特許第6017555号(P6017555)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ イートン コーポレーションの特許一覧

特許6017555開及び閉ループポンプシステムの組合せを利用する油圧システム
<>
  • 特許6017555-開及び閉ループポンプシステムの組合せを利用する油圧システム 図000002
  • 特許6017555-開及び閉ループポンプシステムの組合せを利用する油圧システム 図000003
  • 特許6017555-開及び閉ループポンプシステムの組合せを利用する油圧システム 図000004
  • 特許6017555-開及び閉ループポンプシステムの組合せを利用する油圧システム 図000005
  • 特許6017555-開及び閉ループポンプシステムの組合せを利用する油圧システム 図000006
  • 特許6017555-開及び閉ループポンプシステムの組合せを利用する油圧システム 図000007
  • 特許6017555-開及び閉ループポンプシステムの組合せを利用する油圧システム 図000008
  • 特許6017555-開及び閉ループポンプシステムの組合せを利用する油圧システム 図000009
  • 特許6017555-開及び閉ループポンプシステムの組合せを利用する油圧システム 図000010
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6017555
(24)【登録日】2016年10月7日
(45)【発行日】2016年11月2日
(54)【発明の名称】開及び閉ループポンプシステムの組合せを利用する油圧システム
(51)【国際特許分類】
   F15B 11/02 20060101AFI20161020BHJP
【FI】
   F15B11/02 M
【請求項の数】14
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-519134(P2014-519134)
(86)(22)【出願日】2012年6月29日
(65)【公表番号】特表2014-522949(P2014-522949A)
(43)【公表日】2014年9月8日
(86)【国際出願番号】US2012044888
(87)【国際公開番号】WO2013006423
(87)【国際公開日】20130110
【審査請求日】2015年3月18日
(31)【優先権主張番号】61/503,761
(32)【優先日】2011年7月1日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390033020
【氏名又は名称】イートン コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】EATON CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100068618
【弁理士】
【氏名又は名称】萼 経夫
(74)【代理人】
【識別番号】100104145
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 嘉夫
(74)【代理人】
【識別番号】100135035
【弁理士】
【氏名又は名称】田上 明夫
(74)【代理人】
【識別番号】100131266
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼ 昌宏
(72)【発明者】
【氏名】ディビング、フィリップ、ジェームズ
【審査官】 関 義彦
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭56−152724(JP,U)
【文献】 特開2003−294007(JP,A)
【文献】 特開2005−337496(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F15B 11
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
閉ループ流体回路と、開ループ流体回路と、制御回路とを備えたポンプシステムであって、
前記閉ループ流体回路は、前記閉ループ流体回路に連結された第1部品を回転させるモータと、前記モータを第1最大回転速度で駆動する閉ループポンプとを含み、
前開ループ流体回路は、補助機能を提供する前記開ループ流体回路に連結された第2部品を駆動する開ループポンプを含み、
前記制御回路は、前記開ループポンプを前記開ループ流体回路から遮断している間、同時に、前記開ループポンプを前記閉ループ流体回路に選択的に接続する制御バルブを含み、
前記開ループポンプが前記閉ループ流体回路に接続されたとき、前記閉ループポンプ及び前記開ループポンプは、前記モータを前記第1最大回転速度よりも大きい第2最大回転速度で駆動し
前記閉ループポンプ及び開ループポンプのそれぞれは、可変容量ポンプであり、
更に、前記閉ループ可変容量ポンプ、前記開ループ可変容量ポンプ、前記モータ及び前記制御バルブのそれぞれに接続された一つのコントローラを備え、
前記コントローラは、前記閉ループ可変容量ポンプが前記第1最大回転速度のときに生じる前記第1部品の速度を超える所望の第1部品速度に対応する第1部品速度信号を受信したとき、制御信号を送信して前記制御バルブを作動させて、前記開ループ可変容量ポンプを前記閉ループ流体回路に接続し、
前記制御バルブを作動させて前記開ループ可変容量ポンプを前記閉ループ流体回路に接続する前に、前記開ループ流体回路の補助機能を遮断することを特徴するポンプシステム。
【請求項2】
前記閉ループ流体回路は、更に、前記閉ループポンプの回転方向を制御する制御スプールを備え、前記制御スプールが第1位置にあるとき、前記閉ループポンプからの出力流れは、前記閉ループ流体回路を通して第1方向に向けられることを特徴とする請求項1に記載のポンプシステム。
【請求項3】
前記制御回路は、更に、前記開ループポンプからの出力流れを制御するシャトルバルブシステムを備え、前記開ループポンプが前記閉ループ流体回路に接続され、かつ、前記シャトルバルブシステムが第1位置にあるとき、前記開ループポンプからの出力流れは、前記閉ループ流体回路を通して前記第1方向に向けられることを特徴とする請求項2に記載のポンプシステム。
【請求項4】
更に、前記閉ループ流体回路に、油圧流体を充填するチャージポンプを備えていることを特徴とする請求項1に記載のポンプシステム。
【請求項5】
更に、前記開ループポンプ、前記閉ループポンプ及び前記チャージポンプのそれぞれを駆動する共通のモータを備えていることを特徴とする請求項4に記載のポンプシステム。
【請求項6】
前記シャトルバルブシステムは、シャトルバルブであることを特徴とする請求項3に記載のポンプシステム。
【請求項7】
前記シャトルバルブシステムは、複数の油圧パイロットバルブ及び複数の電気ソレノイド作動バルブのうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項3に記載のポンプシステム。
【請求項8】
請求項1に記載のポンプシステムを備えた輸送ミキサーであって、前記第1部品はドラムを含むことを特徴とする輸送ミキサー。
【請求項9】
閉ループ可変容量ポンプを含む閉ループ流体回路と、開ループ可変容量ポンプを含む開ループ流体回路と、制御バルブと、コントローラとを備えたポンプシステムの制御方法であって、
前記コントローラにより受信された第1所望速度信号に基づいて、前記閉ループ可変容量ポンプの出力流れを調整し、
前記コントローラにより受信された第2所望速度信号に基づいて、前記制御バルブを作動させて、前記開ループ可変容量ポンプを前記閉ループ流体回路に接続し
前記制御バルブを作動させる前に、前記開ループ流体回路の補助機能を遮断することを特徴とするポンプシステムの制御方法。
【請求項10】
更に、前記コントローラによって受信された第3速度信号に基づいて、前記開ループ可変容量ポンプの出力流れを増大させることを特徴とする請求項に記載のポンプシステムの制御方法。
【請求項11】
更に、前記コントローラによって受信された第4所望速度信号に基づいて、前記開ループ可変容量ポンプの出力流れを減少させることを特徴とする請求項10に記載のポンプシステムの制御方法。
【請求項12】
更に、前記コントローラにより受信された所望方向信号に基づいて、前記ループ可変容量ポンプの出力流れの方向を変更することを特徴とする請求項に記載のポンプシステムの制御方法。
【請求項13】
更に、前記コントローラにより受信された所望方向信号に基づいて、前記開ループ可変容量ポンプの出口のシャトルバルブの位置を切換えることを特徴とする請求項12に記載のポンプシステムの制御方法。
【請求項14】
更に、前記閉ループ流体回路に油圧流体を充填することを特徴とする請求項に記載のポンプシステムの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、米国以外の全指定国についての出願人である米国企業のイートン コーポレーション、及び、米国のみを指定国とする出願人である米国民のジェームズ フィリップディビングの名義で、PCT国際特許出願として2012年6月29日に出願され、2011年7月1日に出願された米国仮特許出願第61/503761号について優先権を主張し、その内容は参照することにより全てここに含まれる。
【背景技術】
【0002】
多くの車両及び設備の油圧システムは、油圧モータを駆動するために閉ループポンプを使用し、また、油圧モータ及びシリンダを駆動するために開ループポンプを使用する。閉ループポンプ及びモータシステムは、輸送ミキサードラムの作動、車両を推進するためのギヤボックス内のホイールモータの駆動、又は、プラットフォーム、ヘッド、コンベヤ等の補助機能を作動させるためのモータの駆動に使用することができる。閉ループ流体回路及び開ループ流体回路は、通常、それぞれの回路を独立して作動させる。
【0003】
特定の例では、コンクリートすなわちセメントのトラックとして知られる輸送ミキサーは、建設現場において、大量のコンクリートを輸送し、混合し、注入するために使用される。一般的に、ミキシングドラムを回転させ、また、補助装備を制御するための油圧システムは、以上に簡単に説明した2つの独立した流体回路を含む。第1の流体回路は、ドラムを低速及び高速で回転させることができるポンプを含む。低速回転は、一般的に輸送中に、混合されたコンクリートが硬化するのを防止するために使用される。高速回転は、コンクリートを混合、又は、ドラムを洗浄するときに使用される。その際、一般的に、ミキサーを回転させるために、その全容量が使用されることは、まれであるが、大型のポンプが要求される。第2の流体回路は、輸送ミキサーの補助装備、例えば、タグアクスル、シュートリフト等の駆動用の(第1のポンプに比して)より小さいポンプを使用する。このポンプは、一般的に、建設現場で混合コンクリートを供給するためにのみ使用される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
一形態において、本技術は、閉ループ流体回路と、開ループ流体回路と、制御回路とを備えたポンプシステムに関し、前記閉ループ流体回路は、前記閉ループ流体回路に連結された第1部品を回転させるモータと、前記モータを第1最大回転速度で駆動する閉ループポンプとを含み、前開ループ流体回路は、前記開ループ流体回路に連結された第2部品を駆動する開ループポンプを含み、前記制御回路は、前記開ループポンプを前記開ループ流体回路から遮断している間、同時に、前記開ループポンプを前記閉ループ流体回路に選択的に接続する制御バルブを含み、前記開ループポンプが前記閉ループ流体回路に接続されたとき、前記閉ループポンプ及び前記開ループポンプは、前記モータを前記第1最大回転速度よりも大きい第2最大回転速度で駆動することを特徴する。他の実施形態では、前記閉ループ流体回路は、更に、前記閉ループポンプの回転方向を制御する制御スプールを備え、前記制御スプールが第1位置にあるとき、前記閉ループポンプからの出力流れは、前記閉ループ流体回路を通して第1方向に向けられる。もう一つの実施形態では、前記制御回路は、更に、前記開ループポンプからの出力流れを制御するシャトルバルブシステムを備え、前記開ループポンプが前記閉ループ流体回路に接続され、かつ、前記シャトルバルブシステムが第1位置にあるとき、前記開ループポンプからの出力流れは、前記閉ループ流体回路を通して前記第1方向に向けられる。更にもう一つの実施形態では、ポンプシステムは、更に、前記閉ループ流体回路及び前記開ループ流体回路のそれぞれに、油圧流体を充填するチャージポンプを備えている。更にもう一つの実施形態では、ポンプシステムは、更に、前記開ループポンプ、前記閉ループポンプ及び前記チャージポンプのそれぞれを駆動する共通のモータを備えている。
【0005】
上述のものの他の実施形態では、前記シャトルバルブシステムは、1つのシャトルバルブを含んでいる。もう一つの実施形態では、前記シャトルバルブシステムは、複数の油圧パイロットバルブ及び複数の電気ソレノイド作動バルブのうちの少なくとも一つを含む。特定の実施形態では、前記閉ループポンプ及び開ループポンプのそれぞれは、可変容量ポンプである。他の実施形態では、コントローラは、前記閉ループ可変容量ポンプ、前記開ループ可変容量ポンプ、前記モータ及び前記制御バルブのそれぞれに接続されている。更にもう一つの実施形態では、前記コントローラは、前記閉ループ可変容量ポンプが前記第1最大回転速度のときに生じる前記第1部品の速度を超える所望の前記第1部品速度に対応する第1部品速度信号を受信したとき、制御信号を送信して前記制御バルブを作動させて、前記開ループ可変容量ポンプを前記閉ループ流体回路に接続する。更にもう一つの実施形態では、前記制御バルブは、手動バルブである。
【0006】
もう一つの形態において、本技術は、上述のポンプシステムを含む輸送ミキサーであって、前記第1部品はドラムであることを特徴とする。
もう一つの形態において、本技術は、閉ループ可変容量ポンプを含む閉ループ流体回路と、開ループ可変容量ポンプを含む開ループ流体回路と、制御バルブと、コントローラとを備えたポンプシステムの制御方法に関し、前記コントローラにより受信された第1所望速度信号に基づいて、前記閉ループ可変容量ポンプの出力流れを調整し、前記コントローラにより受信された第2所望速度信号に基づいて、前記制御バルブを作動させて、前記開ループ可変容量ポンプを前記閉ループ流体回路に接続する。一実施形態では、この制御方法は、前記コントローラによって受信された第3速度信号に基づいて、前記開ループ可変容量ポンプの出力流れを増大させることを含む。もう一つの実施形態では、この制御方法は、前記コントローラによって受信された第4所望速度信号に基づいて、前記開ループ可変容量ポンプの出力流れを減少させることを含む。もう一つの実施形態では、この制御方法は、前記コントローラにより受信された所望方向信号に基づいて、前記ループ可変容量ポンプの出力流れの方向を変更することを含む。更にもう一つの実施形態では、この制御方法は、前記コントローラにより受信された所望方向信号に基づいて、前記開ループ可変容量ポンプの出口のシャトルバルブの位置を切換えることを含む。更にもう一つの実施形態では、この制御方法は、前記制御バルブを作動させる前に、前記開ループ流体回路の補助機能を遮断することを含む。もう一つの実施形態では、この制御方法は、前記開ループ流体回路及び前記閉ループ流体回路に油圧流体を充填することを含む。
【図面の簡単な説明】
【0007】
好ましい実施形態が図示されているが、その技術的範囲は、図示の構造及び手段に厳密に限定されるものではない。
図1】輸送ミキサー用のポンプシステムの概略図である。
図2】輸送ミキサー用の開ループ及び閉ループポンプシステムの組合せの概略図である。
図3】二重経路推進システム用の開ループ及び閉ループポンプシステムの組合せの概略図である。
図3A-3B】図3のシステムの一部を拡大した図である。
図4】単一経路推進回路用の開ループ及び閉ループの組合せの概略図である。
図5】単一経路推進回路用の開ループ及び閉ループの組合せの他の実施形態の概略図である。
図6A-6B】輸送ミキサー用の開ループ及び閉ループポンプシステムの組合せを制御する方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
添付の図に示される本開示の例示的な態様を詳細に説明する。可能な限り、これら図面をとおして同じ又は同様の構造を参照するために同じ参照符号を用いる。本出願において、開及び閉ループ油圧システムの組合せは、輸送ミキサーへの適用として多くが説明される。しかしながら、ここで説明される組合せシステムは、作物噴霧機、スキッドステアローダー、ウインドローアー及びコンバイン収穫機等やその他の同様の形式の産業用設備、ミキサー、バッチャー、コンベア及び他の単一用途の回転アクチュエータ応用例のような広範な車両に使用することができる。当業者には、ここに説明されるシステムの他の応用例が考慮され、明らかになるであろう。
【0009】
図1は、輸送ミキサー100用のポンプシステムの概略図を示している。ポンプシステム100は、ドラムモータ104を回転させる第1ポンプ102を含み、ドラムモータ104はドラムを回転させる。第2ポンプ106は、例えば、車両タグアクスル108、セメントシュートリフトすなわち位置決め装置110、あるいは、他の補助部分112等の1つ以上の補助部すなわち補助装備を駆動する。制御マニホールド114及び制御バルブ116は、第2流体回路118からの第2ポンプ106の選択的な遮断、及び、これによる第2ポンプ106の第1流体回路120への接続を可能にする。図示の実施形態では、
第1流体回路120は、閉ループ回路であり、第2流体回路118は、開ループ回路である。しかしながら、他の実施形態では、両方の回路が閉ループ回路でもよい。ドラムは、コンクリート注入時にその内容物を放出するために逆転動作する必要があるので、一般的には第1流体回路に対して開ループ回路は、望ましくない。制御バルブ116及び制御マニホールド114は、第2ポンプ106と2つの回路との選択的な接続及び遮断を可能にする。制御バルブ116は、手動で操作することができ、又は、図示のように、電子コントローラ122によって作動されてもよい。第2ポンプ106の出力を第1流体回路120に組合わせることにより、ドラムモータの速度を増大させることができる。ドラムモータの速度センサ124は、指令入力速度により、制御バルブ116を作動させ、これにより、必要又は要求に応じて、第2ポンプ106を第1流体回路に組合わせる。例えばコンクリートの混合又は、ドラムの洗浄時に、高速回転が要求されたとき、第2ポンプ106の出力が第1流体回路に分配されて、ドラムモータの回転速度を増大できるようにする。
【0010】
補助機能の使用が必要とされ又は要求されたとき、制御バルブ116が再度作動し、これにより、補助部への流れを要求された流量にする。第2ポンプ106が第1流体回路120から遮断されたとき、ドラムモータは、低速で回転して、ドラム内に保持されたコンクリートが確実に硬化しないようにする。上述のように、一般的な補助機能は、タグアクスル圧力制御やシュート制御(リフト、回転、折畳み等)であるが、他の機能を含むこともできる。
【0011】
図2は、輸送ミキサー用の開ループ及び閉ループポンプシステム200の概略図を示す。図2に示されるポンプシステム200は、開ループチャージ回路、ドラムモータを駆動するための可変容量閉ループポンプシステム、及び、輸送ミキサーの補助部を駆動するための可変容量開ループポンプシステムを含む。制御回路280は、開及び閉ループ回路を接続及び遮断するのに使用される多くの部品を含む。
【0012】
チャージ回路は、A側及びB側によって一部が示された閉ループ油圧駆動回路の加圧及び圧力制御を行うチャージポンプ202を含む。チャージポンプ202は、ユニットリザーバ204から主吸込みラインを介して油圧流体を吸込む。吸込みスクリーンすなわちフィルタ206は、リザーバ204から異物がシステムに吸込まれるのを防止する。チャージポンプ202は、動力源すなわちモータ208、一般的には内燃機関又は電気モータによって駆動される。図示のシステムでは、共通のモータ208が動力をスルードライブを介してチャージポンプ202、開ループポンプ210及び閉ループポンプ212の全てに供給する。このような実施形態では、チャージポンプ202は、ポンプ212及びポンプ210の単一のアセンブリに一体に組込むことができる。他の実施形態では、チャージポンプ202に対して専用のモータを使用することができる。チャージポンプの容量は、特定の用途の要求、あるいは、要望によって決定することができる。しかしながら、商業的な実施形態では、他の容量を用いることもできるが、高アイドルエンジンRPMで約8ガロン/分から約12ガロン/分の流量を有するポンプを使用することができる。
【0013】
チャージリリーフバルブ214は、ポンプ212及び関連する制御必需品を含む閉ループ回路に設定されたチャージ圧力を制御する。更に、このリリーフバルブ214は、低圧リリーフバルブ216とバランスしてポンプ212のケース及びモータ218のモータケースを通して適切なオイル流量を供給する。チャージポンプ202の出口は、チャージ圧力フィルタ220を流通させて、油圧駆動回路の低圧側及びポンプ容量を設定する制御バルブ(後で詳述する制御スプール234及びソレノイド236、238)に流入するオイルを濾過する。濾過の後、油圧流体は、低圧側の閉ループ流体回路に流入する。図示の実施形態では、閉ループ流体回路の低圧側は、符号Aによって示されている。チェックバルブ222は、チャージ圧力が回路の低圧側に流入できるようにする。低圧側は、ポンプ212の入口に近接する戻り側である。チェックバルブ224は、閉ループ流体回路の高圧側からの流れを阻止する。モータの回転方向が反対の場合、B側が低圧、戻り側となる。この構造では、チェックバルブ224が流体が高圧供給側から出るのを阻止する一方で、油圧流体は、チェックバルブ222を介して閉ループ回路に流入する。チェックバルブ222,224とポンプ212との間には、出力制限バルブ226,228が配置されている。この閉ループ流体回路には、一般的に最大許容圧力が設定される。特定の実施形態では、バルブ226及び228は、約5000から約6000PSIで作動する。この圧力で、出力制限バルブ226,228を通る流れは、閉ループ流体回路のチャージ圧力をピストン230又は232のスプリングによりポンプ212がストロークしない点まで低下させ、これにより、低下されたチャージ圧力に打勝って斜板をニュートラル方向に向ける。斜板の傾斜角は、ポンプピストンの往復運動の合計に影響するので、出口流量に直接関係する。斜板がニュートラル位置に回動したとき、ピストンは往復動せず、流量はゼロ出力まで減少する。出力流れが第2ポートの外へ向かっているのに対して、斜板は、ニュートラル位置を超えるように制御することができ、駆動されるモータを逆回転させることができる。
【0014】
また、チャージポンプ202は、閉ループポンプ212の流量及び方向の設定に応じてオイルをサーボピストン230又は232に導入するのに使用する制御スプール234に油圧流体を供給する。制御スプール234は、電子コントローラ240によって制御される2つの制御ソレノイド236,238を含む。各ソレノイド236,238は、制御スプール234を移動させることができ、これにより、チャージ圧力を2つのサーボピストン230,232の一方に導き、その結果、ポンプ212を所望の方向にストロークさせる。また、サーボピストン230,232は、流量を制御する。サーボピストン230は、加圧されたとき、斜板を移動させて流体を閉ループ流体回路のA側に供給する。同様に、サーボピストン232は、加圧されたとき、斜板を移動させて流体を閉ループ流体回路のB側に供給し、これにより、ポンプ212が逆転し、その結果、モータ218が逆回転する。他の実施形態では、三方2位置弁を利用して、2つのサーボピストン230,232の一方に直接流れを導くことができる。この構造は、スプール234及びフィードバックリンク242を省略することができ、このフィードバックリンクは、サーボ制御ループと同様の方法でスプールを移動するのに使用されてコントローラ240によって要求された設定容量を維持する。この設定位置は、コントローラ240により、少なくとも一部が、速度センサ244によって測定されるモータ218の要求速度に基づいて決定される。
【0015】
更に、また、チャージポンプ202は、冷却油圧流体の流れを閉ループポンプ212、及び、ドラムミキサーを駆動する油圧モータ218の両方に供給する。閉ループポンプ212からの冷却流体は、油圧クーラー246を通ってリザーバに流入し、リザーバはユニットリザーバ204とすることができる。冷却流体は、モータ218のケースを通ってリザーバへ流れ、このリザーバもまたユニットリザーバ204とすることができる。特定の応用例の要求により、チャージ流れの更なる管理が必要な場合、追加のソレノイド248を利用することができる。これは、モータ218のケース及び閉ループポンプ212にわたる適切な冷却及び最大圧力の要求を確実に達成するのに役立つ。ソレノイド248は、特定の作動状態に応じて電子コントローラ240によって制御することができる。
【0016】
第1流体回路、この場合、閉ループ流体回路は、閉ループ可変容量ポンプ212を含み、この可変容量ポンプは、第1の形態において、油圧流体をA側(低圧側すなわち戻り側)からB側(高圧側すなわち供給側)へ移動させる。上述のように、閉ループポンプ212は、モータ208によって駆動され、その出力流れは、逆転されて、コントローラによる命令に応じて、油圧モータ218を正方向又は逆方向のいずれにも回転させることができる。特定の商業的な実施形態では、異なる容量の他のポンプも考えられるが、閉ループポンプ212は、約30ガロン/分から約35ガロン/分の最大流量を発生する。閉ループポンプ212は、固定又は可変容量のいずれかにすることができる油圧モータ218を直接的に駆動する。モータ218のサイズは、適用例の仕様に基づいて決定することができる。
【0017】
速度センサ244は、モータ出力駆動軸250の回転速度及び方向を測定する。この測定速度は、両ポンプ212及び210を制御するコントローラ240の入力信号として使用されて、駆動軸250の所望の回転速度に合致した適切な流量を供給する。シャフト250は、推進回路、輸送ミキサードラム駆動回路、又は、一般的なあらゆる回転駆動応用装置に用いることができる。シャトルバルブ252は、過度のチャージ(すなわち流体)流れがチャージリリーフバルブ216を介して回路から流出できるようにする。また、シャトルバルブ252は、過度のチャージがモータケースを流通できるようにし、これにより、モータ218の内部の部品を冷却及び潤滑する。チャージリリーフバルブ216は、チャージリリーフバルブ214とバランスして、モータ218のケースを通る流れを適切にする。
【0018】
また、制御オリフィス又は圧力補償流量調整器254が使用されて、必要又は所望される場合、チャージ流量の一部がモータ218のケースをバイパスできるようにする。ポンプ210及びチャージポンプ202からの流れを組合わせることにより、一般的に見られる従来の閉ループ駆動システムよりも相当に大きい流量を得られることになることに注目すべきである。流量調整器254から流出する流れは、システムの規模を考慮して、油圧クーラー246を通るように導かれ、又は、図示されるように、単にリザーバに直接流れる。あるいは、専用のクーラーが流量調整器254の下流に設置される。
【0019】
開ループ流体回路は、可変容量ポンプ210によって駆動され、このポンプは、ユニットリザーバ204から油圧流体を吸込む。開ループ回路ポンプ210は、一実施形態では、負荷感知圧力補償可変容量ポンプとすることができる。ポンプ210は、一般的ないずれかの負荷感知回路のように、圧力制限及び負荷感知フィードバックコントロール210A,210Bの両方を含む。ポンプ210の容量は、適用例の必要に応じて決定されるが、特定の商業的な実施形態では、約15ガロン/分以下の流量が採用される。ポンプ210は、モータ208からのスルードライブ、又は、専用のモータのいずれかによって駆動される。ポンプ210からの出力は、コントローラ240によって制御される比例ソレノイドバルブ262へ流れる。以下に説明するように、コントローラ240は、ソレノイド262を作動させて、モータ218が要求される速度設定に一部が基づいて要求されるように、ポンプ210から閉ループ回路への流体が流れるようにする。一般的なタグアクスル回路に対する流量が要求されたとき、コントローラ240は、もう一つのソレノイドバルブ256を励起して、ポンプを圧力制限状態にする。他の回路では、ソレノイドバルブ256は、必要とされず、代わりに、一般的な負荷感知信号がシャトルバルブ258を介して送られて、要求された流量でストロークさせる。必要な、又は、所望される場合、補助回路への流れは、減圧バルブ260を介して流れて、補助回路の部品を過度の圧力から保護する。
【0020】
ソレノイド262が開ループ回路ポンプ210から閉流体ループへの流れを生じるように位置決めされたとき、その流れは、油圧シャトルバルブ264を通って流れてポンプ210から閉ループ回路の高圧側へ向かう。開ループ流体回路の他の要素は、ポンプ210からのポンプ出口圧力がポンプ210の負荷感知フィードバックスプールへ戻るようにしてポンプ210の流量を増大させるチェックバルブ266を含む。比例ソレノイドバルブ262の位置は、要求されるモータ218の回転速度を満足するために必要な要求される流量にポンプ210が応答して、これを発生させる圧力限界を生成する。比例ソレノイドバルブ262は、電子コントローラ240によって制御されて、モータ218の所望の出力速度を達成する。更に、チェックバルブ266は、ポンプ210が補助機能を提供して、閉ループポンプ212からの流れに組み合わされないことが要求されたとき、ポンプ210からの流れが閉ループシステムに流入するのを阻止する。チェックバルブ268は、ポンプ210からの流れが閉ループ流体回路で必要とされないとき、閉ループ油圧駆動回路から戻る流れを阻止する。シャトルバルブ258は、閉ループポンプ回路と組合わせるときのポンプ210への負荷感知信号、又は、補助回路からの負荷感知信号のいずれかを通す。オリフィス及びフィルタ270は、ポンプ210の流れの要求がないとき、負荷感知信号をドレーンする。ドレーンオリフィス270は、ポンプ210の機能が要求されないとき、出口圧力を低圧スタンバイ設定まで低下させて出力の損失を減少させる。
【0021】
図3は、二重経路推進システム300の開ループ及び閉ループシステムの組合せの概略回路図である。部分拡大概略図が図3A及び3Bに示されている。この二重経路システム300は、開及び閉ループ回路の2つの組合せを含み、それぞれが二重経路機構の推進機能の半分を制御し、この機構は、自走式ウインドローアー、自走式飼料収穫機及びスキッドステアローダーを含むことができる。そのようなシステム300は、二重経路推進駆動油圧システムを利用するあらゆる車両に使用することができる。様々な回路に使用される部品は、配置及び機能において図2のシステム200に示されたものと同様であるから、ここではそれ以上詳細に説明しない。しかしながら、明瞭化のため、多くの要素は、以下に特定する。システム300は、2つの閉ループ回路のそれぞれに対して2つの閉ループポンプ312,312’を含む。また、各閉ループ回路は、それぞれモータ318,318’を含む。モータ318,318’のそれぞれに関連する駆動軸は、図3には示されていないが、図2に示される駆動軸250と同様に作動して所望の装備に出力を供給する。また、チャージポンプ302,302’は、2つの閉ループ回路のそれぞれに含まれる。各ループ回路は、ポンプ312,312’を含む。モータ308は、閉ループポンプ312,312’の両方及びチャージポンプ302,302’の両方を駆動する。分離したモータ309は、両方の開ループポンプを駆動する。当然、モータ308,309の代わりに単一のモータを使用してもよい。
【0022】
制御回路380,380’は、関連する開及び閉ループ回路の分離及び組合せを可能にする。制御回路380,380’に示されるバルブ構造は、図2の実施形態とは僅かに異なる。具体的には、制御回路380を参照して、油圧シャトルバルブ264(図2に示される)は、油圧シャトルバルブ364及び2つの油圧パイロットバルブ365A,365Bを含むバルブシステムに置換えられている。これらの3つのバルブ364,365A,365Bは、組合わさってバルブ264と同じ機能を実行する。当然、図2に示されるバルブ264のような単一の油圧制御バルブを代わりに使用してもよい。同様のバルブ364’,365A’,365B’の構造が制御回路380’に使用されている。2つの開及び閉ループ回路の組合せの間の共通のリンクは、グラウンドである。
【0023】
図4は、単一経路推進回路400の開ループ及び閉ループポンプシステムの組合せの概略回路図である。このようなシステム400は、単一目的の回転アクチュエータに使用することができる。さらに、多くの部品は、前出の図面に関連して以上に説明されている。明瞭化のため、図示のシステム400は、閉ループポンプ412及びチャージポンプ402を含み、これらは共にモータ408によって駆動される。分離したモータ409は、開ループポンプ410を駆動する。モータ418は、閉ループ回路、又は、開及び閉ループ回路の組合せによって駆動することができる。制御回路480は、油圧シャトルバルブ464及び2つの油圧パイロットバルブ465A,465Bを含む。
【0024】
図5は、単一経路推進回路500の開ループ及び閉ループの他の組合せの概略回路図である。このようなシステム500は、単一目的の回転アクチュエータに使用することができる。さらに、多くの部品は、前出の図面に関連して以上に説明されている。図示のシステム500は、閉ループポンプ512及びチャージポンプ502を含み、これらは共にモータ508によって駆動される。分離したモータ509は、開ループポンプ510を駆動する。モータ518は、閉ループ回路、又は、開及び閉ループ回路の組合せによって駆動することができる。制御回路580は、以上の図2〜4に説明したものとは異なる。具体的には、制御回路580は、電気ソレノイド作動バルブ564A,564Bを利用して、開ループポンプ510を閉ループ回路に接続する。
【0025】
図6A及び6Bは、電子コントローラ240によって制御される輸送ミキサーのポンプシステム(図2に示されるポンプシステム等)の一つの制御方法を示す。同様の方法は、図3〜5に示されるシステムの制御にも考慮され、これは当業者には明らかであろう。この方法600は、コントローラがモータ218の所望の回転方向を表す信号を受信することから開始する(動作602)。特定の機能がモータ218延いてはドラムの要求される回転方向に関連付けられる。例えば、混合、洗浄及び輸送機能は、一般的に、ドラムを第1方向に回転させることを要求する。コンクリート放出動作は、一般的にドラムを反対の第2方向に回転させることを要求する。特定の実施形態では、特定のモード(例えば混合)は、自動的に設定速度にプログラムされるが、図示の方法は、全てのモードに対して可変速度調整を考慮している。運転者の所望の回転方向が作動しているモータの以前に選択された回転方向から変更されている場合(動作604)、作動している全てのポンプは、流れの方向を変更する前に、減速され、又は、停止されなければならない。先ず、開ループポンプ210の出力が減少されて完全に停止され(動作606)、その後、閉ループポンプ212が減速された後、停止される(動作608)。ポンプ212の作動が充分に減速された時点で、制御スプール234の位置が変更される(動作610)。また、シャトルバルブ264は、一般的に、圧力の変化に応答して位置を変更するが、電子コントローラ240から送られた信号に基づく作動を要求するシャトルバルブを使用することもできる。
【0026】
回路を通る流れの方向が設定された後、電子コントローラ240により、ドラム速度の設定を表す信号が受信される(動作614)。更に、ドラム速度設定は、特定の作動モード(例えば、混合)に関連付けることができるが、運転者による手動操作がより望ましい。速度設定が閉ループポンプ212の最大流量よりも小さい場合(動作616)、アルゴリズムは、次いでソレノイドバルブ262が閉じられているか否かを判断し(動作618)、これにより、開ループポンプ212を閉ループ流体回路から遮断する。その後、閉ループポンプ212の流量は、これが所望の速度設定ポイントに合うまで調整される(動作620)。その後、アルゴリズムは、更なる速度設定の調整を待ち受ける。この代わりに、又は、これに加えて、アルゴリズムは、更なる回転方向の設定の調整を待ち受ける。これにかかわらず、所望のモータの回転方向、又は、モータの速度の設定のいずれかの更なる調整は、アルゴリズムを適当な位置に戻して、ポンプ回路の制御を継続する。
【0027】
速度の決定要求へ戻って(動作616)、所望の速度設定が閉ループポンプ212の最大流量の能力を超過しない場合(動作622)、閉ループポンプ212の容量すなわち流量は、先ず、その最大設定に調整される(動作624)。閉ループポンプ212がその最大設定にある場合(動作622)、アルゴリズムは、次いで、開ループポンプ210からの流れが補助又は開ループ流体回路へ流れているか否かを判断する(動作626)。流れていない場合、アルゴリズムは、先ず、ソレノイドバルブ262を確実に開き(動作628)(これにより、開ループポンプ210と閉ループ流体回路との間が確実に接続する)、そして、開ループポンプ210の出力流量を所望の速度レベルに合わせる(動作630)。この出口流量制御は、上述されている。開ループポンプ210が流体を補助回路に供給している場合(動作626)、ソレノイドバルブ262を開き(動作628)、開ループポンプ210を調整する前に(動作630)、補助流体回路は、ソレノイドバルブ256の閉弁、又は、補助バルブ機能(図2に図示せず)の作動を停止する制御のいずれかによって遮断される。調整時に、上述のように、アルゴリズムは、更なる速度及び回転方向の調整がなされるまで待ち受ける。
【0028】
ポンプシステムを制御する他の方法が考慮されている。例えば、上述の方法は、2位置シャトルバルブ264を考慮する。図2に示されるシステムの実施形態において、シャトルバルブ264は、3つの位置を含み、それぞれが出力を閉ループ回路のA側又はB側のいずれかに導き、また、第3のニュートラル位置を有し、回路の圧力に応じて自動的に作動される。また、電子コントローラによる作動を必要とするバルブを利用してもよい。上述の方法は、シャトルバルブ264が圧力に応じて適切な位置へ自動的に動作することを示しているが、他の実施形態は、直接的に駆動する必要があるシャトルバルブを含み、このため、アルゴリズムの修正が必要になるかもしれない。また、開ループポンプ210は、可変容量ポンプとすることができるのに対して、閉ループポンプ212は、固定容量ポンプとすることができる。したがって、可変速度調整は、固定容量ポンプの最大出力流量を超えた場合にのみ可能であり、僅かに異なる制御が必要となる。しかしながら、2つの可変容量ポンプを有することにより、より大きな柔軟性及び制御が可能になる。例えば、両方のポンプの容量は、必要に応じて独立して調整することができる。これにより、閉ループポンプ212が最大容量に設定された後、開ループポンプ210の容量を調整する代わりに、開ループポンプ210の容量が最大化されて、閉ループポンプ212の容量が必要に応じて調整されるようにすることができる。これにより、万一のポンプの故障、若しくは、機械的又は電気的な問題により一方のポンプが最大速度に達することができない場合における冗長性を提供することができる。他の修正及び制御シーケンスが考慮される。
【0029】
上述のポンプシステムは、単一のパッケージ又は複数のパッケージのいずれかでキットとして販売することができる。キットは、必要な又は望まれるセンサ、バルブ、電子コントローラ等と共に、閉ループポンプ、開ループポンプ及びチャージポンプを含むことができる。あるいは、ポンプ、スルードライブ及び駆動源は、電子コントローラと共に単一のユニットとして販売することができる。そして、ユーザーは、様々なバルブ及びセンサをサードパーティ又はポンプ供給業者から得ることができる。他の実施形態では、線分P(図2に示されるように)によって仕切られた部品は、全てのバルブ、センサ、ポンプ、配管、その他の部品を含む単一のパッケージに含まれるようにすることができる。望まれるならば、キットに含まれる説明書は、特定の導入設備に基づいて要求されるワイヤのタイプの仕様となるが、制御ワイヤを含むようにすることもできる。
【0030】
更に、電子コントローラは、システムの使用に必要なソフトウエア又はファームウエア
がロードされることができる。代替構造では、PCがコントローラとして使用される場合、又は、PCがユーザー又はサービスインタフェイスとしてポンプシステムに接続されて使用される場合、ソフトウエアは、標準的なPCにアップロードするための様々なタイプの記憶メディア(CD、DVD、USBデバイス等)に含まれることができる。更に、ウエブサイトアドレス及びパスワードがキットの説明書に含まれ、プログラムをインターネット上のウエブサイトからダウンロードするようにしてもよい。
【0031】
ここに説明される制御アルゴリズムの技術は、ハードウエア、ソフトウエア又はハードウエアとソフトウエアの組合せによって実現することができる。ここに説明される技術は、1つのコンピュータシステムの集中方式、又は、異なる要素がいくつかの相互接続されたコンピュータシステムにわたって広がる分散方式によって実現することができる。ここに説明された方法を実行するために適したあらゆる種類のコンピュータシステム又は他の装置が適合する。一般的なハードウエアとソフトウエアの組合せは、ロードされて実行されたとき、ここに説明された方法を実行するようにコンピュータシステムを制御するコンピュータプログラムを有する汎用コンピュータシステムとすることができる。この技術は、輸送ミキサーで使用されることが考慮されているので、どのようなものであっても、必要なオペレーターインタフェイス(方向指示スイッチ、速度セレクタ等)を含むスタンドアロン型ハードウエアシステムが望ましい。
【0032】
また、ここに説明された技術は、コンピュータプログラム製品に組込むことができ、このプログラム製品は、ここに説明された技術の実行を可能にする全ての機能を備え、コンピュータシステムにロードされたとき、これらの方法を実行することができる。この内容のコンピュータプログラムは、情報処理能力を有するシステムに特定の機能を直接的に、又は、次のいずれか又は両方、すなわち、a)他の言語、コード又は表記法への変換;b)異なる材料形態(material form)の再生、を経て実行させるように意図された一連の指示であるあらゆる表現、あらゆる言語、コード又は表記法を意味する。
【0033】
ここに説明されているものは、本技術の例示及び好ましい実施形態を考慮したものであり、この教示から当業者には、この技術の他の修正例が明らかになるであろう。ここに開示された製造及び配置の特定の方法は、本質的に例示であり、限定を考慮するものではない。したがって、全てのそのような修正例が本技術の技術的思想の範囲内に入る添付の請求の範囲が保護されるべきである。したがって、特許によって保護されるべきものは、以下の請求の範囲及び均等物において定義され、分化された本技術である。
図1
図2
図3
図3A
図3B
図4
図5
図6A
図6B