特許第6017518号(P6017518)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社カプコンの特許一覧

<>
  • 特許6017518-遊技機 図000002
  • 特許6017518-遊技機 図000003
  • 特許6017518-遊技機 図000004
  • 特許6017518-遊技機 図000005
  • 特許6017518-遊技機 図000006
  • 特許6017518-遊技機 図000007
  • 特許6017518-遊技機 図000008
  • 特許6017518-遊技機 図000009
  • 特許6017518-遊技機 図000010
  • 特許6017518-遊技機 図000011
  • 特許6017518-遊技機 図000012
  • 特許6017518-遊技機 図000013
  • 特許6017518-遊技機 図000014
  • 特許6017518-遊技機 図000015
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6017518
(24)【登録日】2016年10月7日
(45)【発行日】2016年11月2日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 5/04 20060101AFI20161020BHJP
【FI】
   A63F5/04 516D
【請求項の数】1
【全頁数】33
(21)【出願番号】特願2014-237128(P2014-237128)
(22)【出願日】2014年11月21日
(65)【公開番号】特開2016-97125(P2016-97125A)
(43)【公開日】2016年5月30日
【審査請求日】2015年4月1日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 (1)平成26年9月1日に日本国内において販売を開始した。 (2)平成26年9月1日にGoole Playにおいて配信を開始した。 (3)平成26年10月6日にApp Storeにおいて配信を開始した。 (4)平成26年9月11日に株式会社東プロに販売した。
(73)【特許権者】
【識別番号】000129149
【氏名又は名称】株式会社カプコン
(74)【代理人】
【識別番号】100081422
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 光雄
(74)【代理人】
【識別番号】100084146
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 宏
(74)【代理人】
【識別番号】100118625
【弁理士】
【氏名又は名称】大畠 康
(74)【代理人】
【識別番号】100172236
【弁理士】
【氏名又は名称】岩木 宣憲
(72)【発明者】
【氏名】大島 龍明
(72)【発明者】
【氏名】木村 太一
(72)【発明者】
【氏名】瀬戸 健史
【審査官】 中村 祐一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−121490(JP,A)
【文献】 特開2005−073948(JP,A)
【文献】 特開2004−344496(JP,A)
【文献】 特開2003−190391(JP,A)
【文献】 特開2006−255204(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の図柄が表示された複数の回転リールと、
前記回転リールを回転させるためのスタートスイッチと、
複数の前記回転リールの各々に対して設けられ、回転中の前記回転リールを停止させるための複数のストップスイッチと、
前記スタートスイッチおよび前記ストップスイッチの操作に基づいて、前記回転リールを制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置が、
前記図柄の組み合わせに対応する役の抽せんを行う役抽せん部と、
前記役抽せん部による役の抽せんの結果、所定の役が当せんした場合に、この所定の役を再度当せんさせるか否かを抽せんする役再当せん抽せんを行い、この役再当せん抽せんに当せんしたか否かの判定を行う役再当せん抽せん判定部と、
前記役再当せん抽せん判定部により前記役再当せん抽せんに当せんしたと判定された場合に、前記所定の役が当せんしてから前記所定の役を再度当せんさせるまでの遊技期間を決定する遊技期間決定部と、
前記役再当せん抽せん判定部により前記役再当せん抽せんに当せんしたと判定されてから経過した遊技期間を計測する役再当せん計測判定部と、
を有し、
前記役再当せん計測判定部により計測された遊技期間が、前記遊技期間決定部により決定された遊技期間に到達以降に、前記役抽せん部による抽せんを行うことなく前記所定の役を再度当せんさせ、
前記制御装置が、
遊技媒体をベットする必要がなく、かつ、前記役抽せん部による遊技媒体の払い出しを伴う役の抽せんが行われない擬似的な遊技の期間である擬似遊技期間を、前記スタートスイッチの操作が有効に行われた後、複数の前記回転リールのいずれか1つが停止するまでの間に発生させる擬似遊技発生部を有し、
前記擬似遊技発生部が、前記所定の役が当せんしてから経過した遊技期間を計測すると共に、計測された遊技期間が前記遊技期間決定部により決定された遊技期間に到達以降に擬似遊技期間を発生させ、この擬似遊技期間において、前記所定の役を再度当せんさせ
前記制御装置が、
前記擬似遊技期間の最後に、前記回転リールを制御して、前記役抽せん部により抽せんされる役のいずれか1つに対応する図柄の組み合わせを表示することを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機、詳しくはスロットマシンに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技機としては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。この従来の遊技機では、主に、抽せんされる小役のうち、当せん確率の低い小役(いわゆるレア小役)の当せん時に、遊技機の遊技状態をボーナス状態またはART(アシストリプレイタイム)等の有利状態へ移行させるか否かの抽せん(遊技状態移行抽せん)を行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−50444号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記従来の遊技機では、レア小役の当せん時に行われる遊技状態移行抽せんを除くと、遊技機の遊技状態を有利状態に移行させる機会はかなり限られていた。このため、レア小役の当せん時に行われる遊技状態移行抽せんに当せんしなかった場合、次のレア小役の当せんまで、遊技者に期待感を持たせることが困難であった。その結果、遊技者の遊技意欲を持続させることができず、遊技者にすぐに飽きられてしまうというおそれがあった。
【0005】
本発明は、上記の課題を解決するため、遊技の興趣を増大させ、遊技者の遊技意欲を持続させることのできる遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の遊技機は、
複数の図柄が表示された複数の回転リールと、
前記回転リールを回転させるためのスタートスイッチと、
複数の前記回転リールの各々に対して設けられ、回転中の前記回転リールを停止させるための複数のストップスイッチと、
前記スタートスイッチおよび前記ストップスイッチの操作に基づいて、前記回転リールを制御する制御装置と、
を備える。
前記制御装置が、
前記図柄の組み合わせに対応する役の抽せんを行う役抽せん部と、
前記役抽せん部による役の抽せんの結果、所定の役が当せんした場合に、この所定の役を再度当せんさせるか否かを抽せんする役再当せん抽せんを行い、この役再当せん抽せんに当せんしたか否かの判定を行う役再当せん抽せん判定部と、
前記役再当せん抽せん判定部により前記役再当せん抽せんに当せんしたと判定された場合に、前記所定の役が当せんしてから前記所定の役を再度当せんさせるまでの遊技期間を決定する遊技期間決定部と、
前記役再当せん抽せん判定部により前記役再当せん抽せんに当せんしたと判定されてから経過した遊技期間を計測する役再当せん計測判定部と、
を有し、
前記役再当せん計測判定部により計測された遊技期間が、前記遊技期間決定部により決定された遊技期間に到達以降に、前記役抽せん部による抽せんを行うことなく前記所定の役を再度当せんさせる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、所定の役が当せんした場合に、この所定の役を再度当せんさせるか否かの抽せんを行う。この抽せんに当せんした場合、所定の役が当せんしてから所定の役を再度当せんさせるまでに要する遊技期間を決定し、決定された遊技期間の経過後に、所定の役を再度当せんさせる。このため、所定の役が当せんしたときだけでなく、所定の役が当せんした後についても、遊技者に期待感を持たせることができる。その結果、遊技の興趣を増大させ、遊技者の遊技意欲を持続させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態の遊技機の正面図である。
図2図1の遊技機のブロック図である。
図3図1の遊技機の回転リールの配列を示す図である。
図4図1の遊技機の有効ラインを示す模式図である。
図5図1の遊技機のRT遷移を説明するための図である。
図6図1の遊技機の役および押し順に対応する図柄の組み合わせを示す図である。
図7図1の遊技機の役の抽せん条件を示す図である。
図8図1の遊技機の遊技期間および擬似遊技期間の制御処理を示すフローチャートである。
図9図1の遊技機のチェリー再当せん機能の制御処理を示すフローチャートである。
図10図1の遊技機の昇格抽せん機能の制御処理を示すフローチャートである。
図11図1の遊技機の擬似遊技期間の終了表示機能の制御処理を示すフローチャートである。
図12図1の遊技機の擬似遊技期間におけるスイッチの制御処理を示すフローチャートである。
図13図1の遊技機の回転開始待ち回避機能の制御処理を示すフローチャートである。
図14図13の回転開始待ち回避機能における4.1秒経過確認の制御処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(遊技機の構成)
図1は、本発明の遊技機の一実施形態としてのスロットマシン1の正面図である。
【0010】
スロットマシン1は、図1に示すように、直方体形状の筺体10を備えている。この筺体10は、正面に開口を有している。この開口には、前扉20が開閉可能かつロック可能に取り付けられている。
【0011】
前扉20は、略中央部分に透光性の窓21を有している。この窓21は、後述する各回転リール41,42,43の表面に表示された複数の図柄が、視認可能に配置されている。
【0012】
また、窓21の上部には、液晶表示装置22と、電飾装置23と、スピーカ24とが設けられている。液晶表示装置22は、遊技中に各種の演出画像(演出動画)を表示したり、所定の情報等を表示したりする。電飾装置23は、所定の条件を満たした場合に、所定のパターンで点灯または消灯する。スピーカ24は、所定の条件を満たした場合に、所定の音を出力する。すなわち、遊技中の各種の演出は、液晶表示装置22、電飾装置23、および、スピーカ24によって行われる。
【0013】
一方、窓21の下部には、操作部30が設けられている。操作部30は、遊技媒体の一例としてのメダルを投入するための投入口31と、メダルをベットするためのベットスイッチ32と、各回転リール41,42,43を回転させるスタートスイッチとしてのレバー33と、各回転リール41,42,43に対して設けられ、回転中の各回転リール41,42,43を停止させるためのストップスイッチ34,35,36とで構成されている。これら操作部30の各スイッチは、遊技者の操作に基づいて操作信号を出力する。また、投入口31には図示しないメダルセンサが設けられており、遊技者による投入口31へのメダルの投入を検出し、検出信号を出力する。
【0014】
なお、操作部30には、他に、精算スイッチ(図示せず)、および、貯留メダル表示部(図示せず)等が設けられている。
【0015】
さらに、操作部30の下部には、メダルを払い出すための払い出し口25と、払い出し口25から払い出されたメダルを貯留するための下皿26とが設けられている。
【0016】
図2は、図1のスロットマシン1のブロック図であり、図3は、図1のスロットマシン1の回転リールの配列を示す図である。また、図4は、図1のスロットマシン1の有効ラインを示す模式図であり、図5は、図1のスロットマシン1のRT遷移を説明するための図である。
【0017】
スロットマシン1は、図2に示すように、スロットマシン1全体を制御する制御装置100、回転リールユニット40およびメダルを払い出すためのホッパーユニット50を備えている。制御装置100、回転リールユニット40およびホッパーユニット50は、スロットマシン1の主電源をオン/オフする電源装置(図示せず)等と共に、筺体10の内部に配置されている。
【0018】
回転リールユニット40は、3個の回転リール41,42,43と、この回転リール41,42,43を駆動するステッピングモータ61,62,63とで構成されている。この回転リールユニット40は、筺体10の内部の略中央に配置されている。また、回転リール41,42,43の表面には、図3に示すように配列された図柄が表示されている。
【0019】
ここで、スロットマシン1で行われる遊技の概要について説明する。スロットマシン1で遊技を行う場合、まず、メダルをメダル投入口31から投入する、あるいは、ベットスイッチ32を操作することにより貯留しているメダル(クレジット)を使用して、メダルをベットする。スロットマシン1の遊技状態(以下、単に「遊技状態」という)等に応じて設定されている規定の枚数のメダルがベットされると、有効ラインが有効化され、レバー33の操作が可能な状態、すなわち、遊技が開始可能な状態になる。このとき、遊技状態等に応じて設定されている規定の枚数を超えて投入されたメダルは、クレジットとして貯留される。
【0020】
有効ラインは、図柄の入賞を決定するための仮想ラインであり、窓21に表示される各回転リール41,42,43の図柄をそれぞれ結ぶことにより形成されている。このスロットマシン1では、有効ラインは、例えば、図4に示すように、上段ライン71、中段ライン72、および、下段ライン73の水平方向の3本と、右上がりライン74、および、右下がりライン75の斜め方向の2本とで構成され、ベットされたメダルの枚数(ベット枚数)に応じて有効化される。なお、このスロットマシン1の窓21に表示される図柄は、図4に示すように、各回転リール41,42,43につき3図柄である。
【0021】
遊技が開始可能な状態でレバー33を操作すると、役の抽せんが行われると共に、各回転リール41,42,43の回転が開始される。この状態で、いずれかのストップスイッチ34,35,36が操作されると、ストップスイッチ34,35,36に対応する回転リール41,42,43が停止し、窓21に、当せんした役に応じた結果が表示される。全ての回転リール41,42,43を停止させることで、1ゲームが終了し、有効ライン上に揃った(入賞した)図柄の組み合わせに応じて、所定の枚数のメダルが払い出される。
【0022】
また、遊技状態は、図5に示すように、通常状態(RT0,RT1)、ARTおよびボーナス準備状態(RT2)、ボーナス状態(RT3)、および、ART(RT4)で構成されている。遊技状態の移行は、各移行リプレイの入賞、あるいは、所定の役(ここではベル)を取りこぼした場合に行われる。なお、所定の役の取りこぼしとは、所定の役に当せんし、かつ、有効ライン上に所定の役に対応する図柄が揃わなかった場合をいう。
【0023】
通常状態は、ARTおよびボーナス準備状態移行役(RT2移行リプレイ)、および、ART移行役(RT4移行リプレイ)に当せんしていない場合の遊技状態である。この通常状態には、遊技期間と、遊技期間において所定の条件を満たした場合に発生する擬似遊技期間とが含まれる。遊技期間とは、ベットスイッチ32、レバー33およびストップスイッチ34,35,36を操作して、遊技の結果を得る一連の動作(本遊技)が行われる期間をいう。ベットスイッチ32、レバー33およびストップスイッチ34,35,36を操作して、遊技の結果を得る一連の動作を1ゲーム(単位遊技)という。また、擬似遊技期間とは、レバー33の操作が行われた後、回転リール41,42,43のいずれか1つが停止するまでの間に発生する遊技期間であって、メダルをベットする必要がなく、かつ、メダルの払い出しを伴う役の抽せんを行わない擬似的な遊技(擬似遊技)が行われる期間をいう。
【0024】
ARTおよびボーナス準備状態とは、ARTおよびボーナス準備状態移行役(RT2移行リプレイ)に当せんしたが、遊技状態がボーナス状態あるいはARTに移行していない(RT3移行リプレイあるいはRT4移行リプレイが入賞していない)ときの遊技状態をいう。ARTとは、通常状態よりも再遊技(リプレイ)の確率が上がり、メダルが減りにくい状態(リプレイタイム(RT))で、通常状態では獲得が困難な小役(押し順役等)を確実に獲得するためのナビゲーション(アシストタイム(AT))が行われる遊技状態をいう。また、ボーナス状態とは、演出および抽せん方法を変えたART(擬似ボーナス)をいう。
【0025】
(制御装置)
制御装置100は、演算等を行うCPU、遊技の進行等に必要なプログラムあるいはデータ等を記憶しておくROMおよびRAM等を備えている。この制御装置100は、図2に示すように、メイン制御部110と、サブ制御部120とで構成されている。メイン制御部110は、遊技を進行させるための制御を行う。例えば、ベットスイッチ32、レバー33およびストップスイッチ34,35,36の操作に基づいてステッピングモータ61,62,63を制御して、回転リール41,42,43の回転を開始または終了させる。また、サブ制御部120は、各種演出等を行うための制御を行う。例えば、メイン制御部110から送信された信号に基づいて演出内容を決定し、液晶表示装置22、電飾装置23およびスピーカ24を制御して、決定された演出内容を出力する。
【0026】
[メイン制御部]
メイン制御部110は、図2に示すように、複数の役抽せんテーブル1111を有する役抽せん部111と、回転リール制御部112と、遊技結果判定部113と、ホッパー制御部114と、擬似遊技発生部115と、外部信号出力部116とで構成されている。
【0027】
役抽せん部111は、レバー33の操作信号に基づいて、回転リール41,42,43の図柄の組み合わせに対応する役の抽せんを行う。具体的には、レバー33の操作信号が出力されときに取得される乱数と役抽せんテーブル1111とに基づいて役を抽せんし、抽せんにより当せんした役を判定する。役の抽せんの結果は、役抽せん結果信号として出力される。出力された役抽せん結果信号は、役抽せん部111から回転リール制御部112およびサブ制御部120に送信される。
【0028】
ベットスイッチ32の操作信号は、所定の枚数のメダルが貯留されており、かつ、ベット受付期間において、ベットスイッチ32の操作が行われ、受け付けられた場合(ベットスイッチ32がオンされた場合)に出力される。
【0029】
レバー33の操作信号は、ベットスイッチ32の操作信号または所定の枚数分のメダル投入センサの検出信号が出力された状態で、レバー33の操作が行われ、受け付けられた場合(レバー33がオンされた場合)に出力される。
【0030】
ストップスイッチ34,35,36の操作信号は、回転リール41,42,43の回転が開始され定常回転になった以降、レバー33の操作信号が出力された状態で、ストップスイッチ34,35,36の操作が行われ、受け付けられた場合(ストップスイッチ34,35,36がオンされた場合)に出力される。
【0031】
なお、各スイッチの操作信号が出力されたか否かの判定は、1ゲーム毎に行われる。また、本明細書において、各スイッチの操作は、別途説明がある場合を除いて、各スイッチの操作信号が出力される操作を意味しているものとする。
【0032】
図6図7は、役抽せんテーブル1111に含まれる情報のフォーマットを説明した図である。
【0033】
役抽せんテーブル1111は、図6に示すような役および押し順に対応する図柄の組み合わせの情報と、図7に示すような遊技状態における役の抽せん条件の情報とを含んでいる。また、役抽せんテーブル1111は、レバー33の操作が行われた場合に取得される乱数に対応する役が記憶されている複数の領域(置数領域)を有している。なお、役抽せん部111は、遊技状態等に応じて、異なる役抽せんテーブル1111を選択するように構成されている。
【0034】
図6に示すように、役抽せんテーブル1111に記憶されている役のうち、一部の小役およびリプレイは、所定の順序でストップスイッチ34,35,36が操作された場合に入賞する押し順役と、押し順に関係なく入賞可能な押し順不問役とを含んでいる。押し順役の押し順は、所定の条件を満たした場合に、ナビゲーション(押し順の報知)されるようになっている。小役とは、入賞した場合に一定枚数のメダルの払出しが行なわれる図柄の組み合わせをいう。また、リプレイとは、入賞した場合にメダルをベットすることなく次の遊技が可能となる図柄の組み合わせをいう。
【0035】
なお、図6に示す表の上部に示された3個の数字は、押し順を示しており、“1”は左リール、“2”は中リール、“3”は右リールを示している。例えば、“123”であれば、左リール、中リール、右リールの順に回転リール41,42,43を停止させること、すなわち、ストップスイッチ34,35,36をストップスイッチ34、ストップスイッチ35、ストップスイッチ36の順に操作することを示している。
【0036】
また、図7に示す記号“○”,“×”は、上部に示された各RTにおいて、左端列に示されている役が当せんする可能性があるか否かを示している。例えば、“純ハズレ”は、RT0およびRT1では当せんする可能性があるが、RT2〜RT4では当せんしない。
【0037】
回転リール制御部112は、レバー33の操作信号に基づいて回転リールユニット40のステッピングモータ61,62,63を制御して、各回転リール41,42,43を回転させる。また、回転リール制御部112は、ストップスイッチ34,35,36の操作信号に基づいて、回転リールユニット40のステッピングモータ61,62,63を制御して、回転している各回転リール41,42,43を停止させる。このとき、回転リール制御部112は、役抽せん部111により出力された役抽せん結果信号等に基づいて、各回転リール41,42,43の停止位置を決定すると共に、各回転リール41,42,43の停止位置等を含む結果を回転リール停止信号として出力する。出力された回転リール停止信号は、回転リール制御部112から遊技結果判定部113等に送信される。
【0038】
遊技結果判定部113は、役抽せん部111から出力された役抽せん結果信号、および、回転リール制御部112から出力された回転リール停止信号に基づいて、遊技の結果を判定する。遊技の結果には、例えば、有効ライン上に揃った図柄に基づいて、当せんした役が入賞したか否かの判定が含まれる。ここでは、遊技結果判定部113は、有効ライン上に停止した図柄の組み合わせが所定の図柄と一致した場合に、役が入賞したと判定し、この判定結果を遊技結果判定信号として出力する。出力された遊技結果判定信号は、遊技結果判定部113からホッパー制御部114およびサブ制御部120に送信される。
【0039】
ホッパー制御部114は、遊技結果判定部により出力された遊技結果判定信号、あるいは、操作部30の精算スイッチを操作することにより出力される操作信号に基づいて、ホッパーユニット50を制御し、メダルの払い出しを行う。遊技結果判定信号に基づいて払い出されたメダル(役の当せん、入賞により得られたメダル)は、まず、クレジットとして貯留される。そして、メダルを貯留した結果、クレジットの上限(例えば50枚)を超える場合には、ホッパー制御部114によりホッパーユニット50が制御され、その上限を超えた分のメダルをホッパーユニット50から払い出す。また、1枚以上の貯留メダルがある場合(クレジットが1以上の場合)に精算スイッチが操作された場合には、ホッパー制御部114によりホッパーユニット50が制御され、貯留されているメダルがホッパーユニット50から払い出される。
【0040】
擬似遊技発生部115は、例えば、所定の役に当せんした場合に、擬似遊技期間を発生させるか否かの抽せん(擬似遊技抽せん)を行い、擬似遊技抽せんに当せんしたか否かの判定を行う。擬似遊技抽せんに当せんしたと判定された場合、擬似遊技発生部115は、併せて、擬似遊技抽せんに当せんしてから擬似遊技期間を発生させるまでの遊技期間(擬似遊技発生ゲーム数)、擬似遊技期間の長さ(擬似遊技継続ゲーム数)を決定する。
【0041】
また、擬似遊技発生部115は、擬似遊技抽せんに当せんしたと判定してから経過した遊技期間を計測し、計測された遊技期間が擬似遊技発生ゲーム数に到達したか否かを判定する。計測された遊技期間が擬似遊技発生ゲーム数に到達したと判定された場合、擬似遊技発生部115は、擬似遊技期間の開始を表す擬似遊技開始信号を出力すると共に、擬似遊技開始信号を出力したゲームの次のゲームにおいて、レバー33の操作が行われ、役抽せん部111によってメダルの払い出しを伴う役の抽せんが行われた後に、擬似遊技期間を発生させる。出力された擬似遊技開始信号は、擬似遊技発生部115から回転リール制御部112等に送信される。
【0042】
さらに、擬似遊技発生部115は、回転リール制御部112から出力される回転リール擬似停止信号に基づいて、擬似遊技開始信号を出力してから経過した擬似遊技期間(擬似遊技消化ゲーム数)を計測し、計測された擬似遊技消化ゲーム数が擬似遊技継続ゲーム数から1ゲームを引いたゲーム数(擬似遊技終了準備ゲーム数)に到達したか否かを判定する。計測された擬似遊技消化ゲーム数が擬似遊技終了準備ゲーム数に到達したと判定された場合、擬似遊技発生部115は、擬似遊技期間を終了させるための擬似遊技終了準備信号を出力し、回転リール制御部112等に送信する。また、擬似遊技終了準備信号を出力した後、全ての回転リール41,42,43が擬似停止した場合に、擬似遊技発生部115は、擬似遊技消化ゲーム数が擬似遊技継続ゲーム数に到達したと判定し、擬似遊技期間を終了させるための擬似遊技終了信号を出力する。出力された擬似遊技終了信号は、擬似遊技発生部115から回転リール制御部112等に送信され、これにより、擬似遊技期間を終了させる。一方、計測された擬似遊技消化ゲーム数が擬似遊技継続ゲーム数に到達していないと判定された場合、擬似遊技発生部115は、擬似遊技期間の継続させるための擬似遊技継続信号を出力する。出力された擬似遊技継続信号は、擬似遊技発生部115から回転リール制御部112等に送信され、これにより、擬似遊技期間を継続させる。
【0043】
また、擬似遊技発生部115は、擬似遊技役抽せん部1151を有している。
【0044】
擬似遊技役抽せん部1151は、擬似遊技開始信号および擬似遊技継続信号に基づいて、メダルの払い出しを伴わない擬似的な役の抽せんを行う。具体的には、擬似遊技期間にレバー33の操作が行われた場合に、レバー33の擬似操作信号が出力されたときに取得される乱数と擬似役抽せんテーブルとに基づいて擬似的な役を抽せんし、抽せんにより当せんした擬似的な役を判定する。擬似的な役の抽せん結果は、擬似遊技役抽せん部1151によって擬似役抽せん結果信号として出力される。出力された擬似役抽せん結果信号は、擬似遊技役抽せん部1151から回転リール制御部112およびサブ制御部120に送信される。
【0045】
擬似遊技役抽せんテーブルは、擬似的な役に対応する図柄の組み合わせの情報を含み、レバー33の操作が行われた場合取得される乱数に対応する擬似的な役が記憶されている置数領域を有している。擬似遊技発生部115には、複数の擬似遊技役抽せんテーブルが設けられ、擬似遊技抽せんが行われた役あるいは遊技状態等に応じて、異なる擬似遊技役抽せんテーブルが選択されるようになっている。
【0046】
擬似遊技役抽せん部1151の抽せんの結果、所定の擬似的な役(例えば擬似チェリー)が、一定回数(例えば5回)連続して当せんした場合、擬似遊技発生部115は、遊技状態を所定の遊技状態(例えばART)に移行させる強制移行信号を出力する。出力された強制移行信号は、擬似遊技発生部115からサブ制御部120に送信される。
【0047】
また、擬似遊技役抽せん部1151は、擬似的な役の抽せんを行うことなく、特定の擬似的な役を強制的に当せんさせることもできる。これにより、擬似遊技期間において、例えば、特定の役に所望のタイミングで当せんさせること、あるいは、特定の役を所望の回数連続して当せんさせることができる。
【0048】
なお、擬似遊技役抽せん部1151の抽せんにより当せんする擬似的な役は、役抽せん部111の抽せんにより当せんするメダルの払い出しを伴う役と同じ図柄の組み合わせを有するものであってもよいし、異なる図柄の組み合わせを有するものであってもよい。
【0049】
ところで、擬似遊技期間におけるベットスイッチ32、レバー33、および、ストップスイッチ34,35,36の操作は、擬似遊技発生部115によって監視される。擬似遊技発生部115は、これらのスイッチの操作が行われた場合、操作されたスイッチの擬似操作信号が出力されたか否かの判定を行い、擬似操作信号が出力されていない場合、操作されたスイッチの擬似操作信号を出力する。そして、ベットスイッチ32、レバー33、および、ストップスイッチ34,35,36の擬似操作信号が全て出力されたと判定すると、擬似遊技発生部115は、出力されたと判定された擬似操作信号を全てリセットして、擬似遊技期間が終了するまで、擬似遊技期間におけるベットスイッチ32、レバー33、および、ストップスイッチ34,35,36の擬似操作信号が出力されたか否かの判定を繰り返す。
【0050】
また、擬似遊技期間の開始から、あるいは、既に出力されたベットスイッチ32、レバー33、および、ストップスイッチ34,35,36の擬似操作信号のうち、最後に出力された擬似操作信号が出力されたときから、所定の時間(例えば90秒)内に、未だ擬似操作信号が出力されていないベットスイッチ32、レバー33、および、ストップスイッチ34,35,36の操作が行われなかった(擬似操作信号が出力されなかった)場合、これらのスイッチの操作が行われたものとみなして、操作されたものとみなしたスイッチに対応する擬似操作信号が出力される。
【0051】
ベットスイッチ32の擬似操作信号は、全ての回転リール41,42,43が停止したことを表す回転リール擬似停止信号が出力され、かつ、ベット受付期間において、ベットスイッチ32の操作が行われ、受け付けられた場合(ベットスイッチ32がオンされた場合)に出力される。
【0052】
レバー33の擬似操作信号は、ベットスイッチ32の擬似操作信号が出力された状態で、レバー33の操作が行われ、受け付けられた場合(レバー33がオンされた場合)に出力される。
【0053】
ストップスイッチ34,35,36の擬似操作信号は、擬似遊技開始信号、または、レバー33の擬似操作信号が出力された状態で、ストップスイッチ34,35,36の操作が行われ、受け付けられた場合(ストップスイッチ34,35,36がオンされた場合)に出力される。
【0054】
回転リール擬似停止信号は、ストップスイッチ34,35,36の擬似操作信号が出力され、回転リール制御部112が、全ての回転リール41,42,43が擬似停止した、あるいは、擬似停止したとみなした場合に、回転リール制御部112から出力される。
【0055】
外部信号出力部116は、遊技状態が所定の有利状態に移行した場合に、ホールコンピュータに、遊技状態が所定の有利状態へ移行したこと表す信号を出力する。また、外部信号出力部116は、スロットマシン1が設定変更またはリセットされた場合に、サブ制御部120等に、スロットマシン1が設定変更されたことを表す設定変更信号、または、スロットマシン1がリセットされたことを表すリセット信号、または、スロットマシン1の電源がオンされたことを表す電源オン信号を出力する。
【0056】
なお、有利状態とは、通常の遊技状態よりもメダル獲得の期待度の高い有利な状態をいい、例えば、ボーナス状態(RT3)およびART(RT4)のほか、通常状態(RT1)におけるART当せん高確率状態も含まれる。
【0057】
役再当せん制御部117は、役再当せん抽せん判定部1171と、遊技期間決定部1172と、役再当せん計測判定部1173とを有している。
【0058】
役再当せん抽せん判定部1171は、役抽せん結果信号に基づいて、役抽せん部111による役の抽せんの結果、所定の役、例えばチェリーが当せんしたか否かを判定する。そして、チェリーが当せんしたと判定した場合に、チェリーを再度当せんさせるか否かの抽せん(役再当せん抽せん)を行い、この役再当せん抽せんに当せんしたか否かの判定を行う。
【0059】
遊技期間決定部1172は、役再当せん抽せん判定部1171により役再当せん抽せんに当せんしたと判定された場合に、役抽せん部111の役の抽せんによりチェリーが当せんしてから、このチェリーを再度当せんさせるまでの遊技期間(再当せんゲーム数)を決定する。決定された再当せんゲーム数は、再当せんゲーム数信号として出力され、遊技期間決定部から1172からサブ制御部120に送信される。
【0060】
役再当せん計測判定部1173は、役再当せん抽せん判定部1171により役再当せん抽せんに当せんしたと判定されてから経過した遊技期間(再当せん消化ゲーム数)を計測する。再当せん消化ゲーム数は、再当せん消化ゲーム数信号として出力され、役再当せん計測判定部1173からサブ制御部120に送信される。
【0061】
また、役再当せん計測判定部1173は、計測された再当せん消化ゲーム数が再当せんゲーム数に到達したか否かを判定する。再当せん消化ゲーム数が再当せんゲーム数に到達したと判定された場合、役再当せん計測判定部1173は、再当せん消化ゲーム数が再当せんゲーム数に到達したことを表す役再当せん発生信号を出力し、この役再当せん発生信号を擬似遊技発生部115、昇格判定部118およびサブ制御部120に送信する。
【0062】
昇格判定部118は、役抽せん結果信号および役再当せん発生信号に基づいて、昇格抽せんを行い、この昇格抽せんに当せんしたか否かの判定を行う。昇格抽せんは、昇格判定部118によって、役再当せん計測判定部1173から役再当せん発生信号が出力され、かつ、役抽せん部111の役の抽せんにより当せんしたチェリーが、所定のチェリーであった場合に行われる。昇格抽せんに当せんしたと判定した場合、昇格判定部118は、昇格に係るチェリーを決定し、この昇格抽せんの結果を昇格抽せん結果信号として出力する。出力された昇格抽せん結果信号は、昇格判定部118から擬似遊技発生部115およびサブ制御部120に出力される。
【0063】
所定のチェリーとは、図6図7に示すように、4種類のチェリー、すなわち、弱チェリー、強チェリー、中段チェリー、および、究極チェリーのうち、究極チェリーを除くチェリー、例えば、弱チェリー、強チェリー、および、中段チェリーをいう。これらのチェリーは、当せんした場合に、弱チェリーから究極チェリーの順に高い確率で、遊技状態をボーナス状態あるいはART等の有利状態に移行させる。
【0064】
なお、弱チェリーは、例えば、左回転リール41の上段または下段にチェリー図柄が停止し、かつ、右回転リール43の上段または下段にセブン図柄が停止した場合に対応する役であり、強チェリーは、例えば、左回転リール41の上段または下段にチェリー図柄が停止し、かつ、右回転リール43の中段にセブン図柄が停止した場合に対応する役である。また、中段チェリーは、例えば、図3に示す5番のチェリーが左回転リール41の中段に停止した場合に対応する役であり、究極チェリーは、例えば、図3に示す15番のチェリーが左回転リール41の中段に停止した場合に対応する役である。
【0065】
昇格抽せんとは、役抽せん部111の役の抽せんにより当せんしたチェリーに代えて、この当せんしたチェリーよりも、役の抽せんに当せんしたときに遊技状態を有利状態に移行させる可能性の高いチェリーを当せんさせるか否かの抽せんをいう。役抽せん部111の役の抽せんにより当せんした役が弱チェリーであっても、昇格抽せんに当せんすることにより、強チェリー、あるいは、中段チェリー、あるいは、究極チェリーが当せんする。
【0066】
[サブ制御部]
サブ制御部120は、図2に示すように、有利状態抽せん部121と、ART制御部122と、計測部123と、演出制御部124と、有利状態移行部125とで構成されている。
【0067】
有利状態抽せん部121は、メイン制御部110の役抽せん部111から出力される役抽せん結果信号、および、昇格判定部118の昇格抽せん結果信号等に基づいて、例えば、遊技状態をART(あるいはボーナス状態)に移行させるか否かの抽せん(ART抽せん)、あるいは、当せんした役に応じた確率で、ARTの抽せん状態を高確率状態へ移行させるか否かの抽せん(高確率状態移行抽せん)を行う。
【0068】
ART抽せんでは、具体的には、例えば、所定の役に当せんした場合に、この所定の役の当せん時におけるARTの抽せん状態に基づいて、遊技状態をARTに移行させるための押し順役の押し順をナビゲーション(報知)するか否かの抽せんが行われる。有利状態抽せん部121によってART抽せんに当せんしたと判定された場合、ARTで遊技可能な遊技期間(ARTゲーム数)等も併せて決定される。また、有利状態抽せん部121は、遊技状態がARTであるときに、所定の役に当せんしたことを表す役抽せん結果信号を受信した場合、ARTゲーム数の上乗せ等の抽せんを行う。これらの抽せんの結果は、有利状態抽せん部121によってART抽せん結果信号として出力される。出力されたART抽せん結果信号は、有利状態抽せん部121からART制御部122および演出制御部124に送信される。
【0069】
高確率状態移行抽せんでは、具体的には、例えば、ART抽せんに当せんしなかった場合に、当せんした役に応じた確率で、ARTの抽せん状態を高確率状態へ移行させるか否かの抽せんが行われる。有利状態抽せん部121は、高確率状態移行抽せんの結果を高確率状態抽せん結果信号として出力する。出力された高確率状態抽せん結果信号は、有利状態抽せん部121から演出制御部124に送信される。
【0070】
ART制御部122は、遊技状態を通常状態からARTに、あるいは、ARTから通常状態に移行させるか否かを判定し、その判定結果に基づいて、遊技状態を通常状態からARTに、あるいは、ARTから通常状態に移行させる。
【0071】
遊技状態を通常状態からARTに移行させるか否かは、例えば、有利状態抽せん部121から出力されたART抽せん結果信号、すなわち、ART抽せんに当せんしたか否かに基づいて判定される。遊技状態を通常状態からARTに移行させると判定された場合、ART制御部122は、この判定結果をART準備信号として出力する。出力されたART準備信号は、ART制御部122から計測部123および演出制御部124に送信される。
【0072】
遊技状態をARTから通常状態に移行させるか否かは、例えば、ARTに移行後の遊技期間(ART消化ゲーム数)が、ART抽せんに当せんした場合に決定されたARTゲーム数に上乗せされたARTゲーム数を加えた総ARTゲーム数に達したか否かで判定される。ART消化ゲーム数が総ARTゲーム数に達したと判定され、遊技状態をARTから通常状態に移行させると判定された場合、ART制御部122は、この判定結果を通常状態準備信号として出力する。出力された通常状態準備信号は、ART制御部122から演出制御部124に送信される。なお、総ARTゲーム数は、有利状態抽せん部121より出力されるART抽せん結果信号に基づいて、また、ART消化ゲーム数は、遊技結果判定部113から出力される遊技結果判定信号に基づいて、ART制御部122によって計測される。
【0073】
また、ART制御部122は、遊技状態に基づいて、押し順役の押し順の報知を発生させる。押し順役の報知は、液晶表示装置22等を介して行われる。
【0074】
ART制御部122は、例えば、ART準備信号を受信した場合、通常状態準備信号を出力するまで、遊技状態をART準備状態に移行させるための押し順役(RT2移行リプレイ)、遊技状態をART準備状態からARTに移行させるための押し順役(RT3,RT4移行リプレイ)、および、入賞時に払い出しのある押し順役(6択ベル)等の押し順を報知する。
【0075】
遊技状態のARTから通常状態への移行は、例えば、ART制御部122によって、ART消化ゲーム数が総ARTゲーム数に達したと判定され、通常準備信号が出力された後、特定の押し順役が当せんし、かつ、この特定の押し順役が入賞しなかった場合に行われる。すなわち、メイン制御部110が、役抽せん部111から出力された役抽せん結果信号、および、遊技結果判定部113から出力された遊技結果判定信号に基づいて、特定の押し順役が当せんし、かつ、この特定の押し順役が入賞したか否かの判定を行う。この判定の結果、特定の押し順役が当せんし、かつ、この特定の押し順役が入賞しなかったと判定された場合、ART制御部122は、遊技状態をARTから通常状態に移行させ、遊技状態がART状態から通常状態に移行したことを表すART終了信号を出力する。出力されたART終了信号は、ART制御部122から演出制御部124等に送信される。
【0076】
なお、遊技状態のARTから通常状態への移行は、通常準備信号の出力の有無に関わらず、特定の押し順役が当せんし、かつ、この特定の押し順役が入賞しなかった場合に行われるようにしてもよい。
【0077】
計測部123は、遊技結果判定部113から出力された遊技結果判定信号に基づいて、所定の有利状態終了後、この有利状態に移行することなく経過した遊技期間を計測する。具体的には、例えば、遊技状態がボーナス状態から通常状態に移行した後、遊技状態を通常状態からボーナス状態に移行させるための特定の役(RT3移行リプレイ)が当せんすることなく経過した遊技期間(天井消化ゲーム数)を計測する。また、計測部123は、擬似遊技期間においても天井消化ゲーム数を計測する。すなわち、計測部123で計測される天井消化ゲーム数は、ボーナス状態終了後、ボーナス状態に移行することなく経過した遊技期間および擬似遊技期間を合わせた期間となる。計測された天井消化ゲーム数は、計測部123よって天井計測信号として出力され、計測部123から有利状態移行部125に送信される。
【0078】
なお、計測部123は、例えば、ART準備信号を受信した場合、すなわち、有利状態に移行した場合に、天井消化ゲーム数をゼロリセットする。また、設定変更信号、リセット信号、あるいは、電源オン信号を受信した場合、すなわち、スロットマシン1が設定変更またはリセットまたは電源オンされた場合も、天井消化ゲーム数をゼロリセットする。
【0079】
演出制御部124は、例えば、役抽せん部111から出力される役抽せん結果信号、擬似遊技発生部115の擬似遊技役抽せん部1151から出力される擬似役抽せん結果信号、有利状態抽せん部121から出力されるART抽せん結果信号、あるいは、ART制御部122から出力されるART移行信号および通常状態移行信号に応じて、1ゲーム毎に、演出パターンを選択する。演出パターンの選択は、抽せんされた役、あるいは、遊技状態等に対応する演出の内容が記憶されているテーブルに基づいて行われる。演出制御部124は、選択された演出パターンに基づいて、液晶表示装置22、電飾装置23、および、スピーカ24を制御して、演出を出力する。
【0080】
ところで、演出テーブルは、例えば、所定の役に当せんした場合、あるいは、ART抽せんに当せんした場合に選択される可能性がある前兆演出テーブルを含んでいる。前兆演出テーブルとは、前兆演出が行われる所定の遊技期間(前兆演出期間)にのみ選択される演出テーブルに記憶されている領域の1つであり、前兆演出とは、遊技状態が有利状態に移行する期待度を示唆する演出の1つである。
【0081】
前兆演出テーブルが選択された場合、演出制御部124は、前兆演出を終了させる遊技期間(前兆ゲーム数)を決定し、記憶する。そして、演出制御部124は、前兆演出の開始から前兆演出期間に経過した遊技期間(前兆消化ゲーム数)を計測し、この前兆消化ゲーム数が、記憶された前兆ゲーム数に達したか否かを判定する。前兆消化ゲーム数が、記憶された前兆ゲーム数に達したと判定された場合、演出制御部124は、前兆演出を終了する。なお、演出制御部124により計測される前兆消化ゲーム数には、遊技期間に加え、擬似遊技期間を含むことができる。
【0082】
また、演出制御部124は、報知部1241を有している。この報知部1241は、例えば、役再当せん抽せんに当せんした場合、遊技期間決定部1172から出力された再当せんゲーム数信号と、役再当せん計測判定部1173から出力された再当せん消化ゲーム数信号とに基づいて、再当せんゲーム数から再当せん消化ゲーム数を除いた残りの遊技期間、すなわち、チェリーを再度当せんさせるまでに経過させなければならないゲーム数を、例えば、液晶表示装置22を介して、遊技者に報知する。
【0083】
有利状態移行部125は、遊技状態を所定の有利状態への移行に要する遊技期間の長さの上限値(天井ゲーム数)を設定し、計測部123から出力された天井計測信号に基づいて、計測された天井消化ゲーム数が、設定された天井ゲーム数に到達したか否かを判定する。そして、計測された遊技期間が設定された天井ゲーム数に到達したと判定された場合、有利状態移行部125は、遊技状態を所定の有利状態に移行させる。例えば、計測部123により計測された遊技期間が設定された天井ゲーム数に到達した場合、有利状態移行部125は、遊技状態をARTに移行させるための強制移行信号を出力する。出力された強制移行信号は、ART制御部122に送信され、遊技状態をARTに移行させる(天井機能)。
【0084】
なお、天井ゲーム数は、例えば、予め定められた遊技期間であり、計測された遊技期間が設定された天井ゲーム数に到達した場合に加え、スロットマシン1が設定変更またはリセットされた場合等に、再設定される。
【0085】
(遊技制御処理)
次に、図8図10を参照して、スロットマシン1の遊技制御処理について説明する。
【0086】
[遊技期間における遊技制御処理]
図8に示すように、遊技者によりベットスイッチ32の操作が行われると、メイン制御部110は、ベットスイッチ32をオンして、ベットスイッチの操作信号を出力する(ステップS100)。
【0087】
ベットスイッチ32の操作信号が出力された後、遊技者によりレバー33が操作されると、メイン制御部110は、レバー33をオンして、レバー33の操作信号を出力する(ステップS101)。レバー33の操作信号が出力されると、役抽せん部111が、役の抽せんを行う(ステップS102)。役の抽せんの結果は、役抽せん部111によって役抽せん結果信号として出力される。出力された役抽せん結果信号は、役抽せん部111から擬似遊技発生部115および計測部123等に送信される。
【0088】
役抽せん部111から役抽せん結果信号が送信されると、擬似遊技発生部115は、役抽せん結果信号等に基づいて、擬似遊技期間を発生させるか否かを判定する(ステップS103)。擬似遊技期間を発生させると判定された場合は、ステップS200に進む。
【0089】
一方、擬似遊技期間を発生させないと判定された場合、回転リール制御部112が、ステッピングモータ61,62,63を制御して、回転リール41,42,43の回転を開始させる。そして、遊技者によりストップスイッチ34,35,36が操作されると、メイン制御部110が、ストップスイッチ34,35,36をオンして、ストップスイッチ34,35,36の操作信号を出力する(ステップS104)。ストップスイッチ34,35,36の操作信号が出力されると、回転リール制御部112は、ステッピングモータ61,62,63を制御して、回転リール41,42,43を停止させる(ステップS105)。
【0090】
遊技期間においては、回転リール41,42,43の回転中にストップスイッチ34,35,36が操作されると、役抽せん結果信号に基づいて、ストップスイッチ34,35,36が操作された位置から4コマ(4図柄)以内、あるいは、190ms以内に停止するように、引き込み制御または蹴飛ばし制御が行われる。なお、引き込み制御とは、特定の図柄が有効ライン上に停止するように、回転リール41,42,43を停止させる制御である。また、蹴飛ばし制御とは、特定の図柄が有効ライン上に停止しないように、回転リール41,42,43を停止させる制御である。
【0091】
また、回転リール制御部112は、ストップスイッチ34,35,36の操作信号が出力されると、全ての回転リール41,42,43が停止したか否かを判定する(ステップS106)。全ての回転リール41,42,43が停止していないと判定された場合、ステップS104に戻り、全ての回転リール41,42,43が停止するまで、ステップS104〜S106が繰り返される。
【0092】
一方、全ての回転リール41,42,43が停止したと判定された場合、回転リール制御部112は、回転リール停止信号を遊技結果判定部113に送信して、ステップS107に進む。ステップS107では、遊技結果判定部113が、役抽せん結果信号および回転リール停止信号に基づいて、役の抽せんの結果当せんした役が入賞したか否か等の結果判定を行い、この結果判定に基づいてメダルの払い出し等の処理が行われる。ステップS100〜S107の処理が実行されると、メイン制御部110は、1ゲームが終了したと判定する。
【0093】
ステップS107の処理の後、ステップS100に戻り、メイン制御部110は、遊技者によるベットスイッチ32の操作を待つ。
【0094】
[擬似遊技期間における遊技制御処理]
図8に示すように、ステップS103において、擬似遊技期間を発生させると判定された場合、ステップS200に進み、回転リール制御部112が、ステッピングモータ61,62,63を制御して、回転リール41,42,43の回転を開始させると共に、擬似遊技発生部115が、擬似遊技期間を発生させる。このとき、擬似遊技発生部115が、擬似遊技期間の開始を表す擬似遊技開始信号を出力すると共に、擬似遊技継続ゲーム数を決定する。出力された擬似遊技開始信号は、擬似遊技発生部115から回転リール制御部112、擬似遊技役抽せん部1151および計測部123に送信される。また、擬似遊技役抽せん部1151が、擬似遊技開始信号の出力に基づいて、メダルの払い出しを伴わない擬似的な役の抽せんを行い、この抽せん結果を表す擬似役抽せん結果信号を出力する。出力された擬似役抽せん結果信号は、擬似遊技役抽せん部1151から回転リール制御部112および演出制御部124に送信される。
【0095】
擬似遊技開始信号が出力され、擬似遊技期間が開始された後、遊技者によりストップスイッチ34,35,36の操作がされると、擬似遊技発生部115は、ストップスイッチ34,35,36をオンして、ストップスイッチ34,35,36の擬似操作信号を出力する(ステップS201)。ストップスイッチ34,35,36の擬似操作信号が出力されると、回転リール制御部112は、擬似遊技発生部115から送信された擬似遊技演出信号に基づいてステッピングモータ61,62,63を制御して、回転リール41,42,43を擬似的に停止させる(ステップS202)。
【0096】
擬似遊技期間においては、遊技期間とは異なり、任意の態様で回転リール41,42,43の制御を行うことができる。例えば、ストップスイッチ34,35,36が操作された位置から4コマ(190ms)以上移動させて停止するように制御することもできし、あるいは、回転リール41,42,43を逆回転させるように制御することもできる。
【0097】
また、回転リール制御部112は、ストップスイッチ34,35,36の擬似操作信号が出力されると、全ての回転リール41,42,43が擬似的に停止したか否かを判定する(ステップS203)。全ての回転リール41,42,43が擬似的に停止していないと判定された場合、ステップS201に戻り、全ての回転リール41,42,43が擬似的に停止するまで、ステップS201〜S203が繰り返される。
【0098】
一方、全ての回転リール41,42,43が擬似的に停止したと判定された場合、回転リール制御部112は、全ての回転リール41,42,43が擬似停止したことを表す回転リール擬似停止信号を出力する。出力された回転リール擬似停止信号は、回転リール制御部112から擬似遊技発生部115、計測部123および演出制御部124に送信される。回転リール擬似停止信号を受信した擬似遊技発生部115は、現在の擬似遊技消化ゲーム数に1を加えたゲーム数を、新たな擬似遊技消化ゲーム数として計測する(ステップS204)。
【0099】
なお、回転リール41,42,43の擬似的な停止とは、回転リール41,42,43が完全に停止していないが、停止しているように見える状態をいう。ここでは、回転リール制御部112が、ストップスイッチ34,35,36の操作に応じた停止位置で回転リール41,42,43を回転方向に僅かに振動させて、回転リール41,42,43が完全に停止しないように制御している。このため、全ての回転リール41,42,43が擬似的に停止し、有効ライン上に所定の役に対応する図柄が揃ったとしても、メダルの払い出しは行われない。
【0100】
回転リール擬似停止信号が出力され、擬似遊技消化ゲーム数が計測された後、遊技者によりベットスイッチ32が操作されると、擬似遊技発生部115は、ベットスイッチ32をオンして、ベットスイッチ32の擬似操作信号を出力する(ステップS205)。ベットスイッチ32の擬似操作信号が出力された後、遊技者によりレバー33が操作されると、擬似遊技発生部115は、レバー33をオンして、レバー33の擬似操作信号を出力する(ステップS206)。出力されたレバー33の擬似操作信号は回転リール制御部112に送信され、各回転リール41,42,43を回転させる。
【0101】
レバー33の擬似操作信号が出力されると、擬似遊技発生部115は、ステップS204で計測された擬似遊技消化ゲーム数が擬似遊技継続ゲーム数に到達したか否かに基づいて、擬似遊技期間が終了した否かを判定する(ステップS207)。具体的には、まず、計測された擬似遊技消化ゲーム数が擬似遊技継続ゲーム数に到達したか否かを判定する。計測された擬似遊技消化ゲーム数が擬似遊技継続ゲーム数に到達したと判定された場合、擬似遊技発生部115は、擬似遊技期間を終了させるための擬似遊技終了信号を出力する。一方、計測された擬似遊技消化ゲーム数が擬似遊技継続ゲーム数に到達していないと判定された場合、擬似遊技発生部115は、擬似遊技期間を継続させるための擬似遊技継続信号を出力する。出力された擬似遊技終了信号および擬似遊技継続信号は、擬似遊技発生部115から回転リール制御部112および演出制御部124に送信される。
【0102】
擬似遊技期間が終了していないと判定され、擬似遊技継続信号が出力された場合、擬似遊技役抽せん部1151が、擬似遊技継続信号の出力に基づいて、メダルの払い出しを伴わない擬似的な役の抽せんを行い、この抽せん結果を表す擬似役抽せん結果信号を出力する。その後、ステップS201に戻り、擬似遊技期間が終了するまでステップS201〜S207が繰り返される。
【0103】
一方、擬似遊技期間が終了したと判定され、擬似遊技終了信号が出力された場合、擬似遊技発生部115は、擬似遊技役抽せん部1151による擬似的な役の抽せんを行うことなく擬似遊技期間を終了させて、ステップS104に進む。そして、全ての回転リール41,42,43が停止した後、ステップS102において行われた役の抽せんの結果に基づいて、結果判定および処理が行われる(ステップS104〜ステップS107)。
【0104】
[チェリー再当せん機能]
チェリー再当せん機能に関するメイン制御部110の制御を、図9を用いて説明する。図9に示すチェリー再当せん機能の制御処理は、図8に示す遊技期間および擬似遊技期間の制御処理と並行して行われる。
【0105】
図9に示すように、遊技者によるレバー33の操作によって、レバー33の操作信号が出力されると、役抽せん部111が、役の抽せんを行う(ステップS300)。役の抽せんの結果は、役抽せん部111によって役抽せん結果信号として出力される。出力された役抽せん結果信号は、役抽せん部111から役再当せん制御部117等に送信される。
【0106】
役再当せん制御部117に役抽せん結果信号が送信されると、役再当せん抽せん判定部1171は、既に再当せん抽せんに当せんし、かつ、チェリーを再度当せんさせる前の準備状態であるか否かを判定する(ステップS301)。準備状態であると判定された場合は、ステップS302に進み、役抽せん部111の役の抽せんにより当せんした役に応じて、ポイント獲得抽せんを行う。獲得したポイントは、チェリーを再度当せんさせた後に行われるチェリーを当せんさせるか否かの抽せん(再々当せん抽せん)で用いられる。ポイント獲得抽せんが行われた後、ステップS308に進む。
【0107】
既に再当せん抽せんに当せんし、かつ、チェリーを再度当せんさせる前の準備状態でないと判定された場合、役再当せん抽せん判定部1171は、役抽せん結果信号に基づいて、役抽せん部111の役の抽せんにより当せんした役がチェリーであるか否かを判定する(ステップS303)。役抽せん部111の役の抽せんの結果、当せんした役がチェリーではないと判定された場合、S300に戻り、レバー33の操作信号が出力され、役抽せん部111により役の抽せんが行われるのを待つ。
【0108】
一方、役抽せん部111の役の抽せんの結果、当せんした役がチェリーであると判定された場合、役再当せん抽せん判定部1171が、チェリーを再度当せんさせるか否かの抽せんである再当せん抽せんを行い(ステップS304)、再当せん抽せんに当せんしたか否かの判定を行う(ステップS305)。再当せん抽せんの結果、再当せん抽せんに当せんしていないと判定された場合、S300に戻り、レバー33の操作信号が出力され、役抽せん部111により役の抽せんが行われるのを待つ。
【0109】
一方、再当せん抽せんに当せんしたと判定された場合、役再当せん抽せん判定部1171は、再々当せん抽せんで用いられるポイント獲得抽せんを行い(ステップS306)、再当せんゲーム数を決定する(ステップS307)。
【0110】
再当せんゲーム数が決定されると、役再当せん抽せん判定部1171は、役再当せん計測判定部1173により計測された再当せん消化ゲーム数が遊技期間決定部1172により決定された再当せんゲーム数に到達したか否かを判定する(ステップS308)。再当せん消化ゲーム数が再当せんゲーム数に到達したと判定された場合、役再当せん抽せん判定部1171は、役再当せん発生信号を出力し、擬似遊技発生部115に送信する。擬似遊技発生部115は、受信した役再当せん発生信号に基づいて、擬似遊技期間を発生させ、この擬似遊技期間において、役抽せん部111による役の抽せんおよび擬似遊技役抽せん部1151による擬似的な役の抽せんを行うことなく、チェリーを再度当せんさせる(ステップS309)。その後、獲得したポイントに応じて再々当せん抽せんを行い(ステップS310)、ステップS305に進んで、役再当せん抽せん判定部1171は、再び再当せん抽せんに当せんしたか否かの判定を行う。
【0111】
一方、再当せん消化ゲーム数が再当せんゲーム数に到達していないと判定された場合、役再当せん抽せん判定部1171は、遊技期間決定部1172から出力された再当せんゲーム数信号および役再当せん計測判定部1173から出力された再当せん消化ゲーム数信号を報知部1241に送信する(ステップS311)。報知部1241は、再当せんゲーム数信号および再当せん消化ゲーム数信号に基づいて、チェリーを再度当せんさせるまでの遊技期間、すなわち、再当せんゲーム数(遊技期間決定部1172により決定された遊技期間)から、再当せん消化ゲーム数(役再当せん計測判定部1173により計測された遊技期間)を除いた残りの遊技期間を遊技者に報知する。その後、S300に戻り、レバー33の操作信号が出力され、役抽せん部111により役の抽せんが行われるのを待つ。
【0112】
このように、役再当せん抽せん判定部1171は、役抽せん部111の役の抽せんによりチェリーが当せんした場合に、このチェリーを再度当せんさせるか否かの抽せんを行う。役再当せん抽せん判定部1171によりチェリーを再度当せんさせると判定された場合、遊技期間決定部1172により決定された再当せんゲーム数の経過後に、擬似遊技発生部115が、チェリーを再度当せんさせる。このため、役抽せん部111の役の抽せんによりチェリーが当せんしたときだけでなく、チェリーが当せんした後についても、遊技者に期待感を持たせることができる。その結果、遊技の興趣を増大させ、遊技者の遊技意欲を持続させることができる。
【0113】
また、遊技期間決定部1172により決定された再当せんゲーム数の経過後に擬似遊技期間を発生させ、この擬似遊技期間にチェリーを再度当せんさせる。擬似遊技期間を発生させることにより、遊技者に違和感を与えることなく、チェリーを再度当せんさせることができる。
【0114】
ところで、従来、いわゆる天井機能を有し、遊技者に著しい不利益をもたらすような状況を回避しているスロットマシンがある。このような従来のスロットマシンでは、天井機能の恩恵を得るために消化する必要があるゲーム数(天井ゲーム数)は、通常、遊技者に報知されない。このため、遊技者が有しているスロットマシンの知識および情報が乏しい場合、天井消化ゲーム数が天井ゲーム数目前であるにもかかわらず遊技を止めてしまう等、遊技者が不利益を被る場合があった。
【0115】
前記スロットマシン1では、チェリーを再度当せんさせる場合において、報知部1241が、遊技期間決定部1172により決定された遊技期間から、前記役再当せん計測判定部1173により計測された遊技期間を除いた残りの遊技期間を遊技者に報知する。このため、再当せん抽せんに当せんした場合、チェリーを再度当せんさせるゲーム数が常に遊技者に報知されるので、再当せん抽せんに当せんしたにもかかわらず遊技をやめてしまうという遊技者の不利益を防止できる。また、チェリーの再度の当せんを報知することで、遊技の興趣を増大させ、遊技者の遊技意欲を持続させることができる。
【0116】
[昇格抽せん機能]
昇格抽せん機能に関するメイン制御部110の制御を、図10を用いて説明する。図10に示す昇格抽せん機能の制御処理は、図8に示す遊技期間および擬似遊技期間の制御処理および図6に示すチェリー再当せん機能の制御処理と並行して行われる。
【0117】
図10に示すように、まず、役再当せん抽せん判定部1171は、役抽せん部111の役の抽せんにより当せんした役がチェリーであった場合に、チェリーを再度当せんさせるか否かの抽せん(再当せん抽せん)を行い、この再当せん抽せんに当せんしたか否かの判定を行う(ステップS400)。再当せん抽せんに当せんしていないと判定された場合、既に再当せん抽せんに当せんし、かつ、チェリーを再度当せんさせる前の準備状態であると判定されるまでステップS400が繰り返される。
【0118】
再当せん抽せんに当せんしたと判定された場合、再当せん消化ゲーム数が、遊技期間決定部1172により決定された遊技期間、すなわち、役抽せん部111の役の抽せんの結果チェリーが当せんしてから、このチェリーを再度当せんさせるまでの遊技期間である再当せんゲーム数に到達したと判定されるまで、ステップS401〜ステップS404を繰り返す。詳しくは、レバー33がオンされ(ステップS401)、回転リール41,42,43が全て停止し、遊技の結果が判定され、処理された後(ステップS402)、役再当せん計測判定部1173が、現在の再当せん消化ゲーム数に1ゲームを加えたゲーム数を新たな再当せん消化ゲーム数として計測する(ステップS403)。新たな再当せん消化ゲーム数が計測されると、役再当せん計測判定部1173が、新たな再当せん消化ゲーム数が再当せんゲーム数に到達したか否かを判定する(ステップS404)。新たな再当せん消化ゲームが再当せんゲーム数に到達していないと判定された場合、ステップS401に戻り、ステップS401〜ステップS404が繰り返される。
【0119】
新たな再当せん消化ゲームが再当せんゲーム数に到達したと判定された場合、役再当せん抽せん判定部1171は、再当せん消化ゲームが再当せんゲーム数に到達したことを表す役再当せん発生信号を出力し、役再当せん抽せん判定部1171から擬似遊技発生部115に送信する。擬似遊技発生部115は、役再当せん発生信号を受信し、レバー33がオンされた後(ステップS405)、擬似遊技期間を発生させ、擬似遊技期間が開始される(ステップS406)。
【0120】
擬似遊技期間が開始されると、昇格判定部118が、役再当せん抽せん判定部1171により再度当せんさせると判定されたチェリー(当せんチェリー)が、昇格可能な所定のチェリー、すなわち、弱チェリー、強チェリーおよび中段チェリーであるか否かを判定する(ステップS407)。
【0121】
当せんチェリーが、弱チェリー、強チェリーおよび中段チェリーであると判定された場合、昇格判定部118は、昇格抽せんを行い(ステップS408)、この昇格抽せんに当せんしたか否かを判定する(ステップS409)。
【0122】
昇格抽せんに当せんしたと判定された場合、昇格判定部118は、昇格後のチェリー(昇格チェリー)を決定し、この昇格抽せんの結果を昇格抽せん結果信号として出力する。出力された昇格抽せん結果信号は、昇格判定部118から擬似遊技発生部115および有利状態抽せん部121に送信される。擬似遊技発生部115は、受信した昇格抽せん結果信号に基づいて、昇格チェリーに対応する図柄が有効ライン上に揃うように、回転リール制御部112を制御する。また、有利状態抽せん部121は、受信した昇格抽せん結果信号に基づいて、昇格チェリーが役抽せん部111の役の抽せんにより当せんしたと判定して、遊技状態を有利状態に移行させるか否かの抽せんを行う。このように、擬似遊技期間において、昇格抽せんの結果得られたチェリーを再度当せんさせる(ステップS410)。
【0123】
一方、ステップS407において当せんチェリーが究極チェリーであった場合、あるいは、ステップS409において昇格抽せんに当せんしていないと判定された場合は、チェリーの昇格が行われない。昇格判定部118は、この昇格抽せんの結果を昇格抽せん結果信号として出力し、この昇格抽せん結果信号を擬似遊技発生部115および有利状態抽せん部121に送信する。擬似遊技発生部115は、受信した昇格抽せん結果信号に基づいて、当せんチェリーに対応する図柄が有効ライン上に揃うように、回転リール制御部112を制御して、役抽せん部111の役の抽せんにより当せんしたチェリーを再度当せんさせる(ステップS411)。
【0124】
チェリーを再度当せんさせた後、擬似遊技発生部115は、擬似遊技期間を終了させ(ステップS412)、ステップS401のレバー33の操作に基づく遊技の結果を判定し、処理する(ステップS413)。
【0125】
遊技結果を判定し、処理した後、役再当せん抽せん判定部1171は、再びチェリーを再度当せんさせるか否かの抽せん(再々当せん抽せん)を行う(ステップS414)。再々当せん抽せんは、例えば、ステップS401〜S404の間に、役抽せん部111の役の抽せんにより当せんした役に応じて抽せんされるポイントの獲得数に応じて、当せん確率が変動する。再々当せん抽せんが行われた後、ステップS400に戻り、役再当せん抽せん判定部1171によって、再び再当せん抽せんに当せんしたか否かの判定が行われる。
【0126】
このように、所定のチェリーを再度当せんさせる場合に、所定のチェリーに代えて、所定のチェリーよりも高い確率で遊技状態を通常状態よりも有利な有利状態に移行可能なチェリー(昇格チェリー)を当せんさせる昇格抽せんを行う。昇格抽せんに当せんした場合は昇格チェリーを当せんさせ、昇格抽せんに当せんしなかった場合は所定のチェリーを当せんさせる。
【0127】
ところで、従来、役の抽せんによって特別役に当せんした後、特別役が入賞するまで、特別役の当せんを持ち越しているスロットマシンがある。このような従来のスロットマシンでは、当せんした特別役を持ち越している間に、他の種類の特別役に当せんしない限り、持ち越している役が入れ替えられることがなかった。このため、特別役が当せんしたとき以外に遊技者に期待感を持たせることができなかった。
【0128】
前記スロットマシン1では、所定のチェリーが当せんした場合、所定のチェリー当せん時だけでなく、所定のチェリーが当せんした後についても、遊技者に期待感を持たせることができる。その結果、遊技の興趣を増大させ、遊技者の遊技意欲を持続させることができる。
【0129】
[擬似遊技期間の終了表示機能]
擬似遊技期間の終了表示機能に関するメイン制御部110の制御を、図11を用いて説明する。図11に示す擬似遊技期間の終了表示機能に関する制御処理は、図8図10に示す制御処理と並行して行われる。
【0130】
図11に示すように、ステップS500で擬似遊技期間が開始されると、擬似遊技発生部115は、全ての回転リール41,42,43が擬似停止し(または、擬似停止したとみなされ)、回転リール制御部112から回転リール擬似停止信号が出力された後、擬似遊技開始信号を出力してから経過した擬似遊技期間である擬似遊技消化ゲームが、擬似遊技抽せんに当せんしたときに決定された擬似遊技期間の長さである擬似遊技継続ゲーム数から1ゲームを引いたゲーム数(擬似遊技終了準備ゲーム数)に到達したか否かを判定する(ステップS501)。擬似遊技消化ゲームが擬似遊技終了準備ゲーム数に到達していないと判定された場合、擬似遊技発生部115は、現在の擬似遊技消化ゲーム数に1ゲームを加えたゲーム数を新たな擬似遊技消化ゲーム数として計測する(ステップS502)。そして、擬似遊技消化ゲームが擬似遊技終了準備ゲーム数に到達したと判定されるまで、ステップS501およびステップS502が繰り返される。
【0131】
擬似遊技消化ゲームが擬似遊技終了準備ゲーム数に到達したと判定された場合、擬似遊技発生部115は、擬似遊技期間を終了させるための擬似遊技終了準備信号を出力し、回転リール制御部112等に送信する。回転リール制御部112は、受信した擬似遊技終了準備信号に基づいて、擬似遊技終了信号が出力された後、ストップスイッチ34,35,36の操作信号が出力されたときに、リプレイに対応する図柄が有効ライン上に揃うように、回転リール41,42,43を制御する(ステップS503)。回転リール擬似停止信号が回転リール制御部112から出力され、レバー33の擬似操作信号が出力されると、擬似遊技発生部115は、擬似遊技消化ゲーム数が擬似遊技継続ゲーム数に到達したと判定し、擬似遊技期間を終了させるための擬似遊技終了信号を出力する。これにより、擬似遊技期間を終了させる。
【0132】
ところで、従来、回動演出中に、実行時間があらかじめ決まっている演出にあわせて開始及び終了するように、回転リールの図柄の位置調整を行っているスロットマシンがある。このような従来のスロットマシンでは、回動演出は、回転リールの回転開始を留保し、ストップスイッチの操作を無効状態にする、いわゆるフリーズ中に行われている。しかし、例えば、回動演出中にストップスイッチの操作を有効状態にした場合、回胴演出により有効ライン上に揃う回転リールの図柄によっては、遊技者に違和感を与える場合がある。これにより、スムーズな遊技を行うことができない場合があった。
【0133】
前記スロットマシン1では、擬似遊技期間を終了させるための擬似遊技終了信号が出力された後、ストップスイッチ34,35,36の操作信号が出力されたとき、すなわち、擬似遊技期間の最後に、リプレイに対応する図柄の組み合わせが有効ライン上に揃うように、回転リール41,42,43が制御される。このため、遊技者に違和感を与えることなく、スムーズな遊技を行うことができる。
【0134】
[擬似遊技期間におけるスイッチの制御処理]
擬似遊技期間におけるスイッチの制御処理を、図12を用いて説明する。図12に示す擬似遊技期間におけるスイッチの制御処理は、図8図11に示す制御処理と並行して行われる。
【0135】
図12に示すように、ステップS600で擬似遊技期間が開始されると、擬似遊技発生部115は、ベットスイッチ32、レバー33、および、ストップスイッチ34,35,36の操作を監視し、いずれかのスイッチが操作されたか否かを判定する(ステップS601)。
【0136】
いずれかのスイッチが操作されたと判定された場合、擬似遊技発生部115は、操作されたスイッチの操作信号が既に出力されているか否かを判定する(ステップS602)。操作されたスイッチの操作信号が出力されていないと判定された場合、擬似遊技発生部115は、操作されたスイッチをオンし、このスイッチの操作信号を出力する(ステップS603)。一方、操作されたスイッチの操作信号が出力されていると判定した場合、ステップS601に戻り、いずれかのスイッチが操作されるのを待つ。
【0137】
このとき、いずれかの回転リール41,42,43に対応するストップスイッチ34,35,36の操作が行われ、この操作が行われた回転リール41,42,43が擬似停止するまでの間に、操作が行われていない他の回転リール41,42,43に対応するストップスイッチ34,35,36の操作が行われた場合、回転リール制御部112は、後に行われたストップスイッチ34,35,36の操作を無効とすることなく受け付けて、このストップスイッチ34,35,36に対応する回転リール41,42,43を擬似停止させる。例えば、左回転リール41に対応する左ストップスイッチ34の操作が行われて左回転リール41が擬似停止するまでの間に、中回転リール42に対応する中ストップスイッチ35の操作が行われた場合、回転リール制御部112は、中ストップスイッチ35の操作を無効とすることなく受け付けて、中回転リール42を停止させる。
【0138】
また、既に操作が受け付けられたベットスイッチ32、レバー33およびストップスイッチ34,35,36のうち、少なくとも1つのスイッチが操作されている状態で、未だ操作されていないベットスイッチ32、レバー33およびストップスイッチ34,35,36のいずれか1つのスイッチが操作された場合に、この操作を無効とすることなく受け付ける。例えば、左回転リール41に対応するストップスイッチ34の操作のみが行われ、この操作が受け付けられて、回転リール41,42,43のうち、左回転リール41のみが回転している状態で、左ストップスイッチ34の操作を行っている(左ストップスイッチ34を押したままにしている)場合でも、未だ操作されていない中回転リール42に対応するストップスイッチ35の操作が行われると、回転リール制御部112は、中ストップスイッチ35の操作を無効とすることなく受け付けて、中回転リール42を停止させる。
【0139】
ステップS601において、いずれかのスイッチが操作されていないと判定された場合、擬似遊技発生部115は、擬似遊技期間の開始から、あるいは、既に出力されたベットスイッチ32、レバー33、および、ストップスイッチ34,35,36の擬似操作信号のうち、最後に出力された擬似操作信号が出力されたときから、所定の時間(例えば90秒)が経過しているか否かを判定する。所定の時間が経過していないと判定された場合、ステップS601に戻り、いずれかのスイッチが操作されるのを待つ。
【0140】
一方、所定の時間が経過していると判定された場合、擬似遊技発生部115は、未だ擬似操作信号が出力されていないベットスイッチ32、レバー33、および、ストップスイッチ34,35,36の操作が行われたものとみなし、操作されたものとみなしたスイッチに対応する擬似操作信号を出力する(ステップS603)。このとき、擬似操作信号が出力されていないスイッチは、ベットスイッチ32、レバー33、左ストップスイッチ34、中ストップスイッチ35、右ストップスイッチ36の順に操作されたものとみなされて、擬似操作信号が出力される。
【0141】
なお、ベットスイッチ32、レバー33、および、ストップスイッチ34,35,36の監視は、左ストップスイッチ34、中ストップスイッチ35、右ストップスイッチ36、ベットスイッチ32、レバー33の順に行う。例えば、擬似遊技期間の開始から、いずれのスイッチの操作が行われなかった場合、擬似遊技期間の開始から90秒後に左ストップスイッチ34の操作が行われたものとみなされ、左ストップスイッチ34の擬似操作信号が出力され、左回転リール41が擬似停止する。
【0142】
ベットスイッチ32、レバー33、および、ストップスイッチ34,35,36の擬似操作信号が全て出力されると、擬似遊技発生部115は、擬似遊技終了信号が出力されているか否かに基づいて、擬似遊技期間を終了させるか否かを判定する(ステップS605)。擬似遊技期間を継続させると判定された場合、ステップS601に戻り、擬似遊技期間が終了するまでステップS601〜S605を繰り返す。擬似遊技期間を終了させると判定された場合、擬似遊技期間を終了させて、ステップS600に戻り、擬似遊技期間が再び開始されるのを待つ。
【0143】
ところで、従来のスロットマシンでは、いずれかの回転リールに対応するストップスイッチの操作が行われて回転リールが完全に停止する前に、他の回転リールに対応するストップスイッチの操作が行われても、ストップスイッチの操作を無効として、他の回転リールの停止は行われない。このため、ストップスイッチの操作が速すぎると、場合によっては複数回ストップスイッチを操作する必要があり、スムーズな遊技を行うことができなかった。
【0144】
前記スロットマシン1では、擬似遊技期間において、先に行われたストップスイッチ34,35,36の操作によって回転した回転リール41,42,43の擬似停止を待つことなく、他の回転リール41,42,43に対応するストップスイッチ34,35,36の操作を行うことができる。その結果、遊技者にスムーズな遊技を提供できる。
【0145】
また、特許文献1(特開2014−50444号公報)に記載された従来のスロットマシンでは、いずれかのスイッチを操作した状態で、他のスイッチの操作を行っても、他のスイッチの操作は無効とされる。このため、既に操作を行ったスイッチを操作したまま他のスイッチの操作を行ってしまった場合、例えば、ベットスイッチを押したままレバーを操作した場合には、レバーの操作が無効となり、スムーズな遊技を行うことができなかった。
【0146】
前記スロットマシン1では、擬似遊技期間において、既に操作を行ったスイッチを操作したまま他のスイッチの操作を行った場合であっても、他のスイッチの操作を無効とすることなく受け付ける。その結果、遊技者にスムーズな遊技を提供できる。
【0147】
[回転リールの回転開始待ち回避機能]
回転リールの回転開始待ち回避機能の制御処理を、図13図14を用いて説明する。図13図14に示す回転リールの回転開始待ち回避機能の制御処理は、図8図12に示す制御処理と並行して行われる。
【0148】
図13に示すように、遊技者によりベットスイッチ32の操作が行われると、メイン制御部110は、ベットスイッチ32をオンして、ベットスイッチの操作信号を出力する(ステップS700)。ベットスイッチ32の操作信号が出力された後、遊技者によりレバー33が操作されると、メイン制御部110は、レバー33をオンして、レバー33の操作信号を出力する(ステップS701)。
【0149】
レバー33の操作信号が出力されると、擬似遊技発生部115が、役抽せん結果信号等に基づいて、擬似遊技期間を発生させるか否かを判定する(ステップS702)。擬似遊技期間を発生させると判定された場合、回転リール制御部112が、回転リール41,42,43の回転を開始させる(ステップS703)。
【0150】
擬似遊技期間において、回転リール41,42,43の回転が開始されると、回転リール制御部112は、4.1秒経過確認を行う(ステップS704)。
【0151】
具体的には、図14に示すように、4.1秒経過確認がスタートすると、回転リール制御部112が、4.1秒タイマ経過フラグがオンされているか否かを判定する(ステップS800)。4.1秒タイマ経過フラグがオンされていると判定された場合、4.1秒経過確認を終了する。
【0152】
一方、4.1秒経過フラグがオンされていないと判定された場合、回転リール制御部112は、役抽せん部111の役の抽せんが行われた直近のレバー33の操作(すなわち、直近に出力されたレバー33の操作信号)に基づく回転リール41,42,43の回転が開始されてから4.1秒経過したか否かを判定する(ステップS801)。このとき、回転リール制御部112は、直近に出力されたレバー33の操作信号に基づいて回転リール41,42,43の回転が開始されると同時に4.1秒タイマをスタートさせて、計測された時間が4.1秒に到達した否かに基づいて、4.1秒経過した否かを判定する。
【0153】
直近に出力されたレバー33の操作信号に基づいて回転リール41,42,43の回転が開始されてから4.1秒経過していないと判定された場合、4.1秒経過確認を終了する。一方、直近に出力されたレバー33の操作信号に基づいて回転リール41,42,43の回転が開始されてから4.1秒経過したと判定された場合、回転リール制御部112は、4.1秒タイマ経過フラグをオンする(ステップS802)と共に、次の4.1秒タイマを設定し(ステップS803)、4.1秒経過確認を終了する。
【0154】
なお、前記スロットマシン1では、レバー33の操作信号に基づいて回転リール41,42,43の回転が開始してから4.1秒を経過していない場合、レバー33の操作を行っても回転リール41,42,43を回転させないように構成されている。このため、回転リール41,42,43が回転し始めると同時に、4.1秒タイマをスタートさせ、所定のタイミングで4.1秒経過したか否かの確認を行っている。
【0155】
4.1秒経過確認が終了すると、回転リール制御部112が、回転リール41,42,43が定速回転しているか否かを判定する。回転リール41,42,43が定速回転していないと判定された場合、ステップS704に戻り、4.1秒経過確認が行われた後、再び回転リール41,42,43が定速回転しているか否かが判定される。
【0156】
一方、回転リール41,42,43が定速回転していると判定された場合、回転リール制御部112は、遊技者によるストップスイッチ34,35,36の操作により出力されるストップスイッチ34,35,36の操作信号を受け付けて、回転リール41,42,43を停止させる。このとき、回転リール制御部112は、4.1秒経過確認を行った後(ステップS706)、全回転リール41,42,43が擬似停止したか否かを判定する(ステップS707)。全回転リール41,42,43が擬似停止していないと判定された場合、ステップS706に戻り、4.1秒経過確認が行われた後、再び全回転リール41,42,43が擬似停止したか否かが判定される。
【0157】
全回転リール41,42,43が擬似停止したと判定された場合、回転リール制御部112は、全ての回転リール41,42,43が擬似停止したことを表す回転リール擬似停止信号を出力する。回転リール擬似停止信号が出力された後、遊技者によりベットスイッチ32が操作されると、擬似遊技発生部115が、ベットスイッチ32をオンして、ベットスイッチ32の擬似操作信号を出力する(ステップS708)。ベットスイッチ32の擬似操作信号が出力された後、遊技者によりレバー33が操作されると、擬似遊技発生部115は、レバー33をオンして、レバー33の擬似操作信号を出力する(ステップS709)。出力されたレバー33の擬似操作信号は回転リール制御部112に送信され、各回転リール41,42,43を回転させる。
【0158】
レバー33の擬似操作信号が出力されると、擬似遊技発生部115は、擬似遊技終了信号を出力したか否かに基づいて、擬似遊技期間が終了したか否かを判定する。擬似遊技期間が終了していないと判定された場合、ステップS703に戻り、回転リール制御部112が、回転リール41,42,43の回転を開始させる。
【0159】
一方、擬似遊技期間が終了したと判定された場合、回転リール制御部112が、4.1秒タイマ経過フラグがオンされているか否かを判定する(ステップS711)。4.1秒タイマ経過フラグがオンされていない場合、回転リール制御部112は、4.1秒経過確認を行った後(ステップS712)、再び4.1秒タイマ経過フラグがオンされているか否かを判定する。
【0160】
4.1秒タイマ経過フラグがオンされていると判定された場合、回転リール制御部112は、回転リール41,42,43の回転を開始し(ステップS713)、4.1秒タイマをスタートさせる(ステップS714)。
【0161】
なお、例えば、スロットマシン1が設定変更またはリセットまたは電源オンされた直後であって、直近に出力されたレバー33の操作信号が存在しない場合(4.1秒タイマが設定されていない場合)、回転リール制御部112は、4.1秒タイマ経過フラグがオンされているものとみなして、回転リール41,42,43の回転を開始させる。
【0162】
回転リール41,42,43の回転が開始された後、操作者によるストップスイッチ34,35,36の操作により出力されるストップスイッチ34,35,36の操作信号に基づいて、回転リール制御部112は、全ての回転リール41,42,43を停止させる(ステップS715)。全ての回転リール41,42,43が停止すると、遊技結果判定部113により結果判定および処理が行われる(ステップS716)。遊技結果判定部113による結果判定および処理の後、ステップS700に戻り、メイン制御部110が、ベットスイッチ32の操作を待つ。
【0163】
ところで、従来のスロットマシンでは、レバーが操作されて回転リールの回転が開始されてから4.1秒経過する前は、全ての回転リールの回転を停止させて、次のスタートスイッチの操作を行ったとしても、レバーの操作が受け付けられず、次の遊技に進むことができなかった。
【0164】
前記スロットマシン1では、回転リール制御部112によって、役抽せん部111の役の抽せんを伴うレバー33の操作が行われ、回転リール41,42,43の回転が開始されてから4.1秒経過したか否かの判定が行われる4.1秒経過確認が、擬似遊技期間に行われる。このため、擬似遊技期間が終了した直後の遊技では、多くの場合、計測された時間が4.1秒に到達しており、4.1秒タイマ経過フラグがオンされた状態で、4.1秒タイマ経過フラグの判定が行われるため、次の遊技を行うための4.1秒経過待ちを回避できる。その結果、遊技者が感じるストレスを低減し、遊技者の遊技意欲を持続させることができる。
【0165】
なお、当然のことながら、経過確認を行う時間は、4.1秒に限らず、任意に変更できる。
【0166】
(変形例)
役再当せん抽せん判定部1171による再当せん抽せんの対象となる役は、チェリーに限らず、スイカ等の任意の役を採用できる。また、擬似遊技期間においてチェリーを再度当せんさせて、チェリーの再度の当せんに係るメダルの払い出しを行っていないが、これに限らない。可能ならば、メダルの払い出しを伴うようにチェリーを再度当せんさせてもよい。なお、役再当せん抽せんの結果再度当せんした役は、メダルの払い出しがあるか否かを問わず、内部的には、役抽せん部111の役の抽せんの結果当せんした場合と同等に扱われる。
【0167】
昇格抽せんによる昇格は、1段階(例えば弱チェリーから強チェリー)であってもよいし、2段階以上(例えば弱チェリーから中段チェリーまたは究極チェリー)であってもよい。また、例えば、究極チェリーに昇格できないように設定してもよい。この場合、所定のチェリーは、弱チェリーおよび強チェリーとなる。
【0168】
報知部1241によって報知される遊技期間は、再当せんゲーム数から再当せん消化ゲーム数を除いた残りの遊技期間に限らない。例えば、前兆ゲーム数から前兆消化ゲーム数を除いた残りのゲーム数でもよく、スロットマシンにおいて計測されている遊技期間であれば、任意の遊技期間を報知するように設定できる。
【0169】
また、報知する遊技期間は、再当せん抽せんに係る遊技期間に限らない。例えば、天井ゲーム数から天井消化ゲーム数を除いた残りの遊技期間を遊技者に報知してもよい。
【0170】
擬似遊技期間の終了表示機能において、擬似遊技期間の最後に有効ライン上に揃わせる図柄の組み合わせは、リプレイに対応する図柄の組み合わせに限らず、任意の役に対応する図柄の組み合わせを揃わせることができる。
【0171】
前記スロットマシン1では、擬似遊技期間において、先に行われたストップスイッチ34,35,36の操作によって回転した回転リール41,42,43の擬似停止を待つことなく、他の回転リール41,42,43に対応するストップスイッチ34,35,36の操作を行うように制御しているが、可能であれば、通常の遊技期間に行ってもよい
【0172】
また、擬似遊技期間において、既に操作を行ったスイッチを操作したまま他のスイッチの操作を行った場合であっても、他のスイッチの操作を無効とすることなく受け付けるように制御しているが、可能であれば、通常の遊技期間に行ってもよい。
【0173】
役抽せんテーブル1111には、図6図7に示されている情報を含むものに限らず、例えば、特別役物が含まれているものでもよい。特別役物とは、いわゆるビッグボーナス、レギュラーボーナス、および、シングルボーナスをいい、多くのメダルの獲得が期待できる図柄の組み合わせをいう。この場合、ボーナス状態には、特別役物が入賞した後の遊技状態(いわゆるボーナスゲーム)が含まれる。
【0174】
有効ラインは、少なくとも1本設定されていればよい。また、図4に示す各回転リール41,42,43の図柄が一直線に並ぶライン71,72,73,74,75を有効ラインとする必要はなく、例えば、各回転リール41,42,43の図柄がV字状に並ぶラインを有効ラインとしてもよい。また、有効ラインは、ベット数に応じて有効化される場合に限らず、例えば、メダルを1枚ベットすることで、全ての有効ラインが有効化されるようにしてもよい。さらに、遊技状態に応じて、有効ラインが変動するようにしてもよい。
【0175】
遊技状態のARTから通常状態への移行は、ART制御部122によって、ART消化ゲーム数が総ARTゲーム数に達したと判定され、通常準備信号が出力された後、特定の押し順役が当せんし、かつ、この特定の押し順役が入賞しなかった場合に行われるようにしているが、これに限らない。例えば、通常準備信号の出力の有無に関わらず、特定の押し順役が当せんし、かつ、この特定の押し順役が入賞しなかった場合に行われるようにしてもよい。
【0176】
可能であれば、メイン制御部110の構成をサブ制御部120に設けてもよいし、サブ制御部120の構成をメイン制御部110に設けてもよい。
【0177】
以上、説明した構成および機能等は、適宜、組み合わせてもよく、また、適宜、選択、置換、あるいは、削除してもよい。
【0178】
本発明および実施形態を纏めると、次のようになる。
【0179】
本発明の遊技機1は、
複数の図柄が表示された複数の回転リール41,42,43と、
前記回転リール41,42,43を回転させるためのスタートスイッチ33と、
複数の前記回転リール41,42,43の各々に対して設けられ、回転中の前記回転リール41,42,43を停止させるための複数のストップスイッチ34,35,36と、
前記スタートスイッチ33および前記ストップスイッチ34,35,36の操作に基づいて、前記回転リールを制御する制御装置100と、
を備え、
前記制御装置100が、
前記図柄の組み合わせに対応する役の抽せんを行う役抽せん部111と、
前記役抽せん部111による役の抽せんの結果、所定の役が当せんした場合に、この所定の役を再度当せんさせるか否かを抽せんする役再当せん抽せんを行い、この役再当せん抽せんに当せんしたか否かの判定を行う役再当せん抽せん判定部1171と、
前記役再当せん抽せん判定部1171により前記役再当せん抽せんに当せんしたと判定された場合に、前記所定の役が当せんしてから前記所定の役を再度当せんさせるまでの遊技期間を決定する遊技期間決定部1172と、
前記役再当せん抽せん判定部1171により前記役再当せん抽せんに当せんしたと判定されてから経過した遊技期間を計測する役再当せん計測判定部1173と、
を有し、
前記遊技期間決定部1172により決定された遊技期間に到達以降に、前記役抽せん部111による抽せんを行うことなく前記所定の役を再度当せんさせることを特徴としている。
【0180】
本発明の遊技機1によれば、役再当せん抽せん判定部1171は、役抽せん部111の役の抽せんにより所定の役が当せんした場合に、この所定の役を再度当せんさせるか否かの抽せんを行う。役再当せん抽せん判定部1171により所定の役を再度当せんさせると判定された場合、遊技期間決定部1172により決定された再当せんゲーム数の経過後に、所定の役を再度当せんさせる。このため、役抽せん部111の役の抽せんにより所定の役が当せんしたときだけでなく、所定の役が当せんした後についても、遊技者に期待感を持たせることができる。その結果、遊技の興趣を増大させ、遊技者の遊技意欲を持続させることができる。
【0181】
一実施形態の遊技機1では、
前記制御装置100が、
遊技媒体をベットする必要がなく、かつ、前記役抽せん部111による役の抽せんが行われない擬似的な遊技の期間である擬似遊技期間を、前記スタートスイッチ33の操作が有効に行われた後、複数の前記回転リール41,42,43のいずれか1つが停止するまでの間に発生させる擬似遊技発生部115を有し、
前記擬似遊技発生部115は、前記所定の役が当せんしてから経過した遊技期間を計測すると共に、計測された遊技期間が前記遊技期間決定部1172により決定された遊技期間に到達以降に擬似遊技期間を発生させ、この擬似遊技期間において、前記所定の役を再度当せんさせる。
【0182】
前記実施形態の遊技機1によれば、遊技期間決定部1172により決定された遊技期間の経過後に擬似遊技期間を発生させ、この擬似遊技期間に所定の役を再度当せんさせる。擬似遊技期間を発生させることにより、遊技者に違和感を与えることなく、所定の役を再度当せんさせることができる。
【0183】
一実施形態の遊技機1では、
前記制御装置100が、
前記遊技期間決定部1172により決定された遊技期間と、前記役再当せん計測判定部1173により計測された遊技期間とに基づいて、前記所定の役を再度当せんさせるまでの遊技期間を報知する報知部1241を有している。
【0184】
前記実施形態の遊技機1によれば、所定の役を再度当せんさせる場合において、報知部1241が、遊技期間決定部1172により決定された遊技期間から、前記役再当せん計測判定部1173により計測された遊技期間を除いた残りの遊技期間を遊技者に報知する。このため、再当せん抽せんに当せんした場合、所定の役を再度当せんさせるゲーム数が常に遊技者に報知されるので、再当せん抽せんに当せんしたにもかかわらず遊技をやめてしまうという遊技者の不利益を防止できる。また、所定の役の再度の当せんを報知することで、遊技の興趣を増大させ、遊技者の遊技意欲を持続させることができる。
【0185】
一実施形態の遊技機1では、
前記所定の役として、少なくとも第1の役と、当せんした場合に前記第1の役よりも高い確率で、遊技状態を通常状態よりも有利な有利状態に移行可能な第2の役とを含み、
前記制御装置100が、前記役抽せん部111の抽せんにより当せんした役が前記第1の役であり、前記役再当せん抽せん判定部1171により第1の役を再度当せんさせると判定された場合に、前記第1の役に代えて前記第2の役を当せんさせる昇格抽せんを行い、この昇格抽せんに当せんしたか否かを判定する昇格判定部118を有し、前記昇格抽せんの結果得られた役を再度当せんさせる。
【0186】
前記実施形態の遊技機1によれば、第1の役を再度当せんさせる場合に、第1の役に代えて、第1の役よりも高い確率で遊技状態を通常状態よりも有利な有利状態に移行可能な第2の役を当せんさせる昇格抽せんを行う。昇格抽せんに当せんした場合は第2の役を当せんさせ、昇格抽せんに当せんしなかった場合は第1の役を当せんさせる。このため、第1の役が当せんした場合、第1の役の当せん時だけでなく、第1の役が当せんした後についても、遊技者に期待感を持たせることができる。その結果、遊技の興趣を増大させ、遊技者の遊技意欲を持続させることができる。
【0187】
一実施形態の遊技機1では、
前記制御装置100が、前記擬似遊技期間の最後に、前記回転リール41,42,43を制御して、前記役抽せん部111により抽せんされる役のいずれか1つに対応する図柄の組み合わせを表示する。
【0188】
前記実施形態の遊技機1によれば、擬似遊技期間の最後に、役抽せん部111により抽せんされる役のいずれか1つに対応する図柄の組み合わせが有効ライン上に揃うように、回転リール41,42,43が制御される。このため、遊技者に違和感を与えることなく、スムーズな遊技を行うことができる。
【符号の説明】
【0189】
1 スロットマシン
10 筺体
20 前扉
21 窓
22 液晶表示装置
23 電飾装置
24 スピーカ
25 払い出し口
26 下皿
30 操作部
31 メダル投入口
32 ベットスイッチ
33 レバー
34,35,36 ストップスイッチ
40 回転リールユニット
41,42,43 回転リール
50 ホッパーユニット
61,62,63 ステッピングモータ
100 制御装置
110 メイン制御部
111 役抽せん部
1111 役抽せんテーブル
112 回転リール制御部
113 遊技結果判定部
114 ホッパー制御部
115 擬似遊技発生部
1151 擬似遊技役抽せん部
116 外部信号出力部
117 役再当せん制御部
1171 役再当せん抽せん判定部
1172 遊技期間決定部
1173 役再当せん計測判定部
118 昇格判定部
120 サブ制御部
121 有利状態抽せん部
122 ART制御部
123 計測部
124 演出制御部
1241 報知部
125 有利状態移行部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14