(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
マルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス(MBMS)プロトコルのユーザ・サービス記述(USD)を具備するマルチキャスト送信を受信する無線周波数(RF)受信機であって、前記マルチキャスト送信は、記述区画と対応関係区画を具備する、RF受信機;および、
複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームを具備する一つのマルチキャスト・コンテンツ・ストリーム・バンドルを前記対応関係区画に基づいて識別し、前記記述区画の中において識別された特性に基づいて、処理のために、前記複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームの中の少なくとも一つを選択するように構成されたプロセッサ回路であって、前記複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームの各々は、複数のコンテンツ・バージョンの中の一つに対応する、プロセッサ回路;
を具備し、
前記RF受信機は、複数のFLUTEセッションを確立し、前記複数のFLUTEセッションの各々は、前記複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームの中の一つと対応しており、前記対応関係区画は、各々のマルチキャスト・コンテンツ・ストリーム及びそれに対応するMBMSサービスに関して、対応するFLUTEセッションを識別する情報を具備している、
ユーザ機器(UE)。
前記プロセッサ回路は、前記複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームの中の一つからメディア・コンテンツをレンダリング処理し、再生処理するようにさらに構成される、請求項1記載のUE。
前記プロセッサ回路は、前記記述区画の中において識別された特性に基づいて、前記複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームの中の一つを受信し、処理するために、一群のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームの間で適応的に切り替えを行うようにさらに構成されている、請求項1記載のUE。
前記複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームの各々は、マルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス(MBMS)を具備している、請求項1記載のUE。
前記記述区画が、前記USD送信内においてMPD(Media Presentation Description)メタデータ・ファイルを具備している、請求項7記載のUE。
前記RF受信機は、マルチキャスト・コンテンツ供給元装置から、前記複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームの中の一つを受信するように構成されている、請求項1記載のUE。
前記プロセッサ回路は、前記選択されたマルチキャスト・コンテンツ・ストリームを具備しているMBMSサービスに対応するFLUTEセッションを決定するように構成されている、請求項10記載のUE。
前記決定されたFLUTEセッションに対応するMBMSサービス内における前記選択されたマルチキャスト・コンテンツ・ストリームを受信するように構成された通信コンポーネントをさらに具備する、請求項11記載のUE。
前記プロセッサ回路は、前記マルチキャスト・コンテンツ・ストリームと対応するコンテンツ・バージョンのフォーマット又は基底ビット・レートに基づいて、または、前記マルチキャスト・コンテンツ・ストリームの送信に関連したチャネル品質又は実効的なビット・レートに基づいて、前記マルチキャスト・コンテンツ・ストリームを選択するように構成されている、請求項10記載のUE。
マルチキャスト・コンテンツ・ストリームおよびMBMSサービスの各々は、SVC(スケーラブルなビデオ符号化)ビット・ストリーム中のレイヤに対応する、請求項10記載のUE。
マルチキャスト・コンテンツ・ストリームおよびMBMSサービスの各々は、MVC(多重ビュー・ビデオ符号化)ビット・ストリーム中のビューに対応する、請求項10記載のUE。
前記回路は、前記複数のMBMSコンテンツ・ストリームの中の少なくとも一つを、前記複数のMBMSコンテンツ・ストリームの中の前記少なくとも一つと対応するコンテンツ・バージョンのフォーマット又は基底ビット・レートに基づいて、または、前記複数のMBMSコンテンツ・ストリームの中の前記少なくとも一つの送信に関連したチャネル品質又は実効的なビット・レートに基づいて、選択するように構成されている、請求項16記載のUE。
前記回路は、受信し、処理するために、前記記述区画の中において識別された特性に基づいて、前記複数のMBMSコンテンツ・ストリームの間で適応的に切り替えを行うようにさらに構成されている、請求項16記載のUE。
前記複数のMBMSコンテンツ・ストリームの各々は、SVC(スケーラブルなビデオ符号化)ビット・ストリーム中のレイヤ、またはMVC(多重ビュー・ビデオ符号化)ビット・ストリーム中のビューに対応する、請求項16記載のUE。
【発明を実施するための形態】
【0005】
本発明に係る様々な実施例は、一般的には、改善されたマルチキャスト・コンテンツ配信技術を対象とするものである。本発明に係る幾つかの実施例においては、例えば、本発明に係る装置は、プロセッサー回路を具備することが可能であり、さらには、記述セグメントおよび対応関係セグメントを含むデータ伝送を受信するように当該プロセッサー回路により動作させられることが可能な通信コンポーネントを具備し、対応関係セグメントに基づいてメディア・コンテンツの複数の異なるバージョンをそれぞれ表わす複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームを決定するようにプロセッサー回路によって動作させられることが可能な対応関係処理コンポーネントを具備し、記述セグメント中において識別された特性に基づいて、複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームの中の一つ以上を選択し、受信するようにプロセッサー回路によって動作させられることが可能な選択コンポーネントを具備することが可能である。そのような様々な実施例においては、本発明に係る装置は、記述セグメント中において識別された特性に基づいた受信と処理のために、複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームの間で適応的に切り替えを行うように当該プロセッサー回路によって動作させられることが可能な適応コンポーネントを具備することが可能である。その他の実施例もまた後述され、特許請求される。
【0006】
本明細書中に開示された技術は、1つ以上の無線モバイル広帯域技術を使用することにより、1つ以上の無線接続の上においてコンテンツを送信する動作を伴うことが可能である。無線モバイル広帯域技術の具体例には、以下のものに限定はされないが、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.16mおよびIEEE802.16pの標準化方式、3GPP(3rd Generation Partnership Project)のLTE(Long Term Evolution)標準化方式およびLTE ADV(LTE -Advanced)標準化方式、IMT-ADV(International Mobile Telecommunications Advanced)標準化方式の何れか、およびこれらの改訂規格方式、後継方式および変形方式が含まれ得る。他の適切な具体例には、以下のものに限定はされないが、GSM(Global System for Mobile Communications)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)技術、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)/HSPA(High Speed Packet Access)技術、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)技術またはWiMAX II技術、CDMA(Code Division Multiple Access)2000システム技術(例えば、CDMA2000 lxRTT、CDMA2000 EV-DOまたはCDMA EV-DVなど)、ETSI(European Telecommunications Standards Institute)のBRAN(Broadband Radio Access Networks)作業部会で策定中のHIPERMAN(High Performance Radio Metropolitan Area Network)、WiBro(Wireless Broadband)技術、GSM/GPRS(GSM with GPRS(General Packet Radio Service))システム技術、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)技術、HSOPA(High Speed OFDM(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing)Packet Access)技術、HSUPA(High-Speed Uplink Packet Access)システム技術、3GPPリリース8及びリリース9のLTE/SAE(System Architecture Evolution)に関する標準化技術などが含まれ得る。本発明に係る複数の実施例は、このコンテキストの中に制限されるものではない。
【0007】
限定列挙の形ではなく、例示列挙するならば、本発明に係る様々な実施例は、3GPPの様々なLTE標準化方式およびLTE ADV標準化方式を具体的に参照しながら説明することが可能であり、これらの標準化方式には、例えば、3GPP LTEのE-UTRAN(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network)E-UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)、LTE ADV無線技術36シリーズの技術標準化仕様(これらは、「3GPP LTE標準化仕様」と総称される)およびIEEE 802.16標準化技術(例えば、IEEE 802.16-2009標準化仕様、IEEE 802.16-2009仕様、IEEE 802.16-h2010仕様、IEEE 802.16m-2011仕様を統合したIEEE 802.16の現行の第3改訂版標準化仕様)、「Wireless MAN-Advanced(広帯域無線アクセス・システムのための無線インターフェース、マシン間通信(Machine-To-Machine)アプリケーションをサポートするための拡張機能)に関するIEEE標準化仕様の改訂案」と題された2012年1月発行のドラフト仕様書「IEEE P802.16.1b/D2」を含むIEEE 802.16pドラフト標準仕様(これらは、「IEEE 802.16標準化仕様」と総称される)に加え、上述した3GPP LTEの標準化仕様やIEEE 802.16標準化仕様の任意の暫定ドラフト、任意の改訂版または任意の変形仕様が含まれる。本発明に係る幾つかの実施例は、実装形態を限定する意味ではなく単なる例示的な意味において3GPP LTE標準仕様あるいはIEEE 802.16標準仕様に沿ったシステムとして記述されることが可能であるが、上記以外の他の様々なタイプのモバイル広帯域通信システムやモバイル広帯域通信標準化方式として、上記以外の他のタイプの通信システムに沿った形で本発明を実施可能であることが理解されよう。本発明に係る複数の実施例は、このコンテキストの中に制限されるものではない。
【0008】
1つ以上の無線接続の上における送信に加えて、またはこれに代替する形で、ここに示された技術は、1つ以上の有線の通信媒体を介して1つ以上の有線接続の上においてコンテンツを送信することを伴うことが可能である。有線の通信媒体の具体例は、ワイヤー、ケーブル、金属製リード線、プリント回路基板(PCB)、バックプレーン、スイッチング・ファブリック、半導体材料、ツイストペア線、同軸ケーブル、光ファイバーなどを含むことが可能である。本発明に係る複数の実施例は、このコンテキストの中に制限されるものではない。
【0009】
以下、添付の図面が参照されるが、当該図面中において、同様の参照番号は、同様の構成要素を参照するために使用される。以下の説明においては、本発明の実施形態を説明することを目的として、発明の包括的な理解を提供するために、数多くの具体的詳細内容が記述される。しかしながら、本発明に係る新規な実施形態は、上記のような具体的詳細内容無しで実施することも可能であることは自明であろう。その他の事例においては、本発明に係る以下の実施形態の説明を容易にするために、周知の構造や装置類がブロック図の形で示される。その意図するところは、本明細書の特許請求の範囲に記載されている発明の主題と整合する全ての変形実施例、均等物、代替的実施例などを本発明の技術的範囲内にあるものとしてカバーすることにある。
【0010】
図1は、本発明に係る装置100に関するブロック図を示す。
図1に示される装置100は特定のトポロジにおける限られた個数の構成要素を有するが、装置100は、所与の実装形態に関して要望に応じて代替的なトポロジにおけるより多くの又はより少数の構成要素を含むことが可能であることが理解できよう。
【0011】
装置100は、1つ以上のソフトウェア・コンポーネント122-aを実行するように構成されたプロセッサー回路120を有し、コンピューターにより実装された装置100を具備することが可能である。本明細書中で使用されている「a」、「b」、「c」および同様の表記記号が任意の正の整数を表す変数であると意図されていることは注目に値する。したがって、例えば、a=5となるように一つの実装形態が値を設定する場合、ソフトウェア・コンポーネントの完全な一群122-aは、コンポーネント122-1、122-2、122-3、122-4および122-5を含むことが可能である。本発明に係る複数の実施例は、このコンテキストの中に制限されるものではない。
【0012】
本発明に係る様々な実施例では、装置100は固定された装置の中において実装されることが可能である。当該固定された装置は、一般に固定され、静止しており、永続的であり、さもなければ、時間の経過に伴って変化しない位置にあるように設計された電子機器を指して言う。例えば、当該固定された装置は、移動できないようにするために、有線接続された送電線、伝送線などを含む備品、付属物および筐体に取り付ける形で設置されることが可能である。固定された装置は一般的には静止しているが、幾つかかの固定された装置は、第1の固定位置にあるそれらの現在の設備から分離され、第2の固定位置に移動され、第2の固定位置にある別の設備に接続されることが可能であることが理解できよう。その他の幾つかの実施例においては、装置100はモバイル型の装置として実装されることが可能である。モバイルの装置は、時間の経過に伴って様々な位置の間を頻繁に移動可能となるような充分なポータビリティを持てるように設計されている。本発明に係る様々な実施例では、装置100は、無線通信および/または有線通信の機能を有し、1つ以上の有線通信および/または無線通信の標準化方式と互換性のある任意の固定型またはモバイル型の電子機器の中において実装されことが可能である。例えば、1つの実施例では、本発明に係る装置は1つ以上の3GPP LTE標準化仕様あるいはIEEE 802.16標準化仕様と互換性のあるモバイル通信装置を含むことが可能である。本発明に係る複数の実施例は、このコンテキストの中に制限されるものではない。
【0013】
装置100は、プロセッサー回路120を含むことが可能である。プロセッサー回路120は一般的には、1つ以上のソフトウェア・コンポーネント122-aを実行するように構成されることが可能である。プロセッサー回路120は、様々な市販のプロセッサーのいずれとすることも可能であり、それらは以下のものに限定はされないが、例えば、AMD(登録商標)社製のAthlon(登録商標)プロセッサー、Duron(登録商標)プロセッサーおよびOpteron(登録商標)プロセッサー;ARM(登録商標)ベースのアプリケーション・プロセッサー、組み込み型プロセッサーおよびセキュア・プロセッサ;IBM(登録商標)社とモトローラ(登録商標)社のDragonBall(登録商標)プロセッサーや PowerPC(登録商標)プロセッサー;IBM(登録商標)社とソニー(登録商標)のCell(登録商標)プロセッサー;インテル(登録商標)社製のCeleron(登録商標)プロセッサー、Core (2) Duo(登録商標)プロセッサー、Core i3プロセッサー、Core i5プロセッサー、Core i7プロセッサー、Itanium(登録商標)プロセッサー、 Pentium(登録商標)プロセッサー、Xeon(登録商標)プロセッサー、XScale(登録商標)プロセッサーおよび同様のプロセッサーを含む。デュアル・マイクロプロセッサー、マルチコア・プロセッサーおよびその他のマルチプロセッサ・アーキテクチャーもまた、プロセッサー装置120として使用されることが可能である。
【0014】
装置100は通信コンポーネント122-1を含むことが可能である。本発明に係る幾つかの実施例では、プロセッサー回路120による実行のために、通信コンポーネント122-1は、有線接続又は無線接続の上において送信110を受信するように構成されることが可能である。本発明に係る様々な実施例では、送信データ110はマルチキャスト送信を含むことが可能である。マルチキャスト送信は、一つの送信元から一群の宛先に向けて単一の送信動作によって実質的に同時並列的に送信される任意の送信を含むことが可能である。本発明に係る幾つかの実施例では、送信データ110は、例えば、2012年3月に発行された3GPP TS 26.346標準仕様のバージョン10.3.0、リリース10等のようなマルチメディア・ブロードキャスト/マルチキャスト・サービス(MBMS:Multimedia Broadcast/Multicast Service)プロトコルと互換性を有するように適合させることが可能である、そのような様々な実施例においては、送信データ110は、利用可能なMBMSサービスに関してアプリケーション層についての情報を提供するMBMSユーザ・サービス記述(USD)送信を含むことが可能であり、USD送信は、関連するトランスポート・オプション、セッション記述、コンテンツ特性、ブロードキャスト送信スケジュールおよびファイル修復プロシージャを含んでいる。本発明に係る様々な実施例では、送信データ110はメタデータの送信内容を含むことが可能である。本発明に係る複数の実施例は、このコンテキストの中に制限されるものではない。
【0015】
本発明に係る幾つかの実施例では、特定のコンテンツ・アイテムについての複数のコンテンツ・バージョンが、1つ以上の無線接続または有線接続による通信を介して装置100において利用可能となり得る。本明細書中において使用されるように、用語「複数」は何かが2個以上存在することを示すために使用される。そのような特定のコンテンツ・アイテムの具体例には、ビデオ・ファイル、オーディオ・ファイル、画像およびその他のタイプのメディアが含まれ得る。複数のコンテンツ・バージョンの各々は、特定のコンテンツ・アイテムの特定のバージョンを含み、当該特定のバージョンは、1つ以上の特性に基づいて、当該コンテンツ・アイテムの他のバージョンとは異なったものとすることが可能である。当該コンテンツ・アイテムの当該特定のバージョンを他のバージョンとは異なったものとするための基礎となる1つ以上の特性の具体例には、基底ビット・レート、フレームレート、解像度、コーデック・タイプ、オーディオ言語、サブタイトル言語およびその他の特性が含まれる。本発明に係る様々な実施例では、複数のコンテンツ・バージョンの各々は、それぞれ対応するマルチキャスト・サービスを介して装置100において利用可能となるようにしても良い。幾つかのそのような実施例では、マルチキャスト・サービスはそれぞれ対応するコンテンツ・ストリームを含むことが可能である。本発明に係る様々な実施例では、複数のコンテンツ・ストリームは、個別の送信および/または送信ストリームを含むことが可能である。その他の実施例では、複数のコンテンツ・ストリームは、1つ以上の共有される送信内におけるおよび/または共有される送信ストリーム内における個別のセグメントを含むことが可能である。本発明に係る幾つかの実施例では、複数のコンテンツ・ストリームは、マルチキャスト・コンテンツ・ストリームを含むことが可能である。本発明に係る様々な実施例では、複数のコンテンツ・バージョンの各々は、それぞれ対応するMBMSサービス中のコンテンツ・ストリームを経由して装置100において利用可能となるようにしても良い。本発明に係る複数の実施例は、このコンテキストの中に制限されるものではない。
【0016】
本発明に係る様々な実施例では、、複数のコンテンツ・バージョンの各々は、スケーラブルなビデオ符号化(SVC)技術(例えば、2012年4月4日に発行されたITU-T H.264標準化仕様の付録Gに規定される方式など)を使用して、1つ以上のビット・ストリーム中において送信されることが可能である。一般的に、SVC技術は、基本レイヤおよび1つ以上の拡張レイヤを含む1つ以上のビット・ストリームを生成する動作を具備することが可能である。本発明に係る幾つかの実施例では、複数のコンテンツ・バージョンの各々は、それぞれ異なるSVCレイヤと対応するあるいは関係付けられることが可能であり、MBMSサービスの各々は、それぞれ異なるコンテンツ・バージョンと対応するあるいは関係付けられることが可能であり、その結果、マルチキャスト・コンテンツ・ストリームの各々およびこれと関連するMBMSサービスは、それぞれ異なるSVCレイヤと対応するあるいは関係付けられることが可能である。そのような様々な実施例においては、複数のMBMSサービスのうちの1つは、一つのSVC基本レイヤと対応するあるいは関係付けられることが可能であり、複数のMBMSサービスのうちの残りのMBMSサービスは、複数のSVC拡張レイヤのうちの一つと対応するあるいは関係付けられることが可能である。本発明に係る複数の実施例は、このコンテキストの中に制限されるものではない。
【0017】
幾つかの実施例では、複数のコンテンツ・バージョンの各々は、多重ビュー・ビデオ符号化(MVC)技術(例えば、2012年4月4日に発行されたITU-T H.264標準化仕様の付録Hに規定される方式など)を使用して、1つ以上のビット・ストリームの中において送信されることが可能である。一般的には、MVC技術は、3次元(3D)ビデオ・コンテンツについての異なる方向から見たビューをそれぞれ表わす一時的に同期された複数のビデオ・ストリームを、1つ以上の符号化されたビット・ストリームの中へと合成する処理を含むことが可能である。本発明に係る様々な実施例では、複数のコンテンツ・バージョンは、多様な異なる視点から撮影された単一の3D撮影シーンの表現を具備することが可能である。MVC技術に関する一つの重要な特殊ケースは、立体視用3Dビデオ符号化技術であり、その場合には、左眼のための一つの視点および右眼のための一つの視点から成る2つの視点から見たビューが符号化される。MVCは、圧縮効率を改善するために、従来式の時間/空間の予測処理のサポートに加えて、複数の視点同士の間においてビュー間予測の処理を導入する。MVCは、下位互換性を実現可能な方法で、ビュー解像度を低下させることなしに立体視ビデオを圧縮することができる。本発明に係る幾つかの実施例では、単一の符号化されたビット・ストリームは、上述したビュー間予測に基づいて、一時的に同期された複数のビット・ストリームを符号化することにより生成されることが可能である。本発明に係る複数の実施例は、このコンテキストの中に制限されるものではない。
【0018】
本発明に係る幾つかの実施例では、送信110は記述セグメント(または記述区画)111、および対応関係セグメント(または対応関係区画)113を含むことが可能である。記述セグメント111は複数のコンテンツ・バージョンの特性について記述する情報、データあるいはロジックを含むことが可能である。本発明に係る様々な実施例では、記述セグメント111は複数の記述部分112-bを含むことが可能である。記述部分112-bの各々は、装置100によって受信されることが可能な特定のコンテンツ・バージョンの特性について記述するメタデータ情報を含むことが可能である。本発明に係る複数の実施例は、このコンテキストの中に制限されるものではない。
【0019】
本発明に係る幾つかの実施例では、記述セグメント111に記述されているコンテンツ・バージョンの各々に関して、対応関係セグメント113は、各コンテンツ・バージョンを装置100が受信する際に利用可能な対応するマルチキャスト配信サービス記述を識別する情報、データあるいはロジックを含むことが可能である。様々な実施例では、対応関係セグメント113は、複数の対応関係部分114-cを含むことが可能である。対応関係部分114cの各々は、記述部分112-bによって記述されたコンテンツ・バージョンを識別する情報に加え、記述部分112-bによって記述された各コンテンツ・バージョンを装置100が受信する際に利用可能なマルチキャスト配信サービスを識別する情報を含むことが可能である。幾つかの実施例では、複数のコンテンツ・ストリームは、複数のマルチキャスト配信サービスと対応する又は関係付けられることが可能であり、記述セグメント111に記述されているコンテンツ・バージョンの各々に関して、対応関係セグメント113は、各コンテンツ・バージョンを利用可能とするための対応するコンテンツ・ストリームと対応するマルチキャスト配信サービスを識別する情報、データあるいはロジックを含むことが可能である。本発明に係る複数の実施例は、このコンテキストの中に制限されるものではない。
【0020】
本明細書中に記述されるように、複数のマルチキャスト・サービスおよび/または複数のコンテンツ・ストリームは、それぞれ異なる物理的な位置、それぞれ異なるネットワーク・アドレス、識別情報および/または位置、あるいはそれぞれ異なる送信と対応する又は関係付けられることが可能である。例えば、幾つかの実施例においては、2つの異なるマルチキャスト・サービスおよび/またはコンテンツ・ストリームは、2つの異なる場所に設置されている2つの異なるコンテンツ供給元装置(例えば、マルチキャスト・サーバ機器)と対応する又はこれらと関係付けられることが可能である。他の実施例においては、2つの異なるマルチキャスト・サービスおよび/またはコンテンツ・ストリームは、同じ場所に設置されている2つの異なるコンテンツ供給元装置(例えば、マルチキャスト・サーバ機器)と対応する又はこれらと関係付けられることが可能である。さらに別の実施例においては、2つの異なるマルチキャスト・サービスおよび/またはコンテンツ・ストリームは、単一の装置(例えば、マルチキャスト・サーバー機器)からの2つの異なる送信および/または送信ストリームと対応する又はこれらと関係付けられることが可能である。さらに別の実施例においては、2つの異なるマルチキャスト・サービスおよび/またはコンテンツ・ストリームは、単一の装置(例えば、マルチキャスト・サーバー機器)からの単一の送信および/または送信ストリームの中に含まれるそれぞれ異なる部分と対応する又はこれらと関係付けられることが可能である。本発明に係る複数の実施例は、このコンテキストの中に制限されるものではない。
【0021】
本発明に係る様々な実施例では、記述セグメント111は、MBMS USD送信データ中において受信されるメディア表現記述(MPD:Media Presentation Description)メタデータ・ファイルを含むことが可能であり、記述部分112-bの各々は、MBMSサービスを介して装置100が受信されることが可能なコンテンツ・バージョンの特性について記述することが可能である。幾つかのそのような実施例においては、対応関係セグメント113は複数の対応関係部分114-cを含むことが可能であり、対応関係部分114-cの各々は、記述部分112-bによって記述された対応するコンテンツ・バージョンを装置100が受信するためのMBMSサービスを識別する。本発明に係る様々な実施例では、複数のコンテンツ・バージョンは複数のMBMSサービスとして装置100において利用可能となるようにしても良い。そのような実施例の一例においては、第1のMBMSサービスは、高解像度のコンテンツ・バージョンと対応する又は関係付けられることが可能であり、第2のMBMSサービスは低解像度のコンテンツ・バージョンと対応する又は関係付けられることが可能であり、記述セグメント111は、高解像度のコンテンツ・バージョンを記述する記述部分112-1および低解像度のコンテンツ・バージョンを記述する記述部分112-2を具備することが可能である。そのような例においては、対応関係セグメント113は、高解像度コンテンツ・バージョンを識別し、それが第1のMBMSサービスを介して利用可能であることを示す対応関係部分114-1を含むことが可能であり、低解像度のコンテンツ・バージョンを識別し、それが第2のMBMSサービスを介して利用可能であることを示す対応関係部分114-2を含むことが可能である。そのような実施例のさらに別の例においては、第1のMBMSサービスは、基本レイヤ(左側の視野)のコンテンツ・バージョンと対応する又はこれと関係付けられることが可能であり、第2のMBMSサービスは、SVC(MVC)に基づいて符号化された拡張レイヤ(右側の視野)のコンテンツ・バージョンと対応する又はこれと関係付けられることが可能であり、記述セグメント111は、基本レイヤ(左の視野)のコンテンツ・バージョンを記述する記述部分112-1および拡張レイヤ(右側の視野)のコンテンツ・バージョンを記述する記述部分112-2を具備することが可能である。そのような例においては、対応関係セグメント113は、基本レイヤ(左側の視野)のコンテンツ・バージョンを識別し、それが第1のMBMSサービスを介して利用可能であることを示す対応関係部分114-1を含むことが可能であり、拡張レイヤ(右側の視野)のコンテンツ・バージョンを識別し、それが第2のMBMSサービスを介して利用可能であることを示す対応関係部分114-2を含むことが可能である。本発明に係る複数の実施例は、このコンテキストの中に制限されるものではない。
【0022】
本発明に係る幾つかの実施例では、複数のコンテンツ・バージョンは、単一のMBMSバンドル内に含まれる複数の異なるMBMSサービスとして装置100において利用可能となるようにしても良い。そのような実施例の一例においては、一つのMBMSバンドルは高解像度のコンテンツ・バージョンに対応する第1のMBMSサービス、および低解像度のコンテンツ・バージョンに対応する第2のMBMSサービスを含むことが可能であり、記述セグメント111は、高解像度のコンテンツ・バージョンを記述する記述部分112-1および低解像度のコンテンツ・バージョンについて記述する記述部分112-2を含むことが可能である。そのような例においては、対応関係セグメント113は、高解像度のコンテンツ・バージョンを識別し、それがMBMSバンドル中における第1のMBMSサービスを介して利用可能であることを示す対応関係部分114-1を含むことが可能であり、低解像度のコンテンツ・バージョンを識別し、それが当該MBMSバンドル中における第2のMBMSサービスを介して利用可能であることを示す対応関係部分114-2を含むことが可能である。本発明に係る複数の実施例は、このコンテキストの中に制限されるものではない。
【0023】
その他の様々な実施例において、複数のコンテンツ・バージョンは、それぞれ異なるMBMSバンドル内における複数の異なるMBMSサービスとして装置100において利用可能となるようにしても良い。そのような実施例の一例においては、一つのMBMSバンドルは高解像度のコンテンツ・バージョンに対応する第1のMBMSサービス、および低解像度のコンテンツ・バージョンに対応する第2のMBMSサービスを含むことが可能であり、記述セグメント111は、高解像度のコンテンツ・バージョンを記述する記述部分112-1および低解像度のコンテンツ・バージョンについて記述する記述部分112-2を含むことが可能である。そのような例においては、対応関係セグメント113は、高解像度のコンテンツ・バージョンを識別し、それがMBMSバンドル中における第1のMBMSサービスを介して利用可能であることを示す対応関係部分114-1を含むことが可能であり、低解像度のコンテンツ・バージョンを識別し、それが別のMBMSバンドル中における第2のMBMSサービスを介して利用可能であることを示す対応関係部分114-2を含むことが可能である。本発明に係る複数の実施例は、このコンテキストの中に制限されるものではない。
【0024】
本発明に係る装置100は対応関係処理コンポーネント122-2を含むことが可能である。対応関係処理コンポーネント122-2は、プロセッサー回路120による実行のために、送信データ110を処理するように構成されることが可能である。本発明に係る幾つかの実施例においては、対応関係処理コンポーネント122-2は、複数のコンテンツ・バージョンを識別し、複数のコンテンツ・バージョンの各々の特性を識別し、さらに、装置100においてコンテンツ・バージョンを利用可能とするための複数のマルチキャスト配信サービスを識別するために、送信データ110を処理するように動作可能である。本発明に係る様々な実施例では、複数のマルチキャスト配信サービスの各々は、複数のコンテンツ・ストリームのうちの1つと対応する又は関係付けられることが可能である。1つの例示的な実施例においては、対応関係処理コンポーネント122-2は、高解像度のコンテンツ・バージョンおよび低解像度のコンテンツ・バージョンを識別することが可能であり、高解像度のコンテンツ・バージョンが第1のMBMSサービスを介して利用可能であり、低解像度のコンテンツ・バージョンが第2のMBMSサービスを介して利用可能であることを決定することが可能である。本発明に係る複数の実施例は、上述した具体例に制限されるものではない。
【0025】
本発明に係る装置100は、コネクション測定コンポーネント122-3を含むことが可能である。コネクション測定コンポーネント122-3は、プロセッサー回路120による実行のために、装置100と複数のマルチキャスト配信サービスおよび/またはコンテンツ・ストリームの各々との間における信号パス特性を測定するおよび//または分析するように構成されることが可能である。本発明に係る幾つかの実施例においては、コネクション測定コンポーネント122-3は、チャンネル品質および/またはマルチキャスト配信サービスおよび/またはコンテンツ・ストリームの各々を介するデータ送信に関連した実効的なビット・レートを測定するように構成されることが可能である。MBMSサービスを具備する複数のマルチキャスト配信サービスを対応関係処理コンポーネント122-2が識別するような実施例においては、コネクション測定コンポーネント122-3は、チャンネル品質、実効的なビット・レートおよび/またはMBMSサービスの各々を介するデータ送信と関連したその他の特性を測定するように動作可能である。複数のコンテンツ・バージョンがMBMSバンドル内における複数のMBMSサービスを介して利用可能な実施例においては、コネクション測定コンポーネント122-3は、チャンネル品質、実効的なビット・レートおよび/またはMBMSバンドル内に含まれるMBMSサービスに関するその他の特性、さらには当該MBMSバンドルに関するその他の特性を測定するように動作可能である。複数のコンテンツ・バージョンが複数の異なるMBMSバンドル内における複数のMBMSサービスを介して利用可能な実施例においては、コネクション測定コンポーネント122-3は、チャンネル品質、実効的なビット・レートおよび/または複数のMBMSバンドルの各々にそれぞれ含まれるMBMSサービスに関するその他の特性、さらには当該複数のMBMSバンドルの各々に関するその他の特性を測定するように動作可能である。本発明に係る複数の実施例は、このコンテキストの中に制限されるものではない。
【0026】
本発明に係る装置100は選択コンポーネント122-4を含むことが可能である。選択コンポーネント122-4は、プロセッサー回路120による実行のために、複数のコンテンツ・バージョンおよび/または対応するマルチキャスト・サービスの中の1つ以上を選択し、受信するように構成されることが可能である。複数のコンテンツ・バージョンおよび/または対応するマルチキャスト・サービスの中から1つ以上を選択する動作は、後続の処理のために複数のコンテンツ・ストリームの中の1つ以上を選択し、受信する動作を含むことが可能であり、当該後続の処理には、記述セグメント111において識別される特性に基づいて実行されるレンダリング処理と再生処理が含まれる。例えば、記述セグメント111は、第1のコンテンツ・バージョンに対応するものとして第1のマルチキャスト・サービスおよび/または第1のコンテンツ・ストリームを識別する記述部分112-1を含むことが可能であり、選択コンポーネント122-4は、第1のコンテンツ・バージョンとの間のこの対応関係に基づいて実行される処理のために、第1のコンテンツ・ストリームを選択し、受信することが可能である。
【0027】
本発明に係る様々な実施例においては、選択コンポーネント122-4は、複数のコンテンツ・バージョンおよび/またはコンテンツ・ストリームの中の1つ以上をチャンネル品質、実効的なビット・レートおよび/またはコネクション測定コンポーネント122-3によって測定され、複数のマルチキャスト・サービスおよび/またはコンテンツ・ストリームの各々を介するデータ送信に関係付けられているその他の特性に基づいて選択し、受信するように動作可能である。例示的な一実施例においては、コネクション測定コンポーネント122-3は、第1のコンテンツ・ストリームを介して第1のコンテンツ・バージョンの送信と関連した第1の実効的なビット・レートを測定するように動作可能であり、第2のコンテンツ・ストリームを介した第2のコンテンツ・バージョンの送信と関連した第2の実効的なビット・レートを測定するように動作可能である。
【0028】
上述した具体例の説明を続けるならば、選択コンポーネント122-4は、第1の実効的なビット・レートを第2の実効的なビット・レートと比較し、第1の実効的なビット・レートあるいは第2の実効的なビット・レートが、クライアント端末に向かうマルチキャスト・コネクション上においてサポート可能である最大のビット・レートであるか否かに基づいて、第1のコンテンツ・ストリームを介した第1のコンテンツ・バージョンあるいは第2のコンテンツ・ストリームを介した第2のコンテンツ・バージョンのいずれか一方を選択し、受信するするように動作可能である。本発明に係る複数の実施例は、上述した具体例に制限されるものではない。上述したように、複数のコンテンツ・ストリームは、マルチキャスト・コンテンツ・ストリームを含むことが可能である。幾つかのそのような実施例においては、選択コンポーネント122-4は、MBMSサービスを介して利用可能なマルチキャスト・コンテンツ・ストリームを処理のために選択し、受信するように動作可能である。本発明に係る複数の実施例は、このコンテキストの中に制限されるものではない。
【0029】
本発明に係る様々な実施例においては、選択コンポーネント122-4がマルチキャスト・サービスおよび/またはコンテンツ・ストリームを一旦選択し、受信したならば、通信コンポーネント122-1は対応するマルチキャスト・サービスからコンテンツ・バージョンおよび/またはコンテンツ・ストリームを取得するように動作可能である。本発明に係る幾つかの実施例では、通信コンポーネント122-1は、コンテンツ・バージョンおよび/またはコンテンツ・ストリームを含む1つ以上のコンテンツ送信データを受信することが可能であり、当該コンテンツ送信データは、マルチキャスト・サービスの一部として、コンテンツ・バージョンおよび /またはコンテンツ・ストリームとして指定された特定のチャネルまたは周波数上において受信されることが可能である。本発明に係る様々な実施例においては、複数のコンテンツ・バージョンおよび/またはストリームは、同一のチャネルあるいは周波数を介して利用可能となるようにしても良く、また、通信コンポーネント122-1は、選択されたコンテンツ・バージョンおよび/またはコンテンツ・ストリームと対応する又は関係付けられているそのチャネルまたは周波数の上においてコンテンツ送信データの複数の構成部分を識別し、処理するように動作可能である。他の幾つかの実施例では、コンテンツ・バージョンおよび/またはストリームの各々は、マルチキャスト・サービスの一部として異なるチャネルまたは周波数を介して利用可能となるようにしても良い。また、通信コンポーネント122-1は、選択されたコンテンツ・バージョンおよび/またはコンテンツ・ストリームが利用可能となるチャネル又は周波数を識別し、さらに、選択されたコンテンツ・バージョンおよび/またはコンテンツ・ストリームと対応する又はこれと関係付けられているチャネル又は周波数の上において利用可能なコンテンツ送信データの部分を処理するように動作可能である。本発明に係る複数の実施例は、このコンテキストの中に制限されるものではない。
【0030】
本発明に係る装置100は適応化コンポーネント122-5を含むことが可能である。適応化コンポーネント122-5はプロセッサー回路120による実行のために、記述セグメント中において識別された特性に基づいた受信とそれに続く処理のために、複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームの間において適応的に切り替えを行うように構成されることが可能である。本発明に係る幾つかの実施例では、コネクション測定コンポーネント122-3によって行なわれたチャネル品質および/または実効的なビット・レートの測定結果にさらに基づいて、適応化コンポーネント122-5は、適応して複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームの間において適応的に切り替えを行うように構成されることが可能である。例示的な一実施例においては、選択コンポーネント122-4がマルチキャスト・サービスおよび/またはコンテンツ・ストリームを選択し、受信した後に、適応化コンポーネント122-5は、選択コンポーネント122-4によって行なわれたチャネル品質測定結果に基づいて、別異のマルチキャスト・サービスおよび/またはコンテンツ・ストリームへと適応的に切り替え、それは、別異のマルチキャスト・サービスおよび/またはコンテンツ・ストリームをレンダリング処理および再生処理することにより、提供されるユーザ体験が改善される可能性があることを示している。本発明に係る複数の実施例は、このコンテキストの中に制限されるものではない。
【0031】
本発明に係る様々な実施例においては、MBMSサービスは選択されたコンテンツ・バージョンおよび/またはコンテンツ・ストリームを含むことが可能であり、通信コンポーネント122-1は、MBMSサービスに関するコンテンツ送信データを受信し、それらのコンテンツ送信データから選択されたコンテンツ・バージョンおよび/またはコンテンツ・ストリームを抽出するように動作可能である。幾つかのそのような実施例では、選択されたコンテンツ・バージョンおよび/またはコンテンツ・ストリームは、MBMSサービス・バンドル内に含まれるMBMSサービスと対応する又はこれと関係付けられることが可能であり、通信コンポーネント122-1は、MBMSサービス・バンドルに関するコンテンツ送信データを受信し、さらに、MBMSサービス・バンドル送信データを構成する複数の構成部分であって、選択されたコンテンツ・バージョンおよび/またはコンテンツ・ストリームと対応するMBMSサービスと対応する又は関係付けられる複数の構成部分の中から選択されたコンテンツ・バージョンおよび/またはコンテンツ・ストリームを抽出するように動作可能である。本発明に係る複数の実施例は、このコンテキストの中に制限されるものではない。
【0032】
本発明に係る様々な実施例において、通信コンポーネント122-1は、MBMSサービスおよび/またはMBMSサービス・バンドルを具備するコンテンツ送信データを、FLUTE(File Delivery Over Unidirectional Transport)プロトコル(片方向トランスポート上にけるファイル配信のためのプロトコル)に従って受信するように動作可能である。幾つかのそのような実施例においては、通信コンポーネント122-1は、選択されたコンテンツ・バージョンおよび/またはコンテンツ・ストリームに対応するMBMSサービスに関するFLUTEセッションを確立し、さらに、当該FLUTEセッションを介してMBMSサービスに関する複数のMBMSコンテンツ送信データを受信し、当該FLUTEセッションを介して受信された複数のコンテンツ送信データの中から選択されたコンテンツ・バージョンおよび/またはコンテンツ・ストリームを抽出するように動作可能である。本発明に係る様々な実施例においては、通信コンポーネント122-1は、複数のMBMSサービスに対応する複数のFLUTEセッションを確立することによって、選択されたコンテンツ・バージョンおよび/またはコンテンツ・ストリームを含むMBMSサービスに対応するFLUTEセッションを識別し、当該識別されたFLUTEセッションを介して受信された複数のコンテンツ送信データの中から選択されたコンテンツ・バージョンおよび/またはコンテンツ・ストリームを抽出するように動作可能である。幾つかのそのような実施例では、単一のMBMSサービス・バンドル内に複数のMBMSサービスが含まれることが可能である。本発明に係る複数の実施例は、このコンテキストの中に制限されるものではない。
【0033】
例示的な一実施例においては、ビデオの2つのバージョンが一つのMBMSサービス・バンドルを介して利用可能となるようにしても良く、それら2つのバージョンは、ビデオの高解像度バージョンおよび低解像度バージョンである。MBMSサービス・バンドルは高解像度バージョンに対応する第1のMBMSサービス、および低解像度バージョンに対応する第2のMBMSサービスを含むことが可能である。通信コンポーネント122-1は送信データ110を受信することが可能である。送信データ110は、高解像度バージョンおよび低解像度バージョンについて記述する記述セグメント111を含むことが可能である。送信110データは、対応関係セグメント113をさらに含むことが可能である。対応関係処理コンポーネント122-2は、MBMSサービス・バンドルおよび第1のMBMSサービスと第2のMBMSサービスを識別し、さらに、高解像度バージョンが第1のMBMSサービスに対応し、低解像度バージョンが第2のMBMSサービスに対応するとを決定するために対応関係セグメント113を処理することが可能である。その後、コネクション測定コンポーネント122-3は、MBMSサービス・バンドルの送信と関連したチャネル品質を測定することが可能である。測定されたチャネル品質に基づいて、選択コンポーネント122-4は、後続の処理のために、高解像度バージョンを選択し、受信することが可能である。高解像度バージョンが第1のMBMSサービスに対応する旨の対応関係処理コンポーネント122-2による決定に基づいて、通信コンポーネント122-1は、MBMSサービス・バンドルの複数の送信データを受信し、MBMSサービス・バンドルの複数の送信データから第1のMBMSサービスに対応するコンテンツ・ストリームを抽出することが可能である。本発明に係る複数の実施例は、上述した具体例に制限されるものではない。
【0034】
さらに別の例示的な実施例では、ビデオの2つのバージョンがMBMSサービス・バンドルによって利用可能となるようにしても良く、当該2つのバージョンは、SVC(MVC)によって符号化された基本レイヤ(左側の視野)のバージョンおよび拡張レイヤ(右側の視野)のバージョンである。MBMSサービス・バンドルは基本レイヤ(左側の視野)のバージョンに対応する第1のMBMSサービス、および拡張レイヤ(右側の視野)のバージョンに対応する第2のMBMSサービスを含むことが可能である。通信コンポーネント122-1は、送信データ110を受信することが可能である。送信データ110は、基本レイヤ(左側の視野)のバージョンおよび拡張レイヤ(右側の視野)のバージョンについて記述する記述セグメント111を含むことが可能である。送信データ110は対応関係セグメント113をさらに含むことが可能である。対応関係処理コンポーネント122-2は、MBMSサービス・バンドルおよび第1のMBMSサービスと第2のMBMSサービスを識別し、基本レイヤ(左側の視野)のバージョンが第1のMBMSサービスに対応し、拡張レイヤ(右側の視野)のバージョンが第2のMBMSサービスに対応すると決定するために対応関係セグメント113を処理することが可能である。その後、コネクション測定コンポーネント122-3は、MBMSサービス・バンドルの送信データに関連したチャネル品質を測定することが可能である。測定されたチャネル品質の高さが基本レイヤと拡張レイヤの両方のレイヤ(左側と右側の視野に対応)を受信するのに充分であると決定したことに基づいて、選択コンポーネント122-4は、続く処理のために、基本レイヤ(左側の視野)のバージョンと拡張レイヤ(右側の視野)のバージョンの両方を選択し、受信することが可能である。基本レイヤ(左側の視野)のバージョンが第1のMBMSサービスに対応し、拡張レイヤ(右側の視野)のバージョンが第2のMBMSサービスに対応する旨を対応関係処理コンポーネント122-2が決定したことに基づいて、通信コンポーネント122-1は、MBMSサービス・バンドルの送信データを受信し、MBMSサービス・バンドルの複数の送信データから第1のMBMSサービスと第2のMBMSサービスの両方に対応するコンテンツ・ストリームを抽出することが可能である。本発明に係る複数の実施例は、上述した具体例に制限されるものではない。
【0035】
図1は、システム140の1つの実施例をさらに示すことも可能である。システム140は装置100およびオーディオ装置142を含むことが可能である。オーディオ装置142は、トーン、音楽、会話、会話における発声、音響効果、背景ノイズあるいはその他の音を、受信したオーディオ・データに基づいて生成することが可能な任意の装置を含むことが可能である。オーディオ装置142の具体例には、とりわけ、スピーカー、多重スピーカー・システム、家庭用エンテーテイメント・システム、テレビ、コンシューマ向け電子機器、コンピュータ・システム、モバイル装置およびポータブル型の電子メディア装置が含まれ得る。本発明に係る複数の実施例は、このコンテキストの中に制限されるものではない。
【0036】
本発明に係る様々な実施例においては、オーディオ装置142は、トーン、音楽、会話、会話における発声、音響効果、背景ノイズあるいはその他の音を、装置100から受信したオーディオ・データ141に基づいて生成するように構成されることが可能である。幾つかの実施例においては、通信コンポーネント122-1によって受信された1つ以上のコンテンツ・ストリームの再生処理と関連して、オーディオ・データ141がプロセッサー回路120によって生成されることが可能である。本発明に係る複数の実施例は、このコンテキストの中に制限されるものではない。
【0037】
図2は、送信データ200の1つの実施例を図示することが可能であり、それは
図1に示した送信データ110と同一の又は類似の概念である。
図2に示されるように、送信データ200は記述セグメント211および対応関係セグメント213を含む。
図2に示す例では、記述セグメント211は記述部分212-1、212-2および212-3を含んでいる。記述部分212-1は、コンテンツ・バージョンAの2つの特性を示している。すなわち、記述部分212-1は、コンテンツ・バージョンAが1920×1080ピクセルの解像度および4MB/秒のビット・レートを持っていることを示している。同様に、記述部分212-2は、コンテンツ・バージョンBが1600×900ピクセルの解像度および2MB/秒のビット・レートを持っていることを示しており、記述部分212-3は、コンテンツ・バージョンCが1280×720ピクセルの解像度および1MB/秒のビット・レートを持っていることを示している。さらに、
図2に示す例においては、対応関係セグメント213は対応関係部分214-1、214-2および214-3を含む。対応関係部分214-1はコンテンツ・バージョンAに対応するマルチキャスト・サービスを示す。すなわち、対応関係部分214-1は、コンテンツ・バージョンAがマルチキャスト・サービス1によって利用可能であることを示している。同様に、対応関係部分214-2は、コンテンツ・バージョンBがマルチキャスト・サービス2によって利用可能であることを示しており、対応関係部分214-3は、コンテンツ・バージョンCがマルチキャスト・サービス3によって利用可能であることを示している。記述部分212-bおよび対応関係部分214cは例示による説明を容易にするために、
図2中において、表形式で示されているが、本発明に係る幾つかの実施例においては、送信データ200は、任意のフォーマットで表された記述部分212-bおよび対応関係部分214cに関する情報を含むことも可能であるので、必ずしも表形式で表された情報を含む必要はないことは注目に値する。本発明に係る複数の実施例は、このコンテキストの中に制限されるものではない。
【0038】
図3Aは、対応関係セグメント300の第1の実施例を図示することが可能であり、当該セグメントは、例えば、
図2に示した送信データ200内に含まれるようにすることが可能である。
図3Aは、複数のコンテンツ・バージョンが複数のMBMSサービスとして利用可能な実施例と関係していても良い場合における対応関係セグメントの一例を含む。
図3Aの中で示されるように、対応関係セグメント300は対応関係部分314-1、314-2および314-3を含んでいる。
図3Aに示す例においては、対応関係部分314-1は、コンテンツ・バージョンAがMBMSサービス1を介して利用可能であることを示しており、対応関係部分314-2は、コンテンツ・バージョンBがMBMSサービス2を介して利用可能であることを示しており、対応関係部分314-3は、コンテンツ・バージョンCがMBMSサービス3を介して利用可能であることを示している。本発明に係る複数の実施例は、上述した具体例に制限されるものではない。
【0039】
図3Bは、対応関係セグメント300の第2の実施例を図示することが可能であり、当該セグメントは、例えば、
図2に示した送信データ200内に含まれるようにすることが可能である。
図3Bは、複数のコンテンツ・バージョンが単一のMBMSサービス・バンドルに属する複数のMBMSサービスとして利用可能な実施例と関係していても良い場合における対応関係セグメントの一例を含む。
図3Bの中で示されるように、対応関係セグメント300は対応関係部分314-1、314-2および314-3を含んでいる。
図3Bに示す例においては、対応関係部分314-1は、コンテンツ・バージョンAがMBMSバンドル1に属するサービス1を介して利用可能であることを示しており、対応関係部分314-2は、コンテンツ・バージョンBがMBMSバンドル1に属するサービス2を介して利用可能であることを示しており、対応関係部分314-3は、コンテンツ・バージョンCがMBMSバンドル1に属するサービス3を介して利用可能であることを示している。本発明に係る複数の実施例は、このコンテキストの中に制限されるものではない。
【0040】
図3Cは、対応関係セグメント300の第3の実施例を図示することが可能であり、当該セグメントは、例えば、
図2に示した送信データ200内に含まれるようにすることが可能である。
図3Cは、複数のコンテンツ・バージョンが複数のMBMSサービス・バンドルに属する複数のMBMSサービスとして利用可能な実施例と関係していても良い場合における対応関係セグメントの一例を含む。
図3Cの中で示されるように、対応関係セグメント300は対応関係部分314-1、314-2および314-3を含んでいる。
図3Cに示す例においては、対応関係部分314-1は、コンテンツ・バージョンAがMBMSバンドル1に属するサービス1を介して利用可能であることを示しており、対応関係部分314-2は、コンテンツ・バージョンBがMBMSバンドル2に属するサービス1を介して利用可能であることを示しており、対応関係部分314-3は、コンテンツ・バージョンCがMBMSバンドル3に属するサービス1を介して利用可能であることを示している。本発明に係る複数の実施例は、上述した具体例に制限されるものではない。
【0041】
本発明に係る様々な実施例では、通信コンポーネント122-1は、1つ以上のBMSC (Broadcast Multicast Service Center)を有する1つ以上のFLUTE(File Delivery over Unidirectional Transport)セッションを確立するように動作可能である。本発明に係る幾つかの実施例においては、FLUTEセッションの各々は、特定のMBMSサービスあるいはそのMBMSサービスが属するMBMSサービス・バンドルに対応するFLUTEセッションを介して特定のMBMSサービスに関連したコンテンツ送信データの受信が行なわれるようなMBMSサービスあるいはMBMSサービス・バンドルと対応するようにしても良い。
【0042】
図3Dは、対応関係セグメント300の第3の実施例を図示することが可能であり、当該セグメントは、例えば、
図2に示した送信データ200内に含まれるようにすることが可能であると共に、当該セグメントは、MBMSサービスおよび/またはMBMSサービス・バンドルがFLUTEセッションを介して受信される実施例において使用するのに適したものとすることが可能である。
図3Dの中で示されるように、対応関係セグメント300は対応関係部分314-1、314-2および314-3を含んでいる。
図3Dに示す例においては、対応関係部分314-1は、コンテンツ・バージョンAがFLUTEセッション1を介してサービス1において利用可能であることを示しており、対応関係部分314-2は、コンテンツ・バージョンBがFLUTEセッション2を介してサービス2において利用可能であることを示しており、対応関係部分314-3は、コンテンツ・バージョンCがFLUTEセッション3を介してサービス3において利用可能であることを示している。本発明に係る複数の実施例は、上述した具体例に制限されるものではない。
【0043】
図4は、コンテンツ送信データ400の1つの実施例を図示することが可能である。
図4に示した例においては、コンテンツ送信データ400は、複数のマルチキャスト・サービスが、同一の送信データ中の複数の異なる構成部分に対応する、あるいは同時に発生することが可能な一連の送信データに対応するような様々な実施例における例示的な送信データである。
図4に示されるように、コンテンツ送信データ400はコンテンツ部分402-1および402-2を含むことが可能である。コンテンツ部分402-1はコンテンツ・セグメント403-1、403-2および403-3を含み、コンテンツ部分402-2はコンテンツ・セグメント403-4、403-5および403-6を含んでいる。
図4中に示す時間軸によって図示されるように、特定のコンテンツ部分内に含まれる様々なコンテンツ・セグメントは時間の経過に伴って逐次的に送信されることが可能である。
図4中に示すマルチキャスト・サービス軸によって図示されるように、様々なコンテンツ部分は、マルチキャスト・サービスを変化させることによって送信されることが可能である。本発明に係る幾つかの実施例では、コンテンツ部分402-1は第1のコンテンツ・バージョンに対応し、コンテンツ部分402-2は第2のコンテンツ・バージョンに対応することが可能である。そのような様々な実施例においては、選択コンポーネント122-4は第1のコンテンツ・バージョンおよび/または第2のコンテンツ・バージョンを選択し、受信することが可能であり、通信コンポーネント122-2は、選択されたコンテンツ・バージョンに対応するコンテンツ部分の中からコンテンツ・セグメントを抽出することが可能である。例示的な一実施例においては、選択コンポーネント122-4は第1のコンテンツ・バージョンを選択し、受信することが可能であり、通信コンポーネント122-2は、第1のコンテンツ・バージョンに対応するコンテンツ部分402-1からコンテンツ・セグメント403-1、403-2および403-3を抽出することが可能である。本発明に係る複数の実施例は、上述した具体例に制限されるものではない。
【0044】
本発明に係る幾つかの実施例では、コンテンツ送信データ400はMBMSサービスバンドルのコンテンツ送信データに対応するようにしても良い。そのような様々な実施例においては、コンテンツ送信データ400内に含まれるコンテンツ部分の各々は、MBMSサービス・バンドルに属するそれぞれ異なるMBMSサービスに対応するようにしても良い。例えば、コンテンツ部分402-1は、MBMSサービス・バンドル内の第1のMBMSサービスに対応するようにしても良く、コンテンツ部分402-2は、MBMSサービス・バンドル内の第2のMBMSサービスに対応するようにしても良い。幾つかのそのような実施例においては、選択コンポーネント122-4は、第1のMBMSサービスおよび/または第2のMBMSサービスに対応するコンテンツ・バージョンを選択し、受信することが可能であり、通信コンポーネント122-2は、選択されたMBMSサービスに対応するコンテンツ部分の中からコンテンツ・セグメントを抽出することが可能である。例示的な一実施例においては、選択コンポーネント122-4は、コンテンツ部分402-1に対応すると共に第1のMBMSサービスにも対応するコンテンツ・バージョンを選択し、受信することが可能であり、通信コンポーネント122-2は、第1のMBMSサービスすなわち第1のコンテンツ・バージョンに対応するコンテンツ部分402-1の中からコンテンツ・セグメント403-1、403-2および403-3を抽出することが可能である。本発明に係る複数の実施例は、このコンテキストの中に制限されるものではない。
【0045】
ここに含まれているのは、本明細書中に開示されたアーキテクチャーの新規な技術的側面を実行するための典型的な方法を表している一組のロジック・フローである。一方、説明を簡単にする目的のために、ここに示された1つ以上の方法は一連の処理動作として図示され、記述され、ここで示される方法が、一連の処理動作を実行する際の特定の実行順序によって制限されないことを当業者は理解し認識するだろう。上述した方法に従って実施される処理動作の中の幾つかは、ここで図示され説明される実行順序とは異なる実行順序で実行されても良く、他の一つ以上の処理動作と同時並列的に実行されても良い。例えば、上述した方法の一つは、例えば状態遷移図のような相互に関係付けられる一連の状態あるいは一連の事象として代替的に表されることが可能であることを当業者は理解し、認識するだろう。加えて、新規な実装形態を実現するために、上述した方法の一つに関して図示された処理動作のうち、必ずしも全ての処理動作が必須とされる訳ではない。
【0046】
上述したロジック・フローはソフトウェア、ファームウェアおよび/またはハードウェアの中において実装されることが可能である。ソフトウェアやファームウェアとして実装される実施例においては、ロジック・フローは、コンピューター読み取り可能な記録媒体あるいは機械読み出し可能な記録媒体(光学記憶装置、磁気記憶装置または半導体記憶装置など)の上に格納され、コンピューター実行可能な命令コードによって実装されることが可能である。本発明に係る複数の実施例は、このコンテキストの中に制限されるものではない。
【0047】
図5は、一つのロジック・フロー500の実施例を図示する。ロジック・フロー500は、例えば装置100に関して上述したように、本明細書中において記述される1つ以上の実施例に従って実行される処理動作のうちの幾つか又は全てを表すことが可能である。より具体的には、ロジック・フロー500は、通信コンポーネント122-1、対応関係処理コンポーネント122-2、コネクション測定コンポーネント122-3、選択コンポーネント122-4および/または適応化コンポーネント122-5によって実装されることが可能である。
【0048】
図5において図解される実施例においては、ロジック・フロー500はブロック502に進み、記述セグメントおよび対応関係セグメントを含む送信データを受信することが可能である。例えば、
図1に示す装置100は、通信コンポーネント122-1によって、記述セグメント111および対応関係セグメント113を含む送信データ110を受信することが可能である。幾つかの実施例では、記述セグメントは、複数のコンテンツ・バージョンの特性を識別することが可能である。例えば、
図1に示す記述セグメント111は、記述部分112-bを含むことが可能であり、それらは、複数のコンテンツ・バージョンの特性を識別することが可能である。本発明に係る様々な実施例では、対応関係セグメントは複数のコンテンツ・バージョンに対応する複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームを識別することが可能である。例えば、
図1に示す対応関係セグメント113は、複数の対応関係部分114-cを含むことが可能であり、それらは、記述部分112-bによって記述された複数のコンテンツ・バージョンに対応する複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームを識別することが可能である。ロジック・フロー500は、ブロック504に進み、対応関係セグメントに基づいて複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームを決定することが可能である。例えば、
図1に示す対応関係処理コンポーネント122-2は、複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームを識別するために対応関係部分114-cを処理することが可能である。ロジック・フロー500はブロック506に進み、記述セグメント中の情報に基づいた処理を行うために、複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームの中の1つ以上を選択し、受信することが可能である。例えば、
図1の選択コンポーネント122-4は、記述部分112-bの中で識別される特性に基づいて、対応関係処理コンポーネント122-2によって決定された複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームのうちの1つ以上を選択することが可能である。ロジック・フロー500は、ブロック508に進み、記述セグメントの中で識別された特性に基づいた受信とそれに続く処理のために、複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームの間で適応的に切り替えを行うことが可能である。例えば、
図1に示す適応化コンポーネント122-5は、記述部分112-bの中で識別された特性に基づいて、対応関係処理コンポーネント122-2によって決定された複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームの間で適応的に切り替えを行うことが可能である。本発明に係る複数の実施例は、上述した具体例に制限されるものではない。
【0049】
図6は、本発明に係る記憶媒体600の実施例を図示する。記憶媒体600は1個の製造品を含むことが可能である。1つの実施例では、記憶媒体600は、光学記憶装置、磁気記憶装置または半導体記憶装置などのような、任意のコンピューター読取り可能な記録媒体あるいは機械読み出し可能な記録媒体も含むことが可能である。記憶媒体は、ロジック・フロー500を実装する命令コードのような様々なタイプのコンピューター実行可能な命令コードを格納することが可能である。コンピューター読取り可能な記録媒体あるいは機械読み出し可能な記録媒体の具体例には、電子データを格納することが可能な任意の有形的媒体が含まれることが可能であり、当該有形的媒体には、揮発性メモリまたは不揮発性メモリ、着脱可能または着脱不可能なメモリ、消去可能又は消去不可能なメモリ、書き込み可能または彩度の書き込みが可能なメモリなどが含まれ得る。コンピューター実行可能な命令コードの具体例には、ソース・コード、コンパイルされたコード、インタープリターで解釈実行されたコード、実行可能なコード、静的なコード、動的なコード、オブジェクト指向型コード、視覚的コードなどのような任意の適切なタイプのコードが含まれ得る。本発明に係る複数の実施例は、このコンテキストの中に制限されるものではない。
【0050】
図7は、広帯域無線アクセス・ネットワークで使用される装置700の実施例を図示している。装置700は例えば、装置100、記憶媒体600および/または論理回路730を実装することが可能である。
論理回路730は、装置100用に記述された処理動作を行なうための物理的な回路を含むことが可能である。
図7に示されるように、本発明に係る実施例はこの構成態様に制限されていないが、装置700は無線インターフェース710、ベースバンド回路720およびコンピューティング・プラットフォーム730を含むことが可能である。
【0051】
装置700は、単一の装置内の全体構成として、装置100、記憶媒体600および/または単一のコンピューティング・エンティティ内の論理回路730に関する構造および/または処理動作のうちの幾つかあるいは全てを実装することが可能である。代替的に、装置700は、分散型システム・アーキテクチャー(例えば、クライアントサーバ・アーキテクチャー、3層アーキテクチャー、NN層アーキテクチャー、密結合型またはクラスタ型のアーキテクチャー、ピア・ツー・ピア・アーキテクチャー、マスター・スレーブ型アーキテクチャー、共有データベース・アーキテクチャーおよびその他のタイプの分散型システムなど)を使用して、複数のコンピューティング・エンティティに跨る形で、装置100、記憶媒体600および/または論理回路730に関する構造および/または処理動作の複数の構成部分を分散配置することが可能である。本発明に係る複数の実施例は、このコンテキストの中に制限されるものではない。
【0052】
1つの実施例においては、無線インターフェース710は、コンポーネントあるいは単一のキャリアおよび/または多重キャリアの変調された信号(このような信号には例えば、相補的符号キーイング(CCK)および/または直交周波数分割多重(OFDM)シンボル等が含まれる)を送受信するように適合された複数のコンポーネントの組み合わせを含むことが可能であるが、本発明に係る実施例は、如何なる特定の無線インターフェースや変調方式にも制限されるものではない。無線インターフェース710は例えば、受信機712、送信機716および/または周波数合成器714を含むことが可能である。
無線インターフェース710はバイアス制御回路、水晶発振器および/または1つ以上のアンテナ7l8-fを含むことが可能である。さらに別の実施例では、要望に応じて、無線インターフェース710は外部電圧制御発振機(VCO)、表面弾性波フィルタ、中間周波数(IF)フィルタおよび/またはRFフィルタを使用することが可能である。実現可能なRFインタフェース設計の多様性により、余計な拡張する記述は省略される。
【0053】
ベースバンド回路720は、無線インターフェース710と通信することにより信号を送受信することが可能であり、例えば、受信信号を周波数ダウンコンバート処理するためにアナログ・ディジタル変換器722を含むと共に、送信信号を周波数アップコンバート処理するためにディジタル・アナログ変換器724を含むことが可能である。さらに、ベースバンド回路720は、受信信号/送信信号のそれぞれに関する物理(PHY)リンク層レベルの処理のためのベースバンド処理回路すなわち物理層(PHY)処理回路756を含むことが可能である。ベースバンド回路720は、例えば、MAC(メディア・アクセス制御)/データリンク層レベルの処理のための処理回路728を含むことが可能である。ベースバンド回路720は、例えば1つ以上のインターフェース734を経由するなどして処理回路728と通信するためのメモリ・コントローラ732および/またはコンピューティング・プラットフォーム730を含むことが可能である。
【0054】
幾つかの実施例では、PHY処理回路726はパケット600のような通信フレームを構成したり分解したりするために、バッファ・メモリーのような付属回路類と連携するフレーム構成/検知モジュールを含むことが可能である。追加的に又は代替的に、MAC処理回路728は、これらの機能の幾つかに関して処理を共有するか、あるいはPHY処理回路726と無関係にこれらの処理過程を実行することが可能である。幾つかの実施例では、MAC処理およびPHY処理は単一の回路の中に統合されることが可能である。
【0055】
コンピューティング・プラットフォーム730は装置700のためにコンピューティング機能を提供することが可能である。図に示されるように、コンピューティング・プラットフォーム730は処理コンポーネント740を含むことが可能である。ベースバンド回路720に追加する形で又はベースバンド回路720の代替物として、装置700は、処理コンポーネント730を使用して、装置100、記憶媒体600および論理回路730のための処理動作あるいはロジックを実行することが可能である。処理コンポーネント730(またはPHY 726および/またはMAC 728)は、様々なハードウェア要素、ソフトウェア要素あるいは両者の組み合わせを含むことが可能である。ハードウェア要素の具体例は、デバイスおよび論理回路、コンポーネント、プロセッサー、マイクロプロセッサー、回路、プロセッサー回路(例えばプロセッサー回路120)、回路素子(例えばトランジスター、抵抗器、コンデンサー、誘導コイルなど)、集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラム可能論理回路(PLD)、デジタル信号プロセサ(DSP)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、メモリ・ユニット、論理ゲート、レジスタ回路、半導体デバイス、チップ、マイクロチップ、チップセットなどを含むことが可能である。ソフトウェア要素の具体例は、ソフトウェア・コンポーネントおよびプログラム、アプリケーション、コンピュータ・プログラム、アプリケーション・プログラム、システム・プログラム、ソフトウェア開発プログラム、機械プログラム、オペレーティング・システム・ソフトウェア、ミドルウェア、ファームウェア、ソフトウェア・モジュール、ルーチン、サブルーチン、関数、方法、プロシージャ、ソフトウェア・インタフェース、アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)、命令セット、コンピューティング・コード、コンピューター命令コード、コード・セグメント、コンピューター・コード・セグメント、ワード、値、シンボルあるいはそれらの任意の組み合わせを含むことが可能である。本発明に係る実施例がハードウェア要素および/またはソフトウェア要素の何れを使用して実装されるかを決定することは、所与の実装形態における要望に応じて、所望される計算速度、電力レベル、耐熱性、処理サイクル・バジェット、入力データ・レート、出力データ・レート、メモリー・リソース、データバス速度およびその他の設計上または性能上の制約などのような任意の個数の要因に従って変化し得る。
【0056】
コンピューティング・プラットフォーム730はさらにその他のプラットフォーム・コンポーネント750を含むことが可能である。その他のプラットフォーム・コンポーネント750は、1台以上のプロセッサー、マルチコア・プロセッサー、コプロセッサ、メモリ・ユニット、チップセット、コントローラー、周辺装置、インターフェース、共振回路、タイミング装置、ビデオ・カード、オーディオ・カード、マルチメディア入出力(I/O)コンポーネント(例えばデジタル・ディスプレイ装置)、電源などのような共通のコンピューティング機能要素を含むことが可能である。メモリ・ユニットの具体例は、1つ以上の高速メモリ・ユニットの形で様々なタイプのコンピューター可読記憶媒体および機械可読記憶媒体を含むことが可能であり、これらは以下のものだけに限定はされないが、読み出し専用メモリ(ROM)およびランダム・アクセス・メモリー(RAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、ダブル・データ・レートDRAM(DDRAM)、同期型DRAM(SDRAM)、スタティックRAM(SRAM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、フラッシュ・メモリー、強誘電体ポリマー・メモリのようなポリマー・メモリ、オブシンスキー効果メモリ、相変化メモリあるいは強誘電体メモリ、SONOS(シリコン-酸化物-窒化物-酸化物-シリコン)メモリ、磁気カードや光カード、RAID(独立ディスク冗長アレイ)ドライブのようなアレイ構成されたドライブ装置、半導体メモリ素子(例えばUSBメモリ、半導体メモリ・ドライブ(SSD)および情報を記憶するのに適したその他のタイプの記憶媒体等を含んでいる。。
【0057】
装置700は、例えばウルトラ・モバイル装置、モバイル装置、固定された装置、M2M(マシン・ツー・マシン)装置、携帯情報端末(PDA)、モバイル・コンピューティング装置、スマートフォン、電話、デジタル電話、携帯電話、ユーザ機器、電子書籍リーダ、ハンドセット、一方向ページャー、2ウェイ・ページャー、メッセージング・デバイス、コンピューター、パソコン(PC)、デスクトップ型コンピュータ、ラップトップ型コンピューター、ノート型コンピュータ、ネットブック型コンピューター、ハンドヘルド型コンピューター、タブレット型コンピューター、サーバ機器、サーバ・アレイやサーバ・ファーム、ウェブ・サーバ、ネットワーク・サーバー、インターネット・サーバ、ワークステーション、ミニ・コンピューター、メインフレーム・コンピューター、スーパー・コンピューター、ネットワーク・アプライアンス、ウェブ・アプライアンス、分散コンピューティング・システム、マルチプロセッサ・システム、プロセッサーに基づくシステム、家電製品、プログラム可能家電製品、ゲーム装置、テレビ、デジタル・テレビ、セットトップ・ボックス、無線アクセス・ポイント、基地局、ノードB、加入者局、モバイル加入者センター、無線網コントローラー、ルーター、ハブ、ゲートウエイ、ブリッジ、スイッチ、機械、又はこれらの組み合わせとすることが可能である。従って、要望に応じた適切な形で、本明細書中に記述された装置700の機能および/または特定の構成は、装置700の様々な実施例に含まれることも可能であるし、省略されることも可能である。幾つかの実施例では、装置700は、3GPP LTE標準化仕様やWMANのためのIEEE 802.16標準化仕様または本明細書中で引用されたその他の広帯域無線ネットワークの1つ以上に関連したプロトコルや周波数と互換性をもつように構成されることが可能であるが、本発明に係る実施例はこの点に関して制限されるものではない。
【0058】
装置700の実施例はSISO(単一入力・単一出力)アーキテクチャーを使用して実装されることが可能である。しかしながら、ある実装形態は、ビームフォーミングを実行するための適応アンテナ技術あるいはSDMA(空間分割多元接続)を使用することによって、および/またはMIMO通信技術を使用することによって、送信および/または受信のために多数のアンテナ(例えばアンテナ718-f)を含むことが可能である。
【0059】
装置700のコンポーネントおよび機能的特徴は、個別の回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、論理ゲートおよび/またはシングルチップ・アーキテクチャーの任意の組み合わせを使用して実装されることが可能である。さらに、装置700の機能的特徴は、適切な場合においては、マイクロコントローラ、プログラマブル・ロジック・アレイおよび/またはマイクロ・プロセッサー又はこれらの組み合わせを使用して実装されることが可能である。本明細書中においては、ハードウェア、ファームウェアおよび/またはソフトウェア要素は、総称的に又は個別的に「ロジック」あるいは「回路」と呼ばれる点に留意されたい。
【0060】
図7のブロック図の中で示される典型的な装置700は、複数の実現可能な実装形態の中の1つの機能面を記述する具体例を表わすことが可能である点が認識されるべきである。従って、添付図面の中に描かれたブロック機能の分割、省略あるいは包含は、本発明に係る実施例においてこれらの機能を実装するためのハードウェア構成要素、回路、ソフトウェアおよび/または要素は、必ず分割され、省略され、含包され無くてはならないことを意図しない。
【0061】
図8は、広帯域無線アクセス・システム800の実施例を図示している。
図8に示されるように、広帯域無線アクセス・システム800はインターネット・プロトコル(IP)タイプのネットワークとすることが可能であり、インターネット型ネットワーク810や同様のネットワークを含み、モバイルの無線アクセスおよび/またはインターネット810への固定無線アクセスをサポートすることができる。1つ以上の実施例においては、広帯域無線アクセス・システム800は、3GPP LTE仕様書および/またはIEEE 802.16標準化仕様の中の1つ以上と互換性のあるシステムのような直交周波数分割多元接続(OFDMA)に基づく任意のタイプの無線ネットワークを含むことが可能であるが、本明細書に添付された請求項に係る発明の主題の範囲はこの点に関して限定されない。
【0062】
例示的な広帯域無線アクセス・システム800においては、ASN(アクセス・サービス・ネットワーク)814および818は、1つ以上の固定された装置816とインターネット110との間において、あるいは1つ以上のモバイル装置822とインターネット110との間において無線通信サービスを提供するために、BS(基地局あるいはeNodeB)814および820とそれぞれ結合することが可能である。固定された装置816およびモバイル装置822の一例は装置700であり、固定された装置816は、装置700の静止型のバージョンを含み、モバイル装置822は、装置700のモバイル型のバージョンを含む。ASN812は、広帯域無線アクセス・システム800上の1つ以上の物理的エンティティへのネットワーク機能のマッピングを定義することが可能なプロファイルを実装することが可能である。装置700に関して記述されたように、基地局(あるいはeNodeB)814および820は、固定された装置816およびモバイル装置822とのRF通信を実現するために、無線機器を含むことが可能であり、例えば、3GPP LTE標準化仕様あるいはIEEE 802.16標準化仕様と互換性のあるPHY層およびMAC層の機器を含むことが可能である。基地局(あるいはeNodeB)814および820はさらに、それぞれASN812、818を介してインターネット810に接続するためにIPバックプレーンをそれぞれ含むが、本明細書に添付された請求項に係る発明の主題の範囲はこの点に関して限定されない。
【0063】
広帯域無線アクセス・システム800はさらに、1つ以上のネットワーク機能を提供することができる訪問された(CSN)接続サービス網824を含み、上述した1つ以上のネットワーク機能は、プロキシー型および/または中継型の機能(例えばAAA(認証、オーサライゼーション、課金)機能、DHCP(動的ホスト構成プロトコル)機能、ドメインネーム・サービスの制御機能やこれらと同様なもの、公衆交換電話網(PSTN)ゲートウェイやVoIP(voice over internet protocol)ゲートウェイなどのドメイン・ゲートウェイ、および/またはインターネット・プロトコル(IP)タイプのサーバ機能などを含むがこれらに限定されない。しかしながら、これらは、訪問されたCSN824あるいはホームCSN826によって提供されることができる機能のタイプの単なる具体例であり、本明細書に添付された請求項に係る発明の主題の範囲はこの点に関して限定されない。訪問されたCSN124は、訪問されたCSN824が固定された装置816あるいはモバイル装置822の正規の通信サービス提供事業者の一部でない場合における訪問されたCSNを指して言うことが可能であり、例えば、固定された装置816あるいはモバイル装置822がそれぞれのホームCSN826から離れた別のネットワークにローミングしている場合、または訪問されたCSN824が固定された装置816あるいはモバイル装置822の正規の通信サービス提供事業者の一部ではあるけれども、広帯域無線アクセス・システム800が、固定された装置816あるいはモバイル装置822の主要拠点またはホーム拠点ではない別の場所あるいは状態にある場合などがこれに該当する。
【0064】
基地局814、820およびASN812、818をそれぞれ経由して、およびホームCSN826を経由してインターネット810への広帯域アクセスを一般家庭顧客または企業顧客に提供するために、固定された装置816は、基地局814、820のいずれか一方又は両者の範囲内にある任意の場所(例えば、一般家庭や事業所の付近など)に位置することが可能である。一般的には、固定された装置816は静止している位置に配置されるけれども、それは必要に応じて別の異なる位置に移動されることも可能である点は注目に値する。例えば、モバイル装置822が基地局814、820のいずれか一方又は両者の範囲内にある場合、モバイル装置822は1つ以上の位置において利用されることが可能である。
【0065】
本発明に係る1つ以上の実施例に従うならば、広帯域無線アクセス・システム800にネットワーク管理機能を提供し、広帯域無線アクセス・システム800の機能エンティティ同士の間のインターフェースを提供するために、網運用支援システム(OSS)828が、広帯域無線アクセス・システム800の一部として設けられることが可能である。
図8に示す広帯域無線アクセス・システム800は、広帯域無線アクセス・システム800の幾つかのコンポーネントを図示するための無線ネットワークの単なる1つの例示的タイプであり、本明細書に添付された請求項に係る発明の主題の範囲はこの点に関して限定されない。
【0066】
以下の具体例は、本発明に係るさらなる実施例と関係する。
【0067】
本発明に係る方法は、プロセッサー回路を含むコンピューティング装置において、記述セグメントおよび対応関係セグメントを含むデータ送信を受信するステップ、対応関係セグメントに基づいてメディア・コンテンツのそれぞれ異なるバージョンを表わす複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームを識別するステップ、および、プロセッサー回路によって記述セグメントの中で識別された特性に基づいて、後続の処理のために複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームの中の一つ以上を選択するステップを含むことが可能である。
【0068】
そのような方法は、マルチキャスト・サーバーから複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームの1つ以上を受信することを含むことが可能である。
【0069】
そのような方法は、出力装置上において、1つ以上の選択されたマルチキャスト・コンテンツ・ストリームの中からメディア・コンテンツをレンダリング処理することを含むことが可能である。
【0070】
そのような方法は、プロセッサー回路によって、記述セグメントの中で識別された特性に基づいて受信と処理を行うのために、複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームの間で適応的に切り替えを行うステップを含むことが可能である。
【0071】
そのような方法によれば、複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームの各々は、複数の MBMS(マルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス)サービスの中の一つを含むことが可能である。
【0072】
そのような方法によれば、複数のMBMSサービスは、MBMSサービス・バンドル内に含まれることが可能である。
【0073】
そのような方法によれば、コンピューティング装置は、DASH(ハイパーテキスト転送プロトコル上の動的な適応性のあるストリーミング)クライアントを含むことが可能である。
【0074】
そのような方法によれば、データ伝送は、対応関係セグメントを表わすUSD(ユーザ・サービス記述)送信を含むことが可能である。
【0075】
そのような方法によれば、記述セグメントは、USD送信内のメディア・プレゼンテーション記述(MPD)メタデータ・ファイルを含むことが可能である。
【0076】
そのような方法は、複数のFLUTE(file delivery over unidirectional transport)セッションを確立する動作を含むことが可能であり、複数のFLUTEセッションの各々は、複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームの中の1つに対応する。
【0077】
そのような方法によれば、複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームおよび対応するMBMSサービスの各々に関して、対応関係セグメントは、複数のFLUTEセッションの中の対応する1つを識別する情報を含むことが可能である。
【0078】
そのような方法は選択されたマルチキャスト・コンテンツ・ストリームを含むMBMSサービスに対応する1つ以上のFLUTEセッションを決定する動作を含むことが可能である。
【0079】
そのような方法は、決定されたFLUTEセッションに対応するMBMSサービスの中における選択されたマルチキャスト・コンテンツ・ストリームを受信する動作を含むことが可能である。
【0080】
そのような方法は、複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームの中の1つ以上と対応するコンテンツ・バージョンのフォーマット又は基底ビット・レートに基づいて、複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームの中の1つ以上を選択し、受信する動作を含むことが可能である。
【0081】
そのような方法は、複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームの中の1つ以上の送信データに関連したチャネル品質又は実効的なビット・レートに基づいて、複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームの中の1つ以上を選択し、受信する動作を含むことが可能である。
【0082】
そのような方法によれば、複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームおよびMBMSサービスの各々は、SVC(スケーラブルなビデオ符号化)ビット・ストリーム中の複数のレイヤのうちの1つに対応するようにしても良い。
【0083】
そのような方法によれば、複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームおよびMBMSサービスの各々は、MVC(多重ビュー・ビデオ符号化)ビット・ストリーム中の複数のビューのうちの1つに対応するようにしても良い。
【0084】
本発明に係る装置は、プロセッサー回路に加えて、当該プロセッサー回路による実行のために、記述区画および対応関係区画を含むマルチキャスト送信データを受信するように構成された通信コンポーネントを含み、さらに、プロセッサー回路による実行のために、複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームを含むマルチキャスト・コンテンツ・ストリーム・バンドルを対応関係区画に基づいて識別するように構成された対応関係処理コンポーネントであって、複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームの各々は、複数のコンテンツ・バージョンのうちの1つに対応する、対応関係処理コンポーネント、および、プロセッサー回路による実行のために、記述区画中で識別された特性に基づいて、後続の処理のために、複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームの中の少なくとも1つを選択するように構成された選択コンポーネントを含むことが可能である。
【0085】
そのような装置に関して、選択コンポーネントはプロセッサー回路による実行のために、マルチキャスト・コンテンツの提供者側装置から複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームの中の少なくとも1つを受信するように構成されることが可能である。
【0086】
そのような装置に関して、当該処理は、メディア・コンテンツのレンダリング処理および再生処理を含むことが可能である。
【0087】
そのような装置は、プロセッサー回路による実行のために、記述区画中で識別された特性に基づいて受信とその後の処理を行うために、複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームの間で適応的に切り替えを行うように構成された適応化コンポーネントを含むことが可能である。
【0088】
そのような装置に関して、複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームの各々は、複数のMBMS(マルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス)サービスのうちの1つを含むことが可能である。
【0089】
そのような装置に関して、マルチキャスト・コンテンツ・ストリーム・バンドルは一つのMBMSサービス・バンドルを具備することが可能である。
【0090】
そのような装置は、DASH(ハイパーテキスト転送プロトコル上の動的な適応性のあるストリーミング)クライアントを含むことが可能である。
【0091】
そのような装置に関して、マルチキャスト送信は、対応関係区画を表わすユーザ・サービス記述(USD)送信を含むことが可能である。
【0092】
そのような装置に関して、記述区画は、USD送信内のメディア・プレゼンテーション記述(MPD)メタデータ・ファイルを含むことが可能である。
【0093】
そのような装置に関して、通信コンポーネントはプロセッサー回路による実行のために、複数のFLUTE (file delivery over unidirectional transport)セッションを確立するように構成されることが可能であり、複数のFLUTEセッションの各々は、複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームのうちの1つに対応し、対応関係区画は、複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームおよび対応するMBMSサービスの各々に関して、複数のFLUTEセッションの中の対応する1つを識別する情報を含む。
【0094】
そのような装置に関して、対応関係処理コンポーネントは、プロセッサー回路による実行のために、選択されたマルチキャスト・コンテンツ・ストリームを含むMBMSサービスに対応する1つ以上のFLUTEセッションを決定するように構成されることが可能である。
【0095】
そのような装置に関して、通信コンポーネントは、プロセッサー回路による実行のために、上記決定されたFLUTEセッションに対応するMBMSサービスの中における選択されたマルチキャスト・コンテンツ・ストリームを受信するように構成されることが可能である。
【0096】
そのような装置に関して、選択コンポーネントは、プロセッサー回路による実行のために、複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームの中の1つ以上と対応するコンテンツ・バージョンのフォーマット又は基底ビット・レートに基づいて、または、複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームの中の1つ以上の送信データに関連したチャネル品質又は実効的なビット・レートに基づいて、複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームの中の1つ以上を選択し、受信するように構成されることが可能である。
【0097】
そのような装置に関して、複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームおよびMBMSサービスの各々は、SVC(スケーラブルなビデオ符号化)ビット・ストリーム中の複数のレイヤのうちの1つに対応するようにしても良い。
そのような装置に関して、複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームおよびMBMSサービスの各々は、MVC(多重ビュー・ビデオ符号化)ビット・ストリーム中の複数のビューのうちの1つに対応するようにしても良い。
【0098】
本発明に係る少なくとも1つの機械可読媒体は、コンピューティング装置上で実行されることに応じて、以下の処理動作を実施する複数の命令コードを含むことが可能であり、当該命令コードは、コンピューティング装置に記述区画および対応関係区画を含むユーザ・サービス記述(USD)送信を受信させ、対応関係区画を使用して識別された複数のコンテンツ・ストリームの中から少なくとも1つのコンテンツ・ストリームを選択させ、複数のコンテンツ・ストリームの各々は、対応するMBMS(マルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス)サービスを介して利用可能な異なるマルチキャスト・コンテンツ・バージョンに関連したマルチキャスト・コンテンツ・ストリームを含み、少なくとも1つのコンテンツ・ストリームは記述区画の中で指定された属性に従って選択される。
【0099】
そのような少なくとも一つの機械可読媒体は、コンピューティング装置上で実行されることに応じて、以下の処理動作を実施する複数の命令コードを含むことが可能であり、当該命令コードは、少なくとも1つの選択されたコンテンツ・ストリームに対応する1つ以上のFLUTE (file delivery over unidirectional transport)セッションをコンピューティング装置に確立させる。
【0100】
そのような少なくとも一つの機械可読媒体は、コンピューティング装置上で実行されることに応じて、以下の処理動作を実施する複数の命令コードを含むことが可能であり、当該命令コードは、コンピューティング装置に、1つ以上のFLUTEセッションを使用して少なくとも1つの選択されたコンテンツ・ストリームを受信させる。
【0101】
そのような少なくとも一つの機械可読媒体に関して、複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームおよびMBMSサービスの各々は、SVC(スケーラブルなビデオ符号化)ビット・ストリーム中の複数のレイヤのうちの1つに対応するようにしても良い。
そのような少なくとも一つの機械可読媒体に関して、複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームおよびMBMSサービスの各々は、MVC(多重ビュー・ビデオ符号化)ビット・ストリーム中の複数のビューのうちの1つに対応するようにしても良い。
【0102】
そのような少なくとも一つの機械可読媒体に関して、複数のコンテンツ・ストリームは、一つのMBMSサービス・バンドル内において複数のMBMSサービスを具備することが可能である。
【0103】
そのような少なくとも一つの機械可読媒体は、コンピューティング装置上で実行されることに応じて、以下の処理動作を実施する複数の命令コードを含むことが可能であり、当該命令コードは、MBMSサーバから、少なくとも1つの選択されたコンテンツ・ストリームをコンピューティング装置に受信させる。
【0104】
そのような少なくとも一つの機械可読媒体は、コンピューティング装置上で実行されることに応じて、以下の処理動作を実施する複数の命令コードを含むことが可能であり、当該命令コードは、コンピューティング装置に、少なくとも1つの選択されたコンテンツ・ストリームに対応するマルチキャスト・コンテンツ・バージョンをレンダリング処理させる。
【0105】
本発明に係るシステムはプロセッサーおよび当該プロセッサーと通信可能な態様で結合したオーディオ装置を含むことが可能であり、当該プロセッサーによる実行のために、記述区画および対応関係区画を含むマルチキャスト送信データを受信するように構成された通信コンポーネントを含み、さらに、当該プロセッサーによる実行のために、複数のMBMS(マルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス)コンテンツ・ストリームを対応関係区画に基づいて識別するように構成された対応関係処理コンポーネントであって、複数のMBMSコンテンツ・ストリームの各々は、複数のコンテンツ・バージョンのうちの1つに対応する、対応関係処理コンポーネント、および、当該プロセッサーによる実行のために、記述区画中で識別された特性に基づいて、後続の処理のために、複数のMBMSコンテンツ・ストリームの中の少なくとも1つを選択するように構成された選択コンポーネントを含むことが可能である。
【0106】
そのようなシステムに関して、選択コンポーネントは、当該プロセッサーによる実行のために、複数のMBMSコンテンツ・ストリームの中の1つ以上と対応するコンテンツ・バージョンのフォーマット又は基底ビット・レートに基づいて、または、複数のMBMSコンテンツ・ストリームの中の1つ以上の送信データに関連したチャネル品質又は実効的なビット・レートに基づいて、複数のMBMSコンテンツ・ストリームの中の1つ以上を選択し、受信するように構成されることが可能である。
【0107】
そのようなシステムは、当該プロセッサーによる実行のために、記述区画中で識別された特性に基づいて受信とその後の処理のために、複数のMBMSコンテンツ・ストリームの間で適応的に切り替えを行うように構成された適応化コンポーネントを含むことが可能である。
【0108】
そのようなシステムに関して、通信コンポーネントは当該プロセッサーによる実行のために、複数のFLUTE (file delivery over unidirectional transport)セッションを確立するように構成されることが可能であり、複数のFLUTEセッションの各々は、複数のMBMSコンテンツ・ストリームのうちの1つに対応し、対応関係区画は、複数のMBMSコンテンツ・ストリームおよび対応するMBMSサービスの各々に関して、複数のFLUTEセッションの中の対応する1つを識別する情報を含む。
【0109】
そのようなシステムに関して、通信コンポーネントは、プロセッサーによる実行のために、上記決定されたFLUTEセッションに対応する1つ以上のMBMSサービス中の少なくとも1つの選択されたMBMSコンテンツ・ストリームを受信するように構成されることが可能である。
【0110】
そのようなシステムに関して、複数のMBMSコンテンツ・ストリームが一つのMBMSサービス・バンドル内に含まれるようにすることが可能である。
そのようなシステムに関して、記述区画は、ユーザ・サービス記述(USD)送信内のメディア・プレゼンテーション記述(MPD)ファイルを含むことが可能である。
【0111】
そのようなシステムは、DASH(ハイパーテキスト転送プロトコル上の動的な適応性のあるストリーミング)クライアントを含むことが可能である。
【0112】
そのようなシステムに関して、複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームおよびMBMSサービスの各々は、SVC(スケーラブルなビデオ符号化)ビット・ストリーム中の複数のレイヤのうちの1つに対応するようにしても良い。
そのようなシステムに関して、複数のマルチキャスト・コンテンツ・ストリームおよびMBMSサービスの各々は、MVC(多重ビュー・ビデオ符号化)ビット・ストリーム中の複数のビューのうちの1つに対応するようにしても良い。
【0113】
本発明に係る幾つかの実施例は、それらの派生語と共に表現「1つの実施例」あるいは「一実施例」を使用して記述されることが可能である。これらの用語は、特別の特徴、構造あるいは実施例に関して記述された特性が少なくとも1つの実施例に含まれることを意味する。フレーズ「1つの実施例においては」が、本明細書中の様々な箇所に現れることは、その全てが必ずしも同じ実施例を指していることを意味しない。
【0114】
更に、以下の記述および/または請求項では、用語「結合されている」および/または「接続された」は、それらの派生語と共に使用されることが可能である。特定の実施例中において、表現「接続された」とは、2つ以上の要素が互いに直接的に物理的接触および/または電気的接触の状態にあることを示すために使用されることが可能である。表現「結合する」とは、2つ以上の要素が直接物理的なおよび/または電気接触にあることを意味することが可能である。しかしながら、「結合する」は2つ以上の要素が互いとの間で直接の接触状態にはないかもしれないが、それでもお互いに相手と協力可能であるおよび/または対話可能であることを意味することが可能である。例えば、「結合されている」は、2つ以上の要素が互いに接触してはいないが間接的に別の要素あるいは中間に介在する要素によってともに連結されることを意味することが可能である。
【0115】
さらに、用語「および/または」は、「および」を意味することが可能であり、「または」を意味することが可能であり、「排他的論理和」を意味することが可能であり、「一つ」または「全てではないがそのうちの幾つか」を意味することが可能であり、「両者いずれも」を意味することが可能であるが、本明細書に添付した請求項に係る発明の主題は、この点に関して限定されない。以下の記述および/または請求項において、用語「含む」および「具備する」はそれらの派生語と共に、互いに同意語として意図され、使用されることが可能である。
【0116】
読み手が技術的な開示の性質を速素早く確認することを可能にするために、本明細書には要約書が添付されることが強調される。それは、請求項の技術的範囲や意味を解釈したり限定したりするためには使用されないだろうという理解で提出される。さらに、先の詳細な記述において、本発明の開示を合理化する目的で、単一の実施例中で様々な特徴がグループ化にされることが理解されるだろう。本発明に係るこの開示方法は、特許請求された実施例がより多くの特徴を要求する意図を反映すると解釈するべきではなく、それは明らかに各請求項で詳述される。以下の請求項が反映するように、創造性のある主題は単一の示された実施例のすべての特徴未満にある。したがって、以下の請求項は、これによって詳細な記述に組み入れられ、各請求項は、個別の実施例として自己完結している。本明細書に添付された請求項において、用語「含んでいる」や「その中では」は、それぞれの用語の通常の英語の相当語として使用される「含む」や「そしてそこでは」を意味するものとしてそれぞれ用いられる。さらに、用語「第1の」、「第2の」、「第3の」などは、単にラベルとして使用され、それらの対象物に数の必須条件を課するようには意図されない。
【0117】
上に記述されたものは、示されたアーキテクチャーの例を含んでいる。それは、コンポーネントおよび/または方法論の考えられる全ての組み合わせについて網羅的に記述することは当然できないので、当業者は、さらに多くの組み合わせや置換が可能であることを自明のものとして認識するだろう。従って、新しいアーキテクチャーは、本明細書に添付された請求項の技術的範囲の中にあるような変更、修正および変化をすべて包含するように意図される。