【実施例】
【0043】
(実施例1)
ヘルニアメッシュを含むポリ−g−カプロンフィルム(Poly-g-Caprone Film)上のタウロリジン+硫酸プロタミンの相乗性混合物
EthiconのPhysioMeshヘルニアメッシュ製品(Ethicon,Inc(Somerville,NJ USA)から販売されるもの)と同等であるがマーカーを含まない、ポリ−g−カプロンフィルム積層メッシュを調製し、1.5cmのディスクに打ち抜いた。
【0044】
タウロリジンを70%アセトン及び30%水の混合液(容量/容量)に4%重量/容量で溶解した。硫酸プロタミンを加温下で10%重量/容量で水に溶解した。タウロリジン(TU)溶液の50μl及びプロタミン(PS)溶液の20μlをピペットを使用して各メッシュディスクに適用し、大部分の液体がなくなるまで50℃で乾燥させた後、真空下で保存した。最初にタウロリジン溶液を適用し、その直後に硫酸プロタミン溶液を適用した。試作品メッシュのバイオフィルム予防の可能性を示すその有用性について、インビトロ細菌付着アッセイを開発した。細菌の表面への付着は、バイオフィルム形成の第1段階であるため、細菌付着を阻害する表面処理は、その後のバイオフィルム形成の可能性を低下させるであろう。アッセイは、インビボ及び臨床状態を模倣するためにSST(血清、生理食塩水、TSB)培地で行った。SSTの処方は、トリプチックソイブロス(TSB):血清:生理食塩水が1:2:7の割合である。各被験物質を、黄色ブドウ球菌ACTT 6538又は大腸菌ATCC 25922が約6Log CFU/mLで接種されたSSTでインキュベートした。60rpmの回転で37℃で4時間インキュベーション後、メッシュディスクを生理食塩水で3回洗浄し、未付着の細菌を除去した。メッシュに付着した細菌を、中和剤を含む生理食塩水中で音波処理することにより収集した。中和剤を含むTSA(トリプチックソイ寒天)培地上での平板計数により生菌集団を測定した。細菌懸濁液及び平板計数培地での中和剤の使用は、コーティングからのいずれのキャリーオーバーの抗菌効果も除去するためであった。平板を37℃で24時間インキュベートした。付着した生菌数をCFU/ディスクとして記録した。
【0045】
表1のデータは、TU及びPSの組み合わせで処理したメッシュ表面が、血清含有培地で黄色ブドウ球菌及び大腸菌による付着を完全に阻害したのに対し、同用量でのTUのみで処理したメッシュ表面が、組み合わせより低い阻害を示したことを表している。
【0046】
【表1】
CFU:コロニー形成単位
【0047】
(実施例2)
血清含有培地(SST)での硫酸プロタミンを有するタウロリジンの相乗性殺菌組成物
TU及びPSの濃度勾配をSST培地で希釈し、2次元マトリックスに形成した。目的の細菌を約10e6 CFU/mLでマトリックスに接種した。この実施例2では、黄色ブドウ球菌ACTT 6538又は大腸菌ATCC 25922を使用した。37℃で24時間インキュベーション後、平板計数により生菌集団を測定した。有効性の評価項目として対数減少(LR)を使用し、未処置の対照のLog CFU/mL−処置試料のLog CFU/mLとして定義した。相乗指数(SI)は、所与の組み合わせのLR−組み合わせと同濃度での単一成分のLRの合計として定義した。同用量でのその単体組成物に比べて組み合わせにより、したがって相乗効果により、SI=0は相加効果を示し、SI=1は90%を超す殺菌性(bacterial cedality)を示し、SI=2は99%を超す殺菌性を示し、SI=3は99.9%を超す殺菌性を示した、など。
【0048】
血清含有培地での硫酸プロタミン(PS)とタウロリジン(TU)との組み合わせで有意な相乗効果が見られた。単独で使用したとき、100ppmでのTUは、黄色ブドウ球菌に対して有効性を示さず(LR=0)、10ppmでのPSは、いくらかの有効性を示した(LR=3.5)。10ppmのPSと50ppm又は100ppmのTUとを組み合わせたとき、
図1のグラフに見られるように、6対数減少の有意な有効性が達成された。同様に、
図2のグラフに見られるように、大腸菌に対してもTU+PSの混合物で高い相乗効果が示された。
【0049】
(実施例3)
タウロリジン+硫酸プロタミンでコーティングされた外科用インプラントのインビトロ有効性
実施例1に従って、タウロリジン+硫酸プロタミンの異なる単体及び組み合わせでコーティングされた外科用メッシュディスクを調製した。この実施例3では、実施例1でのメッシュコーティング及びインビトロ付着アッセイの実験要領を使用した。データを表2に示す。
【0050】
【表2】
*単体のPSの対数減少+TUの対数減少の合計#相乗指数(SI)は、所与の組み合わせのLR−組み合わせと同濃度での単一成分のLRの合計として定義した。同用量でのその単体組成物に比べて組み合わせにより、したがって相乗効果により、SI=0は相加効果を示し、SI=1は90%を超す殺菌性を示し、SI=2は99%を超す殺菌性を示し、SI=3は99.9%を超す殺菌性を示した。
【0051】
表2のデータは、50μgのPSを有する、0.5mg/ディスクの低いTU用量で相乗効果が穏やかに発現し、TUが1.0mg又は2mgのより高い配合で相乗効果が顕著であることを示した。50mgのPSを加えた1mg及び2mgのTUでのLR>6及びSI>3は、組み合わせにより表面に付着された黄色ブドウ球菌が完全に阻害されたことを示し、単体の有効性の合計より>99.9%の有効性が示された。
【0052】
(実施例4)
硫酸プロタミン(PS)及びタウロリジン(TU)の相乗的割合
インビトロMBC(最小殺菌濃度)調査により、本発明の相乗性抗菌組成物の成分比の範囲を得た。調査は、約10
6CFU/mLの黄色ブドウ球菌ACTT 6538で摂取したSST培地で行った。インビトロ有効性は、異なる割合のPS及びTUの組み合わせと共に、組み合わせ組成物と同濃度での単体(すなわち、個別の)組成物について評価した。37℃で24時間インキュベーション後、平板計数により生菌集団を測定した。有効性の評価項目として対数減少(LR)を使用し、未処置の対照のLog CFU/mL−処置試料のLog CFU/mLとして定義した。相乗指数(SI)は、所与の組み合わせのLR−組み合わせと同濃度での単一成分のLRの合計として定義した。同用量でのその単体成分に比べて組み合わせにより、したがって相乗効果により、SI=0は相加効果を示し、SI=1は90%を超す殺菌性を示し、SI=2は99%を超す殺菌性を示し、SI=3は99.9%を超す殺菌性を示した、など。
【0053】
この試験のデータは、表3に示され、PS及びTUの相乗的組み合わせが1:1〜1:100の範囲であることを示した。この範囲外のTU及びPSの割合は、相乗効果がないか又はその単体対照より低いことを示した。
【0054】
【表3】
【0055】
バイオフィルムは、多糖類マトリックス内に埋まった微生物の集積であり、固体表面に付着する。バイオフィルムは、臨床的に重要であり、院内感染の約80%の原因となる。バイオフィルムは、免疫学的療法及び抗生物質療法に対して共に極度の耐性があることが知られている。微生物のバイオフィルムは、微生物が表面に不可逆的に付着し、付着を容易にして構造的マトリックスを提供する細胞外高分子を生成するときに成長する。成長したマトリックスは、微生物を悪条件から守るために非常に機能的であると同時に、遊離細胞を絶えず撒き散らし、新たな表面に広がってコロニーを形成する。したがって、細菌の表面への付着を阻害することが重要である。
【0056】
有効な抗菌性コーティングを有するメッシュなどの医療用具は、用具の表面への細菌付着を効果的に阻害し、したがってバイオフィルムの形成を予防又は実質的に阻害するであろう。実施例1及び3のデータは、血清含有培地でのメッシュ試作品への細菌付着に対する本発明の相乗的組成物の有効性を実証した。データは、バイオフィルムの形成に対して医療用具を保護するために相乗的組成物を使用する利益を約束することを示唆している。
【0057】
本発明の抗菌性組成物、及びこのような組成物でコーティングされた又はそれらを含む医療用具は、多くの利点を有する。利点には、有効性が向上すると共に使用量が減少した相乗的抗菌性組成物を提供することが挙げられる。使用量の減少により、安全域が増大し、生体適合性が向上し、物理的な用具の特性が向上し、材料費が低下する。本発明の組成物が提供するより広域なスペクトルにより、広範囲の微生物に対して有効な処置である組成物がもたらされる。本発明の組成物は、医療用具の表面への細菌付着を効果的に阻害し、バイオフィルムの形成及びそれに関連した感染を予防するのに役立つ。タウロリジンに対する菌耐性は知られておらず、タウロリジンは抗生物質ではない。更に、本発明の組成物は、毒性がなく、内用に承認されている。
【0058】
以上、本発明をその詳細な実施形態について図示及び説明したが、当業者であれば、特許請求される発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく本発明の形態及び詳細に様々な変更を行いうる点は理解されるであろう。
【0059】
〔実施の態様〕
(1) 抗菌性組成物であって、
約50重量%〜約99重量%のタウロリジンと、
約1重量%〜約50重量%のプロタミンと、を含む、抗菌性組成物。
(2) 前記プロタミンがプロタミン塩を含む、実施態様1に記載の組成物。
(3) 前記プロタミン塩が、硫酸プロタミン及び塩酸プロタミンからなる群から選択される、実施態様2に記載の組成物。
(4) 前記プロタミン塩が硫酸プロタミンを含む、実施態様3に記載の組成物。
(5) 溶媒を更に含む、実施態様1に記載の組成物。
【0060】
(6) 前記溶媒が、水、水/エタノール、及び水/イソプロパノールからなる群から選択される、実施態様5に記載の組成物。
(7) 約70重量%〜約90重量%のタウロリジンと、
約10重量%〜約30重量%のプロタミンと、を含む、実施態様1に記載の抗菌性組成物。
(8) 前記プロタミンがプロタミン塩を含む、実施態様7に記載の組成物。
(9) 前記プロタミン塩が、硫酸プロタミン及び塩酸プロタミンからなる群から選択される、実施態様8に記載の組成物。
(10) 前記プロタミン塩が硫酸プロタミンを含む、実施態様9に記載の組成物。
【0061】
(11) 抗生物質を更に含む、実施態様1に記載の抗菌性組成物。
(12) 前記抗生物質が、アミノ配糖体、カルバペネム、セファロスポリン、グリコペプチド、マクロライド、リンコサミド、ペニシリン、ポリペプチド、キノロン、及びテトラサイクリンからなる群から選択される、実施態様11に記載の抗菌性組成物。
(13) 前記抗生物質が、(ゲンタマイシン)、イミペネム、セファゾリン、バンコマイシン、エリスロマイシン、クリンダマイシン、アンピシリン、ポリミキシンB、レボフロキサシン、及びミノサイクリンからなる群から選択される、実施態様12に記載の組成物。
(14) タウラルタム(taurultame)、シクロタウロリジン(cyclotaurolidine)、シラグ61(Cilag 61)、及びノキシフレックスS(Noxiflex S)からなる群から選択される抗菌剤を更に含む、実施態様1に記載の抗菌性組成物。
(15) 医療用具用の抗菌性コーティング組成物であって、
抗菌性組成物であって、
約50重量%〜約99重量%のタウロリジンと、
約1重量%〜約50重量%のプロタミンと、を含む、抗菌性組成物と、
溶媒と、を含む、抗菌性コーティング組成物。
【0062】
(16) 前記溶媒が、水、水/エタノール、及び水/イソプロパノールからなる群から選択される、実施態様15に記載の抗菌性コーティング組成物。
(17) 前記プロタミンがプロタミン塩を含む、実施態様15に記載の抗菌性コーティング組成物。
(18) 前記プロタミン塩が、硫酸プロタミン及び塩酸プロタミンからなる群から選択される、実施態様17に記載の抗菌性コーティング組成物。
(19) 前記プロタミン塩が硫酸プロタミンを含む、実施態様18に記載の抗菌性コーティング組成物。
(20) 前記抗菌性組成物が、
約70重量%〜約90重量%のタウロリジンと、
約10重量%〜約30重量%のプロタミンと、を含む、実施態様8に記載の組成物。
【0063】
(21) 前記プロタミンがプロタミン塩を含む、実施態様20に記載の組成物。
(22) 前記プロタミン塩が、硫酸プロタミン及び塩酸プロタミンからなる群から選択される、実施態様21に記載の組成物。
(23) 前記プロタミン塩が硫酸プロタミンを含む、実施態様22に記載の組成物。
(24) 抗生物質を更に含む、実施態様15に記載の抗菌性コーティング組成物。
(25) 前記抗生物質が、アミノ配糖体、カルバペネム、セファロスポリン、グリコペプチド、マクロライド、リンコサミド、ペニシリン、ポリペプチド、キノロン、及びテトラサイクリンからなる群から選択される、実施態様24に記載の抗菌性コーティング組成物。
【0064】
(26) 前記抗生物質が、ゲンタマイシン、イミペネム、セファゾリン、バンコマイシン、エリスロマイシン、クリンダマイシン、アンピシリン、ポリミキシンB、レボフロキサシン、及びミノサイクリンからなる群から選択される、実施態様24に記載の抗菌性コーティング組成物。
(27) 前記抗菌性組成物が、タウラルタム、シクロタウロリジン、シラグ61、及びノキシフレックスSからなる群から選択される抗菌剤を更に含む、実施態様15に記載の抗菌性コーティング組成物。
(28) 高分子結合剤を更に含む、実施態様15に記載の抗菌性コーティング組成物。
(29) 前記高分子結合剤が、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルでんぷん、ヒドロキシプロピルでんぷん、デキストラン、ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレン共重合体、ポリエトキシル化ヒマシ油、ポリヒドロキシ酸、ポリラクチド、ポリグリコリド、ポリヒドロキシ酪酸、ポリヒドロキシ吉草酸(polyhydroxy valeriates)、ポリカプロラクトン、ポリジオキサノン、合成及び天然オリゴ及びポリアミノ酸、ポリホスファゼン、ポリ酸無水物、ポリオルトエステル、ポリオキサエステル、ポリリン酸塩、ポリホスホネート、ポリアルコール、多糖類、ポリエーテル、ポリアミド、脂肪族ポリエステル、芳香族ポリエステル、それらの重合性物質の共重合体、再吸収性ガラス、フィブリン、コラーゲン、アルブミン、非分解性高分子、ポリアルケン、ポリプロピレン、ポリエチレン、部分ハロゲン化ポリオレフィン、完全ハロゲン化ポリオレフィン、フッ素化ポリオレフィン、ポリテトラフルオロエチレン(polytetrafluorethylene)、ポリフッ化ビニリデン、ポリイソプレン、ポリスチレン、ポリシリコーン、ポリカーボネート、ポリアリールエーテルケトン、ポリメタクリル酸エステル、ポリアクリル酸エステル、ポリイミド、非分解性多糖類(例えばセルロース)、バクテリアセルロース、及びそれらの重合性物質の共重合体からなる群から選択される、実施態様28に記載の抗菌性コーティング組成物。
(30) コーティングされた医療用具であって、
少なくとも1つの表面を有する医療用具と、
前記表面の少なくとも一部分上の抗菌性コーティングと、を含み、前記コーティングが、
約50重量%〜約99重量%のタウロリジンと、
約1重量%〜約55重量%のプロタミンと、を含む、コーティングされた医療用具。
【0065】
(31) 前記用具が、外科用縫合糸、外科用縫合針、メッシュ、カテーテル、ステープル、鋲、ステント、テープ、クリップ、プレート、ネジ、縫合糸アンカー、整形外科用インプラント、組織工学基材、組織修復織物、乳房インプラント、外科用発泡体、パウチ、心臓弁、縫合リング、ペースメーカ、及び包帯からなる群から選択される、実施態様30に記載のコーティングされた医療用具。
(32) 前記用具が、高分子、金属、セラミック、複合材料、生体材料、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される材料を含む、実施態様30に記載のコーティングされた医療用具。
(33) 前記プロタミンがプロタミン塩を含む、実施態様30に記載のコーティングされた医療用具。
(34) 前記プロタミン塩が、硫酸プロタミン及び塩酸プロタミンからなる群から選択される、実施態様33に記載のコーティングされた医療用具。
(35) 前記プロタミン塩が硫酸プロタミンを含む、実施態様34に記載のコーティングされた医療用具。
【0066】
(36) 前記抗菌性コーティングが、
約70重量%〜約90重量%のタウロリジンと、
約10重量%〜約30重量%のプロタミンと、を含む、実施態様30に記載のコーティングされた医療用具。
(37) 前記プロタミンがプロタミン塩を含む、実施態様36に記載のコーティングされた医療用具。
(38) 前記プロタミン塩が、硫酸プロタミン及び塩酸プロタミンからなる群から選択される、実施態様37に記載のコーティングされた医療用具。
(39) 前記プロタミン塩が硫酸プロタミンを含む、実施態様38に記載のコーティングされた医療用具。
(40) 前記抗菌性コーティングが抗生物質を更に含む、実施態様30に記載のコーティングされた医療用具。
【0067】
(41) 前記抗生物質が、アミノ配糖体、カルバペネム、セファロスポリン、グリコペプチド、マクロライド、リンコサミド、ペニシリン、ポリペプチド、キノロン、及びテトラサイクリンからなる群から選択される、実施態様40に記載のコーティングされた医療用具。
(42) 前記抗生物質が、ゲンタマイシン、イミペネム、セファゾリン、バンコマイシン、エリスロマイシン、クリンダマイシン、アンピシリン、ポリミキシンB、レボフロキサシン、及びミノサイクリンからなる群から選択される、実施態様41に記載のコーティングされた医療用具。
(43) 前記抗菌性コーティングが、タウラルタム、シクロタウロリジン、シラグ61、及びノキシフレックスSからなる群から選択される抗菌剤を更に含む、実施態様30に記載のコーティングされた医療用具。
(44) 前記抗菌性コーティングが高分子結合剤を更に含む、実施態様30に記載のコーティングされた医療用具。
(45) 前記高分子結合剤が、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルでんぷん(hydroxyethylelstarch)、ヒドロキシプロピルでんぷん、デキストラン、ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレン共重合体、ポリエトキシル化ヒマシ油、ポリヒドロキシ酸、ポリラクチド、ポリグリコリド、ポリヒドロキシ酪酸、ポリヒドロキシ吉草酸、ポリカプロラクトン、ポリジオキサノン、合成及び天然オリゴ及びポリアミノ酸、ポリホスファゼン、ポリ酸無水物、ポリオルトエステル、ポリオキサエステル、ポリリン酸塩、ポリホスホネート、ポリアルコール、多糖類、ポリエーテル、ポリアミド、脂肪族ポリエステル、芳香族ポリエステル、それらの重合性物質の共重合体、再吸収性ガラス、フィブリン、コラーゲン、アルブミン、非分解性高分子、ポリアルケン、ポリプロピレン、ポリエチレン、部分ハロゲン化ポリオレフィン、完全ハロゲン化ポリオレフィン、フッ素化ポリオレフィン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリイソプレン、ポリスチレン、ポリシリコーン、ポリカーボネート、ポリアリールエーテルケトン、ポリメタクリル酸エステル、ポリアクリル酸エステル、ポリイミド、非分解性多糖類(例えばセルロース)、バクテリアセルロース、及びそれらの重合性物質の共重合体からなる群から選択される、実施態様44に記載のコーティングされた医療用具。
【0068】
(46) 医療用具のコーティング方法であって、
少なくとも1つの表面を有する医療用具を提供する工程と、
前記表面の少なくとも一部分を抗菌性コーティング組成物でコーティングする工程と、を含み、前記コーティングが、
約50重量%〜約99重量%のタウロリジンと、
約1重量%〜約50重量%のプロタミンと、を含む、コーティング方法。
(47) 前記プロタミンがプロタミン塩を含む、実施態様46に記載の方法。
(48) 前記プロタミン塩が、硫酸プロタミン及び塩酸プロタミンからなる群から選択される、実施態様47に記載の方法。
(49) 前記プロタミン塩が硫酸プロタミンを含む、実施態様48に記載の方法。
(50) 前記コーティングが溶媒を更に含む、実施態様46に記載の方法。
【0069】
(51) 前記溶媒が、水、水、水/エタノール、及び水/イソプロパノールからなる群から選択される、実施態様50に記載の方法。
(52) 前記抗菌性コーティング組成物が、
約70重量%〜約90重量%のタウロリジンと、
約10重量%〜約30重量%のプロタミンと、を含む、実施態様46に記載の方法。
(53) 前記プロタミンがプロタミン塩を含む、実施態様52に記載の方法。
(54) 前記プロタミン塩が、硫酸プロタミン及び塩酸プロタミンからなる群から選択される、実施態様53に記載の方法。
(55) 前記プロタミン塩が硫酸プロタミンを含む、実施態様52に記載の方法。
【0070】
(56) 前記抗菌性コーティング組成物が抗生物質を更に含む、実施態様46に記載の方法。
(57) 前記抗生物質が、アミノ配糖体、カルバペネム、セファロスポリン、グリコペプチド、マクロライド、リンコサミド、ペニシリン、ポリペプチド、キノロン、及びテトラサイクリンからなる群から選択される、実施態様56に記載の方法。
(58) アミノ配糖体、カルバペネム、セファロスポリン、グリコペプチド、マクロライド、リンコサミド、ペニシリン、ポリペプチド、キノロン、及びテトラサイクリン、実施態様57に記載の方法。
(59) 前記抗菌性コーティング組成物が、タウラルタム、シクロタウロリジン、シラグ61、及びノキシフレックスSからなる群から選択される抗菌剤を更に含む、実施態様46に記載の方法。
(60) 前記抗菌性コーティング組成物が高分子結合剤を更に含む、実施態様46に記載の方法。
【0071】
(61) 前記高分子結合剤が、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルでんぷん、ヒドロキシプロピルでんぷん、デキストラン、ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレン共重合体、ポリエトキシル化ヒマシ油、ポリヒドロキシ酸、ポリラクチド、ポリグリコリド、ポリヒドロキシ酪酸、ポリヒドロキシ吉草酸、ポリカプロラクトン、ポリジオキサノン、合成及び天然オリゴ及びポリアミノ酸、ポリホスファゼン、ポリ酸無水物、ポリオルトエステル、ポリオキサエステル、ポリリン酸塩、ポリホスホネート、ポリアルコール、多糖類、ポリエーテル、ポリアミド、脂肪族ポリエステル、芳香族ポリエステル、それらの重合性物質の共重合体、再吸収性ガラス、フィブリン、コラーゲン、アルブミン、非分解性高分子、ポリアルケン、ポリプロピレン、ポリエチレン、部分ハロゲン化ポリオレフィン、完全ハロゲン化ポリオレフィン、フッ素化ポリオレフィン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリイソプレン、ポリスチレン、ポリシリコーン、ポリカーボネート、ポリアリールエーテルケトン、ポリメタクリル酸エステル、ポリアクリル酸エステル、ポリイミド、非分解性多糖類(例えばセルロース)、バクテリアセルロース、及びそれらの重合性物質の共重合体からなる群から選択される、実施態様60に記載の方法。
(62) 前記医療用具が、外科用縫合糸、外科用縫合針、メッシュ、カテーテル、ステープル、鋲、ステント、テープ、クリップ、プレート、ネジ、縫合糸アンカー、整形外科用インプラント、組織工学基材、乳房インプラント、外科用発泡体、パウチ、心臓弁、縫合リング、ペースメーカ、及び包帯からなる群から選択される、実施態様46に記載の方法。
(63) 前記医療用具が、高分子、金属、セラミック、複合材料、生体材料、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される材料を含む、実施態様46に記載の方法。
(64) 抗菌性組成物であって、
約50重量%〜約99重量%の少なくとも1つのメチロール含有化合物と、
約1重量%〜約50重量%のプロタミンと、を含む、抗菌性組成物。
(65) 前記メチロール含有化合物がタウロリジンである、実施態様64に記載の抗菌性組成物。
【0072】
(66) タウラルタム、シクロタウロリジン、シラグ61、及びノキシフレックスSからなる群から選択される抗菌剤を更に含む、実施態様64に記載の抗菌性組成物。
(67) トリクロサン、銅(Cu)、銀(Ag)、ナノシルバー、金(Au)、セレン(Se)、ガリウム(Ga)、N−クロロタウリン、リステリン(Listerine)(登録商標)化合物(例えば、メントール、チモール、サリチル酸メチル、及びオイカリプトール)からなる群から選択される抗菌物質を更に含む、実施態様64に記載の抗菌性組成物。
(68) 前記プロタミンがプロタミン塩を含む、実施態様64に記載の抗菌性組成物。
(69) 前記プロタミン塩が、硫酸プロタミン及び塩酸プロタミンからなる群から選択される、実施態様68に記載の抗菌性組成物。
(70) 前記プロタミン塩が硫酸プロタミンを含む、実施態様69に記載の抗菌性組成物。
【0073】
(71) 医療用具を製造するための高分子樹脂組成物であって、
高分子樹脂と、
抗菌性組成物と、を含み、前記抗菌性組成物が、
約50重量%〜約99重量%のタウロリジンと、
約1重量%〜約50重量%のプロタミンと、を含む、高分子樹脂組成物。
(72) 前記プロタミンがプロタミン塩を含む、実施態様71に記載の樹脂組成物。
(73) 前記プロタミン塩が、硫酸プロタミン及び塩酸プロタミンからなる群から選択される、実施態様72に記載の樹脂組成物。
(74) 前記プロタミン塩が硫酸プロタミンを含む、実施態様73に記載の樹脂組成物。
(75) 前記組織修復織物が、メッシュ、織布、不織布及びテープからなる群から選択される、実施態様31に記載のコーティングされた医療用具。
【0074】
(76) 前記高分子が、ポリヒドロキシ酸、ポリアルケン、ポリシリコーン、フッ素化ポリオレフィン、フィブリン、及びコラーゲンからなる群から選択される、実施態様32に記載のコーティングされた医療用具。
(77) 前記用具が植え込み式である、実施態様30に記載のコーティングされた医療用具。
(78) 前記用具が植え込み式である、実施態様46に記載の方法。
(79) 前記組成物が植え込みに好適である、実施態様1に記載の組成物。
(80) 前記コーティングが、植え込み式医療用具への適用に好適である、実施態様15に記載の抗菌性コーティング組成物。