特許第6018072号(P6018072)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6018072
(24)【登録日】2016年10月7日
(45)【発行日】2016年11月2日
(54)【発明の名称】農薬防霧マスク
(51)【国際特許分類】
   A62B 18/02 20060101AFI20161020BHJP
【FI】
   A62B18/02 A
【請求項の数】9
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-538657(P2013-538657)
(86)(22)【出願日】2011年11月11日
(65)【公表番号】特表2013-542037(P2013-542037A)
(43)【公表日】2013年11月21日
(86)【国際出願番号】KR2011008630
(87)【国際公開番号】WO2012064152
(87)【国際公開日】20120518
【審査請求日】2014年10月29日
(31)【優先権主張番号】10-2010-0112245
(32)【優先日】2010年11月11日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】513117055
【氏名又は名称】イ ヨンサン
【氏名又は名称原語表記】LEE, Young Sang
(74)【代理人】
【識別番号】100131657
【弁理士】
【氏名又は名称】奥田 律次
(72)【発明者】
【氏名】イ ヨンサン
【審査官】 稲村 正義
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3071171(JP,U)
【文献】 特表2005−523752(JP,A)
【文献】 実開昭60−2549(JP,U)
【文献】 特開昭57−131458(JP,A)
【文献】 特開平2−268772(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A62B 18/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
顔面に着用されて、吸気口と呼気口とを有するマスク本体で、ゴムまたは合成樹脂からなる本体と、
上記吸気口に連結されるように上記マスク本体の吸気口の外側に設置され、内部には防塵防毒フィルターが設置される防塵防毒フィルター筒と、
上記防塵防毒フィルター筒に連結されるように上記本体または防塵防毒フィルター筒に分離可能に締結され、防霧フィルターが内部に設置されて、吸気口を有する防霧フィルター筒と、を含み、
上記防霧フィルター筒の吸気口が上記防霧フィルター筒の底面に設置され、
上記顔面側から上記防霧フィルター筒の吸気口の方へ空気をガイドするように上記防霧フィルター筒の吸気口の入口に吸入ガイド手段が設置され、
上記防塵防毒フィルター筒と上記防霧フィルター筒との間に上記防塵防毒フィルターと上記防霧フィルターとの接触を遮断するための係止突起が設置されることを特徴とする農薬防霧マスク。
【請求項2】
上記係止突起は上記防塵防毒フィルター筒及び上記防霧フィルター筒の中の少なくとも一つに設置されることを特徴とする請求項に記載の農薬防霧マスク。
【請求項3】
上記係止突起は上記防塵防毒フィルター筒の内部に設置される防塵防毒フィルター係止突起と上記防霧フィルター筒の内部に設置される防霧フィルター係止突起とを含むことを特徴とする請求項に記載の農薬防霧マスク。
【請求項4】
上記防霧フィルター筒が上記防塵防毒フィルター筒を外側で囲むように締結され、上記係止突起は少なくとも上記防塵防毒フィルター筒に設置されることを特徴とする請求項に記載の農薬防霧マスク。
【請求項5】
上記防霧フィルター筒の内面と上記防塵防毒フィルター筒の外面がねじ形態に締結されることを特徴とする請求項に記載の農薬防霧マスク。
【請求項6】
上記防塵防毒フィルター筒を取り囲むように上記マスク本体に締結ガイド管が突出されるように設置され、上記防霧フィルター筒は上記防塵防毒フィルター筒と上記締結ガイド管との間の隙間に強制的に嵌合されることを特徴とする請求項に記載の農薬防霧マスク。
【請求項7】
上記防霧フィルター筒が上記本体から外方へ行くほど下方を向けるように傾斜して設置されることを特徴とする請求項1に記載の農薬防霧マスク。
【請求項8】
上記防霧フィルター筒の前面に接着テープが通るようにして、上記本体または防塵防毒フィルター筒に上記防霧フィルター筒を付着させることを特徴とする請求項に記載の農薬防霧マスク。
【請求項9】
上記防霧フィルター筒は瓶の蓋の形状をし、上記防霧フィルター筒の吸気口は上記瓶の蓋の形状の側壁に形成され、上記防霧フィルター筒の吸気口が下側を向けるように上記防霧フィルター筒が上記本体または防塵防毒フィルター筒に締結されることを特徴とする請求項に記載の農薬防霧マスク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は農薬噴霧の時用いるのに適する農薬防霧マスクに関するもので、特に、2重フィルタリングを通じて農薬が人の呼吸器を通じて吸入されないようにし、同時に、フィルターが農薬によく濡れないようにして、マスクの着用時間を延長させることができ、フィルターが農薬に濡れた場合に、容易にフィルターを取り替え及び洗浄することができるようにする農薬防霧マスクに関する。
【背景技術】
【0002】
農薬防霧マスクは、農薬を散布する農場に粉塵や有毒ガスがあって着用するのではなく、散布者が本人が散布する有害農薬から保護されるために着用することが大部分である。農薬は大部分水に希薄して噴霧し、この噴霧形態の微細な農薬水玉が散布者が吸入する吸入気体に含まれたり、体の表面に付着されて、体に害を与える。
【0003】
そこで、農薬安全使用指針では、農薬の散布時、マスク、手袋、また防護服を必ず着用するようにしている。手袋と防護服に対しては特に制限がないが、マスクの場合は、単純な綿マスクから頭を完全に包む防毒面まで多様な形態のマスクが使われている。さらには、「農薬を怖がると農業ができない」と言い、マスクを絶対着用しない農夫もいる。マスクを脱いで農薬を散布する農夫は蛮勇を振ったり無識ではなく、既存のマスクの効用性が大きく落ちるから不便でかけないのである。
【0004】
農薬は有毒ガスと異なり、水玉形態に噴霧されるため、農薬マスクを粉塵や有毒ガス用に使われる一般の防塵防毒マスクとは違う概念に接近しなければならないにもかかわらず、一般の防塵防毒マスクと別段差なしに製造するため、このような非効率性が現れる。
【0005】
廉価で簡便な面マスク形式の場合、農薬噴霧に容易に濡れて、少しだけ使っても着用及び非着用の差がなくなって、高い防塵防毒マスクの場合にも、最も重要なフィルターが農薬噴霧に簡単に濡れて露出され、実際面マスクと違うところがなくなる。即ち、既存の綿や防塵防毒マスクは乾式−乾燥した粉塵や有毒ガスの用途に適し、湿式−ミスト(mist)形態の農薬散布用途には適しない。
【0006】
図1は従来の防塵防毒マスクを説明するための図面で、図2図1の防塵防毒フィルター筒20を説明するための図面である。図1及び図2を参照すれば、マスク本体14は鼻と口を含む顔面に密着されることができるように辺縁が顔面の形状に沿ってやや折曲があり、弾力のあるゴムまたは合成樹脂で形成される。
【0007】
本体14の前面には吸気口10が形成され、下面には呼気口12が形成される。吸気口10の外側には防塵防毒フィルター筒20が締結され、フィルター筒20と本体14との間には頭部紐連結手段22が介在される。頭部紐連結手段22の両端には頭部紐24が延長されるように設置される。
【0008】
フィルター筒20は吸気口10に締結される本体連結部11とこれを覆う蓋9とを含み、本体連結部11と蓋9との間には防塵防毒フィルター13が内在する。蓋9には、吸気の時に空気が吸入される吸気口9aが形成され、本体連結部11にはフィルター13を経た吸入空気が通過する吸気通路11aが形成される。
【0009】
本体連結部11は本体14と対向する面に吸気通路11aの外周部に沿って係止リング板16が突出されるように形成され、本体連結部11の内側には吸気通路11aを通じて吸入空気が入る間には本体14方へ押されて係止リング板16から離脱されて吸気通路11aを開放させ、呼気の時には、吸気通路11aの方に押されて係止リング板16に密着されることによって、吸気通路11aを塞ぐ薄いゴム形状の吸気板膜28が設置される。係止リング板16は吸気口10より大きい直径を有し、吸気口10を開けて係止リング板16を強制に挿入させて嵌め込むことによって、フィルター筒20と本体14との締結が行われる。
【0010】
上述した従来の防塵防毒マスクは、吸気の時に、吸気口9aを通じて入って来る農薬噴霧が直ちに防塵防毒フィルター13に触れるため、農薬散布作業の時、防塵防毒フィルター13が濡れてしまって、諸機能を発揮することができないで塞がられて、呼吸することさえ困難である。
【0011】
従って、防塵防毒フィルター13を直ちに取り替えなければならないが、防塵防毒マスクに使われる防塵防毒フィルター13は気体及び微細な乾式粒子をろ過するのに用いられるので、構造が非常に緻密で、その価格が非常に高く、取り替え用に複数用意することが費用的に負担になる。
【0012】
また、取り替えても、使用後にはこれらを洗浄しなければならないため、緻密な組職が損傷されないように洗浄をするためには気をつかなければならなく、頻繁な洗浄はフィルターの寿命を短縮させるため、結局には取り替え用に複数を用意するしかない状況になる。
【0013】
防塵防毒フィルター13がひどく濡れると、農薬噴霧が集まって水玉形態に本体14の内方へ流れて行くため、取り替えないでそのまま使うことはできない。さらに、従来には乾いた粉塵や気体のみを考慮したため、吸気口9aの位置をあまり考慮しないで、吸気口9aを図2のように主に前面に設置した。
【0014】
従って、果樹園のように、木が大きくなって上方へ農薬を散布する場合には、散布者が上側を眺めるため、重力によって落ちる農薬をそのまま飲んでしまい、事実上マスクは無用の物となり、上述したように、一部の農夫はかえってマスクをかけないで農薬を散布するのがかえって楽だと思ってしまう現実に至った。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
従って、本発明が解決しようとする課題は、2重フィルタリングを通じて農薬が人の呼吸器を通じて吸入されないようにし、同時にフィルターが農薬によく濡れないようにして、マスクの着用時間を延長させることができ、フィルターが農薬に濡れた場合、容易にフィルターを取り替え及び洗浄することができ、また、使用者が上側を眺めても農薬が直接マスクの内部に入らないようにする農薬防霧マスクを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記課題を達するための本発明による農薬防霧マスクは、顔面に着用されて、吸気口と呼気口とを有するマスク本体と;上記吸気口に連結されるように上記マスク本体の吸気口の外側に設置され、内部には防塵防毒フィルターが設置される防塵防毒フィルター筒と;上記防塵防毒フィルター筒に連結されるように上記本体または防塵防毒フィルター筒に分離可能に締結され、防霧フィルターが内部に設置されて、吸気口を有する防霧フィルター筒と;を含むことを特徴とする。
【0017】
上記吸気口が上記防霧フィルター筒の底面に設置されることが好ましく、上記顔面側から上記吸気口の方へ空気をガイドするように上記吸気口の入口に吸入ガイド手段が設置されることがさらに好ましい。
【0018】
上記防塵防毒フィルター筒と上記防霧フィルター筒との間に上記防塵防毒フィルターと上記防霧フィルターとの接触を遮断するための係止突起が設置されることが好ましく、この時、上記係止突起は上記防塵防毒フィルター筒及び上記防霧フィルター筒の中の少なくとも一つに設置されることができる。
【0019】
上記防霧フィルター筒は上記防塵防毒フィルター筒を外側で囲むように締結されることが好ましく、上記係止突起は少なくとも上記防塵防毒フィルター筒に設置されることが好ましい。上記防塵防毒フィルター筒を取り囲むように上記マスク本体に締結ガイド管が突出されるように設置されることができ、上記防霧フィルター筒は上記防塵防毒フィルター筒と上記締結ガイド管との間の隙間に強制的に嵌合される。
【0020】
上記防霧フィルター筒の内面と上記防塵防毒フィルター筒の外面がねじ形態に締結されることができる。
【0021】
上記防霧フィルター筒は上記本体から外方へ行くほど下方を向けるように傾斜して設置されることが好ましい。
【0022】
上記防霧フィルター筒の前面に接着テープが通るようにして、上記防塵防毒フィルター筒に上記防霧フィルター筒を付着させることもできる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、2重フィルタリングを通じて農薬噴霧が人の呼吸器を通じて吸入されないようにし、同時にフィルターが農薬によく濡れないことから、マスクの着用時間を延長させることができ、フィルターが農薬に濡れた場合、容易にフィルターを取り替え及び洗浄することができる。また、使用者が上側を眺めても農薬が直接マスクの内部に入らないようになる。本発明によるマスクは農薬防霧に非常に有用であるので、農薬中毒事故を減少し、農薬人手の拡大供給に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】従来の防塵防毒マスクを説明するための図面である。
図2図1の防塵防毒フィルター筒20を説明するための図面である。
図3】本発明による農薬マスクを説明するための図面である。
図4】本発明による農薬マスクを説明するための図面である。
図5】本発明による農薬マスクを説明するための図面である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の好ましい実施例を添付した図面を参照して詳しく説明する。以下の実施例は本発明の内容を理解するために提示されたもので、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば本発明の技術的思想の範囲内で多様な変形が可能である。従って、本発明の権利範囲がこのような実施例に限定されることに解釈されてはいけない。
【0026】
[第1実施例]
図3は本発明の第1実施例による農薬マスクを説明するための図面である。図3に示すように、マスク本体114は鼻と口を含む顔面に密着されることができるように、辺縁が顔面形状に沿ってやや折曲があり、弾力のあるゴムまたは合成樹脂で形成される。マスク本体114の前面には吸気口110が形成され、下面には呼気口112が形成され、吸気口110と呼気口112には吸気板膜128と排気板膜138がそれぞれ設置される。
【0027】
吸気板膜128は、吸気の時には、吸入空気によって内方へ押されて吸気口110を開放させ、呼気の時には、排出空気によって外方へ押されて吸気口110を塞ぐように吸気口110の内側に設置される。排気板膜138は、吸気の時には、吸入空気によって内方へ押されて呼気口112を遮断し、呼気の時には、排出空気によって外方へ押されて呼気口112を開放させるように呼気口112の外側に設置される。
【0028】
マスク本体114の吸気口110の外側には吸気口110に連結されるように防塵防毒フィルター筒120が設置され、防塵防毒フィルター筒120の内部には防塵防毒フィルター113が設置される。防霧フィルター筒220は防塵防毒フィルター筒120に分離可能に締結され、その内部には防霧フィルター223が設置され、空気吸入の入口となる吸気口220aを有する。
【0029】
防霧フィルター223は農薬噴霧に直接接するので容易に濡れる。従って、防霧フィルター223と防塵防毒フィルター113とが緊密に接すれば、防塵防毒フィルター113も容易に濡れてしまうことから、防霧フィルター223と防塵防毒フィルター113との接触を遮断するために、防霧フィルター223と防塵防毒フィルター113との間に係止突起121、221が設置される。
【0030】
防塵防毒フィルター113は防霧フィルター223を通過する間に乾燥され、気化した農薬残留成分をろ過する役割を果たす。係止突起121、221は防塵防毒フィルター筒120の内部に設置される防塵防毒フィルター係止突起121と防霧フィルター筒220の内部に設置される防霧フィルター係止突起221を含む。吸気口220aと防霧フィルター223との間には防霧フィルター223が全体的に均一に広げられた状態を保持するようにフィルター支持台230が設置され、フィルター支持台230には複数の空気通路が形成される。防霧フィルター223は係止突起221とフィルター支持台230との間に広げられた状態で介在される。
【0031】
係止突起121、221は二つのフィルター223、113が互いに接触されることを防止するためのものであるので、必ず2つである必要はなく、何れの1ヶ所に設置されば良い。一方、フィルター係止突起121、221はフィルター113、223を固定させる役割も果たす。防霧フィルター筒220を分離した時にも、防塵防毒マスクとして用いることができるようにするためには、防霧フィルター筒220を分離しても防塵防毒フィルター113が防塵防毒フィルター筒120から外へ離れ出てはいけない。従って、2つの係止突起121、221の中の一つのみを設置する場合には、防霧フィルター係止突起221より防塵防毒フィルター係止突起121が設置されることが好ましい。
【0032】
このように本発明による農薬防霧マスクは2つのフィルター筒を使うことによって、農薬噴霧の時だけでなく有毒ガスの発生の時に、状況に合わせて使うのに有利である。
【0033】
防塵防毒フィルター筒120を取り囲むようにマスク本体120に締結ガイド管122が突出されるように設置される。防霧フィルター筒220は防塵防霧フィルター筒120と締結ガイド管122との間の隙間に強制的に嵌合される。
【0034】
農薬噴霧は微細な水玉で、質量を有するため、重力によって地面に落下しようとする性質を有するので、吸気の時、吸気口220aを通じて農薬噴霧が入る確率を減少するためには、吸気口220aが従来のように防霧フィルター筒220の前面に設置されるよりは防霧フィルター筒220の底面に設置されることが好ましい。
【0035】
果樹園のように、木が大きくなって上方へ農薬を散布する場合には、散布者が上側を眺めるため、吸気口220aが図3のように防霧フィルター筒220の底面に設置される場合でも農薬噴霧が吸入されることができ、図4のように、吸気口220aの入口に着用者の顔面側から吸気口220aの方へ空気をガイドする吸入ガイド手段240が設置されることが好ましい。
【0036】
図5bのように、防霧フィルター筒220が上方に向けると、防霧フィルター223が濡れた時、農薬噴霧が水玉形態に集まって着用者の顔方へ流れて行くため好ましくなく、従って、図5aのように、防霧フィルター筒220が本体114から外方へ行くほど下方を向けるように傾斜して設置されることが好ましい。
【0037】
防霧フィルター筒220は円形の瓶の蓋の形状で、防塵防毒フィルター筒の外側に設置されることができる。防霧フィルター筒220の内部に設置される防霧フィルター223は防塵防毒フィルター113よりは構造が緻密でない。防霧フィルター筒220が瓶の蓋の形状である場合には、ねじ形態で回しながら締結されることもでき、接着テープによって付着することもできる。
【0038】
防霧フィルター筒220は瓶の蓋の形状ではあるが、四角形蓋の形状をすることもできる。実際、内部の締結部位が円形である場合には、ねじ形態で回しながら締結されることができるが、内部の締結部位が円形ではない場合には、接着テープなどを利用して固定されることが好ましいことがある。この時、吸気口220aが前ではなく底面に位するので、接着テープを防霧フィルター筒220の前面を通るようにして付着させることによって、堅固で、且つ容易に防霧フィルター筒220を締結させることができる。
【符号の説明】
【0039】
110:吸気口
112:呼気口
113:防塵防毒フィルター
114:マスク本体
120:防塵防毒フィルター筒
121、221:係止突起
122:締結ガイド管
128:吸気板膜
138:排気板膜
220:防霧フィルター筒
220a:吸気口
223:防霧フィルター
230:フィルター支持台
240:吸入ガイド手段
図1
図2
図3
図4
図5(a)】
図5(b)】