【実施例】
【0019】
以下、本発明による一実施例を図面によって説明する。
図1は、本発明の第一実施例に係る水処理装置の概略断面図を示したものである。
図1に示すように、第一の実施例による水処理装置1は、周壁1Aと底壁1Bからなる槽の内側を仕切壁2A、4Aにより区画してなる固液分離槽2、第一汚泥貯留槽3、第二汚泥貯留槽4を有している。
固液分離槽2はその底部2a側に下窄まり状の底壁2Bを設けたホッパー形状になっており、その底部2aが第一汚泥貯留槽3の底部3aと連通し、固液分離槽2の底部開口の下方に、第一汚泥貯留槽3と第二汚泥貯留槽4の連結口5が設けられている。また、第二汚泥貯留槽4の槽内液を第一汚泥貯留槽3に移送する移送ポンプ6が第二汚泥貯留槽4の上部側に配置されており、第一汚泥貯留槽3と第二汚泥貯留槽4の底部に散気装置7、8が設けられている。この実施例では、固液分離槽2と第二汚泥貯留槽4とを仕切る仕切壁4Aの底部に連結口5が設けられ、この実施例では連結口5の最低位置とほぼ同じ高さに散気装置7、8が設けられている。なお、連結口5の開口寸法は、固液分離槽2の底部2aの開口を第一汚泥貯留槽3と第二汚泥貯留槽4との仕切壁4Aに対して投影した場合の開口寸法よりも小さくすることが望ましい。
【0020】
また、第一汚泥貯留槽3の上部を通過して固液分離槽2の上部に至る配管により構成された流入部9が形成され、被処理水がこの流入部9を介し固液分離槽2の内部に流入される構造となっている。この例では流入部9の先端部9aは固液分離槽2と第一汚泥貯留槽3とを仕切る仕切壁2Aに沿って下向きに配置され、この先端部9aから汚水を固液分離槽2の内部に供給することができる。固液分離槽2において先端部9aの設置位置と対向する側の周壁近くの位置に仕切壁10Aを設けて流出部10が形成されている。周壁1Aにおいて流出部10の上部近傍に排出口10aが形成されている。
【0021】
次に被処理水を処理する工程について説明する。
まず、被処理水は流入部9を通って、その先端部9aから水処理装置1内部の固液分離槽2に流入する。固液分離槽2では、重力による沈殿分離作用を受け、被処理水中の固形物が分離される。固形物が除去された被処理水は、流出部10を通って排出口10aから流出される。
一方、沈殿分離した固形物は、固液分離槽2の底部2aが第一汚泥貯留槽3に連通しているので、そのまま沈降して第一汚泥貯留槽3に移行する。固液分離槽2の底部2aは、ホッパー形状になっているため、沈殿汚泥を集積しやすい構造になっている。
【0022】
固液分離槽2と第一汚泥貯留槽3の連通部より下方に、第一汚泥貯留槽3と第二汚泥貯留槽4の連結口5を配置してあり、第二汚泥貯留槽4の槽内液を第一汚泥貯留槽3に移送する移送ポンプ6を配置し、この移送ポンプ6を作動させることから、固液分離槽2と第一汚泥貯留槽3の連通部より下方では、第一汚泥貯留槽3から連結口5を介して第二汚泥貯留部4に流れる水流が生じており、第一汚泥貯留槽3の底部に移行した固形物は、その水流に乗って、第二汚泥貯留槽4に移流するものと、第一汚泥貯留槽3に残るものに分かれる。
第二汚泥貯留槽4に移流した固形物は、第二汚泥貯留槽4の底部に配置してある散気装置7からの気泡により生じた撹拌流に乗りながら、気泡との衝突を繰り返し、徐々に小さくなる。小さくなった固形物は、槽内液に貯留されている汚泥とともに、散気装置7からの酸素供給により好気的消化作用を受けながら貯留され、さらに細かい汚泥となる。これらの汚泥は、槽内の撹拌流に乗りながら、その一部が移送ポンプ6によって第一汚泥貯留槽3に移送されることになる。
【0023】
移送ポンプ6の設置は、固形物によって吸込口、あるいは、管路が閉塞し難い位置になるように留意する必要がある。固形物は、大きくなればなる程、底部に近い部位にあるので、少なくとも第二汚泥貯留槽4の水深(流量調整部を上部に設ける場合には低水位の水深)に対して二分の一以上の高さに移送ポンプ6の吸込口を配置することが望ましく、水深に対して三分の二以上の高さに配置すると、さらに吸込口あるいは管路の閉塞抑制の効果が高まる。
【0024】
また、第一汚泥貯留槽3に残った固形物は、連結口5を介しての第一汚泥貯留槽3から第二汚泥貯留槽4への水流によって、固液分離槽2の底部開口の直下から押し出され、第一汚泥貯留槽3の槽内液とともに、第一汚泥貯留槽3の底部に設置されている散気装置8からの酸素供給により好気的消化作用を受けながら、小さくなり、散気装置8からの気泡により生じた撹拌流に乗りながら貯留され、さらに細かい汚泥となる。これらの汚泥のうち一部は、連結口5を介しての第一汚泥貯留槽3から第二汚泥貯留槽4への水流によって第二汚泥貯留槽4へ移流されることになる。
固液分離槽2から沈殿分離された固形物は、第二汚泥貯留槽4に移流しても、第一汚泥貯留槽3に残存しても、いずれの場合も気泡による衝突と好気的消化作用を継続的に受けながら、細かくなり、第一汚泥貯留槽3から第二汚泥貯留槽4、第二汚泥貯留槽4から第一汚泥貯留槽3への移流を繰り返しながら貯留される。
【0025】
以上のように水処理装置1では、トイレットペーパーのような大きい固形物を含む汚泥を、好気的消化作用により貯留させる部位に移送ポンプ6を用いて移送させる場合において、上述の構造を用いれば、気泡との衝突により細かくなった後の固形物を移送することができるので、移送ポンプ6の吸込口あるいは管路などの目詰まりを抑制することができ、所定の汚泥貯留能力を発揮することができる。
【0026】
図2は、本発明による第二実施例の水処理装置21を示したものである。
図2に示す第二実施例の水処理装置21において、先の第一実施例の水処理装置1と同等の構成要素には同一符号を付し、同一要素の説明は省略する。
第二実施例において、第一実施例との相違点は、移送ポンプ6Bにより第一汚泥貯留槽3の槽内液を第二汚泥貯留槽4に移送できる構成としたことである。そのため、固液分離槽2で沈殿分離された固形物は、第二汚泥貯留槽4から連結口5を介して第一汚泥貯留槽3に流れる水流に乗り、第一汚泥貯留部3の撹拌流に乗ることになる。固液分離槽2の底部から下方に向かう水流が第一汚泥貯留槽3側に向かう流れを生成する。散気装置7、8により生成される気泡による好気的消化作用と攪拌流の作用効果についても先の実施例と同様に得ることができる。
この第二実施例の水処理装置21においても先の第一実施例の水処理装置1と同様に、気泡との衝突によって固形物が小さくなり、移送ポンプ6Bで第二汚泥貯留槽4に移送され、第一汚泥貯留槽3と第二汚泥貯留槽4での処理を繰り返し受けながら貯留されることになる。
【0027】
図3は、本発明による第三実施例の水処理装置31を示したものであり、
図4は、本発明による第四実施例の水処理装置41を示したものである。第三実施例の水処理装置31において、第二汚泥貯留槽4の上部側に移送ポンプ6を設けた点、その移送ポンプ6の吸込口より下方にフィルター11を設けた点に特徴を有する。第四実施例の水処理装置41において、第一汚泥貯留槽3の上部側に移送ポンプ6Bを設けた点に特徴を有する。その他の構造は先に説明した第一実施例あるいは第二実施例の水処理装置と同等の構成であるので、同等の要素には同一符号を付して同一要素の説明を略する。
【0028】
第三実施例と第四実施例の構造において、いずれも移送ポンプ6あるいは移送ポンプ6Bの吸込口より下方にフィルター11を配置してあるため、フィルター11を通過したものだけが移送ポンプ6の吸込口に到達すること、撹拌流によるフィルター11への衝突が繰り返し生じることから、さらに効率的に固形物を小さくでき、移送ポンプ6、6Bの目詰まりをさらに抑制することが可能になる。
その他の作用効果について、第三実施例においては第一実施例と同様の作用効果を得ることができ、第四実施例においては第二実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0029】
図5は、本発明による第三実施例に基づいた水処理装置を汚水浄化槽に組み込んだ場合の汚水浄化槽の一実施例を示すものである。
本実施例の汚水浄化槽12は、周壁12Aと底壁12Bと天井壁12Cにより構成された槽構造の内部に、第一固液分離槽13、第一汚泥貯留槽14、第二汚泥貯留槽15、嫌気処理槽16、好気処理槽17、第二固液分離槽18、消毒槽19を有している。
汚水浄化槽12においてその入口側の一端に流入口20が出口側の一端に流出口36が形成され、流入口20側から流出口36側にかけて順次間隔をあけて仕切壁16A、17A、18Aが形成され、仕切壁16A、17Aの間に嫌気処理槽16が形成され、仕切壁17A、18Aの間に好気処理槽17が形成されている。汚水浄化槽12において、入口側の周壁12Aと仕切壁16Aとに囲まれた領域の中央側に第一固液分離槽13が形成され、その両側に第一汚泥貯留槽14、第二汚泥貯留槽15が形成されている。
【0030】
第一固液分離槽13と第一汚泥貯留槽14は仕切壁13Aにより仕切られ、第一固液分離槽13と第二汚泥貯留槽15は仕切壁15Aにより仕切られている。第一固液分離槽13はその底部13aに下窄まり状の底壁13Bを有したホッパー形状にされており、その底部13aが第一汚泥貯留槽14の底部14aと連通し、第一固液分離槽13の底部開口の下方に、第一汚泥貯留槽14と第二汚泥貯留槽15を連通するための連結口21が設けられている。この連結口21は、先の第一、第三実施例に設けられていた連結口5と同等のものである。
また、第二汚泥貯留槽15の槽内液を第一汚泥貯留槽14に移送する移送ポンプ25が第二汚泥貯留槽15の上部側に配置されており、第一汚泥貯留槽14と第二汚泥貯留槽15の底部に散気装置22、23が設けられている。この実施例では、第一固液分離槽13と第二汚泥貯留槽15とを仕切る仕切壁15Aの底部に連結口21が設けられ、この実施例では連結口21の最低位置とほぼ同じ高さに散気装置22、23が配置されている。
【0031】
第一汚泥貯留槽14の上部を通過して固液分離槽の上部に至る配管により構成された流入部20が形成され、被処理水がこの流入部20を介し第一固液分離槽13の内部に流入される構造となっている。この例では流入部20の先端部20aは第一固液分離槽13と第一汚泥貯留槽14とを仕切る仕切壁に沿って下向きに配置され、この先端部20aから汚水を第一固液分離槽13の内部に供給することができる。第一固液分離槽13において先端部20aの設置位置と対向する側の周壁近くの位置に仕切壁10Aを設けて流出部10が形成されている。仕切壁16Aにおいて流出部10の上部近傍に排出口10aが形成されている。
【0032】
以下、水の流れに沿って説明する。まず初めに、汚水は、流入口20を通って第一固液分離槽13に流れ込む。第一固液分離槽13では、沈殿分離作用により、汚水中の固形物が沈殿分離作用により分離される。分離された固形物は、底部の連通部から第一汚泥貯留槽14に送られる。第一固液分離槽13の底部は、ホッパー形状になっており、分離された固形物が集まりやすい構造となっている。
【0033】
第一汚泥貯留槽14に送られた固形物は、連結口21を介して第一汚泥貯留槽14から第二汚泥貯留槽15への水流によって、第二汚泥貯留槽15に移送されるものと、第一汚泥貯留槽14に残るものに分かれる。
第二汚泥貯留槽15に移送された固形物は、底部に設置された散気装置22から供給される気泡により生じた撹拌流に乗り、気泡に衝突し、網様円筒濾材を充填した濾床(フィルター)24に衝突しながら、徐々に小さくなる。このように第二汚泥貯留槽15に移送された固形物は、槽内で気泡撹拌されて好気的消化作用を受けながら貯留されることになる。また、第二汚泥貯留槽15には、濾床24よりも上方に移送ポンプ25の吸込口が設置してあり、濾床24を通過した固形物(汚泥)が第一汚泥貯留槽14の上部に移送ポンプ25により移送され、第一汚泥貯留槽14で好気的消化作用を受けて貯留される。
【0034】
第一汚泥貯留槽14に残存した固形物は、連結口21を介しての第一汚泥貯留槽14から第二汚泥貯留槽15への水流によって第一固液分離槽13と第一汚泥貯留部14の連通開口の直下から押し出される。押し出された固形物は、底部に設置された散気管23から供給される気泡により生じた撹拌流に乗り、気泡に衝突し、捕捉性の低い網様円筒濾材を充填した濾床(フィルター)26に衝突しながら、徐々に小さくなる。
このように第一汚泥貯留槽14に移送された固形物は、槽内で気泡撹拌されて好気的消化作用を受けながら貯留されることになり、細かく汚泥となったものは、前述した第一汚泥貯留槽14から第二汚泥貯留槽15への水流に乗り、第二汚泥貯留槽15へ移送され、第二汚泥貯留槽15で好気的消化作用を受けて貯留される。第一固液分離槽13から移流してきた固形物は、最終的に細かい汚泥になり、第一汚泥貯留槽14から第二汚泥貯留槽15へ、第二汚泥貯留槽15から第一汚泥貯留槽14への移送を繰り返し、各汚泥貯留槽14、15で好気的消化作用を受けて貯留されることになる。
【0035】
なお、本実施例では、第一汚泥貯留槽14の濾床26と第二汚泥貯留槽15の濾床24には、網様円筒状濾材を充填した状態として図示しているが、ヘチマ様板状濾材、骨格様球状濾材等を充填することもでき、さらには、格子状のネットを配置することもできる。
各汚泥貯留槽14、15では、処理が進むと、汚泥濃度が上昇するので、連通している第一固液分離槽13の汚泥界面が上昇してくるが、連結口21を介して第一汚泥貯留槽14から第二汚泥貯留槽15への水流によって汚泥が引き込まれるため、汚泥界面の上昇を抑制することができる。
【0036】
一方、第一固液分離槽13で固形物が除去された汚水は、
図5(B)の矢印に示すように流出部10から嫌気処理槽16へ移送される。嫌気処理槽16は、濾床27を有しており、捕捉性の高い骨格様球状の濾材を充填している。汚水中のSS(浮遊物質)は、濾床27によって捕捉され、有機物は嫌気処理される。嫌気処理槽16の一部には濾床27の側方を通過して嫌気処理槽16の上部まで延在する流出路16aが形成され、この流出路16aの底部に汚泥移送ポンプ28が設置され、上部に移送ポンプ29が設置されている。前記汚泥移送ポンプ28は前記第一固液分離槽13の上部側に配管接続され、前記移送ポンプ28は好気処理槽17の上部側に配管接続されている。
【0037】
濾床下部の堆積汚泥は、嫌気処理槽16の汚泥移送ポンプ28によって第一固液分離槽13へと移送され、再度処理を受ける。
なお、本実施例では、嫌気処理槽16の濾床27に骨格様球状濾材を充填しているが、網様円筒状濾材、ヘチマ様板状濾材等を充填することもできる。
浴槽排水等のピーク流入があった場合に貯留しておくスペースとして、第一固液分離槽13、第一汚泥貯留槽14、第二汚泥貯留槽15、嫌気処理槽16の上部に流量調整部37を設けている。嫌気処理槽16にて嫌気処理された汚水は、流量調整ポンプ29により好気処理槽17へ移送される。この流量調整ポンプ29により汚水の移送量を調節することにより、第一固液分離槽13と第一汚泥貯留槽14と第二汚泥貯留槽15の内部に収容される汚水量を
図5(B)に示すL.W.L(低水位)からH.W.L(高水位)の間に調整しながら汚水処理を行うことができる。
【0038】
好気処理槽17は、濾床30を有しており、粒状の担体が充填されている。担体は、濾床30の底部に設置された散気装置31Bにより、酸素の供給を受けながら流動し、担体に付着している微生物によって汚水の好気処理を行う。好気処理された汚水は、第二固液分離槽18に移送される。
ここでは、本実施例として、好気処理槽17の濾床30に粒状の担体を充填した担体流動方式を採用しているが、波板状濾材、ヘチマ様板状濾材、骨格様球状濾材等を充填した接触ばっ気方式を採用することもでき、粒状担体を充填し、担体が流動しないように直接ばっ気せず、ばっ気液を濾床に通過させる生物濾過方式を採用することもできる。好気処理槽17の一部には濾床30の側方を通過して好気処理槽17の上部まで延在し、後述の第二固液分離槽18の近傍に達する流出路17aが形成され、この流出路17aの底部に前記第一固液分離槽13に配管接続された移送ポンプ32が設置されている。流出路17aの上部側には流出口17bが形成され、好気処理された汚水はこの流出口17bから第二固液分離槽18に流出される。
なお、好気処理された汚水の一部は、好気処理槽17の移送ポンプ32によって第一固液分離槽13へ移送され、再度処理を受ける。
【0039】
好気処理槽17の下流側に、汚水浄化槽12の周壁12Aと仕切壁18Aとこの仕切壁18Aに直角に延設された仕切壁18Bと底部壁18Cに囲まれて第二固液分離槽18と消毒槽19が形成されている。
前記第二固液分離槽18は、濾床33を有しており、粒状担体を充填している。好気処理槽17から移流した汚水に含まれるSSは、この濾床33にて捕捉され固液分離される。第二固液分離槽18の一部にはその底部から濾床33の側方を通過して第二固液分離槽18の上部に至る流出路18aが形成され、その底部に前記第一固液分離槽13の上部側に配管接続された移送ポンプ34が設置されている。
【0040】
濾床33において捕捉したSSは、濾床33の定期的な洗浄により、洗浄排水として移送ポンプ34によって第一固液分離槽13に移送され、再度処理を受ける。洗浄は、濾床33の下方に設置された散気管35からの気泡により、担体の揺動と同時に移送ポンプ34からの汚水の引き抜きにより行われる。
なお、本実施例では、第二固液分離槽18の濾床33に粒状担体を充填して生物濾過方式を採用しているが、濾材を充填せず、沈殿槽にすることもできるが、その際には、十分な沈殿分離に要する時間を設ける必要がある。
第二固液分離槽18から移流した処理水は、仕切壁18Bの上部に形成された排出口18bから消毒槽19に移送され、滅菌消毒された後に、流出口36から系外に排出される。
【0041】
図6は、
図5に示した本実施例に基づく水処理装置を汚水浄化槽12に組み込んだ実施例において、第二汚泥貯留槽15に設けた移送ポンプ25の移送能力を示すグラフである。
移送ポンプ25は、エアリフトポンプであり、第一固液分離槽13、第一汚泥貯留槽14、第二汚泥貯留槽15、嫌気処理槽16の上部が流量調整部37になっていることから、移送水量が流量調整部37の水位変動(L.W.L〜H.W.L)に影響を受ける。
【0042】
図6に示す移送特性を持ったエアリフトポンプを移送ポンプ25として用いた結果、使用開始から清掃までの期間にわたり、移送ポンプ25に詰まりが発生することもなく、所定の汚泥貯留能力を発揮することができた。