【0028】
<2>(A)成分の含有量が、皮膚外用組成物総量に対して、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、さらに好ましくは1質量%以上であり、また好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは3質量%以下である<1>の皮膚外用組成物。
<3>(A)成分の含有量が、皮膚外用組成物総量に対して、好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.1〜5質量%、さらに好ましくは1〜3質量%である<1>又は<2>の皮膚外用組成物。
<4>(B)成分の含有量が、皮膚外用組成物総量に対して、好ましくは0.001質量%以上、より好ましくは0.01質量%以上、さらに好ましくは0.1質量%以上であり、また好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは3質量%以下である<1>〜<3>のいずれかの皮膚外用組成物。
<5>(B)成分の含有量が、皮膚外用組成物総量に対して、好ましくは0.001〜10質量%、より好ましくは0.01〜5質量%、さらに好ましくは0.1〜3質量%である<1>〜<4>のいずれかの皮膚外用組成物。
<6>(C)成分が、エチレンジアミン四酢酸又はそのナトリウム塩である<1>〜<5>のいずれかの皮膚外用組成物。
<7>(C)成分の含有量が、皮膚外用組成物総量に対して、好ましくは0.0001質量%以上、より好ましくは0.001質量%以上、さらに好ましくは0.01質量%以上、また好ましくは3質量%以下、より好ましくは2質量%以下、さらに好ましくは1質量%以下である<1>〜<6>のいずれかの皮膚外用組成物。
<8>(C)成分の含有量が、皮膚外用組成物総量に対して、好ましくは0.0001〜3質量%、好ましくは0.001〜2質量%、さらに好ましくは0.01〜1質量%である<1>〜<7>のいずれかの皮膚外用組成物。
<9>(A)成分と(B)成分の含有質量比(B/A)が、好ましくは0.05以上、より好ましくは0.1以上、さらに好ましくは0.15以上であり、また好ましくは1以下、より好ましくは0.8以下、さらに好ましくは0.5以下である<1>〜<8>のいずれかの皮膚外用組成物。
<10>(A)成分と(B)成分の含有質量比(B/A)が、好ましくは0.05〜1、より好ましくは0.1〜0.8、さらに好ましくは0.15〜0.5である<1>〜<9>のいずれかの皮膚外用組成物。
<11>(B)成分と(C)成分の含有質量比(C/B)が、好ましくは0.01以上、より好ましくは0.03以上、さらに好ましくは0.1以上であり、また好ましくは2.5以下、より好ましくは1.5以下、さらに好ましくは1以下である<1>〜<10>のいずれかの皮膚外用組成物。
<12>(B)成分と(C)成分の含有質量比(C/B)が、好ましくは0.01〜2.5、より好ましくは0.03〜1.5、さらに好ましくは0.1〜1である<1>〜<11>のいずれかの皮膚外用組成物。
<13>皮膚外用組成物のpHが、好ましくは5.5以上7.5以下である<1>〜<12>のいずれかの皮膚外用組成物。
<14>さらに(D)ピロリドンカルボン酸又はその塩を含有する<1>〜<13>のいずれかの皮膚外用組成物。
<15>(D)成分の含有量が、皮膚外用組成物総量に対して、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、さらに好ましくは1質量%以上であり、また好ましくは5質量%以下、より好ましくは4質量%以下、さらに好ましくは3質量%以下である<14>の皮膚外用組成物。
<16>(D)成分の含有量が、皮膚外用組成物総量に対して、好ましくは0.1〜5質量%、より好ましくは0.5〜4質量%、さらに好ましくは1〜3質量%である<14>又は<15>の皮膚外用組成物。
【実施例】
【0029】
実施例1〜12、比較例1〜15
表1及び表2に示した処方に従い、皮膚外用剤(化粧水)を調製した。これらを用いて、下記に示した(1)安定性(変色の有無、変臭の有無)試験、(2)使用感(べたつきのなさ、肌の柔軟性)試験、(3)pH測定を実施した。結果を表1及び表2に併せて示す。
【0030】
(1)安定性試験(L−アスコルビン酸 2−グルコシドの安定性)
試料をガラス瓶に封入し、40℃75%RHで2ヶ月保存した後、L−アスコルビン酸グルコシド量を高速液体クロマトグラフィーにより測定した(カラム:和光純薬工業、Wakosik−II 5C18 HG 4.6mm×250nm、カラム温度:35℃、移動相:0.02M リン酸二水素カリウム(2.722g/L)−水(pH2.0)、流速:1.0mL/min)。
【0031】
(評価基準)
A:定量値が試験前の90%以上
B:定量値が試験前の70%以上90%未満
X:定量値が試験前の70%未満
【0032】
(1)安定性試験(熱による変色・変臭の無さ)
試料をガラス瓶に封入し、50℃で1ヶ月保存した後、目視による試料の変色の有無、人による変臭の有無を確認した。
【0033】
(評価基準) 変色 変臭
A:変化が認められなかった (無色) (臭わない)
B:わずかに変化が認められた(微黄色) (かすかな臭い)
X:変化が認められた (黄色) (カラメル臭)
Y:明らかな変化が認められた(褐色) (こげた臭い)
【0034】
(1)安定性試験(光による変色・変臭の無さ)
試料をガラス瓶に封入し、キセノンフェードメーター(スガ試験機(株)製)により120MJ/m2で30時間照射して、照射前後の試料を、目視による試料の変色の有無、人による変臭の有無を確認した。
【0035】
(評価基準) 変色 変臭
A:変化が認められなかった (無色) (臭わない)
B:わずかに変化が認められた(微黄色) (かすかな臭い)
X:変化が認められた (黄色) (カラメル臭)
Y:明らかな変化が認められた(褐色) (こげた臭い)
【0036】
(2)使用感試験(べたつきのなさ、使用後の肌の柔軟性)
使用感;試験方法、評価方法〕
化粧料専門評価パネル10名により、顔面に塗布した際のべたつきのなさ、使用後の肌の柔軟性を下記基準にて5段階評価し、さらにその平均点から判定した。
【0037】
[評価基準]
5点:非常に良好
4点:良好
3点:普通
2点:不良
1点:非常に不良
[判定基準]
A:平均点4.5点以上
B:平均点3.5点以上4.5点未満
X:平均点2.5点以上3.5点未満
Y:平均点2.5点未満
【0038】
(3)pH測定
25℃にて、pHメーター(堀場製作所製、型番D−51)を用いて、試料のpH測定を行った。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
表2から明らかなようにアスコルビン酸グルコシドに、強アルカリや2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等の種々の(B)成分以外のアミン化合物と(C)成分とを組み合わせた皮膚外用剤(比較例3〜9);(B)成分と(C)成分以外の種々のポリカルボン酸、ポリリン酸とを組み合わせた皮膚外用剤(比較例10〜13);及びpHが3又は10の皮膚外用剤(比較例14,15)では、いずれもアスコルビン酸グルコシドの安定性、変臭、変色及び使用感が良好でなかった。
これに対し、表1から明らかなようにアスコルビン酸グルコシドに、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール及びエチレンジアミン四酢酸又はその塩を併用してpHを4〜8に調整した本発明の皮膚外用剤のみが(1)L−アスコルビン酸 2−グルコシドの安定性(美白効果)、(2)経時安定性(熱による変色・変臭の無さ)、(光による変色・変臭の無さ)(3)使用感(べたつきのなさ)、(4)使用感(使用後の肌の柔軟性)に優れたものであった。
【0042】
実施例13〜15
下記処方に従い、皮膚外用剤(化粧水)を調製した。いずれも安定性、使用感に優れたものであった。
【0043】
【表3】
【0044】
(※1)ホワイトプロポールISLB、清水化学株式会社
(※2)豆乳発酵液、三省製薬株式会社
(※3)マリンコラーゲンペプチド、井原水産株式会社
(※4)ローヤルゼリー抽出液BG、丸善製薬株式会社
【0045】
以下に本発明の皮膚外用剤の処方例を示す。いずれも官能効果に優れ、良好な安定性が期待されるものである。
【0046】
【表4】
【0047】
(※5)LIPIDURE-PMB、日油株式会社
(※6)ボタンピ抽出液、丸善製薬株式会社
【0048】
【表5】
【0049】
(※7)バイオベネフィティ、一丸ファルコス株式会社
(※8)セキセツソウ抽出液BG70、丸善製薬株式会社
(※9)LIPIDURE-HM、日油株式会社
(※10)カイソウ抽出液BG−J、丸善製薬株式会社
(※11)油溶性甘草エキスP-T(40)、丸善製薬株式会社
【0050】
【表6】
【0051】
(※14)酵母抽出液BG、丸善製薬株式会社
(※15)KMP-591、信越化学工業株式会社
(※16)KF-9701、信越化学工業株式会社
(※17)SH200C-10cs、東レ・ダウコーニング株式会社
【0052】
【表7】
【0053】
(※18)SH200C-100cs、東レ・ダウコーニング株式会社
【0054】
【表8】
【0055】
(※19)SH245、東レ・ダウコーニング株式会社
【0056】
【表9】
【0057】
(※20)ベイシス LP−20H、日清オイリオグループ株式会社
【0058】
【表10】
【0059】
(※21)マグノリアオフィシナリス樹皮エキス、H. Holstein GmbH & Co. KG
(※22)シナノキ抽出液BG−J、丸善製薬株式会社
(※23)ジュウヤク抽出液BG、丸善製薬株式会社
(※24)ブクリョウ抽出液BG−J、丸善製薬株式会社
(※25)ヨクイニン抽出液LA、丸善製薬株式会社
(※26)緑茶リキッド、一丸ファルコス株式会社
(※27)ファルコレックス マツ B、一丸ファルコス株式会社
(※28)カフェノアージュ、一丸ファルコス株式会社
(※29)クレアージュ、一丸ファルコス株式会社
(※30)SH556 Fluid、東レ・ダウコーニング株式会社
(※31)ノニオンS-40、日油株式会社
【0060】
【表11】
【0061】
(※32)BY22−008、東レ・ダウコーニング株式会社
【0062】
【表12】
【0063】
(※33)ルビスコールK30、BASFジャパン株式会社
(※34)LIPIDURE-NA、日油株式会社
(※35)Tremoist
TM-TP、日本精化株式会社
(※36)ロイヤルビオサイトPX、片倉チッカリン株式会社
(※37)DC593 Fluid、東レ・ダウコーニング株式会社
(※38)PF-2001 、東レ・ダウコーニング株式会社
(※39)KMP-591、信越化学工業株式会社
(※40)CM3K50XZ4J、株式会社KOBOディスパテック
(※41)CM3K40T4J、株式会社KOBOディスパテック
(※42)NIKKOL ニコガード 88、日光ケミカルズ株式会社
【0064】
【表13】
【0065】
【表14】
【0066】
(※43)ニチレイ・カムカム種子エキスB30、株式会社ニチレイバイオサイエンス
(※44)マリンエラスチン、アイエスピー・ジャパン株式会社
(※45)エイジツ抽出液BG−R、丸善製薬株式会社
(※46)ニンジン抽出液BG、丸善製薬株式会社
(※47)トウキ抽出液BG−J、丸善製薬株式会社
(※48)シャクヤク抽出液BG−JC、丸善製薬株式会社
(※49)ソウハクヒ抽出液BG、丸善製薬株式会社
(※50)クジン抽出液BG−J、丸善製薬株式会社
(※51)アロエ抽出リキッドBG-J、丸善製薬株式会社
(※52)ワレモコウエキス 、丸善製薬株式会社
(※53)SH3775M、東レ・ダウコーニング株式会社
(※54)レオパールTT2、千葉製粉株式会社
【0067】
【表15】