(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記焦点に沿って前記ワークピースを引き出す工程は、前記焦点に沿って、UV硬化コーティング、UV硬化ポリマーまたはUV硬化インクのうちの少なくとも一つを有する、光ファイバー、リボンまたはケーブルの少なくとも一つを引き出す工程を含む請求項11に記載の方法。
前記UV光を照射する工程は、異なるピークの波長を有する前記UV光を発する前記少なくとも2つのUV光源から前記UV光を照射する工程を含む請求項11に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0008】
被覆された光ファイバー、リボン、ケーブルおよび他のワークピースの製造に使用される、UV硬化装置、UV硬化方法およびUV硬化システムを説明する。光ファイバーのコーティングは、ワークピースの中心軸のまわりに等間隔で配置された少なくとも2つのUV光源を使用するUV硬化デバイスによってUV硬化される。各UV光源は、反射体と、円柱レンズとを含んでいる。
図1は、電源と、コントローラーと、冷却サブシステムと、発光サブシステムとを含む2つの光反応性システムを有するUV硬化デバイスの一例を示す。
図2は、大きい円錐角で光を発する従来のLEDアレイの断面図を示す例である。
図3は、
図2に示される、(ランバート放射(Lambertion emission)に近い)従来のLEDアレイのような大きい円錐角の光源から放射された放射輝度スペクトルを示すプロットである。
図4は、複合パラボラ反射体(compound parabolic reflector)を有するLEDアレイ光源の断面図を示す例である。
図5は、
図4の複合パラボラ反射体を有するLEDアレイ光源から小さい放射角度プロファイルを示すプロットである。
図6は、円柱レンズの平面図の例を示す。
図7は、複合パラボラ反射体と、LEDアレイをフォーカスするための円柱レンズとの一例を示す断面図である。
図8は、ワークピースの中心軸のまわりに等間隔で配置された多数のUV光源の構成例を示す断面図である。
図9は、
図8のUV硬化デバイスを使用する光ファイバーまたは他のワークピースをUV硬化する方法の例を示すフローチャートである。
【0009】
UV硬化デバイスは、少なくとも2つの光源を含む少なくとも2つの光反応性システムを含む。各UV光源は、反射体と、円柱レンズとを含む。
図1を参照して、
図1は、2つの光反応性システム10および11を含む構成例のブロック図を示す。この例において、光反応性システム10および11は互いに、UV硬化ワークピース26の反対側に配置され、UV硬化ワークピース26の中心軸のまわりに等間隔で配置されている。第1の例において、光反応性システムは、
図1に示されるように、互いに反対側に配置され、または、互いに対して約180°の方位に配置されている。別の例において、UV硬化ワークピースの反対側に配置された光反応性システムは、互いに対して少なくとも90〜270°、または、互いに対して少なくとも175〜185°の方位に配置されている。他の構成例において、UV硬化デバイスは、2以上の光反応性システムを有していてもよい。例えば、UV硬化デバイスは、3つの光反応性システムを含んでいてもよい。3つの光反応性システムのそれぞれは、
図8に示されるように、各光反応性システムがワークピースのまわりに互いに対して約120°の方位に配置されるように、ワークピースの中心軸のまわりに等間隔に配置されている。さらに別の例として、UV硬化デバイスは、n(nは1以上の整数)個の光反応性システムを含んでいてもよい。各光反応性システムは、各光反応性システムがワークピースのまわりに互いに対して約(360/n)°の方位に配置されるように、ワークピースの中心軸のまわりに等間隔に配置されている。
【0010】
一つの例において、光反応性システム10と11のそれぞれは、発光サブシステム12および13と、コントローラー14および15と、電源16および17と、冷却サブシステム18および39とを含む。
【0011】
発光サブシステム12および13は、複数の半導体装置19および27を含む。半導体装置19および27は、たとえば、LEDデバイスである。選択された複数の半導体装置19および27は、放射出力(radiant output)24および25を提供するように実装される。放射出力24は、ワークピース26に向かっている。戻ってきた放射線28および29は、それぞれ、ワークピース26から発光サブシステム12および13に向いている(例えば、放射出力24および25の反射によって)。
【0012】
放射出力24および25は、カップリング光学系(coupling optics)30および31を介してワークピース26にほぼ向いている。カップリング光学系30および31は、使用されると、さまざまに実行される。例として、カップリング光学系は、半導体デバイス19と27との間に介挿された、1または2以上の層、材料または他の構造を含み、ワークピース26の表面に放射出力24および25を提供している。例として、カップリング光学系30および31は、収集(collection)、集光(condensing)、コリメーション(collimation)、または別の方法で放射出力24および25の質または効果的な量を増大するためのマイクロレンズアレイを含む。別の例として、カップリング光学系30および31は、マイクロ反射体アレイを含む。そのようなマイクロ反射体アレイを使用すると、放射出力24および25を提供する半導体デバイスのそれぞれは、1対1の基準で、各マイクロ反射体に配置される。別の例として、半導体デバイス20および21のアレイまたは放射出力24および25を提供する半導体デバイス20および21の複数のアレイのうちの一つのアレイは、多数対1の基準で、複数のマクロ反射体に配置される。このように、カップリング光学系30は、両方のマイクロ反射体アレイを含んでいる。各半導体装置は、各マイクロ反射体および複数のマクロ反射体において、1対1の基準で配置されている。半導体デバイスからの放射出力24および25の量および/または質は、上述されたように、マクロ反射体によってさらに増大される。例えば、マクロ反射体は、複合パラボラ反射体であってもよい。
【0013】
カップリング光学系30および31の、層、材料または他の構造のそれぞれは、選択された屈折率を有する。各屈折率を正しく選択することによって、放射出力24および25(および/または帰ってきた放射線28、29)のパスにおける層と、材料と、他の構造の間のインターフェースでの反射光は、選択的に制御される。例として、ワークピース26に対して半導体デバイス間に配置された選択されたインターフェースでの屈折率の差を制御することによって、そのインターフェースでの反射光は、ワークピース26への最大搬送のためのそのインターフェースで放射出力の伝送を増大させるように、低減されまたは増大される。例えば、カップリング光学系は、二色性の反射体を含む。ある波長の入射光が吸収される一方、他の入射光は反射され、ワークピース26の表面にフォーカスされる。
【0014】
カップリング光学系30および31は、種々の目的のために使用される。例えば、半導体デバイス19および27を保護する目的、冷却サブシステム18および39と関連する冷却流体を保有する目的、放射出力24および25を収集し、集光し、および/またはコリメートする目的、戻ってきた放射線28および29を取集し、方向付けし、退ける目的、その他の目的が挙げられる。これらは、1種または2種以上組合せることができる。さらなる例として、光反応性システム10および11は、特に、ワークピース26に送られるような放射出力24および25の効果的な質または量を増大するように、カップリング光学系30および31を使用してもよい。例えば、カップリング光学系は、反射体を含む。その反射体は、UV LEDアレイ光源からワークピース26の表面でUV光をフォーカスする円柱レンズに照射されたUV光をコリメートまたは方向付けするための複合パラボラ反射体であってもよい。反射体(例えば、複合パラボラ反射体)によって、UV LEDアレイ光源から円柱レンズに照射されたUV光をコリメートまたは方向付けすることは、UV LEDアレイ光源から照射されたUV光の50〜90%をコリメートまたは方向付けすることを含む。そしてそれは、反射体の形状、材料、または表面コーティングなどに依存する。また、円柱レンズによってワークピース26の表面にUV光をフォーカスすることは、ワークピースの表面にUV光の20〜90%をフォーカスすることを含む。それは、ワークピース26のサイズや形状に依存する。例えば、ファイバーのようなより小さい形状のワークピースでは、過剰量より多い量の光をフォーカスしてもよく、より大きいサイズのワークピースでは、過剰量より少ない量の光を受け取ってもよい。また、調整許容値(alignment tolerances)を構成するための過剰量があってもよい。
【0015】
これにより、反射体は、UV光源から光の放射角を小さくし、それによって、円柱レンズを介して光を方向付けている。その円柱レンズは、ワークピース26の表面に沿って激しく光をフォーカスする。
【0016】
選択された複数の半導体デバイス19および27は、コントローラー14および15にデータを提供するように、カップリング電子機器(coupling electronics)22および23を介してコントローラー14および15に結合される。また、以下に説明するように、コントローラーは、そのようなデータを提供する半導体デバイスを、例えば、カップリング電子機器22および23を介して、制御するように実装される。コントローラー14および15は、各電源16および17と、冷却サブシステム18および39とに接続されており、それらを制御するように実装されている。さらに、コントローラー14および15は、電源16および17と、冷却サブシステム18および39とからデータを受信する。更なる例において、コントローラー14および15は、光反応性システム10および11の操作を制御するために、互いに通信してもよい(
図1に示されていない)。例えば、コントローラー14および15は、マスタースレーブカスケーディング制御アルゴリズム(master-slave cascading control algorithm)で動作する。コントローラーの一つの設定点は、他のコントローラーの出力によって設定される。光反応性システム11と連動して、光反応性システム10の動作のための他の制御ストラテジーが使用されてもよい。
【0017】
電源16および17と、冷却サブシステム18および39と、発光サブシステム12および13とに加えて、コントローラー14および15は、内部エレメント32および33と、外部エレメント34および35に接続され、それらを制御するように実装される。図示されるようなエレメント32および33は、光反応性システム10および11に対して内側にある。図示されるようなエレメント34および35は、光反応性システム10および11に対して外側にあるが、ワークピース26と関連している(例えば、ハンドリング機器、冷却機器またはその他の外部機器)、または、光反応性システム10および11が支持する光化学反応に関連する。
【0018】
電源16および17、冷却サブシステム18および39、発光サブシステム12および13、および/またはエレメント32および33と34および35の1つまたは2つ以上からコントローラー14および15によって受信されたデータは、種々のタイプである。例として、そのデータは、結合された半導体デバイス19および27と関連する1または2以上の代表的な特性である。別の例として、そのデータは、発光サブシステム12および13と、電源16および17と、冷却サブシステム18および39と、内部エレメント32および33と、データを提供する外部エレメント34および35と関連する1または2以上の代表的な特性であってもよい。また、別の例として、そのデータは、ワークピース26(例えば、代表的な、ワークピースに向く放射出力エネルギーまたはスペクトルコンポーネント)と関連する1または2以上の代表的な特性であってもよい。さらに、データは、これらの特性を組み合わせた代表な特性であってもよい。
【0019】
コントローラー14および15は、そのようなデータの受信において、データに応答するように実装されてもよい。例えば、そのようなコンポーネントからのデータに応答して、コントローラー14および15は、電源16および17、冷却サブシステム18および39、発光サブシステム12および13(1または2以上の連結された半導体デバイスを含む)、および/またはエレメント32、33、34および35の1つまたは2つ以上を制御するように実装されてもよい。一例として、光エネルギーがワークピースに関連する1または2以上のポイントで不十分であるということを示す発光サブシステムからのデータに応答して、コントローラー14は、次の(a)〜(d)のいずれかのように実行される。(a)1または2以上の半導体デバイスに電力の電源の供給を増加する。(b)冷却サブシステム18によって発光サブシステムの冷却を上げる(例えば、冷却されたら、ある発光デバイスがより大きい放射出力を提供する)。(c)電力がそのようなデバイスに供給される間の時間を増やす。(d)上記の組合せを提供する。更なる例として、コントローラー14および15は、発光サブシステム13および/または光反応性システム11から独立に、発光サブシステム12および/または光反応性システム10に実装されていてもよい。
【0020】
発光サブシステム12および13の個々の半導体デバイス19および27(例えば、LEDデバイス)は、コントローラー14および15によって独立に制御される。例えば、コントローラー14および15は、異なる強度、波長などの光を発する1または2以上の個別のLEDデバイスの第2のグループを制御しながら、第1の強度、波長などの光を発する1または2以上の個別のLEDデバイスの第1のグループを制御する。1または2以上の個別のLEDデバイスの第1のグループは、半導体デバイスの同じアレイ20および21内にあってもよく、半導体デバイスの2以上のアレイ20および21にあってもよい。半導体デバイスのアレイ20および21は、それぞれ、コントローラー14および15による発光サブシステム12および13における半導体デバイスの他のアレイ20および21から、コントローラー14および15によって独立に制御されてもよい。例えば、第1のアレイの半導体デバイスは、第1の強度と波長などの光を発するように制御される。一方、第2のアレイの半導体デバイスは、第2の強度と波長などの光を発するように制御される。
【0021】
更なる例として、第1のセットの条件下(例えば、特別なワークピース、光反応および/または操作条件のセットのための条件)、コントローラー14および15は、第1のコントロールストラテジーを実行するために、光反応性システム10および11を操作する。第2のセットの条件下(例えば、特別なワークピース、光反応および/または操作条件のセットのための条件)、コントローラー14および15は、第2のコントロールストラテジーを実行するために、光反応性システム10および11を操作する。上述したように、第1のコントロールストラテジーは、第1の強度と波長などの光を発する1または2以上の個別の半導体デバイス(例えば、LEDデバイス)の第1のグループを操作することを含んでいる。一方、第2のコントロールストラテジーは、第2の強度と波長などの光を発する1または2以上の個別のLEDデバイスの第2のグループを操作することを含んでいる。LEDデバイスの第1のグループは、第2のグループと同じLEDデバイスのグループであってもよい。また、LEDデバイスの第1のグループは、LEDデバイスの1または2以上のアレイにわたってもよく、または、第2のグループと異なるLEDデバイスのグループであってもよい。しかし、異なるLEDデバイスのグループは、第2のグループからの1または2以上のLEDデバイスのサブセットを含んでいる。
【0022】
冷却サブシステム18および39は、発光サブシステム12および13の熱の挙動を扱うように実装されている。例えば、冷却サブシステム18および39は、発光サブシステム12および13、より具体的に、半導体デバイス19および27の冷却のために提供される。冷却サブシステム18および39は、ワークピース26、および/または、ワークピース26と光反応性システム10および11(例えば、発光サブシステム12および13)との間のスペースを冷却するために実装される。例えば、冷却サブシステム18および39は、空気冷却システムまたは他の流体(例えば、水)冷却システムである。冷却サブシステムは、半導体デバイス19および27に取り付けられた冷却フィンまたは半導体デバイスのアレイ20および21、カップリング光学系30および31に取り付けられた冷却フィンのような冷却エレメントを含む。例えば、冷却サブシステムは、LED反射体(例えば、カップリング光学系30および31)の全体にわたって、冷却エアーを吹き付けることを含む。反射体は、熱伝達を増大するために外部フィンを備えている。
【0023】
光反応性システム10および11は、種々のアプリケーションのために使用される。そのようなアプリケーションは、特に限定されないが、例えば、インク印刷からDVDsの製造の硬化アプリケーション、リソグラフィーなどが挙げられる。光反応性システム10および11が使用されるアプリケーションは、関連した操作パラメーターを有する。すなわち、あるアプリケーションは、1または2以上の波長で、1または2以上の期間にわたって付与された1または2以上のレベルの放射強度(radiant power)を提供するように、操作パラメーターを関連づける。アプリケーションと関連づけられた光反応を正しく遂行するために、屈折力(optical power)は、ワークピース26で、またはワークピース26近くで、または、1または複数のこれらのパラメーター(ある時間、複数の時間または時間の範囲)の1または2以上の所定のレベルでまたは所定のレベルを超えて供給される。
【0024】
意図したアプリケーションのパラメーターに従うために、放射出力24および25を提供する半導体デバイス19および27は、アプリケーションのパラメーター(例えば、温度、スペクトル分布、放射強度)と関連付けられた種々の特性に従って、操作される。同時に、半導体デバイス19および27は、ある操作仕様書(operating specifications)を有する。それは、半導体デバイスの製造と関連づけられている。特に、それは、デバイスの破壊が起きないようにするために、および/または、デバイスの劣化を未然に防ぐために、付随される。光反応性システム10および11の他のコンポーネントは、操作仕様書を関連づける。これらの仕様書は、他のパラメーター仕様書の中で特に、操作温度および付与された電力の範囲(例えば、最大および最小)を含む。
【0025】
したがって、光反応性システム10および11は、アプリケーションのパラメーターのモニタリングを支援する。加えて、光反応性システム10および11は、特性と仕様書とを含む半導体デバイス19および27のモニタリングを提供する。さらに、光反応性システム10および11は、特性と仕様書とを含む光反応性システム10および11の選択された他のコンポーネントのモニタリングも提供する。
【0026】
そのようなモニタリングによって、光反応性システム10および11の動作が確実に評価されるように、システムの正しい動作を証明することができる。例えば、光反応性システム10および11は、1または2以上のアプリケーションのパラメーター(例えば、温度、スペクトル分布、放射強度など)、そのようなパラメーターと関連付けられた任意のコンポーネントの特性および/または任意のコンポーネントの操作仕様書に対して、不適切に動作するかもしれない。モニタリングは、1または2以上のシステムのコンポーネントからコントローラー14および15によって受信されたデータにしたがって、反応よく、実行される。
【0027】
モニタリングは、システムの動作の制御を支援する。例えば、制御ストラテジーは、コントローラー14および15によって実行される。コントローラー14および15は、1または2以上のシステムコンポーネントからデータを受信し、反応する。この制御ストラテジーは、上述したように、(例えば、そのコンポーネント動作に関するデータに基づいてコンポーネントに向かう制御信号を介してコンポーネントを制御することによって)直接的に、または、(他のコンポーネントの動作を調節するように向けられた制御信号を介してコンポーネントの動作を制御することによって)間接的に実行される。一例として、半導体デバイスの放射出力は、発光サブシステム12および13に印加される電力を調節する電源16および17に向けられた制御信号を介して、および/または、発光サブシステム12および13に付与される冷却を調節する冷却サブシステム18および39に向けられた制御信号を介して、間接的に調節される。
【0028】
制御ストラテジーは、システムの適切な操作を可能にし、および/または、アプリケーションの性能を上げるために使用される。より具体的な例において、制御は、アプリケーションの光反応を適切に完了するために十分なワークピース26に放射エネルギーを向けながら、例えば、仕様書の範囲を超えて、半導体デバイス19および27または半導体デバイスのアレイ20および21の加熱が起きないように、アレイの放射出力とその動作温度との間のバランスを可能にするために、および/または、増大するために使用される。
【0029】
いくつかのアプリケーションにおいて、高い放射強度がワークピース26に送られる。したがって、発光サブシステム12および13は、発光半導体デバイスのアレイ20および21を使用して実装される。例えば、発光サブシステム12および13は、高密度発光ダイオード(LED)アレイを使用して実装される。LEDアレイが使用され、ここで詳細に説明するが、半導体デバイス19および27と、そのアレイ20および21とは、光反応性システムの本質から離れることなく、他の発光技術を使用して実装されてもよい。そのような他の発光技術は、特に限定されないが、有機LEDs、レーザーダイオード、他の半導体レーザーなどが挙げられる。
【0030】
図1に続き、複数の半導体デバイス19および27は、アレイ20および21形状、または、(例えば、
図1に示されるような)複数のアレイのうちの一つのアレイ形状で提供される。アレイ20および21は、1または2以上、または、多くの半導体デバイス19および27が放射出力を提供するように構成されるように、実装される。しかしながら、同時に、1または2以上のアレイの半導体デバイス19および27は、選択されたアレイの特性のモニタリングを提供するように実装される。モニタリングデバイス36および37は、アレイにおけるデバイスの中から選択され、例えば、他の発光デバイスと同じ構造を有している。例えば、発光とモニタリングとの間の差は、(例えば、LEDアレイは、カップリング電子機器が逆電流を提供するモニタリングLEDデバイスと、カップリング電子機器が順方向電流を提供する発光LEDデバイスとを有するという基本形において、)特定の半導体デバイスと関連付けられたカップリング電子機器22および23によって決定される。
【0031】
また、カップリング電子機器に基づいて、アレイにおける選択された半導体デバイスは、多機能デバイスおよび/または多重モードデバイスのいずれかまたは両方であってもよい。(a)多機能デバイスは、2以上の特性(例えば、放射強度、温度、磁界、振動、圧力、加速度、および他の機械的力または変形のいずれか)を検出することができ、アプリケーションパラメーターまたは他の決定要因にしたがって、これらの検出機能間でスイッチされる。(b)多重モードデバイスは、発光、検出およびその他のいくつかのモード(例えば、オフ)をとることができ、アプリケーションパラメーターまたは他の決定要因にしたがって、モード間でスイッチされる。
【0032】
上述したように、光反応性システム10および11は、ワークピース26を受けるように構成されている。一例として、ワークピース26は、UV硬化光ファイバー、リボン、ケーブルなどである。また、ワークピース26は、光反応性システム10および11のカップリング光学系30および31の焦点に、または焦点近くに位置されている。このように、光反応性システム10および11から照射されるUV光は、UV硬化用ワークピースの表面にカップリング光学系を介して向けられ、その場で光反応を実行する。また、光反応性システム10および11のカップリング光学系30および31は、UV光がワークピース26の表面でカップリング光学系30および31によってフォーカスされるように、ワークピース26の中心軸のまわりに等間隔に配置されている。
【0033】
図2に戻って、
図2は、大きい円錐角で光を発する従来のLEDアレイ光源200の例の断面図である。LEDアレイ光源200は、ハウジング210を含む。光線260は、幅広の円錐角で光源から発せられる。例として、従来のLEDアレイから発せられた光は、ランバート分布(Lambertian distribution)にほぼ一致する。
図3において、ランバート分布のブロードな放射輝度スペクトルがプロット300で示される。放射輝度出力は、ブロードな円錐角にわたって区別できる。
【0034】
図4に戻って、
図4は、反射体(例えば、複合パラボラ反射体440)を有するLEDアレイ光源400の例の断面図を示す。複合パラボラ反射体440は、光源400のハウジング410に取り付けられている。光源400のハウジング410は、光源を含み、冷却サブシステム流体用の注入口および排出口とを含む。光源は、複合パラボラの焦点から光を発する。
【0035】
パラボラ(放物面)は、直円錐面の交差(intersection)から作られる円錐の断面であり、直円錐面の表面を作る直線に平行な面である。パラボラはまた、線(準線)と点(焦点)の両方から等距離である面における複数の点の軌跡として規定されることができる。準線に直交し、焦点を通って、パラボラを二等分する線は、その対称軸である。パラボラを横断する対称軸上の点は、頂点(vertex)であり、曲率が最大であるパラボラ上の点である。複合パラボラは、共通焦点を有するが、異なる頂点を有する2つのパラボラの重複領域から誘導される。
【0036】
パラボラ反射体は、光のようなエネルギーを収集または発射するために用いられる反射デバイスである。パラボラ反射体の形状は、円柱パラボラの形状、すなわち、パラボラの面に直交する軸に沿ってパラボラを投影することによって生成される面であってもよい。パラボラ反射体は、パラボラ軸上の焦点に位置した直線状の光源から発生した光線をパラボラ軸に平行なコリメートビームに反射してもよい。複合パラボラ反射体はまた、光を収集または発射するために使用される反射デバイスであってもよい。複合パラボラ反射体の形状は、パラボラの面に直交する軸に沿って複合パラボラを投影することから誘導される。複合パラボラ反射体は、
図4における光源400のハウジング410から発せられた光線の経路によって示されるように、軸上の焦点に沿って位置したほぼ直線状の光源から発生した光線をコリメートされたビームに反射してもよい。したがって、複合パラボラ反射体440は、光源400から光の放射角度を小さくするように構成されている。複合パラボラ光学系は、光学および物理の分野で知られており、ここでは詳細に説明されない。
図4の構成において、光線は複合パラボラ反射体の軸上の焦点の近くにおよび焦点に沿って発せられるから、複合パラボラ反射体440は光線460をコリメートし、方向づける。それによって、
図4に示されるように、放射角度を実質的に小さくしている。UV硬化のために、パラボラ反射体の内部表面は、ワークピース26の表面上にUV光を方向づけるためにUV反射してもよい。
【0037】
図5に戻って、
図5は、パラボラ反射体から発せられた光の放射輝度スペクトルのプロット例である。
図3と
図5のスペクトルを比較すると、LEDアレイ光源のための放射角度がパラボラ反射体を使用することによって小さくなっていることがわかる。具体的には、パラボラ反射体を有する光源の放射輝度スペクトルは、かなり狭い円錐角にわたった出力である。
【0038】
図6に戻って、
図6は、円柱レンズ600の例を示す。円柱レンズは、球面レンズのように、点上よりむしろ、線上のレンズを通って光をフォーカスするレンズである。円柱レンズの曲面は円柱の横断面であり、レンズの表面の交差(intersection)に平行な線と、交差に接する面との上でレンズを通る光線をフォーカスする。レンズは、この線に直交する方向に画像を圧縮する(compress)。そして、画像は(接面において)それに平行な方向において変わらない。例として、円柱レンズは、
図6に示されるように、円柱フレネルレンズである。他の適切タイプの円柱レンズとして、平凸または平凹レンズ、両凸レンズ、凹凸レンズ、および被覆された円柱レンズなどが使用されてもよい。
【0039】
図7に戻って、
図7は、光源710と、複合パラボラ反射体740と、円柱レンズ770とを含む発光サブシステム700の一例を示す。
図7に示すように、光源710のハウジングは、光源710から発せられた光がパラボラ反射体の焦点近くで生じるように、複合パラボラ反射体740に機械的に結合されている。光源710から発せられた光線760は、反射され、円柱レンズ770に向いている。それによって、光線760は、ワークピース780の表面上に次々とフォーカスされる。発光サブシステム700は、光源710から発せられ、反射体(複合パラボラ反射体740であってもよい)によって反射された光がワークピース780の表面上に円柱レンズ770を通ってフォーカスされるように、ワークピース780に対して配列されている。複合パラボラ反射体740の形状は、光源710によって円柱レンズに照射された光の反射をほぼ損なう(compromising)ことなしに、完全な複合パラボラからわずかに離れていてもよい。更なる例として、完全な複合パラボラからわずかに離れている複合パラボラ反射体740の形状は、ファセット(faceted)された複合パラボラ表面を含むことができる。反射体の一般的な形状は、複合パラボラであってもよく、複合パラボラからわずかに離れてファセットされている個別の断面(section)を有する複合パラボラであってもよい。ファセットされまたは部分的にファセットされた複合パラボラ表面は、与えられた光源用のワークピース表面で光の均一性または強度(光度)を増大させる態様で、反射された光の制御を可能にする。ファセット(小平面)のそれぞれは、パラボラ表面を形成するために、複数の平面ファセットを接続する角を有する平面であってもよい。また、ファセットは、曲面を有していてもよい。円柱レンズ770は、円柱フレネルレンズを含んでいてもよい。
【0040】
図8に戻って、
図8は、3つの光反応性システム802で構成されたUV硬化デバイス800示す。各光反応性システム802は、発光サブシステムを含んでいる。発光サブシステムは、光源810(例えば、UV LEDアレイ)と、複合パラボラ反射体860と、円柱レンズ870とを含む。
図7のデバイスに示されるように、各光反応性システム802にとって、光源810は、光源810から発せられた光が複合パラボラ反射体860の焦点近くで生じるように、複合パラボラ反射体860に機械的に結合されている。光は反射され、円柱レンズ870に実質的に向いている。円柱レンズ870は、示されるように、光源810に対して複合パラボラ反射体860の反対端部上に搭載されている。複合パラボラ反射体860によって反射された光は、円柱レンズ870に向いている。光は、ワークピース820の表面にフォーカスされている。光反応性システム802は、
図8に示されるように、ワークピース820の中心軸のまわりに等間隔で配置されている。円柱レンズ870は、ワークピース820の表面に、または、表面近くにUV光をフォーカスする。
【0041】
また、複合パラボラ反射体860と円柱レンズ870とを含む、少なくとも2つの光反応性システム802は、光がワークピース820の反対側のワークピース表面にまたは表面付近に、フォーカスされる、または、取り囲む(覆う)ように、位置されている。
【0042】
少なくとも2つの光源810は、複合パラボラ反射体860と関連して使用され、ワークピース820の軸まわりに等間隔に配置されているから、1つの光源810に対して遠距離場であるワークピース820の表面は、別の光源810に対して近距離場である。ワークピース820の軸まわりに等間隔に配置されている複数の光源810を有するUV硬化デバイス800のデザインは、バック反射体を使用することを潜在的に避け、システムデザインとコストを単純化している。このように、
図8に示される構成は、1つの光源を使用する従来のUV硬化デバイスに対してワークピース表面中に、より高い放射照度と、より均一な放射照度とを実現することができる。より高く、より均一な放射強度の実現は、生産率を高めおよび/または硬化時間を短くすることができる。それによって、生産物の生産コストを低減している。
【0043】
1つの光源を使用するUV硬化デバイスに対する複数の光源を使用する更なる潜在的な利点は、従来の1つの光源を使用するUV硬化デバイスと比較して高い放射照度を維持しながら、複数の光源からのUV光が、ワークピースの表面の全てにわたってより均一に集中されることができるということである。また、多数の光源が使用されるので、円柱レンズの焦点からワークピースのわずかなズレ、または、1または2以上の光源、複合パラボラ反射体または円柱レンズのわずかなズレがあるとしても、光源から照射される光は、ワークピースの表面にほぼ向けられることができる。また、ワークピースの断面が不均一形状または非対称である場合、または、ワークピースの断面が大きい場合、多数の光源が接近して使用されるとき、光源から照射される光は、ワークピースの表面にほぼに向けられることができる。
【0044】
少なくとも2つの光源の使用はまた、放射された光の放射照度とスペクトル波長とを制御するために柔軟に対応できる。例えば、2以上の光源の放射照度と電球タイプは、独立に変化し、または、それらは一致させられる。多数の光源の使用はまた、操作中に光源の一方が故障しまたは誤動作した場合において、フェイルセーフ冗長性(fail-safe redundancy)を提供することができる。
【0045】
光源は、例えば、個別LEDデバイス、LEDデバイスのアレイ、または複数のLEDアレイのアレイをさらに含む。この配置において、複合パラボラ表面は、ワークピース820の表面上に複合パラボラ反射体の焦点または焦点付近に位置された光源から照射された光をほぼ集中することができる。
【0046】
サンプルチューブ850は、同心円状に囲まれ、ワークピース820を受け取るように構成されている。サンプルチューブ850は、ワークピース820の軸まわりに中心に置かれていてもよく、UV硬化反応の酸素阻害を低減させるために、窒素、炭酸ガス、ヘリウムまたはその他の不活性ガスのような不活性ガスでパージされまたは満たされていてもよい。サンプルチューブ850は、吸収、屈折、反射しない、ガラス、石英または他の材料で構成されている。または、サンプルチューブ850は、別の方法で、サンプルチューブ850を通って円柱レンズ870と複合パラボラ反射体860によって発せられたUV光を妨げる、ガラス、石英または他の材料で構成されている。ワークピース820は、絞り率(draw rate)でサンプルチューブを通って連続して引き出される。その結果、ワークピースの全長は、UV硬化されるべき光源810からのUV光に十分な放射強度でさらされる。
【0047】
複合パラボラ反射体860は、光源810から発する光線を反射するおよび方向付けるための反射内部表面(reflective interior surfaces)を含む。反射内部表面は、光の最小限の吸収または最小限の屈折を有する可視光線、UV光線および/またはIR光線を反射する。複合パラボラ反射体860は、中空反射体または全内部反射を使用する固体光学系を含んでいてもよい。また、複合パラボラ反射体860は、ある範囲の波長の光が反射するように2色性である反射内部表面を含んでいてもよい。その範囲外の波長の光は、反射内部表面で吸収される。例えば、反射内部表面は、UV光線および可視光線を反射し、IR光線を吸収するように設計される。そのような反射内部表面は、繊細なコーティングまたはワークピースを熱するために、または、ワークピース820の表面で硬化反応の反応率と均一性を緩和するために、有益である。一方、反射内部表面は、UV光とIR光の両方を選択的に反射する。なぜなら、硬化反応は高温で急速に進行することができるからである。
【0048】
ワークピース820は、サイズと寸法の範囲を有する、光ファイバー、リボン、またはケーブルを含む。ワークピース820は、表面上にプリントされたUV硬化インクだけでなく、UV硬化クラッディングおよび/またはUV硬化表面コーティングを含む。UV硬化クラッディングは、1または2以上のUV硬化ポリマー系を含み、1または2以上の硬化段階でUV硬化できる2以上のUV硬化層を含む。UV硬化表面コーティングは、薄膜、または、光ファイバーまたは光ファイバークラッディングの表面で硬化できるインクを含む。例えば、ワークピース820は、コアと、クラッディング層とを含む光ファイバーを含み、クラッディングは、ポリイミドまたはアクリレートポリマーのようなUV硬化ポリマー、または、1または2以上の別のUV硬化ポリマーを含むコーティングを含む。別の例として、デュアル層コーティングが使用されてもよい。ワークピースは、インナー層と、アウター層で被覆されていてもよい。そのようなインナー層は、マイクロベンドによって減衰を最小にするために硬化されるとき、ソフトで弾性のある品質を有している。また、そのようなアウター層は、堅く、摩耗や環境への露出(例えば、湿気やUV)からワークピース(例えば、光ファイバー)を保護するために適合される。インナー層と、アウター層とは、開始剤、モノマー、オリゴマーおよび他の添加剤を含むポリマー系(例えば、エポキシ系)を含む。
【0049】
硬化中、ワークピース820は、サンプルチューブ850内で、軸方向にUV硬化デバイスを通って引かれるか引き出される。ワークピース820は、2以上の光反応性システム802に対して、軸方向に沿って中心に置かれる。また、サンプルチューブ850は、円柱レンズ870の焦点で軸方向に沿って中心に置かれ、ワークピース820を同心円状に取り囲む。サンプルチューブ850は、ガラス、石英または別の光学透明材料、UV透明材料および/またはIR透明材料で構成されており、そんなに厚い寸法でない。その結果、サンプルチューブ850は、光源810から照射され、ワークピース820の表面上にサンプルチューブ850を介して複合パラボラ反射体860から向けられた光線をブロックしない、または、光線を妨げない。サンプルチューブ850は、
図8に示されるように、円形の断面を有しているが、適切な形状の別の断面を有していてもよい。サンプルチューブ850は、ワークピースの周りの内部雰囲気を維持するため、および、UV硬化反応を遅くする酸素阻害を低減するために、窒素、炭酸ガス、ヘリウムなどのような不活性ガスを含む。
【0050】
光源810は、LED光源、LEDアレイ光源、マイクロ波動力(microwave-powered)光源、ハロゲンアーク光源またはそのアレイのような1または2以上の半導体デバイスまたは半導体デバイスアレイを含む。また、光源810は、複合パラボラ反射体860と円柱レンズ870の軸長に沿って延びている。光源810、光源の特定のアレイ、または光源の複数のアレイのうちのアレイは、UV硬化デバイス800の複合パラボラ反射体部の長さに沿って、またはその長さに沿った位置で複合パラボラ反射体860の焦点以上に延在しているか、それらを含んでいる。このように、複合パラボラ反射体の軸長に沿って光源810から照射された光は、その全体の長さに沿ってワークピース820の表面に実質的に向け直される。
【0051】
また、光源810は、1または2以上の可視光、UV光またはIR光を発する。またさらに、光源810は、同一のタイプの光源または異なるタイプの光源であってもよい。例えば、光源810の一つはUV光を照射し、光源810の別の一つはIR光を照射してもよい。別の例として、光源810の一つが第1のスペクトルのUV光を照射する一方、光源820の別の一つが第2のスペクトルのUV光を照射してもよい。光源810の一つおよび別の一つによって発せられた光の第1と第2のスペクトルは、重複していても重複していなくてもよい。例えば、光源810の一つが第1のタイプのLED光源であり、光源810の別の一つが第2のタイプのLED光源である場合、これらの発光スペクトルは、重複していても重複していなくてもよい。また、光源810によって照射された光の強度は、同一であっても異なっていてもよい。それらの強度は、コントローラー(例えば、14、15)やカップリング(例えば、22、23)電子機器を介してオペレーターによって独立に制御されることができる。このように、光源810の光の強度と波長の両方は、ワークピースの均一なUV照射と均一なUV硬化を成し遂げるために、柔軟にかつ独立に制御されることができる。例えば、ワークピースが、凸凹形状である場合、および/または、円柱レンズ870の焦点に対して対照的でない場合、UV硬化デバイスは、均一な硬化を成し遂げるために、ワークピースのある部分から別の部分を特異的に照射してもよい。別な例として、異なるコーティングやインクがワークピースの表面に付与されると、UV硬化デバイスは、ワークピースのある部分から別の部分を特異的に照射してもよい。
【0052】
複合パラボラ反射体860と、複合パラボラ反射体860の焦点に位置された少なくとも2つの光源810とを有するUV硬化デバイスにおいて、1つの反射体と1つの光源とを使用する従来のUV硬化デバイスと比較して、円柱レンズ870の焦点に位置されたワークピースは、より均一にかつ高い強度でUV光を照射される。このように、ワークピース820の軸に等間隔で配置された少なくとも2つの光反応性システム802を使用してワークピースをUV硬化することは、ワークピース820のより高い硬化率とより均一な硬化とを成し遂げる。すなわち、より高い硬化率は、より均一な硬化を成し遂げつつ、成し遂げられる。不均一または不規則に被覆されたワークピースは、コーティングが拡張または収縮するとき、不均一な力を受ける場合がある。光ファイバーの場合、不均一に被覆された光ファイバーは、より大きいシグナル減衰の影響を受けやすい。より均一な硬化を成し遂げるためには、反応性モノマーおよびオリゴマーの高い変換パーセントと、ポリマー系における高い架橋度とを要する。加えて、一定の厚さを有し、ワークピース(例えば、光ファイバー)のアプリケーション長さにわたって続く、ワークピース(例えば、光ファイバー)のまわりに同心コーティングを成し遂げることを含む。
【0053】
光ファイバー、ケーブル、リボンなどの連続製造プロセスまたはバッチ製造プロセスにおける高い硬化率を実現することは、製造時間とコストを削減する。また、より均一な硬化の実現は、ワークピースにより高い耐久性と強度とを付与する。光ファイバーコーティングの場合において、高い均一性を有するコーティングは、ファイバー強度を保つ。それによって、光ファイバーにおけるマイクロベンド変形、ストレスによる弱体化、または他の機械的損傷のような現象のために、信号伝送の減衰を防止することに対して、光ファイバーの耐久性を増大させている。高い架橋度は、コーティングの化学的耐性を増大させ、光ファイバーの化学的浸透および化学的腐食や化学的損傷を防止する。光ファイバーは、表面欠陥によって、品質が低下する。従来のUV硬化デバイス(特に、一つの光源を使用するそれ)において、高い硬化率は、均一性の低い硬化で成し遂げられる。同様に、より均一な硬化は、低い硬化率で成し遂げられる。
【0054】
UV硬化デバイスは、中心軸のまわりに等間隔で配置された少なくとも2つのUV光源を含む。各UV光源は、反射体と、円柱レンズを含む。UV硬化デバイスは、中心軸に沿ってワークピースを受け取るように構成されている。反射体は、UV光源からの光の放射角度を低減するように構成されている。それによって、ワークピースの表面に沿って、激しく光をフォーカスする円柱レンズを通って光を方向付けている。また、反射体は、UV光源用のハウジングに取り付けられている。UV光源は、電源と、コントローラーと、冷却サブシステムと、発光サブシステムとを含む。発光サブシステムは、カップリング電子機器と、カップリング光学系と、複数の半導体デバイスとを含む。ハウジングは、光源を含み、冷却サブシステムの流体用の注入口と排出口とを含む。UV光源の複数の半導体デバイスは、UV LEDアレイを含む。半導体デバイスが起源であるUV光は、反射体と円柱レンズによってワークピースの表面に沿って向けられ、フォーカスされる。円柱レンズは、円柱フレネルレンズを含む。反射体は、複合パラボラ反射体を含む。複合パラボラ反射体は、中空反射体、全反射を使用する固体光学系または2色性反射体を含む。少なくとも2つのUV光源は、異なるピーク波長を有するUV光を発する。冷却サブシステムは、UV硬化デバイスからの熱を消散させるための循環冷却流体を含み、反射体の外表面上に搭載された冷却フィンを含む。
【0055】
熱負荷、正確さ、コストなどのようなアプリケーションパラメーターによって、種々のプロセスまたは方法が複合パラボラ反射体860を製造するために使用される。複合パラボラ反射体860は、金属から機械加工または成形されてもよい。また、それらは、高反射率を有するコーティングで形成され、そのコーティングと混合された、ガラス、セラミックおよび/またはプラスチックから機械加工または成形されてもよい。また、複合パラボラ反射体860は、UV硬化システムの熱伝導冷却のために設計された外部表面を含んでいる。例えば、外部表面は、熱伝導を上げるために棟を付けられ(ridged)ていてもよく、複合パラボラ反射体860の外部表面に取り付けられた、冷却フィンや熱消散用の他の構造を含んでいてもよい。冷却サブシステム18(
図8に示されていない)の部品としての追加の冷却エレメントは、複合パラボラ反射体860の1または2以上の表面にわたって、冷却空気または他の不活性流体の転換によって提供されてもよい。
【0056】
UV硬化デバイス800は、電力供給装置のような、
図8に示されない他のコンポーネントを含んでいてもよい。また、光源810は、光源810用のハウジングを介して複合パラボラ反射体860に取り付けられていてもよい。例えば、ハウジングは、フェイスプレート(面板)または他の機械的手段を介してパラボラ反射体860に機械的に留められていてもよい。また、ハウジングは、光源810を含み、冷却サブシステム流体用の注入口と排出口とを含んでいてもよい。
【0057】
したがって、UV硬化のための光反応性システムは、電源供給装置と、冷却サブシステムと、発光サブシステムとを含んでいる。発光サブシステムは、少なくとも2つのUV LEDアレイ光源を含む。各UV LEDアレイ光源は、中心軸に等間隔で配置されている。UV硬化デバイスは、中心軸に沿ってワークピースを受け取るように構成されている。各UV LEDアレイ光源用のカップリング光学系は、複合パラボラ反射体と、円柱レンズとを含んでいる。複合パラボラ反射体は、UV LEDアレイ光源から円柱レンズに発せられたUV光を向けるように構成されている。そして、円柱レンズは、ワークピースの表面上にUV光をフォーカスするように構成されている。UV硬化のための光反応性システムは、コントローラーをさらに含む。そのコントローラーは、少なくとも2つのUV LEDアレイ光源からUV光を照射するための実行可能命令を含んでいる。カップリング光学系は、円柱レンズの焦点で軸方向に中心に置かれた、ワークピースを取り囲む石英チューブをさらに含んでいる。石英チューブは、不活性ガスでパージされる。冷却サブシステムは、複合パラボラ反射体の外部表面に取り付けられる冷却フィンを含んでいてもよい。
【0058】
図9に戻って、
図9は、ワークピース(例えば、光ファイバー、光ファイバーコーティングまたは別のタイプのワークピース)を硬化する方法900を示す。方法900は、工程910で始まる。工程910は、ファイバー取り出し工程において、母材から光ファイバーの第1の取り出し工程を含んでいる。方法900は、工程920に進み、ファイバーは、所定のコーティング処理を使用するUV硬化コーティングまたはポリマー系で被覆される。
【0059】
次に、方法900は、工程930に進む。被覆された光ファイバーは、UV硬化される。UV硬化工程930中、光ファイバーは、直線的に順次に配列された1または複数のUV硬化デバイス(例えば、UV硬化デバイス800)のサンプルチューブを通して引かれる。その間中、UV光は、UV硬化デバイスのLEDアレイ光源810から照射され、複合パラボラ反射体860と円柱レンズ870によって、円柱レンズ870の焦点で、または焦点近くで光ファイバーの表面上に向けられる。光ファイバーが引かれる線速度は、とても速く、例えば、20m/sを超える。複数のUV硬化デバイス800を直列(順次)に配列することによって、光ファイバーコーティングの硬化を略完全にするために、光ファイバーの被覆された長さ部分が、十分に長い滞留時間、UVにさらされる。光ファイバーコーティングのほぼ完全なUV硬化は、強度、耐久性、化学的耐性、疲労強度などのような物理的、化学的性質を付与する。不完全な硬化または不適切な硬化は、生産物の性能品質を低下させ、光ファイバイーの早期故障や性能の損失を引き起こすような他の性質を低下させる。いくつかの例において、UV硬化段階(例えば、直列に配列されたUV硬化デバイス800の数)の効果的な長さ(length)は、生産率、光ファイバーまたはワークピースの引き出しまたは線速度などを考慮して決定される。こうして、光ファイバーの線速度が遅ければ、UV硬化システム段階の長さや数は、光ファイバーの線速度が速いケースよりも小さい。
【0060】
次に、方法900は、工程940に進み、追加的なコーティング段階が要求されるかどうか決定される。いくつかの例において、デュアルレイヤーコーティングまたはマルチレイヤーコーティングが、ワークピース(例えば、光ファイバー)の表面に付与される。上述したように、光ファイバーは、2つの保護同心コーティング層を含むように製造される。例えば、デュアルレイヤーコーティングは、使用されてもよい。ワークピースは、インナー層と、アウター層で被覆されていてもよい。そのようなインナー層は、マイクロベンドによって減衰を最小にするために硬化されるとき、ソフトで弾性のある品質を有している。また、そのようなアウター層は、堅く、摩耗や環境への露出(例えば、湿気やUV)からワークピース(例えば、光ファイバー)を保護するために適合される。インナー層と、アウター層とは、開始剤、モノマー、オリゴマーおよび他の添加剤を含むポリマー系を含む。追加的なコーティング工程が実行されると、方法900は、工程920に戻り、光ファイバーまたは他のワークピース(UV硬化された第1の層で被覆されている)は、追加的なコーティング工程920と、それに続く追加的なUV硬化工程930とを経由して被覆される。
図9において、各コーティング工程は、簡単に説明するために、光ファイバーコーティング工程920として示されている。しかしながら、各コーティング工程は、同一でなくてもよい。その結果、各コーティング工程は、異なるタイプのコーティング、異なるコーティング組成物、異なるコーティング厚さを付与しても、ワークピースに異なるコーティングの性質を付与してもよい。加えて、コーティング処理工程920は、異なる処理条件(例えば、温度、コーティング粘度、コーティング方法)を使用してもよい。同様に、異なるコーティング層や工程のUV硬化は、変更可能な方法や処理条件を含んでいる。例えば、異なるUV硬化工程において、UV光強度、UV露出時間、UV光の波長スペクトル、UV光源などのような処理条件は、コーティングのタイプおよび/またはコーティング性質に依存して変化されてもよい。
【0061】
1または2以上のコーティングおよび硬化工程920および930に続いて、方法900は工程950に進む。工程950で、UV硬化インクまたはラッカーが、例えば、彩色目的または識別目的で、被覆された光ファイバー上にプリントされる。プリントは、所定のプリント処理を用いて実行され、1または2以上の多数のプリント段階またはプリント工程を含んでいてもよい。次に、方法900は、工程960に進む。プリントされたインクまたはラッカーは、UV硬化される。1または2以上の光ファイバーコーティングのUV硬化工程と同様に、プリントされたインクまたはラッカーは、直線的に順次に配置された1または複数のUV硬化デバイス800のサンプルチューブを850を通って光ファイバーを引くことによってUV硬化される。その間、UV光は、UV硬化デバイス800のLEDアレイ光源810から照射され、複合パラボラ反射体860および円柱レンズ870によって、円柱レンズ870の焦点近くに位置された、または焦点に位置された光ファイバーの表面に向けられる。光ファイバーが引かれる線速度は、とても速く、例えば、20m/sを超えていてもよい。順次に複数のUV硬化デバイスを配置することにより、光ファイバーの長さに沿ってプリントされたインクまたはラッカーが、プリントされたインクまたはラッカーの硬化をほぼ完全にするために、十分に長い滞留時間でUVにさらされるようになる。いくつかの例において、UV硬化段階(例えば、直列に配置されたUV硬化デバイス800の数)の効果的な長さは、生産率、光ファイバーやワークピースの引き出しまたは線速度を考慮して決定される。したがって、光ファイバーの線速度が遅いと、UV硬化システムの段階の長さまたは数は、光ファイバーの線速度が速い場合のものよりも小さい。特に、ワークピースの中心軸のまわりに等間隔に配置された複合パラボラ反射体860と、少なくとも2つの光源810とを含むUV硬化デバイス800を使用することは、高い強度を提供し、ワークピースの表面上に向けられ、照射されるより均一なUV光を提供する。それによって、ワークピースのより速い硬化とより均一な硬化の両方を提供する。このように、光ファイバーコーティングおよび/またはインクは、高い生産率でUV硬化され、それによって、製造コストを下げている。
【0062】
次に、方法900は、工程970に進み、追加的なプリント段階が要求されるかどうか決定される。例えば、識別目的で、インクまたはラッカーの第1の層をプリントし、それから、プリントされた第1の層を保護するために、インクまたはラッカーの第2の層をプリントすることが好ましい。追加的なプリント段階が要求されれば、方法900は、追加的にプリントされたインクおよび/またはラッカーをプリントおよびUV硬化するために、工程940に戻る。
【0063】
図9において、各プリント工程は、説明を簡単にするために光ファイバープリント工程950として示される。しかしながら、各プリント工程は、インクまたはラッカーの異なるタイプ、インクまたはラッカーの異なる組成、インクまたはラッカーの異なる厚さを提供し、ワークピースに対するインクまたはラッカーの異なる性質を付与するように、同一でなくてもよい。加えて、プリント処理工程920は、異なる処理条件(例えば、温度、コーティング粘度、コーティング方法)を使用してもよい。同様に、プリントされた異なる層または異なる工程のUV硬化は、変更可能な方法または処理条件を含んでいる。例えば、異なるUV硬化工程で、UV光強度、UV露出時間、UV光の波長スペクトル、UV光源などのような処理条件は、コーティングのタイプおよび/またはコーティングの性質に依存して変化される。
【0064】
追加的なプリント段階がなければ、方法900は、ポストUV硬化処理工程が実行される工程980に進む。例として、ポストUV硬化処理工程は、ケーブルまたはリボン構造を含む。複数の被覆され、およびプリントされたUV硬化光ファイバーは、フラットリボンまたは、多数のファイバーまたはリボンで構成される大口径のケーブルにまとめられる。他のポストUV硬化処理工程は、ケーブルおよびリボンの外部クラッディングまたはシーシングの共押し出しを含んでいる。
【0065】
このように、ワークピースをUV硬化する方法は、ワークピースの中心軸のまわりに等間隔に配置された少なくとも2つのUV光源からUV光を照射する工程と、反射体(反射体は、UV光の放射角度を低減する)によって照射されたUV光を反射する工程と、ワークピースの表面上に円柱レンズを介して反射されたUV光をフォーカスする工程と、円柱レンズの焦点に沿ってワークピースを引き出す工程とを含む。焦点に沿ってワークピースを引き出す工程は、焦点に沿って、UV硬化コーティング、ポリマー、インクのうちの少なくとも一つを有する、光ファイバー、リボンまたはケーブルのうちの少なくとも一つを引き出す工程を含んでいる。照射されたUV光を反射する工程は、複合パラボラ反射体を使用して、照射された光を反射する工程を含む。UV光を照射する工程は、異なるピーク波長を有するUV光を発する少なくとも2つのUV光源からUV光を照射する工程を含む。
【0066】
方法はまた、外部フィンによって反射体の外部表面から熱を消散する工程と、円柱レンズの焦点に石英サンプルチューブを軸方向の中心に置く工程とをさらに含む。石英サンプルチューブは、同心円状にワークピースを取り囲み、石英チューブは、不活性ガスでパージされる。
【0067】
ここに記載された構成は、実際、一例に過ぎず、これらの特定の実施形態は、限定解釈されるべきではない。なぜなら、種々の変形が可能であるからである。例えば、上記実施形態は、光ファイバー、ケーブルおよびリボン以外のワークピースに適用できる。また、上述されたUV硬化デバイスとシステムは、従来の製造設備と一体化されてもよく、特定の光源のために設計されていなくてもよい。上述したように、適切な光エンジン(light engine)がマイクロ波動力ランプ、LED、LEDアレイおよび水銀アークランプのようなものに使用されてもよい。本明細書の発明は、ここに開示された、種々の構成と、他の特徴、機能、および/または性質との新規かつ非自明なコンビネーションおよびサブコンビネーションの全てを含む。
【0068】
ここに記載された処理フローの例は、種々のUV硬化デバイスおよびUV硬化システム構成で使用されることができる。ここに記載された処理フローは、連続処理、バッチ処理、セミバッチ処理、セミ連続処理などのような1または2以上の任意の数の処理ストラテジーを表していてもよい。また、図示された、種々の行為、操作または機能は、同時に、図示された順で実行されてもよく、いくつかの場合においては省略されてもよい。同様に、処理の順番は、ここに記載された実施形態の例の特徴や利点を成し遂げるために必ずしも必要とされるわけではないが、図と説明を簡単にするために提供されている。1または2以上の図示された行為または機能は、使用される特別なストラテジーに依存して繰り返し実行されてもよい。ここに記載された構成および一連の決められた方法は、実際、典型例に過ぎず、これらの特定の実施形態は、限定解釈されるべきではない。なぜなら、多数の変形が可能であるからである。本明細書の発明は、ここに開示された、種々のシステムおよび構成と、他の特徴、機能、および/または性質との新規かつ非自明なコンビネーションおよびサブコンビネーションの全てを含む。
【0069】
以下のクレームは、特に、新規かつ非自明とみなされるコンビネーションおよびサブコンビネーションを指摘する。これらのクレームは、「1つ」のエレメント、「第1の」エレメントまたはその等価物に言及する。そのようなクレームは、1または2以上のエレメントを含むように理解すべきであり、2以上のエレメントを要求し、除外するように理解すべきではない。記載された、特徴、機能、エレメントおよび/または性質の他のコンビネーションおよびサブコンビネーションは、本クレームの補正によりクレームされるかもしれないし、関連出願またはこの出願における新しいクレームの存在によってクレームされるかもしれない。当初クレームの範囲に対して、より広いクレーム、より狭いクレーム、等価のクレームまたは異なるクレームは、本明細書の発明の範囲内に含まれるとみなされる。