特許第6017582号(P6017582)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6017582アクセス方法およびシステム、ユーザ機器、ならびにネットワーク側装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6017582
(24)【登録日】2016年10月7日
(45)【発行日】2016年11月2日
(54)【発明の名称】アクセス方法およびシステム、ユーザ機器、ならびにネットワーク側装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/14 20090101AFI20161020BHJP
   H04W 48/16 20090101ALI20161020BHJP
   H04W 88/06 20090101ALI20161020BHJP
   H04W 48/20 20090101ALI20161020BHJP
【FI】
   H04W48/14
   H04W48/16 130
   H04W88/06
   H04W48/20
【請求項の数】18
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2014-545082(P2014-545082)
(86)(22)【出願日】2012年12月6日
(65)【公表番号】特表2015-503292(P2015-503292A)
(43)【公表日】2015年1月29日
(86)【国際出願番号】CN2012086059
(87)【国際公開番号】WO2013083059
(87)【国際公開日】20130613
【審査請求日】2014年7月18日
(31)【優先権主張番号】201110406270.9
(32)【優先日】2011年12月8日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲漢▼涛
(72)【発明者】
【氏名】黄 敏
【審査官】 望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2011/0286437(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0140163(US,A1)
【文献】 特表2011−521549(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00−H04W99/00
H04B7/24−H04B7/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器が現在位置している第1のネットワークを用いてエア・インタフェースのオフローディングを行うことができる第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージを、前記ユーザ機器によって受信するステップと、
前記第1のメッセージが複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝えるとき、第1の補助情報に従って前記複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントから1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントを、前記ユーザ機器によって選択して、前記選択した第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスするステップとを含み、
前記第1のメッセージによって伝えられる前記複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの前記識別子が、各第2のネットワークのアクセス・ポイントの第2の補助情報に従ってネットワーク側装置によって行われるスクリーニングにより取得され、前記第2の補助情報が、各第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報および各第2のネットワークのアクセス・ポイントの負荷情報を含み、
前記1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの前記識別子が、前記複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントで前記ネットワーク側装置によって行われるスクリーニングにより取得されるとき、1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントが、前記ユーザ機器の位置情報および/または前記複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報に従って、前記複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントから前記ユーザ機器のために前記ネットワーク側装置によって選択される、アクセス方法。
【請求項2】
前記第1の補助情報に従って前記複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントから1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントを、前記ユーザ機器によって選択して、前記選択した第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスする前記ステップが、
前記ユーザ機器の位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報に従って、前記複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントから1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントを、前記ユーザ機器によって選択して、前記選択した第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスするステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のメッセージが、各第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの負荷情報をさらに伝えるとき、
前記第1のメッセージが前記複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの前記識別子を伝えるとき、前記第1の補助情報に従って前記複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントから1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントを、前記ユーザ機器によって選択して、前記選択した第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスする前記ステップが、
各第2のネットワークのアクセス・ポイントの前記位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの前記負荷情報、ならびに前記ユーザ機器の位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報に従って、前記複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントから1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントを、前記ユーザ機器によって選択して、前記選択した第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスするステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のネットワークが3GPP移動通信網であり、前記第2のネットワークが非3GPP移動通信網であり、または
前記第1のネットワークが非3GPP移動通信網であり、第2のネットワークが近距離無線通信網であり、または
前記第1のネットワークが3GPP移動通信網であり、第2のネットワークが近距離無線通信網であり、
前記3GPP移動通信網が、グローバル移動通信GSM(登録商標)、広帯域符号分割多元接続WCDMA(登録商標)、時分割同期符号分割多元接続TD−SCDMA、またはロング・ターム・エボリューションLTE網を含み、前記非3GPP移動通信網が、マイクロ波アクセスの世界規模相互運用WIMAXまたは符号分割多元接続CDMA2000を含み、前記近距離無線通信網が、無線ローカル・エリア・ネットワークWLAN、赤外線、Bluetooth(登録商標)、またはZigbee(登録商標)を含む、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のネットワークを用いて前記エア・インタフェースのオフローディングを行うために使用される前記複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントが、事前に前記ネットワーク側装置に登録される必要がある、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
ネットワーク側装置によって、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を取得するステップであって、前記第2のネットワークアクセス・ポイントの前記識別子に対応する第2のネットワークのアクセス・ポイントが、ユーザ機器が現在位置している第1のネットワーク上でエア・インタフェースのオフローディングを行うことができるステップと、
前記ネットワーク側装置によって、前記第2のネットワークのアクセス・ポイントの前記取得した識別子に従って、前記第2のネットワークのアクセス・ポイントの前記識別子を伝える第1のメッセージを生成するステップと、
前記第1のメッセージが複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝えるとき、前記ユーザ機器が、第1の補助情報に従って前記複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの前記識別子から1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を選択し、前記選択した第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスするために、前記ネットワーク側装置によって、前記第1のメッセージを前記ユーザ機器に送信するステップとを含み、
前記第1のメッセージが、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝えるとき、
前記ネットワーク側装置によって、前記第2のネットワークのアクセス・ポイントの前記取得した識別子に従って、第1のメッセージを生成する前記ステップが、
前記ネットワーク側装置によって、各第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報および各第2のネットワークのアクセス・ポイントの負荷情報に従って、取得した第2のネットワークのアクセス・ポイントをスクリーニングし、前記複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの前記識別子を伝える第1のメッセージを生成するステップを含み、
前記1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの前記識別子が、前記複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントで前記ネットワーク側装置によって行われるスクリーニングにより取得されるとき、
前記ネットワーク側装置が、前記ユーザ機器から受信された前記ユーザ機器の位置情報および/または前記複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報に従って、前記複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントから前記ユーザ機器のために1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントを選択するステップをさらに含む、アクセス方法。
【請求項7】
前記第1のネットワークが3GPP移動通信網であり、前記第2のネットワークが非3GPP移動通信網であり、または
前記第1のネットワークが非3GPP移動通信網であり、第2のネットワークが近距離無線通信網であり、または
前記第1のネットワークが3GPP移動通信網であり、第2のネットワークが近距離無線通信網であり、
前記3GPP移動通信網が、グローバル移動通信GSM(登録商標)、広帯域符号分割多元接続WCDMA(登録商標)、時分割同期符号分割多元接続TD−SCDMA、またはロング・ターム・エボリューションLTE網を含み、前記非3GPP移動通信網が、マイクロ波アクセスの世界規模相互運用WIMAXまたは符号分割多元接続CDMA2000を含み、前記近距離無線通信網が、無線ローカル・エリア・ネットワークWLAN、赤外線、Bluetooth(登録商標)、またはZigbee(登録商標)を含む、請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のネットワークを用いて前記エア・インタフェースのオフローディングを行うために使用される前記複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントが、事前に前記ネットワーク側装置に登録される必要がある、請求項6または7に記載の方法。
【請求項9】
第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージを受信するように構成された受信モジュールであって、前記第2のネットワークのアクセス・ポイントが、ユーザ機器が現在位置している第1のネットワーク上でエア・インタフェースのオフローディングを行うことができる、受信モジュールと、
前記第1のメッセージが複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝えるとき、第1の補助情報に従って前記複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントから1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントを選択し、前記選択した第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスするように構成された、アクセス・モジュールとを含み、
前記第1のメッセージによって伝えられる前記複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの前記識別子が、各第2のネットワークのアクセス・ポイントの第2の補助情報に従ってネットワーク側装置によって行われるスクリーニングにより取得され、前記第2の補助情報が、各第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報および各第2のネットワークのアクセス・ポイントの負荷情報を含み、
前記1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの前記識別子が、前記複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントで前記ネットワーク側装置によって行われるスクリーニングにより取得されるとき、1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントが、前記ユーザ機器の位置情報および/または前記複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報に従って、前記複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントから前記ユーザ機器のために前記ネットワーク側装置によって選択される、ユーザ機器。
【請求項10】
前記アクセス・モジュールが、前記ユーザ機器の位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報に従って、前記複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントから1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントを選択し、前記選択した第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスするように構成された、請求項に記載のユーザ機器。
【請求項11】
前記第1のネットワークを用いて前記エア・インタフェースのオフローディングを行うために使用される前記複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントが、事前に前記ネットワーク側装置に登録される必要がある、請求項9または10に記載のユーザ機器。
【請求項12】
第2のネットワークアクセス・ポイントの識別子を取得するように構成された取得モジュールであって、前記第2のネットワークアクセス・ポイントの前記識別子に対応する第2のネットワークアクセス・ポイントが、ユーザ機器が現在位置している第1のネットワーク上でエア・インタフェースのオフローディングを行うことができる、取得モジュールと、
前記第2のネットワークのアクセス・ポイントの前記取得した識別子に従って、前記第2のネットワークのアクセス・ポイントの前記識別子を伝える第1のメッセージを生成するように構成された、生成モジュールと、
前記第1のメッセージが複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝えるとき、前記ユーザ機器が、第1の補助情報に従って前記複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの前記識別子から1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を選択し、前記選択した第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスするために、前記第1のメッセージを前記ユーザ機器に送信するように構成された、送信モジュールとを含み、
前記ユーザ機器によって送信され、前記ユーザ機器の位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報を伝える第2のメッセージを受信するように構成された、受信モジュールを含み、
前記生成モジュールが、前記第1のメッセージが前記1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの1つの識別子を含むとき、前記ユーザ機器の前記位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの前記信号品質情報、ならびに各第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの負荷情報に従って、前記複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントをスクリーニングし、前記1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの前記1つの識別子を伝える前記第1のメッセージを生成するように構成された、ネットワーク側装置。
【請求項13】
前記受信モジュールが、前記第2のネットワークのアクセス・ポイントの前記識別子を含む、前記第2のネットワークのアクセス・ポイントによって送信された登録情報を受信するようにさらに構成された、請求項12に記載のネットワーク側装置。
【請求項14】
前記第1のネットワークが3GPP移動通信網であり、第2のネットワークが非3GPP移動通信網であり、または
前記第1のネットワークが非3GPP移動通信網であり、第2のネットワークが近距離無線通信網であり、または
前記第1のネットワークが3GPP移動通信網であり、第2のネットワークが近距離無線通信網であり、
前記第1のネットワークが3GPP移動通信網である、または前記第1のネットワークが非3GPP移動通信網であるとき、前記ネットワーク側装置が、前記3GPP移動通信網または前記非3GPP移動通信網の無線アクセス網RAN側のネットワーク装置である、またはコア・ネットワーク側に配置されたネットワーク装置である、またはパケット・データ網側に配置されたネットワーク装置である、請求項12または13に記載のネットワーク側装置。
【請求項15】
前記第1のネットワークを用いて前記エア・インタフェースのオフローディングを行うために使用される前記複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントが、事前に前記ネットワーク側装置に登録される必要がある、請求項12から14のいずれか一項に記載のネットワーク側装置。
【請求項16】
ネットワーク側装置と、ユーザ機器とを含む無線通信システムであって、前記ネットワーク側装置と前記ユーザ機器とが、エア・インタフェース上で双方向に互いに結合され、前記ネットワーク側装置が、請求項12から15のいずれか一項に記載の装置である、無線通信システム。
【請求項17】
ネットワーク側装置を含む無線通信システムであって、前記ネットワーク側装置が、エア・インタフェース上で双方向にユーザ機器と結合され、前記ネットワーク側装置が、請求項12から15のいずれか一項に記載の装置である、無線通信システム。
【請求項18】
コンピュータ・ユニットにより実行された場合、前記コンピュータ・ユニットに対して、請求項1からのいずれか一項に記載のステップ又は請求項からのいずれか一項に記載のステップを実行させるコンピュータ・プログラム・コードを含むコンピュータ・プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、全体として参照により本明細書に組み込まれている、2011年12月8日に出願された、「ACCESS METHOD AND SYSTEM,USER EQUIPMENT,AND NETWORK SIDE DEVICE」という名称の中国特許出願第201110406270.9号に基づく優先権を主張する。
【0002】
本発明は、通信技術の分野に関し、詳細には、アクセス方法およびシステム、ユーザ機器、ならびにネットワーク側装置に関する。
【背景技術】
【0003】
通信市場が発達し、ユーザ数が増え、データ・サービスが向上するにつれて、次第にエア・インタフェース資源が通信サービスの開発に対する障害となっている。あるモードのネットワークを使用して、別のモードのネットワーク上でエア・インタフェースのオフローディングを行うことができる場合、エア・インタフェースのスループット・レートを大幅に高めることができるだけでなく、ネットワークの構築費用も削減することができ、それと同時に、ユーザ・エクスペリエンスを効果的に向上させることができる。
【0004】
例えば、従来の技術では、第三世代パートナーシップ・プロジェクト(3rd Generation Partnership Project:以下3GPPと呼ぶ)通信システムでオフローディングを行うために、無線ローカル・エリア・ネットワーク(Wireless Local Area Network、以下WLANと呼ぶ)が採用される技術が存在し、同じ物理エリアが3GPPとWLANの両方でカバーされているとき、データ・ストリームの一部は3GPP通信システムで送信され、データ・ストリームの別の部分はWLANで送信され、それにより3GPP移動通信網のデータ・ストリームでWLANによって行われるオフローディングを実行するために使用される。この技術では、オフロード制御サーバ(Offload Control Server)が配置され、ユーザ機器(User Equipment:以下UEと呼ぶ)が無線アクセス網(Radio Access Network、以下RANと呼ぶ)において無線リソース制御(Radio Resource Control:以下RRCと呼ぶ)接続を確立した後、オフロード制御サーバが、UEにWLANオフローディングを行うよう命令し、この命令は、WLAN中で使用されるアクセス・ポイント(Access Point:以下APと呼ぶ)に対応する拡張サービス・セット識別子(Extended Service Set Identifier:以下ESSIDと呼ぶ)を伝える。UEは、対応するAPを取得するために、受信されるWLANオフローディング命令中のESSIDに従ってWLAN中のセルを検索する。しかしながら、複数のセルが1つのESSIDを採用することができるので、WLANのAPにおけるESSIDがセルを一意に識別することができず、異なるセルが、同じ1つのESSIDで名前を付けられることがある。したがってUEは、ESSIDに従って誤ったWLANのAPにアクセスする可能性があり、そのためUEは、正しいWLANのAPにアクセスするまで再びアクセスを行う必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明を実施する過程において、従来技術には少なくとも次の問題があることがわかっている。先に述べた既存のWLANのオフロード技術が採用されるとき、UEが正しいWLANのAPにアクセスする工程において、アクセス遅延が長すぎ、アクセス効率が比較的低い。
【0006】
本発明の実施形態は、UEが既存のWLANオフロード技術で正しいWLANのAPにアクセスするという工程において、アクセス遅延が長すぎ、アクセス効率が比較的低いという、従来の技術における欠陥を解決するために、アクセス方法およびシステム、ユーザ機器、ならびにネットワーク側装置を提供し、それにより効果的なアクセスを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態は、アクセス方法を提供し、このアクセス方法は、
ユーザ機器が現在位置している第1のネットワークを用いてエア・インタフェースのオフローディングを行うことができる第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージを、ユーザ機器によって受信するステップと、
第1のメッセージが複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝えるとき、第1の補助情報に従って複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントから1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントを、ユーザ機器によって選択し、選択した第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスするステップと
を含む。
【0008】
本発明の一実施形態はさらに、アクセス方法を提供し、このアクセス方法は、
ネットワーク側装置によって、第2のネットワーク・アクセス・ポイントの識別子を取得するステップであって、第2のネットワーク・アクセス・ポイントの識別子に対応する第2のネットワーク・アクセス・ポイントが、ユーザ機器が現在位置している第1のネットワーク上でエア・インタフェースのオフローディングを行うことができるステップと、
ネットワーク側装置によって、第2のネットワークのアクセス・ポイントの取得した識別子に従って、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージを生成するステップと、
第1のメッセージが複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝えるとき、ユーザ機器が、第1の補助情報に従って複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子から1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を選択し、選択した第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスするために、ネットワーク側装置によって、第1のメッセージをユーザ機器に送信するステップと
を含む。
【0009】
本発明の一実施形態は、ユーザ機器を提供し、このユーザ機器は、
ユーザ機器が現在位置している第1のネットワーク上でエア・インタフェースのオフローディングを行うことができる第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージを受信するように構成された、受信モジュールと、
第1のメッセージが複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝えるとき、第1の補助情報に従って複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントから1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントを選択し、選択した第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスするように構成された、アクセス・モジュールと
を含む。
【0010】
本発明の一実施形態はさらに、ネットワーク側装置を提供し、このネットワーク側装置は、
第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を取得するように構成された、取得モジュールであって、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子に対応する第2のネットワークのアクセス・ポイントが、ユーザ機器が現在位置している第1のネットワーク上でエア・インタフェースのオフローディングを行うことができる、取得モジュールと、
第2のネットワークのアクセス・ポイントの取得した識別子に従って、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージを生成するように構成された、生成モジュールと、
第1のメッセージが複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝えるとき、ユーザ機器が、第1の補助情報に従って複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子から1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を選択し、選択した第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスするために、第1のメッセージをユーザ機器に送信するように構成された、送信モジュールと
を含む。
【0011】
本発明の一実施形態は、アクセス・システムをさらに提供し、このアクセス・システムは、前述のユーザ機器と、前述のネットワーク側装置とを含む。
【0012】
本発明の実施形態によるアクセス方法およびシステム、ユーザ機器、ならびにネットワーク側装置を用いて、ユーザ機器がアクセスする最適な第2のネットワークのアクセス・ポイントが補助情報により選択される。したがって、アクセス遅延を効果的に短縮することができ、アクセス効率を向上させ、それによってオフローディングを効果的に実行することができる。
【0013】
本発明の諸実施形態または先行技術の技術的解決法をより明確に説明するために、諸実施形態または先行技術の説明に必要である添付の図面について以下に概説する。明らかに、以下の説明中の添付の図面は、本発明の単にいくつかの実施形態を示しており、当業者は創造的な努力なしにこれらの添付の図面から他の図面をさらに導き出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施形態で提供されるアクセス方法のフローチャートである。
【0015】
図2】本発明の別の実施形態で提供されるアクセス方法のフローチャートである。
【0016】
図3】本発明の一実施形態で提供されるアクセス方法のシグナリング図である。
【0017】
図4】本発明の別の実施形態で提供されるアクセス方法のシグナリング図である。
【0018】
図5】本発明のさらに別の実施形態で提供されるアクセス方法のシグナリング図である。
【0019】
図6】本発明のさらに別の実施形態で提供されるアクセス方法のシグナリング図である。
【0020】
図7】本発明の一実施形態で提供されるUEの概略構造図である。
【0021】
図8】本発明の一実施形態で提供されるネットワーク側装置の概略構造図である。
【0022】
図9】本発明の一実施形態で提供されるアクセス・システムの概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の諸実施形態の目的、技術的解決法、および利点をよりわかりやすくするために、以下に、本発明の諸実施形態における添付の図面を参照して、本発明の諸実施形態における技術的解決法を明確に、かつ完全に説明する。当然ながら、記載する諸実施形態は、本発明の諸実施形態の全部ではなく一部にすぎない。創造的な努力なしに本発明の諸実施形態に基づいて当業者によって取得される他のすべての諸実施形態は、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。
【0024】
図1は、本発明の一実施形態で提供されるアクセス方法のフローチャートである。図1に示すように、この実施形態で提供されるアクセス方法は、特に次のステップを含むことができる。
【0025】
100:UEが、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージを受信する。
【0026】
この実施形態では、この第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子の第2のネットワークのアクセス・ポイントは、UEが現在位置している第1のネットワーク上でエア・インタフェースのオフローディングを行うことができる。第2のネットワークおよび第1のネットワークは、異なる規格の通信ネットワークであり、第2のネットワークは、第1のネットワーク上でエア・インタフェースのオフローディングを行ってもよいと理解することができる。さらに、様々な第2のネットワークが共通のカバレッジを有する状況において、第2のネットワークは、異なる規格の複数のネットワークでもよい。任意選択で、この実施形態の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子は、第2のネットワークのアクセス・ポイントを一意に識別することができる。
【0027】
101:第1のメッセージが複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝えるとき、UEは、第1の補助情報に従って複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントから1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントを選択し、選択した第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスする。
【0028】
この実施形態によるアクセス方法を用いて、UEが、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージを受信し、第1のメッセージが複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝えるとき、UEは、第1の補助情報に従って複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントから1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントを選択し、対応する第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスする。
【0029】
任意選択で、この実施形態においてステップ101により「第1のメッセージが複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝えるとき」、ステップ100で受信された第1のメッセージは、1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝えてもよく、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝えてもよいと理解することができる。第1のメッセージが複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝えるとき、ステップ100「UEが第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージを受信する」は、UEが複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージを受信すると理解することができる。
【0030】
この実施形態の技術的解決法を採用することによって、第1の補助情報に従って、1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントが、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントから選択され、UEが第2のネットワークのアクセス・ポイントに1つずつアクセスしようと試みる必要がなく、これによりアクセス遅延を効果的に短縮することができ、アクセス効率を向上させ、それによってオフローディングを効果的に実行することができる。
【0031】
任意選択で、前述の実施形態におけるステップ100「UEが、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージを受信する」は、特に、UEが、ネットワーク側装置によって送信され、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージを受信するということでもよい。
【0032】
任意選択で、前述の実施形態における技術的解決法に基づき、UEが現在位置している第1のネットワークが、例えば第1のネットワークのマクロ・サイトのシナリオで、複数の第2のネットワークを同時にカバーする状況では、前述の実施形態のステップ100においてUEによって受信される第1のメッセージで伝えられる複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子は、各第2のネットワークのアクセス・ポイントの第2の補助情報に従ってネットワーク側装置によって行われるスクリーニング(screening)により取得されてもよい。第2の補助情報は、各第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの負荷情報を含む。このとき、これに対応してステップ101「UEが、第1の補助情報に従って複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントから1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントを選択し、選択した第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスする」は、特に、UEが、UEの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報に従って複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントから1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントを選択し、選択した第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスするということを含んでもよい。この解決法では、UEおよびネットワーク側は共に、UEによってアクセスされることになる第2のネットワークのアクセス・ポイントに対応する第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を選択し、決定する。例えば、ネットワーク側は、各第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの負荷情報に従って、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントをスクリーニングし、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を取得し、次いでUEはさらに、UEの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報に従って、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントから1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントを選択し、対応する第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスする。
【0033】
任意選択で、図1に対応する実施形態における技術的解決法に基づき、UEが現在位置している第1のネットワークが、例えば第1のネットワークのマクロ・サイトのシナリオで、複数の第2のネットワークを同時にカバーする状況では、ネットワーク側は、選択に参加しなくてもよく、UEのみが選択を行う。このとき、これに対応して、前述の実施形態のステップ100で受信される第1のメッセージが、各第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの負荷情報をさらに伝えるとき、UEは、各第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの負荷情報、ならびにUEの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報に従って、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントから1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントを選択し、対応する第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスする。この任意選択の解決法では、ネットワーク側装置は、各第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの負荷情報をUEに送信し、UEは、UE自体の位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報を参照して、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの1つを選択し、アクセスする。
【0034】
さらに、図1に対応する実施形態における技術的解決法に基づき、第1のメッセージが、1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子のみを含むとき、UEは、1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子に対応する第2のネットワークのアクセス・ポイントに直接アクセスする。この解決法の典型的な利用のシナリオは、第1のネットワークのカバレッジが、第2のネットワークのカバレッジと同じである、またはほぼ同じであるというものである。例えば、マイクロ・サイトのシナリオでは、このとき、ネットワーク側装置において、1つの第1のネットワークが、1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子のみに対応し、したがって、ネットワーク側装置は、1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子のみを取得し、1つの第2のネットワーク・ノードの識別子を伝える第1のメッセージをUEに送信することができる。
【0035】
あるいは、任意選択で、ステップ100でUEによって受信された第1のメッセージが、1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子のみを含むとき、このとき、これに対応して、ネットワーク側装置は、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントから1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントを選択する。例えば、1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子が、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイント上でネットワーク側装置によって行われるスクリーニングにより取得されるとき、前述の実施形態のアクセス方法は、
ネットワーク側装置が、UEの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報に従って、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントから1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントを選択するために、UEにより、UEの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報をネットワーク側装置に送信するステップと、次いで、ネットワーク側装置により、1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージをUEに送信するステップと
をさらに含んでもよい。
【0036】
前述の説明のように、第1のメッセージが1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子のみを含むとき、このとき、ステップ100「UEが第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージを受信する」は、「UEが1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージを受信する」として理解することができる。任意選択で、前述の実施形態において、ネットワーク側装置が第1のメッセージを能動的に起動する状況について説明する。実際の用途において、UEは、ネットワーク側装置へのトリガを起動することもでき、その後ネットワーク側装置は、第1のメッセージを送信する。例えば、前述の実施形態のステップ100の前に、この方法はさらに、UEにより、第1のネットワークを介してネットワークのアクセス・ポイントのエア・インタフェースのオフローディング要求メッセージをネットワーク側装置に送信するステップを含んでもよい。
【0037】
任意選択で、第1のメッセージは、エア・インタフェースのオフローディング要求メッセージ後の、かつUEが第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスする前の、メッセージである。
【0038】
前述の実施形態の第1のネットワークは3GPP移動通信網とすることができ、第2のネットワークは非3GPP移動通信網である、または
第1のネットワークは非3GPP移動通信網であり、第2のネットワークは近距離無線通信網である、または
第1のネットワークは3GPP移動通信網であり、第2のネットワークは近距離無線通信網である。
【0039】
3GPP移動通信網には、グローバル移動通信(Global System For Mobile Communication:GSM(登録商標))、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access:WCDMA(登録商標))、時分割同期符号分割多元接続(Time Division−Synchronous Code Division Multiple Access:TD−SCDMA)、またはロング・ターム・エボリューション(Long Term Evolution:LTE)網が含まれる。非3GPP移動通信網には、マイクロ波アクセスの世界規模相互運用(Worldwide Interoperability for Microwave Access:WiMAX)、または符号分割多元接続(Code Division Multiple Access:CDMA)2000が含まれる。近距離無線通信網には、WLAN、赤外線、Bluetooth(登録商標)、またはジグビー(Zigbee(登録商標))が含まれる。本発明の実施形態では、第2のネットワークは、近距離無線通信網であることが好ましい。
【0040】
任意選択で、前述の実施形態において、第2のネットワークがWLANであるとき、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子は、第2のネットワークのアクセス・ポイントの基本サービス・セット識別子(Basic Service Set Identifier:BSSID)、または第2のネットワークのアクセス・ポイントの媒体アクセス制御(Medium/MediaAccess Control、以下MACと呼ぶ)レイヤ・アドレス、またはこの2つの組合せを含む。明らかに、前述の組合せに基づいて、ESSIDをさらに含んでもよい。例えば、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子は、第2のネットワークのアクセス・ポイントのBSSID+第2のネットワークのアクセス・ポイントのESSIDでもよい。
【0041】
前述の実施形態の技術的解決法を採用することによって、UEがアクセスする最適な第2のネットワークのアクセス・ポイントを補助情報により選択することができ、UEは、第2のネットワークのアクセス・ポイントに1つずつアクセスしようと試みる必要がない。したがって、アクセス遅延を効果的に短縮することができ、アクセス効率を向上させ、それによってオフローディングを効果的に実行することができる。
【0042】
図2は、本発明の別の実施形態で提供されるアクセス方法のフローチャートである。図2に示すように、この実施形態のアクセス方法は、特に次のステップを含んでもよい。
【0043】
200:ネットワーク側装置が、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を取得する。
【0044】
この実施形態では、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子に対応する第2のネットワークのアクセス・ポイントが、ユーザ機器が現在位置している第1のネットワーク上でエア・インタフェースのオフローディングを行うことができる。
【0045】
201:ネットワーク側装置は、第2のネットワークのアクセス・ポイントの取得した識別子に従って、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージを生成する。
【0046】
202:第1のメッセージが複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝えるとき、UEが、第1の補助情報に従って複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子から1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を選択し、選択した第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスするために、ネットワーク側装置は、第1のメッセージをUEに送信する。
【0047】
この実施形態の第2のネットワークおよび第1のネットワークは、異なる規格の通信ネットワークであり、第2のネットワークは第1のネットワーク上でエア・インタフェースのオフローディングを行ってもよいと理解することができる。さらに、様々な第2のネットワークが共通のカバレッジを有する状況において、第2のネットワークは、異なる規格の複数のネットワークでもよい。任意選択で、この実施形態の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子は、第2のネットワークのアクセス・ポイントを一意に識別することができる。
【0048】
任意選択で、この実施形態において、ネットワーク側装置は、1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を取得してもよく、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を取得してもよい。これに対応して、ネットワーク側装置が、第2のネットワークのアクセス・ポイントの取得した識別子に従って、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージを生成するとき、ネットワーク側装置は、特に、1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージを生成してもよく、または複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージを生成してもよい。第1のメッセージが複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝えるとき、ネットワーク側装置によってUEに送信される第1のメッセージは、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える。このようにして、UEは、第1の補助情報に従って第1のメッセージ中の複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子から1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を選択し、選択した第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスしてもよい。
【0049】
この実施形態と図1に示す実施形態との違いは、単に、この実施形態では、本発明の実施形態の技術的解決法について、ネットワーク装置側から説明し、図1に示す実施形態では、本発明の実施形態の技術的解決法についてUE側から説明するということにある。図1に示す実施形態および図2に示す実施形態の特定の実施プロセスについて、互いに参照されてもよい。
【0050】
この実施形態によるアクセス方法を用いて、ネットワーク側装置は、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を取得し、ネットワーク側装置は、第2のネットワークのアクセス・ポイントの取得した識別子に従って、ネットワークのアクセス・ポイントの第2の識別子を伝える第1のメッセージを生成する。第1のメッセージが複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝えるとき、UEが、第1の補助情報に従って複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子から1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を選択し、選択した第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスするために、ネットワーク側装置は、第1のメッセージをUEに送信する。この実施形態の技術的解決法を用いて、UEは、第1の補助情報に従って、アクセスする複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子から1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を選択することができ、UEは、第2のネットワークのアクセス・ポイントに1つずつアクセスしようと試みる必要がなく、これによりアクセス遅延を効果的に短縮することができ、アクセス効率を向上させ、それによってオフローディングを効果的に実行することができる。
【0051】
任意選択で、図2に対応する実施形態の技術的解決法は、UEが現在位置している第1のネットワークが、例えば、第1のネットワークのマクロ・サイトのシナリオで、複数の第2のネットワークを同時にカバーする状況に適用されてもよく、UEは、アクセスする第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を選択する。
【0052】
任意選択で、前述の実施形態の技術的解決法に基づき、第1のメッセージが複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を含むとき、ステップ201「ネットワーク側装置が、第2のネットワークのアクセス・ポイントの取得した識別子に従って、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージを生成する」は、特に、ネットワーク側装置が、各第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの負荷情報に従って、取得した第2のネットワークのアクセス・ポイントをスクリーニングし、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージを生成することを含む。例えば、この解決法は、UEが現在位置している第1のネットワークが、例えば第1のネットワークのマクロ・サイトのシナリオで、複数の第2のネットワークを同時にカバーし、UEおよびネットワーク側装置が共に、UEによってアクセスされる第2のネットワークのアクセス・ポイントに対応する、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を選択する状況に適用されてもよい。例えば、ネットワーク側は、各第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの負荷情報に従って、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントをスクリーニングし、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を取得し、次いでUEはさらに、UEの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報に従って、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントから1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントを選択し、選択した第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスする。
【0053】
任意選択で、前述の実施形態の技術的解決法に基づき、第1のメッセージが複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を含むとき、ステップ201「ネットワーク側装置が、第2のネットワークのアクセス・ポイントの取得した識別子に従って、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージを生成する」は、特に、ネットワーク側装置が、すべての第2のネットワークのアクセス・ポイントの取得した識別子を伝える第1のメッセージを直接的に生成するということを含んでもよい。この解決法の典型的な用途シナリオは、UEが現在位置している第1のネットワークが、複数の第2のネットワークを同時にカバーする状況である。例えば、第1のネットワークのマクロ・サイトのシナリオでは、UE装置は、アクセスする第2のネットワークのアクセス・ポイントの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を選択する。
【0054】
任意選択で、前述の実施形態の技術的解決法に基づき、第1のメッセージが1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子のみを含むとき、前述の実施形態のアクセス方法は、
UEが1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子に対応する第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスするために、ネットワーク側装置によって、1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージをUEに送信するステップ
をさらに含む。
【0055】
さらに任意選択で、前述の実施形態のアクセス方法は、UEによって送信され、UEの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報を伝える第2のメッセージを、ネットワーク側装置によって受信するステップをさらに含む。
【0056】
さらに任意選択で、第1のメッセージが、1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子のみを含むとき、ネットワーク側装置が、1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージを生成し、特に、ネットワーク側装置が、UEの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報および各第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの負荷情報に従って、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントをスクリーニングし、1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子のみを伝える第1のメッセージを生成する。この解決法の典型的な用途シナリオは、UEが現在位置している第1のネットワークが、複数の第2のネットワークを同時にカバーする状況である。例えば、第1のネットワークのマクロ・サイトのシナリオでは、ネットワーク側装置は、アクセスする第2のネットワークのアクセス・ポイントの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を選択する。
【0057】
任意選択で、前述の実施形態の第1のネットワークは3GPP移動通信網であり、第2のネットワークは非3GPP移動通信網である、または
第1のネットワークは非3GPP移動通信網であり、第2のネットワークは近距離無線通信網である、または
第1のネットワークは3GPP移動通信網であり、第2のネットワークは近距離無線通信網である。
【0058】
3GPP移動通信網には、GSM(登録商標)、WCDMA(登録商標)、TD−SCDMA、またはLTE網が含まれる。非3GPP移動通信網には、WIMAXまたはCDMA2000が含まれる。近距離無線通信網には、WLAN、赤外線、Bluetooth(登録商標)、またはZigbee(登録商標)が含まれる。本発明の実施形態では、第2のネットワークは、近距離無線通信網であることが好ましい。
【0059】
任意選択で、前述の実施形態において、第2のネットワークがWLANであるとき、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子には、第2のネットワークのアクセス・ポイントの基本サービス・セット識別子BSSIDおよび/または第2のネットワークのアクセス・ポイントの媒体アクセス制御MACレイヤ・アドレスが含まれる。明らかに、前述の組合せに基づいて、ESSIDをさらに含んでもよい。例えば、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子は、第2のネットワークのアクセス・ポイントのBSSID+第2のネットワークのアクセス・ポイントのESSIDでもよい。
【0060】
前述の実施形態の技術的解決法に基づき、前述のアクセス方法は、第2のネットワークのアクセス・ポイントによって送信され、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を含む登録情報を、ネットワーク側装置によって受信することと、次いで、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子と第1のネットワークとの間のマッピング関係を、ネットワーク側装置によって確立することとをさらに含むことに注意すべきである。すなわち、ネットワーク装置側で、第1のネットワーク上でオフローディングを行うために使用される複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントは、事前にネットワーク装置側に登録する必要がある。このように、ネットワーク装置側は、第1のネットワークに対して、オフローディングに使用される対応する第2のネットワークのアクセス・ポイントを割り当て、第2のネットワークのアクセス・ポイントと第1のネットワークとの間に結合関係(binding relationship)またはマッピング関係を確立してもよい。例えば、ネットワーク装置側は、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子と第1のネットワークとの間のマッピングを確立する。実際の用途では、UEが現在位置している第1のネットワークが、例えば、第1のネットワークのマイクロ・サイトのシナリオで、複数の第2のネットワークを同時にカバーする状況では、1つの第1のネットワークは、1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子のみに対応してもよい。マクロ・サイトのシナリオでは、1つの第1のネットワークは、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子に対応してもよい。実際の用途では、第2のネットワークのアクセス・ポイントの登録情報は、第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報、第2のネットワークのアクセス・ポイントのESSID、および第2のネットワークのアクセス・ポイントのIPアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含んでもよい。
【0061】
前述の実施形態の技術的解決法を採用することによって、UEがアクセスする1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントが、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントから選択可能であり、UEは第2のネットワークのアクセス・ポイントに1つずつアクセスしようと試みる必要がなく、これによりアクセス遅延を効果的に短縮することができ、アクセス効率を向上させ、それによってオフローディングを効果的に実行することができる。
【0062】
図3は、本発明の一実施形態で提供されるアクセス方法のシグナリング図である。この実施形態のアクセス方法では、UEが現在位置している第1のネットワークが、複数の第2のネットワークを同時にカバーする状況の第1のネットワークのマイクロ・サイトのシナリオを例にとって、本発明の技術的解決法を詳細に紹介する。図3に示すように、この実施形態のアクセス方法は、特に次のステップを含んでもよい。
【0063】
300:第2のネットワークのアクセス・ポイントが、ネットワーク側装置に登録するために、ネットワーク側装置に登録情報を送信する。
【0064】
登録情報は、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を含み、さらに各第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの負荷情報を含んでもよい。
【0065】
301:ネットワーク側装置は、第1のネットワークと、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子との間のマッピングを確立する。
【0066】
この実施形態では、マイクロ・サイトのシナリオにおいて、第1のネットワークは、1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントのみに対応し、この実施形態の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子は、第2のネットワークのアクセス・ポイントを一意に識別することができる。
【0067】
302:UEは、UEが現在位置している第1のネットワークを介して、オフローディング要求メッセージをネットワーク側装置に送信する。
【0068】
303:ネットワーク側装置は、現在UEによってアクセスされている第1のネットワークを判断し、第1のネットワークと、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子とのマッピング関係に従って、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を取得する。
【0069】
304:ネットワーク側装置は、第1のネットワークを介して、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージをUEに送信する。
【0070】
例えば、この実施形態では、第1のメッセージは、オフローディング確立メッセージでもよい。
【0071】
305:UEは、現在UEがアクセスしている第1のネットワークを介して、ネットワーク側装置によって送信され、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージを受信し、UEは、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を取得する。
【0072】
306:UEは、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子に対応する第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスする。
【0073】
好ましくは、この実施形態の第1のネットワークは、3GPP移動通信網または非3GPP移動通信網であり、第2のネットワークは、近距離無線通信網である。3GPP移動通信網、非3GPP移動通信網、近距離無線通信網、および第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子は、前述の実施形態で説明したものと同じであり、詳細には、前述の実施形態の説明を参照することができ、ここでは再び説明しない。
【0074】
この実施形態のアクセス方法を用いて、前述の実施形態の技術的解決法を採用することにより、UEが、UEによりアクセス可能な第2のネットワークのアクセス・ポイントを取得することができ、UEは第2のネットワークのアクセス・ポイントに1つずつアクセスしようと試みる必要がなく、これによりアクセス遅延を効果的に短縮することができ、アクセス効率を向上させ、それによってオフローディングを効果的に実行することができる。
【0075】
図4は、本発明の別の実施形態で提供されるアクセス方法のシグナリング図である。この実施形態のアクセス方法では、UEが現在位置している第1のネットワークが、複数の第2のネットワークを同時にカバーする状況の第1のネットワークのマクロ・サイトのシナリオで、UEが、アクセスする第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を選択することを例として、本発明の技術的解決法を詳細に説明する。図4に示すように、この実施形態のアクセス方法は、特に次のステップを含んでもよい。
【0076】
400:複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントが、ネットワーク側装置に登録するために、ネットワーク側装置に登録情報を送信する。
【0077】
各第2のネットワークのアクセス・ポイントによって送信される登録情報は、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子ならびに各第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの負荷情報を含む。
【0078】
401:ネットワーク側装置は、第1のネットワークと、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子との間のマッピングを確立する。
【0079】
この実施形態では、マクロ・サイトのシナリオにおいて、第1のネットワークは、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントに対応し、この実施形態の各第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子が、第2のネットワークのアクセス・ポイントを一意に識別することができる。
【0080】
402:UEは、UEが現在位置している第1のネットワークを介して、オフローディング要求メッセージをネットワーク側装置に送信する。
【0081】
403:ネットワーク側装置は、現在UEによってアクセスされている第1のネットワークを判断し、第1のネットワークと、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子との間のマッピングに従って、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を取得する。
【0082】
404:ネットワーク側装置は、第1のネットワークを介して、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子、各第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの負荷情報を伝える第1のメッセージをUEに送信する。
【0083】
例えば、この実施形態では、第1のメッセージは、オフローディング確立メッセージでもよい。
【0084】
405:UEは、現在UEがアクセスしている第1のネットワークを介して、ネットワーク側装置によって送信され、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージを受信し、UEは、複数の対応する第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を取得する。
【0085】
406:UEは、UEの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報、ならびに各第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの負荷情報に従って、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子から1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を選択する。
【0086】
407:UEは、選択した第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子に対応する第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスする。
【0087】
例えば、UEは、UEの位置情報および複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報に従って、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子からUEに最も近い1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を取得してもよい。または、UEは、UEの位置情報、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報、および複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの負荷情報により、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子から、UEに最も近く、最小の負荷を有する第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を取得してもよい。または、UEは、UEが行う検出により取得される、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報に従って、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子から、最良の信号品質情報を有する複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を取得してもよい。または、UEは、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を取得するために、UEの位置情報、各第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報、各第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報、および各第2のネットワークのアクセス・ポイントの負荷情報を、包括的に検討してもよく、信号品質情報は、UEによって行われる検出により取得され、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子は、様々な点で優れた第2のネットワークのアクセス・ポイントに対応する。実際の用途では、前述の方法から推論される複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子から1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を選択する他の方法を採用してもよく、ここでは1つずつ例を挙げない。この実施形態では、UEは、検出により各第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報を取得することができる。
【0088】
好ましくは、この実施形態の第1のネットワークは、3GPP移動通信網または非3GPP移動通信網であり、第2のネットワークは、近距離無線通信網である。3GPP移動通信網、非3GPP移動通信網、近距離無線通信網、および第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子は、前述の実施形態で説明したものと同じであり、詳細については、前述の実施形態の説明を参照することができ、ここでは再び説明しない。
【0089】
この実施形態によるアクセス方法を用いて、前述の実施形態の技術的解決法を採用することにより、UEは、UEの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報、ならびに各第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの負荷情報に従って、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子から1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を選択することができ、選択した第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスする。UEは、第2のネットワークのアクセス・ポイントに1つずつアクセスしようと試みる必要がなく、これにより、UEが正しいWLANのAPにアクセスする過程において、アクセス遅延が非常に長く、アクセス効率が比較的低いという従来の技術の欠点を解決することができ、アクセス遅延を効果的に短縮することができ、アクセス効率を向上させ、それによってオフローディングを効果的に実行することができる。
【0090】
図5は、本発明のさらに別の実施形態で提供されるアクセス方法のシグナリング図である。この実施形態のアクセス方法では、UEが現在位置している第1のネットワークが、複数の第2のネットワークを同時にカバーする状況の第1のネットワークのマクロ・サイトのシナリオで、ネットワーク側装置が、アクセスする第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を選択することを例にとって、本発明の技術的解決法を詳細に紹介する。図5に示すように、この実施形態のアクセス方法は、特に次のステップを含んでもよい。
【0091】
500:複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントが、ネットワーク側装置に登録するために、ネットワーク側装置に登録情報を送信する。
【0092】
各第2のネットワークのアクセス・ポイントによって送信された登録情報は、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子、ならびに各第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの負荷情報を含む。
【0093】
501:ネットワーク側装置は、第1のネットワークと、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子との間のマッピングを確立する。
【0094】
この実施形態では、マクロ・サイトのシナリオにおいて、第1のネットワークは、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントに対応し、この実施形態の各第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子が、第2のネットワークのアクセス・ポイントを一意に識別することができる。
【0095】
502:UEは、UEの位置情報および/または複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報を、UEが現在位置している第1のネットワークを介してネットワーク側装置に報告する。
【0096】
503:UEは、UEが現在位置している第1のネットワークを介して、オフローディング要求メッセージをネットワーク側装置に送信する。
【0097】
ステップ502とステップ503との間に順序は存在しなくてもよい。
【0098】
504:ネットワーク側装置は、現在UEによってアクセスされている第1のネットワークを判断し、UEの位置情報および/または複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報、ならびに各第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの負荷情報に従って、第1のネットワークに対応する複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子から1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を選択する。
【0099】
例えば、ネットワーク側装置は、UEの位置情報および複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報に従って、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子からUEに最も近い1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を取得してもよい。または、ネットワーク側装置は、UEの位置情報、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報、および複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの負荷情報により、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子から、UEに最も近く、最小の負荷を有する第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を取得してもよい。または、ネットワーク側装置は、UEが行う検出により取得される、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報に従って、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子から、最良の信号品質情報を有する複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を取得してもよい。または、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を取得するために、UEの位置情報、各第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報、各第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報、および各第2のネットワークのアクセス・ポイントの負荷情報を、包括的に検討してもよく、信号品質情報は、UEによって行われる検出により取得され、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子は、様々な点で優れた第2のネットワークのアクセス・ポイントに対応する。実際の用途では、前述の方法から推論された複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子から1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を選択する他の方法を採用してもよく、ここでは1つずつ例を挙げない。
【0100】
505:ネットワーク側装置は、第1のネットワークを介して、1つの選択された第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージをUEに送信する。
【0101】
例えば、この実施形態では、第1のメッセージは、オフローディング確立メッセージでもよい。
【0102】
506:UEは、現在UEがアクセスしている第1のネットワークを介して、ネットワーク側装置によって送信され、1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージを受信し、UEは、1つの対応する第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を取得する。
【0103】
507:UEは、1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子に対応する第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスする。
【0104】
この実施形態では、UEは、検出により各第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報を取得することができる。
【0105】
任意選択で、この実施形態の第1のネットワークは、3GPP移動通信網または非3GPP移動通信網であり、第2のネットワークは、近距離無線通信網である。3GPP移動通信網、非3GPP移動通信網、近距離無線通信網、および第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子は、前述の実施形態で説明したものと同じであり、詳細については、前述の実施形態の説明を参照することができ、ここでは再び説明しない。
【0106】
この実施形態によるアクセス方法を用いて、前述の実施形態の技術的解決法を採用することによって、ネットワーク側装置が、UEの位置情報および/または複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報、ならびに各第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの負荷情報に従って、第1のネットワークに対応する複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子から1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を取得することができ、UEが第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子に対応する第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスするために、UEに通知する。UEは、第2のネットワークのアクセス・ポイントに1つずつアクセスしようと試みる必要がなく、これにより、アクセス遅延を効果的に短縮することができ、アクセス効率を向上させ、それによってオフローディングを効果的に実行することができる。
【0107】
図6は、本発明のさらに別の実施形態で提供されるアクセス方法のシグナリング図である。この実施形態のアクセス方法では、本発明の技術的解決法を詳細に紹介するために、UEが現在位置している第1のネットワークが、複数の第2のネットワークを同時にカバーする状況の第1のネットワークのマクロ・サイトのシナリオで、アクセスする第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を、UEおよびネットワーク側装置が共に選択することを例に挙げる。図6に示すように、この実施形態のアクセス方法は、特に次のステップを含んでもよい。
【0108】
600:複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントが、ネットワーク側装置に登録するために、ネットワーク側装置に登録情報を送信する。
【0109】
各第2のネットワークのアクセス・ポイントによって送信された登録情報は、少なくとも、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子、ならびに各第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの負荷情報を含む。
【0110】
601:ネットワーク側装置は、第1のネットワークと、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子との間のマッピングを確立する。
【0111】
この実施形態では、マクロ・サイトのシナリオにおいて、第1のネットワークは、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントに対応し、この実施形態の各第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子が、第2のネットワークのアクセス・ポイントを一意に識別することができる。
【0112】
602:UEは、UEが現在位置している第1のネットワークを介して、UEの位置情報をネットワーク側装置に報告する。
【0113】
603:UEは、UEが現在位置している第1のネットワークを介して、オフローディング要求メッセージをネットワーク側装置に送信する。
【0114】
ステップ602とステップ603との間に順序は存在しなくてもよい。
【0115】
604:ネットワーク側装置は、現在UEによってアクセスされている第1のネットワークを判断し、UEの位置情報、ならびに各第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの負荷情報に従って、第1のネットワークに対応する複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子から少なくとも1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を取得する。
【0116】
例えば、ネットワーク側装置は、UEの位置情報および複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報に従って、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子からUEに最も近い少なくとも1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を取得してもよい。または、ネットワーク側装置は、UEの位置情報、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報、および複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの負荷情報により、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子から、UEに最も近く、最小の負荷を有する少なくとも1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を取得してもよい。または、ネットワーク側装置は、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの負荷情報に従って、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子から、最小の負荷を有する少なくとも1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を取得してもよい。実際の用途では、前述の方法から推論された複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子から1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を選択する他の方法を採用してもよく、ここでは1つずつ例を挙げない。
【0117】
605:ネットワーク側装置は、第1のネットワークを介して、少なくとも1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージをUEに送信する。
【0118】
例えば、この実施形態では、第1のメッセージは、オフローディング確立メッセージでもよい。
【0119】
606:UEは、現在UEがアクセスしている第1のネットワークを介して、ネットワーク側装置によって送信され、少なくとも1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージを受信し、UEは、対応する少なくとも1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を取得する。
【0120】
607:UEは、各第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報に従って、少なくとも1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子から1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を選択する。
【0121】
例えば、UEは、各第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報に従って、少なくとも1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子から、最良の信号品質を有する第2のネットワークのアクセス・ポイントに対応する第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を取得する。
【0122】
608:UEは、選択した第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子に対応する第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスする。
【0123】
この実施形態では、UEは、検出により各第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報を取得することができる。
【0124】
好ましくは、この実施形態の第1のネットワークは、3GPP移動通信網または非3GPP移動通信網であり、第2のネットワークは、近距離無線通信網である。3GPP移動通信網、非3GPP移動通信網、近距離無線通信網、および第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子は、前述の実施形態で説明したものと同じであり、詳細については、前述の実施形態の説明を参照することができ、ここでは再び説明しない。
【0125】
この実施形態のアクセス方法を用いて、前述の実施形態の技術的解決法を採用することにより、ネットワーク側装置およびUEが共に、UEによりアクセス可能な第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を選択し、これによりUEは、この第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子に対応する第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスする。UEは、第2のネットワークのアクセス・ポイントに1つずつアクセスしようと試みる必要がなく、これによりアクセス遅延を効果的に短縮することができ、アクセス効率を向上させ、それによってオフローディングを効果的に実行することができる。
【0126】
上述の方法の実施形態のステップの全部または一部は、関連ハードウェアに命令するプログラムによって実行されてもよいことを、当業者は理解できる。前述のプログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてもよい。プログラムが実行されるとき、前述の方法の実施形態に含まれる諸ステップが行われる。前述の記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスク、または光ディスクのような、プログラム・コードを格納することができるいかなる媒体でもよい。
【0127】
図7は、本発明の一実施形態で提供されるUEの概略構造図である。図7に示すように、この実施形態のUEは、特に、受信モジュール10と、アクセス・モジュール11とを含んでもよい。
【0128】
この実施形態では、受信モジュール10は、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージを受信するように構成され、第2のネットワークのアクセス・ポイントは、UEが現在位置している第1のネットワーク上でエア・インタフェースのオフローディングを行うことができる。アクセス・モジュール11は、受信モジュール10に接続され、アクセス・モジュール11は、第1のメッセージが複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝えるとき、第1の補助情報に従って、受信モジュール10によって受信された複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントから1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントを選択し、選択した第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスするように構成される。
【0129】
この実施形態のUEを用いて、前述のモジュールを採用することによりアクセスを実施するための実施メカニズムは、前述の関連する方法の実施形態の実施メカニズムと同じものであり、詳細については、前述の関連する方法の実施形態の説明を参照することができ、ここでは再び説明しない。
【0130】
この実施形態によるUEを用いて、前述のモジュールを採用することによって、1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントが、第1の補助情報に従って複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントから選択可能であり、UEは第2のネットワークのアクセス・ポイントに1つずつアクセスしようと試みる必要がなく、これによりアクセス遅延を効果的に短縮することができ、アクセス効率を向上させ、それによってオフローディングを効果的に実行することができる。
【0131】
任意選択で、図7に示す実施形態に基づいて、次の拡張された技術的解決法をさらに含んで、図7に示す実施形態の拡張された実施形態を形成してもよい。
【0132】
図7に示す実施形態の拡張された実施形態では、第1のメッセージで伝えられる複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子は、各第2のネットワークのアクセス・ポイントの第2の補助情報により、ネットワーク側装置によって行われるスクリーニングにより取得される。第2の補助情報は、各第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの負荷情報を含む。このとき、これに対応して、アクセス・モジュール11は、UEの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報に従って、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントから1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントを選択し、選択した第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスするように構成される。
【0133】
任意選択で、図7に示す実施形態の拡張された実施形態において、アクセス・モジュール11は、第1のメッセージが、各第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報および/または各アクセス・ポイントの負荷情報をさらに伝えるとき、受信モジュール10によって受信される第1のメッセージ中の各第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの負荷情報、ならびにユーザ機器の位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報に従って、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントから1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントを選択し、選択した第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスするように構成される。
【0134】
任意選択で、図7に示す実施形態の拡張された実施形態において、アクセス・モジュール11は、第1のメッセージが、1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子のみを含むとき、1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子に対応する第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスするように構成される。
【0135】
このとき、さらに任意選択で、UEは送信モジュールをさらに含んでもよい。送信モジュールは、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイント上でネットワーク側装置によって行われるスクリーニングにより、1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子が取得されるとき、ネットワーク側装置が、UEの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報に従って複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントから1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントを選択するために、UEの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報をネットワーク側装置に送信するように構成される。
【0136】
任意選択で、前述の実施形態の送信モジュールはさらに、ネットワークのアクセス・ポイントのエア・インタフェースのオフローディング要求メッセージを、第1のネットワークを介してネットワーク側装置に送信するように構成される。
【0137】
任意選択で、前述の実施形態の第1のメッセージは、エア・インタフェースのオフローディング要求メッセージ後の、かつUEが第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスする前のメッセージである。
【0138】
任意選択で、前述の実施形態の第1のネットワークは3GPP移動通信網であり、第2のネットワークは非3GPP移動通信網である、または、第1のネットワークは非3GPP移動通信網であり、第2のネットワークは近距離無線通信網である、または、第1のネットワークは3GPP移動通信網であり、第2のネットワークは近距離無線通信網である。
【0139】
任意選択で、前述の実施形態の3GPP移動通信網には、GSM(登録商標)、WCDMA(登録商標)、TD−SCDMA、またはLTE網が含まれる。非3GPP移動通信網には、WIMAXまたはCDMA2000が含まれる。近距離無線通信網には、WLAN、赤外線、Bluetooth(登録商標)、またはZigbee(登録商標)が含まれる。
【0140】
任意選択で、前述の実施形態では、第2のネットワークがWLANであるとき、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子は、第2のネットワークのアクセス・ポイントのBSSID、および第2のネットワークのアクセス・ポイントの媒体アクセス制御MACレイヤ・アドレスのうちの1つまたは組合せを含む。明らかに、前述の組合せに基づいて、ESSIDをさらに含んでもよい。例えば、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子は、第2のネットワークのアクセス・ポイントのBSSID+第2のネットワークのアクセス・ポイントのESSIDでもよい。
【0141】
前述の実施形態のUEを用いて、前述のモジュールを採用することによりアクセスを実施するための実施メカニズムは、前述の関連する方法の実施形態の実施メカニズムと同じものであり、詳細については、前述の関連する方法の実施形態の説明を参照することができ、ここでは再び説明しない。
【0142】
前述の実施形態によるUEを用いて、前述のモジュールを採用することによって、UEがアクセスする最適な第2のネットワークのアクセス・ポイントを補助情報により選択することができ、UEは、第2のネットワークのアクセス・ポイントに1つずつアクセスしようと試みる必要がない。したがって、アクセス遅延を効果的に短縮することができ、アクセス効率を向上させ、それによってオフローディングを効果的に実行することができる。
【0143】
図8は、本発明の一実施形態で提供されるネットワーク側装置の概略構造図である。図8に示すように、この実施形態のネットワーク側装置は、特に、取得モジュール20と、生成モジュール21と、送信モジュール22とを含んでもよい。
【0144】
取得モジュール20は、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子に対応する第2のネットワークのアクセス・ポイントが、UEが現在位置している第1のネットワーク上でエア・インタフェースのオフローディングを行うことができる、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を取得するように構成される。生成モジュール21は、取得モジュール20に接続されており、生成モジュール21は、第2のネットワークのアクセス・ポイントの取得した識別子に従って、取得モジュール20によって取得された第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージを生成するように構成される。送信モジュール22は、生成モジュール21に接続されており、送信モジュール22は、生成モジュール21によって生成された第1のメッセージが複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝えるとき、UEが、第1の補助情報に従って複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子から1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を選択し、選択したネットワークのアクセス・ポイントにアクセスするために、生成モジュール21によって生成された第1のメッセージをUEに送信するように構成される。
【0145】
この実施形態のネットワーク側装置を用いて、前述のモジュールを採用することによりアクセスを実施するための実施メカニズムは、前述の関連する方法の実施形態の実施メカニズムと同じものであり、詳細については、前述の関連する方法の実施形態の説明を参照することができ、ここでは再び説明しない。
【0146】
この実施形態によるネットワーク側装置を用いて、前述のモジュールを採用することにより、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を取得することができ、第2のネットワークのアクセス・ポイントの取得した識別子に従って、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージが生成される。第1のメッセージが複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝えるとき、UEが、第1の補助情報に従って複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子から1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を選択し、選択した第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスするために、第1のメッセージはUEに送信される。この実施形態の技術的解決法を用いて、UEは、第1の補助情報に従って、アクセスする複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子から1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を選択することができ、UEは、第2のネットワークのアクセス・ポイントに1つずつアクセスしようと試みる必要がなく、これによりアクセス遅延を効果的に短縮することができ、アクセス効率を向上させ、それによってオフローディングを効果的に実行することができる。
【0147】
任意選択で、図8に示す実施形態に基づいて、次の拡張された技術的解決法をさらに含んで、図に示す実施形態の拡張された実施形態を形成してもよい。
【0148】
図8に示す実施形態の拡張された実施形態では、第1のメッセージが、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝えるとき、特に、取得モジュール20は、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を取得してもよく、生成モジュール21は、特に、第1のメッセージが複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝えるとき、各第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの負荷情報に従って、取得した第2のネットワークのアクセス・ポイントをスクリーニングし、取得モジュール20によって取得された複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージを生成するように構成される。
【0149】
任意選択で、図8に示す実施形態に基づいて、生成モジュール21は、特に、第1のメッセージが複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝えるとき、取得モジュール20によって取得されるすべての第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージを直接的に生成するように構成される。
【0150】
任意選択で、図8に示す実施形態に基づいて、送信モジュール22は、第1のメッセージが、1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子のみを含むとき、UEが、この1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子に対応する第2のネットワークのアクセス・ポイントにアクセスするために、この1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を伝える第1のメッセージをUEに送信するようにさらに構成される。
【0151】
任意選択で、図8に示す実施形態に基づいて、ネットワーク側装置は、受信モジュールをさらに含む。受信モジュールは、UEによって送信され、UEの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報を伝える第2のメッセージを受信するように構成される。このとき、これに対応して、生成モジュール21は、第1のメッセージが1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子のみを含むとき、UEの位置情報および/または受信モジュールによって受信される各第2のネットワークのアクセス・ポイントの信号品質情報、ならびに各第2のネットワークのアクセス・ポイントの位置情報および/または各第2のネットワークのアクセス・ポイントの負荷情報に従って、取得モジュール20によって取得された複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントをスクリーニングし、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子のみを伝える第1のメッセージを生成するように構成される。
【0152】
任意選択で、前述の実施形態に基づいて、第1のネットワークは3GPP移動通信網であり、第2のネットワークは非3GPP移動通信網である、または、第1のネットワークは非3GPP移動通信網であり、第2のネットワークは近距離無線通信網である、または、第1のネットワークは3GPP移動通信網であり、第2のネットワークは近距離無線通信網である。
【0153】
任意選択で、前述の実施形態に基づいて、3GPP移動通信網には、GSM(登録商標)、WCDMA(登録商標)、TD−SCDMA、またはLTE網が含まれる。非3GPP移動通信網には、WIMAXまたはCDMA2000が含まれる。近距離無線通信網には、WLAN、赤外線、Bluetooth(登録商標)、またはZigbee(登録商標)が含まれる。
【0154】
任意選択で、前述の実施形態に基づいて、第2のネットワークがWLANであるとき、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子には、第2のネットワークのアクセス・ポイントの基本サービス・セット識別子BSSIDおよび/または第2のネットワークのアクセス・ポイントの媒体アクセス制御MACレイヤ・アドレスが含まれる。明らかに、前述の組合せに基づいて、ESSIDがさらに含まれてもよい。例えば、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子は、第2のネットワークのアクセス・ポイントのBSSID+第2のネットワークのアクセス・ポイントのESSIDでもよい。
【0155】
任意選択で、前述の実施形態に基づいて、この実施形態のネットワーク側装置は、確立モジュールをさらに含む。受信モジュールはさらに、第2のネットワークのアクセス・ポイントによって送信された登録情報を受信するように構成され、登録情報は、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を含む。確立モジュールは、受信モジュールに接続され、確立モジュールは、受信モジュールによって受信された第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子と第1のネットワークとの間のマッピングを確立するように構成される。このとき、これに対応して、取得モジュールは確立モジュールに接続され、取得モジュール20は、第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子と第1のネットワークとの間のマッピングから第2のネットワークのアクセス・ポイントの識別子を取得するように構成され、マッピングは、確立モジュールによって確立される。
【0156】
前述の実施形態のネットワーク側装置を用いて、前述のモジュールを採用することによりアクセスを実施するための実施メカニズムは、前述の関連する方法の実施形態の実施メカニズムと同じものであり、詳細については、前述の関連する方法の実施形態の説明を参照することができ、ここでは再び説明しない。
【0157】
前述の実施形態によるネットワーク側装置を用いて、前述のモジュールを採用することによって、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントから、UEがアクセスする1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントを選択することができ、UEは、第2のネットワークのアクセス・ポイントに1つずつアクセスしようと試みる必要がなく、これによりアクセス遅延を効果的に短縮することができ、アクセス効率を向上させ、それによってオフローディングを効果的に実行することができる。
【0158】
図9は、本発明の一実施形態で提供されるアクセス・システムの概略構造図である図9に示すように、この実施形態のアクセス・システムは、UE30と、ネットワーク側装置40とを含む。
【0159】
UE30は、特に、図7に示す実施形態を採用してもよく、ネットワーク側装置40は、図8に示す実施形態のネットワーク側装置を採用してもよい。またはUE30は、特に、図7に示す実施形態の拡張された実施形態のUEを採用してもよく、ネットワーク側装置40は、図8に示す実施形態の拡張された実施形態のネットワーク側装置を採用してもよい。アクセスは、前述の関連する方法の実施形態の関連する方法の実施メカニズムを採用することによって実行され、詳細については、前述の関連する実施形態の説明を参照することができ、ここでは再び説明しない。
【0160】
この実施形態によるアクセス・システムを用いて、前述のUEおよびネットワーク側装置を採用することによって、複数の第2のネットワークのアクセス・ポイントから、UEがアクセスする1つの第2のネットワークのアクセス・ポイントを選択することができ、UEは、第2のネットワークのアクセス・ポイントに1つずつアクセスしようと試みる必要がなく、これによりアクセス遅延を効果的に短縮することができ、アクセス効率を向上させ、それによってオフローディングを効果的に実行することができる。
【0161】
本発明の前述の実施形態のネットワーク側装置は、特にRANデバイス、コア・ネットワーク側のデバイス、またはパケット・データ・ネットワーク側のデバイスでもよい。例えば、RANデバイスは、2G無線アクセス網、3G無線アクセス網、4G無線アクセス網、および将来の無線アクセス網のRANデバイスでもよい。本発明の前述の実施形態では、第2のネットワークのアクセス・ポイントは、802.11a、802.11c、802.11g、802.11ac、および802.11agのような、WLAN技術のAPデバイスでもよい。
【0162】
前述の装置の実施形態は、例示にすぎない。分かれた部分として説明するユニットは、物理的に分かれていてもよく、または物理的に分かれていなくてもよく、ユニットとして表示される部分は、物理的なユニットでもよく、または物理的なユニットでなくてもよく、1つの位置に配置されてもよく、または少なくとも2つのネットワーク要素に分散されてもよい。実施形態の解決法の目的を達成するための実際の必要性に従って、モジュールの一部または全部を選択してもよい。当業者は、創造的な努力なしに諸実施形態を理解し、実施することができる。
【0163】
最後に、上記の実施形態は、本発明を限定するものではなく、単に本発明の技術的解決法を説明することを目的としていることに注意すべきである。前述の実施形態を参照して本発明を詳細に説明しているが、前述の実施形態で説明する技術的解決法の変形物、または技術的解決法の技術的特徴の一部に対する均等な代替物が、対応する技術的解決法の本質を本発明の諸実施形態の技術的解決法の範囲から逸脱させない限り、こうした変形物または代替物を当業者がさらに作成できることを、当業者は理解するはずである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9