレート82の間に延在し得る。支持バー83及び支持プレート84は、側方プレート82に対して構造的支持をもたらし得る。この構造では、側方プレート82を圧縮チューブ11又はリフトシステム10内のヘッドブロック38及びロフトブロック32の他の組立体に取り付け得る。
【0077】
リフトシステム動力ヘッド22は、制動機構36を含み得る。例えば、
図6の実施態様に示されるように、制動機構36は、ドラム58とは反対のギアボックス30の側でギアボックス30(又はモータ27)から外向きに延びる駆動シャフト28の部分に動作可能に接続される制動ディスク85を含み得る。代替的に、制動ディスク85は、ドラム58に隣接して駆動シャフト28に接続され得る。駆動シャフト28、ドラム58、及び、ケーブル31の規則的な移動、それによって、ケーブル31に付着される荷重の移動を助けるよう制動機構36を構成し得る。
【0078】
リフトシステム10の一部の実施態様は、ケーブルガイド機構を含み得る。ケーブルガイド機構は、ケーブルがドラム58から繰り出されるときにドラム58からロフトブロック32へのケーブル31の移動を案内し、ケーブル31がドラム58の周りに巻き取られるときにロフトブロック32からドラム58へのケーブル31の移動を案内するために、ガイド組立体86を含み得る。
図6に示されるように、ガイド組立体86は、ドラム58に巻き取られ且つドラム58から繰り出されるべき各ケーブル31のために1つのガイド孔88を有するガイドブロック87を含み得る。ガイド組立体システム86は、さらに、ガイドブロック進行支持アーム90を含み得る。一部の実施態様では、支持アーム90を支持プレート84に固定し得る。支持アーム90の一部が、支持アーム90の端部で、支持アーム90の残部に対して実質的に垂直に延び得る。支持アーム90は、支持アーム90の一端部又は両端部にそのような拡張部91を含み得る。ガイドバー92が一端部で支持アーム拡張部91に固定され、その反対端部で、ガイドバー92はガイドブロック87に摺動可能に取り付けられ得る。ガイドブロック87が駆動シャフト28と平行に移動し得るよう、ガイドブロック87をガイドバー92の周りに摺動可能に取り付け得る。他の実施態様において、ガイドブロック87は、ローラ(図示せず)を含むことができ、ローラはドラム58上の通路46と同じ数のローラ通路を含み、ケーブル31をドラム58とロフトブロック32との間の所定位置に維持するために、ケーブル31のそれぞれの1つをローラ通路の1つの周りに案内し得るよう構成される。
【0079】
ガイド組立体86は、さらに、隣接する側方プレート82又は動力ヘッド22内でドラム58から離れた他の構造に回転的に取り付けられるプーリ93を含み得る。連結機構94、例えば、ベルト又はチェーンを用いて、プーリ93を駆動シャフト28に動作可能に取り付け得る。このようにして、駆動シャフト28が1つの方向に回転するとき、プーリ93は、駆動シャフト28と同じ方向に、駆動シャフト回転の速度に対して定速で回転する。プーリシャフト95がプーリ93から外向きに延び得る。例えば、回転継手97を用いて、ネジ山付きロッド96をプーリシャフト95に動作可能に接続し得る。ガイドロッド継手97は、ネジ山付きロッド96がプーリシャフト95の長手軸に対してある角度に回転されることを可能にする「自在」型継手であり得る。ネジ山付きロッド96を、プーリ93とは反対側の端部で、支持アーム拡張部91に回転的に取り付け得る。ガイドブロック87は、ネジ山付きロッド96、例えば、ACME(R)ロッドと噛合的に係合し得るネジ山付きスロット98を含み得る。
【0080】
そのような構造では、駆動シャフト28がケーブル31をドラム58の周りに巻き取るような方向に回転するとき、プーリ93は、駆動シャフト28及びドラム58と同じ方向に回転する。回転するプーリ93は、ネジ山付きロッド96を駆動シャフト28と同じ巻取り方向に並びに駆動シャフト28に対して定速で回転させ、それによって、ガイドブロック87をネジ山付きロッド96及びガイドバー92に沿って上向きに進ませる。このようにして、ドラム58の周りに巻回されるケーブル31は、ガイドブロック87内のガイド孔88を通じて、ドラム58の表面の幅に沿って並びに駆動シャフト28と平行に、ロフトブロック32から案内され得る。同様に、駆動シャフト28がケーブル31をドラム58から繰り出すよう反対方向に回転するとき、プーリ93は駆動シャフト28及びドラム58と同じ方向に並びに駆動シャフト28及びドラム58に対して定速で回転する。回転するプーリ93は、ネジ山付きロッド96を駆動シャフト28と同じ繰出し方向に回転させ、それによって、ガイドブロック87をネジ山付きロッド96及びガイドバー92に沿って下向きに進ませる。このようにして、ドラム58から繰り出されるケーブル31は、ガイドブロック87内のガイド孔88を通じて、ケーブル31がドラム58の表面に沿って繰り出される角度と実質的に同じ減少する角度に沿って、ロフトブロック32に案内され得る。結果的に、ガイド組立体86は、ケーブル31が繰出し中にドラム58の表面を離れ且つ巻取り中にドラム58表面に戻る角度と同じロフトブロック32に行き来するケーブル31の経路に沿う角度(「フリート」角)にケーブル31を維持するのを助け得る。
【0081】
このようにケーブルフリート角を維持することは、ケーブル31が不必要に互いに擦り合うことを防止し、それによって、移動の効率を増大し、ケーブル31及び他のリフトシステム構成部品に対する「摩耗及び破裂」を減少し、且つ、騒音を減少するという利益をもたらし得る。ケーブル31がドラムの両側を擦り且つ/或いはロフトブロック32から抜け落ちることを防止するために、従来的なドラム、例えば、ケーブル31が垂直に積み重なる「ヨーヨー」型ドラムからのケーブル31のフリート角は、1.5度のような狭いフリート角交差内に維持されなければならない。本発明の実施態様において、そのような精密なフリート角を維持することは重大でないかもしれない。何故ならば、ケーブル31をより水平で傾斜した様式で巻き上げ得るからである。一部の実施態様において、フリート角は、ケーブル31がドラム58とロフトブロック32との間を進行するときに、プラスマイナス1.5度の変動の範囲内で円滑且つ効果的に動作し得る。
【0082】
混成漸進ドラム58を含むリフト組立体システム10の特定の実施態様は、ガイド組立体86を備えずに効果的に動作し得る。しかしながら、そのようなガイド組立体又はシステム86を含む実施態様では、巻取り及び繰出し動作中にケーブル31を所定位置に維持するのを助けることによって、追加的な安全をもたらし得る。
【0083】
本発明の一部の実施態様は、物品21を昇降するための方法を含み得る。ここに記載されるリフト組立体システム10の構成部品の実施態様をそのような方法に利用し得る。そのような方法は、例えば、(a)頭上構造57に接続可能な実質的に長方形のチューブ11と、(b)チューブ11の一端部に外部的に接続される駆動機構22と、(c)駆動機構22に動作可能に接続されるドラム24又は混成ドラム58と、(d)チューブ11に内部的に接続される複数のロフトブロック32とを含むリフトシステム10を提供することを含む。夫々が一端部でドラム24,58に取り付けられる複数のケーブル31を、ドラム24,58からロフトブロック32の1つへの概ね水平な進行経路を通じて、次に、ロフトブロック32から下向きの概ね垂直な進行経路を通じて経路指定し得る。各ケーブル31の反対端部を物品21に取り付け得る。次に、物品21を上げるためにケーブル31をドラム24,58の周りに巻回し、物品21を下げるためにドラム24,58から繰り出し得る。
【0084】
そのような方法の実施態様において、ドラムは、混成漸進ドラムがそうであるように、漏斗形状を有し得るし、同じ直径部分64と増大する直径部分63とを含み得る。各部分は、ケーブル31を案内するために、その表面に通路46を有する。ケーブル31をドラム58の周りに巻き取るためにドラム58が回転されるとき、直径が徐々に増大し始めるドラム58の地点に隣接する第一通路68内に第一ケーブル65を巻き取り得る。第一ケーブル65の第一コイル74がドラム58の同一直径部分64の周りの第一通路68内でドラム58の周りに巻き取られるよう、第一ケーブル65をドラム58の周りに巻き取り得る。次に、第一ケーブル65を、ドラム58の増大する直径部分63の外表面に沿って角度付き通路73内でドラムの周りに巻き取り得る。第一ケーブル65の後続コイルを、先行コイルに隣接して、ドラム58の徐々に増大する直径の周りに巻き取り得る。一部の実施態様において、ドラム58の表面は滑らかであり得る。
【0085】
そのような方法において、ドラム58は、ドラム58の増大する直径部分63から見て第一通路68の反対側に、第一通路68に隣接して第二通路70を含み得る。ドラム58がドラム58の周りにケーブル31を巻き取るよう回転されるとき、第二ケーブル66を第一ケーブル65のコイルの周りで第二通路70内に巻き取り得る。第二ケーブル66の第一コイル76を、第二通路70内でドラム58の同一直径部分64の周りに巻き取り得る。次に、第二ケーブル66の第二コイル77を、第二ケーブル66の第一コイル76と第一ケーブル65の第一コイル74との間のノッチ72内でドラム58の同一直径部分64の周りに巻き取り得る。次に、第二ケーブル66の第三コイル78を、第一ケーブル65の第一及び第二のコイル74,75の間に僅かに増大する直径を有する地点で、ドラム58の周りに巻き取り得る。第二ケーブル66の各後続ケーブルを、先行コイルに隣接してドラム58の徐々に増大する直径の周りに巻き取り得る。このようにして、第二ケーブル66が第一ケーブル65のコイル74,75,76内に「入れ子状に収まる」よう、第二ケーブル66のコイル76,77を、第一ケーブル65の隣接するコイルの間のノッチ72内でドラム58の周りに巻き取り得る。後続の隣接するケーブル31を、それらのケーブル31のコイルが隣接する先行して巻き上げられるケーブル31のノッチ72内に「入れ子状に収まる」よう、類似の方法でドラム58の周りに巻き取り得る。
【0086】
方法の一部の実施態様では、ケーブル31がドラム58からロフトブロック32に巻き取られるとき、並びに、ケーブル31がロフトブロック32からドラム32の周りに巻き取られるとき、ケーブル31をガイド組立体86によって案内し得る。
図6に示されるように、ガイド組立体86は、ドラム58の周りに巻き取られ且つドラム58から繰り出されるべき各ケーブル31のための1つのガイド孔88を有するガイドブロック87を含み得る。ガイドブロック87がドラム58と同じ速度で移動し得るよう、ガイド組立体86をモータ27に動作可能に接続し得る。駆動シャフト28と平行に沿って移動するようガイドブロック87を構成し得る。このようにして、ドラム58の周りに巻回されるケーブル31を、ガイドブロック87のガイド孔88を通じて或いはドラム58の幅に沿ってガイドブロック87に取り付けられるガイドローラの周りで、ロフトブロック32から案内し得る。結果的に、ガイド組立体86は、ケーブル31が繰出し中にドラム58の表面を離れ且つ巻取り中にドラム58表面に戻る角度と同じロフトブロック32に行き来するケーブル31経路に沿う「フリート角」にケーブル31を維持するのを助け得る。
【0087】
本発明のリフトシステム10の一部の実施態様は、ケーブル管理システム100を含み得る。ケーブル管理システム100は、ケーブル31が昇降されるときに、ワイヤ、例えば、電灯からの電線を積み重ねるための機構を含み得る。リフトシステム10の一部の実施態様では、電線及び/又は他の種類のワイヤを外部シース内に収容し得る。外部シースをワイヤ格納ケーブル101又はワイヤケーブルと呼び得る。ワイヤ格納ケーブル101は、例えば、約4インチの幅であり得る。バトン又は他の荷重の近位にあるワイヤ格納ケーブル101の端部にあるワイヤを、バトンに取り付けられる出力物体、例えば、電灯の電源コンセントに接続し得る。バトンと反対側のワイヤケーブル101の端部を、入力源、例えば、電源に接続し得る。
【0088】
従来的なケーブル管理システム100では、ワイヤ又はワイヤケーブルは、それら自体の上に周期的に、例えば、数フィート毎に、「シザリング」式に或いは「スイッチバック」式に前後に折り重なり得る。ワイヤをそれら自体の上に折り返す1つの危険性は、ワイヤが望ましくなく挟み潰され且つ時間の経過と共に摩耗されるようになり得ることである。本発明に従ったケーブル管理システム100の一部の実施態様は、不必要な挟み潰し又は結束を回避するために、そのような電線及び/又は他のケーブルの移動を制御するためのシステムを含む。
【0089】
一部のケーブル管理システムにおいて、電線ケーブルは、バトンが上がるときに、バトンの頂部上に位置付けられるトレイ内に収集される。そのようなトレイを「フリップフロップ」トレイと呼び得る。何故ならば、電気ワイヤケーブルの一部が1つの方向に「反転(フリップ)」され、次に、反対方向にそれ自体の上に「倒れ(フロップ)」戻され得るからである。そのようなワイヤケーブルがバトンの上に、具体的には、バトンの一端部の上に積層に集まることを可能にすることの不利点は、集められたケーブルがバトンの頂部を重くし、それはバトンが不均衡にさせ、バトン及び/又はバトンに付着される物品の向きを望ましくなく変更し得ることである。
【0090】
本発明の一部の実施態様において、ケーブル管理システム100は、圧縮チューブ11に取り付けられるハウジング又はトレイ102を含み得る。トレイ102は、ワイヤケーブル101を収容するのに適した寸法を有し得る。
図12の実施態様に示されるように、トレイ102を圧縮チューブ11の一方の側の外部に取り付け得る。トレイ102は、チューブ11の全長16に沿って、或いは、チューブ11の一部、例えば、チューブ11の長さ16の大部分に沿って延在し得る。ケーブル管理システム100は、ローラを含み得る。ワイヤ格納ケーブル101は、ローラを周りトレイ102内に案内されてトレイ102内に位置付けられ、且つ、トレイ102から外に案内される。第一ローラ103をトレイ102の一端部に取り付け得る。特定の実施態様では、第一ローラ103をリフト組立体10の動力ヘッド22に隣接してトレイ102の端部に取り付け得る。特定の実施態様では、第一ローラ103がモータ27に接続されるドラム58と同じ方向に同じ速度で回転するよう、第一ローラ103を動力ヘッドモータ27の歯車装置と対応するよう噛合し得る。バトンが昇降されるときに、第二ローラ104がトレイ102の長さに沿って所定距離移動するよう、第二ローラ104をトレイ102に移動可能に取り付け得る。
【0091】
リフトシステム動力ヘッド内でドラム58の周りに巻き取られ且つドラム58から繰り出される
図6乃至11を参照してここに記載されたケーブル31のような荷重リフトケーブル31の1つにワイヤ格納ケーブル101を接続し得る。ワイヤ格納ケーブル101を取り付け得るリフトケーブル31は、ワイヤケーブルリフトケーブル105であり得る。動力ヘッド22と反対側のチューブ11の端部付近で、ドラム58からワイヤケーブルリフトケーブルロフトブロック105に進み、ロフトブロック106を周り、そして、動力ヘッド22に向かって反対方向に戻るよう、ワイヤケーブルリフトケーブル105を経路指定し得る。ワイヤケーブルリフトケーブル105を、その遠位端部で、ワイヤケーブル101に並びに第二ローラ104に取り付け得る。結果的に、ワイヤ格納ケーブル101は、リフトケーブル31及びリフトケーブル31に付着される荷重と同じ方向(垂直)に且つ同じ速度で移動し得る。リフトケーブル31がドラム58上に巻回されるとき、第二ローラ104はワイヤケーブルロフトブロック106に向かって移動し、ワイヤケーブルリフトケーブル105は、ワイヤケーブルロフトブロック106の周りを移動し、同様に、荷重又は物品21に付着されるリフトケーブル31が巻回されるのと同じ量及び同じ速度でドラム58上に巻回される。リフトケーブル31がドラム58から繰り出されるとき、ワイヤケーブルリフトケーブル105は同様にドラム58から繰り出され、ワイヤケーブルロフトブロック106の周りを移動し、第二ローラ104がワイヤケーブルロフトブロック106から離れる方向に移動し且つ荷重に付着されリフトケーブル31が下げられるのと同じ量及び同じ速度でワイヤケーブル101を下げることを可能にする。
【0092】
バトンが下降位置あるとき、ワイヤ格納ケーブル101は、第一ローラ103の周りでトレイ102から下向きに延び、バトン又は荷重に至り得る。リフトケーブル31に付着された荷重が上げられると、ワイヤケーブル101を、第一ローラ103の頂部の周りのその実質的に垂直な位置から、トレイ102内の実質的に水平な位置に経路指定し得る。荷重が上げられるときに、ワイヤケーブル101がトレイ102内で平坦に横たわるよう位置付けられるよう、ワイヤケーブル101を第二ローラ104の頂部の周りに案内し得る。物品21がチューブ11に隣接する位置に完全に上げられるとき、ワイヤ格納ケーブル101をトレイ102の長さに沿って単一層内に平坦に位置付け得る。
【0093】
ワイヤ格納ケーブル101を、ワイヤケーブル101の垂直移動に対する水平移動の1対1関係として定められる「一段掛け(”single purchase”)」とし得る。リフトケーブル31(及び荷重)が垂直に移動される間、ワイヤケーブル101が垂直に特定距離107移動すると、ワイヤケーブル101はその同じ距離108をトレイ102の周りで並びにトレイ102内で水平に移動する。特定の実施態様では、リフトケーブル31及びワイヤ格納ケーブル101が特別な垂直距離107を移動するとき、ワイヤケーブル101はトレイ102の周りで並びにトレイ内で垂直距離107よりも少ない水平距離108を移動され得る点で、ワイヤ格納ケーブル101を「二重掛け(”double purchased”)」とし得る。水平距離108は、例えば、垂直距離107の約半分であり得る。即ち、荷重が上げられる間、ワイヤケーブル101が上向きに移動されるとき、ワイヤケーブル101をトレイ102内でそれ自体の上に二重にし得る。一例として、もしワイヤケーブル101が垂直に60フィート上げられるならば、ワイヤケーブル101は、例えば、30フィートに亘って1つの方向に水平に移動し、次に、30フィートに亘って反対方向にトレイ102内に第二ローラ104によってそれ自体の上に折り返され得る。このようにして、ワイヤケーブル101は、それ自体の上に再び折り返されることができ、ワイヤケーブル101の両方の層がトレイ102内で実質的距離に沿って平坦に横たわることを可能にする。ワイヤ格納ケーブル101が「一段掛け」とされる実施態様では、ワイヤリフトケーブル105を「一段掛け」とし得る。ワイヤ格納ケーブル101が「二段掛け」とされる実施態様では、ワイヤリフトケーブル105を「二段掛け」とし得る。
【0094】
図34は、トレイ102が圧縮チューブ11上に配置されるケーブル管理システム100の他の実施態様を例証している。
図15及び34に示されるように、トレイ102は、チューブ11の長さ16に沿う上向き拡張部116の間に圧縮チューブ11の頂部14を含み得る。ケーブル管理システム100のそのような実施態様は、動力ヘッド22の反対側のチューブ11の端部に取り付けられるワイヤケーブルロフトブロック106を含み得る。一部の実施態様において、ワイヤケーブルロフトブロック106は、一対の隣り合ったプーリを含み得る。ケーブル管理システム100は、さらに、チューブ11の頂部14の長さ16に沿って、即ち、トレイ102の長さ16に沿ってガイドレール111に沿って摺動し得るトラック110を含み得る。ガイドレール111は、
図15中のTレール120のように示される「T」形状を有し得るし、トラック110は、Tレール111に沿って噛合的に摺動するよう構成され得る。トラック110はプーリ又はシースを含み得る。ケーブル31はプーリ又はシースの周りを移動し得る。プーリ109はリフト組立体システム10の動力ヘッド端部18でトレイ102内に固定され得る。
【0095】
リフトケーブル31はドラム58に取り付けられる複数のリフトケーブル31の1つであり得るし、リフトケーブル31を動力ヘッド22と反対側のトレイ102の端部上でワイヤケーブルロフトブロック106に経路指定し得る。次に、ケーブル31を、動力ヘッド22に向かう方向に戻るよう、ワイヤケーブルロフトブロック106内で第一プーリの周りに経路指定し得るし、トレイ102内でトラック110に接続し得る。ワイヤケーブルリフトケーブル105は、一端部で、動力ヘッド22に隣接する締結具99に取り付けられ、トラック110に取り付けられるプーリを周り、リフト組立体システム10の動力ヘッド端部18上に固定されるプーリに経路指定され、プーリ109を周りワイヤケーブルロフトブロック106内の第二プーリに経路指定され、さらに、ワイヤケーブルロフトブロック106を周り実質的に垂直な下向き方向に経路指定される。
【0096】
ドラム58がドラム58の周りにリフトケーブル31を巻き取るとき、ワイヤケーブルリフトケーブル105及び付着されるトラック110は、ワイヤケーブルロフトブロック106に向かって引っ張られる。この移動はトラック110にケーブル31を引っ張らせ、リフトケーブル31に取り付けられたワイヤ格納ケーブル101を上げる。ドラム58がドラム58からリフトケーブル31を繰り出すとき、ワイヤケーブルリフトケーブル105及び付着されるトラックは、動力ヘッド22付近のプーリ109に向かって移動することが可能にされる。この移動は、ケーブル31がリフトケーブル31に取り付けられたワイヤ格納ケーブル101を下げることを可能にする。
【0097】
図35乃至37は、バトン又は物品21に取り付けられた構成部品を有するケーブル管理システム100の実施態様を例証している。
図35に示されるように、圧縮ケーブル11付近に配置される電気ボックス入力源180の1つの端部に1つ又はそれよりも多くのワイヤ格納ケーブル101を取り付け得る。
図35は、チューブ11と物品21との間に延在するワイヤ格納ケーブル101の圧縮垂直図を示している。ワイヤ格納ケーブル101を、1つ又はそれよりも多くの電気ボックス入力源180から下向きに実質的に垂直方向にワイヤ格納ケーブルローラ181に、そして、ローラ181を周り物品21の頂部上に経路指定し得る。一部の実施態様では、物品21が上げられるとき、一対のワイヤ格納ケーブル101をバトン物品21の頂部の上に位置付け得る。
【0098】
図36は、ワイヤケーブルロフトブロック106から実質的に垂直に下向きに、そして、ワイヤケーブルロフトブロック106より下のバトン21の端部上でバトン付着物143に固定されるプーリの周りに経路指定される、ワイヤケーブルリフトケーブル105を示している。次に、ワイヤケーブルリフトケーブル105を、トローリ184に取り付けられたプーリ183を周りバトン21の反対端部に向かって実質的に水平方向に経路指定し得る。トローリ184は、バトン21の長さの頂部に沿ってローラ186の上に乗り得る。トローリ壁185によって少なくとも部分的にトローリ184を取り囲み得る。トローリ184の内部部分を示すために、
図37においてトローリ184の頂壁及び前壁185は取り外されている。プーリ183から反対方向に戻り、プーリ182より下のバトン付着アーム143上の付着地点に進むよう、ワイヤケーブルリフトケーブル105を経路指定し得る。このようにして、物品21を上げるためにリフトケーブル31がドラム58の周りに巻き取られるとき、ワイヤケーブルリフトケーブル105及びトローリ184はプーリ184に向かって引っ張られる。この動作はバトンの頂部に沿う位置でトローリ184にワイヤ格納ケーブル101を引っ張らせる。リフトケーブル31がドラム58から繰り出されるとき、ワイヤケーブルリフトケーブル105及び付着トローリ184は、プーリ184から離れる方向に移動することが許容される。この動作はワイヤケーブルリフトケーブル101がチューブ11と物品21との間で実質的に垂直方向に延長されることを可能にする。
【0099】
特定の実施態様において、ケーブル管理システム100は、物品21が下げられるときにチューブ11から実質的に垂直に下向きに延びる2つのワイヤケーブルリフトケーブル105を含み得る。そのような実施態様では、物品21の1つの端部上のワイヤケーブルリフトケーブル105は、第一トローリ184によって物品21の中心に向かって引っ張られ、それによって、第一ワイヤ格納ケーブル101をバトン21上に位置付け得る。第一トローリ184は、第一トローリ184に最も近いバトン物品21の端部上でプーリを周り経路指定され且つ反対方向に第二の隷属トローリ184(図示せず)に戻る、第一トローリ184に付着されるケーブルを有し得る。第二ワイヤリフトケーブル105は、トローリ上のプーリを周りチューブ11から第二の隷属トローリに下向きに、第一トローリ184と反対側のバトン21の端部上の付着地点に延び得る。第一トローリ184がバトン物品21の中心に向かって引っ張られると、第二隷属トローリ及び第二ワイヤケーブルリフトケーブルは、バトン21の中心に向かって同様に引っ張られ、それによって、第二ワイヤ格納ケーブル101をバトン21上に位置付け得る。
【0100】
本発明のケーブル管理システム100の特定の実施態様では、昇降されるべきバトン又は他の荷重の頂部にトレイ102を取り付け得る。
図13は、トレイ102がバトン又は物品21の頂部に取り付けられる低プロファイル分布ケーブル管理システム100の図面であり、電灯はバトン又は物品から取り付けられ得る。低プロファイル分布ケーブル管理システム100は、例えば、アルミニウムを含むトレイ102を含み得る。そのような実施態様では、動力ヘッド22が取り付けられるチューブ11の端部より下で、第一ローラ103をトレイ102の端部に回転的に固定し得る。建造物の天井付近に配置し得るリフト組立体10の動力ヘッド22に平坦な電気ケーブル101を接続し得る。平坦なワイヤ格納ケーブル101は、動力ヘッド22から実質的に垂直に下向きに進み、トレイ102の端部で第一ローラ103を周り、次に、トレイ102内を水平に進み、トレイ102内を進行する移動可能な第二ローラ103を回る経路に従って、バトンと共に上下に移動し得る。リフトケーブル31の1つによって、トレイ102内の移動可能な第二ローラ104を、バトンを昇降するために使用される他のリフトケーブル31と同じドラム58に接続し得る。このようにして、平坦な電気ワイヤ格納ケーブル101を、それが取り付けられるバトンと同期して移動し得る。トレイ102内の第二ローラ104と共に移動するワイヤ格納ケーブル101を、案内T形状レール111に沿うチューブ11の長さ16に沿って内部的に移動し得るトラック110に取り付け得る。バトンを昇降する他の荷重リフトケーブル105と共に動力ヘッドドラム58の周りに巻回するワイヤケーブルリフトケーブル105にトラック110を接続し得る。トラック110は、Tレール111に沿って摺動し得るし、動力ヘッド22とバトン上にあるトレイ102の方に下に走るケーブル105との間の界面として働き得る。トラック110は、平坦な電気ケーブル101がバトンと同期して適切な速度及び/又は長さで移動することを可能にするよう、二段掛け又は三段掛け装置として働き得る。特定の実施態様において、ケーブル管理システム100を主に圧縮チューブ11の内側に収容し得る。これはケーブル管理を有するリフト組立体10全体が工場で事前装備されることを可能にし得る。
【0101】
そのような実施態様において、ローラシステム(第一ローラ103及び第二ローラ104のそれぞれ)は、従来的なケーブル管理システムにおけるよりも平坦な配置においてワイヤ格納ケーブル101をトレイ102内に置き得る。加えて、ワイヤケーブル101を、(「一段掛け」のときに)実質的にチューブ11の一端から他端に、或いは、代替的に、(「二段掛け」のときに)トレイ102の長さの約半分でトレイ102内に位置付け得るので、ワイヤケーブル101は、ワイヤケーブル101がそれ自体の上で6〜8倍以上に積み重なり得る従来的なシステムにおけるほど高く積み重ならない。このようにして、本発明の特定の実施態様は、従来的なシステムにおけるようにバトンの頂部の上のワイヤケーブル101の積み重なり高さを回避し、それによって、バトン上のワイヤケーブル101のより安定的で均衡した位置付けをもたらし得る。本発明の一部の実施態様では、ワイヤケーブル101はバトンの上にそのようなより平坦な構成に積み重ねられるので、バトン及び付着物品は、ワイヤケーブル101がバトンの上でそれ自体の上に複数回積み重ねられる従来的なシステムにおけるよりも大きい距離(即ち、頭上チューブ11により近接して)進行し得る。
【0102】
本発明の一部の実施態様は、物品21を昇降している間にワイヤ格納ケーブル101を管理するための方法を含み得る。そのような方法の一部の実施態様は、圧縮チューブ11、例えば、チューブ11の1つの側部の外部に取り付けられるトレイ102を提供することを含み得る。トレイ102は、チューブ11の全長16に沿って、或いは、チューブ11の長さ16の一部に沿って延在し得る。方法は、さらに、ローラ103,104を提供することを含み、それらのローラを周りトレイ102に入る方向及びトレイ102から出る方向にワイヤ格納ケーブル101を案内し得る。第一ローラ103をトレイ102の一端部に回転的に取り付け得る。特定の実施態様では、第一ローラ103をリフト組立体10の動力ヘッド22に隣接してトレイ102の端部に取り付け得る。第一ローラ103がモータ27に接続されるドラム58と同じ方向に同じ速度で回転するよう、第一ローラ103を動力ヘッドモータ27の歯車装置と対応する噛合し得る。バトンが昇降されるときに、第二ローラ104がトレイ102の長さに沿って所定距離移動するよう、第二ローラ104をトレイ102に移動可能に取り付け得る。
【0103】
リフトシステム動力ヘッド22内のドラム58を周り巻回しドラム58から繰り出る
図6乃至11を参照してここに記載されるケーブル31のようなリフトケーブルにワイヤ格納ケーブル101を接続し得る。ドラム58から動力ヘッド22と反対側のチューブ11の端部付近でワイヤリフトケーブルロフトブロック106に進み、ロフトブロック106を周り、動力ヘッド22に向かって反対方向に戻るよう、ワイヤケーブルリフトケーブル105を経路指定し得る。ワイヤケーブルリフトケーブル105を、その遠位端部で、ワイヤケーブル101及び第二ローラ104に取り付け得る。結果的に、ワイヤ格納ケーブル101は、リフトケーブル31及びリフトケーブル31に付着される荷重と同じ方向に同じ速度で移動し得る。リフトケーブル31がドラム58上に巻き取られると、第二ローラ104は、ワイヤケーブルロフトブロック106に向かって移動し、ワイヤケーブルリフトケーブル105は、ワイヤケーブルロフトブロック106の周りで移動し、荷重又は物品21に付着されるリフトケーブルが巻き取られるのと同じ量及び同じ速度でドラム58上に同様に巻き取られる。リフトケーブル31がドラム58から繰り出されると、ワイヤケーブルリフトケーブル105は、ドラム58から同様に繰り出され、ワイヤケーブルロフトブロック106の周りで移動し、第二ローラ104がワイヤケーブルロフトブロック106から離れる方向に移動し、荷重に付着されるリフトケーブル31が降下されるのと同じ量及び同じ速度で下げることを可能にする。
【0104】
バトンが下降位置にあるとき、ワイヤ格納ケーブル101は、トレイ102から下向きに延び、第一ローラ103を周り、バトン又は荷重に至り得る。方法の一部の実施態様では、リフトケーブル31に付着される荷重が上げられると、ワイヤケーブル101を、その実質的に垂直な位置から、第一ローラ103の頂部を周り、トレイ102内の実質的に水平な位置に至るよう経路指定し得る。荷重が上げられるとき、ワイヤケーブル101がトレイ102内に平坦に横たわるよう位置付けられるよう、ワイヤケーブル101を第二ローラ104の頂部の周りに案内し得る。ワイヤ格納ケーブル101は、トレイ102に沿って単一層内に位置付けられるよう「一段掛け」であり得るし、或いは、ワイヤケーブル101がトレイ102内に第一層の頂部の上に平坦に横たわる第二層を有するよう位置付けられる「二段掛け」であり得る。
【0105】
特別な実施態様において、そのような方法は、複数のワイヤの少なくとも1つのワイヤの一端部を入力源に接続し、複数のワイヤの少なくとも1つのワイヤの他端部をリフトシステム10内で物品21と共に移動可能な出力物体に接続することを含み得る。複数のワイヤをワイヤ格納ケーブル101内に収容し得る。トレイ102をチューブ11の長さ16の少なくとも一部に沿って接続し得るし、トレイ102はワイヤ格納ケーブル101を収容するための寸法を有し得る。ワイヤ格納ケーブル101を、物品21が完全に下げられるときの第一の実質的に垂直な位置と、物品21が完全に上げられるときのトレイ102内の第二の実質的に水平な位置との間で移動し得る。方法は、さらに、物品21が完全に上げられるときに、ワイヤ格納ケーブル101をトレイ102内の単一層内に位置付けることを含み得る。
【0106】
方法のそのような実施態様は、さらに、回転可能な第一ローラ103をトレイ102の一端部に取り付け、移動可能な第二ローラ104を、物品21が移動されるときにトレイ102の長さに沿って所定距離移動可能であるトレイ102に取り付けることを含み得る。ワイヤ格納ケーブル101を、第二ローラ104に、並びに、複数のケーブル31の1つを含むワイヤケーブルリフトケーブル105に取り付け得る。ワイヤ格納ケーブル101を、第一位置と第二位置との間で第一ローラ103の表面の周りで、第二ローラ104によって案内し得る。特定の実施態様において、チューブ11は、さらに、駆動機構22と反対側のチューブ11の端部付近に配置されるワイヤケーブルロフトブロック106を含み得る。ワイヤケーブルリフトケーブル105を、駆動機構22からワイヤケーブルロフトブロック106に並びにワイヤケーブルロフトブロック106の周りに、そして、反対方向に戻って第二及び第一のローラ104,103にそれぞれ経路指定し得る。
【0107】
図14は、圧縮チューブ11、動力ヘッド22、特別な荷重構造、及び、リフト組立体又はリフト組立体システム10の実施態様におけるケーブル管理システム100の図面である。
【0108】
図15は、圧縮チューブ11の実施態様の一部の図面である。そのような実施態様では、チューブ11は、調節可能なロフトブロック32のためのトラックを提供し、ビームクランプチューブレシーバ118に嵌り込み且つ摺動し、建造物に対する横力を吸収し、工場内で予装着され且つ単一の搬送可能ユニット内に梱包され、端子箱を支持し、且つ/或いは、ケーブル管理システム100を収容し且つ追跡し得る。
【0109】
図14乃至16に示されるように、一部の実施態様では、圧縮チューブ11は、チューブ11の頂部14から実質的に垂直に上向きに突出する1つ又はそれよりも多くの上向き拡張部116を有する単一片の材料を含み得る。押出し又は他の方法でチューブ11を形成し得る。チューブ11及び/又は上向き拡張部116の材料は、アルミニウム及び/又は他の材料を含み得る。これらの上向き拡張部116は、チューブ11が、
図17及び18に示されるように、ビームクランプチューブレシーバ118内に挿入又は嵌め込まれ且つ係止されることを可能にする、テーパ付き及びフランジ付き先端部117を有し得る。上向き拡張部116を有するそのような構造は、搬送中にチューブ11により大きな耐久性をもたらし得る。特定の実施態様において、チューブ11は、ここに記載されるようにケーブル管理システム100を案内するために使用し得る、チューブ11の水平頂部14上のT形状レール120又は他に構成される付加物を含み得る。圧縮チューブ11は、ロフトブロック32を案内するために使用し得る、前部12及び後部13の一方又は双方の上のスロット付きレール121も有し得る。
【0110】
一部の実施態様において、圧縮チューブ11は、ビームクランプチューブレシーバ118内で水平に、即ち、長手方向に摺動し得るし、頭上支持構造57に沿うチューブ11の無限の位置決め地点を可能にし得る。これはより容易な据付けを可能にする。何故ならば、据付者は、先ず、ビームクランプチューブレシーバ118を取り付け得るからである。次に、人は、例えば、チューブ11をビームクランプチューブレシーバ118内に嵌め込み、チューブ11を頭上支持構造57に対して垂直な何れかの方向に摺動し、チューブ区画の両端部で他のビームクランプチューブレシーバ118内に嵌め込むことによって、チューブ11の区画を吊すことができる。このようにして、梯子又は足場を一度だけ登ることによって1人の人によって圧縮チューブ11を取り付け得る。
【0111】
図16は、本発明の一部の実施態様において圧縮チューブ11の2つの当接する端部を共に組継ぎするのに有用な「サンドウィッチ」型の圧縮チューブ組継ぎクランプ112の実施態様の図面である。組継ぎクランプ112は、対向するスロット付きレール121上で互いに向かう方向に締め付け得る上方プレート113と下方プレートとを含み得る。チューブ11部分の端部を圧迫し且つ端部部分を一体に固定するよう構成される、
図16に示されるような締付け機構115によって、プレート113,114の締付けを達成し得る。締付け機構115は、如何なる締付け機構であってもよく、例えば、ネジ山付きボルト又は爪歯鍔であり得る。ケーブル管理Tガイドを整列するためにロールピンを含め得る。特定の実施態様において、クランプ112は、ケーブル管理システムトレイ102を支持し得るし、接続されるチューブ11部分の剛性及び圧縮のための媒体を提供し得る。
図16に示されるように、組継ぎクランプ112を2つの当接するチューブ11区画のスロット付きレール121上に締め付けることによって、チューブ11部分の端部を互いに締結し得る。
【0112】
図17は、本発明の実施態様における2つのビームクランプチューブレシーバ118の図面である。
図18は、本発明の実施態様における頭上ビームクランプチューブレシーバ118内に嵌め込まれるべき圧縮チューブ11の図面である。圧縮チューブ11の区画をチューブレシーバ118内に挿入し、次に、頭上ビーム57に対して垂直な方向に自由に摺動し、所望の動作位置に至らせ得る。
図19は、2つの頭上ビーム57に取り付けられた圧縮チューブ11の図面であり、チューブ11の長さ16に沿う任意の場所でチューブ11をビーム57に取り付け得ることを示している。摺動するビームクランプ118は、圧縮チューブ11がリフト組立体10によって建造物構造に対して置かれる水平荷重の全てを吸収することを可能にし得る。
図20は、ビームクランプ組立体118内に位置付けられる圧縮チューブ11の図面であり、チューブ11がビームクランプチューブレシーバ組立体118内で長手方向に容易に摺動し得ることを示している。一部の実施態様では、チューブ11が圧縮するときに、頭上構造57上でリフトシステム10の同じ開始位置を維持し得るよう、ビームクランプチューブレシーバ118又は動力ヘッド22を所定位置に固定し得る。
【0113】
図17及び18に示されるように、一部の実施態様において、ビームクランプ組立体118は、構造鋼I形ビームの両側、単一ストラット、フランジ、又は、他の表面を押し付けるよう共に締め付け得る2つ又はそれよりも多くのフック122を含み得る。各フック122は、強力な剛性材料、例えば、鋼を含む2つの離間したプレートを有するU形状構造を含み得る。1つのビームクランプチューブレシーバ組立体118は、4つの「フック」122を含み得る。各フック122は、さらに、U形状インサート123を含み得る。U形状インサートは、離間したアームを有し、インサート123の各アームがフック122の離間したプレートの1つに隣接して適合するようにフック122の内側に適合するよう構成される。インサート123の頂部は、インサート123をフック122に対して所定位置に固定するボルト119の周りでフック122の頂部の開口を通じて上向きに延び得る。
【0114】
上向き拡張部116をフック122の内側に係止するために、チューブ11の上向き拡張部116を受け入れるようにインサートを構成し得る。これは圧縮チューブ11がビームクランプ118の底部からビームクランプ118内に嵌め込まれるのを可能にすると同時に、圧縮チューブ11がフック122の把持から外れるのを防止し得る。特定の実施態様では、圧縮チューブ11が減少された摩擦及び騒音で横方向に摺動し且つビームクランプ118を含む鋼及び圧縮チューブ11を含むアルミニウムのような異なる材料の間の接触腐食を防止することを可能にする材料、例えば、プラスチックでインサート123を裏打ちし得る。一部の実施態様では、ロフトブロック32をチューブ11に固定するためにクランプ機構を利用し得る。
【0115】
特定の実施態様において、各フックは、クランプ125を含み得る。クランプ125は、フック122の垂直内部よりも短い2つの長さの材料を含み得る。2つの長さの材料の夫々をインサート123の離間した対向アームの1つの内側に位置付け得るし、フック122の内側で短い距離、例えば、約1/4インチ上下に移動するよう構成し得る。クランプ125は、チューブ上向き拡張部116のテーパ付き先端部117によって強制的に開放し得る、プラスチックのような変形可能な材料を含み得る。チューブ先端部117がクランプ125の頂部の上でフック122内に挿入されるや否や、先端部117の各側の上のフランジ126は、クランプ125の2つの垂直長さの頂部の上に位置し得る。リフト組立体10の重量は、チューブ11及びクランプ125を下向き方向に引っ張り得る。クランプ125が挿入されるチューブ11の重量の下で底部テーパ付き縁部124より下に下向きに移動するのを防止するために、各フック122は一対の対向する底部テーパ付き縁部124を有し得る。このようにして、圧縮チューブ11がビームクランプチューブレシーバ118から抜け落ちるのを防止するために、圧縮チューブ11をクランプ125及びフック122内に係止し得る。
【0116】
図21は、本発明のリフト組立体システム10において有用な、自動係止するロフトブロック32の1つの実施態様の図面である。
図21に示されるように、一部の実施態様において、ロフトブロック組立体32は、チューブ11内で長手方向に摺動し得るプーリを含み得る。ロフトブロック組立体が手によって前後に移動されるのを可能にするために、ロフトブロック組立体32をチューブ11内の係止位置から外して上に傾斜し得る。ロフトブロック組立体32がチューブ11の長さ16に沿う所望地点に位置付けられるや否や、組立体32を傾斜して下に戻し、例えば、チューブ11の内側でスロット付きレール121の上に係止し得る。重力、摩擦、及び、組立体自体を圧縮チューブ11に対して楔止めし、組立体を固定し得る如何なる他の力の故に、ロフトブロック32を所定位置に係止し得る。
【0117】
特定の実施態様において、ロフトブロック組立体32は、所望のときにロフトブロック組立体32を移動することを容易にするために、
図5に示されるように、歯車又はスライド45,47を含み得る。歯車又はスライダ45,47は、プラスチックのような摺動可能な材料を含み得る。ロフトブロック組立体32がチューブ11内の所定位置に設置されるや否や、歯車又はスライダ45,47は、もはや圧縮チューブ11と接触し得ない。そのような実施態様では、ロフトブロック組立体32が係止機構を提供するために厳密な公差を必要としないように、ロフトブロック組立体32をチューブ11内で容易に移動し得る。
【0118】
ロフトブロック組立体32は、アルミニウム表面を含み得る。アルミニウム表面は、(同様にアルミニウム表面を含む)圧縮チューブ11と接触する位置にあるとき、力が組立体32に加えられるのに応じて摩擦係数は増大し、組立体をチューブ11に対する所定位置にさらに係止する。加えて、重量又は荷重が付着ケーブル31に置かれると、ケーブル31はロフトブロック32を圧縮チューブを通じて旋回させる傾向があり、それはロフトブロック組立体32をチューブ11内でその所定位置にさらに固定する。
【0119】
図22は、本発明の実施態様における、圧縮チューブ11に取り付けられた動力ヘッド22、及び、チューブ11内に装填されたロフトブロック32の図面である。
図23は、本発明のリフト組立体システム10の実施態様における、漸進的傾斜付きドラム58及び制動ディスク58の図面である。
【0120】
図22及び23に示されるように、一部の実施態様において、ケーブル31又はワイヤロープは、漸進的傾斜付きドラム58の周りに巻回し得る。そのような漸進ドラム58は、ケーブル31が互いの周りに巻回することを可能にすることができ、水平進行距離を節約する。ケーブル31がドラム58上で巻回するとき、ケーブルは傾斜を登って移動し得るが、ある距離に亘って水平な平面の周りに巻き付き得る。特定の実施態様では、ケーブルキーパ127、例えば、アルミニウムのような材料の平坦な片が、巻回されるケーブル31のこの水平部分の上に位置することで、1つのケーブルが弛む場合に、ケーブル31がドラム58から解れないように働き得る。ケーブルキーパ127は、ドラム58上の各ケーブル31と接触するよう外向きに延びるアーム128を含み得る。ケーブル31に対して付勢されるような方法でケーブルキーパアーム128をバネ荷重し得る。ケーブルキーパ127の一端部を、ケーブル31がドラム31上に巻回するのと同じ速度で横方向に進行する案内機構130に取り付け得る。ケーブル31をドラム58の周りに位置付け続けるためにケーブル31上で十分な圧力を維持するが、ドラム58の周りの並びにドラム58からのケーブル31の自然な巻取り及び繰出しに影響を与えるほどの大きな力を伴わないにバネによって、ケーブルキーパ127を取り付け得る。ケーブルキーパ127は、ドラム58の一定の直径部分64及び増大する直径部分63を横断して、案内組立体86に沿って移動し得る。
【0121】
特定の実施態様では、案内機構130をネジ山付きロッド131に接続し得るし、チェーン及びスプロケットを用いてネジ山付きロッドを駆動シャフト28に接続し得る。ケーブル31が漸進的傾斜付きドラム58の周りで横方向に巻回するのと同じ速度で案内機構130を横方向に移動させるために、チェーン及びスプロケットを噛合し得る。
【0122】
特定の実施態様では、案内機構130がネジ山付きロッド131に沿って横方向に移動するとき、ネジ山付きロッド131上の固定位置にスイッチを位置付け得る。
図24は、本発明の実施態様において有用な下限スイッチ132及び上限スイッチ133の図面である。これらのスイッチ132,133は、マイタ歯車付きスイッチであり得る。バトンのような荷重がその上方の若しくは完全に上げられた限界又はその完全に下げられた限界に達したという信号をリフトシステム10の制御装置に送信するために、これらのスイッチ132,133を作動し得る。マイタ歯車付きのネジ山付きロッドを回転することによって、これらのリミットスイッチ132,133を容易に調節し得る。リミットスイッチ132,133が傾斜されて、ケーブル31及びドラム58から偏心されるよう、リミットスイッチ132,133を方向付け得る。例えば、ストライカに対する2つのスイッチの相対位置を移動する1つの調節器によって、ドラム58の最極移動を設定し得る。ストライカによって係合される第一スイッチ132,133は、停止信号を制御装置に送信し得る。そのスイッチが故障するならば、第二の又は予備のスイッチが打たれて、信号を送信することができ、案内機構130の単一モード故障を防止する。
【0123】
図25は、本発明の実施態様における、ケーブルキーパ127、弛み線検出器152、及び、動荷重変換器の図面である。
図25に示されるように、緩み線検出器152は、緩み線状態を監視するために使用し得るセンサを含み得る。ケーブル31の1つ又はそれよりも多くが張力を失うならば、緩み線状態が起こり得る。もしバトンが舞台床の上の物体の上に偶発的に下げられるならば、これは起こり得る。各ケーブル31は、緩み線検出器152の下で案内機構130を通じてドラム58を通り過ぎ、次に、チューブ11内に出る。緩み線検出器152は、各ケーブルのために、緩み線センサアーム153、例えば、プラスチック製スラットを含み得る。スラット153は、偏心旋回地点を有することができ、調節可能なバネがスラットの一端部を下に保持する。もしスイッチに近い端部が上げられるならば、それがスイッチを作動し、緩み線問題が解消されるまでバトンを停止するよう、それが通報をリフトシステム10の制御装置に中継し得るように、アーム153の他端部をスイッチの隣に位置付け得る。もしケーブル31の1つが緩むようになるならば、張力の欠如はケーブル31に案内機構130から外れるよう上がることを試みさせる。次に、ケーブル31はプラスチック製アーム153と接触することができ、アーム153を旋回させ、それによって、スイッチを作動する。このようにして、各ケーブル31は、緩みケーブルを管理するようリミットスイッチを作動するために旋回可能な専用センサアーム153を有し得る。特定の実施態様では、旋回可能なアーム153をドラム58付近以外の場所に位置付け得る。
【0124】
一部のリフト組立体10において、ワイヤケーブル長さは僅かに異なり得るし、且つ/或いは、バトン又は荷重はその水平長さに亘って不均一であり得る。一部の従来的なリフト組立体では、各ケーブル31とバトンとの間に位置付けられるターンバックル(引締めネジ)を用いてケーブル長さを切り取り得る。ターンバックルは、典型的には、ロフトブロック32からバトンへのケーブル32の降下に沿って垂直に向けられる。ターンバックルは、しばしば、少なくとも6インチの長さ、それらの最大の広がりで14インチ以上までの長さを有し得る。よって、垂直に向けられるターンバックルは、ロフトブロック32が建造物に固定される頭上地点とバトンを下げ得る最低地点との間に、追加的な垂直距離又は高さを必要とし得る。リフト組立体によって要求される追加的な高さのあらゆるインチは重要であり得る。何故ならば、それは建造物内のより高い天井を意味し、それは構造に有意な費用を追加し得るからである。
【0125】
本発明の一部の実施態様は、ケーブル31とバトンとの間の界面として、低プロファイルの水平に向けられたケーブル調節器134を含み得る。
図26乃至29は、そのような低プロファイルの水平ケーブル調節器134の様々な実施態様を例証している。例えば、
図26乃至29に示されるように、ケーブル調節器134は、一対のケーブル案内機構135,137を含み得る。ケーブル案内機構の第一のもの135を第一剛性プレート136に取り付けることができ、ケーブル案内機構の第一のものは、ある角度、例えば、90度角を有するケーブル経路を含み得る。ケーブル案内機構の第二のもの135を第一プレート136から水平軸に沿って離間した第二剛性プレート138に取り付けることができ、ケーブル案内機構の第二のものは、ケーブル経路角、例えば、180度角を含み得る。一部の実施態様では、例えば、
図26乃至28に示されるように、90度角及び180度角のケーブル経路をそれぞれ有するケーブル案内機構135,137は、それらの角度で屈曲された鋼のような管状材料を含み得る。
【0126】
一部の実施態様では、第一プレート136をU形状支持体140に取り付け得る。U形状支持体140をケーブル31に沿って垂直に移動し得るよう、90度ケーブル案内チューブ135をさらにU形状支持体140に取り付け得る。1つ又はそれよりも多くの固定ボルト141が、U形状支持体140のアーム142の夫々の孔を通過し得る。特定の実施態様では、固定ボルト141を用いて、バトン取付けアームをU形状支持体140に固定し得る。第二プレート138は、支持体に180度ケーブル案内機構137をもたらすよう構成される様々な形状及び寸法を有し得る。例えば、
図26乃至28の実施態様に示されるように、第二プレート138はU形状であることができ、第二プレートを180度ケーブル案内チューブ137の両端部に取り付け得る。ケーブル調節器組立体134は、ケーブル31に取り付けられるバトン及び/又は荷重を支持するのに十分なほどに強力であり得る。
【0127】
図26乃至29に示されるように、ケーブル31を、動力ヘッド22から垂直に、90度ケーブル案内機構135を通って、第一水平方向に180度ケーブル案内機構137の一端部にあるケーブル入口地点に水平に、反対の水平方向に180度ケーブル案内機構137から出て、そして、90度ケーブル案内機構135に取り付けられた第一プレート136上のケーブル取付け地点146にある終端に経路指定し得る。ケーブル31を様々な方法で第一プレート136に確実に取り付け得る。例えば、「ニコ」取付け金具又は「スエージ」取付け金具を使用して、ケーブル31を第一プレート136に取り付け得る。
【0128】
一部の実施態様において、ケーブル調節器組立体134は、さらに、第一プレートと第二プレートとの間の所望距離を維持するよう構成される水平調節ボルト147又はネジ山付きボルト又は他の機構を含み得る。調節ボルト147は、組立体を一体に保持するのを助け得る。ボルト又はネジ山付きロッド147の一端部を180度ケーブル案内機構137に固定し得る。
図26乃至29に示されるように、180度ケーブル案内機構137に取り付けられた第二プレート138に水平調節ボルト147を取り付け得る。180度ケーブル案内機構137を水平に移動し、それによって、ケーブル31を水平に移動し、且つ、ケーブル調節器組立体134全体をケーブル31上で垂直に移動するために、ボルト147を回転し得る。このようにして、ロフトブロック32と付着物品21との間のケーブル31の長さを調節し得る、即ち、長くしたり或いは短くしたりし得る。一部の実施態様において、水平調節機構は、ボルト又はロッド以外の距離調節構造を含み得る。
【0129】
ケーブル31が望ましくない摩擦又は抗力を伴わずに案内機構135,137を通じて滑らかに移動し得るよう、案内機構135,137を通じるケーブル経路を、ケーブル31と案内機構135,137の内壁との間に十分な隙間を備えた特別なケーブル直径又はケーブル直径の範囲に適した大きさとし得る。例えば、案内機構135,137を通じるケーブル経路の内径は、3/16インチ及び/又は1/4インチケーブル31にとって十分な大きさであり得る。一部の実施態様において、案内機構135,137を通じるケーブル経路の内径は、案内機構135,137を通じて案内されるべきケーブル31の直径に依存して、より大きく或いはより小さくあり得る。即ち、3/16インチよりも小さい直径を有するケーブルのために、或いは、1/4インチよりも大きい直径を有するケーブルのために、ケーブル経路の直径は、その特別なサイズのケーブル31を収容するのに丁度十分な大きさであり得る。
【0130】
180度案内機構137は、ケーブル入口地点144とケーブル出口地点145との間の広がり148を有することができ、それは十分に丸いか或いは円弧状であるケーブル経路をもたらし、ケーブル31と案内機構137との間の摩擦を低減する。一部の実施態様において、例えば、180度案内機構137内のケーブル経路の広がり148は、約2インチであり得る。即ち、
図26乃至29に示されるように、180度案内機構137へのケーブル入口地点144と180度案内機構137からのケーブル出口地点145との間の距離は、約2インチであり得る。一部の実施態様では、180度案内機構137へのケーブル入口地点144と180度案内機構137からのケーブル出口地点145との間の距離又は広がり148は、例えば、ケーブル31の直径と案内機構ケーブル経路の内径との間の差、ケーブル31及び案内機構ケーブル経路の内壁の夫々が作製される材料、及び、他の要因を含む、様々な要因に依存して、2インチより大きいか或いは少なくあり得る。ケーブル31、案内機構135,137内のケーブル経路、及び、180度案内機構137に出入りするケーブル148の広がりの相対的サイズは、反復的使用の間にケーブル及びケーブル経路の構造的完全性を維持するような寸法とされ得る。
【0131】
ケーブル調節器組立体134は、垂直に向けられるターンバックルを使用する従来的なリフト組立体調節器と比較すると、数インチの高さ、例えば、2〜4インチの高さであり得る。それは6インチ以上の垂直距離を節約し得る。バトンを保持するケーブル31を切り込むためにケーブル調節器134を使用することができ、もし1つ又はそれよりも多くのケーブル31が他よりも長いならば、或いは、一端が他端よりも重いようバトンが不均一に荷重されるならば、バトンを効果的に水平にする。このようにして、低プロファイルの水平に向けられる本発明のケーブル調節器の設計は、他のリフト組立体システムによって建造物内に必要とされる1フィート以上の垂直空間を建造する有意な費用を排除し得る。
【0132】
低プロファイルの水平に向けられるケーブル調節器134の他の実施態様において、ケーブル案内機構135,137は、角度付きチューブの代わりに一対の案内ブロック150,151を含み得る。
図29は、案内ブロック150,151を有するそのようなケーブル調節器134の1つの実施態様を例証している。この実施態様において、第一案内ブロック150は、90度角ケーブル経路を含み、第二案内ブロック151は、180度角ケーブル経路を含む。そのような構造では、案内ブロック150,151は、ロフトブロック32からの垂直方向から第一の水平方向に、次に、第二の反対の水平方向にケーブルを案内し得る。このようにして、ケーブル調節器134は、ケーブル31を切り込むよう垂直方向にケーブル31を調節するために、低プロファイル機構を提供し得る。
【0133】
一部の実施態様において、ケーブル案内ブロック150,151は、様々な材料を含み得る。そのような材料は、有利に軽量、強力、安価であり得る。1つのそのような材料は、プラスチックである。他の実施態様において、案内ブロック150,151は、アルミニウム、鋼、又は、他の適切な耐荷材料を含み得る。様々な方法で案内ブロック150,151を製造し得る。例えば、案内ブロック150,151を成型又は鋳造し得る。案内ブロック150,151が製造されるとき、案内ブロック150,151内にケーブル経路を形成し得る。
【0134】
案内ブロック150,151を第一及び第二のプレート136,138のそれぞれに確実に取り付け得る。特定の実施態様では、案内ブロック150,151をプレート136,138及び/又は支持体に確実にボルト付け又は溶接し得る。例えば、
図29に示されるように、第一プレート136が取り付けられるU形状支持体140に案内ブロック150を確実に取り付けるために、90度角ケーブル案内ブロック150を通じて固定ボルト141の少なくとも1つを挿入し得る。
【0135】
他の実施態様(図示せず)において、180度案内機構137は、プーリ機構を含み得る。
【0136】
リフト組立体システム10及び方法の一部の実施態様は、システム10の荷重側に「過速度」制動機構154を含み得る。そのような荷重側の過速度制動機構154は、ブレーキ36のための予備制動機構として働き得る。過速度制動機構154は、モータ27の駆動シャフト28上に位置付けられるブレーキロータ又はディスク85を含み得る。
図30及び31に示される実施態様では、制動機構154の他の構成部品を示すために、ブレーキディスクは取り除かれている。特定の実施態様において、制動機構154は、キャリバ型ブレーキを含み得る。そのようなキャリバ型ブレーキは、固定ブレーキパッド156と可動ブレーキパッド157とを有するブレーキパッドハウジング155を含み得る。可動ブレーキパッド157は、駆動シャフト28及び付着ケーブルドラム58の回転を減速及び/又は停止するようブレーキディスク85を圧迫するために、固定ブレーキパッド156に向かって移動し得る。
【0137】
過速度制動機構154は、さらに、傾斜路160上で上下に移動するよう構成されるブレーキシュー158を含み得る。物品21又は荷重がリフトシステム10内で上げられると、ブレーキディスク85は、反時計回りに傾斜路のより狭い部分に、そして、傾斜路160の表面から離れる方向に移動する。この移動は、ブレーキシュー158が可動ブレーキパッド157を圧迫することのないままであることを可能にし、それによって、ブレーキディスク85及び荷重がモータ27の動力の下で自由に移動することを可能にする。過速度制動機構154は、さらに、ブレーキシュー158の頂部とブレーキパッドハウジング155の頂部との間に接続されるバネ159を含み得る。この構造において、バネ159は、ブレーキシュー158に対する付勢をもたらし得る。物品21が上げられる間、ブレーキシュー158に対する「予荷重」をもたらすために、バネ159はブレーキシュー158に対して付勢される。このようにして、もしモータ27の動力が失われ、ケーブル31及び付着物品21が自由落下を開始し始めるならば、バネ158はブレーキシュー158を押し、可動ブレーキパッド157を固定ブレーキパッド156に向かって圧迫し、ブレーキパッド156,157の間でブレーキディスク85に対して摩擦を加え、それによって、物品21の落下を減速及び/又は停止し得る。
【0138】
ケーブル31に付着される物品21又は他の荷重がリフトシステム10内で下げられるとき、荷重に対する重力は、傾斜路160のより広い部分に移動し且つ傾斜路160を圧迫するために、ブレーキディスク85を時計回りに移動させる。ブレーキシュー158のこの移動は、ブレーキシューをして、可動ブレーキパッド157をブレーキディスク85の上に並びに固定ブレーキパッド156に対して圧迫させ、ケーブル31の移動を減速及び/又は停止し得る位置に至らせる。よって、ケーブル31及び付着物品21が下げられるとき、ブレーキディスク85は、可固定ブレーキパッド156に向かって圧迫される可動ブレーキパッド157の間に摩擦的に係合される。しかしながら、物品21が下げられ続け得るように、モータ27の動力は、圧迫される可動ブレーキパッド157と固定ブレーキパッド156との間のブレーキディスク85の摩擦係数よりも大きくあり得る。もしモータ27の動力が失われ、ケーブル31及び付着物品21が自由落下し始めるならば、バネ158がブレーキシュー158を押し、可動ブレーキパッド157を固定ブレーキパッド156に向かって圧迫し、ブレーキディスク85に対するブレーキパッド156,157の摩擦を維持し、それによって、物品21の落下を減速及び/又は停止し得る。バネ159によってもたらされる「予荷重」押上げは、ブレーキディスク85に対する追加的な摩擦をもたらし、モータ動力の損失の場合に、減速するだけよりもむしろ、物品21を完全に停止し得る。
【0139】
過速度制動機構154は、ブレーキ解放アーム161を含み得る。ブレーキ解放アーム161は、旋回軸について旋回可能であり得る。モータ27が駆動シャフト28と共に僅かに下向きに傾斜するとき、モータ27が回転を停止した後であるが、重力の力が駆動シャフト28を再び回転し始めさせる前に、モータ27上のプレート(図示せず)がアーム161に押し付け得るよう、ブレーキ解放アーム161の旋回端部は外向きに延び得る。これはブレーキ154を迅速に解放させるシステムへの突然性又は「衝撃」を減少し得る。
【0140】
特定の実施態様において、ブレーキディスク85は、高い摩擦係数を有する表面材料を含み得る。例えば、ブレーキディスク表面材料は、ブレーキパッド156,157とディスク85との間の摩擦が増強されるよう、鋼又は鋳鉄を含み得る。ブレーキディスク85とブレーキパッド156,157との間の摩擦界面は、ブレーキディスク85(及びモータ27)が、望ましくなく突然停止するよりもむしろ、減速して停止することを助け得る。これは過速度制動機構154がより徐々に解放されることを可能にし、過速度ブレーキ154が作動される場合において、リフトシステム10によって下げられる物品21が、最後の数フィートの下降中に、より徐々に停止されることを可能にする。
【0141】
リフト組立体システム10及び方法の一部の実施態様は、さらに、フリート旋回アーム163を含み得る。
図32に示されるように、フリート旋回アーム163をチューブ11及び駆動機構又は動力ヘッドハウジング23に旋回可能に取り付け得る。フリート旋回アーム163は、チューブ11に隣接する上方プーリ又はブロック164と動力ヘッド22に隣接する下方プーリ又はブロック165とを有するU形状アームを含み得る。旋回ロッド166が、チューブ11の長手軸と軸方向に整列して、チューブ11から外向きに延び得る。フリート旋回アーム163の下方部分がチューブ11の長手軸に対して実質的に垂直な方向に旋回し得るよう、フリート旋回アーム163の上方U形状部分を旋回ロッド166上の旋回地点167について旋回可能に取り付け得る。フリート旋回アーム163の上方U形状部分は、旋回ロッド166と旋回可能な界面をもたらす軸受を含み得る。
【0142】
フリート旋回アーム163が旋回するときにフリート旋回アーム163が接触し得る剛的な表面をもたらすために、旋回プレート168を駆動機構ハウジング23に取り付け得る。フリート旋回アーム163は、旋回プレート168に隣接して下方ブロック165と反対側のアーム163の内側にローラ170を含み得る。フリート旋回アーム163が旋回すると、ローラ170は旋回プレート168に対して転動し、旋回アーム163の滑らかな前後運動をもたらす。特定の実施態様において、フリート旋回アーム163は、旋回アーム163が旋回するときに旋回プレート168に対して転動し得る、2個以上のローラ170を含み得る。一部の実施態様において、ローラ170は、円筒形状を有し得る。他の実施態様では、ローラ170は、フリート旋回アーム163が旋回ロッド166について旋回するときにフリート旋回アーム163の移動を円弧内に適合し得る円錐形状を有し得る。
【0143】
動作中、ドラム58から下方ブロック165を周り、次に、上向きに上方ブロック164に進み、最終的に、チューブ11内に入ってそれぞれのロフトブロック32に至るよう、ケーブル31を経路指定し得る。フリート旋回アーム163上の上方及び下方のブロック164,165は、それぞれ、自由に回転し得る。ケーブル31がドラム58から繰り出されると、フリート旋回アーム163は、ケーブル31がドラム31から繰り出る角度に応答して旋回し得る。このようにして、フリート旋回アーム163の旋回は、ケーブル31がドラム58から繰り出され且つドラム58上に巻き取られるときに、所望のフリート角に沿ってケーブルを案内するのを助け得る。フリート旋回アーム163の実施態様は、ドラム58が
図6乃至11及び23に示されるような漏斗形状又は漸進直径ドラムであるリフトシステムにおいて特に有利であり得る。ケーブル31がチューブに出入り進行する地点でのケーブル31のフリート角は変化しないので、旋回地点167付近の上方ブロック164は、最小限以外に移動する必要がない。
【0144】
リフト組立体システム10及び方法の一部の実施態様は、さらに、荷重センサ機構171を含み得る。一部の実施態様において、荷重センサ機構171は、チューブ11と動力ヘッド22との間に位置付けられる圧縮荷重セルセンサ(図示せず)を含み得る。動力ヘッド22及び圧縮チューブ11を互いに向かう方向に移動しようとする力を感知することによってバトンに対する荷重を測定するために圧縮荷重センサ機構171を使用し得る。例えば、もしバトンがカーテン又は他の障害物に引っ掛かるようになるならば、これはバトンに対する荷重の変化を監視するのに有用であり得る。もし荷重センサ機構171が荷重の変化を感知するならば、荷重センサ機構は通報をリフトシステム制御システムに中継し、問題が解消されるまでリフトシステム10の動作を減速又は停止し得る。特定の実施態様では、荷重センサ機構171をチューブ11と駆動機構ハウジング23との間に取り付け得る。ケーブル31に付着される物品21の移動によって加えられる荷重力の故にチューブ11及び動力ヘッド22が互いに対してより近く移動するときに圧縮によって作動されるバトンのように荷重センサ機構171を構成し得る。
【0145】
他の実施態様において、チューブ11と駆動機構ハウジング23との間の界面は、チューブ11と駆動機構ハウジング23との間で一組のレール上を摺動するよう構成される摺動プレート174を含み得る。物品21の移動に起因する増大された荷重力が摺動プレート174をレール173上で摺動させ、バトンセンサを圧迫してセンサを作動し、必要に応じて荷重の移動を調節し得るよう、荷重センサ機構171を摺動プレート174に動作可能に取り付け得る。他の実施態様において、チューブ11と駆動機構ハウジング23との界面は、荷重センサ機構171が動作可能に取り付けられる可動ヒンジを含み得る。ヒンジは、チューブ11及び動力ヘッド22が互いに向かって移動することを可能にし、それによって、荷重センサ機構171を圧迫し、且つ、必要に応じて荷重の移動を調節し得る。
【0146】
リフト組立体システム10及び方法の他の実施態様では、
図33に示されるようなプル型荷重センサ(S型荷重センサとも呼ばれる)を含む荷重センサ機構171によって荷重の監視及び制御動作を達成し得る。チューブ11をドラム58から離れる方向に引っ張ろうとする力を感知することによってバトンに対する荷重の変化を測定するために、プル型荷重センサを使用し得る。
図33に示されるように、そのような荷重センサ機構171は、第一部分175と第二部分176とを含む、チューブ11とドラム58との間に取り付けられる荷重センサ172を含み得る。各部分175,176は、他方に対して引っ張られるよう構成され、それによって、チューブ11をドラム58から離れる方向に引っ張ろうとする物品21に対する荷重力の変化を感知する。このようにして、センサ172は、荷重力の変化及びリフト組立体システム10内の信号制御を感知し、物品21の移動を調節し得る。
【0147】
一部の実施態様において、荷重センサ機構171は、さらに、駆動機構ハウジング23内の駆動シャフト28及びドラム28とチューブ11との間に取り付けられる一組の摺動レール173を含み得る。荷重セル摺動プレート174を摺動レールに摺動可能に取り付け得る。プル型荷重セルセンサ172を摺動プレート174と駆動シャフト28及びドラム58との間に動作可能に取り付け得る。物品21の移動に起因する増大された荷重力は、摺動プレート174を駆動シャフト28及びドラム58から離れる方向にレール173上で摺動させ、荷重センサ172を引っ張ってセンサ172を作動し、必要に応じて荷重の移動を調節し得る。特別な実施態様において、リフト組立体システム10は、摺動レール173と、摺動プレート174と、ドラム58の各側の駆動シャフト28上のプル型荷重センサ172とを含み得る。
【0148】
リフト組立体システム10の構成部品及び方法の実施態様を他のリフトシステム及び方法において有利に利用し得る。例えば、混成漏斗形状の漸進直径ドラム58、ケーブル管理システム100、組継ぎクランプ112、ビームクランプチューブレシーバ118、自動係止ロフトブロック32、ケーブルキーパ127、弛み線検出器152、低プロファイルケーブル調節器134、過速度制動機構154、フリート旋回アーム163、及び/又は、プル型荷重センサを、他のリフトシステムにおいて単独で或いは組み合わせで利用し得る。
【0149】
本発明の一部の実施態様は、その長さの少なくとも一部に沿って底部に開口を有し且つ頭上構造に接続可能である実質的に長方形のチューブと、チューブの一端部に外部的に接続される駆動機構と、駆動機構に動作可能に接続され且つケーブルに取り付けられる物品を昇降するためにドラムの周りに複数のケーブルを巻き取り且つ繰り出すよう構成される漏斗形状ドラムと、ケーブルを、ドラムからの概ね水平な経路からチューブの底部開口を通じる概ね垂直な経路に、そして、付着される物品に方向変更するために、チューブに内部的に接続される複数のロフトブロックとを含む、リフトシステムを含む。
【0150】
そのような実施態様において、ドラムは、第一直径を有する頂端部と、第一直径よりも大きい第二直径を有する基部と、第一直径を有し且つ頂端部から延びる一定の直径部分と、一定直径部分から基部に延びる徐々に増大する直径部分と、各通路がケーブルの1つをドラムの周りにおいて所定位置に経路指定し且つ維持するよう構成される、一定直径部分にある複数の離散的な外周通路とをさらに含み、徐々に増大する直径部分に隣接する通路の第一のものは、徐々に増大する直径部分の周りに外周パターンで延在し、ケーブルの第一のものは、一定直径部分及び徐々に増大する直径部分の周りで第一通路内で基部まで巻き取り可能である。
【0151】
一部のそのような実施態様において、第一ケーブルがドラムの周りに巻き取られるとき、第一ケーブルの隣接するコイルの間にノッチが形成され、第二ケーブルは、第一通路に隣接する第二通路内で、第一ケーブルのコイル内の後続するノッチ内に巻き取り可能であり、後続するケーブルは、一定直径部分にある後続する隣接する通路内で、隣接する巻回されたケーブルのコイルの後続する隣接するノッチ内に巻き取り可能である。
【0152】
一部のそのような実施態様において、ケーブルの夫々は、ドラムの周りに実質的に同時に巻き取り可能である。
【0153】
一部のそのような実施態様は、ケーブル案内組立体をさらに含み、ケーブル案内組立体は、ケーブルの夫々のためのガイド孔を有し且つドラムに動作可能に接続される可動ガイドブロックを含み、ガイドブロックは、ケーブルがドラム上に巻き取られ且つドラムから繰り出されるときにケーブルを案内するために、ドラムと実質的に同じ角度で移動可能である。
【0154】
本発明の一部の実施態様は、複数のワイヤをさらに含むリフトシステムを含み、ワイヤの少なくとも1つの一端部は、駆動機構と関連付けられる入力源に接続可能であり、ワイヤの少なくとも1つの反対端部は、物品と共に移動可能である出力物体に接続可能であり、複数のワイヤを収容するためのワイヤ格納ケーブルと、チューブの長さの少なくとも一部に沿って接続され且つワイヤ格納ケーブルを収容するための寸法を有するトレイとをさらに含み、ワイヤ格納ケーブルは、物品が完全に下げられるときの第一の実質的に垂直な位置と、物品が完全に上げられるときの第二の実質的に水平な位置との間で移動可能である。
【0155】
一部のそのような実施態様において、物品が完全に上げられるとき、ワイヤ格納ケーブルは、トレイ内に単一層を含む。
【0156】
一部の実施態様において、トレイは物品の頂部に接続される。
【0157】
一部のそのような実施態様において、リフトシステムは、さらに、トレイの一端部に回転的に取り付けられる第一ローラと、トレイに移動可能に取り付けられ且つ物品が移動されるときにトレイの長さに沿って所定距離移動可能な第二ローラとを含み、複数のケーブルの1つは、ワイヤリフトケーブルを含み、ワイヤ格納ケーブルは、第二ローラ及びワイヤケーブルリフトケーブルに取り付けられ、ワイヤ格納ケーブルは、第一位置と第二位置との間で第一ローラの表面の周りに第二ローラによって案内される。
【0158】
一部の実施態様において、リフトシステムは、さらに、駆動機構の反対側でチューブの端部付近に配置されるワイヤケーブルロフトブロックを含み、ワイヤケーブルリフトケーブルは、ドラムからワイヤケーブルロフトブロックに進み且つワイヤケーブルロフトブロックを周り、反対方向に第二ローラ及び第一ローラに戻るよう経路指定される。
【0159】
本発明の一部の実施態様は、互いに端と端とを接して接続可能な複数の長手部分をさらに含むチューブと、チューブ部分の2つの当接する端部を受け入れ且つにチューブ部分の2つの当接する端部ついて締め付けられる上方プレートと下方プレートとを含む組継ぎクランプとを含む、リフトシステムを含む。
【0160】
本発明の一部の実施態様は、ビームクランプチューブレシーバを含むリフトシステムを含み、ビームクランプチューブレシーバは、頭上構造の両側に共に確実に締め付けられるよう構成される一対の対向するフックと、各フックの内側を垂直に移動可能であり、且つ、チューブを受け入れ且つチューブ受け入れ後に一体に係止するよう拡張可能である、少なくとも2つの対向するインサートとを含む。
【0161】
一部の実施態様において、チューブは、さらに、ビームクランプチューブレシーバを確実に係合するよう構成されるフランジを有するテーパ付き先端部を含む上向き拡張部を含み、各フックはフックの内側を垂直に移動可能な一対の対向するクランプをさらに含み、上向き拡張部がフック内に挿入されるとき、クランプは、先端部のテーパ付き端部によって上に移動され且つ強制的に広げられ、先端部フランジは、チューブをビームクランプチューブレシーバ内に係止するよう、クランプの頂部に位置する。
【0162】
一部のそのような実施態様において、チューブは、ビームクランプチューブレシーバが取り付けられる頭上構造に対して垂直な方向にビームクランプチューブレシーバ内で摺動可能である。
【0163】
一部のそのような実施態様において、インサートは、摩擦を減少するプラスチック材料をさらに含む。
【0164】
本発明の一部の実施態様は、リフトシステムを含み、リフトシステムにおいて、ロフトブロックの少なくとも1つは、ロフトブロックがチューブの長さに沿って再位置決め可能であるよう係止位置から傾斜可能であり且つ係止位置に戻るよう傾斜可能である、自動係止ロフトブロックをさらに含む。
【0165】
一部のそのような実施態様において、リフトシステムは、ロフトブロックを案内するよう構成されるチューブの前部及び後部の少なくとも1つの内側にスロット付きレールをさらに含み得る。
【0166】
本発明の一部の実施態様は、ケーブルキーパを含むリフトシステムを含み、ケーブルキーパは、アームを含み、アームは、ケーブルの軸に沿ってドラムの一定直径部分及び増大直径部分に亘って延在し、且つ、1つ又はそれよりも多くのケーブルにおける張力の損失の場合に、ケーブルを一定直径部分の周りにおける所定位置に維持するよう、ドラムに対して付勢される。
【0167】
一部のそのような実施態様において、ケーブルキーパの端部は、ドラム上に巻き取られ且つドラムから繰り出されるケーブルと同じ速度でドラムの一定直径部分を横断して移動可能な案内機構に取り付けられる。
【0168】
一部のそのような実施態様において、案内機構は、さらに、物品がいつ完全に下げられたかを示す表示器としてケーブルの繰出しの程度を感知するよう構成される下限スイッチと、物品がいつ完全に上げられたかを示す表示器としてケーブルの巻取りの程度を感知するよう構成される上限スイッチとを含む。
【0169】
本発明の一部の実施態様は、ケーブルの1つに対して付勢され且つケーブル上の張力の損失に応答して移動可能な弛み線センサアームを含む弛み線検出器と、センサアームの移動に応答し且つケーブルの移動を調節するよう構成されるスイッチとを含む、リフトシステムを含む。
【0170】
本発明の一部の実施態様は、低プロファイルケーブル調節器をさらに含みリフトシステムを含み、低プロファイルケーブル調節器は、第一プレートに取り付けられ且つ90度角ケーブル経路を有する第一ケーブルガイドと、第一ケーブルガイドから水平に離間する第二プレートに取り付けられ且つ180度角ケーブル経路を有する第二ケーブルガイドと、第一プレートと第二プレートとの間の調節可能な距離を維持するよう構成される第一プレート及び第二プレートに取り付けられる水平調節機構とを含み、ケーブルを、ロフトブロックから垂直に第一ケーブルガイド内に、第一ケーブルガイドから出て、第一の水平方向に、第二ケーブルガイドの一端部に、そして、前記第二ケーブルガイドから出て、第二の反対の水平方向に、前記第一プレート上の取付け地点に経路指定可能であり、水平調節機構は、ロフトブロックと物品との間のケーブルの長さを変更するために調節可能である。
【0171】
本発明の一部の実施態様は、駆動機構がモータに回転的に接続される駆動シャフトをさらに含むリフトシステムを含み、リフトシステムは、さらに、固定ブレーキパッドに向かって移動可能な可動ブレーキパッドの間に回転的に位置付けられる駆動シャフトに取り付けられるブレーキディスクを有する過速度制動機構と、可動ブレーキパッドに取り付けられ、且つ、ブレーキディスク及び駆動シャフトを圧迫し且つそれらの回転を停止するために物品が下げられるときに傾斜路を上方に移動し、ブレーキディスク及び駆動シャフトの回転を許容するために物品が上げられるときに前記傾斜路を下方に移動するよう構成されるブレーキシューとを含む。
【0172】
一部の実施態様において、駆動シャフト及びモータは、過速度制動機構が駆動シャフトを停止させた後に下向きに傾斜するよう構成され、過速度制動機構は、過速度制動機構を徐々に解放するようモータが下向きに傾斜するときに、モータによる作動のために構成される、旋回可能なブレーキ解放アームをさらに含む。
【0173】
本発明の一部の実施態様は、フリート旋回アームを含むリフトシステムを含み、フリート旋回アームは、チューブに隣接する上方ブロックと駆動機構に隣接する下方ブロックとを有する駆動機構の上でチューブの端部に旋回可能に取り付けられることで、下方ブロックは、チューブの長手軸に対して実質的に垂直な方向に旋回可能であり、フリート旋回アームは、ケーブルがドラムから繰り出され且つドラム上に巻き取られるときに所望のフリート角に沿ってケーブルを案内するために旋回可能である。
【0174】
一部の実施態様において、リフトシステムは、さらに、駆動機構ハウジングに取り付けられる旋回プレートと、フリート旋回アームが旋回するときに、旋回プレートに対して転動するよう構成される、下方ブロックに隣接するフリート旋回アームの内側にあるローラとを含む。
【0175】
本発明の一部の実施態様は、荷重センサをさらに含むリフトシステムを含み、荷重センサは、駆動機構と駆動機構ハウジングとの間に接続され、且つ、第一部分と第二部分とを含み、各部分は、互いに対して引っ張られるよう構成され、それによって、駆動機構を駆動機構ハウジングから離れる方向に引っ張ろうとする物品に対する荷重力の変化を感知し、センサは、荷重力の変化が感知されるとき、物品の移動を調節するよう構成される。
【0176】
一部のそのような実施態様において、リフトシステムは、チューブと駆動シャフトとの間に取り付けられる一組の摺動レールと、摺動レール上に摺動可能に取り付けられる荷重センサ摺動プレートとをさらに含み、荷重センサは、荷重センサ摺動プレートに動作可能に取り付けられ、物品に対する増大された荷重力は、摺動プレートを駆動シャフト及びドラムから離れる方向に引っ張らせ、荷重センサの第一部分及び第二部分を互いに対して引っ張らせる。
【0177】
本発明の一部の実施態様は、第一直径を有する頂端部と、第一直径よりも大きい第二直径を有する基部と、第一直径を有し且つ頂端部から延びる一定の直径部分と、一定直径部分から基部まで延びる徐々に増大する直径部分とを含み、ドラムは、複数のケーブルに付着される物品を昇降するために、複数のケーブルをドラムの周りに巻き取り且つドラムから繰り出すよう構成される、リフトシステムドラムを含む。
【0178】
一部の実施態様において、リフトシステムドラムは、一定直径部分にある複数の離散的な外周通路をさらに含み、各通路は、ケーブルの1つをドラムの周りにおける所定位置に経路指定し且つ維持するよう構成され、徐々に増大する直径部分に隣接する通路の第一のものは、徐々に増大する直径部分の周りに円周パターンで延在し、ケーブルの第一のものは、一定の直径部分及び徐々に増大する直径部分の周りで第一通路内で基部まで巻き取り可能である。
【0179】
リフトシステムドラムの一部のそのような実施態様において、第一ケーブルがドラムの周りに巻き取られるとき、第一ケーブルの隣接するコイルの間にノッチが形成され、第二ケーブルが、第一通路に隣接する第二通路内で、第一ケーブルのコイル内の後続するノッチ内に巻き取り可能であり、後続するケーブルが、一定直径部分にある後続する隣接する通路内で、隣接する巻回されるケーブルのコイルの後続する隣接するノッチ内に巻き取り可能である。
【0180】
リフトシステムドラムの一部のそのような実施態様において、ケーブルの夫々は、ドラムの周りに実質的に同時に巻き取り可能である。
【0181】
本発明の一部の実施態様は、リフトシステムケーブル管理システムを含み、リフトシステムケーブル管理システムは、複数のワイヤを含み、ワイヤの少なくとも1つの一端部は、入力源と接続可能であり、ワイヤの少なくとも1つの反対端部は、物品と共に移動可能な出力物体に接続可能であり、複数のワイヤを収容するためにワイヤ格納ケーブルを含み、頭上構造に接続可能な実質的に長方形のチューブの長さの少なくとも一部に沿って接続されるトレイを含み、トレイは、ワイヤ格納ケーブルを収容するための寸法を有し、ワイヤ格納ケーブルは、物品が完全に下げられるときの第一の実質的に垂直な位置と、物品が完全に上げられるときのトレイ内の第二の実質的に水平な位置との間で移動可能である。
【0182】
リフトシステムケーブル管理システムの一部のそのような実施態様において、物品が完全に上げられるとき、ワイヤ格納ケーブルは、トレイ内に単一の層を含む。
【0183】
リフトシステムケーブル管理システムの一部のそのような実施態様において、トレイは、物品の頂部に接続される。
【0184】
リフトシステムケーブル管理システムの一部のそのような実施態様は、さらに、トレイの一端部に回転的に取り付けられる第一ローラと、トレイに移動可能に取り付けられ且つ物品が移動されるときにトレイの長さに沿って所定距離移動可能である第二ローラとを含むことができ、複数のケーブルの1つは、ワイヤケーブルリフトケーブルを含み、ワイヤ格納ケーブルは、第二ローラ及びワイヤケーブルリフトケーブルに取り付けられ、ワイヤ格納ケーブルは、第一位置と第二位置との間で第一ローラの表面の周りに第二ローラによって案内される。
【0185】
リフトシステムケーブル管理システムの一部のそのような実施態様は、さらに、駆動機構の反対側でチューブの端部付近に配置されるワイヤケーブルロフトブロックを含みことができ、ワイヤケーブルリフトケーブルは、ドラムからワイヤケーブルロフトブロックに進み且つワイヤケーブルロフトブロックを周り、反対方向に第二及び第一のローラに戻るよう経路指定される。
【0186】
本発明の一部の実施態様は、ビームクランプチューブレシーバを含み、ビームクランプチューブレシーバは、頭上構造の両側に共に確実に締め付けられるよう構成される一対の対向するフックと、各フックの内側で垂直に移動可能であり且つ実質的に長方形のチューブを受け入れ且つチューブが受け入れられた後に共に係止するよう広がり得る少なくとも2つの対向するインサートとを含む。
【0187】
ビームクランプチューブレシーバの一部のそのような実施態様において、チューブは、ビームクランプチューブレシーバが取り付けられる頭上構造に対して垂直な方向にビームクランプチューブレシーバ内で摺動可能である。
【0188】
本発明の一部の実施態様は、低プロファイルケーブル調節器を含み、低プロファイルケーブル調節器は、第一プレートに取り付けられ且つ90度角ケーブル経路を有する第一ケーブルガイドと、第一ケーブルガイドから水平に離間した第二プレートに取り付けられ且つ180度角ケーブル経路を有する第二ケーブルガイドと、第一プレートと第二プレートとの間の調節可能な距離を維持するよう構成される第一及び第二のプレートに取り付けられる水平調節機構とを含み、ケーブルを、ロフトブロックから垂直に第一ケーブルガイド内に、第一ケーブルガイドから第一の水平方向に第二ケーブルガイドの1つの端部内に、第二ケーブルガイドから第二の反対の水平方向に第一プレート上の取付け地点まで経路指定可能であり、水平調節機構は、リフトシステム内のロフトブロックとケーブルが取り付けられる物品との間のケーブルの長さを変更するよう調節可能である。
【0189】
本発明の一部の実施態様は、過速度制動機構を含み、過速度制動機構は、モータに動作可能に接続される駆動シャフトに取り付けられ且つ固定ブレーキパッドに向かって移動可能な可動ブレーキパッドの間に回転的に位置付けられるブレーキディスクと、可動ブレーキパッドに取り付けられるブレーキシューとを含み、ブレーキシューは、ブレーキディスク及び駆動シャフトを圧迫し且つブレーキディスク及び駆動シャフトの回転を停止するために荷重を下向きに移動するようモータがケーブルを繰り出すときに、傾斜路を上方に移動し、且つ、ブレーキディスク及び駆動シャフトの回転を許容するために荷重を上向きに移動するようモータがケーブルを巻き取るときに、傾斜路を下方に移動するよう構成される。
【0190】
本発明の一部の実施態様は、フリート旋回アームを含み、フリート旋回アームは、リフトシステムの駆動機構の上でチューブの端部に旋回可能に取り付け可能なU形状アームを含み、アームは、チューブに隣接する上方ブロックと、駆動機構に隣接する下方ブロックとを有し、下方ブロックは、チューブの長手軸に対して実質的に垂直な方向に旋回可能であり、アームが旋回するとき、ドラムに取り付けられる複数のケーブルが、ケーブルがドラムから繰り出され且つドラム上に巻き取られるとき、所望のフリート角に沿って経路指定される。
【0191】
フリート旋回アームの一部のそのような実施態様は、下方ブロックに隣接するフリート旋回アームの内側の上のローラをさらに含むことができ、ローラは、フリート旋回アームが旋回するとき、駆動機構ハウジングに取り付けられる旋回プレートに対して転動するよう構成される。
【0192】
本発明の一部の実施態様は、リフトシステム荷重センサを含み、リフトシステム荷重センサは、複数のケーブルに取り付けられる物品を昇降するために、ドラムの周りに複数のケーブルを巻き取り且つ繰り出すよう構成されるドラムを有する駆動機構に接続される第一部分と、駆動機構ハウジングに接続される第二部分とを含み、各部分は、他方に対して引っ張られるよう構成され、それによって、駆動機構ハウジングから離れる方向に駆動機構を引っ張ろうとする物品に対する荷重力の変化を感知し、荷重センサは、荷重力の変化が感知されるとき、物品の移動を調節するよう構成される。
【0193】
リフトシステム荷重センサの一部のそのような実施態様は、駆動機構ハウジングとドラムに動作的に接続される駆動機構との間に取り付けられる一組の摺動レールと、摺動レール上に摺動可能に取り付けられる加重センサ摺動プレートとをさらに含むことができ、荷重センサは、荷重センサ摺動プレートに動作可能に取り付けられ、物品に対する増大された荷重力は、摺動プレートを駆動機構ハウジングから離れる方向に引っ張らせ、荷重センサの前記第一及び第二の部分を互いに対して引っ張らせる。
【0194】
本発明の一部の実施態様は、(a)頭上構造に接続可能な実質的に長方形のチューブと、(b)チューブの一端部に外部的に接続される駆動機構と、(c)駆動機構に動作可能に接続される漏斗形状ドラムと、(d)チューブに内部的に接続される複数のロフトブロックとを含むリフトシステムを提供することと、夫々一端部でドラムに取り付けられる複数のケーブルを、ドラムからロフトブロックの1つへの概ね水平な進行経路を通じ、次に、ロフトブロックから下向きの概ね垂直な進行経路を通じて経路指定することと、各ケーブルの反対端部を物品に取り付けることと、物品を上げるためにケーブルをドラムの周りに巻き取ることと、物品を下げるためにケーブルをドラムから繰り出すこととを含む、方法を含む。
【0195】
方法の一部のそのような実施態様において、ドラムは、さらに、第一直径を有する頂端部と、第一直径よりも大きい第二直径を有する基部と、第一直径を有し且つ頂端部から延びる一定の直径部分と、一定直径部分から基部まで延びる徐々に増大する直径部分と、各通路がケーブルの1つをドラムの周りにおける所定位置に経路指定し且つ維持するよう構成される、一定直径部分にある複数の離散した外周通路と、徐々に増大する直径部分の周りで円周パターンに延びる徐々に増大する直径部分に隣接する通路の第一のものとを含み、方法は、さらに、ケーブルの第一のものを、一定直径部分及び徐々に増大する直径部分の周りで第一通路内で基部まで巻き取り、それによって、第一ケーブルの隣接するコイルの間にノッチを形成することと、第二ケーブルを、第一通路に隣接する第二通路内に、そして、第一ケーブルのコイルの後続するノッチ内に巻き取ることと、後続するケーブルを、一定直径部分の後続する隣接する通路内に、そして、隣接する巻回されたケーブルの後続する隣接するノッチ内に巻き取ることとを含む。
【0196】
方法の一部のそのような実施態様は、ケーブルの夫々をドラムの周りに実質的に同時に巻き取ることをさらに含み得る。
【0197】
方法の一部のそのような実施態様は、さらに、ケーブルの夫々を、ドラムに動作可能に接続されるケーブル案内組立体のガイドブロックのガイド孔を通じて経路指定することと、ケーブルがドラム上に巻き取られる角度と同じロフトブロックに出入りする経路に沿う同じフリート角でケーブルを案内し且つ維持するために、ドラムと実質的に同じ角度でガイドブロックを移動することとをさらに含み得る。
【0198】
本発明の一部の実施態様は、複数のワイヤの少なくとも1つの一端部を入力源に接続し、ワイヤの少なくとも1つの反対端部をリフトシステムにおける物品と移動可能な出力物体に接続することと、複数のワイヤをワイヤ格納ケーブル内に収容することと、ワイヤ格納ケーブルを収容するための寸法を有するトレイを、頭上構造に接続可能な実質的に長方形のチューブの長さの少なくとも一部に沿って接続することと、ワイヤ格納ケーブルを、物品が完全に下げられるときの第一の実質的に垂直な位置と、物品が完全に上げられるときの第二の実質的に水平な位置との間で移動することとを含む、方法を含む。
【0199】
本発明の一部のそのような実施態様は、物品が完全に上げられるとき、ワイヤ格納ケーブルをトレイ内の単一層内に位置付けることをさらに含み得る。
【0200】
方法の一部のそのような実施態様において、トレイは、物品の頂部に接続される。
【0201】
方法の一部のそのような実施態様は、回転可能な第一ローラをトレイの一端部に取り付けることと、可動第二ローラを、物品が移動されるときにトレイの長さに沿って所定距離移動可能なトレイに取り付けることと、ワイヤ格納ケーブルを、第二ローラと、複数のケーブルの1つを含むワイヤケーブルリフトケーブルとに取り付けることと、第二ローラによって第一位置と第二位置との間で第一ローラの表面の周りにワイヤ格納ケーブルを案内することとをさらに含み得る。
【0202】
方法の一部のそのような実施態様は、駆動機構の反対側でチューブの端部付近に配置されるワイヤケーブルロフトブロックをさらに含むことができ、方法は、ワイヤケーブルリフトケーブルを、駆動機構から、ワイヤケーブルロフトブロックに進み且つワイヤケーブルロフトブロックを周り、反対方向に第二及び第一のローラに戻るよう経路指定することをさらに含む。
【0203】
本発明の一部のそのような実施態様は、物品を昇降するよう構成される実質的に方法形のチューブの複数の長手部分を提供することと、複数のチューブ部分の少なくとも2つを頭上構造に接続することと、少なくとも2つのチューブ部分を端と端とを接して当接することと、上方プレートと下方プレートとを含む組継ぎクランプを使用してチューブ部分の当接する端部を共に締め付けることとを含む、方法を含む。
【0204】
本発明の一部の実施態様は、一対の対向するフックと各フックの内側で垂直に移動可能であり且つ各フックの内側で広がり得る少なくとも2つの対向するインサートとを含むビームクランプレシーバを提供することと、頭上構造の両側に前記一対のフックを共に確実に締め付けることと、物品を昇降するよう構成される実質的に長方形のチューブをビームクランプチューブレシーバ内に挿入することと、チューブをビームクランプチューブレシーバ内に係止することとを含む。
【0205】
方法の一部のそのような実施態様は、チューブをビームクランプチューブレシーバが取り付けられる頭上構造に対して垂直な方向にビームクランプチューブレシーバ内で摺動することをさらに含み得る。
【0206】
本発明の一部の実施態様は、一定直径部分を有するドラムを提供することと、複数のケーブルに取り付けられる物品を昇降するために、ケーブルをドラムの周りに巻き取り且つドラムから繰り出すことと、ケーブルの軸に沿って一定直径部分を横断して延び且つドラムに対して付勢されるアームを含むケーブルキーパを用いてケーブルをドラムの一定直径部分の周りにおける所定位置に維持することとを含む、方法を含む。
【0207】
方法の一部のそのような実施態様は、ケーブルがドラム上に巻回し且つドラムから繰り出る速度と同じ速度で、ドラムの一定直径部分を横断してケーブルキーパアームを案内することをさらに含み得る。
【0208】
方法の一部のそのような実施態様は、ケーブルの夫々に対して付勢され且つケーブルに対する張力の損失に応答して移動可能である弛み線センサアームを含む弛み線検出器でケーブルの夫々に対する張力を監視することと、センサアームの移動に応答するスイッチを用いてケーブル制御を合図することと、ケーブルに対する張力の損失に応答してケーブルの移動を調節することとをさらに含み得る。
【0209】
本発明の一部の実施態様は、リフトシステム内のケーブルをロフトブロックを周り概ね垂直な進行経路を通じて下向きに経路指定することと、ケーブルを、ロフトブロックから垂直に90度角ケーブル経路を有する第一ケーブルガイド内に、第一水平方向に第一ケーブルガイドから出て、180度角ケーブル経路を有する第二ケーブルガイドの一端部に、そして、第二ケーブルガイドから出て第二の反対方向に、そして、ケーブルガイドに至るよう経路指定することと、ケーブルを昇降されるべき物品に取り付けることと、ロフトブロックと物品との間のケーブルの長さを変更するために、第一ケーブルガイドと第二ケーブルガイドとの間に位置付けられる水平調節機構を調節することとを含む、方法を含む。
【0210】
本発明の一部の実施態様は、モータに動作可能に接続され且つ固定ブレーキパッドに向かって移動可能な可動ブレーキパッドの間に回転的に位置付けられる駆動シャフトに取り付けられるブレーキディスクを提供することと、荷重を上向きに移動するためにモータがケーブルを巻き取り得るよう、ブレーキディスク及び駆動シャフトの回転を許容するために、可動ブレーキパッドを傾斜路から離れる方向に移動することと、荷重を下向きに移動するためにモータがケーブルを繰り出すときに、ブレーキディスク及び駆動シャフトの回転を停止するために、可動ブレーキパッドを傾斜路に対して圧迫することとを含む。
【0211】
方法の一部のそのような実施態様は、傾斜路に隣接して旋回可能なブレーキ解放アームを提供することと、ブレーキ解放アームを作動するために、駆動シャフト及びモータを下向きに傾斜することによって、ブレーキディスク及び駆動シャフトの回転を停止した後に、ブレーキディスクを徐々に解放することとをさらに含み得る。
【0212】
本発明の一部の実施態様は、(a)実質的に長方形のチューブと、(b)チューブの一端部の下に接続される駆動機構と、(c)駆動機構に動作可能に接続される漏斗形状ドラムと、(d)駆動機構の上でチューブの端部に旋回可能に取り付けられ且つ少なくとも1つのブロックを有するフリート旋回アームとを含むリフトシステムを提供することと、一端部でドラムに取り付けられる複数のケーブルを少なくとも1つのブロックを通じて経路指定することと、ケーブルがドラムから繰り出され且つドラム上に巻き取られるとき、フリート旋回アームをチューブの長手軸に対して実質的に垂直な方向に旋回し、それによって、ケーブルを所望のフリート角に沿って案内することとを含む。
【0213】
本発明の一部の実施態様は、複数のケーブルに取り付けられる物品を昇降するためにドラムの周りにケーブルを巻き取り且つドラムの周りから繰り出すよう構成されるドラムに接続される第一部分と、頭上構造に接続可能な実質的に長方形のチューブに接続される第二部分とを含み、各部分は他方に対して引っ張られるよう構成される、リフトシステム荷重センサを提供することと、物品に対する荷重力の変化の故に互いに反対に引っ張り合う荷重センサ部分を感知することと、感知変化に応答して物品の移動を調節することとを含む。
【0214】
本発明の1つ又はそれよりも多くの実施態様において単独で或いは組み合わせで本発明のリフト組立体システム及び方法の機能を達成し得る。特別な実施態様が記載されたが、これらの実施態様は本発明の原理の例証に過ぎないことが認識されるべきである。当業者は、他の方法及び実施態様で本発明のリフトシステム及び方法を構成し且つ実施し得ることを理解するであろう。従って、他の実施態様も本発明の範囲内に入るので、ここにおける記載は本発明を制限するように判読されるできではない。