(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6017624
(24)【登録日】2016年10月7日
(45)【発行日】2016年11月2日
(54)【発明の名称】3軸閉ループのアンチシェイク構造を備えるレンズ駆動装置
(51)【国際特許分類】
G03B 5/00 20060101AFI20161020BHJP
G02B 7/02 20060101ALI20161020BHJP
G02B 7/04 20060101ALI20161020BHJP
G02B 7/08 20060101ALI20161020BHJP
【FI】
G03B5/00 J
G02B7/02 E
G02B7/04 E
G02B7/08 C
【請求項の数】20
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-99057(P2015-99057)
(22)【出願日】2015年5月14日
(65)【公開番号】特開2015-219525(P2015-219525A)
(43)【公開日】2015年12月7日
【審査請求日】2015年5月14日
(31)【優先権主張番号】103117105
(32)【優先日】2014年5月15日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】505179007
【氏名又は名称】台灣東電化股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】胡 朝彰
(72)【発明者】
【氏名】陳 樹山
(72)【発明者】
【氏名】游 証凱
(72)【発明者】
【氏名】宋 秉儒
【審査官】
川俣 洋史
(56)【参考文献】
【文献】
特開平09−033998(JP,A)
【文献】
特開平06−044583(JP,A)
【文献】
特開2011−113009(JP,A)
【文献】
特開2011−128583(JP,A)
【文献】
国際公開第2006/106953(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 5/00
G02B 7/02
G02B 7/04
G02B 7/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コイルとZ軸方向に平行する撮影光軸とを含むレンズホルダと、
前記レンズホルダを収容する枠体と、
前記枠体の下方に配置される駆動回路基板と、
前記レンズホルダのZ軸方向における移動を抑止するために配置される複数の第1導電弾性体と、
前記枠体のZ軸方向に直交する方向における移動を抑止するために配置される複数の第2導電弾性体と、を含むレンズ駆動装置において、
前記レンズ駆動装置は、複数の電気接点を備えたZ軸位置センサーを更に含み、前記Z軸位置センサーが前記レンズホルダの該Z軸方向における移動を検出し、前記複数の電気接点のうちの一部と前記レンズホルダのコイルとの間の電気回路が、前記枠体に配置される立体回路と一部の前記第1導電弾性体とを含むことを特徴とするレンズ駆動装置。
【請求項2】
前記一部の電気接点以外の前記電気接点と前記駆動回路基板との間の電気回路は、前記立体回路と前記第2導電弾性体とを含むことを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
【請求項3】
前記第1導電弾性体は、上板スプリングであることを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
【請求項4】
前記第2導電弾性体は、懸架線であることを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
【請求項5】
前記Z軸位置センサーは、前記枠体に配置され、前記電気接点が前記立体回路に直接電気的に接続することを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
【請求項6】
前記Z軸位置センサーは、可撓性回路基板に配置され、前記電気接点が前記可撓性回路基板を介して前記立体回路に電気的に接続することを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
【請求項7】
前記可撓性回路基板は、前記枠体に配置されることを特徴とする請求項6に記載のレンズ駆動装置。
【請求項8】
前記複数の第2導電弾性体は、前記立体回路と電気的に接続し、
前記レンズ駆動装置は、前記複数の第2導電弾性体及び前記立体回路を介して前記Z軸位置センサーを電気的に駆動し、並びに前記複数の第2導電弾性体及び前記立体回路を介して前記Z軸位置センサーが検出した信号を取得することを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
【請求項9】
前記立体回路は、複数本のリード線を含み、かつ各リード線が1個の前記第1導電弾性体或いは1個の前記第2導電弾性体に電気的に接続することを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
【請求項10】
前記立体回路は、立体配置構造を備えたリード線であることを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
【請求項11】
コイルとZ軸方向に平行する撮影光軸とを含むレンズホルダと、
前記レンズホルダを収容する枠体と、
前記枠体の下方に配置される駆動回路基板と、
前記レンズホルダのZ軸方向における移動を抑止するために配置される複数の第1導電
弾性体と、
前記枠体のZ軸方向に直交する方向における移動を抑止するために配置される複数の第2導電弾性体と、を含むレンズ駆動装置において、
前記レンズ駆動装置は、複数の電気接点を含むZ軸位置センサーを更に含み、前記Z軸位置センサーが前記レンズホルダの該Z軸方向における移動を検出し、前記複数の電気接点のうちの一部の電気接点と前記駆動回路基板との間の電気回路が、前記レンズホルダに配置される立体回路と前記第1導電弾性体と前記第2導電弾性体とを含むことを特徴とするレンズ駆動装置。
【請求項12】
前記一部の電気接点以外の前記電気接点は、前記レンズホルダのコイルに電気的に接続することを特徴とする請求項11に記載のレンズ駆動装置。
【請求項13】
前記第1導電弾性体は、上板スプリングであることを特徴とする請求項11に記載のレンズ駆動装置。
【請求項14】
前記第2導電弾性体は、懸架線であることを特徴とする請求項11に記載のレンズ駆動装置。
【請求項15】
前記Z軸位置センサーは、前記レンズホルダに配置され、前記電気接点が前記立体回路に直接電気的に接続することを特徴とする請求項11に記載のレンズ駆動装置。
【請求項16】
前記Z軸位置センサーは、可撓性回路基板に配置され、前記電気接点が前記可撓性回路基板を介して前記立体回路に電気的に接続することを特徴とする請求項11に記載のレンズ駆動装置。
【請求項17】
前記可撓性回路基板は、前記レンズホルダに配置されることを特徴とする請求項16に記載のレンズ駆動装置。
【請求項18】
前記複数の第2導電弾性体は、前記立体回路と電気的に接続し、
前記レンズ駆動装置は、前記複数の第2導電弾性体及び前記立体回路を介して前記Z軸位置センサーを電気的に駆動し、並びに前記複数の第2導電弾性体及び前記立体回路を介して前記Z軸位置センサーが検出した信号を取得することを特徴とする請求項11に記載のレンズ駆動装置。
【請求項19】
前記立体回路は、複数本のリード線を含み、かつ各リード線が1個の前記第1導電弾性体に電気的に接続することを特徴とする請求項11に記載のレンズ駆動装置。
【請求項20】
前記立体回路は、立体配置構造を備えたリード線であることを特徴とする請求項11に記載のレンズ駆動装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、3軸アンチシェイク構造を備えるレンズ駆動装置に関し、特に、カメラモジュールに運用される3軸アンチシェイク構造を備えるレンズ駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、カメラが日ごと普及してきているが、利用者が撮影装置を手で持った時、通常安定性の高い三脚を携行していないため、光線が不足して、安全にシャッターが切れず、シャッターを押した時、各種要因の振れにより不鮮明な画像を容易に撮ってしまう。
【0003】
現在業界で使用されているアンチシェイク方法は、主に電子補正方法及び光学補正方法等の2種類の手段がある。電子補正方法は、撮影装置の電子システムにより画像の取り込みを制御、或いはアルゴリズムにより画像復元を目論むことにある。別の方式では、複数枚の画像を連続撮影した後、更に連続撮影した複数枚の画像内から最も鮮明な画像を選択する。もう1種類の光学補正方法は、光学レンズモジュール或いは感光モジュールの移動により補正することで、カメラ自体の振れによる影響を相殺して光学システムの安定を維持することにある。
【0004】
カメラ体積の軽薄化傾向に伴い、内部アンチシェイクシステムはフレキシブルプリント基板を電気信号用の接続部と素子として使用した時、一般的に生産ライン上の組立が非常に困難となる。よって簡単にアンチシェイクシステムを組み立てることができる手段をどうのように設計するかが、市場において長年にわたり解決すべき課題の一つとなっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】台湾特許第I414816号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、特に立体回路で3軸閉ループのアンチシェイクを実現するアンチシェイク構造を備えるレンズ駆動装置を提供することを目的とする。立体回路とは、射出成形品の表面に電気回路を形成するMID(Molded interconnect devices; 三次元射出成形回路部品)技術である。MID技術の例として、「MIPTEC」と「LDS」ともある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一構想は、コイルを備えたレンズホルダと、該レンズホルダを収容する枠体と、該枠体の下方に配置される駆動回路基板と、該レンズホルダのZ軸方向における移動を抑止するために配置される複数の第1導電弾性体と、該枠体のZ軸方向に直交する移動を抑止するために配置される複数の第2導電弾性体と、を含むレンズ駆動装置を提供することにある。該レンズ駆動装置は、複数の電気接点を備えたZ軸位置センサーを更に含み、該Z軸位置センサーが該レンズホルダの該Z軸方向における移動を検出し、一部の該複数の電気接点と該レンズホルダのコイルとの間の電気回路が、該枠体上に配置される立体回路と一部の第1導電弾性体とを含むことを特徴とする。
【0008】
前記構想に基づき、他の部分の該複数の電気接点と該駆動回路基板との間の電気回路は、該立体回路と該第2導電弾性体とを含む。
前記構想に基づき、該第1導電弾性体は、上板スプリングである。
【0009】
前記構想に基づき、該第2導電弾性体は、懸架線である。
前記構想に基づき、該Z軸位置センサーは該枠体上に配置され、該電気接点が該立体回路に直接電気的に接続する。
【0010】
前記構想に基づき、該Z軸位置センサーは可撓性回路基板に配置され、該電気接点が該可撓性回路基板を介して該立体回路に電気的に接続する。
前記構想に基づき、該可撓性回路基板は該枠体上に配置される。
【0011】
前記構想に基づき、該複数の第2導電弾性体は該立体回路と電気的に接続し、該レンズ駆動装置は、該複数の第2導電弾性体及び該立体回路を介して該Z軸位置センサーを電気的に駆動し、並びに該複数の第2導電弾性体及び該立体回路を介して該Z軸位置センサーが検出した信号を取得することを特徴とする。
【0012】
前記構想に基づき、該立体回路は、複数本のリード線を含み、かつ各リード線が1個の第1導電弾性体或いは1個の第2導電弾性体に電気的に接続する。
前記構想に基づき、該立体回路は、立体配置構造を備えたリード線である。
【0013】
本発明の別の構想は、コイルを備えたレンズホルダと、該レンズホルダを収容する枠体と、該枠体の下方に配置される駆動回路基板と、該レンズホルダのZ軸方向における移動を抑止するために配置される複数の第1導電弾性体と、該枠体のZ軸方向に直交する移動を抑止するために配置される複数の第2導電弾性体と、を含むレンズ駆動装置を提供することにある。該レンズ駆動装置は、複数の電気接点を備えたZ軸位置センサーを更に含み、該Z軸位置センサーが該レンズホルダの該Z軸方向における移動を検出し、
前記複数の電気接点のうちの一部の電気接点と該駆動回路基板との間の電気回路が、該レンズホルダ上に配置される立体回路と該第1導電弾性体と該第2導電弾性体とを含むことを特徴とする。
【0014】
前記構想に基づき、他の部分の
前記電気接点は該レンズホルダのコイルに電気的に接続する。
前記構想によれば、該第1導電弾性体は、上板スプリングである。
【0015】
前記構想によれば、該第2導電弾性体は、懸架線である。
前記構想によれば、該Z軸位置センサーは該レンズホルダ上に配置され、該電気接点が該立体回路に直接電気的に接続する。
【0016】
前記構想によれば、該Z軸位置センサーは可撓性回路基板に配置され、該電気接点が該可撓性回路基板を介して該立体回路に電気的に接続する。
前記構想によれば、該可撓性回路基板は該レンズホルダ上に配置される。
【0017】
前記構想によれば、該複数の第2導電弾性体は該立体回路と電気的に接続し、該レンズ駆動装置は、該複数の第2導電弾性体及び該立体回路を介して該Z軸位置センサーを電気的に駆動し、並びに該複数の第2導電弾性体及び該立体回路を介して該Z軸位置センサーが検出した信号を取得することを特徴とする。
【0018】
前記構想によれば、該立体回路は、複数本のリード線を含み、かつ各リード線が1個の第1導電弾性体に電気的に接続する。
前記構想によれば、該立体回路は、立体配置構造を備えたリード線である。
【0019】
本発明の前記各方面及び他の方面は、下記に限定されない具体的実施例を添付図面に基づいて詳細に説明すると、更に理解できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の実施例に係るレンズ駆動装置の3軸アンチシェイク構造の立体分解図である。
【
図3】本発明に係るレンズ駆動装置の3軸アンチシェイク構造の全体斜視図である。
【
図4】本発明の他の実施例に係るレンズ駆動装置の3軸アンチシェイク構造の立体分解図である。
【
図5】本発明の他の実施例に係るレンズホルダ拡大斜視図である。
【
図6】本発明に係るレンズ駆動装置の3軸アンチシェイク構造の全体斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の技術的特徴、内容と利点及び実現可能な効果を審査官に更に理解してもらうため、以下に本発明の実施例を挙げて図面に基づいて詳細に説明する。使用する図面の趣旨は、見取り及び明細書の補助のために用いられるが、必ずしも本発明実施後の真の比率と正確な配置ではないため、添付図面の比率と配置関係が本発明の実際の実施上における権利範囲が解釈、制限されるべきものではない。この点につき、予め説明しておく。
【0022】
以下、図面に基づいて本発明の具体的実施形態を説明する。ただし、これら図面内に表示される構成要素は明確に説明するためのものであり、実際の寸法と比率を示すものではなく、かつ図面が簡潔で理解の便宜を図るため、一部の図面内でも公知構成要素の記述を省略したことを理解すべきである。
【0023】
図1は、本発明の実施例に係るレンズ駆動装置の3軸アンチシェイク構造の立体分解図である。本発明の実施例に係るレンズ駆動装置の3軸アンチシェイク構造は、外枠10と光学自動焦点調節モジュール20と画像アンチシェイクモジュール30と画像検出素子とを含む。該光学自動焦点調節モジュール20、該画像アンチシェイクモジュール30及び該画像検出素子は、光軸上に位置する。
【0024】
該光学自動焦点調節モジュール20は、レンズ11を載置し、該光軸方向(Z軸)に沿って自動焦点調節を行い、画像を該画像検出素子上にピントを合わせる。該画像のアンチシェイクモジュール30は、該光軸方向に直交する方向(X軸又はY軸)において画像補正を行う。
【0025】
該画像アンチシェイクモジュール30は、X軸及びY軸の変位検出器によりX軸及びY軸方向の変位オフセット量を検出した後、まず駆動回路基板47により該変位オフセット量を受信する。そして、X軸の駆動コイル325、Y軸の駆動コイル326を電気的に駆動して電磁界を発生することで、X軸及びY軸の磁石311を駆動してX軸移動或いはY軸移動を行い、該光学自動焦点調節モジュール20のX軸或いはY軸の瞬時オフセット位置を補正する。これにより、X軸及びY軸の閉ループアンチシェイク制御を実現する(例えば特許文献1)。
【0026】
該光学自動焦点調節モジュール20は自動焦点調節を行う時、回路基板43上に配置されるZ軸位置センサー42がホール磁石41と組み合わされ、磁界変化の検出を介してレンズのZ軸位置における変化を測定する。同時に該Z軸位置センサー42は、該回路基板43を通じて少なくとも1個の駆動補正信号を、立体回路を配置した枠体44の立体回路49に送る。本実施例において、該回路基板43は該枠体44上に配置され、該ホール磁石41がレンズホルダ21上に配置される。本発明を完成できる創作精神により、該回路基板43と該ホール磁石41はこの構成に限定されるものではなく、例えば、該回路基板43は、該レンズホルダ21に配置され、該ホール磁石41は枠体44上に配置される。
【0027】
図2を参照しながら説明する。
図2は、該枠体44の拡大斜視図である。該Z軸位置センサー42は、複数の電気接点を有し、該回路基板43を通じて立体回路49により該複数の電気接点の複数の電気信号を伝送する。該立体回路49は、立体配置構造を備えたリード線の組み合わせで、該立体回路49の立体配置構造が該枠体44の表面上に配置され、各リード線の両端点が該回路基板43と1個の第1導電弾性体45に各々電気的に接触することで、信号伝送ルートを形成する。一実施例において、該回路基板43は可撓性回路基板とする。一実施例において該Z軸位置センサー42は、該立体回路49に直接に電気的に接続してもよい。該Z軸位置センサー42は、好ましくは磁気式エンコーダ又は光学式エンコーダとすることができる。
【0028】
図1及び
図3を参照しながら説明する。
図3は、レンズ駆動装置の3軸アンチシェイク構造の全体斜視図である。該複数の電気信号は、該立体回路49のリード線を介して該枠体44上に固定されて対応する第1導電弾性体45に各々電気的に接続する。これら第1導電弾性体45が該枠体44上に上板スプリングを形成し、また該枠体44に収容される該レンズホルダ21の光軸方向における移動を抑止するために配置される。該Z軸位置センサー42の該複数の電気信号は、該立体回路49のリード線を経由して対応のこれら第1導電弾性体45の互いに電気オープン接点まで各々導通する。一部の該複数の電気信号は一部の立体回路49と複数の第1導電弾性体45を通じて該レンズホルダ21に置かれるZ軸駆動磁性素子22に電気的に接続する。該Z軸駆動磁性素子22はコイルで、該Z軸駆動磁性素子22の駆動を利用してZ軸のオフセット量を補正することが好ましい。該Z軸位置センサー42の他の部分の電気信号は、該他の部分の立体回路49と他の第1導電弾性体45を介して該枠体44上に固定される第2導電弾性体46に電気的に接続し、該第2導電弾性体46を経由して該枠体44の下方に配置される駆動回路基板47上に電気的に接続する。これら第1導電弾性体45からなる上板スプリングは、該レンズホルダ21がZ軸方向に移動することを抑止する。該第2導電弾性体46は、該枠体44がZ軸方向に直交する平面(つまりXとY軸がある平面)に移動することを抑止する。一実施例において、該第2導電弾性体46は懸架線である。他の実施例において、該Z軸位置センサー42は該回路基板43を通じることなく、直接該Z軸位置センサー42を該枠体44に直接配置して該立体回路49に直接電気的に結合され、この方式により該回路基板43の使用コストを削減でき、また組立がより一層簡単になる。
【0029】
図4を参照すると、本発明の他の実施例に係るレンズ駆動装置の3軸アンチシェイク構造の立体分解図である。
本発明の実施例に係る3軸アンチシェイク構造は、外枠10と光学自動焦点調節モジュール20と画像アンチシェイクモジュール30と画像検出素子とを含む。該光学自動焦点調節モジュール20、該画像アンチシェイクモジュール30及び該画像検出素子は、光軸上に位置する。
【0030】
該光学自動焦点調節モジュール20は、レンズ11を載置し、該光軸方向(Z軸)に沿って自動焦点調節を行い、画像を該画像検出素子上にピントを合わせる。該画像のアンチシェイクモジュール30は、該光軸方向に直交する方向(X軸又はY軸)において画像補正を行う。
【0031】
該画像アンチシェイクモジュール30は、X軸及びY軸の変位検出器によりX軸及びY軸方向の変位オフセット量を検出した後、まず駆動回路基板47により該変位オフセット量を受信する。そして、X軸の駆動コイル325、Y軸の駆動コイル326を電気的に駆動して電磁界を発生することで、X軸及びY軸の磁石311を駆動してX軸移動或いはY軸移動を行い、該光学自動焦点調節モジュール20のX軸或いはY軸の瞬時オフセット位置を補正する。これにより、X軸及びY軸の閉ループアンチシェイク制御を実現する。
【0032】
該光学自動焦点調節モジュール20は自動焦点調節を行う時、回路基板43上に配置されるZ軸位置センサー42がホール磁石41を組み合わせ、磁界変化の検出を介してレンズのZ軸位置における変化を測定してZ軸位置検出信号を生成する。一実施例において、該Z軸位置センサー42は磁気式エンコーダ或いは光学式エンコーダとする。同時に該Z軸位置センサー42は、該回路基板43を通じて少なくとも1個の駆動補正信号を、立体回路を配置したレンズホルダ21の立体回路49に送る。本実施例において、該回路基板43はレンズホルダ21上に配置され、該ホール磁石41が該枠体44に配置される。
【0033】
図5を参照すると、該回路基板43は該レンズホルダ21の所定位置に配置され、該レンズホルダ21上にある立体回路49に電気的に接続する。該立体回路49は、立体配置構造を備えたリード線の組み合わせで、該立体回路49の立体配置構造が該レンズホルダ21の表面上に配置され、各リード線の両端点が該回路基板43と1個の第1導電弾性体45に各々電気的に接触することで、信号伝送ルートを形成する。一実施例において、該回路基板43は可撓性回路基板とする。他の実施例において、該Z軸位置センサー42は該回路基板43を通じることなく、直接該レンズホルダ21の該立体回路49上に電気的に結合し、この方式により該回路基板43の使用コストが削減でき、また組立がより一層簡単になる。
【0034】
図6を参照すると、該Z軸位置センサー42の複数の電気信号は、電気的な接続を通じ、該Z軸位置検出信号を含む一部の該複数の電気信号が該立体回路49の複数本のリード線を経由してレンズホルダ21と枠体44との間に配置される複数の第1導電弾性体45に各々電気的に接続し、且つこれら第1導電弾性体45が対応する第2導電弾性体46に電気的に結合し、該複数の電気信号がさらにこれら第2導電弾性体46を経由して駆動回路基板47上に電気的に伝送される。該第2導電弾性体46は、電気経路において該駆動回路基板47と該第1導電弾性体45との間に介在する。該Z軸位置センサー42の他の部分の該複数の電気信号は、Z軸駆動磁性素子22に電気的に接続する。該Z軸駆動磁性素子22はコイルで、該Z軸駆動磁性素子22の駆動を利用してZ軸のオフセット量を補正することが好ましい。これら第1導電弾性体45が該枠体44上に上板スプリングを形成し、該レンズホルダ21がZ軸方向に移動することを抑止する。該第2導電弾性体46は、該枠体44がZ軸方向に直交する平面(つまりXとY軸がある平面)に移動することを抑止する。一実施例において、該第2導電弾性体46は懸架線である。
【0035】
上記をまとめると、本発明で提供するレンズ駆動装置の3軸閉ループのアンチシェイク構造は、X軸及びY軸の2軸の閉ループアンチシェイク構造において、更に立体回路を利用してZ軸の閉ループアンチシェイク構造を増加することで、本発明に係るレンズ駆動装置の3軸閉ループのアンチシェイク構造を完成させて、3軸方向についてアンチシェイク補正を行う。このほかに、本発明は、立体回路を利用して構造上の一部の電気的な接続を行い、従来のフレキシブルプリント基板で電気信号の接続を行うことに代替し、生産ラインは簡単にアンチシェイクシステムを組み立てることができるだけではなく、かつフレキシブルプリント基板のコストを削減できる。
【0036】
これにより、本発明のレンズ駆動装置の3軸閉ループのアンチシェイク構造の好ましい実施例は、上記説明及び図面で説明した。本明細書内で開示された全ての特徴は、その他の方法と結合でき、本明細書内に開示される各特徴は選択的に同一、同等又は近似の目的特徴で代替できる。よって、特別顕著な特徴を除き、全ての本明細書で開示される特徴は、同等或いは近似特徴のうちの一つの例だけである。本発明の好ましい実施例の記述を経た後、当業者は本発明が実際新規性、進歩性及び産業上の利用可能性を有する発明であり、発展価値を極めて有することを理解すべきである。本発明は当業者が種々なる変更、修正、改良等を実施できるが、特許請求の範囲で保護しようとするものを含む。
【符号の説明】
【0037】
10…外枠、11…レンズ、20…光学自動焦点調節モジュール、21…レンズホルダ、22…Z軸駆動磁性素子、30…画像アンチシェイクモジュール、311…X軸及びY軸の磁石、325…X軸駆動コイル、326…Y軸駆動コイル、41…ホール磁石、42…Z軸位置センサー、43…回路基板、44…枠体、45…第1導電弾性体、46…第2導電弾性体、47…駆動回路基板、49…立体回路。